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JPH09296137A - 粉体塗料 - Google Patents

粉体塗料

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Publication number
JPH09296137A
JPH09296137A JP8135890A JP13589096A JPH09296137A JP H09296137 A JPH09296137 A JP H09296137A JP 8135890 A JP8135890 A JP 8135890A JP 13589096 A JP13589096 A JP 13589096A JP H09296137 A JPH09296137 A JP H09296137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
powder coating
coating
raw material
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8135890A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsutoshi Aoki
克敏 青木
Yasuki Inagaki
泰規 稲垣
Masayuki Maruta
将幸 丸田
Yukiya Sato
幸哉 佐藤
Kuniyasu Kawabe
邦康 河辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP8135890A priority Critical patent/JPH09296137A/ja
Publication of JPH09296137A publication Critical patent/JPH09296137A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】最下層に白色の塗料を塗った後、その上に
2種以上の色相の異なる粉体塗料を順次重層塗布するこ
とにより均一な色相の塗膜を得る塗装方法に使用される
粉体塗料であって、順次塗布される2種以上の色相の異
なる粉体塗料の高化式フローテスターにより測定された
軟化温度の差が5℃以内であることを特徴とする粉体塗
料、並びにかかる粉体塗料を重層塗布することを特徴と
する均一な色相の塗膜を得る塗装方法。 【効果】本発明によれば、各粉体塗料の軟化温度の差が
5℃以内にあるため、色調の異なる粉体の混色により均
一な色相の塗膜を得ることが可能となった。そのため、
原色を含む数種の色調の粉体を用意することで、あらゆ
る色調の粉体を得ることができ、従来のように、数多く
の色調の粉体塗料を品揃えする必要がなくなった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、最下層に白色の塗
料を塗った後、その上に2種以上の色相の異なる粉体塗
料を順次塗布しても均一な色相の塗膜を与える粉体塗料
並びにかかる粉体塗料を用いて最下層の白色塗料の上に
均一な色相の塗膜を得る塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粉体塗料は、樹脂、硬化剤、添加
剤等に所望の色相を出すための数色の顔料を加え、混合
した後、溶融混練し、その後、冷却、粉砕、分級するこ
とにより、製造されてきた。そのため、粉体塗料として
は要求される色相毎に塗料を用意せざるを得ず、その品
揃えは膨大な数にのぼっている。また、その調色工程を
簡素化するため、特表平4−504431号公報のごと
く、数種の着色粉体を混合した後粉体塗料として使用す
ることが提案されている。しかしながら、最下層に白色
の塗料を塗り、その上に2種以上の色相の異なる粉体塗
料を順次塗布することにより塗膜を得る場合、各着色粉
体に使用される樹脂等の特性の差により各粉体塗料の焼
付け時の溶融状態が異なるため、均一な色相の塗膜は得
られず、色むらを生じやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第1
の目的は、最下層に白色の塗料を塗り、その上に2種以
上の色相の異なる粉体塗料を重層塗布しても均一な色相
の塗膜を形成する粉体塗料を提供することにある。本発
明の第2の目的は、最下層の白色塗料の上に2種以上の
色相の異なるかかる粉体塗料を重層塗布して均一な色相
の塗膜を得る塗装方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、2種以上
の色相の異なる粉体塗料を使用して塗膜を得ようとする
とき均一な塗膜が得られない原因を鋭意検討した結果、
それは塗装し、焼き付ける際に各粉体塗料の溶融特性が
異なると各粉体塗料が色毎に凝集するためであることが
判明した。従って、重層塗布する原料粉体の溶融特性が
重要であり、塗布する各粉体塗料の高化式フローテスタ
ーにより測定される軟化温度の差を5℃以内に制御する
ことで均一な焼付け塗膜が得られることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明の要旨は、(1) 最下層に
白色の塗料を塗った後、その上に2種以上の色相の異な
る粉体塗料を順次重層塗布することにより均一な色相の
塗膜を得る塗装方法に使用される粉体塗料であって、順
次塗布される2種以上の色相の異なる粉体塗料の高化式
フローテスターにより測定された軟化温度の差が5℃以
内であることを特徴とする粉体塗料、(2) 最下層に
白色の塗料を塗った後、その上に2種以上の色相の異な
る粉体塗料を順次塗布する塗装方法であって、塗布され
る2種以上の色相の異なる粉体塗料の軟化温度の差がす
べて5℃以内に制御された粉体塗料を重層塗布すること
を特徴とする均一な色相の塗膜を得る塗装方法、に関す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明に使用される原料の粉体は、従来より公知で
ある粉体塗料の製造方法に従い製造可能である。即ち、
樹脂、硬化剤、添加剤、及び着色剤を均一に混合する。
その後、押出機等で溶融混練し、冷却後、粉砕、分級す
ることにより、原料となる粉体を得る。また、更に、粉
体表面にシリカ、アルミナ、チタニア、又はジルコニア
等の流動性調整剤を添加してもよい。このようにして得
られる粉体はそれ自体で粉体塗料であるが、2種以上の
色相の異なる粉体塗料の混色を行う本発明において、こ
の粉体を特に原料粉体と呼ぶ場合がある。
【0007】本発明において使用される樹脂は、従来よ
り公知である樹脂が特に限定されることなく使用可能で
ある。例えば、ポリエチレン、ナイロン樹脂、塩化ビニ
ルなどの非反応性樹脂、エポキシ樹脂/アミン系、エポ
キシ樹脂/酸無水物系、ポリエステル樹脂/メラミン樹
脂系、自己硬化アクリル樹脂、ポリエステル樹脂/エポ
キシ樹脂系、アクリル樹脂/多塩基酸樹脂系などの反応
性バインダー等が使用可能である。例えば、本発明にお
いては、なかでもポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ア
クリル樹脂等のバインダー樹脂が好適例として挙げられ
る。
【0008】本発明において使用される硬化剤は、従来
より公知である硬化剤が特に限定されることなく使用可
能である。例えば、トリス(2,3−エポキシプロピ
ル)イソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート等のボリイソシアネート化合
物、又はそのプレポリマーの保有する分子末端イソシア
ネート基をラクタム化合物、オキシム化合物等の公知慣
用のブロック化剤でブロックしたブロッドトイソシアネ
ート系硬化剤;ビスフェノールA型ジグリシジルエーテ
ル等のエポキシ系硬化剤;メトキシシロキサンオリゴマ
ー、エトキシシランオリゴマー等のアルコキシシラン系
硬化剤;アジピン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジ
ド等のポリアジリジン系硬化剤;1,4−ビス(2−オ
キサゾリニル−2)−ベンゼン、1,2,4−トリス
(2−オキサゾリニル−2)−ベンゼン等のオキサゾリ
ン系硬化剤等が挙げられる。これらの硬化剤の配合量
は、樹脂中に存在する官能基の量にもよるが、当量比で
0.8〜1.2の範囲がより好ましい。
【0009】本発明において使用される添加剤は、塗料
組成物に用いられるものとして従来より公知の添加剤が
特に限定されることなく使用可能である。例えば、アク
リレート重合体等のレベリング剤、各種触媒や有機系ス
ズ化合物等の架橋促進剤、ベンゾイン等のピンホール防
止剤等が挙げられる。これらの添加剤は、それぞれ樹脂
100重量部に対して0.1〜5重量部程度使用するの
が好ましい。
【0010】本発明において使用される着色剤は、従来
より公知である着色剤が特に限定されることなく使用可
能であり、粉体塗料の色調に合わせて適宜選択される。
例えば、酸化チタン、カーボンブラック、銅フタロシア
ニン、アセト酢酸アリールアミド系モノアゾ黄色顔料、
ピグメントレッド等が挙げられる。その使用量は樹脂1
00重量部に対して10〜60重量部程度が好ましい。
【0011】これらの各種成分を押出機等で溶融混練す
る。そして冷却後、例えばハンマーミル、ジェット衝撃
ミルなどの粉砕装置を用いて物理的粉砕を行い、ついで
空気分級機、マイクロン・クラッシファイアーなどの分
級機を用いて分級することにより所望の平均粒子径を有
する原料粉体を得ることができる。混合に使用される原
料粉体としては、通常、平均粒子径1〜50μm、好ま
しくは5〜20μmの粉体が使用可能であり好適であ
る。粉体の粒径が50μmよりも大きいと得られる塗膜
の膜厚が厚くなりやすいため好ましくなく、粒径が1μ
mよりも小さいと凝集しやすくなり、均一な混合を得る
ことが困難となる場合がある。
【0012】本発明において、原料粉体の溶融特性を制
御する手段としては、一般に樹脂の溶融特性を調整する
ことにより実施できる。即ち、使用する樹脂の分子量、
分子量分布、樹脂を構成するモノマーの選択により調整
することができる。さらに溶融特性を微調整するには、
添加剤の使用量を調整することにより行うことができ
る。
【0013】本発明において各原料粉体の軟化温度を測
定する手段としては、樹脂の測定に通常用いられる高化
式フローテスター(島津製作所製)を使用するのが便利
である。測定の手順としては、直径1mm、長さ1mm
のダイを装着し、20kgの荷重をかけ、昇温した際に
得られる流出カーブより求められる1/2流出温度を軟
化温度とする。
【0014】本発明においては、重層塗布される2種以
上の粉体塗料(即ち、原料粉体)の軟化温度の差がすべ
て5.0℃以内であればよい。即ち、例えば、原料粉体
A、B、Cの3種を重層塗布する場合、AB、BC、A
C間の軟化温度の差がいずれも5.0℃以内であるのが
好ましい。軟化温度の差が5.0℃を超えると、各粉体
塗料の焼き付け時の溶融状態が異なるため、均一な色相
の塗膜を得ることが困難となる。
【0015】本発明の粉体塗料は、2種以上の色相の異
なる粉体塗料を順次重層塗布することにより均一な色相
の塗膜を得る塗装方法に用いられる。例えば、静電スプ
レーを用いる塗装方法、流動浸漬法、プラスチック溶射
法、プロバック法等の塗装方法に使用される。本発明の
塗装方法は、軟化温度の差が5℃以内の粉体塗料を2種
以上重層塗布することにより均一な色相の塗膜を得る方
法であり、塗布に供される各粉体塗料の使用量は、重層
塗布により得られる所望の色相により適宜選択される。
【0016】本発明において、最下層の白色塗料に使用
される着色剤としては、酸化チタン、炭酸カルシウム、
硫酸バリウム、亜鉛華等が使用され、特に隠蔽性の点か
ら酸化チタンを使用することが好ましい。本発明で用い
られる最下層の白色塗料は、特に限定されるものではな
く、粉体塗料であってもよく、また水性塗料などの一般
に公知の白色塗料であってもよい。
【0017】
【実施例】以下、製造例、実施例および比較例により本
発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施
例等によりなんら限定されるものではない。なお、部と
は重量部を意味する。
【0018】結着樹脂Aの製造例 ネオペンチルグリコール480.0g(4.60モ
ル)、イソフタル酸700g(4.21モル)、及びジ
ブチル錫オキシド2g(8ミリモル)を、温度計、ステ
ンレス製撹拌棒、流下式コンデンサー、及び窒素導入管
を装備した3リットルの四つ口フラスコに仕込み、23
0℃に昇温して反応させた。重合度は、ASTM E2
8−67に準拠した軟化点により追跡し、軟化点が13
0℃に達したときに反応を終了した。得られた樹脂のガ
ラス転移温度はピーク1本で63℃であり、酸価は2
5.0mgKOH/g、水酸価は23.2mgKOH/
gであった。この樹脂を結着樹脂Aとする。
【0019】 原料粉体の製造例1 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8107,酸価=32.5mgKOH/g) 40 部 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8100,酸価=65.8mgKOH/g) 54 部 TGIC(チバガイギー社製、アラルダイトPT810) 6 部 酸化チタン(石原産業社製、タイベークCR−90) 40 部 流展剤(BASF社製、Acronal 4F) 1 部 ベンゾイン 0.5 部 上記組成物を、スーパーミキサーにて良く混合した後、
ブスーコニーダーを使用して混練し、冷却したのちPJ
M粉砕機(日本ニューマチック社製)を使用して粉砕
し、MS型分級機(日本ニューマチック社製)で分級し
て平均粒径13μmの粉体を得た。この粉体100部
に、シリカ(R972)(日本アエロジル社製)0.3
部をヘンシェルミキサーを使用して均一に混合し、原料
粉体(1)を得た。なお、平均粒径はコールター・マル
チサイザー((株)日科機製)により測定した。得られ
た粉体塗料について、高化式フローテスター(島津製作
所製)を用い、直径1mm、長さ1mmのダイを装着
し、20kgの荷重をかけ、昇温した際に得られる流出
カーブよりその軟化温度を測定したところ、110℃で
あった。
【0020】 原料粉体の製造例2 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8107,酸価=32.5mgKOH/g) 15 部 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8100,酸価=65.8mgKOH/g) 79 部 TGIC(チバガイギー社製、アラルダイトPT810) 6 部 カーミン6B(住友化学社製、スミカプリント・カーミン6BC) 8 部 流展剤(BASF社製、Acronal 4F) 1 部 ベンゾイン 0.5 部 上記組成物を、製造例1と同様にして平均粒径13μm
の粉体を得た。この粉体100部に、シリカ(R97
2)(日本アエロジル社製)0.3部をヘンシェルミキ
サーを使用して均一に混合し、原料粉体(2)を得た。
この粉体について製造例1と同様にして軟化温度を測定
したところ、110℃であった。
【0021】 原料粉体の製造例3 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8100,酸価=65.8mgKOH/g) 94 部 TGIC(チバガイギー社製、アラルダイトPT810) 6 部 ジスアゾエロー(大日精化社製 ピグメントイエローECY−210) 8 部 流展剤(BASF社製、Acronal 4F) 1 部 ベンゾイン 0.5 部 上記組成物を、製造例1と同様にして平均粒径13μm
の粉体を得た。この粉体100部に、シリカ(R97
2)(日本アエロジル社製)0.3部をヘンシェルミキ
サーを使用して均一に混合し、原料粉体(3)を得た。
この粉体について製造例1と同様にして軟化温度を測定
したところ、107℃であった。
【0022】 原料粉体の製造例4 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8107,酸価=32.5mgKOH/g) 40 部 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8100,酸価=65.8mgKOH/g) 54 部 TGIC(チバガイギー社製、アラルダイトPT810) 6 部 銅フタロシアニン(山陽色素社製 シアニンブルーKRS) 5 部 流展剤(BASF社製、Acronal 4F) 1 部 ベンゾイン 0.5 部 上記組成物を、製造例1と同様にして平均粒径13μm
の粉体を得た。この粉体100部に、シリカ(R97
2)(日本アエロジル社製)0.3部をヘンシェルミキ
サーを使用して均一に混合し、原料粉体(4)を得た。
この粉体について製造例1と同様にして軟化温度を測定
したところ、110℃であった。
【0023】 原料粉体の製造例5 ポリエステル樹脂(日本エステル社製、ER-8123,酸価=74.6mgKOH/g) 94 部 TGIC(チバガイギー社製、アラルダイトPT810) 6 部 カーミン6B(住友化学社製、スミカプリント・カーミン6BC) 8 部 流展剤(BASF社製、Acronal 4F) 1 部 ベンゾイン 0.5 部 上記組成物を、製造例1と同様にして平均粒径13μm
の粉体を得た。この粉体100部に、シリカ(R97
2)(日本アエロジル社製)0.3部をヘンシェルミキ
サーを使用して均一に混合し、原料粉体(5)を得た。
この粉体について製造例1と同様にして軟化温度を測定
したところ、98℃であった。
【0024】 原料粉体の製造例6 結着樹脂A(酸価=25.0mgKOH/g) 94 部 TGIC(チバガイギー社製、アラルダイトPT810) 6 部 銅フタロシアニン(山陽色素社製 シアニンブルーKRS) 5 部 流展剤(BASF社製、Acronal 4F) 1 部 ベンゾイン 0.5 部 上記組成物を、製造例1と同様にして平均粒径13μm
の粉体を得た。この粉体100部に、シリカ(R97
2)(日本アエロジル社製)0.3部をヘンシェルミキ
サーを使用して均一に混合し、原料粉体(6)を得た。
この粉体について製造例1と同様にして軟化温度を測定
したところ、130℃であった。
【0025】実施例1 原料粉体(1)100部を、脱脂したスチール板に静電
スプレーにて塗装した後、電圧を上げ原料粉体(2)5
0部を静電スプレーにて塗装し、さらに電圧を上げて原
料粉体(3)50部を静電スプレーにて塗装した。その
後、180℃で20分間焼付けて塗膜を得た。得られた
塗膜は、均一な赤色であった。なお、原料粉体(2)と
原料粉体(3)の軟化温度の差は3℃であった。
【0026】実施例2 原料粉体(1)100部を、脱脂したスチール板に静電
スプレーにて塗装した後、電圧を上げ原料粉体(3)5
0部を静電スプレーにて塗装し、さらに電圧を上げて原
料粉体(4)50部を静電スプレーにて塗装した。その
後、180℃で20分間焼付けて塗膜を得た。得られた
塗膜は、均一な緑色であった。なお、原料粉体(3)と
原料粉体(4)の軟化温度の差は3℃であった。
【0027】実施例3 原料粉体(1)100部を、脱脂したスチール板に静電
スプレーにて塗装した後、電圧を上げ原料粉体(2)5
0部を静電スプレーにて塗装し、さらに電圧を上げて原
料粉体(4)50部を静電スプレーにて塗装した。その
後、180℃で20分間焼付けて塗膜を得た。得られた
塗膜は、均一な青色であった。なお、原料粉体(2)と
原料粉体(4)の軟化温度の差は0℃であった。
【0028】比較例1 原料粉体(1)100部を、脱脂したスチール板に静電
スプレーにて塗装した後、電圧を上げ原料粉体(3)5
0部を静電スプレーにて塗装し、さらに電圧を上げて原
料粉体(5)50部を静電スプレーにて塗装した。その
後、180℃で20分間焼付けて塗膜を得た。得られた
塗膜の膜厚は均一でなく、マゼンタ色とイエロー色の分
離が見られた。なお、原料粉体(3)と原料粉体(5)
の軟化温度の差は9℃であった。
【0029】比較例2 原料粉体(1)100部を、脱脂したスチール板に静電
スプレーにて塗装した後、電圧を上げ原料粉体(2)5
0部を静電スプレーにて塗装し、さらに電圧を上げて原
料粉体(6)50部を静電スプレーにて塗装した。その
後、180℃で20分間焼付けて塗膜を得た。得られた
塗膜の膜厚は均一でなく、マゼンタ色とシアン色の分離
が見られた。なお、原料粉体(2)と原料粉体(6)の
軟化温度の差は20℃であった。以上のように、最下層
に白色の塗料を塗装した後、順次塗装する2種以上の粉
体塗料の軟化温度の差が5℃以内であると良好な均一な
色の塗膜が得られるのに対し、軟化温度の差が5℃を超
えると不均一な斑模様の塗膜が形成される。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、各粉体塗料の軟化温度
の差が5℃以内にあるため、色調の異なる粉体の混色に
より均一な色相の塗膜を得ることが可能となった。その
ため、原色を含む数種の色調の粉体を用意することで、
あらゆる色調の粉体を得ることができ、従来のように、
数多くの色調の粉体塗料を品揃えする必要がなくなっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 幸哉 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 (72)発明者 河辺 邦康 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最下層に白色の塗料を塗った後、その上
    に2種以上の色相の異なる粉体塗料を順次重層塗布する
    ことにより均一な色相の塗膜を得る塗装方法に使用され
    る粉体塗料であって、順次塗布される2種以上の色相の
    異なる粉体塗料の高化式フローテスターにより測定され
    た軟化温度の差が5℃以内であることを特徴とする粉体
    塗料。
  2. 【請求項2】 最下層に白色の塗料を塗った後、その上
    に2種以上の色相の異なる粉体塗料を順次塗布する塗装
    方法であって、塗布される2種以上の色相の異なる粉体
    塗料の軟化温度の差がすべて5℃以内に制御された粉体
    塗料を重層塗布することを特徴とする均一な色相の塗膜
    を得る塗装方法。
JP8135890A 1996-05-02 1996-05-02 粉体塗料 Pending JPH09296137A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6946202B1 (en) 1996-03-12 2005-09-20 Nippon Paint Co., Ltd. Powder coating
WO2016079932A1 (ja) * 2014-11-21 2016-05-26 マツダ株式会社 積層塗膜及び塗装物

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