JPH09285499A - 昇降機能付き椅子 - Google Patents
昇降機能付き椅子Info
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- JPH09285499A JPH09285499A JP8124114A JP12411496A JPH09285499A JP H09285499 A JPH09285499 A JP H09285499A JP 8124114 A JP8124114 A JP 8124114A JP 12411496 A JP12411496 A JP 12411496A JP H09285499 A JPH09285499 A JP H09285499A
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- leg support
- link
- seating portion
- seating
- chair
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- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
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Landscapes
- Chairs Characterized By Structure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 着座部の下方に脚を巻き込むことを完全に防
止するとともに、着座面を設置面付近まで下降させるこ
とが可能であり、しかも駆動手段が簡易であり、軽量化
及び低コスト化を図ることの可能な昇降機能付き椅子を
提供する。 【解決手段】 本体フレーム10に昇降自在に取付けら
れた着座部20が駆動モータ17によって上昇すると、
本体フレーム10と脚支持部30との間に接続された接
続リンク体50によって脚支持部30が後方へ引き込ま
れ、ほぼ垂直姿勢になる。一方、着座部20が下降する
と、接続リンク体50によって脚支持部30は前方に押
し出され、下肢の巻き込みを防止する。
止するとともに、着座面を設置面付近まで下降させるこ
とが可能であり、しかも駆動手段が簡易であり、軽量化
及び低コスト化を図ることの可能な昇降機能付き椅子を
提供する。 【解決手段】 本体フレーム10に昇降自在に取付けら
れた着座部20が駆動モータ17によって上昇すると、
本体フレーム10と脚支持部30との間に接続された接
続リンク体50によって脚支持部30が後方へ引き込ま
れ、ほぼ垂直姿勢になる。一方、着座部20が下降する
と、接続リンク体50によって脚支持部30は前方に押
し出され、下肢の巻き込みを防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は昇降機能付き椅子、
すなわち着座面が昇降する機能を有する椅子に係り、特
に、足腰の衰えた高齢者や下肢部が不自由な障害者用の
起立補助機器として好適な昇降機能付き椅子の構造に関
する。
すなわち着座面が昇降する機能を有する椅子に係り、特
に、足腰の衰えた高齢者や下肢部が不自由な障害者用の
起立補助機器として好適な昇降機能付き椅子の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】我が国では世界に類のない速度で高齢化
社会を迎えようとしており、2020年には75歳以上
の高齢者の人口は1500万人を越え、寝たきりの高齢
者や下半身が不自由な障害者も100万人を越えると予
想されている。このような情勢にあって、近年、介護者
にかかる負担を軽減するために、例えば、起立補助を目
的として着座面が昇降する昇降機能付きの車椅子、座椅
子等の各種椅子が開発されている。
社会を迎えようとしており、2020年には75歳以上
の高齢者の人口は1500万人を越え、寝たきりの高齢
者や下半身が不自由な障害者も100万人を越えると予
想されている。このような情勢にあって、近年、介護者
にかかる負担を軽減するために、例えば、起立補助を目
的として着座面が昇降する昇降機能付きの車椅子、座椅
子等の各種椅子が開発されている。
【0003】上記のような昇降機能付き椅子の中には、
特公平3−47620号公報に記載されているように、
着座部(パレット)が本体に対して昇降可能に構成され
ているとともに、本体を支持台上において進退自在に案
内するように構成し、着座部が上昇すると本体が後退
し、着座部が下降すると本体が前進するように構成した
椅子(座椅子)がある。
特公平3−47620号公報に記載されているように、
着座部(パレット)が本体に対して昇降可能に構成され
ているとともに、本体を支持台上において進退自在に案
内するように構成し、着座部が上昇すると本体が後退
し、着座部が下降すると本体が前進するように構成した
椅子(座椅子)がある。
【0004】一方、特公平5−22526号公報に記載
されているように、着座部(座板)の後方を上下に移動
可能に構成するとともに、着座部の前端付近に足置き台
を出没可能に取り付けた自在椅子がある。
されているように、着座部(座板)の後方を上下に移動
可能に構成するとともに、着座部の前端付近に足置き台
を出没可能に取り付けた自在椅子がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の昇降機能付
き椅子のうち、特公平3−47620号公報に記載され
ている椅子においては、着座部が下降する際に、脚を着
座部の下方に巻き込む恐れがあり、特に、注意力の低下
した高齢者や下肢の不自由な障害者にとっては安全性が
充分であるとは言えないという問題点がある。
き椅子のうち、特公平3−47620号公報に記載され
ている椅子においては、着座部が下降する際に、脚を着
座部の下方に巻き込む恐れがあり、特に、注意力の低下
した高齢者や下肢の不自由な障害者にとっては安全性が
充分であるとは言えないという問題点がある。
【0006】一方、特公平5−22526号公報の自在
椅子においては、足置き台が着座面の前端下方に存在す
るとともに押し置き台を前方に繰り出すことができるた
めに脚を着座部の下方に巻き込む恐れはないが、足置き
台自体やその駆動機構の存在が邪魔になって着座面を設
置面(床面)に近いところまで下降させることは不可能
であり、和室の多い我が国では使用しにくいという問題
点がある。
椅子においては、足置き台が着座面の前端下方に存在す
るとともに押し置き台を前方に繰り出すことができるた
めに脚を着座部の下方に巻き込む恐れはないが、足置き
台自体やその駆動機構の存在が邪魔になって着座面を設
置面(床面)に近いところまで下降させることは不可能
であり、和室の多い我が国では使用しにくいという問題
点がある。
【0007】また、上記自在椅子においては、着座面の
駆動、背もたれの傾斜角の変更及び足置き台の出没動作
にそれぞれ駆動手段が必要となるため、着座面の高さの
下限が必然的に高くなるとともに、重量が重くなり、製
造コストも高くなるという問題点がある。
駆動、背もたれの傾斜角の変更及び足置き台の出没動作
にそれぞれ駆動手段が必要となるため、着座面の高さの
下限が必然的に高くなるとともに、重量が重くなり、製
造コストも高くなるという問題点がある。
【0008】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、着座部の下方に脚を巻き込むこと
を完全に防止するとともに、着座面を設置面付近まで下
降させることが可能であり、しかも駆動手段が簡易であ
り、軽量化及び低コスト化を図ることの可能な昇降機能
付き椅子を提供することにある。
であり、その課題は、着座部の下方に脚を巻き込むこと
を完全に防止するとともに、着座面を設置面付近まで下
降させることが可能であり、しかも駆動手段が簡易であ
り、軽量化及び低コスト化を図ることの可能な昇降機能
付き椅子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、本体フレームに対し昇降可能
に取付けられた着座部と、該着座部の前端近傍に傾動自
在に取付けられた脚支持部と、前記着座部を昇降するた
めの昇降手段と、前記着座部の昇降動作に対し前記脚支
持部の傾動動作を連動させる連動手段とを設け、前記連
動手段は、前記着座部の上昇により前記脚支持部の傾斜
角を増大させて前記脚支持部を前記着座部の下方に引き
込む方向へ動作させ、前記着座部の下降により前記脚支
持部の傾斜角を減少させて前記脚支持部を着座部の前方
へ繰り出す方向へ動作させるように構成したことを特徴
とする昇降機能付き椅子である。
に本発明が講じた手段は、本体フレームに対し昇降可能
に取付けられた着座部と、該着座部の前端近傍に傾動自
在に取付けられた脚支持部と、前記着座部を昇降するた
めの昇降手段と、前記着座部の昇降動作に対し前記脚支
持部の傾動動作を連動させる連動手段とを設け、前記連
動手段は、前記着座部の上昇により前記脚支持部の傾斜
角を増大させて前記脚支持部を前記着座部の下方に引き
込む方向へ動作させ、前記着座部の下降により前記脚支
持部の傾斜角を減少させて前記脚支持部を着座部の前方
へ繰り出す方向へ動作させるように構成したことを特徴
とする昇降機能付き椅子である。
【0010】この手段によれば、着座部が上昇すると脚
支持部の傾斜角が増大して引き込まれ、着座部が下降す
ると脚支持部の傾斜角が減少して繰り出されるように動
作するので、着座部が高い場合は腰掛ける際の障害にな
らず、着座部が低くなっても下肢が脚支持部によって前
方へ押し出されるので、着座部の下に巻き込まれる事故
を防止することができる。したがって、高齢者や障害者
にとっても安全に使用できる昇降機能付き椅子が実現で
きる。
支持部の傾斜角が増大して引き込まれ、着座部が下降す
ると脚支持部の傾斜角が減少して繰り出されるように動
作するので、着座部が高い場合は腰掛ける際の障害にな
らず、着座部が低くなっても下肢が脚支持部によって前
方へ押し出されるので、着座部の下に巻き込まれる事故
を防止することができる。したがって、高齢者や障害者
にとっても安全に使用できる昇降機能付き椅子が実現で
きる。
【0011】また、着座部の昇降動作に従って脚支持部
を傾動動作させる連動手段を設けたので、駆動系を複数
設ける必要がないため、軽量化、低コスト化を図ること
ができる。
を傾動動作させる連動手段を設けたので、駆動系を複数
設ける必要がないため、軽量化、低コスト化を図ること
ができる。
【0012】ここで、前記連動手段を、前記本体フレー
ムの下部と前記脚支持部の裏面部との間に連結された接
続リンクとすることが好ましい。
ムの下部と前記脚支持部の裏面部との間に連結された接
続リンクとすることが好ましい。
【0013】この手段によれば、本体フレームの下部と
脚支持部の裏面部との間に連結された接続リンクによっ
て連動手段を構成することにより、着座部が上昇すれば
接続リンクによって脚支持部の裏面側が後方下部に引き
込まれ、着座部が下降すれば脚支持部の裏面側が前方に
押し出されるので、簡易に着座部と脚支持部とを連動さ
せることができる。この接続リンクは着座部の下方にコ
ンパクトに収容できるから着座部を低い位置まで下降さ
せることが可能になるとともに、さらに軽量化と低コス
ト化を図ることができる。
脚支持部の裏面部との間に連結された接続リンクによっ
て連動手段を構成することにより、着座部が上昇すれば
接続リンクによって脚支持部の裏面側が後方下部に引き
込まれ、着座部が下降すれば脚支持部の裏面側が前方に
押し出されるので、簡易に着座部と脚支持部とを連動さ
せることができる。この接続リンクは着座部の下方にコ
ンパクトに収容できるから着座部を低い位置まで下降さ
せることが可能になるとともに、さらに軽量化と低コス
ト化を図ることができる。
【0014】なお、本発明に係る昇降機能付き椅子は、
着座部を低い位置まで降下させることができることが特
徴点の一つであり、一般的に座椅子と呼ばれる範疇の物
品として使用することができる。このため、特に和室の
多い我が国の住宅においては、高齢者や障害者が他の人
と同様に座ることができるとともに、座った状態から容
易に通常の椅子と同等の状態まで上昇させることができ
るので、容易に立ち上がることが可能になるという極め
て顕著な効果を奏する。
着座部を低い位置まで降下させることができることが特
徴点の一つであり、一般的に座椅子と呼ばれる範疇の物
品として使用することができる。このため、特に和室の
多い我が国の住宅においては、高齢者や障害者が他の人
と同様に座ることができるとともに、座った状態から容
易に通常の椅子と同等の状態まで上昇させることができ
るので、容易に立ち上がることが可能になるという極め
て顕著な効果を奏する。
【0015】この場合には、前記接続リンクを、前記本
体フレームに接続された第1リンク部材と、該第1リン
ク部材及び前記脚支持部に接続された第2リンク部材と
から構成することが望ましい。この手段によれば、第1
リンク部材と第2リンク部材で構成することにより、接
続リンクが本体フレームの下部と脚支持部の裏面部との
距離に応じて適宜屈曲して動作するので、着座部の昇降
に従って脚支持部をスムーズに傾動させることができ、
また、接続リンクの屈曲状態と伸長状態とによって本体
フレームと脚支持部との連結距離の範囲が広くなるの
で、着座部の昇降動作の広い範囲に亘って脚支持部を動
作させることが可能になる。
体フレームに接続された第1リンク部材と、該第1リン
ク部材及び前記脚支持部に接続された第2リンク部材と
から構成することが望ましい。この手段によれば、第1
リンク部材と第2リンク部材で構成することにより、接
続リンクが本体フレームの下部と脚支持部の裏面部との
距離に応じて適宜屈曲して動作するので、着座部の昇降
に従って脚支持部をスムーズに傾動させることができ、
また、接続リンクの屈曲状態と伸長状態とによって本体
フレームと脚支持部との連結距離の範囲が広くなるの
で、着座部の昇降動作の広い範囲に亘って脚支持部を動
作させることが可能になる。
【0016】また、前記接続リンクを伸縮可能に構成
し、前記接続リンクを収縮状態になるように付勢する弾
性手段を設けることが望ましい。この手段によれば、接
続リンクを伸縮可能に構成し、弾性手段により収縮状態
に付勢することにより、接続リンクの収縮状態と伸長状
態とによって本体フレームと脚支持部との連結距離の範
囲が広くなるので、着座部の昇降動作の広い範囲に亘っ
て脚支持部を動作させることが可能になる。
し、前記接続リンクを収縮状態になるように付勢する弾
性手段を設けることが望ましい。この手段によれば、接
続リンクを伸縮可能に構成し、弾性手段により収縮状態
に付勢することにより、接続リンクの収縮状態と伸長状
態とによって本体フレームと脚支持部との連結距離の範
囲が広くなるので、着座部の昇降動作の広い範囲に亘っ
て脚支持部を動作させることが可能になる。
【0017】さらに、前記接続リンクの実質的長さを変
更可能に構成した接続リンク調整手段を設けることが望
ましい。ここで、接続リンクの実質的長さを変更する方
法としては、接続リンクの長さを変更する方法の他に、
接続リンクの本体フレーム又は脚支持部に対する取付け
位置を変更する方法もある。この手段によれば、接続リ
ンクの長さを変えることによって、着座部の昇降動作に
対する脚支持部の傾動動作を変えることができる。
更可能に構成した接続リンク調整手段を設けることが望
ましい。ここで、接続リンクの実質的長さを変更する方
法としては、接続リンクの長さを変更する方法の他に、
接続リンクの本体フレーム又は脚支持部に対する取付け
位置を変更する方法もある。この手段によれば、接続リ
ンクの長さを変えることによって、着座部の昇降動作に
対する脚支持部の傾動動作を変えることができる。
【0018】この場合、接続リンクの長さを適宜に設定
することによって着座部が下降していく途中で脚支持部
の前端下部が設置面に当接し、脚支持部の前端が着座部
に対して着座部の下降量未満の上昇量しか持たない状態
(或いは全く姿勢変化しないために着座部に対して上下
に移動しない状態)にすることができ、この場合には着
座部の下降に従って脚支持部の前端下部が設置面を上方
から押圧する結果、逆に本体フレームの前部が浮き上が
って、本体フレーム及び着座部が後方に傾動するように
構成できる。したがって、着座部の下降によってリクラ
イニング動作を発生させることができ、しかも、接続リ
ンクの長さの変更によりリクライニング動作が開始する
着座部の高さやリクライニングの程度を適宜調整するこ
とができる。
することによって着座部が下降していく途中で脚支持部
の前端下部が設置面に当接し、脚支持部の前端が着座部
に対して着座部の下降量未満の上昇量しか持たない状態
(或いは全く姿勢変化しないために着座部に対して上下
に移動しない状態)にすることができ、この場合には着
座部の下降に従って脚支持部の前端下部が設置面を上方
から押圧する結果、逆に本体フレームの前部が浮き上が
って、本体フレーム及び着座部が後方に傾動するように
構成できる。したがって、着座部の下降によってリクラ
イニング動作を発生させることができ、しかも、接続リ
ンクの長さの変更によりリクライニング動作が開始する
着座部の高さやリクライニングの程度を適宜調整するこ
とができる。
【0019】また、前記着座部を下降させる途中で前記
接続リンクにより前記脚支持部が前記着座部よりも下方
に支持された状態で設置面に当接し、さらに前記着座部
を下降させることにより前記脚支持部が前記設置面を押
圧する反作用により前記本体フレームの前部が上昇し
て、前記本体フレーム及び前記着座部が後方へ傾斜する
ように構成することが好ましい。この手段によれば、着
座部が下降すると脚支持部によって本体フレームの前部
が上昇するので、着座部を後方に傾斜させることができ
るから、脚支持部の姿勢を接続リンクの寸法、形状、構
造等によって設定するだけで、何らの新たな構造や駆動
手段を設けることなく、リクライニング機能を付与する
ことができる。
接続リンクにより前記脚支持部が前記着座部よりも下方
に支持された状態で設置面に当接し、さらに前記着座部
を下降させることにより前記脚支持部が前記設置面を押
圧する反作用により前記本体フレームの前部が上昇し
て、前記本体フレーム及び前記着座部が後方へ傾斜する
ように構成することが好ましい。この手段によれば、着
座部が下降すると脚支持部によって本体フレームの前部
が上昇するので、着座部を後方に傾斜させることができ
るから、脚支持部の姿勢を接続リンクの寸法、形状、構
造等によって設定するだけで、何らの新たな構造や駆動
手段を設けることなく、リクライニング機能を付与する
ことができる。
【0020】一方、前記脚支持部の前端下部には、該前
端下部を設置面に対して摺動自在に構成するための摺動
手段を設けることが好ましい。この場合には、脚支持部
の前端下部が設置面に当接しても、設置面に対して摺動
自在に構成する摺動手段が設けられているので、脚支持
部の傾動動作を円滑に行うことができる。この摺動手段
としては、キャスタ等の車輪、ローラの他に、摺動抵抗
の少ない滑らかな表面を有する凸曲面部等で構成するこ
とができる。
端下部を設置面に対して摺動自在に構成するための摺動
手段を設けることが好ましい。この場合には、脚支持部
の前端下部が設置面に当接しても、設置面に対して摺動
自在に構成する摺動手段が設けられているので、脚支持
部の傾動動作を円滑に行うことができる。この摺動手段
としては、キャスタ等の車輪、ローラの他に、摺動抵抗
の少ない滑らかな表面を有する凸曲面部等で構成するこ
とができる。
【0021】本体フレームには前後に車輪を設けること
が望ましく、車椅子としての使用が可能になるととも
に、後方に車輪があることによりリクライニング動作を
スムーズに行うことができる。特に、後方の車輪にはブ
レーキ手段を設けることによってリクライニング時に不
用意に移動することが防止される。
が望ましく、車椅子としての使用が可能になるととも
に、後方に車輪があることによりリクライニング動作を
スムーズに行うことができる。特に、後方の車輪にはブ
レーキ手段を設けることによってリクライニング時に不
用意に移動することが防止される。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る昇降機能付き椅子の実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態においては、やや後方に
傾斜した状態で上方に伸びる一対の昇降ガイド部11及
び昇降ガイド部11の下端に接続された底フレーム部1
2とを有する本体フレーム10と、本体フレーム10の
昇降ガイド部11に案内され、昇降自在に取付けられた
着座部20と、この着座部20の前端にヒンジ接合され
た脚支持部30とから概略構成される。
に係る昇降機能付き椅子の実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態においては、やや後方に
傾斜した状態で上方に伸びる一対の昇降ガイド部11及
び昇降ガイド部11の下端に接続された底フレーム部1
2とを有する本体フレーム10と、本体フレーム10の
昇降ガイド部11に案内され、昇降自在に取付けられた
着座部20と、この着座部20の前端にヒンジ接合され
た脚支持部30とから概略構成される。
【0023】本体フレーム10の一対の昇降ガイド部1
1の内側には、図8に示すようにガイド溝11aが設け
られ、このガイド溝11aに着座部20の後方に設けら
れた接続部21に取付けられたガイドローラ22が内側
から嵌合し、着座部20を図示の姿勢で保持するととも
に上下に移動自在に構成している。昇降ガイド部11の
下端部には接続部材13が接続され、この接続部材13
の下端に底フレーム部12が接続されている。また、接
続部材13の背面には後方車輪14が取付けられてい
る。この後方車輪14の車軸には公知のブレーキ板14
aが取付けられ、このブレーキ板14aを一方側に踏み
込むことによって後方車輪14が回転不能になるように
構成されている。
1の内側には、図8に示すようにガイド溝11aが設け
られ、このガイド溝11aに着座部20の後方に設けら
れた接続部21に取付けられたガイドローラ22が内側
から嵌合し、着座部20を図示の姿勢で保持するととも
に上下に移動自在に構成している。昇降ガイド部11の
下端部には接続部材13が接続され、この接続部材13
の下端に底フレーム部12が接続されている。また、接
続部材13の背面には後方車輪14が取付けられてい
る。この後方車輪14の車軸には公知のブレーキ板14
aが取付けられ、このブレーキ板14aを一方側に踏み
込むことによって後方車輪14が回転不能になるように
構成されている。
【0024】底フレーム12は前方側に開いた平面コ字
型の形状を備えたフレーム枠で構成され、その前端部に
は、図1に示すように前方車輪15が取付けられてい
る。また、底フレーム12の後部には、図8に示すよう
に、支持板16が取付けられ、この支持板16の上に駆
動モータ17が取付け固定されている。駆動モータ17
の回転出力は、伝動ベルト18を介して支持板16に回
転自在に軸支されたプーリ19に伝達され、プーリ19
に接続された送りネジ41を回転させるようになってい
る。
型の形状を備えたフレーム枠で構成され、その前端部に
は、図1に示すように前方車輪15が取付けられてい
る。また、底フレーム12の後部には、図8に示すよう
に、支持板16が取付けられ、この支持板16の上に駆
動モータ17が取付け固定されている。駆動モータ17
の回転出力は、伝動ベルト18を介して支持板16に回
転自在に軸支されたプーリ19に伝達され、プーリ19
に接続された送りネジ41を回転させるようになってい
る。
【0025】送りネジ41の上端は軸支部42によって
回転自在に軸支され、この軸支部42は、昇降ガイド部
11,11の上端にほぼ水平に取付けられた横梁部材4
4に取付け固定されている。把持部45は本実施形態を
車椅子として使用する場合に使用するものである。送り
ネジ41は、着座部20の左右の接続部21の間に渡さ
れた横支持材23に取付けられた取付板43に固定され
たナット部材45に螺合している。その結果、駆動モー
タ17の稼働により伝動ベルト18、プーリ19を介し
て送りネジ41が回転すると、ナット部材45を有する
着座部が昇降するように構成されている。
回転自在に軸支され、この軸支部42は、昇降ガイド部
11,11の上端にほぼ水平に取付けられた横梁部材4
4に取付け固定されている。把持部45は本実施形態を
車椅子として使用する場合に使用するものである。送り
ネジ41は、着座部20の左右の接続部21の間に渡さ
れた横支持材23に取付けられた取付板43に固定され
たナット部材45に螺合している。その結果、駆動モー
タ17の稼働により伝動ベルト18、プーリ19を介し
て送りネジ41が回転すると、ナット部材45を有する
着座部が昇降するように構成されている。
【0026】着座部20においては、図1に示すよう
に、上記接続部21に接続された底支持材24の上にク
ッション性を有する着座シート25が取付けられ、接続
部21に接続された縦支持材26には、やや後方に傾斜
した状態にクッション性を有する背支持シート27が取
付けられている。底支持材24及び縦支持材26には左
右一対の肘掛け部28が固定されている。また、背支持
シート27の上端には枕部29が設けられている。
に、上記接続部21に接続された底支持材24の上にク
ッション性を有する着座シート25が取付けられ、接続
部21に接続された縦支持材26には、やや後方に傾斜
した状態にクッション性を有する背支持シート27が取
付けられている。底支持材24及び縦支持材26には左
右一対の肘掛け部28が固定されている。また、背支持
シート27の上端には枕部29が設けられている。
【0027】着座シート25を支持する底支持材24の
前端下部には、ヒンジ接合により脚支持部30が回動自
在に取付けられている。この脚支持部30は、支持材3
1の上にクッション性を有する脚支持シート32が取付
けられたものである。支持材31の前端下部には前端車
輪33が取付けられ、そのやや後方にリンク接続部34
が取付けられている。リンク接続部34は、図6に示す
ように断面コ字型の金具であり、図7に示すように、2
つの突出部のそれぞれ対応した3組の位置に3組の連結
孔34a,34b,34cが形成されている。
前端下部には、ヒンジ接合により脚支持部30が回動自
在に取付けられている。この脚支持部30は、支持材3
1の上にクッション性を有する脚支持シート32が取付
けられたものである。支持材31の前端下部には前端車
輪33が取付けられ、そのやや後方にリンク接続部34
が取付けられている。リンク接続部34は、図6に示す
ように断面コ字型の金具であり、図7に示すように、2
つの突出部のそれぞれ対応した3組の位置に3組の連結
孔34a,34b,34cが形成されている。
【0028】支持材31におけるリンク接続部34の前
方に隣接した位置にゴム等のクッション性を有する回転
自在に軸支された緩衝ローラ35が取付けられている。
この緩衝ローラ35は、後述する接続リンク体の第1リ
ンク部材と第2リンク部材とが図示の場合とは逆に屈折
して、動作不良を起こすことを防止するものである。ま
た、後述する着座部20が上昇位置にある場合に、脚支
持部30の支持材31が後述する第2リンク部材55に
衝突することを防止する機能をも持つ。
方に隣接した位置にゴム等のクッション性を有する回転
自在に軸支された緩衝ローラ35が取付けられている。
この緩衝ローラ35は、後述する接続リンク体の第1リ
ンク部材と第2リンク部材とが図示の場合とは逆に屈折
して、動作不良を起こすことを防止するものである。ま
た、後述する着座部20が上昇位置にある場合に、脚支
持部30の支持材31が後述する第2リンク部材55に
衝突することを防止する機能をも持つ。
【0029】図6及び図7に示すように、本体フレーム
10の底フレーム部12の中央部と、上記リンク接続部
34には接続リンク体50が接続されている。この接続
リンク体50は、底フレーム部12に対して固定された
取付金具51と、この取付金具51に対して連結軸52
を介して回動自在に接続された第1リンク部材53と、
この第1リンク部材53に対して連結軸54を介して回
動自在に接続されるとともに、リンク接続部34に対し
て連結軸56を介して回動自在に接続された第2リンク
部材55とから構成される。
10の底フレーム部12の中央部と、上記リンク接続部
34には接続リンク体50が接続されている。この接続
リンク体50は、底フレーム部12に対して固定された
取付金具51と、この取付金具51に対して連結軸52
を介して回動自在に接続された第1リンク部材53と、
この第1リンク部材53に対して連結軸54を介して回
動自在に接続されるとともに、リンク接続部34に対し
て連結軸56を介して回動自在に接続された第2リンク
部材55とから構成される。
【0030】第1リンク部材53は、底フレーム12に
接続された第1リンク片53Aと、第2リンク部材55
に接続された第2リンク片53Bとが相互に挿脱自在に
嵌入してなるものであり、その結果、直線状に伸縮自在
に構成されたものである。第2リンク片53Bには軸材
57が嵌合され、この軸材57は第1リンク片53Aの
両端に形成された一対の長孔53a,53aに挿通され
ている。軸材57にはコイルバネ58の一端が取付けら
れ、コイルバネ58の他端は上記連結軸52に取付けら
れている。このコイルバネ58の収縮力により第1リン
ク片53Aと第2リンク片53Bとは相互に引き寄せら
れており、第1リンク部材53は常に収縮状態に付勢さ
れていることとなる。
接続された第1リンク片53Aと、第2リンク部材55
に接続された第2リンク片53Bとが相互に挿脱自在に
嵌入してなるものであり、その結果、直線状に伸縮自在
に構成されたものである。第2リンク片53Bには軸材
57が嵌合され、この軸材57は第1リンク片53Aの
両端に形成された一対の長孔53a,53aに挿通され
ている。軸材57にはコイルバネ58の一端が取付けら
れ、コイルバネ58の他端は上記連結軸52に取付けら
れている。このコイルバネ58の収縮力により第1リン
ク片53Aと第2リンク片53Bとは相互に引き寄せら
れており、第1リンク部材53は常に収縮状態に付勢さ
れていることとなる。
【0031】第1リンク部材53の第2リンク片53B
における第2リンク部材55との接続点に近い部分の底
面部には、支持車輪59が取付けられている。この支持
車輪59は接続リンク体50が第1リンク部材53と第
2リンク部材55との接続点で下方に折れ曲がった場
合、この接続点が設置面に当接して設置面を傷つけた
り、接続点が設置面に当接することにより接続リンク体
の円滑な動作を妨げたりすることを防止するためのもの
である。
における第2リンク部材55との接続点に近い部分の底
面部には、支持車輪59が取付けられている。この支持
車輪59は接続リンク体50が第1リンク部材53と第
2リンク部材55との接続点で下方に折れ曲がった場
合、この接続点が設置面に当接して設置面を傷つけた
り、接続点が設置面に当接することにより接続リンク体
の円滑な動作を妨げたりすることを防止するためのもの
である。
【0032】第2リンク部材55は、リンク接続部34
に対し、その3組の連結孔34a,34b,34cのう
ち中央の連結孔34bを用いて接続されているが、後述
するように第2リンク部材55を連結孔34bから外
し、他の連結孔34aや34cを用いて接続することも
簡単にできるようになっている。
に対し、その3組の連結孔34a,34b,34cのう
ち中央の連結孔34bを用いて接続されているが、後述
するように第2リンク部材55を連結孔34bから外
し、他の連結孔34aや34cを用いて接続することも
簡単にできるようになっている。
【0033】次に、図1乃至図5を参照して、本実施形
態の機能、動作、使用方法について説明する。本実施形
態では、駆動モータ17は正逆回転可能に構成されてお
り、図示しない操作ボタンにより駆動モータ17を所望
の方向に回転させ、着座部20を昇降できるように構成
されている。
態の機能、動作、使用方法について説明する。本実施形
態では、駆動モータ17は正逆回転可能に構成されてお
り、図示しない操作ボタンにより駆動モータ17を所望
の方向に回転させ、着座部20を昇降できるように構成
されている。
【0034】まず、図1乃至図3を参照して着座部20
を上昇させる場合の動作について説明する。図1の状態
では、着座部20はやや下寄りの位置にあって、着座部
20の底支持材24の前端に連結されているとともに、
接続リンク体50により本体フレーム10に連結された
脚支持部30はやや傾斜した状態に保持され、脚支持部
30の前端車輪33は設置面Pに接している。
を上昇させる場合の動作について説明する。図1の状態
では、着座部20はやや下寄りの位置にあって、着座部
20の底支持材24の前端に連結されているとともに、
接続リンク体50により本体フレーム10に連結された
脚支持部30はやや傾斜した状態に保持され、脚支持部
30の前端車輪33は設置面Pに接している。
【0035】この状態から駆動モータ17を稼働させ、
着座部20を上昇させると、図2に示すように、着座部
20とともに脚支持部30も設置面Pを離れて上昇し、
接続リンク体50によって脚支持部30の傾斜角は増大
する。さらに着座部20が上昇すると、図3に示すよう
に、それまで屈曲していた接続リンク体50が直線状に
伸びるようになり、脚支持部30はほぼ垂直な姿勢にな
る。
着座部20を上昇させると、図2に示すように、着座部
20とともに脚支持部30も設置面Pを離れて上昇し、
接続リンク体50によって脚支持部30の傾斜角は増大
する。さらに着座部20が上昇すると、図3に示すよう
に、それまで屈曲していた接続リンク体50が直線状に
伸びるようになり、脚支持部30はほぼ垂直な姿勢にな
る。
【0036】図3の状態からさらに着座部20を上昇さ
せると、第1リンク部材53が図6に示すコイルバネ5
8の弾性力に抗して伸びるので、接続リンク体50は直
線状になったままさらに立ち上がり、脚支持部30は垂
直状態を通り越してやや内側に傾斜した状態になる。そ
して、着座部20は接続リンク体50が伸びきる前に上
昇限界に到達するように構成されている。
せると、第1リンク部材53が図6に示すコイルバネ5
8の弾性力に抗して伸びるので、接続リンク体50は直
線状になったままさらに立ち上がり、脚支持部30は垂
直状態を通り越してやや内側に傾斜した状態になる。そ
して、着座部20は接続リンク体50が伸びきる前に上
昇限界に到達するように構成されている。
【0037】次に、図1、図4、図5を参照して、着座
部20を降下させた場合の動作を説明する。図1の状態
から着座部20を下降させていくと、図4に示すように
接続リンク体50の屈曲が緩くなり、脚支持部30の傾
斜角は次第に減少する。この傾向は接続リンク体50が
直線状になり、コイルバネ58に抗して第1リンク部材
53が伸長できる範囲内で継続する。
部20を降下させた場合の動作を説明する。図1の状態
から着座部20を下降させていくと、図4に示すように
接続リンク体50の屈曲が緩くなり、脚支持部30の傾
斜角は次第に減少する。この傾向は接続リンク体50が
直線状になり、コイルバネ58に抗して第1リンク部材
53が伸長できる範囲内で継続する。
【0038】接続リンク体50が完全に伸びきった後に
さらに着座部20を下降させると、図5に示すように、
脚支持部30の傾斜角は変化しなくなり、そのため、脚
支持部30の前端車輪33が設置面Pを押すことによっ
て底フレーム部12の前端は上昇し、前方車輪15が設
置面Pから離れ、本体フレーム10は後方に傾き始め
る。このとき、椅子全体は脚支持部30の前端車輪33
と、後方車輪14によって支持された状態となってい
る。
さらに着座部20を下降させると、図5に示すように、
脚支持部30の傾斜角は変化しなくなり、そのため、脚
支持部30の前端車輪33が設置面Pを押すことによっ
て底フレーム部12の前端は上昇し、前方車輪15が設
置面Pから離れ、本体フレーム10は後方に傾き始め
る。このとき、椅子全体は脚支持部30の前端車輪33
と、後方車輪14によって支持された状態となってい
る。
【0039】以上説明したように、本実施形態において
は、着座部20を設置面Pに近い位置から上昇させるこ
とができ、座椅子としても、また、通常の椅子としても
使用することができるとともに、和室において座った状
態から立ち上がるための起立補助装置として用いること
ができる。これは、着座部20の下方に大きな駆動機構
が存在しないために可能となったものである。
は、着座部20を設置面Pに近い位置から上昇させるこ
とができ、座椅子としても、また、通常の椅子としても
使用することができるとともに、和室において座った状
態から立ち上がるための起立補助装置として用いること
ができる。これは、着座部20の下方に大きな駆動機構
が存在しないために可能となったものである。
【0040】また、着座部20の前端に連結された脚支
持部30は、着座部20が上昇するとその傾斜角度が増
加し、着座部20が下降すると傾斜角度が低減するよう
に動作するので、着座部20が低い位置まで降下して
も、下肢が着座部20の下方に巻き込まれる恐れがない
ため、注意力の低下した高齢者や下肢の不自由な障害者
でも安全に使用できる。
持部30は、着座部20が上昇するとその傾斜角度が増
加し、着座部20が下降すると傾斜角度が低減するよう
に動作するので、着座部20が低い位置まで降下して
も、下肢が着座部20の下方に巻き込まれる恐れがない
ため、注意力の低下した高齢者や下肢の不自由な障害者
でも安全に使用できる。
【0041】上記脚支持部30の動作は、接続リンク体
50によって着座部20の昇降動作と連動して行われる
ので、別個の駆動源を必要としないとともに連動のため
の制御装置も不要となるので、製造コストの低減を図る
ことができ、しかも軽量化できる。また、連動機構とし
てもコンパクトであって、着座部20の大きな昇降スト
ロークと低い下限位置とを確保できる。
50によって着座部20の昇降動作と連動して行われる
ので、別個の駆動源を必要としないとともに連動のため
の制御装置も不要となるので、製造コストの低減を図る
ことができ、しかも軽量化できる。また、連動機構とし
てもコンパクトであって、着座部20の大きな昇降スト
ロークと低い下限位置とを確保できる。
【0042】さらに、本実施形態では、図5に示すよう
に、着座部20を下降させることによって自動的に着座
部20が後方に傾斜するように構成できるので、別個の
駆動源や制御装置を必要とすることなく、リクライニン
グ機能を設けることができるという利点がある。
に、着座部20を下降させることによって自動的に着座
部20が後方に傾斜するように構成できるので、別個の
駆動源や制御装置を必要とすることなく、リクライニン
グ機能を設けることができるという利点がある。
【0043】このリクライニング機能は、接続リンク体
50と脚支持部30との位置関係によって定まるもので
あり、リクライニング開始時の着座部20の高さと、こ
のリクライニング機能によって得られる背支持シート2
7の傾斜角は、第2リンク部材55を接続するためにリ
ンク接続部34の連結孔34a,34b,34cのいず
れを用いるかによって変更することができる。
50と脚支持部30との位置関係によって定まるもので
あり、リクライニング開始時の着座部20の高さと、こ
のリクライニング機能によって得られる背支持シート2
7の傾斜角は、第2リンク部材55を接続するためにリ
ンク接続部34の連結孔34a,34b,34cのいず
れを用いるかによって変更することができる。
【0044】第2リンク部材55を連結孔34bを用い
て接続した図示の場合の動作は上述の通りであるが、第
2リンク部材55を連結孔34aを用いて接続した場合
には、接続リンク体50の長さが実質的に長くなるため
に着座部20を最下部まで降下させてもリクライニング
は発生しない。
て接続した図示の場合の動作は上述の通りであるが、第
2リンク部材55を連結孔34aを用いて接続した場合
には、接続リンク体50の長さが実質的に長くなるため
に着座部20を最下部まで降下させてもリクライニング
は発生しない。
【0045】一方、第2リンク部材55を連結孔34c
を用いて接続した場合には、接続リンク体50の長さが
実質的に短くなるために、リクライニングが開始される
着座部20の位置が高くなり、着座部20を最下部まで
降下させると、図5の場合よりもリクライニングの角度
を大きくすることができる。
を用いて接続した場合には、接続リンク体50の長さが
実質的に短くなるために、リクライニングが開始される
着座部20の位置が高くなり、着座部20を最下部まで
降下させると、図5の場合よりもリクライニングの角度
を大きくすることができる。
【0046】上記実施形態において、着座部20と脚支
持部30の連動動作及びリクライニング動作を可能とす
る接続リンク体50の実質的な長さを変えることによ
り、連動動作とリクライニング動作の態様を変更するこ
とができる。この変更のために設けられた脚支持部30
のリンク接続部34は、本体フレーム10の底フレーム
部12に設けてもよい。また、結果的にリンクの実質的
な長さを変更できればよいので、例えば、第1リンク部
材53と第2リンク部材55との接続点を変えることで
も同様の効果を得ることができる。
持部30の連動動作及びリクライニング動作を可能とす
る接続リンク体50の実質的な長さを変えることによ
り、連動動作とリクライニング動作の態様を変更するこ
とができる。この変更のために設けられた脚支持部30
のリンク接続部34は、本体フレーム10の底フレーム
部12に設けてもよい。また、結果的にリンクの実質的
な長さを変更できればよいので、例えば、第1リンク部
材53と第2リンク部材55との接続点を変えることで
も同様の効果を得ることができる。
【0047】上記実施形態では着座部の着座面(着座シ
ート)が設置面(床面)近くまで到達する座椅子に近い
構造を備えているが、座椅子として使用可能にする必要
は必ずしもなく、着座部の昇降範囲は適宜設定できる。
また、前後の車輪により車椅子としても使用できるもの
として構成し、さらに後方車輪によりリクライニング時
の姿勢変化を円滑に行えるようにしているが、車椅子と
して使用可能にする必要もなく、例えば設置面に固定し
て使用するように構成しても良い。
ート)が設置面(床面)近くまで到達する座椅子に近い
構造を備えているが、座椅子として使用可能にする必要
は必ずしもなく、着座部の昇降範囲は適宜設定できる。
また、前後の車輪により車椅子としても使用できるもの
として構成し、さらに後方車輪によりリクライニング時
の姿勢変化を円滑に行えるようにしているが、車椅子と
して使用可能にする必要もなく、例えば設置面に固定し
て使用するように構成しても良い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、着
座部が上昇すると脚支持部の傾斜角が増大して引き込ま
れ、着座部が下降すると脚支持部の傾斜角が減少して繰
り出されるように動作するので、着座部が高い場合は腰
掛ける際の障害にならず、着座部が低くなっても下肢が
脚支持部によって前方へ押し出されるので、着座部の下
に巻き込まれる事故を防止することができる。したがっ
て、高齢者や障害者にとっても安全に使用できる昇降機
能付き椅子が実現できる。
座部が上昇すると脚支持部の傾斜角が増大して引き込ま
れ、着座部が下降すると脚支持部の傾斜角が減少して繰
り出されるように動作するので、着座部が高い場合は腰
掛ける際の障害にならず、着座部が低くなっても下肢が
脚支持部によって前方へ押し出されるので、着座部の下
に巻き込まれる事故を防止することができる。したがっ
て、高齢者や障害者にとっても安全に使用できる昇降機
能付き椅子が実現できる。
【0049】また、着座部の昇降動作に従って脚支持部
を傾動動作させる連動手段を設けたので、駆動系を別途
設ける必要がないため、軽量化、低コスト化を図ること
ができる。
を傾動動作させる連動手段を設けたので、駆動系を別途
設ける必要がないため、軽量化、低コスト化を図ること
ができる。
【図1】本発明に係る昇降機能付き椅子の実施形態の構
造を示す側面図である。
造を示す側面図である。
【図2】同実施形態の着座部を図1よりも上昇させた状
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図3】同実施形態の着座部を図2よりも更に上昇させ
た状態を示す側面図である。
た状態を示す側面図である。
【図4】同実施形態の着座部を図1よりも下降させた状
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図5】同実施形態の着座部を図4よりも更に下降させ
た状態を示す側面図である。
た状態を示す側面図である。
【図6】同実施形態の接続リンク体の構成を示す平面図
である。
である。
【図7】同実施形態の接続リンク体の構成を示す側面図
である。
である。
【図8】同実施形態の背面図である。
10 本体フレーム 11 昇降ガイド部 12 底フレーム部 20 着座部 30 脚支持部 34 リンク接続部 34a,34b,34c 連結孔 50 接続リンク体 53 第1リンク部材 53A 第1リンク片 53B 第2リンク片 55 第2リンク部材 58 コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮嶋 隆司 長野県長野市徳間1226−4 (72)発明者 小板橋 竜雄 長野県長野市川中島町四ッ屋1448−76
Claims (6)
- 【請求項1】 本体フレームに対し昇降可能に取付けら
れた着座部と、該着座部の前端近傍に傾動自在に取付け
られた脚支持部と、前記着座部を昇降するための昇降手
段と、前記着座部の昇降動作に対し前記脚支持部の傾動
動作を連動させる連動手段とを設け、 前記連動手段は、前記着座部の上昇により前記脚支持部
の傾斜角を増大させて前記脚支持部を前記着座部の下方
に引き込む方向へ動作させ、前記着座部の下降により前
記脚支持部の傾斜角を減少させて前記脚支持部を着座部
の前方へ繰り出す方向へ動作させるように構成したこと
を特徴とする昇降機能付き椅子。 - 【請求項2】 請求項1において、前記連動手段を、前
記本体フレームの下部と前記脚支持部の裏面部との間に
連結された接続リンクとしたことを特徴とする昇降機能
付き椅子。 - 【請求項3】 請求項2において、前記接続リンクを、
前記本体フレームに接続された第1リンク部材と、該第
1リンク部材及び前記脚支持部に接続された第2リンク
部材とから構成したことを特徴とする昇降機能付き椅
子。 - 【請求項4】 請求項2において、前記接続リンクを伸
縮可能に構成し、前記接続リンクを収縮状態になるよう
に付勢する弾性手段を設けたことを特徴とする昇降機能
付き椅子。 - 【請求項5】 請求項2において、前記接続リンクの実
質的長さを変更可能に構成した接続リンク調整手段を設
けたことを特徴とする昇降機能付き椅子。 - 【請求項6】 請求項1又は請求項2において、前記着
座部を下降させる途中で前記連動手段により前記脚支持
部が前記着座部よりも下方に支持された状態で設置面に
当接し、さらに前記着座部を下降させることにより前記
脚支持部が前記設置面を押圧する反作用により前記本体
フレームの前部が上昇して、前記本体フレーム及び前記
着座部が後方へ傾斜するように構成したことを特徴とす
る昇降機能付き椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8124114A JPH09285499A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 昇降機能付き椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8124114A JPH09285499A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 昇降機能付き椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09285499A true JPH09285499A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14877278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8124114A Pending JPH09285499A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 昇降機能付き椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09285499A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015066038A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 株式会社 Mtg | 座椅子 |
JP2022062593A (ja) * | 2020-10-08 | 2022-04-20 | 株式会社ハイレックスコーポレーション | 昇降装置 |
-
1996
- 1996-04-19 JP JP8124114A patent/JPH09285499A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015066038A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 株式会社 Mtg | 座椅子 |
JP2022062593A (ja) * | 2020-10-08 | 2022-04-20 | 株式会社ハイレックスコーポレーション | 昇降装置 |
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