JPH09264156A - 2サイクルエンジンのクランク軸支持構造 - Google Patents
2サイクルエンジンのクランク軸支持構造Info
- Publication number
- JPH09264156A JPH09264156A JP7377896A JP7377896A JPH09264156A JP H09264156 A JPH09264156 A JP H09264156A JP 7377896 A JP7377896 A JP 7377896A JP 7377896 A JP7377896 A JP 7377896A JP H09264156 A JPH09264156 A JP H09264156A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crankshaft
- bearing
- cylindrical roller
- deep groove
- roller bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims abstract description 4
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 6
- 230000036316 preload Effects 0.000 abstract description 4
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 3
- 230000008094 contradictory effect Effects 0.000 description 3
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 3
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/54—Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C9/00—Bearings for crankshafts or connecting-rods; Attachment of connecting-rods
- F16C9/02—Crankshaft bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2251/00—Material properties
- F05C2251/04—Thermal properties
- F05C2251/042—Expansivity
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】2サイクルエンジンのクランク軸支持構造にお
いて、組立寸法誤差や熱膨張時の寸法変化量の偏差に関
係なく、クランク軸支持軸受の性能や耐久性を安定化で
きるようにすること。 【解決手段】クランク軸4の一側が深溝型玉軸受6を介
して、また、クランク軸4の他側が円筒ころ軸受7を介
してそれぞれクランクケース1に支持された構造。円筒
ころ軸受7は、一方軌道輪72が円筒ころ73を軸方向
位置決めして、他方軌道輪71が一方軌道輪72および
円筒ころ73との軸方向での相対的な変位を許容する。
クランク軸4のバランスウェイト間の組立幅やクランク
ケース1の段部1aの形成位置などによる組立寸法誤差
や熱膨張時の寸法変化量の偏差によって、深溝型玉軸受
6や円筒ころ軸受7の内・外輪に相反するアキシャル荷
重がかかっても、特に深溝型玉軸受6に不必要な予圧が
付与されずに済む。円筒ころ軸受7は、その内・外輪7
1,72の相対位置がずれても軸受機能に支障ない。
いて、組立寸法誤差や熱膨張時の寸法変化量の偏差に関
係なく、クランク軸支持軸受の性能や耐久性を安定化で
きるようにすること。 【解決手段】クランク軸4の一側が深溝型玉軸受6を介
して、また、クランク軸4の他側が円筒ころ軸受7を介
してそれぞれクランクケース1に支持された構造。円筒
ころ軸受7は、一方軌道輪72が円筒ころ73を軸方向
位置決めして、他方軌道輪71が一方軌道輪72および
円筒ころ73との軸方向での相対的な変位を許容する。
クランク軸4のバランスウェイト間の組立幅やクランク
ケース1の段部1aの形成位置などによる組立寸法誤差
や熱膨張時の寸法変化量の偏差によって、深溝型玉軸受
6や円筒ころ軸受7の内・外輪に相反するアキシャル荷
重がかかっても、特に深溝型玉軸受6に不必要な予圧が
付与されずに済む。円筒ころ軸受7は、その内・外輪7
1,72の相対位置がずれても軸受機能に支障ない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2サイクルエンジ
ンのクランク軸支持構造に関する。
ンのクランク軸支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の2サイクルエンジンのク
ランク軸支持構造を示している。図中、1はクランクケ
ース、2はピストン、3はコネクティングロッド、4は
クランク軸である。
ランク軸支持構造を示している。図中、1はクランクケ
ース、2はピストン、3はコネクティングロッド、4は
クランク軸である。
【0003】クランク軸4は、その両端が深溝型玉軸受
5,6を介してクランクケース1に支持されており、こ
の深溝型玉軸受5,6の各外側には、オイルシール8,
8が設けられている。
5,6を介してクランクケース1に支持されており、こ
の深溝型玉軸受5,6の各外側には、オイルシール8,
8が設けられている。
【0004】深溝型玉軸受5,6は、クランクケース1
とクランク軸4との間に圧入により固定されており、ク
ランクケース1の段部1aで軸方向に位置決めされてい
る。
とクランク軸4との間に圧入により固定されており、ク
ランクケース1の段部1aで軸方向に位置決めされてい
る。
【0005】このように、深溝型玉軸受5,6を用いて
クランク軸4をクランクケース1に強固に位置決めした
構造では、一般的に、上記両深溝型玉軸受5,6を適正
な内部隙間を持つ状態で中立接触状態となるように組み
込むのが理想とされる。というのも、クランク軸4が偏
心回転するために、予圧を付与した状態だと、軸受にか
かる負担が大きく、焼き付きが発生しやすくなるなど、
耐久性が低下しやすいからである。
クランク軸4をクランクケース1に強固に位置決めした
構造では、一般的に、上記両深溝型玉軸受5,6を適正
な内部隙間を持つ状態で中立接触状態となるように組み
込むのが理想とされる。というのも、クランク軸4が偏
心回転するために、予圧を付与した状態だと、軸受にか
かる負担が大きく、焼き付きが発生しやすくなるなど、
耐久性が低下しやすいからである。
【0006】なお、図示しないが、クランク軸4の一方
軸端側からベルトやチェーンでもって回転動力を取り出
すようになっている場合では、クランク軸4に対して撓
み応力が付与されるために、深溝型玉軸受5,6の使用
条件が苛酷になりやすい。
軸端側からベルトやチェーンでもって回転動力を取り出
すようになっている場合では、クランク軸4に対して撓
み応力が付与されるために、深溝型玉軸受5,6の使用
条件が苛酷になりやすい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
の構造では、クランク軸4のバランスウェイト間の組立
幅やクランクケース1の段部1aの形成位置などによる
組立寸法誤差や、クランク軸4とクランクケース1との
線膨張係数の相違が原因となる熱膨張時の寸法変化量の
偏差が原因で、クランク軸4の両側の深溝型玉軸受5,
6の内・外輪に対して軸方向で相反するアキシャル荷重
が作用して、深溝型玉軸受5,6の玉が内・外輪に対し
て斜接する状態になってしまうことがある。このような
状況では、上述したような組立時の設計思想に反して、
深溝型玉軸受5,6に不必要な予圧が付与された状態に
なり、上述したように軸受性能や耐久性の低下を余儀な
くされる。
の構造では、クランク軸4のバランスウェイト間の組立
幅やクランクケース1の段部1aの形成位置などによる
組立寸法誤差や、クランク軸4とクランクケース1との
線膨張係数の相違が原因となる熱膨張時の寸法変化量の
偏差が原因で、クランク軸4の両側の深溝型玉軸受5,
6の内・外輪に対して軸方向で相反するアキシャル荷重
が作用して、深溝型玉軸受5,6の玉が内・外輪に対し
て斜接する状態になってしまうことがある。このような
状況では、上述したような組立時の設計思想に反して、
深溝型玉軸受5,6に不必要な予圧が付与された状態に
なり、上述したように軸受性能や耐久性の低下を余儀な
くされる。
【0008】これに対して、深溝型玉軸受5,6の内部
隙間を大きく設定し、前記組立寸法誤差や熱膨張による
影響を受けた状態でも、上記不具合の発生を抑制するよ
うにすることも考えられるが、クランク軸4の支持剛性
が不足するおそれもあるし、また、内部隙間の管理が困
難であることが指摘される。
隙間を大きく設定し、前記組立寸法誤差や熱膨張による
影響を受けた状態でも、上記不具合の発生を抑制するよ
うにすることも考えられるが、クランク軸4の支持剛性
が不足するおそれもあるし、また、内部隙間の管理が困
難であることが指摘される。
【0009】したがって、本発明は、2サイクルエンジ
ンのクランク軸支持構造において、組立寸法誤差や熱膨
張に関係なく、クランク軸支持軸受の性能や耐久性を安
定化できるようにすることを目的とする。
ンのクランク軸支持構造において、組立寸法誤差や熱膨
張に関係なく、クランク軸支持軸受の性能や耐久性を安
定化できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、クランク軸の
両側を転がり軸受を介してケースに支持する構造であっ
て、クランク軸の一側の転がり軸受を深溝型玉軸受と
し、クランク軸の他側の転がり軸受を円筒ころ軸受と
し、かつ、前記円筒ころ軸受は、一方軌道輪が円筒ころ
を軸方向位置決めして、他方軌道輪が前記一方軌道輪お
よび円筒ころとの軸方向での相対的な変位を許容するも
のである。
両側を転がり軸受を介してケースに支持する構造であっ
て、クランク軸の一側の転がり軸受を深溝型玉軸受と
し、クランク軸の他側の転がり軸受を円筒ころ軸受と
し、かつ、前記円筒ころ軸受は、一方軌道輪が円筒ころ
を軸方向位置決めして、他方軌道輪が前記一方軌道輪お
よび円筒ころとの軸方向での相対的な変位を許容するも
のである。
【0011】上記本発明の構造では、要するに、従来例
のようにクランク軸の両側を強固に固定するのではな
く、クランク軸の一側をクランクケースに対して強固に
固定し、クランク軸の他側をルーズに支持している。こ
のため、クランク軸とクランクケースとの間の組立寸法
誤差や熱膨張時の寸法変化量の偏差が原因で、クランク
軸の両側の軸受の内・外輪に対して軸方向で相反するア
キシャル荷重がかかったとき、円筒ころ軸受の内・外輪
が軸方向で相反する側にずれることになり、これによっ
て深溝型玉軸受に不必要な予圧が付与されずに済むよう
になる。一般的に、円筒ころ軸受は、その内・外輪が軸
方向で相反する側にずれても、内・外輪と円筒ころとの
接触状態は変わらないので、軸受機能に支障ない。
のようにクランク軸の両側を強固に固定するのではな
く、クランク軸の一側をクランクケースに対して強固に
固定し、クランク軸の他側をルーズに支持している。こ
のため、クランク軸とクランクケースとの間の組立寸法
誤差や熱膨張時の寸法変化量の偏差が原因で、クランク
軸の両側の軸受の内・外輪に対して軸方向で相反するア
キシャル荷重がかかったとき、円筒ころ軸受の内・外輪
が軸方向で相反する側にずれることになり、これによっ
て深溝型玉軸受に不必要な予圧が付与されずに済むよう
になる。一般的に、円筒ころ軸受は、その内・外輪が軸
方向で相反する側にずれても、内・外輪と円筒ころとの
接触状態は変わらないので、軸受機能に支障ない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図1ないし
図3に示す実施例に基づいて説明する。
図3に示す実施例に基づいて説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例にかかる2サイ
クルエンジンのクランク軸支持構造の縦断面図である。
図中、1はクランクケース、2はピストン、3はコネク
ティングロッド、4はクランク軸である。
クルエンジンのクランク軸支持構造の縦断面図である。
図中、1はクランクケース、2はピストン、3はコネク
ティングロッド、4はクランク軸である。
【0014】クランク軸4は、その一端が深溝型玉軸受
6を介して、また、他端が円筒ころ軸受7を介して、そ
れぞれクランクケース1に支持されており、これらの両
軸受6,7の各外側には、オイルシール8,8が設けら
れている。
6を介して、また、他端が円筒ころ軸受7を介して、そ
れぞれクランクケース1に支持されており、これらの両
軸受6,7の各外側には、オイルシール8,8が設けら
れている。
【0015】深溝型玉軸受6および円筒ころ軸受7は、
クランクケース1とクランク軸4との間に圧入により固
定されており、クランクケース1の段部1aで軸方向に
位置決めされている。
クランクケース1とクランク軸4との間に圧入により固
定されており、クランクケース1の段部1aで軸方向に
位置決めされている。
【0016】本実施例では、クランク軸4の片側を円筒
ころ軸受7で支持していることが従来例と異なる。この
円筒ころ軸受7としては、内・外輪の少なくとも一方の
軌道面にころ位置決め用の鍔を形成していないタイプの
ものが用いられる。具体的に、例えば図1に示すような
JIS軸受系列記号のNUタイプの円筒ころ軸受や、図
2に示すようなNタイプの円筒ころ軸受が挙げられ、こ
れらのタイプであれば、保持器有りのものや、保持器無
しのもののいずれでもよい。この他、円筒ころ軸受7と
しては、図3に示すような内・外輪ともに軸方向両端に
ころ位置決め用の鍔が無いものが挙げられる。
ころ軸受7で支持していることが従来例と異なる。この
円筒ころ軸受7としては、内・外輪の少なくとも一方の
軌道面にころ位置決め用の鍔を形成していないタイプの
ものが用いられる。具体的に、例えば図1に示すような
JIS軸受系列記号のNUタイプの円筒ころ軸受や、図
2に示すようなNタイプの円筒ころ軸受が挙げられ、こ
れらのタイプであれば、保持器有りのものや、保持器無
しのもののいずれでもよい。この他、円筒ころ軸受7と
しては、図3に示すような内・外輪ともに軸方向両端に
ころ位置決め用の鍔が無いものが挙げられる。
【0017】図示例の円筒ころ軸受7は、軸方向両端に
ころ位置決め用の鍔が無い内輪71と、軸方向両端にこ
ろ位置決め用の鍔72a,72aがある外輪72と、複
数の円筒ころ73と、もみ抜き型の保持器74とを備え
ている。この内輪71はクランク軸4に、また、外輪7
2はクランクケース1に、それぞれ圧入されている。
ころ位置決め用の鍔が無い内輪71と、軸方向両端にこ
ろ位置決め用の鍔72a,72aがある外輪72と、複
数の円筒ころ73と、もみ抜き型の保持器74とを備え
ている。この内輪71はクランク軸4に、また、外輪7
2はクランクケース1に、それぞれ圧入されている。
【0018】また、深溝型玉軸受6は、内輪61と、外
輪62と、複数の玉63と、保持器64とを備えてい
る。この内輪61はクランク軸4に、外輪62はクラン
クケース1にそれぞれ圧入されている。
輪62と、複数の玉63と、保持器64とを備えてい
る。この内輪61はクランク軸4に、外輪62はクラン
クケース1にそれぞれ圧入されている。
【0019】このような本実施例の構造では、クランク
軸4のバランスウェイト間の組立幅やクランクケース1
の段部1aの形成位置などによる組立寸法誤差や、クラ
ンク軸4とクランクケース1との線膨張係数の相違が原
因となる熱膨張時の寸法変化量の偏差によって、クラン
ク軸4の両側の軸受6,7の内・外輪に軸方向で相反す
るアキシャル荷重がかかったとき、クランク軸4の一側
の深溝型玉軸受6の内・外輪61,62が軸方向で相反
するよう変位せずに、クランク軸4の他側の円筒ころ軸
受7の内輪71と、外輪72、円筒ころ73および保持
器74のかたまりとが軸方向で相対的にずれることにな
り、それによって前述の深溝型玉軸受6が好ましい中立
接触状態に維持されるようになる。このため、クランク
軸4の両側の軸受6,7に不必要な負担がかからなくな
るので、設計どおり所期の転がり性能および耐久性を発
揮できるようになり、クランク軸4を安定的に支持でき
るようになる。
軸4のバランスウェイト間の組立幅やクランクケース1
の段部1aの形成位置などによる組立寸法誤差や、クラ
ンク軸4とクランクケース1との線膨張係数の相違が原
因となる熱膨張時の寸法変化量の偏差によって、クラン
ク軸4の両側の軸受6,7の内・外輪に軸方向で相反す
るアキシャル荷重がかかったとき、クランク軸4の一側
の深溝型玉軸受6の内・外輪61,62が軸方向で相反
するよう変位せずに、クランク軸4の他側の円筒ころ軸
受7の内輪71と、外輪72、円筒ころ73および保持
器74のかたまりとが軸方向で相対的にずれることにな
り、それによって前述の深溝型玉軸受6が好ましい中立
接触状態に維持されるようになる。このため、クランク
軸4の両側の軸受6,7に不必要な負担がかからなくな
るので、設計どおり所期の転がり性能および耐久性を発
揮できるようになり、クランク軸4を安定的に支持でき
るようになる。
【0020】
【発明の効果】本発明では、クランク軸の一側に配置す
る円筒ころ軸受でもって、クランク軸のバランスウェイ
ト間の組立幅やケースの段部の形成位置などによる組立
寸法誤差や熱膨張時の寸法変化量の偏差による軸方向位
置ずれを許容できるようにして、クランク軸の他側の深
溝型玉軸受を好ましい中立接触状態に維持できるように
している。このため、クランク軸の両側の軸受が共に所
期の安定した転がり性能および耐久性を発揮できるよう
になり、エンジンの出力損失を防ぐことができる。
る円筒ころ軸受でもって、クランク軸のバランスウェイ
ト間の組立幅やケースの段部の形成位置などによる組立
寸法誤差や熱膨張時の寸法変化量の偏差による軸方向位
置ずれを許容できるようにして、クランク軸の他側の深
溝型玉軸受を好ましい中立接触状態に維持できるように
している。このため、クランク軸の両側の軸受が共に所
期の安定した転がり性能および耐久性を発揮できるよう
になり、エンジンの出力損失を防ぐことができる。
【図1】本発明の一実施例の2サイクルエンジンのクラ
ンク軸支持構造の縦断面図
ンク軸支持構造の縦断面図
【図2】クランク軸支持用の円筒ころ軸受の他の例を示
す上半分の縦断面図
す上半分の縦断面図
【図3】クランク軸支持用の円筒ころ軸受の他の例を示
す上半分の縦断面図
す上半分の縦断面図
【図4】従来の2サイクルエンジンのクランク軸支持構
造の縦断面図
造の縦断面図
1 クランクケース 4 クランク軸 6 深溝型玉軸受 7 円筒ころ軸受 71 内輪 72 外輪 73 円筒ころ
Claims (1)
- 【請求項1】 クランク軸の両側を転がり軸受を介して
ケースに支持する構造であって、 クランク軸の一側の転がり軸受を深溝型玉軸受とし、ク
ランク軸の他側の転がり軸受を円筒ころ軸受とし、か
つ、前記円筒ころ軸受は、一方軌道輪が円筒ころを軸方
向位置決めして、他方軌道輪が前記一方軌道輪および円
筒ころとの軸方向での相対的な変位を許容するものであ
る、ことを特徴とする2サイクルエンジンのクランク軸
支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7377896A JPH09264156A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 2サイクルエンジンのクランク軸支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7377896A JPH09264156A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 2サイクルエンジンのクランク軸支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09264156A true JPH09264156A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=13528011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7377896A Pending JPH09264156A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 2サイクルエンジンのクランク軸支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09264156A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2824117A1 (fr) * | 2001-04-30 | 2002-10-31 | Honda Motor Co Ltd | Structure de support de vilebrequin de moteur |
DE19930417C2 (de) * | 1998-09-12 | 2002-11-14 | Honda Motor Co Ltd | Kurbelwellenlagerung für einen Viertaktmotor |
US6530353B2 (en) * | 2000-05-10 | 2003-03-11 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Crankshaft holding structure for internal combustion engine |
KR100499041B1 (ko) * | 2003-01-13 | 2005-07-01 | 두원중공업(주) | 자동차 압축기의 크랭크샤프트 지지용 베어링 |
CN102865344A (zh) * | 2012-08-21 | 2013-01-09 | 青岛迈特园林机械零部件有限公司 | 一种二冲程发动机曲柄连杆组及曲柄螺纹加工方法 |
-
1996
- 1996-03-28 JP JP7377896A patent/JPH09264156A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19930417C2 (de) * | 1998-09-12 | 2002-11-14 | Honda Motor Co Ltd | Kurbelwellenlagerung für einen Viertaktmotor |
CN1106499C (zh) * | 1998-09-12 | 2003-04-23 | 本田技研工业株式会社 | 4冲程发动机的曲轴系构造 |
US6530353B2 (en) * | 2000-05-10 | 2003-03-11 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Crankshaft holding structure for internal combustion engine |
FR2824117A1 (fr) * | 2001-04-30 | 2002-10-31 | Honda Motor Co Ltd | Structure de support de vilebrequin de moteur |
KR100499041B1 (ko) * | 2003-01-13 | 2005-07-01 | 두원중공업(주) | 자동차 압축기의 크랭크샤프트 지지용 베어링 |
CN102865344A (zh) * | 2012-08-21 | 2013-01-09 | 青岛迈特园林机械零部件有限公司 | 一种二冲程发动机曲柄连杆组及曲柄螺纹加工方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6877901B2 (en) | Bearing system for high-speed rotating machinery | |
US4676667A (en) | Variable preload shaft bearing for turbocharger | |
US8051821B2 (en) | Camshaft apparatus | |
JP3357735B2 (ja) | 保持器付きころ | |
US7647910B2 (en) | Compensating shaft for an engine | |
WO2009142172A1 (ja) | 二つ割り外輪、これを用いた二つ割り転がり軸受、転がり軸受の取付構造及び取付方法 | |
US4983050A (en) | Bearing supporting arrangement | |
WO1994007046A1 (en) | Cage for roller bearings | |
JP5303240B2 (ja) | 転がり軸受および回転軸支持構造 | |
EP2497914A1 (en) | Camshaft apparatus | |
US4881830A (en) | Split ring roller bearing cage | |
US3424507A (en) | Water pump bearing | |
JP2960040B2 (ja) | 密封装置 | |
JPH09264156A (ja) | 2サイクルエンジンのクランク軸支持構造 | |
WO2006088149A1 (ja) | カムシャフト装置及びカムシャフト装置の組立方法 | |
US20100061851A1 (en) | Secondary Air Charger | |
CN1099531C (zh) | 滚子轴承 | |
JPH0830494B2 (ja) | 薄肉クロスローラ形旋回輪軸受 | |
JP2012007664A (ja) | 分割型ニードル軸受及び軸受装置 | |
JPH0710037Y2 (ja) | 過給機の軸受装置 | |
JP2006226184A (ja) | カムシャフト装置及びその組立方法 | |
JP2584225Y2 (ja) | 保持器付きころ | |
CA1185644A (en) | Bearing support structure | |
JP5012265B2 (ja) | クランクシャフトの支持構造及びクランクシャフト用軸受 | |
JP5049044B2 (ja) | 転がり軸受 |