JPH09300381A - 発泡体製造装置及び発泡体製造方法 - Google Patents
発泡体製造装置及び発泡体製造方法Info
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- JPH09300381A JPH09300381A JP8121520A JP12152096A JPH09300381A JP H09300381 A JPH09300381 A JP H09300381A JP 8121520 A JP8121520 A JP 8121520A JP 12152096 A JP12152096 A JP 12152096A JP H09300381 A JPH09300381 A JP H09300381A
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Abstract
の誘導設備を用いることにより、厚みムラの少ない平滑
で厚み精度の良い発泡体を連続的に安定して製造するこ
とができる。 【解決手段】 予熱領域と発泡領域を有する発泡炉内
の、発泡領域入り口部に、金属製の誘導設備を設置する
ことを特徴とするポリオレフィンの系樹脂発泡体の製造
装置。
Description
発泡体の製造方法および製造装置に関するものである。
発泡性樹脂組成物シ−トを加熱発泡させるための発泡炉
を備えている。発泡炉は、発泡性樹脂組成物シ−トを発
泡開始直前の温度まで昇温させる予熱領域と、雰囲気温
度や熱媒温度を発泡剤の分解温度以上にして発泡させる
発泡領域とで構成されている。
加熱することにより通過する発泡性シ−トを均一に発泡
開始前の温度にすることなどであり、これにより、外観
に傷や凹凸がなく、常に一定厚みの平滑で表裏の差のな
い発泡体を得ることができる。そのためには発泡体組成
物シートが発泡炉の発泡領域の中央を通過することが望
ましいが、従来、発泡炉の発泡領域に発泡性樹脂組成シ
ートを誘導するには発泡領域外から発泡領域入り口部へ
向けて誘導するためにのロ−ルを設置する事ぐらいしか
方法がなく、そのため発泡領域で発泡体あるいは発泡途
中の半発泡品が発泡炉内を斜行したり、あるいは蛇行
し、これにより幅方向、長さ方向の厚みが不揃いになる
などの品質低下、あるいは製品そのものが製造困難とな
るなど製造条件が安定しない問題があった。
技術の問題点を克服し、加熱ムラ、色ムラ、厚みムラ、
凹凸のない、平滑で厚み精度の良好な発泡体を、連続的
に効率良く安定した状態で製造する方法および装置を提
供することにある。
め、本発明は基本的には下記の構成からなる。すなわ
ち、「発泡領域内の入り口部に、発泡用シートを誘導す
る設備を有することを特徴とする発泡体製造装置」であ
る。
少なくとも発泡領域を備え、好ましくは予熱領域をも備
えているものである。
等が十分発泡ができる温度になっている領域である。具
体的には熱風を用いる熱風炉や高温の塩溶液を用いるソ
ルト浴、セラミックスヒーターを備えた赤外線加熱炉等
が挙げられるが、これらを任意に組み合わせても良い。
これらのうち特にソルト浴が好ましい。
度や熱効率にもよるが、熱風炉の場合、好ましくは15
0〜400℃、より好ましくは200〜350℃のであ
り、ソルト浴の場合、好ましくは150〜300℃、よ
り好ましくは200〜250℃のである。
域への入り口部導入直後の領域において、発泡性樹脂組
成シートを発泡炉中央に誘導し、発泡領域での発泡体の
斜行あるいは蛇行を防ぐものである。該誘導設備は少な
くとも発泡領域内に備えられているものであるが、これ
に加えて、外部、例えば、発泡領域外入り口部直前にも
誘導設備等が設けられていても良い。また、該誘導設備
は被発泡体シート等が導入される発泡領域の入り口に配
置されているものであり、好ましくは入り口部分と一体
になっているものであるが、若干の隙間を有していても
差し支えない。該誘導設備としては例えば誘導板や誘導
ローラーなどが挙げられる。
の寸法によるので、特に限定されるものではないが、幅
は好ましくは30から80cm、より好ましくは50か
ら70cm、長さは好ましくは50から100cm、よ
り好ましくは60から80cm、高さは好ましくは5か
ら20cm、より好ましくは5から10cm、厚さは好
ましくは1から5mm、より好ましくは3から5mmで
ある。特に、幅に関しては発泡領域入り口とほぼ同じ大
きさであることが好ましいが、若干違っていても問題な
く、例えば、発泡領域入り口の大きさの0.8〜1.0
倍程度ならば、おおよそ差し支えない。
熱伝導性、耐久性、加工性などを考慮して金属製である
ことが好ましく、ステンレスがとくに好ましい。また、
予熱されたシートが粘着することを防止するような加工
をすることも好ましく、例えば、表面にシリコーンなど
の樹脂をコーティングすることが挙げられる。
ては、低密度、中〜高密度、直鎖状低密度などのポリエ
チレン樹脂、エチレンと酢酸ビニルあるいは、アクリル
酸アルキルエステル、プロピレン等との共重合体、ホモ
または共重合ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン等の
単独あるいは混合物が例示される。
は、公知のアゾジカルボンアミド、オキシベンゼンスル
ホニルヒドラジド、ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン等が例示されるが、一般にはアゾジカルボンアミドや
ジニトロソペンタメチレンテトラミンが使用され、その
添加量は、所望の発泡倍率により適時調整されるが、一
般的には樹脂100重量部に対し2〜25重量部であ
る。
色剤、抗酸化剤、充填剤、発泡助剤、滑剤、架橋助剤等
を必要により適量添加することができる。架橋発泡体と
する場合は、一般的には電子線による方法や、ジクミル
パ−オキサイド等の有機過酸化物による化学架橋による
方法が取られるが、架橋反応性ビニルメトキシシラン等
を樹脂にグラフトまたは共重合した樹脂を用い電子線照
射法や化学架橋方法も適用できる。また、各種の架橋方
法を併用して使用してもよい。
に説明するが、これにより本発明は何等限定されるもの
ではない。図1、2は本発明におけるポリオレフィン系
架橋発泡体の製造装置を示したものである。発泡炉は、
発泡性樹脂組成物シ−ト(6)を発泡開始直前の温度ま
で上げる予熱領域(1)と、雰囲気温度や熱媒温度が発
泡剤の分解温度以上に設定された発泡領域(2)とで構
成されている。発泡領域(2)の加熱媒体(4)上で、
発泡性樹脂シート(6)は徐々に発泡して、発泡体
(6’)になる。本発明で提案した誘導板(5)は、発
泡領域入り口部において、発泡性樹脂組成シート(6)
を発泡炉中央に誘導し、発泡領域(2)での発泡性樹脂
シート(6)の斜行あるいは蛇行を防ぐものである。
クス2.0)100重量部に発泡剤としてアゾジカルボ
ンアミド15重量部、発泡助剤および滑剤としてステア
リン酸亜鉛1.5重量部、顔料として酸化チタン1.0
重量部を加え、ヘンシェルミキサ−で予備混合し、その
混合物を90mmφ一軸押出機(L/D=25)に投入
し、発泡剤が分解しないよう樹脂温度を150℃以下に
調整して混練押出し、Tダイより押出して、厚み1.7
5mm、幅410mmの発泡性樹脂組成物シ−トを成形
した。
線照射機(750kV)を用いて4.8Mradの電子
線量を照射して架橋させ、発泡性樹脂組成物架橋シ−ト
とした。予熱領域において上下面の熱風により表面温度
が約155℃になるまで加熱し、次いで発泡領域に移行
させて、発泡剤の分解温度以上の約220〜280℃に
加熱し、架橋発泡体を連続的に製造した。誘導板とし
て、10mm×300mm×1000mm、ステンレス
板を使用した。
定して生産され、得られた発泡体は、厚みムラおよび凹
凸のない平滑で厚み精度の良いものであった。
体を製造した。
ず、得られた発泡体は、幅方向に厚みムラがあり、厚み
精度が悪いものであった。
領域入り口部に金属製の誘導設備を用いることにより、
厚みムラの少ない平滑で厚み精度の良い発泡体を連続的
に安定して製造することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 発泡領域の入り口部に、発泡用シートを
誘導する設備を有することを特徴とする発泡体製造装
置。 - 【請求項2】 該誘導設備が金属板であることを特徴と
する請求項1記載の発泡体製造装置。 - 【請求項3】 発泡用シートを予熱する設備を備えてい
ることを特徴とする請求項1記載の発泡体製造装置。 - 【請求項4】 発泡性樹脂組成物シ−トを連続的に発泡
領域に導入することを特徴とする請求項1記載の発泡体
製造装置。 - 【請求項5】 該発泡性樹脂組成物シ−トが架橋発泡性
ポリオレフィン系樹脂組成物シ−トであることを特徴と
する請求項4記載の発泡体製造装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の発泡体製造装置を用いる
ことを特徴とする発泡体製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8121520A JPH09300381A (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | 発泡体製造装置及び発泡体製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8121520A JPH09300381A (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | 発泡体製造装置及び発泡体製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09300381A true JPH09300381A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14813262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8121520A Pending JPH09300381A (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | 発泡体製造装置及び発泡体製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09300381A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013212594A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 帯電防止性能を有する発泡積層シートの製造方法 |
US9260577B2 (en) | 2009-07-14 | 2016-02-16 | Toray Plastics (America), Inc. | Crosslinked polyolefin foam sheet with exceptional softness, haptics, moldability, thermal stability and shear strength |
-
1996
- 1996-05-16 JP JP8121520A patent/JPH09300381A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9260577B2 (en) | 2009-07-14 | 2016-02-16 | Toray Plastics (America), Inc. | Crosslinked polyolefin foam sheet with exceptional softness, haptics, moldability, thermal stability and shear strength |
US10301447B2 (en) | 2009-07-14 | 2019-05-28 | Toray Plastics (America), Inc. | Crosslinked polyolefin foam sheet with exceptional softness, haptics, moldability, thermal stability and shear strength |
JP2013212594A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 帯電防止性能を有する発泡積層シートの製造方法 |
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