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JPH09250797A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JPH09250797A
JPH09250797A JP8057917A JP5791796A JPH09250797A JP H09250797 A JPH09250797 A JP H09250797A JP 8057917 A JP8057917 A JP 8057917A JP 5791796 A JP5791796 A JP 5791796A JP H09250797 A JPH09250797 A JP H09250797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
conditioning load
air conditioning
air conditioner
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8057917A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kitagawa
晃一 北川
Takashi Doi
隆司 土井
Toshihiko Saito
俊彦 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8057917A priority Critical patent/JPH09250797A/ja
Publication of JPH09250797A publication Critical patent/JPH09250797A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調負荷の大小に拘らず冷暖房時に快適な室
内環境を実現し、また、住居の壁体等に結露を生じさせ
ない空気調和機を提供する。 【解決手段】 コンプレッサと、室内熱交換器と、室外
熱交換器と、冷房・暖房の切替弁と、前記コンプレッサ
の運転周波数を複数の割付段階に定めて各段階毎に所定
の運転周波数を格納した制御データ格納手段とを備えた
空気調和機において、前記データ格納手段は、少なくと
も空調負荷が大きい居住空間向けの第1テーブル(A)
と空調負荷が小さい居住空間向けの第2テーブル(B)
とを備え、コンプレッサ運転制御装置は空調負荷の大小
に応じて前記第1テーブルまたは第2テーブルのいずれ
かを選択してコンプレッサを運転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機に係
り、特に空調負荷に応じて快適な制御を行う空気調和機
に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のヒートポンプタイプの冷
凍サイクルを使用した空気調和機の一例のブロック図で
ある。
【0003】図8において、101はガス状態の冷媒を
圧縮するコンプレッサ、102はコンプレッサ101の
運転周波数を可変するインバータ制御装置、103は冷
媒の流動方向を切り替える四方弁、104は室内に設置
されて内気と冷媒の間で熱交換を行う室内熱交換器、1
05は該室内熱交換器からの空気を室内に送り出す室内
送風機、106は弁の開度を調整して冷媒の流量を増減
し且つ減圧する膨脹弁、107は室外に設置されて外気
と冷媒との間で熱交換を行う室外熱交換器、108は該
室外熱交換器107を冷却する室外ファンである。
【0004】また、110は室内温度センサ、111は
室内湿度センサ、112は前記四方弁を駆動するアクチ
ュエータ、113は室内熱交換器104の温度を測定す
る室内熱交換器センサ、114はモータの回転数を制御
して風量を制御するアクチュエータ、115は膨脹弁を
駆動するアクチュエータ、116は室外温度センサであ
る。更に、120は前記室内温度センサ110,室内湿
度センサ111等の検出データに基づきインバータ制御
装置102等を制御する運転制御処理装置であり、12
1は前記コンプレッサ101の運転周波数のテーブル
(図9参照)を格納したROM(制御データ格納手段)
である。なお、室内温度センサ110及び室内湿度セン
サ111は、運転制御処理装置120の近傍に配置され
ている。
【0005】そして、このような構成をとれば、四方弁
103の切り替え等により空気調和機を冷房機または暖
房機として使用することが可能である。
【0006】ところで、従来の住宅は断熱性能が良好で
はなく空調負荷が大きいものが多かったのに対し、最近
の住宅は断熱性能が良好で空調負荷が小さいものが多く
なってきた。
【0007】そして、外気温度が10℃程度あるとき
に、前記空気調和機を断熱性能が良好でない従来の住宅
で暖房運転を行うと、運転制御処理装置120は室内温
度センサ110からの検出信号に基づき、図9に示した
コンプレッサ101の運転周波数の段階的な割付数値の
中から適正値を選択してコンプレッサ101を運転す
る。
【0008】その結果、図10(A)に示すように、実
線で示す室内温度と点線で示す送風温度のように室内を
快適に空調することができる。即ち、運転開始(スター
ト)直後は室内温度が低いので(約10℃)、コンプレ
ッサの周波数を高くして比較的急速に目標温度(例え
ば、20℃)まで上昇させ、一旦目標温度に到達した後
は低い周波数(例えば、図9に示した15Hzと20H
z)で目標温度20℃を維持するようにしている。
【0009】また、外気温度が30℃程度のときに(あ
まり高くない場合)、前記空気調和機を断熱性能が良好
でない従来の住宅で冷房運転を行うと、図11(A)に
示すように、最低周波数の近傍(例えば、15Hzと2
0Hz)でコンプレッサ101が連続運転し、室内の温
度・湿度を快適な状態に維持している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
8に示す空気調和機を断熱性能が良好で空調負荷の小さ
い住宅に適用して暖房運転を行うと、図10(B)に示
すように、急激に目標温度(20℃)に到達した後はコ
ンプレッサ運転が断続(オン・オフ)し、その結果、室
内送風機105からの送風温度(点線で示す)が間欠的
に大きく変化し、ユーザに不快感を与えるおそれがあっ
た。
【0011】また、前記空気調和機を外気温度が30℃
程度のときに、断熱性能が良好な空調負荷の小さい住宅
で冷房運転を行うと、図11(B)に示すように、コン
プレッサ101が断続(オン・オフ)運転され、室内熱
交換器104の表面からの水分の再蒸発のためにコンプ
レッサ101のオフ時に室内湿度が大きく上昇する(符
号C)と共に、コンプレッサ101の運転時間が短いた
めに(符号B)除湿量も減少し、結果として室内湿度が
高くなる(符号A)。
【0012】そのため、高断熱住宅では室内外の温度差
が大きくなることもあり、室内湿度が高くなると内壁あ
るいは壁体内部で結露が発生し、カビ・ダニの発生を招
くことがあり好ましくない。
【0013】そこで、本発明の目的は、空調負荷の大小
に拘らず冷暖房時に快適な室内環境を実現し、また、住
居の壁体等に結露を生じさせない空気調和機を提供する
ことである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、コンプレッサと、室内熱交換
器と、室外熱交換器と、冷房・暖房の切替弁と、前記コ
ンプレッサの運転周波数を複数の割付段階に定めて各段
階毎に所定の運転周波数を格納した制御データ格納手段
とを備えた空気調和機において、前記データ格納手段
は、少なくとも空調負荷が大きい居住空間向けの第1テ
ーブルと空調負荷が小さい居住空間向けの第2テーブル
とを備え、前記空調負荷の大小に応じて前記第1テーブ
ルまたは第2テーブルのいずれかを選択して前記コンプ
レッサを運転するコンプレッサ運転制御装置を備えたこ
とを特徴とする。
【0015】また、請求項2記載の発明は、前記第2テ
ーブルに割付格納された運転周波数は、前記第1テーブ
ルに割付格納された運転周波数よりも最低周波数が小さ
く設定されると共に、運転周波数の割付段階が低周波数
領域を増加されて格納されたことを特徴とする。
【0016】請求項1および請求項2記載の発明によれ
ば、コンプレッサ運転制御装置は、空調負荷が小さい場
合には、割付格納の最低周波数が小さく、運転周波数の
割付段階が低周波数領域を増加して格納された第2テー
ブル(例えば、図1(B))を選択してコンプレッサを
運転する。すると、図3に示すように、一旦目標温度
(例えば、20℃)に到達した後は、例えば周波数が1
5Hzから下がる場合は10Hzに下がるので(15H
zから0Hzに下がらない)、コンプレッサのオン・オ
フ(断続)運転とならず、快適な居住空間を確保でき
る。
【0017】また、空調負荷の大きい場合は、割付格納
の最低周波数が第1テーブルより大きく、運転周波数の
割付段階が低周波数領域で粗く格納された第1テーブル
(例えば、図1(A))を選択してコンプレッサを運転
する。すると、図10(A)に示すように、一旦目標温
度(例えば、20℃)に到達した後は、周波数が20H
zで運転され(空調負荷が大きく高い周波数でコンプレ
ッサを運転する必要がある)、周波数が20Hzから下
がっても15Hzとなり、コンプレッサがオン・オフ運
転されることがない。従って、快適な居住空間を確保で
きる。
【0018】また、請求項3記載の発明は、前記空調負
荷の大小の判定は、前記コンプレッサが低い周波数で運
転され、その運転の際の前記コンプレッサの断状態の発
生回数で判定するようにしたことを特徴とする。
【0019】請求項3記載の発明によれば、コンプレッ
サを低い周波数(例えば、15Hz)で運転する。する
と、空調負荷の小さい場合は、図2(A)に示すよう
に、コンプレッサがオン・オフを繰り返すが、空調負荷
が大きい場合は、図2(B)に示すように、コンプレッ
サはオン・オフを繰り返さない。従って、コンプレッサ
のオン・オフの発生回数に基づき空調負荷の大小を判定
できる。
【0020】また、請求項4記載の発明は、前記空調負
荷の小さい場合の低周波数領域の暖房運転において、居
住空間の上方に設置された室内機からの吹き出し方向を
天井方向としたことを特徴とする。
【0021】請求項4記載の発明によれば、空調負荷の
小さい場合の低周波数領域の暖房運転時に、室内機から
の吹き出し方向を、図5に示すように、天井側に向け
る。すると、天井に沿って暖気層が形成され、この暖気
層のふく射により暖房効果が向上する。
【0022】また、請求項5記載の発明は、前記空調負
荷の小さい場合において、最低周波数の運転が継続され
る場合に、間欠的に前記最低周波数より大きな周波数で
運転するようにしたことを特徴とする。
【0023】請求項5記載の発明によれば、空調負荷が
小さく、最低周波数の運転が継続される場合に、前記最
低周波数より大きな周波数で間欠的に運転する。このよ
うにすれば、コンプレッサが比較的高速運転されるの
で、コンプレッサ内の吐油量を適正に保つことができ
る。
【0024】また、請求項6記載の発明は、低速運転中
に停止指示があった場合には、一時的に前記コンプレッ
サの運転周波数を上昇させた後に、前記コンプレッサを
停止させるようにしたことを特徴とする。
【0025】請求項6記載の発明によれば、低速運転中
に停止指示があった場合には、一時的にコンプレッサの
運転周波数を上昇させた後に、コンプレッサを停止させ
る。このようにすれば、コンプレッサ内の吐油量の割合
が減少するので、コンプレッサの次回の起動がスムーズ
になる。
【0026】また、請求項7記載の発明は、暖房運転期
間中に室内温度が規定温度以下になった場合には、自動
的に規定温度に保つように運転することを特徴とする。
【0027】請求項7記載の発明によれば、例えば、1
0℃に室内温度を規定しておけば、高断熱住宅で問題と
なる、冬期において壁面に結露が生じることを防止する
ことが可能となる。
【0028】また、請求項8記載の発明は、室内湿度が
規定湿度以上の場合には、自動的に除湿運転を行うこと
を特徴とする。
【0029】請求項8記載の発明によれば、例えば、室
内湿度を75%に規定しておけば、高断熱住宅で問題と
なる、梅雨時において壁面に結露が生じることを防止す
ることが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態例
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態例におい
て使用する空気調和機は前記図8に示したものと同一構
成であるが、ROM(制御データ格納手段)121の格
納データ(制御テーブル)が異なる。また、既に説明し
た部分には同一符号を付し、重複記載を省略する。
【0031】(1)第1実施形態例 本実施形態例は、居住空間における空調負荷の大小の判
定方法、および空調負荷の大小に拘らず快適な居住空間
を確保する手段を説明する。
【0032】暖房運転 本実施形態例では、前記ROM121に図1(A),
(B)に示すデータが格納されている。なお、図1
(A)は前記図9に示したデータと同一である。
【0033】本実施形態例の原理は、当該住宅の空調負
荷の大小に応じてコンプレッサの運転周波数を変更して
快適な暖房運転を維持するものである。
【0034】先ず、空調負荷(熱負荷)の大小の判定方
法を説明する。
【0035】空調負荷は、建物の断熱性,被空調空間の
大きさ,換気量,外気温度,日射,空調の設定温度,照
明,調理器具等の内部負荷等により決定される。従っ
て、個々の建物によって、空調負荷の値は異なる。
【0036】そこで、実際に空気調和機を設置した建物
において、コンプレッサ101の運転周波数の運転履歴
に基づいて空調負荷の大小を判定する。即ち、コンプレ
ッサ101が最低周波数(本実施形態例では10Hz)
と停止(0Hz)の間欠運転を例えば3回繰り返したと
きに(図2(A)の状態)、空調負荷が小さいと判定す
る。
【0037】逆に、前記間欠運転の発生回数が1回であ
ったり、図2(B)に示すように、コンプレッサ101
が停止しない場合には、空調負荷は大きいと判定する。
【0038】以上が空調負荷の大小の判定方法である。
【0039】次に、前記図8に示した空気調和機によ
り、外気温度が10℃程度であるときに、暖房運転を行
う場合を説明する。
【0040】前述のようにして求めた空調負荷が小さい
場合には、図1(B)に示すデータを使用することによ
り、コンプレッサの運転周波数の最低周波数を小さくす
ると共に低周波数領域の割付周波数を多くする。
【0041】例えば、従来のコンプレッサの最低周波数
は15Hであったものを、本実施形態例では10Hzと
し、従来の低周波数域の割付周波数が「0,15,2
0,25,30,37,…」であったものを、本実施形
態例では「0,10,15,20,25,30,37,
…」とし、周波数の低い間(0,10,15,20,2
5Hz)は5Hz間隔とし、コンプレッサの運転周波数
を細かく設定することが可能なようにする。
【0042】このようにすれば細かなコンプレッサの運
転周波数の設定が可能になり、空調負荷が小さい場合に
おいても、図3に示すように、コンプレッサの断続(オ
ン・オフ)を防止して、快適な居住空間を確保すること
が可能となる。
【0043】なお、空調負荷が大きい場合は、従来と同
様に図1(A)の制御テーブルに基づいてコンプレッサ
を運転すれば、図10(A)と同様の快適な空調状態を
確保できる。
【0044】冷房運転 次に、空調負荷が小さい住宅において、外気温度が30
℃程度(あまり高くない)の場合の冷房運転を説明す
る。
【0045】暖房運転時と同様に、コンプレッサ運転周
波数の制御テーブル(図1(B)参照)において、最低
周波数(10Hz)を小さくする。
【0046】このようにすれば細かなコンプレッサの運
転周波数の設定が可能になり、空調負荷が小さい場合に
おいても、空調負荷が大きい場合(図11(A)参照)
と同様に、コンプレッサの断続(オン・オフ)を防止し
て、室内熱交換器の水分の再蒸発による湿度上昇も防止
でき、快適な居住空間を実現することが可能となる。
【0047】なお、空調負荷が大きい場合は、従来と同
様に図1(A)のテーブルに基づいてコンプレッサを運
転すれば、図10(A)と同様の快適な空調状態を確保
できる。
【0048】また、ユーザの要求により、空調負荷の大
きい場合と小さい場合の運転モードを選択して運転でき
るようにしてもよい。即ち、パワーセーブ運転(省力運
転)の場合のように、リモコンに設けた空調負荷の大小
指定のスイッチをユーザが選択押下することにより、運
転モードを選択するようにしてもよい。
【0049】更に、本実施形態例によれば、従来の空気
調和機システムのROMのデータを変更するだけで、建
物の空調負荷の大小に拘らず快適な居住空間を確保でき
る。従って、既に空気調和機システムを設置済みの建物
が改造されて空調負荷が小さくなった場合でも、本実施
形態例を適用することができ、大変便利である。
【0050】(2)第2実施形態例 本実施形態例は、空調負荷が小さい場合の運転モードに
おいて、低周波数域の周波数割り付けを多くするだけで
はなく(図1(B)参照)、図4に示すように、運転周
波数のシフトの幅も小さめに設定する(例えば、10→
14→18…というようにシフトの幅を4Hz差にす
る)。
【0051】このようにすれば、コンプレッサの運転周
波数が更に細かく設定されるので、定常状態(オン・オ
フの無い状態)での快適性が更に改善される。
【0052】(3)第3実施形態例 本実施形態例は、空調負荷の小さい場合の定常状態(オ
ン・オフの無い状態)の暖房運転を更に快適にするため
のものである。
【0053】即ち、図5に示すように、室内の壁1の上
方あるいは天井2に設置された室内機3の送風方向を、
ルーバ4を動かすことにより水平近くにする。
【0054】その結果、天井面近くに暖気層5が形成さ
れ、天井面からのふく射効果が増加するので、暖房効果
が向上すると共にユーザがいる居住空間には殆ど風が吹
き付けないので風が肌に当たることによる不快感が無く
なり、より快適な空調状態を実現できる。
【0055】また、暖気層5を形成するために、空気調
和機としては若干空調負荷が増加するので、コンプレッ
サがオフ(断状態)となる可能性も小さくなる。
【0056】この運転モードにおいては、室内機3の送
風量はショートサーキットが生じない程度に大きくし、
対面の壁1aとの距離を勘案した上で暖気層5の厚さを
あまり厚くしないほうが望ましい。
【0057】(4)第4実施形態例 本実施形態例は、空調負荷が小さい場合におけるコンプ
レッサの信頼性(寿命)を考慮したものである。
【0058】コンプレッサを低周波数(例えば、10H
z)で長く運転すると、コンプレッサ内の吐油量が冷媒
循環量に対して占める割合が増加することが知られてい
る。従って、コンプレッサ内の吐油量を適正に保つため
に、間欠的(例えば、15分に1回の割合で2分程度)
に運転周波数を増加させて運転し(例えば、10Hz→
52Hz)、冷凍サイクル内の油を回収する運転を行
う。
【0059】このようにすれば、コンプレッサ内の油を
適正なレベルに保つことができるので、コンプレッサの
信頼性を保ちつつ長期運転をすることが可能となる。
【0060】また、コンプレッサを低速周波数で運転中
に停止指示があった場合には、コンプレッサの運転周波
数を一時的に上昇させた後、コンプレッサを停止させれ
ば、次回の起動がスムーズに行える。
【0061】(5)第5実施形態例 本実施形態例は、高断熱・高気密住宅で問題となる結露
の問題を防止し、より快適な室内環境を実現するもので
ある。
【0062】具体的には、暖房運転期間において、ユー
ザが空気調和機の運転を要求しないときであっても、建
物の結露の発生を防止するために、自動的に空気調和機
が運転を行うようにしたものである。
【0063】即ち、図6に示すように、室内温度が規定
温度TL(下限値。例えば、10℃)となった場合に暖
房運転を開始し、それ以降、規定温度TU(上限値。例
えば、12℃)となったときにオフするように空気調和
機を運転する。
【0064】このように空調運転して、室内温度あるい
は壁体の温度を露点温度(例えば、8℃)より高く保つ
ことにより、内壁や壁内部に生じる結露を防止すること
が可能となる。
【0065】また、室内温度を規定温度(例えば、10
〜12℃)に保つことにより、建物の蓄熱負荷も小さく
なり、空調の立ち上げが早くなるので、直ちに快適な室
内環境を実現することが可能となる。
【0066】また、室内湿度に応じて結露の発生の可能
性が変わるので、室内湿度と室内温度とに基づき前述の
規定温度TL,TUを決定して空気調和機を運転するこ
とにより、より細かく制御することも可能である。
【0067】更に、前述の規定温度TL,TUではな
く、図7に示すように、そのセンター値を目標値TMと
して、制御幅dTを用いて、コンプレッサのオン・オフ
制御をしてもよい。
【0068】(6)第6実施形態例 本実施形態例は、前述の第5実施形態例における省エネ
ルギ性に関するものである。
【0069】この暖房運転の目的は、建物の結露を防止
することにあり、通常の居住者の快適性を考慮した運転
ではなく、省エネルギ性を優先した運転モードを適用す
るものである。
【0070】即ち、コンプレッサのCOP(成績係数)
の最も高い運転周波数を用いてオン・オフ運転を行う。
【0071】このようにすれば、省エネルギ運転が可能
になる。
【0072】(7)第7実施形態例 本実施形態例は、結露防止運転時における居住者の快適
性を考慮して、室内機の送風量を制御するものである。
【0073】夜間においては、居住者に騒音、或いは気
流に基づくドラフトによる不快感を生じないように、微
小風量で送風する。一方、昼間は、省エネルギ性を重視
して弱風程度の風量で送風する。
【0074】このとき、第3実施形態例と同様に、ルー
バにより送風方向を水平方向とすれば(図5参照)、居
住域でのドラフトを防止できる。
【0075】(8)第8実施形態例 本実施形態例は、梅雨時のように、室内湿度が高い場合
に建物の結露を防止して、快適な室内環境を実現するも
のである。
【0076】即ち、室内湿度が規定湿度(例えば、75
%)以上になれば、自動的に空気調和機が除湿運転を行
い、内壁あるいは壁内部に生じる結露を防止し、カビ・
ダニの発生による室内環境の悪化を防ぐ。
【0077】この除湿運転は、室内機に設けた湿度セン
サ(図8の111)の検出値に基づき所定値(例えば、
65%)になるまで運転を継続し、前記所定値になると
室内送風機105もコンプレッサ101と共に停止させ
る。その結果、コンプレッサ停止時の室内熱交換器10
4からの水分の再蒸発が無くなり、該再蒸発による室内
湿度の上昇を防止することが可能となる。
【0078】また、ある所定時間(例えば、20分)継
続してコンプレッサ101を運転して除湿し、その後コ
ンプレッサ101と室内送風機105を停止してもよ
い。
【0079】また、この除湿運転として、室内温度が低
い場合には等温ドライを選択し、室内温度が高い場合に
は冷房ドライを選択することにより、居住者が在室する
場合にはより快適な空調を行うことができる。
【0080】
【発明の効果】以上、説明したように各請求項記載の発
明によれば、空調負荷の大小に応じてコンプレッサの運
転周波数を変更するようにしているので、空気調和機が
空調負荷が小さい高断熱・高気密の住宅等で使用された
場合でも、コンプレッサが頻繁にオン・オフを繰り返す
ことが防止され、より快適な空調が実現される。また、
高断熱,高気密住宅で問題となる室内外温度差が大きい
ことに起因する壁体内部,内壁表面等の結露が防止さ
れ、より快適な室内環境が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例において使用する制御
テーブルの格納データであって、(A)は空調負荷が大
きい場合に使用する第1テーブル、(B)は空調負荷が
小さい場合に使用する第2テーブルである。
【図2】同第1実施形態例において空調負荷の大小の判
定方法を説明する図であって、(A)はコンプレッサが
断続し空調負荷が小さい場合の図、(B)はコンプレッ
サが断続せず空調負荷が大きい場合の図である。
【図3】同第1実施形態例においてコンプレッサの断続
が無い場合の図である。
【図4】同第2実施形態例における制御データを示す図
である。
【図5】同第3実施形態例における暖気層の形成を示す
図である。
【図6】同第4実施形態例における温度制御の特性図で
ある。
【図7】同第5実施形態例における温度制御の特性図で
ある。
【図8】従来の空気調和機のブロック図である。
【図9】同空気調和機に使用されているコンプレッサの
制御テーブルのデータを示す図である。
【図10】従来の空気調和機の暖房時の特性図であっ
て、(A)は快適な空調状態の図、(B)はコンプレッ
サが断続し快適ではない空調状態を示す図である。
【図11】従来の空気調和機の冷房時の特性図であっ
て、(A)は快適な空調状態の図、(B)はコンプレッ
サが断続し快適ではない空調状態を示す図である。
【符号の説明】
1 壁 2 天井 3 室内機 4 ルーバ 5 暖気層 101 コンプレッサ 102 インバータ制御装置(コンプレッサ運転制御装
置) 104 室内熱交換器 107 室外熱交換器 120 運転制御処理装置(コンプレッサ運転制御装
置) 121 ROM(制御データ格納手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサと、室内熱交換器と、室外
    熱交換器と、冷房・暖房の切替弁と、前記コンプレッサ
    の運転周波数を複数の割付段階に定めて各段階毎に所定
    の運転周波数を格納した制御データ格納手段とを備えた
    空気調和機において、 前記データ格納手段は、少なくとも空調負荷が大きい居
    住空間向けの第1テーブルと空調負荷が小さい居住空間
    向けの第2テーブルとを備え、 前記空調負荷の大小に応じて前記第1テーブルまたは第
    2テーブルのいずれかを選択して前記コンプレッサを運
    転するコンプレッサ運転制御装置を備えたことを特徴と
    する空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記第2テーブルに割付格納された運転
    周波数は、前記第1テーブルに割付格納された運転周波
    数よりも最低周波数が小さく設定されると共に、運転周
    波数の割付段階が低周波数領域を増加されて格納された
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記空調負荷の大小の判定は、前記コン
    プレッサが低い周波数で運転され、その運転の際の前記
    コンプレッサの断状態の発生回数で判定するようにした
    ことを特徴とする請求項1および請求項2記載の空気調
    和機。
  4. 【請求項4】 前記空調負荷の小さい場合の低周波数領
    域の暖房運転において、居住空間の上方に設置された室
    内機からの吹き出し方向を天井方向としたことを特徴と
    する請求項1記載の空気調和機。
  5. 【請求項5】 前記空調負荷の小さい場合において、最
    低周波数の運転が継続される場合に、間欠的に前記最低
    周波数より大きな周波数で運転するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の空気調和機。
  6. 【請求項6】 低速運転中に停止指示があった場合に
    は、一時的に前記コンプレッサの運転周波数を上昇させ
    た後に、前記コンプレッサを停止させるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  7. 【請求項7】 暖房運転期間中に室内温度が規定温度以
    下になった場合には、自動的に規定温度に保つように運
    転することを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  8. 【請求項8】 室内湿度が規定湿度以上の場合には、自
    動的に除湿運転を行うことを特徴とする請求項1記載の
    空気調和機。
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