JPH09300579A - スクリーン印刷方法および装置 - Google Patents
スクリーン印刷方法および装置Info
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- JPH09300579A JPH09300579A JP12003496A JP12003496A JPH09300579A JP H09300579 A JPH09300579 A JP H09300579A JP 12003496 A JP12003496 A JP 12003496A JP 12003496 A JP12003496 A JP 12003496A JP H09300579 A JPH09300579 A JP H09300579A
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- screen
- squeegee
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Links
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Landscapes
- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
- Screen Printers (AREA)
- Printing Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 たとえばセラミックグリーンシートのような
被印刷シート上に導電性ペーストのような印刷材料ペー
ストをスクリーン印刷するとき、スクリーンと被印刷シ
ートとの間には所定の間隔が設けられ、スキージが作用
する部分においてのみスクリーンと被印刷シートとを接
触させ、スキージの作用後にはスクリーンを被印刷シー
トから直ちに離すようにされるが、このことによって引
き起こされるスクリーンの寿命の低下および印刷パター
ンの歪みの問題を解決する。 【解決手段】 スクリーン11を介してスキージ13に
対向するように支持ロール16を配置し、スクリーン1
1を実質的に平面状態に維持しながら、被印刷シート1
9を、支持ロール16の周面上に乗せて曲げた状態と
し、この曲げられた部分においてスクリーン11に接触
させながら、スキージ13を支持ロール16とともにス
クリーン面方向14,18に動かして、スクリーン印刷
する。
被印刷シート上に導電性ペーストのような印刷材料ペー
ストをスクリーン印刷するとき、スクリーンと被印刷シ
ートとの間には所定の間隔が設けられ、スキージが作用
する部分においてのみスクリーンと被印刷シートとを接
触させ、スキージの作用後にはスクリーンを被印刷シー
トから直ちに離すようにされるが、このことによって引
き起こされるスクリーンの寿命の低下および印刷パター
ンの歪みの問題を解決する。 【解決手段】 スクリーン11を介してスキージ13に
対向するように支持ロール16を配置し、スクリーン1
1を実質的に平面状態に維持しながら、被印刷シート1
9を、支持ロール16の周面上に乗せて曲げた状態と
し、この曲げられた部分においてスクリーン11に接触
させながら、スキージ13を支持ロール16とともにス
クリーン面方向14,18に動かして、スクリーン印刷
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スクリーン印刷
方法および装置に関するもので、特に、たとえば、セラ
ミックグリーンシート上に所定のパターンをもって導電
性ペーストを付与して導電膜を形成するために有利に用
いられる、スクリーン印刷方法および装置に関するもの
である。
方法および装置に関するもので、特に、たとえば、セラ
ミックグリーンシート上に所定のパターンをもって導電
性ペーストを付与して導電膜を形成するために有利に用
いられる、スクリーン印刷方法および装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】たとえば積層セラミックコンデンサのよ
うな積層セラミック電子部品を製造しようとするとき、
複数のセラミックグリーンシートを用意し、これらセラ
ミックグリーンシート上に内部電極のような内部回路要
素となるべき所定のパターンの導電膜を形成してから、
セラミックグリーンシートを積み重ねることが行なわれ
る。上述の導電膜を形成するため、しばしば、スクリー
ン印刷が適用される。
うな積層セラミック電子部品を製造しようとするとき、
複数のセラミックグリーンシートを用意し、これらセラ
ミックグリーンシート上に内部電極のような内部回路要
素となるべき所定のパターンの導電膜を形成してから、
セラミックグリーンシートを積み重ねることが行なわれ
る。上述の導電膜を形成するため、しばしば、スクリー
ン印刷が適用される。
【0003】図2には、スクリーン印刷を実施している
状態が示されている。スクリーン印刷を実施するとき、
形成しようとする導電膜のパターンに対応する所定のパ
ターンを有するメッシュ部(図示せず。)が形成された
スクリーン1が用意され、このスクリーン1に対向させ
て被印刷シートとしてのセラミックグリーンシート2が
配置される。スクリーン1上には、印刷材料ペーストと
しての導電性ペースト3が置かれる。
状態が示されている。スクリーン印刷を実施するとき、
形成しようとする導電膜のパターンに対応する所定のパ
ターンを有するメッシュ部(図示せず。)が形成された
スクリーン1が用意され、このスクリーン1に対向させ
て被印刷シートとしてのセラミックグリーンシート2が
配置される。スクリーン1上には、印刷材料ペーストと
しての導電性ペースト3が置かれる。
【0004】このような状態において、導電性ペースト
3にスキージ4を作用させることにより、導電性ペース
ト3がメッシュ部のパターンに従ってセラミックグリー
ンシート2上に付与され、その結果、セラミックグリー
ンシート2上に、導電性ペースト3からなる所定のパタ
ーンの導電膜が形成される。すなわち、スキージ4は、
スクリーン印刷工程において、スクリーン1をセラミッ
クグリーンシート2に密着させながら、矢印5で示すよ
うに、スクリーン面方向に動かされることにより、スク
リーン1のメッシュ部を通して導電性ペースト3をセラ
ミックグリーンシート2上に付与する。
3にスキージ4を作用させることにより、導電性ペース
ト3がメッシュ部のパターンに従ってセラミックグリー
ンシート2上に付与され、その結果、セラミックグリー
ンシート2上に、導電性ペースト3からなる所定のパタ
ーンの導電膜が形成される。すなわち、スキージ4は、
スクリーン印刷工程において、スクリーン1をセラミッ
クグリーンシート2に密着させながら、矢印5で示すよ
うに、スクリーン面方向に動かされることにより、スク
リーン1のメッシュ部を通して導電性ペースト3をセラ
ミックグリーンシート2上に付与する。
【0005】上述したスクリーン1は、その周縁部にお
いて、セラミックグリーンシート2との間に所定の間隔
6を形成するように配置されている。これは、スキージ
4が通過した後、直ちにスクリーン1がセラミックグリ
ーンシート2から離れるようにするためである。
いて、セラミックグリーンシート2との間に所定の間隔
6を形成するように配置されている。これは、スキージ
4が通過した後、直ちにスクリーン1がセラミックグリ
ーンシート2から離れるようにするためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たスクリーン印刷方法では、スクリーン1と被印刷シー
トであるセラミックグリーンシート2との間に間隔6が
設けられているため、スクリーン1をセラミックグリー
ンシート2に密着させるようにスキージ4でスクリーン
1を押さえ付けたとき、スクリーン1は多少とも歪めら
れることになる。その結果、次のような問題に遭遇す
る。
たスクリーン印刷方法では、スクリーン1と被印刷シー
トであるセラミックグリーンシート2との間に間隔6が
設けられているため、スクリーン1をセラミックグリー
ンシート2に密着させるようにスキージ4でスクリーン
1を押さえ付けたとき、スクリーン1は多少とも歪めら
れることになる。その結果、次のような問題に遭遇す
る。
【0007】スクリーン1のメッシュ部のパターンが歪
むため、印刷された導電性ペースト3のパターンに歪み
が生じる。
むため、印刷された導電性ペースト3のパターンに歪み
が生じる。
【0008】また、スクリーン1に及ぼされる変形およ
びスキージ4によるスクリーン1への比較的強い押圧下
での擦りが繰り返されるため、スクリーン1の寿命を短
くしてしまう。
びスキージ4によるスクリーン1への比較的強い押圧下
での擦りが繰り返されるため、スクリーン1の寿命を短
くしてしまう。
【0009】また、スクリーン1に必要な引っ張り強度
を確保するため、スクリーン1の厚みが増し、そのた
め、薄膜印刷が困難である。
を確保するため、スクリーン1の厚みが増し、そのた
め、薄膜印刷が困難である。
【0010】そこで、この発明の目的は、上述のような
問題を解決し得るスクリーン印刷方法および装置を提供
しようとすることである。
問題を解決し得るスクリーン印刷方法および装置を提供
しようとすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、まず、所定
のパターンを有するメッシュ部が形成されたスクリーン
に対向させて可撓性の被印刷シートを配置し、スクリー
ン上にある印刷材料ペーストにスキージを作用させるこ
とにより、印刷材料ペーストをメッシュ部のパターンに
従って被印刷シート上に付与する、スクリーン印刷方法
に向けられるものであって、上述した技術的課題を解決
するため、スクリーンを介してスキージに対向するよう
に配置された回転する支持ロールの周面上に被印刷シー
トを乗せた状態とし、スクリーンを実質的に平面状態に
維持しながら、被印刷シートを支持ロールの周面に沿っ
て曲げられた部分においてスクリーンに接触させ、その
状態で、支持ロールを回転させながらスキージとともに
スクリーン面方向に動かすことによって、印刷材料ペー
ストを被印刷シート上に付与することを特徴としてい
る。
のパターンを有するメッシュ部が形成されたスクリーン
に対向させて可撓性の被印刷シートを配置し、スクリー
ン上にある印刷材料ペーストにスキージを作用させるこ
とにより、印刷材料ペーストをメッシュ部のパターンに
従って被印刷シート上に付与する、スクリーン印刷方法
に向けられるものであって、上述した技術的課題を解決
するため、スクリーンを介してスキージに対向するよう
に配置された回転する支持ロールの周面上に被印刷シー
トを乗せた状態とし、スクリーンを実質的に平面状態に
維持しながら、被印刷シートを支持ロールの周面に沿っ
て曲げられた部分においてスクリーンに接触させ、その
状態で、支持ロールを回転させながらスキージとともに
スクリーン面方向に動かすことによって、印刷材料ペー
ストを被印刷シート上に付与することを特徴としてい
る。
【0012】この発明は、また、上述した方法を実施す
るスクリーン印刷装置にも向けられる。このスクリーン
印刷装置は、所定のパターンを有するメッシュ部が形成
されたスクリーンと、このスクリーン上にある印刷材料
ペーストに作用しながら、スクリーン面方向に動かされ
るスキージと、スクリーンを介してスキージに対向する
ように配置されかつ回転しながらスキージとともにスク
リーン面方向に動かされるものであって、その周面上に
可撓性の被印刷シートを乗せ、この被印刷シートを周面
に沿って曲げた状態としながら、この曲げられた部分に
おいて被印刷シートをスクリーンに接触させる、支持ロ
ールとを備えている。
るスクリーン印刷装置にも向けられる。このスクリーン
印刷装置は、所定のパターンを有するメッシュ部が形成
されたスクリーンと、このスクリーン上にある印刷材料
ペーストに作用しながら、スクリーン面方向に動かされ
るスキージと、スクリーンを介してスキージに対向する
ように配置されかつ回転しながらスキージとともにスク
リーン面方向に動かされるものであって、その周面上に
可撓性の被印刷シートを乗せ、この被印刷シートを周面
に沿って曲げた状態としながら、この曲げられた部分に
おいて被印刷シートをスクリーンに接触させる、支持ロ
ールとを備えている。
【0013】この発明に係るスクリーン印刷装置におい
て、被印刷シートを、スクリーンに接触させた後にスク
リーンから強制的に離すための真空吸引手段をさらに備
えていることが好ましい。
て、被印刷シートを、スクリーンに接触させた後にスク
リーンから強制的に離すための真空吸引手段をさらに備
えていることが好ましい。
【0014】また、この発明に係るスクリーン印刷装置
において、スキージは、回転するロールによって構成さ
れることが好ましい。
において、スキージは、回転するロールによって構成さ
れることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
よるスクリーン印刷装置を示す図解的正面図である。こ
の実施形態では、積層セラミック電子部品の製造におい
て用意されるセラミックグリーンシート上に導電性ペー
ストをスクリーン印刷により付与しようとするものであ
る。
よるスクリーン印刷装置を示す図解的正面図である。こ
の実施形態では、積層セラミック電子部品の製造におい
て用意されるセラミックグリーンシート上に導電性ペー
ストをスクリーン印刷により付与しようとするものであ
る。
【0016】図1を参照して、スクリーン印刷装置は、
スクリーン11を備える。スクリーン11には、図示し
ないが、所定のパターンを有するメッシュ部が形成され
ている。スクリーン11上には、印刷材料ペーストとし
ての導電性ペースト12が置かれる。
スクリーン11を備える。スクリーン11には、図示し
ないが、所定のパターンを有するメッシュ部が形成され
ている。スクリーン11上には、印刷材料ペーストとし
ての導電性ペースト12が置かれる。
【0017】スクリーン11に関連して、スキージ13
が設けられる。スキージ13は、スクリーン11上の導
電性ペースト12に作用しながら、矢印14で示すよう
に、スクリーン面方向に動かされる。スキージ13は、
この実施形態では、回転するロールによって構成され、
矢印14方向に動かされるとき、スクリーン11に接触
しながら矢印15で示すように回転する。
が設けられる。スキージ13は、スクリーン11上の導
電性ペースト12に作用しながら、矢印14で示すよう
に、スクリーン面方向に動かされる。スキージ13は、
この実施形態では、回転するロールによって構成され、
矢印14方向に動かされるとき、スクリーン11に接触
しながら矢印15で示すように回転する。
【0018】スクリーン11を介してスキージ13に対
向するように、支持ロール16が配置される。支持ロー
ル16は、矢印17で示すように回転しながら、矢印1
8で示すように、スクリーン面方向にスキージ13とと
もに動かされる。この支持ロール16の周面上には、可
撓性の被印刷シートとしてのセラミックグリーンシート
19が乗せられ、それによって、セラミックグリーンシ
ート19は、支持ロール16の周面に沿って曲げられた
状態とされる。支持ロール16は、この曲げられた部分
においてセラミックグリーンシート19をスクリーン1
1に接触させるように、その上下方向位置が設定され
る。
向するように、支持ロール16が配置される。支持ロー
ル16は、矢印17で示すように回転しながら、矢印1
8で示すように、スクリーン面方向にスキージ13とと
もに動かされる。この支持ロール16の周面上には、可
撓性の被印刷シートとしてのセラミックグリーンシート
19が乗せられ、それによって、セラミックグリーンシ
ート19は、支持ロール16の周面に沿って曲げられた
状態とされる。支持ロール16は、この曲げられた部分
においてセラミックグリーンシート19をスクリーン1
1に接触させるように、その上下方向位置が設定され
る。
【0019】上述のように、支持ロール16とスキージ
13とは、一定の位置関係を保ちながら、それぞれ、矢
印18および14で示す方向に動かされるが、この同期
的動きは、たとえば機械的または電気的手段により達成
される。また、支持ロール16およびスキージ13のそ
れぞれの矢印17および15方向の回転は、積極的に回
転駆動されることによって与えられても、あるいは、支
持ロール16およびスキージ13が回転自由に設けら
れ、上述した矢印18および14方向への動きに従って
セラミックグリーンシート19およびスクリーン11上
を転動する結果として与えられてもよい。なお、前者の
ように、支持ロール16およびスキージ13が積極的に
回転駆動される場合には、これら回転の結果として、矢
印18および14方向への動きが生じるようにされても
よい。
13とは、一定の位置関係を保ちながら、それぞれ、矢
印18および14で示す方向に動かされるが、この同期
的動きは、たとえば機械的または電気的手段により達成
される。また、支持ロール16およびスキージ13のそ
れぞれの矢印17および15方向の回転は、積極的に回
転駆動されることによって与えられても、あるいは、支
持ロール16およびスキージ13が回転自由に設けら
れ、上述した矢印18および14方向への動きに従って
セラミックグリーンシート19およびスクリーン11上
を転動する結果として与えられてもよい。なお、前者の
ように、支持ロール16およびスキージ13が積極的に
回転駆動される場合には、これら回転の結果として、矢
印18および14方向への動きが生じるようにされても
よい。
【0020】上述のように支持ロール16の周面に巻掛
けされる前の段階にあるセラミックグリーンシート19
を当該支持ロール16の周面にまで案内するため、案内
ロール20が支持ロール16の近傍に設けられてもよ
い。案内ロール20は、矢印21で示す方向に回転し、
支持ロール16とともに矢印18方向に動くようにされ
る。
けされる前の段階にあるセラミックグリーンシート19
を当該支持ロール16の周面にまで案内するため、案内
ロール20が支持ロール16の近傍に設けられてもよ
い。案内ロール20は、矢印21で示す方向に回転し、
支持ロール16とともに矢印18方向に動くようにされ
る。
【0021】セラミックグリーンシート19を、前述の
ようにスクリーン11に接触させた後に、スクリーン1
1から強制的に離すための真空吸引手段22がさらに設
けられることが好ましい。真空吸引手段22は、複数の
矢印で示すように、セラミックグリーンシート19を真
空吸引に基づき吸着するもので、たとえば、1点鎖線で
図示するように、スクリーン11の下面に対向するよう
に配置されかつその上面に多数の真空吸引穴を分布させ
たテーブル23によって構成される。なお、真空吸引手
段22による真空吸引の効率を高めるためには、テーブ
ル23上での真空吸引領域が、支持ロール16の矢印1
8方向への動きに伴って図1による左方向へ拡大される
ように構成することが好ましい。
ようにスクリーン11に接触させた後に、スクリーン1
1から強制的に離すための真空吸引手段22がさらに設
けられることが好ましい。真空吸引手段22は、複数の
矢印で示すように、セラミックグリーンシート19を真
空吸引に基づき吸着するもので、たとえば、1点鎖線で
図示するように、スクリーン11の下面に対向するよう
に配置されかつその上面に多数の真空吸引穴を分布させ
たテーブル23によって構成される。なお、真空吸引手
段22による真空吸引の効率を高めるためには、テーブ
ル23上での真空吸引領域が、支持ロール16の矢印1
8方向への動きに伴って図1による左方向へ拡大される
ように構成することが好ましい。
【0022】このようなスクリーン印刷装置を用いてス
クリーン印刷を行なうにあたって、支持ロール16の周
面上にセラミックグリーンシート19を乗せた状態と
し、スクリーン11を実質的に平面状態に維持しなが
ら、セラミックグリーンシート19を、支持ロール16
の周面に沿って曲げられた部分においてスクリーン11
に接触させる。この状態で、スキージ13と支持ロール
16とがそれぞれ矢印14および18で示す方向に一定
の位置関係を保ちながら動かされる。
クリーン印刷を行なうにあたって、支持ロール16の周
面上にセラミックグリーンシート19を乗せた状態と
し、スクリーン11を実質的に平面状態に維持しなが
ら、セラミックグリーンシート19を、支持ロール16
の周面に沿って曲げられた部分においてスクリーン11
に接触させる。この状態で、スキージ13と支持ロール
16とがそれぞれ矢印14および18で示す方向に一定
の位置関係を保ちながら動かされる。
【0023】このようにして、スキージ13が導電性ペ
ースト12に作用し、スクリーン11と接触している部
分において、メッシュ部に相関する所定のパターンをも
って導電性ペースト12がセラミックグリーンシート1
9上に付与される。そして、導電性ペースト12が付与
された後のセラミックグリーンシート19は、真空吸引
手段22によって吸着され、スクリーン11から直ちに
強制的に離される。
ースト12に作用し、スクリーン11と接触している部
分において、メッシュ部に相関する所定のパターンをも
って導電性ペースト12がセラミックグリーンシート1
9上に付与される。そして、導電性ペースト12が付与
された後のセラミックグリーンシート19は、真空吸引
手段22によって吸着され、スクリーン11から直ちに
強制的に離される。
【0024】上述の真空吸引手段22は、たとえば、支
持ロール16をサクションロールによって構成すること
によって実現してもよい。この場合、支持ロール16の
回転にかかわらず、常にその周面の上半部においてのみ
真空吸引作用が働くように構成されることが好ましい。
持ロール16をサクションロールによって構成すること
によって実現してもよい。この場合、支持ロール16の
回転にかかわらず、常にその周面の上半部においてのみ
真空吸引作用が働くように構成されることが好ましい。
【0025】上述したスクリーン印刷方法において、支
持ロール16の回転数を変えることにより、導電性ペー
スト12の付与厚を微調整できることがわかっている。
持ロール16の回転数を変えることにより、導電性ペー
スト12の付与厚を微調整できることがわかっている。
【0026】この実施形態に従って、スクリーン11の
枠が300mm×300mmの正方形であって、メッシュ部
が150mm×150mmの正方形とされたスクリーン11
を用いて、スクリーン印刷を実施した。スキージ13お
よび支持ロール16の矢印14および18方向への移動
速度を100mm/秒、支持ロール16の回転数を50r
pmとしたとき、スクリーン印刷パターンの歪み、すな
わち150mm×150mmの正方形のメッシュ部パターン
からのずれ量は、5μm以下に抑えられた。また、スク
リーン印刷回数が30000回を超えても、スクリーン
11が破れたり、上述のずれ量が40μm以上になるこ
とはなかった。
枠が300mm×300mmの正方形であって、メッシュ部
が150mm×150mmの正方形とされたスクリーン11
を用いて、スクリーン印刷を実施した。スキージ13お
よび支持ロール16の矢印14および18方向への移動
速度を100mm/秒、支持ロール16の回転数を50r
pmとしたとき、スクリーン印刷パターンの歪み、すな
わち150mm×150mmの正方形のメッシュ部パターン
からのずれ量は、5μm以下に抑えられた。また、スク
リーン印刷回数が30000回を超えても、スクリーン
11が破れたり、上述のずれ量が40μm以上になるこ
とはなかった。
【0027】これに対して、上述のスクリーン11と同
様の形態のスクリーン1を用いながら、図2に示した従
来のスクリーン印刷方法を比較例として実施した。スキ
ージ4の矢印5方向への移動速度を100mm/秒、間隔
6を1.5mm、スキージ4の圧力をスキージ4の長手方
向寸法1cmあたり100gとしたとき、上述のずれ量
は、最大10μmにまで達し、また、約10000回の
スクリーン印刷回数でスクリーン1が破れたり、ずれ量
が40μm以上になったりした。
様の形態のスクリーン1を用いながら、図2に示した従
来のスクリーン印刷方法を比較例として実施した。スキ
ージ4の矢印5方向への移動速度を100mm/秒、間隔
6を1.5mm、スキージ4の圧力をスキージ4の長手方
向寸法1cmあたり100gとしたとき、上述のずれ量
は、最大10μmにまで達し、また、約10000回の
スクリーン印刷回数でスクリーン1が破れたり、ずれ量
が40μm以上になったりした。
【0028】以上、この発明を図1に示した実施形態に
関連して説明したが、この発明の範囲内において、その
他の変形例も可能である。
関連して説明したが、この発明の範囲内において、その
他の変形例も可能である。
【0029】たとえば、スキージ13は、回転するロー
ルによって構成されたが、従来の図2に示したような慣
用的なスキージ4に置き換えられてもよい。
ルによって構成されたが、従来の図2に示したような慣
用的なスキージ4に置き換えられてもよい。
【0030】また、被印刷シートとしてのセラミックグ
リーンシート19は、できるだけテンションがかからな
いように取り扱われるのが好ましいが、不可避的なテン
ションからセラミックグリーンシート19を保護するた
め、セラミックグリーンシート19が、たとえば樹脂フ
ィルムからなるキャリアフィルムによって裏打ちされた
状態のまま、スクリーン印刷工程に付されるようにして
もよい。
リーンシート19は、できるだけテンションがかからな
いように取り扱われるのが好ましいが、不可避的なテン
ションからセラミックグリーンシート19を保護するた
め、セラミックグリーンシート19が、たとえば樹脂フ
ィルムからなるキャリアフィルムによって裏打ちされた
状態のまま、スクリーン印刷工程に付されるようにして
もよい。
【0031】また、この発明は、積層セラミック電子部
品の製造にとって興味あるセラミックグリーンシート1
9上に導電性ペースト12をスクリーン印刷する場合に
限らず、他の可撓性の被印刷シート上に他の印刷材料ペ
ースト、たとえばセラミックスラリーなどをスクリーン
印刷する場合にも適用することができる。
品の製造にとって興味あるセラミックグリーンシート1
9上に導電性ペースト12をスクリーン印刷する場合に
限らず、他の可撓性の被印刷シート上に他の印刷材料ペ
ースト、たとえばセラミックスラリーなどをスクリーン
印刷する場合にも適用することができる。
【0032】
【発明の効果】このように、この発明によれば、スクリ
ーン印刷の実施時において、可撓性の被印刷シートを支
持ロールの周面に沿って曲げながら、この曲げられた部
分においてスクリーンに接触させることを行なうため、
スクリーンは実質的に平面状態に維持される。したがっ
て、スクリーンの歪みによる印刷パターンの歪みを生じ
ないようにすることができる。また、スクリーンの変形
が繰り返されることがないので、スクリーンの寿命を延
ばすことができる。
ーン印刷の実施時において、可撓性の被印刷シートを支
持ロールの周面に沿って曲げながら、この曲げられた部
分においてスクリーンに接触させることを行なうため、
スクリーンは実質的に平面状態に維持される。したがっ
て、スクリーンの歪みによる印刷パターンの歪みを生じ
ないようにすることができる。また、スクリーンの変形
が繰り返されることがないので、スクリーンの寿命を延
ばすことができる。
【0033】また、スクリーンに要求される引っ張り強
度は比較的低くてもよく、そのため、スクリーンの厚み
を薄くすることができ、その結果、比較的容易に薄膜印
刷を行なうことができる。
度は比較的低くてもよく、そのため、スクリーンの厚み
を薄くすることができ、その結果、比較的容易に薄膜印
刷を行なうことができる。
【0034】また、支持ロールの回転速度を変えること
により、被印刷シート上の印刷材料ペーストの膜厚の微
調整を行なうことができる。また、支持ロールのスクリ
ーンに向かう押圧力を変えることによっても、被印刷シ
ート上の印刷材料ペーストの膜厚の微調整を行なうこと
ができる。これらの印刷材料ペーストの膜厚の微調整
は、たとえば、印刷材料ペーストの粘度の変化による印
刷膜厚のばらつきを抑制するための手段として有効であ
る。
により、被印刷シート上の印刷材料ペーストの膜厚の微
調整を行なうことができる。また、支持ロールのスクリ
ーンに向かう押圧力を変えることによっても、被印刷シ
ート上の印刷材料ペーストの膜厚の微調整を行なうこと
ができる。これらの印刷材料ペーストの膜厚の微調整
は、たとえば、印刷材料ペーストの粘度の変化による印
刷膜厚のばらつきを抑制するための手段として有効であ
る。
【0035】また、スクリーンを実質的に平面状態に保
つために、被印刷シートが曲げられるが、この曲げられ
た状態を与える支持ロールは、回転しながらスキージと
ともにスクリーン面方向に動くので、被印刷シートを擦
るなど、被印刷シートに無理な力が及ぼされることはな
い。したがって、たとえばセラミックグリーンシートの
ような軟弱なシートを被印刷シートとする場合にも、問
題なく、この発明を適用することができる。
つために、被印刷シートが曲げられるが、この曲げられ
た状態を与える支持ロールは、回転しながらスキージと
ともにスクリーン面方向に動くので、被印刷シートを擦
るなど、被印刷シートに無理な力が及ぼされることはな
い。したがって、たとえばセラミックグリーンシートの
ような軟弱なシートを被印刷シートとする場合にも、問
題なく、この発明を適用することができる。
【0036】この発明に係るスクリーン印刷装置におい
て、被印刷シートを、スクリーンに接触させた後にスク
リーンから強制的に離すための真空吸引手段をさらに備
えていると、被印刷シートを無理なくスクリーンから離
すことができ、また、それによって被印刷シート上の印
刷パターンのにじみを確実に防止することができる。
て、被印刷シートを、スクリーンに接触させた後にスク
リーンから強制的に離すための真空吸引手段をさらに備
えていると、被印刷シートを無理なくスクリーンから離
すことができ、また、それによって被印刷シート上の印
刷パターンのにじみを確実に防止することができる。
【0037】また、この発明に係るスクリーン印刷装置
において、スキージが回転するロールによって構成され
ると、スキージによってスクリーンが比較的強い押圧下
で擦られることがなくなるため、この点でもスクリーン
の寿命を延ばすことができる。
において、スキージが回転するロールによって構成され
ると、スキージによってスクリーンが比較的強い押圧下
で擦られることがなくなるため、この点でもスクリーン
の寿命を延ばすことができる。
【図1】この発明の一実施形態によるスクリーン印刷装
置を図解的に示す正面図である。
置を図解的に示す正面図である。
【図2】従来のスクリーン印刷装置を図解的に示す正面
図である。
図である。
11 スクリーン 12 導電性ペースト 13 スキージ 16 支持ロール 19 セラミックグリーンシート 22 真空吸引手段
Claims (4)
- 【請求項1】 所定のパターンを有するメッシュ部が形
成されたスクリーンに対向させて可撓性の被印刷シート
を配置し、スクリーン上にある印刷材料ペーストにスキ
ージを作用させることにより、印刷材料ペーストをメッ
シュ部のパターンに従って被印刷シート上に付与する、
スクリーン印刷方法において、 前記スクリーンを介して前記スキージに対向するように
配置された回転する支持ロールの周面上に前記被印刷シ
ートを乗せた状態とし、 前記スクリーンを実質的に平面状態に維持しながら、前
記被印刷シートを前記支持ロールの周面に沿って曲げら
れた部分において前記スクリーンに接触させ、 その状態で、前記支持ロールを回転させながら前記スキ
ージとともにスクリーン面方向に動かすことによって、
前記印刷材料ペーストを前記被印刷シート上に付与する
ことを特徴とする、スクリーン印刷方法。 - 【請求項2】 所定のパターンを有するメッシュ部が形
成されたスクリーンと、 前記スクリーン上にある印刷材料ペーストに作用しなが
ら、スクリーン面方向に動かされるスキージと、 前記スクリーンを介して前記スキージに対向するように
配置されかつ回転しながら前記スキージとともにスクリ
ーン面方向に動かされるものであって、その周面上に可
撓性の被印刷シートを乗せ、この被印刷シートを前記周
面に沿って曲げた状態としながら、この曲げられた部分
において被印刷シートを前記スクリーンに接触させる、
支持ロールとを備える、スクリーン印刷装置。 - 【請求項3】 前記被印刷シートを、前記スクリーンに
接触させた後に前記スクリーンから強制的に離すための
真空吸引手段をさらに備える、請求項2に記載のスクリ
ーン印刷装置。 - 【請求項4】 前記スキージは、回転するロールによっ
て構成される、請求項2または3に記載のスクリーン印
刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12003496A JPH09300579A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | スクリーン印刷方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12003496A JPH09300579A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | スクリーン印刷方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09300579A true JPH09300579A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14776275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12003496A Pending JPH09300579A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | スクリーン印刷方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09300579A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006240111A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Gunze Ltd | スクリーン印刷装置 |
WO2007148370A1 (ja) * | 2006-06-19 | 2007-12-27 | Produce Co., Ltd. | スクリーン連続印刷装置 |
JP2009073032A (ja) * | 2007-09-20 | 2009-04-09 | Sakurai Graphic Syst:Kk | シリンダー型スクリーン印刷機及びその印刷方法 |
JP2009126139A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Gunze Ltd | スクリーン印刷装置、及びその印刷方法 |
-
1996
- 1996-05-15 JP JP12003496A patent/JPH09300579A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006240111A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Gunze Ltd | スクリーン印刷装置 |
WO2007148370A1 (ja) * | 2006-06-19 | 2007-12-27 | Produce Co., Ltd. | スクリーン連続印刷装置 |
JP2009073032A (ja) * | 2007-09-20 | 2009-04-09 | Sakurai Graphic Syst:Kk | シリンダー型スクリーン印刷機及びその印刷方法 |
JP2009126139A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Gunze Ltd | スクリーン印刷装置、及びその印刷方法 |
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