JPH09281717A - マスクステージの位置決め機構 - Google Patents
マスクステージの位置決め機構Info
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- JPH09281717A JPH09281717A JP8087856A JP8785696A JPH09281717A JP H09281717 A JPH09281717 A JP H09281717A JP 8087856 A JP8087856 A JP 8087856A JP 8785696 A JP8785696 A JP 8785696A JP H09281717 A JPH09281717 A JP H09281717A
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- mask
- stage
- opening
- frame
- base
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-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70691—Handling of masks or workpieces
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 マスクステージ開閉時の位置決め精度を向上
させ、基台に対してマスクステージを再現性よく正確に
位置決めするできるようにすること。 【解決手段】 マスクステージMSを、マスクを保持す
るマスク保持枠MS1とマスク開閉枠MS2から構成
し、マスク開閉枠MS1を基台BPに開閉可能に取り付
ける。また、マスク保持枠MS1とマスク開閉枠MS2
に、3個の補助ボール先スクリューBs2と補助V溝体
V2からなる第1の三点対偶基素を設け、また、マスク
保持枠MS1と基台BPに3個のボール先スクリューB
s1とV溝体V1からなる第2の三点対偶基素を設け
る。そして、マスク開閉枠MS2が開いているとき、マ
スク開閉枠MS2に対してマスク保持枠MS1を第1の
三点対偶基素により位置決めし、また、マスク開閉枠M
S2が閉じているとき、基台BPに対してマスク保持枠
MS1を第2の三点対偶基素により位置決めする。
させ、基台に対してマスクステージを再現性よく正確に
位置決めするできるようにすること。 【解決手段】 マスクステージMSを、マスクを保持す
るマスク保持枠MS1とマスク開閉枠MS2から構成
し、マスク開閉枠MS1を基台BPに開閉可能に取り付
ける。また、マスク保持枠MS1とマスク開閉枠MS2
に、3個の補助ボール先スクリューBs2と補助V溝体
V2からなる第1の三点対偶基素を設け、また、マスク
保持枠MS1と基台BPに3個のボール先スクリューB
s1とV溝体V1からなる第2の三点対偶基素を設け
る。そして、マスク開閉枠MS2が開いているとき、マ
スク開閉枠MS2に対してマスク保持枠MS1を第1の
三点対偶基素により位置決めし、また、マスク開閉枠M
S2が閉じているとき、基台BPに対してマスク保持枠
MS1を第2の三点対偶基素により位置決めする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】半導体装置やプリント板、L
CD基板の生産には露光装置が使用される。これら露光
装置においては、マスクのパターンを正確に半導体ウエ
ハ、エポキシ樹脂等のワークの所定位置に露光すること
が要求される。本発明は上記した露光装置等において使
用されるマスクステージの位置決め機構に関し、特に本
発明は、マスクステージを開閉した際、マスクステージ
を再現性よく元あった位置に位置決めすることができる
マスクステージの位置決め機構に関するものである。
CD基板の生産には露光装置が使用される。これら露光
装置においては、マスクのパターンを正確に半導体ウエ
ハ、エポキシ樹脂等のワークの所定位置に露光すること
が要求される。本発明は上記した露光装置等において使
用されるマスクステージの位置決め機構に関し、特に本
発明は、マスクステージを開閉した際、マスクステージ
を再現性よく元あった位置に位置決めすることができる
マスクステージの位置決め機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置等を製造する露光装置の一つ
として、マスクとワークを接近させてマスクパターンを
ワーク上に露光するプロキシミティー露光装置が知られ
ている。上記したプロキシミティー露光装置等の露光装
置においては、マスクとワーク上に印されたアライメン
ト・マークを重ね合わせるように、マスクとワークの位
置合わせを行っている。上記位置合わせは、通常、ワー
クの露光面側にアライメント・マークを設け、該アライ
メント・マークと、マスクに設けられたアライメント・
マークが重ね合わさるようにワークを載置したワークス
テージを移動させて行う(以下、この方法を表面アライ
メントという)。
として、マスクとワークを接近させてマスクパターンを
ワーク上に露光するプロキシミティー露光装置が知られ
ている。上記したプロキシミティー露光装置等の露光装
置においては、マスクとワーク上に印されたアライメン
ト・マークを重ね合わせるように、マスクとワークの位
置合わせを行っている。上記位置合わせは、通常、ワー
クの露光面側にアライメント・マークを設け、該アライ
メント・マークと、マスクに設けられたアライメント・
マークが重ね合わさるようにワークを載置したワークス
テージを移動させて行う(以下、この方法を表面アライ
メントという)。
【0003】図11は上記した表面アライメントにより
マスクとワークの位置合わせを行うプロキシミティー露
光装置の構成を示す図である。同図において、MSはマ
スクMが真空吸着等の手段により取り付けられるマスク
ステージである。マスクステージMSには、その両端が
基台BPに回転可能に取り付けられた軸Shが取り付け
られており、マスクステージMSは軸Shを中心として
回転する。このため、把手Haを持って上下させること
により、マスクステージMSを開閉することができる。
また、基台BPには真空吸着パッドVp1が設けられて
おり、マスクステージMSが閉じているとき、真空吸着
パッドVp1に真空を供給し、マスクステージMSを真
空吸着により固定する。
マスクとワークの位置合わせを行うプロキシミティー露
光装置の構成を示す図である。同図において、MSはマ
スクMが真空吸着等の手段により取り付けられるマスク
ステージである。マスクステージMSには、その両端が
基台BPに回転可能に取り付けられた軸Shが取り付け
られており、マスクステージMSは軸Shを中心として
回転する。このため、把手Haを持って上下させること
により、マスクステージMSを開閉することができる。
また、基台BPには真空吸着パッドVp1が設けられて
おり、マスクステージMSが閉じているとき、真空吸着
パッドVp1に真空を供給し、マスクステージMSを真
空吸着により固定する。
【0004】図12は真空吸着パッドの断面構造を示す
図であり、マスクステージMSには平ブッシュBu2が
取り付けられ、また、真空吸着パッドVp1には先端が
球面のブッシュBu1が取り付けられている。そして、
ブッシュBu1には管路が設けられ、この管路を介して
真空を吸着パッドVp1の内部空間と、マスクステージ
MS間に供給し、マスクステージMSの平ブッシュBu
2を吸着パッドVp1に吸着し、マスクステージMSを
固定する。
図であり、マスクステージMSには平ブッシュBu2が
取り付けられ、また、真空吸着パッドVp1には先端が
球面のブッシュBu1が取り付けられている。そして、
ブッシュBu1には管路が設けられ、この管路を介して
真空を吸着パッドVp1の内部空間と、マスクステージ
MS間に供給し、マスクステージMSの平ブッシュBu
2を吸着パッドVp1に吸着し、マスクステージMSを
固定する。
【0005】図11に戻り、WSはワークステージであ
り、ワークステージWSにはワークWが載置され、真空
吸着等の手段で固定される。ワークステージWSは間隙
設定機構GUを介してXYθステージXYSに取り付け
られており、XYθステージXYSは、さらにZステー
ジZS上に取り付けられている。そして、XYθステー
ジXYSは図示しない駆動装置により、X(同図の左右
方向)、Y(同図の紙面に対して垂直方向)方向に移動
し、またX,Y軸に直交する軸を中心として回転する
(この回転を以下、θ方向に移動するという)。さら
に、ZステージZSは図示しない駆動装置によりZ方向
(同図の上下方向)に移動する。このため、制御装置C
ntにより、上記駆動装置を制御することにより、ワー
クステージWSをX,Y,θ,Z方向に移動させること
ができる。間隙設定機構GUとしては、本出願人が先に
提案した特開平7−74096号公報に示されるものを
使用することができ、間隙設定機構GUにより、マスク
MとワークWを所定の間隙を保持させながら平行にセッ
トすることができる(以下、このような状態にセットす
ることを「平行出し」という)。
り、ワークステージWSにはワークWが載置され、真空
吸着等の手段で固定される。ワークステージWSは間隙
設定機構GUを介してXYθステージXYSに取り付け
られており、XYθステージXYSは、さらにZステー
ジZS上に取り付けられている。そして、XYθステー
ジXYSは図示しない駆動装置により、X(同図の左右
方向)、Y(同図の紙面に対して垂直方向)方向に移動
し、またX,Y軸に直交する軸を中心として回転する
(この回転を以下、θ方向に移動するという)。さら
に、ZステージZSは図示しない駆動装置によりZ方向
(同図の上下方向)に移動する。このため、制御装置C
ntにより、上記駆動装置を制御することにより、ワー
クステージWSをX,Y,θ,Z方向に移動させること
ができる。間隙設定機構GUとしては、本出願人が先に
提案した特開平7−74096号公報に示されるものを
使用することができ、間隙設定機構GUにより、マスク
MとワークWを所定の間隙を保持させながら平行にセッ
トすることができる(以下、このような状態にセットす
ることを「平行出し」という)。
【0006】すなわち、間隙設定機構GUは、XYθス
テージXYS上に少なくとも3個設けられており、各間
隙設定機構GUは、XYθステージXYSに固定された
第1のユニットU1と、該ユニットU1に対してZ方向
に移動可能に取り付けた第2のユニットU2から構成さ
れている。そして、ワークステージWSは第2のユニッ
トU2上に載置されている。また、第1のユニットU1
には、外部から与えられる保持信号により第1のユニッ
トU1に対する第2のユニットU2の相対位置を保持さ
せる保持機構が設けられている。このため、Zステージ
ZSによりワークステージWSをZ方向に上昇させ、ワ
ークWの全面をマスクMに接触させた状態で、上記保持
機構により各間隙設定機構の第1のユニットU1と第2
のユニットU2の相対位置を保持させ、次いで、ワーク
ステージの姿勢を保ったまま、所定量だけワークWを所
定量Z軸方向に下降させることにより、マスクMとワー
クWの平行出しを行うことができる(間隙設定機構GU
の構成、動作の詳細については上記公報を参照された
い)。
テージXYS上に少なくとも3個設けられており、各間
隙設定機構GUは、XYθステージXYSに固定された
第1のユニットU1と、該ユニットU1に対してZ方向
に移動可能に取り付けた第2のユニットU2から構成さ
れている。そして、ワークステージWSは第2のユニッ
トU2上に載置されている。また、第1のユニットU1
には、外部から与えられる保持信号により第1のユニッ
トU1に対する第2のユニットU2の相対位置を保持さ
せる保持機構が設けられている。このため、Zステージ
ZSによりワークステージWSをZ方向に上昇させ、ワ
ークWの全面をマスクMに接触させた状態で、上記保持
機構により各間隙設定機構の第1のユニットU1と第2
のユニットU2の相対位置を保持させ、次いで、ワーク
ステージの姿勢を保ったまま、所定量だけワークWを所
定量Z軸方向に下降させることにより、マスクMとワー
クWの平行出しを行うことができる(間隙設定機構GU
の構成、動作の詳細については上記公報を参照された
い)。
【0007】マスクMとワークWの位置合わせを行うた
め、マスクMとワークWにはマスクアライメント・マー
クMAM(以下、マスクマークという)と、ワークアラ
イメント・マークWAM(以下、ワークマークという)
が印されている。上記アライメント・マークMAM,W
AMをアライメント用の表面顕微鏡AUで観察し、マス
クマークMAMとワークマークWAMが重なり合うよう
にワークステージWSを移動させてマスクMとワークW
の位置合わせを行う。
め、マスクMとワークWにはマスクアライメント・マー
クMAM(以下、マスクマークという)と、ワークアラ
イメント・マークWAM(以下、ワークマークという)
が印されている。上記アライメント・マークMAM,W
AMをアライメント用の表面顕微鏡AUで観察し、マス
クマークMAMとワークマークWAMが重なり合うよう
にワークステージWSを移動させてマスクMとワークW
の位置合わせを行う。
【0008】次に図11に示した装置による表面アライ
メント露光手順について説明する。 (1) マスクステージMSを開き、ワークステージWS上
にワークWを載置し、真空吸着等の手段により固定す
る。 (2) マスクステージMSを閉じ、真空吸着パッドVp1
によりマスクステージMSを基台BPに固定する。 (3) 図示しないスタートスイッチを押す。これにより、
制御装置CntはマスクMとワークWの平行出しを行
う。すなわち、前記したように、ZステージZSにより
ワークステージWSを上昇させ、マスクMとワークWの
全面を接触させた状態で、前記保持機構により第1のユ
ニットU1と第2のユニットU2の相対位置を固定す
る。そして、XYθステージXYSに対するワークステ
ージWSの姿勢を保ったまま、ワークWとマスクM間に
所定の間隙が設定されるように所定量ワークステージW
Sを下降させる。
メント露光手順について説明する。 (1) マスクステージMSを開き、ワークステージWS上
にワークWを載置し、真空吸着等の手段により固定す
る。 (2) マスクステージMSを閉じ、真空吸着パッドVp1
によりマスクステージMSを基台BPに固定する。 (3) 図示しないスタートスイッチを押す。これにより、
制御装置CntはマスクMとワークWの平行出しを行
う。すなわち、前記したように、ZステージZSにより
ワークステージWSを上昇させ、マスクMとワークWの
全面を接触させた状態で、前記保持機構により第1のユ
ニットU1と第2のユニットU2の相対位置を固定す
る。そして、XYθステージXYSに対するワークステ
ージWSの姿勢を保ったまま、ワークWとマスクM間に
所定の間隙が設定されるように所定量ワークステージW
Sを下降させる。
【0009】(4) 退避させておいたアライメント用表面
顕微鏡AUをマスクマークMAM上にセットし、マスク
マークMAMとワークマークWAMを観察する。そして
図示しないモニタを見ながらXYθステージXYSを制
御して、マスクマークMAMとワークマークWAMの位
置を一致させる。 (5) ZステージZSによりワークステージWSをZ方向
に移動させて、マスクMとワークWの間隙を予め定めら
れた露光時の間隙にセットし、アライメント用表面顕微
鏡AUを退避させ、図示しない露光光照射装置から露光
光をマスクM上に照射し、マスクM上にパターンをワー
クW上に露光する。 (6) ワークステージを原点位置まで戻し、間隙設定機構
GUの保持機構を解除してワークステージWSをフリー
な状態とし、さらに、ワークWを真空吸着していた真空
を解除する。 (7) 真空吸着パッドVp1に供給していた真空を解除
し、マスクステージMSを開いてワークWを取り出す。 (8) 上記(1) から(7) の操作を繰り返しワークWを露光
する。
顕微鏡AUをマスクマークMAM上にセットし、マスク
マークMAMとワークマークWAMを観察する。そして
図示しないモニタを見ながらXYθステージXYSを制
御して、マスクマークMAMとワークマークWAMの位
置を一致させる。 (5) ZステージZSによりワークステージWSをZ方向
に移動させて、マスクMとワークWの間隙を予め定めら
れた露光時の間隙にセットし、アライメント用表面顕微
鏡AUを退避させ、図示しない露光光照射装置から露光
光をマスクM上に照射し、マスクM上にパターンをワー
クW上に露光する。 (6) ワークステージを原点位置まで戻し、間隙設定機構
GUの保持機構を解除してワークステージWSをフリー
な状態とし、さらに、ワークWを真空吸着していた真空
を解除する。 (7) 真空吸着パッドVp1に供給していた真空を解除
し、マスクステージMSを開いてワークWを取り出す。 (8) 上記(1) から(7) の操作を繰り返しワークWを露光
する。
【0010】以上説明した表面アライメントによる露光
の場合には、ワークマークWAMとマスクマークMAM
を同時に観察して位置合わせができるので、アライメン
ト中にマスクステージMSを開閉する必要がない。この
ため、マスクステージ開閉時の位置決め精度が要求され
ない。一方、近年においては、露光面の裏面側にアライ
メント・マークが記されたワークWを用いてマスクMと
ワークとの位置合わせを行う裏面アライメントに対する
要望が高まっている。
の場合には、ワークマークWAMとマスクマークMAM
を同時に観察して位置合わせができるので、アライメン
ト中にマスクステージMSを開閉する必要がない。この
ため、マスクステージ開閉時の位置決め精度が要求され
ない。一方、近年においては、露光面の裏面側にアライ
メント・マークが記されたワークWを用いてマスクMと
ワークとの位置合わせを行う裏面アライメントに対する
要望が高まっている。
【0011】図13は上記した裏面アライメントにより
マスクとワークの位置合わせを行うプロキシミティー露
光装置の構成を示す図である。同図において、図11に
示したものと同一のものには同一の符号が付されてお
り、図13においては、ワークステージWSにワークマ
ークWAM観察用の観察孔HWが設けられており、ま
た、該観察孔HWに対向してアライメント用裏面顕微鏡
AU’が設けられている。
マスクとワークの位置合わせを行うプロキシミティー露
光装置の構成を示す図である。同図において、図11に
示したものと同一のものには同一の符号が付されてお
り、図13においては、ワークステージWSにワークマ
ークWAM観察用の観察孔HWが設けられており、ま
た、該観察孔HWに対向してアライメント用裏面顕微鏡
AU’が設けられている。
【0012】図13において、裏面アライメントによる
露光は次のように行われる。 (1) マスクステージMSを閉じ、真空吸着パッドVp1
によりマスクステージMSを基台BPに固定する。 (2) アライメント用裏面顕微鏡AU’の位置は予めマス
クマークMAMが見える位置に固定されており、マスク
マークMAMが図示しないモニタ上に表示される。そし
て、例えば、作業者がフリーズスイッチ等を操作するこ
とにより、上記マスクマークMAMの位置が制御装置に
記憶される。 (3) 真空吸着パッドVp1の真空を解除し、マスクステ
ージMSを開いて、ワークWをワークステージWS上に
載置し、真空吸着等の手段により固定する。 (4) マスクステージMSを閉じ、真空吸着パッドVp1
によりマスクステージMSを基台BPに固定する。 (5) 図示しないスタートスイッチを押す。これにより、
制御装置Cntは前記したようにマスクMとワークWの
平行出しを行う。
露光は次のように行われる。 (1) マスクステージMSを閉じ、真空吸着パッドVp1
によりマスクステージMSを基台BPに固定する。 (2) アライメント用裏面顕微鏡AU’の位置は予めマス
クマークMAMが見える位置に固定されており、マスク
マークMAMが図示しないモニタ上に表示される。そし
て、例えば、作業者がフリーズスイッチ等を操作するこ
とにより、上記マスクマークMAMの位置が制御装置に
記憶される。 (3) 真空吸着パッドVp1の真空を解除し、マスクステ
ージMSを開いて、ワークWをワークステージWS上に
載置し、真空吸着等の手段により固定する。 (4) マスクステージMSを閉じ、真空吸着パッドVp1
によりマスクステージMSを基台BPに固定する。 (5) 図示しないスタートスイッチを押す。これにより、
制御装置Cntは前記したようにマスクMとワークWの
平行出しを行う。
【0013】(6) アライメント用裏面顕微鏡AU’のピ
ントをワークWの裏面のワークマークWAMを観察でき
る状態にセットし、記憶したマスクマークMAMと、現
在観察されているワークマークWAMの位置がモニタ画
面上で一致するように、XYθステージXYSを制御し
て、マスクマークMAMとワークマークWAMの位置を
一致させる。 (7) ZステージZSによりワークステージWSをZ方向
に移動させて、マスクMとワークWの間隙を予め定めら
れた露光時の間隔にセットし、図示しない露光光照射装
置から露光光をマスクM上に照射し、マスクM上にパタ
ーンをワークW上に露光する。 (8) ワークステージWSを原点位置まで戻し、間隙設定
機構GUの保持機構を解除してワークステージWSをフ
リーな状態とし、さらに、ワークWを真空吸着していた
真空を解除する。 (9) 真空吸着パッドVp1に供給していた真空を解除
し、マスクステージMSを開いてワークWを取り出す。 (10)上記(1) から(8) の操作を繰り返しワークWを露光
する。
ントをワークWの裏面のワークマークWAMを観察でき
る状態にセットし、記憶したマスクマークMAMと、現
在観察されているワークマークWAMの位置がモニタ画
面上で一致するように、XYθステージXYSを制御し
て、マスクマークMAMとワークマークWAMの位置を
一致させる。 (7) ZステージZSによりワークステージWSをZ方向
に移動させて、マスクMとワークWの間隙を予め定めら
れた露光時の間隔にセットし、図示しない露光光照射装
置から露光光をマスクM上に照射し、マスクM上にパタ
ーンをワークW上に露光する。 (8) ワークステージWSを原点位置まで戻し、間隙設定
機構GUの保持機構を解除してワークステージWSをフ
リーな状態とし、さらに、ワークWを真空吸着していた
真空を解除する。 (9) 真空吸着パッドVp1に供給していた真空を解除
し、マスクステージMSを開いてワークWを取り出す。 (10)上記(1) から(8) の操作を繰り返しワークWを露光
する。
【0014】以上説明した裏面アライメントによる露光
の場合には、マスクマークMAMの位置を記憶したの
ち、マスクステージMSを開いて、ワークWをワークス
テージWS上にセットしなければならない。このため、
マスクステージMSを開いてワークWをセットしたの
ち、マスクステージMSを閉じたとき、マスクステージ
MSの位置が前にあった位置とずれてしまうと、正確な
アライメントを行うことができなくなる。すなわち、裏
面アライメントの場合には、マスクステージMS開閉時
のマスクステージ位置の再現性に高い精度が要求され
る。
の場合には、マスクマークMAMの位置を記憶したの
ち、マスクステージMSを開いて、ワークWをワークス
テージWS上にセットしなければならない。このため、
マスクステージMSを開いてワークWをセットしたの
ち、マスクステージMSを閉じたとき、マスクステージ
MSの位置が前にあった位置とずれてしまうと、正確な
アライメントを行うことができなくなる。すなわち、裏
面アライメントの場合には、マスクステージMS開閉時
のマスクステージ位置の再現性に高い精度が要求され
る。
【0015】図14は上記した露光装置のマスクステー
ジMSの回転部の取り付け構造を示す図である。同図に
おいて、MSはマスクステージ、Shは軸であり、マス
クステージMSと軸ShはセットビスSBにより固定さ
れている。軸Shの両端部には、支持体Sptが取り付
けられ、基台BPに取り付けられたハウジングHsと上
記支持体Spt間にベアリングBaが設けられている。
そして、ベアリングBaとハウジングHs間には、同図
に示すようにベアリングBaと軸Shのはめ合いによる
スキマG1が存在し、また、支持体Sptと軸Sh間に
は、ベアリングBaとハウジングHsのはめ合いによる
スキマG2が存在する。
ジMSの回転部の取り付け構造を示す図である。同図に
おいて、MSはマスクステージ、Shは軸であり、マス
クステージMSと軸ShはセットビスSBにより固定さ
れている。軸Shの両端部には、支持体Sptが取り付
けられ、基台BPに取り付けられたハウジングHsと上
記支持体Spt間にベアリングBaが設けられている。
そして、ベアリングBaとハウジングHs間には、同図
に示すようにベアリングBaと軸Shのはめ合いによる
スキマG1が存在し、また、支持体Sptと軸Sh間に
は、ベアリングBaとハウジングHsのはめ合いによる
スキマG2が存在する。
【0016】上記のようにマスクステージMSの軸Sh
の取り付け部分には、スキマG1,G2が存在するた
め、マスクステージと基台間にはガタ、ズレが生じ、マ
スクステージMSの開閉時の位置決め精度は低い。この
ため、マスクステージMSを開閉したときマスクステー
ジMSの位置は約10μm〜50μm程度ずれる。な
お、上記スキマG1,G2を無くして「しまりバメ」に
すれば位置決め精度は向上するが、分解できないためメ
インテナンス性が低下する。また、「しまりバメ」で
も、マスクステージMSの開閉を繰り返すとベアリング
が摩擦によって磨耗し、やがてベアリング部でのガタが
生じ、開閉時の位置決め精度が低下する。さらに、「し
まりバメ」の場合、マスクステージMSの開閉時一定方
向以外の外力が加わると、マスクステージMSを閉じた
時、所定の位置からずれた位置のまま固定された状態に
なり、位置決め精度の再現性はよくない。また、真空吸
着パッドVp1は前記図12に示して構造であるため、
真空吸着パッドVp1によりマスクステージMSを所定
位置に規制することはできない。
の取り付け部分には、スキマG1,G2が存在するた
め、マスクステージと基台間にはガタ、ズレが生じ、マ
スクステージMSの開閉時の位置決め精度は低い。この
ため、マスクステージMSを開閉したときマスクステー
ジMSの位置は約10μm〜50μm程度ずれる。な
お、上記スキマG1,G2を無くして「しまりバメ」に
すれば位置決め精度は向上するが、分解できないためメ
インテナンス性が低下する。また、「しまりバメ」で
も、マスクステージMSの開閉を繰り返すとベアリング
が摩擦によって磨耗し、やがてベアリング部でのガタが
生じ、開閉時の位置決め精度が低下する。さらに、「し
まりバメ」の場合、マスクステージMSの開閉時一定方
向以外の外力が加わると、マスクステージMSを閉じた
時、所定の位置からずれた位置のまま固定された状態に
なり、位置決め精度の再現性はよくない。また、真空吸
着パッドVp1は前記図12に示して構造であるため、
真空吸着パッドVp1によりマスクステージMSを所定
位置に規制することはできない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
裏面アライメントにおいては、マスク開閉時、マスクス
テージMSを精度よく位置決めする必要があるが、上記
マスクステージの回転部の構造では、マスクステージM
Sを開閉時、精度よく位置決めすることができない。一
般に、或る部材を他の部材に対して正確に位置決めする
構造として、ボール先スクリューとV溝体を用いる方法
が知られている。図15は上記方法をマスクステージM
Sの位置決めに適用した構成を示す図である。同図にお
いて、Bs1はマスクステージMSに取り付けられたボ
ール先スクリューであり、ボール先スクリューBs1は
3個設けられており、その先端にはボールが取り付けら
れている。また、基台BPには上記ボール先スクリュー
Bs1に対応させてV溝体V1が設けられている。さら
に、基台BPには前記した吸着パッドVp1が取り付け
られている。
裏面アライメントにおいては、マスク開閉時、マスクス
テージMSを精度よく位置決めする必要があるが、上記
マスクステージの回転部の構造では、マスクステージM
Sを開閉時、精度よく位置決めすることができない。一
般に、或る部材を他の部材に対して正確に位置決めする
構造として、ボール先スクリューとV溝体を用いる方法
が知られている。図15は上記方法をマスクステージM
Sの位置決めに適用した構成を示す図である。同図にお
いて、Bs1はマスクステージMSに取り付けられたボ
ール先スクリューであり、ボール先スクリューBs1は
3個設けられており、その先端にはボールが取り付けら
れている。また、基台BPには上記ボール先スクリュー
Bs1に対応させてV溝体V1が設けられている。さら
に、基台BPには前記した吸着パッドVp1が取り付け
られている。
【0018】以上の構成において、マスクステージMS
を閉じて、真空吸着パッドVp1によりマスクステージ
MSを固定したとき、上記ボール先スクリューBs1の
先端部の全てのボールが全てのV溝体Vの溝内に正確に
入り込めば、マスクステージMSを再現性よく位置決め
することが可能である。そこで、マスクステージMSの
開閉時の位置決め精度を向上させるため、前記図13、
図14に示した構造の露光装置に上記技術を適用した
が、必ずしも、マスクステージMSの開閉時の位置決め
精度を向上させることができなかった。これは次の理由
によるものと考えられる。すなわち、マスクステージM
Sは軸Shを介して基台BPに取り付けられており、そ
の移動の自由度は限られている。
を閉じて、真空吸着パッドVp1によりマスクステージ
MSを固定したとき、上記ボール先スクリューBs1の
先端部の全てのボールが全てのV溝体Vの溝内に正確に
入り込めば、マスクステージMSを再現性よく位置決め
することが可能である。そこで、マスクステージMSの
開閉時の位置決め精度を向上させるため、前記図13、
図14に示した構造の露光装置に上記技術を適用した
が、必ずしも、マスクステージMSの開閉時の位置決め
精度を向上させることができなかった。これは次の理由
によるものと考えられる。すなわち、マスクステージM
Sは軸Shを介して基台BPに取り付けられており、そ
の移動の自由度は限られている。
【0019】また、前記したように、マスクステージM
Sの軸Shの取り付け部分には、スキマG1,G2が存
在する。このため、マスクステージMSは基台BPに対
してガタを持つとともに、マスクステージ開閉時に、マ
スクステージMSに力が加わると、マスクステージMS
は力が加わった方向にズレる。このズレは、同じ程度の
力を反対方向に加えないと元にもどらない。このため、
上記ズレにより、ボール先スクリューとV溝体との相対
位置関係が図16(a)に示すようにずれた場合、真空
吸着パッドVp1によりマスクステージMSを吸着して
も、必ずしも、ボール先スクリューBs1がV溝体Vに
納まらない。すなわち、同図(b)に示すように、例え
ば片辺りの状態で止まってしまい、マスクステージMS
を元の位置に正確に位置決めすることができない場合が
ある。
Sの軸Shの取り付け部分には、スキマG1,G2が存
在する。このため、マスクステージMSは基台BPに対
してガタを持つとともに、マスクステージ開閉時に、マ
スクステージMSに力が加わると、マスクステージMS
は力が加わった方向にズレる。このズレは、同じ程度の
力を反対方向に加えないと元にもどらない。このため、
上記ズレにより、ボール先スクリューとV溝体との相対
位置関係が図16(a)に示すようにずれた場合、真空
吸着パッドVp1によりマスクステージMSを吸着して
も、必ずしも、ボール先スクリューBs1がV溝体Vに
納まらない。すなわち、同図(b)に示すように、例え
ば片辺りの状態で止まってしまい、マスクステージMS
を元の位置に正確に位置決めすることができない場合が
ある。
【0020】また、上記ガタ、ズレが大きすぎると、マ
スクステージMSを閉じたときのボール先スクリューB
s1とV溝体Vとが所定の位置関係になる確率が小さく
なり、図16(c)に示すように、ボール先スクリュー
Bs1の先端がV溝体に入らない場合が生ずる。この状
態の場合には、真空吸着パッドVp1によりマスクステ
ージMSを吸着しても、ボール先スクリューBs1の先
端をV溝体に引き込むことができない。本発明は上記し
た従来技術の問題点を解決するためになされたものであ
って、本発明の目的は、マスクステージ開閉時の位置決
め精度を向上させ、基台に対してマスクステージを再現
性よく正確に位置決めすることができるマスクステージ
の位置決め機構を提供することである。
スクステージMSを閉じたときのボール先スクリューB
s1とV溝体Vとが所定の位置関係になる確率が小さく
なり、図16(c)に示すように、ボール先スクリュー
Bs1の先端がV溝体に入らない場合が生ずる。この状
態の場合には、真空吸着パッドVp1によりマスクステ
ージMSを吸着しても、ボール先スクリューBs1の先
端をV溝体に引き込むことができない。本発明は上記し
た従来技術の問題点を解決するためになされたものであ
って、本発明の目的は、マスクステージ開閉時の位置決
め精度を向上させ、基台に対してマスクステージを再現
性よく正確に位置決めすることができるマスクステージ
の位置決め機構を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては次のような構成とした。 (1)マスクステージを、マスクを保持するマスク保持
枠とマスク開閉枠とから構成し、マスク開閉枠が閉じて
いるとき、上記マスク保持枠がマスク開閉枠に対して移
動できるように、マスク保持枠をマスク開閉枠に取り付
ける。そして、上記マスク開閉枠を基台に開閉可能に取
り付け、上記マスク開閉枠と基台が、マスク開閉枠を閉
じるとき、上記マスク保持枠とマスク開閉枠が基台面に
対して略垂直方向に移動するように接続する。また、上
記マスク保持枠とマスク開閉枠に、両者の三点対偶を可
能とする第1の三点対偶基素を設け、また、上記マスク
保持枠と基台に、両者の三点対偶を可能とする第2の三
点対偶基素を設ける。そして、上記マスク開閉枠が開い
ているとき、上記第2の三点対偶基素による三点対偶を
解除して、上記マスク開閉枠に対するマスク保持枠の位
置を上記第1の三点対偶基素により位置決めし、また、
上記マスク開閉枠が閉じているとき、上記第1の三点対
偶基素による三点対偶を解除して、上記基台に対するマ
スク保持枠の位置を、上記第2の三点対偶基素により位
置決めする。
め、本発明においては次のような構成とした。 (1)マスクステージを、マスクを保持するマスク保持
枠とマスク開閉枠とから構成し、マスク開閉枠が閉じて
いるとき、上記マスク保持枠がマスク開閉枠に対して移
動できるように、マスク保持枠をマスク開閉枠に取り付
ける。そして、上記マスク開閉枠を基台に開閉可能に取
り付け、上記マスク開閉枠と基台が、マスク開閉枠を閉
じるとき、上記マスク保持枠とマスク開閉枠が基台面に
対して略垂直方向に移動するように接続する。また、上
記マスク保持枠とマスク開閉枠に、両者の三点対偶を可
能とする第1の三点対偶基素を設け、また、上記マスク
保持枠と基台に、両者の三点対偶を可能とする第2の三
点対偶基素を設ける。そして、上記マスク開閉枠が開い
ているとき、上記第2の三点対偶基素による三点対偶を
解除して、上記マスク開閉枠に対するマスク保持枠の位
置を上記第1の三点対偶基素により位置決めし、また、
上記マスク開閉枠が閉じているとき、上記第1の三点対
偶基素による三点対偶を解除して、上記基台に対するマ
スク保持枠の位置を、上記第2の三点対偶基素により位
置決めする。
【0022】(2)上記(1)において、上記第1およ
び/または第2の三点対偶基素を、先端部に曲面を有す
る3個の突起体と、V溝を有する3個のV溝体から構成
する。そして、上記V溝体の中心軸が所定の一点で交差
するように配置する。 (3)上記(1)において、上記第1および/または第
2の三点対偶基素を、先端部に曲面を有する第1の突起
体と、該第1の突起体の先端部と接触するピボット軸受
と、先端部に曲面を有する第2の突起体と、該第2の突
起体の先端部と接触し、中心軸が略上記ピボット軸受方
向に向かうV溝体と、先端部に曲面を有する第3の突起
体と、該第3の突起体と接触する平面体から構成する。
び/または第2の三点対偶基素を、先端部に曲面を有す
る3個の突起体と、V溝を有する3個のV溝体から構成
する。そして、上記V溝体の中心軸が所定の一点で交差
するように配置する。 (3)上記(1)において、上記第1および/または第
2の三点対偶基素を、先端部に曲面を有する第1の突起
体と、該第1の突起体の先端部と接触するピボット軸受
と、先端部に曲面を有する第2の突起体と、該第2の突
起体の先端部と接触し、中心軸が略上記ピボット軸受方
向に向かうV溝体と、先端部に曲面を有する第3の突起
体と、該第3の突起体と接触する平面体から構成する。
【0023】本発明の請求項1の発明においては、上記
(1)のように、マスク開閉枠が開いているときには、
第1の三点対偶基素によりマスク開閉枠に対するマスク
保持枠の位置を位置決めし、マスク開閉枠が閉じると
き、第1の三点対偶基素の対偶を解除してマスク保持枠
をマスク開閉枠に対して移動可能とし、第2の三点対偶
基素により基台に対するマスク保持枠の位置を位置決め
するように構成したので、マスク開閉枠の位置がマスク
開閉時にずれても、マスク保持枠を基台に対して正確に
位置決めすることができる。
(1)のように、マスク開閉枠が開いているときには、
第1の三点対偶基素によりマスク開閉枠に対するマスク
保持枠の位置を位置決めし、マスク開閉枠が閉じると
き、第1の三点対偶基素の対偶を解除してマスク保持枠
をマスク開閉枠に対して移動可能とし、第2の三点対偶
基素により基台に対するマスク保持枠の位置を位置決め
するように構成したので、マスク開閉枠の位置がマスク
開閉時にずれても、マスク保持枠を基台に対して正確に
位置決めすることができる。
【0024】本発明の請求項2の発明においては、上記
(2)のように構成したので、マスク保持枠、マスク開
閉枠、基台が熱膨張しても、V溝体の中心軸を結ぶ線が
交差する点を一定位置に保持させることができる。この
ため、上記交差点にマスクのアライメント・マークを配
置すれば、熱膨張が発生してもマスクのアライメント・
マークの位置が移動せず、アライメント精度を向上させ
ることができる。本発明の請求項3の発明は上記(3)
のように構成したので、比較的簡単な構成で、マスク保
持枠とマスク開閉枠、もしくは、マスク保持枠と基台の
位置決めを行うことができる。
(2)のように構成したので、マスク保持枠、マスク開
閉枠、基台が熱膨張しても、V溝体の中心軸を結ぶ線が
交差する点を一定位置に保持させることができる。この
ため、上記交差点にマスクのアライメント・マークを配
置すれば、熱膨張が発生してもマスクのアライメント・
マークの位置が移動せず、アライメント精度を向上させ
ることができる。本発明の請求項3の発明は上記(3)
のように構成したので、比較的簡単な構成で、マスク保
持枠とマスク開閉枠、もしくは、マスク保持枠と基台の
位置決めを行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1、図2、図3は本発明の第1
の実施例のマスクステージと基台の断面構造を示す図、
図4は図1、図2に示すマスクステージと基台の分解斜
視図、図5は上記図1、図2、図3の状態におけるボー
ル先スクリューの先端部とV溝体の位置関係を示す図で
ある。また図1、図2、図3において、図1はマスクを
開いている状態、図2はマスクを閉じたが、まだ真空吸
着していない状態、図3はマスクを閉じて真空吸着パッ
ドによりマスクステージを真空吸着して固定した状態を
示している。なお、図1、図2、図3は図4におけるA
−A線の断面構造を示しており、また、図1〜図4にお
いては、前記図13に示したワークステージ等の構成が
省略されている。
の実施例のマスクステージと基台の断面構造を示す図、
図4は図1、図2に示すマスクステージと基台の分解斜
視図、図5は上記図1、図2、図3の状態におけるボー
ル先スクリューの先端部とV溝体の位置関係を示す図で
ある。また図1、図2、図3において、図1はマスクを
開いている状態、図2はマスクを閉じたが、まだ真空吸
着していない状態、図3はマスクを閉じて真空吸着パッ
ドによりマスクステージを真空吸着して固定した状態を
示している。なお、図1、図2、図3は図4におけるA
−A線の断面構造を示しており、また、図1〜図4にお
いては、前記図13に示したワークステージ等の構成が
省略されている。
【0026】まず、本実施例のマスクステージと基台の
構造を図1〜図4により説明する。図1〜図4に示すよ
うに、本実施例のマスクステージMSは、マスクMを吸
着して固定するマスク保持枠MS1と、軸Shにより基
台BPに回転可能に取り付けられたマスク開閉枠MS2
から構成されている。マスク保持枠MS1には図4に示
すように、3個の補助ボール先スクリューBs2が取り
付けられており、補助ボール先スクリューBs2の先端
部のボールは、マスク開閉枠MS2上に取り付けられた
補助V溝体V2に形成された溝に係合する。補助ボール
先スクリューBs2は例えば、先端部にボールが設けら
れた雄ねじから構成されており、そのねじ込み深さを調
整することにより、マスク保持枠MS1とマスク開閉枠
MS2の間隔を調整することができる。補助ボール先ス
クリューBs2のねじ込み深さはナットNtにより固定
される。また、マスク保持枠MS1には3本のピンPn
が貫通する孔H1が設けられており、ピンPnは上記孔
H1を貫通して、マスク開閉枠MS2に設けられた孔h
1に固定されている。
構造を図1〜図4により説明する。図1〜図4に示すよ
うに、本実施例のマスクステージMSは、マスクMを吸
着して固定するマスク保持枠MS1と、軸Shにより基
台BPに回転可能に取り付けられたマスク開閉枠MS2
から構成されている。マスク保持枠MS1には図4に示
すように、3個の補助ボール先スクリューBs2が取り
付けられており、補助ボール先スクリューBs2の先端
部のボールは、マスク開閉枠MS2上に取り付けられた
補助V溝体V2に形成された溝に係合する。補助ボール
先スクリューBs2は例えば、先端部にボールが設けら
れた雄ねじから構成されており、そのねじ込み深さを調
整することにより、マスク保持枠MS1とマスク開閉枠
MS2の間隔を調整することができる。補助ボール先ス
クリューBs2のねじ込み深さはナットNtにより固定
される。また、マスク保持枠MS1には3本のピンPn
が貫通する孔H1が設けられており、ピンPnは上記孔
H1を貫通して、マスク開閉枠MS2に設けられた孔h
1に固定されている。
【0027】上記孔H1の径は図1〜図3に示すように
ピンPnの外径より大きく、ピンPnの長さは、マスク
保持枠MS1がマスク開閉枠MS2に対してZ方向(図
4矢印参照)に移動できる長さに構成されている。さら
に、ピンPnにはバネSpが設けられており、マスク保
持枠MS1は、ピンPnに設けられたバネSpによりマ
スク開閉枠MS2側に付勢されている。さらに、マスク
保持枠MS1には3個のボール先スクリューBs1が取
り付けられており、上記ボール先スクリューBs1の先
端部のボールは、マスク開閉枠MS2に設けられた孔H
2を貫通して基台BPに取り付けられたV溝体V1に形
成された溝に係合する。ボール先スクリューBs1は、
補助ボール先スクリューBs2と同様、例えば雄ねじか
ら構成されており、そのねじ込み深さを調整することに
より、マスク保持枠MS1と基台BP間のの間隔を調整
することができる。ボール先スクリューBs1のねじ込
み深さはナットNtにより固定される。
ピンPnの外径より大きく、ピンPnの長さは、マスク
保持枠MS1がマスク開閉枠MS2に対してZ方向(図
4矢印参照)に移動できる長さに構成されている。さら
に、ピンPnにはバネSpが設けられており、マスク保
持枠MS1は、ピンPnに設けられたバネSpによりマ
スク開閉枠MS2側に付勢されている。さらに、マスク
保持枠MS1には3個のボール先スクリューBs1が取
り付けられており、上記ボール先スクリューBs1の先
端部のボールは、マスク開閉枠MS2に設けられた孔H
2を貫通して基台BPに取り付けられたV溝体V1に形
成された溝に係合する。ボール先スクリューBs1は、
補助ボール先スクリューBs2と同様、例えば雄ねじか
ら構成されており、そのねじ込み深さを調整することに
より、マスク保持枠MS1と基台BP間のの間隔を調整
することができる。ボール先スクリューBs1のねじ込
み深さはナットNtにより固定される。
【0028】マスク保持枠MS1の基台BPに対する高
さ方向の位置はV溝体V1とボール先スクリューBs1
により規制されており、この高さはマスク開閉枠MS2
の補助V溝体V2と、マスク保持枠MS1の補助ボール
先スクリューBs2とが離間する高さに調整されてい
る。このため、マスク保持枠MS1とマスク開閉枠MS
2をバネSpに抗して離間させると、補助ボール先スク
リューBs2の先端が補助V溝体V2から離れ、マスク
保持枠MS1をマスク開閉枠MS2に対してXY方向
(図4矢印参照)に移動させることができる。また、上
記補助V溝体V1とV溝体V2との相対的な位置ずれは
±50μm以下になるように組み立てられており、ま
た、補助ボール先スクリューBs2の先端が補助V溝体
V2から離れたときの、マスク開閉枠MS2に対するマ
スク保持枠MS1の移動量もこの範囲内に納まるように
構成されている。
さ方向の位置はV溝体V1とボール先スクリューBs1
により規制されており、この高さはマスク開閉枠MS2
の補助V溝体V2と、マスク保持枠MS1の補助ボール
先スクリューBs2とが離間する高さに調整されてい
る。このため、マスク保持枠MS1とマスク開閉枠MS
2をバネSpに抗して離間させると、補助ボール先スク
リューBs2の先端が補助V溝体V2から離れ、マスク
保持枠MS1をマスク開閉枠MS2に対してXY方向
(図4矢印参照)に移動させることができる。また、上
記補助V溝体V1とV溝体V2との相対的な位置ずれは
±50μm以下になるように組み立てられており、ま
た、補助ボール先スクリューBs2の先端が補助V溝体
V2から離れたときの、マスク開閉枠MS2に対するマ
スク保持枠MS1の移動量もこの範囲内に納まるように
構成されている。
【0029】V溝体V1には真空吸着パッドVp2が取
り付けられており、真空吸着パッドVp2には図1〜図
3に示すように真空源と接続された管路が設けられてい
る。そして、V溝体V1内にボール先スクリューBs1
が正確に入り込んだとき、上記管路に真空を供給してボ
ール先スクリューBs1をV溝体V1に固定する。ま
た、図4に示すように、基台BP上に取り付けられたV
溝体V1は、その溝の方向が、同図に示すように基台B
P上の一点Qで交差するように配置されている。V溝体
V1の溝の方向を上記のように一点Qで交差させること
により、マスクステージMS、基台BPが熱膨張して
も、各V溝体V1の溝と点Qを結ぶ直線がなす角度は一
定に保たれ、点Qの位置は変化しない。このため、上記
点QにマスクマークMAMを位置させれば、マスクステ
ージMS、基台BPの熱膨張に係わらず、マスクマーク
MAMの位置を一定に保つことができる。
り付けられており、真空吸着パッドVp2には図1〜図
3に示すように真空源と接続された管路が設けられてい
る。そして、V溝体V1内にボール先スクリューBs1
が正確に入り込んだとき、上記管路に真空を供給してボ
ール先スクリューBs1をV溝体V1に固定する。ま
た、図4に示すように、基台BP上に取り付けられたV
溝体V1は、その溝の方向が、同図に示すように基台B
P上の一点Qで交差するように配置されている。V溝体
V1の溝の方向を上記のように一点Qで交差させること
により、マスクステージMS、基台BPが熱膨張して
も、各V溝体V1の溝と点Qを結ぶ直線がなす角度は一
定に保たれ、点Qの位置は変化しない。このため、上記
点QにマスクマークMAMを位置させれば、マスクステ
ージMS、基台BPの熱膨張に係わらず、マスクマーク
MAMの位置を一定に保つことができる。
【0030】次に本実施例のマスクステージの位置決め
動作について説明する。図1はマスクステージMSが開
いている状態を示している。この状態においては、マス
ク保持枠MS1は、ピンPnに設けられたバネSpによ
りマスク開閉枠MS2側に付勢されている。このため、
マスク保持枠MS1に設けられた補助ボール先スクリュ
ーBs2の先端は、マスク開閉枠MS2に設けれた補助
V溝体V2の溝内に入り込んでおり、マスク保持枠MS
1とマスク開閉枠MS2は所定の位置関係にある。すな
わち、ボール先スクリューBs1、補助ボール先スクリ
ューBs2とV溝体V1,補助V溝体V2の位置関係
は、図5(a)に示すような状態にある。なお、同図の
(i) はマスク開閉枠MS2の位置ずれがない場合を示
し、(ii)はマスク開閉枠MS2の位置ずれがある場合を
示している。
動作について説明する。図1はマスクステージMSが開
いている状態を示している。この状態においては、マス
ク保持枠MS1は、ピンPnに設けられたバネSpによ
りマスク開閉枠MS2側に付勢されている。このため、
マスク保持枠MS1に設けられた補助ボール先スクリュ
ーBs2の先端は、マスク開閉枠MS2に設けれた補助
V溝体V2の溝内に入り込んでおり、マスク保持枠MS
1とマスク開閉枠MS2は所定の位置関係にある。すな
わち、ボール先スクリューBs1、補助ボール先スクリ
ューBs2とV溝体V1,補助V溝体V2の位置関係
は、図5(a)に示すような状態にある。なお、同図の
(i) はマスク開閉枠MS2の位置ずれがない場合を示
し、(ii)はマスク開閉枠MS2の位置ずれがある場合を
示している。
【0031】図2はマスクステージMSを閉じたが、ま
だ、真空吸着パッドVp1、Vp2に真空を供給してお
らず、マスクステージMSが基台BP側に引き寄せられ
ていない状態を示している。この状態においては、マス
ク保持枠MS1に設けられた補助ボール先スクリューB
s2の先端は補助V溝体V2の溝内に入り込んでおり、
また、マスク保持枠MS1に設けられてボール先スクリ
ューBs1の先端は基台BPに設けられたV溝体V1と
接触した状態になっており、マスク開閉枠MS2に設け
られた平ブッシュBu2は真空吸着パッドVp1のブッ
シュBu1と接触していない。すなわち、ボール先スク
リューBs1、補助ボール先スクリューBs2とV溝体
V1,補助V溝体V2の位置関係は、マスク開閉枠MS
2の位置が開閉時にずれなかった場合には、図5(b)
(i) の状態にあり、マスク開閉枠MS2の位置が開閉時
にずれていると、図5(b)(ii)に示すように、ボール
先スクリューBs1はV溝体V1に対して片当たりの状
態となる。
だ、真空吸着パッドVp1、Vp2に真空を供給してお
らず、マスクステージMSが基台BP側に引き寄せられ
ていない状態を示している。この状態においては、マス
ク保持枠MS1に設けられた補助ボール先スクリューB
s2の先端は補助V溝体V2の溝内に入り込んでおり、
また、マスク保持枠MS1に設けられてボール先スクリ
ューBs1の先端は基台BPに設けられたV溝体V1と
接触した状態になっており、マスク開閉枠MS2に設け
られた平ブッシュBu2は真空吸着パッドVp1のブッ
シュBu1と接触していない。すなわち、ボール先スク
リューBs1、補助ボール先スクリューBs2とV溝体
V1,補助V溝体V2の位置関係は、マスク開閉枠MS
2の位置が開閉時にずれなかった場合には、図5(b)
(i) の状態にあり、マスク開閉枠MS2の位置が開閉時
にずれていると、図5(b)(ii)に示すように、ボール
先スクリューBs1はV溝体V1に対して片当たりの状
態となる。
【0032】図3は真空吸着パッドVp1,Vp2に真
空を供給し、マスクステージMSを基台BP側に引き込
んだ状態を示している。この状態においては、吸着パッ
ドVp1によりマスク開閉枠MS2が基台BP側に引き
寄せられ、吸着パッドVp1のブッシュBu1はマスク
開閉枠MS2の平ブッシュBu2と接触し、また、ボー
ル先スクリューBs1の先端がV溝体V1の溝内に入り
込む。ここで、前記したようにマスク保持枠MS1の基
台BPに対する高さ方向の位置は、V溝体V1とボール
先スクリューBs1により規制されており、この高さは
マスク開閉枠MS2の補助V溝体V2と、マスク保持枠
MS1の補助ボール先スクリューBs2とが離間する高
さに調整されている。このため、基台BPの吸着パッド
Vp1の真空引きする力を、ピンPnのバネSpがマス
ク保持枠MS1をマスク開閉枠MS2に押しつける力よ
り大きくし、マスク開閉枠MS2を基台BP側に引き寄
せると、ボール先スクリューBs1によりマスク保持枠
MS1は押し上げられ、マスク保持枠MS1とマスク開
閉枠MS2は離間する。
空を供給し、マスクステージMSを基台BP側に引き込
んだ状態を示している。この状態においては、吸着パッ
ドVp1によりマスク開閉枠MS2が基台BP側に引き
寄せられ、吸着パッドVp1のブッシュBu1はマスク
開閉枠MS2の平ブッシュBu2と接触し、また、ボー
ル先スクリューBs1の先端がV溝体V1の溝内に入り
込む。ここで、前記したようにマスク保持枠MS1の基
台BPに対する高さ方向の位置は、V溝体V1とボール
先スクリューBs1により規制されており、この高さは
マスク開閉枠MS2の補助V溝体V2と、マスク保持枠
MS1の補助ボール先スクリューBs2とが離間する高
さに調整されている。このため、基台BPの吸着パッド
Vp1の真空引きする力を、ピンPnのバネSpがマス
ク保持枠MS1をマスク開閉枠MS2に押しつける力よ
り大きくし、マスク開閉枠MS2を基台BP側に引き寄
せると、ボール先スクリューBs1によりマスク保持枠
MS1は押し上げられ、マスク保持枠MS1とマスク開
閉枠MS2は離間する。
【0033】このため、ピンPnに設けられたバネSp
が若干縮み、マスク保持枠MS1に設けられた補助ボー
ル先スクリューBs2は補助V溝体V2から離れ、マス
ク保持枠MS1はマスク開閉枠MS2に対してXY方向
に移動可能となる。この状態において、ボール先スクリ
ューBs1、補助ボール先スクリューBs2とV溝体V
1,補助V溝体V2の位置関係は、図5(c)に示すよ
うになり、マスク開閉枠MS2の位置がマスクステージ
MSの開閉時にずれていても、マスク保持枠MS1に設
けられたボール先スクリューBs1はV溝体V1内に完
全に収まり、マスク保持枠MS1は正確に位置決めされ
る。
が若干縮み、マスク保持枠MS1に設けられた補助ボー
ル先スクリューBs2は補助V溝体V2から離れ、マス
ク保持枠MS1はマスク開閉枠MS2に対してXY方向
に移動可能となる。この状態において、ボール先スクリ
ューBs1、補助ボール先スクリューBs2とV溝体V
1,補助V溝体V2の位置関係は、図5(c)に示すよ
うになり、マスク開閉枠MS2の位置がマスクステージ
MSの開閉時にずれていても、マスク保持枠MS1に設
けられたボール先スクリューBs1はV溝体V1内に完
全に収まり、マスク保持枠MS1は正確に位置決めされ
る。
【0034】すなわち、本実施例においては、吸着パッ
ドVp1によりマスク開閉枠MS2を基台BP側に引き
寄せたとき、補助ボール先スクリューVp2が補助V溝
体V2から離れ、マスク保持枠MS1はマスク開閉枠M
S2に対してX,Y方向に自由に移動可能となるので、
マスク開閉枠MS2の位置がずれていても、マスク保持
枠MS1に設けられたボール先スクリューBs1はV溝
体V1内に完全に収まり、マスク保持枠MS1は正確に
位置決めされる。以上のように、本実施例においては、
マスク開閉枠MS2を基台BP側に引き寄せたとき、マ
スク保持枠MS1がXY方向に自由に移動可能となるよ
うに構成し、ボール先スクリューBs1とV溝体V1に
よりマスク保持枠MS1を位置決めしている。このた
め、上記マスク保持枠MS1がXY方向に移動する量が
少ない程、確実にかつ正確に位置決めすることができ
る。
ドVp1によりマスク開閉枠MS2を基台BP側に引き
寄せたとき、補助ボール先スクリューVp2が補助V溝
体V2から離れ、マスク保持枠MS1はマスク開閉枠M
S2に対してX,Y方向に自由に移動可能となるので、
マスク開閉枠MS2の位置がずれていても、マスク保持
枠MS1に設けられたボール先スクリューBs1はV溝
体V1内に完全に収まり、マスク保持枠MS1は正確に
位置決めされる。以上のように、本実施例においては、
マスク開閉枠MS2を基台BP側に引き寄せたとき、マ
スク保持枠MS1がXY方向に自由に移動可能となるよ
うに構成し、ボール先スクリューBs1とV溝体V1に
よりマスク保持枠MS1を位置決めしている。このた
め、上記マスク保持枠MS1がXY方向に移動する量が
少ない程、確実にかつ正確に位置決めすることができ
る。
【0035】上記のようにマスク保持枠MS1がXY方
向に移動する量を少なくするには、マスク開閉枠MS2
を開放したときの、マスク開閉枠MS2に対するマスク
保持枠MS1の位置、および/または、マスク開閉枠M
S2を基台BPに固定したときの、基台BPに対するマ
スク保持枠MS1の位置を調整すればよい。この調整は
次のように行うことができる。例えば、マスク保持枠M
S1に設けられた補助ボール先スクリューBs2のXY
方向の位置を、図6に示すように、固定ネジB11によ
り調整可能としておく。そして次のよう調整する。 (1) ボール先スクリューBs1とV溝体V1により、マ
スク保持枠MS1と基台BPの相対位置を定める。 (2) 図6に示す固定ネジB11を緩めて、補助ボール先
スクリューBs2のXY方向の位置を調整して、全ての
補助ボール先スクリューBs2の先端のボールが補助V
溝体V2に所定の位置に入るようにする。 (3) 補助ボール先スクリューBs2の高さを調整し、真
空吸着パッドVp1によりマスク開閉枠MS2が吸着さ
れたとき、補助ボール先スクリューBs2がV溝体V2
と所定距離だけ離間するようにする。
向に移動する量を少なくするには、マスク開閉枠MS2
を開放したときの、マスク開閉枠MS2に対するマスク
保持枠MS1の位置、および/または、マスク開閉枠M
S2を基台BPに固定したときの、基台BPに対するマ
スク保持枠MS1の位置を調整すればよい。この調整は
次のように行うことができる。例えば、マスク保持枠M
S1に設けられた補助ボール先スクリューBs2のXY
方向の位置を、図6に示すように、固定ネジB11によ
り調整可能としておく。そして次のよう調整する。 (1) ボール先スクリューBs1とV溝体V1により、マ
スク保持枠MS1と基台BPの相対位置を定める。 (2) 図6に示す固定ネジB11を緩めて、補助ボール先
スクリューBs2のXY方向の位置を調整して、全ての
補助ボール先スクリューBs2の先端のボールが補助V
溝体V2に所定の位置に入るようにする。 (3) 補助ボール先スクリューBs2の高さを調整し、真
空吸着パッドVp1によりマスク開閉枠MS2が吸着さ
れたとき、補助ボール先スクリューBs2がV溝体V2
と所定距離だけ離間するようにする。
【0036】以上の実施例では、基台BPに対するマス
ク保持枠MS1の位置決め、マスク開閉枠MS2に対す
るマスク保持枠MS1の位置決めのため3個のV溝体を
使用しているが、本発明は、3個のV溝体の代わりに、
例えば、ピボット軸受けと、V溝体と平面体から構成す
ることもできる。図7は上記構成の一例を示す図であ
り、同図は、基台BPによるマスク保持枠MS1の位置
決め機構を示している。同図において、BPは基台、V
11はV溝体、P11はピボット軸受、F11は平面体
でありV溝体V11の溝の方向は、ピボット軸受P1の
中心方向を向いている。また、Bs1はマスク保持枠M
S1に設けられたボール先スクリューの先端部のボール
である。
ク保持枠MS1の位置決め、マスク開閉枠MS2に対す
るマスク保持枠MS1の位置決めのため3個のV溝体を
使用しているが、本発明は、3個のV溝体の代わりに、
例えば、ピボット軸受けと、V溝体と平面体から構成す
ることもできる。図7は上記構成の一例を示す図であ
り、同図は、基台BPによるマスク保持枠MS1の位置
決め機構を示している。同図において、BPは基台、V
11はV溝体、P11はピボット軸受、F11は平面体
でありV溝体V11の溝の方向は、ピボット軸受P1の
中心方向を向いている。また、Bs1はマスク保持枠M
S1に設けられたボール先スクリューの先端部のボール
である。
【0037】同図の構成とすることにより、ピボット軸
受P11とV溝体V11によりマスク保持枠MS1の位
置が規制され、基台BPに対してマスク保持枠MS1を
所定の位置に位置決めすることができる。また、上記図
7に示した位置決め機構を、マスク開閉枠MS2に設け
られた補助V溝体V2の代わりに用いることもでき、図
7の機構を用いて、マスク保持枠MS1をマスク開閉枠
MS2に対して位置決めするように構成してもよい。さ
らに、上記実施例ではネジの先端にボールが設けられた
ボール先スクリューを用いる例について示したが、ボー
ルの代わりに、先端部が曲面を有する突起した構造体を
使用してもよく、要は、V溝体、ピボット軸受に一点で
係合する形状であればどのようなものを用いてもよい。
受P11とV溝体V11によりマスク保持枠MS1の位
置が規制され、基台BPに対してマスク保持枠MS1を
所定の位置に位置決めすることができる。また、上記図
7に示した位置決め機構を、マスク開閉枠MS2に設け
られた補助V溝体V2の代わりに用いることもでき、図
7の機構を用いて、マスク保持枠MS1をマスク開閉枠
MS2に対して位置決めするように構成してもよい。さ
らに、上記実施例ではネジの先端にボールが設けられた
ボール先スクリューを用いる例について示したが、ボー
ルの代わりに、先端部が曲面を有する突起した構造体を
使用してもよく、要は、V溝体、ピボット軸受に一点で
係合する形状であればどのようなものを用いてもよい。
【0038】以上説明した第1の実施例では、マスクス
テージMSを開閉するため回転軸Shを使用している。
このため、マスクステージMSを閉じたときのボール先
スクリューBs1の先端部のボール位置と略等しい面上
に回転軸Shの中心を位置させ、マスクステージMSを
閉じるとき、マスク保持枠MS1に設けられたボール先
スクリューBs1が、基台BPのV溝体V1に対しでき
るだけ垂直状態に入り込むように構成している。上記構
造は、比較的構成が簡単であるという長所はあるが、マ
スクステージMSの移動は円弧状であるため、ボール先
スクリューBs1がV溝体V1に入り込むとき、必ずし
も垂直状態にならず、ボール先スクリューBs1がやや
斜めからV溝体V1に入り込み、位置合わせの精度が落
ちる場合がある。また、円弧状の移動なので、3個のボ
ール先スクリューBs1先端部のボールの中心と回転軸
Shの中心を結んだそれぞれの回転半径は異なる。この
ため、V溝体V1にボール先スクリューBs1が接触す
るときの衝撃も異なったものとなり、場合によっては位
置合わせの精度が低下することもある。
テージMSを開閉するため回転軸Shを使用している。
このため、マスクステージMSを閉じたときのボール先
スクリューBs1の先端部のボール位置と略等しい面上
に回転軸Shの中心を位置させ、マスクステージMSを
閉じるとき、マスク保持枠MS1に設けられたボール先
スクリューBs1が、基台BPのV溝体V1に対しでき
るだけ垂直状態に入り込むように構成している。上記構
造は、比較的構成が簡単であるという長所はあるが、マ
スクステージMSの移動は円弧状であるため、ボール先
スクリューBs1がV溝体V1に入り込むとき、必ずし
も垂直状態にならず、ボール先スクリューBs1がやや
斜めからV溝体V1に入り込み、位置合わせの精度が落
ちる場合がある。また、円弧状の移動なので、3個のボ
ール先スクリューBs1先端部のボールの中心と回転軸
Shの中心を結んだそれぞれの回転半径は異なる。この
ため、V溝体V1にボール先スクリューBs1が接触す
るときの衝撃も異なったものとなり、場合によっては位
置合わせの精度が低下することもある。
【0039】次に示す第2、第3の実施例は上記欠点を
改善するため、マスクステージMSの開閉時、マスクス
テージが出来るだけ基台BPに対して垂直に接近するよ
うに構成したものである。図8は本発明の第2の実施例
を示す図であり、同図はリンク機構によりマスクステー
ジMSを開閉する実施例を示している。なお、同図は理
解を容易にするため、主としてマスクステージMSの開
閉機構とワークWを示しているが、マスク保持枠MS1
の位置決め機構は前記図1〜図4に示したものと同一で
ある。
改善するため、マスクステージMSの開閉時、マスクス
テージが出来るだけ基台BPに対して垂直に接近するよ
うに構成したものである。図8は本発明の第2の実施例
を示す図であり、同図はリンク機構によりマスクステー
ジMSを開閉する実施例を示している。なお、同図は理
解を容易にするため、主としてマスクステージMSの開
閉機構とワークWを示しているが、マスク保持枠MS1
の位置決め機構は前記図1〜図4に示したものと同一で
ある。
【0040】図8において(a)はマスクステージを閉
じた状態を示し、(b)はマスクステージを開いた状態
を示しており、MS1はマスクMが吸着されたマスク保
持枠、MS2はマスク開閉枠であり、マスク保持枠MS
1、マスク開閉枠MS2によりマスクステージMSを構
成している。マスク保持枠MS1には前記したボール先
スクリューBs1が設けられ、マスクが閉じていると
き、ボール先スクリューBs1の先端部のボールは基台
BPに設けられたV溝体V1に嵌合する。また、マスク
保持枠MS1には前記した補助ボール先スクリューBs
2が設けられており、マスクステージが完全に閉じてい
ないとき、補助ボール先スクリューBs2の先端部のボ
ールはマスク開閉枠MS2に設けられた補助V溝体V2
に嵌合する。LK1,LK2はリンク機構であり、リン
ク機構LK1,LK2の一端はマスク開閉枠MS2に回
転可能に取り付けられ、リンク機構LK1,LK2の他
端は、基台BPに固定された支持体SPT1、SPT2
に回転可能に取り付けられている。また、Wはワーク、
WSはワークステージであり、同図においては省略され
ているが、前記図13に示したようにワークステージW
Sは間隙設定機構を介してXYθステージ、Zステージ
に取り付けられており、ワークステージWSはXYθZ
方向に駆動される。
じた状態を示し、(b)はマスクステージを開いた状態
を示しており、MS1はマスクMが吸着されたマスク保
持枠、MS2はマスク開閉枠であり、マスク保持枠MS
1、マスク開閉枠MS2によりマスクステージMSを構
成している。マスク保持枠MS1には前記したボール先
スクリューBs1が設けられ、マスクが閉じていると
き、ボール先スクリューBs1の先端部のボールは基台
BPに設けられたV溝体V1に嵌合する。また、マスク
保持枠MS1には前記した補助ボール先スクリューBs
2が設けられており、マスクステージが完全に閉じてい
ないとき、補助ボール先スクリューBs2の先端部のボ
ールはマスク開閉枠MS2に設けられた補助V溝体V2
に嵌合する。LK1,LK2はリンク機構であり、リン
ク機構LK1,LK2の一端はマスク開閉枠MS2に回
転可能に取り付けられ、リンク機構LK1,LK2の他
端は、基台BPに固定された支持体SPT1、SPT2
に回転可能に取り付けられている。また、Wはワーク、
WSはワークステージであり、同図においては省略され
ているが、前記図13に示したようにワークステージW
Sは間隙設定機構を介してXYθステージ、Zステージ
に取り付けられており、ワークステージWSはXYθZ
方向に駆動される。
【0041】以上の構成において、図8(a)のマスク
ステージMSを閉じた状態から、図示しない把手等を持
ってマスクステージMSを持ち上げると、リンク機構L
K1,LK2は、ストッパStpに当たるまで回転し、
マスクステージMSは同図(b)に示すように上昇す
る。この状態でワークWをワークステージWS上に載置
したり、ワークWを交換することができる。本実施例に
おいては、上記のようにリンク機構LK1,LK2を利
用してマスクステージMSを上昇させているので、マス
ク保持枠MS1に設けられたボール先スクリューBs1
の先端部のボールは円弧状に移動して、V溝体V1に入
り込む。このため、前記したように位置合わせの精度が
落ちる場合がある。しかしながら、リンク機構LK1,
LK2を用いているため、各ボール先スクリューBs1
は同一の回転半径で移動する。このため、マスクステー
ジを閉じたとき、ボール先スクリューBs1がV溝体V
1に接触するときの衝撃は同一となり、前記した第1の
実施例よりスムーズにボール先スクリューBs1をV溝
体V1に挿入することができる。
ステージMSを閉じた状態から、図示しない把手等を持
ってマスクステージMSを持ち上げると、リンク機構L
K1,LK2は、ストッパStpに当たるまで回転し、
マスクステージMSは同図(b)に示すように上昇す
る。この状態でワークWをワークステージWS上に載置
したり、ワークWを交換することができる。本実施例に
おいては、上記のようにリンク機構LK1,LK2を利
用してマスクステージMSを上昇させているので、マス
ク保持枠MS1に設けられたボール先スクリューBs1
の先端部のボールは円弧状に移動して、V溝体V1に入
り込む。このため、前記したように位置合わせの精度が
落ちる場合がある。しかしながら、リンク機構LK1,
LK2を用いているため、各ボール先スクリューBs1
は同一の回転半径で移動する。このため、マスクステー
ジを閉じたとき、ボール先スクリューBs1がV溝体V
1に接触するときの衝撃は同一となり、前記した第1の
実施例よりスムーズにボール先スクリューBs1をV溝
体V1に挿入することができる。
【0042】図9は本発明の第3の実施例を示してお
り、同図はマスクステージMSをZ方向に移動させて開
閉する実施例を示している。なお、同図は、図8と同
様、理解を容易にするため、主としてマスクステージM
Sの開閉機構とワークWを示しているが、マスク保持枠
MS1の位置決め機構は前記図1〜図4に示したものと
同一である。同図において、図8に示したものと同一の
ものには同一の符号が付されており、図9(a)はマス
クステージMSが閉じている状態を示し、(b)はマス
クステージが開いている状態を示している。本実施例
は、図8に示したリンク機構LK1,LK2に換えて、
マスク開閉枠MS2をZ方向(同図に上下方向)に移動
させるZ方向移動機構ZDが設けた点で図8と相違し、
その他の構成は図8の実施例と同様である。
り、同図はマスクステージMSをZ方向に移動させて開
閉する実施例を示している。なお、同図は、図8と同
様、理解を容易にするため、主としてマスクステージM
Sの開閉機構とワークWを示しているが、マスク保持枠
MS1の位置決め機構は前記図1〜図4に示したものと
同一である。同図において、図8に示したものと同一の
ものには同一の符号が付されており、図9(a)はマス
クステージMSが閉じている状態を示し、(b)はマス
クステージが開いている状態を示している。本実施例
は、図8に示したリンク機構LK1,LK2に換えて、
マスク開閉枠MS2をZ方向(同図に上下方向)に移動
させるZ方向移動機構ZDが設けた点で図8と相違し、
その他の構成は図8の実施例と同様である。
【0043】図9の構成において、同図(a)のマスク
ステージMSが閉じた状態から、マスクステージMSを
持ち上げると、Z方向移動機構ZDによりマスクステー
ジMSは同図(b)に示すように上昇する。この状態で
ワークWをワークステージWS上に載置したり、ワーク
Wを交換することができる。なお、上記のようにマスク
ステージMSを持ち上げる代わりに、上記Z方向移動機
構ZDに駆動手段を設け、電動、油圧、あるいは空気圧
等でマスクステージMSを上昇させるようにしてもよ
い。本実施例においては、上記のようにZ方向移動機構
ZDを用いて、マスクステージMSを上昇させているの
で、マスク保持枠MS1に設けられたボール先スクリュ
ーBs1の先端部のボールは垂直に移動して、V溝体V
1に入り込む。このため、前記したように位置合わせの
精度が落ちることがない。なお、上記のように、マスク
ステージMSを上昇させるだけでは、マスクステージM
SとワークステージWSの間隔を充分開けることができ
ず、ワークWの交換等の作業に支障がでる場合がある。
ステージMSが閉じた状態から、マスクステージMSを
持ち上げると、Z方向移動機構ZDによりマスクステー
ジMSは同図(b)に示すように上昇する。この状態で
ワークWをワークステージWS上に載置したり、ワーク
Wを交換することができる。なお、上記のようにマスク
ステージMSを持ち上げる代わりに、上記Z方向移動機
構ZDに駆動手段を設け、電動、油圧、あるいは空気圧
等でマスクステージMSを上昇させるようにしてもよ
い。本実施例においては、上記のようにZ方向移動機構
ZDを用いて、マスクステージMSを上昇させているの
で、マスク保持枠MS1に設けられたボール先スクリュ
ーBs1の先端部のボールは垂直に移動して、V溝体V
1に入り込む。このため、前記したように位置合わせの
精度が落ちることがない。なお、上記のように、マスク
ステージMSを上昇させるだけでは、マスクステージM
SとワークステージWSの間隔を充分開けることができ
ず、ワークWの交換等の作業に支障がでる場合がある。
【0044】そこで、例えば、図10に示すように、マ
スクステージMSが上昇しているとき、Z方向駆動機構
ZDを中心としてマスクステージMSが回転できるよう
な構成とすれば、ワークステージWS上の空間を開放す
ることができ、ワークWの交換を容易に行うことが可能
となる。また、上記のようにマスクステージを回転させ
る代わりに、マスクステージMSが上昇しているとき、
マスクステージMSを同図の右方向にスライドさせるよ
うに構成してもよい。さらに、ガイド機構を用いてマス
クステージMSを開閉するようにしてもよい。なお、上
記実施例では、主としてプロキシミティー露光装置のマ
スクステージについて説明したが、本発明のマスクステ
ージ位置決め機構は、上記したプロキシミティー露光装
置以外に、開閉時の位置決め精度を要求される種々の装
置に適用することができる。
スクステージMSが上昇しているとき、Z方向駆動機構
ZDを中心としてマスクステージMSが回転できるよう
な構成とすれば、ワークステージWS上の空間を開放す
ることができ、ワークWの交換を容易に行うことが可能
となる。また、上記のようにマスクステージを回転させ
る代わりに、マスクステージMSが上昇しているとき、
マスクステージMSを同図の右方向にスライドさせるよ
うに構成してもよい。さらに、ガイド機構を用いてマス
クステージMSを開閉するようにしてもよい。なお、上
記実施例では、主としてプロキシミティー露光装置のマ
スクステージについて説明したが、本発明のマスクステ
ージ位置決め機構は、上記したプロキシミティー露光装
置以外に、開閉時の位置決め精度を要求される種々の装
置に適用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
以下の効果を得ることができる。 (1)マスク開閉枠が開いているときには、第1の三点
対偶基素によりマスク開閉枠に対するマスク保持枠の位
置を位置決めし、マスク開閉枠が閉じるとき、第1の三
点対偶基素の対偶を解除してマスク保持枠をマスク開閉
枠に対して移動可能とし、第2の三点対偶基素により基
台に対するマスク保持枠の位置を位置決めするように構
成したので、マスク開閉枠の位置がマスク開閉時にずれ
ても、マスク保持枠を基台に対して正確に位置決めする
ことができる。このため、本発明を裏面アライメントを
行うプロキシミティー露光装置等に適用することにより
アライメント精度を向上させることが可能となる。
以下の効果を得ることができる。 (1)マスク開閉枠が開いているときには、第1の三点
対偶基素によりマスク開閉枠に対するマスク保持枠の位
置を位置決めし、マスク開閉枠が閉じるとき、第1の三
点対偶基素の対偶を解除してマスク保持枠をマスク開閉
枠に対して移動可能とし、第2の三点対偶基素により基
台に対するマスク保持枠の位置を位置決めするように構
成したので、マスク開閉枠の位置がマスク開閉時にずれ
ても、マスク保持枠を基台に対して正確に位置決めする
ことができる。このため、本発明を裏面アライメントを
行うプロキシミティー露光装置等に適用することにより
アライメント精度を向上させることが可能となる。
【0046】(2)第1および/または第2の三点対偶
基素を、先端部に曲面を有する3個の突起体と、V溝を
有する3個のV溝体から構成し、上記V溝体の中心軸が
所定の一点で交差するように配置することにより、マス
ク保持枠、マスク開閉枠、基台が熱膨張しても、V溝体
の中心軸を結ぶ線が交差する点を一定位置に保持させる
ことができる。このため、上記交差する点にマスクのア
ライメント・マークを配置することにより、熱膨張が発
生してもアライメント・マークの位置がずれることがな
く、アライメント精度を向上させることが可能となる。
基素を、先端部に曲面を有する3個の突起体と、V溝を
有する3個のV溝体から構成し、上記V溝体の中心軸が
所定の一点で交差するように配置することにより、マス
ク保持枠、マスク開閉枠、基台が熱膨張しても、V溝体
の中心軸を結ぶ線が交差する点を一定位置に保持させる
ことができる。このため、上記交差する点にマスクのア
ライメント・マークを配置することにより、熱膨張が発
生してもアライメント・マークの位置がずれることがな
く、アライメント精度を向上させることが可能となる。
【図1】本発明の実施例のマスクステージの構成(その
1)を示す図である。
1)を示す図である。
【図2】本発明の実施例のマスクステージの構成(その
2)を示す図である。
2)を示す図である。
【図3】本発明の実施例のマスクステージの構成(その
3)を示す図である。
3)を示す図である。
【図4】本発明の実施例のマスクステージの分解斜視図
である。
である。
【図5】ボール先スクリューとV溝体の位置関係を示す
図である。
図である。
【図6】補助ボール先スクリューの位置調整構造を示す
図である。
図である。
【図7】マスク保持枠の位置決め機構の他の実施例を示
す図である。
す図である。
【図8】リンク機構を利用した本発明の第2の実施例を
示す図である。
示す図である。
【図9】Z方向移動機構を利用した本発明の第3の実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【図10】図9においてマスクステージの回転機構を設
けた実施例を示す図である。
けた実施例を示す図である。
【図11】表面アライメントによるプロキシミティー露
光装置の構成を示す図である。
光装置の構成を示す図である。
【図12】真空吸着パッドの断面構造を示す図である。
【図13】裏面アライメントによるプロキシミティー露
光装置の構成を示す図である。
光装置の構成を示す図である。
【図14】図13におけるマスクステージの回転部の取
り付け構造を示す図である。
り付け構造を示す図である。
【図15】ボール先スクリューとV溝体を用いた位置決
め方法を説明する図である。
め方法を説明する図である。
【図16】ボール先スクリューとV溝体との相対位置が
ずれた場合を示す図である。
ずれた場合を示す図である。
M マスク MS マスクステージ MS1 マスク保持枠 W ワーク BP 基台 Bs1 ボール先スクリュー Bs2 補助ボール先スクリュー V1 V溝体 V2 補助V溝体 Vp1 マスク開閉枠吸着パッド Vp2 吸着パッド Pn ピン Sp バネ H1,H2,h1 孔 Sh 軸 P11 ピボット軸受 V11 V溝体 F11 平面板 Bu1 ブッシュ(先端球面) Bu2 平ブッシュ B11 調整ネジ LK1,LK2 リンク機構 ZD Z方向移動機構
Claims (3)
- 【請求項1】 マスクを保持するマスク保持枠とマスク
開閉枠とから構成され、マスク開閉枠が閉じていると
き、上記マスク保持枠がマスク開閉枠に対して移動でき
るように取り付けられたマスクステージと、 上記マスク開閉枠を開閉可能に支持する基台と、 上記マスク開閉枠と基台が、マスク開閉枠を閉じると
き、上記マスク保持枠とマスク開閉枠が基台面に対して
略垂直方向に移動するように接続されているマスクステ
ージの位置決め機構であって、 上記マスク保持枠とマスク開閉枠は、両者の三点対偶を
可能とする第1の三点対偶基素を備え、また、上記マス
ク保持枠と基台は、両者の三点対偶を可能とする第2の
三点対偶基素を備えており、 上記マスク開閉枠が開いているとき、上記第2の三点対
偶基素による三点対偶を解除して、上記マスク開閉枠に
対するマスク保持枠の位置を、上記第1の三点対偶基素
により位置決めし、 上記マスク開閉枠が閉じているとき、上記第1の三点対
偶基素による三点対偶を解除して、上記基台に対するマ
スク保持枠の位置を、上記第2の三点対偶基素により位
置決めすることを特徴とするマスクステージの位置決め
機構。 - 【請求項2】 上記第1および/または第2の三点対偶
基素が、先端部に曲面を有する3個の突起体と、V溝を
有する3個のV溝体から構成されており、 上記V溝体の中心軸が所定の一点で交差するように配置
されていることを特徴とする請求項1のマスクステージ
の位置決め機構。 - 【請求項3】 上記第1および/または第2の三点対偶
基素が、先端部に曲面を有する第1の突起体と、該第1
の突起体の先端部と接触するピボット軸受と、 先端部に曲面を有する第2の突起体と、該第2の突起体
の先端部と接触し、中心軸が略上記ピボット軸受方向に
向かうV溝体と、 先端部に曲面を有する第3の突起体と、該第3の突起体
と接触する平面体から構成されていることを特徴とする
請求項1のマスクステージの位置決め機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8087856A JPH09281717A (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | マスクステージの位置決め機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8087856A JPH09281717A (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | マスクステージの位置決め機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09281717A true JPH09281717A (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=13926538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8087856A Pending JPH09281717A (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | マスクステージの位置決め機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH09281717A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007033751A (ja) * | 2005-07-26 | 2007-02-08 | Nsk Ltd | ステップ式近接露光装置 |
KR101025086B1 (ko) * | 2005-12-28 | 2011-03-25 | 우시오덴키 가부시키가이샤 | 지지기구 및 지지기구를 사용한 마스크 스테이지 |
CN102029771A (zh) * | 2010-10-28 | 2011-04-27 | 苏州凯蒂亚半导体制造设备有限公司 | 一种对位平台 |
CN116954038A (zh) * | 2023-09-19 | 2023-10-27 | 上海隐冠半导体技术有限公司 | 一种活动连接组件及宏微结合的垂向定位装置 |
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1996
- 1996-04-10 JP JP8087856A patent/JPH09281717A/ja active Pending
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CN116954038B (zh) * | 2023-09-19 | 2023-12-08 | 上海隐冠半导体技术有限公司 | 一种活动连接组件及宏微结合的垂向定位装置 |
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