[go: up one dir, main page]

JPH09297760A - 文書作成支援装置 - Google Patents

文書作成支援装置

Info

Publication number
JPH09297760A
JPH09297760A JP8109430A JP10943096A JPH09297760A JP H09297760 A JPH09297760 A JP H09297760A JP 8109430 A JP8109430 A JP 8109430A JP 10943096 A JP10943096 A JP 10943096A JP H09297760 A JPH09297760 A JP H09297760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
information
guidance
creation
search
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8109430A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Sakaguchi
幸雄 阪口
Tetsuji Haraguchi
哲治 原口
Takao Fujii
孝夫 藤井
Katsuhiko Hinenoya
克彦 日根野谷
Hironobu Matsuda
浩伸 松田
佳治 ▲脇▼阪
Yoshiharu Wakizaka
Junichi Miyagawa
純一 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP8109430A priority Critical patent/JPH09297760A/ja
Publication of JPH09297760A publication Critical patent/JPH09297760A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Document Processing Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、文書作成支援装置に関し、定型
文書作成時に利用するガイダンス情報の検索・表示機能
の高度化と、文書作成者及び文書支援情報作成者の操作
性の向上と労力の削減を課題とする。 【解決手段】 検索情報を含む定型文書を記憶した文書
記憶手段と、定型文書を利用して文書を編集し、その文
書の中の特定位置を指定する機能を有する編集手段と、
編集中の文書の階層構造を解析する文書構造解析手段
と、指定された文書の特定位置が文書の階層構造のどの
階層に属するかを探索し、かつ探索されたその階層に固
有の検索情報を作成する検索情報作成手段と、文書作成
支援のためのガイダンス情報を所定の検索情報と共に記
憶したガイダンス記憶手段と、前記作成された検索情報
に対応するガイダンス情報をガイダンス記憶手段から検
索するガイダンス検索手段と、前記検索されたガイダン
ス情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、文書作成支援装
置に関し、特に、書式等が規定された定型文書の作成を
支援するためのガイダンス情報を作成又は表示する文書
作成支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ワープロ又はパソコン等を利
用して、さまざまな様式の文書が作成されているが、書
くべき内容がほとんど同一形式及び同一順序に統一され
ている定型文書を作成する業務もある。たとえば、ソフ
トウェア、ハードウェア等の設計書、事業・販売等の企
画書、技術開発、実験及び会議等の報告書などは、書く
べき内容とその順序が一義的に規定されていることが多
い。したがって、一義的に定まる章建てや大きな項目名
のみを記入したひな型あるいはスケルトンと呼ぶ定型文
書をあらかじめ用意しておき、上記のような設計書等の
文書作成時に、この定型文書を開いて実際に書くべき内
容を所定の位置に記入していくといった作業が行われて
いる。
【0003】また、文書作成支援のために、定型文書の
各章又は各大項目の中にどのような内容の文章を書くべ
きかについての指針あるいは作成規約(すなわちガイダ
ンス情報)を文書作成者に提示する場合もある。たとえ
ば、文書作成者が、キーワード検索機能(いわゆるヘル
プ機能)を起動させた後、定型文書に用いられるキーワ
ードを入力する。そしてこのキーワードと関係づけられ
た作成規約等のガイダンス情報があらかじめ登録されて
いれば、その登録内容が表示される。
【0004】このように、定型文書に基づいて文書を作
成し、文書作成を支援するためのガイダンス情報を表示
する機能を持った従来の文書作成支援装置では、実際に
文書を作成する前に、定型文書及びガイダンス情報を用
意しておくこと、定型文書に記述された大項目名などの
キーワードと作成規約などのガイダンス情報とを関係付
けて記憶させることが必要となる。
【0005】さらに、実際に文書作成中においては、ガ
イダンス情報を表示させるために、文書作成者が、いわ
ゆるヘルプ機能のようなキーワード検索機能の起動と、
キーワードの入力あるいは指示をする必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の文書
作成支援装置では、一義的に定められる文書内容の形
式、順序が示され、必要に応じてガイダンス情報を表示
させることができるため、多数の利用者が同一種類の文
書を何度も作成する場合には便利であった。しかし、実
際に文書を作成する文書作成者の操作性、及びガイダン
ス情報を作成しキーワードとの関係付けを行う文書支援
情報作成者の労力には次のような課題がある。
【0007】すなわち、文書作成者においては、文書作
成中において書くべき内容のガイダンス情報を得たいと
きに、文書作成を中断し、キーワード検索機能の起動操
作、キーワードの指定又は入力というかなり負担の大き
な操作が必要であった。また、文書支援情報作成者にお
いては、定型文書ごとに、文書作成者に提供するガイダ
ンス情報と関係づけるべきキーワードの選定を、定型文
書の作成とは別にしなければならない。さらに、通常キ
ーワードとガイダンス情報の関係付けも所定の書式に準
拠した形式で記述しなければならず、かなり熟練した者
でなければこの関係付け作業は困難であった。
【0008】また、上記キーワードの選定と関係付けが
不適切であると、 1)文書作成者がキーワードを入力しても希望するガイ
ダンス情報が得られない、 2)所望のキーワードがないためガイダンス情報を利用
できない、 3)不必要な情報も一緒に表示されるため、希望する情
報を発見するのに時間がかかる、といった問題があっ
た。
【0009】この発明は、以上のような事情を考慮して
なされたものであり、定型文書とガイダンス情報との関
係づけ作業を容易にし、かつ文書作成時に現在作成中の
文書位置と密接な関係を有するガイダンス情報を表示さ
せる文書作成支援装置を提供することを課題とする。ま
た、主としてこの文書作成支援装置を利用する文書作成
者(編集者)及び文書支援情報作成者の操作性の向上と
労力の削減を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図15に、この発明の基
本構成ブロック図を示す。この発明は、検索情報を含む
定型文書を記憶した文書記憶手段1と、定型文書を利用
して文書を編集し、その文書の中の特定位置を指定する
機能を有する編集手段2と、編集中の文書の階層構造を
解析する文書構造解析手段3と、前記編集手段2によっ
て指定された文書の特定位置が、解析された文書の階層
構造のどの階層に属するかを探索し、かつ探索されたそ
の階層に固有の検索情報を作成する検索情報作成手段4
と、文書作成支援のためのガイダンス情報を所定の検索
情報と共に記憶したガイダンス記憶手段5と、前記作成
された検索情報に対応するガイダンス情報をガイダンス
記憶手段5から検索するガイダンス検索手段6と、前記
検索されたガイダンス情報を表示する表示手段7とを備
えたことを特徴とする文書作成支援装置を提供するもの
である。
【0011】ここで、文書構造解析手段3は、利用者が
編集手段2によって指定した文書の特定位置を認識する
ための位置情報認識機能を備えてもよい。
【0012】さらに、この発明は、ガイダンス記憶手段
5に記憶されるガイダンス情報5aが、文書作成の基準
を示した作成規約(5a−1)と、模範となる事例を示
したサンプル文書(5a−2)とからなり、さらに、ガ
イダンス記憶手段5が、所定の検索情報と前記作成規約
(5a−1)とを関係づける第1のルール5bと、所定
の検索情報と前記サンプル文書(5a−2)とを関係づ
ける第2のルール5cとを記憶することを特徴とする文
書作成支援装置を提供するものである。
【0013】ここで、ガイダンス検索手段6が、第1の
ルール5bを利用して、前記作成規約(5a−1)のう
ち作成された検索情報と関係づけられた作成規約を検索
するようにしてもよく、また、ガイダンス検索手段6
が、第2のルール5cを利用して、前記サンプル文書
(5a−2)のうち抽出された検索情報と関係づけられ
たサンプル文書を検索するようにしてもよい。
【0014】また、ガイダンス検索手段6が、前記検索
情報作成手段4によって作成された検索情報と関係づけ
られた作成規約(5a−1)を検索できなかった場合、
検索情報作成手段4が、前記指定された文書の特定位置
が属するさらに上位の階層を検索し、検索されたその階
層に固有の検索情報を作成するようにしてもよい。
【0015】さらに、ガイダンス検索手段6が、前記検
索情報作成手段4によって作成された検索情報と関係づ
けられたサンプル文書(5a−2)を検索できなかった
場合、検索情報作成手段4が、前記指定された文書の特
定位置が属するさらに上位の階層を検索し、検索された
その階層に固有の検索情報を作成するようにしてもよ
い。
【0016】文書記憶手段1およびガイダンス記憶手段
5は、不揮発性メモリを使用することが好ましいが、R
AMあるいはハードディスク等を用いてもよい。編集手
段2、文書構造解析手段3、検索情報作成手段4、ガイ
ダンス検索手段6、挿入手段8及びガイダンス作成手段
9は、CPU、RAM、ROM、I/Oコントローラ、
タイマー等からなるいわゆるマイクロコンピュータを利
用することができ、RAMまたはROMにはこれらの機
能を実現するプログラムが内蔵される。
【0017】また、編集手段2は、文字、記号等のデー
タを入力、追加、削除するための入力装置を含むことが
好ましい。入力装置としては、キーボード、マウス、タ
ブレット、トラックボールなど種々のものを用いること
ができる。表示手段7は、CRT、LCD、プラズマデ
ィスプレイなどを用いることができる。そして、表示手
段7に表示されるものとしては、定型文書、編集中の文
書、作成規約、サンプル文書等があるが、これらを複数
個同時に表示してもよい。ガイダンス作成手段9は文書
の構造を示す情報を付与してガイダンス情報5aを作成
するが、作成されるガイダンス情報5aとしては、たと
えば、作成規約、スケルトン、サンプル文書、リンクル
ール等がある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発
明が限定されるものではない。この発明において、定型
化された文書の作成を支援するために、予め作成されて
ハードディスク等の記憶装置内に記憶された各種情報が
用いられる。この各種情報としては、文書作成の基準を
示した作成規約、定型文書のひな型となる文書であるス
ケルトン、現在作成中の文書の特定位置と作成規約とを
関係づけるためのリンクルール等がある。以前に実際に
作成された事例であるサンプル文書、および作成中の文
書の特定位置とこのサンプル文書とを関係づけるための
リンクルールも、各種情報として利用される。
【0019】また、この発明で提供される文書作成支援
機能は、いわゆるガイダンス情報表示機能であり、特
に、現在作成中の文書の中で利用者が所望の位置を指示
すると、その文書位置に関係づけられた作成規約やサン
プル文書を検索して表示するものである。この発明の機
能を実現するために、前記したスケルトン、作成規約、
サンプル文書および実際に利用者が作成する文書は、通
常の文書情報に加えて特有の書式情報を持った形式で記
憶される。
【0020】まず、実際の文書作成作業を行う前に準備
されるスケルトン等の実施例について説明する。図1
に、この発明に用いる定型文書のひな型であるスケルト
ンの具体例を示す。これは、CRT等の表示装置に実際
に表示される文書の例であり、文書の作成を行う編集者
はこのような文書を表示させて、必要な内容を必要な位
置に追加しながら、実際の定型文書を編集する作業を行
う。
【0021】図2に、この発明で編集対象となる文書の
画面表示とその内部形式の具体例を示す。図2(a)の
ドキュメント編集画面は、編集対象となるスケルトンの
画面表示例であり、図2(b)のドキュメント内部形式
はこのスケルトンが記憶装置に実際に保存される内容を
示している。この内部形式は文書の構造情報(たとえば
<H1>)を含んでおり、文書の構造は階層的に表現さ
れている。
【0022】すなわち、〈DOC〉は文書の始まり、
〈/DOC〉は文書の終了を示し、〈DOCNAME〉
で始まる行は文書のタイトルを示し、〈H1〉と〈/H
1〉とで挟まれた行は第1の階層に属する文節を示して
いる。また、〈H2〉と〈/H2〉とで挟まれた行は、
第1の階層の内部にあり、第2の階層に属する文節を示
しており、さらに〈H3〉と〈/H3〉とで挟まれた行
は第2の階層の下の第3の階層に属する文節を示してい
る。
【0023】図2のドキュメント編集画面(a)におい
て示される“I”マークは、現在編集を行おうとしてい
る位置を示すカーソルである。ドキュメント内部形式
(b)においてこのカーソルの位置と対応する位置は、
図2に示すように〈P〉と〈/P〉とで挟まれた位置
(“I”マーク)である。
【0024】なお、スケルトンで用意された見出しや項
目、すなわち、“1.概要”とか“2.2環境設定”の
ような内容は固定データであり、編集者は変更すること
ができず、併せてスケルトンの文書の階層構造も変更で
きないものとする。また、図2(a)に示すようなスケ
ルトンは定型文書のひな型であるので、この発明の文書
作成支援装置を管理する者等によって作成されることが
好ましい。
【0025】ここで、スケルトンを作成するにあたって
は、図2(b)に示すような<DOC>、<H1>、<
P>等の文字列を入力するのは管理者の負担が大きいの
で、たとえば、図2(a)に示すような文書の入力のみ
を行えば自動的に図2(b)に示す内部形式が展開され
るようにすることが好ましい。この展開処理は、CPU
とRAM等に内蔵された所定のプログラムによって実現
できる。
【0026】図3に、前記したガイダンス情報のうち作
成規約の具体例を示す。これは、利用者がキー入力等に
よって作成規約の表示指示をすることによって実際にC
RTに表示される作成規約の内容である。この発明にお
いては、たとえば図2に示すような位置にカーソルがあ
る場合には、図3の「2.システムセッティング」以降
のみが表示される。すなわち、予め準備されているガイ
ダンス情報(作成規約)のうち、現在カーソルが存在す
る文書位置に最も関係が深いガイダンス情報が表示され
る。この表示のしくみの実施例については後述する。
【0027】図4に、作成規約の画面表示(a)と、記
憶装置に実際に保存されている内容(規約文書内部形式
(b))の具体例を示す。この規約文書内部形式(b)
の文書構造も、前記したドキュメント内部形式と同様に
階層構造を有する。<MAN>がこの文書の始まり、<
/MAN>が文書の終わりを示し、<DOCNAME>
で始まる行は文書のタイトルを示している。
【0028】さらに<IT>と</IT>ではさまれた
行と、<SET>と</SET>ではさまれた行とは、
第1の階層に属する文書であり、<PRE>と</PR
E>、<INST>と</INST>、<SETUP>
と</SETUP>とではさまれた行は、いずれも第2
の階層に属する文書である。ここで、操作性の観点から
は、管理者等が、図4(a)に示すような文書の入力を
行い、その後CPU等の処理によって自動的に図4
(b)の内部形式が展開されるようにすることが好まし
い。
【0029】図5に、前記したリンクルールの記載形式
の例を示す。このリンクルールは、図2(b)に示され
たようなドキュメント内部形式と、図4(b)に示され
たような規約文書内部形式とを関係づけるための情報で
ある。また、このようなリンクルールは、ドキュメント
内部形式と規約文書内部形式とが作成された後に、この
発明の文書作成支援装置を管理する者等によって作成さ
れることが好ましい。
【0030】図5において、リンクルールは、主として
リンク元である「ドキュメント内部形式」とリンク先で
ある「規約文書内部形式」に含まれるデータからなる。
たとえば、リンク元のデータは、<リンク元>、編集文
書名、位置情報、キーワード、</リンク元>から構成
される。ここで、編集文書名としては、図2(b)に示
す“DOC”等が用いられ、位置情報としては“H1”
等が用いられ、キーワードとしては“概要”等が用いら
れる。
【0031】図6に、図2(b)と図4(b)に示す2
つの内部形式を関係づけたリンクルールの具体例を示
す。ここで、たとえば図2(b)の「<H1>概要」
と、図4(b)の「<IT>概要」とが関係づけられ、
図2(b)の「<H1>システムのセットアップ」と図
4(b)の「<SET>システムセッティング」とが関
係づけられることを示している。以上に示した情報はす
べて保持しておくことが必要なため、不揮発性のメモリ
に記憶されることが好ましい。
【0032】次に、これらの各種情報を用いて行われる
この発明のガイダンス検索・表示処理について述べる。
図7に、この発明の文書作成支援装置の一実施例の構成
ブロック図を示す。ドキュメント記憶部10は、現在作
成中の文書が保存されるメモリであり、作成当初はスケ
ルトン105に記憶されている定型文書がスケルトン抽
出部51によって抽出されドキュメント記憶部10に記
憶される。検索情報記憶部40は、ガイダンス情報の検
索を行う際に生成される情報を記憶するメモリであり、
注目位置情報41、ドキュメント内容情報42、ドキュ
メント構造情報43を記憶する。詳細は後述する。
【0033】ガイダンス情報記憶部100は、前記した
ような規約101、サンプル文書103、スケルトン1
05、規約とドキュメントのリンクルール102、サン
プル文書とドキュメントのリンクルール104を記憶す
るメモリである。表示ガイダンス情報記憶部60は、表
示すべき規約、サンプル文書、及びスケルトンを記憶す
るメモリである。以上の各メモリには、ハードディスク
やRAMなどの不揮発性のメモリを用いることが好まし
い。表示部80は、CRT、LCD、又はプラズマディ
スプレイ等を用いることができる。
【0034】編集部20は、編集処理を実行するCPU
と、利用者がデータ等を入力するキーボード、マウス等
から構成される。データ入力のほか、作成規約等の文書
表示の指示もキーボード等を通して行われる。CPU
は、いわゆるマイクロコンピュータを用いることがで
き、ROM、RAM、タイマー、I/Oコントローラ等
を備えることが好ましい。また、CPUは、この他に、
ドキュメント解析部30、ガイダンス検索部50、ガイ
ダンス作成部90、ガイダンス表示制御部70としての
役割を果たす。
【0035】ROM又はRAMには、CPUが上記各部
の処理を実行するためのプログラムが内蔵される。ガイ
ダンス作成部90は、予め用意しておくべきガイダンス
情報を作成するものであるが、規約作成部91、スケル
トン作成部92、サンプル作成部93、リンクルール作
成部94からなる。
【0036】図7において、注目位置取得部31は、現
在編集対象となっている文書のカーソル位置に関する情
報を取得するものである。たとえば、図2(a)に示す
位置にカーソルがある場合は、図2(b)に示す内部形
式のデータから第3の階層(H3)の<P>の直後であ
ることを示す情報が取得される。取得されたカーソル位
置に関する情報は、注目位置情報メモリ41に記憶され
る。
【0037】ドキュメント構造解析部32は、編集対象
となっている文書の内部形式の階層構造を解析して、文
書構造に関する情報を生成する。この情報はドキュメン
ト構造情報メモリ43に記憶される。たとえば、図2
(a)のカーソル位置は第3の階層の中にあるので、こ
の位置の文書構造に関する情報は“DOC,H1,H
2,H3”という階層の記号列で表わされる。
【0038】ドキュメント内容抽出部33は、注目位置
情報メモリ41に記憶された位置に存在する編集文書の
内容を抽出するものであり、抽出された内容はドキュメ
ント内容情報メモリ42に記憶される。たとえば、図2
(a)の“2.1インストール”の位置にカーソルがあ
る場合は、「インストール」が抽出されてドキュメント
内容情報42に記憶される。検索情報作成部34は、上
記した検索情報記憶部40の中の3つのメモリの情報か
らガイダンス検索情報を行うための検索情報を生成す
る。
【0039】検索情報の例として、たとえば図2(a)
のカーソル位置は“DOC:H1:H2:H3:P”と
表わされ、図2(a)の“1.概要”の位置は“DO
C:H1,概要”と表わされ、図2(a)の“2.1イ
ンストール”の位置は“DOC:H1:H2,インスト
ール”と表わされる。
【0040】ガイダンス検索部50は、上記のように生
成された検索情報をもとに、対応する作成規約やサンプ
ル文書をガイダンス情報記憶部100から抽出する。こ
のとき、検索情報と一致できる<リンク元>情報がリン
クルールの中に登録されているかどうかが検索される。
たとえば、検索情報“DOC:H1,概要”をもとに、
作成規約に関して、<リク元>情報が一致するリンクル
ールが登録されているかどうか検索される。
【0041】そして、図6に示すリンクルールの場合に
は、<リンク元>情報と一致可能なリンクルールとし
て、<リンク情報>1が検索されるので、この中の“<
リンク先>Manfile, MAN:IT,概要</リンク先>”
が抽出され、さらに、この<リンク先>情報に相当する
作成規約が規約メモリ101から抽出される。この場
合、ガイダンス検索部50によって、図4(b)に示し
た内部形式の作成規約が抽出される。このように抽出さ
れた作成規約は、表示ガイダンス情報記憶部60に記憶
されて、規約表示制御部71によって表示部80に表示
される。上記のように、図4(b)に示した内部形式の
作成規約が抽出された場合は、図4(a)のような内容
が表示される。
【0042】また、検索情報として“DOC:H1,シ
ステムのセットアップ”が生成された場合は、リンクル
ールのうち<リンク情報>2が検索され、これに対応す
る<リンク先>情報に示された作成規約が抽出される。
すなわち、この場合は、<リンク先>情報の“システム
セッティング”以降の作成規約が抽出される。したがっ
て、表示部80には、図4(a)に示す内容のうち、
“2.システムセッティング”以降の情報が表示され、
“1.概要”に相当する内容は表示されない。
【0043】次に、この発明の各構成要素によって、作
成規約の検索及び表示を行う処理の流れについて説明す
る。処理は、すべてCPUがプログラムに従って実行す
るものである。図8に、作成規約の検索及び表示処理の
概略フローチャートを示す。
【0044】S401:編集者は文書10を編集してい
るとき、編集部20を用いて作成規約を表示する指示を
入力する。このとき、画面上のカーソル位置が、指定さ
れた特定位置として取り扱われる。すなわち、カーソル
位置の文章に最も関係が深い作成規約を表示するため
に、カーソル位置を注目位置とみなす。この編集者の指
示入力をトリガとしてドキュメント解析部30が起動さ
れる。なお、編集者の指示入力は、たとえば予め予約さ
れた特定のキーを押せばよい。
【0045】S402:まず、ドキュメント解析部30
のうち、注目位置取得部31が、文書10中の注目位置
情報を取得する。次に取得した位置情報をもとにして、
ドキュメント構造解析部32が注目位置の文書構造情報
を抽出し、ドキュメント内容抽出部33が注目位置の文
書内容を抽出する。最後に、検索情報作成部34が、こ
れらの抽出された情報を基にして、検索情報40を生成
する。
【0046】S403:ガイダンス検索部50の規約デ
ータ抽出部52は、検索情報40の文書構造情報43と
文書内容42をもとに、規約とドキュメントのリンクル
ール102のメモリから対応するリンクルールを検索す
る。 S404:リンクルールが検索できた場合には、ステッ
プS405へ進み、その他の場合はステップS406へ
進む。
【0047】S405:リンクルールをもとに規約10
1内を検索して、対象となる作成規約を抽出する。 S407:作成規約が抽出できた場合にはステップS4
08へ進み、その他の場合はステップS406へ進む。 S408:抽出した作成規約から、表示ガイダンス情報
60を生成する。
【0048】S409:規約表示制御部71は、抽出し
た表示ガイダンス情報60を、表示部80に表示する。 S406:注目位置に対応するリンクルールが登録され
ていない場合、文書構造情報43から、現在の注目位置
41より一つ上位の階層の文書構造位置を再抽出し、検
索情報40を作成する。さらに、ステップS403以降
の処理を繰り返す。
【0049】以下に、上記のガイダンス検索・表示処理
の具体例を、図2、図4、図6を用いて説明する。ま
ず、図2(a)において、文書編集中に、図の位置にカ
ーソル(“I”マーク)がある状態で、編集者が作成規
約を表示するための特定キーを押す。CPUは、この
「特定キー」が押されたことを認識すると、ドキュメン
ト解析部30を起動させる。
【0050】ドキュメント解析部30の注目位置取得部
31が、カーソルの位置情報を取得する。さらに、検索
情報作成部34が、このカーソルの位置情報をもとに、
検索情報40を生成する。検索情報40は、たとえば文
書構造情報及び文書内容から構成される。具体的には、
図2(b)のドキュメント内部形式において、カーソル
位置が図に示す<P>と</P>の間であることを認識
し、この位置に関する文書構造の情報を得る。すなわ
ち、“DOC:H1:H2:H3:P”という文書構造
情報を得る。また、現在のカーソル位置には文書の実際
の内容はないので、検索情報40としては、前記した文
書構造情報のみとなる。
【0051】次に、ガイダンス検索部50が起動され、
この検索情報40と一致可能なリンクルールが検索され
る。具体的には文書構造“DOC:H1:H2:H3:
P”と対応できる<リンク元>を有する<リンク情報>
が図6のリンクルールの中にあるか否かが、規約データ
抽出部52によって検索される。
【0052】図6には、文書構造情報“DOC:H1:
H2:H3:P”に対応する<リンク元>はないとする
と、一つ上位の階層に遡って検索情報40を作成し直
す。すなわち、図2(b)のドキュメント内部形式にお
いて、カーソルの位置が属する一つ上位の階層が検索さ
れ、文書構造情報として“DOC:H1:H2:H
3”、その階層の文書内容として“△△△の設定”が抽
出されて、これらの情報が検索情報40として作成され
る。そして、この“DOC:H1:H2:H3”及び
“△△△の設定”という情報からなる検索情報40と一
致可能なリンクルールの検索を再度行う。
【0053】この検索において、図6には、“DOC:
H1:H2:H3”と一致する<リンク元>を有する<
リンク情報>がないとすると、さらに上位の文書の階層
に遡る。ここで、文書構造情報として“DOC:H1:
H2”、文書内容として“環境設定”が抽出され、リン
クルールの再度検索を行う。
【0054】この検索において、図6には“DOC:H
1:H2”と一致する<リンク元>を有する<リンク情
報>がないとすると、さらに上位の文書の階層に遡る。
ここで、図2(b)のドキュメント内部形式によれば、
第1の階層を示す文書構造“DOC:H1”と、文書内
容“システムのセットアップ”とが抽出され、検索情報
40とされる。したがって、“DOC:H1”及び“シ
ステムのセットアップ”という検索情報40と一致可能
なリンクルールの検索が行われる。
【0055】図6のリンクルールの中に、この検索情報
40と一致可能な<リンク元>を有する<リンク情報>
2が見つけられたとすると、この<リンク情報>2の<
リンク先>に示された規約文書が表示すべきガイダンス
情報の対象となる。図6によれば、<リンク情報>2の
<リンク先>は“Man File, MAN:SET,システムセッティ
ング”であるが、この<リンク先>情報をもとに、規約
データ抽出部52が規約101の中から対応する規約文
書を抽出する。
【0056】具体的には、図4(b)に示した規約文書
内部形式が抽出されるが、<リンク先>情報の中の“SE
T,システムセッティング”と対応するこの規約文書内部
形式が検索される。すなわち、図4(b)の中の“<S
ET>システムセッティング”が検索されると、この位
置に関する情報がRAMに記憶される。
【0057】この位置に関する情報が記憶されるのは、
たとえば表示する規約文書がかなり長文である場合に、
規約文書の先頭から表示するのではなく、この記憶され
た位置から表示をするためである。これによって、表示
すべき規約文書の中で編集者が表示指示したカーソル位
置に最も関係の深い部分を画面に表示させることがで
き、編集者にとっては規約を読むのに好都合である。
【0058】次に、図4(b)のような抽出された規約
文書の内容と、RAMに記憶された位置の情報とが表示
ガイダンス情報記憶部60に記憶され、ガイダンス表示
制御部70のうち規約表示制御部71によって、図4
(a)の規約文書が表示部80に表示される。このと
き、前記したRAMに記憶された位置、すなわち図4
(a)の“2.システムセッティング”の行が画面の最
上位となるように表示されることが前記した理由からも
好ましい。
【0059】以上が、編集者が表示指示をしたことによ
って、カーソル位置に関係する作成規約を検索・表示す
る実施例であるが、図2、図4、図6等で示された<H
1>,<DOC>等の内部形式の表現は一例であって、
これに限定するものではない。CPUの内部処理に都合
の良い他のデータ形式を用いて表現してもかまわない。
【0060】次に、この発明のガイダンス表示機能のう
ち、すでに作成されたサンプル文書の検索・表示の実施
例を示す。この実施例の場合も、図8と同様な処理の流
れによって実現できる。たとえば、ガイダンス情報記憶
部100の規約101を「サンプル文書103」に、規
約とドキュメントのリンクルール102を「サンプルと
ドキュメントのリンクルール104」に、ガイダンス検
索部50の規約データ抽出部52を「サンプルデータ抽
出部53」に、ガイダンス表示制御部70の規約表示制
御部71を「サンプル表示制御部72」に置きかえて考
えれば、サンプル文書の検索・表示が実現できる。
【0061】図9に、図2と同様に、ドキュメント編集
画面(a)とドキュメント内部形式(b)の実施例を示
す。図10には、サンプルとドキュメントのリンクルー
ル104の具体例を示し、図11には、サンプル文書の
表示画面(a)と、このサンプル文書の内部形式(b)
の具体例を示す。ここで、図9(a)において、カーソ
ルが“(1)(2)”の行にあるものとすると、図9
(b)のドキュメント内部形式では、<P>と</P>
の間にカーソルがあることになる。このとき、編集者が
予め特定されたサンプル文書表示用のキー入力あるいは
所定の操作を行ったとすると、前記した規約文書の検索
と同様の処理が開始される。
【0062】まず、カーソル位置の情報が取得され、文
書構造情報“DOC:H1:P”を有する検索情報が作
成されるが、検索時に図10のリンクルールの中にこれ
と一致する<参照元ドキュメント構造>のデータがない
とすると、さらに上位の階層に遡って文書構造が検索さ
れる。そして、文書構造情報を“DOC:H1:TIT
LE”とし、文書内容を“はじめに”とする検索情報が
作成され、再度リンクルールの検索が行われる。
【0063】このとき、図10に示したリンクルールが
検索情報と対応可能であるので、このリンクルールの<
参照元ドキュメント構造>、<参照先ドキュメントコン
テンツ>及び<参照先ドキュメントファイル>の各デー
タが抽出される。これらの抽出されたデータを基に、ガ
イダンス情報記憶部100のサンプル文書103の中か
ら、表示すべきサンプル文書(図11)が取り出され
る。また、この場合は図11(b)の内部形式において
“はじめに”に相当する文書位置を取得して、図11
(a)に示すサンプル文書の中の“はじめに”の行が最
上行となるように表示される。
【0064】以上が、現在編集中の文書のカーソル位置
に関係の深いサンプル文書を検索して表示する実施例で
あるが、サンプル文書を表示する簡単な指示をするだけ
で、現在編集中の文書の参考となる文書を表示でき、さ
らに、その参考文書の中で現在編集中の位置に対応する
文章を表示することができる。なお、図9、図10、図
11の各実施例の<DOC>,<H1>,<P>などの
表現形式はこれに限るものではない。
【0065】上記した図10のリンクルールの実施例で
は、検索して表示可能なサンプル文書は一つであった
が、すでに作成されているサンプル文書が複数ある場合
は、1回のサンプル文書の表示指示をするだけで、関連
ある複数のサンプル文書をすべて検索して一画面上に表
示するようにしてもよい。あるいは、特定のキー入力に
よって複数のサンプル文書を順次切り替えて表示するよ
うにしてもよく、また、複数のサンプル文書に表示の優
先順位をあらかじめ付与しておき、この優先順位によっ
て順次表示するようにしてもよい。
【0066】このような複数のサンプル文書の検索・表
示を実現するためには、たとえば図12のようなリンク
ルールを作成すればよい。図12において、<リンク情
報>1は、“<リンク元>DOC:H1,概要”に対し
て、3つのサンプル文書が対応づけられていることを示
す。すなわち、図2(a)に示す現在編集中の文書の中
の“1.概要”に対して、既存のサンプル文書のうち、
「AAAシステム」の中の“概要”、「***システ
ム」の中の“概要”、及び「BBBシステム」の中の
“システム概略”が対応することを示している。
【0067】したがって、カーソルが編集中の文書の
“概要”の位置にある場合、ガイダンス検索部50がこ
の<リンク情報>1を検索すると、<リンク情報>1の
<リンク先>として記述された3つのサンプル文書をす
べて抽出し、各サンプル文書を同一画面上に表示するよ
うにすればよい。図12の<リンク情報>2及び<リン
ク情報>3も、一義的に定められる<リンク元>に対し
て、3つのサンプル文書の所定の位置が対応付けられて
いる。
【0068】このようにリンクルールを表現すれば、編
集中の文書に対して2以上のサンプル文書が対応づけら
れ、編集者は最もふさわしい既存文章を選択することが
できるようになる。しかし対応づけられたサンプル文書
が数十にもなる場合には、すべてを表示することはかえ
って編集作業に混乱を生じるおそれがあるので、前記し
たようなサンプル文書を順次表示したり、優先順位の高
いものを表示するようにすることが好ましい。
【0069】サンプル文書と編集中の文書を同一画面上
に同時に表示させて、サンプル文書を参照しながら編集
を行うことが可能であるが、さらに、サンプル文書の一
部分をそのまま利用したい場合には、いわゆるカット&
ペースト機能を用いることで、より容易に編集作業を進
めることができる。ただし、この場合通常のカット&ペ
ースト機能とは異なり、図11の内部形式のまま編集中
の文書にペーストされるようにする。
【0070】以上に、ガイダンス情報の検索・表示の具
体例として、作成規約及びサンプル文書を取り上げた
が、これに限定されるものではなく、この他のキーワー
ド等の用語の説明の検索・表示を行うこともできる。
【0071】次に、リンクルールの表現形式について説
明する。リンクルールを、次のような正規表現形式で記
述すれば、表現形式の一般化とリンクルールの数の減少
をすることができるので、メモリ容量を節約をできる。
たとえば、“*”,“+”,“{”,“}”の記号に正
規表現としての意味を持たせて、複数の文字列とマッチ
ング可能な表現とする。
【0072】具体的には、“A*”と表現した場合、
“*”は「空白を除く0個以上のすべてのアルファベッ
トとマッチする」と定義する。“A+”と表現した場
合、“+”は「空白を除く1個以上のすべてのアルファ
ベットとマッチする」と定義する。“{……}”と表現
した場合は、「この記号の中に含まれる複数個の文字列
リストのどれかにマッチする」と定義する。
【0073】図13に、このような正規表現形式で記述
したリンクルールの実施例を示す。ここで、<リンク元
>DOC:H1,</リンク元>において、“H1,”
の後には本来<リンク元>の文書内容が記述されるべき
であるが、この表現形式は、その内容が省略されている
ことを意味する。これは、内容の一致は問わないで、文
書構造“DOC:H1”のみが一致すればこの<リンク
情報>1が抽出されることを意味する。また、“{概
要、概略}”は、<リンク先>の文書内容を正規表現で
記述したものであり、“概要”又は“概略”のいずれか
一つに一致可能な<リンク先>のサンプル文書の位置を
検索することを意味する。
【0074】次に、リンクルールの作成方法について説
明する。リンクルールは、編集中の文書の任意の位置
と、予め用意された作成規約又はサンプル文書の任意の
位置とを関係付けるものである。したがって、リンクル
ールの作成にあたっては、編集中の文書と作成規約等の
位置を指定する操作が必要となる。
【0075】たとえば、図2(a)の編集画面におい
て、管理者がカーソルを“システムのセットアップ”の
行に移動させて、リンクルール作成用に予め予約された
特定キー又は特定操作を行う。このときCPUは、カー
ソルのある位置の文書構造情報と文書内容を取り出し、
メモリに記憶する。
【0076】すなわち、注目位置取得部31によりカー
ソル位置の情報を取得し、さらにドキュメント構造解析
部32によりカーソル位置の文書構造情報を、ドキュメ
ント内容抽出部33によりカーソル位置の文書内容を取
得する。ここでは、文書構造情報として“DOC:H
1”、文書内容として“システムのセットアップ”が取
り出される。
【0077】次に、図4(a)の作成規約を画面上に表
示させて、管理者がさきほど取り込んだ編集画面の“シ
ステムのセットアップ”の行と関係付けたい位置を指示
する。具体的には、図4(a)の“2.システムセッテ
ィング”の行にカーソルを移動させ、前記した特定キー
又は特定操作を行う。このとき、注目位置取得部31、
ドキュメント構造解析部32、及びドキュメント内容抽
出部33によりカーソル位置の情報を取得する。ここで
は、文書構造情報として“MAN:SET”、文書内容
として“システムセッティング”が取り出される。
【0078】この後、CPUは、リンクルール作成部9
4を起動させて、取り出された次の2つの情報、 (1) 文書構造情報“DOC:H1”、文書内容“システ
ムのセットアップ” (2) 文書構造情報“MAN:SET”、文書内容“シス
テムセッティング”を関係付けた<リンク情報>を作成
する。
【0079】たとえば、 <リンク情報> <リンク元>DOC:H1、システムのセットアップ</リンク元> <リンク先>Manfile, MAN:SET, システムセッティング</リンク先> </リンク情報> というリンク情報が新たに作成されて、ガイダンス情報
記憶部100の「規約とドキュメントのリンクルールメ
モリ102」の中に登録される。
【0080】また、同様にして、編集中の文書とサンプ
ル文書の任意の位置どうしを関係づけたリンクルールを
作成することができる。さらにガイダンス情報記憶部1
00のスケルトンメモリ105の中に予め記憶されてい
るスケルトンと、規約メモリ101の中の作成規約又は
サンプル文書メモリ103の中のサンプル文書とを関係
づけるリンクルールを作成することができる。なお、こ
のように2つの文書を関係づけるために行う特定キー等
の操作は、関係づけたい2つの文書を同時に画面上に表
示させて行うのが、操作性の面からは好ましい。
【0081】また、図2(b)及び図11(b)に示す
ように、編集された文書は、サンプル文書と同時に、<
DOC>,<H1>,<P>などの所定の制御文字列等
を付加した内部形式で記憶されるので、編集された文書
は、そのまま変更を加えることなくサンプル文書として
使用できる。
【0082】次に定型文書のひな型であるスケルトンの
作成について述べる。スケルトンは図2(b)に示すよ
うな内部形式で表現され、新たに定型文書を編集する場
合には、必ずまずスケルトンが呼び出され表示部の画面
上に表示される(図2(a))。したがって、スケルト
ンの作成において、図2(b)の内部形式をそっくりそ
のまま入力する方法が考えられる。
【0083】ところで図2(b)に示すようなスケルト
ンでは、各章の見出し項目はそれぞれ文書中に一回しか
表われていないが、報告書やマニュアルなどの文書を作
成する際には、同じような表現の見出しや書き出しが繰
り返し出現する場合がある。たとえば、“○○章”のよ
うな見出しは、繰り返し出現する。このような見出しを
スケルトンの中に、実際に繰り返し記載するのは、スケ
ルトンの作成が煩雑となり、記憶容量の点でも好ましく
ない。
【0084】また、このスケルトンを利用して実際に作
成する文書が第何章まであるかは、作成文書によって異
なることが多く、予め用意した“章”の数が少なかった
場合には、文書作成時に“章”を追加しなければなら
ず、予め用意した“章”の数が多かった場合には、不要
な“章”を削除しなければならない。
【0085】そこで、スケルトン生成用の構文定義や演
算記号を導入することにより、スケルトンの記述を一般
化及び簡略化することができる。構文は一般的に次の形
式で表現する。 構文変数=式 ここで、“構文変数”とは、文書の中で実際に使用され
る文字列である。“式”とは、記号“で始まり、記号”
で終わる文であり、その中に構文変数、式、あるいは演
算記号が挿入される。
【0086】図14にスケルトンの記述の実施例を示
す。図14(a)はスケルトンメモリ105の中に記憶
されるスケルトンデータを示し、図14(b)はこのス
ケルトンデータをもとに実際に編集される文書を示す。
図14(a)において、第1行目の「文書=文書名、は
じめに、章+、おわりに」はスケルトン全体の構成を示
している。
【0087】すなわち、スケルトンはまず「文章名」で
始まり、次に「はじめに」、「章」、「おわりに」の順
で構成されることを示している。ここで「章+」の
“+”は演算記号であり、“章”という文字が必須の要
素であり1回以上繰り返されて使用されることを意味す
るものである。すなわち、このスケルトンが抽出され
て、新たな文書が作成される場合には、“章”の部分が
任意回数繰り返して利用できることを意味する。実際に
文書を編集中に、ある“章”の部分を作成しているとき
に、特定のキー入力等による章挿入操作をすれば、CP
Uは、このスケルトンの“+”を認識して新たに同様の
構成を持つ“章”の部分を挿入する。
【0088】演算記号としては、“+”のほか、接続演
算子として用いられる“,”,“&”,“|”、接尾演
算子として用いられる“?”,“*”などがある。 接続演算子: ,;すべてが式の構成の順に現れなければならない。 &;すべてが現れなければならないが、その順序は任意
で良い。 |;そのうちただ一つが現れなければならない。
【0089】接尾演算子: ?;任意選択(0回以上又は1回) +;必須の反復(1回以上) *;任意選択の反復(0回以上) ここで、接続演算子は、構文変数等の順序又は選択を表
わす。接尾演算子は、構文変数等の任意選択又は反復を
表わす。以上のような表記を用いることにより、スケル
トンの作成が容易になり、またスケルトンの記憶容量の
削減も図ることができる。
【0090】
【発明の効果】この発明によれば、編集中の文書の指定
された特定位置を認識し、その特定位置に関係するガイ
ダンス情報を検索・表示するので、編集者の文書の編集
効率の向上と、文書の構成の統一を図ることができる。
さらに文書の質そのものの向上にもつながり、文書を編
集するにあたって参照するガイダンス情報を作成する文
書支援情報作成者の労力の削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明で用いるスケルトンの具体例を示した
図である。
【図2】この発明で編集対象となる文書の画面表示とそ
の内部形式の具体例を示した図である。
【図3】この発明で用いる作成規約の具体例を示した図
である。
【図4】この発明で用いる作成規約の画面表示とその内
部形式の具体例を示した図である。
【図5】この発明で用いるリンクルールの記載形式の具
体例を示した図である。
【図6】図2及び図4の内部形式を関係付けたリンクル
ールの具体例を示した図である。
【図7】この発明の一実施例の構成ブロック図である。
【図8】この発明における作成規約の検索及び表示処理
の概略フローチャートである。
【図9】この発明におけるドキュメント編集画面とドキ
ュメント内部形式の具体例を示した図である。
【図10】この発明における「サンプルとドキュメント
のリンクルール」の具体例を示した図である。
【図11】この発明におけるサンプル文書の表示画面と
このサンプル文書の内部形式の具体例を示した図であ
る。
【図12】この発明において、一つのリンク元に対して
複数のリンク先を記述したリンクルールの具体例を示し
た図である。
【図13】この発明において正規表現形式で記述したリ
ンクルールの具体例を示した図である。
【図14】この発明で用いるスケルトンの記述の実施例
を示した図である。
【図15】この発明の文書作成支援装置の基本構成ブロ
ック図である。
【符号の説明】
10 ドキュメント記憶部 20 編集部 30 ドキュメント解析部 31 注目位置取得部 32 ドキュメント構造解析部 33 ドキュメント内容抽出部 34 検索情報作成部 40 検索情報記憶部 41 注目位置情報記憶部 42 ドキュメント内容記憶部 43 ドキュメント構造情報記憶部 50 ガイダンス検索部 51 スケルトンデータ抽出部 52 規約データ抽出部 53 サンプルデータ抽出部 60 表示ガイダンス情報記憶部 70 ガイダンス表示制御部 71 規約表示制御部 72 サンプル表示制御部 73 スケルトン表示制御部 80 表示部 90 ガイダンス作成部 91 規約作成部 92 スケルトン作成部 93 サンプル作成部 94 リンクルール作成部 100 ガイダンス情報記憶部 101 規約 102 規約とドキュメントのリンクルール 103 サンプル文書 104 サンプルとドキュメントのリンクルール 105 スケルトン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 孝夫 大阪府大阪市中央区城見二丁目1番61号 富士通関西通信システム株式会社内 (72)発明者 日根野谷 克彦 大阪府大阪市中央区城見二丁目1番61号 富士通関西通信システム株式会社内 (72)発明者 松田 浩伸 大阪府大阪市中央区城見二丁目1番61号 富士通関西通信システム株式会社内 (72)発明者 ▲脇▼阪 佳治 大阪府大阪市中央区城見二丁目1番61号 富士通関西通信システム株式会社内 (72)発明者 宮川 純一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検索情報を含む定型文書を記憶した文書
    記憶手段と、 定型文書を利用して文書を編集し、その文書の中の特定
    位置を指定する機能を有する編集手段と、 編集中の文書の階層構造を解析する文書構造解析手段
    と、 前記編集手段によって指定された文書の特定位置が、解
    析された文書の階層構造のどの階層に属するかを探索
    し、かつ探索されたその階層に固有の検索情報を作成す
    る検索情報作成手段と、 文書作成支援のためのガイダンス情報を所定の検索情報
    と共に記憶したガイダンス記憶手段と、 前記作成された検索情報に対応するガイダンス情報をガ
    イダンス記憶手段から検索するガイダンス検索手段と、 前記検索されたガイダンス情報を表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とする文書作成支援装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイダンス記憶手段に記憶されるガ
    イダンス情報が、文書作成の基準を示した作成規約と、
    模範となる事例を示したサンプル文書とからなり、 さらに、前記ガイダンス記憶手段が、前記所定の検索情
    報と前記作成規約とを関係づける第1のルールと、 前記所定の検索情報と前記サンプル文書とを関係づける
    第2のルールとを記憶することを特徴とする請求項1記
    載の文書作成支援装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイダンス検索手段が、 前記第1のルールを利用して、前記作成規約のうち作成
    された検索情報と関係づけられた作成規約を検索するこ
    とを特徴とする請求項2記載の文書作成支援装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイダンス検索手段が、前記検索情
    報作成手段によって作成された検索情報と関係づけられ
    た作成規約を検索できなかった場合、 前記検索情報作成手段が、前記指定された文書の特定位
    置が属するさらに上位の階層を探索し、探索されたその
    階層に固有の検索情報を作成することを特徴とする請求
    項3記載の文書作成支援装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイダンス検索手段が、 前記第2のルールを利用して、前記サンプル文書のうち
    作成された検索情報と関係づけられたサンプル文書を検
    索することを特徴とする請求項2記載の文書作成支援装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ガイダンス検索手段が、前記検索情
    報作成手段によって作成された検索情報と関係づけられ
    たサンプル文書を検索できなかった場合、 前記検索情報作成手段が、前記指定された文書の特定位
    置が属するさらに上位の階層を探索し、探索されたその
    階層に固有の検索情報を作成することを特徴とする請求
    項5記載の文書作成支援装置。
  7. 【請求項7】 前記表示手段が、 前記検索情報作成手段によって作成された検索情報と関
    係づけられた作成規約およびサンプル文書を、複数個同
    時に表示することを特徴とする請求項2記載の文書作成
    支援装置。
  8. 【請求項8】 前記検索されたサンプル文書を、前記編
    集手段によって編集中の文書の所定の位置に挿入する挿
    入手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の
    文書作成支援装置。
  9. 【請求項9】 文書の構造を示す情報を付与してガイダ
    ンス情報を作成するガイダンス作成手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項2記載の文書作成支援装置。
JP8109430A 1996-04-30 1996-04-30 文書作成支援装置 Pending JPH09297760A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8109430A JPH09297760A (ja) 1996-04-30 1996-04-30 文書作成支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8109430A JPH09297760A (ja) 1996-04-30 1996-04-30 文書作成支援装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09297760A true JPH09297760A (ja) 1997-11-18

Family

ID=14510055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8109430A Pending JPH09297760A (ja) 1996-04-30 1996-04-30 文書作成支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09297760A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007048148A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Mitsubishi Electric Corp ガイダンス情報提示システム、文書・図面作成端末および知識サーバ
JP2007193500A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Mitsubishi Electric Corp 文書または図面作成支援装置
JP2008059428A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Mitsubishi Electric Corp 文書データ管理装置及び文書データ管理方法及びプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007048148A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Mitsubishi Electric Corp ガイダンス情報提示システム、文書・図面作成端末および知識サーバ
JP4680001B2 (ja) * 2005-08-11 2011-05-11 三菱電機株式会社 ガイダンス情報提示システム、文書・図面作成端末および知識サーバ
JP2007193500A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Mitsubishi Electric Corp 文書または図面作成支援装置
JP2008059428A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Mitsubishi Electric Corp 文書データ管理装置及び文書データ管理方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2783558B2 (ja) 要約生成方法および要約生成装置
JP2000029906A (ja) 文書情報管理システム
JPH09134282A (ja) プログラム作成方法
CN101142574A (zh) 关键字管理装置
JPH05225181A (ja) 編集装置
JPH09297760A (ja) 文書作成支援装置
JPH09245052A (ja) 構造化文書処理装置
JP2004157965A (ja) 検索支援装置、検索支援方法、プログラムおよび記録媒体
JP5016333B2 (ja) 文書作成支援装置及び文書作成支援プログラム
JP3714723B2 (ja) 文書表示システム
JP3710463B2 (ja) 翻訳支援辞書装置
JP3537260B2 (ja) リンク付文書検索表示システム
JP4000332B2 (ja) 情報検索装置およびその装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4617015B2 (ja) 文書表示装置、文書表示方法ならびに、プログラム
JPH11272708A (ja) 文書作成支援システム
JP4109439B2 (ja) 処理装置、記録媒体及びプログラム
JPS6325765A (ja) 文書編集装置
JPH0785006A (ja) 情報検索方法及びその装置
JP2000010973A (ja) 文字入力システム、文字入力方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPH11296525A (ja) データベースの作成方法とデータベース作成装置及びそのデータベースを利用した情報検索方法と情報検索装置
JPH0237466A (ja) 情報処理システム
JPH07325820A (ja) 文書作成方法および文書作成装置
JPH08185401A (ja) 文書検索装置
JPH0981581A (ja) データベースの作成方法
JP2004272523A (ja) 翻訳支援装置、翻訳支援システム及び翻訳支援プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060119

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060214