[go: up one dir, main page]

JPH09297569A - 描画処理装置 - Google Patents

描画処理装置

Info

Publication number
JPH09297569A
JPH09297569A JP8113511A JP11351196A JPH09297569A JP H09297569 A JPH09297569 A JP H09297569A JP 8113511 A JP8113511 A JP 8113511A JP 11351196 A JP11351196 A JP 11351196A JP H09297569 A JPH09297569 A JP H09297569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
memory
page
writing
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8113511A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3391185B2 (ja
Inventor
Akira Ichikawa
明 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP11351196A priority Critical patent/JP3391185B2/ja
Publication of JPH09297569A publication Critical patent/JPH09297569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3391185B2 publication Critical patent/JP3391185B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Image Generation (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接するバンドに跨がるすべての図形のラス
タ情報をそれぞれ個別に保持する必要がなく、しかも図
形の連続性を保てるようにした描画処理装置を得るこ
と。 【解決手段】 ページメモリ131に展開された図形に
更に他の図形を書き込む場合に、そのページの描画デー
タを分割してバンドメモリ領域132に順次描画する。
このとき、隣接するバンド同士で所定のラスタ数の重複
領域を設けて、直線等の図形をこれらの領域で重複させ
て発生させる。これにより、図形の連続性が保たれる。
また、ページメモリ131への書き込みの際には重複領
域の一方の描画データのみを反映させることにして、バ
ンドメモリからの2度書きによる情報の白抜け等の不都
合を発生させないようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像の記録や表示を
行うための描画処理装置に係わり、特に図形を複数の領
域に分割して描画を行う場合に好適な描画処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えばページメモリを備えたプリンタ等
の描画処理装置では、ページメモリに最初に書き込んだ
背景部分の模様に文字や図形(以下特に断らない限り単
に図形という。)を合成して所望の描画を行おうとする
場合がある。このとき、その図形をページメモリの背景
部分の模様の上に直接書き込んでしまうと、不都合が発
生する場合がある。一例としては、所定の枠内に配置さ
れた文字からなる文字パターンの背景の白色の部分で最
初に書き込んだ背景部分の模様が消されてしまうといっ
た場合とか、文字「P」のように閉ループを構成する図
形がある場合にその閉ループの中に対応する背景部分の
模様が消されてしまうといった場合を挙げることができ
る。このような事態を回避するために、何らかの描画が
行われているページメモリに図形のデータを追加的に書
き込む前に、作業用メモリ(ワークメモリ)の所定の領
域にその追加される図形を一度展開して、ページメモリ
の該当領域の図形が消されないような所定の処理を行っ
た上でこれをページメモリの該当領域に書き込むといっ
た処理が行われている。
【0003】追加される図形が十分小さい場合には作業
用メモリの通常の領域を使用してその展開を行うことが
できるが、この図形が大きいとページメモリに対応する
ような大きなサイズのメモリ領域を必要としてしまう。
そこで、このように付加的な図形処理に1ページ分のメ
モリ領域を確保できないような描画処理装置では、この
追加的な描画に要する1ページ分の領域を複数のバンド
に分割し、バンド単位に描画を行ってその処理を行うよ
うにしている。このような装置では、描画コマンドをペ
ージ分だけ保持しておき、新しいバンドを描画する際に
はバンドごとに描画コマンドの描画計算をすべて行っ
て、該当するバンドにクリッピング処理を行うようにな
っている。ところが、このような技術では複数のバンド
に跨がる直線等の図形を描画する際にバンドの境界部分
で画像が一致しなくなる場合が発生した。
【0004】以上、バンドメモリを使用する一例を挙げ
たが、本発明はその使用例を問わず、図形を複数のバン
ドに分割して処理する場合を扱っている。
【0005】図11および図12は、バンドメモリを使
用した従来の描画処理装置の処理の流れの前半と後半を
それぞれ表わしたものである。この装置は図示しないが
CPU(中央処理装置)を搭載しており、その制御のた
めのプログラムを格納したROM(リード・オンリ・メ
モリ)や、作業用メモリとしてのRAM(ランダム・ア
クセス・メモリ)(共に図示せず)を備えている。RA
Mの一部がバンドメモリとして割り当てられている。
【0006】まず、この描画処理装置は図示しない通信
制御部を通じて、描画すべき図形データを外部のホスト
コンピュータ等のデータ源から取り入れる(図11ステ
ップS101)。このような図形データは同じく図示し
ないディスク読取手段を通じてフロッピーディスクある
いは光ディスク等のディスクから読み取るようにしても
よい。取り入れた図形データの数、すなわち図形の個数
をkとする。
【0007】描画処理装置は前記したように1ページ分
の描画をページメモリに直接行うのではなく、描画をバ
ンドメモリに対して行う。このために、1ページをバン
ドの数n(nは整数)だけn分割する(ステップS10
2)。そして、まず変数iを“1”にイニシャライズす
る(ステップS103)。変数iは前記した作業用メモ
リの所定の領域に格納される数値である。変数iがバン
ド分割数nに“1”を加えた数値よりも小さい間は(ス
テップS104;Y)、第i番目のバンドメモリの設定
を行う(ステップS105)。この場合には変数iが
“1”なので、まず第1番目のバンドメモリが設定され
る。
【0008】次に、変数jを“1”にイニシャライズす
る(ステップS106)。変数jは前記した作業用メモ
リの他の所定の領域に格納される数値である。図12に
進んで、変数jが“k”よりも小さい間は(ステップS
107;Y)、第j番目の図形の描画情報の初期値を設
定したり、その取得を行う(ステップS108)。そし
て、第i番目のバンドメモリへこの第j番目の図形を描
画し(ステップS109)、描画情報を更新する(ステ
ップS110)。このようにして、第j番目の図形の描
画が終了するまでの間は(ステップS111;N)、第
i番目のバンドメモリへの描画とその更新が繰り返され
る。
【0009】第j番目の図形の描画が終了すると(ステ
ップS111;Y)、変数“j”が“1”だけカウント
アップされる(ステップS112)。そして、ステップ
S107に戻って、新たな変数“j”が“k”以上にな
らない限り、まだ第i番目のバンドメモリに対する描画
すべき図形が存在しているので(ステップS107;
Y)、“1”だけカウントアップされた第j番目の図形
について同様の描画が実行される(ステップS108〜
S111)。
【0010】このようにして最終的に第i番目のバンド
メモリ(現在は第1のバンドメモリ)に対するすべての
図形の描画が終了したら(ステップS107;N)、変
数“i”が“1”だけカウントアップされる(ステップ
S113)。そして、図11のステップS104に戻
り、カウントアップされた後の変数“i”が“n+1”
未満であるかどうかの判別が行われる。未満であれば
(Y)、1ページの分割された残りの領域がまだ存在し
ている。そこで第i番目のバンドメモリ(この場合には
第1のバンドメモリの次の第2のバンドメモリとな
る。)を設定し(ステップS105)、同様にこのバン
ドメモリに対する各図形データの描画が行われることに
なる(ステップS106〜S112)。同様にして1ペ
ージの分割された残りの領域が存在する間は、これらに
ついて順次バンドメモリの設定が行われて、各図形デー
タの描画が行われる。このようにして最終的に1ページ
の分割した全領域の処理が終了したら(ステップS10
4;N)、描画処理が最終的に終了することになる(エ
ンド)。
【0011】図13は、2つのバンドメモリの隣接部分
に描かれた図形の一部を示したものである。ここでは、
第i番目のバンドと第(i+1)番目のバンドの境界に
線分301が引かれることを表わしている。破線で示し
ている各円は印字または非印字のドット302を表わし
ている。2点303、304を結んだ線分301は、実
際にはドット302を印字ドットとして適宜指定するこ
とで表現されることになる。このような直線を印字ドッ
トで表現する手法としては、ブレゼンハムのアルゴリズ
ムが一般に知られている。
【0012】図14は、従来の装置で隣接するバンドの
境界部分を重複させることなく描画した場合のこの境界
部分で生じる直線の不連続状態を示したものである。図
13では2点303、304を結ぶ線分の描画が指示さ
れているが、第i番目のバンドと第(i+1)番目のバ
ンドの2つのバンドに別れるので、それぞれのバンドに
ついて個別に線分の描画が指示されることになる。具体
的には、2点303、306で表わされる線分3011
と、他の2点307、304で表わされる線分3012
である。これらのそれぞれについて印字ドットが決定さ
れるが、新たな2点306、307は主走査方向(ラス
タ方向)においてもこれと直角の副走査方向においても
不連続である。この結果、印字ドット308で示される
2つの線分3011 、3012 は第i番目のバンドと第
(i+1)番目のバンドの境界部分で途切れてしまい、
連続した直線として表現されないという問題が発生す
る。
【0013】そこで、特開平5−258054号公報に
記載の技術では、直前に描画されたバンドの最終ラスタ
の描画計算座標や座標選択のための判定値あるいは座標
の選択に使用した判定式を記憶手段に記憶させておき、
これらを現在描画しているバンドの描画計算の初期値と
して使用するようにしている。これにより、バンドの隣
接する部分で不連続が発生することを防止することがで
きる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように直前に描画
したバンドの最終ラスタの図形情報を現在描画している
バンドの初期値として用いることで、バンドの境界で図
形を連続させることができる。しかしながら、この技術
ではバンドの境界を横切る図形の構成要素の数が多い
と、これらの全てについてラスタ情報(座標情報)を個
別に保持する必要がある。したがって、このためのメモ
リの容量が大きくなるという問題があった。
【0015】このような問題を解決するために、各バン
ドの境界を一部重複させて隣接するバンドを跨がる図形
が不連続とならないようにすることが考えられる。この
手法を本明細書ではバンド隣接領域重複手法と呼ぶこと
にする。
【0016】図15は、バンド隣接領域重複手法の原理
を表わしたものである。この例では、文字“L”を示す
図形を縦棒311と横棒312で構成している。縦棒3
11は第1のバンド313の下の部分に存在している。
横棒312は、第2のバンド313の上の部分に存在し
ている。第1のバンド313と第2のバンド314はそ
れらの隣接部分が重なっており、この例ではその幅がち
ょうど横棒312の縦方向の長さと一致している。
【0017】この図15に示したような例の場合だと、
図16に抜き出して示したように文字“L”の角の部分
315で縦棒311と横棒312が重複する。すなわ
ち、この重複部分315では画像の2度書きが行われる
ことになる。この結果として、このバンド隣接領域重複
手法を採用した描画処理装置では、2度書きあるいは複
数回重複して書かれた図形重複部分の論理演算によって
は、その図形重複部分が本来意図しない図形として表現
される場合があるという新たな問題が発生した。
【0018】図17は、黒色の背景と文字“L”の排他
的論理和をとった場合を示したものである。図15およ
び図16で示した文字“L”が黒色で塗りつぶされた図
形(ここでは便宜的に縦棒311と横棒312を方向の
異なる斜線で示している。)であるとし、これを表わし
た領域321を背景としての全黒の領域322に排他的
論理和で重ね合わせるものとする。次の表1は排他的論
理和での演算内容を示したものである。
【0019】
【表1】
【0020】図18はこの重ね合わせの結果としての領
域を示したものである。領域331には本来、黒と黒が
重ね合わされた部分が白くなる結果として、図19の領
域341のように黒の背景に白の文字“L”が表現され
るべきである。しかしながら、重複部分315では文字
“L”について2度書きが行われる結果、この部分では
白抜きが行われず、所望の図形が表現できないことにな
る。
【0021】また、このようなバンド間で重複した描画
情報を得るためには、例えば図12で示した処理ステッ
プの中のステップS107で否定(N)とされた場合の
ステップS113に進む工程中に、第i番目のバンドメ
モリの描画情報を保存するステップが必要とされた。こ
のため、作業用メモリに割り当てられる描画情報の容量
が大きくなるという問題もあった。
【0022】そこで本発明の第1の目的は、隣接するバ
ンドに跨がるすべての図形のラスタ情報をそれぞれ個別
に保持する必要がなく、しかも図形の連続性を保つこと
のできる描画処理装置を提供することにある。
【0023】本発明の第2の目的は、バンドの重複部分
での図形の2度書きによる印字ドットの白抜けやズレの
ような描画上の不都合が発生することのない描画処理装
置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)ページメモリと、(ロ)このページメモリに
描画する1ページ分の描画データを複数領域に分けて書
き込むバンドメモリと、(ハ)描画データがバンドメモ
リの隣接部分で一部重複するように書き込み時のアドレ
スを制御する書込アドレス制御手段と、(ニ)これらバ
ンドメモリに書き込まれた描画データを読み出すとき隣
接部分で一方の領域のみの読み出しが行われるようにア
ドレスを制御する読出アドレス制御手段とを描画処理装
置に具備させる。
【0025】すなわち請求項1記載の発明では、1ペー
ジ分の描画データを複数のバンドに分割して個別に展開
してページメモリに書き込むような装置において、隣接
するバンド同士が少なくとも1ラスタ分は重複するよう
に描画データの書き込みを行い、これを読み出してペー
ジメモリに描画処理を行う際には、バンドメモリ同士で
重複しないように読み出すことにしている。これによ
り、バンド間の連続性が確保されると共に、重複部分で
論理内容によって白抜けが発生する等の不都合を回避す
ることができる。
【0026】請求項2記載の発明では、(イ)ページメ
モリと、(ロ)このページメモリに描画を行う第1の描
画手段と、(ハ)この第1の描画手段によって描画され
た後のページメモリの描画内容と所定の論理をとってこ
れに再描画を行う元となる1ページ分の描画データを複
数領域に分けて書き込むバンドメモリと、(ニ)描画デ
ータがバンドメモリの隣接部分で一部重複するように書
き込み時のアドレスを制御する書込アドレス制御手段
と、(ホ)これらバンドメモリに書き込まれた描画デー
タをページメモリに書き込むときバンドの隣接部分で一
方の領域のみの書き込みが行われるようにアドレスを制
御する書込アドレス制御手段とを描画処理装置に具備さ
せる。
【0027】すなわち請求項2記載の発明では、ページ
メモリに第1の描画手段で描画が行われた後の描画内容
に対して排他的論理和等の所定の論理をとって処理すべ
き描画データをバンドメモリに書き込むことにしてい
る。そして、この書き込みはバンドの隣接部分で重複す
るように行い、ページメモリへ描画内容を反映させるた
めに書き込む際にはバンドの隣接する部分が2度書きさ
れないように書き込みのためのアドレスを制御するよう
にしている。これにより、バンド間の連続性が確保され
ると共に、ページメモリに描画が行われており、しかも
所定の論理で新たな描画データをこれに反映させるとき
にその論理に係わらずバンドメモリにおける重複部分の
描画を不都合なく行うことができ、高品位の表示または
プリントアウトを確保することができる。
【0028】請求項3記載の発明では、(イ)ページメ
モリと、(ロ)このページメモリに描画を行う第1の描
画手段と、(ハ)この第1の描画手段によって描画され
た後のページメモリの描画内容と所望の論理をとってこ
れに再描画を行う元となる1ページ分の描画データを複
数領域に分けて書き込むバンドメモリと、(ニ)所望の
論理が予め定めた所定の論理に該当するか否かをバンド
メモリごとに判別する論理判別手段と、(ホ)この論理
判別手段が所定の論理に該当すると判別したバンドメモ
リの描画データについては描画データがバンドメモリの
隣接部分で一部重複するように書き込み時のアドレスを
制御し、それ以外の場合には隣接部分でバンドメモリが
重複しないようにアドレスを制御する書込アドレス制御
手段と、(ヘ)これらバンドメモリに書き込まれた描画
データをページメモリに書き込むときバンドの隣接部分
で一方の領域のみの書き込みが行われるようにアドレス
を制御する書込アドレス制御手段とを描画処理装置に具
備させる。
【0029】すなわち請求項3記載の発明では、1ペー
ジの描画データをバンドメモリに分割して展開すると
き、バンドメモリに展開されたその描画データがページ
メモリに2度書きするときの論理等との関係で2度書き
されても特に不都合を発生させない場合があることに着
目している。そして、このような場合には、バンドの隣
接領域を重複させないようにして、バンドメモリに格納
された描画データを有効に使用し、少ない描画回数でバ
ンドメモリからページメモリへの描画データの反映を実
行させることができるようにしている。
【0030】請求項4記載の発明では、請求項1〜3記
載の描画処理装置で図形内容によってバンドメモリの重
複部分の幅を変更することにしている。すなわち、描画
される図形によっては1ラスタの重複でも十分な品質で
図形を表示またはプリントアウトすることができる場合
があり、また、所定数のラスタを重複させないとこのよ
うな品質を確保することができない場合もある。そこ
で、図形内容に応じてバンドの重複する幅を調整するこ
とにして、バンドメモリの有効な活用が行えるようにし
ている。
【0031】
【発明の実施の形態】
【0032】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0033】図1は本発明の一実施例における描画処理
装置を使用した画像記録装置の全体的な構成を表わした
ものである。この画像記録装置101は、画像の記録を
行って記録用紙102を排出する記録部103を備えて
いる。記録部103には画像供給装置105と電源部1
06が接続されている。電源部106は画像供給装置1
05にも接続されており、これらの動作のための電源を
供給する。画像供給装置105は、画像信号107と各
種の動作指令用の制御信号108を記録部103に与
え、記録部103はこれに対して画像供給装置105と
同期をとるための同期パルス109を送出する他、記録
部103内の温度や用紙切れ等の状態および動作指令用
の制御信号108に対する応答等を表わした制御信号1
11を画像供給装置105側に送出するようになってい
る。画像供給装置105は操作パネル112とも接続さ
れている。操作パネル112からは図示しないキーの操
作による操作情報114が画像供給装置105に供給さ
れ、画像供給装置105はこれに対する応答情報や操作
パネル112に視覚的な表示を行わせるための表示情報
からなるパネル用情報115を操作パネル112に送出
するようになっている。本実施例の画像供給装置105
には、2系統のホストインタフェース端子116、11
7が付属している。
【0034】この画像記録装置を更に詳細に説明する。
記録部103は、図示しないレーザプリンタのプリント
機構から構成されている。プリント機構は、例えば感光
体ドラムや帯電器、転写器、現像装置、定着装置および
クリーニング装置から構成される記録機構を備えてい
る。レーザから出力されるレーザ光は画像信号に応じて
変調され、定速で回転する感光体ドラム上を回転方向と
直交する方向に繰り返し走査され、ドラム表面に静電潜
像が形成される。この静電潜像が現像装置で現像され、
これによって得られたトナー像が図示しない給紙トレイ
から送られてきた記録用紙102上に転写されることに
なる。この記録用紙102は定着装置で定着され、図1
に示したように記録部103から図示しない排出トレイ
上に排出されることになる。
【0035】操作パネル112は操作用の複数のキーと
液晶表示部および特定のキーが指定されたことを表示す
るための発光ダイオードを有している。液晶表示部の代
わりにCRT等の他の表示部が使用されることもある。
また、キーの代わりにタッチパネル等の他のデータ入力
手段が使用されることもある。画像供給装置105は、
2系統のホストインタフェース端子116、117から
それぞれ印字データを入力することができる。例えば第
1のホストインタフェース端子116は、図示しないホ
ストコンピュータから専用のケーブルを介して印字デー
タの供給を受けるようになっている。また、第2のホス
トインタフェース端子117は例えば図示しないネット
ワークに接続されており、このネットワーク上に接続さ
れた複数の情報処理装置から印字データの選択的な供給
を受けるようになっている。もちろん、このネットワー
クを介して他のネットワークに接続されたパーソナルコ
ンピュータや日本語ワードプロセッサ等の情報処理装置
から印字データの供給を受けることも可能である。
【0036】情報処理装置にはたくさんの種類があり、
これらが送出する制御データの形式は必ずしも統一され
ていない。例えばある情報処理装置が送出する制御デー
タは、記録を行う記録用紙102のサイズや文字の大き
さ等の条件を細かく指定するようになっているが、他の
情報処理装置はこのような指定が不可能といった場合も
ある。そこで本実施例の描画処理装置を使用した画像記
録装置は、操作パネル112から記録に関する操作情報
114を入力することができるようになっており、入力
された操作情報114は画像供給装置105に送出され
る。画像供給装置105はこれを受け取ると、応答情報
をパネル用情報115の一部の情報として操作パネル1
12に送出することになる。操作パネル112からは操
作用のデータを入力することができる。情報処理装置側
から印字データを送ってくる場合に、この操作用のデー
タとは別に用紙サイズ等の制御データを送ってくる場合
がある。
【0037】このような場合には、情報処理装置側の指
示を常に優先させるように指示を出すこともできるし、
操作パネル112側からの指示の方を優先させることも
可能である。2つの指示が競合したときには、時間的に
後で発生した指示の方を優先させることもできる。
【0038】記録部103は、装備した給紙トレイ(図
示せず)にどのようなサイズの記録用紙102が収容さ
れているかとか、定着装置がトナー像の定着に適する温
度に到達しているか等の予め定められた所定の事項をチ
ェックして、制御信号111を画像供給装置105に送
出するようにしている。
【0039】図2は、画像記録装置の要部として画像供
給装置を具体的に表わしたものである。画像供給装置1
05は、CPU(中央処理装置)121を搭載してい
る。CPU121はCPUバス122を介して装置内の
各部と接続されている。このうち不揮発性メモリ(NV
M)123は、図示しない電池によってバックアップさ
れたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)であり、図
1に示した電源部106が何らかの原因でオフになって
いる状態でもその記憶内容を保持するようになってい
る。第1のプログラムメモリ124は所定の条件の下で
書き込み可能なROM(リード・オンリ・メモリ)であ
り、ここには画像供給装置105を中心とした画像記録
装置制御用の各種のプログラムが格納されている。第1
の文字パターンメモリ125は、フォントメモリと呼ば
れるメモリであり、ROMで構成されている。本実施例
で、第1の文字パターンメモリ125には漢字や英数字
等の文字のパターンがアウトラインフォントとして記憶
されている。
【0040】記録部インタフェース(I/F)回路12
7は、図1に示した記録部103を接続するためのイン
タフェース回路である。記録部インタフェース回路12
7は、図1に示した画像信号107、制御信号108、
111および同期パルス109の入出力制御を行う。記
録部103には、ビットマップコントローラ128の制
御の下でRAM129内のページメモリ131からビッ
トマップデータが供給されるようになっている。バンド
メモリ領域132はページメモリ131に格納するデー
タをバンドごとに展開するために使用される。ビットマ
ップコントローラ128は、記録の際にページメモリ1
31からビットマップデータを読み出す制御を行うと共
に、文字等のイメージデータを格納するための制御を行
うようになっている。ページメモリ131は、バンドメ
モリ領域132に展開されたデータを、図1に示した記
録用紙102のページごとに対応させて貼り付け、電子
的な編集を行うためのメモリである。なお、RAM12
9は作業用のメモリであり、ページメモリ131として
割り当てられている領域以外の領域で、一時的に使用す
る各種データを格納するようになっている。ホストから
送られてきた印字データを一時的に受信する領域は、一
般に受信バッファと呼ばれている。
【0041】パネルインタフェース回路134は、図1
に示した操作パネル112と接続ケーブル135を介し
て接続するためのインタフェース回路である。例えばこ
の画像記録装置のオペレータが図1に示す操作パネル1
12のキーを操作すると、これに対応した指示信号が出
力されCPUバス122を転送される。操作パネル11
2の液晶表示部や発光ダイオードの表示制御を行うに
は、CPU121からCPUバス122を介してパネル
インタフェース回路134に表示のための指示信号が送
られることになる。第1のホストインタフェース回路1
36は、図1に示した第1のホストインタフェース端子
116に接続された図示しないホストと専用ケーブル1
37を介して接続するための通信制御用の回路である。
一般にホストから送られてくる印字データは、EIA
(Engineering Industries Association)が制定した直
列データ端末機器のデータ入出力のための標準仕様とし
てのRS−232Cやセントロニクス準拠に基づいて第
1のホストインタフェース回路136で受信されるよう
になっている。
【0042】本実施例の画像記録装置は、以上の回路構
成を基本とするが、必要に応じて他の回路装置を追加し
て機能の拡張を行うことができる。本実施例では、第2
のプログラムメモリ138と第2の文字パターンメモリ
139を増設している。これらは、IC(集積回路)カ
ード形式あるいはSIMM(シム)形式のリード・オン
リ・メモリであり、着脱自在な構成となっていて、各種
のホストに対応させたり、オペレータの要求する特殊の
機能を実現させるために選択して取り付けることができ
るようになっている。
【0043】この画像記録装置には、インタフェース回
路が一体となったハードディスク装置141も追加的に
接続されている。ハードディスク装置141には、受信
したプリントデータを大量に格納したり、プログラムや
ロゴ等の追加的なパターンあるいは電子的なフォームを
表わしたフォームデータの格納も行うことができる。ま
た、図1に示した第2のホストインタフェース端子11
7に対応した第2のホストインタフェース回路142も
本実施例の画像記録装置に追加されており、ネットワー
ク上に接続された複数の情報処理装置から印字データ1
43の供給を受けることができるようになっている。ホ
ストインタフェース端子は、必要により更に増設が可能
である。例えばセントロニクスインタフェースや、イー
サネット(ethernet)と接続するためである。これによ
り、より広範囲のホストから印字データを入力すること
ができる。
【0044】図3は、この画像記録装置によるバンドメ
モリの領域設定方法を表わしたものである。図15で説
明したと同様に本発明では図2に示したバンドメモリ領
域132に設定する各バンド151i 、151i+1 を所
定のラインM分だけラスタ方向と直交する方向に重複さ
せるようになっている。
【0045】図4は、説明を分かりやすくするために、
各バンドがそれぞれ5ラスタ分の幅を有しているものと
し、重複するラスタ数Mは“2”であるものとする。こ
の簡略化されたモデルの場合には、例えば開始アドレス
“1”から“15”までの間に第1〜第5のバンド15
1 〜1515 が存在している。各バンドの境界部分に
重複が見られないタイプの従来の描画処理装置では、同
一サイズのバンドを使用した場合、3つのバンド幅で足
りることになる。もちろん、実際の装置ではそれぞれの
バンド151のラスタ数に占める重複したラスタ数Mの
比は小さいので、バンド151を一部重複させてもそれ
ぞれのバンド151で処理できる図形の量は従来と比べ
て大して減少しない。
【0046】重複するラスタ数Mを“2”とし、各バン
ド1511 〜1515 の幅Xを“5”とし、第1のバン
ド1511 の先頭アドレスを“1”とすると、一般に第
i番目のバンド151i の先頭アドレスAi は次の
(1)式で求めることができる。 Ai =Ai-1 +X−M ……(1) この結果、第2〜第5のバンド1512 〜1515 の先
頭アドレスは、それぞれ次の式で求められる。 第2のバンド1512 ……1+5−2 =4 第3のバンド1513 ……4+5−2 =7 第4のバンド1514 ……7+5−2 =10 第5のバンド1515 ……10+5−2=13
【0047】図5は、図4に示した構造のバンドを使用
して描画を行う処理の流れの前半部分を表わしたもので
ある。本実施例の画像記録装置は、図2に示した第1ま
たは第2のホストインタフェース回路136、142を
介して、描画すべき図形データを外部のホストコンピュ
ータ等のデータ源から取り入れる(図5ステップS20
1)。このような図形データは同じく図示しないディス
ク読取手段を通じてフロッピーディスクあるいは光ディ
スク等のディスクから読み取るようにしてもよい。画像
記録装置は図4に示したようにバンド151に描画を分
割して行い、この結果を順次図2に示すページメモリ1
31に反映する。このために、1ページをバンドの数n
に分割する(ステップS202)。そして、まず変数i
を“1”にイニシャライズする(ステップS203)。
変数iはRAM129(図2)の所定の領域に格納され
る数値である。変数iがバンドの分割数nに“1”を加
えた数値よりも小さい間は(ステップS204;Y)、
第i番目のバンドメモリの設定と補正を行う(ステップ
S205)。ここで補正とは、各バンド1511 〜15
n の隣接部分にそれぞれ所定の重複領域が存在するよ
うにアドレスの補正を行う処理である。
【0048】図6は、このステップS205の処理を具
体的に表わしたものである。まず、第i番目のバンドメ
モリの書込開始位置(アドレス)Pi を設定する(ステ
ップS301)。第i番目のバンドメモリの書込開始位
置Pi は次のようなアドレスとなる。 i=1の場合; “1”番地 i=2の場合; “1+X−M”番地 i=3の場合; “1+(X−M)+(X−M)”番地 …… i=nの場合; “1+(X−M)(n−1)”番地 そこで、書込開始位置Pi についての一般式は次の
(2)式のようになる。 Pi =1+(X−M)(i−1) ……(2)
【0049】次に、そのバンドメモリにおける書込終了
位置(アドレス)Qの設定を行う(ステップS30
2)。第i番目のバンドメモリの書込終了位置Qi は、
第i番目のバンドメモリの書込開始位置Pi にバンドの
幅Xを加えたものとなる。すなわち、先の(2)式を用
いて次の(3)式で表わすことができる。 Qi =Pi +X =1+(X−M)(i−1)+X ……(3)
【0050】図5に戻って説明を続ける。 このように
して第i番目のバンドメモリの書込開始位置Pと書込終
了位置Qが求められたら、変数jを“1”にイニシャラ
イズする(ステップS206)。
【0051】図7は、これ以降の処理を表わしたもので
ある。変数jが図形データの数kよりも小さい間は(ス
テップS207;Y)、第j番目の図形の描画情報の初
期値を設定したり、その取得を行う(ステップS20
8)。そして、第i番目のバンドメモリへこの第j番目
の図形を描画し(ステップS209)、描画情報を更新
する(ステップS210)。このようにして、第j番目
の図形の描画が終了するまでの間は(ステップS21
1;N)、第i番目のバンドメモリへの描画とその更新
が繰り返される。
【0052】第j番目の図形の描画が終了すると(ステ
ップS211;Y)、変数“j”が“1”だけカウント
アップされる(ステップS212)。そして、ステップ
S207に戻って、新たな変数“j”が“k”以上にな
らない限り、まだ第i番目のバンドメモリに対する描画
すべき図形が存在しているので(ステップS207;
Y)、“1”だけカウントアップされた第j番目の図形
について同様の描画が実行される(ステップS208〜
S211)。
【0053】このようにして最終的に第i番目のバンド
メモリ(現在は第1のバンドメモリ)に対するすべての
図形の描画が終了したら(ステップS207;N)、変
数“i”が“1”だけカウントアップされる(ステップ
S114)。そして、図5のステップS204に戻り、
カウントアップされた後の変数“i”が“n+1”未満
であるかどうかの判別が行われる。未満であれば
(Y)、1ページの分割された残りの領域がまだ存在し
ている。そこで第i番目のバンドメモリ(この場合には
第1のバンドメモリの次の第2のバンドメモリとな
る。)を設定し(ステップS205)、同様にこのバン
ドメモリに対する各図形データの描画が行われることに
なる(ステップS206〜S212)。同様にして1ペ
ージの分割された残りの領域が存在する間は、これらに
ついて順次バンドメモリの設定が行われて、各図形デー
タの描画が行われる。このようにして最終的に1ページ
の分割した全領域の処理が終了したら(ステップS20
4;N)、描画処理が最終的に終了することになる(エ
ンド)。
【0054】図8は、各バンドメモリに描画を行うたび
にページメモリへこの描画結果を書き込む際のアドレス
制御の様子を表わしたものである。第i番目のバンドメ
モリに対する描画が終了したら、すなわち図7のステッ
プS207で否(N)と判別されたら(ステップS40
1;Y)、図2に示したページメモリ131に対するこ
のバンド151i の内容の書き込み処理が開始する。こ
のために、まず第i番目のバンド151i の読み出しの
ためのアドレスの設定が行われる。開始アドレスの設定
は、第1のバンド1511 とそれ以外のバンド1511
〜151n で異なる。そこで、まず数値iが“1”であ
るかどうかの判別が行われ(ステップS402)、第1
のバンド1511 の場合には(Y)、その1ラスタ目を
読出開始位置に設定する(ステップS403)。そし
て、そのバンド1511 の幅Xの位置に相当するラスタ
を読出終了位置に設定する(ステップS404)。これ
は、第1のバンド1511 についてその全部を読み出し
の対象とするためである。
【0055】これに対して、数値iが“1”以外で第1
のバンド1511 以外の処理を行うと判別された場合に
は(ステップS402;N)、図4からも了解されるよ
うにそのバンド151i の最初のラスタから読み出す
と、ページメモリ131に2度書きが行われる結果とし
て従来技術として説明したと同様の問題が発生する場合
がある。そこで、第i番目のバンド151i のM+1ラ
スタ目を読出開始位置に設定する(ステップS40
5)。この場合には、第i番目のバンド151i の第1
のラスタから幅Xの位置に相当するラスタが読出終了位
置に設定される(ステップS404)。このようにし
て、第i番目のバンド151i についての読み出しの開
始位置と終了位置がそれぞれ設定されたら、これらの位
置の範囲内で描画内容が読み出され、ページメモリ13
1の該当する箇所のデータと所定の論理をとりながらそ
の内容がページメモリ131に格納されることになる
(ステップS406)。
【0056】図9は、本実施例の2つのバンドの境界部
分に直線が引かれた場合を示したものである。この図は
従来技術の図13に対応するものであるが、この例で第
i番目のバンド161i と次の第i+1番目のバンド1
61i+1 とは2ラスタ分だけ重なっている。したがっ
て、この重複分の存在で直線162に対応する印字ドッ
トを途切れなく設定することができる。
【0057】図10は、図9に示したバンドの境界部分
の直線を印字ドットとして再現した状態を表わしたもの
である。第i番目のバンド161i と次の第i+1番目
のバンド161i+1 の境界部分には破線171で示した
直線171に対応させて印字ドット172が途切れなく
形成されており、1本の直線として再現されることにな
る。しかも、第i番目のバンド161i と次の第i+1
番目のバンド161i+ 1 の境界部分はページメモリに2
度書きされないので、例えば排他的論理和をとるような
場合でも、重なった部分が非印字ドットになるといった
不都合が生じることがない。
【0058】変形可能性
【0059】なお、この実施例では第1のバンド151
1 についてその全領域を読み出しの対象にしたが、その
読出終了位置をMラスタ分繰り上げるようにしてもよ
い。この場合には、第2のバンド1512 以降について
も読出開始位置はそれらの最初のラスタとなり、それぞ
れの読出終了位置がMラスタ分繰り上げられることにな
る。ただし、最後のバンド151n についてその全部の
領域に描画が行われているときには、最後のバンド15
n の読出終了位置は最後のラスタとなる。
【0060】また、実施例ではページメモリに書き込ま
れたデータの有無およびその内容やバンド151に描画
されたデータの内容とページメモリの内容の論理のとり
方を特に考慮することなく、アドレスの調整を行うこと
でページメモリ151への2度書きを行わないようにし
たが、書き込みの状況を判別し、これに応じて2度書き
の不都合が発生しない場合には、バンド151の領域の
設定を互いに重複しないように変更したり、重複して領
域を設定した場合であっても、読み出しを重複させて2
度書きを行うようにしてもよい。
【0061】更に実施例の説明ではバンドメモリの隣接
するラスタ数を2ラスタ分に設定して説明したが、1ラ
スタ分であってもよいし、3ラスタ分以上であってもよ
い。バンドメモリの隣接するラスタ数がある程度多けれ
ば、図形を構成する線分の傾斜の違い等の図形の表現条
件が異なっても良好な表示またはプリントアウトを行う
ことができるという利点がある。
【0062】また、実施例では描画処理装置を画像記録
装置に適用した場合について説明したが、これに限るも
のではなく、例えば画像を多数の点で描写するディスプ
レイに対しても本発明を同様に適用することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、1ページ分の描画データを複数のバンドに分
割して個別に展開してはページメモリに書き込むような
装置において、隣接するバンド同士が少なくとも1ラス
タ分は重複するように描画データの書き込みを行い、こ
れを読み出してページメモリに描画処理を行う際には、
バンドメモリ同士で重複しないように読み出すことにし
ている。このように無条件で画一的な重複領域の設定や
重複領域に対する一方の領域のみの読み出し処理を行う
ことで、処理を簡略化することができる。
【0064】また、請求項2記載の発明によれば、ペー
ジメモリに第1の描画手段で描画が行われた後の描画内
容に対して排他的論理和等の所定の論理をとって処理す
べき描画データをバンドメモリに書き込むことにし、こ
の書き込みはバンドの隣接部分で重複するように行い、
ページメモリへ描画内容を反映させるために書き込む際
にはバンドの隣接する部分が2度書きされないように書
き込みのためのアドレスを制御するようにしている。こ
れにより、バンド間の連続性が確保されると共に、ペー
ジメモリに描画が行われており、しかも所定の論理で新
たな描画データをこれに反映させるときにその論理に係
わらずバンドメモリにおける重複部分の描画を不都合な
く行うことができ、高品位の表示またはプリントアウト
を確保することができる。
【0065】更に、請求項3記載の発明によれば、1ペ
ージの描画データをバンドメモリに分割して展開すると
き、バンドメモリに展開されたその描画データがページ
メモリに2度書きするときの論理等との関係で2度書き
されても特に不都合を発生させない場合について、バン
ドの隣接領域を重複させないようにして、バンドメモリ
に格納された描画データを有効に使用し、少ない描画回
数でバンドメモリからページメモリへの描画データの反
映を実行させることを可能にしている。
【0066】また、請求項4記載の発明では、描画され
る図形に応じてバンドの重複する幅を調整できるように
したので、バンドメモリの効率的な使用が可能になり、
これに伴って画像処理が高速化するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における描画処理装置を使
用した画像記録装置の全体的な構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 本実施例の画像供給装置の回路構成を示すブ
ロック図である。
【図3】 本実施例におけるバンドメモリの領域設定方
法を示した説明図である。
【図4】 各バンドの領域設定の様子を簡単な例で表わ
した説明図である。
【図5】 図4に示した構造のバンドを使用して描画を
行う処理の流れの前半部分を表わした流れ図である。
【図6】 ステップS205の処理を具体的に表わした
流れ図である。
【図7】 図4に示した構造のバンドを使用して描画を
行う処理の流れの後半部分を表わした流れ図である。
【図8】 各バンドメモリに描画を行うたびにページメ
モリにこの描画結果を書き込む際のアドレス制御の様子
を表わした流れ図である。
【図9】 本実施例の2つのバンドの境界部分に直線が
引かれた場合を示した説明図である。
【図10】 図9に示したバンドの境界部分の直線を印
字ドットとして再現した状態を表わした説明図である。
【図11】 従来提案された装置の描画処理動作の前半
部分を表わした流れ図である。
【図12】 図11に示した装置の描画処理動作の後半
部分を表わした流れ図である。
【図13】 2つのバンドメモリの隣接部分に引かれた
線分を示す説明図である。
【図14】 従来の装置で隣接するバンドの境界部分を
重複させることなく描画した場合のこの境界部分で生じ
る直線の不連続状態を示した説明図である。
【図15】 従来提案されたバンド同士を一部重複させ
るようにした描画処理装置の隣接したバンドを示す説明
図である。
【図16】 図15に示した文字を拡大して示した説明
図である。
【図17】 図15に示した文字と背景の論理をとる様
子を示した説明図である。
【図18】 図17で示した論理によって得られるべき
文字と背景の合成結果を示した説明図である。
【図19】 図17で示した論理によって実際に得られ
る文字と背景の合成結果を示した説明図である。
【符号の説明】
101…画像記録装置、103…記録部、105…画像
供給装置、121…CPU、124…第1のプログラム
メモリ、129…RAM、132…バンドメモリ領域、
138…第2のプログラムメモリ、151、161…バ
ンド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ページメモリと、 このページメモリに描画する1ページ分の描画データを
    複数領域に分けて書き込むバンドメモリと、 描画データがバンドメモリの隣接部分で一部重複するよ
    うに書き込み時のアドレスを制御する書込アドレス制御
    手段と、 これらバンドメモリに書き込まれた描画データを読み出
    すとき前記隣接部分で一方の領域のみの読み出しが行わ
    れるようにアドレスを制御する読出アドレス制御手段と
    を具備することを特徴とする描画処理装置。
  2. 【請求項2】 ページメモリと、 このページメモリに描画を行う第1の描画手段と、 この第1の描画手段によって描画された後のページメモ
    リの描画内容と所定の論理をとってこれに再描画を行う
    元となる1ページ分の描画データを複数領域に分けて書
    き込むバンドメモリと、 描画データがバンドメモリの隣接部分で一部重複するよ
    うに書き込み時のアドレスを制御する書込アドレス制御
    手段と、 これらバンドメモリに書き込まれた描画データをページ
    メモリに書き込むときバンドの隣接部分で一方の領域の
    みの書き込みが行われるようにアドレスを制御する書込
    アドレス制御手段とを具備することを特徴とする描画処
    理装置。
  3. 【請求項3】 ページメモリと、 このページメモリに描画を行う第1の描画手段と、 この第1の描画手段によって描画された後のページメモ
    リの描画内容と所望の論理をとってこれに再描画を行う
    元となる1ページ分の描画データを複数領域に分けて書
    き込むバンドメモリと、 前記所望の論理が予め定めた所定の論理に該当するか否
    かをバンドメモリごとに判別する論理判別手段と、 この論理判別手段が所定の論理に該当すると判別したバ
    ンドメモリの描画データについては前記描画データがバ
    ンドメモリの隣接部分で一部重複するように書き込み時
    のアドレスを制御し、それ以外の場合には隣接部分でバ
    ンドメモリが重複しないようにアドレスを制御する書込
    アドレス制御手段と、 これらバンドメモリに書き込まれた描画データをページ
    メモリに書き込むときバンドの隣接部分で一方の領域の
    みの書き込みが行われるようにアドレスを制御する書込
    アドレス制御手段とを具備することを特徴とする描画処
    理装置。
  4. 【請求項4】図形内容によってバンドメモリの重複部分
    の幅を変更することを特徴とする請求項1〜3記載の描
    画処理装置。
JP11351196A 1996-05-08 1996-05-08 描画処理装置 Expired - Fee Related JP3391185B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11351196A JP3391185B2 (ja) 1996-05-08 1996-05-08 描画処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11351196A JP3391185B2 (ja) 1996-05-08 1996-05-08 描画処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09297569A true JPH09297569A (ja) 1997-11-18
JP3391185B2 JP3391185B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=14614198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11351196A Expired - Fee Related JP3391185B2 (ja) 1996-05-08 1996-05-08 描画処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3391185B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010146557A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Xerox Corp ノンリダンダント上書きを用いたスロースキャン倍率調節のための方法および装置
US8237937B2 (en) 2004-06-16 2012-08-07 Ricoh Company, Ltd. Apparatuses, methods, and computer readable medium for processing image data based on property information to enhance usability of the image data

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8237937B2 (en) 2004-06-16 2012-08-07 Ricoh Company, Ltd. Apparatuses, methods, and computer readable medium for processing image data based on property information to enhance usability of the image data
US8711378B2 (en) 2004-06-16 2014-04-29 Ricoh Company, Ltd. Apparatus, method and program for image receipt, processing, conversion, and delivery to and from a plurality of external apparatuses
JP2010146557A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Xerox Corp ノンリダンダント上書きを用いたスロースキャン倍率調節のための方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3391185B2 (ja) 2003-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2562514B2 (ja) 印刷制御装置及びイメージデータ描画方法
JP3486467B2 (ja) 画像記録装置及びその制御方法
JP3029136B2 (ja) 出力方法及び装置
JP3391185B2 (ja) 描画処理装置
JPH06167963A (ja) 文字パターンの発生方法及び装置
JP2918632B2 (ja) 文字処理方法及び装置
JPH0616280B2 (ja) 文書処理装置
JP2521818B2 (ja) 出力制御装置
JP2598506B2 (ja) 印刷制御装置
JPH05270055A (ja) 画像記録方法及び装置及び情報処理方法
US5781706A (en) Reducing memory capacity requirements in image output while maintaining output speed
JP3143520B2 (ja) 文字処理装置及び方法
JP2728916B2 (ja) 文字処理装置及び方法
JP3122567B2 (ja) 画像記録装置及びその制御方法
JP2943929B2 (ja) 文字処理装置
JPH09254459A (ja) 文字処理装置、文字処理方法、及び、メモリ
JP2598125B2 (ja) 出力制御装置
JPH0462169A (ja) 印刷装置
JPH09297840A (ja) イメージ処理装置
JP2715475B2 (ja) 図形出力装置
JPH0926781A (ja) 描画処理装置
JPH06238860A (ja) 文字パターン発生方法
JPH086542A (ja) 文字フォント及び該文字フォントのパターン展開方法及び装置
JPH0916138A (ja) イメージ処理装置およびページプリンタ
JP2002254731A (ja) 画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080124

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees