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JPH09273099A - 遮光紙用水性顔料分散液 - Google Patents

遮光紙用水性顔料分散液

Info

Publication number
JPH09273099A
JPH09273099A JP8084972A JP8497296A JPH09273099A JP H09273099 A JPH09273099 A JP H09273099A JP 8084972 A JP8084972 A JP 8084972A JP 8497296 A JP8497296 A JP 8497296A JP H09273099 A JPH09273099 A JP H09273099A
Authority
JP
Japan
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paper
light
shielding
pigment
dispersion
Prior art date
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Pending
Application number
JP8084972A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuro Oizumi
哲朗 大泉
Kosaku Tsuji
幸策 辻
Hisao Tanaka
久夫 田中
Tsutomu Fujigamori
勉 藤ヶ森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP8084972A priority Critical patent/JPH09273099A/ja
Priority to US08/825,501 priority patent/US5856398A/en
Priority to DE69714501T priority patent/DE69714501T2/de
Priority to EP97105538A priority patent/EP0801173B1/en
Priority to KR1019970012668A priority patent/KR970070336A/ko
Publication of JPH09273099A publication Critical patent/JPH09273099A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H19/00Coated paper; Coating material
    • D21H19/36Coatings with pigments
    • D21H19/38Coatings with pigments characterised by the pigments
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H21/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties
    • D21H21/14Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties characterised by function or properties in or on the paper
    • D21H21/28Colorants ; Pigments or opacifying agents
    • D21H21/285Colorants ; Pigments or opacifying agents insoluble
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H19/00Coated paper; Coating material
    • D21H19/36Coatings with pigments
    • D21H19/44Coatings with pigments characterised by the other ingredients, e.g. the binder or dispersing agent
    • D21H19/56Macromolecular organic compounds or oligomers thereof obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D21H19/58Polymers or oligomers of diolefins, aromatic vinyl monomers or unsaturated acids or derivatives thereof

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生が容易で古紙としての品質が高く、塗工
することにより遮光性を付与することができる、水性顔
料分散液を提供すること。 【解決手段】 粒子の総個数の80%以上が1〜30μ
mの最大径を有する黒鉛を2〜50重量%、有色顔料を
2〜60重量%、白色顔料を10〜90重量%からなる
顔料組成物、水性樹脂、及び水からなる遮光紙用水性顔
料分散液。有色顔料および白色顔料の比重が2.0〜
6.0g/cm3 である上記遮光紙用水性顔料分散液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光材料、食品、医
薬剤等を包装する紙基材等に塗工、または印刷をし、遮
光性能を付与することに加え、古紙としての再生工程が
平易な遮光紙を与える水性顔料分散液に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】感光材料や光により変質する物質を光か
ら保護し包装する遮光性を有する紙基材には、従来、代
表的な二種の方法があり、その一つは原紙にアルミニウ
ム箔とポリオレフィン系樹脂をラミネートしたもの、ま
た二つめは遮光顔料としてカーボンブラックを用いるも
ので、ポリオレフィン系樹脂を原紙にラミネートしたも
の、あるいは更にカーボンブラックを紙に漉き込んだ黒
色原紙にポリオレフィン系樹脂をラミネートしたものな
どが用いられている。しかしながら、これらの何れのも
のも、古紙として回収使用する際の離解性、及び紙繊維
と顔料との分離性が極端に悪く、再利用化が困難で、焼
却処分または産業廃棄物として埋め立て処分しなければ
ならなかった。
【0003】上記の欠点を改良し、遮光性、及び離解性
に優れた紙及びその製造方法としては、カーボンブラッ
ク等の無機顔料を紙に漉き込んだ原紙や、カーボンブラ
ック等の無機顔料の塗工層又はアルミニウムペースト等
の蒸着層を設けた原紙表面に、アクリル系エマルジョン
とワックス系エマルジョンの混合液を塗工したもの(特
開平6−184987号)、更にカーボンブラック、ア
ルミニウムペースト等の無機顔料を主成分として含有す
る遮光層、及びアクリル系エマルジョンとワックス系エ
マルジョンを含有する防湿層を紙支持体に設けたもの
(特開平7−82691号)などが知られている。しか
しながら、それぞれの方法によって製造される遮光性を
有する紙基材は、原紙を繊維状に解離する離解性は得ら
れているが、古紙として回収し、再利用する際の再生性
が充分なものでなく、実用的なものではなかった。
【0004】カーボンブラックを用いたものは、脱墨工
程を用いなければカーボンブラックを除去出来ないの
で、脱墨工程を行えない、例えば一般の多数の段ボール
紙メーカーなどでは、再生した紙表面にカーボンブラッ
クが浮き出たものとなり、再生紙の商品価値が低下し、
実用的な再利用が出来ないものであった。また、アルミ
ニウムペーストを用いているものは、脱墨工程において
もアルミニウム粉を除去出来ず、アルミニウム粉の混入
が避けられないため再利用できないものであった。従来
の古紙の脱墨工程は脱インキ法として、インキ粒子を気
泡に接着して浮上分離するフローテーション法、適当な
ろ過洗浄機を用いた洗浄しやすい状態にインキ粒子を安
定化させる界面活性剤とデッカーマシンや傾斜スクリー
ンの組み合わせで行われる洗浄法、フローテーション法
と洗浄法を併用した折衷法が知られている。フローテー
ション法は歩留りが高く、再生用水の循環使用により水
の使用量が洗浄法に比較して四分の一以下と少なく有利
であるが、洗浄法を用いたものよりは品質的に劣る。一
方、洗浄法は洗浄水浄化設備が一般的に必要となる上、
薬品代等がかかるためコスト面で不利である。
【0005】また、カーボンブラックを用いているもの
は、表面が黒色であるため、印刷や印字が出来ないもの
であり、印刷適性を改善するためには、白色処理をする
か、印刷可能紙の張り合わせ等を行う必要があった。
尚、更に上記の欠点を改良し、遮光性、防湿性及びリサ
イクル適性に優れた紙及びその製造方法としては、ベン
ジジンエロー等の黄色顔料等を主成分とする遮光層、及
び合成ゴム系ラテックス又は樹脂系ラテックスとワック
ス系エマルジョンを含有する防湿層を紙支持体に設けた
もの(特開平7−1676号)が知られているが、この
方法により得られる遮光性は、PS版の包装材料として
必要なジアゾ感光材料の感光波長である250〜500
nmに限定されるものであり、アルミニウム箔やカーボ
ンブラックのように紫外線から赤外線までの広い範囲の
波長域の光を遮断するものではなかった。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑み、なされた
ものであり、アルミニウム、カーボンブラック及びプラ
スチックフィルムを使用することなく、優れた遮光性、
かつ古紙回収性としての離解性、及び再利用する際に容
易な再生性を付与させた遮光紙が得られる遮光紙用分散
体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】本発明は、粒子の総個数の80%以上が1
〜30μmの最大径を有する黒鉛を2〜50重量%、有
色顔料を2〜60重量%、白色顔料を10〜90重量%
からなる顔料組成物、水性樹脂、及び水からなる遮光紙
用水性顔料分散液に関する。更に本発明は、有色顔料お
よび白色顔料の比重が2.0〜6.0g/cm3である
上記遮光紙用水性顔料分散液に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、黒鉛の配合量は
顔料組成物中2〜50重量%である。黒鉛の添加量を2
重量%未満とすると充分な遮光性能が得られず、50重
量%を超えると分散液としての安定性が不足する。有色
顔料の添加は彩度向上に効果があり、2から60重量%
添加しており、求められる色相の観点から好ましくは1
5から50重量%である。白色顔料は隠蔽性付与のため
10から90重量%添加しており、好ましくは15から
40重量%である。
【0009】本発明の黒鉛としては鱗片状のものが十分
な遮光性を示す。鱗片状のものとしては粒子の最大径が
1から30μmで、好ましくは1.5から8μmの範囲
である。また粒子を長方形と見立てた場合、二辺のうち
の長い方の一辺の長さが最大径の三分の一以上であるこ
とを特徴とする。最大径が1μm未満だと生産性が悪く
なることに加え、明度指数L*が低くなり遮光紙表面へ
の印刷、印字が難しくなる。また30μmより大きいと
粒子の配向性が不均一となり充分な遮光性が得られない
上に、塗膜の表面平滑性が失われ用途によっては商品価
値の低いものとなる。本発明の粒子の粒径はレーザー散
乱による測定値が採用される。
【0010】有色顔料としては印刷インキ及び塗料等に
使用される種々の無機顔料、一部の有機顔料が使用可能
である。例えば、有機顔料としては、塩素化フタロシア
ニン顔料(C.I.Pigment Blue 15:
2,Green 7,Green 36)を挙げること
ができ、無機顔料としては、酸化鉄、群青、紺青、酸化
コバルト、ストロンチウムクロメート、チタニウムイエ
ロー、チタンブラック、ジンククロメート、鉄黒、モリ
ブデンレッド、モリブデンホワイト、リトポン、エメラ
ルドグリーン、カドミウムイエロー、カドミウムレッ
ド、コバルトブルー等を挙げることができる。白色顔料
としては、二酸化チタン、亜鉛華、炭酸カルシウム、カ
オリンクレー、硫酸バリウムを挙げることができる。本
発明の顔料組成物からなる遮光材総計の分散液中に占め
る比率は10から80重量%であり、好ましくは25か
ら70重量%である。また、樹脂と遮光材の比率は2.
5から20重量%で、好ましくは5から15重量%であ
る。
【0011】従来の遮光紙用分散液に添加剤を追加し塗
料化、若しくはインキ化し、塗布あるいは印刷した紙基
材を再生する際には、多くのカーボンブラックの比重が
約1.8であり、また一般的に粒子が細かいため再生工
程の液中で沈降せず浮遊してしまいやすい。これに対し
て、本発明の顔料分散液に使用される黒鉛、有色顔料、
及び白色顔料のそれぞれの比重は、2.0〜6.0g/
cm3 であり、比重が2.0g/cm3 未満だと遮光紙
の再生工程の際に黒鉛や顔料の沈降が進まず、紙繊維と
の分離が困難である。また、比重が6.0g/cm3
り大きいと、分散液の安定性が悪くなる。
【0012】に対し、本発明における分散体は顔料成分
の比重の大きな差を用いて沈降させ分離するため、前述
したフローテーション法、あるいは洗浄法よりも容易な
再生工程が可能である。また、本発明における分散体中
の顔料はカーボンブラックに比べ粒子径が一様に大きい
ため、カーボンブラックのように紙に漉き込まれること
が無く、再生し易く、有利である。
【0013】分散液は、黒鉛、有色顔料、白色顔料、分
散樹脂、及び水を混合し、ミキサーにてプレ分散したの
ち、サンドミル等の分散機にて分散することによって得
られる。また、本発明の顔料分散体は、有色顔料および
白色顔料の、種類配合量を適宜選択することによってク
ラフト紙色をはじめ、使用可能な顔料の色相を付与する
ことが可能であり、更にカーボンブラックを使用した場
合は表面が黒色であるため不可能であった塗工紙表面の
印刷や印字ができる。
【0014】本発明に於いて使用し得る水性樹脂は、例
えば、アクリルコポリマー、アクリル−スチレンコポリ
マー等の共重合体や、自己架橋型アクリル系共重合体等
の各種水性樹脂を使用することが出来、これらは水に溶
解状態でもエマルジョンの状態でも良い。尚、具体的に
はこれらの樹脂は、スチレン及びスチレン誘導体、アク
リル酸(メタクリル酸)及びアクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル等のアクリル酸エステルやメタクリル酸エステ
ルなどを共重合したアクリル系コポリマーである。本発
明で使用する塗工基紙は、特に限定されるものでなく、
一般に使用される紙の使用が可能であるが、平滑性が高
くて緻密な面を有するものや、高い表面サイズ度を有す
る紙が好ましい。
【0015】塗工方法は、一般に使用されているバーコ
ーター、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロー
ルコーター等の一般的な塗工方式のものが使用できる。
更に、印刷分野でも一般的な方法が使用可能である。ま
た、乾燥温度は、特に制限されるものではないが、塗工
層には遮光層のほか様々な機能をもつ層が包含されるた
め、他の層で使用するワックスの融点若しくは、それ以
上の温度とすることが好ましく、乾燥時間との兼ね合い
から、経験的に70℃〜150℃で乾燥すれば、遮光層
の性能になんら問題は無い。このようにして得られた本
発明の塗工することによって遮光性を付与し、再生工程
が容易である遮光紙を与える、水性顔料分散液は、カー
ボンブラックやアルミニウムペーストを使用せず、古紙
として再利用するには抄紙機のロール汚れが発生し難い
と共に、再生紙の色相はクラフト紙の色相と大差なく、
外観的な商品価値に問題がないものである。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例に従って更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。ま
た、実施例、比較例の遮光性の結果を表1に、色相測定
の結果と再生性の評価結果を表2にそれぞれ示した。
【0017】
【実施例1】粒子の総個数の85%が3〜7.5μmの
最大径を有する黒鉛(比重2.7g/cm3 )を16.
7重量部、有色顔料としてベンガラ(日本弁柄工業株式
会社製;商品名EP−40、比重5.0g/cm3 )を
16.7重量部、及び黄色酸化鉄(チタン工業株式会社
製;商品名タロックス LL−XLO、比重4.0g/
cm3 )を33.3重量部,白色顔料として二酸化チタ
ン(石原産業株式会社製;商品名タイペーク R−93
0)を33.3重量部を顔料成分とし、スチレン・アク
リル樹脂(ジョンソンポリマー株式会社製;商品名ジョ
ンクリル68)を60:5.6(=顔料分:樹脂分)の
割合で共にサンドミルにて分散液を作成した。上記分散
体をエマルジョン(東洋インキ製造株式会社製;商品名
トークリルPC−52)と5:3.2の割合で混合し塗
工液料を調製し、PETフィルムに塗膜の厚さを24μ
mとなるように自動バーコーターで塗布し、遮光フィル
ムを得た。得られた遮光フィルムの900〜250nm
の透過率は表1に示す様に、各波長で透過率が0.5以
下であり、感光材料等を包装するのに充分な遮光性を示
すものであった。
【0018】続いて上記塗工液をクラフト紙に、自動バ
ーコーターで先と同様に塗工し、乾燥し、遮光紙を得
た。この遮光紙の明度指数L*は49.7であった。更
に、この遮光紙を細かく裁断した後、4%水酸化ナトリ
ウム水溶液を添加して60℃で一時間加熱した。この溶
液をミキサーにかけ完全に繊維化した後、その検液を静
置すると、遮光材の顔料がほぼ完全に沈降し、紙繊維と
の分離が非常に容易であった。この得られた紙料を用い
て、再生紙(手すき紙)を作成し、評価した。再生紙の
表面を観察した結果、色相はクラフト原紙の色相に比べ
て大きな差はなく、再生紙の外観的な商品価値には問題
が無かった。これらの結果は古紙の再利用化が極めて実
用的であることを実証するものである。
【0019】
【実施例2】実施例1の分散液の黒鉛を最大径が粒子の
総個数の85%が1〜2.5μmのものに代えた以外は
実施例1と全く同様にして分散液を作成し、遮光フィル
ム及び遮光紙を得た。得られた遮光フィルムの遮光性は
良好であった。また、得られた遮光紙は表2に示した通
り明度指数がL*44.8で実施例1よりやや小さく、
暗い色相であった。
【0020】
【実施例3】実施例1の分散液にベンガラを加えること
なく、黄色酸化鉄を33.3重量部から50重量部にし
た以外は実施例1と全く同様にして分散液を作成し、遮
光フィルム及び遮光紙を得た。得られた遮光フィルムの
遮光性は良好であった。また、得られた遮光紙は表2に
示した通り明度指数がL*53.9で実施例1より大き
く、明るい色相であり、黒色インキによる印刷、印字適
性が実施例1より良好で、再生性も良好であった。
【0021】
【比較例1】実施例1で用いた黒鉛をカーボンブラック
に代えた以外は全て同様にし、遮光フィルム及び遮光紙
を得た。得られた遮光フィルムの900〜200nmの
透過率は表1に示す様に、各波長で透過率が0.50以
下であり、実用上問題の無い遮光性を示した。しかしな
がら、遮光紙の明度指数L*が36.0と黒い色相で、
印刷、印字適性の面で使用不可能であった。更に、遮光
紙の再生性に於いて、ミキサーにかけ完全に繊維化した
後、その検液を静置すると、カーボンブラック以外の顔
料がほぼ完全に沈降したのに対し、カーボンブラックは
沈降せず紙繊維に付着し、得られた再生紙はクラフト原
紙の色に比してかなり暗色であり、脱墨工程が必要であ
った。
【0022】
【比較例2】実施例1の分散液に黒鉛を加えることな
く、二酸化チタンと黄色酸化鉄をそれぞれ33.3重量
部から40重量部、べんがらを16.6重量部から20
重量部にした以外は実施例1と全く同様にして分散液を
作成し、遮光フィルム及び、遮光紙を得た。得られた遮
光フィルムは500〜250nmでは実施例1と同等の
遮光性を示したが、900〜500nmでは表1に示す
とおり十分な性能が得られなかった。
【0023】
【比較例3】粒子の最大径の80%が1μm未満の黒鉛
を用いた以外は実施例1と全て同様にし、遮光フィル
ム、遮光紙を作成した。得られた遮光フィルムの900
〜250nmの透過率は表1に示す様に、各波長で透過
率が0.10以下であり、実施例1と同等の遮光性を示
した。しかしながら、得られた遮光紙の明度指数L*は
39.7と実施例1に比較して暗いもので、印刷、印字
には適さない遮光材料となった。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】尚、実施例、比較例に用いた試験及び評価
方法は次の通りである。 (1)遮光性 自記分光光度計(株式会社日立製作所製U−3400
形)に60φ積分球付属装置(紫外可視近赤外域用)を
取り付けて用いて測定し、250〜500nmおよび5
00〜900nmの光に対する光透過率の最大値で示し
た。
【0027】(2)色相 測色機(日本電色株式会社製Σ80型)を用いて、各遮
光紙の色相を測色した。
【0028】(3)再生性 JIS P 8209 パルプ試験用手抄き紙調整方法
に示されている標準離解機(Tappi標準離解機使
用:3000rpm:東洋テスター工業株式会社製)を
用いて、常温の水道水に約2.5cm角の遮光紙をパル
プ濃度が3%となる量を加えて、遮光紙が完全に単繊維
の集合であるパルプ状になるまでの離解を行った。離解
後のパルプ液を用いて、手抄きウェットシートを角型シ
ートマシン(テスター産業株式会社製)で作製後、再生
紙のシミの数を数え、更に黙視で評価をした。 (4)粒子径測定法 レーザー式回折式粒度分布測定装置(日本電子株式会社
製 HELOS &RODOS)を用いて、乾式で粉体
の粒子径を得た。
【発明の効果】本発明によって、得られる遮光用水性分
散液から得られる遮光紙は感光材料等の包装材料に用い
ると、赤外の領域の一部から可視、紫外領域の一部まで
の光を遮蔽することにより、内容物を保護することがで
きる。また、紙を用いるため産業廃棄物としての環境へ
の影響も軽微であり、更に再生工程が容易で、得られる
再生紙の品質が高いため、特に遮光性が必要とされる感
光材料、感熱記録紙、写真用印画紙、また光等で変成し
やすい食品、医薬品等の包装紙として好適なものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤ヶ森 勉 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子の総個数の80%以上が1〜30μ
    mの最大径を有する黒鉛を2〜50重量%、有色顔料を
    2〜60重量%、白色顔料を10〜90重量%からなる
    顔料組成物、水性樹脂、及び水からなる遮光紙用水性顔
    料分散液。
  2. 【請求項2】 有色顔料および白色顔料の比重が2.0
    〜6.0g/cm3である請求項1記載の遮光紙用水性
    顔料分散液。
JP8084972A 1996-04-08 1996-04-08 遮光紙用水性顔料分散液 Pending JPH09273099A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8084972A JPH09273099A (ja) 1996-04-08 1996-04-08 遮光紙用水性顔料分散液
US08/825,501 US5856398A (en) 1996-04-08 1997-03-31 Aqueous pigment dispersion for light-shielding paper
DE69714501T DE69714501T2 (de) 1996-04-08 1997-04-03 Wässrige Pigmentdispersion für lichtabschirmendes Papier
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KR1019970012668A KR970070336A (ko) 1996-04-08 1997-04-07 차광지용 수성안료 분산액

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JP8084972A JPH09273099A (ja) 1996-04-08 1996-04-08 遮光紙用水性顔料分散液

Publications (1)

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ID=13845550

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EP (1) EP0801173B1 (ja)
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