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JPH09276076A - 温度調節装置 - Google Patents

温度調節装置

Info

Publication number
JPH09276076A
JPH09276076A JP8786696A JP8786696A JPH09276076A JP H09276076 A JPH09276076 A JP H09276076A JP 8786696 A JP8786696 A JP 8786696A JP 8786696 A JP8786696 A JP 8786696A JP H09276076 A JPH09276076 A JP H09276076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
heat
graphite
peltier element
temperature control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8786696A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Yamamoto
克彦 山本
Hiroshi Mitsunaga
浩志 光永
Naoki Nishiki
直己 西木
Daido Komyoji
大道 光明寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8786696A priority Critical patent/JPH09276076A/ja
Publication of JPH09276076A publication Critical patent/JPH09276076A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は暖房または冷房などに供し、ペルチ
ェ素子から面状の高熱伝導率を有するシートに速やかに
熱伝導させて温度立ち上がりが早く、構成の簡略化を図
った温度調節装置を得るものである。 【解決手段】 加熱または冷却手段であるペルチェ素子
7を有する熱源部5と、異方性の熱伝導率を有し、面方
向の熱伝導率が500〜1500W/m・Kのであるシート
状グラファイト13と熱接合し、ペルチェ素子7からシ
ート状グラファイト13に熱伝導させるとともに、シー
ト状グラファイト13の一面側に断熱材16を配置し、
もう一方の面を吸放熱面17とする構成とした。これに
よって、ペルチェ素子7からシート状グラファイト13
の面方向への熱伝導の促進と、吸放熱面に加熱または冷
却熱を集中させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加熱または冷却手段
であるペルチェ素子から熱伝導材によって面状に熱を拡
げ、暖房、冷房などに供される温度調節装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の温度調節装置は、実開平
2−116613号公報に記載されているようなものが
一般的であった。この実開平2−116613号公報の
ものは、図8及び9に示されているように、多数のペル
チェ素子1の両面に導熱板2を設け導熱板2に表層材3
を設けたものである。上記構成によりペルチェ素子1か
ら導熱板2に熱を伝え暖房または冷房を行うようにして
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この温
度調節装置では、ペルチェ素子1から面状に熱を伝導さ
せるための導熱板2の熱伝導率が不十分なため、ペルチ
ェ素子1を暖房、冷房を行う平面内に位置させ、しかも
ここに多数設けることによって、平面全体を温度調節し
さらに温度差をできるだけ少なくしようとしていた。
【0004】このため、基本的構成や電気配線などが極
めて複雑となり、組立、分解修理が困難であった。さら
にクッション性が得られず人体の接触感が悪いという問
題を有していた。
【0005】また、ペルチェ素子1そのものが人体など
の重量や振動を直接に受けて破壊しやすいなど耐久性に
問題があった。さらにペルチェ素子1は、吸熱した熱と
電力のジュール熱をペルチェ素子1の反対面から十分に
放熱させて冷却能力を高める必要があるが、従来例にお
いては、平面内に位置する多数のペルチェ素子1の放熱
は導熱板2を介して行うため、十分な放熱量が得られず
冷却能力に問題があった。
【0006】また、これまではペルチェ素子1から面状
への熱伝導手段としては、銅板、アルミニュウム板など
が提案されているが熱伝導率が十分でないこと、熱容量
が大きいこと、可とう性に欠けるなどのために上記のよ
うな問題を有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、加熱または冷却手段であるペルチェ素子か
ら、厚さ方向よりも面方向の熱伝導率の高い異方性の熱
伝導率を有するとともに、前記面方向に500〜150
0W/m・Kという高い熱伝導率をもつシート状グラファイ
トに熱伝導させるとともに、このシート状グラファイト
の一方の面を吸放熱面として温度調節できるようにした
ものである。このような本発明によれば、ペルチェ素子
からシート状グラファイトの吸放熱面でもある面方向に
速やかに熱の伝導が行われるため、吸放熱面の全体が短
時間で温度変化する。また、ペルチェ素子を吸放熱面に
多数設けなくともよく、構成の簡略化を図ることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、加熱または冷却手段で
あるペルチェ素子を有する熱源部と、厚さ方向よりも面
方向の熱伝導率の高い異方性の熱伝導率を有するととも
に、前記面方向の熱伝導率が500〜1500W/m・Kの
であるシート状グラファイトと前記熱源部のペルチェ素
子とシート状グラファイトを熱接合し、ペルチェ素子か
らシート状グラファイトに熱伝導させるとともに、シー
ト状グラファイトの一面側に断熱材を配置し、もう一方
の面を吸放熱面としたものである。
【0009】そして、ペルチェ素子からシート状グラフ
ァイトの面方向への熱伝導の促進と、このシート状グラ
ファイトの一面側に配置された断熱材によって、反対側
の吸放熱面に加熱または冷却熱を集中させることができ
る。
【0010】さらに、熱源部をシート状グラファイトの
端部に配置したものである。そして、吸放熱面内にペル
チェ素子を配置する必要がなく、構成が簡略化されると
ともに、ペルチェ素子が人体などの重量や振動を受けて
破壊することがない。また吸放熱面は可とう性を有する
シート状グラファイトと断熱材によって人体に適度のク
ッション性を与えることができる。さらに、熱源部が吸
放熱面内に位置しないのでペルチェ素子の放熱をフイ
ン、ファンによって促進し、冷却能力を高めることがで
きる。
【0011】また、シート状グラファイトに熱源部を着
脱自在に固定したものである。そして、ペルチェ素子を
有する熱源部のシート状グラファイトへの組立、分解が
容易となる。さらに、熱源部を吸放熱面とは独立して構
成することによって、この熱源部の加熱、冷却能力を必
要に応じて任意に設定することができる。
【0012】さらに、シート状グラファイトを熱源部の
ペルチェ素子に圧縮狭持したものである。
【0013】そして、厚み方向に弾性を有するシート状
グラファイトが圧縮加圧されて熱源部のペルチェ素子に
固定されるので、ペルチェ素子からシート状グラファイ
トへの熱伝導を促進することができる。
【0014】さらに、シート状グラファイトを複数枚積
層したものである。そして、面方向への熱の伝達量が増
加することによって、吸放熱面の温度をより均一にする
ことができ、面積の拡大も図れる。また万一、シート状
グラファイトの一枚が一部破断したとしても、複数枚有
することによって面方向への熱伝達が遮断されることを
防止できる。積層する枚数は、必要に応じて任意に設定
することができる。
【0015】また、吸放熱面を構成するシート状グラフ
ァイトの一部分に、これと接してシート状グラファイト
の複数枚の積層部を形成したものである。
【0016】そして、ペルチェ素子から先ず複数枚の積
層部を介して速やかに熱搬送され、ここを基点としてシ
ート状グラファイト全体に熱伝導し、吸放熱面を短時間
に温度変化させることができる。
【0017】さらに、シート状グラファイトと銅、アル
ミニュウムなどの金属箔を複合して積層したものであ
る。
【0018】そして、シート状グラファイトよりも強度
のある金属箔によって、引っ張りなどに対する耐久性を
増すことができる。
【0019】また、シート状グラファイトと樹脂シート
を複合して積層したものである。そして、シート状グラ
ファイトの表面を保護し、耐久性を増すことができる。
【0020】さらに、シート状グラファイト面または金
属箔面または樹脂シート面に熱伝導性グリースを塗布し
て積層したものである。
【0021】そして、積層間の隙間を無くして密着させ
ることによって無駄な放熱を防止しさらに厚み方向の熱
伝導も促進することによって、全体を均一な温度に保つ
ことができる。
【0022】また、複数枚のシート状グラファイトまた
はシート状グラファイトと金属箔またはシート状グラフ
ァイトと樹脂シートを接着剤、熱溶着シートなどの手段
により接着固定したものである。
【0023】そして、積層間の放熱防止、熱伝導の促進
とともに、全体を一体化させることによって引っ張りな
どに対する強度を高めることができる。
【0024】以下、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。なお、各実施例中の図面の同一符号のも
のは同一部品または同一構成を示す。
【0025】(実施例1)図1ないし図3は本発明の実
施例1の温度調節装置を示す。図1は温度調節措置の側
断面図、図2はペルチェ素子の斜視図、図3は温度調節
装置の一部破断斜視図である。図1ないし図3におい
て、5は熱源部でケース6の内部にDC電源の通電によ
って加熱または冷却するペルチェ素子7が位置し、この
ペルチェ素子7はアルミナセラミックなどからなる2枚
の電気絶縁板8、9の内側に多数のチップ10を有して
いる。11はペルチェ素子7の一方の面に接合されたフ
インでこのフイン11に空気を供給するファン12を備
えている。ペルチェ素子7のもう一方の面にはシート状
グラファイト13が接合され、押さえ板14とフイン1
1間を複数本のビス15によってペルチェ素子7、シー
ト状グラファイト13を一体的に締め付け固定してい
る。このときシート状グラファイト13は厚み方向に弾
性を有しているので、押え板14とペルチェ素子7とに
圧縮されて狭持されていることになる。16はシート状
グラファイト13の裏面に配置した発砲ウレタンフォー
ム、発泡スチロール、フエルトなどからなる断熱材、1
7は繊維などからなるカバーでシート状グラファイト1
3を覆うように設けられている。
【0026】また、上記構成において熱源部5はシート
状グラファイト13の端部に位置し、前記ビス15によ
って着脱が自在なように固定されている。なお、熱源部
5をシート状グラファイト13の一つの端部に配置した
が、複数の端部に配置してもよい。
【0027】さらに、上記したシート状グラファイト1
3は、厚さ方向よりも面方向の熱伝導率の高い異方性の
熱伝導率を有するとともに、前記面方向の熱伝導率が5
00〜1500W/m・Kで、さらに可とう性、厚み方向に
弾性を有するなど優れた熱伝導材である。このシート状
グラファイトの製造方法の一例としては、本出願人の出
願である熱伝導シートの製造方法(特願平7−3120
19号)に示されている。この製造方法は、10μm以
上200μm以下の厚さを有するポリイミドの高分子フ
イルムを2200℃以上の焼成を行う工程を有するもの
であって、且つ少なくとも1000℃までは、例えば1
分間に5℃前後の昇温速度、2000℃以上の温度領域
での熱処理は不活性ガス中で行うことによってつくられ
る。即ち、高分子フイルムの厚みおよび材料選定、熱処
理時の温度、炉内ガスなどの条件の最適化によって得ら
れるものである。この製法によって高分子フイルムの純
粋のグラファイト化と原子が規則正しく配列する高配向
性が得られ、これにより厚さ方向よりも面方向の熱伝導
率が2桁高い異方性と、面方向に500〜1500W/m
・Kという高い熱伝導率が得られる。さらに密度が1.0
g/cm3、比熱が0.19という値が得られ熱容量が小
さい、軽いなどの特長を有する。
【0028】また、1000℃までの昇温速度によって
厚み方向の弾性率、可とう性および面方向の熱伝導率を
任意の特性に制御することができる。例えば、前記昇温
速度を速くすると厚み方向の弾性率が下がり、面方向の
熱伝導率は高くなるような相関になる。このため用途の
要求条件によって最適化を図ることができる。
【0029】また、高熱伝導率を有する材料として現在
銅板が多く用いられるが、この銅の熱伝導率は398W
/m・K、密度8.88g/cm3、比熱0.09であり、上
記本発明に用いるシート状グラファイトは高熱伝導率と
熱容量が小さい(銅の1/4)ことによって温度変化が
速くさらに、軽量化、可とう性を有するなど優れた特性
を有している。
【0030】次に作用を説明する。ペルチェ素子7にD
C電源(図示無し)から通電すると一面側が温度低下し
て冷却する。ここに熱接合されているシート状グラファ
イト13から吸熱し全面が冷却される。またペルチェ素
子7のもう一方の面から吸熱分と供給電力のジュール発
生熱がフイン11に伝導し、ファン12で供給される空
気によって放熱される。図中の矢印は空気の流れを示
す。
【0031】また、ペルチェ素子7へDC電源の正負を
逆にして通電すると、吸熱、発熱作用が反転し、シート
状グラファイト13がペルチェ素子7の吸熱分と供給電
力のジュール熱により加熱され、シート状グラファイト
13の全面に熱伝導する。この時、ペルチェ素子7にシ
ート状グラファイト13が圧縮狭持されているので、こ
の部分での熱伝導を促進することができる。これは圧縮
することにより厚み方向の密度が増加し、この方向の熱
伝導度がよくなること及び互いに密着することによるも
のである。
【0032】そして、ペルチェ素子からシート状グラフ
ァイトの面方向への熱伝導の促進とこのシート状グラフ
ァイトの一面側に配置された断熱材によって、反対側の
吸放熱面に加熱または冷却熱を集中させることができ
る。
【0033】(実施例2)図4は本発明の実施例2の温
度調節装置の側断面図である。構成はシート状グラファ
イト13を複数枚積層したもので、これらがペルチェ素
子7に圧縮狭持されている。従ってペルチェ素子7から
複数枚のシート状グラファイト13に熱伝導する。
【0034】上記したシート状グラファイトの製法によ
ればその板厚は0.1〜0.2mmもものが得られるが、
一定の厚さに作製されたものを複数枚積層することによ
って、面方向への熱の伝達量が増加し、吸放熱面の温度
をより均一にすることができ、面積の拡大もはかれる。
また万一、シート状グラファイトの一枚が一部破断した
としても、複数枚有することによって面方向への熱伝達
が遮断されることを防止できる。積層する枚数は、必要
に応じて任意に設定することができる。
【0035】またシート状グラファイト13の面に熱伝
導性グリースを塗布して積層することによって、積層間
の隙間を無くし厚み方向の熱伝導も促進することがで
き、全体をさらに均一な温度に保つことができる。さら
に、シート状グラファイト13の各々を接着剤、熱溶着
シートなどにより接着し一体化させることによって、積
層間の隙間防止とともに引っ張りなどに対する強度を高
めることができる。
【0036】(実施例3)図5は本発明の実施例3温度
調節装置の一部破断斜視図である。吸放熱面18を構成
するシート状グラファイトの一部分に、これと接してシ
ート状グラファイトの複数枚の積層部19を形成したも
ので、この積層部はペルチェ素子7に圧縮狭持されてい
る。
【0037】ペルチェ素子7から先ず複数枚の積層部1
9を介して速やかに熱搬送され、ここを基点としてシー
ト状グラファイト全体に熱伝導し、吸放熱面を短時間に
温度変化させることができる。また実施例2と同様に積
層するシート状グラファイトに熱伝導グリースを塗布ま
たは接着剤、熱溶着シートにより接着しても同様の効果
を得ることができる。
【0038】(実施例4)図6は本発明の他の実施例4
の温度調節装置の側断面図である。シート状グラファイ
ト13と銅、アルミニュウムなどの金属箔20を複合し
て積層したものである。この金属箔20は、シート状グ
ラファイト13とともにペルチェ素子7に一体に固定さ
れている。このため、シート状グラファイト13よりも
強度のある金属箔20によって、引っ張りなどに対する
耐久性を増すことができる。
【0039】また実施例2と同様に積層するシート状グ
ラファイト13および金属箔20に熱伝導グリースを塗
布または接着剤、熱溶着シートにより接着しても同様の
効果を得ることができる。
【0040】(実施例5)図7は本発明の実施例5の温
度調節装置の側断面図である。シート状グラファイト1
3と樹脂シート21を複合して積層したもので、これは
ペルチェ素子7との接合部には樹脂シート21は除かれ
ている。この構成によってシート状グラファイトの表面
を保護し、耐久性を増すことができる。また実施例2と
同様に積層するシート状グラファイト13および樹脂シ
ート21に熱伝導グリースを塗布または接着剤、熱溶着
シートにより接着しても同様の効果を得ることができ
る。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
温度調節装置によれば、次の効果が得られる。
【0042】加熱または冷却手段であるペルチェ素子を
有する熱源部と、厚さ方向よりも面方向の熱伝導率の高
い異方性の熱伝導率を有するとともに、前記面方向の熱
伝導率が500〜1500W/m・Kのであるシート状グラ
ファイトと前記熱源部のペルチェ素子とシート状グラフ
ァイトを熱接合し、ペルチェ素子からシート状グラファ
イトに熱伝導させるとともに、シート状グラファイトの
一面側に断熱材を配置し、もう一方の面を吸放熱面とし
たことによって、ペルチェ素子からシート状グラファイ
トの面方向への熱伝導の促進と、このシート状グラファ
イトの一面側に配置された断熱材により、反対側の吸放
熱面に加熱または冷却熱を集中させることができる。
【0043】また、上記シート状グラファイトは高熱伝
導率とともに銅板などに比べて熱容量が1/4と小さ
く、短時間に温度変化できるために温度の立ち上がりを
早くするこができる。さらに、軽量化と可とう性を有す
ることによるクッション性の良い温度調節装置を実現で
きる。
【0044】さらに、熱源部をシート状グラファイトの
端部に配置したことによって、吸放熱面内にペルチェ素
子を配置する必要がなく、構成が簡略化されるととも
に、ペルチェ素子が人体などの重量や振動を受けて破壊
することがない。また吸放熱面は可とう性を有するシー
ト状グラファイトと断熱材によって人体に適度のクッシ
ョン性を与えることができる。さらに、熱源部が吸放熱
面内に位置しないのでペルチェ素子の放熱をフイン、フ
ァンによって促進し、冷却能力を高めることができる。
【0045】また、シート状グラファイトに熱源部を着
脱自在に固定したことによて、ペルチェ素子を有する熱
源部のシート状グラファイトへの組立、分解が容易とな
る。さらに、熱源部を吸放熱面とは独立して構成するこ
とによって、この熱源部の加熱、冷却能力を必要に応じ
て任意に設定することができる。
【0046】さらに、シート状グラファイトを熱源部の
ペルチェ素子に圧縮狭持したことによって、厚み方向に
弾性を有するシート状グラファイトが圧縮加圧されて熱
源部のペルチェ素子に固定されるので、ペルチェ素子か
らシート状グラファイトへの熱伝導を促進することがで
きる。
【0047】また、シート状グラファイトを複数枚積層
したことによって、面方向への熱の伝達量が増加し、吸
放熱面の温度をより均一にすることができ、面積の拡大
も図れる。また万一、シート状グラファイトの一枚が一
部破断したとしても、複数枚有することによって面方向
への熱伝達が遮断されることを防止できる。さらに積層
する枚数を必要に応じて任意に設定することができる。
【0048】さらに、吸放熱面を構成するシート状グラ
ファイトの一部分に、これと接してシート状グラファイ
トの複数枚の積層部を形成したことによって、ペルチェ
素子から先ず複数枚の積層部を介して速やかに熱搬送さ
れ、ここを基点としてシート状グラファイト全体に熱伝
導し、吸放熱面を短時間に温度変化させることができ
る。
【0049】また、シート状グラファイトと銅、アルミ
ニュウムなどの金属箔を複合して積層したことによっ
て、シート状グラファイトよりも強度のある金属箔によ
り、引っ張りなどに対する耐久性を増すことができる。
【0050】また、シート状グラファイトと樹脂シート
を複合して積層したことによって、シート状グラファイ
トの表面を保護し、耐久性を増すことができる。
【0051】さらに、シート状グラファイト面または金
属箔面または樹脂シート面に熱伝導性グリースを塗布し
て積層したことによって、積層間の隙間を無くして密着
させることによって無駄な放熱を防止し、さらに厚み方
向の熱伝導も促進することにより、全体を均一な温度に
保つことができる。
【0052】また、複数枚のシート状グラファイトまた
はシート状グラファイトと金属箔またはシート状グラフ
ァイトと樹脂シートを接着剤、熱溶着シートなどの手段
により接着固定したことによって、積層間の放熱防止、
熱伝導の促進とともに、全体を一体化させることにより
引っ張りなどに対する強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の温度調節装置の側断面図
【図2】同温度調節装置に用いられるペルチェ素子の斜
視図
【図3】同温度調節装置の一部破断斜視図
【図4】本発明の実施例2の温度調節装置の側断面図
【図5】本発明の実施例3の温度調節装置一部破断斜視
【図6】本発明の実施例4の温度調節装置の側断面図
【図7】本発明の実施例5の温度調節装置の側断面図
【図8】従来例の温度調節装置の一部破断斜視図
【図9】同装置の側断面図
【符号の説明】
5 熱源部 7 ペルチェ素子 13 シート状グラファイト 16 断熱材 17 吸放熱面 19 積層部 20 金属箔 21 樹脂シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光明寺 大道 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱または冷却手段であるペルチェ素子を
    有する熱源部と、厚さ方向よりも面方向の熱伝導率の高
    い異方性の熱伝導率を有するとともに、前記面方向の熱
    伝導率が500〜1500W/m・Kのであるシート状グラ
    ファイトと、前記熱源部のペルチェ素子とシート状グラ
    ファイトを熱接合し、ペルチェ素子からシート状グラフ
    ァイトに熱伝導させるとともに、シート状グラファイト
    の一面側に断熱材を配置し、もう一方の面を吸放熱面と
    した温度調節装置。
  2. 【請求項2】熱源部をシート状グラファイトの端部に配
    置した請求項1記載の温度調節装置。
  3. 【請求項3】シート状グラファイトに熱源部を着脱自在
    に固定した請求項1記載の温度調節装置。
  4. 【請求項4】シート状グラファイトを熱源部のペルチェ
    素子に圧縮狭持した請求項1記載の温度調節装置。
  5. 【請求項5】シート状グラファイトを複数枚積層した請
    求項1記載の温度調節装置。
  6. 【請求項6】吸放熱面を構成するシート状グラファイト
    の一部分に、これと接してシート状グラファイトの複数
    枚の積層部を形成した請求項5記載の温度調節装置。
  7. 【請求項7】シート状グラファイトと銅、アルミニュウ
    ムなどの金属箔を複合して積層した請求項5または6記
    載の温度調節装置。
  8. 【請求項8】シート状グラファイトと樹脂シートを複合
    して積層した請求項5または6記載の温度調節装置。
  9. 【請求項9】シート状グラファイト面または金属箔面ま
    たは樹脂シート面に熱伝導性グリースを塗布して積層し
    た請求項5ないし8のいずれか1項に記載の温度調節装
    置。
  10. 【請求項10】複数枚のシート状グラファイトまたはシ
    ート状グラファイトと金属箔またはシート状グラファイ
    トと樹脂シートを接着剤、熱溶着シートなどの手段によ
    り接着固定した請求項5ないし8のいずれか1項に記載
    の温度調節装置。
JP8786696A 1996-04-10 1996-04-10 温度調節装置 Pending JPH09276076A (ja)

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JP8786696A JPH09276076A (ja) 1996-04-10 1996-04-10 温度調節装置

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Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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