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JPH0926014A - 差動装置のピニオンシャフト抜け防止構造 - Google Patents

差動装置のピニオンシャフト抜け防止構造

Info

Publication number
JPH0926014A
JPH0926014A JP19575395A JP19575395A JPH0926014A JP H0926014 A JPH0926014 A JP H0926014A JP 19575395 A JP19575395 A JP 19575395A JP 19575395 A JP19575395 A JP 19575395A JP H0926014 A JPH0926014 A JP H0926014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pinion shaft
pin
differential
annular groove
differential case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19575395A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Terada
栄一 寺田
Tsukasa Hagiwara
司 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Corp filed Critical Showa Corp
Priority to JP19575395A priority Critical patent/JPH0926014A/ja
Publication of JPH0926014A publication Critical patent/JPH0926014A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付作業および分解作業が容易で組付性,メ
ンテナンス性に優れ、かつ焼き付き等の不具合を回避し
た省スペースの差動装置のピニオンシャフト抜け防止構
造を安価に供する。 【解決手段】 差動ケース2を貫通し差動ケース2内で
一対のピニオンギア21,22を回転自在に軸支するピニオ
ンシャフト20における端部近傍に周方向に亘って環状溝
20aを形成し、差動ケース2のピニオンシャフト20の環
状溝20aに臨む所定箇所にピン孔2dを穿設し、ピン孔
2dに嵌入したピン30をピニオンシャフト20の環状溝20
aに係合させた差動装置のピニオンシャフト抜け防止構
造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の駆動系に
配設される差動装置に関し、特に差動装置のピニオンシ
ャフトの抜け防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この差動装置は、一対のピニオンギアを
軸支するピニオンシャフトが差動ケースを貫通して支持
されているのが一般的で、このピニオンシャフトを何ら
かの方法で摺動を規制して抜けを防止しなければならな
い。そこで従来の特開平5−280594号公報に記載
された例を図5に示し説明する。
【0003】差動ケース01を貫通するピニオンシャフト
02は、差動ケース01内で一対のピニオンギア03,03を軸
支しており、左右の車軸04,04にそれぞれ嵌合したサイ
ドギア05,05が前記ピニオンギア03,03に噛合して差動
ギア機構を構成している。
【0004】差動ケース01を貫通したピニオンシャフト
02は、一方の端部近傍に軸方向と直角に貫通して穿設さ
れたピン孔を有し、かつ差動ケース01の所定箇所にもピ
ン孔を有し、同差動ケース01のピン孔にピニオンシャフ
ト02のピン孔を合致させてスプリングピン07を圧入させ
て、ピニオンシャフト02の抜け止め構造としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる構造のものは、
スプリングピン07の圧入のために、ピニオンシャフト02
の軸方向への移動調整と軸中心の回転調整を試行錯誤で
行って差動ケース01のピン孔にピニオンシャフト02のピ
ン孔を合わせる作業を要し、面倒で手間のかかる作業で
あった。またメンテナンスのため分解する場合も圧入さ
れたスプリングピン07を専用治具により抜き出さなけれ
ばならない等作業が面倒である。
【0006】さらにピン孔の内径寸法、公差、内面粗度
を良好に維持しなければならずコストのかかるものであ
った。またスプリングピン07によってピニオンシャフト
02は回動を阻止されるので、ピニオンギア03,03とピニ
オンシャフト02との焼き付き等の不具合が生じるおそれ
がある。
【0007】そこでリングギアを差動ケースに固定する
ボルトを利用して、差動ケースを貫通したピニオンシャ
フトの両側部位までボルトを延長して抜け止めとする例
が同公報に記載されているが、差動装置自体の設計の自
由度が制限され、大型化することになる。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、組付作業および分解作業が容
易で組付性,メンテナンス性に優れ、かつ焼き付き等の
不具合を回避した省スペースの差動装置のピニオンシャ
フト抜け防止構造を安価に供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、差動ケースを貫通し差動ケース内で一対
のピニオンギアを回転自在に軸支するピニオンシャフト
における端部近傍に周方向に亘って環状溝を形成し、差
動ケースの前記ピニオンシャフトの環状溝に臨む所定箇
所にピン孔を穿設し、前記ピン孔に嵌入したピンを前記
ピニオンシャフトの環状溝に係合させた差動装置のピニ
オンシャフト抜け防止構造とした。
【0010】組付けに際し、ピニオンシャフトを軸方向
に移動して環状溝を差動ケースのピン孔に凡そ合わせれ
ばピンを嵌入して環状溝に容易に係合することができ、
組付作業が簡単である。またピンを圧入するわけではな
いので、分解する場合にも簡単にピンを抜くことがで
き、メンテナンス性も良い。
【0011】ピンはピニオンシャフトの環状溝に係合す
る構造なので、ピニオンシャフトは軸中心の回動が許容
され、ピニオンシャフトにピニオンギアが焼き付く不具
合を回避できる。またピンによるピニオンシャフトの抜
け防止構造なので、必要なスペースは小さくてすみ差動
装置の小型化が図れる。
【0012】前記ピン孔への前記ピンの嵌入および前記
環状溝への前記ピンの係合に若干の余裕を持たせた差動
装置のピニオンシャフト抜け防止構造とすることで、組
付け時のピンの嵌入係合および分解時のピンの取り出し
が容易となり、組付性・メンテナンス性を向上させるこ
とができる。
【0013】前記差動ケースに被せられる差動キャップ
に前記ピンの摺動を規制する当接部を設けた差動装置の
ピニオンシャフト抜け防止構造とすることで、差動キャ
ップを利用して特別の部材を要せずピンの摺動を規制す
ることができ、部品点数,作業工数を削減することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図4に図示した
本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に
係る差動装置1は、図1において差動ケース2の右側の
開口を差動キャップ3が覆っている。差動ケース2と差
動キャップ3は、互いに当接するフランジ2a,3aを
放射方向に6か所膨出して有し、さらに差動キャップ3
側に当てがわれたリングギア4とともに6個のボルト5
により一体に共締めされる。
【0015】差動ケース2と差動キャップ3には、それ
ぞれ左右の車軸6,7の端部が挿入される軸受口2b,
3bを有し、同軸受口2b,3bに車軸6,7が中央の
円筒状のセンターカラー8を間にして同軸に挿入され、
各端部にはサイドギア9,10がセンターカラー8に位置
決めされて一体に回転可能に嵌合されている。差動ケー
ス2とサイドギア9との間および差動キャップ3とサイ
ドギア10との間には、クラッチプレート11を一対のフリ
クションディスク12,12で挟んで皿バネ13で押さえたフ
リクション機構がそれぞれ介装されて、適当な回転抵抗
を与えるようにしている。
【0016】左右の車軸6,7の間を直交する形で長尺
円柱状のピニオンシャフト20が、差動ケース2を貫通し
ており、差動ケース2にはそのための貫通孔2c,2c
が形成されている。ピニオンシャフト20は、差動ケース
2内部において左右の車軸6,7間のセンターカラー8
をその円筒の側壁の貫通孔8a,8aにおいて貫通して
いる。
【0017】このピニオンシャフト20のセンターカラー
8を挟んだ両側部にピニオンギア21,22が回動自在に軸
支され、同ピニオンギア21,22が前記サイドギア9,10
に噛合して差動ギア機構を構成している。ピニオンギア
21,22と差動ケース2との間には球面ワッシャ23,23が
それぞれ介装されている。
【0018】そして差動ケース2を貫通するピニオンシ
ャフト20は、その一端部近傍に断面が円弧状をした溝条
20aが周方向に亘って形成されており、一方で差動ケー
ス2の一方の貫通孔2cに一部交叉する位置に貫通孔2
cに直角方向に指向してピン孔2dが形成されている。
差動ケース2に設けられたピン孔2dは、車軸6,7と
平行であり、差動キャップ3の当接部3cとの合わせ面
にその孔開口が開いており、同孔開口から所定の深さま
で形成されている。
【0019】このピン孔2dに孔開口からローラピン30
が挿入される。ローラピン30の外径は、ピン孔2dの内
径より若干小さく、挿入が容易である。ピン孔2dにロ
ーラピン30が嵌入されると、ローラピン30全体がピン孔
2dに入り込み、ローラピン30の一部が貫通孔2cの側
方に突出する。
【0020】したがってピニオンシャフト20を貫通孔2
c,2cに貫通させて、溝状20aをピン孔2dに一致さ
せた状態で、ローラピン30をピン孔2dに挿入すると、
貫通孔2cの側方に一部突出したローラピン30がピニオ
ンシャフト20の溝状20aに若干の余裕をもって係合して
ピニオンシャフト20の摺動を規制し、ピニオンシャフト
20が抜けるのを防止する。
【0021】なおローラピン30は、ピン孔2dに全体が
嵌入されると、ピン孔2dの孔開口は差動キャップ3の
当接部3cによって塞がれ、ローラピン30の摺動が規制
され抜け落ちることはない。このようにローラピン30の
摺動を規制するのに、特別の部材を使用せずに、差動キ
ャップ3の当接部3cを利用しているので、部品点数が
少なくてすみ、作業工数も削減できる。
【0022】ローラピン30がピニオンシャフト20の環状
溝20aに係合する形で、ピニオンシャフト20の抜け防止
構造としているので、ピニオンシャフト20自体の軸中心
とする回動は許容されており、したがってピニオンシャ
フト20のピニオンギア21,22との焼き付けといった不具
合は回避される。
【0023】本差動装置1は、以上のような構造をして
おり、差動ケース2に貫通されたピニオンシャフト20の
抜け防止のための組付作業自体は、まずピニオンシャフ
ト20を移動させて環状溝20aをピン孔2dに概ね一致さ
せ、次いで同ピン孔2dにローラピン30を挿入すれば、
ローラピン30は若干の余裕をもって簡単に嵌入されてピ
ニオンシャフト20の環状溝20aに容易に係合する。
【0024】このように組付作業が簡単であり組付性に
優れているとともに、逆に分解するときには、ローラピ
ン30は圧入されているわけではないので簡単に抜き取る
ことができ、分解作業も容易でメンテナンス性も良い。
またローラピン30がピニオンシャフト20の環状溝20aに
一部係合する簡単な構造であり、このためのスペースは
小さくてすみ、差動装置1自体の小型化が図れる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、組付けに際し、ピニオンシャ
フトを軸方向に移動して環状溝を差動ケースのピン孔に
凡そ合わせればピンを嵌入して環状溝に容易に係合する
ことができ、組付作業が簡単である。またピンを圧入す
るわけではないので、分解する場合にも簡単にピンを抜
くことができ、メンテナンス性も良い。
【0026】ピンはピニオンシャフトの環状溝に係合す
る構造なので、ピニオンシャフトは軸中心の回動が可能
で、ピニオンシャフトにピニオンギアが焼き付く不具合
は生じない。またピンによるピニオンシャフトの抜け防
止構造なので、必要なスペースは小さくてすみ差動装置
の小型化が図れる。
【0027】前記ピン孔への前記ピンの嵌入および前記
環状溝への前記ピンの係合に若干の余裕を持たせた差動
装置のピニオンシャフト抜け防止構造とすることで、組
付け時のピンの嵌入係合および分解時のピンの取り出し
が容易となり、組付性・メンテナンス性を向上させるこ
とができる。
【0028】前記差動ケースに被せられる差動キャップ
に前記ピンの摺動を規制する当接部を設けた差動装置の
ピニオンシャフト抜け防止構造とすることで、差動キャ
ップを利用して特別の部材を要せずピンの摺動を規制す
ることができ、部品点数,作業工数を削減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る差動装置の断面図
である。
【図2】図1におけるII−II線で切断した断面図であ
る。
【図3】図1における III−III 線で切断した断面図で
ある。
【図4】図1におけるIV−IV線で切断した断面図であ
る。
【図5】従来の差動装置の断面図である。
【符号の説明】
1…差動装置、2…差動ケース、3…差動キャップ、4
…リングギア、5…ボルト、6,7…車軸、8…センタ
ーカラー、9,10…サイドギア、11…クラッチプレー
ト、12…フリクションディスク、13…皿バネ、20…ピニ
オンシャフト、21,22…ピニオンギア、23…球面ワッシ
ャ、30…ローラピン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動ケースを貫通し差動ケース内で一対
    のピニオンギアを回転自在に軸支するピニオンシャフト
    における端部近傍に周方向に亘って環状溝を形成し、 差動ケースの前記ピニオンシャフトの環状溝に臨む所定
    箇所にピン孔を穿設し、 前記ピン孔に嵌入したピンを前記ピニオンシャフトの環
    状溝に係合させたことを特徴とする差動装置のピニオン
    シャフト抜け防止構造。
  2. 【請求項2】 前記ピン孔への前記ピンの嵌入および前
    記環状溝への前記ピンの係合に若干の余裕を持たせたこ
    とを特徴とする請求項1記載の差動装置のピニオンシャ
    フト抜け防止構造。
  3. 【請求項3】 前記差動ケースに被せられる差動キャッ
    プに前記ピンの摺動を規制する当接部を設けたことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の差動装置のピニ
    オンシャフト抜け防止構造。
JP19575395A 1995-07-10 1995-07-10 差動装置のピニオンシャフト抜け防止構造 Pending JPH0926014A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19575395A JPH0926014A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 差動装置のピニオンシャフト抜け防止構造

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19575395A JPH0926014A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 差動装置のピニオンシャフト抜け防止構造

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JPH0926014A true JPH0926014A (ja) 1997-01-28

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Family Applications (1)

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JP19575395A Pending JPH0926014A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 差動装置のピニオンシャフト抜け防止構造

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JP (1) JPH0926014A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007018181A1 (ja) * 2005-08-11 2007-02-15 Nabtesco Corporation 減速装置
WO2012039032A1 (ja) * 2010-09-22 2012-03-29 トヨタ自動車株式会社 シャフト装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050323

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050803