JPH09285472A - 高周波切開具 - Google Patents
高周波切開具Info
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- JPH09285472A JPH09285472A JP8105432A JP10543296A JPH09285472A JP H09285472 A JPH09285472 A JP H09285472A JP 8105432 A JP8105432 A JP 8105432A JP 10543296 A JP10543296 A JP 10543296A JP H09285472 A JPH09285472 A JP H09285472A
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- sheath
- wire
- incision
- distal end
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Abstract
(57)【要約】
【課題】切開部を所望の方向に確実に向けることができ
る高周波切開具の提供を目的としている。 【解決手段】本発明は、可撓性のシース2内に導電性の
ワイヤ3を挿通し、このワイヤ3の先端部分をシース2
の先端部の外壁面に露出し、ワイヤ3を牽引することに
よって、シース2の先端部を湾曲させて、露出したワイ
ヤ部分を張って切開部5を形成するとともに、シース2
の先端部の湾曲方向を規制する方向制御手段6をシース
2内に設けた高周波切開具1において、方向制御手段6
がシース2の先端部から基端部近傍まで延在するととも
に、シース2の基端部近傍でシース2に対する方向制御
手段6の回転を抑制する抑制手段10,11を具備し、
これによってシース2の基端側の回転をシース2の先端
側へ伝達可能にした。
る高周波切開具の提供を目的としている。 【解決手段】本発明は、可撓性のシース2内に導電性の
ワイヤ3を挿通し、このワイヤ3の先端部分をシース2
の先端部の外壁面に露出し、ワイヤ3を牽引することに
よって、シース2の先端部を湾曲させて、露出したワイ
ヤ部分を張って切開部5を形成するとともに、シース2
の先端部の湾曲方向を規制する方向制御手段6をシース
2内に設けた高周波切開具1において、方向制御手段6
がシース2の先端部から基端部近傍まで延在するととも
に、シース2の基端部近傍でシース2に対する方向制御
手段6の回転を抑制する抑制手段10,11を具備し、
これによってシース2の基端側の回転をシース2の先端
側へ伝達可能にした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば経内視鏡的
に体内に挿入され、十二指腸乳頭部等の生体組織を切開
するための高周波切開具に関する。
に体内に挿入され、十二指腸乳頭部等の生体組織を切開
するための高周波切開具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波電流を用いて体腔内の患部
を切開する高周波切開具(高周波ナイフ)が知られてい
る。この高周波切開具は、例えば実開昭61−6771
0号公報や実開平7−310号公報あるいは特開平4−
307055号公報などにおいて開示されているよう
に、電気的絶縁性を有する可撓性のシース内に導電性の
ワイヤを挿通し、このワイヤの先端部分を前記シースの
先端部の外壁面で露出させてなるものである。そして、
前記ワイヤを牽引することにより前記シースの先端部を
湾曲させるとともに、これによって、露出したワイヤ部
分を張って切開部を形成し、この切開部を患部に接触さ
せた状態でワイヤに高周波電流を流して前記患部を切開
するものである。
を切開する高周波切開具(高周波ナイフ)が知られてい
る。この高周波切開具は、例えば実開昭61−6771
0号公報や実開平7−310号公報あるいは特開平4−
307055号公報などにおいて開示されているよう
に、電気的絶縁性を有する可撓性のシース内に導電性の
ワイヤを挿通し、このワイヤの先端部分を前記シースの
先端部の外壁面で露出させてなるものである。そして、
前記ワイヤを牽引することにより前記シースの先端部を
湾曲させるとともに、これによって、露出したワイヤ部
分を張って切開部を形成し、この切開部を患部に接触さ
せた状態でワイヤに高周波電流を流して前記患部を切開
するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、体腔内の患
部を前記高周波切開具で切開する場合、患部付近の状況
によっては様々な問題が発生し得る。例えば、十二指腸
において、この十二指腸に胆汁を運ぶ胆管出口が腫瘍や
結石等によって狭窄している場合、胆管末端にある括約
筋を切開する乳頭括約筋切開術(以下、ESTとい
う。)を行なうことが知られているが、このESTにお
いて、もし、切開すべき部位の右近傍に位置する膵臓側
を誤って切開すると、この膵臓側には血管が通っている
ため、出血を起こしたり或いはこれが原因となって急性
膵炎を起こす虞がある。
部を前記高周波切開具で切開する場合、患部付近の状況
によっては様々な問題が発生し得る。例えば、十二指腸
において、この十二指腸に胆汁を運ぶ胆管出口が腫瘍や
結石等によって狭窄している場合、胆管末端にある括約
筋を切開する乳頭括約筋切開術(以下、ESTとい
う。)を行なうことが知られているが、このESTにお
いて、もし、切開すべき部位の右近傍に位置する膵臓側
を誤って切開すると、この膵臓側には血管が通っている
ため、出血を起こしたり或いはこれが原因となって急性
膵炎を起こす虞がある。
【0004】このように、膵臓側を誤って切開するとい
った事態を回避するためには、切開時に、高周波切開具
の導電性ワイヤの前記切開部が、前記シース先端部側を
シース基端部側から見た時に、第2象限(図4に示す座
標平面における斜線部分の領域)にあることが望ましい
とされている。
った事態を回避するためには、切開時に、高周波切開具
の導電性ワイヤの前記切開部が、前記シース先端部側を
シース基端部側から見た時に、第2象限(図4に示す座
標平面における斜線部分の領域)にあることが望ましい
とされている。
【0005】ところが、こうした事情にもかかわらず、
従来の高周波切開具では、その使用を誤ると、以下に述
べるような好ましくない状況を生じることが予想され
る。すなわち、前記従来例である実開平61−6771
0号公報の高周波ナイフは、導電性ワイヤの切開部が患
部18を図4に示すy軸正方向で切開できるように構成
されているが、製作上の誤差等により、患部18の切開
時に、導電性のワイヤの露出部分である切開部が、前記
シースの先端部側をシース基端側から見た時に、図4に
示すy軸正方向から右へずれることがあり、もし、切開
部が図4における第1象限内に位置した場合、その方向
に位置する膵臓側を誤って切開し、出血をもたらす虞が
ある。
従来の高周波切開具では、その使用を誤ると、以下に述
べるような好ましくない状況を生じることが予想され
る。すなわち、前記従来例である実開平61−6771
0号公報の高周波ナイフは、導電性ワイヤの切開部が患
部18を図4に示すy軸正方向で切開できるように構成
されているが、製作上の誤差等により、患部18の切開
時に、導電性のワイヤの露出部分である切開部が、前記
シースの先端部側をシース基端側から見た時に、図4に
示すy軸正方向から右へずれることがあり、もし、切開
部が図4における第1象限内に位置した場合、その方向
に位置する膵臓側を誤って切開し、出血をもたらす虞が
ある。
【0006】また、前記実開平7−310号公報の高周
波ナイフは、切開部側へ曲がり易い安定板をシース内に
配設して、ナイフ全体の曲りに方向性と安定性とをもた
せることにより、患部18を図4に示すy軸正方向で確
実に切開しようとするものであるが、やはり、実開平6
1−67710号公報と同様の問題がある。
波ナイフは、切開部側へ曲がり易い安定板をシース内に
配設して、ナイフ全体の曲りに方向性と安定性とをもた
せることにより、患部18を図4に示すy軸正方向で確
実に切開しようとするものであるが、やはり、実開平6
1−67710号公報と同様の問題がある。
【0007】また、特開平4−307055号公報(同
公報図5〜図7参照)の高周波処置具は、シースに多条
コイルやブレードを設けることによってシースの回転追
従性を向上させ、シースを回転させることによって切開
部を回転させて、切開部の方向を患部の切開しようとす
る方向に一致させようとするものである。しかし、この
場合、シースの中心部よりも外周部側に回転追従性の良
い部材を設けているため、シースを回転させた時の回転
の伝達が不十分であり、また、シース外径が太くなって
しまい、内視鏡への挿通性が悪くなる。
公報図5〜図7参照)の高周波処置具は、シースに多条
コイルやブレードを設けることによってシースの回転追
従性を向上させ、シースを回転させることによって切開
部を回転させて、切開部の方向を患部の切開しようとす
る方向に一致させようとするものである。しかし、この
場合、シースの中心部よりも外周部側に回転追従性の良
い部材を設けているため、シースを回転させた時の回転
の伝達が不十分であり、また、シース外径が太くなって
しまい、内視鏡への挿通性が悪くなる。
【0008】本発明は、上記事情に着目してなされたも
のであり、その目的とするところは、切開部を所望の方
向に確実に向けることができる高周波切開具を提供する
ことにある。
のであり、その目的とするところは、切開部を所望の方
向に確実に向けることができる高周波切開具を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は以下のように構成した。すなわち、可撓性
のシース内に導電性のワイヤを挿通し、このワイヤの先
端部分を前記シースの先端部の外壁面に露出し、前記ワ
イヤを牽引することによって、前記シースの先端部を湾
曲させて、露出したワイヤ部分を張って切開部を形成す
るとともに、前記シースの先端部の湾曲方向を規制する
方向制御手段を前記シース内に設けた高周波切開具にお
いて、前記方向制御手段が前記シースの先端部から基端
部近傍まで延在するとともに、前記シースの基端部近傍
で前記シースに対する前記方向制御手段の回転を抑制す
る抑制手段を具備し、これによってシースの基端側の回
転をシースの先端側へ伝達可能にした。
に、本発明は以下のように構成した。すなわち、可撓性
のシース内に導電性のワイヤを挿通し、このワイヤの先
端部分を前記シースの先端部の外壁面に露出し、前記ワ
イヤを牽引することによって、前記シースの先端部を湾
曲させて、露出したワイヤ部分を張って切開部を形成す
るとともに、前記シースの先端部の湾曲方向を規制する
方向制御手段を前記シース内に設けた高周波切開具にお
いて、前記方向制御手段が前記シースの先端部から基端
部近傍まで延在するとともに、前記シースの基端部近傍
で前記シースに対する前記方向制御手段の回転を抑制す
る抑制手段を具備し、これによってシースの基端側の回
転をシースの先端側へ伝達可能にした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実
施形態を示している。図1の(a)に示すように、本実
施形態の高周波切開具1は、例えば経内視鏡的に体内に
挿入可能な挿入部1aと、挿入部1aの手元側に設けら
れた操作部1bとからなる。挿入部1aは電気絶縁性の
可撓管であるシース2からなる。シース2内には、導電
性のワイヤ3と、シース2の先端部の湾曲方向を規制す
る方向制御手段としての平板6とがそれぞれ挿通されて
いる。この場合、平板6は、図1の(b)からも分かる
ように、シース2の中心付近に位置している。
の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実
施形態を示している。図1の(a)に示すように、本実
施形態の高周波切開具1は、例えば経内視鏡的に体内に
挿入可能な挿入部1aと、挿入部1aの手元側に設けら
れた操作部1bとからなる。挿入部1aは電気絶縁性の
可撓管であるシース2からなる。シース2内には、導電
性のワイヤ3と、シース2の先端部の湾曲方向を規制す
る方向制御手段としての平板6とがそれぞれ挿通されて
いる。この場合、平板6は、図1の(b)からも分かる
ように、シース2の中心付近に位置している。
【0011】平板6は、図示のようにシース2内をほぼ
全長にわたって延びており、その基端部がシース2の基
端に固定された口金9内に延在している。口金9の内部
には口金9の内孔を横切るようにしてピン10が設けら
れており、このピン10は平板6の基端部に形成された
長穴11を貫通している。そして、ピン10は、このよ
うに平板6の長穴11と係合することにより、口金9す
なわちシース2に対する平板6の回転を抑制する抑制手
段を構成し、シース2の基端側での回転操作力を平板6
を介してシース2の先端側へと確実に伝達する。なお、
平板6は、口金9すなわちシース2に対して長穴 11
の長さ分だけ軸方向にスライド可能である。
全長にわたって延びており、その基端部がシース2の基
端に固定された口金9内に延在している。口金9の内部
には口金9の内孔を横切るようにしてピン10が設けら
れており、このピン10は平板6の基端部に形成された
長穴11を貫通している。そして、ピン10は、このよ
うに平板6の長穴11と係合することにより、口金9す
なわちシース2に対する平板6の回転を抑制する抑制手
段を構成し、シース2の基端側での回転操作力を平板6
を介してシース2の先端側へと確実に伝達する。なお、
平板6は、口金9すなわちシース2に対して長穴 11
の長さ分だけ軸方向にスライド可能である。
【0012】また、ワイヤ3は、その基端部がワイヤ3
を押し引き操作する操作部1bに接続されているととも
に、この操作部1aを介して図示しない高周波電源に接
続されている。また、ワイヤ3の先端部は、シース2の
先端部に軸方向に沿って互いに所定距離離間して斜めに
穿設された一対の通孔4a,4bのうち基端側の通孔4
bからシース2の外部に導出され、他方の通孔4aから
再びシース2の内部に導入され、その最先端は図1の
(a)に示すように平板6の先端部に穿設された通孔7
に挿通されて平板6の裏面上に固着されている。そし
て、ワイヤ3のうちシース2の外部に軸方向に沿って露
出した部分が切開部5を形成する。
を押し引き操作する操作部1bに接続されているととも
に、この操作部1aを介して図示しない高周波電源に接
続されている。また、ワイヤ3の先端部は、シース2の
先端部に軸方向に沿って互いに所定距離離間して斜めに
穿設された一対の通孔4a,4bのうち基端側の通孔4
bからシース2の外部に導出され、他方の通孔4aから
再びシース2の内部に導入され、その最先端は図1の
(a)に示すように平板6の先端部に穿設された通孔7
に挿通されて平板6の裏面上に固着されている。そし
て、ワイヤ3のうちシース2の外部に軸方向に沿って露
出した部分が切開部5を形成する。
【0013】このような構成の高周波切開具1を用いて
例えばESTを行なう場合には、挿入部1aを経内視鏡
的に体腔内に挿入し、内視鏡の観察下において十二指腸
乳頭18を発見する。そして、挿入部1aの先端部を十
二指腸乳頭からその奥に位置する胆管へと挿入し、操作
部1bの操作によりワイヤ3を牽引することにより、平
板6およびシース2の先端部を湾曲させて切開部5を形
成する。そして、その状態で、切開部5を十二指腸乳頭
に接触させて、高周波電源からの高周波電流を導電性ワ
イヤ3に通電して括約筋を切開する。
例えばESTを行なう場合には、挿入部1aを経内視鏡
的に体腔内に挿入し、内視鏡の観察下において十二指腸
乳頭18を発見する。そして、挿入部1aの先端部を十
二指腸乳頭からその奥に位置する胆管へと挿入し、操作
部1bの操作によりワイヤ3を牽引することにより、平
板6およびシース2の先端部を湾曲させて切開部5を形
成する。そして、その状態で、切開部5を十二指腸乳頭
に接触させて、高周波電源からの高周波電流を導電性ワ
イヤ3に通電して括約筋を切開する。
【0014】この際、切開部5のワイヤ3が所望の位
置、例えば膵臓側から離れた図4に斜線で示す第2象
限、に位置していない場合には、手元の口金9を回転さ
せることによりその回転を平板6によってシース2の先
端側に伝達して、切開部5のワイヤ3の向きを変えるこ
とができる。この場合、手元の口金9の回転操作力は、
シース2の中心付近にある平板6を介して伝達されるた
め、伝達効率が良く、確実にシース2の先端側を所望量
回転させることができる。したがって、切開部4は、座
標平面でとらえた場合、第1象限の領域を避けて、第2
象限の領域内で患部を切開することができる。
置、例えば膵臓側から離れた図4に斜線で示す第2象
限、に位置していない場合には、手元の口金9を回転さ
せることによりその回転を平板6によってシース2の先
端側に伝達して、切開部5のワイヤ3の向きを変えるこ
とができる。この場合、手元の口金9の回転操作力は、
シース2の中心付近にある平板6を介して伝達されるた
め、伝達効率が良く、確実にシース2の先端側を所望量
回転させることができる。したがって、切開部4は、座
標平面でとらえた場合、第1象限の領域を避けて、第2
象限の領域内で患部を切開することができる。
【0015】以上のように、本実施形態の高周波切開具
1は、シース2の回転追従性が良好であるため、切開部
5を所望の方向に確実に向けることができる。つまり、
シース2の先端部の湾曲方向を規制する方向制御板(平
板)6をシース2の基端まで延在させるとともに、方向
制御板6とシース2との相対的な回転を規制するように
したため、シース2を太くすることなく手元側の回転を
シース2の先端側に確実に伝えることができ、これによ
って、切開部5の方向を確実に制御することができる。
したがって、患部を座標平面でとらえた場合、第1象限
の領域での切開を防止できるとともに、安全な第2象限
の領域内で確実に切開できる。
1は、シース2の回転追従性が良好であるため、切開部
5を所望の方向に確実に向けることができる。つまり、
シース2の先端部の湾曲方向を規制する方向制御板(平
板)6をシース2の基端まで延在させるとともに、方向
制御板6とシース2との相対的な回転を規制するように
したため、シース2を太くすることなく手元側の回転を
シース2の先端側に確実に伝えることができ、これによ
って、切開部5の方向を確実に制御することができる。
したがって、患部を座標平面でとらえた場合、第1象限
の領域での切開を防止できるとともに、安全な第2象限
の領域内で確実に切開できる。
【0016】また、本実施形態の高周波切開具1は、方
向制御板6が長穴11を有し、この長穴11によって方
向制御板6がシース2の軸方向に移動することができる
ため、シース2を湾曲させる際の作動がスムーズになる
とともに、ワイヤ3を作動させる際のシース2と方向制
御板6との間の微量のズレを手元側で吸収することがで
きる。
向制御板6が長穴11を有し、この長穴11によって方
向制御板6がシース2の軸方向に移動することができる
ため、シース2を湾曲させる際の作動がスムーズになる
とともに、ワイヤ3を作動させる際のシース2と方向制
御板6との間の微量のズレを手元側で吸収することがで
きる。
【0017】図2および図3は本発明の第2の実施形態
を示している。図2の(a)に示すように、本実施形態
の高周波切開具12は、シース2が2つの通路20,2
1を有している。第1の通路20にはワイヤ 3が挿通
され、シース2の外壁には第1の通路20 に通じる一
対の通孔4a´,4bが設けられている。シース2は、
先細りに形成された先端側の細径部2aと、基端側の太
径部2bとからなり、先端側の通孔4a´が細径部2a
に設けられ、基端側の通孔4bが太径部2bに設けられ
ている。これにより、基端側の通孔4bの部分は肉厚に
形成されている。なお、先端側の通孔4a´はシース2
の軸方向に対して垂直に穿設され、基端側の通孔4bは
シース2の軸方向に対して角度をなして斜めに穿設され
ている。
を示している。図2の(a)に示すように、本実施形態
の高周波切開具12は、シース2が2つの通路20,2
1を有している。第1の通路20にはワイヤ 3が挿通
され、シース2の外壁には第1の通路20 に通じる一
対の通孔4a´,4bが設けられている。シース2は、
先細りに形成された先端側の細径部2aと、基端側の太
径部2bとからなり、先端側の通孔4a´が細径部2a
に設けられ、基端側の通孔4bが太径部2bに設けられ
ている。これにより、基端側の通孔4bの部分は肉厚に
形成されている。なお、先端側の通孔4a´はシース2
の軸方向に対して垂直に穿設され、基端側の通孔4bは
シース2の軸方向に対して角度をなして斜めに穿設され
ている。
【0018】図3にも示すように、ワイヤ3の先端部は
コイル15に形成され、このコイル15の外径D2 は第
1の通路20の内径D1 よりも大きくなっている。した
がって、ワイヤ3の先端部はコイル15によって第1の
通路20に固定される。また、ワイヤ3は、コイル15
の基端側に屈曲部3aを有しており、この屈曲部3aに
よってシース2の長手軸方向に対して略垂直に立ち上が
って、第1の通路20から通孔4a´を通じてシース2
の外部に導出されている。なお、ワイヤ3の基端側は、
口金9の第1の孔18を通じて第1の実施形態と同様に
操作部1bに接続されており、この操作部1aを介して
図示しない高周波電源に接続されている。
コイル15に形成され、このコイル15の外径D2 は第
1の通路20の内径D1 よりも大きくなっている。した
がって、ワイヤ3の先端部はコイル15によって第1の
通路20に固定される。また、ワイヤ3は、コイル15
の基端側に屈曲部3aを有しており、この屈曲部3aに
よってシース2の長手軸方向に対して略垂直に立ち上が
って、第1の通路20から通孔4a´を通じてシース2
の外部に導出されている。なお、ワイヤ3の基端側は、
口金9の第1の孔18を通じて第1の実施形態と同様に
操作部1bに接続されており、この操作部1aを介して
図示しない高周波電源に接続されている。
【0019】図2の(a)に示すように、シース2の第
2の通路21には平板6が挿入されており、平板6はそ
の先端がシース2に固定されている。平板6は、シース
2の基端まで延びており、その基端部が口金9に設けら
れた第2の孔19に挿入されている。図2の(b)に示
すように、第2の孔19は、ここに挿入された平板6の
回転を規制し且つ平板6の軸方向の動きを規制しない形
状(例えば、半円や長方形など)になっている。すなわ
ち、口金9を回転させると平板6にその回転が伝わるよ
うになっている。
2の通路21には平板6が挿入されており、平板6はそ
の先端がシース2に固定されている。平板6は、シース
2の基端まで延びており、その基端部が口金9に設けら
れた第2の孔19に挿入されている。図2の(b)に示
すように、第2の孔19は、ここに挿入された平板6の
回転を規制し且つ平板6の軸方向の動きを規制しない形
状(例えば、半円や長方形など)になっている。すなわ
ち、口金9を回転させると平板6にその回転が伝わるよ
うになっている。
【0020】なお、それ以外の構成は第1の実施形態と
同一である。このような本実施形態の構成によっても、
第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
そして、さらに、本実施形態では、基端側の通孔4bの
部分が肉厚に形成されているため、シース2を湾曲させ
た際にこの通孔4bの部分が裂けることがない。また、
ワイヤ3は、シース2の第1の通路20の内径よりも太
径のコイル15によってシース2に固定され、コイル1
5の基端側の屈曲部3aによって垂直方向に導出されて
いるため、ワイヤ3の牽引により先端側の通孔4a´付
近でシース2が裂けてしまうことがない。
同一である。このような本実施形態の構成によっても、
第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
そして、さらに、本実施形態では、基端側の通孔4bの
部分が肉厚に形成されているため、シース2を湾曲させ
た際にこの通孔4bの部分が裂けることがない。また、
ワイヤ3は、シース2の第1の通路20の内径よりも太
径のコイル15によってシース2に固定され、コイル1
5の基端側の屈曲部3aによって垂直方向に導出されて
いるため、ワイヤ3の牽引により先端側の通孔4a´付
近でシース2が裂けてしまうことがない。
【0021】なお、以上説明した態様により、以下のご
とき構成が得られる。 1.可撓性のシース内に導電性のワイヤを挿通し、この
ワイヤの先端部分を前記シースの先端部の外壁面に露出
し、前記ワイヤを牽引することにより前記シースの先端
部を湾曲させるとともに、露出したワイヤ部分を張って
切開部を形成するようにした内視鏡用高周波ナイフであ
って、前記シースにおける先端部の湾曲方向を規制する
方向制御手段を設けた内視鏡用高周波ナイフにおいて、
前記方向制御手段を、前記シース基端まで延長するとと
もに、その基端で前記シースと相互回転不可能にし、回
転伝達手段としたことを特徴とする内視鏡用高周波ナイ
フ。
とき構成が得られる。 1.可撓性のシース内に導電性のワイヤを挿通し、この
ワイヤの先端部分を前記シースの先端部の外壁面に露出
し、前記ワイヤを牽引することにより前記シースの先端
部を湾曲させるとともに、露出したワイヤ部分を張って
切開部を形成するようにした内視鏡用高周波ナイフであ
って、前記シースにおける先端部の湾曲方向を規制する
方向制御手段を設けた内視鏡用高周波ナイフにおいて、
前記方向制御手段を、前記シース基端まで延長するとと
もに、その基端で前記シースと相互回転不可能にし、回
転伝達手段としたことを特徴とする内視鏡用高周波ナイ
フ。
【0022】2.前記方向制御手段が平板であることを
特徴とする第1項に記載の内視鏡用高周波ナイフ。 3.シースと方向制御手段とを相互回転不可能にする手
段は、シース基端部に設けられた異形穴に方向制御手段
を挿入することであることを特徴とする第1項に記載の
内視鏡用高周波ナイフ。 4.シースと方向制御手段とを相互回転不可能にする手
段は、シース基端部に設けられたピンと前記方向制御手
段基端に設けられた孔との嵌合であることを特徴とする
第1項に記載の内視鏡用高周波ナイフ。
特徴とする第1項に記載の内視鏡用高周波ナイフ。 3.シースと方向制御手段とを相互回転不可能にする手
段は、シース基端部に設けられた異形穴に方向制御手段
を挿入することであることを特徴とする第1項に記載の
内視鏡用高周波ナイフ。 4.シースと方向制御手段とを相互回転不可能にする手
段は、シース基端部に設けられたピンと前記方向制御手
段基端に設けられた孔との嵌合であることを特徴とする
第1項に記載の内視鏡用高周波ナイフ。
【0023】5.方向制御手段の基端に設けられた孔が
長穴であること特徴とする第4項に記載の内視鏡用高周
波ナイフ。 6.シースと方向制御手段とを相互回転不可能にする手
段は、軸方向には相互移動可能な手段であることを特徴
とする第1項に記載の内視鏡用高周波ナイフ。
長穴であること特徴とする第4項に記載の内視鏡用高周
波ナイフ。 6.シースと方向制御手段とを相互回転不可能にする手
段は、軸方向には相互移動可能な手段であることを特徴
とする第1項に記載の内視鏡用高周波ナイフ。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高周波切
開具によれば、切開部を所望の方向に確実に向けること
ができる。
開具によれば、切開部を所望の方向に確実に向けること
ができる。
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係る高周波
切開具の側断面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断
面図である。
切開具の側断面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断
面図である。
【図2】(a)は本発明の第2の実施形態に係る高周波
切開具の側断面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断
面図である。
切開具の側断面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断
面図である。
【図3】図2の(a)のC部の拡大断面図である。
【図4】シースの先端部側をシースの基端部側から見た
座標平面図である。
座標平面図である。
1,12…高周波切開具 2…シース 3…ワイヤ 5…切開部 6…平板(方向制御手段) 10…ピン(抑制手段) 11…長穴(抑制手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 可撓性のシース内に導電性のワイヤを挿
通し、このワイヤの先端部分を前記シースの先端部の外
壁面に露出し、前記ワイヤを牽引することによって、前
記シースの先端部を湾曲させて、露出したワイヤ部分を
張って切開部を形成するとともに、前記シースの先端部
の湾曲方向を規制する方向制御手段を前記シース内に設
けた高周波切開具において、 前記方向制御手段が前記シースの先端部から基端部近傍
まで延在するとともに、前記シースの基端部近傍で前記
シースに対する前記方向制御手段の回転を抑制する抑制
手段を具備し、これによってシースの基端側の回転をシ
ースの先端側へ伝達可能にしたことを特徴とする高周波
切開具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8105432A JPH09285472A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 高周波切開具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8105432A JPH09285472A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 高周波切開具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09285472A true JPH09285472A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14407441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8105432A Pending JPH09285472A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 高周波切開具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09285472A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-04-25 JP JP8105432A patent/JPH09285472A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060711 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061114 |