JPH09248864A - 紙袋加工装置 - Google Patents
紙袋加工装置Info
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- JPH09248864A JPH09248864A JP8084482A JP8448296A JPH09248864A JP H09248864 A JPH09248864 A JP H09248864A JP 8084482 A JP8084482 A JP 8084482A JP 8448296 A JP8448296 A JP 8448296A JP H09248864 A JPH09248864 A JP H09248864A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 保形用台紙及び補強用台紙の開口部分の折り
返し等の完全自動化を図る。 【解決手段】 紙袋本体1は、長辺面1a,1bと、短
辺面1c,1d及び底面1eの5面から構成され、底面
1eには保形用台紙2が装着され、両長辺面1a,1b
の上端部近傍の内面側には補強用台紙3が貼着される。
貼着機構は、補強用台紙フィーダ10から補強用台紙3
を1枚ずつ取り出して、紙袋本体1に貼着する補強用台
紙移載装置11と、糊を噴射する糊噴射装置12と、長
辺面1a,1bを相互に離間する方向に傾斜させて、補
強用台紙3の貼着を可能とする長辺面傾動装置13とを
備え、補強用台紙移載装置11で貼着される。保形用台
紙装着機構は、上部側開き手段40及び底面開き手段4
1、短辺面開き手段42と、保形用台紙移載装置43及
び保形用台紙フィーダ44が設けられ、保形用台紙移載
装置43で保形用台紙2の紙袋本体1の底面1eの部位
に装着される。
返し等の完全自動化を図る。 【解決手段】 紙袋本体1は、長辺面1a,1bと、短
辺面1c,1d及び底面1eの5面から構成され、底面
1eには保形用台紙2が装着され、両長辺面1a,1b
の上端部近傍の内面側には補強用台紙3が貼着される。
貼着機構は、補強用台紙フィーダ10から補強用台紙3
を1枚ずつ取り出して、紙袋本体1に貼着する補強用台
紙移載装置11と、糊を噴射する糊噴射装置12と、長
辺面1a,1bを相互に離間する方向に傾斜させて、補
強用台紙3の貼着を可能とする長辺面傾動装置13とを
備え、補強用台紙移載装置11で貼着される。保形用台
紙装着機構は、上部側開き手段40及び底面開き手段4
1、短辺面開き手段42と、保形用台紙移載装置43及
び保形用台紙フィーダ44が設けられ、保形用台紙移載
装置43で保形用台紙2の紙袋本体1の底面1eの部位
に装着される。
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、紙袋を製造する工
程において、保形用台紙を底面の内部に装着し、かつ補
強用台紙を長辺面の上部に貼着するための紙袋加工装置
に関するものである。
程において、保形用台紙を底面の内部に装着し、かつ補
強用台紙を長辺面の上部に貼着するための紙袋加工装置
に関するものである。
【従来の技術】紙袋は、それぞれ一対の長辺面と短辺面
と、底面との5つの面からなり、開いた状態では上部が
開口する箱形の形状となり、短辺面を谷折り状態とな
し、底面を一方の長辺面に沿うように折り畳めるもので
あり、両長辺面に紐や線状または帯状の樹脂等からなる
手提げ部が連結される。この紙袋を製造するには、まず
紙を所定の形状に切断して、適宜の方向に折り曲げて接
着することにより開いた状態では、上端部が開口する箱
形の形状となるように紙袋本体を形成する。このように
して形成された紙袋本体は、その底面の部分を保形し、
また手提げ部が連結される長辺面の上部を補強するため
に、それぞれ厚紙等からなる保形用台紙及び補強用台紙
が装着される。保形用台紙は、底面に当接するように装
着され、また補強用台紙は長辺面に糊等を用いて固着さ
れる。さらに、補強用台紙を貼着した部分を覆うため
に、上端の開口部分を折り返すようにする。以上の作業
が終了すると、補強用台紙を貼着し、折り返した部分に
パンチ孔を穿設して、手提げ部をこのパンチ孔に連結す
る。
と、底面との5つの面からなり、開いた状態では上部が
開口する箱形の形状となり、短辺面を谷折り状態とな
し、底面を一方の長辺面に沿うように折り畳めるもので
あり、両長辺面に紐や線状または帯状の樹脂等からなる
手提げ部が連結される。この紙袋を製造するには、まず
紙を所定の形状に切断して、適宜の方向に折り曲げて接
着することにより開いた状態では、上端部が開口する箱
形の形状となるように紙袋本体を形成する。このように
して形成された紙袋本体は、その底面の部分を保形し、
また手提げ部が連結される長辺面の上部を補強するため
に、それぞれ厚紙等からなる保形用台紙及び補強用台紙
が装着される。保形用台紙は、底面に当接するように装
着され、また補強用台紙は長辺面に糊等を用いて固着さ
れる。さらに、補強用台紙を貼着した部分を覆うため
に、上端の開口部分を折り返すようにする。以上の作業
が終了すると、補強用台紙を貼着し、折り返した部分に
パンチ孔を穿設して、手提げ部をこのパンチ孔に連結す
る。
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した紙
袋の製造工程において、紙袋本体に保形用台紙及び補強
用台紙の装着の各作業工程を自動化したものは開発され
ておらず、紙袋本体を開いて、保形用台紙を装着し、次
いで補強用台紙に糊を塗布して、長辺面の上部における
内面の上方の部位に貼着した後に、上端の開口部分を折
り返す作業は人手作業で行うようにしていた。このため
に、作業性が非常に悪く、紙袋の製造コストを低減でき
ない大きな要因となっているだけでなく、特に補強用台
紙の貼着等の作業については、作業者等によって、品質
のばらつきが生じる等といった問題点があった。本発明
は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的と
するところは、紙袋を製造する工程において、保形用台
紙及び補強用台紙の装着及び上端の開口部分の折り返し
等の作業を自動化することにある。
袋の製造工程において、紙袋本体に保形用台紙及び補強
用台紙の装着の各作業工程を自動化したものは開発され
ておらず、紙袋本体を開いて、保形用台紙を装着し、次
いで補強用台紙に糊を塗布して、長辺面の上部における
内面の上方の部位に貼着した後に、上端の開口部分を折
り返す作業は人手作業で行うようにしていた。このため
に、作業性が非常に悪く、紙袋の製造コストを低減でき
ない大きな要因となっているだけでなく、特に補強用台
紙の貼着等の作業については、作業者等によって、品質
のばらつきが生じる等といった問題点があった。本発明
は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的と
するところは、紙袋を製造する工程において、保形用台
紙及び補強用台紙の装着及び上端の開口部分の折り返し
等の作業を自動化することにある。
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、それぞれ一対の長辺面及び短辺面
と、底面を備え、両短辺面を谷折り状態となし、底面を
一方の長辺面に沿うように折り畳まれた状態から開くと
箱形の形状となる紙袋本体に、両長辺面の上部近傍の内
面側に補強用台紙を貼着すると共に、保形用台紙を底面
内面に当接する状態に装着するための装置において、補
強用台紙を補強用台紙フィーダから1枚ずつ取り出し
て、この補強用台紙の表面に糊を複数箇所塗布した状態
で、各長辺面に貼着する補強用台紙貼着機構と、保形用
台紙を保形用台紙フィーダから1枚ずつ取り出して、紙
袋本体の底面に装着する保形用台紙装着機構とを備える
構成としたことをその特徴とするものである。ここで、
紙袋本体は搬送手段で搬送して、これらの作業を含めた
複数の作業を行う作業ステーションを設けて、これら各
作業ステーションで所要の作業を行うが、補強用台紙貼
着機構を設けた補強用台紙貼着ステーションと、保形用
台紙装着機構を設けた保形用台紙装着ステーションとは
いずれが先であっても良い。補強用台紙貼着機構は、紙
袋本体を折り畳んだ状態で、その長辺面の上部近傍を相
互に離間する方向に所定角度開かせる長辺面傾動機構部
と、この長辺面傾動機構部により傾斜状態になっている
長辺面の内面に補強用台紙を貼着する補強用台紙供給機
構部と、補強用台紙供給機構部により供給する補強用台
紙の表面の複数箇所に向けて、糊を噴射する糊噴射部と
から構成でき、長辺面傾動機構部は、両長辺面の外面側
を吸着する一対からなる吸着手段と、両吸着手段を相互
に近接・離間する方向に変位させると共に、相互に離間
する方向に傾動可能な駆動手段を有し、また補強用台紙
供給機構部は、補強用台紙を吸着する吸着手段ユニット
を有し、この吸着手段ユニットは、上昇位置において、
補強用台紙フィーダの最先端の補強用台紙と当接して吸
着する吸着位置と、この吸着位置から、長辺面傾動機構
部により傾斜状態になった一方の長辺面と同じ角度とな
るように傾斜させる第1の傾斜位置と、他方の長辺面と
同じ角度となるように傾斜させる第2の傾斜位置との3
位置に傾動させる傾動手段を介して、上下方向に移動さ
せる昇降駆動手段に連結し、また、糊噴射部は、紙袋本
体の配設位置の上方において、第1の傾斜位置と同じ角
度方向に糊を噴射させるものとすることができる。ま
た、保形用台紙装着機構は、紙袋本体を箱形に開く紙袋
本体開き駆動機構部と、保形用台紙装着機構部とから構
成でき、紙袋本体開き駆動機構部は、紙袋本体の両長辺
面における上部側を吸着する一対の吸着手段と、一方の
長辺面の下部側と、他方の長辺面側に折り畳まれている
底面とをそれぞれ吸着する吸着手段とから構成し、両長
辺面の上部側を吸着する一対の吸着手段は、相互に離間
する方向に傾動させる傾動手段と、傾動状態のまま相互
に離間する方向に直線的に移動する直線動手段とから構
成し、また保形用台紙装着機構部は、昇降駆動手段によ
り上下方向に移動可能な吸着手段ユニットを有し、この
吸着手段ユニットは、上昇位置において、保形用台紙フ
ィーダの最先端の保形用台紙と当接して、それを吸着す
る吸着位置と、吸着した保形用台紙を水平面に対して所
定角度傾斜した状態に保持する傾斜位置と、水平位置と
の3位置に回動変位させる回動変位手段とを有し、紙袋
本体開き駆動部の作動により紙袋本体を開いた状態で、
吸着手段を吸着位置に配置して、保形用台紙を吸着保持
した状態から、傾斜位置に変位させた状態で、昇降駆動
手段により紙袋本体内で下降させて、この昇降駆動手段
の下降ストロークのストローク端乃至その近傍で水平位
置に変位させる。
ために、本発明は、それぞれ一対の長辺面及び短辺面
と、底面を備え、両短辺面を谷折り状態となし、底面を
一方の長辺面に沿うように折り畳まれた状態から開くと
箱形の形状となる紙袋本体に、両長辺面の上部近傍の内
面側に補強用台紙を貼着すると共に、保形用台紙を底面
内面に当接する状態に装着するための装置において、補
強用台紙を補強用台紙フィーダから1枚ずつ取り出し
て、この補強用台紙の表面に糊を複数箇所塗布した状態
で、各長辺面に貼着する補強用台紙貼着機構と、保形用
台紙を保形用台紙フィーダから1枚ずつ取り出して、紙
袋本体の底面に装着する保形用台紙装着機構とを備える
構成としたことをその特徴とするものである。ここで、
紙袋本体は搬送手段で搬送して、これらの作業を含めた
複数の作業を行う作業ステーションを設けて、これら各
作業ステーションで所要の作業を行うが、補強用台紙貼
着機構を設けた補強用台紙貼着ステーションと、保形用
台紙装着機構を設けた保形用台紙装着ステーションとは
いずれが先であっても良い。補強用台紙貼着機構は、紙
袋本体を折り畳んだ状態で、その長辺面の上部近傍を相
互に離間する方向に所定角度開かせる長辺面傾動機構部
と、この長辺面傾動機構部により傾斜状態になっている
長辺面の内面に補強用台紙を貼着する補強用台紙供給機
構部と、補強用台紙供給機構部により供給する補強用台
紙の表面の複数箇所に向けて、糊を噴射する糊噴射部と
から構成でき、長辺面傾動機構部は、両長辺面の外面側
を吸着する一対からなる吸着手段と、両吸着手段を相互
に近接・離間する方向に変位させると共に、相互に離間
する方向に傾動可能な駆動手段を有し、また補強用台紙
供給機構部は、補強用台紙を吸着する吸着手段ユニット
を有し、この吸着手段ユニットは、上昇位置において、
補強用台紙フィーダの最先端の補強用台紙と当接して吸
着する吸着位置と、この吸着位置から、長辺面傾動機構
部により傾斜状態になった一方の長辺面と同じ角度とな
るように傾斜させる第1の傾斜位置と、他方の長辺面と
同じ角度となるように傾斜させる第2の傾斜位置との3
位置に傾動させる傾動手段を介して、上下方向に移動さ
せる昇降駆動手段に連結し、また、糊噴射部は、紙袋本
体の配設位置の上方において、第1の傾斜位置と同じ角
度方向に糊を噴射させるものとすることができる。ま
た、保形用台紙装着機構は、紙袋本体を箱形に開く紙袋
本体開き駆動機構部と、保形用台紙装着機構部とから構
成でき、紙袋本体開き駆動機構部は、紙袋本体の両長辺
面における上部側を吸着する一対の吸着手段と、一方の
長辺面の下部側と、他方の長辺面側に折り畳まれている
底面とをそれぞれ吸着する吸着手段とから構成し、両長
辺面の上部側を吸着する一対の吸着手段は、相互に離間
する方向に傾動させる傾動手段と、傾動状態のまま相互
に離間する方向に直線的に移動する直線動手段とから構
成し、また保形用台紙装着機構部は、昇降駆動手段によ
り上下方向に移動可能な吸着手段ユニットを有し、この
吸着手段ユニットは、上昇位置において、保形用台紙フ
ィーダの最先端の保形用台紙と当接して、それを吸着す
る吸着位置と、吸着した保形用台紙を水平面に対して所
定角度傾斜した状態に保持する傾斜位置と、水平位置と
の3位置に回動変位させる回動変位手段とを有し、紙袋
本体開き駆動部の作動により紙袋本体を開いた状態で、
吸着手段を吸着位置に配置して、保形用台紙を吸着保持
した状態から、傾斜位置に変位させた状態で、昇降駆動
手段により紙袋本体内で下降させて、この昇降駆動手段
の下降ストロークのストローク端乃至その近傍で水平位
置に変位させる。
【発明の実施の形態】そこで、以下に図面に基づいて、
本発明の実施の一形態を説明する。まず、図1に加工前
の紙袋本体、図2に加工後の紙袋本体の構成を説明す
る。加工前の紙袋本体1は折り畳まれた状態となってい
る。紙袋本体1は、5面から構成されており、1aは一
方の長辺面、1bは他方の長辺面、1c,1dは短辺面
であり、さらに1eは底面である。折り畳まれた状態で
は、両短辺面1c,1dが谷折りの状態となっており、
また底面1eは他方の長辺面1bの外面に沿った方向に
曲折されている。そして、図1に矢印で示した方向に開
くことにより上端が開口した箱形の形状となる。図2に
は、本発明で行う加工を説明するものであって、仮想線
で示した紙袋本体1には、底面1eの内部に、この底面
1eより僅かに小さい寸法の保形用台紙2が当接する状
態に配置され、また両長辺面1a,1bの上端部近傍の
内面側にはそれぞれ補強用台紙3が糊で貼着される。そ
して、この補強用台紙3を貼着した後に、上端の開口部
分が折り返される。以上の加工を行うために、図3に示
したように、複数の作業ステーションが設けられてい
る。まず、4は紙袋本体1の供給ステーションであり、
この供給ステーション4では、紙袋本体1を多数ストッ
クするストッカ5から、真空吸着等の手段で1枚ずつ紙
袋本体1を分離して取り出して、ローラコンベア等から
なる搬送経路6に沿って搬送される。そして、この搬送
経路6の途中には、上流側から順に、補強用台紙貼着機
構を設けた補強用台紙貼着ステーション7と、保形用台
紙装着機構を設けた保形用台紙装着ステーション8と、
開口部折り返し機構を設けた開口部折り返しステーショ
ン9とが順次配置されている。従って、搬送経路6に沿
って搬送される紙袋本体1は、各作業ステーションに至
ると、例えば光学センサ等によりそれを検出して、それ
ぞれの機構を作動させることにより所要の作業が行われ
る。そこで、まず補強用台紙貼着ステーション7に設け
られている補強用台紙貼着機構及びその作動について、
図4乃至図7に基づいて説明する。補強用台紙貼着機構
は、補強用台紙3を供給する補強用台紙フィーダ10
と、この補強用台紙フィーダ10から補強用台紙3を1
枚ずつ取り出して、紙袋本体1に貼着する補強用台紙移
載装置11と、ホットメルト状態にした糊を噴射する糊
噴射装置12と、紙袋本体1の長辺面1a,1bを相互
に離間する方向に所定角度だけ傾斜させる長辺面傾動装
置13とを備えている。補強用台紙フィーダ10は紙袋
本体1より上方の位置において、所定角度傾斜した状態
に設けられており、補強用台紙移載装置11は、この補
強用台紙フィーダ10から補強用台紙3を1枚ずつ分離
して取り出す3本の真空吸着ヘッド14を有し、これら
の真空吸着ヘッド14は、図5からも明らかなように、
第1の回動軸15に固着して設けられている。この第1
の回動軸15の両側部には回動アーム16が相対回動可
能に連結されており、この回動アーム16には、さらに
第2,第3の回動軸17,18が装着されている。第1
の回動軸15には、従動ギア19が取り付けられてお
り、第2の回動軸17には駆動ギア20が取り付けられ
て、これら従動ギア19及び駆動ギア20は相互に噛合
している。そして、駆動ギア20には、その回転中心か
ら偏心した位置と、回動アーム16との間に回動用シリ
ンダ21が連結されており、この回動用シリンダ21を
伸縮させることにより駆動ギア20が所定角度回転し、
第1の回動軸17がそれに応じて回動アーム16に対し
て図4の矢印で示した方向に相対回動して、その実線位
置と仮想線で示した位置(イ)との間に往復変位する。
回動アーム16の基端部は昇降板22に固定して設けた
取付部22aに回動可能に連結されている。また、回動
アーム16には、その中間位置に杆部材23が固定して
設けられており、この杆部材23にはレバー24が連結
されている。そして、レバー24と昇降板22との間に
はスイング用シリンダ25が設けられており、このシリ
ンダ25を伸縮させることによって、回動アーム16は
図4の実線位置と仮想線で示した位置(ロ)との間に矢
印で示した角度スイングすることになる。また、昇降板
22は昇降用シリンダ26に連結されており、これによ
り補強用台紙移載装置11における機構部が上下方向に
変位可能となっている。以上の構成によって、真空吸着
ヘッド14は、昇降用シリンダ26による昇降板22の
動きにより上昇位置と下降位置との間に昇降変位すると
共に、スイング用シリンダ25を作動させることによ
り、回動アーム16の動きにより所定角度スイングし、
さらに回動用シリンダ21の作動による駆動ギア20と
従動ギア19との伝達機構を介して第1の回動軸15と
共に所定角度回動する。糊噴射装置12は、内部に液状
の糊が収容され、かつこの糊は所定の温度にまで加温さ
れている。そして、糊噴射装置12には噴射ノズル27
が3箇所設けられており、この噴射ノズル27からは、
真空吸着ヘッド14に保持された補強用台紙3に対し
て、真空吸着ヘッド14が吸着している面とは反対側
で、かつ各真空吸着ヘッド14が当接している3つの箇
所に向けて糊を噴射できる。長辺面傾動装置13は、左
右のガイド28,28間に挟み込まれている紙袋本体1
の長辺面1a,1bの上部側を左右に拡開させて、真空
吸着ヘッド14に吸着された補強用台紙3を貼着するた
めのものである。このために、長辺面1aと長辺面1b
とをそれぞれ外面側で吸着して、相互に離間させると共
に所定角度傾斜可能となっている。従って、長辺面1a
側と長辺面1b側とにおいて同一の機構を備えている。
この長辺面傾動装置13の機構としては、図6及び図7
にも示したように、複数(図面には3個)の真空吸着ヘ
ッド29を装着した傾動板30を有し、この傾動板30
は水平動ブロック31に対して、図6に示した鉛直状態
と、図7に示した傾斜状態とに傾斜変位する。このため
に、傾動板30は水平動ブロック31に対して蝶番部材
32により相対回動可能に連結されている。そして、水
平動ブロック31と傾動板30との間には傾動用シリン
ダ33が介装されており、この傾動用シリンダ33を作
動させることによって、傾動板30は鉛直状態と傾斜状
態とに変位する。ここで、傾斜板30の傾斜状態は、図
4にも示されているように、上端側が相互に離間する方
向の傾斜である。また、左右に設けた水平動ブロック3
1は、相互に近接・離間する方向に水平移動するように
なっている。このために、水平動ブロック31には、水
平駆動用シリンダ34が連結されると共に、スライドガ
イド35にガイドされるスライド軸36が設けられてい
る。以上のように構成することによって、補強用台紙3
の貼着が行われる。即ち、折り畳まれた状態の紙袋本体
1が搬送経路6に沿って搬送されて、ガイド28,28
間の部位に移行すると、その位置で位置決めがなされ
る。この状態で、まず長辺面傾動装置13を作動させ
る。紙袋本体1の両長辺面1a,1bに対面する位置に
ある一対の傾動板30を鉛直状態にしたまま、水平駆動
用シリンダ34により相互に近接する方向に変位させ
て、各傾動板30に設けた真空吸着ヘッド29を相互に
密着状態になっている長辺面1a,1bの外側の面に当
接させて吸着させる。吸着が行われると、傾動用シリン
ダ33を作動させて、傾動板30を蝶番部材32を中心
として水平動ブロック31に対して所定の角度傾ける。
然る後に、水平駆動用シリンダ34を作動させて、水平
動ブロック31と共に傾斜状態の傾動板30を相互に離
間させる方向に動かす。ここで、傾動板30の傾動動作
と水平動動作とは、傾動動作の方を先に行う。補強用台
紙貼着ステーション7に紙袋本体1が搬入された時に
は、この紙袋本体1は折り畳まれた状態になっているか
ら、長辺面1a,1bは相互に密着した状態となってお
り、この状態で長辺面1a,1bを相互に反対方向に引
っ張ると、無理な力が加わって上端部分が破れるおそれ
がある。従って、まず紙袋本体1の上端を開口させるこ
とによって、紙袋本体1の内部に空気を入れ、その後に
相互に離間させる。これによって、破損等のおそれがな
く円滑かつ容易に長辺面1a,1bの上端部を引き離す
ことができる。長辺面1a,1bが離間すると共に所定
の角度傾斜する状態になると、補強用台紙移載装置11
を作動させる。まず、昇降用シリンダ26により真空吸
着ヘッド14を図4に示した上昇位置に配置する。そし
て、真空吸着ヘッド14を実線の位置として、スイング
用シリンダ25を作動させて、回動アーム16が昇降板
22に対して、実線位置から位置(ロ)に回動させる。
これによって、真空吸着ヘッド14は補強用台紙フィー
ダ10の最先端に位置する補強用台紙3と当接する。こ
の状態で、真空吸着ヘッド14に負圧力を作用させて、
補強用台紙3を吸着させる。そして、スイング用シリン
ダ25により、再び回動アーム16を前述とは反対方向
に変位させて、図示の実線位置に復帰させる。この時に
補強用台紙3が1枚だけ補強用台紙フィーダ10から摺
り切られて取り出される。この図示の位置は糊を塗布す
る位置であり、糊噴射装置12の糊噴射ノズル27から
糊を噴射すると、補強用台紙3に3点のスポットに糊が
供給される。ここで、糊が供給される部位は、真空吸着
ヘッド14の吸着面とは反対側の位置となる。従って、
糊噴射装置12からの糊の噴射角度は、長辺面傾動装置
13における傾動板30により紙袋本体1の長辺面1b
の傾斜角と直交する方向とする。補強用台紙3に糊がス
ポット状態に塗布されると、昇降用シリンダ26により
昇降板22を下降させる。これによって、図4に仮想線
で示したように、真空吸着ヘッド14に吸着されている
補強用台紙3は真直ぐ下降して、その糊を塗布した面が
長辺面1bの所定の位置に当接する。そして、昇降用シ
リンダ26により真空吸着ヘッド14に対して所定の押
圧力を加えることによって、補強用台紙3は長辺面1b
に貼着される。真空吸着ヘッド14による吸着力を解除
した後に、昇降用シリンダ26を上昇させて、再度スイ
ング用シリンダ25を作動させることにより、もう1枚
の補強用台紙3を補強用台紙フィーダ10から摺り切っ
て、糊噴射装置12により糊の供給を受ける。この補強
用台紙3は、紙袋本体1の他方の長辺面1aに貼着され
るものである。この長辺面1aは長辺面1bに対して所
定の角度を持った状態になっている。そこで、回動用シ
リンダ21を作動させて、第1の回動軸15を回転させ
て、位置(イ)に変位させる。これによって、補強用台
紙3はもう一方の傾動板30により傾斜している長辺面
1aの真上に位置することになる。従って、昇降用シリ
ンダ26により図4の仮想線の位置まで昇降板22を下
降させると、真空吸着ヘッド14により吸着されている
補強用台紙3は、長辺面1aにも貼着される。真空吸着
ヘッド14の吸着力を解除して、昇降用シリンダ26に
より上昇させた後に、長辺面傾動装置13における水平
駆動シリンダ34により両水平動ブロック31を相互に
近接させ、傾動用シリンダ33により傾動板30を鉛直
状態に戻すと、紙袋本体1は、その長辺面1a,1bの
内面に補強用台紙3が貼着された状態で、再び折り畳み
状態に復帰する。そして、真空吸着ヘッド29による吸
着力を解除して、紙袋本体1から離間させると、紙袋本
体1は次のステーション、即ち保形用台紙装着ステーシ
ョン8に移行せしめられる。次に、保形用台紙装着ステ
ーション8における保形用台紙装着機構及びその作動に
ついて、図8乃至図12に基づいて説明する。ここで、
保形用台紙装着機構は、上部側開き手段40、底面開き
手段41及び短辺面開き手段42からなる紙袋本体1の
開き装置と、保形用台紙2を移載する保形用台紙移載装
置43とから構成され、保形用台紙2は保形用台紙フィ
ーダ44から供給される。ここで、保形用台紙フィーダ
44は、紙袋本体1の搬送経路に邪魔にならない位置
で、傾斜した状態に配置されている。前ステーションで
補強用台紙3が貼着された紙袋本体1は、折り畳まれた
状態になり、この状態で保形用台紙装着ステーション8
に移行せしめられるから、この保形用台紙装着ステーシ
ョン8では、まず紙袋本体1を箱形形状となるように開
かなければならない。上部側開き装置40及び底面開き
装置41は、この機能を発揮するためのものである。ま
ず、図8に示したように、この保形用台紙装着ステーシ
ョン8にも、折り畳まれた状態の紙袋本体1が左右のガ
イド45,45に沿って倒れがない状態にして搬入され
る(図8にはガイド45,45が開いた状態が示されて
いる)。ただし、このステーション8では、紙袋本体1
を開く必要があるので、ガイド45,45には、それぞ
れシリンダ46を接続して、相互に近接・離間する方向
に変位可能となっている。このガイド45の上方側に上
部側開き手段40及び短辺面開き手段42が配置され、
また下方側に底面開き手段41が設けられている。上部
側開き手段40は紙袋本体1の長辺面1a,1bの上部
側を開くためのもので、これら両長辺面1a,1bに対
面するように、一対の機構を備えている。この機構は、
図9からも明らかなように、支持板47に複数(図面で
は3箇所)設けた真空吸着ヘッド48を有し、この支持
板47は水平動ブロック49に傾動可能に連結されてい
る。常時においては、ばね50によって支持板47は所
定の角度傾斜する状態に付勢されており、この傾斜状態
から鉛直な状態に傾動変位できるものである。従って、
支持板47と水平動ブロック49との間にはこれら傾斜
位置及び鉛直位置を越えて回動しないようにストッパが
設けられているが、このストッパの図示は省略する。そ
して、水平動ブロック49には水平駆動シリンダ51が
連結されるとと共に、スライドガイド52によりガイド
されるガイドロッド53が取り付けられている。また、
傾斜状態となっている支持板47を鉛直状態に変位させ
るために、支持板47の水平動ブロック49への枢支部
より下方の部位にはローラ54が装着されており、両側
の水平動ブロック49を相互に近接させると、図10に
実線で示したように、ローラ54同士が当接して、ばね
50の付勢力に抗して支持板47が鉛直状態になり、両
水平動ブロック49を離間させると、同図に仮想線で示
したように支持板47が傾斜する。なお、この支持板4
7の傾斜角は、前述した補強用台紙貼着ステーション7
での傾動板20の傾斜角程大きくする必要はない。以上
の機構は紙袋本体1の長辺面側を開くものであり、正確
に箱形にするには、谷折り状態になっている短辺面1
c,1dも開かなければならない。このために設けた短
辺面開き手段42は前後の位置に配置され、図示しない
回転駆動手段により回転駆動される回転軸55に連結し
た開き板56からなり、この開き板56の先端は尖った
状態になっている。常時においては、開き板56は水平
な状態に保持されており、この状態では、紙袋本体1の
上端部と非接触状態に保持される。そして、開き板56
を下方に向けて90°回動させると、紙袋本体1の上部
側における短辺面1c,1dの内側に当接して、折れ癖
が真直ぐになるように矯正される。一方、ガイド45の
下方に位置する底面開き手段41は、図11及び図12
に示した構成となっている。即ち、底面開き手段41
は、紙袋本体1の長辺面1aの下端近傍を吸着して水平
方向に変位させる機構と、底面1eを吸着して回動させ
る機構とから構成される。長辺面1aを吸着するため
に、支持板57に複数の吸着ヘッド58を設け、この支
持板57を押動シリンダ59で水平方向に往復移動させ
る構成としたものである。ここで、真空吸着ヘッド58
は長辺面1aに対して比較的広い面で当接させるため
に、1列3個で、上下に2列、合計6個設けている。押
動シリンダ59により支持板57を押し出すと、長辺面
1aを真空吸着ヘッド58で吸着できるが、このように
して吸着させた状態で、長辺面1aを引き出す際には、
押動シリンダ59による力を直接作用させず、弾性的に
引っ張るようにするために、ばね60を支持板57に作
用させており、押動シリンダ59は支持板57に接離可
能となっている。そして、この吸着ヘッド58により長
辺面1aを引っ張ると共に、長辺面1bに沿うように立
った状態になっている底面1eを回動させて、開くよう
にするが、このために支持板61に例えば3個の真空吸
着ヘッド62を装着して、この支持板61にはばね性を
有する回動板部61aが延在されている。そして、この
回動板部61aには回動用シリンダ63が接続されて、
この回動用シリンダ63により回動板部61aをスライ
ドブロック64に設けた軸65を中心として上下方向に
回動させることになる。ただし、長辺面1aは真空吸着
ヘッド58により引っ張られるから、回動板部61aを
完全な円弧運動させると、真空吸着ヘッド62で吸着さ
れている底面1eは水平な状態にはならない。即ち、回
動板部61aを長辺面1aの引っ張り方向と同じ方向
に、同じ距離だけ引き戻しながら回動させなければなら
ない。このために、回動板部61a及び回動用シリンダ
63は水平方向にスライド変位するスライドブロック6
4に連結されており、このスライドブロック64は後退
方向、即ち吸着ヘッド58を設けた支持板57の変位方
向に付勢するばね66を作用させ、かつこのばね66の
付勢力に抗して所定の位置まで前進させるために、押動
シリンダ67が設けられている。なお、図11及び図1
2において、68は底面1eが水平状態になった時に、
長辺面1bの下端部が当接するストッパである。さら
に、保形用台紙移載装置43は、複数の真空吸着ヘッド
69を装着した移載ブロック70を有し、この移載ブロ
ック70は昇降用シリンダ71により上下上下方向に変
位可能となっている。即ち、昇降用シリンダ71は、連
結板72に連結されており、この連結板72には昇降ロ
ッド73が連結されている。昇降コラム73の下端部に
は、スイング部材74が枢着され、このスイング部材7
4に移載ブロック70が傾動可能に枢着されている。そ
して、昇降コラム73とスイング部材74から延在させ
た取付板74aとの間には、スイング用シリンダ75が
設けられており、これによってスイング部材74と共に
真空吸着ヘッド69を設けた移載ブロック70は昇降コ
ラム73に対して所定角度スイング可能となっている。
また、スイング部材74と移載ブロック70との間に
は、傾動用シリンダ76が装着されており、この傾動用
シリンダ76により移載ブロック70は、スイング部材
74に対して所定角度だけ傾動可能になっている。保形
用台紙装着ステーション8の保形用台紙装着機構は以上
のように構成され、この保形用台紙装着ステーション8
に紙袋本体1が搬送されると、まず上部側開き手段4
0、底面開き手段41及び短辺面開き手段42からなる
紙袋本体1の開き装置が作動する。ここで、上部側開き
手段40と底面開き手段41とはほぼ同時乃至底面開き
手段41の方が僅かに遅れて作動し、次いで短辺面開き
手段42が作動することになる。而して、まず紙袋本体
1がガイド45,45間に挟まれて、鉛直な状態になっ
ている時に、この紙袋本体1の長辺面1a,1bに対面
する真空吸着ヘッド48を備えた支持板47を、水平駆
動シリンダ54によりそれぞれ長辺面1a,1bに当接
する位置まで移動させる。ここで、支持板47は常時に
はばね50により傾斜状態になっているが、真空吸着ヘ
ッド48がそれぞれ長辺面1a,1bに当接すると、そ
れらに設けたローラ54が当接して、ばね50に抗して
鉛直状態に変位する。また、支持板57に設けた真空吸
着ヘッド58を長辺面1aの下部位置と当接する位置
に、さらに支持板61に設けた真空吸着ヘッド62を底
面1eに当接させる。そして、これら各真空吸着ヘッド
48,58及び62により吸着力を作用させる。この状
態で、シリンダ46,水平駆動シリンダ51,押動シリ
ンダ59及び回動用シリンダ63を駆動する。シリンダ
46によって、ガイド45は長辺面1a,1bから離間
する方向に変位する。これと共に、水平駆動シリンダ5
1の駆動により真空吸着ヘッド48を設けた支持板47
により長辺面1a,1bを相互に引き離す方向に変位さ
せる。ただし、支持板47は、水平動ブロック49に対
して所定角度傾動することができるので、ばね50の作
用により両側の支持板47は相互に離間する方向に回動
する。これによって、紙袋本体1の長辺面1a,1bの
上端部が離間して、内部に空気が入り込むことができる
状態になる。そして、支持板47が所定角度傾斜する
と、以後は水平動ブロック49の移動と共に相互に離間
する方向に変位し、長辺面1a,1bが所定の間隔とな
る状態まで開くことになる。ところで、底面開き手段4
1を構成する真空吸着ヘッド58を設けた支持板57
は、この方向への変位は押動シリンダ59により直接行
われるものではなく、ばね60の付勢力により動作する
ものであるから、上部側開き手段40が作動して、紙袋
本体1内に空気が供給できる状態になった後に実質的な
動きが開始する。これに対して、底面1eを吸着してい
る真空吸着ヘッド62を設けた支持板61は、底面1e
が長辺面1bから所定の角度離れるまでは抵抗なく移動
するが、この状態になるまでに紙袋本体1内に空気が供
給されるから、以後も円滑に底面1eを回動させること
になる。ただし、支持板61は回動すると共に、支持板
57の引き込み方向に移動するようになっており、この
動作は往復動シリンダ67ではなく、ばね66の作用に
より行われることから、支持板57の動きにほぼ連動す
るように無理なく動作する。以上により紙袋本体1が実
質的に開くようになるが、この動作において、まず最初
に紙袋本体1内に空気が円滑に入り込める状態にした後
に、全体が開くようになる。従って、紙袋本体1を開く
際に、無理な力が作用して破れる等のおそれはない。そ
して、紙袋本体1が開き始めると、またはほぼ完全に開
いたところで、短辺面開き手段42の動作が開始して、
その開き板56が回転軸55を中心して下方に回動を開
始し、谷折り状態に癖付けられている短辺面1c,1d
も円滑に開くようになる。このようにして紙袋本体1が
開くと、保形用台紙移載装置43により保形用台紙3を
装着する。このために、昇降用シリンダ71によって、
昇降コラム73を上昇位置に保持した状態で、スイング
用シリンダ75によりスイング部材74を昇降コラム7
3に対して上方にスイングさせ、傾動用シリンダ76に
よってさらに移載ブロック70をさらに傾けると、図8
における位置(ハ)の状態になり、この状態で移載ブロ
ック70の真空吸着ヘッド69が保形用台紙フィーダ4
4の最先端に位置する保形用台紙2に当接する。そこ
で、真空吸着ヘッド69に吸着力を作用させる。そし
て、スイング用シリンダ75を戻すと、真空吸着ヘッド
69に吸着されている保形用台紙2が1枚摺り切られ
て、保形用台紙フィーダ44から取り出されて、真空吸
着ヘッド69は図8の矢印方向に回動して、位置(ニ)
の状態となる。保形用台紙2が取り出された位置(ニ)
では、移載ブロック70はなおスイング部材74に対し
て傾斜した状態に保持され、保形用台紙2は紙袋本体1
の上方位置に配置される。この状態で、昇降用シリンダ
71を作動させて、移載ブロック70を下降させる。こ
れにより、保形用台紙2は傾斜したまま紙袋本体1内に
挿入される。このように、保形用台紙2を傾斜させるこ
とにより、紙袋本体1内が保形用台紙2で蓋された状態
にはならず、従って紙袋本体1の内部の空気が圧縮され
ることがなく、極めて円滑に保形用台紙2が挿入され
る。従って、スイング部材74による保形用台紙2の傾
斜角はある程度大きくするのが好ましい。保形用台紙2
がほぼ底面1eに当接するか、または当接直前の状態ま
で保形用台紙2を傾けておき、この位置になると、傾動
用シリンダ76を作動させて、移載ブロック70を、図
8の仮想線の状態を経て水平状態に変位させる。これに
よって、昇降用シリンダ71のストローク端位置に至る
と、保形用台紙2は確実に底面1eの所定の位置に装着
される。そして、真空吸着ヘッド69から保形用台紙2
を脱着させて、昇降用シリンダ71により昇降コラム7
3を引き上げることによって、移載ブロック70が紙袋
本体1から取り出される。これによって、紙袋本体1に
保形用台紙2の装着及び補強用台紙3の貼着の各作業が
終了する。そこで、この紙袋本体1を開口部折り返し機
構を備えた開口部折り返しステーション9に移行させ
て、上端の開口部分を折り返す作業を行う。この折り返
し作業を行う開口部折り返し機構の構成及びその作動に
ついて、図13及び図14に基づいて説明する。開口部
折り返し機構は、図13に示したように、短辺面折り返
し手段80と、図14に示した長辺面折り返し手段81
とから構成される。短辺面折り返し手段80は、短辺面
1c,1dのそれぞれにおける表裏両面に当接する当接
板82,83が用いられる。外側面に当接する当接板8
2は平坦な部材であって、スライドブロック84に取り
付けられ、このスライドブロック84は水平方向のスラ
イド軸85に挿通されている。また、内側面に当接する
当接板83は略L字状に曲成した板体からなり、昇降用
シリンダ86を介してスライドブロック87に連結され
ており、このスライドブロック87もスライド軸85に
挿通されている。ここで、当接板82,83は、2つの
短辺面1c及び1dを挾持するためのものであり、従っ
て、図示は省略するが、両当接板82,83及びスライ
ドブロック84,87は2組設けられる。当接板82と
当接板83とは相互に近接・離間する方向にスライド変
位するものであるから、それらを駆動するために、2本
のシリンダ88a,88bが用いられる。そして、短辺
面1cの外側の当接板82と短辺面1dの内側の当接板
83とが同一のシリンダ88aで、また他方の当接板8
3と当接板82とはシリンダ88bで駆動されるように
なっている。さらに、外側の当接板82が連結されたス
ライドブロック84には、折り返しローラ89が回動自
在に支持されている。この折り返しローラ89は、常時
には、図示しないばねの作用でほぼ水平状態に保持され
ており、また折り返しローラ89はレバー90に連結さ
れており、このレバー90は駆動シリンダ91aにより
駆動されてほぼ90°回動変位するものである。そし
て、スライド軸85は、昇降駆動手段(図示せず)に連
結され、この昇降駆動手段により短辺面折り返し手段8
0を構成する各部材は上昇位置と下降位置との間に昇降
変位する。次に、長辺面折り返し手段81は長辺面1
a,1bの折り返し用のものであり、従って、この長辺
面折り返し手段81は一対設けられる。長辺面折り返し
手段81は受け板92を有し、受け板92には、1列に
複数の真空吸着ヘッド93が装着されており、また往復
動シリンダ94によって、紙袋本体1に近接・離間する
方向に往復変位する。そして、受け板92の上部には、
折り返し板95が回動自在に装着されており、図示しな
いばねにより常時には鉛直状態に保持されている。そし
て、この折り返し板95には、作動部片95aが連設さ
れており、この作動部片95は、鉛直方向に設けた第1
の駆動シリンダ96aと、水平方向に設けた第2の駆動
シリンダ96bとで、略180°回動駆動される。以上
のように構成される開口部折り返し機構は、次のように
作動する。まず、搬送経路6に沿って保形用台紙貼着ス
テーション8から開口部折り返しステーション9に紙袋
本体1が送り込まれるが、この時には、紙袋本体1は開
いた状態になっている。なお、この紙袋本体1の上部に
は、図1に示したように、折り返しが行われる部位に予
め折れ線Fを入れておくと、より正確かつ確実に折り返
すことができる。紙袋本体1が所定の位置に位置決めさ
れると、まず短辺面折り返し手段80が作動する。ここ
で、スライド軸85は上昇して、紙袋本体1が開口部折
り返しステーション9に移行するのに干渉しない位置
に、また各組の当接板82,83は相互に所定の間隔だ
け離間した状態に保持しておく。この状態で、スライド
軸85を下降させると、各組の当接板82,83間の間
隔の部位に紙袋本体1の短辺面1c,1dが位置する。
しかも、これら当接板82,83の上端部は折り返しラ
インと同じか、それより僅かに低い位置に保持する。そ
して、シリンダ88a,88bを同時に駆動して、各組
の当接板82,83が短辺面1c,1dの表裏両面に当
接し、これら短辺面1c,1dは補強用台紙3を貼着し
た折り返し代の部分を残して、両当接板82,83間に
挾持される。この時に、スライドブロック84の折り返
しローラ89は短辺面1c,1dの折れ線Fより上部を
押動して、図13に仮想線で示したように90°折り曲
げられる。ここで、各組の当接板82,83間に短辺面
1c,1dを挾持した状態で、相互に離間する方向にあ
る程度の張力を作用させるのが、特に長辺面1a,1b
の折り返しを行う作業を容易に行えるので好ましい。こ
こで、当接板82,83で短辺面1c,1dを挾持する
際には、必ずしも必須ではないが、長辺折り返し手段8
1における受け板92を長辺面1a,1bの外面におい
て、折り返し線乃至それより僅かに低い位置に沿わせる
ように配置する。また、長辺面1a,1bには張力が生
じているから、この時に外面側を真空吸着ヘッド93で
吸着させるのが好ましい。短辺面1c,1dを当接板8
2,83で挾持させた状態で、駆動シリンダ91を作動
させる。これにより、当接板82,83への当接部の上
方において、90°折り曲げた折り返し代の部分が折り
返しローラ89でさらに90°折り返される。そして、
短辺面1c,1dの折り返し代の部分が折り返しローラ
89と当接板83との間に挾持される。これに続いて、
長辺面折り返し手段81を構成する受け板92に設けた
真空吸着ヘッド93により長辺面1a,1bの外面を吸
着し、または吸着前の状態で、第1の駆動シリンダ96
aを作動させて、折り返し板95を略90°回動させる
ことによって、受け板92に当接している長辺面1a,
1bの先端部分が略90°曲げられる。そして、第2の
駆動シリンダ96bを作動させて、折り返し板95をほ
ぼ真下になる位置にまで回動させる。これによって、長
辺面1a,1bの折り返しが実行される。開口部折り返
しステーション9での以上の作業が終了すると、真空吸
着ヘッド93による吸着を解除し、往復動シリンダ94
により受け板92を長辺面1a,1bから離間させる。
ただし、短辺折り返し手段80においては、内側の当接
板83は折り返された部位の内部に入り込んでいるの
で、まず昇降用シリンダ86で一度当接板83を折り返
し部分より下方に下降させる。そして、シリンダ88
a,88bを作動させて、両側の当接板82,83を離
間させる。これによって、スライド軸85を上昇させれ
ば、紙袋本体1等に干渉することなく短辺折り返し手段
80を紙袋本体1から切り離すことができる。以上のよ
うに、開口部折り返しステーション9までで、紙袋本体
1には、保形用台紙2が底面1eに装着され、また補強
用台紙3が長辺面1,1bの内面に貼着されて、状端部
が折り返された状態になる。そこで、搬送経路に沿って
さらに紙袋本体1を搬送する間に、種々の作業ステーシ
ョンを経て、手提げ部の装着等の作業が行われる。
本発明の実施の一形態を説明する。まず、図1に加工前
の紙袋本体、図2に加工後の紙袋本体の構成を説明す
る。加工前の紙袋本体1は折り畳まれた状態となってい
る。紙袋本体1は、5面から構成されており、1aは一
方の長辺面、1bは他方の長辺面、1c,1dは短辺面
であり、さらに1eは底面である。折り畳まれた状態で
は、両短辺面1c,1dが谷折りの状態となっており、
また底面1eは他方の長辺面1bの外面に沿った方向に
曲折されている。そして、図1に矢印で示した方向に開
くことにより上端が開口した箱形の形状となる。図2に
は、本発明で行う加工を説明するものであって、仮想線
で示した紙袋本体1には、底面1eの内部に、この底面
1eより僅かに小さい寸法の保形用台紙2が当接する状
態に配置され、また両長辺面1a,1bの上端部近傍の
内面側にはそれぞれ補強用台紙3が糊で貼着される。そ
して、この補強用台紙3を貼着した後に、上端の開口部
分が折り返される。以上の加工を行うために、図3に示
したように、複数の作業ステーションが設けられてい
る。まず、4は紙袋本体1の供給ステーションであり、
この供給ステーション4では、紙袋本体1を多数ストッ
クするストッカ5から、真空吸着等の手段で1枚ずつ紙
袋本体1を分離して取り出して、ローラコンベア等から
なる搬送経路6に沿って搬送される。そして、この搬送
経路6の途中には、上流側から順に、補強用台紙貼着機
構を設けた補強用台紙貼着ステーション7と、保形用台
紙装着機構を設けた保形用台紙装着ステーション8と、
開口部折り返し機構を設けた開口部折り返しステーショ
ン9とが順次配置されている。従って、搬送経路6に沿
って搬送される紙袋本体1は、各作業ステーションに至
ると、例えば光学センサ等によりそれを検出して、それ
ぞれの機構を作動させることにより所要の作業が行われ
る。そこで、まず補強用台紙貼着ステーション7に設け
られている補強用台紙貼着機構及びその作動について、
図4乃至図7に基づいて説明する。補強用台紙貼着機構
は、補強用台紙3を供給する補強用台紙フィーダ10
と、この補強用台紙フィーダ10から補強用台紙3を1
枚ずつ取り出して、紙袋本体1に貼着する補強用台紙移
載装置11と、ホットメルト状態にした糊を噴射する糊
噴射装置12と、紙袋本体1の長辺面1a,1bを相互
に離間する方向に所定角度だけ傾斜させる長辺面傾動装
置13とを備えている。補強用台紙フィーダ10は紙袋
本体1より上方の位置において、所定角度傾斜した状態
に設けられており、補強用台紙移載装置11は、この補
強用台紙フィーダ10から補強用台紙3を1枚ずつ分離
して取り出す3本の真空吸着ヘッド14を有し、これら
の真空吸着ヘッド14は、図5からも明らかなように、
第1の回動軸15に固着して設けられている。この第1
の回動軸15の両側部には回動アーム16が相対回動可
能に連結されており、この回動アーム16には、さらに
第2,第3の回動軸17,18が装着されている。第1
の回動軸15には、従動ギア19が取り付けられてお
り、第2の回動軸17には駆動ギア20が取り付けられ
て、これら従動ギア19及び駆動ギア20は相互に噛合
している。そして、駆動ギア20には、その回転中心か
ら偏心した位置と、回動アーム16との間に回動用シリ
ンダ21が連結されており、この回動用シリンダ21を
伸縮させることにより駆動ギア20が所定角度回転し、
第1の回動軸17がそれに応じて回動アーム16に対し
て図4の矢印で示した方向に相対回動して、その実線位
置と仮想線で示した位置(イ)との間に往復変位する。
回動アーム16の基端部は昇降板22に固定して設けた
取付部22aに回動可能に連結されている。また、回動
アーム16には、その中間位置に杆部材23が固定して
設けられており、この杆部材23にはレバー24が連結
されている。そして、レバー24と昇降板22との間に
はスイング用シリンダ25が設けられており、このシリ
ンダ25を伸縮させることによって、回動アーム16は
図4の実線位置と仮想線で示した位置(ロ)との間に矢
印で示した角度スイングすることになる。また、昇降板
22は昇降用シリンダ26に連結されており、これによ
り補強用台紙移載装置11における機構部が上下方向に
変位可能となっている。以上の構成によって、真空吸着
ヘッド14は、昇降用シリンダ26による昇降板22の
動きにより上昇位置と下降位置との間に昇降変位すると
共に、スイング用シリンダ25を作動させることによ
り、回動アーム16の動きにより所定角度スイングし、
さらに回動用シリンダ21の作動による駆動ギア20と
従動ギア19との伝達機構を介して第1の回動軸15と
共に所定角度回動する。糊噴射装置12は、内部に液状
の糊が収容され、かつこの糊は所定の温度にまで加温さ
れている。そして、糊噴射装置12には噴射ノズル27
が3箇所設けられており、この噴射ノズル27からは、
真空吸着ヘッド14に保持された補強用台紙3に対し
て、真空吸着ヘッド14が吸着している面とは反対側
で、かつ各真空吸着ヘッド14が当接している3つの箇
所に向けて糊を噴射できる。長辺面傾動装置13は、左
右のガイド28,28間に挟み込まれている紙袋本体1
の長辺面1a,1bの上部側を左右に拡開させて、真空
吸着ヘッド14に吸着された補強用台紙3を貼着するた
めのものである。このために、長辺面1aと長辺面1b
とをそれぞれ外面側で吸着して、相互に離間させると共
に所定角度傾斜可能となっている。従って、長辺面1a
側と長辺面1b側とにおいて同一の機構を備えている。
この長辺面傾動装置13の機構としては、図6及び図7
にも示したように、複数(図面には3個)の真空吸着ヘ
ッド29を装着した傾動板30を有し、この傾動板30
は水平動ブロック31に対して、図6に示した鉛直状態
と、図7に示した傾斜状態とに傾斜変位する。このため
に、傾動板30は水平動ブロック31に対して蝶番部材
32により相対回動可能に連結されている。そして、水
平動ブロック31と傾動板30との間には傾動用シリン
ダ33が介装されており、この傾動用シリンダ33を作
動させることによって、傾動板30は鉛直状態と傾斜状
態とに変位する。ここで、傾斜板30の傾斜状態は、図
4にも示されているように、上端側が相互に離間する方
向の傾斜である。また、左右に設けた水平動ブロック3
1は、相互に近接・離間する方向に水平移動するように
なっている。このために、水平動ブロック31には、水
平駆動用シリンダ34が連結されると共に、スライドガ
イド35にガイドされるスライド軸36が設けられてい
る。以上のように構成することによって、補強用台紙3
の貼着が行われる。即ち、折り畳まれた状態の紙袋本体
1が搬送経路6に沿って搬送されて、ガイド28,28
間の部位に移行すると、その位置で位置決めがなされ
る。この状態で、まず長辺面傾動装置13を作動させ
る。紙袋本体1の両長辺面1a,1bに対面する位置に
ある一対の傾動板30を鉛直状態にしたまま、水平駆動
用シリンダ34により相互に近接する方向に変位させ
て、各傾動板30に設けた真空吸着ヘッド29を相互に
密着状態になっている長辺面1a,1bの外側の面に当
接させて吸着させる。吸着が行われると、傾動用シリン
ダ33を作動させて、傾動板30を蝶番部材32を中心
として水平動ブロック31に対して所定の角度傾ける。
然る後に、水平駆動用シリンダ34を作動させて、水平
動ブロック31と共に傾斜状態の傾動板30を相互に離
間させる方向に動かす。ここで、傾動板30の傾動動作
と水平動動作とは、傾動動作の方を先に行う。補強用台
紙貼着ステーション7に紙袋本体1が搬入された時に
は、この紙袋本体1は折り畳まれた状態になっているか
ら、長辺面1a,1bは相互に密着した状態となってお
り、この状態で長辺面1a,1bを相互に反対方向に引
っ張ると、無理な力が加わって上端部分が破れるおそれ
がある。従って、まず紙袋本体1の上端を開口させるこ
とによって、紙袋本体1の内部に空気を入れ、その後に
相互に離間させる。これによって、破損等のおそれがな
く円滑かつ容易に長辺面1a,1bの上端部を引き離す
ことができる。長辺面1a,1bが離間すると共に所定
の角度傾斜する状態になると、補強用台紙移載装置11
を作動させる。まず、昇降用シリンダ26により真空吸
着ヘッド14を図4に示した上昇位置に配置する。そし
て、真空吸着ヘッド14を実線の位置として、スイング
用シリンダ25を作動させて、回動アーム16が昇降板
22に対して、実線位置から位置(ロ)に回動させる。
これによって、真空吸着ヘッド14は補強用台紙フィー
ダ10の最先端に位置する補強用台紙3と当接する。こ
の状態で、真空吸着ヘッド14に負圧力を作用させて、
補強用台紙3を吸着させる。そして、スイング用シリン
ダ25により、再び回動アーム16を前述とは反対方向
に変位させて、図示の実線位置に復帰させる。この時に
補強用台紙3が1枚だけ補強用台紙フィーダ10から摺
り切られて取り出される。この図示の位置は糊を塗布す
る位置であり、糊噴射装置12の糊噴射ノズル27から
糊を噴射すると、補強用台紙3に3点のスポットに糊が
供給される。ここで、糊が供給される部位は、真空吸着
ヘッド14の吸着面とは反対側の位置となる。従って、
糊噴射装置12からの糊の噴射角度は、長辺面傾動装置
13における傾動板30により紙袋本体1の長辺面1b
の傾斜角と直交する方向とする。補強用台紙3に糊がス
ポット状態に塗布されると、昇降用シリンダ26により
昇降板22を下降させる。これによって、図4に仮想線
で示したように、真空吸着ヘッド14に吸着されている
補強用台紙3は真直ぐ下降して、その糊を塗布した面が
長辺面1bの所定の位置に当接する。そして、昇降用シ
リンダ26により真空吸着ヘッド14に対して所定の押
圧力を加えることによって、補強用台紙3は長辺面1b
に貼着される。真空吸着ヘッド14による吸着力を解除
した後に、昇降用シリンダ26を上昇させて、再度スイ
ング用シリンダ25を作動させることにより、もう1枚
の補強用台紙3を補強用台紙フィーダ10から摺り切っ
て、糊噴射装置12により糊の供給を受ける。この補強
用台紙3は、紙袋本体1の他方の長辺面1aに貼着され
るものである。この長辺面1aは長辺面1bに対して所
定の角度を持った状態になっている。そこで、回動用シ
リンダ21を作動させて、第1の回動軸15を回転させ
て、位置(イ)に変位させる。これによって、補強用台
紙3はもう一方の傾動板30により傾斜している長辺面
1aの真上に位置することになる。従って、昇降用シリ
ンダ26により図4の仮想線の位置まで昇降板22を下
降させると、真空吸着ヘッド14により吸着されている
補強用台紙3は、長辺面1aにも貼着される。真空吸着
ヘッド14の吸着力を解除して、昇降用シリンダ26に
より上昇させた後に、長辺面傾動装置13における水平
駆動シリンダ34により両水平動ブロック31を相互に
近接させ、傾動用シリンダ33により傾動板30を鉛直
状態に戻すと、紙袋本体1は、その長辺面1a,1bの
内面に補強用台紙3が貼着された状態で、再び折り畳み
状態に復帰する。そして、真空吸着ヘッド29による吸
着力を解除して、紙袋本体1から離間させると、紙袋本
体1は次のステーション、即ち保形用台紙装着ステーシ
ョン8に移行せしめられる。次に、保形用台紙装着ステ
ーション8における保形用台紙装着機構及びその作動に
ついて、図8乃至図12に基づいて説明する。ここで、
保形用台紙装着機構は、上部側開き手段40、底面開き
手段41及び短辺面開き手段42からなる紙袋本体1の
開き装置と、保形用台紙2を移載する保形用台紙移載装
置43とから構成され、保形用台紙2は保形用台紙フィ
ーダ44から供給される。ここで、保形用台紙フィーダ
44は、紙袋本体1の搬送経路に邪魔にならない位置
で、傾斜した状態に配置されている。前ステーションで
補強用台紙3が貼着された紙袋本体1は、折り畳まれた
状態になり、この状態で保形用台紙装着ステーション8
に移行せしめられるから、この保形用台紙装着ステーシ
ョン8では、まず紙袋本体1を箱形形状となるように開
かなければならない。上部側開き装置40及び底面開き
装置41は、この機能を発揮するためのものである。ま
ず、図8に示したように、この保形用台紙装着ステーシ
ョン8にも、折り畳まれた状態の紙袋本体1が左右のガ
イド45,45に沿って倒れがない状態にして搬入され
る(図8にはガイド45,45が開いた状態が示されて
いる)。ただし、このステーション8では、紙袋本体1
を開く必要があるので、ガイド45,45には、それぞ
れシリンダ46を接続して、相互に近接・離間する方向
に変位可能となっている。このガイド45の上方側に上
部側開き手段40及び短辺面開き手段42が配置され、
また下方側に底面開き手段41が設けられている。上部
側開き手段40は紙袋本体1の長辺面1a,1bの上部
側を開くためのもので、これら両長辺面1a,1bに対
面するように、一対の機構を備えている。この機構は、
図9からも明らかなように、支持板47に複数(図面で
は3箇所)設けた真空吸着ヘッド48を有し、この支持
板47は水平動ブロック49に傾動可能に連結されてい
る。常時においては、ばね50によって支持板47は所
定の角度傾斜する状態に付勢されており、この傾斜状態
から鉛直な状態に傾動変位できるものである。従って、
支持板47と水平動ブロック49との間にはこれら傾斜
位置及び鉛直位置を越えて回動しないようにストッパが
設けられているが、このストッパの図示は省略する。そ
して、水平動ブロック49には水平駆動シリンダ51が
連結されるとと共に、スライドガイド52によりガイド
されるガイドロッド53が取り付けられている。また、
傾斜状態となっている支持板47を鉛直状態に変位させ
るために、支持板47の水平動ブロック49への枢支部
より下方の部位にはローラ54が装着されており、両側
の水平動ブロック49を相互に近接させると、図10に
実線で示したように、ローラ54同士が当接して、ばね
50の付勢力に抗して支持板47が鉛直状態になり、両
水平動ブロック49を離間させると、同図に仮想線で示
したように支持板47が傾斜する。なお、この支持板4
7の傾斜角は、前述した補強用台紙貼着ステーション7
での傾動板20の傾斜角程大きくする必要はない。以上
の機構は紙袋本体1の長辺面側を開くものであり、正確
に箱形にするには、谷折り状態になっている短辺面1
c,1dも開かなければならない。このために設けた短
辺面開き手段42は前後の位置に配置され、図示しない
回転駆動手段により回転駆動される回転軸55に連結し
た開き板56からなり、この開き板56の先端は尖った
状態になっている。常時においては、開き板56は水平
な状態に保持されており、この状態では、紙袋本体1の
上端部と非接触状態に保持される。そして、開き板56
を下方に向けて90°回動させると、紙袋本体1の上部
側における短辺面1c,1dの内側に当接して、折れ癖
が真直ぐになるように矯正される。一方、ガイド45の
下方に位置する底面開き手段41は、図11及び図12
に示した構成となっている。即ち、底面開き手段41
は、紙袋本体1の長辺面1aの下端近傍を吸着して水平
方向に変位させる機構と、底面1eを吸着して回動させ
る機構とから構成される。長辺面1aを吸着するため
に、支持板57に複数の吸着ヘッド58を設け、この支
持板57を押動シリンダ59で水平方向に往復移動させ
る構成としたものである。ここで、真空吸着ヘッド58
は長辺面1aに対して比較的広い面で当接させるため
に、1列3個で、上下に2列、合計6個設けている。押
動シリンダ59により支持板57を押し出すと、長辺面
1aを真空吸着ヘッド58で吸着できるが、このように
して吸着させた状態で、長辺面1aを引き出す際には、
押動シリンダ59による力を直接作用させず、弾性的に
引っ張るようにするために、ばね60を支持板57に作
用させており、押動シリンダ59は支持板57に接離可
能となっている。そして、この吸着ヘッド58により長
辺面1aを引っ張ると共に、長辺面1bに沿うように立
った状態になっている底面1eを回動させて、開くよう
にするが、このために支持板61に例えば3個の真空吸
着ヘッド62を装着して、この支持板61にはばね性を
有する回動板部61aが延在されている。そして、この
回動板部61aには回動用シリンダ63が接続されて、
この回動用シリンダ63により回動板部61aをスライ
ドブロック64に設けた軸65を中心として上下方向に
回動させることになる。ただし、長辺面1aは真空吸着
ヘッド58により引っ張られるから、回動板部61aを
完全な円弧運動させると、真空吸着ヘッド62で吸着さ
れている底面1eは水平な状態にはならない。即ち、回
動板部61aを長辺面1aの引っ張り方向と同じ方向
に、同じ距離だけ引き戻しながら回動させなければなら
ない。このために、回動板部61a及び回動用シリンダ
63は水平方向にスライド変位するスライドブロック6
4に連結されており、このスライドブロック64は後退
方向、即ち吸着ヘッド58を設けた支持板57の変位方
向に付勢するばね66を作用させ、かつこのばね66の
付勢力に抗して所定の位置まで前進させるために、押動
シリンダ67が設けられている。なお、図11及び図1
2において、68は底面1eが水平状態になった時に、
長辺面1bの下端部が当接するストッパである。さら
に、保形用台紙移載装置43は、複数の真空吸着ヘッド
69を装着した移載ブロック70を有し、この移載ブロ
ック70は昇降用シリンダ71により上下上下方向に変
位可能となっている。即ち、昇降用シリンダ71は、連
結板72に連結されており、この連結板72には昇降ロ
ッド73が連結されている。昇降コラム73の下端部に
は、スイング部材74が枢着され、このスイング部材7
4に移載ブロック70が傾動可能に枢着されている。そ
して、昇降コラム73とスイング部材74から延在させ
た取付板74aとの間には、スイング用シリンダ75が
設けられており、これによってスイング部材74と共に
真空吸着ヘッド69を設けた移載ブロック70は昇降コ
ラム73に対して所定角度スイング可能となっている。
また、スイング部材74と移載ブロック70との間に
は、傾動用シリンダ76が装着されており、この傾動用
シリンダ76により移載ブロック70は、スイング部材
74に対して所定角度だけ傾動可能になっている。保形
用台紙装着ステーション8の保形用台紙装着機構は以上
のように構成され、この保形用台紙装着ステーション8
に紙袋本体1が搬送されると、まず上部側開き手段4
0、底面開き手段41及び短辺面開き手段42からなる
紙袋本体1の開き装置が作動する。ここで、上部側開き
手段40と底面開き手段41とはほぼ同時乃至底面開き
手段41の方が僅かに遅れて作動し、次いで短辺面開き
手段42が作動することになる。而して、まず紙袋本体
1がガイド45,45間に挟まれて、鉛直な状態になっ
ている時に、この紙袋本体1の長辺面1a,1bに対面
する真空吸着ヘッド48を備えた支持板47を、水平駆
動シリンダ54によりそれぞれ長辺面1a,1bに当接
する位置まで移動させる。ここで、支持板47は常時に
はばね50により傾斜状態になっているが、真空吸着ヘ
ッド48がそれぞれ長辺面1a,1bに当接すると、そ
れらに設けたローラ54が当接して、ばね50に抗して
鉛直状態に変位する。また、支持板57に設けた真空吸
着ヘッド58を長辺面1aの下部位置と当接する位置
に、さらに支持板61に設けた真空吸着ヘッド62を底
面1eに当接させる。そして、これら各真空吸着ヘッド
48,58及び62により吸着力を作用させる。この状
態で、シリンダ46,水平駆動シリンダ51,押動シリ
ンダ59及び回動用シリンダ63を駆動する。シリンダ
46によって、ガイド45は長辺面1a,1bから離間
する方向に変位する。これと共に、水平駆動シリンダ5
1の駆動により真空吸着ヘッド48を設けた支持板47
により長辺面1a,1bを相互に引き離す方向に変位さ
せる。ただし、支持板47は、水平動ブロック49に対
して所定角度傾動することができるので、ばね50の作
用により両側の支持板47は相互に離間する方向に回動
する。これによって、紙袋本体1の長辺面1a,1bの
上端部が離間して、内部に空気が入り込むことができる
状態になる。そして、支持板47が所定角度傾斜する
と、以後は水平動ブロック49の移動と共に相互に離間
する方向に変位し、長辺面1a,1bが所定の間隔とな
る状態まで開くことになる。ところで、底面開き手段4
1を構成する真空吸着ヘッド58を設けた支持板57
は、この方向への変位は押動シリンダ59により直接行
われるものではなく、ばね60の付勢力により動作する
ものであるから、上部側開き手段40が作動して、紙袋
本体1内に空気が供給できる状態になった後に実質的な
動きが開始する。これに対して、底面1eを吸着してい
る真空吸着ヘッド62を設けた支持板61は、底面1e
が長辺面1bから所定の角度離れるまでは抵抗なく移動
するが、この状態になるまでに紙袋本体1内に空気が供
給されるから、以後も円滑に底面1eを回動させること
になる。ただし、支持板61は回動すると共に、支持板
57の引き込み方向に移動するようになっており、この
動作は往復動シリンダ67ではなく、ばね66の作用に
より行われることから、支持板57の動きにほぼ連動す
るように無理なく動作する。以上により紙袋本体1が実
質的に開くようになるが、この動作において、まず最初
に紙袋本体1内に空気が円滑に入り込める状態にした後
に、全体が開くようになる。従って、紙袋本体1を開く
際に、無理な力が作用して破れる等のおそれはない。そ
して、紙袋本体1が開き始めると、またはほぼ完全に開
いたところで、短辺面開き手段42の動作が開始して、
その開き板56が回転軸55を中心して下方に回動を開
始し、谷折り状態に癖付けられている短辺面1c,1d
も円滑に開くようになる。このようにして紙袋本体1が
開くと、保形用台紙移載装置43により保形用台紙3を
装着する。このために、昇降用シリンダ71によって、
昇降コラム73を上昇位置に保持した状態で、スイング
用シリンダ75によりスイング部材74を昇降コラム7
3に対して上方にスイングさせ、傾動用シリンダ76に
よってさらに移載ブロック70をさらに傾けると、図8
における位置(ハ)の状態になり、この状態で移載ブロ
ック70の真空吸着ヘッド69が保形用台紙フィーダ4
4の最先端に位置する保形用台紙2に当接する。そこ
で、真空吸着ヘッド69に吸着力を作用させる。そし
て、スイング用シリンダ75を戻すと、真空吸着ヘッド
69に吸着されている保形用台紙2が1枚摺り切られ
て、保形用台紙フィーダ44から取り出されて、真空吸
着ヘッド69は図8の矢印方向に回動して、位置(ニ)
の状態となる。保形用台紙2が取り出された位置(ニ)
では、移載ブロック70はなおスイング部材74に対し
て傾斜した状態に保持され、保形用台紙2は紙袋本体1
の上方位置に配置される。この状態で、昇降用シリンダ
71を作動させて、移載ブロック70を下降させる。こ
れにより、保形用台紙2は傾斜したまま紙袋本体1内に
挿入される。このように、保形用台紙2を傾斜させるこ
とにより、紙袋本体1内が保形用台紙2で蓋された状態
にはならず、従って紙袋本体1の内部の空気が圧縮され
ることがなく、極めて円滑に保形用台紙2が挿入され
る。従って、スイング部材74による保形用台紙2の傾
斜角はある程度大きくするのが好ましい。保形用台紙2
がほぼ底面1eに当接するか、または当接直前の状態ま
で保形用台紙2を傾けておき、この位置になると、傾動
用シリンダ76を作動させて、移載ブロック70を、図
8の仮想線の状態を経て水平状態に変位させる。これに
よって、昇降用シリンダ71のストローク端位置に至る
と、保形用台紙2は確実に底面1eの所定の位置に装着
される。そして、真空吸着ヘッド69から保形用台紙2
を脱着させて、昇降用シリンダ71により昇降コラム7
3を引き上げることによって、移載ブロック70が紙袋
本体1から取り出される。これによって、紙袋本体1に
保形用台紙2の装着及び補強用台紙3の貼着の各作業が
終了する。そこで、この紙袋本体1を開口部折り返し機
構を備えた開口部折り返しステーション9に移行させ
て、上端の開口部分を折り返す作業を行う。この折り返
し作業を行う開口部折り返し機構の構成及びその作動に
ついて、図13及び図14に基づいて説明する。開口部
折り返し機構は、図13に示したように、短辺面折り返
し手段80と、図14に示した長辺面折り返し手段81
とから構成される。短辺面折り返し手段80は、短辺面
1c,1dのそれぞれにおける表裏両面に当接する当接
板82,83が用いられる。外側面に当接する当接板8
2は平坦な部材であって、スライドブロック84に取り
付けられ、このスライドブロック84は水平方向のスラ
イド軸85に挿通されている。また、内側面に当接する
当接板83は略L字状に曲成した板体からなり、昇降用
シリンダ86を介してスライドブロック87に連結され
ており、このスライドブロック87もスライド軸85に
挿通されている。ここで、当接板82,83は、2つの
短辺面1c及び1dを挾持するためのものであり、従っ
て、図示は省略するが、両当接板82,83及びスライ
ドブロック84,87は2組設けられる。当接板82と
当接板83とは相互に近接・離間する方向にスライド変
位するものであるから、それらを駆動するために、2本
のシリンダ88a,88bが用いられる。そして、短辺
面1cの外側の当接板82と短辺面1dの内側の当接板
83とが同一のシリンダ88aで、また他方の当接板8
3と当接板82とはシリンダ88bで駆動されるように
なっている。さらに、外側の当接板82が連結されたス
ライドブロック84には、折り返しローラ89が回動自
在に支持されている。この折り返しローラ89は、常時
には、図示しないばねの作用でほぼ水平状態に保持され
ており、また折り返しローラ89はレバー90に連結さ
れており、このレバー90は駆動シリンダ91aにより
駆動されてほぼ90°回動変位するものである。そし
て、スライド軸85は、昇降駆動手段(図示せず)に連
結され、この昇降駆動手段により短辺面折り返し手段8
0を構成する各部材は上昇位置と下降位置との間に昇降
変位する。次に、長辺面折り返し手段81は長辺面1
a,1bの折り返し用のものであり、従って、この長辺
面折り返し手段81は一対設けられる。長辺面折り返し
手段81は受け板92を有し、受け板92には、1列に
複数の真空吸着ヘッド93が装着されており、また往復
動シリンダ94によって、紙袋本体1に近接・離間する
方向に往復変位する。そして、受け板92の上部には、
折り返し板95が回動自在に装着されており、図示しな
いばねにより常時には鉛直状態に保持されている。そし
て、この折り返し板95には、作動部片95aが連設さ
れており、この作動部片95は、鉛直方向に設けた第1
の駆動シリンダ96aと、水平方向に設けた第2の駆動
シリンダ96bとで、略180°回動駆動される。以上
のように構成される開口部折り返し機構は、次のように
作動する。まず、搬送経路6に沿って保形用台紙貼着ス
テーション8から開口部折り返しステーション9に紙袋
本体1が送り込まれるが、この時には、紙袋本体1は開
いた状態になっている。なお、この紙袋本体1の上部に
は、図1に示したように、折り返しが行われる部位に予
め折れ線Fを入れておくと、より正確かつ確実に折り返
すことができる。紙袋本体1が所定の位置に位置決めさ
れると、まず短辺面折り返し手段80が作動する。ここ
で、スライド軸85は上昇して、紙袋本体1が開口部折
り返しステーション9に移行するのに干渉しない位置
に、また各組の当接板82,83は相互に所定の間隔だ
け離間した状態に保持しておく。この状態で、スライド
軸85を下降させると、各組の当接板82,83間の間
隔の部位に紙袋本体1の短辺面1c,1dが位置する。
しかも、これら当接板82,83の上端部は折り返しラ
インと同じか、それより僅かに低い位置に保持する。そ
して、シリンダ88a,88bを同時に駆動して、各組
の当接板82,83が短辺面1c,1dの表裏両面に当
接し、これら短辺面1c,1dは補強用台紙3を貼着し
た折り返し代の部分を残して、両当接板82,83間に
挾持される。この時に、スライドブロック84の折り返
しローラ89は短辺面1c,1dの折れ線Fより上部を
押動して、図13に仮想線で示したように90°折り曲
げられる。ここで、各組の当接板82,83間に短辺面
1c,1dを挾持した状態で、相互に離間する方向にあ
る程度の張力を作用させるのが、特に長辺面1a,1b
の折り返しを行う作業を容易に行えるので好ましい。こ
こで、当接板82,83で短辺面1c,1dを挾持する
際には、必ずしも必須ではないが、長辺折り返し手段8
1における受け板92を長辺面1a,1bの外面におい
て、折り返し線乃至それより僅かに低い位置に沿わせる
ように配置する。また、長辺面1a,1bには張力が生
じているから、この時に外面側を真空吸着ヘッド93で
吸着させるのが好ましい。短辺面1c,1dを当接板8
2,83で挾持させた状態で、駆動シリンダ91を作動
させる。これにより、当接板82,83への当接部の上
方において、90°折り曲げた折り返し代の部分が折り
返しローラ89でさらに90°折り返される。そして、
短辺面1c,1dの折り返し代の部分が折り返しローラ
89と当接板83との間に挾持される。これに続いて、
長辺面折り返し手段81を構成する受け板92に設けた
真空吸着ヘッド93により長辺面1a,1bの外面を吸
着し、または吸着前の状態で、第1の駆動シリンダ96
aを作動させて、折り返し板95を略90°回動させる
ことによって、受け板92に当接している長辺面1a,
1bの先端部分が略90°曲げられる。そして、第2の
駆動シリンダ96bを作動させて、折り返し板95をほ
ぼ真下になる位置にまで回動させる。これによって、長
辺面1a,1bの折り返しが実行される。開口部折り返
しステーション9での以上の作業が終了すると、真空吸
着ヘッド93による吸着を解除し、往復動シリンダ94
により受け板92を長辺面1a,1bから離間させる。
ただし、短辺折り返し手段80においては、内側の当接
板83は折り返された部位の内部に入り込んでいるの
で、まず昇降用シリンダ86で一度当接板83を折り返
し部分より下方に下降させる。そして、シリンダ88
a,88bを作動させて、両側の当接板82,83を離
間させる。これによって、スライド軸85を上昇させれ
ば、紙袋本体1等に干渉することなく短辺折り返し手段
80を紙袋本体1から切り離すことができる。以上のよ
うに、開口部折り返しステーション9までで、紙袋本体
1には、保形用台紙2が底面1eに装着され、また補強
用台紙3が長辺面1,1bの内面に貼着されて、状端部
が折り返された状態になる。そこで、搬送経路に沿って
さらに紙袋本体1を搬送する間に、種々の作業ステーシ
ョンを経て、手提げ部の装着等の作業が行われる。
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、紙
袋を製造する工程において、保形用台紙及び補強用台紙
の装着及び上端の開口部分の折り返し等の作業の完全自
動化が図られる等の効果を奏する。
袋を製造する工程において、保形用台紙及び補強用台紙
の装着及び上端の開口部分の折り返し等の作業の完全自
動化が図られる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】加工対象となる紙袋本体の外観図である。
【図2】紙袋本体への保形用台紙及び補強用台紙を貼着
した状態を示す構成説明図である。
した状態を示す構成説明図である。
【図3】紙袋本体に対する加工工程を示す説明図であ
る。
る。
【図4】補強用台紙貼着機構部の構成説明図である。
【図5】補強用台紙移載装置の要部構成説明図である。
【図6】長辺面傾動装置の構成説明図である。
【図7】傾動板の駆動機構の構成説明図である。
【図8】保形用台紙装着機構の構成説明図である。
【図9】保形用台紙装着機構の作動部分の構成説明図で
ある。
ある。
【図10】上部側開き手段の動作説明図である。
【図11】底面開き手段の構成説明図である。
【図12】底面開き手段の異なる作動状態を示す図であ
る。
る。
【図13】短辺面折り返し手段の構成説明図である。
【図14】長辺面折り返し手段の構成説明図である。
【符号の説明】 1 紙袋本体 1a,1b 長辺面 1c,1d 短辺面 1e 底面 2 保形用台紙 3 補強用台紙 6 搬送経路 7 補強用台紙貼着ステーション 8 保形用台紙装着ステーション 10 補強用台紙フィーダ 11 補強用台紙移載装置 12 糊噴射装置 13 長辺面傾動装置 40 上部開き手段 41 底部開き手段 42 短辺面開き手段 43 保形用台紙移載装置 44 保形用台紙フィーダ
Claims (5)
- 【請求項1】 それぞれ一対の長辺面及び短辺面と、底
面を備え、両短辺面を谷折り状態となし、底面を一方の
長辺面に沿うように折り畳まれた状態から開くと箱形の
形状となる紙袋本体に、両長辺面の上部近傍の内面側に
補強用台紙を貼着すると共に、保形用台紙を底面内面に
当接する状態に装着するための装置において、補強用台
紙を補強用台紙フィーダから1枚ずつ取り出して、この
補強用台紙の表面に糊を複数箇所塗布した状態で、各長
辺面に貼着する補強用台紙貼着機構と、保形用台紙を保
形用台紙フィーダから1枚ずつ取り出して、紙袋本体の
底面に装着する保形用台紙装着機構とを備える構成とし
たことを特徴とする紙袋加工装置。 - 【請求項2】 前記前記紙袋本体を搬送する搬送手段を
備え、この搬送手段による紙袋本体搬送経路の上流側に
補強用台紙貼着機構を設けた補強用台紙貼着ステーショ
ンと、下流側に保形用台紙装着機構を設けた保形用台紙
装着ステーションを設ける構成としたことを特徴とする
請求項1記載の紙袋加工装置。 - 【請求項3】 前記紙袋本体を搬送する搬送手段を備
え、この搬送手段による紙袋本体搬送経路の上流側に保
形用台紙装着機構を設けた保形用台紙装着ステーション
を、下流側に補強用台紙貼着機構を設けた補強用台紙貼
着ステーションを設ける構成としたことを特徴とする請
求項1記載の紙袋加工装置。 - 【請求項4】 前記補強用台紙貼着機構は、紙袋本体を
折り畳んだ状態で、その長辺面の上部近傍を相互に離間
する方向に所定角度開かせる長辺面傾動機構部と、この
長辺面傾動機構部により傾斜状態になっている長辺面の
内面に補強用台紙を貼着する補強用台紙供給機構部と、
補強用台紙供給機構部により供給する補強用台紙の表面
の複数箇所に向けて、糊を噴射する糊噴射部とからな
り、前記長辺面傾動機構部は、両長辺面の外面側を吸着
する一対からなる吸着手段と、両吸着手段を相互に近接
・離間する方向に変位させると共に、相互に離間する方
向に傾動可能な駆動手段を有し、また前記補強用台紙供
給機構部は、補強用台紙を吸着する吸着手段ユニットを
有し、この吸着手段ユニットは、上昇位置において、前
記補強用台紙フィーダの最先端の補強用台紙と当接して
吸着する吸着位置と、この吸着位置から、前記長辺面傾
動機構部により傾斜状態になった一方の長辺面と同じ角
度となるように傾斜させる第1の傾斜位置と、他方の長
辺面と同じ角度となるように傾斜させる第2の傾斜位置
との3位置に傾動させる傾動手段を介して、上下方向に
移動させる昇降駆動手段に連結し、また、前記糊噴射部
は、紙袋本体の配設位置の上方において、前記第1の傾
斜位置と同じ角度方向に糊を噴射させるものであること
を特徴とする請求項1記載の紙袋加工装置。 - 【請求項5】 前記保形用台紙装着機構は、紙袋本体を
箱形に開く紙袋本体開き駆動機構部と、保形用台紙装着
機構部とからなり、前記紙袋本体開き駆動機構部は、紙
袋本体の両長辺面における上部側を吸着する一対の吸着
手段と、一方の長辺面の下部側と、他方の長辺面側に折
り畳まれている底面とをそれぞれ吸着する吸着手段とか
ら構成し、両長辺面の上部側を吸着する一対の吸着手段
は、相互に離間する方向に傾動させる傾動手段と、傾動
状態のまま相互に離間する方向に直線的に移動する直線
動手段とから構成し、また保形用台紙装着機構部は、昇
降駆動手段により上下方向に移動可能な吸着手段ユニッ
トを有し、この吸着手段ユニットは、上昇位置におい
て、前記保形用台紙フィーダの最先端の保形用台紙と当
接して、それを吸着する吸着位置と、吸着した保形用台
紙を水平面に対して所定角度傾斜した状態に保持する傾
斜位置と、水平位置との3位置に回動変位させる回動変
位手段とを有し、紙袋本体開き駆動部の作動により紙袋
本体を開いた状態で、前記吸着手段を吸着位置に配置し
て、保形用台紙を吸着保持した状態から、傾斜位置に変
位させた状態で、前記昇降駆動手段により紙袋本体内で
下降させて、この昇降駆動手段の下降ストロークのスト
ローク端乃至その近傍で水平位置に変位させることを特
徴とする請求項1記載の紙袋加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8084482A JPH09248864A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 紙袋加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8084482A JPH09248864A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 紙袋加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09248864A true JPH09248864A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13831872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8084482A Pending JPH09248864A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 紙袋加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09248864A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10219465A1 (de) * | 2002-04-06 | 2003-10-23 | Merope Merete Healthcare Gmbh | Schutzbeutel für chirurgische Instrumente und Apparate |
CN109177318A (zh) * | 2018-11-22 | 2019-01-11 | 江苏方邦机械有限公司 | 一种纸袋成型装置及纸袋生产线 |
CN110127129A (zh) * | 2019-05-29 | 2019-08-16 | 温州大学瓯江学院 | 塑料袋封装系统 |
CN111251661A (zh) * | 2020-02-27 | 2020-06-09 | 浙江正博机械科技有限公司 | 纸袋机的底卡定位装置和放底卡装置 |
-
1996
- 1996-03-14 JP JP8084482A patent/JPH09248864A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10219465A1 (de) * | 2002-04-06 | 2003-10-23 | Merope Merete Healthcare Gmbh | Schutzbeutel für chirurgische Instrumente und Apparate |
DE10219465B4 (de) * | 2002-04-06 | 2004-04-15 | Merope Merete Healthcare Gmbh | Schutzbeutel für chirurgische Instrumente und Apparate |
CN109177318A (zh) * | 2018-11-22 | 2019-01-11 | 江苏方邦机械有限公司 | 一种纸袋成型装置及纸袋生产线 |
CN110127129A (zh) * | 2019-05-29 | 2019-08-16 | 温州大学瓯江学院 | 塑料袋封装系统 |
CN111251661A (zh) * | 2020-02-27 | 2020-06-09 | 浙江正博机械科技有限公司 | 纸袋机的底卡定位装置和放底卡装置 |
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