[go: up one dir, main page]

JPH09282980A - ブレーカ装置 - Google Patents

ブレーカ装置

Info

Publication number
JPH09282980A
JPH09282980A JP9573696A JP9573696A JPH09282980A JP H09282980 A JPH09282980 A JP H09282980A JP 9573696 A JP9573696 A JP 9573696A JP 9573696 A JP9573696 A JP 9573696A JP H09282980 A JPH09282980 A JP H09282980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
movable electrode
movable
electrode
slider
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9573696A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Tanaka
努 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP9573696A priority Critical patent/JPH09282980A/ja
Priority to US08/800,201 priority patent/US5831228A/en
Priority to US08/800,222 priority patent/US5847338A/en
Priority to US08/800,202 priority patent/US5842560A/en
Priority to EP97102449A priority patent/EP0790677B1/en
Priority to DE69723126T priority patent/DE69723126T2/de
Priority to EP97102438A priority patent/EP0790674A3/en
Priority to EP97102439A priority patent/EP0790675A3/en
Priority to CN97102457A priority patent/CN1047019C/zh
Priority to CN97104705A priority patent/CN1044532C/zh
Priority to CN97109518A priority patent/CN1166679A/zh
Publication of JPH09282980A publication Critical patent/JPH09282980A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Breakers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性に優れ、コンパクトにまとまったブレ
ーカ装置を提供する。 【解決手段】 ケーシング1内には一対の固定電極11
a,11bが立設される。これに抜き差しされる可動電
極31は取付体35に設けられ、取付体35にはハンド
ル40が設けられる。ハンドル40は2本の支持軸46
a,46bにより支持され、常には一方の支持軸46a
が引張コイルばね48の付勢力で他方の支持軸46bか
らずれた位置に移動付勢される。上ケーシング3には、
支持軸46aを押し上げる押上ピン50が立てられてい
る。可動電極31の差し込み動作途中では、両支持軸4
6a,46bの軸線がずれていることでハンドル40が
傾倒不能であり、立ったままスムーズに差し込まれる。
両電極31と11a,11bが正規に嵌合されると、支
持軸46aが押上ピン50により支持軸46bと同軸と
なる位置まで押し上げられ、ハンドル40の傾倒が可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電気自動車
の動力電線等に介設して用いられるブレーカ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種のブレーカ装置としては、基
板上に互いに離間して設けられた一対の固定電極の一方
に、レバー式の可動電極を回動可能に支持し、可動電極
を起立姿勢から傾倒させて、他方の固定電極に形成され
た弾性挟持片に差し込むことで導通を取るようにした、
いわゆるナイフスイッチ型のものが使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなナイフスイッチ型のものでは導通路が剥き出しの
状態であり、特に電気自動車の動力電線には大電流が流
れることから、安全性を考慮した場合に必ずしも好適と
は言えないものであった。本発明は上記のような事情に
基づいて完成されたものであって、安全性に優れ、また
装置全体もコンパクトにまとまるブレーカ装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、ケーシング内に設
けられた一対の固定電極と、両固定電極に抜き差しされ
て両固定電極間を切断または接続する可動電極と、その
可動電極に対して傾倒可能に設けられた抜き差し操作用
のハンドルと、ハンドルと可動電極との間に介設され
て、ハンドルを傾倒不能に係止する傾倒阻止位置と、ハ
ンドルの傾倒を許容する傾倒許容位置との間で移動可能
に装置された移動部材と、移動部材を常には前記傾倒阻
止位置に移動付勢する付勢部材と、前記可動電極の差し
込み動作に伴い前記移動部材と係合可能に前記ケーシン
グに設けられ、可動電極が固定電極に正規に嵌合された
ときに移動部材を前記傾倒許容位置に移動させる作動部
材と、を具備した構成としたところに特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ハンドルは同一軸線上に整列可能な2本の軸に
より前記可動電極に対して傾倒可能に支持され、そのう
ち一方の軸は、他方の軸の軸線から離間した離間位置
と、その軸線と整合する整合位置との間で移動可能に装
置されて、常には付勢部材により前記離間位置に移動付
勢されるとともに、前記ケーシングには、前記可動電極
の差し込み動作に伴い前記一方の軸と係合して、可動電
極が固定電極に正規に嵌合されたときにその一方の軸を
前記整合位置に移動させる作動部材が設けられている構
成としたところに特徴を有する。
【0006】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ハンドルと可動電極との間には、摺動子と、そ
の摺動子の相対的摺動のみを案内するガイド溝とが設け
られ、そのガイド溝には前記摺動子の相対的変位を許容
して前記ハンドルの傾倒を許容する傾倒許容部が設けら
れ、かつ前記摺動子は常には付勢部材により前記傾倒許
容部から離間した位置に移動付勢されており、一方ケー
シングには、前記可動電極の差し込み動作に伴い前記摺
動子と係合して、可動電極が固定電極に正規に嵌合され
たときにその摺動子を前記ガイド溝の傾倒許容部の位置
に移動させる作動部材が設けられている構成としたとこ
ろに特徴を有する。
【0007】
【作用】
<請求項1の発明>ハンドルを起立させて可動電極を差
し込むと、移動部材が傾倒阻止位置に付勢された状態で
ハンドルが起立姿勢に保持されたまま差し込みが行われ
る。可動電極が固定電極に正規に嵌合されると、作動部
材により移動部材が付勢力に抗して傾倒許容位置に移動
され、ハンドルの傾倒が可能となる。
【0008】<請求項2の発明>ハンドルを起立させて
可動電極を差し込むと、一方の軸が他方の軸からずれた
状態でハンドルが起立姿勢に保持されたまま差し込みが
行われる。可動電極が固定電極に正規に嵌合されると、
作動部材により一方の軸が他方の軸と同一軸線上に整合
し、ハンドルの傾倒が可能となる。
【0009】<請求項3の発明>ハンドルを起立させて
可動電極を差し込むと、摺動子がガイド溝の傾倒許容部
から離間した位置に嵌まった状態で、ハンドルが起立姿
勢に保持されたまま差し込みが行われる。可動電極が固
定電極に正規に嵌合されると、摺動子がガイド溝の傾倒
許容部に移動し、摺動子を相対的に変位させつつハンド
ルの傾倒が可能となる。
【0010】
【発明の効果】本発明のブレーカ装置では、導通路がケ
ーシング内に収められた構造であるため安全性に優れ、
またハンドルを傾倒することができるので、装置全体が
コンパクトにまとめられる。また、差し込み動作の途中
ではハンドルが起立姿勢に保持され、すなわちぐらぐら
しないので、差し込み操作を円滑に行うことができる。
さらに両電極が正規に嵌合されない限りはハンドルを倒
すことができないので、両電極が半嵌合状態に止め置か
れることを防止できる効果がある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>図1ないし図8は本発明の第1実施形
態を示す。図1および図2において、符号1は合成樹脂
製のケーシングであって、下ケーシング2と上ケーシン
グ3とから構成されている。下ケーシング2は、有底で
平面略長方形の筒状に形成され、その底面4がほぼ中央
深さ部分まで迫り上がって形成されているとともに、下
端部の外周面に取り付け用のフランジ5が形成され、四
隅に設けられた取付孔6からねじをねじ込んで図示しな
い車体上に取り付けられるようになっている。一方の上
ケーシング3は、下ケーシング2の上端部に被着される
蓋状に形成されており、その上面の四隅に設けられた挿
入孔に通したねじ8を、下ケーシング2の上端面に設け
られたねじ孔に螺合して締め付けることで、着脱可能に
取り付けられるようになっている。
【0012】上記した下ケーシング2内の一側(図5の
手前側)には、一対の固定電極11a,11bが立設さ
れ、他側にはヒューズ12が収容されるようになってい
る。固定電極11a,11bを立てるために、下ケーシ
ング2の底面4には、図2に示すように、一対の雌ねじ
体13がインサート成形により所定の間隔を隔てて埋設
されている。固定電極11a,11bはピン状に形成さ
れ、長さ方向の中央に六角部15が形成されているとと
もに、下端側には雄ねじ16が切られている。すなわ
ち、各固定電極11a,11bは、それぞれの雄ねじ1
6を雌ねじ体13にねじ込むことで立設されている。
【0013】一方の固定電極11a(図2の左側)に
は、図5にも示すように、電線aの一方の分断部分に接
続された端子金具18が共締めされて固定されている。
その電線aは、底面4に開口された挿通孔19を通して
外部に引き出されている。また他方の固定電極11bに
は、後記するようにヒューズ12の一端と接続されたバ
スバー20が、同じく共締めされて固定されている。
【0014】下ケーシング2の底面4の他側には上記の
ようにヒューズ12が収容されている。ヒューズ12の
両端にはそれぞれ接続片23,24が突設されており、
一方の接続片23には、電線aの他方の分断部分に接続
された端子金具26がボルト27で締め付けられて固定
されている。その電線aは、底面4に開口された上記と
同様の挿通孔(図示せず)を通して外部に引き出されて
いる。なお両挿通孔19には、電線aの外周に設けられ
た防水ゴム栓29が嵌められてシールされている。また
ヒューズ12の他方の接続片24には、上記のバスバー
20の一端が直交姿勢においてボルト27で締め付けら
れて固定され、その他端が既述のように固定電極11b
に共締めされて固定されている。
【0015】上記した一対の固定電極11a,11bに
は、可動電極31が抜き差し可能とされている。この可
動電極31は、図2に示すように、各固定電極11a,
11bの先端がそれぞれに嵌合可能な一対のルーバ端子
32a,32bの間に、架橋部33が差し渡されて接続
された構造である。そして可動電極31は、図6にも示
すように、合成樹脂製の細長い取付体35に対して、イ
ンサート成形によって各ルーバ端子32a,32bを下
面から突出させた状態で設けられている。
【0016】一方、上ケーシング3の天井面における各
固定電極11a,11bの直上位置には、可動電極31
の両ルーバ端子32a,32bをそれぞれに挿入可能と
する一対の挿入孔36が開口されている。すなわち、可
動電極31の各ルーバ端子32a,32bが、挿入孔3
6を通してケーシング1内の一対の固定電極11a,1
1bに抜き差しされ、これにより両固定電極11a,1
1bの間を切断または接続するブレーカスイッチ38が
構成されている。また上記したヒューズ12は、電線a
の途中においてブレーカスイッチ38と直列に接続され
て設けられたことになる。
【0017】可動電極31の取付体35の上面側には、
その抜き差しの操作を行うためのハンドル40が設けら
れている。このハンドル40は、外形が逆台形をなす枠
状に形成されている。取付体35の上面には、長さ方向
の中心を挟んだ両側において、互いに間隔を開けた一対
ずつの軸受板41a,41bが立設され、それぞれの軸
受板41a,41bには軸受孔42a,42bが形成さ
れている。このうち図2の左側の一対の軸受孔42aは
長孔であり、右側の一対の軸受孔42bは円形孔であ
る。長孔状の軸受孔42aの上端側が、軸受孔42bと
整合する設定となっている。
【0018】一方、ハンドル40の取付側の端縁には、
上記の左右一対ずつの軸受板41a,41bの間に挿入
されるようにして軸受部43a,43bが突設されてい
る。各軸受部43a,43bは、間に後記する押上ピン
50が挿入可能な挿入溝44を設けた二股状に形成され
ており、それぞれ軸受孔45a,45bが開口されてい
る。左側の軸受孔45aは、軸受板41aにおける軸受
孔42aと対応した長孔で、右側の軸受孔45bは軸受
孔42bと対応した円形孔となっている。
【0019】そして、ハンドル40の左右の軸受部43
a,43bが対応する軸受板41a,41bの間に挿入
され、左側の軸受孔42aと軸受孔45aにわたって支
持軸46aが、また右側の軸受孔42bと軸受孔45b
にわたって支持軸46bがそれぞれ相対的回転自由に挿
入されている。左側の支持軸46aは右側の支持軸46
bよりも長く形成されていて、左側の支持軸46aは、
その両端が軸受板41aの外側に突出して装着されてい
る。その左側の支持軸46aの両突出端と、取付体35
の上面との間には引張コイルばね48が装着され、その
弾縮力により支持軸46aに図2の下方への移動力が付
勢されて、支持軸46aは軸受孔42a,45aの下端
に位置している。すなわち、常には左右の支持軸46
a,46bの軸線がずれていて、ハンドル40が取付体
35に対して傾倒不能な起立姿勢に保持されるようにな
っている。
【0020】一方、上ケーシング3の上面には、上記し
たハンドル40の左右の挿入溝44内に挿入可能な左右
一対の押上ピン50が立設されている。また、取付体3
5と可動電極31の架橋部33とには、それらの押上ピ
ン50を貫通可能な貫通孔51が挿入溝44と対応して
形成されている。そして、ハンドル40ともども可動電
極31の両ルーバ端子32a,32bが上ケーシング3
の挿入孔36に挿入されると、押上ピン50が貫通孔5
1から挿入溝44内に進入して支持軸46aを引張コイ
ルばね48の弾力に抗して押し上げ、ルーバ端子32
a,32bが対応する固定電極11a,11bに正規に
嵌合するまで押し込まれたところで、支持軸46aがも
う一方の支持軸46bと同軸位置まで押し上げられる設
定となっている。
【0021】なお、上ケーシング3の天井面におけるヒ
ューズ12の収容部分と対応する部分には、図1,図4
に示すように受け台53が設けられ、その受け台53上
にそれぞれL字形の受け具54が取り付けられており、
可動電極31が固定電極11a,11bに正規に差し込
まれて、ハンドル40が図4に示す傾倒姿勢に倒された
場合に、ハンドル40の両側縁の略中央部を嵌めつつ受
けるようになっている。
【0022】また、ハンドル40の両側縁の外面側に
は、マグネット56が対称位置に嵌着されている。一方
上ケーシング3の天井面にはリードスイッチ57が取り
付られており、このリードスイッチ57は、上記のよう
に可動電極31が固定電極11a,11bに正規に差し
込まれて、ハンドル40が傾倒位置に倒された場合に、
一方のマグネット56の直前に対応するように設けら
れ、マグネット56が直前に来た場合に検知信号を送出
し得るようになっている。リードスイッチ57は、上ケ
ーシング3の側面にブラケット58により取り付けられ
たコネクタ59を介して、図示しない制御用コンピュー
タに接続されている。
【0023】本第1実施形態は上記のような構造であっ
て、続いてその作用を説明する。ケーシング1内には一
対の固定電極11a,11bが立設されるとともにヒュ
ーズ12が収容され、電線aの分断部分の間で既述した
態様で接続される。電線aを導通状態とするには、ハン
ドル40を起立姿勢に起こして可動電極31を差し込
む。ハンドル40を起こした状態では、図2および図7
に示すように、左側の支持軸46aが引張コイルばね4
8の弾力で引っ張られて、左右の支持軸46a,46b
の軸線がずれている。
【0024】ハンドル40を持って可動電極31のルー
バ端子32a,32bを上ケーシング3の挿入孔36に
差し込むが、その際、上記のように左右の支持軸46
a,46bの軸線がずれていることで、ハンドル40が
取付体35に対して傾倒不能となっており、取付体35
すなわち可動電極31がぐらつかず、差し込み作業はス
ムーズに行える。
【0025】上記の差し込みによりルーバ端子32a,
32bが対応する固定電極11a,11bに嵌合し始め
ると、嵌合抵抗を受けるためにハンドル40が倒れてし
まうおそれがある。一方、差し込み動作の間は、上ケー
シング3に立設された押上ピン50が貫通孔51を通っ
てハンドル40の挿入溝44内に挿入し、左側の支持軸
46aが軸受孔42a,45aに沿って次第に押し上げ
られるが、左右の支持軸46a,46bは未だ軸線がず
れた状態にあって、ハンドル40は傾倒不能な状態にあ
る。そのため、ハンドル40は立ったまま真直に押し込
まれ、ルーバ端子32a,32bが固定電極11a,1
1bにスムーズに嵌合される。それにより、ブレーカス
イッチ38が入り、電線aがヒューズ12を介して導通
されて使用状態となる。
【0026】ここで、可動電極31の両ルーバ端子32
a,32bが対応する固定電極11a,11bに正規に
嵌合されていれば、図3および図8に示すように、左側
の支持軸46aが軸受孔42a,45aの上端に達して
右側の支持軸46bと同軸となり、起立していたハンド
ル40を、両支持軸46a,46bを中心として揺動さ
せつつ、図4に示すように倒すことができる。
【0027】一方、可動電極31のルーバ端子32a,
32bと固定電極11a,11bとが正規に嵌合されて
いない半嵌合状態では、左側の支持軸46aが軸受孔4
2a,45aの途中にあって右側の支持軸46bと軸線
がずれているから、ハンドル40を傾倒しようとしても
できない。これにより半嵌合状態にあることが検知で
き、その場合は再度ハンドル40を正規位置まで押し込
めばよい。
【0028】なお、押上ピン50は左右対称に一対設け
られているので、ハンドル40を左右反転させた姿勢で
差し込み動作を行っても、上記と同様の作用を期するこ
とができる。また、上記のように可動電極31が固定電
極11a,11bに正規に嵌合されたのち、ハンドル4
0を傾倒位置に倒すと、ハンドル40に設けられたマグ
ネット56の一方がリードスイッチ57の直前に対応
し、リードスイッチ57が検知信号を送出して正規にブ
レーカスイッチ38が入ったことが電気的に検知され
る。
【0029】メンテナンスを行う場合等においてブレー
カスイッチ38を切る場合は、図4の実線に示す傾倒位
置からハンドル40を起立位置に起こし、そのままハン
ドル40を持って引き上げると、可動電極31が固定電
極11a,11bから引き抜かれ、ブレーカスイッチ3
8が切れて電線aが非導通状態となる。またヒューズ1
2が切れた場合は、上記と同様にして可動電極31を引
き抜くことでブレーカスイッチ38を切り、そののち、
ねじ8を緩めて上ケーシング3を外す。そうすると、ヒ
ューズ12が露出された状態となるので、ボルト27を
緩めつつヒューズ12を外して新しいものと交換すれば
よい。ここでブレーカスイッチ38はすでに切られてい
るので、安全に交換作業を行うことができる。なお、押
上ピン50ならびに貫通孔51は、断面円形のものとし
てもよい。
【0030】以上のように本実施形態のブレーカ装置に
よれば、導通路がケーシング1内に収められた構造であ
るため安全性に優れ、また、使用状態でハンドル40を
傾倒することができるので、特に背の低いコンパクトな
ものにまとめられる。また、可動電極31を挿入孔36
に差し込む際に、ハンドル40がぐらぐらせずに起立姿
勢に保持されるから、可動電極31に手を添えて保持す
ることが不要で、簡単かつスムーズに差し込みを行うこ
とができる。また差し込み動作の途中でも、嵌合抵抗を
受けるにも拘らずハンドル40が倒れることなく起立姿
勢に保持されるから、継続して差し込み操作をスムーズ
に行うことができる。また、可動電極31と固定電極1
1a,11bが正規に嵌合されない限りはハンドル40
を倒すことができないので、半嵌合状態に止め置かれる
ことが防止される。
【0031】<第2実施形態>図9ないし図12は本発
明の第2実施形態を示す。この第2実施形態では、ハン
ドル40を可動電極31の取付体35に対して傾倒が可
能な状態と不能な状態に切り換えて支持する部分の構造
に変更が加えられている。図9に示すように、取付体3
5の上面の長さ方向の両端部には、軸受孔62を設けた
軸受部61が突設されているとともに、ハンドル40の
取付側の端縁には、上記の軸受部61を挟むように二股
状をなし、かつ軸受孔64を設けた一対の軸受部63が
突設されている。そして、ハンドル40の二股状の軸受
部63の間に、対応する取付体35の軸受部61を差し
入れ、両軸受部61,63の軸受孔62,64にわたっ
て支持軸65を挿入することによって、ハンドル40が
取付体35の上面側で支持軸65回りの揺動自由に支持
されている。
【0032】ハンドル40の取付端縁の両端部には、一
対の摺動棒67が装着されている。この摺動棒67に
は、長さ方向の途中位置に外方を向いて突出したピン6
8が立てられている。ハンドル40側には一対の摺動孔
70が穿設されるとともに、図11にも示すように、摺
動孔70から外面に開口するようにして長孔71が形成
されている。すなわち摺動棒67は、ピン68を長孔7
1に沿って移動させつつ摺動孔70内に摺動自由に嵌装
されており、摺動孔70の奥端に圧縮コイルばね73が
装着されている。
【0033】取付体35の上面には、上記の摺動棒67
の先端を挿入する挿入孔75が形成されている。またそ
の取付体35の上面の両端には、それぞれガイド板76
が立てられており、各ガイド板76の内面に、摺動棒6
7の長孔71から突出したピン68の先端が嵌まるガイ
ド溝77が形成されている。このガイド溝77は、図1
1に示すように、上下方向の直線部78の上端から、前
記の支持軸65を中心とした半円形をなす曲線部79が
前後対称に形成された形状となっている。
【0034】一方、上ケーシング3の上面には、上記し
た挿入孔75に下面側から挿入可能な一対の押上ピン8
1が立設されている。すなわちハンドル40側の両摺動
棒67は、常には圧縮コイルばね73の弾力によって、
図9の下方への摺動力が付勢され、ピン68がガイド溝
77の直線部78の下端に突き当たることで移動が規制
され、摺動棒67の下端は挿入孔75内に突入するよう
になっている。これにより、ハンドル40は取付体35
に対して傾倒不能に支持される。そして、ハンドル40
ともども可動電極31の両ルーバ端子32a,32bが
上ケーシング3の挿入孔36に挿入されると、押上ピン
81が挿入孔75に進入して摺動棒67を圧縮コイルば
ね73の弾力に抗して押し上げ、ルーバ端子32a,3
2bが対応する固定電極11a,11bに正規に嵌合す
るまで押し込まれたところで、摺動棒67の下端が挿入
孔75から抜けつつ、ピン68がガイド溝77の直線部
78の上端に達する設定となっている。その他の構造は
第1実施形態と同様であって、同一部位については同一
符号を付すことで重複した説明は省略する。
【0035】この第2実施形態の作用は以下のようであ
る。ハンドル40が起こされた状態では、図9および図
11に示すように、両摺動棒67が圧縮コイルばね73
の弾力で押圧されて、その先端が挿入孔75内に深く進
入しているとともに、ピン68はガイド溝77における
直線部78の下端で停止しており、ハンドル40は取付
体35に対して傾倒不能に支持されている。そのため、
ハンドル40を持って取付体35から突設された可動電
極31のルーバ端子32a,32bを上ケーシング3の
挿入孔36に差し込む際、取付体35すなわち可動電極
31がぐらつかず、差し込み作業がスムーズに行える。
【0036】上記の差し込みによりルーバ端子32a,
32bが対応する固定電極11a,11bに嵌合し始め
ると、第1実施形態と同様に、嵌合抵抗を受けるために
ハンドル40が倒れるおそれがある。この差し込み動作
の間は、上ケーシング3に立設された押上ピン81が挿
入孔75内に下側から進入し、摺動棒67を圧縮コイル
ばね73の弾力に抗して押し上げる。しかしながら、摺
動棒67の先端は未だ挿入孔75内に残っており、また
ピン68もガイド溝77の直線部78に位置しているか
ら、ハンドル40は依然として傾倒不能な状態にある。
そのため、ハンドル40は立ったまま真直に押し込ま
れ、ルーバ端子32a,32bが固定電極11a,11
bにスムーズに嵌合される。
【0037】可動電極31の両ルーバ端子32a,32
bが対応する固定電極11a,11bに正規に嵌合され
ると、図10および図12に示すように、摺動棒67の
下端が挿入孔75から上方に抜け出るとともに、ピン6
8がガイド溝77の直線部78の上端、すなわち曲線部
79の入り口に達する。そうすると、ピン68を曲線部
79に相対的に回り込ませつつ、ハンドル40を支持軸
65回りに傾倒させることができる。
【0038】また、可動電極31のルーバ端子32a,
32bと固定電極11a,11bとが正規に嵌合されて
いない半嵌合状態では、ピン68が未だガイド溝77の
直線部78に嵌まっているから、ハンドル40を傾倒し
ようとしてもできない。これにより半嵌合状態にあるこ
とが検知でき、その場合は再度ハンドル40を正規位置
まで押し込めばよい。
【0039】この第2実施形態でも前記第1実施形態と
同じような利点が得られる。繰り返すと、導通路がケー
シング1内に収められるために安全性に優れ、また使用
状態でハンドル40を傾倒することができるので、特に
背の低いコンパクトなものにまとまる。また、可動電極
31を挿入孔36に差し込む際にハンドル40がぐらつ
かず、さらには固定電極11a,11bに嵌合する際に
ハンドル40が倒れることがなくて、スムーズに作業す
ることができるし、半嵌合状態も検知することができ
る。
【0040】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)第2実施形態において、摺動棒を取付体側に、ガ
イド溝をハンドル側に設けるようにしてもよい。 (2)また本発明は、ヒューズを並設したものに限ら
ず、ブレーカスイッチ単体のものにも同様に適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のハンドルを傾倒させた
状態の平面図である。
【図2】ハンドルを差し込む前の状態の断面図である。
【図3】ハンドルの差し込みが完了した状態の断面図で
ある。
【図4】ハンドルの抜き差し動作を説明するための側面
図である。
【図5】ケーシングの内部構造並びに取付体側の構造を
示す斜視図である。
【図6】取付体の斜視図である。
【図7】ハンドルを差し込む前の状態の部分側面図であ
る。
【図8】ハンドルの差し込みが完了した状態の部分側面
図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るハンドルの差し込
み前の状態の断面図である。
【図10】その差し込みが完了した状態の断面図であ
る。
【図11】ハンドルを差し込む前の状態の部分側面図で
ある。
【図12】ハンドルの差し込みが完了した状態の部分側
面図である。
【符号の説明】
a…電線 1…ケーシング 2…下ケーシング 3…上ケーシング 11a,11b…固定電極 31…可動電極 32a,32b…ルーバ端子 35…取付体 40…ハンドル 42a…(長孔状の)軸受孔 45a…(長孔状の)軸受孔 46a,46b…支持軸 48…引張コイルばね 50…押上ピン 65…支持軸 67…摺動棒 68…ピン 70…摺動孔 73…圧縮コイルばね 77…ガイド溝 78…直線部 79…曲線部 81…押上ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に設けられた一対の固定電
    極と、 両固定電極に抜き差しされて両固定電極間を切断または
    接続する可動電極と、 その可動電極に対して傾倒可能に設けられた抜き差し操
    作用のハンドルと、 ハンドルと可動電極との間に介設されて、ハンドルを傾
    倒不能に係止する傾倒阻止位置と、ハンドルの傾倒を許
    容する傾倒許容位置との間で移動可能に装置された移動
    部材と、 移動部材を常には前記傾倒阻止位置に移動付勢する付勢
    部材と、 前記可動電極の差し込み動作に伴い前記移動部材と係合
    可能に前記ケーシングに設けられ、可動電極が固定電極
    に正規に嵌合されたときに移動部材を前記傾倒許容位置
    に移動させる作動部材と、を具備したことを特徴とする
    ブレーカ装置。
  2. 【請求項2】 前記ハンドルは同一軸線上に整列可能な
    2本の軸により前記可動電極に対して傾倒可能に支持さ
    れ、そのうち一方の軸は、他方の軸の軸線から離間した
    離間位置と、その軸線と整合する整合位置との間で移動
    可能に装置されて、常には付勢部材により前記離間位置
    に移動付勢されるとともに、前記ケーシングには、前記
    可動電極の差し込み動作に伴い前記一方の軸と係合し
    て、可動電極が固定電極に正規に嵌合されたときにその
    一方の軸を前記整合位置に移動させる作動部材が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載のブレーカ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ハンドルと可動電極との間には、摺
    動子と、その摺動子の相対的摺動のみを案内するガイド
    溝とが設けられ、そのガイド溝には前記摺動子の相対的
    変位を許容して前記ハンドルの傾倒を許容する傾倒許容
    部が設けられ、かつ前記摺動子は常には付勢部材により
    前記傾倒許容部から離間した位置に移動付勢されてお
    り、一方ケーシングには、前記可動電極の差し込み動作
    に伴い前記摺動子と係合して、可動電極が固定電極に正
    規に嵌合されたときにその摺動子を前記ガイド溝の傾倒
    許容部の位置に移動させる作動部材が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載のブレーカ装置。
JP9573696A 1996-02-15 1996-04-17 ブレーカ装置 Pending JPH09282980A (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9573696A JPH09282980A (ja) 1996-04-17 1996-04-17 ブレーカ装置
US08/800,201 US5831228A (en) 1996-02-15 1997-02-12 Breaker device
US08/800,222 US5847338A (en) 1996-02-15 1997-02-12 Breaker device
US08/800,202 US5842560A (en) 1996-02-15 1997-02-12 Breaker device
EP97102449A EP0790677B1 (en) 1996-02-15 1997-02-14 Breaker device
DE69723126T DE69723126T2 (de) 1996-02-15 1997-02-14 Unterbrechungsvorrichtung
EP97102438A EP0790674A3 (en) 1996-02-15 1997-02-14 Breaker device
EP97102439A EP0790675A3 (en) 1996-02-15 1997-02-14 Breaker device
CN97102457A CN1047019C (zh) 1996-02-15 1997-02-15 断路器装置
CN97104705A CN1044532C (zh) 1996-02-15 1997-02-15 断路器装置
CN97109518A CN1166679A (zh) 1996-02-15 1997-02-15 断电装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9573696A JPH09282980A (ja) 1996-04-17 1996-04-17 ブレーカ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09282980A true JPH09282980A (ja) 1997-10-31

Family

ID=14145776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9573696A Pending JPH09282980A (ja) 1996-02-15 1996-04-17 ブレーカ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09282980A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101138189B1 (ko) * 2010-08-11 2012-04-25 주식회사 포스코 분리형 레버를 이용한 잠금식 배선용 차단기

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101138189B1 (ko) * 2010-08-11 2012-04-25 주식회사 포스코 분리형 레버를 이용한 잠금식 배선용 차단기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5847338A (en) Breaker device
US4595812A (en) Circuit interrupter with detachable optional accessories
US4778959A (en) Fused disconnect switch
US5842560A (en) Breaker device
US5051549A (en) Slide switch
EP2180487B1 (en) Micro switch
JPH09265874A (ja) ブレーカ装置
US6407353B1 (en) Trailer breakaway switch assembly and pull-pin actuator therefor
US6552286B2 (en) Handle operating mechanism of circuit breaker
JPH09282980A (ja) ブレーカ装置
US20020050892A1 (en) Multipolar circuit breaker
JP4690843B2 (ja) ブレーカ装置
US10418197B2 (en) Circuit breaker accessory cover interlock and forced safety tripping apparatus, systems, and methods
JPH09306302A (ja) ブレーカ装置
CN213124949U (zh) 接线端子连接器
JP3360713B2 (ja) ブレーカ装置
JP3389796B2 (ja) ブレーカ装置
EP0848399A1 (en) A Breaker Device
US7939771B2 (en) Lever switch for safe breaking of a circuit of an exercise apparatus
JP2003308774A (ja) プラグイン型回路遮断器
US8383968B2 (en) Lever switch for safe breaking of a circuit of an exercise apparatus
CN111800972B (zh) 一种电气与机械联锁装置
JP4237584B2 (ja) 回路遮断器の引出装置
JP3097355B2 (ja) 回路遮断器
KR20160130052A (ko) 회로 차단기의 트립 구동 감지 유닛