JPH09286121A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JPH09286121A JPH09286121A JP12645096A JP12645096A JPH09286121A JP H09286121 A JPH09286121 A JP H09286121A JP 12645096 A JP12645096 A JP 12645096A JP 12645096 A JP12645096 A JP 12645096A JP H09286121 A JPH09286121 A JP H09286121A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2202/00—Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
- B41J2202/01—Embodiments of or processes related to ink-jet heads
- B41J2202/10—Finger type piezoelectric elements
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧電素子部材を駆動してインクを噴出する印
字ヘッドにおいて、圧電素子部材に発生する逆起電力に
より正確なインクの有無検知を可能とする。 【解決手段】 印字ヘッド44は複数の圧電素子部材7
6に選択的に駆動信号を印加して圧電素子部材76の変
位により各インク噴出チャンネル75内のインクを噴出
する。その際、インクを介して伝搬される圧力により他
の非駆動の圧電素子部材76に発生する逆起電力の大き
さを判別部60で判定してインクの有無を検知する。
字ヘッドにおいて、圧電素子部材に発生する逆起電力に
より正確なインクの有無検知を可能とする。 【解決手段】 印字ヘッド44は複数の圧電素子部材7
6に選択的に駆動信号を印加して圧電素子部材76の変
位により各インク噴出チャンネル75内のインクを噴出
する。その際、インクを介して伝搬される圧力により他
の非駆動の圧電素子部材76に発生する逆起電力の大き
さを判別部60で判定してインクの有無を検知する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを用紙に噴
出して印字するインクジェット記録装置に関する。
出して印字するインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置等の通信装置やパーソ
ナルコンピュータ等の情報処理装置には、通常、文字や
図形からなるデータを視覚情報として記録するように、
これらのデータを用紙に印字可能な記録装置が接続され
ている。この記録装置には、インパクト方式や感熱方
式、インクジェット方式等の各種の印字方式が採用され
ているが、近年においては、静粛性に優れていると共に
各種材質の用紙に印字可能なインクジェット方式を採用
したインクジェット記録装置が多用されるようになって
いる。
ナルコンピュータ等の情報処理装置には、通常、文字や
図形からなるデータを視覚情報として記録するように、
これらのデータを用紙に印字可能な記録装置が接続され
ている。この記録装置には、インパクト方式や感熱方
式、インクジェット方式等の各種の印字方式が採用され
ているが、近年においては、静粛性に優れていると共に
各種材質の用紙に印字可能なインクジェット方式を採用
したインクジェット記録装置が多用されるようになって
いる。
【0003】上記のインクジェット記録装置は、印字ヘ
ッドを主走査しながら、インクカートリッジから印字ヘ
ッドに供給されたインクを用紙に噴出することにより1
バンド分の印字を行った後、この用紙を1バンド幅副走
査するという印字処理を繰り返すことにより用紙の全面
に印字するようになっている。従って、このような動作
により印字するインクジェット記録装置は、印字ヘッド
に対するインク供給を安定させて良好な印字品質を得る
ことができるように、インクカートリッジ内にフォーム
を装填してインクを含ませるようになっていると共に、
インク切れを検知して印字不良を防止することがきるよ
うに、インク検知機構によりインクの有無を検知するよ
うになっている。
ッドを主走査しながら、インクカートリッジから印字ヘ
ッドに供給されたインクを用紙に噴出することにより1
バンド分の印字を行った後、この用紙を1バンド幅副走
査するという印字処理を繰り返すことにより用紙の全面
に印字するようになっている。従って、このような動作
により印字するインクジェット記録装置は、印字ヘッド
に対するインク供給を安定させて良好な印字品質を得る
ことができるように、インクカートリッジ内にフォーム
を装填してインクを含ませるようになっていると共に、
インク切れを検知して印字不良を防止することがきるよ
うに、インク検知機構によりインクの有無を検知するよ
うになっている。
【0004】即ち、従来のインクジェット記録装置が有
するインク切れ検知機構は、インクが導電性を有してい
ることに着目して構成されたものであり、インクカート
リッジの底面壁や側面壁の下部に一対の電極をインクに
接触するように設け、一方の電極から他方の電極に通電
したときの電流値を記録装置本体のプリンタ・コントロ
ーラにおいて所定値と比較することによって、インクの
有無を判定するようになっている。
するインク切れ検知機構は、インクが導電性を有してい
ることに着目して構成されたものであり、インクカート
リッジの底面壁や側面壁の下部に一対の電極をインクに
接触するように設け、一方の電極から他方の電極に通電
したときの電流値を記録装置本体のプリンタ・コントロ
ーラにおいて所定値と比較することによって、インクの
有無を判定するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、インクに電流を流してインク切れを検知する構
成では、電流がインクを劣化させるため、長期間使用す
ると、劣化したインクにより印字品質が低下するという
問題がある。また、カートリッジ単位でインクが交換さ
れるように、インクカートリッジが記録装置本体に対し
て着脱可能に構成されている場合、インクカートリッジ
と記録装置本体とは、電気接点同士を接触させることに
よって、電極間に通電させる電流値をプリンタ・コント
ローラにより検知させるようになっている。従って、こ
のような構成であると、インク切れ検知実現のために電
気接点数や接続ケーブル数の増加を招き、結果としてヘ
ッドユニットの大型化やコストの増加という問題もあ
る。
ように、インクに電流を流してインク切れを検知する構
成では、電流がインクを劣化させるため、長期間使用す
ると、劣化したインクにより印字品質が低下するという
問題がある。また、カートリッジ単位でインクが交換さ
れるように、インクカートリッジが記録装置本体に対し
て着脱可能に構成されている場合、インクカートリッジ
と記録装置本体とは、電気接点同士を接触させることに
よって、電極間に通電させる電流値をプリンタ・コント
ローラにより検知させるようになっている。従って、こ
のような構成であると、インク切れ検知実現のために電
気接点数や接続ケーブル数の増加を招き、結果としてヘ
ッドユニットの大型化やコストの増加という問題もあ
る。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、通電によるインクの劣化を防止する
ことがきると共に、正確なインクの有無検知を可能と
し、且つ構造が簡単化され低コストが実現できるインク
ジェット記録装置を提供しようとするものである。
になされたもので、通電によるインクの劣化を防止する
ことがきると共に、正確なインクの有無検知を可能と
し、且つ構造が簡単化され低コストが実現できるインク
ジェット記録装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明のインクジェット記録装置では、請求項1に
おいては、複数の圧電素子部材間にインクが充填された
複数のインク噴出チャンネルを形成し、該各インク噴出
チャンネルに共通のインク供給源を分岐路を介して接続
し、前記各圧電素子部材に選択的に駆動信号を印加して
該圧電素子部材の変位により前記各インク噴出チャンネ
ル内のインクを噴出する印字ヘッドと、前記複数の圧電
素子部材のうち少なくとも1つの変位で、インクを介し
て伝搬される圧力により発生する他の圧電素子部材の変
位を基にして、インクの有無を検知するインク切れ検知
手段とを有するものである。これにより、複数の圧電素
子部材のうち少なくとも1つの変位で、インクを介して
伝搬される圧力により発生する他の圧電素子部材の変位
を基にしてインクの有無を検知するため、従来のように
インクカートリッジ等に電極を設置する必要がないと共
に、インクへの通電を行わないため、通電によるインク
の劣化を防止することができる。また、駆動信号の印加
で変位される圧電素子部材とは、他の圧電素子部材の変
位に基づいてインクの有無を検知しているので、駆動信
号等の処理を必要とすることなく、他の圧電素子部材の
変位だけで、簡単な構造で、且つ正確にインク切れを検
知できる。更に、上述のようにインクカートリッジに電
極を配置する必要がなく、印字ヘッドとインク切れ検知
手段とでインク切れの有無を検知しているため、ヘッド
ユニットのインクカートリッジを受ける部位に前記電極
と接続される電気接点や接続ケーブルを新たに設ける必
要がなくなる。よって、ヘッドユニットの小型化やコス
ト削減を実行できる。また、例えば、インクカートリッ
ジの交換によりインクを補給する形態のインクジェット
記録装置の場合、従来ではインクカートリッジ交換時に
前記電極につなげる電気接点や接続ケーブルとの接続状
態を常に気にかけねば正確な有無検知がなされなかった
が、本発明の構成では上述のようにインクカートリッジ
に電極や電気接点等を設けていないため、交換時のイン
クカートリッジの取り扱いを容易にすることができる。
め、本発明のインクジェット記録装置では、請求項1に
おいては、複数の圧電素子部材間にインクが充填された
複数のインク噴出チャンネルを形成し、該各インク噴出
チャンネルに共通のインク供給源を分岐路を介して接続
し、前記各圧電素子部材に選択的に駆動信号を印加して
該圧電素子部材の変位により前記各インク噴出チャンネ
ル内のインクを噴出する印字ヘッドと、前記複数の圧電
素子部材のうち少なくとも1つの変位で、インクを介し
て伝搬される圧力により発生する他の圧電素子部材の変
位を基にして、インクの有無を検知するインク切れ検知
手段とを有するものである。これにより、複数の圧電素
子部材のうち少なくとも1つの変位で、インクを介して
伝搬される圧力により発生する他の圧電素子部材の変位
を基にしてインクの有無を検知するため、従来のように
インクカートリッジ等に電極を設置する必要がないと共
に、インクへの通電を行わないため、通電によるインク
の劣化を防止することができる。また、駆動信号の印加
で変位される圧電素子部材とは、他の圧電素子部材の変
位に基づいてインクの有無を検知しているので、駆動信
号等の処理を必要とすることなく、他の圧電素子部材の
変位だけで、簡単な構造で、且つ正確にインク切れを検
知できる。更に、上述のようにインクカートリッジに電
極を配置する必要がなく、印字ヘッドとインク切れ検知
手段とでインク切れの有無を検知しているため、ヘッド
ユニットのインクカートリッジを受ける部位に前記電極
と接続される電気接点や接続ケーブルを新たに設ける必
要がなくなる。よって、ヘッドユニットの小型化やコス
ト削減を実行できる。また、例えば、インクカートリッ
ジの交換によりインクを補給する形態のインクジェット
記録装置の場合、従来ではインクカートリッジ交換時に
前記電極につなげる電気接点や接続ケーブルとの接続状
態を常に気にかけねば正確な有無検知がなされなかった
が、本発明の構成では上述のようにインクカートリッジ
に電極や電気接点等を設けていないため、交換時のイン
クカートリッジの取り扱いを容易にすることができる。
【0008】請求項2においては、請求項1記載のもの
に、 前記インク切れ検知手段は、前記他の圧電素子部
材の変位にともない発生する逆起電力を検知するもので
ある。これにより、変位される圧電素子部材に印加され
る駆動信号を処理する機器を必要とすることなく、他の
圧電素子の変位にともなって発生する逆起電力を直接的
に入力して、コンパレータ等の比較器を用いた簡単な回
路を用いて、逆起電力を検知することができようにな
り、インク切れ検知手段を容易に実現できると共に、正
確なインク切れの検知を実行できる。
に、 前記インク切れ検知手段は、前記他の圧電素子部
材の変位にともない発生する逆起電力を検知するもので
ある。これにより、変位される圧電素子部材に印加され
る駆動信号を処理する機器を必要とすることなく、他の
圧電素子の変位にともなって発生する逆起電力を直接的
に入力して、コンパレータ等の比較器を用いた簡単な回
路を用いて、逆起電力を検知することができようにな
り、インク切れ検知手段を容易に実現できると共に、正
確なインク切れの検知を実行できる。
【0009】請求項3においては、請求項2記載のもの
に、前記各圧電素子部材は、前記駆動信号が供給される
電極を有し、前記インク切れ検知手段は、少なくとも1
つの圧電素子部材の電極に接続されているものである。
これにより、各圧電素子部材を変位させるための電極に
インク切れ手段を接続することにより、別途に特別な電
極を設ける必要をなくして、圧電素子部材を変位させる
電極で兼用したので、簡単な構造で、低コストを実現で
きる。
に、前記各圧電素子部材は、前記駆動信号が供給される
電極を有し、前記インク切れ検知手段は、少なくとも1
つの圧電素子部材の電極に接続されているものである。
これにより、各圧電素子部材を変位させるための電極に
インク切れ手段を接続することにより、別途に特別な電
極を設ける必要をなくして、圧電素子部材を変位させる
電極で兼用したので、簡単な構造で、低コストを実現で
きる。
【0010】請求項4においては、請求項1乃至請求項
3それぞれに記載のものに、前記各圧電素子部材は、前
記各インク噴出チャンネルを構成する隔壁の少なくとも
一部を形成しているものである。これにより、各圧電素
子部材が各インク噴出チャンネル内のインクの有無に影
響を受けて、インク噴出チャンネル内にインクを有する
時には圧電素子部材の変位で他の圧電素子部材にインク
を介して確実に圧力(圧力波)が伝搬され、インク噴出
チャンネルにインクを有しない時には他の圧電素子部材
に圧力(圧力波)が伝搬されないことから、インク噴出
チャンネル内のインクの有無に応じて他の圧力素子部材
の変位の発生の有無が顕著となる。よって、インク切れ
検知手段で、正確にインク切れの有無を検知することが
できる。
3それぞれに記載のものに、前記各圧電素子部材は、前
記各インク噴出チャンネルを構成する隔壁の少なくとも
一部を形成しているものである。これにより、各圧電素
子部材が各インク噴出チャンネル内のインクの有無に影
響を受けて、インク噴出チャンネル内にインクを有する
時には圧電素子部材の変位で他の圧電素子部材にインク
を介して確実に圧力(圧力波)が伝搬され、インク噴出
チャンネルにインクを有しない時には他の圧電素子部材
に圧力(圧力波)が伝搬されないことから、インク噴出
チャンネル内のインクの有無に応じて他の圧力素子部材
の変位の発生の有無が顕著となる。よって、インク切れ
検知手段で、正確にインク切れの有無を検知することが
できる。
【0011】請求項5においては、請求項2記載のもの
に、前記インク切れ検知手段は、前記印字ヘッドの駆動
による記録作動時に、前記駆動信号が印加されない非駆
動の圧電素子部材からの逆起電力に基づいて、インクの
有無を検知する信号を出力するものである。これによ
り、印字ヘッドの駆動による記録作動時に、印字データ
(印字信号)に基づいて選択的に駆動信号が印加されて
変位される圧電素子部材の変位で、駆動信号が印加され
ない被駆動の圧電素子部材がインクを介して圧力(圧力
波)を受け変位されるので、インクの有無を検知するた
めに圧電素子を駆動させる機器を必要としない。また、
印字に用いられる圧電素子部材で兼用したので、簡単な
構造で、且つ低コストを実現できる。
に、前記インク切れ検知手段は、前記印字ヘッドの駆動
による記録作動時に、前記駆動信号が印加されない非駆
動の圧電素子部材からの逆起電力に基づいて、インクの
有無を検知する信号を出力するものである。これによ
り、印字ヘッドの駆動による記録作動時に、印字データ
(印字信号)に基づいて選択的に駆動信号が印加されて
変位される圧電素子部材の変位で、駆動信号が印加され
ない被駆動の圧電素子部材がインクを介して圧力(圧力
波)を受け変位されるので、インクの有無を検知するた
めに圧電素子を駆動させる機器を必要としない。また、
印字に用いられる圧電素子部材で兼用したので、簡単な
構造で、且つ低コストを実現できる。
【0012】請求項6においては、請求項2記載のもの
に、前記インク切れ検知手段は、前記印字ヘッドのメン
テナンス時、所定の圧電素子部材に駆動信号を印加する
とともに、駆動信号が印加されない他の圧電素子部材か
らの逆起電力に基づいて、インクの有無を検知する信号
を出力するものである。これにより、フラッシュ、パー
ジ等のメンテナンス時に、全インク噴出チャンネルから
インクを噴出させ、又はインクを吸引して、各ノズルの
噴出不良等を防止した後あるいはその前に、所定の圧電
素子部材のみを駆動し、そこから一定距離はなれた他の
駆動されない圧電素子部材における逆起電力を検知する
ことで、各インク噴出チャンネル内のインクの有無を検
知できるので、全ての圧電素子部材にインク切れ検知手
段を接続する必要がなくなる。よって、簡単な構造で、
低コストを実行しつつインク切れの有無を検知できる。
に、前記インク切れ検知手段は、前記印字ヘッドのメン
テナンス時、所定の圧電素子部材に駆動信号を印加する
とともに、駆動信号が印加されない他の圧電素子部材か
らの逆起電力に基づいて、インクの有無を検知する信号
を出力するものである。これにより、フラッシュ、パー
ジ等のメンテナンス時に、全インク噴出チャンネルから
インクを噴出させ、又はインクを吸引して、各ノズルの
噴出不良等を防止した後あるいはその前に、所定の圧電
素子部材のみを駆動し、そこから一定距離はなれた他の
駆動されない圧電素子部材における逆起電力を検知する
ことで、各インク噴出チャンネル内のインクの有無を検
知できるので、全ての圧電素子部材にインク切れ検知手
段を接続する必要がなくなる。よって、簡単な構造で、
低コストを実行しつつインク切れの有無を検知できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェット記
録装置について、図1乃至図10を参照して説明する。
録装置について、図1乃至図10を参照して説明する。
【0014】本発明に係るインクジェット記録装置は、
図5に示すように、パーソナルコンピュータ等の情報処
理装置1に接続されている。情報処理装置1は、磁気デ
ィスク装置等の補助記憶装置や中央演算装置を内蔵した
処理装置本体2と、データ等を画面表示するCRT(ca
thode-ray tube)3と、データの入力および指示に使用
されるキーボード4およびマウス5とを有しており、例
えばセントロニクス仕様のプリンタケーブル6を介して
インクジェット記録装置であるプリンタ7に接続されて
いる。
図5に示すように、パーソナルコンピュータ等の情報処
理装置1に接続されている。情報処理装置1は、磁気デ
ィスク装置等の補助記憶装置や中央演算装置を内蔵した
処理装置本体2と、データ等を画面表示するCRT(ca
thode-ray tube)3と、データの入力および指示に使用
されるキーボード4およびマウス5とを有しており、例
えばセントロニクス仕様のプリンタケーブル6を介して
インクジェット記録装置であるプリンタ7に接続されて
いる。
【0015】上記の処理装置本体2は、図6に示すよう
に、例えばウインドウ・システム8をオペレーティング
システム(OS)として備えている。ウインドウ・シス
テム8は、文書作成プログラム等のアプリケーション
9,字体を管理するフォントドライバ10,CRT3を
管理するCRT・ドライバ11,キーボード4を管理す
るキーボード・ドライバ12,マウス5を管理するマウ
ス・ドライバ13,プリンタ7を管理するプリンタ・ド
ライバ14等の各種の機能グループと協動して1つある
いは複数のアプリケーション9を同時に実行することが
できるようになっている。
に、例えばウインドウ・システム8をオペレーティング
システム(OS)として備えている。ウインドウ・シス
テム8は、文書作成プログラム等のアプリケーション
9,字体を管理するフォントドライバ10,CRT3を
管理するCRT・ドライバ11,キーボード4を管理す
るキーボード・ドライバ12,マウス5を管理するマウ
ス・ドライバ13,プリンタ7を管理するプリンタ・ド
ライバ14等の各種の機能グループと協動して1つある
いは複数のアプリケーション9を同時に実行することが
できるようになっている。
【0016】上記のプリンタ・ドライバ14は、例えば
CRT3の画面に表示されているデータ等を対象として
「印字実行」のメニューが指定されたときには、ドット
イメージデータを形成可能になっており、印字対象とな
るテキストのフォントデータ等を基に、ドットイメージ
データ(水平方向および垂直方向にドットマトリックス
状に配置された画素データ)を形成し、これらのドット
イメージデータを1ラスタ毎に水平方向(ラスタ方向)
に8ビット単位の印字データとしてインターフェース
(I/F)部15から順次出力するようになっている。
CRT3の画面に表示されているデータ等を対象として
「印字実行」のメニューが指定されたときには、ドット
イメージデータを形成可能になっており、印字対象とな
るテキストのフォントデータ等を基に、ドットイメージ
データ(水平方向および垂直方向にドットマトリックス
状に配置された画素データ)を形成し、これらのドット
イメージデータを1ラスタ毎に水平方向(ラスタ方向)
に8ビット単位の印字データとしてインターフェース
(I/F)部15から順次出力するようになっている。
【0017】上記のようなラスタスキャン形式により出
力された印字データは、インクジェット記録装置である
プリンタ7のI/F(インターフェイス)部16に入力
されるようになっている。このプリンタ7は、プリンタ
・コントローラ17(インク切れ検知手段)と、プリン
トバッファ領域等の各種のデータ領域が形成されたRA
M18と、印字ルーチンやインク切れ検知ルーチン等の
各種の制御プログラムが格納されたROM36と、ヘッ
ド駆動部19と、CRモータ駆動部20と、LFモータ
駆動部33と、各種の処理動作を指示する操作パネル4
6と、インク切れ時にローレベルの判定信号を出力する
判定部60(インク切れ検知手段)とを有している。
力された印字データは、インクジェット記録装置である
プリンタ7のI/F(インターフェイス)部16に入力
されるようになっている。このプリンタ7は、プリンタ
・コントローラ17(インク切れ検知手段)と、プリン
トバッファ領域等の各種のデータ領域が形成されたRA
M18と、印字ルーチンやインク切れ検知ルーチン等の
各種の制御プログラムが格納されたROM36と、ヘッ
ド駆動部19と、CRモータ駆動部20と、LFモータ
駆動部33と、各種の処理動作を指示する操作パネル4
6と、インク切れ時にローレベルの判定信号を出力する
判定部60(インク切れ検知手段)とを有している。
【0018】上記のヘッド駆動部19は、印字ヘッド4
4に接続されている。印字ヘッド44は、図1に示すよ
うに、圧電素子部材である圧電セラミックからなる圧電
基板71と、圧電基板71の上面に固着された上部カバ
ー72と、圧電基板71の前面に固着されたノズルプレ
ート73と、圧電基板71の下面に固着されたプリント
基板74とを有している。圧電基板71は、ダイシング
加工等の切削加工により互いに平行となるように形成さ
れた複数の圧電側壁76…(圧電素子部材)と凹溝81
…とを交互に有しており、これらの圧電側壁76…およ
び凹溝81…は、圧電基板71の上面に上部カバーが固
着されることによって、複数のインク噴出チャンネル7
5…を形成するようになっている。そして、ノズルプレ
ート73には、各インク噴出チャンネル75…に対応す
るノズル73a…が複数形成されており、これらのノズ
ル73a…は、各インク噴出チャンネル75…の容積が
減少したときに、各インク噴出チャンネル75…内のイ
ンクを加圧して噴出させるようになっている。また、上
部カバー72には、貫通口78が形成されていると共
に、この貫通口78に連続して各インク噴出チャンネル
75…の相互を連通すインク供給溝85(分岐溝)が形
成されている。貫通口78は、インク供給溝85を通し
て各インク噴出チャンネル75…と図7のインクカート
リッジ30(各インク噴出チャンネル75…に共通のイ
ンク供給源)内とを連通させることによって、各インク
噴出チャンネル75…の容積が復帰されるときにインク
カートリッジ30のインクをインク供給溝85を通して
各インク噴出チャンネル75…内に充填されるようにな
っている。
4に接続されている。印字ヘッド44は、図1に示すよ
うに、圧電素子部材である圧電セラミックからなる圧電
基板71と、圧電基板71の上面に固着された上部カバ
ー72と、圧電基板71の前面に固着されたノズルプレ
ート73と、圧電基板71の下面に固着されたプリント
基板74とを有している。圧電基板71は、ダイシング
加工等の切削加工により互いに平行となるように形成さ
れた複数の圧電側壁76…(圧電素子部材)と凹溝81
…とを交互に有しており、これらの圧電側壁76…およ
び凹溝81…は、圧電基板71の上面に上部カバーが固
着されることによって、複数のインク噴出チャンネル7
5…を形成するようになっている。そして、ノズルプレ
ート73には、各インク噴出チャンネル75…に対応す
るノズル73a…が複数形成されており、これらのノズ
ル73a…は、各インク噴出チャンネル75…の容積が
減少したときに、各インク噴出チャンネル75…内のイ
ンクを加圧して噴出させるようになっている。また、上
部カバー72には、貫通口78が形成されていると共
に、この貫通口78に連続して各インク噴出チャンネル
75…の相互を連通すインク供給溝85(分岐溝)が形
成されている。貫通口78は、インク供給溝85を通し
て各インク噴出チャンネル75…と図7のインクカート
リッジ30(各インク噴出チャンネル75…に共通のイ
ンク供給源)内とを連通させることによって、各インク
噴出チャンネル75…の容積が復帰されるときにインク
カートリッジ30のインクをインク供給溝85を通して
各インク噴出チャンネル75…内に充填されるようにな
っている。
【0019】上記の各インク噴出チャンネル75…を形
成する各圧電側壁76…は、矢印B方向に分極されてい
る。各圧電側壁76…の両側面の上部には、図2に示す
ように、電極77が、例えばメッキ処理によりそれぞれ
形成されている。この電極77は、図1に示すように、
プリント基板74に形成された複数の電極端子79…に
ワイヤ80…を介してそれぞれ接続されている。そし
て、電極端子79…は、ヘッド駆動部19に接続されて
おり、ヘッド駆動部19は、印字データに基づいて駆動
信号(電圧)を選択的に電極77に印加し、圧電側壁7
6…(圧電素子部材)を剪断変形(変位)させることに
よって、各インク噴出チャンネル75…の容積を減少さ
せるようになっている。
成する各圧電側壁76…は、矢印B方向に分極されてい
る。各圧電側壁76…の両側面の上部には、図2に示す
ように、電極77が、例えばメッキ処理によりそれぞれ
形成されている。この電極77は、図1に示すように、
プリント基板74に形成された複数の電極端子79…に
ワイヤ80…を介してそれぞれ接続されている。そし
て、電極端子79…は、ヘッド駆動部19に接続されて
おり、ヘッド駆動部19は、印字データに基づいて駆動
信号(電圧)を選択的に電極77に印加し、圧電側壁7
6…(圧電素子部材)を剪断変形(変位)させることに
よって、各インク噴出チャンネル75…の容積を減少さ
せるようになっている。
【0020】また、プリント基板74に形成された各電
極端子79…(圧電側壁76…)は、信号線86…を介
して判定部60に接続されている。判定部60は、図4
に示すように、圧電側壁76…(圧電素子部材)に発生
する逆起電力を増幅させる増幅器62と、増幅されたも
のを整流する整流回路63と、整流回路63からの整流
電圧を基準電圧と比較し、整流電圧が基準電圧よりも小
さい値であるときにローレベルの判定信号を出力するコ
ンパレータ回路64とを有している。また、判定部60
には、各信号線86…中に各電極端子79…(圧電側壁
76…)と判定部60の増幅器62とを接離するように
切換自在とされた複数のスイッチ65…を有しており、
各スイッチ65は複数のインバータ66…を介してプリ
ンタ・コントローラ17から出力される印字タイミング
信号の有無により切換えられるようになっている。即
ち、各スイッチ65は、プリンタ・コントローラ17か
ら出力される印字タイミング信号を各インバータ66…
が入力すると、その印字信号の出力に対応して駆動信号
(電力)が印加される電極端子79(圧電側壁76)と
判定部60の増幅器62とを接続しないようにし、また
上記印字タイミング信号を各インバータ66…が入力し
ないと、各電極端子79…(圧電側壁76…)を判定部
60の増幅器62とを接続するように切換えるものであ
る。
極端子79…(圧電側壁76…)は、信号線86…を介
して判定部60に接続されている。判定部60は、図4
に示すように、圧電側壁76…(圧電素子部材)に発生
する逆起電力を増幅させる増幅器62と、増幅されたも
のを整流する整流回路63と、整流回路63からの整流
電圧を基準電圧と比較し、整流電圧が基準電圧よりも小
さい値であるときにローレベルの判定信号を出力するコ
ンパレータ回路64とを有している。また、判定部60
には、各信号線86…中に各電極端子79…(圧電側壁
76…)と判定部60の増幅器62とを接離するように
切換自在とされた複数のスイッチ65…を有しており、
各スイッチ65は複数のインバータ66…を介してプリ
ンタ・コントローラ17から出力される印字タイミング
信号の有無により切換えられるようになっている。即
ち、各スイッチ65は、プリンタ・コントローラ17か
ら出力される印字タイミング信号を各インバータ66…
が入力すると、その印字信号の出力に対応して駆動信号
(電力)が印加される電極端子79(圧電側壁76)と
判定部60の増幅器62とを接続しないようにし、また
上記印字タイミング信号を各インバータ66…が入力し
ないと、各電極端子79…(圧電側壁76…)を判定部
60の増幅器62とを接続するように切換えるものであ
る。
【0021】コンパレータ回路64の判定信号60は、
図6に示すように、プリンタ・コントローラ17に出力
されるようになっている。プリンタ・コントローラ17
は、上述のRAM18およびROM36にアクセス可能
に接続されている。そして、プリンタ・コントローラ1
7がROM36に格納されたプログラムを実行し、RA
M18のプリントバッファ領域に対して印字データの書
き込み処理および読み出し処理を実行することによっ
て、印字動作(記録動作)を行う。また、印字動作と共
に、インク切れ検知ルーチンを印字中に割り込み実行
し、判定部60からの判定信号を基にしてインク切れを
検知するようになっている。また、プリンタ・コントロ
ーラ17は、CRモータ駆動部20とLFモータ駆動部
33にも接続されている。CRモータ駆動部20とLF
モータ駆動部33とは、主走査に用いられるCRモータ
22と副走査に用いられるLFモータ34とにそれぞれ
接続されており、各モータ22・34の回転方向や速度
を制御するようになっている。
図6に示すように、プリンタ・コントローラ17に出力
されるようになっている。プリンタ・コントローラ17
は、上述のRAM18およびROM36にアクセス可能
に接続されている。そして、プリンタ・コントローラ1
7がROM36に格納されたプログラムを実行し、RA
M18のプリントバッファ領域に対して印字データの書
き込み処理および読み出し処理を実行することによっ
て、印字動作(記録動作)を行う。また、印字動作と共
に、インク切れ検知ルーチンを印字中に割り込み実行
し、判定部60からの判定信号を基にしてインク切れを
検知するようになっている。また、プリンタ・コントロ
ーラ17は、CRモータ駆動部20とLFモータ駆動部
33にも接続されている。CRモータ駆動部20とLF
モータ駆動部33とは、主走査に用いられるCRモータ
22と副走査に用いられるLFモータ34とにそれぞれ
接続されており、各モータ22・34の回転方向や速度
を制御するようになっている。
【0022】プリンタ・コントローラ17により制御さ
れる印字ヘッド44は、図7に示すように、印字ヘッド
機構21に含まれる。印字ヘッド機構21は、カートリ
ッジ保持部材31と、カートリッジ保持部材31に設け
られたインク供給部材37と、カートリッジ保持部材3
1に着脱可能に設けられたインク供給源となるインクカ
ートリッジ30とを有している。そして、インク供給部
材37の前部には、上述の印字ヘッド44が設けられて
いる。尚、印字ヘッド44とインクカートリッジ30と
は、カートリッジ保持部材31を介して着脱可能にされ
ている。
れる印字ヘッド44は、図7に示すように、印字ヘッド
機構21に含まれる。印字ヘッド機構21は、カートリ
ッジ保持部材31と、カートリッジ保持部材31に設け
られたインク供給部材37と、カートリッジ保持部材3
1に着脱可能に設けられたインク供給源となるインクカ
ートリッジ30とを有している。そして、インク供給部
材37の前部には、上述の印字ヘッド44が設けられて
いる。尚、印字ヘッド44とインクカートリッジ30と
は、カートリッジ保持部材31を介して着脱可能にされ
ている。
【0023】上記のインクカートリッジ30の内部に
は、インクを含む連続気泡を有したフォーム35が装填
されている。また、インクカートリッジ30の前面壁の
下部には、インク供給口30aが形成されており、イン
ク供給口30aには、上述のインク供給部材37がシー
ル部材39を介して液密状態で嵌合されている。そし
て、インク供給部材37には、印字ヘッド44とインク
カートリッジ30の内部とを連通させるインク導入孔3
7aが形成されており、インク導入孔37aはインク供
給部材37のインクを印字ヘッド44の全インク噴出チ
ャンネル75…に供給するようになっている。
は、インクを含む連続気泡を有したフォーム35が装填
されている。また、インクカートリッジ30の前面壁の
下部には、インク供給口30aが形成されており、イン
ク供給口30aには、上述のインク供給部材37がシー
ル部材39を介して液密状態で嵌合されている。そし
て、インク供給部材37には、印字ヘッド44とインク
カートリッジ30の内部とを連通させるインク導入孔3
7aが形成されており、インク導入孔37aはインク供
給部材37のインクを印字ヘッド44の全インク噴出チ
ャンネル75…に供給するようになっている。
【0024】上記のように構成された印字ヘッド機構2
1は、図8に示すように、用紙P(被記録媒体)に対し
てインクの噴出方向が所定の角度となるようにキャリッ
ジ23に固設されている。キャリッジ23は、主走査方
向Xに横設されたガイド軸24により移動自在に支持さ
れていると共に、CRモータ22により駆動される走査
ベルト25に沿ってキャリッジ23を主走査方向Xに往
復移動させることによって、印字ヘッド機構21を用紙
Pとの距離を一定に保持させながら主走査するようにな
っている。
1は、図8に示すように、用紙P(被記録媒体)に対し
てインクの噴出方向が所定の角度となるようにキャリッ
ジ23に固設されている。キャリッジ23は、主走査方
向Xに横設されたガイド軸24により移動自在に支持さ
れていると共に、CRモータ22により駆動される走査
ベルト25に沿ってキャリッジ23を主走査方向Xに往
復移動させることによって、印字ヘッド機構21を用紙
Pとの距離を一定に保持させながら主走査するようにな
っている。
【0025】また、印字ヘッド機構21に対向される用
紙Pは、プラテンローラ28により支持されている。プ
ラテンローラ28は、ガイド軸24に対して平行に設け
られており、両端部が回転自在に軸支されている。この
プラテンローラ28の一方端には、プラテンギヤ29が
固設されている。プラテンギヤ29は、LFモータに連
結されており、LFモータは、プラテンローラ28を回
転させることによって、用紙Pを副走査方向Yに移動さ
せるようになっている。そして、このような用紙Pの副
走査方向Yの移動は、印字ヘッド機構21を主走査して
1バンド分の印字が行われる毎に繰り返されるようにな
っている。
紙Pは、プラテンローラ28により支持されている。プ
ラテンローラ28は、ガイド軸24に対して平行に設け
られており、両端部が回転自在に軸支されている。この
プラテンローラ28の一方端には、プラテンギヤ29が
固設されている。プラテンギヤ29は、LFモータに連
結されており、LFモータは、プラテンローラ28を回
転させることによって、用紙Pを副走査方向Yに移動さ
せるようになっている。そして、このような用紙Pの副
走査方向Yの移動は、印字ヘッド機構21を主走査して
1バンド分の印字が行われる毎に繰り返されるようにな
っている。
【0026】そして、プラテンローラ28上の印字領域
を外れた位置には、フラッシュ用インク吸収体47、パ
ージ装置48、ワイピング装置49からなるメンテナン
ス機構RMが配置されている。フラッシュ用インク吸収
体47は、プラテンローラ28の左側に配置されてい
る。フラッシュ用吸収体47は、キャリッジ23の駆動
で主走査される印字ヘッド機構21の印字ヘッド44の
各ノズル73a…に対面して、フラッシュ処理時に全イ
ンク噴出チャンネル75…に対応する各ノズル73a…
から噴出されるインクを吸収するものである。プラテン
ローラ28の右側には、印字ヘッド44内のインクを吸
引するパージ装置48、印字ヘッド44の噴出面をワイ
ピングするワイピング装置49等が設けられている。イ
ンクジェット式の印字ヘッド44は、使用中に内部に気
泡が発生したり、噴出面上にインクの液滴が付着したり
等の原因によりインク噴出不良を起こすので、これを良
好な噴出状態に回復したりするためである。
を外れた位置には、フラッシュ用インク吸収体47、パ
ージ装置48、ワイピング装置49からなるメンテナン
ス機構RMが配置されている。フラッシュ用インク吸収
体47は、プラテンローラ28の左側に配置されてい
る。フラッシュ用吸収体47は、キャリッジ23の駆動
で主走査される印字ヘッド機構21の印字ヘッド44の
各ノズル73a…に対面して、フラッシュ処理時に全イ
ンク噴出チャンネル75…に対応する各ノズル73a…
から噴出されるインクを吸収するものである。プラテン
ローラ28の右側には、印字ヘッド44内のインクを吸
引するパージ装置48、印字ヘッド44の噴出面をワイ
ピングするワイピング装置49等が設けられている。イ
ンクジェット式の印字ヘッド44は、使用中に内部に気
泡が発生したり、噴出面上にインクの液滴が付着したり
等の原因によりインク噴出不良を起こすので、これを良
好な噴出状態に回復したりするためである。
【0027】上記の構成において、印字ヘッド44の駆
動による印字動作中に、インク切れ検知ルーチンがプリ
ンタ・コントローラ17で実行されることになる。即
ち、先ず、図1に示すように、プリンタ・コントローラ
17からパルス状の印字信号(印字データ)がヘッド駆
動部19および判定部60に出力されると、インク切れ
検知ルーチンが割り込み実行される。ヘッド駆動部19
は、印字データを一時的に記憶した後、プリンタ・コン
トローラ17からの印字タイミング信号が入力されたと
きに、印字データに対応するインク噴出チャンネル75
の電極端子79(圧電側壁76)に対して方形波状の駆
動信号(電圧)を印加することになる。また、プリンタ
・コントローラ17からの印字タイミング信号を対応す
るインバータ66が入力するので、各スイッチ65…は
判定部60の増幅器62に対して上記ヘッド駆動部19
で駆動信号(電力)が印加される電極端子79(駆動さ
れる圧電側壁76)のみを接続せずに、駆動信号(電
力)が印加されない他の電極端子79…(非駆動の圧電
側壁76)を接続する状態にする。
動による印字動作中に、インク切れ検知ルーチンがプリ
ンタ・コントローラ17で実行されることになる。即
ち、先ず、図1に示すように、プリンタ・コントローラ
17からパルス状の印字信号(印字データ)がヘッド駆
動部19および判定部60に出力されると、インク切れ
検知ルーチンが割り込み実行される。ヘッド駆動部19
は、印字データを一時的に記憶した後、プリンタ・コン
トローラ17からの印字タイミング信号が入力されたと
きに、印字データに対応するインク噴出チャンネル75
の電極端子79(圧電側壁76)に対して方形波状の駆
動信号(電圧)を印加することになる。また、プリンタ
・コントローラ17からの印字タイミング信号を対応す
るインバータ66が入力するので、各スイッチ65…は
判定部60の増幅器62に対して上記ヘッド駆動部19
で駆動信号(電力)が印加される電極端子79(駆動さ
れる圧電側壁76)のみを接続せずに、駆動信号(電
力)が印加されない他の電極端子79…(非駆動の圧電
側壁76)を接続する状態にする。
【0028】そして、図3に示すように、ヘッド駆動部
19により駆動信号(電圧)が印字されたインク噴出チ
ャンネル75aは、その電極77aに電圧Vが、又電極
77bにはGND電位が印加されることになり、電圧側
壁76に矢印Cの電界が発生し、その結果、圧電側壁7
6が剪断変形(変位)し、インク噴出チャンネル75a
の容積が減少することになる。
19により駆動信号(電圧)が印字されたインク噴出チ
ャンネル75aは、その電極77aに電圧Vが、又電極
77bにはGND電位が印加されることになり、電圧側
壁76に矢印Cの電界が発生し、その結果、圧電側壁7
6が剪断変形(変位)し、インク噴出チャンネル75a
の容積が減少することになる。
【0029】このとき、各インク噴出チャンネル75…
にインクが存在している場合に、インク噴出チャンネル
75aの容積が減少されると、インク噴出チャンネル7
5aに充填されたインクの圧力が急激に上昇して圧力波
が発生するので、この圧力波がインクを介してインク供
給溝85で連通される他の非駆動の圧電側壁76…に伝
搬され、これらの非駆動の圧電側壁76…が変形する。
この変形により非駆動の圧電側壁の電極77aと77b
との間に逆起電力が発生する。また、インク噴出チャン
ネル75a内のインクが加圧されることによって、イン
ク噴出チャンネル75aの前方に配置されたノズルプレ
ート73のノズル73aからインクが噴出され、駆動信
号(電圧)の印加が終了すること、圧電側壁76の変形
状態(変位状態)が解除されてインク噴出チャンネル7
5aの容積が復帰されながら、インクカートリッジ30
のインクがインク噴出チャンネル75a内に供給される
ことになる。
にインクが存在している場合に、インク噴出チャンネル
75aの容積が減少されると、インク噴出チャンネル7
5aに充填されたインクの圧力が急激に上昇して圧力波
が発生するので、この圧力波がインクを介してインク供
給溝85で連通される他の非駆動の圧電側壁76…に伝
搬され、これらの非駆動の圧電側壁76…が変形する。
この変形により非駆動の圧電側壁の電極77aと77b
との間に逆起電力が発生する。また、インク噴出チャン
ネル75a内のインクが加圧されることによって、イン
ク噴出チャンネル75aの前方に配置されたノズルプレ
ート73のノズル73aからインクが噴出され、駆動信
号(電圧)の印加が終了すること、圧電側壁76の変形
状態(変位状態)が解除されてインク噴出チャンネル7
5aの容積が復帰されながら、インクカートリッジ30
のインクがインク噴出チャンネル75a内に供給される
ことになる。
【0030】この後、上記の如く非駆動の圧電側壁76
…に発生した逆起電力が、図4又は図6に示すように、
判定部60に取り込まれると、増幅器62および整流回
路63においてそれぞれ増幅および整流される。そし
て、この整流電圧がコンパレータ回路64に出力され、
コンパレータ回路64は入力した信号が基準電圧以上で
あると判断し、ハイレベルの判定信号を出力する。
…に発生した逆起電力が、図4又は図6に示すように、
判定部60に取り込まれると、増幅器62および整流回
路63においてそれぞれ増幅および整流される。そし
て、この整流電圧がコンパレータ回路64に出力され、
コンパレータ回路64は入力した信号が基準電圧以上で
あると判断し、ハイレベルの判定信号を出力する。
【0031】上記の判定信号は、図4又は図6に示すよ
うに、プリンタ・コントローラ17に取り込まれること
になる。そして、プリンタ・コントローラ17は、判定
信号を基にしてインクの存在を検知することによって、
インク切れ検知ルーチンを終了させる。
うに、プリンタ・コントローラ17に取り込まれること
になる。そして、プリンタ・コントローラ17は、判定
信号を基にしてインクの存在を検知することによって、
インク切れ検知ルーチンを終了させる。
【0032】一方、電極77に駆動信号(電圧)が印加
されたときに、各インク噴出チャンネル75…のインク
が少なくなった場合には、インク噴出チャンネル75a
の圧電側壁76が剪断変形(変位)し、インク噴出チャ
ンネル75aの容積が減少しても、インク噴出チャンネ
ル75a内の空気が圧縮されてインクの圧力上昇にほと
んど寄与しなので、インクを介して他の非駆動の圧電側
壁76…に圧力(インクの圧力波)のほとんで伝搬され
ない。これにより、非駆動の圧電側壁76…はほとんど
変形することがないので、非駆動の圧電側壁76…の電
極77aと77bとの間にほとんど逆起電力が発生する
こともなくなる。この現象はインク噴出チャンネル75
…の内のインクが少なくなる程に著しくなり、非駆動の
電圧側壁76…の電極77aと77bとの間に発生する
逆起電力はゼロに収束するようになる。
されたときに、各インク噴出チャンネル75…のインク
が少なくなった場合には、インク噴出チャンネル75a
の圧電側壁76が剪断変形(変位)し、インク噴出チャ
ンネル75aの容積が減少しても、インク噴出チャンネ
ル75a内の空気が圧縮されてインクの圧力上昇にほと
んど寄与しなので、インクを介して他の非駆動の圧電側
壁76…に圧力(インクの圧力波)のほとんで伝搬され
ない。これにより、非駆動の圧電側壁76…はほとんど
変形することがないので、非駆動の圧電側壁76…の電
極77aと77bとの間にほとんど逆起電力が発生する
こともなくなる。この現象はインク噴出チャンネル75
…の内のインクが少なくなる程に著しくなり、非駆動の
電圧側壁76…の電極77aと77bとの間に発生する
逆起電力はゼロに収束するようになる。
【0033】この後、上記の如く非駆動の圧電側壁76
…に発生した逆起電力が、図4に示すように、判定部6
0に取り込まれると、増幅器62および整流回路63に
おいてそれぞれ増幅および整流される。そして、この整
流電圧がコンパレータ回路64に出力され、コンパレー
タ回路64は入力した信号が基準電圧以下であると判断
し、ローレベルの判定信号を出力する。
…に発生した逆起電力が、図4に示すように、判定部6
0に取り込まれると、増幅器62および整流回路63に
おいてそれぞれ増幅および整流される。そして、この整
流電圧がコンパレータ回路64に出力され、コンパレー
タ回路64は入力した信号が基準電圧以下であると判断
し、ローレベルの判定信号を出力する。
【0034】上記の判定信号は、図4又は図6に示すよ
うに、プリンタ・コントローラ17に取り込まれること
になる。そして、プリンタ・コントローラ17は、判定
信号を基にしてインク切れを検知することによって、イ
ンク切れである旨を操作パネル46に表示させたり、報
知するとともに印字動作を停止した後、インク切れ検知
ルーチンを終了することになる。
うに、プリンタ・コントローラ17に取り込まれること
になる。そして、プリンタ・コントローラ17は、判定
信号を基にしてインク切れを検知することによって、イ
ンク切れである旨を操作パネル46に表示させたり、報
知するとともに印字動作を停止した後、インク切れ検知
ルーチンを終了することになる。
【0035】尚、本発明のインクジェット記録装置にお
いて、判定部60は、図4に示すものに限定されるもの
でなく、図9に示す構成としたものであってもよい。こ
の場合、判定部60は、図9に示すように、非駆動の圧
電側壁76…(圧電素子部材)に伝搬される圧力(イン
クの圧力波)により発生する逆起電力を増幅させる増幅
器62と、増幅されたものを整流する整流回路63と、
整流回路63からの整流電圧を基準電圧と比較し、整流
電圧が基準電圧よりも小さい値であるときにローレベル
の判定信号を出力するコンパレータ回路64と、コンパ
レータ回路64からの判定信号とプリンタ・コントロー
ラ17からインバータ66を介して出力される印字タイ
ミング信号とを入力するとプリンタ・コントローラ17
に対して判定信号を出力するAND回路67を有してい
る。
いて、判定部60は、図4に示すものに限定されるもの
でなく、図9に示す構成としたものであってもよい。こ
の場合、判定部60は、図9に示すように、非駆動の圧
電側壁76…(圧電素子部材)に伝搬される圧力(イン
クの圧力波)により発生する逆起電力を増幅させる増幅
器62と、増幅されたものを整流する整流回路63と、
整流回路63からの整流電圧を基準電圧と比較し、整流
電圧が基準電圧よりも小さい値であるときにローレベル
の判定信号を出力するコンパレータ回路64と、コンパ
レータ回路64からの判定信号とプリンタ・コントロー
ラ17からインバータ66を介して出力される印字タイ
ミング信号とを入力するとプリンタ・コントローラ17
に対して判定信号を出力するAND回路67を有してい
る。
【0036】これにより、判定部60は、圧電側壁76
…が駆動して剪断変形(変位)したときのみに、他の非
駆動の圧電側壁76…にインクを介して伝搬される圧力
(インクの圧力波)による変形で発生する逆起電力に基
づいて、各インク噴出チャンネル75…内のインクの有
無を検知でき、他の原因に起因して変形されて発生する
逆起電力に依存することなく、より正確にインクの有無
を検知できる。
…が駆動して剪断変形(変位)したときのみに、他の非
駆動の圧電側壁76…にインクを介して伝搬される圧力
(インクの圧力波)による変形で発生する逆起電力に基
づいて、各インク噴出チャンネル75…内のインクの有
無を検知でき、他の原因に起因して変形されて発生する
逆起電力に依存することなく、より正確にインクの有無
を検知できる。
【0037】また、本発明のインクジェット記録装置で
は、印字ヘッド44の駆動による印字(記録)動作時
に、各インク噴出チャンネル75…内のインクの有無を
検知するようにしたが、これに限定されるものでなく、
印字ヘッド44のフラッシュ処理又はパージ処理等のメ
インテナンス時に、インクの有無を検知するようにして
もよく、この場合に、判定部60は、図10に示すもの
を用いる。判定部60は、図10に示すように、判定部
60は、1つ非駆動の圧電側壁76の電極端子79に接
続され、この非駆動の圧電側壁76に伝搬される圧力
(インクの圧力波)により発生する逆起電力を増幅させ
る増幅器62と、増幅されたものを整流する整流回路6
3と、整流回路63からの整流電圧を基準電圧と比較
し、整流電圧が基準電圧よりも小さい値であるときにロ
ーレベルの判定信号を出力するコンパレータ回路64と
を有している。ここで、フラシュ処理とは、図8におい
て、印字ヘッド44の各ノズル73a…から用紙Pに噴
出されるインクムラ等を防止するために、印字ヘッド4
4の用紙Pに対する所定回数の主走査毎あるいは所定時
間おきに、全インク噴出チャンネル75…からフラッシ
ュ用吸収体47に対してインクを空噴出させることであ
り、また、パージ処理とは、印字ヘッド44による印字
を開始する際に、印字ヘッド44の各ノズル73a…内
に残存するエアーに起因する各ノズル73a…の噴出不
良等を防止するために、パージ装置48で印字ヘッド4
4を複数回吸引(パージ)して上記エアーを排出させる
ことである。
は、印字ヘッド44の駆動による印字(記録)動作時
に、各インク噴出チャンネル75…内のインクの有無を
検知するようにしたが、これに限定されるものでなく、
印字ヘッド44のフラッシュ処理又はパージ処理等のメ
インテナンス時に、インクの有無を検知するようにして
もよく、この場合に、判定部60は、図10に示すもの
を用いる。判定部60は、図10に示すように、判定部
60は、1つ非駆動の圧電側壁76の電極端子79に接
続され、この非駆動の圧電側壁76に伝搬される圧力
(インクの圧力波)により発生する逆起電力を増幅させ
る増幅器62と、増幅されたものを整流する整流回路6
3と、整流回路63からの整流電圧を基準電圧と比較
し、整流電圧が基準電圧よりも小さい値であるときにロ
ーレベルの判定信号を出力するコンパレータ回路64と
を有している。ここで、フラシュ処理とは、図8におい
て、印字ヘッド44の各ノズル73a…から用紙Pに噴
出されるインクムラ等を防止するために、印字ヘッド4
4の用紙Pに対する所定回数の主走査毎あるいは所定時
間おきに、全インク噴出チャンネル75…からフラッシ
ュ用吸収体47に対してインクを空噴出させることであ
り、また、パージ処理とは、印字ヘッド44による印字
を開始する際に、印字ヘッド44の各ノズル73a…内
に残存するエアーに起因する各ノズル73a…の噴出不
良等を防止するために、パージ装置48で印字ヘッド4
4を複数回吸引(パージ)して上記エアーを排出させる
ことである。
【0038】そして、印字ヘッド44をフラッシュ処理
する場合は、図8に示すように、印字ヘッド44を主走
査方向Xに移動させて、フラッシュ用吸収体47に対向
させた後に、ヘッド駆動部19から全圧電側壁76(全
圧電素子部材)に駆動信号(電力)を印字して、全圧電
側壁76を剪断変形(変位)させることにより全インク
噴出チャンネル75…から各インク73aからフラッシ
ュ用吸収体47に対してインクを空噴出させる。
する場合は、図8に示すように、印字ヘッド44を主走
査方向Xに移動させて、フラッシュ用吸収体47に対向
させた後に、ヘッド駆動部19から全圧電側壁76(全
圧電素子部材)に駆動信号(電力)を印字して、全圧電
側壁76を剪断変形(変位)させることにより全インク
噴出チャンネル75…から各インク73aからフラッシ
ュ用吸収体47に対してインクを空噴出させる。
【0039】その後、判定部60に接続されている圧電
側壁76(圧電素子部材)とは、一定の距離を有する別
のインク噴出チャンネル75aの圧電側壁76に駆動信
号(電圧)を印加することでインク噴出チャンネル75
aの容積を減少させる。そして、インク噴出チャンネル
75aの容積減少に伴って、上記で説明したように判定
部60に接続された1の非駆動の圧電側壁76にインク
を介して伝搬される圧力(インクの圧力波)により変形
させて、この変形により発生する逆起電力に基づいて判
定部60のコンパレータ回路64が基準電圧値と比較す
ることにより、各インク噴出チャンネル75…内のイン
クの有無を検知するものである。
側壁76(圧電素子部材)とは、一定の距離を有する別
のインク噴出チャンネル75aの圧電側壁76に駆動信
号(電圧)を印加することでインク噴出チャンネル75
aの容積を減少させる。そして、インク噴出チャンネル
75aの容積減少に伴って、上記で説明したように判定
部60に接続された1の非駆動の圧電側壁76にインク
を介して伝搬される圧力(インクの圧力波)により変形
させて、この変形により発生する逆起電力に基づいて判
定部60のコンパレータ回路64が基準電圧値と比較す
ることにより、各インク噴出チャンネル75…内のイン
クの有無を検知するものである。
【0040】また、印字ヘッド44をパージ処理する場
合も、同様に印字ヘッド44の全ノズル73aを、図8
に示すパージ装置48で吸引してエアーを排出した後
に、判定部60に接続されている圧電側壁76(圧電素
子部材)とは、別のインク噴出チャンネル75aの圧電
側壁76に駆動信号(電圧)を印加することで、インク
噴出チャンネル75aの容積を減少させる。そして、イ
ンク噴出チャンネル75aの容積減少に伴って、上記で
説明したように判定部60に接続された1の非駆動の圧
電側壁76にインクを介して伝搬される圧力(インクの
圧力波)により変形させて、この変形により発生する逆
起電力に基づいて判定部60のコンパレータ回路64が
基準電圧値と比較することにより、各インク噴出チャン
ネル75…内のインクの有無を検知するものである。
尚、上記フラッシュ処理、パージ処理の前に、上記のイ
ンク検知動作を行ってもよい。
合も、同様に印字ヘッド44の全ノズル73aを、図8
に示すパージ装置48で吸引してエアーを排出した後
に、判定部60に接続されている圧電側壁76(圧電素
子部材)とは、別のインク噴出チャンネル75aの圧電
側壁76に駆動信号(電圧)を印加することで、インク
噴出チャンネル75aの容積を減少させる。そして、イ
ンク噴出チャンネル75aの容積減少に伴って、上記で
説明したように判定部60に接続された1の非駆動の圧
電側壁76にインクを介して伝搬される圧力(インクの
圧力波)により変形させて、この変形により発生する逆
起電力に基づいて判定部60のコンパレータ回路64が
基準電圧値と比較することにより、各インク噴出チャン
ネル75…内のインクの有無を検知するものである。
尚、上記フラッシュ処理、パージ処理の前に、上記のイ
ンク検知動作を行ってもよい。
【0041】これにより、印字ヘッド44のフラッシュ
処理、パージ処理等のメンテナンス時に、全インク噴出
チャンネル75…からインクを噴出、又インクを吸引さ
せて各ノズル73a…の噴出不良等を防止した後または
その前に、1つの圧電側壁76のみを駆動し、そこから
一定距離はなれた1の非駆動の圧電側壁76における逆
起電力を検知することで、各インク噴出チャンネル75
…内のインクの有無を検知できるので、全ての圧電側壁
76…に判定部60を接続する必要がなくなる。よっ
て、印字ヘッド44の印字動作中にインク切れを検知す
る方法に比して、判別部60の構成を簡単にし、且つ低
コストを実行しつつインク切れの有無を検知できる。
処理、パージ処理等のメンテナンス時に、全インク噴出
チャンネル75…からインクを噴出、又インクを吸引さ
せて各ノズル73a…の噴出不良等を防止した後または
その前に、1つの圧電側壁76のみを駆動し、そこから
一定距離はなれた1の非駆動の圧電側壁76における逆
起電力を検知することで、各インク噴出チャンネル75
…内のインクの有無を検知できるので、全ての圧電側壁
76…に判定部60を接続する必要がなくなる。よっ
て、印字ヘッド44の印字動作中にインク切れを検知す
る方法に比して、判別部60の構成を簡単にし、且つ低
コストを実行しつつインク切れの有無を検知できる。
【0042】
【発明の効果】このように本発明のインクジェット記録
装置によれば、請求項1では、複数の圧電素子部材間に
インクが充填された複数のインク噴出チャンネルを形成
し、該各インク噴出チャンネルに共通のインク供給源を
分岐路を介して接続し、前記各圧電素子部材に選択的に
駆動信号を印加して該圧電素子部材の変位により前記各
インク噴出チャンネル内のインクを噴出する印字ヘッド
と、前記複数の圧電素子部材のうち少なくとも1つの変
位で、インクを介して伝搬される圧力により発生する他
の圧電素子部材の変位を基にして、インクの有無を検知
するインク切れ検知手段とを有するものである。これに
より、複数の圧電素子部材のうち少なくとも1つの変位
で、インクを介して伝搬される圧力により発生する他の
圧電素子部材の変位を基にしてインクの有無を検知する
ため、従来のようにインクカートリッジ等に電極を設置
する必要がないと共に、インクへの通電を行わないた
め、通電によるインクの劣化を防止することができる。
また、駆動信号の印加で変位される圧電素子部材とは、
他の圧電素子部材の変位に基づいてインクの有無を検知
しているので、駆動信号等の処理を必要とすることな
く、他の圧電素子部材の変位だけで、簡単な構造で、且
つ正確にインク切れを検知できる。更に、上述のように
インクカートリッジに電極を配置する必要がなく、印字
ヘッドとインク切れ検知手段とでインク切れの有無を検
知しているため、ヘッドユニットのインクカートリッジ
を受ける部位に前記電極と接続される電気接点や接続ケ
ーブルを新たに設ける必要がなくなる。よって、ヘッド
ユニットの小型化やコスト削減を実行できる。また、例
えば、インクカートリッジの交換によりインクを補給す
る形態のインクジェット記録装置の場合、従来ではイン
クカートリッジ交換時に前記電極につなげる電気接点や
接続ケーブルとの接続状態を常に気にかけねば正確な有
無検知がなされなかったが、本発明の構成では上述のよ
うにインクカートリッジに電極や電気接点等を設けてい
ないため、交換時のインクカートリッジの取り扱いを容
易にすることができる。
装置によれば、請求項1では、複数の圧電素子部材間に
インクが充填された複数のインク噴出チャンネルを形成
し、該各インク噴出チャンネルに共通のインク供給源を
分岐路を介して接続し、前記各圧電素子部材に選択的に
駆動信号を印加して該圧電素子部材の変位により前記各
インク噴出チャンネル内のインクを噴出する印字ヘッド
と、前記複数の圧電素子部材のうち少なくとも1つの変
位で、インクを介して伝搬される圧力により発生する他
の圧電素子部材の変位を基にして、インクの有無を検知
するインク切れ検知手段とを有するものである。これに
より、複数の圧電素子部材のうち少なくとも1つの変位
で、インクを介して伝搬される圧力により発生する他の
圧電素子部材の変位を基にしてインクの有無を検知する
ため、従来のようにインクカートリッジ等に電極を設置
する必要がないと共に、インクへの通電を行わないた
め、通電によるインクの劣化を防止することができる。
また、駆動信号の印加で変位される圧電素子部材とは、
他の圧電素子部材の変位に基づいてインクの有無を検知
しているので、駆動信号等の処理を必要とすることな
く、他の圧電素子部材の変位だけで、簡単な構造で、且
つ正確にインク切れを検知できる。更に、上述のように
インクカートリッジに電極を配置する必要がなく、印字
ヘッドとインク切れ検知手段とでインク切れの有無を検
知しているため、ヘッドユニットのインクカートリッジ
を受ける部位に前記電極と接続される電気接点や接続ケ
ーブルを新たに設ける必要がなくなる。よって、ヘッド
ユニットの小型化やコスト削減を実行できる。また、例
えば、インクカートリッジの交換によりインクを補給す
る形態のインクジェット記録装置の場合、従来ではイン
クカートリッジ交換時に前記電極につなげる電気接点や
接続ケーブルとの接続状態を常に気にかけねば正確な有
無検知がなされなかったが、本発明の構成では上述のよ
うにインクカートリッジに電極や電気接点等を設けてい
ないため、交換時のインクカートリッジの取り扱いを容
易にすることができる。
【0043】請求項2では、請求項1記載のものに、
前記インク切れ検知手段は、前記他の圧電素子部材の変
位にともない発生する逆起電力を検知するものである。
これにより、請求項1の効果に加えて、変位される圧電
素子部材に印加される駆動信号を処理する機器を必要と
することなく、他の圧電素子の変位にともなって発生す
る逆起電力を直接的に入力して、コンパレータ等の比較
器を用いた簡単な回路を用いて、逆起電力を検知するこ
とができようになり、インク切れ検知手段を容易に実現
できると共に、正確なインク切れの検知を実行できる。
前記インク切れ検知手段は、前記他の圧電素子部材の変
位にともない発生する逆起電力を検知するものである。
これにより、請求項1の効果に加えて、変位される圧電
素子部材に印加される駆動信号を処理する機器を必要と
することなく、他の圧電素子の変位にともなって発生す
る逆起電力を直接的に入力して、コンパレータ等の比較
器を用いた簡単な回路を用いて、逆起電力を検知するこ
とができようになり、インク切れ検知手段を容易に実現
できると共に、正確なインク切れの検知を実行できる。
【0044】請求項3では、請求項2記載のものに、前
記各圧電素子部材は、前記駆動信号が供給される電極を
有し、前記インク切れ検知手段は、少なくとも1つの圧
電素子部材の電極に接続されているものである。これに
より、請求項2の効果に加えて、各圧電素子部材を変位
させるための電極にインク切れ手段を接続することによ
り、別途に特別な電極を設ける必要をなくして、圧電素
子部材を変位させる電極で兼用したので、簡単な構造
で、低コストを実現できる。
記各圧電素子部材は、前記駆動信号が供給される電極を
有し、前記インク切れ検知手段は、少なくとも1つの圧
電素子部材の電極に接続されているものである。これに
より、請求項2の効果に加えて、各圧電素子部材を変位
させるための電極にインク切れ手段を接続することによ
り、別途に特別な電極を設ける必要をなくして、圧電素
子部材を変位させる電極で兼用したので、簡単な構造
で、低コストを実現できる。
【0045】請求項4では、請求項1乃至請求項3それ
ぞれに記載のものに、前記各圧電素子部材は、前記各イ
ンク噴出チャンネルを構成する隔壁の少なくとも一部を
形成しているものである。これにより、請求項1乃至請
求項3それぞれの効果に加えて、各圧電素子部材が各イ
ンク噴出チャンネル内のインクの有無に影響を受けて、
インク噴出チャンネル内にインクを有する時には圧電素
子部材の変位で他の圧電素子部材にインクを介して確実
に圧力(圧力波)が伝搬され、インク噴出チャンネルに
インクを有しない時には他の圧電素子部材に圧力(圧力
波)が伝搬されないことから、インク噴出チャンネル内
のインクの有無に応じて他の圧力素子部材の変位の発生
の有無が顕著となる。よって、インク切れ検知手段で、
正確にインク切れの有無を検知することができる。
ぞれに記載のものに、前記各圧電素子部材は、前記各イ
ンク噴出チャンネルを構成する隔壁の少なくとも一部を
形成しているものである。これにより、請求項1乃至請
求項3それぞれの効果に加えて、各圧電素子部材が各イ
ンク噴出チャンネル内のインクの有無に影響を受けて、
インク噴出チャンネル内にインクを有する時には圧電素
子部材の変位で他の圧電素子部材にインクを介して確実
に圧力(圧力波)が伝搬され、インク噴出チャンネルに
インクを有しない時には他の圧電素子部材に圧力(圧力
波)が伝搬されないことから、インク噴出チャンネル内
のインクの有無に応じて他の圧力素子部材の変位の発生
の有無が顕著となる。よって、インク切れ検知手段で、
正確にインク切れの有無を検知することができる。
【0046】請求項5においては、請求項2記載のもの
に、前記インク切れ検知手段は、前記印字ヘッドの駆動
による記録作動時に、前記駆動信号が印加されない非駆
動の圧電素子部材からの逆起電力に基づいて、インクの
有無を検知する信号を出力するものである。これによ
り、請求項2の効果に加えて、印字ヘッドの駆動による
記録作動時に、印字データ(印字信号)に基づいて選択
的に駆動信号が印加されて変位される圧電素子部材の変
位で、駆動信号が印加されない被駆動の圧電素子部材が
インクを介して圧力(圧力波)を受け変位されるので、
インクの有無を検知するために圧電素子を駆動させる機
器を必要とすることなく、印字に用いられる圧電素子部
材で兼用したので、簡単な構造で、且つ低コストを実現
できる。
に、前記インク切れ検知手段は、前記印字ヘッドの駆動
による記録作動時に、前記駆動信号が印加されない非駆
動の圧電素子部材からの逆起電力に基づいて、インクの
有無を検知する信号を出力するものである。これによ
り、請求項2の効果に加えて、印字ヘッドの駆動による
記録作動時に、印字データ(印字信号)に基づいて選択
的に駆動信号が印加されて変位される圧電素子部材の変
位で、駆動信号が印加されない被駆動の圧電素子部材が
インクを介して圧力(圧力波)を受け変位されるので、
インクの有無を検知するために圧電素子を駆動させる機
器を必要とすることなく、印字に用いられる圧電素子部
材で兼用したので、簡単な構造で、且つ低コストを実現
できる。
【0047】請求項6においては、請求項2記載のもの
に、前記インク切れ検知手段は、前記印字ヘッドのメン
テナンス時、所定の圧電素子部材に駆動信号を印加する
とともに、駆動信号が印加されない他の圧電素子部材か
らの逆起電力に基づいて、インクの有無を検知する信号
を出力するものである。これにより、請求項2の効果に
加えて、フラッシュ、パージング等のメンテナンス時に
は、通常全インク噴出チャンネルからインクを噴出さ
せ、又はインクを吸引して各ノズルの噴出不良等を防止
した後あるいはその前に、所定の圧電素子部材のみを駆
動し、そこから一定距離はなれた駆動されない圧電素子
部材における逆起電力を検知することで、各インク噴出
チャンネル内のインクの有無を検知できので、全ての圧
電素子部材にインク切れ検知手段を接続する必要がなく
なる。よって、簡単な構造で、低コストを実行しつつイ
ンク切れの有無を検知できる。
に、前記インク切れ検知手段は、前記印字ヘッドのメン
テナンス時、所定の圧電素子部材に駆動信号を印加する
とともに、駆動信号が印加されない他の圧電素子部材か
らの逆起電力に基づいて、インクの有無を検知する信号
を出力するものである。これにより、請求項2の効果に
加えて、フラッシュ、パージング等のメンテナンス時に
は、通常全インク噴出チャンネルからインクを噴出さ
せ、又はインクを吸引して各ノズルの噴出不良等を防止
した後あるいはその前に、所定の圧電素子部材のみを駆
動し、そこから一定距離はなれた駆動されない圧電素子
部材における逆起電力を検知することで、各インク噴出
チャンネル内のインクの有無を検知できので、全ての圧
電素子部材にインク切れ検知手段を接続する必要がなく
なる。よって、簡単な構造で、低コストを実行しつつイ
ンク切れの有無を検知できる。
【図1】印字ヘッドと判定部との接続状態を示す構成図
である。
である。
【図2】駆動信号の印加前の印字ヘッドの状態を示す断
面図である
面図である
【図3】駆動信号の印加後の印字ヘッドの状態を示す断
面図である。
面図である。
【図4】判定部のブロック図である。
【図5】情報処理装置に接続されたインクジェット記録
装置の斜視図である。
装置の斜視図である。
【図6】インクジェット記録装置の制御系のブロック図
である。
である。
【図7】インクカートリッジの断面図である。
【図8】インクジェット記録装置の要部斜視図である。
【図9】第1変形例における判定部のブロック図であ
る。
る。
【図10】第2変形例における判定部のブロック図であ
る。
る。
17 プリンタ・コントローラ(インク切れ検知手段) 30 インクカートリッジ(インク供給源) 60 判定部(インク切れ検知手段) 75 インク噴出チャンネル 76 圧電側壁(圧電素子部材) 90 分岐溝
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の圧電素子部材間にインクが充填さ
れた複数のインク噴出チャンネルを形成し、該各インク
噴出チャンネルに共通のインク供給源を分岐路を介して
接続し、前記各圧電素子部材に選択的に駆動信号を印加
して該圧電素子部材の変位により前記各インク噴出チャ
ンネル内のインクを噴出する印字ヘッドと、 前記複数の圧電素子部材のうち少なくとも1つの変位
で、インクを介して伝搬される圧力により発生する他の
圧電素子部材の変位を基にして、インクの有無を検知す
るインク切れ検知手段と、を有することを特徴とするイ
ンクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記インク切れ検知手段は、前記他の圧
電素子部材の変位にともない発生する逆起電力を検知す
るものであることを特徴とする請求項1記載のインクジ
ェット記録装置。 - 【請求項3】 前記各圧電素子部材は、前記駆動信号が
供給される電極を有し、 前記インク切れ検知手段は、少なくとも1つの圧電素子
部材の電極に接続されていることを特徴とする請求項2
記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項4】 前記各圧電素子部材は、前記各インク噴
出チャンネルを構成する隔壁の少なくとも一部を形成し
ていることを特徴とする請求項1乃至請求項3それぞれ
に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項5】 前記インク切れ検知手段は、前記印字ヘ
ッドの駆動による記録作動時に、前記駆動信号が印加さ
れない非駆動の圧電素子部材からの逆起電力に基づい
て、インクの有無を検知する信号を出力することを特徴
とする請求項2記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項6】 前記インク切れ検知手段は、前記印字ヘ
ッドのメンテナンス時、所定の圧電素子部材に駆動信号
を印加するとともに、駆動信号が印加されない他の圧電
素子部材からの逆起電力に基づいて、インクの有無を検
知する信号を出力することを特徴とする請求項2記載の
インクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12645096A JPH09286121A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12645096A JPH09286121A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09286121A true JPH09286121A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14935524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12645096A Pending JPH09286121A (ja) | 1996-04-22 | 1996-04-22 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09286121A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000141652A (ja) * | 1998-11-12 | 2000-05-23 | Seiko Instruments Inc | ヘッドチップ及びヘッドユニット |
JP2002067351A (ja) * | 2000-06-15 | 2002-03-05 | Seiko Epson Corp | 液体充填方法、液体容器、及び液体容器製造方法 |
JP2002347242A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-04 | Sii Printek Inc | インクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置 |
JP2003053957A (ja) * | 2001-08-20 | 2003-02-26 | Konica Corp | インクジェット記録装置 |
US7008034B2 (en) | 2000-07-07 | 2006-03-07 | Seiko Epson Corporation | Liquid container, ink-jet recording apparatus, device and method for controlling the apparatus, liquid consumption sensing device and method |
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