JPH09272835A - 筆記具用水性インキ - Google Patents
筆記具用水性インキInfo
- Publication number
- JPH09272835A JPH09272835A JP8506996A JP8506996A JPH09272835A JP H09272835 A JPH09272835 A JP H09272835A JP 8506996 A JP8506996 A JP 8506996A JP 8506996 A JP8506996 A JP 8506996A JP H09272835 A JPH09272835 A JP H09272835A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- parts
- ink
- weight
- content
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面張力を下げることなく、撥水性樹脂の濡
れ性を向上させることができると共に、筆跡の滲みも抑
制することができる水性インキとする。 【解決手段】 保湿剤を含む水性溶媒中に着色材が溶解
または分散されてなる筆記具用水性インキにおいて、前
記水性溶媒中にメタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル
及びメタクリル酸の3種のモノマー種からなる3元共重
合体エマルジョンが不揮発分換算で0.4〜10.0重
量%溶解または分散されている。
れ性を向上させることができると共に、筆跡の滲みも抑
制することができる水性インキとする。 【解決手段】 保湿剤を含む水性溶媒中に着色材が溶解
または分散されてなる筆記具用水性インキにおいて、前
記水性溶媒中にメタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル
及びメタクリル酸の3種のモノマー種からなる3元共重
合体エマルジョンが不揮発分換算で0.4〜10.0重
量%溶解または分散されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールペン、サイ
ンペン、マーキングペン、万年筆等の筆記具に適用され
る水性インキに関する。
ンペン、マーキングペン、万年筆等の筆記具に適用され
る水性インキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ボールペン、サインペン、マ
ーキングペン、万年筆等に低粘性の水性インキが使用さ
れてきている。
ーキングペン、万年筆等に低粘性の水性インキが使用さ
れてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に水性インキを用いた水性ペンは、インキの流れが、室
温の変化や気圧の変化等の影響を受け易く、インキがペ
ン先から滲み出したり、流れ出したりするという問題が
ある。これを防ぐために、インキの表面張力を上げる
と、インキが流れにくくなるという問題があり、特に、
撥水性樹脂(ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂
等)製の内径8mmφ以下のインキ収納筒内では、水性イ
ンキの表面張力で、水性インキが自己保持してしまい流
れにくくなるという問題がある。
に水性インキを用いた水性ペンは、インキの流れが、室
温の変化や気圧の変化等の影響を受け易く、インキがペ
ン先から滲み出したり、流れ出したりするという問題が
ある。これを防ぐために、インキの表面張力を上げる
と、インキが流れにくくなるという問題があり、特に、
撥水性樹脂(ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂
等)製の内径8mmφ以下のインキ収納筒内では、水性イ
ンキの表面張力で、水性インキが自己保持してしまい流
れにくくなるという問題がある。
【0004】さらに水性インキは、紙面に筆記したとき
に、インキが紙の繊維間に浸透し、筆跡が滲むという問
題がある。従って、本願発明は、表面張力を下げること
なく、インキを流れやすくするために、インキ収納筒
や、インキ誘導芯、ペン芯等に対する濡れ性を向上させ
ると共に、筆跡の滲みも抑制することができる水性イン
キを提供するものである。
に、インキが紙の繊維間に浸透し、筆跡が滲むという問
題がある。従って、本願発明は、表面張力を下げること
なく、インキを流れやすくするために、インキ収納筒
や、インキ誘導芯、ペン芯等に対する濡れ性を向上させ
ると共に、筆跡の滲みも抑制することができる水性イン
キを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】保湿剤を含む水性溶媒中
に着色材が溶解または分散されてなる筆記具用水性イン
キにおいて、前記水性溶媒中にメタクリル酸メチル、ア
クリル酸ブチル及びメタクリル酸の3種のモノマー種か
らなる3元共重合体エマルジョンを溶解または分散させ
ることにより、撥水性樹脂の濡れ性を良くし、同時に筆
跡の滲みのない水性インキとなることが、見いだされ、
本発明を完成させた。
に着色材が溶解または分散されてなる筆記具用水性イン
キにおいて、前記水性溶媒中にメタクリル酸メチル、ア
クリル酸ブチル及びメタクリル酸の3種のモノマー種か
らなる3元共重合体エマルジョンを溶解または分散させ
ることにより、撥水性樹脂の濡れ性を良くし、同時に筆
跡の滲みのない水性インキとなることが、見いだされ、
本発明を完成させた。
【0006】メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル及
びメタクリル酸の3種のモノマー種からなる3元共重合
体エマルジョンは不揮発分換算で0.4重量%以上用い
ることにより、濡れ性を格段に向上させることができ、
特に、2.2%〜2.3重量%混合分散されていると滲
み抑制及び濡れ性に最適である。一方、10.0重量%
を超えると、粘性が上がるため、連続筆記距離が短くな
る。
びメタクリル酸の3種のモノマー種からなる3元共重合
体エマルジョンは不揮発分換算で0.4重量%以上用い
ることにより、濡れ性を格段に向上させることができ、
特に、2.2%〜2.3重量%混合分散されていると滲
み抑制及び濡れ性に最適である。一方、10.0重量%
を超えると、粘性が上がるため、連続筆記距離が短くな
る。
【0007】上記3元共重合体エマルジョンを0.4〜
10.0重量%混合することによる表面張力の変化は、
1dyne/cm以下、粘度変化は、1.0cp以下で
ある。着色材としては、染料及び顔料が用いられ、イン
キ組成中6〜10重量%の範囲で用いられるとよい。
10.0重量%混合することによる表面張力の変化は、
1dyne/cm以下、粘度変化は、1.0cp以下で
ある。着色材としては、染料及び顔料が用いられ、イン
キ組成中6〜10重量%の範囲で用いられるとよい。
【0008】上記成分の他に、必要に応じて、浸透剤が
0〜0.1重量%、界面活性剤が0〜0.1重量%、防
錆剤、防腐剤、防かび剤が0〜1重量%の範囲で用いら
れると良い。表面張力を下げすぎないように、浸透剤、
界面活性剤は小量添加することが望ましい。
0〜0.1重量%、界面活性剤が0〜0.1重量%、防
錆剤、防腐剤、防かび剤が0〜1重量%の範囲で用いら
れると良い。表面張力を下げすぎないように、浸透剤、
界面活性剤は小量添加することが望ましい。
【0009】
実施例1
【表1】 重量部 Water Black 100L(染料) 50.0部 (水 含有量84重量%) エチレングリコール(保湿剤) 30.0部 スコアロール900(浸透剤) 0.1部 (花王石鹸(株),ポリオキシエチレンノニルヘノールエーテル) プライサーフM208B(界面活性剤) 0.1部 (第一工業製薬(株),リン酸エステル) ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 ビオサイド880(防カビ剤、防腐剤) 0.2部 ((株)タイショウテクノス) トリエタノールアミン(PH調整剤) 1.0部 メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル及びメタクリル酸の3種のモノ マー種からなる3元共重合体エマルジョン(不揮発分換算で含有量44.5〜4 7.5重量%,揮発分(水) 含有量55.5〜52.5重量%) 1.0部 水 17.1部
【0010】上記エチレングリコール、スコアロール9
00、プライサーフM208B、ベンゾトリアゾール、
ビオサイド880及びトリエタノールアミンを混合し、
50〜60℃に加温し、攪拌機で20分攪拌、混合し
た。次に攪拌しながら、WaterBlack 100L、水、上記3
元共重合体エマルジョンの順に加え、約30分攪拌後、
ろ過して水性黒インキを得た。
00、プライサーフM208B、ベンゾトリアゾール、
ビオサイド880及びトリエタノールアミンを混合し、
50〜60℃に加温し、攪拌機で20分攪拌、混合し
た。次に攪拌しながら、WaterBlack 100L、水、上記3
元共重合体エマルジョンの順に加え、約30分攪拌後、
ろ過して水性黒インキを得た。
【0011】実施例2
【表2】 重量部 Water Black 100L(染料) 50.0部 (水 含有量84重量%) エチレングリコール(保湿剤) 30.0部 スコアロール900(浸透剤) 0.1部 (花王石鹸(株),ポリオキシエチレンノニルヘノールエーテル) プライサーフM208B(界面活性剤) 0.1部 (第一工業製薬(株),リン酸エステル) ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 ビオサイド880(防カビ剤、防腐剤) 0.2部 ((株)タイショウテクノス) トリエタノールアミン(PH調整剤) 1.0部 メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル及びメタクリル酸の3種のモノ マー種からなる3元共重合体エマルジョン(不揮発分換算で含有量44.5〜4 7.5重量%,揮発分(水) 含有量55.5〜52.5重量%) 5.0部 水 13.1部
【0012】上記エチレングリコール、スコアロール9
00、プライサーフM208B、ベンゾトリアゾール、
ビオサイド880及びトリエタノールアミンを混合し、
50〜60℃に加温し、攪拌機で20分攪拌、混合し
た。次に攪拌しながら、WaterBlack 100L、水、上記3
元共重合体エマルジョンの順に加え、約30分攪拌後、
ろ過して水性黒インキを得た。
00、プライサーフM208B、ベンゾトリアゾール、
ビオサイド880及びトリエタノールアミンを混合し、
50〜60℃に加温し、攪拌機で20分攪拌、混合し
た。次に攪拌しながら、WaterBlack 100L、水、上記3
元共重合体エマルジョンの順に加え、約30分攪拌後、
ろ過して水性黒インキを得た。
【0013】実施例3
【表3】 重量部 Water Black 100L(染料) 50.0部 (水 含有量84重量%) エチレングリコール(保湿剤) 30.0部 スコアロール900(浸透剤) 0.1部 (花王石鹸(株),ポリオキシエチレンノニルヘノールエーテル) プライサーフM208B(界面活性剤) 0.1部 (第一工業製薬(株),リン酸エステル) ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 ビオサイド880(防カビ剤、防腐剤) 0.2部 ((株)タイショウテクノス) トリエタノールアミン(PH調整剤) 1.0部 メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル及びメタクリル酸の3種のモノ マー種からなる3元共重合体エマルジョン(不揮発分換算で含有量44.5〜4 7.5重量%,揮発分(水) 含有量55.5〜52.5重量%) 10.0部 水 8.1部
【0014】上記エチレングリコール、スコアロール9
00、プライサーフM208B、ベンゾトリアゾール、
ビオサイド880及びトリエタノールアミンを混合し、
50〜60℃に加温し、攪拌機で20分攪拌、混合し
た。次に攪拌しながら、WaterBlack 100L、水、上記3
元共重合体エマルジョンの順に加え、約30分攪拌後、
ろ過して水性黒インキを得た。
00、プライサーフM208B、ベンゾトリアゾール、
ビオサイド880及びトリエタノールアミンを混合し、
50〜60℃に加温し、攪拌機で20分攪拌、混合し
た。次に攪拌しながら、WaterBlack 100L、水、上記3
元共重合体エマルジョンの順に加え、約30分攪拌後、
ろ過して水性黒インキを得た。
【0015】実施例4
【表4】 重量部 Water Black 100L(染料) 50.0部 (水 含有量84重量%) エチレングリコール(保湿剤) 30.0部 スコアロール900(浸透剤) 0.1部 (花王石鹸(株),ポリオキシエチレンノニルヘノールエーテル) ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 ビオサイド880(防カビ剤、防腐剤) 0.2部 ((株)タイショウテクノス) トリエタノールアミン(PH調整剤) 1.0部 メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル及びメタクリル酸の3種のモノ マー種からなる3元共重合体エマルジョン(不揮発分換算で含有量44.5〜4 7.5重量%,揮発分(水) 含有量55.5〜52.5重量%) 5.0部 水 13.2部
【0016】上記エチレングリコール、スコアロール9
00、ベンゾトリアゾール、ビオサイド880及びトリ
エタノールアミンを混合し、50〜60℃に加温し、攪
拌機で20分攪拌、混合した。次に攪拌しながら、Wate
r Black 100L、水、上記3元共重合体エマルジョンの順
に加え、約30分攪拌後、ろ過して水性黒インキを得
た。
00、ベンゾトリアゾール、ビオサイド880及びトリ
エタノールアミンを混合し、50〜60℃に加温し、攪
拌機で20分攪拌、混合した。次に攪拌しながら、Wate
r Black 100L、水、上記3元共重合体エマルジョンの順
に加え、約30分攪拌後、ろ過して水性黒インキを得
た。
【0017】実施例5
【表5】 重量部 カーボンブラック(顔料) 8.0部 ジョンクリル62(分散剤) 7.4部 (ジョンソン(株),アクリル・スチレン系分散剤水溶液) エチレングリコール(保湿剤) 10.0部 グリセリン(保湿剤) 20.0部 ノンサールOK−1(潤滑剤) 1.0部 (日本油脂(株),オレイン酸カリウム) ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 ビオサイド880(防カビ剤、防腐剤) 0.2部 ((株)タイショウテクノス) トリエタノールアミン(PH調整剤) 2.0部 メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル及びメタクリル酸の3種のモノ マー種からなる3元共重合体エマルジョン(不揮発分換算で含有量44.5〜4 7.5重量%,揮発分(水) 含有量55.5〜52.5重量%) 1.0部 水 49.9部
【0018】カーボンブラック、ジョンクリル62、エ
チレングリコール及びグリセリンを攪拌機を用いて2時
間予備混合した。次に、サンドミルを使用して16時間
摩砕した後、遠心分離機で粗大粒子を取り除き、ノンサ
ールOK−1、ベンゾトリアゾール、ビオサイド88
0、トリエタノールアミン、上記3元共重合体エマルジ
ョン及び水に攪拌しながら、加え、2時間攪拌後、ろ過
して水性黒インキを得た。
チレングリコール及びグリセリンを攪拌機を用いて2時
間予備混合した。次に、サンドミルを使用して16時間
摩砕した後、遠心分離機で粗大粒子を取り除き、ノンサ
ールOK−1、ベンゾトリアゾール、ビオサイド88
0、トリエタノールアミン、上記3元共重合体エマルジ
ョン及び水に攪拌しながら、加え、2時間攪拌後、ろ過
して水性黒インキを得た。
【0019】実施例6
【表6】 重量部 カーボンブラック(顔料) 8.0部 ジョンクリル62(分散剤) 7.4部 (ジョンソン(株),アクリル・スチレン系分散剤水溶液) エチレングリコール(保湿剤) 10.0部 グリセリン(保湿剤) 20.0部 ノンサールOK−1(潤滑剤) 1.0部 (日本油脂(株),オレイン酸カリウム) ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 ビオサイド880(防カビ剤、防腐剤) 0.2部 ((株)タイショウテクノス) トリエタノールアミン(PH調整剤) 2.0部 メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル及びメタクリル酸の3種のモノ マー種からなる3元共重合体エマルジョン(不揮発分換算で含有量44.5〜4 7.5重量%,揮発分(水) 含有量55.5〜52.5重量%) 5.0部 水 45.9部
【0020】カーボンブラック、ジョンクリル62、エ
チレングリコール及びグリセリンを攪拌機を用いて2時
間予備混合した。次に、サンドミルを使用して16時間
摩砕した後、遠心分離機で粗大粒子を取り除き、ノンサ
ールOK−1、ベンゾトリアゾール、ビオサイド88
0、トリエタノールアミン、上記3元共重合体エマルジ
ョン及び水に攪拌しながら、加え、2時間攪拌後、ろ過
して水性黒インキを得た。
チレングリコール及びグリセリンを攪拌機を用いて2時
間予備混合した。次に、サンドミルを使用して16時間
摩砕した後、遠心分離機で粗大粒子を取り除き、ノンサ
ールOK−1、ベンゾトリアゾール、ビオサイド88
0、トリエタノールアミン、上記3元共重合体エマルジ
ョン及び水に攪拌しながら、加え、2時間攪拌後、ろ過
して水性黒インキを得た。
【0021】実施例7
【表7】 重量部 カーボンブラック(顔料) 8.0部 ジョンクリル62(分散剤) 7.4部 (ジョンソン(株),アクリル・スチレン系分散剤水溶液) エチレングリコール(保湿剤) 10.0部 グリセリン(保湿剤) 20.0部 ノンサールOK−1(潤滑剤) 1.0部 (日本油脂(株),オレイン酸カリウム) ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 ビオサイド880(防カビ剤、防腐剤) 0.2部 ((株)タイショウテクノス) トリエタノールアミン(PH調整剤) 2.0部 メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル及びメタクリル酸の3種のモノ マー種からなる3元共重合体エマルジョン(不揮発分換算で含有量44.5〜4 7.5重量%,揮発分(水) 含有量55.5〜52.5重量%) 10.0部 水 40.9部
【0022】カーボンブラック、ジョンクリル62、エ
チレングリコール及びグリセリンを攪拌機を用いて2時
間予備混合した。次に、サンドミルを使用して16時間
摩砕した後、遠心分離機で粗大粒子を取り除き、ノンサ
ールOK−1、ベンゾトリアゾール、ビオサイド88
0、トリエタノールアミン、上記3元共重合体エマルジ
ョン及び水に攪拌しながら、加え、2時間攪拌後、ろ過
して水性黒インキを得た。
チレングリコール及びグリセリンを攪拌機を用いて2時
間予備混合した。次に、サンドミルを使用して16時間
摩砕した後、遠心分離機で粗大粒子を取り除き、ノンサ
ールOK−1、ベンゾトリアゾール、ビオサイド88
0、トリエタノールアミン、上記3元共重合体エマルジ
ョン及び水に攪拌しながら、加え、2時間攪拌後、ろ過
して水性黒インキを得た。
【0023】比較例1
【表8】 重量部 Water Black 100L(染料) 50.0部 (水 含有量84重量%) エチレングリコール(保湿剤) 30.0部 スコアロール900(浸透剤) 0.1部 (花王石鹸(株),ポリオキシエチレンノニルヘノールエーテル) プライサーフM208B(界面活性剤) 0.1部 (第一工業製薬(株),リン酸エステル) ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 ビオサイド880(防カビ剤、防腐剤) 0.2部 ((株)タイショウテクノス) トリエタノールアミン(PH調整剤) 1.0部 水 18.1部
【0024】上記エチレングリコール、スコアロール9
00、プライサーフM208B、ベンゾトリアゾール、
ビオサイド880及びトリエタノールアミンを混合し、
50〜60℃に加温し、攪拌機で20分攪拌、混合し
た。次に攪拌しながら、WaterBlack 100L、水の順に加
え、約30分攪拌後、ろ過して水性黒インキを得た。
00、プライサーフM208B、ベンゾトリアゾール、
ビオサイド880及びトリエタノールアミンを混合し、
50〜60℃に加温し、攪拌機で20分攪拌、混合し
た。次に攪拌しながら、WaterBlack 100L、水の順に加
え、約30分攪拌後、ろ過して水性黒インキを得た。
【0025】比較例2
【表9】 重量部 カーボンブラック(顔料) 8.0部 ジョンクリル62(分散剤) 7.4部 (ジョンソン(株),アクリル・スチレン系分散剤水溶液) エチレングリコール(保湿剤) 10.0部 グリセリン(保湿剤) 20.0部 ノンサールOK−1(潤滑剤) 1.0部 (日本油脂(株),オレイン酸カリウム) ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 ビオサイド880(防カビ剤、防腐剤) 0.2部 ((株)タイショウテクノス) トリエタノールアミン(PH調整剤) 2.0部 水 50.9部
【0026】カーボンブラック、ジョンクリル62、エ
チレングリコール及びグリセリンを攪拌機を用いて2時
間予備混合した。次に、サンドミルを使用して16時間
摩砕した後、遠心分離機で粗大粒子を取り除き、ノンサ
ールOK−1、ベンゾトリアゾール、ビオサイド88
0、トリエタノールアミン及び水に攪拌しながら、加
え、2時間攪拌後、ろ過して水性黒インキを得た。
チレングリコール及びグリセリンを攪拌機を用いて2時
間予備混合した。次に、サンドミルを使用して16時間
摩砕した後、遠心分離機で粗大粒子を取り除き、ノンサ
ールOK−1、ベンゾトリアゾール、ビオサイド88
0、トリエタノールアミン及び水に攪拌しながら、加
え、2時間攪拌後、ろ過して水性黒インキを得た。
【0027】実施例1〜実施例7及び比較例1〜比較例
2の水性インキをポリプロピレン樹脂製インキ収納筒内
に入れ、濡れ性の効果を見るために、水性インキが下方
に溜まった状態から、静かに反転させて垂直に保持して
その後の経過を観察した。実施例1〜実施例7の水性イ
ンキでは、反転すると同時にインキ収納筒を伝わり、速
やかに上方から下方に移動したのに対し、比較例1及び
比較例2では、インキ収納筒に対する濡れ性が悪いため
に、1時間以上経過しても、水性インキは上方に溜まっ
たまま、落下することがなかった。左右に振動を与える
ことにより、ようやく下方に落下することができた。
2の水性インキをポリプロピレン樹脂製インキ収納筒内
に入れ、濡れ性の効果を見るために、水性インキが下方
に溜まった状態から、静かに反転させて垂直に保持して
その後の経過を観察した。実施例1〜実施例7の水性イ
ンキでは、反転すると同時にインキ収納筒を伝わり、速
やかに上方から下方に移動したのに対し、比較例1及び
比較例2では、インキ収納筒に対する濡れ性が悪いため
に、1時間以上経過しても、水性インキは上方に溜まっ
たまま、落下することがなかった。左右に振動を与える
ことにより、ようやく下方に落下することができた。
【0028】また、各試料インキのうち、実施例1、実
施例2及び比較例1の水性インキを入れたインキ収納筒
を備えたボールペンを用いて、20cm/sの速度で、
ペン先を紙面に垂直に当てて筆記した後、10分経過後
の筆跡の太さを測定したところ、実施例2の水性インキ
の太さを「1」とすると、実施例1の太さは「1.
4」、比較例1の水性インキの太さは「1.8」であっ
た。さらに、比較例1で筆記した筆跡は、筆記した線よ
り垂直方向に細かな線が多数分岐する現象が肉眼で観察
されたが、実施例1及び実施例2で筆記した筆跡には、
かかる細かな分岐線は肉眼でほとんど観察されなかっ
た。
施例2及び比較例1の水性インキを入れたインキ収納筒
を備えたボールペンを用いて、20cm/sの速度で、
ペン先を紙面に垂直に当てて筆記した後、10分経過後
の筆跡の太さを測定したところ、実施例2の水性インキ
の太さを「1」とすると、実施例1の太さは「1.
4」、比較例1の水性インキの太さは「1.8」であっ
た。さらに、比較例1で筆記した筆跡は、筆記した線よ
り垂直方向に細かな線が多数分岐する現象が肉眼で観察
されたが、実施例1及び実施例2で筆記した筆跡には、
かかる細かな分岐線は肉眼でほとんど観察されなかっ
た。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の筆記具用
水性インキでは、組成中のメタクリル酸メチル、アクリ
ル酸ブチル及びメタクリル酸の3種のモノマー種からな
る3元共重合体エマルジョンの作用により、溌水性樹脂
の濡れ性を向上させることができる。従って、例えば、
直液式水性ボールペンにおいて、インキ収納筒、インキ
誘導芯及びペン先へのインキの流れを円滑にでき、また
はインキ収納筒とペン芯間、ペン芯とインキ誘導芯間の
インキの流れを円滑にすることができるので、インキが
チップの先端に溜まる先溜りをなくすことができる。ま
た、同時に筆跡の滲みのない水性インキとすることがで
きる。
水性インキでは、組成中のメタクリル酸メチル、アクリ
ル酸ブチル及びメタクリル酸の3種のモノマー種からな
る3元共重合体エマルジョンの作用により、溌水性樹脂
の濡れ性を向上させることができる。従って、例えば、
直液式水性ボールペンにおいて、インキ収納筒、インキ
誘導芯及びペン先へのインキの流れを円滑にでき、また
はインキ収納筒とペン芯間、ペン芯とインキ誘導芯間の
インキの流れを円滑にすることができるので、インキが
チップの先端に溜まる先溜りをなくすことができる。ま
た、同時に筆跡の滲みのない水性インキとすることがで
きる。
Claims (1)
- 【請求項1】 保湿剤を含む水性溶媒中に着色材が溶解
または分散されてなる筆記具用水性インキにおいて、前
記水性溶媒中にメタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル
及びメタクリル酸の3種のモノマー種からなる3元共重
合体エマルジョンが不揮発分換算で0.4〜10.0重
量%溶解または分散されていることを特徴とする筆記具
用水性インキ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8506996A JPH09272835A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 筆記具用水性インキ |
TW85104814A TW460549B (en) | 1996-04-08 | 1996-04-23 | Ink for writing instruments |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8506996A JPH09272835A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 筆記具用水性インキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09272835A true JPH09272835A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13848348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8506996A Pending JPH09272835A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 筆記具用水性インキ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09272835A (ja) |
TW (1) | TW460549B (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020100730A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用水性インキ組成物 |
JP2020100731A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | 株式会社パイロットコーポレーション | 水性ボールペン用インキ組成物およびそれを用いた水性ボールペン |
US11560490B2 (en) | 2017-10-25 | 2023-01-24 | Kabushiki Kaisha Pilot Corporation | Water-based ink composition for ballpoint pen and water-based ballpoint pen using the same |
-
1996
- 1996-04-08 JP JP8506996A patent/JPH09272835A/ja active Pending
- 1996-04-23 TW TW85104814A patent/TW460549B/zh active
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11560490B2 (en) | 2017-10-25 | 2023-01-24 | Kabushiki Kaisha Pilot Corporation | Water-based ink composition for ballpoint pen and water-based ballpoint pen using the same |
JP2020100730A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用水性インキ組成物 |
JP2020100731A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | 株式会社パイロットコーポレーション | 水性ボールペン用インキ組成物およびそれを用いた水性ボールペン |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW460549B (en) | 2001-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH10176130A (ja) | 水性インキ組成物 | |
JPH09272835A (ja) | 筆記具用水性インキ | |
JPH01252681A (ja) | 水性消去性マーキングペンインキ組成物 | |
JP3305809B2 (ja) | 水性ボールペン用インキ組成物 | |
JP3108541B2 (ja) | 筆記用具用水性インキ組成物 | |
JP2699179B2 (ja) | 筆記用水性インキ組成物 | |
JP2001152069A (ja) | ボールペン用油性インキ組成物 | |
JP2006083267A (ja) | 水性インキ組成物 | |
JPH01289881A (ja) | 筆記板用マーキングインキ | |
JP2004330456A (ja) | 油性筆記具 | |
JP7210264B2 (ja) | 筆記具用水性インキ組成物 | |
JP4063859B2 (ja) | 水性インキ組成物用水性顔料分散体、その製造方法および水性インキ組成物 | |
JP3338222B2 (ja) | 直液ノック式水性ボールペン用インキ | |
JPH04332776A (ja) | 消去性インキ組成物 | |
JP2920570B2 (ja) | 水性ボールペン用インキ組成物 | |
JPH0588749B2 (ja) | ||
JPS6072968A (ja) | 水性顔料インキ | |
JP3938329B2 (ja) | 水性顔料分散体、その製造方法および水性インキ組成物 | |
JPH06220390A (ja) | 水性ボールペン用インキ | |
JP7325183B2 (ja) | 水性ボールペン用インキ組成物およびそれを用いた水性ボールペン | |
JP2003138192A (ja) | 筆記板用水性インキ | |
JP6730564B2 (ja) | 消去性着色剤組成物 | |
JP3074333B2 (ja) | 筆記具用水性インキ | |
JP2024047660A (ja) | 水性顔料インキ組成物 | |
JPH08120206A (ja) | 水性ボールペン用蛍光インキ組成物 |