JPH09292452A - 核磁気共鳴測定方法 - Google Patents
核磁気共鳴測定方法Info
- Publication number
- JPH09292452A JPH09292452A JP8106671A JP10667196A JPH09292452A JP H09292452 A JPH09292452 A JP H09292452A JP 8106671 A JP8106671 A JP 8106671A JP 10667196 A JP10667196 A JP 10667196A JP H09292452 A JPH09292452 A JP H09292452A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulse
- hmbc
- nucleus
- tango
- magnetic resonance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 13C−13C遠距離スピン結合を観測すること
のできる核磁気共鳴測定方法を提供する。 【解決手段】 HMBC測定用パルス列の最初の励起パ
ルスをTANGOパルスに置換したパルス列を用いて測
定する。TANGOパルスに続けてスピンロックパルス
を印加しても良い。TANGOパルスに先立ってBIR
Dパルスを印加しても良い。検出期間中にデカップリン
グ用高周波を照射しても良い。
のできる核磁気共鳴測定方法を提供する。 【解決手段】 HMBC測定用パルス列の最初の励起パ
ルスをTANGOパルスに置換したパルス列を用いて測
定する。TANGOパルスに続けてスピンロックパルス
を印加しても良い。TANGOパルスに先立ってBIR
Dパルスを印加しても良い。検出期間中にデカップリン
グ用高周波を照射しても良い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核磁気共鳴(NM
R)測定方法に関し、特に生合成研究に用いて好適な核
磁気共鳴測定方法に関するものである。
R)測定方法に関し、特に生合成研究に用いて好適な核
磁気共鳴測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】NMRを利用して天然有機化合物の生合
成経路を解明する際の一つの有効な方法は、二重標識
(ダブルラベル)法である。この方法のポイントは、13
C−13C結合を有するラベル体を用いて目的化合物を標
識(ラべリング)し、その13C−13Cスピン結合の観測
によって標識位置を決定することにあるが、場合によっ
ては、転位反応のため、13C−12C−13Cという標識位
置関係になることがある。その例としてスクアレンから
トリテルペンが生成する過程を図1に示す。
成経路を解明する際の一つの有効な方法は、二重標識
(ダブルラベル)法である。この方法のポイントは、13
C−13C結合を有するラベル体を用いて目的化合物を標
識(ラべリング)し、その13C−13Cスピン結合の観測
によって標識位置を決定することにあるが、場合によっ
ては、転位反応のため、13C−12C−13Cという標識位
置関係になることがある。その例としてスクアレンから
トリテルペンが生成する過程を図1に示す。
【0003】この場合、13CH3 13CO2 Hを用いてラ
ベルすると、メチル基の1,2転位反応により、13CH
3 −12CH−13CH−という1,3の標識関係が部分的
に生ずる。
ベルすると、メチル基の1,2転位反応により、13CH
3 −12CH−13CH−という1,3の標識関係が部分的
に生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】生合成経路を厳密に証
明するには、1,3位の炭素が同時に13Cでラベルされ
ていることを証明する必要がある。13C−13Cスピン結
合Jc-c(=30〜60Hz)を観測する最も一般的な手法とし
てINADEQUATE法(Incredible Natural AbundanceDouble
Quantum Transfer Experiment 法)があるが、この方
法による13CH3 − 12CH−13CH−という標識関係の
証明は、13C−13Cスピン結合のスピン結合定数 2Jc-
c が通常数Hz程度と非常に小さくなるため特殊な例外を
除いては困難であった。しかも、この方法には、測定感
度が低く多数回の積算が必要なため、測定時間が非常に
長くなるという欠点もある。
明するには、1,3位の炭素が同時に13Cでラベルされ
ていることを証明する必要がある。13C−13Cスピン結
合Jc-c(=30〜60Hz)を観測する最も一般的な手法とし
てINADEQUATE法(Incredible Natural AbundanceDouble
Quantum Transfer Experiment 法)があるが、この方
法による13CH3 − 12CH−13CH−という標識関係の
証明は、13C−13Cスピン結合のスピン結合定数 2Jc-
c が通常数Hz程度と非常に小さくなるため特殊な例外を
除いては困難であった。しかも、この方法には、測定感
度が低く多数回の積算が必要なため、測定時間が非常に
長くなるという欠点もある。
【0005】本発明は、上述した諸点に鑑み、INADEQUA
TE法によらず13C−13Cスピン結合を観測できる核磁気
共鳴測定方法を提供することを目的とするものである。
TE法によらず13C−13Cスピン結合を観測できる核磁気
共鳴測定方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の核磁気共鳴測定方法は、HMBC測定用パ
ルス列の最初の励起パルスをTANGOパルスに置換し
たパルス列を用いて測定することを特徴としている。
め、本発明の核磁気共鳴測定方法は、HMBC測定用パ
ルス列の最初の励起パルスをTANGOパルスに置換し
たパルス列を用いて測定することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳説する。HMBC(HeteronuclearMultiple-B
ond Correlation) 法は 1H核観測異種核相関法の一種
である。この1H核観測異種核相関法は、従来の13C核
を観測する異種核相関法( 1H−13CCOSYや 1H−
13CロングレンジCOSY等)に比べて感度が著しく向
上するという特徴を持っている。図2は、13C核観測異
種核相関法(上)と 1H核観測異種核相関法(下)の違
いを説明した模式図である。13C核観測異種核相関法で
は、 1H核で展開した磁化を13C核に移し、13C核につ
いて観測を行うのに対し、 1H核観測異種核相関法で
は、 1H核の磁化を一旦13C核に移して展開させた後 1
H核へ戻して 1H核について観測を行うことが特徴であ
り、13C核観測異種核相関法に比べ最大で約8倍の感度
向上が得られる。
の形態を詳説する。HMBC(HeteronuclearMultiple-B
ond Correlation) 法は 1H核観測異種核相関法の一種
である。この1H核観測異種核相関法は、従来の13C核
を観測する異種核相関法( 1H−13CCOSYや 1H−
13CロングレンジCOSY等)に比べて感度が著しく向
上するという特徴を持っている。図2は、13C核観測異
種核相関法(上)と 1H核観測異種核相関法(下)の違
いを説明した模式図である。13C核観測異種核相関法で
は、 1H核で展開した磁化を13C核に移し、13C核につ
いて観測を行うのに対し、 1H核観測異種核相関法で
は、 1H核の磁化を一旦13C核に移して展開させた後 1
H核へ戻して 1H核について観測を行うことが特徴であ
り、13C核観測異種核相関法に比べ最大で約8倍の感度
向上が得られる。
【0008】HMBC法は、その様な特徴を持っている
1H核観測異種核相関法の中に分類され、特に、 1Hの
ロングレンジJスカラー結合を持っている13Cとの間の
化学シフト相関スペクトルを取得する手法である。この
方法で得られるHMBCスペクトルは、13C観測では、
例えば 1H−13CロングレンジCOSYスペクトルに相
当する。図3はHMBC法の基本パルスシーケンスを示
しており、 1H核に対しては90°−180 °パルスを、13
C核に対しては90°−90°−90°パルスを夫々印加し、
観測は 1H核について検出時間t2 にわたり行われる。
展開時間t1 は13C核に対する第2の90°パルスと第3
の90°パルスの間に設定され、展開時間t1 の半分の時
点で 1H核へ 180°パルスが加えられる。この 180°パ
ルスにより、磁化は、展開時間の前半を2量子遷移(Do
uble-Quantum Coherence=DQC)の状態で展開され、
後半は0量子遷移(Zero-Quantum Coherence=ZQC)
の状態で展開されることになる。
1H核観測異種核相関法の中に分類され、特に、 1Hの
ロングレンジJスカラー結合を持っている13Cとの間の
化学シフト相関スペクトルを取得する手法である。この
方法で得られるHMBCスペクトルは、13C観測では、
例えば 1H−13CロングレンジCOSYスペクトルに相
当する。図3はHMBC法の基本パルスシーケンスを示
しており、 1H核に対しては90°−180 °パルスを、13
C核に対しては90°−90°−90°パルスを夫々印加し、
観測は 1H核について検出時間t2 にわたり行われる。
展開時間t1 は13C核に対する第2の90°パルスと第3
の90°パルスの間に設定され、展開時間t1 の半分の時
点で 1H核へ 180°パルスが加えられる。この 180°パ
ルスにより、磁化は、展開時間の前半を2量子遷移(Do
uble-Quantum Coherence=DQC)の状態で展開され、
後半は0量子遷移(Zero-Quantum Coherence=ZQC)
の状態で展開されることになる。
【0009】測定は、展開時間t1 を微小ステップで順
次変化させて所定回数繰り返し行われ、その結果得られ
た一連のFID信号(自由誘導減衰信号)を、時間t2
についてフーリエ変換した後、更に時間t1 についてフ
ーリエ変換することにより、2次元NMRスペクトルを
得ることができる。
次変化させて所定回数繰り返し行われ、その結果得られ
た一連のFID信号(自由誘導減衰信号)を、時間t2
についてフーリエ変換した後、更に時間t1 についてフ
ーリエ変換することにより、2次元NMRスペクトルを
得ることができる。
【0010】上述した13C核に対する最初の90°パルス
は、低域Jフィルター(Low-Pass Jfilter) として機能
し、直接結合している 1H核と13C核の相関を消去する
(弱める)役割を果たしている。
は、低域Jフィルター(Low-Pass Jfilter) として機能
し、直接結合している 1H核と13C核の相関を消去する
(弱める)役割を果たしている。
【0011】この様にロングレンジカップリングに関す
る情報を取得できるHMBC法であるが、13C核に直接
結合した 1H核からのクロスピークを消去するために低
域Jフィルターを使用しているので、生合成実験で観測
すべきサテライトピークは、このローパスJフィルター
で消去されてしまう。そこで、本発明者は、このフィル
ターを使用せずに(即ち、13C核に対する最初の90°パ
ルスを除去して低域Jフィルターの作用を無くして)、
生合成実験で観測すべきサテライトピークが消去されな
いような測定を行うことを検討した。しかしながら、H
MBC法においてローパスJフィルターの作用を取り除
いた場合、13C核に直接結合した 1H核からのクロスピ
ークに加え、従来型HMBCによるクロスピークが混在
して観測されるため、スペクトルは非常に複雑になり、
解析が困難となる。
る情報を取得できるHMBC法であるが、13C核に直接
結合した 1H核からのクロスピークを消去するために低
域Jフィルターを使用しているので、生合成実験で観測
すべきサテライトピークは、このローパスJフィルター
で消去されてしまう。そこで、本発明者は、このフィル
ターを使用せずに(即ち、13C核に対する最初の90°パ
ルスを除去して低域Jフィルターの作用を無くして)、
生合成実験で観測すべきサテライトピークが消去されな
いような測定を行うことを検討した。しかしながら、H
MBC法においてローパスJフィルターの作用を取り除
いた場合、13C核に直接結合した 1H核からのクロスピ
ークに加え、従来型HMBCによるクロスピークが混在
して観測されるため、スペクトルは非常に複雑になり、
解析が困難となる。
【0012】図4はその様子を説明するためのHMBC
スペクトルを示している。試料はポートミシン化合物
で、左側のスペクトルは図3の基本パルスシーケンスで
得られた従来型のHMBCスペクトル、右側のスペクト
ルは図3のパルスシーケンスから13C核に対する最初の
90°パルスを除去して測定したHMBCスペクトルで、
低域フィルタを外したことにより、右側のスペクトルの
ピークパターンが複雑になっていることが分かる。
スペクトルを示している。試料はポートミシン化合物
で、左側のスペクトルは図3の基本パルスシーケンスで
得られた従来型のHMBCスペクトル、右側のスペクト
ルは図3のパルスシーケンスから13C核に対する最初の
90°パルスを除去して測定したHMBCスペクトルで、
低域フィルタを外したことにより、右側のスペクトルの
ピークパターンが複雑になっていることが分かる。
【0013】そこで本発明者は、低域Jフィルターの作
用を取り除くと共に、TANGO(Testing for Adjacen
t Nuclei with a Gyration Operator)パルスを用いるこ
とにより、従来型HMBCによるクロスピークを消去し
13C核に直接結合した 1H核からのクロスピークのみを
観測できる核磁気共鳴測定方法を開発した。
用を取り除くと共に、TANGO(Testing for Adjacen
t Nuclei with a Gyration Operator)パルスを用いるこ
とにより、従来型HMBCによるクロスピークを消去し
13C核に直接結合した 1H核からのクロスピークのみを
観測できる核磁気共鳴測定方法を開発した。
【0014】図5(a)は、本発明による核磁気共鳴測
定方法の基本パルスシーケンスを示している。図3のH
MBC法の基本パルスシーケンスと比較すると、低域J
フィルターとして機能する13核への最初の90°パルスが
除かれると共に、 1H核への最初の90°パルス(励起パ
ルス)がTANGOパルスとそれに続くスピンロックパ
ルスと置き換えられている。
定方法の基本パルスシーケンスを示している。図3のH
MBC法の基本パルスシーケンスと比較すると、低域J
フィルターとして機能する13核への最初の90°パルスが
除かれると共に、 1H核への最初の90°パルス(励起パ
ルス)がTANGOパルスとそれに続くスピンロックパ
ルスと置き換えられている。
【0015】TANGOパルスは、R.FREEMAN
等によって最初に発表され(JOURNALOF MAGNETIC RESONA
NCE 58, 348-353(1984))、図5(a)に示されているよ
うに1H核への 135°−180 °−45パルスと、 1H核へ
の 180°パルスにタイミングを合わせた13C核への 180
°パルスから構成される。
等によって最初に発表され(JOURNALOF MAGNETIC RESONA
NCE 58, 348-353(1984))、図5(a)に示されているよ
うに1H核への 135°−180 °−45パルスと、 1H核へ
の 180°パルスにタイミングを合わせた13C核への 180
°パルスから構成される。
【0016】図6にTANGOパルスのベクトルモデル
を示す。図6において、X軸方向から135 °パルスを印
加すると、Z磁化はY軸方向に135 °回転する。スピン
展開時間(τ)の後、直接結合由来の速いスピン(F)
と遅いスピン(S)が円錐上のX軸方向に配向する。こ
の時、遠距離スピン結合に由来する磁化(L)は、その
地点に留まる。この段階で 180°パルスを水素核と炭素
核に同時に加えると、遠距離スピン結合由来の磁化
(L)は180 °反転する。また、速いスピン(F)と遅
いスピン(S)も同時に反転するが、スピン(F)とス
ピン(S)の入れ替えが起こる。更に、同一スピン展開
時間(τ)後には、速いスピン(F)と遅いスピン
(S)は円錐上の+Y軸方向に配向する。
を示す。図6において、X軸方向から135 °パルスを印
加すると、Z磁化はY軸方向に135 °回転する。スピン
展開時間(τ)の後、直接結合由来の速いスピン(F)
と遅いスピン(S)が円錐上のX軸方向に配向する。こ
の時、遠距離スピン結合に由来する磁化(L)は、その
地点に留まる。この段階で 180°パルスを水素核と炭素
核に同時に加えると、遠距離スピン結合由来の磁化
(L)は180 °反転する。また、速いスピン(F)と遅
いスピン(S)も同時に反転するが、スピン(F)とス
ピン(S)の入れ替えが起こる。更に、同一スピン展開
時間(τ)後には、速いスピン(F)と遅いスピン
(S)は円錐上の+Y軸方向に配向する。
【0017】一方、遠距離スピン結合由来の磁化(L)
は、−Y軸方向に留まっている。この状態でX軸方向か
ら45°パルスを印加すると、遠距離スピン結合由来の磁
化はZ軸方向に、直接結合由来の速いスピン(F)と遅
いスピン(S)はY軸方向に配向する。このY軸方向に
配向したスピン(F)とスピン(S)のみが、その後の
HMBC測定のシーケンスで二次元展開されて検出され
る。その際、遠距離スピン結合由来の磁化(L)はZ軸
方向に配向しているため、観測されない。この遠距離ス
ピン結合由来の磁化の消去をより完全に行うため、Y軸
方向にスピンロックパルスSLを印加し、Y軸方向の磁
化の位相を揃えると同時にZ軸磁化を消去する。
は、−Y軸方向に留まっている。この状態でX軸方向か
ら45°パルスを印加すると、遠距離スピン結合由来の磁
化はZ軸方向に、直接結合由来の速いスピン(F)と遅
いスピン(S)はY軸方向に配向する。このY軸方向に
配向したスピン(F)とスピン(S)のみが、その後の
HMBC測定のシーケンスで二次元展開されて検出され
る。その際、遠距離スピン結合由来の磁化(L)はZ軸
方向に配向しているため、観測されない。この遠距離ス
ピン結合由来の磁化の消去をより完全に行うため、Y軸
方向にスピンロックパルスSLを印加し、Y軸方向の磁
化の位相を揃えると同時にZ軸磁化を消去する。
【0018】図5(b)は、本発明による核磁気共鳴測
定方法の他のパルスシーケンスを示しており、図5
(a)のパルスシーケンスに比べFID信号の検出期間
を遅らせると共に、FID信号検出期間の間13C核にデ
カップリング用高周波を照射するようにしている。
定方法の他のパルスシーケンスを示しており、図5
(a)のパルスシーケンスに比べFID信号の検出期間
を遅らせると共に、FID信号検出期間の間13C核にデ
カップリング用高周波を照射するようにしている。
【0019】図7(a)は、本発明による核磁気共鳴測
定方法の他のパルスシーケンスを示しており、図5
(a)のパルスシーケンスのTANGOパルスの前にB
IRDパルスを付け加えると共に、磁場勾配パルスG1
,G2 を加えている。
定方法の他のパルスシーケンスを示しており、図5
(a)のパルスシーケンスのTANGOパルスの前にB
IRDパルスを付け加えると共に、磁場勾配パルスG1
,G2 を加えている。
【0020】図7(b)は、本発明による核磁気共鳴測
定方法の他のパルスシーケンスを示しており、図5
(b)のパルスシーケンスのTANGOパルスの前にB
IRDパルスを付け加えると共に、磁場勾配パルスG1
,G2 を加えている。
定方法の他のパルスシーケンスを示しており、図5
(b)のパルスシーケンスのTANGOパルスの前にB
IRDパルスを付け加えると共に、磁場勾配パルスG1
,G2 を加えている。
【0021】図8は、13Cの二重標識体でラベルされた
メナキノンをモデル化合物として測定した、(a)従来
型HMBCで低域Jフィルタを取り除いた測定法により
得られた従来型HMBCスペクトル、(b)図7(a)
のパルスシーケンスで得られたTANGO−HMBCス
ペクトル、(c)図7(b)のパルスシーケンスで得ら
れたDecoupled−TANGO−HMBCスペクトルであ
る。
メナキノンをモデル化合物として測定した、(a)従来
型HMBCで低域Jフィルタを取り除いた測定法により
得られた従来型HMBCスペクトル、(b)図7(a)
のパルスシーケンスで得られたTANGO−HMBCス
ペクトル、(c)図7(b)のパルスシーケンスで得ら
れたDecoupled−TANGO−HMBCスペクトルであ
る。
【0022】従来型HMBCスペクトルでは、B1,C
1のメチル基のサテライトプロトンからのB1−B2,
C1−C2のHMBCクロスピークが観測され、同時に
従来型HMBCクロスピークも観測される。このスペク
トルでは、サテライトプロトンからのクロスピークと従
来型HMBCクロスピークが混在しているため、スペク
トルは複雑となり、解析が困難となる。
1のメチル基のサテライトプロトンからのB1−B2,
C1−C2のHMBCクロスピークが観測され、同時に
従来型HMBCクロスピークも観測される。このスペク
トルでは、サテライトプロトンからのクロスピークと従
来型HMBCクロスピークが混在しているため、スペク
トルは複雑となり、解析が困難となる。
【0023】TANGO−HMBCスペクトルでは、従
来型HMBCクロスピークが非常に低く抑えられ、サテ
ライトプロトンからのクロスピークA1−A2,B1−
B2,C1−C2等が明確に観測され解析が可能となっ
ている。
来型HMBCクロスピークが非常に低く抑えられ、サテ
ライトプロトンからのクロスピークA1−A2,B1−
B2,C1−C2等が明確に観測され解析が可能となっ
ている。
【0024】図9はHMBCクロスピークの模式図であ
る。図9において、(上)は12Cに直接結合した水素に
由来するHMBCクロスピーク、(下)は本発明のTA
NGO−HMBC法により得られる13Cに直接結合した
水素に由来するHMBCクロスピークを説明する模式図
である。12Cに直接結合した水素は、その水素と13Cの
化学シフトの位置H-2,C-4の交点に一つのクロスピー
クを与えるのに対し、13Cに直接結合した水素は、 1J
C-H 結合により大きく分裂し、そのサテライトピークの
位置に二つのピークを与える。この13Cに直接結合した
水素から三結合離れた炭素とのHMBCクロスピークを
観測することにより、転位反応により生じた13C−12C
−13Cの 1,3の関係を証明することができる。
る。図9において、(上)は12Cに直接結合した水素に
由来するHMBCクロスピーク、(下)は本発明のTA
NGO−HMBC法により得られる13Cに直接結合した
水素に由来するHMBCクロスピークを説明する模式図
である。12Cに直接結合した水素は、その水素と13Cの
化学シフトの位置H-2,C-4の交点に一つのクロスピー
クを与えるのに対し、13Cに直接結合した水素は、 1J
C-H 結合により大きく分裂し、そのサテライトピークの
位置に二つのピークを与える。この13Cに直接結合した
水素から三結合離れた炭素とのHMBCクロスピークを
観測することにより、転位反応により生じた13C−12C
−13Cの 1,3の関係を証明することができる。
【0025】しかし、本発明によるTANGO−HMB
Cスペクトルの一つの問題点は、サテライトプロトンが
1JC-H によって大きく二本に分裂するため、クロスピ
ークも二本に分裂して観測されることである。そのた
め、クロスピークの位置は一次元プロトンNMRスペク
トルに対応せず、スペクトルが複雑な場合、解析が困難
になる。この問題は、次のDecoupled−TANGO−H
MBCスペクトルにより解決される。
Cスペクトルの一つの問題点は、サテライトプロトンが
1JC-H によって大きく二本に分裂するため、クロスピ
ークも二本に分裂して観測されることである。そのた
め、クロスピークの位置は一次元プロトンNMRスペク
トルに対応せず、スペクトルが複雑な場合、解析が困難
になる。この問題は、次のDecoupled−TANGO−H
MBCスペクトルにより解決される。
【0026】Decoupled−TANGO−HMBCスペク
トルではスペクトルは単純化され、二つに分裂したクロ
スピークは一つになり、クロスピークの解析は従来のH
MBCスペクトルと同様に一次元プロトンNMRの化学
シフトに対応するため、容易となる。
トルではスペクトルは単純化され、二つに分裂したクロ
スピークは一つになり、クロスピークの解析は従来のH
MBCスペクトルと同様に一次元プロトンNMRの化学
シフトに対応するため、容易となる。
【0027】図10は13Cの二重標識体でラベルされた
アゴノミン酸をモデル化合物として測定した、(a)従
来型HMBCスペクトル、(b)図5(a)のパルスシ
ーケンスで得られたTANGO−HMBCスペクトル、
(c)図5(b)のパルスシーケンスで得られたDecou
pled−TANGO−HMBCスペクトルである。これら
のスペクトルを解析した結果証明されたアゴノミン酸の
生合成のスキームを図11に示す。この化合物でメチル
基における 1,2転位反応を証明するのにTANGO−H
MBC法が使用された。
アゴノミン酸をモデル化合物として測定した、(a)従
来型HMBCスペクトル、(b)図5(a)のパルスシ
ーケンスで得られたTANGO−HMBCスペクトル、
(c)図5(b)のパルスシーケンスで得られたDecou
pled−TANGO−HMBCスペクトルである。これら
のスペクトルを解析した結果証明されたアゴノミン酸の
生合成のスキームを図11に示す。この化合物でメチル
基における 1,2転位反応を証明するのにTANGO−H
MBC法が使用された。
【0028】なお、本発明によるTANGO−HMBC
法にとって重要なパラメータは、適切なスピン展開時間
Δ2 の設定である。図12は、TANGO−HMBC法
において二重標識されたスピン系−12CHY −13CHM
(13CH3A)−12CHX −のメチル基プロトンに注目し
て、(a)一結合、(b)二結合の炭素とのスピン結合
によるクロスピーク強度とスピン展開時間の依存性につ
いてそれぞれプロットした図である。
法にとって重要なパラメータは、適切なスピン展開時間
Δ2 の設定である。図12は、TANGO−HMBC法
において二重標識されたスピン系−12CHY −13CHM
(13CH3A)−12CHX −のメチル基プロトンに注目し
て、(a)一結合、(b)二結合の炭素とのスピン結合
によるクロスピーク強度とスピン展開時間の依存性につ
いてそれぞれプロットした図である。
【0029】どちらも、直接結合(direct bond) 由来の
J-modulation を受け、ピーク強度はサインカーブを描
いて変化することが分かる。この図から、例えばτ=60
msecの時は一結合の炭素によるシグナルはS/N良く観
測できるが、二結合の炭素ではS/Nの低下のために観
測ができない。それに対してτ=64msecでは、一結合の
炭素によるシグナルは低く押さえられて観測に適さず、
逆に二結合の炭素によるシグナルはS/Nが増加し観測
に適していることが分かる。この様に、TANGO−H
MBC法では、スピン展開時間の設定如何によってはク
ロスピークの観測できない場合があるので、注意を払う
必要がある。
J-modulation を受け、ピーク強度はサインカーブを描
いて変化することが分かる。この図から、例えばτ=60
msecの時は一結合の炭素によるシグナルはS/N良く観
測できるが、二結合の炭素ではS/Nの低下のために観
測ができない。それに対してτ=64msecでは、一結合の
炭素によるシグナルは低く押さえられて観測に適さず、
逆に二結合の炭素によるシグナルはS/Nが増加し観測
に適していることが分かる。この様に、TANGO−H
MBC法では、スピン展開時間の設定如何によってはク
ロスピークの観測できない場合があるので、注意を払う
必要がある。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したごとく、本発明によれば、
13Cに直接結合したサテライトプロトンからのHMBC
シグナルを観測することができ、生合成研究における標
識位置の帰属に対して非常に有効である。特に、転位反
応に伴う1,3位の関係の証明には非常に威力を発揮す
る。
13Cに直接結合したサテライトプロトンからのHMBC
シグナルを観測することができ、生合成研究における標
識位置の帰属に対して非常に有効である。特に、転位反
応に伴う1,3位の関係の証明には非常に威力を発揮す
る。
【図1】 スクアレンからトリテルペンが生成する過程
を示す図である。
を示す図である。
【図2】 13C核観測異種核相関法と 1H核観測異種核
相関法の違いを説明した模式図である。
相関法の違いを説明した模式図である。
【図3】 本発明の前提となるHMBC法に用いられる
基本パルスシーケンスを示す図である。
基本パルスシーケンスを示す図である。
【図4】 従来型のHMBCスペクトルと低域フィルタ
を外したHMBCスペクトルの違いを示す図である。
を外したHMBCスペクトルの違いを示す図である。
【図5】 (a)は本発明による核磁気共鳴測定方法の
基本パルスシーケンスを示す図、(b)は本発明による
核磁気共鳴測定方法の他のパルスシーケンスを示す図で
ある。
基本パルスシーケンスを示す図、(b)は本発明による
核磁気共鳴測定方法の他のパルスシーケンスを示す図で
ある。
【図6】 TANGOパルスのベクトルモデルを示す図
である。
である。
【図7】 (a),(b)はそれぞれ本発明による核磁
気共鳴測定方法の他のパルスシーケンスを示す図であ
る。
気共鳴測定方法の他のパルスシーケンスを示す図であ
る。
【図8】 13Cの二重標識体でラベルされたメナキノン
をモデル化合物として測定した、(a)従来型HMBC
で低域Jフィルタを取り除いた測定法により得られた従
来型HMBCスペクトル、(b)図6(a)のパルスシ
ーケンスで得られたTANGO−HMBCスペクトル、
(c)図6(b)のパルスシーケンスで得られたDecou
pled−TANGO−HMBCスペクトルを夫々示す図で
ある。図である。
をモデル化合物として測定した、(a)従来型HMBC
で低域Jフィルタを取り除いた測定法により得られた従
来型HMBCスペクトル、(b)図6(a)のパルスシ
ーケンスで得られたTANGO−HMBCスペクトル、
(c)図6(b)のパルスシーケンスで得られたDecou
pled−TANGO−HMBCスペクトルを夫々示す図で
ある。図である。
【図9】 HMBCクロスピークの模式図である。
【図10】 13Cの二重標識体でラベルされたアゴノミ
ン酸をモデル化合物として測定した、(a)従来型HM
BCスペクトル、(b)TANGO−HMBCスペクト
ル、(c)Decoupled−TANGO−HMBCスペクト
ルである。
ン酸をモデル化合物として測定した、(a)従来型HM
BCスペクトル、(b)TANGO−HMBCスペクト
ル、(c)Decoupled−TANGO−HMBCスペクト
ルである。
【図11】 アゴノミン酸の生合成のスキームを示す図
である。
である。
【図12】 TANGO−HMBC法において、(a)
一結合、(b)二結合の炭素とのスピン結合によるクロ
スピーク強度とスピン展開時間の依存性についてそれぞ
れプロットした図である。
一結合、(b)二結合の炭素とのスピン結合によるクロ
スピーク強度とスピン展開時間の依存性についてそれぞ
れプロットした図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 スクアレンからトリテルペンが生成する過程
を示す図である。
を示す図である。
【図2】 13C核観測異種核相関法と 1H核観測異種核
相関法の違いを説明した模式図である。
相関法の違いを説明した模式図である。
【図3】 本発明の前提となるHMBC法に用いられる
基本パルスシーケンスを示す図である。
基本パルスシーケンスを示す図である。
【図4】 従来型のHMBCスペクトルと低域フィルタ
を外したHMBCスペクトルの違いを示す図である。
を外したHMBCスペクトルの違いを示す図である。
【図5】 (a)は本発明による核磁気共鳴測定方法の
基本パルスシーケンスを示す図、(b)は本発明による
核磁気共鳴測定方法の他のパルスシーケンスを示す図で
ある。
基本パルスシーケンスを示す図、(b)は本発明による
核磁気共鳴測定方法の他のパルスシーケンスを示す図で
ある。
【図6】 TANGOパルスのベクトルモデルを示す図
である。
である。
【図7】 (a),(b)はそれぞれ本発明による核磁
気共鳴測定方法の他のパルスシーケンスを示す図であ
る。
気共鳴測定方法の他のパルスシーケンスを示す図であ
る。
【図8】 13Cの二重標識体でラベルされたメナキノン
をモデル化合物として測定した、(a)従来型HMBC
で低域Jフィルタを取り除いた測定法により得られた従
来型HMBCスペクトル、(b)図6(a)のパルスシ
ーケンスで得られたTANGO−HMBCスペクトル、
(c)図6(b)のパルスシーケンスで得られたDecou
pled−TANGO−HMBCスペクトルを夫々示す図で
ある。図である。
をモデル化合物として測定した、(a)従来型HMBC
で低域Jフィルタを取り除いた測定法により得られた従
来型HMBCスペクトル、(b)図6(a)のパルスシ
ーケンスで得られたTANGO−HMBCスペクトル、
(c)図6(b)のパルスシーケンスで得られたDecou
pled−TANGO−HMBCスペクトルを夫々示す図で
ある。図である。
【図9】 HMBCクロスピークの模式図である。
【図10】 13Cの二重標識体でラベルされたアゴノミ
ン酸をモデル化合物として測定した、従来型HMBCス
ペクトル、TANGO−HMBCスペクトル、Decoupl
ed−TANGO−HMBCスペクトルを示す図である。
ン酸をモデル化合物として測定した、従来型HMBCス
ペクトル、TANGO−HMBCスペクトル、Decoupl
ed−TANGO−HMBCスペクトルを示す図である。
【図11】 アゴノミン酸の生合成のスキームを示す図
である。
である。
【図12】 TANGO−HMBC法において、(a)
一結合、(b)二結合の炭素とのスピン結合によるクロ
スピーク強度とスピン展開時間の依存性についてそれぞ
れプロットした図である。
一結合、(b)二結合の炭素とのスピン結合によるクロ
スピーク強度とスピン展開時間の依存性についてそれぞ
れプロットした図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 HMBC測定用パルス列の最初の励起パ
ルスをTANGOパルスに置換したパルス列を用いて測
定することを特徴とする核磁気共鳴測定方法。 - 【請求項2】 HMBC測定用パルス列の最初の励起パ
ルスをTANGOパルスとそれに続くスピンロックパル
スに置換したパルス列を用いて測定することを特徴とす
る請求項1記載の核磁気共鳴測定方法。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の核磁気共
鳴測定方法であって、置換したTANGOパルスに先立
ってBIRDパルスを加えることを特徴とする核磁気共
鳴測定方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
の核磁気共鳴測定方法であって、検出期間中にデカップ
リング用高周波を照射することを特徴とする核磁気共鳴
測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8106671A JPH09292452A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 核磁気共鳴測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8106671A JPH09292452A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 核磁気共鳴測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09292452A true JPH09292452A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=14439545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8106671A Withdrawn JPH09292452A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 核磁気共鳴測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09292452A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004508858A (ja) * | 2000-09-12 | 2004-03-25 | アメルシャム ヘルス アクスイェ セルスカプ | 磁気共鳴映像剤が分極された核スピンを用いる試料の磁気共鳴研究の方法 |
CN106153660A (zh) * | 2015-04-27 | 2016-11-23 | 上海凯赛生物技术研发中心有限公司 | 聚酯酰胺的鉴定方法 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP8106671A patent/JPH09292452A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004508858A (ja) * | 2000-09-12 | 2004-03-25 | アメルシャム ヘルス アクスイェ セルスカプ | 磁気共鳴映像剤が分極された核スピンを用いる試料の磁気共鳴研究の方法 |
CN106153660A (zh) * | 2015-04-27 | 2016-11-23 | 上海凯赛生物技术研发中心有限公司 | 聚酯酰胺的鉴定方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Mueller | Sensitivity enhanced detection of weak nuclei using heteronuclear multiple quantum coherence | |
Larsen et al. | Double electron–electron resonance spin–echo modulation: Spectroscopic measurement of electron spin pair separations in orientationally disordered solids | |
Shoolery | Recent developments in 13C-and proton-NMR | |
Mishkovsky et al. | Progress in hyperpolarized ultrafast 2D NMR spectroscopy | |
US4238735A (en) | Indirect detection of nuclear spins of low gyromagentic ratio coupled to spins of high gyromagnetic ratio | |
US6184683B1 (en) | Method to improve resolution of two-dimensional heteronuclear correlation spectra in solid-state NMR | |
Derome | The use of NMR spectroscopy in the structure determination of natural products: two-dimensional methods | |
JP4599490B2 (ja) | Nmrスペクトロスコピーの方法及び構成 | |
Koskela et al. | LR-CAHSQC: an application of a Carr–Purcell–Meiboom–Gill-type sequence to heteronuclear multiple bond correlation spectroscopy | |
Lee et al. | Homonuclear J‐refocused spectral editing technique for quantification of glutamine and glutamate by 1H NMR spectroscopy | |
Koźmiński | Simplified multiplet pattern HSQC-TOCSY experiment for accurate determination of long-range heteronuclear coupling constants | |
Kay et al. | Sensitivity enhancement of 13C T1 measurements via polarization transfer | |
Dzuba et al. | Electron spin echo detection of quantum beats and double-quantum coherence in spin-correlated radical pairs of protonated photosynthetic reaction centers | |
Schroeder et al. | Indirect detection of selenium‐77 in nuclear magnetic resonance spectra of organoselenium compounds | |
Zhu et al. | Selection of coherence transfer pathways by pulsed‐field gradients in NMR spectroscopy | |
Antonijevic et al. | Probing amide bond nitrogens in solids using 14N NMR spectroscopy | |
JPH09292452A (ja) | 核磁気共鳴測定方法 | |
Petkova et al. | Rotational resonance in uniformly 13C-labeled solids: effects on high-resolution magic-angle spinning NMR spectra and applications in structural studies of biomolecular systems | |
Mali et al. | Enhancing sensitivity or resolution of homonuclear correlation experiment for half-integer quadrupolar nuclei | |
Kay | Artifacts can emerge in spectra recorded with even the simplest of pulse schemes: an HMQC case study | |
Dumoulin | Suppression of water and other noncoupled spins by homonuclear polarization transfer in magnetic resonance imaging | |
Shrot et al. | Spatially resolved multidimensional NMR spectroscopy within a single scan | |
Qiu et al. | An1H–13C–13C-Edited1H NMR Experiment for Making Resonance Assignments in the Active Site of Heme Proteins | |
Schröder | Xenon Biosensor HyperCEST MRI | |
Zilm et al. | Applications of zero field and 2-dimensional nmr methods to fossil fuels |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030701 |