JPH09300080A - シーム位置決定装置 - Google Patents
シーム位置決定装置Info
- Publication number
- JPH09300080A JPH09300080A JP14487896A JP14487896A JPH09300080A JP H09300080 A JPH09300080 A JP H09300080A JP 14487896 A JP14487896 A JP 14487896A JP 14487896 A JP14487896 A JP 14487896A JP H09300080 A JPH09300080 A JP H09300080A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seam
- rotary table
- magnetic field
- detection device
- weld seam
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- Pending
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- Measuring Magnetic Variables (AREA)
- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転テーブル上の対象物の溶接シーム位置を
決定するシーム位置決定装置に関し、溶接シームの位置
決めを自動化して、作業効率を上げることができ、また
補強部品の取付精度も向上させることができるようにす
る。 【解決手段】 この発明のシーム位置決定装置は、対象
物1に向けて送信コイルから低周波磁界を出力し、対象
物1からの反射磁界を受信コイルで受信し、その受信し
た反射磁界の変化に基づいて溶接シーム1aを検出する
ようにしたシーム検出装置10と、回転テーブル5を回
転させシーム検出装置10に対して溶接シーム1aの走
査を行わせるテーブル回転手段(6,12等)と、回転
テーブル5の回転量、シーム検出装置10の位置情報お
よびシーム検出装置10からのシーム検出情報に基づい
て溶接シーム1aの位置を決定するとともにその溶接シ
ーム1aの位置に基いて回転テーブル5を回転させ溶接
シーム1aに所定方向を向かせるシーム位置決定手段
(10,12等)と、を有する。
決定するシーム位置決定装置に関し、溶接シームの位置
決めを自動化して、作業効率を上げることができ、また
補強部品の取付精度も向上させることができるようにす
る。 【解決手段】 この発明のシーム位置決定装置は、対象
物1に向けて送信コイルから低周波磁界を出力し、対象
物1からの反射磁界を受信コイルで受信し、その受信し
た反射磁界の変化に基づいて溶接シーム1aを検出する
ようにしたシーム検出装置10と、回転テーブル5を回
転させシーム検出装置10に対して溶接シーム1aの走
査を行わせるテーブル回転手段(6,12等)と、回転
テーブル5の回転量、シーム検出装置10の位置情報お
よびシーム検出装置10からのシーム検出情報に基づい
て溶接シーム1aの位置を決定するとともにその溶接シ
ーム1aの位置に基いて回転テーブル5を回転させ溶接
シーム1aに所定方向を向かせるシーム位置決定手段
(10,12等)と、を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転テーブル上
の対象物の溶接シーム位置を決定するシーム位置決定装
置に関するものである。
の対象物の溶接シーム位置を決定するシーム位置決定装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シーム溶接で形成した缶100に、図8
に示すような取っ手101を取り付ける場合、缶100
の側面の指定位置に、取っ手101を差し込むための補
強部品102をプロジェクション溶接している。このプ
ロジェクション溶接工程は、プロジェクション溶接機を
用いて自動的に行っており、その際の補強部品102の
取り付け位置は、缶100のシーム(シーム溶接部)1
03の位置を基準にして決めている。このため、プロジ
ェクション溶接工程に入るまでには、シーム103を所
定方向に揃えておく必要があるが、シーム103の位置
検出にはこれといった方法がなく、作業者が缶100を
手に取り、シーム103を目視で確認し、所定方向に揃
えてセットしているのが現状である。
に示すような取っ手101を取り付ける場合、缶100
の側面の指定位置に、取っ手101を差し込むための補
強部品102をプロジェクション溶接している。このプ
ロジェクション溶接工程は、プロジェクション溶接機を
用いて自動的に行っており、その際の補強部品102の
取り付け位置は、缶100のシーム(シーム溶接部)1
03の位置を基準にして決めている。このため、プロジ
ェクション溶接工程に入るまでには、シーム103を所
定方向に揃えておく必要があるが、シーム103の位置
検出にはこれといった方法がなく、作業者が缶100を
手に取り、シーム103を目視で確認し、所定方向に揃
えてセットしているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
人手に頼ってシーム103の位置を検出していると、連
続的な作業時間にも限界があって作業効率が悪く、ま
た、ミスも起こしやすいので補強部品102の取付精度
がそれほど良くなかった。この発明は上記に鑑み提案さ
れたもので、溶接シームの位置決めを目視に頼らず自動
化して、作業効率を上げることができ、また補強部品の
取付精度も向上させることができるシーム位置決定装置
を提供することを目的とする。
人手に頼ってシーム103の位置を検出していると、連
続的な作業時間にも限界があって作業効率が悪く、ま
た、ミスも起こしやすいので補強部品102の取付精度
がそれほど良くなかった。この発明は上記に鑑み提案さ
れたもので、溶接シームの位置決めを目視に頼らず自動
化して、作業効率を上げることができ、また補強部品の
取付精度も向上させることができるシーム位置決定装置
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のシーム位置決定装置は、回転テーブルに
載置した対象物の溶接シーム位置を決定するシーム位置
決定装置において、上記対象物に向けて送信コイルから
低周波磁界を出力する磁界送信手段と、上記対象物から
の反射磁界を受信コイルで受信する反射磁界受信手段
と、上記受信した反射磁界の変化に基づいて溶接シーム
を検出するシーム検出手段と、を有するシーム検出装置
と、上記回転テーブルを回転させシーム検出装置に対し
て溶接シームの走査を行わせるテーブル回転手段と、上
記回転テーブルの回転量、上記シーム検出装置の位置情
報およびシーム検出装置からのシーム検出情報に基づい
て溶接シームの位置を決定するとともにその溶接シーム
の位置に基いて回転テーブルを回転させ溶接シームに所
定方向を向かせるシーム位置決定手段と、を有するよう
にした。
に、この発明のシーム位置決定装置は、回転テーブルに
載置した対象物の溶接シーム位置を決定するシーム位置
決定装置において、上記対象物に向けて送信コイルから
低周波磁界を出力する磁界送信手段と、上記対象物から
の反射磁界を受信コイルで受信する反射磁界受信手段
と、上記受信した反射磁界の変化に基づいて溶接シーム
を検出するシーム検出手段と、を有するシーム検出装置
と、上記回転テーブルを回転させシーム検出装置に対し
て溶接シームの走査を行わせるテーブル回転手段と、上
記回転テーブルの回転量、上記シーム検出装置の位置情
報およびシーム検出装置からのシーム検出情報に基づい
て溶接シームの位置を決定するとともにその溶接シーム
の位置に基いて回転テーブルを回転させ溶接シームに所
定方向を向かせるシーム位置決定手段と、を有するよう
にした。
【0005】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1は缶の向きを自動的
に揃える缶セッティングシステムの説明図である。図に
おいて、シーム溶接で形成した缶1は、前工程コンベア
13から次工程の缶セッティングシステムに運ばれて回
転テーブル5に載置され、当該工程完了後、次工程コン
ベア15に運ばれ、その次工程コンベア15上で例えば
プロジェクション溶接が施される。この缶1の移動は、
コントロールユニット12の指令を受けて動作するオー
トハンド20を用いて行われる。
面に基づいて詳細に説明する。図1は缶の向きを自動的
に揃える缶セッティングシステムの説明図である。図に
おいて、シーム溶接で形成した缶1は、前工程コンベア
13から次工程の缶セッティングシステムに運ばれて回
転テーブル5に載置され、当該工程完了後、次工程コン
ベア15に運ばれ、その次工程コンベア15上で例えば
プロジェクション溶接が施される。この缶1の移動は、
コントロールユニット12の指令を受けて動作するオー
トハンド20を用いて行われる。
【0006】上記の缶セッティングシステム(シーム位
置決定装置)は、缶1のシーム1aを検出してその向き
を一定方向に揃えるために構築したシステムであり、コ
ントロールユニット12を中心に、シーム検出装置1
0、回転テーブル5、その回転テーブル5を回転させる
ためのサーボモータ6、および缶1を上方から押さえる
押さえ板2から構成されている。
置決定装置)は、缶1のシーム1aを検出してその向き
を一定方向に揃えるために構築したシステムであり、コ
ントロールユニット12を中心に、シーム検出装置1
0、回転テーブル5、その回転テーブル5を回転させる
ためのサーボモータ6、および缶1を上方から押さえる
押さえ板2から構成されている。
【0007】押さえ板2は、回転テーブル5と同軸線上
に回転中心を有して缶1を上部より押さえ、缶1の位置
ズレを抑制するためのものであり、シリンダ3のピスト
ン先端に固定してあって上下に移動可能となっている。
すなわち、シリンダ3には電磁弁4が接続してあり、コ
ントロールユニット12からの指令を受けて電磁弁4が
開くとシリンダ3に圧縮空気が流入し、それによりシリ
ンダ3は押さえ板2を下降させ、回転テーブル5上の缶
1を上方から押さえる。なお、その押さえる程度は、回
転テーブル5と一体に缶1も回転できる程度に軽く調整
されている。
に回転中心を有して缶1を上部より押さえ、缶1の位置
ズレを抑制するためのものであり、シリンダ3のピスト
ン先端に固定してあって上下に移動可能となっている。
すなわち、シリンダ3には電磁弁4が接続してあり、コ
ントロールユニット12からの指令を受けて電磁弁4が
開くとシリンダ3に圧縮空気が流入し、それによりシリ
ンダ3は押さえ板2を下降させ、回転テーブル5上の缶
1を上方から押さえる。なお、その押さえる程度は、回
転テーブル5と一体に缶1も回転できる程度に軽く調整
されている。
【0008】回転テーブル5は、上述したように、サー
ボモータ6によって回転駆動し、このサーボモータ6
は、コントロールユニット12からの指令を受けて動作
するモータ制御部7から出力された駆動信号で回転す
る。また、サーボモータ6にはその回転量を検出するエ
ンコーダ61が設けてあり、そのエンコーダ61の検出
信号は、回転テーブル5の回転量情報としてコントロー
ルユニット12にフィードバックされている。
ボモータ6によって回転駆動し、このサーボモータ6
は、コントロールユニット12からの指令を受けて動作
するモータ制御部7から出力された駆動信号で回転す
る。また、サーボモータ6にはその回転量を検出するエ
ンコーダ61が設けてあり、そのエンコーダ61の検出
信号は、回転テーブル5の回転量情報としてコントロー
ルユニット12にフィードバックされている。
【0009】シーム検出装置10は、缶1のシーム(シ
ーム溶接部)1aを検出するための装置であり、シリン
ダ8のピストン先端に固定してあって水平方向に移動可
能となっている。すなわち、シリンダ8には電磁弁9が
接続してあり、コントロールユニット12からの指令を
受けて電磁弁9が開くとシリンダ8に圧縮空気が流入
し、それによりシリンダ8はピストンを缶1の方向に突
出させ停止する。そのときのシーム検出装置10と缶1
とは、シーム検出装置10によるシーム検出を精度良く
行える程度の一定距離を保持するように予め調整してあ
り、その検出位置に停止したときのシーム検出装置10
の位置情報はコントロールユニット12にメモリしてあ
る。当該工程が完了すると、電磁弁9は閉じてシリンダ
8はそのピストンを後退させシーム検出装置10を缶1
から十分離れた位置まで後退させて、缶1の移動を妨げ
ないようにしている。
ーム溶接部)1aを検出するための装置であり、シリン
ダ8のピストン先端に固定してあって水平方向に移動可
能となっている。すなわち、シリンダ8には電磁弁9が
接続してあり、コントロールユニット12からの指令を
受けて電磁弁9が開くとシリンダ8に圧縮空気が流入
し、それによりシリンダ8はピストンを缶1の方向に突
出させ停止する。そのときのシーム検出装置10と缶1
とは、シーム検出装置10によるシーム検出を精度良く
行える程度の一定距離を保持するように予め調整してあ
り、その検出位置に停止したときのシーム検出装置10
の位置情報はコントロールユニット12にメモリしてあ
る。当該工程が完了すると、電磁弁9は閉じてシリンダ
8はそのピストンを後退させシーム検出装置10を缶1
から十分離れた位置まで後退させて、缶1の移動を妨げ
ないようにしている。
【0010】シーム検出装置10には信号処理部11が
接続してあり、シーム検出装置10が受信した波形信号
は、信号処理部11に送られて処理され、その後さら
に、コントロールユニット12に送られる。
接続してあり、シーム検出装置10が受信した波形信号
は、信号処理部11に送られて処理され、その後さら
に、コントロールユニット12に送られる。
【0011】コントロールユニット12では、信号処理
部11経由で送られてくるシーム検出装置10からの信
号に基づいてシーム1aを検出するとともに、そのシー
ム1aの検出情報や、回転テーブル5の回転情報、シー
ム検出装置10の位置情報から、シーム1aを一定方向
に向かせるための移動角度を求め、その移動角度だけ回
転テーブル5を回転させて缶1の向きを揃える。
部11経由で送られてくるシーム検出装置10からの信
号に基づいてシーム1aを検出するとともに、そのシー
ム1aの検出情報や、回転テーブル5の回転情報、シー
ム検出装置10の位置情報から、シーム1aを一定方向
に向かせるための移動角度を求め、その移動角度だけ回
転テーブル5を回転させて缶1の向きを揃える。
【0012】図2はシーム検出装置の構成を概略的に示
す図である。シーム検出装置10は、図に示すように、
中央の送信コイル10aと、その送信コイル10aの両
側に設けた2つの受信コイル10b,10cとを有して
おり、測定時に送信コイル10aより低周波磁界を出力
し、反射してくる磁界を両側の受信コイル10b,10
cで受信する。その各受信信号は、上述したように、シ
ーム検出装置10から信号処理部11経由で、コントロ
ールユニット12に送られる。
す図である。シーム検出装置10は、図に示すように、
中央の送信コイル10aと、その送信コイル10aの両
側に設けた2つの受信コイル10b,10cとを有して
おり、測定時に送信コイル10aより低周波磁界を出力
し、反射してくる磁界を両側の受信コイル10b,10
cで受信する。その各受信信号は、上述したように、シ
ーム検出装置10から信号処理部11経由で、コントロ
ールユニット12に送られる。
【0013】一般に送信コイルにより発生した磁界内に
金属対象物があると、電磁誘導作用によって、対象物表
面に磁束の通過と垂直方向の渦電流が流れ、受信コイル
の磁界が変化する。
金属対象物があると、電磁誘導作用によって、対象物表
面に磁束の通過と垂直方向の渦電流が流れ、受信コイル
の磁界が変化する。
【0014】缶1の材質は溶接部分(シーム1a)を除
いて均一であるから、缶1とシーム検出装置10との距
離が一定であれば材質が変化しない限り受信コイル10
b,10cの各出力は変化せず一定となる(図3)。一
方、シーム1aは厚さや材質がその他の部分とは若干変
化しているので、このシーム1aの部分で渦電流損によ
る磁気抵抗の変化が生じ、その結果図3に示すように、
受信コイル10b,10cの各出力波形に変化が表れ
る。
いて均一であるから、缶1とシーム検出装置10との距
離が一定であれば材質が変化しない限り受信コイル10
b,10cの各出力は変化せず一定となる(図3)。一
方、シーム1aは厚さや材質がその他の部分とは若干変
化しているので、このシーム1aの部分で渦電流損によ
る磁気抵抗の変化が生じ、その結果図3に示すように、
受信コイル10b,10cの各出力波形に変化が表れ
る。
【0015】上述したように、このシーム検出装置10
の出力信号は、信号処理部11を経由してコントロール
ユニット12に送られ、コントロールユニット12は、
その出力波形に現れる上記の変化点を捕らえて、その変
化点に対応する回転角度を読み取り、その回転角度をシ
ーム1aの位置情報(検出情報)として認識する。そし
て、そのシーム1aの位置情報や、回転テーブル5の回
転角度情報、シーム検出装置10の位置情報から、シー
ム1aを所定方向に向かせるための移動角度を求め、そ
の移動角度分の信号をモータ制御部7経由でサーボモー
タ6に送って回転テーブル5を回転させる。これによ
り、缶1は、そのシーム1aが所定の方向となるような
向きに揃えられ、その状態で次工程コンベア15に運ば
れる。
の出力信号は、信号処理部11を経由してコントロール
ユニット12に送られ、コントロールユニット12は、
その出力波形に現れる上記の変化点を捕らえて、その変
化点に対応する回転角度を読み取り、その回転角度をシ
ーム1aの位置情報(検出情報)として認識する。そし
て、そのシーム1aの位置情報や、回転テーブル5の回
転角度情報、シーム検出装置10の位置情報から、シー
ム1aを所定方向に向かせるための移動角度を求め、そ
の移動角度分の信号をモータ制御部7経由でサーボモー
タ6に送って回転テーブル5を回転させる。これによ
り、缶1は、そのシーム1aが所定の方向となるような
向きに揃えられ、その状態で次工程コンベア15に運ば
れる。
【0016】なお、上記のシーム検出装置10の出力波
形に現れる変化点のみを検出するのは受信コイル10
b,10cのいずれか一つだけでも可能である。しかし
ながら、実際にこれらの検出を行う場合、回転テーブル
5の上に缶1を載せ、缶1を回転させてシーム位置検出
を行うが、このとき缶1の中心が回転テーブル5の中心
からずれていると、回転させたときに偏芯が起こる。磁
界はシーム検出装置10と缶1との距離に反比例して変
化し、距離が離れる程小さくなる。したがって、偏芯し
ているときの受信コイルの検出波形には、図4に示すよ
うに、うねりが生じ、シーム1aの位置が精度良く検出
できなくなる。このため、この実施形態では、受信コイ
ルを2ケ用い、この出力の差を取ることにより偏芯によ
るドリフトをキヤンセルするようにしている。
形に現れる変化点のみを検出するのは受信コイル10
b,10cのいずれか一つだけでも可能である。しかし
ながら、実際にこれらの検出を行う場合、回転テーブル
5の上に缶1を載せ、缶1を回転させてシーム位置検出
を行うが、このとき缶1の中心が回転テーブル5の中心
からずれていると、回転させたときに偏芯が起こる。磁
界はシーム検出装置10と缶1との距離に反比例して変
化し、距離が離れる程小さくなる。したがって、偏芯し
ているときの受信コイルの検出波形には、図4に示すよ
うに、うねりが生じ、シーム1aの位置が精度良く検出
できなくなる。このため、この実施形態では、受信コイ
ルを2ケ用い、この出力の差を取ることにより偏芯によ
るドリフトをキヤンセルするようにしている。
【0017】図5に受信コイル10bおよび10cの検
出波形を示す。受信コイル10bと10cとの特性が同
等となるように調整すると、受信コイル10bと10c
とがシーム検出装置10内で離れている距離を角度に換
算した分だけ位相のずれた同一波形が各コイル10b,
10cより出力され、その出力の差を取ることにより、
偏芯によるドリフトがキャンセルでき、より精度良くシ
ーム位置Pを特定することができる(図6)。
出波形を示す。受信コイル10bと10cとの特性が同
等となるように調整すると、受信コイル10bと10c
とがシーム検出装置10内で離れている距離を角度に換
算した分だけ位相のずれた同一波形が各コイル10b,
10cより出力され、その出力の差を取ることにより、
偏芯によるドリフトがキャンセルでき、より精度良くシ
ーム位置Pを特定することができる(図6)。
【0018】上記手法でもシーム位置検出は可能である
が、缶1のへこみ、傷による不必要な信号がまだ混入し
ており誤検出をする恐れがある。そこで、この実施形態
では、さらに検出精度を上げるため、この信号を微分回
路に通し、信号の変化分のみを検出する方法に着目し実
用化した。これにより、図7に示すように、低い信号変
化分はキャンセルされ、シーム位置信号のみを正確に検
出することが可能となり、さらに精度良くシーム位置P
を特定できるようになった。
が、缶1のへこみ、傷による不必要な信号がまだ混入し
ており誤検出をする恐れがある。そこで、この実施形態
では、さらに検出精度を上げるため、この信号を微分回
路に通し、信号の変化分のみを検出する方法に着目し実
用化した。これにより、図7に示すように、低い信号変
化分はキャンセルされ、シーム位置信号のみを正確に検
出することが可能となり、さらに精度良くシーム位置P
を特定できるようになった。
【0019】このように、この実施形態では、缶1のシ
ーム1aの検出およびその所定方向へのセッティングを
目視に頼らずに自動的に行えるようにしたので、作業効
率を上げることができ、また精度良くセッティングでき
るので、次工程での補強部品等の取り付けも精度良く行
うことができる。
ーム1aの検出およびその所定方向へのセッティングを
目視に頼らずに自動的に行えるようにしたので、作業効
率を上げることができ、また精度良くセッティングでき
るので、次工程での補強部品等の取り付けも精度良く行
うことができる。
【0020】また、シーム検出装置10に2つの受信コ
イル10b,10cを用いるようにしたので、缶1が回
転テーブル5上で偏芯していても、その偏芯による検出
誤差をキャンセルでき、シーム1aの検出精度を上げる
ことができる。
イル10b,10cを用いるようにしたので、缶1が回
転テーブル5上で偏芯していても、その偏芯による検出
誤差をキャンセルでき、シーム1aの検出精度を上げる
ことができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のシーム
位置決定装置によれば、対象物の溶接シームの検出およ
びその一定方向へのセッティングを目視に頼らずに自動
的に行えるようにしたので、作業効率を上げることがで
きる。また、精度良くセッティングできるので、次工程
での補強部品等の取り付けも精度良く行うことができ
る。
位置決定装置によれば、対象物の溶接シームの検出およ
びその一定方向へのセッティングを目視に頼らずに自動
的に行えるようにしたので、作業効率を上げることがで
きる。また、精度良くセッティングできるので、次工程
での補強部品等の取り付けも精度良く行うことができ
る。
【図1】缶の向きを自動的に揃える缶セッティングシス
テムの説明図である。
テムの説明図である。
【図2】シーム検出装置の構成を概略的に示す図であ
る。
る。
【図3】受信コイルの基本的な信号波形を示す図であ
る。
る。
【図4】缶の偏芯により受信コイルの波形にうねりが生
じた場合を示す図である。
じた場合を示す図である。
【図5】2つの受信コイルの信号波形である。
【図6】2つの受信コイルの差を取った場合の信号波形
である。
である。
【図7】受信コイルからの信号を微分し、変化分の大き
い信号のみを取り出した波形である。
い信号のみを取り出した波形である。
【図8】缶に取っ手を取り付けた場合を示す図である。
1 缶 1a シーム 2 押さえ板 3,8 シリンダ 4、9 電磁弁 5 回転テーブル 6 サーボモータ 7 モータ制御部 10 シーム検出装置 10a 送信コイル 10b,10c 受信コイル 11 信号処理部 12 コントロールユニット 20 オートハンド
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B23K 11/06 102 B23K 11/06 102
Claims (1)
- 【請求項1】 回転テーブルに載置した対象物の溶接シ
ーム位置を決定するシーム位置決定装置において、 上記対象物に向けて送信コイルから低周波磁界を出力す
る磁界送信手段と、上記対象物からの反射磁界を受信コ
イルで受信する反射磁界受信手段と、上記受信した反射
磁界の変化に基づいて溶接シームを検出するシーム検出
手段と、を有するシーム検出装置と、 上記回転テーブルを回転させ上記シーム検出装置に対し
て溶接シームの走査を行わせるテーブル回転手段と、 上記回転テーブルの回転量、上記シーム検出装置の位置
情報およびシーム検出装置からのシーム検出情報に基づ
いて溶接シームの位置を決定するとともにその溶接シー
ムの位置に基いて回転テーブルを回転させ溶接シームに
所定方向を向かせるシーム位置決定手段と、 を有することを特徴とするシーム位置決定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14487896A JPH09300080A (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | シーム位置決定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14487896A JPH09300080A (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | シーム位置決定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09300080A true JPH09300080A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=15372489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14487896A Pending JPH09300080A (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | シーム位置決定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09300080A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-05-16 JP JP14487896A patent/JPH09300080A/ja active Pending
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