JPH09259656A - 信号伝送用ケーブル - Google Patents
信号伝送用ケーブルInfo
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- JPH09259656A JPH09259656A JP8062178A JP6217896A JPH09259656A JP H09259656 A JPH09259656 A JP H09259656A JP 8062178 A JP8062178 A JP 8062178A JP 6217896 A JP6217896 A JP 6217896A JP H09259656 A JPH09259656 A JP H09259656A
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- Japan
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- conductor
- magnetic field
- signal transmission
- countermeasure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 伝送信号自身が発生させる電磁波が伝送信号
に対して及ぼす影響を抑えることによって、伝送信号の
低歪化や低ノイズ化を図ることのできる信号伝送用ケー
ブルを提供することにある。 【解決手段】 信号伝送用ケーブル10aにおいて、信
号の伝送路となる中心導線110と、接地用の編み線1
30(外部導線)との間には、フロート状態で使用され
ることにより、中心導線110から発生する磁場の中心
導線110で伝送される信号への影響を抑制するプレー
ト状の内磁場対策用導電体120が構成されている。従
って、伝送信号によって発生した内磁場は、内磁場対策
用導電体120により吸収および平滑化され、信号の伝
送に影響を及ぼさない。
に対して及ぼす影響を抑えることによって、伝送信号の
低歪化や低ノイズ化を図ることのできる信号伝送用ケー
ブルを提供することにある。 【解決手段】 信号伝送用ケーブル10aにおいて、信
号の伝送路となる中心導線110と、接地用の編み線1
30(外部導線)との間には、フロート状態で使用され
ることにより、中心導線110から発生する磁場の中心
導線110で伝送される信号への影響を抑制するプレー
ト状の内磁場対策用導電体120が構成されている。従
って、伝送信号によって発生した内磁場は、内磁場対策
用導電体120により吸収および平滑化され、信号の伝
送に影響を及ぼさない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の信号を伝送
するための信号伝送用ケーブルに関するものである。さ
らに詳しくは、信号伝送用ケーブルにおいて内部導体自
身から発生する磁場の影響を抑制するための構造に関す
るものである。
するための信号伝送用ケーブルに関するものである。さ
らに詳しくは、信号伝送用ケーブルにおいて内部導体自
身から発生する磁場の影響を抑制するための構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオ機器、コンピュータ、各種計
測器等に用いられている信号伝送用ケーブルは、外部か
ら電磁波を受けると、この電磁波によって誘導された電
流が伝送信号の波形に歪みに生じさせたり、信号対雑音
比(SN比)を低下させてしまう。そこで、信号伝送用
ケーブルでは、編み線などの外部導体を覆うように外部
電磁波対策用シールド体が構成されている。
測器等に用いられている信号伝送用ケーブルは、外部か
ら電磁波を受けると、この電磁波によって誘導された電
流が伝送信号の波形に歪みに生じさせたり、信号対雑音
比(SN比)を低下させてしまう。そこで、信号伝送用
ケーブルでは、編み線などの外部導体を覆うように外部
電磁波対策用シールド体が構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
信号伝送用ケーブルのように外部導体の周囲を外部電磁
波対策用シールド体で覆っても、たとえばオーディオ機
器においてより高品位な音質を得ることができる程には
伝送信号の波形歪みやSN比の低下を十分に抑えきれて
いないという問題点がある。
信号伝送用ケーブルのように外部導体の周囲を外部電磁
波対策用シールド体で覆っても、たとえばオーディオ機
器においてより高品位な音質を得ることができる程には
伝送信号の波形歪みやSN比の低下を十分に抑えきれて
いないという問題点がある。
【0004】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
伝送信号自身が発生させる磁場の影響を抑えることによ
って、伝送信号の低歪化や低ノイズ化を図ることのでき
る信号伝送用ケーブルを提供することにある。
伝送信号自身が発生させる磁場の影響を抑えることによ
って、伝送信号の低歪化や低ノイズ化を図ることのでき
る信号伝送用ケーブルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、内部導体と、該内部導体の周囲を覆う
ように構成された外部導体とを有する信号伝送用ケーブ
ルにおいて、前記内部導体と前記外部導体との間には、
前記内部導体の周囲を覆うように構成され、フロート状
態で使用されることにより、前記内部導体から発生する
磁場の該内部導体を伝送される信号に対する影響を抑制
する内磁場対策用導電体を有することを特徴とする。
に、本発明では、内部導体と、該内部導体の周囲を覆う
ように構成された外部導体とを有する信号伝送用ケーブ
ルにおいて、前記内部導体と前記外部導体との間には、
前記内部導体の周囲を覆うように構成され、フロート状
態で使用されることにより、前記内部導体から発生する
磁場の該内部導体を伝送される信号に対する影響を抑制
する内磁場対策用導電体を有することを特徴とする。
【0006】本発明に係る信号伝送用ケーブルについて
オーディオ機器で試聴を行いながら繰り返し評価したと
ころ、内磁場対策用導電体をフロート状態で使用すると
忠実度の高い伝送を行うことができた。その理由として
は、内部導体を用いて信号を伝送したときに伝送信号自
身が複雑な磁場(内磁場)を発生しても、この磁場は内
磁場対策用導電体によって吸収および平滑化され、伝送
信号に影響を及ぼさないものと考えられる。すなわち、
内磁場対策用シールド体をフロート状態にしておくと、
内部導体から磁場が発生したとき、この磁場によって内
磁場対策用導電体が帯電するとともに、磁場の発生状態
に応じて内磁場対策用導電体の帯電状態が変化し、磁場
のエネルギーを吸収しながら、複雑な磁場を平滑化して
いるものと考えられる。従って、本発明に係る信号伝送
用ケーブルによれば、伝送信号の低歪化や低ノイズ化を
図ることができ、かつ、高解像性を得ることができる。
また、周波数特性やダイナミックレンジにおいて忠実度
の高い伝送を行うことができるので、オーディオ機器に
用いたときには高品位な音質を得ることができる。本発
明において、外部電磁波の影響を抑えることを目的に外
部導体の周囲を覆う外部電磁波対策用シールド体を設け
ることが好ましい。
オーディオ機器で試聴を行いながら繰り返し評価したと
ころ、内磁場対策用導電体をフロート状態で使用すると
忠実度の高い伝送を行うことができた。その理由として
は、内部導体を用いて信号を伝送したときに伝送信号自
身が複雑な磁場(内磁場)を発生しても、この磁場は内
磁場対策用導電体によって吸収および平滑化され、伝送
信号に影響を及ぼさないものと考えられる。すなわち、
内磁場対策用シールド体をフロート状態にしておくと、
内部導体から磁場が発生したとき、この磁場によって内
磁場対策用導電体が帯電するとともに、磁場の発生状態
に応じて内磁場対策用導電体の帯電状態が変化し、磁場
のエネルギーを吸収しながら、複雑な磁場を平滑化して
いるものと考えられる。従って、本発明に係る信号伝送
用ケーブルによれば、伝送信号の低歪化や低ノイズ化を
図ることができ、かつ、高解像性を得ることができる。
また、周波数特性やダイナミックレンジにおいて忠実度
の高い伝送を行うことができるので、オーディオ機器に
用いたときには高品位な音質を得ることができる。本発
明において、外部電磁波の影響を抑えることを目的に外
部導体の周囲を覆う外部電磁波対策用シールド体を設け
ることが好ましい。
【0007】本発明では、前記内磁場対策用導電体とし
て編み線よりもプレート状のものを用いることが好まし
い。このように構成すると、伝送信号自身が発生させる
磁場をより確実に内側に封じ込めることができる。
て編み線よりもプレート状のものを用いることが好まし
い。このように構成すると、伝送信号自身が発生させる
磁場をより確実に内側に封じ込めることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】各実施例を説明する前に、図1お
よび図2を参照して、本発明に係る信号伝送用ケーブル
の実施の形態を説明する。
よび図2を参照して、本発明に係る信号伝送用ケーブル
の実施の形態を説明する。
【0009】まず、図1(a)に示すように、本発明で
は、内部導体2Aと、この内部導体2Aの周囲を覆うよ
うに構成された編み線などの外部導体3Aとを有する信
号伝送用ケーブル1Aにおいて、内部導体2Aと外部導
体3Aとの間には内部導体2Aの周囲を覆うように構成
され、フロート状態で使用することにより、内部導体2
Aから発生する磁場の内部導体2Aで伝送される信号へ
の影響を抑制する内磁場対策用導電体4Aを有すること
を特徴とする。ここで、内部導体2Aは、外部導体3A
と同軸状に配置された中心導線として構成される場合だ
けでなく、後述するように、1本の信号伝送用ケーブル
内に複数本の内部導線として構成される場合がある。
は、内部導体2Aと、この内部導体2Aの周囲を覆うよ
うに構成された編み線などの外部導体3Aとを有する信
号伝送用ケーブル1Aにおいて、内部導体2Aと外部導
体3Aとの間には内部導体2Aの周囲を覆うように構成
され、フロート状態で使用することにより、内部導体2
Aから発生する磁場の内部導体2Aで伝送される信号へ
の影響を抑制する内磁場対策用導電体4Aを有すること
を特徴とする。ここで、内部導体2Aは、外部導体3A
と同軸状に配置された中心導線として構成される場合だ
けでなく、後述するように、1本の信号伝送用ケーブル
内に複数本の内部導線として構成される場合がある。
【0010】本発明を適用した信号伝送用ケーブル1A
において、内部導体2Aを用いて信号を伝送したとき、
伝送信号自身が複雑な磁場を形成しても、この磁場は内
磁場対策用導電体4Aによって吸収および平滑化され、
伝送信号に影響を及ぼさない。従って、本発明によれ
ば、伝送信号の低歪化や低ノイズ化を図ることができ、
かつ、高解像性を得ることができる。また、周波数特性
やダイナミックレンジにおいて忠実度の高い伝送を行う
ことができるので、オーディオ機器に用いたときには、
原音に忠実な再生を行えるなど、高品位な音質を得るこ
とができる。
において、内部導体2Aを用いて信号を伝送したとき、
伝送信号自身が複雑な磁場を形成しても、この磁場は内
磁場対策用導電体4Aによって吸収および平滑化され、
伝送信号に影響を及ぼさない。従って、本発明によれ
ば、伝送信号の低歪化や低ノイズ化を図ることができ、
かつ、高解像性を得ることができる。また、周波数特性
やダイナミックレンジにおいて忠実度の高い伝送を行う
ことができるので、オーディオ機器に用いたときには、
原音に忠実な再生を行えるなど、高品位な音質を得るこ
とができる。
【0011】本発明において、図1(b)に示すよう
に、1本の信号伝送用ケーブル1B内において、内磁場
対策用導電体4Bは内部導体2Bと外部導体3Bとの間
に2重以上形成されることがある。
に、1本の信号伝送用ケーブル1B内において、内磁場
対策用導電体4Bは内部導体2Bと外部導体3Bとの間
に2重以上形成されることがある。
【0012】本発明において、図1(c)に示すよう
に、1本の信号伝送用ケーブル1C内に内部導体2Cが
複数形成されているときには、外部導体3Cは複数の内
部導体2Cの周囲を纏めて覆うように構成される場合が
ある。この場合には、内磁場対策用導電体4Cは、外部
導体3Cの内側において内部導体2Cの周囲をそれぞれ
覆うように複数構成される。
に、1本の信号伝送用ケーブル1C内に内部導体2Cが
複数形成されているときには、外部導体3Cは複数の内
部導体2Cの周囲を纏めて覆うように構成される場合が
ある。この場合には、内磁場対策用導電体4Cは、外部
導体3Cの内側において内部導体2Cの周囲をそれぞれ
覆うように複数構成される。
【0013】また、本発明において、図1(d)に示す
ように、1本の信号伝送用ケーブル1Dに内部導体2D
が複数形成されているときには、外部導体3Dは複数の
内部導体2Dの周囲をそれぞれ覆うように複数構成され
る場合がある。この場合にも、内磁場対策用導電体4D
は、各外部導体3Dの内側において内部導体2Dの周囲
をそれぞれ覆うように複数構成される。
ように、1本の信号伝送用ケーブル1Dに内部導体2D
が複数形成されているときには、外部導体3Dは複数の
内部導体2Dの周囲をそれぞれ覆うように複数構成され
る場合がある。この場合にも、内磁場対策用導電体4D
は、各外部導体3Dの内側において内部導体2Dの周囲
をそれぞれ覆うように複数構成される。
【0014】本発明において、外部電磁波の影響を抑え
ることを目的に外部導体の周囲を覆う外部電磁波対策用
シールド体を設ける場合がある。たとえば、図1
(a)、(b)に示した形態のものに外部電磁波対策用
シールド体を設けるには、図2(a)、(b)に示すよ
うに、1本の信号伝送用ケーブル内1A′、1B′内に
おいて、内部導体2A、2B、内磁場対策用導電体4
A、4B、外部導体3A、3B、および外部電磁波対策
用シールド体5A、5Bを同軸状に配置する。
ることを目的に外部導体の周囲を覆う外部電磁波対策用
シールド体を設ける場合がある。たとえば、図1
(a)、(b)に示した形態のものに外部電磁波対策用
シールド体を設けるには、図2(a)、(b)に示すよ
うに、1本の信号伝送用ケーブル内1A′、1B′内に
おいて、内部導体2A、2B、内磁場対策用導電体4
A、4B、外部導体3A、3B、および外部電磁波対策
用シールド体5A、5Bを同軸状に配置する。
【0015】本発明において、図1(c)に示した形態
のものに外部電磁波対策用シールド体を設ける場合に
は、図2(c)に示すように、1本の信号伝送用ケーブ
ル1C′内に、複数の内部導体2Cおよび内磁場対策用
導電体4Cと、それらの周囲を纏めて覆う外部導体3C
と、この外部導体3Cの周囲を覆う外部電磁波対策用シ
ールド体5Cとを配置する。
のものに外部電磁波対策用シールド体を設ける場合に
は、図2(c)に示すように、1本の信号伝送用ケーブ
ル1C′内に、複数の内部導体2Cおよび内磁場対策用
導電体4Cと、それらの周囲を纏めて覆う外部導体3C
と、この外部導体3Cの周囲を覆う外部電磁波対策用シ
ールド体5Cとを配置する。
【0016】また、図1(d)に示した形態のものに外
部電磁波対策用シールド体を設ける場合には、図2
(d)に示すように、1本の信号伝送用ケーブル1D′
内に、複数の内部導体2Dおよび内磁場対策用導電体4
Dと、それらをそれぞれ覆う複数の外部導体3Dとを構
成するとともに、各外部導体3Dの周囲をそれぞれ覆う
ように外部電磁波対策用シールド体5D′を構成する。
または、図2(e)に示すように、1本の信号伝送用ケ
ーブル1D″内に、複数の内部導体2Dおよび内磁場対
策用導電体4Dと、それらをそれぞれ覆う複数の外部導
体3Dとを構成するとともに、各外部導体3Dの周囲を
纏めて覆うように外部電磁波対策用シールド体5D″を
構成する。
部電磁波対策用シールド体を設ける場合には、図2
(d)に示すように、1本の信号伝送用ケーブル1D′
内に、複数の内部導体2Dおよび内磁場対策用導電体4
Dと、それらをそれぞれ覆う複数の外部導体3Dとを構
成するとともに、各外部導体3Dの周囲をそれぞれ覆う
ように外部電磁波対策用シールド体5D′を構成する。
または、図2(e)に示すように、1本の信号伝送用ケ
ーブル1D″内に、複数の内部導体2Dおよび内磁場対
策用導電体4Dと、それらをそれぞれ覆う複数の外部導
体3Dとを構成するとともに、各外部導体3Dの周囲を
纏めて覆うように外部電磁波対策用シールド体5D″を
構成する。
【0017】[実施例]図面を参照にして、本発明の実
施例を説明する。
施例を説明する。
【0018】図3(a)は、本例の信号伝送用ケーブル
を示す説明図であり、図3(b)はその断面図である。
本例の信号伝送用ケーブルは、図1(a)に示した形態
に関するものである。
を示す説明図であり、図3(b)はその断面図である。
本例の信号伝送用ケーブルは、図1(a)に示した形態
に関するものである。
【0019】図3(a)、(b)に示すように、本例の
信号伝送用ケーブル10aは、1本の中心導線を備えた
1相のケーブルであり、信号の伝送路となる中心導線1
10(内部導体)と、その中心導線110に伝送される
信号自身から発生する磁場の該信号への影響を抑制する
プレート状の内磁場対策用導電体120と、接地用の編
み線130(外側導体)とを有している。中心導線11
0は銀や銅等の高導電率の非磁性体金属から構成されて
いる。中心導線110は単線から構成される場合がある
が、または回線相互の干渉(漏話)を避ける目的から対
撚りやカッド撚りされた撚り線が用いられる場合もあ
る。
信号伝送用ケーブル10aは、1本の中心導線を備えた
1相のケーブルであり、信号の伝送路となる中心導線1
10(内部導体)と、その中心導線110に伝送される
信号自身から発生する磁場の該信号への影響を抑制する
プレート状の内磁場対策用導電体120と、接地用の編
み線130(外側導体)とを有している。中心導線11
0は銀や銅等の高導電率の非磁性体金属から構成されて
いる。中心導線110は単線から構成される場合がある
が、または回線相互の干渉(漏話)を避ける目的から対
撚りやカッド撚りされた撚り線が用いられる場合もあ
る。
【0020】中心導線110の周囲は絶縁体150で覆
われ、この絶縁体150の周りを内磁場対策用導電体1
20が覆う状態にある。このようにして、中心導線11
0と内磁場対策用導電体120との間の絶縁が確保され
ている。
われ、この絶縁体150の周りを内磁場対策用導電体1
20が覆う状態にある。このようにして、中心導線11
0と内磁場対策用導電体120との間の絶縁が確保され
ている。
【0021】内磁場対策用導電体120は、金、銀、
銅、アルミニウム等の非磁性体金属から箔(薄板)状に
形成されており、信号伝送用ケーブル10aを使用する
ときにはフロート状態とされる。ここで、内磁場対策用
導電体120は、伝送用ケーブル10aを使用するとき
に加わる応力を考慮して、曲げ伸ばしに強い材料および
加工形状としてある。なお、本例では、シールド効果を
高めることを目的にプレート状の内磁場対策用導電体1
20を用いているが、メッシュタイプのものでも中心導
線110に伝送される信号自身から発生する磁場の影響
を抑制することができる。
銅、アルミニウム等の非磁性体金属から箔(薄板)状に
形成されており、信号伝送用ケーブル10aを使用する
ときにはフロート状態とされる。ここで、内磁場対策用
導電体120は、伝送用ケーブル10aを使用するとき
に加わる応力を考慮して、曲げ伸ばしに強い材料および
加工形状としてある。なお、本例では、シールド効果を
高めることを目的にプレート状の内磁場対策用導電体1
20を用いているが、メッシュタイプのものでも中心導
線110に伝送される信号自身から発生する磁場の影響
を抑制することができる。
【0022】内磁場対策用導電体120の周囲も絶縁体
151で覆われ、この絶縁体150の周囲はプレート状
のシールド体121で覆われている。このシールド体1
21も、金、銀、銅、アルミニウム等の非磁性体金属か
ら構成された箔状(薄板)に形成されている。このシー
ルド体121は内磁場を封じ込める内磁場対策用導電体
として作用する。すなわち、このシールド体121は、
その周囲を覆う編み線130と接触している。編み線1
30は、銀、銅等の高導電率の非磁性体金属から箔状か
つ網目状に形成されている。ここで、信号伝送用ケーブ
ル10aが使用されるときには、編み線130の両端ま
たは一方端(図示せず)は接地された状態とされるの
で、シールド体121は、編み線130を介して接地さ
れた状態とされる。なお、編み線130は、シールド体
121の保護やケーブル自身の補強を兼ねている。
151で覆われ、この絶縁体150の周囲はプレート状
のシールド体121で覆われている。このシールド体1
21も、金、銀、銅、アルミニウム等の非磁性体金属か
ら構成された箔状(薄板)に形成されている。このシー
ルド体121は内磁場を封じ込める内磁場対策用導電体
として作用する。すなわち、このシールド体121は、
その周囲を覆う編み線130と接触している。編み線1
30は、銀、銅等の高導電率の非磁性体金属から箔状か
つ網目状に形成されている。ここで、信号伝送用ケーブ
ル10aが使用されるときには、編み線130の両端ま
たは一方端(図示せず)は接地された状態とされるの
で、シールド体121は、編み線130を介して接地さ
れた状態とされる。なお、編み線130は、シールド体
121の保護やケーブル自身の補強を兼ねている。
【0023】編み線130の周囲は絶縁体152で覆わ
れ、この絶縁体152の周囲はプレート状の外部電磁波
対策用シールド体122で覆われている。このようにし
て、編み線130と外部電磁波対策用シールド体122
との間の絶縁が確保されている。外部電磁波対策用シー
ルド体122も金、銀、銅、アルミニウム等の非磁性体
金属から箔(薄板)状に形成されており、フロート状態
となっている。この外部電磁波対策用シールド体122
は、外部から電磁波がケーブル内に進入してくるのを防
ぐためのものである。
れ、この絶縁体152の周囲はプレート状の外部電磁波
対策用シールド体122で覆われている。このようにし
て、編み線130と外部電磁波対策用シールド体122
との間の絶縁が確保されている。外部電磁波対策用シー
ルド体122も金、銀、銅、アルミニウム等の非磁性体
金属から箔(薄板)状に形成されており、フロート状態
となっている。この外部電磁波対策用シールド体122
は、外部から電磁波がケーブル内に進入してくるのを防
ぐためのものである。
【0024】外部電磁波対策用シールド体122の周囲
は外皮14で覆われている。外皮14は、ケーブルの保
護のため、絶縁性が高く、かつ、強度に優れた材料、例
えば、ビニル系、ゴム系の材質により形成されている。
これに対して、絶縁体150、151、152は、絶縁
抵抗が高くて誘電率の小さい材料、例えば、発砲ポリエ
チレン、テフロン等から形成されている。
は外皮14で覆われている。外皮14は、ケーブルの保
護のため、絶縁性が高く、かつ、強度に優れた材料、例
えば、ビニル系、ゴム系の材質により形成されている。
これに対して、絶縁体150、151、152は、絶縁
抵抗が高くて誘電率の小さい材料、例えば、発砲ポリエ
チレン、テフロン等から形成されている。
【0025】このように構成した信号伝送用ケーブル1
0aにおいて、内磁場対策用導電体120をフロート状
態にして、中心導線110を用いて信号を伝送したと
き、伝送信号自身が複雑な磁場を形成しても、この磁場
は内磁場対策用導電体120によって吸収および平滑化
され、伝送信号に影響を及ぼさない。このような効果
は、内磁場対策用導電体120を接地状態で用いた場合
より極めて大きい。従って、本発明に係る信号伝送用ケ
ーブル10aによれば、伝送信号の低歪化や低ノイズ化
を図ることができ、かつ、高解像性を得ることができ
る。それ故、コンピュータ、計測器、ビデオなどの精密
電子機器において、電源ケーブルや各種のデジタル信号
伝送ケーブルなどとして使用するのに適している。ま
た、周波数特性やダイナミックレンジにおいて忠実度の
高い伝送を行うことができるので、アンプ、プレーヤ、
テープデッキなどのオーディオ機器において、デジタル
信号伝送ケーブルやスピーカケーブルなどに用いたとき
には、原音に忠実な再生を行え、高品位な音質を得るこ
とができる。
0aにおいて、内磁場対策用導電体120をフロート状
態にして、中心導線110を用いて信号を伝送したと
き、伝送信号自身が複雑な磁場を形成しても、この磁場
は内磁場対策用導電体120によって吸収および平滑化
され、伝送信号に影響を及ぼさない。このような効果
は、内磁場対策用導電体120を接地状態で用いた場合
より極めて大きい。従って、本発明に係る信号伝送用ケ
ーブル10aによれば、伝送信号の低歪化や低ノイズ化
を図ることができ、かつ、高解像性を得ることができ
る。それ故、コンピュータ、計測器、ビデオなどの精密
電子機器において、電源ケーブルや各種のデジタル信号
伝送ケーブルなどとして使用するのに適している。ま
た、周波数特性やダイナミックレンジにおいて忠実度の
高い伝送を行うことができるので、アンプ、プレーヤ、
テープデッキなどのオーディオ機器において、デジタル
信号伝送ケーブルやスピーカケーブルなどに用いたとき
には、原音に忠実な再生を行え、高品位な音質を得るこ
とができる。
【0026】また、本例の信号伝送用ケーブル10aで
は、外部から侵入する電磁波は外部電磁波対策用シール
ド体122によってシールドされるので、外部からの電
磁波による信号の歪み等も防ぐことができる。
は、外部から侵入する電磁波は外部電磁波対策用シール
ド体122によってシールドされるので、外部からの電
磁波による信号の歪み等も防ぐことができる。
【0027】(別の実施例)図4は、本発明の各実施例
に係る信号伝送用ケーブルの断面図である。これらの図
に示す信号伝送用ケーブルのうち、図4(a)、
(b)、(c)、(d)に示す信号伝送用ケーブルは、
それぞれ、図1(a)、図1(a)、図2(a)、図2
(b)に示した形態に関するものである。なお、図4
(a)〜(d)に示した信号伝送用ケーブルはいずれ
も、上記の実施例で説明した信号伝送用ケーブル10a
を基本に簡易型または発展型と変形したものであるた
め、共通する部分については同じ符号を付してその詳細
な説明は省略する。
に係る信号伝送用ケーブルの断面図である。これらの図
に示す信号伝送用ケーブルのうち、図4(a)、
(b)、(c)、(d)に示す信号伝送用ケーブルは、
それぞれ、図1(a)、図1(a)、図2(a)、図2
(b)に示した形態に関するものである。なお、図4
(a)〜(d)に示した信号伝送用ケーブルはいずれ
も、上記の実施例で説明した信号伝送用ケーブル10a
を基本に簡易型または発展型と変形したものであるた
め、共通する部分については同じ符号を付してその詳細
な説明は省略する。
【0028】図4(a)に示す信号伝送用ケーブル10
bでは、中心導線110(内部導体)の周囲には、絶縁
体150、プレート状の内磁場対策用導電体120、絶
縁体151、編み線130(外部導体)、および外皮1
4がこの順に形成されている。本例では、内磁場対策用
導電体120は中心導線110および編み線130のい
ずれとも接続されておらず、フロート状態で使用され
る。
bでは、中心導線110(内部導体)の周囲には、絶縁
体150、プレート状の内磁場対策用導電体120、絶
縁体151、編み線130(外部導体)、および外皮1
4がこの順に形成されている。本例では、内磁場対策用
導電体120は中心導線110および編み線130のい
ずれとも接続されておらず、フロート状態で使用され
る。
【0029】図4(b)に示す信号伝送用ケーブル10
cでは、中心導線110(内部導体)の周囲には、絶縁
体150、プレート状の内磁場対策用導電体120、絶
縁体151、プレート状のシールド体121、編み線1
30(外部導体)、外皮14がこの順に被覆されてい
る。本例では、内磁場対策用導電体120はフロート状
態で使用されるが、シールド体121は編み線を130
を介して接地された状態で使用される。
cでは、中心導線110(内部導体)の周囲には、絶縁
体150、プレート状の内磁場対策用導電体120、絶
縁体151、プレート状のシールド体121、編み線1
30(外部導体)、外皮14がこの順に被覆されてい
る。本例では、内磁場対策用導電体120はフロート状
態で使用されるが、シールド体121は編み線を130
を介して接地された状態で使用される。
【0030】図4(c)に示す信号伝送用ケーブル10
dでは、中心導線110(内部導体)の周囲には、絶縁
体150、プレート状の内磁場対策用導電体120、絶
縁体151、プレート状のシールド体121、編み線1
30(外部導体)、絶縁体152、プレート状の外部電
磁波対策用シールド体122、編み線131、および外
皮14がこの順に被覆されている。ここで、外部電磁波
対策用シールド体122と編み線131とは接触した状
態にあり、一体となって外部電磁波の影響を抑える機能
を有する。本例では、内磁場対策用導電体120はフロ
ート状態で使用されるが、シールド体121は編み線を
130を介して接地された状態で使用される。
dでは、中心導線110(内部導体)の周囲には、絶縁
体150、プレート状の内磁場対策用導電体120、絶
縁体151、プレート状のシールド体121、編み線1
30(外部導体)、絶縁体152、プレート状の外部電
磁波対策用シールド体122、編み線131、および外
皮14がこの順に被覆されている。ここで、外部電磁波
対策用シールド体122と編み線131とは接触した状
態にあり、一体となって外部電磁波の影響を抑える機能
を有する。本例では、内磁場対策用導電体120はフロ
ート状態で使用されるが、シールド体121は編み線を
130を介して接地された状態で使用される。
【0031】図4(d)に示す信号伝送用ケーブル10
eは、中心導線110(内部導体)の周囲には、絶縁体
150、プレート状の第1の内磁場対策用導電体12
0、絶縁体151、プレート状の第2の内磁場対策用導
電体121、絶縁体152、プレート状のシールド体1
22、編み線130(外部導体)、絶縁体153、およ
び外皮14がこの順に被覆されている。本例では、内磁
場対策用シールド120はフロート状態で使用される
が、シールド体122は編み線130を介して接地され
た状態で使用される。
eは、中心導線110(内部導体)の周囲には、絶縁体
150、プレート状の第1の内磁場対策用導電体12
0、絶縁体151、プレート状の第2の内磁場対策用導
電体121、絶縁体152、プレート状のシールド体1
22、編み線130(外部導体)、絶縁体153、およ
び外皮14がこの順に被覆されている。本例では、内磁
場対策用シールド120はフロート状態で使用される
が、シールド体122は編み線130を介して接地され
た状態で使用される。
【0032】このように構成した信号伝送用ケーブル1
0b、10c、10d、10eにおいて、中心導線11
0を用いて信号を伝送したとき、伝送信号自身が複雑な
磁場を形成しても、この磁場は内磁場対策用導電体12
0によって吸収および平滑化され、伝送信号に影響を及
ぼさない。従って、伝送信号の低歪化や低ノイズ化を図
ることができるなどといった効果を奏する。
0b、10c、10d、10eにおいて、中心導線11
0を用いて信号を伝送したとき、伝送信号自身が複雑な
磁場を形成しても、この磁場は内磁場対策用導電体12
0によって吸収および平滑化され、伝送信号に影響を及
ぼさない。従って、伝送信号の低歪化や低ノイズ化を図
ることができるなどといった効果を奏する。
【0033】(さらに別の実施例)図5は、本発明の各
実施例に係る信号伝送用ケーブルの断面図である。これ
らの図に示す信号伝送用ケーブルのうち、図5(a)、
(b)、(c)に示す信号伝送用ケーブルは、それぞれ
図2(d)、図2(e)、図2(c)に示した形態に関
するものである。なお、図5(a)〜(c)に示した信
号伝送用ケーブルはいずれも、上記の実施例で説明した
信号伝送用ケーブル10aに対して内部導線を複数本と
した2相、3相対応のケーブルであり、その基本的な構
造は先に説明した実施例と同じである。従って、共通す
る部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省
略する。
実施例に係る信号伝送用ケーブルの断面図である。これ
らの図に示す信号伝送用ケーブルのうち、図5(a)、
(b)、(c)に示す信号伝送用ケーブルは、それぞれ
図2(d)、図2(e)、図2(c)に示した形態に関
するものである。なお、図5(a)〜(c)に示した信
号伝送用ケーブルはいずれも、上記の実施例で説明した
信号伝送用ケーブル10aに対して内部導線を複数本と
した2相、3相対応のケーブルであり、その基本的な構
造は先に説明した実施例と同じである。従って、共通す
る部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省
略する。
【0034】まず、図5(a)に示す信号伝送用ケーブ
ル10fは、図3(a)、(b)に示した信号伝送用ケ
ーブルを構成する中心導線110(内部導体)、絶縁体
150、プレート状の内磁場対策用導電体120、絶縁
体151、プレート状のシールド体121、編み線13
0(外部導体)、絶縁体152、およびプレート状の外
部電磁波対策用シールド体122を1単位としたケーブ
ル芯161、162、163を3本纏めて外皮14で覆
った構造になっている。
ル10fは、図3(a)、(b)に示した信号伝送用ケ
ーブルを構成する中心導線110(内部導体)、絶縁体
150、プレート状の内磁場対策用導電体120、絶縁
体151、プレート状のシールド体121、編み線13
0(外部導体)、絶縁体152、およびプレート状の外
部電磁波対策用シールド体122を1単位としたケーブ
ル芯161、162、163を3本纏めて外皮14で覆
った構造になっている。
【0035】図5(b)に示す信号伝送用ケーブル10
gは、図4(b)に示した信号伝送用ケーブルを構成す
る中心導線110(内部導体)、絶縁体150、プレー
ト状の内磁場対策用導電体120、絶縁体151、プレ
ート状のシールド体121、編み線130(外部導線)
を1単位としたケーブル芯164、165を2本纏めて
絶縁体154、プレート状の外部電磁波対策用シールド
体122、および外皮14で覆った構造になっている。
gは、図4(b)に示した信号伝送用ケーブルを構成す
る中心導線110(内部導体)、絶縁体150、プレー
ト状の内磁場対策用導電体120、絶縁体151、プレ
ート状のシールド体121、編み線130(外部導線)
を1単位としたケーブル芯164、165を2本纏めて
絶縁体154、プレート状の外部電磁波対策用シールド
体122、および外皮14で覆った構造になっている。
【0036】図5(c)に示す信号伝送用ケーブル10
hは、中心導線110(内部導体)、絶縁体150、お
よびプレート状の内磁場対策用導電体120を1単位と
したケーブル芯166、167、168を3本纏めて絶
縁体154、プレート状のシールド体124、および編
み線130(外部導体)で覆い、かつ、編み線130の
周囲を絶縁体155、プレート状の外部電磁波対策用シ
ールド体122、および外皮14で覆った構造になって
いる。
hは、中心導線110(内部導体)、絶縁体150、お
よびプレート状の内磁場対策用導電体120を1単位と
したケーブル芯166、167、168を3本纏めて絶
縁体154、プレート状のシールド体124、および編
み線130(外部導体)で覆い、かつ、編み線130の
周囲を絶縁体155、プレート状の外部電磁波対策用シ
ールド体122、および外皮14で覆った構造になって
いる。
【0037】このように構成した信号伝送用ケーブル1
0f、10g、10hにおいて、1本の信号伝送用ケー
ブル内には、複数本の中心導線110が配置されている
が、いずれも中心導線110もそれぞれプレート状の内
磁場対策用導電体120で覆われている。このため、中
心導線110を用いて信号を伝送したとき、伝送信号自
身が複雑な磁場を形成しても、この磁場はフロート状態
で使用される内磁場対策用導電体120によって吸収お
よび平滑化され、伝送信号に影響を及ぼさない。従っ
て、伝送信号の低歪化や低ノイズ化を図ることができる
などといった効果を奏する。
0f、10g、10hにおいて、1本の信号伝送用ケー
ブル内には、複数本の中心導線110が配置されている
が、いずれも中心導線110もそれぞれプレート状の内
磁場対策用導電体120で覆われている。このため、中
心導線110を用いて信号を伝送したとき、伝送信号自
身が複雑な磁場を形成しても、この磁場はフロート状態
で使用される内磁場対策用導電体120によって吸収お
よび平滑化され、伝送信号に影響を及ぼさない。従っ
て、伝送信号の低歪化や低ノイズ化を図ることができる
などといった効果を奏する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る信号
伝送用ケーブルでは、内部導体を用いて信号を伝送した
とき、伝送信号自身が複雑な磁場を発生しても、この磁
場は、フロート状態で使用される内磁場対策用導電体に
よって吸収および平滑化されるという特徴を有する。従
って、本発明によれば、伝送信号の低歪化や低ノイズ化
を図ることができ、かつ、高解像性を得ることができ
る。また、周波数特性やダイナミックレンジにおいて忠
実度の高い伝送を行うことができるので、オーディオ機
器に用いたときには高品位な音質を得ることができる。
伝送用ケーブルでは、内部導体を用いて信号を伝送した
とき、伝送信号自身が複雑な磁場を発生しても、この磁
場は、フロート状態で使用される内磁場対策用導電体に
よって吸収および平滑化されるという特徴を有する。従
って、本発明によれば、伝送信号の低歪化や低ノイズ化
を図ることができ、かつ、高解像性を得ることができ
る。また、周波数特性やダイナミックレンジにおいて忠
実度の高い伝送を行うことができるので、オーディオ機
器に用いたときには高品位な音質を得ることができる。
【図1】本発明を適用した信号伝送用ケーブルにおい
て、外部電磁波対策用シールド体を有しないタイプのも
のを示す説明図である。
て、外部電磁波対策用シールド体を有しないタイプのも
のを示す説明図である。
【図2】本発明を適用した信号伝送用ケーブルにおい
て、外部電磁波対策用シールド体を有するタイプのもの
を示す説明図である。
て、外部電磁波対策用シールド体を有するタイプのもの
を示す説明図である。
【図3】(a)は、本発明の実施例に係る信号伝送用ケ
ーブルを示す説明図、(b)は、(a)のX−X’にお
ける断面図である。
ーブルを示す説明図、(b)は、(a)のX−X’にお
ける断面図である。
【図4】本発明の別の実施例に係る信号伝送用ケーブル
の断面図である。
の断面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例に係る信号伝送用ケ
ーブルの断面図である。
ーブルの断面図である。
1A〜10D 信号伝送用ケーブル 10a〜10h 信号伝送用ケーブル 110 中心導線(内部導体) 120 プレート状の内磁場対策用導電体 121 プレート状のシールド体 122 プレート状の外部電磁波対策用シールド体 130 編み線(外部導体) 14 外皮
Claims (6)
- 【請求項1】 内部導体と、該内部導体の周囲を覆うよ
うに構成された外部導体とを有する信号伝送用ケーブル
において、 前記内部導体と前記外部導体との間には、前記内部導体
の周囲を覆うように構成され、フロート状態で使用され
ることにより、前記内部導体から発生する磁場の該内部
導体を伝送される信号に対する影響を抑制する内磁場対
策用導電体を有することを特徴とする信号伝送用ケーブ
ル。 - 【請求項2】 請求項1において、前記内磁場対策用導
電体は前記内部導体と前記外部導体との間に2重以上形
成されていることを特徴とする信号伝送用ケーブル。 - 【請求項3】 請求項1において、前記外部導体は複数
の前記内部導体の周囲を纏めて覆うように構成され、前
記内磁場対策用導電体は前記外部導体の内側において前
記の各内部導体の周囲をそれぞれ覆うように複数構成さ
れていることを特徴とする信号伝送用ケーブル。 - 【請求項4】 請求項1において、前記外部導体は複数
の前記内部導体の周囲をそれぞれ覆うように複数構成さ
れ、前記内磁場対策用導電体は前記の各外部導体の内側
において前記の各内部導体の周囲をそれぞれ覆うように
複数構成されていることを特徴とする信号伝送用ケーブ
ル。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの項におい
て、さらに、前記外部導体の周囲を覆う外部電磁波対策
用シールド体を有することを特徴とする信号伝送用ケー
ブル。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかの項におい
て、前記内磁場対策用導電体はプレート状であることを
特徴とする信号伝送用ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8062178A JPH09259656A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 信号伝送用ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8062178A JPH09259656A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 信号伝送用ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09259656A true JPH09259656A (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=13192622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8062178A Pending JPH09259656A (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 信号伝送用ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09259656A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100479422B1 (ko) * | 2002-08-09 | 2005-04-07 | 정자영 | 전자파를 차단할 수 있는 전선의 제조방법 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS483911Y1 (ja) * | 1967-08-26 | 1973-01-31 | ||
JPS58204417A (ja) * | 1982-05-10 | 1983-11-29 | 古河電気工業株式会社 | 遮蔽通信ケ−ブル |
JPH01302612A (ja) * | 1988-05-27 | 1989-12-06 | Kenzo Inoue | 信号伝送用ケーブル |
JPH0367412A (ja) * | 1989-08-03 | 1991-03-22 | Kenzo Inoue | 信号伝送方法 |
JPH0472507U (ja) * | 1990-11-05 | 1992-06-25 |
-
1996
- 1996-03-19 JP JP8062178A patent/JPH09259656A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS483911Y1 (ja) * | 1967-08-26 | 1973-01-31 | ||
JPS58204417A (ja) * | 1982-05-10 | 1983-11-29 | 古河電気工業株式会社 | 遮蔽通信ケ−ブル |
JPH01302612A (ja) * | 1988-05-27 | 1989-12-06 | Kenzo Inoue | 信号伝送用ケーブル |
JPH0367412A (ja) * | 1989-08-03 | 1991-03-22 | Kenzo Inoue | 信号伝送方法 |
JPH0472507U (ja) * | 1990-11-05 | 1992-06-25 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100479422B1 (ko) * | 2002-08-09 | 2005-04-07 | 정자영 | 전자파를 차단할 수 있는 전선의 제조방법 |
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