JPH09258945A - 個人情報機器 - Google Patents
個人情報機器Info
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- JPH09258945A JPH09258945A JP8067801A JP6780196A JPH09258945A JP H09258945 A JPH09258945 A JP H09258945A JP 8067801 A JP8067801 A JP 8067801A JP 6780196 A JP6780196 A JP 6780196A JP H09258945 A JPH09258945 A JP H09258945A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pen
- computer
- input
- paper
- environment
- Prior art date
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- Pending
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- Input From Keyboards Or The Like (AREA)
- Processing Or Creating Images (AREA)
- Digital Computer Display Output (AREA)
- User Interface Of Digital Computer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】個人情報環境では、コンピュータが必要となる
とモニタ上の狭いデスクトップに縛りつけられてしま
う。また、入出力は、キーボード、マウス、画面上の表
示に限定されている、さらに、すべての操作を、グラフ
ィカルユーザインタフェースによるダイレクトマニピュ
レーションなどで明示的に指示しなければならない、と
いう問題点があった。 【解決手段】カメラ7等で認識された現実に存在するも
のである紙2等を仮想的にしか存在しないものと区別
し、かつその存在する位置に対応させて環境ビューワ
3、ペン入力コンピュータ4に表示することを特徴とす
る。
とモニタ上の狭いデスクトップに縛りつけられてしま
う。また、入出力は、キーボード、マウス、画面上の表
示に限定されている、さらに、すべての操作を、グラフ
ィカルユーザインタフェースによるダイレクトマニピュ
レーションなどで明示的に指示しなければならない、と
いう問題点があった。 【解決手段】カメラ7等で認識された現実に存在するも
のである紙2等を仮想的にしか存在しないものと区別
し、かつその存在する位置に対応させて環境ビューワ
3、ペン入力コンピュータ4に表示することを特徴とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータをはじめとするコンピュータや携帯情報機器等の
ユーザインタフェース技術に係る。より詳細には、キー
ボード、マウス、ペン、音声、身振りなど複数のメディ
アを用いた指示に基づき、ユーザに代わってコンピュー
タやアプリケーションソフトウエア等を制御し、静止
画、動画、音声、効果音等の複数のメディアを用いて応
答するマルチモーダル個人情報機器に関する。
ュータをはじめとするコンピュータや携帯情報機器等の
ユーザインタフェース技術に係る。より詳細には、キー
ボード、マウス、ペン、音声、身振りなど複数のメディ
アを用いた指示に基づき、ユーザに代わってコンピュー
タやアプリケーションソフトウエア等を制御し、静止
画、動画、音声、効果音等の複数のメディアを用いて応
答するマルチモーダル個人情報機器に関する。
【0002】
【従来の技術】現在パーソナルコンピュータをはじめと
するコンピュータがオフィス、家庭において急速に普及
している。その原動力はハードウエアの面でのコストパ
フォーマンスの飛躍的な向上、およびソフトウエア面で
のグラフィカルユーザインタフェース導入によるユーザ
フレンドリネスの改善にあると考えられる。例えば、文
献「J. A. Sohnson, et. al. : ACE: Building Interac
tive Graphical Applications, Communications of the
ACM, Vol, 36, No. 4, pp. 400-55, 1993」にはグラフ
ィカルユーザインタフェースの優位さが述べられてい
る。
するコンピュータがオフィス、家庭において急速に普及
している。その原動力はハードウエアの面でのコストパ
フォーマンスの飛躍的な向上、およびソフトウエア面で
のグラフィカルユーザインタフェース導入によるユーザ
フレンドリネスの改善にあると考えられる。例えば、文
献「J. A. Sohnson, et. al. : ACE: Building Interac
tive Graphical Applications, Communications of the
ACM, Vol, 36, No. 4, pp. 400-55, 1993」にはグラフ
ィカルユーザインタフェースの優位さが述べられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記技術を基
本にしたグラフィカルユーザインタフェースベースのユ
ーザインタフェースを持つコンピュータが、オフィス、
家庭に普及するとともに、現在のコンピュータが有する
以下に示す3つの問題点(問題点(1)〜(3))が認
識されつつある。
本にしたグラフィカルユーザインタフェースベースのユ
ーザインタフェースを持つコンピュータが、オフィス、
家庭に普及するとともに、現在のコンピュータが有する
以下に示す3つの問題点(問題点(1)〜(3))が認
識されつつある。
【0004】問題点(1)不自然な作業環境 コンピュータが不必要な場合は、机上を自由に使えるも
の。しかし、一旦コンピュータが必要となると、ユーザ
は、モニタ上の狭いデスクトップに縛りつけられてしま
う。
の。しかし、一旦コンピュータが必要となると、ユーザ
は、モニタ上の狭いデスクトップに縛りつけられてしま
う。
【0005】これはコンピュータが我々の活動世界を無
視し、我々の活動の場をコンピュータの扱い易い仮想的
なモニタ上のデスクトップに限定していることに起因し
ている。
視し、我々の活動の場をコンピュータの扱い易い仮想的
なモニタ上のデスクトップに限定していることに起因し
ている。
【0006】問題点(2)限定された入出力方法 現在のコンピュータの入出力は、キーボード、マウス、
画面上の表示に限定されている。コンピュータとの円滑
なインタフェースには入出力バンドの拡大が必要であ
る。
画面上の表示に限定されている。コンピュータとの円滑
なインタフェースには入出力バンドの拡大が必要であ
る。
【0007】問題点(3)非知的なユーザインタフェー
ス コンピュータに対する操作を、例えばグラフィカルユー
ザインタフェースによるダイレクトマニピュレーション
などで明示的に指示しなければならない。なにができる
かということに加えて、どのようにやるかまでユーザが
知らなければならない。また、コンピュータには多くの
データが格納されているのにもかかわらず、それがコン
ピュータに認識されない。さらに、ネットワーク上には
貴重なデータが保持されているにもかかわらず利用が困
難である。
ス コンピュータに対する操作を、例えばグラフィカルユー
ザインタフェースによるダイレクトマニピュレーション
などで明示的に指示しなければならない。なにができる
かということに加えて、どのようにやるかまでユーザが
知らなければならない。また、コンピュータには多くの
データが格納されているのにもかかわらず、それがコン
ピュータに認識されない。さらに、ネットワーク上には
貴重なデータが保持されているにもかかわらず利用が困
難である。
【0008】本発明の目的は、コンピュータ中心ではな
く、より人間中心のユーザインタフェースを有するコン
ピュータ利用環境を提供することにある。
く、より人間中心のユーザインタフェースを有するコン
ピュータ利用環境を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、人間中心・実世界中心の考え方によ
り設計し、音声、手書き、ジェスチャ等のマルチモーダ
ルな形態で対話可能なコンピュータとする。
めに、本発明では、人間中心・実世界中心の考え方によ
り設計し、音声、手書き、ジェスチャ等のマルチモーダ
ルな形態で対話可能なコンピュータとする。
【0010】ここで、これらの問題点を解決するために
は、各問題点を独立としてではなく、総合的にとらえる
必要がある。問題点(1)の解決のためには、新たなコ
ンピューティング環境を提示しなくてはならない。そこ
で必要となる入出力(問題点(2))は、その環境と密
接に関係している。さらに、知的な処理(問題点
(3))は、コンピューテイング環境に深く関連し、さ
らに高度な入出力は知的処理抜きには実用として供する
ことはできない。
は、各問題点を独立としてではなく、総合的にとらえる
必要がある。問題点(1)の解決のためには、新たなコ
ンピューティング環境を提示しなくてはならない。そこ
で必要となる入出力(問題点(2))は、その環境と密
接に関係している。さらに、知的な処理(問題点
(3))は、コンピューテイング環境に深く関連し、さ
らに高度な入出力は知的処理抜きには実用として供する
ことはできない。
【0011】まず、問題点(1)はコンピュータ側だけ
の論理でユーザインタフェース環境が設計されてきたこ
とから発生している。現在、この問題点を解決する方法
は完全なバーチャルリアリティの採用か、実世界への回
帰と考えられているが、本発明では、実世界と仮想世界
の融合により解決を図る。具体的には、『実デスク+仮
想デスク+実ペーパ+仮想ペーパ』の組み合わせで解決
を図る。
の論理でユーザインタフェース環境が設計されてきたこ
とから発生している。現在、この問題点を解決する方法
は完全なバーチャルリアリティの採用か、実世界への回
帰と考えられているが、本発明では、実世界と仮想世界
の融合により解決を図る。具体的には、『実デスク+仮
想デスク+実ペーパ+仮想ペーパ』の組み合わせで解決
を図る。
【0012】すなわち、実デスクの上に実際の紙(実ペ
ーパ、図1での2)が乗っている世界がコンピュータレ
スの世界であり、これに、仮想デスクを表わすモニタ
と、仮想ペーパを表わすペン入力コンピュータを数枚乗
せた環境である。
ーパ、図1での2)が乗っている世界がコンピュータレ
スの世界であり、これに、仮想デスクを表わすモニタ
と、仮想ペーパを表わすペン入力コンピュータを数枚乗
せた環境である。
【0013】より具体的には以下の手段により問題点を
解決する。
解決する。
【0014】(1)デスクトップなどの業務環境を仮想
的に表示する装置である環境ビューワ、表示入力一体型
ペン入力コンピュータで実現された紙と同様なインタフ
ェースを有する仮想ペーパ、マイク、スピーカ、カメ
ラ、ペン、キーボードを構成要素とする。
的に表示する装置である環境ビューワ、表示入力一体型
ペン入力コンピュータで実現された紙と同様なインタフ
ェースを有する仮想ペーパ、マイク、スピーカ、カメ
ラ、ペン、キーボードを構成要素とする。
【0015】(2)環境ビューワに、以下の3種を区別
して表示するとよりよい。まず第1には、電子的なファ
イルやホルダ(フォルダ)などのような仮想的にしか存
在しないものである。第2に、ネットワークで結合され
たエアコン、ビデオ、電灯などのような現実の世界に存
在しかつ計算機から操作できるものである。最後に、机
の上に置いてある実際の紙などのように現実の世界に存
在し計算機から操作できないものである。
して表示するとよりよい。まず第1には、電子的なファ
イルやホルダ(フォルダ)などのような仮想的にしか存
在しないものである。第2に、ネットワークで結合され
たエアコン、ビデオ、電灯などのような現実の世界に存
在しかつ計算機から操作できるものである。最後に、机
の上に置いてある実際の紙などのように現実の世界に存
在し計算機から操作できないものである。
【0016】(3)さらに好適には、その現実の世界に
存在しかつ計算機から操作できるもの、および現実の世
界に存在し計算機から操作できないものは、業務環境の
状況をカメラから入力しそれを解析することにより位置
を特定し、仮想ビューワ内に表示されているデスクトッ
プ等の仮想的な世界の対応する位置に重ねて表示する。
存在しかつ計算機から操作できるもの、および現実の世
界に存在し計算機から操作できないものは、業務環境の
状況をカメラから入力しそれを解析することにより位置
を特定し、仮想ビューワ内に表示されているデスクトッ
プ等の仮想的な世界の対応する位置に重ねて表示する。
【0017】(4)さらに好適には、環境ビューワには
環境の大まかな様子だけが表示する。この際、環境ビュ
ーワ上のデスクトップ等に表示されている文章ファイル
の詳細な内容は、仮想ペーパ上に表示する。この時、環
境ビューワには表示しなくともよい。
環境の大まかな様子だけが表示する。この際、環境ビュ
ーワ上のデスクトップ等に表示されている文章ファイル
の詳細な内容は、仮想ペーパ上に表示する。この時、環
境ビューワには表示しなくともよい。
【0018】(5)さらに、環境ビューワには、自分の
オフィス、他人のオフィス、図書室等の複数の環境が同
時に表示するとよりよい。
オフィス、他人のオフィス、図書室等の複数の環境が同
時に表示するとよりよい。
【0019】(6)最後に、仮想ペーパを複数枚隣り合
せに置いた場合、1枚の大きなパッドとして連動して動
作可能とする。
せに置いた場合、1枚の大きなパッドとして連動して動
作可能とする。
【0020】次に問題点(2)と問題点(3)は、以下
の手段で実現されるマルチモーダルな入出力が可能な知
的なエージェントの導入により解決する。
の手段で実現されるマルチモーダルな入出力が可能な知
的なエージェントの導入により解決する。
【0021】(1)個人情報機器全体を管理するエージ
ェントを設ける。このエージェントは、音声、ジェスチ
ャ、ペンジェスチャ、ペンおよびキーボードのうち少な
くとも2つによる入力を同時に用いたマルチモーダル入
力で処理する。
ェントを設ける。このエージェントは、音声、ジェスチ
ャ、ペンジェスチャ、ペンおよびキーボードのうち少な
くとも2つによる入力を同時に用いたマルチモーダル入
力で処理する。
【0022】(2)環境ビューワに複数の環境が表示さ
れたいる場合、エージェントは、複数の環境を対象に指
示を実行するとよりよい。
れたいる場合、エージェントは、複数の環境を対象に指
示を実行するとよりよい。
【0023】(3)また、より好適には、ユーザが入力
した音声やペン入力内容として、仮想ペーパに音声認識
結果あるいは手書き文字認識結果として一旦表示する。
その認識結果がエージェントの指示として実行可能であ
る場合、表示色を変えユーザに知らせ、その指示を実行
した場合は、仮想ペーパ上から消し、実行しない場合は
そのまま認識結果を仮想ペーパ上に残す。
した音声やペン入力内容として、仮想ペーパに音声認識
結果あるいは手書き文字認識結果として一旦表示する。
その認識結果がエージェントの指示として実行可能であ
る場合、表示色を変えユーザに知らせ、その指示を実行
した場合は、仮想ペーパ上から消し、実行しない場合は
そのまま認識結果を仮想ペーパ上に残す。
【0024】(4)また、エージェントは、音声、効果
音、環境ビューワ表示、仮想ペーパのうち少なくとも2
つの表示による出力を同時に用いたマルチモーダル出力
で応答する。
音、環境ビューワ表示、仮想ペーパのうち少なくとも2
つの表示による出力を同時に用いたマルチモーダル出力
で応答する。
【0025】(5)エージェントの姿を、環境ビューワ
にエージェントのシンボルとして表示する。実行可能な
指示を認識した場合、表示したシンボルの表情を変える
とともに、内容をテキストで表示しながらそれを実行す
る。
にエージェントのシンボルとして表示する。実行可能な
指示を認識した場合、表示したシンボルの表情を変える
とともに、内容をテキストで表示しながらそれを実行す
る。
【0026】(6)ユーザの指示内容が、状況から推察
して確実な場合、仮想ペーパで色の変わって表示されて
いるコマンドとして認識された部分をタップした場合、
エージェントに対して『OK』と言った場合、OKのジ
ェスチャをした場合、エージェントに触れた場合、ユー
ザがエージェントに目を合わせてうなずいた場合、エー
ジェントがその指示を実行する。
して確実な場合、仮想ペーパで色の変わって表示されて
いるコマンドとして認識された部分をタップした場合、
エージェントに対して『OK』と言った場合、OKのジ
ェスチャをした場合、エージェントに触れた場合、ユー
ザがエージェントに目を合わせてうなずいた場合、エー
ジェントがその指示を実行する。
【0027】(7)環境ビューワの電子ファイルをダブ
ルタップする、電子ファイルを仮想ペーパに重ね合わせ
る、音声やジェスチャを使って、『これをオープン』の
ように指示する、ことにより環境ビューワに表示されて
いる電子ファイル等を仮想ペーパに簡単に表示可能とす
る。
ルタップする、電子ファイルを仮想ペーパに重ね合わせ
る、音声やジェスチャを使って、『これをオープン』の
ように指示する、ことにより環境ビューワに表示されて
いる電子ファイル等を仮想ペーパに簡単に表示可能とす
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
例を説明する。図1に本発明の第一の実施例の外観を示
す。本実施例は、図1に示すように、以下の構成要件を
有する。実デスク1の上の実際の紙2、仮想デスクを表
示する環境ビューワ3と、仮想ペーパを表わすペン(手
書き)入力コンピュータ4、キーボード9、および小型
CCDカメラをペンに内蔵したスキャナ付ペン8、マイク
6、スピーカ5、机上の様子を入力するカメラ7より構
成されている。本発明では、これら構成要件をユーザの
使用しやすい環境となるよう構成する。なお、環境ビュ
ーワ3にはエージェント10が表示される。
例を説明する。図1に本発明の第一の実施例の外観を示
す。本実施例は、図1に示すように、以下の構成要件を
有する。実デスク1の上の実際の紙2、仮想デスクを表
示する環境ビューワ3と、仮想ペーパを表わすペン(手
書き)入力コンピュータ4、キーボード9、および小型
CCDカメラをペンに内蔵したスキャナ付ペン8、マイク
6、スピーカ5、机上の様子を入力するカメラ7より構
成されている。本発明では、これら構成要件をユーザの
使用しやすい環境となるよう構成する。なお、環境ビュ
ーワ3にはエージェント10が表示される。
【0029】環境ビューワ3には、従来とほぼ同様のグ
ラフィカルユーザインタフェースでのデスクトップが表
示される。このモニタには、ファイル、ホルダ、メール
のインボックス、インテリジェントエージェント10な
どが表示される。机上にある実物(例えば実際の紙2)
は、カメラ7を通して実デスクを監視することにより、
この仮想デスクトップに表示される。
ラフィカルユーザインタフェースでのデスクトップが表
示される。このモニタには、ファイル、ホルダ、メール
のインボックス、インテリジェントエージェント10な
どが表示される。机上にある実物(例えば実際の紙2)
は、カメラ7を通して実デスクを監視することにより、
この仮想デスクトップに表示される。
【0030】ペン入力コンピュータ4は、仮想ペーパに
対応する。仮想デスクトップのファイルの表示やアプリ
ケーションの実行は、ペン入力コンピュータ4で行う。
ペン入力コンピュータ4は、仮想ペーパである。したが
って、ペンで操作されるものである。ここで、ペン入力
コンピュータ4は、「認識を伴わないインクモードを持
つ」、「2つのペン入力コンピュータを横に置くと1つ
の大きな仮想ペーパとなる」などの実ペーパの特徴を持
つ。
対応する。仮想デスクトップのファイルの表示やアプリ
ケーションの実行は、ペン入力コンピュータ4で行う。
ペン入力コンピュータ4は、仮想ペーパである。したが
って、ペンで操作されるものである。ここで、ペン入力
コンピュータ4は、「認識を伴わないインクモードを持
つ」、「2つのペン入力コンピュータを横に置くと1つ
の大きな仮想ペーパとなる」などの実ペーパの特徴を持
つ。
【0031】小型CCDカメラをペンに内蔵したスキャナ
付ペン8を用いて、実ペーパと仮想ペーパのインタフェ
ースをとる。すなわち、実ペーパの情報はペン型のスキ
ャナで取り込まれ、ペン入力コンピュータ上の指定領域
へ認識されたデータあるいは生のスキャンデータが転送
される。
付ペン8を用いて、実ペーパと仮想ペーパのインタフェ
ースをとる。すなわち、実ペーパの情報はペン型のスキ
ャナで取り込まれ、ペン入力コンピュータ上の指定領域
へ認識されたデータあるいは生のスキャンデータが転送
される。
【0032】複数のペン入力コンピュータ、環境ビュー
ワおよびスキャナ付ペン等は赤外線等の室内(あるいは
デスクトップ)LANで結合しておく。そしてこれらを
協調的に動作させる。
ワおよびスキャナ付ペン等は赤外線等の室内(あるいは
デスクトップ)LANで結合しておく。そしてこれらを
協調的に動作させる。
【0033】エージェントへの指示はペン、音声、ジェ
スチャ、キーボードの複数のモードを用いて行われる。
同じモードに対応する入力メディア(複数のペン入力コ
ンピュータ、モニタ、マイクなど)が複数存在する。例
えば、ペン入力はどのペン入力コンピュータでも行うこ
とができ、また、ジェスチャは、どのペン入力コンピュ
ータでも環境ビューワ上でも行うことができる。すなわ
ち、入力モードは複数の入力メデイア(装置)に分散さ
れることになる。
スチャ、キーボードの複数のモードを用いて行われる。
同じモードに対応する入力メディア(複数のペン入力コ
ンピュータ、モニタ、マイクなど)が複数存在する。例
えば、ペン入力はどのペン入力コンピュータでも行うこ
とができ、また、ジェスチャは、どのペン入力コンピュ
ータでも環境ビューワ上でも行うことができる。すなわ
ち、入力モードは複数の入力メデイア(装置)に分散さ
れることになる。
【0034】出力としては、環境ビューワやペン入力コ
ンピュータに表示されるほか、音声合成など利用し音声
や効果音、グラフィカル表示などを用いてマルチモーダ
ルに出力する。
ンピュータに表示されるほか、音声合成など利用し音声
や効果音、グラフィカル表示などを用いてマルチモーダ
ルに出力する。
【0035】エージェント10が環境ビューワ上に表示
し、これを知的処理のシンボルとしてもよい。具体的に
は、システムに対する命令(ペン、音声、ジェスチャ)
は、この知的エージェントが処理するという形になる。
し、これを知的処理のシンボルとしてもよい。具体的に
は、システムに対する命令(ペン、音声、ジェスチャ)
は、この知的エージェントが処理するという形になる。
【0036】エージェントは、マルチモーダルな指示か
らユーザの意図を抽出し、それをもとに問題解決し、結
果を出力するという処理を行う。
らユーザの意図を抽出し、それをもとに問題解決し、結
果を出力するという処理を行う。
【0037】図2に、本システムの構成図を示す。本シ
ステムは、3台のワークステーション101、102、
103、および4台のペンパソコン105、106、1
07、108、入出力用のパソコン104、アプリケー
ションをバックグラウンドで実行するためのパソコン1
09から構成される。
ステムは、3台のワークステーション101、102、
103、および4台のペンパソコン105、106、1
07、108、入出力用のパソコン104、アプリケー
ションをバックグラウンドで実行するためのパソコン1
09から構成される。
【0038】ワークステーション101、102、10
3のソフトウエア構造は、OS110、その上部にワー
クステーションとパソコン間の通信ソフトウエア111
から構成される。ワークステーション103は音声認
識、カメラ入力専用であり、そのために音声認識サーバ
120、画像入力サーバ121を稼働させている。ワー
クステーション101は、本個人情報環境全体の制御プ
ログラム112と、後述するマルチモーダルアナライザ
(MMA)113および印刷文字認識サーバ114、手
書き文字認識サーバ115が稼働している。ワークステ
ーション102は、本個人情報環境全体の制御プログラ
ム112の他に、後述するマルチモーダル問題解決器
(MMIP)117、マルチモーダル応答生成器(MM
G)118、および、音声合成サーバ119、一般アプ
リケーションプログラム116が稼働している。
3のソフトウエア構造は、OS110、その上部にワー
クステーションとパソコン間の通信ソフトウエア111
から構成される。ワークステーション103は音声認
識、カメラ入力専用であり、そのために音声認識サーバ
120、画像入力サーバ121を稼働させている。ワー
クステーション101は、本個人情報環境全体の制御プ
ログラム112と、後述するマルチモーダルアナライザ
(MMA)113および印刷文字認識サーバ114、手
書き文字認識サーバ115が稼働している。ワークステ
ーション102は、本個人情報環境全体の制御プログラ
ム112の他に、後述するマルチモーダル問題解決器
(MMIP)117、マルチモーダル応答生成器(MM
G)118、および、音声合成サーバ119、一般アプ
リケーションプログラム116が稼働している。
【0039】また、本システムでは、ペンパソコン(ペ
ン入力コンピュータ)105、106、107、108
およびパソコン109はOS127を有し、その上にワ
ークステーションとパソコン間の通信ソフトウエア12
6、本個人情報環境全体の制御プログラム125および
仮想ペーパのソフトウエア123、OS127上アプリ
ケーションの外部からの制御プログラム124が稼働し
ている。パソコン104もOS127を有し、その上に
ワークステーションとパソコン間の通信ソフトウエア1
26、本個人情報環境全体の制御プログラム125、お
よび、ペン型スキャナ入力128、キーボード入力12
9、環境ビューワ管理130のプログラムが稼働してい
る。
ン入力コンピュータ)105、106、107、108
およびパソコン109はOS127を有し、その上にワ
ークステーションとパソコン間の通信ソフトウエア12
6、本個人情報環境全体の制御プログラム125および
仮想ペーパのソフトウエア123、OS127上アプリ
ケーションの外部からの制御プログラム124が稼働し
ている。パソコン104もOS127を有し、その上に
ワークステーションとパソコン間の通信ソフトウエア1
26、本個人情報環境全体の制御プログラム125、お
よび、ペン型スキャナ入力128、キーボード入力12
9、環境ビューワ管理130のプログラムが稼働してい
る。
【0040】本システムでは、図3に示すように、知的
エージェント32を各ペンパソコン(ペン入力コンピュ
ータ)や環境ビューワで実行中のアプリケーション31
とユーザを介在するシステムとしてみなす。ユーザは、
アプリケーションを知的エージェントを介さずに直接操
作することも、知的エージェントの助けを借りてアプリ
ケーションを利用することも可能である。
エージェント32を各ペンパソコン(ペン入力コンピュ
ータ)や環境ビューワで実行中のアプリケーション31
とユーザを介在するシステムとしてみなす。ユーザは、
アプリケーションを知的エージェントを介さずに直接操
作することも、知的エージェントの助けを借りてアプリ
ケーションを利用することも可能である。
【0041】次に、この個人情報機器の利用法について
説明する。ユーザは図1に示すように、以下の環境で利
用する。(a)複数のペンパソコン(ペン入力コンピュ
ータ)4、(b)環境ビューワ(仮想デスクトップ、知
的エージェント)3、(c)スキャナ付ペン8のハード
ウエアと実際の紙が混在した環境で利用する。この環境
によりユーザは、ペン、音声、ジェスチャ(ペン、タッ
チ)を同時に混在させインタフェースすることが可能で
ある。
説明する。ユーザは図1に示すように、以下の環境で利
用する。(a)複数のペンパソコン(ペン入力コンピュ
ータ)4、(b)環境ビューワ(仮想デスクトップ、知
的エージェント)3、(c)スキャナ付ペン8のハード
ウエアと実際の紙が混在した環境で利用する。この環境
によりユーザは、ペン、音声、ジェスチャ(ペン、タッ
チ)を同時に混在させインタフェースすることが可能で
ある。
【0042】(1)基本操作:知的エージェント機能を
使わない場合 環境ビューワ(仮想デスクトップ)5に種々の書類を表
示する。ここで、ユーザが、表示されたものから所望の
ものを選択(「オープン」)すると、選択されたものが
手許のペン入力コンピュータのうち少なくとも1台に現
われ、操作を行うことができる。
使わない場合 環境ビューワ(仮想デスクトップ)5に種々の書類を表
示する。ここで、ユーザが、表示されたものから所望の
ものを選択(「オープン」)すると、選択されたものが
手許のペン入力コンピュータのうち少なくとも1台に現
われ、操作を行うことができる。
【0043】つまり、以下にあげるようにユーザは複数
の操作の仕方から選ぶことができる。ペンによる手書
き、ペンによるタップ、ペン型スキャナ、キーボードを
用いて操作を行うことができる。この場合、ユーザにと
ってのメリットは、以下の通りである。
の操作の仕方から選ぶことができる。ペンによる手書
き、ペンによるタップ、ペン型スキャナ、キーボードを
用いて操作を行うことができる。この場合、ユーザにと
ってのメリットは、以下の通りである。
【0044】(a)作業環境が机上に拡大され、机上で
紙やペンを用いて自然に作業できること (b)実ペーパと同じメタファで仮想ペーパを使うこと
ができること (c)実ペーパと仮想ペーパのインタフェースがペン型
スキャナでとれること (例えば、実ペーパ上に重要なデータがある場合、ペン
型スキャナで容易に仮想ペーパ上にもってくることが可
能) (2)応用操作:知的エージェント機能を使う場合 知的エージェント機能を使う場合、以下の入力構成要件
に対応したマルチモーダル入出力が可能となる。この構
成要件とは、(a)ペン、(b)音声、(c)ジェスチャ
(ペン)、(d)キーボードなどである。知的エージェ
ントが有する情報は、(a)アプリケーションに関する
情報(記憶されているデータの意味および外部から操作
する方法)、(b)個人情報(ユーザが教えた情報)、
(c)言語情報(単語、シソーラス、意味)などであ
る。
紙やペンを用いて自然に作業できること (b)実ペーパと同じメタファで仮想ペーパを使うこと
ができること (c)実ペーパと仮想ペーパのインタフェースがペン型
スキャナでとれること (例えば、実ペーパ上に重要なデータがある場合、ペン
型スキャナで容易に仮想ペーパ上にもってくることが可
能) (2)応用操作:知的エージェント機能を使う場合 知的エージェント機能を使う場合、以下の入力構成要件
に対応したマルチモーダル入出力が可能となる。この構
成要件とは、(a)ペン、(b)音声、(c)ジェスチャ
(ペン)、(d)キーボードなどである。知的エージェ
ントが有する情報は、(a)アプリケーションに関する
情報(記憶されているデータの意味および外部から操作
する方法)、(b)個人情報(ユーザが教えた情報)、
(c)言語情報(単語、シソーラス、意味)などであ
る。
【0045】知的エージェントがアプリケーション(ア
ドレス帳)に関する知識を用いると、以下のような操作
が可能となる。
ドレス帳)に関する知識を用いると、以下のような操作
が可能となる。
【0046】例えば、手紙をペン入力コンピュータで作
成し、五百旗頭さんにそれをfaxする場合、姓名が難
しいので、音声とペンとジェスチャを用いて図4のよう
に指示することができる(41)。この処理において
は、まず、マルチモーダル入力の意味解析が行なわれ
る。すなわち、ペンで指されたペン入力コンピュータの
ファイルが「この手紙」であり、音声とペン入力を合わ
せて1つの文とみなす必要がある(これが後述するマル
チモーダル意味処理(MMIP)の仕事である)。次
に、faxするには、五百旗頭さんのfax番号が必要
であるので、知的エージェントはアドレス帳というアプ
リケーションで五百旗頭さんのfax番号を検索する。
この時、知的エージェントは、アドレス帳というアプリ
ケーションには名前と電話番号が記憶されているという
アプリケーションに関する情報、および、その検索する
という操作がどのように外部から実行可能であることを
知らなければならない。逆に、アプリケーションが知的
エージェントによって利用されるには、このような情報
および外部から機能の呼び出し機能をエージェントに伝
える方法が必要である。
成し、五百旗頭さんにそれをfaxする場合、姓名が難
しいので、音声とペンとジェスチャを用いて図4のよう
に指示することができる(41)。この処理において
は、まず、マルチモーダル入力の意味解析が行なわれ
る。すなわち、ペンで指されたペン入力コンピュータの
ファイルが「この手紙」であり、音声とペン入力を合わ
せて1つの文とみなす必要がある(これが後述するマル
チモーダル意味処理(MMIP)の仕事である)。次
に、faxするには、五百旗頭さんのfax番号が必要
であるので、知的エージェントはアドレス帳というアプ
リケーションで五百旗頭さんのfax番号を検索する。
この時、知的エージェントは、アドレス帳というアプリ
ケーションには名前と電話番号が記憶されているという
アプリケーションに関する情報、および、その検索する
という操作がどのように外部から実行可能であることを
知らなければならない。逆に、アプリケーションが知的
エージェントによって利用されるには、このような情報
および外部から機能の呼び出し機能をエージェントに伝
える方法が必要である。
【0047】また、上記の例では、五百旗頭さんのfa
x番号をアドレス帳アプリケーションからもってきた
が、直接知的エージェントに教えた情報を用いることも
できる。例えば、『五百旗頭さんのfax番号はxxxで
ある。』と教えれば、アドレス帳アプリケーションがな
くてもよい。
x番号をアドレス帳アプリケーションからもってきた
が、直接知的エージェントに教えた情報を用いることも
できる。例えば、『五百旗頭さんのfax番号はxxxで
ある。』と教えれば、アドレス帳アプリケーションがな
くてもよい。
【0048】図5に、ペン型スキャナを用いた利用例5
1を示す。ユーザは注文書を通信販売会社にfaxしよ
うとしているが、そのfax番号が、新聞(実物の紙)
上にあるため、「ここに」と音声で指示しながら、同時
にペン型スキャナで入力する。この場合、fax番号だ
けを厳密にスキャンする必要はなく、ラフにスキャンす
れば、意味(この場合、電話番号であるとの予測)か
ら、適切なものだけが切り取られて用いられる。
1を示す。ユーザは注文書を通信販売会社にfaxしよ
うとしているが、そのfax番号が、新聞(実物の紙)
上にあるため、「ここに」と音声で指示しながら、同時
にペン型スキャナで入力する。この場合、fax番号だ
けを厳密にスキャンする必要はなく、ラフにスキャンす
れば、意味(この場合、電話番号であるとの予測)か
ら、適切なものだけが切り取られて用いられる。
【0049】この応用操作においてのユーザメリット
は、(a)マルチモーダル入力によって自然に、簡単
に、指示することができること、(b)知的エージェン
トが複雑なアプリケーションを使いこなしてくれること
(他システムの情報も自動的に参照できる)および
(c)個人的な情報(メモ)を自然言語(マルチモーダ
ル入力が可)でエージェントに教えると、それを知識と
して用いることなどである。
は、(a)マルチモーダル入力によって自然に、簡単
に、指示することができること、(b)知的エージェン
トが複雑なアプリケーションを使いこなしてくれること
(他システムの情報も自動的に参照できる)および
(c)個人的な情報(メモ)を自然言語(マルチモーダ
ル入力が可)でエージェントに教えると、それを知識と
して用いることなどである。
【0050】以下、オフィスワークにおける利用例を図
6に示す。音声か手書きで『絵のこの部分を、部長にフ
ァックスせよ。』と指示をしながら、『この部分』を言
うと同時に、対象部分をペンで丸くで囲むという操作を
した場合(例61)、エージェントは対象部分から絵を
切りだし、それを部長に自動的にファックスする。
6に示す。音声か手書きで『絵のこの部分を、部長にフ
ァックスせよ。』と指示をしながら、『この部分』を言
うと同時に、対象部分をペンで丸くで囲むという操作を
した場合(例61)、エージェントは対象部分から絵を
切りだし、それを部長に自動的にファックスする。
【0051】音声か手書きで『予算資料の中にあるグラ
フを、ここにコピーせよ。』と指示をしながら、『こ
こ』を言うと同時に、対象場所をペンでタップした場合
(例62)、エージェントは予算資料か格納されている
ファイルを自動的に探し、その中からグラフを持ってき
てタップした場所にコピーする。
フを、ここにコピーせよ。』と指示をしながら、『こ
こ』を言うと同時に、対象場所をペンでタップした場合
(例62)、エージェントは予算資料か格納されている
ファイルを自動的に探し、その中からグラフを持ってき
てタップした場所にコピーする。
【0052】音声か手書きで『私の顔写真はこれで
す。』と指示をしながら、『これ』を言うと同時に、ペ
ン入力コンピュータに表示されている写真を丸で囲んだ
あるいはあるいは、ペン型スキャナで実際の写真をスキ
ャンした場合(例63)、エージェントはこれを知識と
して保存し後で利用する。
す。』と指示をしながら、『これ』を言うと同時に、ペ
ン入力コンピュータに表示されている写真を丸で囲んだ
あるいはあるいは、ペン型スキャナで実際の写真をスキ
ャンした場合(例63)、エージェントはこれを知識と
して保存し後で利用する。
【0053】この後、音声か手書きで『私の顔写真を表
示せよ。』と指示した場合(例64)、エージェントは
前の会話で教えられた情報をもとに写真を表示する。
示せよ。』と指示した場合(例64)、エージェントは
前の会話で教えられた情報をもとに写真を表示する。
【0054】また、音声か手書きで『田中さんの住所は
ここで、電話番号は、これだ。』と指示をしながら、
『ここ』『これ』を言うと同時に、ペン型スキャナで名
刺の対応する部分をスキャンした場合(例65)、エー
ジェントはこれをマルチメデア知識として保存し後で利
用する。
ここで、電話番号は、これだ。』と指示をしながら、
『ここ』『これ』を言うと同時に、ペン型スキャナで名
刺の対応する部分をスキャンした場合(例65)、エー
ジェントはこれをマルチメデア知識として保存し後で利
用する。
【0055】図7に、全体の処理フローを示す。知的認
識機構71、73、76は2段階のフィードバックルー
プを持つ。第1のフィードバックループは知的認識機構
71、73、76内部に存在する。ここでは、知的認識
機構71、73、76が持つ辞書、形態素情報を用いて
認識結果の修正を行う。第2のフィードバックはマルチ
モーダル入力機構78からの制約情報や予測情報を用い
て行われる。基本的な認識エンジン72、74、75は
公開されている通常のアルゴリズムを用いて実現する。
これらのフィードバックは、ペン認識機構75において
は行の切り出し、文字の切り出しまで、印刷文字認識機
構73においては、意味のある領域の切り出し、行の切
り出し、文字の切り出しまで作用させる。
識機構71、73、76は2段階のフィードバックルー
プを持つ。第1のフィードバックループは知的認識機構
71、73、76内部に存在する。ここでは、知的認識
機構71、73、76が持つ辞書、形態素情報を用いて
認識結果の修正を行う。第2のフィードバックはマルチ
モーダル入力機構78からの制約情報や予測情報を用い
て行われる。基本的な認識エンジン72、74、75は
公開されている通常のアルゴリズムを用いて実現する。
これらのフィードバックは、ペン認識機構75において
は行の切り出し、文字の切り出しまで、印刷文字認識機
構73においては、意味のある領域の切り出し、行の切
り出し、文字の切り出しまで作用させる。
【0056】一方、音声認識機構71は、上記2つと比
べて認識率がけた違いに悪いので、異なるアプローチを
とる。すなわち、マルチモーダル入力機構78からの制
約を認識候補の辞書や認識候補の文法という形式でまず
音声認識に知らせ、それを用いて認識するという、制約
主導型の認識を主とする。
べて認識率がけた違いに悪いので、異なるアプローチを
とる。すなわち、マルチモーダル入力機構78からの制
約を認識候補の辞書や認識候補の文法という形式でまず
音声認識に知らせ、それを用いて認識するという、制約
主導型の認識を主とする。
【0057】これらの知的認識機構は、図2において、
ワークステーション101、103上のソフトウエアモ
ジュール114、115、120、121として実装さ
れている。
ワークステーション101、103上のソフトウエアモ
ジュール114、115、120、121として実装さ
れている。
【0058】マルチモーダル入力機構78は、「構文記
述+制約記述(意味、時間)」の表現で知識ベース77
に格納されているデータを用いる。すなわち、形式を重
要視した構文記述と、意味を重視した制約記述を併用
し、その処理(パージング処理)においても、構文重視
から制約重視までのレベルを設ける。つまり、構文を重
視すると効率的な処理が可能となり。制約記述を重視す
ると、非構文的でも時間をかければ解析可能となる。制
約記述を重視した場合、組み合わせ爆発的に計算量が増
加するが、従来技術である高速パージングアルゴリズム
との併用で、計算可能なレベルまで効率化する。
述+制約記述(意味、時間)」の表現で知識ベース77
に格納されているデータを用いる。すなわち、形式を重
要視した構文記述と、意味を重視した制約記述を併用
し、その処理(パージング処理)においても、構文重視
から制約重視までのレベルを設ける。つまり、構文を重
視すると効率的な処理が可能となり。制約記述を重視す
ると、非構文的でも時間をかければ解析可能となる。制
約記述を重視した場合、組み合わせ爆発的に計算量が増
加するが、従来技術である高速パージングアルゴリズム
との併用で、計算可能なレベルまで効率化する。
【0059】マルチモーダル入力機構78は知識ベース
77に保持されている知識を用いて、入力として認識で
きる場合、その結果を問題解決機構79に伝えるが、認
識できない場合、どのように認識しなおすべきかを、知
的認識機構71、73、76に伝える。
77に保持されている知識を用いて、入力として認識で
きる場合、その結果を問題解決機構79に伝えるが、認
識できない場合、どのように認識しなおすべきかを、知
的認識機構71、73、76に伝える。
【0060】マルチモーダル入力機構78のメインモジ
ュールは図2において、ワークステーション101上の
ソフトウエアモジュール113として実装される。
ュールは図2において、ワークステーション101上の
ソフトウエアモジュール113として実装される。
【0061】マルチモーダル入力機構78から問題解決
機構79に入力された認識結果は、その意味を問題解決
機能79が知識ベース80を利用して解析し、その結果
をマルチモーダル生成機構82に知らせる。また、マル
チモーダル入力機構78からの認識結果が事実の場合は
知識ベース80に登録される。問題解決機構79のメイ
ンモジュールは図2において、ワークステーション10
2上のソフトウエアモジュール117として実装され
る。
機構79に入力された認識結果は、その意味を問題解決
機能79が知識ベース80を利用して解析し、その結果
をマルチモーダル生成機構82に知らせる。また、マル
チモーダル入力機構78からの認識結果が事実の場合は
知識ベース80に登録される。問題解決機構79のメイ
ンモジュールは図2において、ワークステーション10
2上のソフトウエアモジュール117として実装され
る。
【0062】問題解決機構79からマルチモーダル生成
機構82に入力された応答のデータに基づき、マルチモ
ーダル生成機構82では、環境ビューワ、仮想ペーパか
らの文字/画像の出力83、85、環境ビューワ、仮想
ペーパ、およびエージェントからの音声での出力84を
行う。出力メディアの選択、出力方法は、ノウハウ81
を用いて導き出す。例えば、質問と答えの関係から発話
のストレス、スピードを適応的に設定する。
機構82に入力された応答のデータに基づき、マルチモ
ーダル生成機構82では、環境ビューワ、仮想ペーパか
らの文字/画像の出力83、85、環境ビューワ、仮想
ペーパ、およびエージェントからの音声での出力84を
行う。出力メディアの選択、出力方法は、ノウハウ81
を用いて導き出す。例えば、質問と答えの関係から発話
のストレス、スピードを適応的に設定する。
【0063】マルチモーダル生成機構82のメインモジ
ュールは図2において、ワークステーション102上の
ソフトウエアモジュール118として実装されている。
また、音声出力のモジュールはワークステーション10
2上のソフトウエアモジュール119である。
ュールは図2において、ワークステーション102上の
ソフトウエアモジュール118として実装されている。
また、音声出力のモジュールはワークステーション10
2上のソフトウエアモジュール119である。
【0064】図7で示したシステムの処理フロー内の、
サブシステムからの入力87とは、仮想ペーパ上で動作
中のアプリケーションからのその動作状態の報告などを
表わす。これを用いて、アプリケーションの現在の状態
を考慮に入れた問題解決を問題解決機構79で実行す
る。
サブシステムからの入力87とは、仮想ペーパ上で動作
中のアプリケーションからのその動作状態の報告などを
表わす。これを用いて、アプリケーションの現在の状態
を考慮に入れた問題解決を問題解決機構79で実行す
る。
【0065】また、サブシステムへの出力86とは、仮
想ペーパ上で動作中のアプリケーションへの制御指示に
加え、本個人情報環境の構成要素である、環境ビュー
ワ、エージェント、仮想ビューワの制御指示も含む。す
なわち、問題解決機構では、ユーザへの応答方策に加
え、自システムおよび他アプリケーションの実行制御方
策も同時に生成する。
想ペーパ上で動作中のアプリケーションへの制御指示に
加え、本個人情報環境の構成要素である、環境ビュー
ワ、エージェント、仮想ビューワの制御指示も含む。す
なわち、問題解決機構では、ユーザへの応答方策に加
え、自システムおよび他アプリケーションの実行制御方
策も同時に生成する。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明の実施例によ
れば、人間中心・実世界中心の考え方により設計され、
音声、手書き、ジェスチャ等のマルチモーダルな形態で
対話可能な、より人間中心のユーザインタフェースを有
するコンピュータ利用環境を持つ個人情報を実現するこ
とが可能となる。
れば、人間中心・実世界中心の考え方により設計され、
音声、手書き、ジェスチャ等のマルチモーダルな形態で
対話可能な、より人間中心のユーザインタフェースを有
するコンピュータ利用環境を持つ個人情報を実現するこ
とが可能となる。
【図1】本発明の第一の実施形態を示す図である。
【図2】プログラム構造と機器構成を示す図である。
【図3】エージェントの位置付けを表わす図である。
【図4】利用形態の例を説明する図である。
【図5】利用形態の例を説明する図である。
【図6】利用形態の例を説明する図である。
【図7】本発明の処理フローを説明する図である。
1…実デスク、2…実際の紙、3…仮想デスクを表示す
る環境ビューワ、4…仮想ペーパを表わすペン入力コン
ピュータ、5…スピーカ、6…マイク、7…カメラ、8
…小型CCDカメラをペンに内蔵したスキャナ付ペン、9
…キーボード、10…エージェント
る環境ビューワ、4…仮想ペーパを表わすペン入力コン
ピュータ、5…スピーカ、6…マイク、7…カメラ、8
…小型CCDカメラをペンに内蔵したスキャナ付ペン、9
…キーボード、10…エージェント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 民則 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 青島 弘和 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】作業者の作業を支援する個人情報機器にお
いて、 前記作業に必要なもののうち、現実に存在するものを認
識する認識手段と、 認識された現実に存在するものを計算機により操作可能
なものと不可能なものに区別して、仮想的にのみ存在す
るもの、現実に存在し前記計算機により操作可能なも
の、および現実の世界に存在し前記計算機により操作不
可能なものをそれぞれ区別して表示する表示手段とを有
し、 前記表示手段の表示は、前記現実に存在するものを存在
する位置に対応させて表示することを特徴とする個人情
報機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8067801A JPH09258945A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 個人情報機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8067801A JPH09258945A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 個人情報機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09258945A true JPH09258945A (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=13355424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8067801A Pending JPH09258945A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 個人情報機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09258945A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7312788B2 (en) | 2003-03-11 | 2007-12-25 | Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. | Gesture-based input device for a user interface of a computer |
JP2010033604A (ja) * | 2009-11-09 | 2010-02-12 | Sony Corp | 情報入力装置及び情報入力方法 |
JP2014044725A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Samsung Electronics Co Ltd | ユーザインターフェース提供方法、機械可読保存媒体及び携帯端末 |
JP2017037658A (ja) * | 2009-02-20 | 2017-02-16 | ボイスボックス テクノロジーズ コーポレーション | 自然言語音声サービス環境においてマルチモーダル機器対話を処理するシステム及び方法 |
WO2017033544A1 (ja) * | 2015-08-24 | 2017-03-02 | ソニー株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム |
CN106597908A (zh) * | 2017-01-07 | 2017-04-26 | 武克易 | 一种学习桌体感控制方法 |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP8067801A patent/JPH09258945A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106597908A (zh) * | 2017-01-07 | 2017-04-26 | 武克易 | 一种学习桌体感控制方法 |
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