JPH09264623A - フリーディスプレーサ型スターリング冷凍機 - Google Patents
フリーディスプレーサ型スターリング冷凍機Info
- Publication number
- JPH09264623A JPH09264623A JP7481396A JP7481396A JPH09264623A JP H09264623 A JPH09264623 A JP H09264623A JP 7481396 A JP7481396 A JP 7481396A JP 7481396 A JP7481396 A JP 7481396A JP H09264623 A JPH09264623 A JP H09264623A
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- JP
- Japan
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- free displacer
- free
- displacer
- space
- expansion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2309/00—Gas cycle refrigeration machines
- F25B2309/001—Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor
Landscapes
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フリーディスプレーサが膨張シリンダ内の往
復するときに、フリーディスプレーサの片側のみが膨張
ピストンと摩擦摺動してフリーディスプレーサが片減り
することを防止すること。 【解決手段】 膨張シリンダ6と、膨張シリンダ6内部
に配されたフリーディスプレーサ5と、膨張シリンダ6
の底部とフリーディスプレーサ5の一端とで区画形成さ
れる膨張空間と、フリーディスプレーサ5の内部に配置
された蓄冷材7と、フリーディスプレーサ5の内部空間
とフリーディスプレーサ5の両端とを連通する第1連通
孔5a及び第2連通孔5bと、フリーディスプレーサ5
の内部空間と第2連通孔5bを介して連通する作動空間
13と、作動空間13と連通する圧縮空間2と、フリー
ディスプレーサ5の円筒軸を中心としてフリーディスプ
レーサ5を回転させる回転手段10とを備えたフリーデ
ィスプレーサ型スターリング冷凍機としたこと。
復するときに、フリーディスプレーサの片側のみが膨張
ピストンと摩擦摺動してフリーディスプレーサが片減り
することを防止すること。 【解決手段】 膨張シリンダ6と、膨張シリンダ6内部
に配されたフリーディスプレーサ5と、膨張シリンダ6
の底部とフリーディスプレーサ5の一端とで区画形成さ
れる膨張空間と、フリーディスプレーサ5の内部に配置
された蓄冷材7と、フリーディスプレーサ5の内部空間
とフリーディスプレーサ5の両端とを連通する第1連通
孔5a及び第2連通孔5bと、フリーディスプレーサ5
の内部空間と第2連通孔5bを介して連通する作動空間
13と、作動空間13と連通する圧縮空間2と、フリー
ディスプレーサ5の円筒軸を中心としてフリーディスプ
レーサ5を回転させる回転手段10とを備えたフリーデ
ィスプレーサ型スターリング冷凍機としたこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スターリング冷凍
機に関するものであり、特に、膨張シリンダ内部にフリ
ーディスプレーサを備えたフリーディスプレーサ型スタ
ーリング冷凍機に関するものである。
機に関するものであり、特に、膨張シリンダ内部にフリ
ーディスプレーサを備えたフリーディスプレーサ型スタ
ーリング冷凍機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のフリーディスプレーサ型スターリ
ング冷凍機には、特開平2−230062号公報に示さ
れたものがある。このものについて、図3を用いて説明
する。
ング冷凍機には、特開平2−230062号公報に示さ
れたものがある。このものについて、図3を用いて説明
する。
【0003】図において、圧縮機31は、密閉状のハウ
ジング32と、該ハウジング32内に嵌装固定された圧
縮シリンダ33と、圧縮シリンダ33内に往復動自在に
摺動し、シリンダ33内の空間に圧縮室34を区画形成
する圧縮ピストン35と、圧縮ピストン35を往復駆動
させるリニアモータ36とを備える。また、膨張機41
は、円筒状空洞部42が開口されたハウジング43を有
する。このハウジング43の空洞部42開口には円筒状
の膨張シリンダ44が空洞部42と同心状に基端部にて
気密状に嵌合固定され、膨張シリンダ44の先端は閉塞
されてコールドヘッド45とされている。この膨張シリ
ンダ44内にはフリーディスプレーサ46が往復動自在
に嵌装され、ディスプレーサ46により膨張シリンダ4
4及びハウジング43内の空洞部42が膨張シリンダ4
4の先端側の膨張室47とハウジング43側の作動室4
8とに区画形成されている。また、ディスプレーサ46
は、内部に蓄冷材49を充填したものからなり、その内
部の空間を作動室48及び膨張室47にそれぞれ連通さ
せる連通孔46a、46bが開口されている。また、上
記作動室48内には、ディスプレーサー46を往復動可
能に弾性支持するコイルスプリング49が配設される。
さらに、作動室48は連絡配管50を介して圧縮室34
に接続されている。
ジング32と、該ハウジング32内に嵌装固定された圧
縮シリンダ33と、圧縮シリンダ33内に往復動自在に
摺動し、シリンダ33内の空間に圧縮室34を区画形成
する圧縮ピストン35と、圧縮ピストン35を往復駆動
させるリニアモータ36とを備える。また、膨張機41
は、円筒状空洞部42が開口されたハウジング43を有
する。このハウジング43の空洞部42開口には円筒状
の膨張シリンダ44が空洞部42と同心状に基端部にて
気密状に嵌合固定され、膨張シリンダ44の先端は閉塞
されてコールドヘッド45とされている。この膨張シリ
ンダ44内にはフリーディスプレーサ46が往復動自在
に嵌装され、ディスプレーサ46により膨張シリンダ4
4及びハウジング43内の空洞部42が膨張シリンダ4
4の先端側の膨張室47とハウジング43側の作動室4
8とに区画形成されている。また、ディスプレーサ46
は、内部に蓄冷材49を充填したものからなり、その内
部の空間を作動室48及び膨張室47にそれぞれ連通さ
せる連通孔46a、46bが開口されている。また、上
記作動室48内には、ディスプレーサー46を往復動可
能に弾性支持するコイルスプリング49が配設される。
さらに、作動室48は連絡配管50を介して圧縮室34
に接続されている。
【0004】上記構成のフリーディスプレーサ型スター
リング冷凍機において、リニアモータ36の駆動により
圧縮機31内の圧縮ピストン35が往復して圧縮室34
内の冷媒ガス圧を変動させ、この圧縮室34内の冷媒ガ
ス圧の変動により膨張機41内のディスプレーサー46
を往復駆動させて冷媒ガスを膨張室47で膨張させるこ
とにより、膨張シリンダ44先端のコールドヘッド45
に寒冷を発生させるようになっている。
リング冷凍機において、リニアモータ36の駆動により
圧縮機31内の圧縮ピストン35が往復して圧縮室34
内の冷媒ガス圧を変動させ、この圧縮室34内の冷媒ガ
ス圧の変動により膨張機41内のディスプレーサー46
を往復駆動させて冷媒ガスを膨張室47で膨張させるこ
とにより、膨張シリンダ44先端のコールドヘッド45
に寒冷を発生させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のフリーディスプ
レーサー型スターリング冷凍機は、上記の如く構成され
ている。ところで、フリーディスプレーサーと膨張シリ
ンダの内壁とは僅かな隙間が存在し、この隙間を一定に
保ったままフリーディスプレーサーが無摺動状態で往復
する。このとき、この隙間が一定幅以下であると、隙間
を通る冷媒ガスが受ける管路抵抗がフリーディスプレー
サー内の蓄冷材を通過する冷媒ガスが受ける管路抵抗よ
りも極めて大きくなるため、隙間から冷媒ガスが漏れる
ことはない。この場合において、例えばフリーディスプ
レーサー内部の蓄冷材の重量が不均一であって、円筒状
のフリーディスプレーサーの重心が円筒軸心からはずれ
た場合、フリーディスプレーサーが片側に傾いて往復す
ることになる。このようになると、フリーディスプレー
サーの片側と膨張シリンダ内壁とが摩擦摺動しながら往
復する。この状態で運転を続けると、フリーディスプレ
ーサーの片減りが生じ膨張シリンダとの隙間の幅が不均
一となる。このため隙間の幅が広い部分から冷媒ガスが
漏れることになり、これが冷凍性能を低下させる要因と
なる。
レーサー型スターリング冷凍機は、上記の如く構成され
ている。ところで、フリーディスプレーサーと膨張シリ
ンダの内壁とは僅かな隙間が存在し、この隙間を一定に
保ったままフリーディスプレーサーが無摺動状態で往復
する。このとき、この隙間が一定幅以下であると、隙間
を通る冷媒ガスが受ける管路抵抗がフリーディスプレー
サー内の蓄冷材を通過する冷媒ガスが受ける管路抵抗よ
りも極めて大きくなるため、隙間から冷媒ガスが漏れる
ことはない。この場合において、例えばフリーディスプ
レーサー内部の蓄冷材の重量が不均一であって、円筒状
のフリーディスプレーサーの重心が円筒軸心からはずれ
た場合、フリーディスプレーサーが片側に傾いて往復す
ることになる。このようになると、フリーディスプレー
サーの片側と膨張シリンダ内壁とが摩擦摺動しながら往
復する。この状態で運転を続けると、フリーディスプレ
ーサーの片減りが生じ膨張シリンダとの隙間の幅が不均
一となる。このため隙間の幅が広い部分から冷媒ガスが
漏れることになり、これが冷凍性能を低下させる要因と
なる。
【0006】故に、本発明は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、フリーディスプレーサー型スターリング
冷凍機において、フリーディスプレーサーの片減りを防
止することを技術的課題とするものである。
たものであり、フリーディスプレーサー型スターリング
冷凍機において、フリーディスプレーサーの片減りを防
止することを技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明の請求項1において講じた技術的手段
は、内壁が円筒状に形成された膨張シリンダと、前記膨
張シリンダの内部に往復動可能に配された円筒状のフリ
ーディスプレーサと、前記膨張シリンダの底部と前記フ
リーディスプレーサの一端とで区画形成される膨張空間
と、前記フリーディスプレーサの内部空間に配置された
蓄冷材と、前記フリーディスプレーサの内部空間と前記
フリーディスプレーサの一端とを連通する第1連通孔
と、前記フリーディスプレーサの内部空間と前記フリー
ディスプレーサの他端とを連通する第2連通孔と、前記
フリーディスプレーサの内部空間と前記第2連通孔を介
して連通する作動空間と、前記作動空間と連通する圧縮
空間と、前記フリーディスプレーサの円筒軸を中心とし
て前記フリーディスプレーサを回転させる回転手段と、
を備えたフリーディスプレーサ型スターリング冷凍機と
したことである。
るために、本発明の請求項1において講じた技術的手段
は、内壁が円筒状に形成された膨張シリンダと、前記膨
張シリンダの内部に往復動可能に配された円筒状のフリ
ーディスプレーサと、前記膨張シリンダの底部と前記フ
リーディスプレーサの一端とで区画形成される膨張空間
と、前記フリーディスプレーサの内部空間に配置された
蓄冷材と、前記フリーディスプレーサの内部空間と前記
フリーディスプレーサの一端とを連通する第1連通孔
と、前記フリーディスプレーサの内部空間と前記フリー
ディスプレーサの他端とを連通する第2連通孔と、前記
フリーディスプレーサの内部空間と前記第2連通孔を介
して連通する作動空間と、前記作動空間と連通する圧縮
空間と、前記フリーディスプレーサの円筒軸を中心とし
て前記フリーディスプレーサを回転させる回転手段と、
を備えたフリーディスプレーサ型スターリング冷凍機と
したことである。
【0008】上記技術的手段における作用は、以下のよ
うである。即ち、圧縮空間からの冷媒ガスの圧力を受け
て、フリーディスプレーサが膨張シリンダ内で往復す
る。このときフリーディスプレーサが傾いて、片側が膨
張シリンダの内壁に接触した場合、そこで往復動に伴う
摩擦が発生する。しかしながら、フリーディスプレーサ
を回転させる回転手段により、フリーディスプレーサが
回転するため、膨張シリンダと摩擦摺動する部分が逐次
変化するため、フリーディスプレーサの局部的な摩耗を
防止するものである。
うである。即ち、圧縮空間からの冷媒ガスの圧力を受け
て、フリーディスプレーサが膨張シリンダ内で往復す
る。このときフリーディスプレーサが傾いて、片側が膨
張シリンダの内壁に接触した場合、そこで往復動に伴う
摩擦が発生する。しかしながら、フリーディスプレーサ
を回転させる回転手段により、フリーディスプレーサが
回転するため、膨張シリンダと摩擦摺動する部分が逐次
変化するため、フリーディスプレーサの局部的な摩耗を
防止するものである。
【0009】
(第1実施形態例)以下、本発明の実施の形態を、図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0010】図1は、本発明の実施形態例における、フ
リーディスプレーサー型スターリング冷凍機の断面概略
図である。図において、圧縮ピストン1は、圧縮シリン
ダ3内に収納されている。また圧縮ピストン1は、その
図示右側でピストンロッド12の一端と連結しており、
ピストンロッド12の他端は図示せぬ駆動手段に連結し
ている。このため、図示せぬ駆動手段の駆動により、圧
縮ピストン1が圧縮シリンダ3内を往復するように構成
されている。圧縮シリンダ3の底部と圧縮ピストン1で
囲まれた空間で圧縮空間2が区画形成され、圧縮空間2
は連結管11で作動空間13と連通している。
リーディスプレーサー型スターリング冷凍機の断面概略
図である。図において、圧縮ピストン1は、圧縮シリン
ダ3内に収納されている。また圧縮ピストン1は、その
図示右側でピストンロッド12の一端と連結しており、
ピストンロッド12の他端は図示せぬ駆動手段に連結し
ている。このため、図示せぬ駆動手段の駆動により、圧
縮ピストン1が圧縮シリンダ3内を往復するように構成
されている。圧縮シリンダ3の底部と圧縮ピストン1で
囲まれた空間で圧縮空間2が区画形成され、圧縮空間2
は連結管11で作動空間13と連通している。
【0011】一方、フリーディスプレーサー5は、膨張
シリンダ6内に収納されている。フリーディスプレーサ
5は、内部に蓄冷材メッシュ7が積層されており、両端
部に連通孔5a、5bが形成されている。連通孔5a
は、膨張シリンダ5の底部に形成される膨張空間4に連
通している。連通孔5bは、作動空間13に連通してい
る。
シリンダ6内に収納されている。フリーディスプレーサ
5は、内部に蓄冷材メッシュ7が積層されており、両端
部に連通孔5a、5bが形成されている。連通孔5a
は、膨張シリンダ5の底部に形成される膨張空間4に連
通している。連通孔5bは、作動空間13に連通してい
る。
【0012】膨張シリンダ6の図示上端部はコールドヘ
ッド18とされ、また図示下端部にはフランジ部6aが
形成される。フランジ部6aの図示下部には円柱状の放
熱フィン15が連設され、さらに放熱フィン15の図示
下部には下部フランジ16が連結固定されている。下部
フランジ16は、中央に凸部17aが形成された基台1
7上に固定される。
ッド18とされ、また図示下端部にはフランジ部6aが
形成される。フランジ部6aの図示下部には円柱状の放
熱フィン15が連設され、さらに放熱フィン15の図示
下部には下部フランジ16が連結固定されている。下部
フランジ16は、中央に凸部17aが形成された基台1
7上に固定される。
【0013】フリーディスプレーサ5の図示下端には、
スプリング保持部材9が連結されている。スプリング保
持部材9はその中央部に冷媒ガス導入孔9aが形成され
ており、冷媒ガス導入孔9aの一端は連通孔5bに、他
端は作動空間13に通じる。さらに、スプリング保持部
材9と基台17の凸部17aとの間にはスプリング8が
介装されている。さらに、スプリング保持部材9の外周
にはラジアルベアリング10が配されている。ラジアル
ベアリング10は、その内輪がスプリング保持部材9に
連結固定されており、その外輪がフリーディスプレーサ
5の端部に連結固定されている。このため、フリーディ
スプレーサ5はその円筒軸心を中心として回転可能であ
る。
スプリング保持部材9が連結されている。スプリング保
持部材9はその中央部に冷媒ガス導入孔9aが形成され
ており、冷媒ガス導入孔9aの一端は連通孔5bに、他
端は作動空間13に通じる。さらに、スプリング保持部
材9と基台17の凸部17aとの間にはスプリング8が
介装されている。さらに、スプリング保持部材9の外周
にはラジアルベアリング10が配されている。ラジアル
ベアリング10は、その内輪がスプリング保持部材9に
連結固定されており、その外輪がフリーディスプレーサ
5の端部に連結固定されている。このため、フリーディ
スプレーサ5はその円筒軸心を中心として回転可能であ
る。
【0014】上記のように構成されたフリーディスプレ
ーサ型スターリング冷凍機において、以下にその動作に
ついて説明する。
ーサ型スターリング冷凍機において、以下にその動作に
ついて説明する。
【0015】図示せぬ駆動手段により圧縮ピストン1が
前進して図示左方向に移動すると、圧縮空間2内の冷媒
ガスは圧縮される。このため冷媒ガスは、連結管11を
経て作動空間13内に侵入し、作動空間13内を高圧状
態とする。すると、作動空間13と膨張空間4との間で
差圧力が生じ、フリーディスプレーサ5は図示上方に移
動する。また、作動空間13内の冷媒ガスは、冷媒ガス
導入孔9a、連通孔5bを経てフリーディスプレーサ5
内の蓄冷材メッシュ7が充填された空間に侵入し、ここ
で熱を奪われて冷却され、さらに連通孔5aより膨張空
間4に達する。膨張空間4内に冷媒ガスが侵入し続ける
と、やがて膨張空間4と作動空間13との圧力差がなく
なる。このためフリーディスプレーサ5はスプリング8
の収縮力により図示下方に移動する。次に、圧縮ピスト
ン1が後退して図示右方向に移動すると、圧縮空間2内
の冷媒ガスは膨張する。このため作動空間13内の冷媒
ガスは、連結管11を経て圧縮空間2内に侵入する。こ
のため、作動空間13内の圧力が膨張空間4内の圧力よ
りも低くなり、この差圧力によって、フリーディスプレ
ーサ5が図示下方に移動する。このため、膨張空間4内
の冷媒ガスが膨張して冷凍を発生する。次に、膨張空間
4内の冷媒ガスが連通孔5aからフリーディスプレーサ
5内の蓄冷材メッシュ7が充填された空間に侵入し、こ
こで熱をもらって加熱され、されに連通孔5bより作動
空間13に侵入する。冷媒ガスが膨張空間4から作動空
間13に侵入し続けると、やがて膨張空間4と作動空間
13との圧力差がなくなる。このため、スプリング8の
伸長力によりフリーディスプレーサ5が図示上方に移動
して元の位置に戻る。以上により1サイクルが終了し、
以後、上記と同様のサイクルを繰り返すことで、コール
ドヘッド18において極低温を発生する。
前進して図示左方向に移動すると、圧縮空間2内の冷媒
ガスは圧縮される。このため冷媒ガスは、連結管11を
経て作動空間13内に侵入し、作動空間13内を高圧状
態とする。すると、作動空間13と膨張空間4との間で
差圧力が生じ、フリーディスプレーサ5は図示上方に移
動する。また、作動空間13内の冷媒ガスは、冷媒ガス
導入孔9a、連通孔5bを経てフリーディスプレーサ5
内の蓄冷材メッシュ7が充填された空間に侵入し、ここ
で熱を奪われて冷却され、さらに連通孔5aより膨張空
間4に達する。膨張空間4内に冷媒ガスが侵入し続ける
と、やがて膨張空間4と作動空間13との圧力差がなく
なる。このためフリーディスプレーサ5はスプリング8
の収縮力により図示下方に移動する。次に、圧縮ピスト
ン1が後退して図示右方向に移動すると、圧縮空間2内
の冷媒ガスは膨張する。このため作動空間13内の冷媒
ガスは、連結管11を経て圧縮空間2内に侵入する。こ
のため、作動空間13内の圧力が膨張空間4内の圧力よ
りも低くなり、この差圧力によって、フリーディスプレ
ーサ5が図示下方に移動する。このため、膨張空間4内
の冷媒ガスが膨張して冷凍を発生する。次に、膨張空間
4内の冷媒ガスが連通孔5aからフリーディスプレーサ
5内の蓄冷材メッシュ7が充填された空間に侵入し、こ
こで熱をもらって加熱され、されに連通孔5bより作動
空間13に侵入する。冷媒ガスが膨張空間4から作動空
間13に侵入し続けると、やがて膨張空間4と作動空間
13との圧力差がなくなる。このため、スプリング8の
伸長力によりフリーディスプレーサ5が図示上方に移動
して元の位置に戻る。以上により1サイクルが終了し、
以後、上記と同様のサイクルを繰り返すことで、コール
ドヘッド18において極低温を発生する。
【0016】上記構成のフリーディスプレーサ型スター
リング冷凍機において、通常の状態では、フリーディス
プレーサ5は膨張シリンダ6とは無摺動状態で往復して
いる。このときフリーディスプレーサ5が傾いて、片側
が膨張シリンダ6の内壁に接触した場合、そこで往復動
に伴う摩擦力が発生する。この摩擦力は、フリーディス
プレーサー5の図示下端部に連結しているラジアルベア
リング10にも伝達される。このためラジアルベアリン
グ10が摩擦力を受けて作用し、フリーディースプレー
サ5を回転させる。すると、膨張シリンダ6の内壁とフ
リーディスプレーサ5との接触部分が変化する。このよ
うにして、膨張シリンダ6とフリーディスプレーサ5が
接触するたびに、ラジアルベアリング10が作用してフ
リーディスプレーサ5を回転させるため、フリーディス
プレーサ5が局部的に膨張シリンダ6と摩擦摺動するこ
とはない。このため、フリーディスプレーサーの片減り
を防止することができる。
リング冷凍機において、通常の状態では、フリーディス
プレーサ5は膨張シリンダ6とは無摺動状態で往復して
いる。このときフリーディスプレーサ5が傾いて、片側
が膨張シリンダ6の内壁に接触した場合、そこで往復動
に伴う摩擦力が発生する。この摩擦力は、フリーディス
プレーサー5の図示下端部に連結しているラジアルベア
リング10にも伝達される。このためラジアルベアリン
グ10が摩擦力を受けて作用し、フリーディースプレー
サ5を回転させる。すると、膨張シリンダ6の内壁とフ
リーディスプレーサ5との接触部分が変化する。このよ
うにして、膨張シリンダ6とフリーディスプレーサ5が
接触するたびに、ラジアルベアリング10が作用してフ
リーディスプレーサ5を回転させるため、フリーディス
プレーサ5が局部的に膨張シリンダ6と摩擦摺動するこ
とはない。このため、フリーディスプレーサーの片減り
を防止することができる。
【0017】上記第1実施形態例は、フリーディスプレ
ーサを回転させる回転手段としてラジアルベアリングを
使用したが、その他、種々のものが考えられる。以下、
その他の種々の態様について説明する。
ーサを回転させる回転手段としてラジアルベアリングを
使用したが、その他、種々のものが考えられる。以下、
その他の種々の態様について説明する。
【0018】(第2実施形態例)図2は、本発明の第2
実施形態例を示す図であり、フリーディスプレーサを回
転させる回転手段として、スラストベアリングを使用し
た例である。図2おいて、スラストベアリング19は、
その外輪19aをフリーディスプレーサ5に、内輪19
bを連結部材20に連結固定する。また、連結部材20
は、スプリング保持部材9にも連結固定されている。こ
のため、スプリング保持部材9に対してフリーディスプ
レーサ5が回転可能となるものである。
実施形態例を示す図であり、フリーディスプレーサを回
転させる回転手段として、スラストベアリングを使用し
た例である。図2おいて、スラストベアリング19は、
その外輪19aをフリーディスプレーサ5に、内輪19
bを連結部材20に連結固定する。また、連結部材20
は、スプリング保持部材9にも連結固定されている。こ
のため、スプリング保持部材9に対してフリーディスプ
レーサ5が回転可能となるものである。
【0019】(第3実施形態例)図3は、本発明の第3
実施形態例を示す図であり、フリーディスプレーサを回
転させる回転手段として、スプリング保持部材9に玉継
手部9bを設け、この玉継手部9bでフリーディスプレ
ーサ5と連結固定した例である。このようにすると、フ
リーディスプレーサ5は玉継手9bにより自在に回転可
能となる。
実施形態例を示す図であり、フリーディスプレーサを回
転させる回転手段として、スプリング保持部材9に玉継
手部9bを設け、この玉継手部9bでフリーディスプレ
ーサ5と連結固定した例である。このようにすると、フ
リーディスプレーサ5は玉継手9bにより自在に回転可
能となる。
【0020】(第4実施形態例)図4は、本発明の第4
実施形態例を示す図である。図において、フリーディス
プレーサ5は、その図示下端部に円筒状の延在部5cが
設けられ、延在部5cはさらにフランジ部5dと連結し
ている。延在部5cには、その外周とわずかなクリアラ
ンスを保ってスプリング保持部材9が遊嵌される。この
ため、フリーディスプレーサ5は、スプリング保持部材
9に対して回転可能となる。
実施形態例を示す図である。図において、フリーディス
プレーサ5は、その図示下端部に円筒状の延在部5cが
設けられ、延在部5cはさらにフランジ部5dと連結し
ている。延在部5cには、その外周とわずかなクリアラ
ンスを保ってスプリング保持部材9が遊嵌される。この
ため、フリーディスプレーサ5は、スプリング保持部材
9に対して回転可能となる。
【0021】(第5実施形態例)図5は、本発明の第5
実施形態例を示す図である。図において、フリーディス
プレーサ5の図示下端部には、凸状のスプリング保持部
5eが形成され、このスプリング保持部5eにスプリン
グ8の一端を直接連結する構成をとっている。一方、ス
プリング8の他端はリング状のスプリング保持部材9に
連結されている。リング状のスプリング保持部材9の内
周部には、基台17の凸部17aが、スプリング保持部
材9の内周とわずかなクリアランスを保って遊嵌する。
このため、フリーディスプレーサ5、スプリング8、リ
ング状のスプリング保持部材9は、基台17に対して回
転可能となる。
実施形態例を示す図である。図において、フリーディス
プレーサ5の図示下端部には、凸状のスプリング保持部
5eが形成され、このスプリング保持部5eにスプリン
グ8の一端を直接連結する構成をとっている。一方、ス
プリング8の他端はリング状のスプリング保持部材9に
連結されている。リング状のスプリング保持部材9の内
周部には、基台17の凸部17aが、スプリング保持部
材9の内周とわずかなクリアランスを保って遊嵌する。
このため、フリーディスプレーサ5、スプリング8、リ
ング状のスプリング保持部材9は、基台17に対して回
転可能となる。
【0022】以上、本発明の構成について、第1実施形
態例〜第5実施形態例を例にとって説明したが、本発明
は、上記実施形態例に限定される必要はない。例えば、
本実施形態例では、フリーディスプレーサが膨張シリン
ダと接触したときの摩擦力を回転力とする例について説
明したが、モータ等の回転駆動手段等を取りつけて、積
極的にフリーディスプレーサを回転させる手段としても
よく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適用可能
である。
態例〜第5実施形態例を例にとって説明したが、本発明
は、上記実施形態例に限定される必要はない。例えば、
本実施形態例では、フリーディスプレーサが膨張シリン
ダと接触したときの摩擦力を回転力とする例について説
明したが、モータ等の回転駆動手段等を取りつけて、積
極的にフリーディスプレーサを回転させる手段としても
よく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適用可能
である。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明は、以下の如く効果を有
する。
する。
【0024】回転手段によりフリーディスプレーサーが
回転可能なため、フリーディスプレーサーが膨張シリン
ダの内壁に接触しても、局所的な摩擦を防止する。この
ため、フリーディスプレーサーの片減りが防止でき、冷
凍性能の低下を防止でき、冷凍機の寿命を向上させる。
回転可能なため、フリーディスプレーサーが膨張シリン
ダの内壁に接触しても、局所的な摩擦を防止する。この
ため、フリーディスプレーサーの片減りが防止でき、冷
凍性能の低下を防止でき、冷凍機の寿命を向上させる。
【図1】本発明の第1実施形態例における、フリーディ
スプレーサ型スターリング冷凍機の全体概略断面図であ
る。
スプレーサ型スターリング冷凍機の全体概略断面図であ
る。
【図2】本発明の第2実施形態例における、フリーディ
スプレーサを回転させる回転手段を示す図である。
スプレーサを回転させる回転手段を示す図である。
【図3】本発明の第3実施形態例における、回転手段を
示す図である。
示す図である。
【図4】本発明の第4実施形態例における、回転手段を
示す図である。
示す図である。
【図5】本発明の第5実施形態例における、回転手段を
示す図である。
示す図である。
【図6】従来技術における、フリーディスプレーサ型ス
ターリング冷凍機の全体概略断面図である。
ターリング冷凍機の全体概略断面図である。
1 圧縮ピストン 2 圧縮空間 3 圧縮シリンダ 4 膨張空間 5 フリーディスプレーサ、 5a 第1連通孔、 5
b 第2連通孔 5c 延在部 6 膨張シリンダ 7 蓄冷材メッシュ 8 スプリング 9 スプリング保持部材(回転手段)、 9b 玉継手
部(回転手段) 10 ラジアルベアリング(回転手段) 13 作動空間 17 基台、 17a 凸部(回転手段) 18 コールドヘッド 19 スラストベアリング(回転手段)
b 第2連通孔 5c 延在部 6 膨張シリンダ 7 蓄冷材メッシュ 8 スプリング 9 スプリング保持部材(回転手段)、 9b 玉継手
部(回転手段) 10 ラジアルベアリング(回転手段) 13 作動空間 17 基台、 17a 凸部(回転手段) 18 コールドヘッド 19 スラストベアリング(回転手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 内壁が円筒状に形成された膨張シリンダ
と、 前記膨張シリンダの内部に往復動可能に配された円筒状
のフリーディスプレーサと、 前記膨張シリンダの底部と前記フリーディスプレーサの
一端とで区画形成される膨張空間と、 前記フリーディスプレーサの内部空間に配置された蓄冷
材と、 前記フリーディスプレーサの内部空間と前記フリーディ
スプレーサの一端とを連通する第1連通孔と、 前記フリーディスプレーサの内部空間と前記フリーディ
スプレーサの他端とを連通する第2連通孔と、 前記フリーディスプレーサの内部空間と前記第2連通孔
を介して連通する作動空間と、 前記作動空間と連通する圧縮空間と、 前記フリーディスプレーサの円筒軸を中心として前記フ
リーディスプレーサを回転させる回転手段と、 を備えたフリーディスプレーサ型スターリング冷凍機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7481396A JPH09264623A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | フリーディスプレーサ型スターリング冷凍機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7481396A JPH09264623A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | フリーディスプレーサ型スターリング冷凍機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09264623A true JPH09264623A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=13558136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7481396A Pending JPH09264623A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | フリーディスプレーサ型スターリング冷凍機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09264623A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001084065A1 (fr) * | 2000-04-27 | 2001-11-08 | Sharp Kabushiki Kaisha | Chambre froide isolante |
EP1192393A4 (en) * | 1999-07-06 | 2004-11-17 | Massachusetts Inst Technology | MODULAR HIGH EFFICIENCY CRYOREFRIGERATOR PROVIDED WITH A FLOATING PISTON REGULATOR |
CN107843022A (zh) * | 2017-10-25 | 2018-03-27 | 中国电子科技集团公司第十六研究所 | 一种双驱动旋转分置式斯特林制冷机 |
CN113218097A (zh) * | 2021-06-02 | 2021-08-06 | 苏州大学张家港工业技术研究院 | 一种集成式斯特林制冷机 |
-
1996
- 1996-03-28 JP JP7481396A patent/JPH09264623A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1192393A4 (en) * | 1999-07-06 | 2004-11-17 | Massachusetts Inst Technology | MODULAR HIGH EFFICIENCY CRYOREFRIGERATOR PROVIDED WITH A FLOATING PISTON REGULATOR |
WO2001084065A1 (fr) * | 2000-04-27 | 2001-11-08 | Sharp Kabushiki Kaisha | Chambre froide isolante |
US6698210B2 (en) | 2000-04-27 | 2004-03-02 | Sharp Kabushiki Kaisha | Cold insulating chamber |
CN107843022A (zh) * | 2017-10-25 | 2018-03-27 | 中国电子科技集团公司第十六研究所 | 一种双驱动旋转分置式斯特林制冷机 |
CN113218097A (zh) * | 2021-06-02 | 2021-08-06 | 苏州大学张家港工业技术研究院 | 一种集成式斯特林制冷机 |
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