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JPH0929870A - 段ボールシート製造装置 - Google Patents

段ボールシート製造装置

Info

Publication number
JPH0929870A
JPH0929870A JP17984895A JP17984895A JPH0929870A JP H0929870 A JPH0929870 A JP H0929870A JP 17984895 A JP17984895 A JP 17984895A JP 17984895 A JP17984895 A JP 17984895A JP H0929870 A JPH0929870 A JP H0929870A
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JP
Japan
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single facer
liner
corrugated
core paper
pitch
Prior art date
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Granted
Application number
JP17984895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3416342B2 (ja
Inventor
Seiji Seki
征治 関
Masaharu Ito
正治 伊藤
Shigeyuki Watanabe
茂幸 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP17984895A priority Critical patent/JP3416342B2/ja
Publication of JPH0929870A publication Critical patent/JPH0929870A/ja
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Publication of JP3416342B2 publication Critical patent/JP3416342B2/ja
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  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライナ間に二重に芯紙を配してなる両面段ボ
ールシートにおける芯紙のピッチを正確に合わせる。 【解決手段】 ライナ1と芯紙3aとを貼り合わせる第
1次シングルフェーサ22の上流側に、前記ライナ1に
かかる張力を調整するブレーキ27を設ける一方、第1
次シングルフェーサ22の下流側に、ライナ1に貼り合
わされた芯紙3aの山のピッチを測定するピッチ計測装
置42を設け、このピッチ計測装置42による計測結果
を基づいて前記ブレーキ27をフィードバック制御し
て、芯紙3aのピッチが所望のものとなるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ライナの間の芯紙
を複数層にする段ボールシートの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年においては、強度の向上を図った段
ボールシートとして、図2に示すように、ライナ1と2
との間に、二重に波形の芯紙(中芯)3a、3bを設け
た両面段ボールシート4が提供されている。
【0003】このような特殊構造の段ボールシート4の
製造装置の従来のものの一例のを図8に示す。ミルスタ
ンド5に装着された巻取紙6から繰り出されるライナ1
は、第1シングルフェーサ7の上段ロール8と加圧ロー
ル9との間に導かれる。一方、芯紙(中芯)3aは、互
いに噛み合う前記上段ロール8と下段ロール10との間
隙を通過させることによって波形に成形(段繰り)され
る。上段ロール8の表面に沿って案内される波形の芯紙
3aは、その山の頂部にのり付ロール11によりのりが
塗布された後、上段ロール8と加圧ロール9との間で前
記ライナ1と合流され、所定の熱と押圧力を付加するこ
とによって互いに貼り合わされ、片面段ボールシート1
2とされる。
【0004】片面段ボールシート12は、第2シングル
フェーサ13の上段ロール14と加圧ロール15との間
に導かれる。一方、芯紙(中芯)3bは、互いに噛み合
う前記上段ロール14と下段ロール16との間隙を通過
させることによって波形に成形される。上段ロール14
の表面に沿って案内される波形の芯紙3bは、その山の
頂部にのり付ロール17によりのりが塗布された後、上
段ロール14と加圧ロール15との間で前記片面ボール
シート12と合流され、所定の熱と押圧力を付加するこ
とによって互いに貼り合わされ、二重片面段ボールシー
ト18とされる。
【0005】二重片面段ボールシート18は、図示され
ていないダブルフェーサに送られ、そこでライナ2が貼
り合わされて両面段ボールシート4とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な製造装置による段ボールシートの製造においては、張
力のかかったライナ1に対し段繰りした芯紙3aを貼着
するようになっている一方、第1シングルフェーサ7か
ら送り出された後の片面段ボールシート12には張力が
消失することから、ライナ1の収縮によって片面ダンボ
ールシート12の走行方向の長さが短くなり、これによ
って所定長さ当たりにおける芯紙3aの波形の山数が増
加する。つまり、図3の正規の状態(所定長さS1 当た
り3山、ピッチP0 )に対し、図4に示すようにピッチ
がPbと小さくなる傾向がある。例えば、同じ長さS1
内に4山存在(長さS2 内に3山)するようになってし
まうのである。同様に、第2シングルフェーサ13を出
た後の二重片面段ボールシート18においても、芯紙3
bのピッチが変動する傾向にある。このような傾向は、
ライナの材質や湿度等にもよるが、ライナ1にかかる張
力の大小に起因するところが大きい。
【0007】このように、芯紙3a、3bのピッチにず
れが生じると、芯紙3aと3bとが正確に合致しなくな
ってしまう。つまり、芯紙3aの波形のピッチP1 に対
し芯紙3bの波形のピッチP2 が大きく、ずれδがある
と、図9に示すように波形の重なりにずれが生じ、又、
芯紙3aの波形のピッチP1 に対し芯紙3bの波形のピ
ッチP2 が小さく、ずれδがあると、図10に示すよう
に波形の重なりにずれが生じてしまう。そして、このよ
うに、波形の重なりにずれが生じてしまうと、適度のク
ッション(弾力性)と強度の増大を目的とした二重構造
の段ボールシートの本来の機能が発揮できなくなってし
まう。即ち、二重構造の段ボールにおいては、波形のピ
ッチを合わせることがもっとも重要なのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第一
の発明の構成は、ライナと波形の第1芯紙とを貼り合わ
せる第1シングルフェーサと、この第1シングルフェー
サにより得られた片面段ボールシートの第1芯紙に更に
波形の第2芯紙を貼り合わせる第2シングルフェーサと
を有する段ボールシートの製造装置において、前記第1
シングルフェーサの上流側に設けられ、前記第1シング
ルフェーサへ送られるライナの張力を調整する第1張力
調整装置と、前記第1シングルフェーサの下流側に設け
られ、前記ライナに貼合された第1芯紙の波形のピッチ
を計測する第1ピッチ計測装置と、前記第1ピッチ計測
装置からの計測信号を前記第1張力調整装置へフィード
バックして前記第1張力調整装置により前記ライナにか
ける張力を制御する制御系と、を有することを特徴とす
る。
【0009】この段ボールシート製造装置では、第1シ
ングルフェーサにより得られた片面段ボールシートの第
1芯紙の波形のピッチが第1ピッチ計測装置により計測
され、その結果が第1張力調整装置にフィードバックさ
れ、第1ピッチ計測装置による計測結果が所定のピッチ
と異なる場合には、それに合わせるべく第1張力調整装
置が制御され、ライナにかかる張力が調整される。
【0010】上記課題を解決する第二の発明の構成は、
ライナと波形の第1芯紙とを貼り合わせる第1シングル
フェーサと、この第1シングルフェーサにより得られた
片面段ボールシートの第1芯紙に更に波形の第2芯紙を
貼り合わせる第2シングルフェーサとを有する段ボール
シートの製造装置において、前記第2シングルフェーサ
の上流側に設けられ、前記第2シングルフェーサへ送ら
れる片面段ボールシートの張力を調整する第2張力調整
装置と、前記第2シングルフェーサの下流側に設けら
れ、前記第1芯紙に重ねて貼り合わされた第2芯紙の波
形のピッチを計測する第2ピッチ計測装置と、前記第2
ピッチ計測装置からの計測信号を前記第2張力調整装置
へフィードバックして前記第2張力調整装置により前記
片面段ボールシートにかける張力を制御する制御系と、
を有することを特徴とする。
【0011】この段ボールシート製造装置では、第2シ
ングルフェーサにより得られた二重片面段ボールシート
の第2芯紙の波形のピッチが第2ピッチ計測装置により
計測され、その結果が第2張力調整装置にフィードバッ
クされ、第2ピッチ計測装置による計測結果が所定のピ
ッチと異なる場合には、それに合わせるべく第2張力調
整装置が制御され、片面段ボールシートにかかる張力が
調整される。
【0012】上記課題を解決する第三の発明に係る構成
は、ライナと波形の第1芯紙とを貼り合わせる第1シン
グルフェーサと、この第1シングルフェーサにより得ら
れた片面段ボールシートの第1芯紙に更に波形の第2芯
紙を貼り合わせる第2シングルフェーサとを有する段ボ
ールシートの製造装置において、前記第1シングルフェ
ーサの上流側に設けられ、前記第1シングルフェーサへ
送られるライナの張力を調整する第1張力調整装置と、
前記第1シングルフェーサの下流側に設けられ、前記ラ
イナに貼合された第1芯紙の波形のピッチを計測する第
1ピッチ計測装置と、前記第2シングルフェーサの上流
側に設けられ、前記第2シングルフェーサへ送られる片
面段ボールシートの張力を調整する第2張力調整装置
と、前記第2シングルフェーサの下流側に設けられ、前
記第1芯紙に重ねて貼り合わされた第2芯紙の波形のピ
ッチを計測する第2ピッチ計測装置と、前記第1ピッチ
計測装置からの計測信号を前記第1張力調整装置へフィ
ードバックして前記第1張力調整装置により前記ライナ
にかける張力を制御すると共に、前記第2ピッチ計測装
置からの計測信号を前記第2張力調整装置又は第1張力
調整装置又は第1及び第2張力調整装置の双方にフィー
ドバックして前記第1、又は第2張力調整装置により前
記ライナ又は片面段ボールシートにかける張力を制御す
る制御系と、を有することを特徴とする。
【0013】この段ボールシート製造装置では、第1シ
ングルフェーサにより得られた片面段ボールシートの第
1芯紙の波形のピッチが第1ピッチ計測装置により計測
され、その結果が第1張力調整装置にフィードバックさ
れ、第1ピッチ計測装置による計測結果が所定のピッチ
と異なる場合には、それに合わせるべく第1張力調整装
置が制御されたライナにかかる張力が調整され、又、第
2シングルフェーサにより得られた二重片面段ボールシ
ートの第2芯紙の波形のピッチが第2ピッチ計測装置に
より計測され、その結果が第2張力調整装置にフィード
バックされ、第2ピッチ計測装置による計測結果が所定
のピッチと異なる場合には、それに合わせるべく第2張
力調整装置が制御されて片面段ボールシートにかかる張
力が調整され、更に、場合によっては、第2ピッチ計測
装置による計測結果が第1張力調整装置にフィードバッ
クされ、ライナにかかる張力が調整される。
【0014】上記課題を解決する第四の発明の構成は、
上記各発明の構成において、前記張力調整装置が、前記
ライナ又は前記片面段ボールシートの表面に空気圧を作
用させることにより前記ライナ又は前記片面段ボールシ
ートの移動に抵抗を与えるものであることを特徴とする
ものである。
【0015】この段ボールシート製造装置では、前記ラ
イナ又は前記片面段ボールシートに非接触でこれらの張
力を調整することができる。
【0016】上記課題を解決する第五の発明の構成は、
上記各発明におけるシングルフェーサが、上段ロール
と、前記上段ロールに押し付けられる無端ベルトと、前
記上段ロールと噛み合う下段ロールとからなり、前記上
段ロールと前記無端ベルトとの間に導かれるライナと、
前記上段ロールと前記下段ロールとの挾持回転によって
波形に形成され、更に波形の頂部にのりが塗布された芯
紙とを前記上段ロールと前記無段ベルトとで押圧挾持し
て貼り合わせるものであることを特徴とする。
【0017】上記上段ロールと下段ロールとには波形に
歯が形成されており、これらの間に帯状の芯紙が供給さ
れることにより、芯紙は波形に成形されて行く。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態に
係る段ボール製造装置の概略図である。この段ボール製
造装置は、ミルロールスタンド21、第1次(第1)シ
ングルフェーサ22、第2次(第2)シングルフェーサ
23、ダブルフェーサ24を主要素として構成されてい
る。
【0019】ミルロールスタンド21は、二対のアーム
25を備え、各アーム25の軸26にはライナの巻取紙
6が装着されている。各アーム25の軸26には、第1
張力調整装置として軸26のトルクを調整するブレーキ
27がそれぞれ備わっている。ミルロールスタンド21
の上方には、紙継ぎ装置28が設けられており、一の巻
取紙6がなくなって他の巻取紙6に続けるときには、こ
こで一の巻取紙6の終端と他の巻取紙6の先端とがつな
げられる。巻取紙6から繰り出されるライナ1は、紙継
ぎ装置28を経て下方のプレヒートロール(予熱ロー
ル)29に送られる。プレヒートロール29は、ライナ
1を加熱等することにより調質するものである。プレヒ
ートロール29を出たライナ1はロールを経て第1次シ
ングルフェーサ22に送られる。
【0020】第1次シングルフェーサ22は、表面に波
形を有する上段ロール30と、それと噛み合う下段ロー
ル31と、ベルト加圧形の押圧装置32とからなってい
る。ベルト加圧形の押圧装置32は、前後のロール3
3、34間に掛け回した無端ベルト35を前記上段ロー
ル30に押し付ける構成となっている。ベルト加圧形の
押圧装置32を上下動することによって、無端ベルト3
5の上段ロール30への押し付け圧は調整されるが、そ
の機構は図示省略してある。前記下段ロール31には、
図示されていない巻取紙より芯紙3aが供給され、芯紙
3aは下段ロール31と上段ロール30との間に導かれ
るようになっている。尚、上段ロール30の側方には、
のり付け装置36が設けられている。のり付け装置36
は、のり37を溜める槽38と、槽38内ののり37を
芯紙3a上に塗り出すためののり付けローラ39とから
なる。
【0021】第1次シングルフェーサ22の出側には、
一対の持ち上げコンベア40、41が斜めに設けられて
いる。第1次シングルフェーサ22を出た片面段ボール
シート12はこれらのコンベア40、41により上方に
送られる。
【0022】一対の持ち上げコンベア40、41の下流
側には、第1ピッチ計測装置42が設けられている。ピ
ッチ計測装置42は、例えば、片面段ボールシート12
の走行距離Sとこの距離Sに対する芯紙3aの山又は谷
の数Nを計測し、ピッチP(=S/N)を演算するもの
である。他の例としては、片面段ボールシート12の芯
紙3a側をカメラで撮像し、得られた映像を画像処理す
ることによりピッチPを求めるものなども採用される。
このピッチ計測装置42による計測結果は、前記第1張
力調整装置であるブレーキ27にフィードバックされ
る。
【0023】第2次シングルフェーサ23は、第1次シ
ングルフェーサ22と同様の構成となっている。即ち、
表面に波形を有する上段ロール30と、それと噛み合う
下段ロール31と、ベルト加圧形の押圧装置32とから
なっている。ベルト加圧形の押圧装置32は、前後のロ
ール33、34間に掛け回した無端ベルト35を前記上
段ロール30に押し付ける構成となっている。ベルト加
圧形の押圧装置32を上下動することによって、無端ベ
ルト35の上段ロール30への押し付け圧を調整する機
構は図示省略してある。前記下段ロール31には、図示
されていない巻取紙より芯紙3bが供給され、芯紙3b
は下段ロール31と上段ロール30との間に導かれるよ
うになっている。尚、上段ロール30の側方には、のり
付け装置36が設けられている。のり付け装置36は、
のり37を溜める槽38と、槽38内ののり37を芯紙
3b上に塗り出すためののり付けローラ39とからな
る。
【0024】第2次シングルフェーサ23の上流側に
は、片面段ボールシート12にかかる張力を調整するた
めの張力調整装置43が設けられる。この張力調整装置
43は、シート12を巻掛けるロール44の軸45にブ
レーキ46を装備してなる。片面段ボールシート12は
この張力調整装置43を経、プレヒートロール47、ロ
ール48を経て第2次シングルフェーサ23に至る。
【0025】第2次シングルフェーサ23の下流側に
は、第2ピッチ計測装置49が設けられている。このピ
ッチ計測装置49としては、先のピッチ計測装置42と
同様に、片面段ボールシート12の走行距離Sとこの距
離Sに対する芯紙3aの山又は谷の数Nを計測し、ピッ
チP(=S/N)を演算するもの、片面段ボールシート
12の芯紙3a側をカメラで撮像し、得られた映像を画
像処理することによりピッチPを求めるものなどが採用
される。このピッチ計測装置49による計測結果は、前
記第2張力調整装置43にフィードバックされる。
【0026】ピッチ計測装置49の下流側に、ダブルフ
ェーサ24が設けられる。ダブルフェーサ24は、ロー
ル50を介して導かれる二重片面段ボールシート18
と、巻取紙からほどかれ、ローラ51を介して導かれた
ライナ2とをローラ52、53との間で貼り合わせもの
である。
【0027】尚、フィードバック制御するため制御系が
備えられているが、それはCPU等からなるもので、そ
の具体的な図示は省略してある。
【0028】次に、上記構成の段ボールの製造装置によ
る、図2に示したような両面段ボール4の製造手順につ
いて説明する。
【0029】先ず、ミルスタンド21の巻取紙6から巻
き戻されたライナ1は、紙継ぎ装置28を経てプレヒー
トロール29を巻回し、調質された状態で第1次シング
ルフェーサ22に送り込まれる。一方、第1次シングル
フェーサ22の下段ロール31に送り込まれる芯紙3a
は上段ロール30と下段ロール31との挾持回転によっ
て波形状に段繰りされ、のり付け装置36ののり付けロ
ーラ39によって山形頂部にのりが転移供給された後、
上段ロール30と押圧装置32の無端ベルト3との間で
前記ライナ1と合流され、ここで、所定の押圧力が加え
られて両者が貼り合わされ、片面段ボールシート12と
される。
【0030】第1次シングルフェーサ22にて形成され
た片面段ボールシート12は、一対の持ち上げコンベア
40、40によって一端上方に移送された後、プレヒー
トロール47及びその他のロール48を巻回した後、第
2次シングルフェーサ23へ送り込まれる。
【0031】第2次シングルフェーサ23では、第2芯
紙3bを上段ロール30と下段ロール31との間に通し
て波形状に段繰りし、その山形頂部にのりを塗布した
後、上段ロール30と押圧装置32の無端ベルト3との
間で前記片面段ボールシート12と合流され、押圧装置
32により所定の熱と押圧力を付加することによって互
いに貼り合わされ、二重構造の芯紙3aと3bを持つ二
重片面段ボールシート18が得られる。
【0032】第2次シングルフェーサ23を出た二重片
面段ボールシート18は、ダブルフェーサ24へ移送さ
れ、その第2芯紙3bの山頂部にのりが塗布されてロー
ル52、53間に導かれる一方、ライナ2もダブルフェ
ーサ24のローラ52、53との間に導かれ、ローラ5
2、53によって押し付け力が加えられることによっ
て、二重片面段ボールシート18にライナ2が貼り合わ
せられ、四層の特殊構造の両面段ボールシート4が得ら
れる。
【0033】両面段ボールシート4においては、芯紙3
aと3bのピッチPが正確に一致する必要がある。その
ため、第1次シングルフェーサ22の下流側において、
第1ピッチ計測装置42により、片面段ボールシート1
2の芯紙3aのピッチを計測し、計測したピッチPが標
準となるピッチP0 と比較し、その結果を張力調整装置
であるブレーキ27にフィードバックしてライナ1にか
かる張力を制御する。つまり、図3に示すように、計測
したピッチPaが目的とするピッチP0 よりも大きくな
った場合は、ライナ1にかかる張力を大きくし、貼着後
片面段ボールシート12の収縮によりピッチが狭くなる
ようブレーキ27を調整する。
【0034】又、逆に図4に示すように、計測したピッ
チPbが目的とするピッチP0 よりも短くなった場合、
ライナ1に付加する張力を弱めるべく調整するのであ
る。
【0035】同様に、第2次シングルフェーサ23の下
流側において、第2ピッチ計測装置49により、二重片
面段ボールシート18の芯紙3bのピッチを計測し、計
測したピッチPが標準となるピッチP0 と比較し、その
結果を張力調整装置であるブレーキ46にフィードバッ
クして片面段ボールシート12にかかる張力を制御す
る。つまり、計測したピッチPが目的とするピッチP0
よりも大きくなった場合は、片面段ボールシート12に
かかる張力を大きくし、貼着後両面段ボールシート18
の収縮によりピッチが狭くなるようブレーキ46を調整
する。
【0036】上記のように、ライナ1又は片面段ボール
シート12にかかる張力のフィードバック制御は、ライ
ナ1に対する張力の制御と、片面段ボールシート12に
対する張力の制御の双方を行ってもよいが、それぞれ単
独で一方だけ行うようにしてもよい。更に、双方の制御
を行う場合は、双方を関連させて制御することによりバ
ラツキのない理想的な貼り合わせ状態を形成することが
できる。
【0037】上記実施の形態では、各シングルフェーサ
22、23における押圧装置32としてベルト加圧形の
ものを採用しているが、従来の技術で挙げた例で採用し
ているロール加圧形のものを採用してもよい。勿論これ
らに限られるものでもない。
【0038】又、ライナ1或いはシート12にかかる張
力を調整する装置として、上記実施の形態では、ミルロ
ールスタンド21における巻取紙6を支持する軸26に
ブレーキ27を組み付けたものを採用しているが、張力
調整装置としては、他に、図5に示すように、ライナ1
の走行経路の途中に真空吸引ボックス61を設け、これ
をブロア62で吸引することにより、ライナ1に吸引力
を付与してライナ1にかかる摺動抵抗を変えるようにし
たもの、図6に示すように、ライナ1の走行経路の途中
に加圧ボックス63を設け、ここをブロア64で加圧す
ることにより、ライナ1に圧縮空気を吹付けてライナ1
にかかる摺動抵抗を変えるようにしたもの、図7に示す
ように、トルク調整機構65を具備したロール66aと
66bでライナ1を挾持するようにしたもの、その他、
図示はしていないが、種々の方式のものが採用できる。
【0039】尚、上記実施の形態では、ライナ間に芯紙
を二重に設ける場合について示したが、三重或いはそれ
以上設けることも可能である。その場合には、シングル
フェーサと共に、ピッチ計測装置、張力調整装置を増設
すればよい。
【0040】
【発明の効果】第一の発明に係る段ボールシートの製造
装置によれば、第1シングルフェーサを出た片面段ボー
ルシートの芯紙のピッチを計測し、それをフィードバッ
クしてライナにかかる張力を制御するようにしたので、
芯紙として所望のピッチのものを得ることができる。
【0041】第二の発明に係る段ボールシートの製造装
置によれば、第2シングルフェーサを出た重構造の片面
段ボールシートの第2芯紙のピッチを計測し、それをフ
ィードバックして第2シングルフェーサり入側における
片面段ボールシートにかかる張力を制御するようにした
ので、重なる芯紙のピッチを合わせることができる。
【0042】第三の発明に係る段ボールシートの製造装
置によれば、第1シングルフェーサを出た片面段ボール
シートの芯紙のピッチを計測し、それをフィードバック
してライナにかかる張力を制御するようにすると共に、
第2シングルフェーサを出た重構造の片面段ボールシー
トの第2芯紙のピッチを計測し、それをフィードバック
して第2シングルフェーサり入側における片面段ボール
シートにかかる張力を制御するようにしたので、安定か
つ正確に芯紙同士のピッチを合わせることができる。
【0043】第四の発明に係る段ボールシートの製造装
置によれば、張力調整装置がライナ又は片面段ボールシ
ートに対し非接触であるので、ライナや片面段ボールシ
ートの表面を傷めることがない。従って、特に、第1シ
ングルフェーサを出た後の片面段ボールシートの張力調
整に有効である。
【0044】第五の発明に係る段ボールシートの製造装
置によれば、無端ベルトがライナや片面段ボールシート
に押し当てられてライナと芯紙又は第1芯紙と第2芯紙
との貼り合わせに供せられるので、適度な押圧力をもっ
てこれらの貼り合わせができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る両面段ボールの製造装置の概
略図である。
【図2】本発明に係る両面段ボールの製造装置により製
造する両面段ボールの一例の側面図である。
【図3】ライナに伸びが生じた状態の説明図である。
【図4】ライナに収縮が生じた状態の説明図である。
【図5】張力調整装置の他の例の概略図である。
【図6】張力調整装置の他の例の概略図である。
【図7】張力調整装置の他の例の概略図である。
【図8】従来の両面段ボールの製造装置の一例の概略図
である。
【図9】芯紙のピッチがずれた状態の説明図である。
【図10】芯紙のピッチがずれた状態の説明図である。
【符号の説明】
1,2 ライナ 3a,3b 芯紙 4 二重両面段ボールシート 5 ミルロールスタンド 12 片面段ボールシート 18 二重片面段ボールシート 21 ミルロールスタンド 22 第1次シングルフェーサ 23 第2次シングルフェーサ 24 ダブルフェーサ 27 ブレーキ 29 プレヒートロール 30 上段ロール 31 下段ロール 32 押圧装置 39 のり付けロール 40,41 持ち上げコンベア 42 ピッチ計測装置 43 張力調整装置 46 ブレーキ 49 ピッチ計測装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライナと波形の第1芯紙とを貼り合わせ
    る第1シングルフェーサと、この第1シングルフェーサ
    により得られた片面段ボールシートの第1芯紙に更に波
    形の第2芯紙を貼り合わせる第2シングルフェーサとを
    有する段ボールシート製造装置において、 前記第1シングルフェーサの上流側に設けられ、前記第
    1シングルフェーサへ送られるライナの張力を調整する
    第1張力調整装置と、 前記第1シングルフェーサの下流側に設けられ、前記ラ
    イナに貼り合わされた第1芯紙の波形のピッチを計測す
    る第1ピッチ計測装置と、 前記第1ピッチ計測装置からの計測信号を前記第1張力
    調整装置へフィードバックして前記第1張力調整装置に
    より前記ライナにかける張力を制御する制御系と、を有
    することを特徴とする段ボールシート製造装置。
  2. 【請求項2】 ライナと波形の第1芯紙とを貼り合わせ
    る第1シングルフェーサと、この第1シングルフェーサ
    により得られた片面段ボールシートの第1芯紙に更に波
    形の第2芯紙を貼り合わせる第2シングルフェーサとを
    有する段ボールシート製造装置において、 前記第2シングルフェーサの上流側に設けられ、前記第
    2シングルフェーサへ送られる片面段ボールシートの張
    力を調整する第2張力調整装置と、 前記第2シングルフェーサの下流側に設けられ、前記第
    1芯紙に重ねて貼合された第2芯紙の波形のピッチを計
    測する第2ピッチ計測装置と、 前記第2ピッチ計測装置からの計測信号を前記第2張力
    調整装置へフィードバックして前記第2張力調整装置に
    より前記片面段ボールシートにかける張力を制御する制
    御系と、を有することを特徴とする段ボールシート製造
    装置。
  3. 【請求項3】 ライナと波形の第1芯紙とを貼り合わせ
    る第1シングルフェーサと、この第1シングルフェーサ
    により得られた片面段ボールシートの第1芯紙に更に波
    形の第2芯紙を貼り合わせる第2シングルフェーサとを
    有する段ボールシート製造装置において、 前記第1シングルフェーサの上流側に設けられ、前記第
    1シングルフェーサへ送られるライナの張力を調整する
    第1張力調整装置と、 前記第1シングルフェーサの下流側に設けられ、前記ラ
    イナに貼り合わされた第1芯紙の波形のピッチを計測す
    る第1ピッチ計測装置と、 前記第2シングルフェーサの上流側に設けられ、前記第
    2シングルフェーサへ送られる片面段ボールシートの張
    力を調整する第2張力調整装置と、 前記第2シングルフェーサの下流側に設けられ、前記第
    1芯紙に重ねて貼り合わされた第2芯紙の波形のピッチ
    を計測する第2ピッチ計測装置と、 前記第1ピッチ計測装置からの計測信号を前記第1張力
    調整装置へフィードバックして前記第1張力調整装置に
    より前記ライナにかける張力を制御すると共に、前記第
    2ピッチ計測装置からの計測信号を前記第2張力調整装
    置へフィードバックして前記第2張力調整装置により前
    記片面段ボールシートにかける張力を制御する制御系
    と、を有することを特徴とする段ボールシート製造装
    置。
  4. 【請求項4】 前記張力調整装置が、前記ライナ又は前
    記片面段ボールシートの表面に空気圧を作用させること
    により前記ライナ又は前記片面段ボールシートの移動に
    抵抗を与えるものであることを特徴とする請求項1又は
    2又は3に記載の段ボールシート製造装置。
  5. 【請求項5】 前記シングルフェーサが、上段ロール
    と、前記上段ロールに押し付けられる無端ベルトと、前
    記上段ロールと噛み合う下段ロールとからなり、前記上
    段ロールと前記無端ベルトとの間に導かれるライナと、
    前記上段ロールと前記下段ロールとの挾持回転によって
    波形に形成され、更に波形の頂部にのりが塗布された芯
    紙とを前記上段ロールと前記無段ベルトとで押圧挾持し
    て貼り合わせるものであることを特徴とする請求項1又
    は2又は3に記載の段ボールシート製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU697104B2 (en) * 1996-08-23 1998-09-24 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Corrugated board manufacturing system
US6117261A (en) * 1997-05-07 2000-09-12 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Sheet tension adjusting method and apparatus
US6325881B1 (en) 1997-05-07 2001-12-04 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Phase control method and system for corrugated fiberboard sheet comprising a plurality of core paper layers
JP2013202917A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Isowa Corp 段ボールシート製造装置

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