JPH09268705A - スリーブ式鉄筋継手金物用誘導管 - Google Patents
スリーブ式鉄筋継手金物用誘導管Info
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- JPH09268705A JPH09268705A JP9737396A JP9737396A JPH09268705A JP H09268705 A JPH09268705 A JP H09268705A JP 9737396 A JP9737396 A JP 9737396A JP 9737396 A JP9737396 A JP 9737396A JP H09268705 A JPH09268705 A JP H09268705A
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Landscapes
- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スリーブ式鉄筋継手のスリーブのモルタル注
入口および排出口に嵌合して取り付ける誘導管の改良。
従来の誘導管使用の際必要であったホールシールの嵌着
およびゴム栓の嵌め込みを不要ならしめて作業工程の改
善を図る。 【構成】 誘導管開放端に蓋体を付着させることを特徴
とするが、該蓋体は注入口誘導管においては切り込み5
を設けた円盤状蓋体4である。また、排出口誘導管にお
いてはモルタルの細骨材の通過を妨げるサイズの間隙が
設けられた円盤状蓋体である。
入口および排出口に嵌合して取り付ける誘導管の改良。
従来の誘導管使用の際必要であったホールシールの嵌着
およびゴム栓の嵌め込みを不要ならしめて作業工程の改
善を図る。 【構成】 誘導管開放端に蓋体を付着させることを特徴
とするが、該蓋体は注入口誘導管においては切り込み5
を設けた円盤状蓋体4である。また、排出口誘導管にお
いてはモルタルの細骨材の通過を妨げるサイズの間隙が
設けられた円盤状蓋体である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモルタル式鉄筋固着手段
を少なくとも一方に備えた鉄筋継手金物であるスリーブ
式鉄筋継手の該固着手段であるスリーブに設けられてい
るモルタル注入口およびモルタル排出口に装着する誘導
管に関するものである。
を少なくとも一方に備えた鉄筋継手金物であるスリーブ
式鉄筋継手の該固着手段であるスリーブに設けられてい
るモルタル注入口およびモルタル排出口に装着する誘導
管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋継手金物は同軸上向かい合う二つの
鉄筋固着手段を設けた金物であって、該鉄筋固着手段と
しては螺着、ビス止め、外披薄肉円筒圧着によるカプラ
ー止め、溶接等の各種固着手段が利用されているが、こ
の中にモルタル式鉄筋固着手段がある。該固着手段は、
スリーブと称する筒体内に挿入されている鉄筋端部を該
スリーブ内に充填したモルタルの硬化によりスリーブ内
に固着する鉄筋固着手段である。向かい合う二つの固着
手段が共にモルタル式であるものをフルスリーブ継手と
いい、一方がモルタル式、他方がそれ以外の固着手段
(通常、螺着式)であるものをハーフスリーブ継手とい
い、両者総称してスリーブ式鉄筋継手という。なお、フ
ルスリーブについては特公平5−61422号公報等、
ハーフスリーブ継手については特開平6−322822
号公報等に開示されている。
鉄筋固着手段を設けた金物であって、該鉄筋固着手段と
しては螺着、ビス止め、外披薄肉円筒圧着によるカプラ
ー止め、溶接等の各種固着手段が利用されているが、こ
の中にモルタル式鉄筋固着手段がある。該固着手段は、
スリーブと称する筒体内に挿入されている鉄筋端部を該
スリーブ内に充填したモルタルの硬化によりスリーブ内
に固着する鉄筋固着手段である。向かい合う二つの固着
手段が共にモルタル式であるものをフルスリーブ継手と
いい、一方がモルタル式、他方がそれ以外の固着手段
(通常、螺着式)であるものをハーフスリーブ継手とい
い、両者総称してスリーブ式鉄筋継手という。なお、フ
ルスリーブについては特公平5−61422号公報等、
ハーフスリーブ継手については特開平6−322822
号公報等に開示されている。
【0003】スリーブ式鉄筋継手は、プレキャスト鉄筋
コンクリート(以下PCと略記)部材内に該部材主鉄筋
端部に連結されて埋設され接合相手方PC部材主鉄筋と
の接合に利用する態様で使用される。以下、これを図6
により説明する。図6はフルスリーブ継手13が下端部に
埋設されているPC壁部材12の小口方向から見た縦断図
である。フルスリーブ継手13は両端に開口を有する細長
い中空筒体(スリーブという)を本体とするものであっ
て図示を省略してあるがその内壁面上にはこれを周回す
る環状突起が多数設けられている。スリーブの下端開口
近くには注入口14、上端開口近くには排出口15が設けら
れている。これらはスリーブ長軸に垂直にスリーブ外壁
面から短く突出している呼び出し部を有している。これ
ら呼び出し部に注入口誘導管16または排出口誘導管17が
嵌合により装着され、これら誘導管はPC壁部材12の側
壁に開口している。なお、図示してないが呼び出し部の
奥には誘導管が所定位置を越えてスリーブ内部へ深く挿
入されないように適当なストッパーが設けられている。
PC部材主鉄筋18の下端部はフルスリーブ継手の上端開
口を通って継手ほぼ中央に達するまで挿入されている。
この上端開口と挿入鉄筋との間の隙間をシールするため
ゴム製のラバープラグ19が取り付けられている。継手の
下端開口はPC部材下端面に開口している。
コンクリート(以下PCと略記)部材内に該部材主鉄筋
端部に連結されて埋設され接合相手方PC部材主鉄筋と
の接合に利用する態様で使用される。以下、これを図6
により説明する。図6はフルスリーブ継手13が下端部に
埋設されているPC壁部材12の小口方向から見た縦断図
である。フルスリーブ継手13は両端に開口を有する細長
い中空筒体(スリーブという)を本体とするものであっ
て図示を省略してあるがその内壁面上にはこれを周回す
る環状突起が多数設けられている。スリーブの下端開口
近くには注入口14、上端開口近くには排出口15が設けら
れている。これらはスリーブ長軸に垂直にスリーブ外壁
面から短く突出している呼び出し部を有している。これ
ら呼び出し部に注入口誘導管16または排出口誘導管17が
嵌合により装着され、これら誘導管はPC壁部材12の側
壁に開口している。なお、図示してないが呼び出し部の
奥には誘導管が所定位置を越えてスリーブ内部へ深く挿
入されないように適当なストッパーが設けられている。
PC部材主鉄筋18の下端部はフルスリーブ継手の上端開
口を通って継手ほぼ中央に達するまで挿入されている。
この上端開口と挿入鉄筋との間の隙間をシールするため
ゴム製のラバープラグ19が取り付けられている。継手の
下端開口はPC部材下端面に開口している。
【0004】下方PC部材主鉄筋の上方に突き出て露出
している上端部(図示してない)が埋設継手内に収容さ
れるようにPC壁部材12を建入れた後、注入口誘導管を
利用してモルタルを埋設継手内に注入する。モルタルは
継手内を上昇して排出口誘導管を通って部材外部に溢れ
出る。充填モルタルの硬化により埋設継手内で上下PC
部材の主鉄筋どうしが接合されて上下部材の接合が行わ
れる。なお、ハーフスリーブを使用するときは、そのス
リーブ部が部材下端面に開口するよう埋設される。そし
て部材主鉄筋の下端部は継手の上半部であるたの鉄筋固
着手段(通常、螺着)に固着されている。
している上端部(図示してない)が埋設継手内に収容さ
れるようにPC壁部材12を建入れた後、注入口誘導管を
利用してモルタルを埋設継手内に注入する。モルタルは
継手内を上昇して排出口誘導管を通って部材外部に溢れ
出る。充填モルタルの硬化により埋設継手内で上下PC
部材の主鉄筋どうしが接合されて上下部材の接合が行わ
れる。なお、ハーフスリーブを使用するときは、そのス
リーブ部が部材下端面に開口するよう埋設される。そし
て部材主鉄筋の下端部は継手の上半部であるたの鉄筋固
着手段(通常、螺着)に固着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スリーブ式鉄筋継手を
埋設したPC部材の製作に当たっては誘導管の継手呼び
出し部に嵌合される側の端部(嵌合端という)と反対側
の端部(開放端という)の開口にはポリエチレンのよう
な可撓性材料からなる皿状のホールシールと称されるシ
ール体を嵌着して型枠内に打設されたコンクリートのノ
ロ成分の侵入を防止する。このホールシールはPC部材
完成後取り外さなければならないが、この取り外し作業
が意外に面倒であるし、時として作業中誤ってホールシ
ールを誘導管の奥の方に押し込んでしまってその取り出
しに苦慮することさえある。
埋設したPC部材の製作に当たっては誘導管の継手呼び
出し部に嵌合される側の端部(嵌合端という)と反対側
の端部(開放端という)の開口にはポリエチレンのよう
な可撓性材料からなる皿状のホールシールと称されるシ
ール体を嵌着して型枠内に打設されたコンクリートのノ
ロ成分の侵入を防止する。このホールシールはPC部材
完成後取り外さなければならないが、この取り外し作業
が意外に面倒であるし、時として作業中誤ってホールシ
ールを誘導管の奥の方に押し込んでしまってその取り出
しに苦慮することさえある。
【0006】埋設継手内にモルタルを注入するとき、P
C部材側壁に開口している注入口誘導管の開放端開口に
注入ポンプ吐出筒先を挿入して注入を行う。そして同じ
く部材側壁に開口している排出口誘導管の開放端開口か
らモルタルが溢れ出てきたらポンプ運転を止め、吐出筒
先を抜くと同時に継手内のモルタルが流下しないように
該開口にゴム栓を嵌める。ゴム栓は排出口誘導管の開放
端開口にも嵌める。このゴム栓はモルタル固化後(通
常、翌日)取り外し、ゴム栓跡の凹部をモルタルで埋め
戻す。現在、モルタルの注入は専門業者が行っている
が、このような後始末だけのために同一現場に翌日も入
らなければならないことは該業者にとり作業工程編成上
負担が大きい。
C部材側壁に開口している注入口誘導管の開放端開口に
注入ポンプ吐出筒先を挿入して注入を行う。そして同じ
く部材側壁に開口している排出口誘導管の開放端開口か
らモルタルが溢れ出てきたらポンプ運転を止め、吐出筒
先を抜くと同時に継手内のモルタルが流下しないように
該開口にゴム栓を嵌める。ゴム栓は排出口誘導管の開放
端開口にも嵌める。このゴム栓はモルタル固化後(通
常、翌日)取り外し、ゴム栓跡の凹部をモルタルで埋め
戻す。現在、モルタルの注入は専門業者が行っている
が、このような後始末だけのために同一現場に翌日も入
らなければならないことは該業者にとり作業工程編成上
負担が大きい。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の事情に鑑
み、ホールシールの使用を省略でき、かつモルタル注入
後のゴム栓嵌め込みを不要とできる誘導管の提供を目的
としたもので、以下に述べるように誘導管の開放端開口
を特殊な構造とすることによりこの目的を達成し得たも
のである。
み、ホールシールの使用を省略でき、かつモルタル注入
後のゴム栓嵌め込みを不要とできる誘導管の提供を目的
としたもので、以下に述べるように誘導管の開放端開口
を特殊な構造とすることによりこの目的を達成し得たも
のである。
【0008】本発明における注入口誘導管は、筒体であ
るスリーブ内に挿入されている鉄筋端部を該スリーブ内
に充填したモルタルの硬化によりスリーブ内に固着する
鉄筋固着手段であるモルタル式鉄筋固着手段を少なくと
も一方に備えた鉄筋継手金物であるスリーブ式鉄筋継手
の該スリーブ側壁に設けられている注入口および排出口
に嵌合により取り付けられる誘導管のうち、注入口に取
り付けられる注入口誘導管が、その注入口に嵌合される
側の端部である嵌合端と反対側の端部である開放端の開
口に、可撓性材料よりなり、円盤状本体を有し、該円盤
状本体の中心から放射状に切り込みが設けられていて該
切り込みにより円盤が切り込みと同数の切片に分かれて
いる注入蓋体が付着している構造である、ことを特徴と
するスリーブ式鉄筋継手金物用誘導管、である。
るスリーブ内に挿入されている鉄筋端部を該スリーブ内
に充填したモルタルの硬化によりスリーブ内に固着する
鉄筋固着手段であるモルタル式鉄筋固着手段を少なくと
も一方に備えた鉄筋継手金物であるスリーブ式鉄筋継手
の該スリーブ側壁に設けられている注入口および排出口
に嵌合により取り付けられる誘導管のうち、注入口に取
り付けられる注入口誘導管が、その注入口に嵌合される
側の端部である嵌合端と反対側の端部である開放端の開
口に、可撓性材料よりなり、円盤状本体を有し、該円盤
状本体の中心から放射状に切り込みが設けられていて該
切り込みにより円盤が切り込みと同数の切片に分かれて
いる注入蓋体が付着している構造である、ことを特徴と
するスリーブ式鉄筋継手金物用誘導管、である。
【0009】また、本発明における排出口誘導管は、筒
体であるスリーブ内に挿入されている鉄筋端部を該スリ
ーブ内に充填したモルタルの硬化によりスリーブ内に固
着する鉄筋固着手段であるモルタル式鉄筋固着手段を少
なくとも一方に備えた鉄筋継手金物であるスリーブ式鉄
筋継手の該スリーブ側壁に設けられている注入口および
排出口に嵌合により取り付けられる誘導管のうち、排出
口に取り付けられる排出口誘導管が、その排出口に嵌合
される側の端部である嵌合端と反対側の端部である開放
端の開口に、円盤状本体を有し、モルタルの中の細骨材
の通過を阻止できるサイズの間隙が多数設けられている
排出蓋体が付着している構造である、ことを特徴とする
スリーブ式鉄筋継手金物用誘導管、である。
体であるスリーブ内に挿入されている鉄筋端部を該スリ
ーブ内に充填したモルタルの硬化によりスリーブ内に固
着する鉄筋固着手段であるモルタル式鉄筋固着手段を少
なくとも一方に備えた鉄筋継手金物であるスリーブ式鉄
筋継手の該スリーブ側壁に設けられている注入口および
排出口に嵌合により取り付けられる誘導管のうち、排出
口に取り付けられる排出口誘導管が、その排出口に嵌合
される側の端部である嵌合端と反対側の端部である開放
端の開口に、円盤状本体を有し、モルタルの中の細骨材
の通過を阻止できるサイズの間隙が多数設けられている
排出蓋体が付着している構造である、ことを特徴とする
スリーブ式鉄筋継手金物用誘導管、である。
【0010】まずスリーブ式鉄筋継手の注入口に嵌合し
て取り付ける本発明の注入口誘導管につき図1〜3を用
いて説明する。図1において注入口誘導管1は通常塩ビ
やポリエチのようなプラスチック管であって、スリーブ
式鉄筋継手の注入口の呼び出し部に嵌合すべき端部であ
る嵌合端2とその反対側の端部である開放端3を有して
いる。嵌合端2には嵌合に適した構造(例えば、ネジ切
り、テーパー付け、突条または凹条付き等)が形成され
ていてもよい。開放端3の開口には注入蓋体4が嵌着に
より付着している。
て取り付ける本発明の注入口誘導管につき図1〜3を用
いて説明する。図1において注入口誘導管1は通常塩ビ
やポリエチのようなプラスチック管であって、スリーブ
式鉄筋継手の注入口の呼び出し部に嵌合すべき端部であ
る嵌合端2とその反対側の端部である開放端3を有して
いる。嵌合端2には嵌合に適した構造(例えば、ネジ切
り、テーパー付け、突条または凹条付き等)が形成され
ていてもよい。開放端3の開口には注入蓋体4が嵌着に
より付着している。
【0011】注入蓋体4はポリエチのような可撓性材料
よりなりその形状は円盤状であってもよいが嵌着をより
強固にするために図示のように誘導管内壁に嵌着する短
円筒形の脚部を有していた方がよい。注入蓋体には図2
に示したような放射状切り込み5が設けられており、こ
れにより蓋体円盤は切り込みの数と同じ個数の切片に分
かれている。この放射状切り込み5は円盤の中心からほ
ぼ等角度に半径方向に設けられ、その数は材料の可撓性
その他の事情により異なるが通常3〜8個である。上記
切片はその基部が蓋体の周縁部で蓋体と一体になってい
るので個々の切片は基部の反対側が尖った自由端となっ
ている。
よりなりその形状は円盤状であってもよいが嵌着をより
強固にするために図示のように誘導管内壁に嵌着する短
円筒形の脚部を有していた方がよい。注入蓋体には図2
に示したような放射状切り込み5が設けられており、こ
れにより蓋体円盤は切り込みの数と同じ個数の切片に分
かれている。この放射状切り込み5は円盤の中心からほ
ぼ等角度に半径方向に設けられ、その数は材料の可撓性
その他の事情により異なるが通常3〜8個である。上記
切片はその基部が蓋体の周縁部で蓋体と一体になってい
るので個々の切片は基部の反対側が尖った自由端となっ
ている。
【0012】注入口誘導管開放端への注入蓋体付着の手
段は螺合、嵌合、接着等の嵌着手段、一体成型手段、等
各種公知の付着手段が利用できる。例えば、蓋体を注入
口誘導管とは別個に作って使用に当たり開放端開口に嵌
着してもよく、図3に示すように細く薄い帯体6により
連結された形で一体に成型しておいて使用に当たり嵌着
してもよい。この場合、誘導管と蓋体とを別々に在庫管
理する必要がなくなり便利である。また、蓋体が開放端
開口に初めから固着しているよう誘導管と一体に成型さ
れていてもよい。さらに、開放端開口には蓋体との嵌着
に適した構造(例えば段付き、テーパー付き、ネジ切
り、等)が設けられていてもよい。
段は螺合、嵌合、接着等の嵌着手段、一体成型手段、等
各種公知の付着手段が利用できる。例えば、蓋体を注入
口誘導管とは別個に作って使用に当たり開放端開口に嵌
着してもよく、図3に示すように細く薄い帯体6により
連結された形で一体に成型しておいて使用に当たり嵌着
してもよい。この場合、誘導管と蓋体とを別々に在庫管
理する必要がなくなり便利である。また、蓋体が開放端
開口に初めから固着しているよう誘導管と一体に成型さ
れていてもよい。さらに、開放端開口には蓋体との嵌着
に適した構造(例えば段付き、テーパー付き、ネジ切
り、等)が設けられていてもよい。
【0013】つぎに、本発明の排出口誘導管につき図4
〜5により説明する。図4の排出口誘導管7は注入口誘
導管と同様な材質および同様な嵌合に適した構造の嵌合
端8、開放端9を有している。そして、開放端開口には
排出蓋体10が付着している。該蓋体は注入蓋体と同様に
円盤状であってもよく、円盤に短円筒形の脚部が付属し
ていてもよい。また、排出蓋体の排出誘導管開放端開口
への付着手段は注入蓋体の場合と同様であって、例え
ば、誘導管と別個に製作されたものを嵌着してもよく、
帯体により連結されていてもよく、初めから誘導管と一
体に成型されていてもよい。
〜5により説明する。図4の排出口誘導管7は注入口誘
導管と同様な材質および同様な嵌合に適した構造の嵌合
端8、開放端9を有している。そして、開放端開口には
排出蓋体10が付着している。該蓋体は注入蓋体と同様に
円盤状であってもよく、円盤に短円筒形の脚部が付属し
ていてもよい。また、排出蓋体の排出誘導管開放端開口
への付着手段は注入蓋体の場合と同様であって、例え
ば、誘導管と別個に製作されたものを嵌着してもよく、
帯体により連結されていてもよく、初めから誘導管と一
体に成型されていてもよい。
【0014】排出蓋体10の円盤には図5に示したような
多数の間隙11が形成されている。間隙11の態様を例示す
ると、図5(a) に示すような櫛歯状、同図(b) に示すよ
うな連子状、同図(c) に示すような水玉状、同図(d) に
示すような網目状等がある。該間隙11はモルタルの中の
細骨材(砂)の通過を阻止できるサイズの間隙であっ
て、この目的のため細骨材の最大寸法より小さいサイ
ズ、好ましくは約0.5 〜1mmの間隙サイズとする。
多数の間隙11が形成されている。間隙11の態様を例示す
ると、図5(a) に示すような櫛歯状、同図(b) に示すよ
うな連子状、同図(c) に示すような水玉状、同図(d) に
示すような網目状等がある。該間隙11はモルタルの中の
細骨材(砂)の通過を阻止できるサイズの間隙であっ
て、この目的のため細骨材の最大寸法より小さいサイ
ズ、好ましくは約0.5 〜1mmの間隙サイズとする。
【0015】
【発明の作用および効果】本発明における注入口誘導管
の開放端開口に付着している注入蓋体は、モルタル注入
のときポンプ筒先を蓋体に押し当てて押し込むと、切片
が誘導管内方に折れ曲がって広がり筒先の誘導管内への
挿入を許すと共に筒先に密着して注入時のモルタルの漏
洩を防止する。注入を終えて筒先を引き抜くとモルタル
の圧により外側に押されて切片が元の位置に戻りモルタ
ルの流出を防ぎ注入終了後のゴム栓の使用を不要にでき
る。さらに、蓋体は筒先が押し当てられない通常の状態
では閉じているのでホールシールの作用を有しPC部材
製作時のコンクリートのノロ成分の侵入を防止できる。
かくて、本発明の注入口誘導管の使用により、PC部材
製作時のホールシール使用、およびモルタル注入終了時
のゴム栓嵌め込みが不要となる。
の開放端開口に付着している注入蓋体は、モルタル注入
のときポンプ筒先を蓋体に押し当てて押し込むと、切片
が誘導管内方に折れ曲がって広がり筒先の誘導管内への
挿入を許すと共に筒先に密着して注入時のモルタルの漏
洩を防止する。注入を終えて筒先を引き抜くとモルタル
の圧により外側に押されて切片が元の位置に戻りモルタ
ルの流出を防ぎ注入終了後のゴム栓の使用を不要にでき
る。さらに、蓋体は筒先が押し当てられない通常の状態
では閉じているのでホールシールの作用を有しPC部材
製作時のコンクリートのノロ成分の侵入を防止できる。
かくて、本発明の注入口誘導管の使用により、PC部材
製作時のホールシール使用、およびモルタル注入終了時
のゴム栓嵌め込みが不要となる。
【0016】本発明における排出口誘導管の開放端開口
に付着している排出蓋体は、スリーブ内を充填して排出
口から溢れ出るモルタルの細骨材の通過を妨げる。最初
に溢れ出てくるモルタルは注入に伴う分離等の原因で水
分に富む薄いペースト状のものであって、これがスリー
ブ内に残ることは硬化モルタルの強度を低下させるので
好ましくなく、これが抜けきるまで排出を続けなければ
ならない。本発明における排出蓋体はかかる最初に出て
くるペースト分の通過を許すのでこれがスリーブ内に残
ることはない。しかし、これが排出された後、本来のモ
ルタルが溢れ出る段階になるとモルタル中の細骨材が排
出蓋体の間隙に目詰まりしてモルタルの排出を自然にス
トップさせる。
に付着している排出蓋体は、スリーブ内を充填して排出
口から溢れ出るモルタルの細骨材の通過を妨げる。最初
に溢れ出てくるモルタルは注入に伴う分離等の原因で水
分に富む薄いペースト状のものであって、これがスリー
ブ内に残ることは硬化モルタルの強度を低下させるので
好ましくなく、これが抜けきるまで排出を続けなければ
ならない。本発明における排出蓋体はかかる最初に出て
くるペースト分の通過を許すのでこれがスリーブ内に残
ることはない。しかし、これが排出された後、本来のモ
ルタルが溢れ出る段階になるとモルタル中の細骨材が排
出蓋体の間隙に目詰まりしてモルタルの排出を自然にス
トップさせる。
【0017】かくて本発明の排出口誘導管の使用により
つぎの効果がもたらされる。 イ、モルタルの溢れ出しが自動的にストップするのでモ
ルタル注入終了後のゴム栓嵌め込みが不要となる。 ロ、上記ストップまでにスリーブ内に従来よりも大きい
内圧がかかるので複雑な内面形状をしているスリーブ内
への充填性が向上する。 ハ、PC部材製造時のコンクリートのモルタル成分の侵
入が防止できるのでホールシールの装着が不要となる。
つぎの効果がもたらされる。 イ、モルタルの溢れ出しが自動的にストップするのでモ
ルタル注入終了後のゴム栓嵌め込みが不要となる。 ロ、上記ストップまでにスリーブ内に従来よりも大きい
内圧がかかるので複雑な内面形状をしているスリーブ内
への充填性が向上する。 ハ、PC部材製造時のコンクリートのモルタル成分の侵
入が防止できるのでホールシールの装着が不要となる。
【0018】かくて、上述の従来技術の問題点がことご
とく解決された。
とく解決された。
【図1】本発明の注入口誘導管の縦断図
【図2】注入蓋体の正面図
【図3】本発明の注入口誘導管の他の例の縦断図
【図4】本発明の排出口誘導管の縦断図
【図5】排出蓋体間隙の各種態様例を示す正面図
【図6】フルスリーブ継手が下端部に埋設されているP
C壁部材の縦断図
C壁部材の縦断図
1 注入口誘導管 2 嵌合端 3 開放端 4 注入蓋体 5 切り込み 6 帯体 7 排出口誘導管 8 嵌合端 9 開放端 10 排出蓋体 11 間隙 12 PC壁部材 13 フルスリーブ継手 14 注入口 15 排出口 16 注入口誘導管 17 排出口誘導管 18 部材主鉄筋 19 ラバープラグ
Claims (2)
- 【請求項1】 筒体であるスリーブ内に挿入されている
鉄筋端部を該スリーブ内に充填したモルタルの硬化によ
りスリーブ内に固着する鉄筋固着手段であるモルタル式
鉄筋固着手段を少なくとも一方に備えた鉄筋継手金物で
あるスリーブ式鉄筋継手の該スリーブ側壁に設けられて
いる注入口および排出口に嵌合により取り付けられる誘
導管のうち、注入口に取り付けられる注入口誘導管が、
その注入口に嵌合される側の端部である嵌合端と反対側
の端部である開放端の開口に、可撓性材料よりなり、円
盤状本体を有し、該円盤状本体の中心から放射状に切り
込みが設けられていて該切り込みにより円盤が切り込み
と同数の切片に分かれている注入蓋体が付着している構
造である、ことを特徴とするスリーブ式鉄筋継手金物用
誘導管 - 【請求項2】 筒体であるスリーブ内に挿入されている
鉄筋端部を該スリーブ内に充填したモルタルの硬化によ
りスリーブ内に固着する鉄筋固着手段であるモルタル式
鉄筋固着手段を少なくとも一方に備えた鉄筋継手金物で
あるスリーブ式鉄筋継手の該スリーブ側壁に設けられて
いる注入口および排出口に嵌合により取り付けられる誘
導管のうち、排出口に取り付けられる排出口誘導管が、
その排出口に嵌合される側の端部である嵌合端と反対側
の端部である開放端の開口に、円盤状本体を有し、モル
タルの中の細骨材の通過を阻止できるサイズの間隙が多
数設けられている排出蓋体が付着している構造である、
ことを特徴とするスリーブ式鉄筋継手金物用誘導管
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9737396A JPH09268705A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | スリーブ式鉄筋継手金物用誘導管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9737396A JPH09268705A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | スリーブ式鉄筋継手金物用誘導管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09268705A true JPH09268705A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=14190715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9737396A Pending JPH09268705A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | スリーブ式鉄筋継手金物用誘導管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09268705A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1769624B (zh) | 2004-11-02 | 2010-04-28 | 邱则有 | 一种砼填充用空心管 |
-
1996
- 1996-03-28 JP JP9737396A patent/JPH09268705A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1769624B (zh) | 2004-11-02 | 2010-04-28 | 邱则有 | 一种砼填充用空心管 |
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