JPH09294805A - 液剤気化用加熱体及び同加熱体を用いた液剤気化拡散 装置 - Google Patents
液剤気化用加熱体及び同加熱体を用いた液剤気化拡散 装置Info
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- JPH09294805A JPH09294805A JP8130562A JP13056296A JPH09294805A JP H09294805 A JPH09294805 A JP H09294805A JP 8130562 A JP8130562 A JP 8130562A JP 13056296 A JP13056296 A JP 13056296A JP H09294805 A JPH09294805 A JP H09294805A
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- heating
- vaporizing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液状の芳香剤、除菌剤等の液剤を効率的に気
化させる加熱体および同加熱体の性能を発揮するための
液剤気化拡散装置を提供すること。 【解決手段】 加熱体1は段状ピラミッドの如く立体に
形成され、かつ同空間部2には電熱ヒータ11が配置さ
れ加熱体1を所定の温度に加熱する。一方液剤タンク4
内の液剤Lはポンプ6によりノズル7から液滴として加
熱体1の頂部1bの中心に向かって順次滴下供給され
る。滴下された液剤Lは微粒液滴になり、瞬時に気化す
る。また微粒と成らなかった液剤も、加熱体1の段部を
経て下降移動する間に短時間で気化する。気化ガスGは
ファン13により生じる気流Aに乗って装置3の外部に
強制的に排出される。
化させる加熱体および同加熱体の性能を発揮するための
液剤気化拡散装置を提供すること。 【解決手段】 加熱体1は段状ピラミッドの如く立体に
形成され、かつ同空間部2には電熱ヒータ11が配置さ
れ加熱体1を所定の温度に加熱する。一方液剤タンク4
内の液剤Lはポンプ6によりノズル7から液滴として加
熱体1の頂部1bの中心に向かって順次滴下供給され
る。滴下された液剤Lは微粒液滴になり、瞬時に気化す
る。また微粒と成らなかった液剤も、加熱体1の段部を
経て下降移動する間に短時間で気化する。気化ガスGは
ファン13により生じる気流Aに乗って装置3の外部に
強制的に排出される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は芳香剤や消臭剤、或
いは除菌剤や、特定の種類の動物を近づけないようにす
る忌避剤等の液体を大気中に気化拡散するために用いる
加熱体及び同加熱体を用いた液体気化拡散装置に関す
る。
いは除菌剤や、特定の種類の動物を近づけないようにす
る忌避剤等の液体を大気中に気化拡散するために用いる
加熱体及び同加熱体を用いた液体気化拡散装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば室内に所望の芳香を漂わせたり、
また反対に室内に付着した煙草やペット等の臭いを除去
するため、或いは消毒等のため芳香剤、消臭剤、除菌剤
等が用いられる。これらのうち芳香剤については固形の
ものも利用されているが、短時間に気化或いは噴霧可能
であること及び気化或いは噴霧量の制御が可能なことか
ら上記薬剤は液体状態のものが用いられることが多い。
なお上記液体の芳香剤、消臭剤、除菌剤、忌避剤等は以
下「液剤」と称することとする。
また反対に室内に付着した煙草やペット等の臭いを除去
するため、或いは消毒等のため芳香剤、消臭剤、除菌剤
等が用いられる。これらのうち芳香剤については固形の
ものも利用されているが、短時間に気化或いは噴霧可能
であること及び気化或いは噴霧量の制御が可能なことか
ら上記薬剤は液体状態のものが用いられることが多い。
なお上記液体の芳香剤、消臭剤、除菌剤、忌避剤等は以
下「液剤」と称することとする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】先ず液剤の拡散方法と
してはこの液剤を微粒にして噴霧拡散する方法がある。
この場合噴霧器が用いるられるが、各種液剤には有機物
も含まれており、主としてこの有機物を中心とする液剤
含有物が比較的短時間で噴霧孔を詰まらせ噴霧が不可能
になってしまう事態がしばしば生じている。
してはこの液剤を微粒にして噴霧拡散する方法がある。
この場合噴霧器が用いるられるが、各種液剤には有機物
も含まれており、主としてこの有機物を中心とする液剤
含有物が比較的短時間で噴霧孔を詰まらせ噴霧が不可能
になってしまう事態がしばしば生じている。
【0004】上述の点を考慮して液剤を加熱気化する方
法が提案されている。図6(A)、(B)は従来方式に
よる液剤の加熱気化方法を示している。先ず同図(A)
の方法は、下面に配置された電気ヒーター等の加熱手段
51により加熱された金属板50に対してノズル52を
介して液剤Lが滴下供給される。滴下された液剤Lは金
属板50の熱により気化し周囲に拡散する。
法が提案されている。図6(A)、(B)は従来方式に
よる液剤の加熱気化方法を示している。先ず同図(A)
の方法は、下面に配置された電気ヒーター等の加熱手段
51により加熱された金属板50に対してノズル52を
介して液剤Lが滴下供給される。滴下された液剤Lは金
属板50の熱により気化し周囲に拡散する。
【0005】上記方法は液剤を比較良好に気化拡散でき
る反面、次のような問題がある。即ち、雫となって滴下
された液体Lが金属板50の表面で一定時間滞留するた
め、この雫となった液剤が沸騰し、気化前に液剤が変質
してしまう事態がしばしば生じている。このような事態
の発生を防止するためには例えば滴下液体の雫を小さく
する方法が考えられるが、液剤自体の粘性、表面張力等
によりノズル52の径を小さくしても雫を小さくするに
は限界があり、問題の根本的な解決にはなっていない。
る反面、次のような問題がある。即ち、雫となって滴下
された液体Lが金属板50の表面で一定時間滞留するた
め、この雫となった液剤が沸騰し、気化前に液剤が変質
してしまう事態がしばしば生じている。このような事態
の発生を防止するためには例えば滴下液体の雫を小さく
する方法が考えられるが、液剤自体の粘性、表面張力等
によりノズル52の径を小さくしても雫を小さくするに
は限界があり、問題の根本的な解決にはなっていない。
【0006】一方(B)の構成は上記(A)の構成の問
題点を解決すべく構成したものである。即ちこの構成で
は上記金属板50に代えて金属細線のメッシュとした網
状体53が配置され、この網状体53の周囲に配置され
た加熱手段51により当該網状体53が加熱されてい
る。この状態の網状体53に対して前記構成(A)と同
様に液剤Lが滴下供給される。滴下された液状体Lは自
己の落下エネルギーにより網状体53に落下衝突した際
に微粒子に分散しかつ網状体53のメッシュ部分に浸潤
する。これよりにより液剤Lは個々のメッシュ毎に微量
化され短時間で蒸発する。このため液剤の沸騰による変
質はほぼ完全に防止することが可能となる。
題点を解決すべく構成したものである。即ちこの構成で
は上記金属板50に代えて金属細線のメッシュとした網
状体53が配置され、この網状体53の周囲に配置され
た加熱手段51により当該網状体53が加熱されてい
る。この状態の網状体53に対して前記構成(A)と同
様に液剤Lが滴下供給される。滴下された液状体Lは自
己の落下エネルギーにより網状体53に落下衝突した際
に微粒子に分散しかつ網状体53のメッシュ部分に浸潤
する。これよりにより液剤Lは個々のメッシュ毎に微量
化され短時間で蒸発する。このため液剤の沸騰による変
質はほぼ完全に防止することが可能となる。
【0007】しかし、前述の如く液剤の種類にもよる
が、大半の液剤には何らかの有機物が含まれており、こ
の有機物が金属細線に付着しこの結果各メッシュは付着
物により徐々に閉塞されてしまう。即ち付着物の形成に
より網状体は徐々にメッシュを持たない板状体に近い状
態となり、時間の経過と共に結局上記(A)の金属板を
用いた構成と同じ問題が生じてしまう。
が、大半の液剤には何らかの有機物が含まれており、こ
の有機物が金属細線に付着しこの結果各メッシュは付着
物により徐々に閉塞されてしまう。即ち付着物の形成に
より網状体は徐々にメッシュを持たない板状体に近い状
態となり、時間の経過と共に結局上記(A)の金属板を
用いた構成と同じ問題が生じてしまう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点に
鑑み構成された液剤気化用の加熱体及び同加熱体を用い
た液剤気化拡散装置であって、加熱体は滴下された液剤
の雫を微粒に破砕する頭頂部を有する立体として形成さ
れ、かつ加熱体表面には段部或いは微細な溝が形成さ
れ、当該加熱体の内部或いは底面には加熱手段が配置さ
れる。またこの加熱手段を有する液剤気化装置は当該加
熱体と、加熱体に液剤を滴下するノズルと、当該ノズル
に液剤を供給するポンプとを有し、要すれば気化した液
剤のガスを装置外に強制的に排出するファンを有する。
鑑み構成された液剤気化用の加熱体及び同加熱体を用い
た液剤気化拡散装置であって、加熱体は滴下された液剤
の雫を微粒に破砕する頭頂部を有する立体として形成さ
れ、かつ加熱体表面には段部或いは微細な溝が形成さ
れ、当該加熱体の内部或いは底面には加熱手段が配置さ
れる。またこの加熱手段を有する液剤気化装置は当該加
熱体と、加熱体に液剤を滴下するノズルと、当該ノズル
に液剤を供給するポンプとを有し、要すれば気化した液
剤のガスを装置外に強制的に排出するファンを有する。
【0009】
【発明の実施の形態】加熱体は金属或いはこれと同効の
材料により形成され、形状は液剤滴下供給部を頂点とす
る山形或いは矛型と表現されるような凸型の立体として
形成されている。その形状は、好適には、当該凸型の斜
面部に複数段の段部が形成された段状ピラミッドの如く
形成されている。即ち、液剤が良好に気化されるために
は、液剤が加熱体表面を適当な速度で移動することが望
ましい。このように適当な速度で移動すれば移動する液
剤は常に適当な温度に加熱されている加熱体表面に接触
するため急速に気化し、気化遅れによる液剤の沸騰を防
止できる。一方液剤の加熱体表面に於ける移動速度が早
すぎると液剤の全てが気化する前に液剤は加熱体表面か
ら逸脱してしまう可能性がある。この逸脱を防止しよう
とすると加熱体が大型化し、これに伴って加熱体を加熱
する熱量も増えてしまう。本願発明の加熱体は上記構成
とすることにより加熱体表面における液剤の滞留時間を
適正にして、小型の加熱体により液剤の沸騰を伴うこと
なく効果的に気化を行うようにした。
材料により形成され、形状は液剤滴下供給部を頂点とす
る山形或いは矛型と表現されるような凸型の立体として
形成されている。その形状は、好適には、当該凸型の斜
面部に複数段の段部が形成された段状ピラミッドの如く
形成されている。即ち、液剤が良好に気化されるために
は、液剤が加熱体表面を適当な速度で移動することが望
ましい。このように適当な速度で移動すれば移動する液
剤は常に適当な温度に加熱されている加熱体表面に接触
するため急速に気化し、気化遅れによる液剤の沸騰を防
止できる。一方液剤の加熱体表面に於ける移動速度が早
すぎると液剤の全てが気化する前に液剤は加熱体表面か
ら逸脱してしまう可能性がある。この逸脱を防止しよう
とすると加熱体が大型化し、これに伴って加熱体を加熱
する熱量も増えてしまう。本願発明の加熱体は上記構成
とすることにより加熱体表面における液剤の滞留時間を
適正にして、小型の加熱体により液剤の沸騰を伴うこと
なく効果的に気化を行うようにした。
【0010】加熱体は電熱ヒータ等の加熱手段により加
熱されている。例えば加熱体内部に空間部が形成され、
加熱手段はこの空間部に収納された構成とされ、或いは
このような空間部を形成していない加熱体の場合には加
熱体下面に加熱手段が配置されることにより当該加熱体
は予め所定の温度に加熱されている。この状態の加熱体
の頭頂部に対して液剤が滴下供給される。所定の粒径の
雫として滴下された液剤はこの頭頂部が略円錐状に形成
されており、かつ自己の有する落下エネルギーによって
この頭頂部で雫が微粒に破砕される。微粒となった液剤
の殆どはこの頭頂部近辺で直ちに気化する。また微粒に
破砕されない液剤があっても、加熱体は急峻な凸型に形
成されているため粒子はこの凸型斜面を落下する。従っ
て例え微粒にならないものであっても、加熱体表面を急
速に落下移動することにより沸騰することなく気化す
る。
熱されている。例えば加熱体内部に空間部が形成され、
加熱手段はこの空間部に収納された構成とされ、或いは
このような空間部を形成していない加熱体の場合には加
熱体下面に加熱手段が配置されることにより当該加熱体
は予め所定の温度に加熱されている。この状態の加熱体
の頭頂部に対して液剤が滴下供給される。所定の粒径の
雫として滴下された液剤はこの頭頂部が略円錐状に形成
されており、かつ自己の有する落下エネルギーによって
この頭頂部で雫が微粒に破砕される。微粒となった液剤
の殆どはこの頭頂部近辺で直ちに気化する。また微粒に
破砕されない液剤があっても、加熱体は急峻な凸型に形
成されているため粒子はこの凸型斜面を落下する。従っ
て例え微粒にならないものであっても、加熱体表面を急
速に落下移動することにより沸騰することなく気化す
る。
【0011】また上記加熱体を有する液剤気化装置とし
ては次のような構成が考えられる。即ち、加熱体と、加
熱体空間部に収納配置された電熱ヒータと、加熱体頂部
に液剤を滴下供給するノズルと、このノズルに液剤を供
給するポンプと、更に液剤を貯留するタンクと、気化し
た液剤ガスを装置外に排気するファンとから構成された
装置が考えられる。
ては次のような構成が考えられる。即ち、加熱体と、加
熱体空間部に収納配置された電熱ヒータと、加熱体頂部
に液剤を滴下供給するノズルと、このノズルに液剤を供
給するポンプと、更に液剤を貯留するタンクと、気化し
た液剤ガスを装置外に排気するファンとから構成された
装置が考えられる。
【0012】この装置は手動スイッチにより使用者が所
望する時に、或いは予め設定されたタイマーにより自動
的に液剤が気化される。装置の大きさとしては卓上に乗
る小型のものから、ホテルのホール等で使用する大型の
装置(この場合には移動に便利なようキャスター等の移
動手段が設けられていることが望ましい)まで構成可能
である。
望する時に、或いは予め設定されたタイマーにより自動
的に液剤が気化される。装置の大きさとしては卓上に乗
る小型のものから、ホテルのホール等で使用する大型の
装置(この場合には移動に便利なようキャスター等の移
動手段が設けられていることが望ましい)まで構成可能
である。
【0013】
【実施例】以下図面を用いて本願の構成をより具体的に
説明する。
説明する。
【0014】図1の(A)乃至(C)は液剤を気化する
ための加熱体の構成の一例を示す。図中矢印1は加熱体
を示す。この加熱体1は例えば真鍮等の金属、或いはイ
セラミックス等により形成されている。同加熱体1は図
1(A)、(B)に示す如く、周縁部に複数の段部1a
が形成されることにより、上部に向かってより小径の円
筒が積み重ねられた様な段状ピラミッド型の立体として
形成されている。
ための加熱体の構成の一例を示す。図中矢印1は加熱体
を示す。この加熱体1は例えば真鍮等の金属、或いはイ
セラミックス等により形成されている。同加熱体1は図
1(A)、(B)に示す如く、周縁部に複数の段部1a
が形成されることにより、上部に向かってより小径の円
筒が積み重ねられた様な段状ピラミッド型の立体として
形成されている。
【0015】この段状ピラミッド型加熱体1の頂部1b
は略円錐形に形成され、後述するように当該円錐形の頂
部が液剤の落下中心となるよう、液剤滴下部に加熱体1
が配置される。一方図1(C)において、この加熱体1
の内部にはその中心軸線に沿って、加熱手段収納用の空
間部2が穿設されている。
は略円錐形に形成され、後述するように当該円錐形の頂
部が液剤の落下中心となるよう、液剤滴下部に加熱体1
が配置される。一方図1(C)において、この加熱体1
の内部にはその中心軸線に沿って、加熱手段収納用の空
間部2が穿設されている。
【0016】図2は上記の加熱体に於ける液剤の気化状
態を模式的に示すものである。同図において、ノズル
(構成例は後述する)から液滴として加熱体1の頂部1
bに向かって滴下供給される液剤Lはこの頂部1bに落
下衝突することにより微粒液滴L1となり、その大半は
予め加熱されいる加熱体1の頂部近辺で直ちに気化す
る。また微粒液滴L1よりも大きい液滴(「小粒液滴」
とする)L2は微粒液滴L1のように極めて短時間では
気化しないが、加熱体1の段部1aを転げ落ちるように
して移動する間に、かなりの短時間で気化する。
態を模式的に示すものである。同図において、ノズル
(構成例は後述する)から液滴として加熱体1の頂部1
bに向かって滴下供給される液剤Lはこの頂部1bに落
下衝突することにより微粒液滴L1となり、その大半は
予め加熱されいる加熱体1の頂部近辺で直ちに気化す
る。また微粒液滴L1よりも大きい液滴(「小粒液滴」
とする)L2は微粒液滴L1のように極めて短時間では
気化しないが、加熱体1の段部1aを転げ落ちるように
して移動する間に、かなりの短時間で気化する。
【0017】なお、ここで液剤Lの種類にもよるが、液
剤Lの気化は瞬時に行われ、微粒液滴L1の場合にはそ
の気化時間は1秒以下、また小粒液滴L2であっても2
秒以上かかるものは殆どない。因みに図5に示されるよ
うに滴下面が水平状態の従来構成では、先ず滴下液の微
粒化が困難である上、例えある程度の微粒化が達成でき
ても、加熱部が水平であるため粒子が所定の場所に止ま
って加熱部の温度を下げて気化が遅れ、この結果気化が
終了しないうちに粒子としての液剤が沸騰してしまう危
険が大きい。これに対して上記加熱体1の構成では微粒
液滴が加熱体の表面に沿って急速に落下移動するため、
高温に保たれている新たな加熱体表面に順次接触するこ
とにより微粒液滴はその表面部分から急速に気化し、液
滴全体としての沸騰が生じる前に気化が終了する。
剤Lの気化は瞬時に行われ、微粒液滴L1の場合にはそ
の気化時間は1秒以下、また小粒液滴L2であっても2
秒以上かかるものは殆どない。因みに図5に示されるよ
うに滴下面が水平状態の従来構成では、先ず滴下液の微
粒化が困難である上、例えある程度の微粒化が達成でき
ても、加熱部が水平であるため粒子が所定の場所に止ま
って加熱部の温度を下げて気化が遅れ、この結果気化が
終了しないうちに粒子としての液剤が沸騰してしまう危
険が大きい。これに対して上記加熱体1の構成では微粒
液滴が加熱体の表面に沿って急速に落下移動するため、
高温に保たれている新たな加熱体表面に順次接触するこ
とにより微粒液滴はその表面部分から急速に気化し、液
滴全体としての沸騰が生じる前に気化が終了する。
【0018】なお図1に示される加熱体1の形状は本発
明の唯一の形状ではもとよりない。図1の構成では各段
部1aの間の側壁面は垂直に形成されているが、この垂
直面を上部に向かって斜めにテーパーした形状、即ち図
1の円筒形を積み重ねた構成から、円錐台を積み重ねた
形状としたり、図1の各円筒形の上部のみを円錐台形と
する等各種構成のものが考えられる。即ち加熱体1全体
が複数の段部を有する段状ピラミッド型であれば本願加
熱体の効果は達成できる。
明の唯一の形状ではもとよりない。図1の構成では各段
部1aの間の側壁面は垂直に形成されているが、この垂
直面を上部に向かって斜めにテーパーした形状、即ち図
1の円筒形を積み重ねた構成から、円錐台を積み重ねた
形状としたり、図1の各円筒形の上部のみを円錐台形と
する等各種構成のものが考えられる。即ち加熱体1全体
が複数の段部を有する段状ピラミッド型であれば本願加
熱体の効果は達成できる。
【0019】次に図3は加熱体の別の実施例を示す。
【0020】図1の構成が加熱体1全体を段状ピラミッ
ド型とすることにより液剤の一定の滞留時間を確保する
よう構成しているのに対して、本実施例ではこの段部を
配している。即ち、図3(A)に示されるように、加熱
体1全体は略円錐台状に形成され円錐台の上底部に実施
例1と同様の略円錐形の頂部1bが連設された形状とな
っている。
ド型とすることにより液剤の一定の滞留時間を確保する
よう構成しているのに対して、本実施例ではこの段部を
配している。即ち、図3(A)に示されるように、加熱
体1全体は略円錐台状に形成され円錐台の上底部に実施
例1と同様の略円錐形の頂部1bが連設された形状とな
っている。
【0021】このうち円錐台部周面1cにはローレット
目として微細な溝が多数形成されている。なお図示の構
成では頂部1cに対してはローレット目は形成されてい
ないが、この頂部表面に対してもローレット目を形成す
ることは当然可能である。この実施例では滴下され、微
粒液滴あるいは小粒液滴となった液剤Lはこのローレッ
ト目に沿って移動し、加熱体表面に於ける所定の滞留時
間が確保されると共に、加熱体表面の移動により急速に
気化する。
目として微細な溝が多数形成されている。なお図示の構
成では頂部1cに対してはローレット目は形成されてい
ないが、この頂部表面に対してもローレット目を形成す
ることは当然可能である。この実施例では滴下され、微
粒液滴あるいは小粒液滴となった液剤Lはこのローレッ
ト目に沿って移動し、加熱体表面に於ける所定の滞留時
間が確保されると共に、加熱体表面の移動により急速に
気化する。
【0022】図4は上述した加熱体を用いた液剤気化拡
散装置の構成の一例を示す。なお使用する加熱体は図1
に示されるものとほぼ同じものである。
散装置の構成の一例を示す。なお使用する加熱体は図1
に示されるものとほぼ同じものである。
【0023】図中、符号3は気化拡散装置本体を示す。
4は本体内に収納された液剤タンクであり、同タンク4
には液剤供給パイプ5を介して液剤を微量に供給できる
ポンプ6が設けられ、更に同ポンプ6の吐出側には液剤
を滴下する滴下ノズル(以下単に「ノズル」とする)7
が接続している。また上記液剤タンク4の下部には電装
部部9が配置されている。
4は本体内に収納された液剤タンクであり、同タンク4
には液剤供給パイプ5を介して液剤を微量に供給できる
ポンプ6が設けられ、更に同ポンプ6の吐出側には液剤
を滴下する滴下ノズル(以下単に「ノズル」とする)7
が接続している。また上記液剤タンク4の下部には電装
部部9が配置されている。
【0024】矢印8は滴下された液剤を気化する気化部
を示す。10はこの気化部8の一部を成す筒体であっ
て、この筒体10と軸線をほぼ共通するようにして加熱
体1が収納配置される。即ち筒体10の底面には加熱体
1の底面外径とほぼ等しい内径を有するボス部10aが
形成され、加熱体1はこのボス部10aに対して着脱可
能に嵌挿配置される。また前記滴下ノズル7はこの加熱
体1の頂部1bの中心部の上方に開口位置するよう配置
される。なお、符号11は図1(C)において示される
ものと同様に構成された空間部2内に収納配置された加
熱手段たる電熱ヒータである。一方気化部8の下部には
電動モータ(以下単に「モータ」とする)12により回
転駆動されるファン13が配置されている。
を示す。10はこの気化部8の一部を成す筒体であっ
て、この筒体10と軸線をほぼ共通するようにして加熱
体1が収納配置される。即ち筒体10の底面には加熱体
1の底面外径とほぼ等しい内径を有するボス部10aが
形成され、加熱体1はこのボス部10aに対して着脱可
能に嵌挿配置される。また前記滴下ノズル7はこの加熱
体1の頂部1bの中心部の上方に開口位置するよう配置
される。なお、符号11は図1(C)において示される
ものと同様に構成された空間部2内に収納配置された加
熱手段たる電熱ヒータである。一方気化部8の下部には
電動モータ(以下単に「モータ」とする)12により回
転駆動されるファン13が配置されている。
【0025】上記構成の装置は使用者が適宜スイッチを
入れることにより作動させる他、図示しないタイマーに
より予め作動時刻を設定することも可能である。手動、
自動に係わらずスイッチがONとなることにより加熱体
1の空間2内に配置された電熱ヒータ11が加熱し、こ
の熱により加熱体1が加熱昇温する。図示しない温度セ
ンサより加熱体1が予め設定された温度にまで昇温した
ならば、ポンプ6およびモータ12が作動を開始する。
入れることにより作動させる他、図示しないタイマーに
より予め作動時刻を設定することも可能である。手動、
自動に係わらずスイッチがONとなることにより加熱体
1の空間2内に配置された電熱ヒータ11が加熱し、こ
の熱により加熱体1が加熱昇温する。図示しない温度セ
ンサより加熱体1が予め設定された温度にまで昇温した
ならば、ポンプ6およびモータ12が作動を開始する。
【0026】ポンプ6の作動開始により液剤タンク4内
の貯留液剤Lは滴下ノズル7を介して液滴となって加熱
体1の頂部1bの中心に向かって落下し、図2示される
ように瞬時に気化する。一方モータ12により作動して
いるファン13によって気化拡散装置本体3内には上昇
気流Aが生じており、筒体10内を上昇した気化ガスG
はこの上昇気流Aに搬送されて排気口3aから装置外部
に排出される。
の貯留液剤Lは滴下ノズル7を介して液滴となって加熱
体1の頂部1bの中心に向かって落下し、図2示される
ように瞬時に気化する。一方モータ12により作動して
いるファン13によって気化拡散装置本体3内には上昇
気流Aが生じており、筒体10内を上昇した気化ガスG
はこの上昇気流Aに搬送されて排気口3aから装置外部
に排出される。
【0027】なお、前記加熱体1は筒体10内に収納配
置されているため、周囲に上昇気流Aが存在するにも係
わらず筒体10内の空気は安定しており、滴下ノズル7
から滴下した液剤Lは正確に頂部1aに向かって落下す
ることが可能である。また滴下液剤Lが加熱体1以外に
飛び散ったり、この飛び散った液剤が筒体10の内壁面
に付着した場合には、加熱体1の熱により筒体10内は
比較的高温に保持されているため液剤は良好に気化す
る。またこの筒体10の外部に液剤が飛散することはな
いため装置内に飛散液体が付着する等の問題も生じな
い。
置されているため、周囲に上昇気流Aが存在するにも係
わらず筒体10内の空気は安定しており、滴下ノズル7
から滴下した液剤Lは正確に頂部1aに向かって落下す
ることが可能である。また滴下液剤Lが加熱体1以外に
飛び散ったり、この飛び散った液剤が筒体10の内壁面
に付着した場合には、加熱体1の熱により筒体10内は
比較的高温に保持されているため液剤は良好に気化す
る。またこの筒体10の外部に液剤が飛散することはな
いため装置内に飛散液体が付着する等の問題も生じな
い。
【0028】図5は液剤気化拡散装置の別の実施例を示
す。この実施例では加熱体1により昇温した筒体10を
液剤気化に積極的に利用するよう構成している。即ち、
本実施例においては前記筒体10の外周部に同筒体10
とほぼ軸心を共通するように外筒15が配置された構成
を有する。この外筒15によってファン13による上昇
気流Aは外筒15の周囲を上昇することになる。これに
より筒体10は直接上昇気流Aに接触することはなくな
り、加熱体1により昇温した筒体10の熱が上昇気流A
により奪われるのを防止して筒体10の保有する熱も液
剤Lの気化に積極的に利用するように構成されている。
す。この実施例では加熱体1により昇温した筒体10を
液剤気化に積極的に利用するよう構成している。即ち、
本実施例においては前記筒体10の外周部に同筒体10
とほぼ軸心を共通するように外筒15が配置された構成
を有する。この外筒15によってファン13による上昇
気流Aは外筒15の周囲を上昇することになる。これに
より筒体10は直接上昇気流Aに接触することはなくな
り、加熱体1により昇温した筒体10の熱が上昇気流A
により奪われるのを防止して筒体10の保有する熱も液
剤Lの気化に積極的に利用するように構成されている。
【0029】なお、上記装置を長時間使用していると、
加熱体1の表面に液剤の含有物が付着固化して気化効率
が低下するので、適当な時期に加熱体1の交換を行う。
また加熱体1は上述の如く筒体1のボス部10aにその
底部を嵌挿することにより筒体10内に配置されている
ので、その着脱交換は極めて容易である。また、上記交
換や装置の点検等ため装置本体3の上部は上蓋3bとな
って装置内部が開放されるようになっている。
加熱体1の表面に液剤の含有物が付着固化して気化効率
が低下するので、適当な時期に加熱体1の交換を行う。
また加熱体1は上述の如く筒体1のボス部10aにその
底部を嵌挿することにより筒体10内に配置されている
ので、その着脱交換は極めて容易である。また、上記交
換や装置の点検等ため装置本体3の上部は上蓋3bとな
って装置内部が開放されるようになっている。
【0030】
【発明の効果】本発明の加熱体は滴下された液剤の雫を
微粒に破砕する頭頂部を有する立体として形成され、微
粒の液剤は瞬時に気化する共に、比較的大きな液滴でも
所定の温度を保持する加熱体表面を移動しながら気化す
るため短時間で気化し、液剤の沸騰による液剤の変質等
の問題が生じない。
微粒に破砕する頭頂部を有する立体として形成され、微
粒の液剤は瞬時に気化する共に、比較的大きな液滴でも
所定の温度を保持する加熱体表面を移動しながら気化す
るため短時間で気化し、液剤の沸騰による液剤の変質等
の問題が生じない。
【0031】また加熱体表面には段部或いは微細な溝が
形成されているため、加熱体表面の液剤はこれら段部や
溝部を経て移動し、その移動速度を抑制できるので、加
熱体の大きさに比較して液剤の加熱体表面の滞留時間を
稼ぐことができ、小型の加熱体で効果的な気化を行うこ
とができる。
形成されているため、加熱体表面の液剤はこれら段部や
溝部を経て移動し、その移動速度を抑制できるので、加
熱体の大きさに比較して液剤の加熱体表面の滞留時間を
稼ぐことができ、小型の加熱体で効果的な気化を行うこ
とができる。
【0032】液剤気化拡散装置は当該加熱体と、加熱体
に液剤を滴下するノズルと、当該ノズルに液剤を供給す
るポンプとを有し、要すれば気化した液剤のガスを装置
外に強制的に排出するファンを有する構造であるため、
前記加熱体の有する性能を有効に発揮することが可能と
なり、装置の大きさに比較して液剤の気化性能を向上さ
せることができる。
に液剤を滴下するノズルと、当該ノズルに液剤を供給す
るポンプとを有し、要すれば気化した液剤のガスを装置
外に強制的に排出するファンを有する構造であるため、
前記加熱体の有する性能を有効に発揮することが可能と
なり、装置の大きさに比較して液剤の気化性能を向上さ
せることができる。
【図1】本発明に係る加熱体を示し、(A)は加熱体側
面図、(B)同平面図、(C)は断面図である。
面図、(B)同平面図、(C)は断面図である。
【図2】加熱体に滴下された液剤の気化状態を模式的に
示すための、頂部を中心とした加熱体の部分図である。
示すための、頂部を中心とした加熱体の部分図である。
【図3】加熱体の別の実施例を示すものであって、
(A)は加熱体側面図、(B)同平面図である。
(A)は加熱体側面図、(B)同平面図である。
【図4】図1に示す加熱体を用いた液剤気化拡散装置の
断面図である。
断面図である。
【図5】液剤気化拡散装置の別の実施例を示す気化部を
中心とした液剤気化拡散装置の断面部分図である。
中心とした液剤気化拡散装置の断面部分図である。
【図6】従来の液剤気化方法を示す概念図であって、
(A)は第1の従来方法を、(B)は第2の従来方法を
それぞれ示す。
(A)は第1の従来方法を、(B)は第2の従来方法を
それぞれ示す。
1 加熱体 1a (加熱体の)段部 1b (加熱体の)頂部 1c (加熱体の)円錐台周面 2 加熱手段収納用空間部 3 液剤気化拡散装置本体 6 液剤供給用ポンプ 7 液剤滴下用ノズル 8 気化部 10 筒体 11 電熱ヒータ 13 ファン 15 外筒 A 上昇気流 G (液剤の)気化ガス L 液剤 L1 微粒液滴 L2 小粒液滴
Claims (7)
- 【請求項1】 加熱手段により加熱され、かつ滴下供給
される液剤をこの熱により気化するよう構成した液剤気
化用加熱体であって、滴下された液剤が最初に接触する
頂部を頂点として全体が山型の立体として形成され、当
該立体の側壁部には段部或いは溝が形成されたことを特
徴とする液剤気化用加熱体。 - 【請求項2】 上段の円筒程直径が小さくなるよう複数
の円筒を積み重ねた形状でかつ頂部は略円錐形に形成さ
れることにより、全体が複数の段部を有する段付きピラ
ミッド状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の
液剤気化用加熱体。 - 【請求項3】 全体が略円錐形に形成され、かつ円錐形
の外周斜面部にはローレット目状に微細な溝が多数形成
されたことを特徴とする請求項1記載の液剤気化用加熱
体。 - 【請求項4】 本体の中心軸線に沿って本体内に空間部
が形成され、当該空間部に加熱手段が収納されるよう構
成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載
の液剤気化用加熱体。 - 【請求項5】 滴下された液剤が最初に接触する頂部を
頂点として全体が山型の立体として形成され、当該立体
の側壁部には段部或いは溝が形成された液剤気化用加熱
体を用いる液剤気化拡散装置であって、当該加熱体は筒
体内に配置され、当該加熱体の頂部上方の空間には液剤
滴下用のノズルが、その開口中心を加熱体頂部中心とほ
ぼ一致させるようにして配置され、ノズルは当該ノズル
に対して液剤を供給するポンプに接続することにより当
該加熱体の頂部中心に対して液剤を滴下供給するよう構
成したことを特徴とする液剤気化拡散装置。 - 【請求項6】 装置本体内にはファンが設けられ、気化
した液剤ガスは当該ファンによる気流により装置外に強
制排気されるよう構成したことを特徴とする請求項5記
載の液剤気化拡散装置。 - 【請求項7】 前記筒体の周囲には外筒が配置され、フ
ァンによる気流が筒体周壁に直接接触しないよう構成し
たことを特徴とする請求項6記載の液剤気化拡散装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8130562A JPH09294805A (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | 液剤気化用加熱体及び同加熱体を用いた液剤気化拡散 装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8130562A JPH09294805A (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | 液剤気化用加熱体及び同加熱体を用いた液剤気化拡散 装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09294805A true JPH09294805A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=15037227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8130562A Pending JPH09294805A (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | 液剤気化用加熱体及び同加熱体を用いた液剤気化拡散 装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09294805A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2148086A1 (es) * | 1998-08-24 | 2000-10-01 | Vitantonio Cannillo | Intercambiador de olores. |
JP2007007422A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Ethicon Inc | 滅菌システムおよびその気化装置 |
WO2009096672A3 (ko) * | 2008-01-28 | 2009-11-05 | 주식회사 바이오미스트테크놀로지 | 기록물과 유물의 소독장치, 이를 이용한 소독방법 |
WO2012083168A2 (en) * | 2010-12-17 | 2012-06-21 | Vapor Systems International, Llc | Vaporizer heating assembly and method of regulating a temperature within the vaporizer heating assembly |
JP5810101B2 (ja) * | 2011-01-19 | 2015-11-11 | Ckd株式会社 | 液体気化器 |
JP2019536486A (ja) * | 2016-09-29 | 2019-12-19 | クロネス アーゲー | 充填製品充填プラントにおいて流体媒体を気化させるための装置 |
WO2020049224A1 (en) * | 2018-09-09 | 2020-03-12 | Cleamix Oy | Disinfection method and disinfection device |
CN111166924A (zh) * | 2020-02-20 | 2020-05-19 | 陈金圣 | 一种扩香机 |
CN112654372A (zh) * | 2018-09-09 | 2021-04-13 | 克莱米克斯公司 | 消毒方法和消毒装置 |
-
1996
- 1996-04-30 JP JP8130562A patent/JPH09294805A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8739787B2 (en) | 2010-12-17 | 2014-06-03 | Vaporfection International, Inc. | Vaporizer heating assembly |
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US11541325B2 (en) | 2016-09-29 | 2023-01-03 | Krones Ag | Device for evaporating a liquid medium in a filling product filling system |
WO2020049224A1 (en) * | 2018-09-09 | 2020-03-12 | Cleamix Oy | Disinfection method and disinfection device |
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CN111166924A (zh) * | 2020-02-20 | 2020-05-19 | 陈金圣 | 一种扩香机 |
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