JPH09274019A - 超音波による欠陥規模評価方法 - Google Patents
超音波による欠陥規模評価方法Info
- Publication number
- JPH09274019A JPH09274019A JP8083944A JP8394496A JPH09274019A JP H09274019 A JPH09274019 A JP H09274019A JP 8083944 A JP8083944 A JP 8083944A JP 8394496 A JP8394496 A JP 8394496A JP H09274019 A JPH09274019 A JP H09274019A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- defect
- ultrasonic
- peak
- probe
- reflected wave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N29/00—Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
- G01N29/04—Analysing solids
- G01N29/11—Analysing solids by measuring attenuation of acoustic waves
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2291/00—Indexing codes associated with group G01N29/00
- G01N2291/04—Wave modes and trajectories
- G01N2291/044—Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 受信強度によらず、超音波ビーム径より大き
な球状または円柱状の欠陥の直径を精度よく評価できる
ようにする。 【解決手段】 欠陥の上方の検査体15の探傷面3を超
音波探触子1で走査して、欠陥10、20に対してアレ
イ探傷子1の走査方向の上流側と下流側から超音波ビー
ム4、5を当て、欠陥からの反射波の強度分布を測定
し、測定された強度分布のピーク間距離Xから、欠陥の
直径dを評価する。
な球状または円柱状の欠陥の直径を精度よく評価できる
ようにする。 【解決手段】 欠陥の上方の検査体15の探傷面3を超
音波探触子1で走査して、欠陥10、20に対してアレ
イ探傷子1の走査方向の上流側と下流側から超音波ビー
ム4、5を当て、欠陥からの反射波の強度分布を測定
し、測定された強度分布のピーク間距離Xから、欠陥の
直径dを評価する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を照射して
受信した反射波によって欠陥の大きさを評価する超音波
による欠陥規模評価方法に関する。
受信した反射波によって欠陥の大きさを評価する超音波
による欠陥規模評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被検査体内の欠陥の規模(幅、長
さ等)を評価する方法として、例えば以下に述べる二つ
の方法が知られている。一つは、欠陥からの反射波の強
度が、欠陥が大きくなるに連れて高くなる特性から推定
する方法であり、他の一つは、探触子を走査したとき
に、ある大きさ以上の反射波の強度で欠陥が検出された
走査幅から推定する方法(例えば6dBダウン法)であ
る。前者は、球状の欠陥をはじめとして、欠陥の大きさ
よりもビーム幅が大きい時に有効であり、また、後者は
平面状の欠陥が対象で、欠陥の大きさよりもビーム幅が
小さい時に有効である。
さ等)を評価する方法として、例えば以下に述べる二つ
の方法が知られている。一つは、欠陥からの反射波の強
度が、欠陥が大きくなるに連れて高くなる特性から推定
する方法であり、他の一つは、探触子を走査したとき
に、ある大きさ以上の反射波の強度で欠陥が検出された
走査幅から推定する方法(例えば6dBダウン法)であ
る。前者は、球状の欠陥をはじめとして、欠陥の大きさ
よりもビーム幅が大きい時に有効であり、また、後者は
平面状の欠陥が対象で、欠陥の大きさよりもビーム幅が
小さい時に有効である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、物体内部の
小さな欠陥を高分解能で検出する場合には、超音波ビー
ムを細く絞った集束ビームを使用することが多い。この
ようなビームを使用すると、集束ビーム幅より大きな球
状の欠陥については、前者の反射波の強度から欠陥規模
を推定する方法では、欠陥の大きさを正確に評価できな
いという問題がある。また、球状の欠陥は、反射の指向
性が欠陥の大小によらずほぼ同一になるので、探触子の
走査幅から評価することもできないという問題がある。
小さな欠陥を高分解能で検出する場合には、超音波ビー
ムを細く絞った集束ビームを使用することが多い。この
ようなビームを使用すると、集束ビーム幅より大きな球
状の欠陥については、前者の反射波の強度から欠陥規模
を推定する方法では、欠陥の大きさを正確に評価できな
いという問題がある。また、球状の欠陥は、反射の指向
性が欠陥の大小によらずほぼ同一になるので、探触子の
走査幅から評価することもできないという問題がある。
【0004】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、その目的は、集束ビーム幅より大
きな球状の欠陥についても、反射波の強度から欠陥の大
きさを正確に評価できる欠陥規模評価方法を提供するこ
とにある。
みてなされたもので、その目的は、集束ビーム幅より大
きな球状の欠陥についても、反射波の強度から欠陥の大
きさを正確に評価できる欠陥規模評価方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、欠陥に対して超音波探触子を走査して、
欠陥の左右異なる2方向から超音波ビームを当て、それ
ぞれ得られる欠陥からの反射波の強度分布におけるピー
ク間距離から欠陥の大きさを評価するようにした。
に、本発明は、欠陥に対して超音波探触子を走査して、
欠陥の左右異なる2方向から超音波ビームを当て、それ
ぞれ得られる欠陥からの反射波の強度分布におけるピー
ク間距離から欠陥の大きさを評価するようにした。
【0006】あるいは、あらかじめ欠陥から探傷面また
は超音波探触子走査面に向けた垂線を検出し、この垂線
に対して前記超音波探触子の走査方向の上流側および下
流側の一方で超音波探触子を走査して欠陥に対して超音
波ビームを当て、受信した超音波ビームの欠陥からの反
射波の強度分布を検出し、検出された反射波の強度分布
のピークと前記垂線間の距離から欠陥の大きさを評価す
るようにした。
は超音波探触子走査面に向けた垂線を検出し、この垂線
に対して前記超音波探触子の走査方向の上流側および下
流側の一方で超音波探触子を走査して欠陥に対して超音
波ビームを当て、受信した超音波ビームの欠陥からの反
射波の強度分布を検出し、検出された反射波の強度分布
のピークと前記垂線間の距離から欠陥の大きさを評価す
るようにした。
【0007】これらの場合、超音波を細く絞った超音波
集束ビームが使用され、超音波ビームを発生する手段と
してアレイ探触子を使用することが好ましい。
集束ビームが使用され、超音波ビームを発生する手段と
してアレイ探触子を使用することが好ましい。
【0008】このように構成すると、被検査体内の欠陥
に対して探傷面からある角度で超音波ビームを放射しな
がら超音波探触子を走査した時に得られる反射波強度分
布のピーク位置の変動から欠陥の大きさを評価すること
ができる。すなわち、反射波強度分布のピーク位置は、
欠陥の中心と超音波ビームの中心線が合致した時、超音
波ビームが欠陥表面に垂直に当たることにより表れる。
従って、欠陥径が大きくなれば欠陥中心は深い方に移動
し、これに伴ってピーク位置も移動する。
に対して探傷面からある角度で超音波ビームを放射しな
がら超音波探触子を走査した時に得られる反射波強度分
布のピーク位置の変動から欠陥の大きさを評価すること
ができる。すなわち、反射波強度分布のピーク位置は、
欠陥の中心と超音波ビームの中心線が合致した時、超音
波ビームが欠陥表面に垂直に当たることにより表れる。
従って、欠陥径が大きくなれば欠陥中心は深い方に移動
し、これに伴ってピーク位置も移動する。
【0009】また、集束ビームは、その焦点を欠陥に合
わせることにより、反射波強度分布のピークが鋭くな
り、より正確にピーク位置を確認できる。
わせることにより、反射波強度分布のピークが鋭くな
り、より正確にピーク位置を確認できる。
【0010】また、アレイ探触子は、電子的に超音波ビ
ームの切り替えを行うため、超音波ビームの走査速度を
高速にでき、超音波ビームの角度も遅延時間の変更によ
り自由に設定できる。
ームの切り替えを行うため、超音波ビームの走査速度を
高速にでき、超音波ビームの角度も遅延時間の変更によ
り自由に設定できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0012】図1は本発明の一実施形態に係る超音波探
傷の原理を示す説明図である。同図からも分かるよう
に、今、検査体15の内部にp1を中心とする直径d1
の球状欠陥10と、p2を中心とする直径d2の球状欠
陥20があるとする。このような欠陥を有する検査体1
5の探傷面3に沿って超音波探触子、この場合には、ア
レイ探触子1をX方向に走査する。ここで、便宜上、欠
陥10の中心から探傷面3に垂直に伸ばした垂線をNと
しておく。このようにしたときに、欠陥10から前記垂
線Nの左側では角度−θで、また右側では角度+θで超
音波を送出する。
傷の原理を示す説明図である。同図からも分かるよう
に、今、検査体15の内部にp1を中心とする直径d1
の球状欠陥10と、p2を中心とする直径d2の球状欠
陥20があるとする。このような欠陥を有する検査体1
5の探傷面3に沿って超音波探触子、この場合には、ア
レイ探触子1をX方向に走査する。ここで、便宜上、欠
陥10の中心から探傷面3に垂直に伸ばした垂線をNと
しておく。このようにしたときに、欠陥10から前記垂
線Nの左側では角度−θで、また右側では角度+θで超
音波を送出する。
【0013】まず、探傷面3から欠陥表面までの深さが
Fで、直径がd1の小さな欠陥10について説明する。
アレイ探触子1をX方向に走査すると、垂線Nの左側で
は、アレイ探触子1から送出する角度−θの集束ビーム
の中心線4は位置Aにきた時、欠陥10の中心p1を通
る。この時、欠陥の外面に超音波ビームが垂直に当たる
ことになり、反射波強度は、図2に示すように走査位置
Aでピークになる強度分布を示す。また、垂線Nの右側
では、アレイ探触子1から送出する角度+θの集束ビー
ムの中心線5は位置A’にきた時、欠陥10の中心p1
を通る。この時、欠陥10の外面に超音波ビームが垂直
にあたることになり、反射波強度は、図2に示すように
走査位置A’でピークになる強度分布を示す。この時の
ピーク間距離A−A’はX1となる。
Fで、直径がd1の小さな欠陥10について説明する。
アレイ探触子1をX方向に走査すると、垂線Nの左側で
は、アレイ探触子1から送出する角度−θの集束ビーム
の中心線4は位置Aにきた時、欠陥10の中心p1を通
る。この時、欠陥の外面に超音波ビームが垂直に当たる
ことになり、反射波強度は、図2に示すように走査位置
Aでピークになる強度分布を示す。また、垂線Nの右側
では、アレイ探触子1から送出する角度+θの集束ビー
ムの中心線5は位置A’にきた時、欠陥10の中心p1
を通る。この時、欠陥10の外面に超音波ビームが垂直
にあたることになり、反射波強度は、図2に示すように
走査位置A’でピークになる強度分布を示す。この時の
ピーク間距離A−A’はX1となる。
【0014】一方、探傷面3から欠陥表面までの深さが
Fで、直径がd2の大きな欠陥20では、垂線Nの左側
では、アレイ探触子1から送出する角度−θの集束ビー
ムの中心線6は位置Bにきた時、欠陥20の中心p2を
通る。この時、欠陥20の外面に超音波ビームが垂直に
あたることになり、反射波強度は、図2に示すように走
査位置Bでピークになる強度分布を示す。また、垂線N
の右側では、アレイ探触子1から送出する角度+θの集
束ビームの中心線7は位置B’にきた時、欠陥20の中
心p2を通る。この時、欠陥20の外面に超音波ビーム
が垂直にあたることになり、反射波強度は、図2に示す
ように走査位置B’でピークになる強度分布を示す。こ
の時のピーク間距離B−B’はX2となる。当然、X1
<X2となり、欠陥の大きさに応じてピーク間距離は変
化する。
Fで、直径がd2の大きな欠陥20では、垂線Nの左側
では、アレイ探触子1から送出する角度−θの集束ビー
ムの中心線6は位置Bにきた時、欠陥20の中心p2を
通る。この時、欠陥20の外面に超音波ビームが垂直に
あたることになり、反射波強度は、図2に示すように走
査位置Bでピークになる強度分布を示す。また、垂線N
の右側では、アレイ探触子1から送出する角度+θの集
束ビームの中心線7は位置B’にきた時、欠陥20の中
心p2を通る。この時、欠陥20の外面に超音波ビーム
が垂直にあたることになり、反射波強度は、図2に示す
ように走査位置B’でピークになる強度分布を示す。こ
の時のピーク間距離B−B’はX2となる。当然、X1
<X2となり、欠陥の大きさに応じてピーク間距離は変
化する。
【0015】以上のように、ある一定の角度で超音波ビ
ームを走査すると、欠陥10,20の大きさによってそ
の反射波強度のピーク位置が異なる。従って、ピーク間
距離Xを測定すれば、逆に欠陥の大きさdが推定できる
ことになる。
ームを走査すると、欠陥10,20の大きさによってそ
の反射波強度のピーク位置が異なる。従って、ピーク間
距離Xを測定すれば、逆に欠陥の大きさdが推定できる
ことになる。
【0016】すなわち、欠陥の直径dは、Xをピーク間
距離、Fを欠陥深さ、θを超音波ビーム角度として、 d=(X−2Ftanθ)/tanθ ・・・(1) で計算でき、ピーク間距離Xと欠陥の大きさdとは図3
に示すような関係となる。
距離、Fを欠陥深さ、θを超音波ビーム角度として、 d=(X−2Ftanθ)/tanθ ・・・(1) で計算でき、ピーク間距離Xと欠陥の大きさdとは図3
に示すような関係となる。
【0017】図4は、実際にアレイ探触子1を用いて、
深さ20.14mmの鋼中に直径1mmのドリルで空け
た空孔30を探傷している状態を示す図である。この場
合、超音波ビームの角度は約±20度で、空孔30の表
面付近で集束している。最初、空孔30の真上より左側
では−20度の超音波ビームを放射しながらアレイ探触
子1を機械的に走査して、空孔30からの反射波を受信
する。また、空孔30の真上より右側では、+20度の
超音波ビームを放射しながら同様に空孔30からの反射
波を受信する。図5は、この時の反射波の強度をプロッ
トした図である。縦軸は受信強度、横軸はアレイ探触子
の走査位置である。図5から、それぞれのピーク間の距
離を測定すると、14.5mmとなる。前記(1)式に
これらの値を代入して空孔の直径dを評価すると0.9
8mmとなる。
深さ20.14mmの鋼中に直径1mmのドリルで空け
た空孔30を探傷している状態を示す図である。この場
合、超音波ビームの角度は約±20度で、空孔30の表
面付近で集束している。最初、空孔30の真上より左側
では−20度の超音波ビームを放射しながらアレイ探触
子1を機械的に走査して、空孔30からの反射波を受信
する。また、空孔30の真上より右側では、+20度の
超音波ビームを放射しながら同様に空孔30からの反射
波を受信する。図5は、この時の反射波の強度をプロッ
トした図である。縦軸は受信強度、横軸はアレイ探触子
の走査位置である。図5から、それぞれのピーク間の距
離を測定すると、14.5mmとなる。前記(1)式に
これらの値を代入して空孔の直径dを評価すると0.9
8mmとなる。
【0018】図6は、直径が1〜3mm、深さが30m
m以下の4種類の空孔に対して評価を行った結果であ
り、この結果から±20%の誤差で評価が可能である。
m以下の4種類の空孔に対して評価を行った結果であ
り、この結果から±20%の誤差で評価が可能である。
【0019】以上は、アレイ探触子1を機械的に走査し
て超音波の送受信を行ったが、長いアレイ探触子1を使
用して、超音波ビームの電子制御により、アレイ探触子
を動かさないで送受信を行い、欠陥規模評価を行うこと
もできる。すなわち、欠陥を検出するまで、アレイ探触
子1を機械的に移動(走査)させ、欠陥を検出した位置
で、アレイ探触子1自体は機械的には移動させないで、
アレイ探触子1を電気的に走査し、送受信を行うように
することもできる。
て超音波の送受信を行ったが、長いアレイ探触子1を使
用して、超音波ビームの電子制御により、アレイ探触子
を動かさないで送受信を行い、欠陥規模評価を行うこと
もできる。すなわち、欠陥を検出するまで、アレイ探触
子1を機械的に移動(走査)させ、欠陥を検出した位置
で、アレイ探触子1自体は機械的には移動させないで、
アレイ探触子1を電気的に走査し、送受信を行うように
することもできる。
【0020】なお、上記実施形態では、上記のようにピ
ーク間距離を検出して、欠陥の大きさを評価している
が、一方のピークと垂線との距離を測定しても同様に欠
陥の大きさを評価することができる。この場合には、例
えば超音波ビームの入射角θを0にしてアレイ探触子1
を機械的に走査し、ピーク位置を検出する。このピーク
位置は入射角が0なので前記垂線Nの位置にほぼ相当す
る。このようにして垂線Nの位置を検出すると、検出し
たピーク位置にアレイ探触子1を固定して、あらかじめ
設定した入射角θo で電気的に走査し、入射角θo にお
けるピーク位置を検出する。このときの垂線Nからピー
クまでの距離をXo 、Fを欠陥深さ、θoを超音波ビー
ムの入射角度とすると、欠陥の直径は、 d=2(Xo −Ftanθo )/tanθo ・・・(2) としても計算することができる。
ーク間距離を検出して、欠陥の大きさを評価している
が、一方のピークと垂線との距離を測定しても同様に欠
陥の大きさを評価することができる。この場合には、例
えば超音波ビームの入射角θを0にしてアレイ探触子1
を機械的に走査し、ピーク位置を検出する。このピーク
位置は入射角が0なので前記垂線Nの位置にほぼ相当す
る。このようにして垂線Nの位置を検出すると、検出し
たピーク位置にアレイ探触子1を固定して、あらかじめ
設定した入射角θo で電気的に走査し、入射角θo にお
けるピーク位置を検出する。このときの垂線Nからピー
クまでの距離をXo 、Fを欠陥深さ、θoを超音波ビー
ムの入射角度とすると、欠陥の直径は、 d=2(Xo −Ftanθo )/tanθo ・・・(2) としても計算することができる。
【0021】この実施形態では、垂線Nの位置を検出す
るときに、アレイ探触子1から照射される超音波ビーム
の入射角θを0として走査しているが、これは、1つの
例であって、公知の超音波探傷によって欠陥位置を特定
して垂線Nの位置を検出してもよいことは言うまでもな
い。
るときに、アレイ探触子1から照射される超音波ビーム
の入射角θを0として走査しているが、これは、1つの
例であって、公知の超音波探傷によって欠陥位置を特定
して垂線Nの位置を検出してもよいことは言うまでもな
い。
【0022】また、この実施形態ではアレイ探触子を使
用しているが、送受信ユニットが単数である通常の超音
波探触子を使用することもできることは言うまでもな
い。
用しているが、送受信ユニットが単数である通常の超音
波探触子を使用することもできることは言うまでもな
い。
【0023】
【発明の効果】これまでの説明で明らかように、本発明
によれば、欠陥に超音波ビームを当て、その反射波の強
度分布のピーク間距離、もしくは欠陥から探傷面もしく
は超音波探触子走査面に向けた垂線とピークとの距離か
ら欠陥の大きさを評価できるので、超音波ビーム径より
大きな球状または円柱状の欠陥に対してその直径を直接
評価することができる。
によれば、欠陥に超音波ビームを当て、その反射波の強
度分布のピーク間距離、もしくは欠陥から探傷面もしく
は超音波探触子走査面に向けた垂線とピークとの距離か
ら欠陥の大きさを評価できるので、超音波ビーム径より
大きな球状または円柱状の欠陥に対してその直径を直接
評価することができる。
【図1】本発明の評価原理を示す説明図である。
【図2】欠陥からの反射波の強度分布の状態を示す図で
ある。
ある。
【図3】ピーク間距離と欠陥寸法の関係を示す図であ
る。
る。
【図4】本発明の一実施形態における探傷の状態を示す
図である。
図である。
【図5】本発明の一実施形態における反射波の強度分布
を示す図である。
を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態における実験結果を示す図
である。
である。
1 アレイ探触子 3 探傷面 4,5,6,7 超音波ビームの中心線 10,20 球状欠陥 15 検査体 30 空孔 F 欠陥深さ N 垂線 d1,d2 欠陥の直径 p1,p2 欠陥の中心位置 X1,X2 ピーク間距離 θ,θo 超音波ビームの入射角
Claims (4)
- 【請求項1】 被検査体表面を超音波探触子で走査しな
がら被検査体内の欠陥に対して超音波を照射し、受信し
た欠陥からの反射波の状態から欠陥の規模を評価する超
音波による欠陥規模評価方法において、 前記欠陥から探傷面または超音波探触子走査面に向けた
垂線に対して前記超音波探触子の走査方向の上流側およ
び下流側で超音波探触子を走査して欠陥に対して超音波
ビームを照射し、 受信した超音波ビームの欠陥からの反射波の強度分布を
求め、 求められた反射波の強度分布のピーク間距離から欠陥の
規模を評価すること、を特徴とする超音波による欠陥規
模評価方法。 - 【請求項2】 被検査体表面を超音波探触子で走査しな
がら被検査体内の欠陥に対して超音波を照射し、受信し
た欠陥からの反射波の状態から欠陥の規模を評価する超
音波による欠陥規模評価方法において、 前記欠陥から探傷面または超音波探触子走査面に向けた
垂線を検出し、 この垂線に対して前記超音波探触子の走査方向の上流側
および下流側の一方で超音波探触子を走査して欠陥に対
して超音波ビームを照射し、 受信した超音波ビームの欠陥からの反射波の強度分布を
求め、 求められた反射波の強度分布のピークと前記垂線間の距
離から欠陥の規模を評価すること、を特徴とする超音波
による欠陥規模評価方法。 - 【請求項3】 前記照射される超音波ビームは、集束ビ
ームであることを特徴とする請求項1または2記載の超
音波による欠陥規模評価方法。 - 【請求項4】 前記超音波探触子は、アレイ探触子であ
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に
記載の超音波による欠陥規模評価方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8083944A JPH09274019A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 超音波による欠陥規模評価方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8083944A JPH09274019A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 超音波による欠陥規模評価方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09274019A true JPH09274019A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13816703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8083944A Pending JPH09274019A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 超音波による欠陥規模評価方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09274019A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001194348A (ja) * | 2000-01-06 | 2001-07-19 | Nikko Kensa Service Kk | ロールの剥離検査方法 |
JP2014041067A (ja) * | 2012-08-23 | 2014-03-06 | Hitachi Ltd | 超音波探傷方法及び装置 |
FR3027384A3 (fr) * | 2014-10-21 | 2016-04-22 | Renault Sa | Procede d'estimation du diametre d'une soudure |
-
1996
- 1996-04-05 JP JP8083944A patent/JPH09274019A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001194348A (ja) * | 2000-01-06 | 2001-07-19 | Nikko Kensa Service Kk | ロールの剥離検査方法 |
JP2014041067A (ja) * | 2012-08-23 | 2014-03-06 | Hitachi Ltd | 超音波探傷方法及び装置 |
FR3027384A3 (fr) * | 2014-10-21 | 2016-04-22 | Renault Sa | Procede d'estimation du diametre d'une soudure |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2626026C (en) | Ultrasonic testing system and ultrasonic testing technique for pipe member | |
EP2124045B1 (en) | Tubular object ultrasonic test device and ultrasonic test method | |
JP3861833B2 (ja) | 超音波検査方法及び装置 | |
JP2020524797A (ja) | 複雑な形状を有する管状製品の非破壊検査 | |
JP4166222B2 (ja) | 超音波探傷方法及び装置 | |
JP4600335B2 (ja) | 超音波検査方法及び装置 | |
JP3778004B2 (ja) | 電波が伝播できる検査対象の検査装置 | |
Gebhardt | Improvement of ultrasonic testing by phased arrays | |
JPH09274019A (ja) | 超音波による欠陥規模評価方法 | |
JP3165888B2 (ja) | 超音波探傷方法及び超音波探傷装置 | |
JP2007248403A (ja) | 水浸用アレイプローブ装置 | |
US4825423A (en) | Method of measuring microcrack depth | |
JP2007085949A (ja) | 超音波による組織変化の検出方法及び検出装置 | |
JP2018136252A (ja) | 超音波検査装置、それを備えた超音波検査システム、及び超音波検査方法並びにプログラム | |
CA2188705A1 (en) | Method and apparatus for exciting bulk acoustic wave | |
JP2966515B2 (ja) | 超音波検査方法及び超音波検査装置 | |
JP2824860B2 (ja) | 超音波表面状態測定装置 | |
JPH05288723A (ja) | ピッチキャッチ式超音波探傷方法 | |
JPH0419558A (ja) | 超音波探傷試験における画像処理方法 | |
Lam et al. | Flaw characterization based on diffraction of ultrasonic waves | |
JP2007205959A (ja) | 超音波探傷装置用の探触子ユニット、及び、超音波探傷法によるき裂深さの推測方法 | |
JPH08211028A (ja) | 超音波探傷方法および装置 | |
Uchida et al. | Availability study of a phased array ultrasonic technique | |
KR20020011662A (ko) | 레이저 유도 초음파를 이용하여 금속재의 내부 결함을측정하는 방법 | |
US4620443A (en) | Low frequency acoustic microscope |