JPH0929926A - 平版印刷版用原版、平版印刷版および平版印刷版の製造方法 - Google Patents
平版印刷版用原版、平版印刷版および平版印刷版の製造方法Info
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Abstract
ターのデジタルデータから直接製版可能な平版印刷版用
原版およびこれを用いた平版印刷版ならびに平版印刷版
の製造方法を提供する。 【構成】 支持体と、この支持体の上に形成された画像
受理層を有する平版印刷版用原版であって、前記画像受
理層は、当該画像受理層に向けて射出されたインクジェ
ット用インクを取り込むための多孔質または粒子状形態
を備えてなるように構成する。
Description
式を利用することにより所定パターンの描画ができる平
版印刷版用原版、およびこれを用いた平版印刷版ならび
に平版印刷版の製造方法に関する。
用いられている印刷材料としては、例えば(1)重クロ
ム酸感光液を塗布した亜鉛板またはアルミニウム板、
(2)PS版、(3)銀塩感光材料等が使用されてい
る。
ついては、原稿をそのまま用いて、原稿から印刷版に直
接的にパターンを焼き付けることができず、必ず中間媒
体としてリスフィルムを用いなければならないという欠
点があった。
度、解像力および耐刷力が必ずしも十分とはいえず、さ
らには版の取扱が明所で出来ないとか、現像廃液の処理
問題もあった。
段として、コンピューターのデジタルデータから直接製
版するシステムが提案されている。このようなシステム
としては、例えば、(4)レーザ露光と電子写真法を組
み合わせたもの、(5)CO2 、エキシマーレーザ等の
大出力レーザ露光により樹脂層等を変化させるもの、
(6)感光性樹脂と銀塩感材を積層させ、Arレーザの
スキャニング露光を行うもの、(7)半導体あるいはH
e−Neレーザで露光するシルバーマスタータイプのも
の等がある。
(4)の方式では、電子写真法を用いるため帯電、露
光、現像の工程を少なくとも要し、そのため装置が複雑
で、しかも大がかりになる。また、乾式現像法は画質が
悪く印刷には不向きであり、一方、湿式現像法は労働衛
生、危険性の上から好ましくない。さらにトナー画像を
レジストとして、非画線部を除去する方式は、さらに湿
式工程が増えるため、好ましくない。
シマーレーザ等の大出力レーザ自体が大がかりで、装置
が巨大になり、消費エネルギーも大きくなる。また、こ
れらのレーザの寿命等の信頼性も十分ではない。
rレーザで感光させ、湿式の現像で露光部を黒化させ、
さらにUVを全面照射し、湿式現像により感光性樹脂層
を現像するものであるが、工程が複雑であるだけでな
く、版材のコストも高いという欠点がある。
るためコストが高く湿式現像であるという欠点がある。
基板上にワックスおよび顔料等からなる転写層を設けた
転写シートと、紙等の被転写体を重ね合わせ、転写シー
ト側から感熱ヘッド等で画像状に加熱し、転写層を被転
写体に部分的に転写する方式がある。この方式は乾式で
処理でき、工程が簡単であるため装置が小型になり、メ
ンテナンスも不用であることから、プリンターの用途で
広く用いられている。また、感熱ヘッドの高密度化への
進歩は著しく、印刷版としても使用できるレベルになり
つつある。しかしながら、感熱溶融転写方式により親水
性基板上に画像を転写したのみでは、平版印刷版とはな
らない。現状の転写層はワックスをバインダーにしてお
り、印刷版としては、強度が不足しており耐刷性がほと
んどないからである。
れたものであり、その目的は、上記の欠点を解消し、乾
式処理により、耐刷性に優れ、コンピューターのデジタ
ルデータから直接製版可能な平版印刷版用原版およびこ
れを用いた平版印刷版ならびに平版印刷版の製造方法を
提供することにある。
るために、本発明は、支持体と、この支持体の上に形成
された画像受理層を有する平版印刷版用原版であって、
前記画像受理層は、当該画像受理層に向けて射出された
インクジェット用インクを取り込むための多孔質または
粒子状形態を備えてなるように構成される。
上に形成された画像受理層を有する平版印刷版であっ
て、前記画像受理層は、平版印刷版を作製するにあたり
使用されるインクジェット用インクを取り込むための多
孔質または粒子状形態を備え、版パターンに対応して前
記インクジェット用インクが、前記画像受理層中に溶融
拡散して存在するように構成される。
前記の平版印刷版用原版を用い、該平版印刷版用原版の
画像受理層に向けて版パターンにインクジェット用イン
クを射出させ、版パターン形成中または版パターン形成
後に、加熱処理して構成される。
トを用いて画像受理層に形成されたインクパターンは、
そのものを構成するインクが加熱によって粘度の低下を
おこして画像受理層中の空隙内に取り込まれ、冷却され
ると同時に固化される。従って従来のワックス、熱可塑
性樹脂を転写した版に見られるような転写部が突出した
形状とはならず、ほとんど平面状で一体化された形状と
なるために、機械的強度不足による印刷中の転写部の剥
離、尾引き等は生じ難く、耐刷性に優れた印刷版が得ら
れ、また、使用材料のロスという問題もなくコストの低
減が図れる。
を、図1に基づいて説明する。
の支持体10の上に形成された画像受理層20を有す
る。
り、具体的には、表裏に耐水処理層を設けた紙、アルミ
ニウム等の金属板、ポリエステルシートや、ポリ塩化ビ
ニルのようなプラスチックシート等が使用できる。この
ような支持体10厚さは、通常、20μm〜3mm程度
とされる。
層20が形成される。画像受理層20は、多孔質または
粒子状形態を備えている。後述するように、当該画像受
理層に向けて射出されたインクジェット用インクを取り
込むためである。なお、画像受理層20は、最初の状態
において、親水性に富んだ層とされる。
に構成するためには、次のような手段を取ればよい。す
なわち、少なくとも表面が無機または有機の粒子と、
結着剤樹脂とを主成分として含有せしめて画像受理層2
0を構成したり、あるいは多孔質の樹脂を主成分とし
て画像受理層20を構成したりする。
しては、ゼオライト、アルミナゾル、酸化チタン、酸化
亜鉛、クレー、ケイ素土、炭酸マグネシウム、硫酸マグ
ネシウム、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、コ
ロイダルシリカ、硫酸亜鉛、水酸化マグネシウム、酸化
カルシウム、酸化マグネシウム、珪酸白土、シラスバル
ーン、リトポン、炭酸バリウム、金属酸化物、金属粉等
があげられる。これらの中でも特に、本発明には平均粒
径20μm以下、特に、0.01〜20μmのコロイダ
ルシリカ、アルミナゾル、酸化チタン、および酸化亜鉛
が好適である。この平均粒径が20μmを超えると、印
刷版としての解像力が低下し、得られる印刷物の品質が
不十分となるという不都合が生じ、またこの平均粒径が
0.01μm未満となると、画像形成層の組成の一部を
取り込むことが困難になるという不都合が生じる。
れた粒子とそうでないものとがある。前者の無機顔料で
被覆された有機粒子は、コーティング法(表面修飾
法)、ヘテロ凝集法、高速気流中衝撃処理によって得る
ことができる。
面上の水酸基と金属アルコキシドを先ず優先的に反応さ
せた後、水を加えて加水分解して有機粒子表面に被着さ
せる方法が一例として挙げられ、他にメタクリロキシシ
ランのような無機成分と有機成分を結合させる成分を添
加することによって、官能基を有しない有機粒子を無機
顔料で被覆してもよい。
粒子の大きさが違うと異粒子間の相互作用のエネルギー
が異なることを利用するもので、異粒子の表面電荷をあ
らかじめ正と負に調整したのち、静電引力により均一に
凝集させる方法である。
子を固定化(埋め込み)させる方法で、より具体的に
は、(1)奈良機械製作所のハイブリダイゼーション、
(2)川崎重工業のコスモシステム、(3)ホソカワミ
クロンのメカノフュージョン、(4)岡田精工のメカノ
ミル、(5)徳寿工作所のシータ・コンポーザ等の装置
を用いて行われる。
ていないもの)は、用いる有機粒子の大きさおよび材料
によってその重合方法は異なるが一般的には、以下に示
すような分散重合、ソープフリー乳化重合、乳化重合、
シード重合、ミクロゲル重合、または逆ミセル重合等の
重合法および乳化分散によって得ることができる。
ー存在下で重合により粒子を生成する重合法である。
始剤とモノマーから形成される水溶性で界面活性を有す
るオリゴマーが重合場と分散安定性を提供し乳化剤を用
いない重合法である。
モノマーの乳濁液を出発系としてポリマー微粒子の分散
液を作成する重合法で、典型的な乳化重合系はモノマ
ー、乳化剤、水溶性重合開始剤、水とからなる。ミクロ
ゲル重合および逆ミセル重合も乳化剤を使用する重合法
である。
行う方法で核形成過程と成長過程からなる。核形成過程
は乳化重合プロセスと全く同じで、成長過程では核形成
過程で生成された粒子をシード粒子に用い、乳化剤濃度
を臨界ミセル濃度以下に保ち重合を行う方法である。
溶解しこれを高分子分散剤を用いて乳化分散し、溶媒を
除去することにより粒子を得る分散法である。
および表面が無機で覆われている有機粒子等は、画像受
理層20中に含有される結着剤樹脂によって結着され、
その結果、画像受理層20の多孔質または粒子状形態が
形成される。なお、上記粒子の画像受理層20中の含有
率は、30〜100wt%、特に、50〜95wt%が
好ましい。
(親水性に富んだもの)のものが用いられる。
ラール樹脂、デンプンやその変性物、PVA(ポリビニ
ルアルコール)やアセトアセチル化合物などの変性物、
SBRラテックス、NBRラテックス、ヒドロキシセル
ロース、ポリビニルピロリドン、カゼイン、メチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ポリアクリル酸ソーダ、アルギン酸ソー
ダ、アラビヤゴム、酢酸セルロースのアルカリケン化
物、エチレン−ビニルアルコール共重合体、カゼイン等
水溶性樹脂をメラミン架橋したもの、親水性モノマーを
含有する(メタ)アクリル系共重合体、特公昭59−1
74394号記載の親水性バインダー、スチレン無水マ
レイン酸共重合体、メチルビニルエーテル無水マレイン
酸共重合体等があげられる。
してもよい。併用する耐水化剤は、メラミンホルムアル
デヒド初期縮合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、変性ポ
リアミドホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、尿素樹
脂、ポリアミド樹脂、炭酸ジルコニウムアンモニウム、
ピロアンチモン酸カリウム、硫酸アルミニウム、有機チ
タンキレートおよびグリオキザール等の架橋剤がある。
樹脂としては、上記結着剤樹脂に使用されているものが
利用できる。親水性樹脂を多孔質に形成する場合には、
前記無機ないし有機の粒子は併用しても、しなくてもよ
い。
(1)可溶性物質の微粉末を高分子材料に分散させ、高
分子材料がゲル化してから適当な溶剤で可溶性物質を溶
出させて多孔体とする方法、(2)スピノダル分解をお
こす高分子材料を混合し、分解後適当な溶剤で可溶性物
質を溶出させて多孔体とする方法、(3)樹脂の融点よ
り高い分解温度をもつ発泡剤を用いて、最初に発泡剤の
分解温度以下で発泡させる方法、(4)蒸発型溶剤を樹
脂あるいは樹脂合成時の原料段階で添加混合しておき、
加熱や樹脂合成時の反応熱を利用して溶剤を気散発泡さ
せる方法等が挙げられる。
20は、平均径0.01〜10μm、より好ましくは、
0.02〜2μmの空隙を備えることが好ましい。この
値が10μmを越えると、印刷版としての解像力が低下
し、得られる印刷物の品質が不十分となるという不都合
が生じ、またこの値が0.01μm未満となると、画像
形成層の組成の一部を取り込むことが困難になるという
不都合が生じる。
5〜80%であることが好ましい。
クジェット方式によりインクジェット用インクが所定の
版パターンに射出されて平版印刷版が形成される。
ク(以下、単に『インク材料』と称す)は、常温で、固
体からなる熱溶融性物質または高粘度液体からなる熱溶
融性物質であり、一旦、加熱溶融して低粘度液体として
射出されるものである。つまり、所定の温度、好適には
35〜180℃で容易に軟化または溶融する熱溶融性物
質としてのバインダーを含んでいる。このものは、親油
性に富んだ組成である。
しては、従来より、インクジェット用熱溶融性インクと
して用いられている公知のものを使用することができ
る。例えば、熱可塑性樹脂、天然樹脂、ワックス、ゴム
類、高級脂肪酸、脂肪族アルコール、高級脂肪酸エステ
ルを含む脂肪酸エステル、アミド類、ラクトン類、ラク
タム類、芳香族アルコール類、エーテル類等が用いられ
る。
バワックス、キャンデリラワックス、木ロウ、ミツロ
ウ、モンタンワックス、ラノリン等の天然ワックス、パ
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エ
ステルワックス、酸化ワックス、低分子量ポリエチレン
ワックス、塩化パラフィン等の合成ワックス、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、フロ
メン酸、ベヘニン酸等の高級脂肪酸、ステアリルアルコ
ール、ベヘニンアルコール等の脂肪酸アルコール類、シ
ョ糖の脂肪酸エステル、スルビタンの脂肪酸エステル等
の脂肪酸エステル類、ステアリンアミド、オレインアミ
ド等のアミド類、ラクトン類、ラクタム類、芳香族アル
コール類、エーテル類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル等のビニル系樹
脂、塩化ビニル−ポリ酢酸ビニル共重合体、エチレン−
アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合体、エチレン−α−オレ
フィン共重合体エラストマー、エチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物等の共重合体、エチルセルロース、セル
ロースアセテート等のセルロース系樹脂、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、酸変性ポリオレフィン、ポリスチ
レン、ポリビニルブチラール、ポリアクリロニトリル、
ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリア
セタール、ポリメチルメタクリレート、ポリフェニレン
オキシド、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブタジエンテレフタレート等の熱可塑性樹脂、
合成ゴム、塩化ゴム、天然ゴム、その他、エポキシ系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、石油系樹
脂、フェノール系樹脂、ポリエチレン系ワックス、モン
タン系ワックス、フィッシャトロプシュワックス、油類
系ワックス等があり、これらの物質を適宜混合してもよ
い。このようなバインダーは、インク材料中に、通常1
0〜70wt%程度の割合で含有される。
物、すなわち、エネルギー線により硬化する硬化成分
(硬化性モノマーまたはオリゴマー)を含有することが
好ましい。エネルギー線とは、電子線、紫外線および熱
線等をいう。エネルギー線により硬化する硬化性成分と
しては、硬化性モノマーまたはオリゴマーなどを用いる
が、さらに具体的には光(紫外線)または電子線などで
硬化する性質を有する硬化材料、熱で硬化する性質を有
する熱硬化性材料を用いることができる。
知の光・電子線材料が全て使用できる。たとえば、ネガ
型ジアゾ樹脂、アジド化合物とアジド化合物の光分解物
で架橋できる官能基を有する樹脂からなる光分解架橋性
感光材、桂皮酸型感光性樹脂、光・電子線重合性組成物
等が挙げられる。この中で特に好ましいものは光・電子
線重合組成物である。このような光・電子線重合性組成
物は、インク材料中に、通常30〜90wt%程度の割
合で含有される。
は、紫外線などの光で重合する光・電子線重合性モノマ
ーまたはオリゴマーと光重合開始剤の組成物である。こ
こで、電子線で重合する重合性モノマー、オリゴマーを
使用する場合は、光重合開始剤がなくてもよい。
ーとしては、多塩基酸と2価アルコールの結合で得られ
るエステルにアクリル酸またはメタアクリル酸を導入し
たエステルアクリレート、アルキレンオキサイドと多価
アルコールの結合で得られるエーテルにアクリル酸また
はメタアクリル酸を導入したエーテルアクリレート、エ
ポキシ樹脂にアクリル酸またはメタアクリル酸を導入し
たエポキシアクリレート、ウレタン結合をもったウレタ
ンアクリレート、アミノ樹脂アクリレート、アクリル樹
脂アクリレート、アルキッド樹脂アクリレート、スピラ
ン樹脂アクリレート、シリコーン樹脂アクリレート、不
飽和ポリエステルと前記光・電子線重合性モノマーの反
応生成物およびワックス類と前記重合性モノマーの反応
生成物等が用いられる。
は芳香族ケトン類、過酸化物、ヨードニウム塩、アルキ
ルほう酸塩、鉄−アレーン錯体、ビスイミダゾール類、
チタノセン、その他の開始剤が用いられる。また、生成
ラジカルは大気中の酸素分子と結合して反応性が悪くな
ることから、3級アルキルアミン、ポリエーテル、アリ
ル基の構造が前記光・電子線重合性モノマー中に導入さ
れたものが好ましい。カチオン重合の光重合開始剤とし
てはジアゾニウム塩、ジアリールヨードニウム塩、トリ
アリールスルホニウム塩、トリアリールセレノニウム
塩、シラノール/アルミニウム錯体、スルホン酸エステ
ルおよびイミドスルホネート類等が用いられる。光・電
子線重合性組成物の成分として、その他必要に応じて、
反応性希釈剤、連鎖移動剤、熱重合禁止剤等が用いられ
る。
剤との組み合わせで使用できる。具体的には、メラミン
樹脂、水酸基含有ポリマー/メラミン樹脂、エポキシ樹
脂/レゾール型樹脂、エポキシ樹脂/アミン類、エポキ
シ樹脂/カルボン酸または酸無水物、エポキシ化合物/
等が用いられる。
は、併用してもよい。
融物質の成分としては、前述したように(固体のものに
代え)高粘度の液体状態の熱溶融物質を用いてもよい。
熱溶融物質を高粘度液体状態で用いる理由は、熱溶融物
質の中には、溶融温度近傍で分解が始まるものもあり、
適当な温度範囲内で低粘度化するために有効だからであ
る。しかし、溶剤量を増し、低粘度化したインクでは熱
溶融物質の割合が少なくなり、印刷版としての必要な性
能を所定量のインクで得ることは困難である。この場合
には、常温で液体の有機溶媒、例えば、1−ヘキサノー
ル、1−ヘプタノール、1−オクタノールなどのアルコ
ール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、
トリエチレングリコールなどの多価アルコール、その他
グリコールエステル類、ケトン類、ケトアルコール類、
アミド類、エーテル類、エステル類などの物質を含有さ
せてもよい。ただし、熱溶融物質が高粘度液体状態を維
持できるように前記有機溶剤の添加量は、熱溶融物質に
対して1〜30重量%とすることが必要である。
て、酸化防止剤、分散剤などの各種添加剤および転写さ
れたパターンの視認性を高めるためにカラーインデック
スに記載されているような色材で耐熱性があり、硬化性
を阻害しないものであれば使用することができる。一般
に直接染料、酸性染料、反応性染料および顔料などが好
ましく使用できる。具体例としては、パーマネントカー
ミン、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブル
ー、カーボンブラックなどが挙げられる。
た平版印刷版の製造方法について、説明する。
印刷版用原版の画像受理層20に向けて版パターンを形
成するようにインクジェット用インクを射出させる。そ
して、この版パターン形成中または版パターン形成後
に、加熱処理を行う。加熱処理条件は、用いるインクジ
ェット用インクの物性によっても異なるが、通常、温度
70〜180℃、時間1〜60分、程度の条件で行われ
る。この加熱処理によって、インクの粘度の低下が起こ
り、インクが画像受理層中の空隙内に熱溶融拡散によっ
て取り込まれる。この際、従来のワックス、熱可塑性樹
脂を転写した版に見られるような転写部が突出した形状
とはならず、ほとんど平面状で一体化された形状とな
る。この場合の画像受理層20中への熱溶融拡散は、画
像受理層20が多孔質または粒子状形態をなしているた
めに容易に行える。このような作用によって、インクの
乗っていない画像受理層の部分と、インクが画像形成層
中に取り込まれた部分とはインク濡れ性が変わる。すな
わち、後者のインクが取り込まれた部分は、親油性に近
づく。
たように、常温で固体からなる熱溶融性物質または高粘
度液体からなる熱溶融性物質を、一旦、加熱溶融して低
粘度液体として射出される。
照射処理を行うことは好適な態様である。形成された版
パターンをより強固にするためである。なお、光または
電子線照射処理条件は、通常、使用されている条件のな
かで適宜選定して行えばよく、特に制限はない。
本発明の平版印刷版においては、版パターンに対応して
前記インクジェット用インクが、前記画像受理層20中
に溶融拡散して存在しているのである。なお、本発明に
用いられるインクジット方式そのものについては、特に
制限はなく、荷電制御方式、電界制御方式、圧力パルス
方式およびインクミスト方式など、適宜公知の方法を採
用しうる。
明をさらに詳細に説明する。
めに、下記に示されるような画像受理層組成物を準備し
た。
極酸化アルミニウム板100μmに、バーコーターによ
り乾燥時の膜厚が10μmとなるように塗布し、100
℃、30分の耐水化処理を行って平版印刷版用原版を得
た。画像受理層20の平均空隙は0.03μmであっ
た。
ンクジェット用インク組成物(以下、単に『インク材料
組成物』を準備した。
原版に版パターンを形成し、180℃以下、30分以内
での加熱処理を行った。その後、インク材料組成物2に
ついては、EB照射により印刷版を形成し、インク材料
組成物1および3については、そのまま、印刷に用い
た。でき上がった各平版印刷版をそのまま小型オフセッ
ト印刷機にセットし、通常の印刷条件でインク材料組成
物1、2、および3の版について、それぞれ、1200
0枚、30000枚、および20000枚まで印刷を行
ったところ、画像部の膜落ちや版面の摩耗がなく、また
非印画部の地汚れのない鮮明な印刷物が得られることが
確認された。
インクジェットを用いて画像受理層に形成されたインク
パターンは、そのものを構成するインクが加熱によって
粘度の低下をおこして画像受理層中の空隙内に取り込ま
れ、冷却されると同時に固化される。従って従来のワッ
クス、熱可塑性樹脂を転写した版に見られるような転写
部が突出した形状とはならず、ほとんど平面状で一体化
された形状となるために、機械的強度不足による印刷中
の転写部の剥離、尾引き等は生じ難く、耐刷性に優れた
印刷版が得られ、また、使用材料のロスという問題もな
くコストの低減が図れる。
図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 支持体と、この支持体の上に形成された
画像受理層を有する平版印刷版用原版であって、 前記画像受理層は、当該画像受理層に向けて射出された
インクジェット用インクを取り込むための多孔質または
粒子状形態を備えてなることを特徴とする平版印刷版用
原版。 - 【請求項2】 前記インクジェット用インクは、固体か
らなる熱溶融性物質または高粘度液体からなる熱溶融性
物質を、一旦、加熱溶融して低粘度液体として射出され
るものである請求項1記載の平版印刷版用原版。 - 【請求項3】 前記画像受理層は、平均径0.01〜1
0μmの空隙を備えることを特徴とする請求項1または
請求項2記載の平版印刷版用原版。 - 【請求項4】 前記画像受理層は、平均径0.01〜2
0μmの粒子を含有することを特徴とする請求項1記載
または請求項2記載の平版印刷版用原版。 - 【請求項5】 支持体と、この支持体の上に形成された
画像受理層を有する平版印刷版であって、 前記画像受理層は、平版印刷版を作製するにあたり使用
されるインクジェット用インクを取り込むための多孔質
または粒子状形態を備え、 版パターンに対応して前記インクジェット用インクが、
前記画像受理層中に溶融拡散して存在することを特徴と
する平版印刷版。 - 【請求項6】 前記インクジェット用インクは、固体か
らなる熱溶融性物質または高粘度液体からなる熱溶融性
物質を、一旦、加熱溶融して低粘度液体として射出され
るものである請求項5記載の平版印刷版。 - 【請求項7】 前記請求項1記載の平版印刷版用原版を
用い、該平版印刷版用原版の画像受理層に向けて版パタ
ーンにインクジェット用インクを射出させ、版パターン
形成中または版パターン形成後に、加熱処理してなる平
版印刷版の製造方法。 - 【請求項8】 前記インクジェット用インクは、固体か
らなる熱溶融性物質または高粘度液体からなる熱溶融性
物質を、一旦、加熱溶融して低粘度液体として射出され
るものである請求項7記載の平版印刷版の製造方法。 - 【請求項9】 加熱処理後に、光または電子線照射を行
う請求項7または請求項8記載の平版印刷版の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7200573A JPH0929926A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 平版印刷版用原版、平版印刷版および平版印刷版の製造方法 |
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