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JPH09242950A - 流体管のための差込式管継手 - Google Patents

流体管のための差込式管継手

Info

Publication number
JPH09242950A
JPH09242950A JP8053323A JP5332396A JPH09242950A JP H09242950 A JPH09242950 A JP H09242950A JP 8053323 A JP8053323 A JP 8053323A JP 5332396 A JP5332396 A JP 5332396A JP H09242950 A JPH09242950 A JP H09242950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
joint
fluid
fastening member
fluid pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8053323A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Hayakawa
則男 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAYAKAWA VALVE SEISAKUSHO KK
Original Assignee
HAYAKAWA VALVE SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HAYAKAWA VALVE SEISAKUSHO KK filed Critical HAYAKAWA VALVE SEISAKUSHO KK
Priority to JP8053323A priority Critical patent/JPH09242950A/ja
Publication of JPH09242950A publication Critical patent/JPH09242950A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Joints With Pressure Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】流体管の差し込みという手段を使用することに
より、流体管間の接続を簡単な作業で行うことができる
とともに、流体管内の圧力は勿論のこと、この流体管の
外側の圧力によって流体管内への流体の逆流を阻止する
ことができて、長期間流体漏れを防止することのできる
差込式管継手100を簡単な構成によって提供するこ
と。 【解決手段】軸心の管路11と先端部内面のテーパ面1
2とを有する継手管本体10と、この継手管本体10内
に先端部23がテーパ面12に対向すべく螺着される管
支持筒20と、この管支持筒20の外側に差し込まれた
流体管60と継手管本体10との間のシール性を確保す
るために、継手管本体10内の保持溝13に係止される
第1シールリング31と、流体管60上から継手管本体
10の先端部外面に螺着される締着部材40と、この締
着部材40の保持溝44に係止されて当該締着部材40
と流体管60との間のシール性を確保する第2シールリ
ングとにより構成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所謂管継手に関
し、特に土中に埋設されることになる水道管等の流体管
を接続するのに適するとともに、接続作業を流体管の差
し込みによって行えるようにした差込式管継手に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】流体管である例えば水道管は、特別な事
情がない限り、壁内や土中に埋設されるものであるが、
随所に配管しなければならないものであるから、管継手
によって接続しなければならない。また、このような水
道管等の流体管は、一旦土中等に埋設されてしまうと、
その接続状態が完全な状態になっているか否か、つまり
流体洩れがあるか否かのチェックを行うことは非常に困
難なものである。以上のことから、流体管を接続するも
のとしては、その接続作業が簡単であり、しかも接続し
た後にはその液密・気密状態を完全に維持することがで
きるものであることが要求されているのである。
【0003】また、この種の流体管については、従来の
所謂「鉛管」に代えて、合成樹脂を基本的材料としたも
のが使用されるようになってきている。その理由は、こ
の種の合成樹脂製の流体管は、土中に埋設しても錆びる
ことがなく、しかもある程度の可撓性・柔軟性を有して
いることから、施工作業が容易となるからである。そし
て、この種の合成樹脂製の流体管は、「鉛管」に比較す
れば大きな可撓性を有しているから、ある程度の地盤沈
下や地震等による土中の様相変化に十分追随できるもの
であり、これが「鉛管」に代って大量に使用されること
になった大きな理由である。
【0004】このような合成樹脂製流体管を接続するも
のとして、前述した接続作業性を良好にしながら液密・
気密状態を維持するようにする差込式管継手としては、
代表的には図14〜図16び示す三つのタイプのものが
ある。
【0005】まず、図14に示した差込式管継手は、先
端に独立部品である管支持筒を差し込んだ流体管60を
継手管本体の差込基部内に挿入(差込)してから、この
流体管60と継手管本体の差込基部との隙間内にクサビ
状リングを挿入し、最終段階で締着部材を継手管本体の
差込基部の外周に螺着することにより、流体管60の継
手管本体に対する接続を、差し込み作業を基本として容
易に行えるようにしたものである。
【0006】しかしながら、この図14の差込式管継手
であると、流体管が合成樹脂製であることから、そのク
サビ状リングによって圧接されている部分が経年変化に
よって小さくなり、これによってできた隙間から流体管
内の流体(水道水であれば常に圧力がかけられたものと
なっている)が土中に洩れ出すことになる。また、もし
この流体管中の流体に圧力がない状態(水道水であれば
断水状態)になったとすると、今度は土中の水が土砂と
ともに当該継手管本体内に逆流してくることになり、小
さな砂粒等がクサビ状リングの周囲や管支持筒と流体管
との間に入り込み、液密性・気密性を維持し得ない状態
にしてしまう場合がある。さらに、この継手管本体やこ
れによって接続されている流体管の再施工を行おうとす
ると、管支持筒は流体管の先端にきつく嵌め込まれてし
まっているためその取外しが簡単には行えない。このた
め、流体管の先端を切り落として別の管支持筒を新しい
切口内に挿入し直さなければならないことになり、修繕
を行うには図14に示した継手管本体に合った管支持筒
を常に用意しておかなければならないということにな
る。
【0007】このため、図15に示したような、管支持
筒を継手管本体と一体化した差込式管継手が提案されて
きているのであるが、この図15の差込式管継手では、
前述した継手管本体とは別体の管支持筒の問題は解消さ
れたが、流体管と管支持筒との液密性・気密性を維持す
るために、管支持筒の先端部に円環条の突条を一体的に
形成しなければならないものとなっている。従って、管
支持筒の先端に対する流体管の、差込みによる装着を容
易に行うことはできないのである。また、この図15に
示した差込式管継手では、流体管として経年変化を生じ
易い合成樹脂製のものを対象としているから、図14に
示した従来の差込式管継手におけるのと全く同様の土砂
の流入という問題が生ずるものである。
【0008】一方、図16に示した差込式管継手は、例
えば配管の仕直し作業(再施工)の容易化のために開発
されたものであるが、継手管本体と流体管とのシール性
を確保するためのOリングを、継手管本体の先端部内に
設けた移動室内に収納するようにしたものである。すな
わち、この継手管本体のOリングは、通常は図16に示
したような状態でシールしているのであるが、このOリ
ングが外周に嵌められている流体管の長さを調整した
り、面接続したりする場合に流体管を一旦継手管本体か
ら外さなければならないのである。その場合には、図示
しない押入治具を外側の流体管上から差込基部内に差し
込んで、Oリングを移動案内の図示左方へ押入できるよ
うにしておかなければならないから、流体管と継手管本
体の差込基部との間には、最初から押入治具の先端を挿
入するための「隙間」をある程度形成しておかなければ
ならない。
【0009】この隙間は、Oリングの経年変化、すなわ
ち流体管と差込基部とのシール性が損なわれることを念
頭において形成されたものではないため、前述した図1
4または図15に示した従来の差込式管継手におけるの
と全く同様の、砂粒の流入によるシール性の阻害を招く
ものとなるのである。換言すれば、この図16の差込式
管継手においても、その施工性を重視するあまり、長期
間経過におけるシール性が十分なものにはならないと考
えられる。
【0010】この種の差込式管継手において、シール性
が十分でないということは、例えば流体管が水道管であ
る場合には、所謂漏水という問題になる。ある都市の水
道局の調査によれば、このような漏水によって無駄にな
っている水道水は、何と20%にものぼるものであり、
経済的損失だけでなく、資源の大きな無駄使いとなって
いるものである。このことは、この種の差込式管継手に
よる流体管の接続が十分な液密性・気密性をもってなさ
れていないことを示しているものであり、水道水の漏水
だけの問題ではなく、流体管がガス管である場合も同様
に言えることである。
【0011】そこで、本発明者は、流体管の接続をその
差し込み作業を基本として行えるこの種の差込式管継手
の長所を十分生かしながら、長期間使用しても流体洩れ
がないようなものにするにはどうしたらよいかについて
種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのであ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の実状に
鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、
流体管を接続するための差込式管継手について、その接
続作業性を向上させながら、長期間使用しても流体漏れ
がないようにすることである。
【0013】すなわち、請求項1に係る発明の目的とす
るところは、流体管の差し込みという手段を使用するこ
とにより、流体管間の接続を簡単な作業で行うことがで
きるとともに、流体管内の圧力は勿論のこと、この流体
管の外側の圧力によって流体管内への流体の逆流を阻止
することができて、長期間流体漏れを防止することので
きる差込式管継手100を簡単な構成によって提供する
ことにある。
【0014】また、請求項2に係る発明の目的とすると
ころは、上記請求項1の発明と同様な目的を達成するこ
とができる他、流体管の管支持筒に対する圧接を確実に
行うことができて、流体漏れ防止をより一層確実なもの
とすることのできる差込式管継手100を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、以下の
実施形態の項で使用する符号を付して説明すると、「軸
心の管路11と先端部内面のテーパ面12とを有する継
手管本体10と、この継手管本体10内に先端部23が
テーパ面12に対向すべく螺着される管支持筒20と、
この管支持筒20の外側に差し込まれた流体管60と継
手管本体10との間のシール性を確保するために、継手
管本体10内の保持溝13に係止される第1シールリン
グ31と、流体管60上から継手管本体10の先端部外
面に螺着される締着部材40と、この締着部材40の保
持溝44に係止されて当該締着部材40と流体管60と
の間のシール性を確保する第2シールリングとにより構
成したことを特徴とする流体管のための差込式管継手1
00」である。
【0016】すなわち、この請求項1に係る差込式管継
手100においては、図2に示すように、流体管60を
差し込まないで継手管本体10に締着部材40を仮締め
しておき(図1の流体管60を除いた状態の差込式管継
手100)、その後に締着部材40の図示左側から流体
管60を差し込んでから、締着部材40の継手管本体1
0に対する本締めを行うことにより、この差込式管継手
100による流体管60の接続が完了するのである。従
って、この差込式管継手100では、流体管60の差し
込みという作業を基本として接続作業が行えるのであ
り、作業性が非常によいのである。
【0017】また、この差込式管継手100では、これ
に対する流体管60の接続を次のように行ってもよいも
のである。すなわち、図9及び図10に示すように、締
着部材40を挿通した流体管60の先端を、継手管本体
10内の管支持筒20の外側に差し込んで、図11に示
すように、流体管60上にあった締着部材40を継手管
本体10側の外側第2ネジ部14bに螺着することによ
り、図1に示すように流体管60の接続が完了するので
ある。
【0018】勿論、一旦配管した流体管60の配置変え
をしたり、流体管60の寸法を変えたりする等の施工の
し直しを行う場合には、前述した各作業の逆を行い、調
整後に再び同様な作業を行えばよいのであるから、再施
工作業も容易に行うことができる。本実施形態の差込式
管継手100では、その管支持筒20における先端部2
3の外側に抜止め24が形成してあるから、この管支持
筒20に差し込まれて図1のように接続された流体管6
0は、その全体が土中や壁内に埋設されることもあっ
て、簡単に外れることはない。しかしながら、流体管6
0の接続直後に再施工後作業する場合には、流体管60
の内壁に管支持筒20側の抜止め24がそれ程大きく喰
い込んでいないため、流体管60の管支持筒20からの
取り外しは機械力や工具を要することなく素手で行うこ
とができる。
【0019】なお、図1及び図2に示した差込式管継手
100の、図示右端側となっている外側第1ネジ部14
aは、配管のための他の機器や計量メータ、図12に示
したエルボ管17aあるいは図13に示したT字管17
b等に液密的・気密的に接続される。
【0020】この請求項1の差込式管継手100では、
管支持筒20上に挿通される流体管60を押圧するため
の、後述するクサビ状リング50のような部材はない
が、このクサビ状リング50に代わるものを継手管本体
10または締着部材40側に一体的に形成して実施して
もよい。例えば、継手管本体10の差込基部10bに軸
方向の切断切り込みを入れておいて、この差込基部10
bの締着部材40を螺着されたときこの締着部材40に
よって軸心方向に押圧されるようにすればよい。その場
合には、締着部材40に設けた後述するクサビ押圧面4
3に代わるものとして、継手管本体10側の差込基部1
0bを管支持筒20側も押圧することになる押圧面を、
締着部材40の内面に形成しておくとよい。
【0021】さて、以上のような差込式管継手100に
接続流体管60中に流体が供給されていれば、この流体
の圧力が各部に掛ることになるが、この差込式管継手1
00では、図1に示したように、管支持筒20が継手管
本体10の内側ネジ部15に螺着されこの管支持筒20
に流体管60が嵌合されており、かつ、第1シールリン
グ31が継手管本体10と流体管60との間のシールを
行っているのであるから、この第1シールリング31に
よって最終的な圧力漏れ防止がなされている。従って、
この差込式管継手100による流体管60の接続部にお
ける流体漏れは全く生じないのである。
【0022】ここで、流体管60中の流体の流れが止ま
ったとする。流体が水道水の場合だと断水ということに
なるが、それを知らずに蛇口を開放することにより、当
該差込式管継手100の後流側にある水の落差等によっ
て流体管60中の圧力は大気圧より少し下がることがあ
る。その場合には、従来の図14〜図16に示したもの
の場合は、土中の水や土砂が差込式管継手内に逆流する
ことがあったが、本発明の差込式管継手100ではその
ようなことはない。何故なら、継手管本体10と締着部
材40との間は螺着によって液密状態が維持されたまま
であるし、流体管60と締着部材40との間は第2シー
ルリング32によってシールされているからである。
【0023】換言すれば、流体管60中の流体の流れが
止まって、差込式管継手100の外側が相対的に圧力の
高い状態になっても、第2シールリング32が締着部材
40と流体管60との間を液密的・気密的にシールして
いることから、当該差込式管継手100や流体管60内
に外部のものが流入することはない。従って、従来のも
のにおいては、外部から流入する水等と共に細かい砂が
差込式管継手内に入り込み、この砂が水等のシール性を
阻害していたのであるが、本発明の差込式管継手100
においては全くそのようなことは生じないのである。
【0024】上述した課題を解決するために、請求項2
にかかる発明の採った手段は、上記請求項1に係る差込
式管継手100について、「締着部材40の継手管本体
10に対する締着によって、継手管本体10側のテーパ
面12と流体管60との間に差し込まれて、流体管60
を管支持筒20に対して圧接するクサビ状リング50を
備えたこと」である。
【0025】すなわち、この請求項2に係る差込式管継
手100においては、図10及び図11に示したよう
に、流体管60が差し込まれた継手管本体10に対して
締着部材40を締着するに際して、継手管本体10の差
込基部10bと流体管60との間に形成された隙間内に
クサビ状リング50の先端を挿入しておき、このクサビ
状リング50を締着部材40の締着により押圧するよう
に構成したものである。
【0026】この請求項2の差込式管継手100によれ
ば、図1に示したように、継手管本体10に対する締着
部材40の締着が完了したときに、差込式管継手100
に対する流体管60の先端部を管支持筒20に対して圧
接することになり、差込式管継手100に対する流体管
60の接続を強固に行えると同時に、流体管60内と外
界との液密性・気密性を十分確保することになって、長
期間使用しても流体洩れの問題は勿論、第1シールリン
グ31や第2シールリング32のシール性に悪影響を及
ぼす砂の侵入を防止することにもなるのである
【0027】
【発明の実施の形態】次に、各請求項に係る発明を、図
面に示した実施の形態に係る差込式管継手100につい
て説明するが、この実施形態の差込式管継手100は、
各請求項に係る発明を実質的に含むものであるため、以
下はこの差込式管継手100を中心にした説明を行うこ
とにする。
【0028】図1には、本発明に係る差込式管継手10
0に対して、流体管60の一端部を接続したときの断面
図が示してあり、この場合の差込式管継手100は、図
2に示すような外観を有している。なお、この実施形態
において採用されている流体管60は、水道用のポリエ
チレン管であり、軟質で厚肉の1種のもの、あるいは硬
質で薄肉の2種のものがあるが、当該差込式管継手10
0は以下の理由によっていずれの流体管60でも使用可
能となっているものである。
【0029】本発明に係る差込式管継手100は、軸心
の管路11と先端部内面のテーパ面12とを有する継手
管本体10と、この継手管本体10内に先端部23がテ
ーパ面12に対向すべく螺着される管支持筒20と、こ
の管支持筒20の外側に差し込まれた流体管60と継手
管本体10との間のシール性を確保するために、継手管
本体10内の保持溝13に係止される第1シールリング
31と、流体管60上から継手管本体10の先端部外面
に螺着される締着部材40と、この締着部材40の保持
溝44に係止されて締着部材40と流体管60との間の
シール性を確保する第2シールリングとを、その基本構
成要素としているものである。
【0030】まず、継手管本体10であるが、この継手
管本体10は、図1〜図3に示したように、軸心に流体
管60の内径と略同じ管路11を有した、真ちゅうや砲
金等の金属材料によって一体的に形成したものである。
そして、本実施形態の継手管本体10は、図示右側部分
を連結基部10aと、また左側部分を差込基部10bと
したものであり、連結基部10aによって他の機器や接
続部材に接続され、差込基部10b側に流体管60を接
続するようにしたものである。この継手管本体10の連
結基部10aには外側第1ネジ部14aが形成してあっ
て、これにより他の機器等に螺着できるようにしてある
が、この連結基部10aに、図12に示したエルボ管1
7aや図13に示したT字管17bを直線液密的・気密
的に固着するようにして実施してもよいことは当然であ
る。
【0031】また、本実施形態の継手管本体10におい
ては、図1にも示したように、その略中央部に、後述す
る流体管60の先端面61を当接させて位置決めするた
めの段部16が形成してある。この段部16の図示左側
には、図5に示した第1シールリング31を収納して保
持するための保持溝13が形成してあり、この保持溝1
3のさらに図示左方に位置する差込基部10bの内面に
はテーパ面12が形成してある。このテーパ面12は、
流体管60の差し込みを容易に行うためのものでもあ
り、そのために、差込基部10bの開口端の直径は流体
管60の直径より大きなものとなるようにしてある。さ
らに、図1及び図3に示したように、この継手管本体1
0の段部16の左側には内側ネジ部15が形成してあ
り、この内側ネジ部15に次に述べる管支持筒20が螺
着し得るようにしてある。
【0032】管支持筒20は、図1及び図4に示したよ
うに、流体管60内に挿入し得て流体を通すための管路
21を軸心に有しているものであり、その図示右端部外
周には、継手管本体10側の内側ネジ部15に螺着され
るネジ部22を有している。つまり、この管支持筒20
は、ネジ部22を内側ネジ部15に螺着することにより
継手管本体10と一体的にされるものであるが、基本的
には継手管本体10と別体のものとして形成されるもの
である。その理由は、この管支持筒20に差し込まれる
流体管60の管内径は異なることがあり、その場合に、
継手管本体10側の構成を変えないで管支持筒20のみ
を交換することによって対処できるようにするためであ
る。もし、この管支持筒20が従来例である図15に示
したもののように、継手管本体10と一体的にしたとす
ると、まずそのように削り出し等によって形成すること
は非常にコストがかかるだけでなく、流体管60の管径
の変化に簡単には対応することができないのである。
【0033】また、この管支持筒20においては、図4
に示したように、その図示左端(ネジ部22とは反対側
の端部)となる先端部23の外周面には抜止め24が形
成してある。この抜止め24は、当該管支持筒20に差
し込まれた流体管60の抜け止めを行うものであり、差
し込みは容易であるが取り外しは困難となるような方向
性を持たせた複数の段部によって構成してある。
【0034】前述した継手管本体10の保持溝13内に
は、流体管60の外径より僅かに小さい内径を有する第
1シールリング31が収納保持させてあるのであるが、
この第1シールリング31は、図5に示すように、円環
状のものとして合成ゴム等の弾性材料によって形成した
ものである。この第1シールリング31は、図14に示
したように、継手管本体10側の差込基部10bと、管
支持筒20上に差し込まれた流体管60との間のシール
性を確保するものであり、本発明の差込式管継手100
においては、この第1シールリング31と同様な第2シ
ールリング32が継手管本体10側に締着されるべき締
着部材40側に設けてる。
【0035】締着部材40は、図1及び図8に示したよ
うに、その図示右端部内面に形成したネジ部41を、継
手管本体10側の差込基部10bの外面に形成してある
外側第2ネジ部14bに螺着することにより、継手管本
体10と一体的にされるものであり、その中心部には流
体管60を挿通するための挿通開口42が形成してあ
る。なお、この締着部材40は、継手管本体10と同様
な材料によって形成されるものであって工具によって回
動しなければならないものであるから、図2に示したよ
うに、所謂六角ナットのような外形を有しているもので
ある。そして、この締着部材40の挿通開口42を構成
している内面には、前述した第2シールリング32を収
納保持するための保持溝44が形成してあるのである。
【0036】本実施形態の差込式管継手100は、次の
クサビ状リング50をも有するものであるから、このク
サビ状リング50を継手管本体10側の差込基部10b
と流体管60との空間内に押し込むためのクサビ押圧面
43が締着部材40に形成してある。クサビ押圧面43
は、図1に示すように、当該締着部材40の挿通開口4
2の図示右端側に位置するように形成してあり、当該締
着部材40を継手管本体10側に締着していくとき、こ
のクサビ押圧面43はクサビ状リング50を図示右方に
押圧することになるものである。
【0037】クサビ状リング50は、図1及び図6に示
したように、差し込み側(図1では図示右側)が薄肉の
円環状のものであり、図示左端面には、締着部材40側
のクサビ押圧面43に対向して当接することになる面取
りが施してある。また、このクサビ状リング50は、締
着部材40によって押し込まれたときある程度の縮径が
なされなければならないものであるから、図6の(イ)
に示したように、その図示左側に複数の切込み51が軸
方向に形成してある。
【0038】このクサビ状リング50は、締着部材40
を継手管本体10に締着していくとき、締着部材40に
よって押入されて継手管本体10の差込基部10bと流
体管60との間に圧入されていくものであり、これによ
り、流体管60を管支持筒20の外面に押圧するもので
ある。この流体管60の管支持筒20に対する押圧を行
うためのクサビ状リング50は、その押圧をなるべく広
い面積で行うことができれば流体管60と管支持筒20
とのシール性をより十分なものとすることができるし、
また流体管60と管支持筒20との間の摩擦抵抗を大き
くすることができて流体管60の抜け止め作用をも発揮
することができるはずである。そのために、このクサビ
状リング50は、その内面を流体管60の外面と平行に
なるようにしてあり、かつ外面を継手管本体10側の差
込基部10bに形成してあるテーパ面12と平行になる
ようにしてあるのである。
【0039】また、このクサビ状リング50は、流体管
60を管支持筒20に対して押圧するものであるから、
締着部材40を継手管本体10に締着したとき、その大
部分が管支持筒20の先端部23の外側に位置するよう
な長さのものとしてある。逆に言えば、管支持筒20の
長さを十分なものとして、クサビ状リング50と重なり
合う部分が多くなるようにしてある。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、まず請求項1に係
る発明においては、上記実施形態において例示した如
く、「軸心の管路11と先端部内面のテーパ面12とを
有する継手管本体10と、この継手管本体10内に先端
部23がテーパ面12に対向すべく螺着される管支持筒
20と、この管支持筒20の外側に差し込まれた流体管
60と継手管本体10との間のシール性を確保するため
に、継手管本体10内の保持溝13に係止される第1シ
ールリング31と、流体管60上から継手管本体10の
先端部外面に螺着される締着部材40と、この締着部材
40の保持溝44に係止されて当該締着部材40と流体
管60との間のシール性を確保する第2シールリングと
により構成したこと」にその構成上の特徴があり、これ
により、流体管間の接続を簡単な作業で行うことができ
るとともに、流体管内の圧力は勿論のこと、この流体管
の外側の圧力によって流体管内への流体の逆流を阻止す
ることができて、長期間流体漏れを防止することのでき
る差込式管継手100を簡単な構成によって提供するこ
とができるのである。
【0041】また、請求項2に係る発明においては、上
記請求項1に係る差込式管継手100について、「締着
部材40の継手管本体10に対する締着によって、継手
管本体10側のテーパ面12と流体管60との間に差し
込まれて、流体管60を管支持筒20に対して圧接する
クサビ状リング50を備えたこと」にその構成上の特徴
があり、これにより、請求項1の発明と同様な効果を発
揮することができる他、流体管の管支持筒に対する圧接
を確実に行うことができて、流体漏れ防止をより一層確
実なものとすることのできる差込式管継手100を提供
することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る差込式管継手に流体管を接続し
た状態を示す断面図である。
【図2】 同正面図である。
【図3】 差込式管継手を構成する継手管本体を示すも
ので、(イ)は部分破断正面図、(ロ)は左右両側を同
時的に示した側面図である。
【図4】 同管支持筒を示すもので、(イ)は部分破断
正面図、(ロ)は側面図である。
【図5】 同第リングを示す断面図(イ)と正面図
(ロ)である。
【図6】 同クサビ状リングを示すもので、(イ)は部
分破断正面図、(ロ)は左右両側を同時的に示した側面
図である。
【図7】 同第2シールリングを示す断面図(イ)と正
面図(ロ)である。
【図8】 同締着部材を示すもので、(イ)は部分破断
正面図、(ロ)は左右両側を同時的に示した側面図であ
る。
【図9】 本発明の差込式管継手に流体管を接続する状
態を示すもので、流体管上に締着部材とクサビ状リング
とを装着したときに部分断面図である。
【図10】 図9に示した次の段階を示すもので、流体
管の管支持筒上への差し込みが完了したときの部分断面
図である。
【図11】 図10に示した次の段階を示すもので、ク
サビ状リングを継手管本体10の差込基部と流体管との
間に仮挿入した状態の部分断面図である。
【図12】 本発明に係る差込式管継手をエルボ管に一
体化した例を示す部分断面図である。
【図13】 同差込式管継手をT字管に対して一体化し
た例を示す部分断面図である。
【図14】 従来の差込式管継手を示す断面図である。
【図15】 従来の別の差込式管継手を示す断面図であ
る。
【図16】 従来のさらに別の差込式管継手を示す断面
図である。
【符号の説明】 100 差込式管継手 10 継手管本体 10a 連結基部 10b 差込基部 11 管路 12 テーパ面 13 保持溝 14a 外側第1ネジ部 14b 外側第2ネジ部 15 内側ネジ部 16 段部 20 管支持筒 21 管路 22 ネジ部 23 先端部 24 抜止め 31 第1シールリング 32 第2シールリング 40 締着部材 41 ネジ部 42 挿通開口 43 クサビ押圧面 44 保持溝 50 クサビ状リング 51 切込み 60 流体管 61 先端面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心の管路と先端部内面のテーパ面とを
    有する継手管本体と、この継手管本体内に先端部が前記
    テーパ面に対向すべく螺着される管支持筒と、この管支
    持筒の外側に差し込まれた流体管と前記継手管本体との
    間のシール性を確保するために、前記継手管本体内の保
    持溝に係止される第1シールリングと、前記流体管上か
    ら前記継手管本体の先端部外面に螺着される締着部材
    と、この締着部材の保持溝に係止されて当該締着部材と
    前記流体管との間のシール性を確保する第2シールリン
    グとにより構成したことを特徴とする流体管のための差
    込式管継手。
  2. 【請求項2】 前記締着部材の前記継手管本体に対する
    締着によって、前記継手管本体側のテーパ面と流体管と
    の間に差し込まれて、前記流体管を前記管支持筒に対し
    て圧接するクサビ状リングを備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の流体管のための差込式管継手。
JP8053323A 1996-03-11 1996-03-11 流体管のための差込式管継手 Pending JPH09242950A (ja)

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