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JPH09300894A - 転写印像を有する物品の製造方法 - Google Patents

転写印像を有する物品の製造方法

Info

Publication number
JPH09300894A
JPH09300894A JP8113836A JP11383696A JPH09300894A JP H09300894 A JPH09300894 A JP H09300894A JP 8113836 A JP8113836 A JP 8113836A JP 11383696 A JP11383696 A JP 11383696A JP H09300894 A JPH09300894 A JP H09300894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
image
water
resin
temporary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8113836A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Matsumoto
正生 松本
Yuriko Kameda
由利子 亀田
Ryoichi Kaite
良一 買手
Yasuyuki Kani
康之 可児
Yoshitada Tsuzuki
義忠 都築
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Noritake Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd, Noritake Co Ltd, Fujicopian Co Ltd filed Critical Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Priority to JP8113836A priority Critical patent/JPH09300894A/ja
Publication of JPH09300894A publication Critical patent/JPH09300894A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱転写記録方法により、被転写体の表面粗
さ、形態などに関係なく鮮明な転写印像を形成しうる方
法を提供する。 【解決手段】 基材上に着色材料および熱溶融性有機材
料からなる転写インク層が設けられてなる熱転写記録材
料と、少なくとも一方の表面が水溶性または水膨潤性の
物質で構成されているシート状仮被転写体を使用し、熱
的印像形成手段により、前記熱転写記録材料の転写イン
ク層を選択的に熱転写して前記仮被転写体の水溶性また
は水膨潤性の表面上に印像を形成する第1工程と、前記
仮被転写体を被転写体と重ね、熱と圧力の作用により仮
被転写体上の印像を被転写体に熱接着せしめる第2工程
と、前記仮被転写体と被転写体との一体化物を水中に浸
漬し、前記仮被転写体上の水溶性または水膨潤性の物質
を溶解または膨潤せしめて、仮被転写体と印像を有する
被転写体とを分離する第3工程と、前記印像を有する被
転写体を乾燥および/または熱処理に付する第4工程と
からなることを特徴とする転写印像を有する物品の製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写印像を有する
物品の製造方法に関する。さらに詳しくは、熱転写記録
材料を用いて熱転写プリンターなどでシート状仮被転写
体に印像を形成し、該仮被転写体上の印像を製品となる
べき被転写体上に転写させて転写印像を有する物品を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、メラミン樹脂、ユリア樹脂等
の熱硬化性樹脂含浸化粧板や熱硬化性樹脂成形品への絵
付け方法として、模様紙を用いる絵柄の一体成形が行わ
れている。この模様紙を作製するばあい、オフセット印
刷、グラビア印刷、スクリーン印刷などの印刷方法で絵
柄を形成するのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は前記従来技
術において、模様紙上に絵柄を形成するのに熱転写記録
技術を利用した方法を開発し、先に出願した(特願平2
−264250号)。
【0004】この方法の手順は概略次の通りである。
【0005】(1)チタン紙、オーバーレイ紙等と呼ば
れている所定の被転写体(以下、模様紙用台紙という)
上に、熱転写記録材料を用いて熱転写プリンターで印像
を形成して、模様紙を作製する。(2)熱硬化性樹脂を
溶解した溶液(以下、含浸液という)を模様紙に含浸、
乾燥させたもの(以下、フォイルという)を作製する。
(3)熱硬化性樹脂含浸化粧板もしくは熱硬化性樹脂成
形品(以下、基体という)の表面にフォイルを配置し、
加熱圧縮成形を行うことによって、絵付けを完了する。
【0006】しかしながら、一般に模様紙用台紙は後に
熱硬化性樹脂を含浸させるため組織が粗く、表面平滑性
に劣るものであるから、その上に熱転写記録方法により
鮮明な印像を形成するのは必らずしも容易でない。
【0007】また、本出願人の開発した前記熱転写記録
技術を、布などの繊維質シートや、セラミックスなどの
剛性のある物品に印像を形成するのに応用しようとして
も、前者においてはほとんど印像が形成されず、一方後
者においては一般の熱転写プリンターでは印像の形成が
不可能である。
【0008】本発明は前記の点に鑑みて、熱転写記録技
術を利用して、被転写体の表面粗さ、剛性などの性質、
形状などに関係なく、あらゆる種類の被転写体に鮮明な
印像を形成する方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)基材上
に着色材料および熱溶融性有機材料からなる転写インク
層が設けられてなる熱転写記録材料と、少なくとも一方
の表面が水溶性または水膨潤性の物質で構成されている
シート状仮被転写体を使用し、熱的印像形成手段によ
り、前記熱転写記録材料の転写インク層を選択的に熱転
写して前記仮被転写体の水溶性または水膨潤性の表面上
に印像を形成する第1工程と、前記仮被転写体を被転写
体と重ね、熱と圧力の作用により仮被転写体上の印像を
被転写体に熱接着せしめる第2工程と、前記仮被転写体
と被転写体との一体化物を水中に浸漬し、前記仮被転写
体上の水溶性または水膨潤性の物質を溶解または膨潤せ
しめて、仮被転写体と印像を有する被転写体とを分離す
る第3工程と、前記印像を有する被転写体を乾燥および
/または熱処理に付する第4工程とからなることを特徴
とする転写印像を有する物品の製造方法に関する。
【0010】さらに本発明は、(2)前記被転写体が、
繊維質または多孔質のシート状物であることを特徴とす
る前記(1)項記載の製造方法に関する。
【0011】さらに本発明は、(3)前記繊維質のシー
ト状物が紙類または布類であることを特徴とする前記
(2)項記載の製造方法に関する。
【0012】さらに本発明は、(4)前記転写インク層
の熱溶融性有機材料中に樹脂成分が25重量%以上含有
されていることを特徴とする前記(2)項または(3)
項記載の製造方法に関する。
【0013】さらに本発明は、(5)前記樹脂成分がエ
ポキシ樹脂からなることを特徴とする前記(4)項記載
の製造方法に関する。
【0014】さらに本発明は、(6)前記樹脂成分が2
5〜85重量%のエポキシ樹脂と、残部のブチラール樹
脂および/またはポリアミド樹脂とからなることを特徴
とする前記(5)項記載の製造方法に関する。
【0015】さらに本発明は、(7)前記エポキシ樹脂
100重量部に対し、硬化触媒として三フッ化ホウ素ア
ミン系触媒を1〜20重量部含有することを特徴とする
前記(5)項または(6)項記載の製造方法に関する。
【0016】さらに本発明は、(8)前記被転写体が、
プラスチックス類、ゴム類、金属類、セラミックス類、
ガラス類および木材類よりなる群から選ばれた少なくと
も1種の材料からなる物品であることを特徴とする前記
(1)項記載の製造方法に関する。
【0017】さらに本発明は、(9)前記物品が可撓性
のあるシート状物であることを特徴とする前記(8)項
記載の製造方法に関する。
【0018】さらに本発明は、(10)前記物品が非可
撓性の物品であることを特徴とする前記(8)項記載の
製造方法に関する。
【0019】さらに本発明は、(11)前記転写インク
層の熱溶融性有機材料中に樹脂成分が25重量%以上含
有されていることを特徴とする前記(8)、(9)また
は(10)項記載の製造方法に関する。
【0020】さらに本発明は、(12)前記樹脂成分が
エポキシ樹脂からなることを特徴とする前記(11)項
記載の製造方法に関する。
【0021】さらに本発明は、(13)前記樹脂成分が
25〜85重量%のエポキシ樹脂と、残部のブチラール
樹脂および/またはポリアミド樹脂とからなることを特
徴とする前記(12)項記載の製造方法に関する。
【0022】さらに本発明は、(14)前記エポキシ樹
脂100重量部に対し、硬化触媒として三フッ化ホウ素
アミン系触媒を1〜20重量部含有することを特徴とす
る前記(12)項または(13)項記載の製造方法に関
する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の転写印像を有する物品の
製造方法を図面を参照して説明する。
【0024】図1〜図5は本発明の方法を工程順に示す
概略断面図である。
【0025】図1〜2は本発明の方法の第1工程を示
し、1は熱転写記録材料であり、熱転写記録材料1は、
基材2上に転写インク層3が設けられた構成のものであ
る。10は少なくとも一方の表面が水溶性または水膨潤
性の物質で構成されているシート状仮被転写体である。
図示の実施例では該仮被転写体10は透水性基材11の
片面上に水溶性または水膨潤性の物質の層(以下、単に
水溶性物質層というばあいがある)12が設けられた構
成のものである。図1に示すごとく、熱転写プリンター
などの熱的印像形成手段で熱転写記録材料1の転写イン
ク層2をシート状仮被転写体10の水溶性物質層12上
に選択的に転写して、図2に示すごとく転写インクの印
像Aを形成する。
【0026】図3は第2工程を示し、シート状仮被転写
体10の印像Aが形成された側に製品となるべき被転写
体20を重ね、熱プレスなどで熱と圧力を作用させて、
仮被転写体10の印像Aを被転写体20に熱接着せし
め、仮被転写体10と被転写体20が印像Aを介して接
着された一体化物をうる。
【0027】図4は第3工程を示し、前記仮被転写体1
0と被転写体20の一体化物を水中Bに浸漬し、仮被転
写体10の水溶性物質層12を溶解または膨潤させるこ
とによって、仮被転写体10と印像Aを有する被転写体
20とを分離する。
【0028】図5は第4工程を示し、印像Aを有する被
転写体20を水中から出し、乾燥および/または熱処理
に付することによって、印像Aを有する物品30がえら
れる。熱処理としては、たとえば、被転写体20が陶磁
器などであるばあいの焼成処理があげられ、絵付けされ
た陶磁器製品がえられる。
【0029】このようにしてえられた印像Aを有する物
品30は、そのまま最終製品であるばあいもあり、これ
にさらに処理を施すことによって最終製品とするための
中間製品であるばあいもある。
【0030】たとえば被転写体20がメラミン絵付け用
のオーバーレイ紙などであるばあい、第4工程で乾燥し
たものに含浸液を含浸させ、乾燥させてフォイルを作製
し、これを基体(熱硬化性樹脂含浸化粧板または熱硬化
性樹脂成形品)の表面に配置し、加熱圧縮成形すること
によっていわゆるメラミン化粧板、メラミン食器などの
熱硬化性樹脂含浸化粧板または成形品などの最終製品が
えられる。
【0031】本発明の方法によるときは、つぎの作用効
果が奏される。
【0032】第1工程に用いる仮被転写体10として
は、可撓性の良好なシート状物であって、しかも水溶性
物質層12の表面の平滑なものが容易にえられるから、
通常の熱転写プリンターを用いて、この仮被転写体10
の水溶性物質層12の表面に鮮明な印像を形成すること
ができる。
【0033】第2工程において、印像を有する仮被転写
体10と被転写体20とを重ね、熱プレスなどにより熱
と圧力を作用させることにより、仮被転写体10上の印
像を確実に被転写体に熱接着せしめ、ついで第3工程に
おいて、仮被転写体10と被転写体20の一体化物を水
中に浸漬し、水溶性物質層12を溶解または膨潤させる
ことによって、仮被転写体10上の鮮明な印像をそのま
ま確実に被転写体20上に転写することができる。
【0034】本発明の方法は、このように、仮被転写体
10の平滑な水溶性物質層12上に一旦鮮明な印像を形
成し、ついでこれを熱プレスなどの手段により被転写体
に熱接着し、その後水溶性物質層12を溶解または膨潤
させることによって、仮被転写体10上の鮮明な印像を
そのまま確実に被転写体20上に転写させる方法(以
下、この方法を2段階転写方法というばあいがある)で
あるため、被転写体20の表面粗さ、形態などに関係な
く、あらゆる種類の被転写体20上に鮮明な転写印像を
うることができる。
【0035】とくに被転写体20として繊維質シート状
物などを用いるばあいは、仮被転写体10上の印像を前
記熱プレスなどにより熱と圧力を作用させて繊維質シー
ト状物に熱接着させる際に、印像のインクが繊維質シー
ト状物に浸透するため、印像の繊維質シート状物への転
写がより確実に行なえるという効果が奏される。
【0036】つぎに本発明の方法を詳細に述べる。
【0037】本発明の方法は、被転写体の種類によりつ
ぎの実施態様IAおよびIBに分けられる。
【0038】実施態様IA 被転写体として繊維質または多孔質のシート状物を用い
る実施態様である。この実施態様においては、前記のご
とく第2工程で熱と圧力の作用により印像を繊維質また
は多孔質のシート状物中に浸透させることができるとい
う利点がある。
【0039】このような繊維質または多孔質のシート状
物としては、紙、合成紙、有機繊維または無機繊維の織
布、不織布、多孔質フイルター材料(濾過用などに使用
されているもの)など可撓性のあるものがあげられる。
さらにセラミックスシート(セラミックス粉末とバイン
ダー樹脂との混合物のシート状物で、セラミックス紙と
も称されている。未焼成のグリーンシートと焼成シート
がある)などがあげられる。また繊維質または多孔質の
シート状物は後述する実施態様IB−1の緻密な組織の
可撓性シート状物を積層したものであってもよい。
【0040】前記熱硬化性樹脂含浸化粧板および熱硬化
性樹脂成形品の絵付けのばあいは、従来より使用されて
いるオーバーレイ紙やチタン紙などが好ましく用いられ
る。
【0041】実施態様IB 被転写体として前記実施態様IAの物品以外の物品を用
いる実施態様である。
【0042】実施態様IBはさらに実施態様IB−1と
実施態様IB−2とに分けられる。
【0043】実施態様IB−1 プラスチックス類、ゴム類、金属類などの可撓性のシー
ト状物(フィルム状物を含む)、これらの2種以上から
なる複合材料のシート状物などであって、全体として組
織の緻密なものがあげられる。
【0044】具体的には、プラスチックス類のシート状
物として、塩化ビニル系樹脂シート、ポリプロピレンシ
ート、ポリエチレンシート、ポリエチレンテレフタレー
トシート、セロハンなどがあげられる。これらにはOH
Pシートの用途のものが含まれる。ゴム類のシート状物
としては、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴ
ム(ABS)シート、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)シート、天然ゴムシートなどがあげられる。金属類
のシート状物としては、アルミホイル、アルミシート、
スチールシートなどがあげられる。
【0045】実施態様IB−2 プラスチックス類、ゴム類、金属類、セラミックス類、
ガラス類、木材類などの非可撓性、すなわち剛性のある
物品などがあげられる。これら物品は単独の材料からな
るものであってもよく、2種以上の材料からなる複合材
料の物品であってもよい。
【0046】これら物品の具体例としては、たとえばつ
ぎのものがあげられる。
【0047】プラスチックス類またはゴム類からなる
物品 プラスチックス類には熱可塑性樹脂および紫外線硬化ま
たは熱硬化性樹脂などが含まれる。またプラスチックス
類またはゴム類にはガラス繊維強化プラスチックス、ガ
ラス繊維強化ゴムなどの複合プラスチックス、複合ゴム
などが含まれる。これら材料の製品としては、板状物、
各種形状の成形品があげられる。
【0048】金属類からなる物品 金属類としては、たとえば鉄、ステンレススチール、
鋼、アルミニウム、銅、黄銅などがあげられる。これら
材料の製品としては、たとえば板状物、容器類、食器類
などがあげられる。
【0049】ガラス類からなる物品 板ガラス、ガラス食器、ガラスコップ、花瓶などがあげ
られる。
【0050】セラミックス類からなる物品 陶磁器などの伝統的セラミックス、アルミナ、シリカ、
ジルコニアなどのファインセラミックスなどがあげられ
る。ファインセラミックスの製品の例としては、アルミ
ナ基板などがあげられる。
【0051】木材類からなる物品 合板などがあげられる。
【0052】前記各材料からなる各種物品の形態はとく
に制限されず、たとえばシート状物、板状物、三次元物
体(曲面を有するもの、凹凸表面を有するものなどを含
む)などがあげられる。
【0053】また本発明の方法は、第4工程でえられる
転写印像を有する物品が製品であるか、中間製品である
かにより実施態様IIA、IIBに分けられる。
【0054】実施態様IIA 転写印像を有する物品がそのまま製品として使用しうる
ものである態様である。
【0055】たとえば前記実施態様IAまたは実施態様
IB−1の可撓性シート状物に転写印像を形成したもの
で、衣類、ケアラベル、紙類の装飾品、各種紙製品など
があげられる。
【0056】また前記実施態様IB−2の剛性のある被
転写体に転写印像を形成したもので、各種用途の陶磁
器、装飾ガラス板、各種プラスチックス成形品、各種銘
板などがあげられる。
【0057】実施態様IIB 転写印像を有する物品が中間製品として使用されるもの
であるばあいである。
【0058】たとえば、前記オーバーレイ紙、チタン紙
などに転写印像を形成した物品は、熱硬化性樹脂化粧板
や熱硬化性樹脂成形品の絵付け用の模様紙として使用さ
れる。
【0059】本発明に用いる熱転写記録材料は、基材上
に着色材料および熱溶融性有機材料からなる転写インク
層を設けた構成を基本構成とするものであり、従来の一
般的な印像形成用の熱転写記録材料や陶磁器などの絵付
け用の熱転写記録材料などが使用できる。
【0060】本発明においては、つぎに述べる熱転写記
録材料(以下、熱転写記録材料Iという)が、繊維質の
シート状物である被転写体に転写印像を形成するばあ
い、たとえば熱硬化性樹脂含浸化粧板や熱硬化性樹脂成
形品の絵付け用の転写紙を作製するばあいなどに好適に
使用される。もとよりこの熱転写記録材料はその他の被
転写体上に転写印像を形成するばあいにも好適に使用で
きる。
【0061】前記熱転写記録材料Iは、転写インク層の
熱溶融性有機材料中に樹脂成分、なかんづくエポキシ樹
脂が25%(重量%、以下同様)以上含有されるもので
ある。
【0062】熱転写記録材料Iの転写インク層における
熱溶融性有機材料中に樹脂成分、なかんづくエポキシ樹
脂を25%以上含有せしめることにより、印像の繊維質
または多孔質シート状被転写体に対する接着性が良好と
なる。またフォイルを作製するばあいに含浸液が印像に
容易に浸透するので、加熱圧縮成形時に印像が硬化され
ると共に、被転写体または基体と強固に一体化されるの
で、加熱圧縮成形の際に印像が崩れたり、加熱圧縮成形
後に印像部分が膨れたりすることがない。
【0063】前記転写インク層にはさらにブチラール樹
脂および/またはポリアミド樹脂を配合するのが好まし
く、それにより、印像の繊維質または多孔質のシート状
被転写体に対する接着性がより向上される。
【0064】前記転写インク層にはさらに硬化触媒を配
合するのが好ましく、フォイル作製時の含浸処理前に熱
処理を行なうことにより、とくに加熱成形時の印像の崩
れをより完全に防止できる。
【0065】本発明に用いるエポキシ樹脂としては次の
ものが挙げられる。
【0066】(1)グリシジルエーテル型 ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノー
ルFジグリシジルエーテル、臭素化ビスフェノールAジ
グリシジルエーテル、水素添加ビスフェノールAジグリ
シジルエーテル、ノボラックポリグリシジルエーテル、
グリセリントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリト
ールジグリシジルエーテル、テトラフェノールエタンテ
トラグリシジルエーテルなど (2)グリシジルエーテル・エステル型 p−オキシ安息香酸グリシジルエーテル・エステルなど (3)グリシジルエステル型 フタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸
ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシ
ジルエステル、ダイマー酸ジグリシジルエステルなど (4)グリシジルアミン型 グリシジルアミン、トリグリシジルイソシアヌレートな
ど (5)線状脂肪酸エポキシ型 エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化大豆油など (6)脂環族エポキシ型 3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル
3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキ
シレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートなど 前記エポキシ樹脂は単独でまたは2種以上を混合して使
用できる。
【0067】これらエポキシ樹脂は熱溶融性有機材料の
25%以上、なかんづく25〜85%を占めるのが好ま
しい。エポキシ樹脂の割合が25%未満では転写インク
層の転写性が劣り、また前記所期の効果が奏され難い。
一方エポキシ樹脂の割合が85%を超えると転写インク
層が脆くなる傾向になり、こすれると印像が崩れやすく
なる。
【0068】前記エポキシ樹脂に加えて、必要により添
加する熱溶融性有機材料としては、繊維質または多孔質
被転写体への接着性、インク層の皮膜強度向上、含浸液
の含浸性などの点から、ブチラール樹脂および/または
ポリアミド樹脂が有用である。ブチラール樹脂および/
またはポリアミド樹脂を併用するばあいは、熱溶融性有
機材料中に、エポキシ樹脂を25〜85%、ブチラール
樹脂および/またはポリアミド樹脂を15〜75%含有
させるのが好ましい。ブチラール樹脂および/またはポ
リアミド樹脂の含有量が前記範囲未満では、併用効果が
充分でなく、一方前記範囲より多いと、転写性が劣る傾
向にある。
【0069】前記熱溶融性有機材料としては、その他、
アクリル系樹脂、オレフィン系共重合樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、セ
ルロース系樹脂、フェノール系樹脂、スチレン系樹脂、
酢酸ビニル系樹脂、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴムなどの熱可塑性樹脂(エラストマー
を含む)を併用できる。
【0070】前記熱溶融性有機材料を混合して使用する
場合は、該混合系の軟化点が60〜140℃の範囲に入
ることが好ましい。軟化点が60℃未満では基材へのイ
ンク塗布後にリボン状態とした場合にブロッキングが生
じ、使用しにくくなる。一方軟化点が140℃を超える
と熱転写プリンタの印加エネルギーではインクが熱転写
しにくくなり、良好な印像を有する仮被転写体を作製す
ることが困難になる。
【0071】前記着色材料としては、従来の熱転写記録
材料に用いられているカーボンブラックをはじめアゾ系
顔料、フタロシアニン系顔料、ニトロ系顔料、ニトロソ
系顔料、アントラキノン系顔料、ニグロシン系顔料、キ
ナクリドン系顔料、ペリレン系顔料、イソインドリノン
系顔料、ジオキサジン系顔料、チタンホワイト、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウムなどの各種有機顔料、無機顔
料、アルミニウムなどの金属粉末が使用できる。転写イ
ンク層中における着色材料の含有量は5〜60%の範囲
が適当である。したがって熱溶融性有機材料の含有量は
40〜95%が好ましい。着色材料の含有量が5%未満
では印像の着色濃度が低く、一方60%を超えると転写
インク層が熱転写しにくくなり、良好な印像を有する仮
被転写体を作製することが困難になる。
【0072】本発明における転写インク層には前記成分
の他に分散剤などを適宜配合することができる。
【0073】本発明においては、加熱圧縮成形の際に印
像が軟化し、崩れるのをより完全に防止するために、転
写インク層にエポキシ樹脂の硬化触媒を含有せしめるの
が好ましい。
【0074】硬化触媒としては常温では硬化反応が進行
せず、加熱により硬化反応が進行する潜在性硬化触媒が
好ましく、特に三フッ化ホウ素アミン系触媒が有用であ
る。硬化触媒は通常エポキシ樹脂100重量部に対して
1〜20重量部の範囲で用いる。
【0075】前記熱溶融性有機材料、着色材料、その他
の添加剤を適宜の溶剤に溶解、分散させて塗工液を調製
し、基材上に塗布し、乾燥することによって転写インク
層を形成することができる。
【0076】転写インク層の厚さは、含浸液の繊維質ま
たは多孔質被転写体への含浸性、印像と基体との密着
性、耐煮沸性などの点から、0.5〜3μmが適当であ
る。
【0077】前記基材としては、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィル
ム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリアリレー
トフィルムなどのポリエステルフィルム、ポリカーボネ
ートフィルム、ポリアミドフィルム、アラミドフィル
ム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリスルホンフィ
ルム、ポリフェニレンスルフィドフィルム、ポリエーテ
ルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルイミドフィル
ム、変性ポリフェニレンエーテルフィルム、ポリアセタ
ールフィルム、その他この種のインクリボンの基材用フ
ィルムとして一般に使用されている各種プラスチックフ
ィルムが使用できる。また、コンデンサーペーパーのよ
うな高密度の薄い紙も使用できる。基材の厚さは通常1
〜10μm程度であり、熱拡散を小さくして解像度を高
める点から1〜6μmの範囲が好ましい。
【0078】熱転写記録材料を熱転写プリンターに用い
るばあいは、基材の表面(転写インクの反対側でサーマ
ルヘッドと摺接する面)にスティック防止層を設けるの
が好ましい。
【0079】本発明においては転写性向上の目的のため
に、基材と転写インク層との間に感熱離型層を設けても
よい。
【0080】感熱離型層の材料としては従来から用いら
れているワックスを主体とするものが好ましく、含浸液
の繊維質または多孔質被転写体への含浸性、印像と基体
との密着性、耐煮沸性などの点から、該感熱離型層の厚
さは1μm以下が好ましい。
【0081】陶磁器などへの絵付けのばあいに用いる熱
転写記録材料(以下、熱転写記録材料IIという)として
は、転写インク層における着色材料として窯業用の無機
質着色材料を用い、熱溶融性有機材料としてワックス類
を主体とするものが好ましい。
【0082】前記無機質着色材料としては、(A)無機
質着色成分を含むガラス粉体および/またはガラス質粉
体、(B)該無機質着色成分を含むガラス粉体および/
またはガラス質粉体と低融点ガラス粉体との混合物、
(C)無機顔料と低融点ガラス粉体との混合物、ならび
に(D)無機顔料よりなる群から選ばれたものが好適に
用いられる。
【0083】前記無機質着色成分を含むガラス粉体と
は、無機質着色成分で着色された低融点(たとえば軟化
点500℃以下)のガラス形成成分の溶融状物の粉体で
あり、その具体例としては、たとえば有色ガラスエナメ
ルや有色ガラスフリット(陶磁器用絵具の原料)をあげ
ることができる。
【0084】また、前記無機質着色成分を含むガラス質
粉体とは、無機質着色成分の割合が多く、かつガラス形
成成分が高融点のもの(たとえばシリカなど)であり、
かつその割合が少ない場合に見られる半溶融状物または
未溶融状物の粉体のことを言う。
【0085】また、前記低融点ガラス粉体とは、軟化点
500℃以下のガラス粉体であり、その具体例として
は、たとえばシリカ−酸化鉛−硼酸系ガラスをあげるこ
とができる。
【0086】ここで無機質着色成分とはガラス中でイオ
ン、コロイド粒子、または粒径が20μm以下の大きさ
の粒子として存在して発色に寄与する成分をいう。
【0087】前記無機顔料としては、たとえば亜鉛華、
酸化チタン、酸化ジルコニウム、ベンガラ、酸化クロ
ム、硫化亜鉛、カドミウムイエロー、カドミウムレッ
ド、黄鉛、亜鉛黄、クロム酸バリウム、酸化マンガン、
酸化コバルト、酸化モリブデン、酸化ニッケル、酸化
銅、酸化バナジウムなどがあげられる。
【0088】前記ガラス粉体、ガラス質粉体、無機顔
料、低融点ガラス粉体の好ましい粒径は平均粒径で5μ
m以下であり、さらに好ましくは平均粒径で2μm以下
である。また最大粒径は20μm以下が好ましく、さら
に好ましくは5μm以下である。平均粒径が5μmより
大きく、または最大粒径が20μmより大きくなると、
印像濃度にムラが生じやすくなり好ましくない。
【0089】前記無機質着色材料は、転写インク層中に
55%以上含有されることが好ましく、この含有率が5
5%未満であると印像濃度が不充分になる傾向がある。
また、含有率は85%以下が好ましく、85%を超える
と転写インク層中の熱溶融性有機材料が少なくなるので
脆くなり、また転写感度が低下する傾向がある。
【0090】前記熱溶融性有機材料はワックス類を主成
分とするものであり、必要により熱可塑性樹脂を使用し
てもよい。
【0091】前記ワックス類としては、木ろう、蜜ろ
う、カルナバワックス、キャンデリラワックス、モンタ
ンワックス、セレシンワックスなどの天然ワックス;パ
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなど
の石油系ワックス;酸化ワックス、エステルワックス、
ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワック
ス、α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体ワックス
などの合成ワックス;ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸;ステアリルア
ルコール、ドコサノールなどの高級脂肪酸アルコール;
高級脂肪酸モノグリセリドショ糖の脂肪酸エステル、ソ
ルビタンの脂肪酸エステルなどのエステル類;ステアリ
ン酸アミド、オレイルアミドなどのアミド類およびビス
アミド類などの1種または2種以上が使用できる。
【0092】前記熱可塑性樹脂(エラストマーを含む)
としては、たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体などのオレフィン
系共重合樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ビニルア
ルコール系樹脂、フェノール系樹脂、スチレン系樹脂、
酢酸ビニル系樹脂、ポリイソブチレン、ポリブテンなど
の樹脂、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプ
レンゴム、クロロプレンゴムなどのエラストマー類など
の1種または2種以上が使用できる。
【0093】転写インク層の厚さは無機質着色材料の着
色力の点から、5〜30μmの範囲が好ましい。
【0094】転写インク層には前記成分に加えて、本発
明の目的を損なわない範囲で、分散剤、可塑剤、カップ
リング剤などの添加剤を配合しても良い。
【0095】前記転写インク層は、ワックス類および必
要に応じて熱可塑性樹脂の有機溶剤溶液、もしくはこれ
らの水性または有機溶剤分散液(水性分散液には水性エ
マルジョンが含まれる)に無機質着色材料を添加し、均
一に混合した塗工液を基材に塗布し、乾燥することによ
って形成できる。厚さが5μm以上の転写インク層を形
成するばあいは、熱溶融性有機材料を分散液など粒子の
形態で塗布するのが好ましい。
【0096】転写インク層以外の構成については、前記
熱転写記録材料Iの構成がそのまま採用できる。
【0097】本発明において、マルチカラーないしフル
カラーの転写印像を所望するばあいは、仮被転写体上に
マルチカラーないしフルカラーの印像を形成する。マル
チカラーないしフルカラーの印像を形成するには、イエ
ローの転写インク層、マゼンタの転写インク層およびシ
アンの転写インク層、要すればさらにブラックの転写イ
ンク層を別々の基材上に設けた熱転写記録材料、または
これらの転写インク層を同一の基材上に並べて設けた熱
転写記録材料を用い、インクの重ね合せによる減法混色
を利用して、所望のマルチないしフルカラー像を形成す
る。
【0098】本発明に用いる仮被転写体は、少なくとも
一方の表面が水溶性または水膨潤性の物質で構成されて
いる可撓性シート状物である。
【0099】前記仮被転写体は、通常透水性基材の片面
上に、水溶性または水膨潤性物質の層(水溶性物質層)
を設けた構成のものである。
【0100】前記水溶性または水膨潤性物質の好適な具
体例としては、たとえばポリビニルアルコールをはじ
め、デキストリン、ゼラチン、にかわ、カゼイン、セラ
ック、アラビアゴム、でん粉、蛋白、ポリアクリル酸ア
ミド、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルメチルエーテ
ル、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸の共重合
体、酢酸ビニルとイタコン酸の共重合体、ポリビニルピ
ロリドン、あるいはカルボキシメチルセルロース、メチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセル
ロース誘導体、アルギン酸ソーダなどの1種または2種
以上が使用できる。
【0101】水溶性物質層の厚さは、印像の剥離性など
の点から、0.1〜50μm程度、なかんづく1〜20
μm程度が適当である。
【0102】前記透水性基材としては繊維質シートまた
は多孔質シートがあげられ、繊維質シートとしては、た
とえば紙類、布類などが、多孔質シートとしては、たと
えばミリポア(商品名)、ニュークリポア(商品名)な
どの濾過用フイルターに用いられるシート状多孔質プラ
スチック材などがあげられる。透水性基材の厚さは、一
般の熱転写プリンターで印像を形成するのが容易である
点、取扱いが容易である点などから、10〜200μm
程度、なかんづく25〜100μm程度が適当である。
【0103】なお、仮被転写体全体を前記水溶性または
水膨潤性物質で構成してもよい。
【0104】第1工程においては、前記熱転写記録材料
と仮被転写体を使用し、熱的印像形成手段により熱転写
記録材料の転写インク層を選択的に熱転写して前記仮被
転写体の水溶性物質層上に印像を形成する。
【0105】前記熱的印像形成手段としては、サーマル
ヘッドを備えた熱転写プリンターが好適に使用される
が、熱ペン、アイロンなど各種のものが使用できる。
【0106】なお、仮被転写体上に形成される印像は鏡
像である。また印像は、文字、記号、図柄、模様、微細
パターンなどのすべてを含む概念である。
【0107】第2工程においては、第1工程でえられた
印像を有する仮被転写体を被転写体と重ね、熱と圧力の
作用により仮被転写体上の印像を被転写体に熱接着せし
め、仮被転写体と被転写体とを一体化せしめる。
【0108】前記熱と圧力を作用せしめる手段として
は、熱プレス機、加熱加圧ローラー、アイロンなどがあ
げられる。被転写体が曲面を有する三次元物体などのば
あいは適宜の治具(木型、金型など)を用いて熱接着を
行なう。
【0109】熱接着時の加熱温度としては60〜300
℃、なかんづく100〜200℃程度、圧力としては1
〜50kg/cm2、なかんづく3〜30kg/cm2
度が適当である。被転写体が繊維質または多孔質シート
状物であるばあい、このような処理条件で印像のインク
を充分に浸透せしめることができる。
【0110】第3工程においては、前記仮被転写体と被
転写体との一体化物を水中に浸漬せしめ、仮被転写体上
の水溶性または水膨潤性の物質を溶解または膨潤せしめ
て、仮被転写体と印像を有する被転写体とを分離する。
【0111】前記浸漬処理は、通常常温で行なえばよい
が、水溶性または水膨潤性物質の溶解または膨潤が遅い
ばあいは加熱してもよい。また水に、アルコールなどの
水混和性溶剤を加えたものを使用してもよい。
【0112】第4工程においては、第3工程でえられた
印像(この段階では正像となる)を有する被転写体を乾
燥および/または熱処理に付す。
【0113】前記熱処理としては、たとえば前記熱転写
記録材料IIを用いて陶磁器などに転写印像を形成したば
あいの焼成処理があげられる。焼成温度は通常500〜
1000℃程度である。
【0114】熱硬化性樹脂化粧板または熱硬化性樹脂成
形品を製造するばあいは、前記のごとく被転写体として
オーバーレイ紙、チタン紙などの繊維質シート状物を用
い、これに転写印像を形成したものを中間製品として使
用する。
【0115】すなわち、前記転写印像を有する繊維質シ
ートを含浸液に浸して充分含浸した後に引き上げ乾燥さ
せ、フォイルを作製する。
【0116】含浸液に使用する熱硬化性樹脂は特に限定
されるものではないが、密着性の点から化粧板、成形品
に用いられている熱硬化性樹脂と同種のものを用いるの
が好ましく、たとえばメラミン樹脂、変性メラミン樹
脂、ユリア樹脂、変性ユリア樹脂、フェノール樹脂など
が使用できる。
【0117】このようにして作製したフォイルを基体の
表面に配置し、所定の温度および時間で加熱圧縮成形す
ることにより絵付けできる。基体としては、加熱圧縮成
形により絵柄を一体成形しうるものであれば、いずれも
使用できる。化粧板のばあいは、合板に熱硬化性樹脂を
含浸させたものがあげられ、成形品のばあいは熱硬化性
樹脂の各種成形品があげられる。
【0118】前記硬化触媒を含有した転写インク層を有
する熱転写記録材料を用いて印像を形成したばあいは、
前記第4工程で所定の温度および時間で熱処理を行い、
転写インク層中のエポキシ樹脂を硬化触媒と作用させて
硬化状態にする。熱処理の終了した繊維質シート状物を
含浸液に浸して充分含浸した後に引き上げ乾燥させ、フ
ォイルを作製する。
【0119】このようにして作製したフォイルを基体の
表面に配置し、所定の温度および時間で加熱圧縮成形す
るばあいは、転写インク層はあらかじめ硬化しているた
めに、加熱圧縮成形での軟化は生じず、絵柄が崩れるこ
となく成形できる。
【0120】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。
【0121】実施例1 [第1工程]表1に記載の顔料以外の成分をメチルエチ
ルケトンおよびトルエンの混合溶剤に溶解し、これにマ
ゼンタ色であるキナクリドン系顔料を投入し、均一に混
合して転写インク層用塗工液を調製した。
【0122】厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの片面にシリコーン樹脂からなる厚さ0.
3μmのスティック防止層を設けたものを基材として用
い、この基材の表面(スティック防止層を設けた側と反
対の表面をいう、以下同様)に前記塗工液をバーコータ
ーにて塗布、乾燥させ、乾燥後の厚さが1μmになるよ
うに転写インク層を形成し、熱転写記録材料を作製し
た。
【0123】このようにして作製した熱転写記録材料を
用い、(株)テック製バーコードプリンターB−30
で、転写台紙(厚さ150μmの紙の片面に厚さ2μm
の合成糊のコーティング層を形成したもの)の合成糊層
上に印像(鏡像)を形成して転写紙を作製した。
【0124】[第2工程]第1工程でえられた転写紙の
印像側にメラミン食器用オーバーレイ紙(厚さ90μ
m、ベック平滑度10秒)を重ね合せ、小型ホットプレ
ス機にて温度200℃、圧力10kg/cm2、1分間
の条件で加熱加圧して、転写紙上の印像をオーバーレイ
紙に熱接着させた。
【0125】[第3工程]第2工程でえられた転写紙と
オーバーレイ紙の一体化物を水中に浸漬して合成糊層を
溶解させ、両者を自然剥離させることによって、印像
(正像)を有するオーバーレイ紙をえた。
【0126】[第4工程]第3工程でえられた印像を有
するオーバーレイ紙を60℃で1時間乾燥させて模様紙
をえた。
【0127】<転写性の評価>転写台紙上の印像のオー
バーレイ紙への転写性を、第3工程の水中自然剥離後に
おける転写台紙上に残留している印像の未転写部分の元
の印像の面積に対する割合を求め、つぎの基準によって
評価した。 評点3・・・未転写部分0% 評点2・・・未転写部分1〜20% 評点1・・・未転写部分21%以上
【0128】[メラミン樹脂成形品の製造]第4工程で
えられた模様紙をメラミン樹脂水溶液(日本カーバイド
工業(株)製メチロールメラミン樹脂水溶液、固形分濃
度50%)中に浸漬し、メラミン樹脂を模様紙に充分に
含浸させた後、60℃で1時間乾燥してフォイルを作製
した。
【0129】このフォイルを圧縮成形用金型内に置かれ
ているメラミン樹脂成形品の表面に配置し、170℃で
40秒間加熱圧縮成形して、絵付け成形品をえた。
【0130】<成形品性能>前記絵付け成形品を沸騰水
中で連続16時間煮沸したのちの絵柄部分の膨れ発生具
合をつぎの基準により評価した。 評点3・・・膨れ発生0% 評点2・・・膨れ発生1〜20% 評点1・・・膨れ発生21%以上
【0131】前記評価結果を表1に示す。表1から明ら
かなように、転写性が良好で鮮明な印像が成形品表面に
えられ、また加熱圧縮成形時および連続煮沸後も膨れ等
が発生しなかった。また印像の崩れもなかった。
【0132】実施例2 実施例1の第1工程と同様の方法にて転写紙を作製し
た。
【0133】この転写紙の印像面と布(綿100%)と
を重ね合わせ、実施例1の第2〜4工程と同様の方法に
て転写紙上の印像を布に転写した。
【0134】印像の布への転写性を、実施例1と同様の
方法にて評価した。
【0135】さらに布上にえられた印像の染色堅牢性の
評価を、日本紡績協会の評価方法に準じ、次のように実
施した。
【0136】<染色堅牢性> 洗濯堅牢度(JIS L 0844)A−3法:変退色
・汚染(綿) 摩擦堅牢度(JIS L 0849)II型:乾燥・湿潤 ドライクリーニング堅牢度(JIS L 0860)パ
ークロ:変退色・汚染(綿) ホットプレス堅牢度(JIS L 0850)A2(湿
弱):変退色・汚染(綿) 評点3・・・JIS L 0801の判定により、上記
4項目が4〜5級 評点2・・・JIS L 0801の判定により、上記
4項目が1〜5級 評点1・・・JIS L 0801の判定により、上記
4項目が1〜3級
【0137】前記評価結果を表1に示す。表1から明ら
かなように、転写性が良好で、さらに染色堅牢性におけ
る評価はいずれも4〜5級と良好であった。
【0138】実施例3 実施例1の第1工程と同様の方法にて転写紙を作製し
た。
【0139】この転写紙の印像面とプラスチック板(厚
さ1mmのポリ塩化ビニル板)とを重ね合わせ、実施例
1の第2〜4工程と同様の方法にて転写紙上の印像をプ
ラスチック板に転写した。
【0140】印像のプラスチック板への転写性を、実施
例1と同様の方法にて評価した。
【0141】さらにプラスチック板上にえられた印像の
印字堅牢性を、クロックメータによる擦り試験により次
ぎのように評価した。
【0142】 <印字堅牢性> 耐溶剤性(エタノール、ガソリン、リグロイン、ケロシン)往復30回 耐摩擦性(綿布、ダンボール、消しゴム) 往復300回 耐熱性(110℃) 15秒間 評点3・・・上記3項目の評価における印像の損傷が10%未満 評点2・・・上記3項目の評価における印像の損傷が10〜29% 評点1・・・上記3項目の評価における印像の損傷が30%以上
【0143】前記評価結果を表1に示す。表1から明ら
かなように、転写性が良好で、印字堅牢性における評価
での印像の損傷は、何れも10%未満であった。
【0144】実施例4 実施例1の第1工程において、表1に記載のワックスを
80℃のトルエンに溶解し、これにマゼンタ色であるガ
ラスフリットを投入し、均一に混合して転写インク層用
塗工液を調製し、かつ乾燥後の転写インク層の厚さを1
0μmとしたほかは実施例1の第1工程と同様にして熱
転写記録材料を作製し、これを用いて転写紙を作製し
た。
【0145】この転写紙の印像面とセラミックス板(磁
器板)とを重ね合わせ、実施例1の第2〜4工程と同様
の方法にて転写紙上の印像をセラミックスに転写した。
【0146】印像のセラミックス板への転写性を、実施
例1と同様の方法にて評価した。
【0147】さらに印像が転写されたセラミックス板を
800℃で焼成して絵付けを行なった。
【0148】<焼成品性能>焼成後の印像濃度および鮮
明度を目視によってつぎの基準により評価した。 評点3・・・印像濃度および鮮明度が優れている。 評点2・・・印像濃度および鮮明度が低下している。 評点1・・・印像の痕跡しか確認できない。
【0149】前記評価結果を表1に示す。表1から明ら
かなように、転写性が良好で、焼成品性能における評価
では、印像濃度および鮮明度とも優れていた。
【0150】実施例5 [第1工程]表1に示される転写インク層組成を用い、
転写インク層の厚さを2.0μmとしたほかは実施例1
の第1工程と同様にして熱転写記録材料および転写紙を
作製した。
【0151】[第2工程]第1工程でえられた転写紙の
印像側を厚さ1mmの市販のガラス板上に重ね、精密ホ
ットプレス機(ガラス板側の下部熱板のみが150℃に
加熱され、転写紙側の上部熱板は非加熱状態で使用)
で、温度150℃、圧力2kg/cm2、30秒間の条
件で加熱加圧し、転写紙上の印像をガラス板に熱接着さ
せた。
【0152】[第3工程]第2工程でえられた転写紙と
ガラス板との一体化物を水中に浸漬し、実施例1の第3
工程と同様にして両者を自然剥離させることによって、
印像(正像)を有するガラス板をえた。
【0153】[第4工程]第3工程でえられた印像を有
するガラス板を60℃で1時間乾燥させたのち、90℃
で2時間保持し、その後150℃で3時間保持して、印
像を完全硬化させ、ガラス板に定着させた。
【0154】印像のガラス板への転写性を、実施例1と
同様の方法にて評価した。
【0155】さらにガラス板上にえられた印像の印字堅
牢性を、実施例3と同様にしてクロックメータによる擦
り試験により評価した。
【0156】前記評価結果を表1に示す。
【0157】表1から明らかなように、いずれの実施例
においても転写性が良好で、かつ各用途毎の性能試験で
の評価も良好であった。
【0158】実施例6〜10 市販の熱転写記録材料を用い、第2工程のホットプレス
時の温度を100℃にしたほかは、それぞれ実施例1〜
5と同様にして転写紙から各被転写体への印像の転写を
行ない、評価試験を行なった。
【0159】結果を表1に示す。実施例6〜10のいず
れにおいても転写性は良好であったが、各用途毎の性能
評価ではつぎに示すごとく性能が低下した。
【0160】実施例6では、膨れが発生した。実施例7
では、各等級が3級以下になった。実施例8では、印像
の損傷が30%以上になった。実施例9では、印像の殆
どが消失した。実施例10では、印像の損傷が30%以
上になった。
【0161】前記市販の熱転写記録材料としては、基材
上に下記組成の厚さ2μmの転写インク層を有するもの
を用いた。
【0162】 成 分 重量部 キナクリドン系顔料 15 エチレン−酢酸ビニル共重合体 10 パラフインワックス 50 エステルワックス 25
【0163】比較例1〜5 前記市販の熱転写記録材料を用い、前記熱転写プリンタ
ーにて各被転写体へ直接印像を形成し(以下、この転写
方法をダイレクト転写方法という)、各被転写体毎の性
能評価を実施した。なお、プラスチック板、セラミック
ス板、ガラス板のばあいは前記熱転写プリンターでは直
接印像を形成できなかった。
【0164】転写性の評価は、転写後のリボンにおける
インク層の抜け具合を観察し、つぎの基準により評価し
た。
【0165】評点3・・・未転写部分0% 評点2・・・未転写部分1〜20% 評点1・・・未転写部分21%以上
【0166】前記評価結果を表2に示す。表2から明ら
かなように、比較例1では、未転写部分が多くなり、印
像にボイドが発生し、また膨れも発生した。また比較例
2では、インク層がほとんど転写せず、比較例3〜5で
は熱転写プリンタでダイレクト転写により印像が形成で
きなかったので、以降の性能評価は実施できなかった。
【0167】
【表1】
【0168】
【表2】
【0169】
【発明の効果】本発明の方法は、仮被転写体10の平滑
な水溶性物質層12上に一旦鮮明な印像を形成し、つい
でこれを熱プレスなどの手段により被転写体20に熱接
着し、その後水溶性物質層12を溶解または膨潤させる
ことによって、仮被転写体10上の鮮明な印像をそのま
ま確実に被転写体20上に転写させる方法であるため、
被転写体20の表面粗さ、形態などに関係なく、あらゆ
る種類の被転写体20上に鮮明な転写印像をうることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の第1工程を示す概略断面図であ
る。
【図2】本発明の第1工程で印像の形成された仮被転写
体を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第2工程を示す概略断面図である。
【図4】本発明の第3工程を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第4工程でえられた転写印像を有する
物品を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 熱転写記録材料 2 基材 3 転写インク層 10 仮被転写体 11 透水性基材 12 水溶性物質層 20 被転写体 30 物品 A 印像 B 水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀田 由利子 大阪府大阪市西淀川区御幣島5丁目4番14 号 フジコピアン株式会社技術センター内 (72)発明者 買手 良一 大阪府大阪市西淀川区御幣島5丁目4番14 号 フジコピアン株式会社技術センター内 (72)発明者 可児 康之 愛知県名古屋市西区則武新町3丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 都築 義忠 愛知県名古屋市西区則武新町3丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に着色材料および熱溶融性有機材
    料からなる転写インク層が設けられてなる熱転写記録材
    料と、少なくとも一方の表面が水溶性または水膨潤性の
    物質で構成されているシート状仮被転写体を使用し、熱
    的印像形成手段により、前記熱転写記録材料の転写イン
    ク層を選択的に熱転写して前記仮被転写体の水溶性また
    は水膨潤性の表面上に印像を形成する第1工程と、 前記仮被転写体を被転写体と重ね、熱と圧力の作用によ
    り仮被転写体上の印像を被転写体に熱接着せしめる第2
    工程と、 前記仮被転写体と被転写体との一体化物を水中に浸漬
    し、前記仮被転写体上の水溶性または水膨潤性の物質を
    溶解または膨潤せしめて、仮被転写体と印像を有する被
    転写体とを分離する第3工程と、 前記印像を有する被転写体を乾燥および/または熱処理
    に付する第4工程とからなることを特徴とする転写印像
    を有する物品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記被転写体が、繊維質または多孔質の
    シート状物であることを特徴とする請求項1記載の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記繊維質のシート状物が紙類または布
    類であることを特徴とする請求項2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記転写インク層の熱溶融性有機材料中
    に樹脂成分が25重量%以上含有されていることを特徴
    とする請求項2または3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記樹脂成分がエポキシ樹脂からなるこ
    とを特徴とする請求項4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記樹脂成分が25〜85重量%のエポ
    キシ樹脂と、残部のブチラール樹脂および/またはポリ
    アミド樹脂とからなることを特徴とする請求項5記載の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記エポキシ樹脂100重量部に対し、
    硬化触媒として三フッ化ホウ素アミン系触媒を1〜20
    重量部含有することを特徴とする請求項5または6記載
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記被転写体が、プラスチックス類、ゴ
    ム類、金属類、セラミックス類、ガラス類および木材類
    よりなる群から選ばれた少なくとも1種の材料からなる
    物品であることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記物品が可撓性のあるシート状物であ
    ることを特徴とする請求項8記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記物品が非可撓性の物品であること
    を特徴とする請求項8記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記転写インク層の熱溶融性有機材料
    中に樹脂成分が25重量%以上含有されていることを特
    徴とする請求項8、9または10記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記樹脂成分がエポキシ樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項11記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記樹脂成分が25〜85重量%のエ
    ポキシ樹脂と、残部のブチラール樹脂および/またはポ
    リアミド樹脂とからなることを特徴とする請求項12記
    載の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記エポキシ樹脂100重量部に対
    し、硬化触媒として三フッ化ホウ素アミン系触媒を1〜
    20重量部含有することを特徴とする請求項12または
    13記載の製造方法。
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