JPH09238351A - 画像符号化装置 - Google Patents
画像符号化装置Info
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- JPH09238351A JPH09238351A JP6739196A JP6739196A JPH09238351A JP H09238351 A JPH09238351 A JP H09238351A JP 6739196 A JP6739196 A JP 6739196A JP 6739196 A JP6739196 A JP 6739196A JP H09238351 A JPH09238351 A JP H09238351A
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- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 大幅なコスト増を伴うことなく、特殊な画像
が入力される際に発生する復号画質の劣化を少なくし、
画質の向上を図る。 【解決手段】 前方向の参照画像を蓄積する為の第1の
画像メモリ16と、該第1の画像メモリの画像データを
読み出し、動きベクトルを検出する第1の動きベクトル
検出手段19と、後方向の参照画像を蓄積する為の第2
の画像メモリ17と、拡張した前方向の参照画像を蓄積
する為の第3の画像メモリ18と、前記第2の画像メモ
リあるいは前記第3画像メモリの画像データを読み出
し、動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出手
段20とを設け、前方向予測の場合は、第2の動きベク
トル検出手段は、第3の画像メモリの画像データを参照
することによって前方向の拡張された参照画像からの動
きベクトルを検出するようにしている。
が入力される際に発生する復号画質の劣化を少なくし、
画質の向上を図る。 【解決手段】 前方向の参照画像を蓄積する為の第1の
画像メモリ16と、該第1の画像メモリの画像データを
読み出し、動きベクトルを検出する第1の動きベクトル
検出手段19と、後方向の参照画像を蓄積する為の第2
の画像メモリ17と、拡張した前方向の参照画像を蓄積
する為の第3の画像メモリ18と、前記第2の画像メモ
リあるいは前記第3画像メモリの画像データを読み出
し、動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出手
段20とを設け、前方向予測の場合は、第2の動きベク
トル検出手段は、第3の画像メモリの画像データを参照
することによって前方向の拡張された参照画像からの動
きベクトルを検出するようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル画像信
号の伝送,記録等のために画像データの圧縮を行う画像
符号化装置の改良に関するものである。
号の伝送,記録等のために画像データの圧縮を行う画像
符号化装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動画像の膨大なデータ量を符号化(デー
タ圧縮)するために用いられる方式として幾つかの方式
が実用化されているが、双方向予測符号化を行う代表的
な方式として、MPEG2(Moving Picture Expert Gr
oup-2)がある。このMPEG2は、DCT(Discrete Co
sine Transform) を用いた直交変換符号化技術,双方向
の動き補償予測符号化技術,可変長符号化技術などのデ
ータ圧縮技術等のデータ圧縮技術を組み合わせた方式で
ある。
タ圧縮)するために用いられる方式として幾つかの方式
が実用化されているが、双方向予測符号化を行う代表的
な方式として、MPEG2(Moving Picture Expert Gr
oup-2)がある。このMPEG2は、DCT(Discrete Co
sine Transform) を用いた直交変換符号化技術,双方向
の動き補償予測符号化技術,可変長符号化技術などのデ
ータ圧縮技術等のデータ圧縮技術を組み合わせた方式で
ある。
【0003】以下、MPEG2の符号化方式について説
明する。
明する。
【0004】図3は、MPEG2の符号化方式を実現す
る為の基本構成を示すブロック図である。尚、MPEG
2の説明については、「中島他”ビデオ圧縮”TV学会
誌,Vol.49,No.4 pp.435〜466」
を引用している。
る為の基本構成を示すブロック図である。尚、MPEG
2の説明については、「中島他”ビデオ圧縮”TV学会
誌,Vol.49,No.4 pp.435〜466」
を引用している。
【0005】入力端子1から入力されたディジタル画像
信号は、画面並び換え回路2においてフレーム内符号化
を行うIピクチャー,前方向予測符号化予測画面である
Pピクチャー,双方向予測符号化予測画面であるBピク
チャーといった画面単位で予測参照画面が先に符号化さ
れるように並び換えられる。
信号は、画面並び換え回路2においてフレーム内符号化
を行うIピクチャー,前方向予測符号化予測画面である
Pピクチャー,双方向予測符号化予測画面であるBピク
チャーといった画面単位で予測参照画面が先に符号化さ
れるように並び換えられる。
【0006】これらの画像データは、フレーム内符号化
モードの場合は、符号化対象マクロブロック(例えば、
16画素×16ライン)内のデータをDCTブロック
(例えば、8画素×8ライン)単位で、第1のモード選
択スイッチ10を経てDCT回路4に送られ、そのまま
DCT変換される。
モードの場合は、符号化対象マクロブロック(例えば、
16画素×16ライン)内のデータをDCTブロック
(例えば、8画素×8ライン)単位で、第1のモード選
択スイッチ10を経てDCT回路4に送られ、そのまま
DCT変換される。
【0007】一方、動き補償予測符号化モードの場合
は、入力された符号化対象画像データと画像メモリ31
に蓄えられている参照画像から動きベクトルを動き検出
回路32にて検出し、この動きベクトルをもとに符号化
対象画像の予測画像を動き補償予測回路30で作り、得
られた予測画像データと符号化対象画像データの差分を
差分回路3で算出して予測誤差信号を得、この予測誤差
信号に対してDCT回路4にてDCT変換を行ってい
る。
は、入力された符号化対象画像データと画像メモリ31
に蓄えられている参照画像から動きベクトルを動き検出
回路32にて検出し、この動きベクトルをもとに符号化
対象画像の予測画像を動き補償予測回路30で作り、得
られた予測画像データと符号化対象画像データの差分を
差分回路3で算出して予測誤差信号を得、この予測誤差
信号に対してDCT回路4にてDCT変換を行ってい
る。
【0008】DCT変換係数は、後述するバッファメモ
リ7の内部のデータ量を監視することによって制御を行
うレート制御回路9で決定される量子化係数をもとに量
子化回路5で量子化され、動きベクトルや符号化モード
情報とともに可変長符号化回路6に入力される。該可変
長符号化回路6は、入力されたデータの統計的な性質を
利用して伝送効率のよい符号を割り当てデータ圧縮を行
っている。可変長符号化されたデータは、バッファメモ
リ7に蓄積され、MPEGフォーマットで出力される。
リ7の内部のデータ量を監視することによって制御を行
うレート制御回路9で決定される量子化係数をもとに量
子化回路5で量子化され、動きベクトルや符号化モード
情報とともに可変長符号化回路6に入力される。該可変
長符号化回路6は、入力されたデータの統計的な性質を
利用して伝送効率のよい符号を割り当てデータ圧縮を行
っている。可変長符号化されたデータは、バッファメモ
リ7に蓄積され、MPEGフォーマットで出力される。
【0009】また、Iピクチャー,Pピクチャーの場合
は、動き補償予測の参照画面として用いる必要があるた
め、量子化された情報は、逆量子化回路11,逆DCT
回路12によってDCT回路4の入力前のデータに戻さ
れる。更にPピクチャーの場合は、第2のモード選択ス
イッチ15を経由した動き補償予測回路30の出力デー
タである予測画像データが加算回路13で加えられ、局
部的な復号化が行われ、画像メモリ31に蓄えられる。
は、動き補償予測の参照画面として用いる必要があるた
め、量子化された情報は、逆量子化回路11,逆DCT
回路12によってDCT回路4の入力前のデータに戻さ
れる。更にPピクチャーの場合は、第2のモード選択ス
イッチ15を経由した動き補償予測回路30の出力デー
タである予測画像データが加算回路13で加えられ、局
部的な復号化が行われ、画像メモリ31に蓄えられる。
【0010】各画面の符号化においては、マクロブロッ
ク(前記DCTブロックを複数集めたブロック)単位で
各種符号化モードを発生情報量からモード選択回路33
で決定する。モードの種類は、各ピクチャーによって異
なるが、決定方式は、各モードによりマクロブロック内
での二乗平均誤差を比較して最小となるモードを選択す
るといった手法が用いられる。
ク(前記DCTブロックを複数集めたブロック)単位で
各種符号化モードを発生情報量からモード選択回路33
で決定する。モードの種類は、各ピクチャーによって異
なるが、決定方式は、各モードによりマクロブロック内
での二乗平均誤差を比較して最小となるモードを選択す
るといった手法が用いられる。
【0011】ここで、Bピクチャーの場合は、双方向予
測であるから前方向予測用と後方予測用の回路が必要
で、それぞれ参照する画像メモリも異なるので、Pピク
チャー、つまり前方向予測だけの場合と比較して2倍の
回路規模が必要になる。
測であるから前方向予測用と後方予測用の回路が必要
で、それぞれ参照する画像メモリも異なるので、Pピク
チャー、つまり前方向予測だけの場合と比較して2倍の
回路規模が必要になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一般に双方向予測符号
化を行い、予測誤差を少なくすることによって符号化効
率は向上するが、スポーツ中継などの動きが激しい映
像,カメラの速いパンニングの頻度が高い映像などで
は、双方向予測符号化による符号化効率の向上はあまり
期待できず、復号画質の劣化は避けられなかった。
化を行い、予測誤差を少なくすることによって符号化効
率は向上するが、スポーツ中継などの動きが激しい映
像,カメラの速いパンニングの頻度が高い映像などで
は、双方向予測符号化による符号化効率の向上はあまり
期待できず、復号画質の劣化は避けられなかった。
【0013】この劣化を少なく抑える為には、速い動き
の画像に対しても予測誤差を小さくすることが必要で、
そのためには動き補償予測を行う際のサーチ範囲を拡大
し、動きベクトルの確度を上げることが符号化効率の向
上のためには有効である。
の画像に対しても予測誤差を小さくすることが必要で、
そのためには動き補償予測を行う際のサーチ範囲を拡大
し、動きベクトルの確度を上げることが符号化効率の向
上のためには有効である。
【0014】しかしながら、動きベクトルの検出には、
MPEG2標準化過程で用いられたブロックマッチング
法のように、サーチ範囲にある参照画像の中で入力画像
との差分の累積和が最小となる画像を探索して求める方
法が一般的なようで、この方法でサーチ範囲を拡大する
と、動きベクトルの検出回路(図3の動き検出回路3
2)のハード量が大幅に増加してしまい、コストの高い
装置となってしまうといった問題点があった。
MPEG2標準化過程で用いられたブロックマッチング
法のように、サーチ範囲にある参照画像の中で入力画像
との差分の累積和が最小となる画像を探索して求める方
法が一般的なようで、この方法でサーチ範囲を拡大する
と、動きベクトルの検出回路(図3の動き検出回路3
2)のハード量が大幅に増加してしまい、コストの高い
装置となってしまうといった問題点があった。
【0015】(発明の目的)本発明の目的は、大幅なコ
スト増を伴うことなく、特殊な画像が入力される際に発
生する復号画質の劣化を少なくし、画質の向上を図るこ
とのできる画像符号化装置を提供することにある。
スト増を伴うことなく、特殊な画像が入力される際に発
生する復号画質の劣化を少なくし、画質の向上を図るこ
とのできる画像符号化装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、前方向の参照画像を蓄積する為の第1の
画像メモリと、該第1の画像メモリの画像データを読み
出し、動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出
手段と、後方向の参照画像を蓄積する為の第2の画像メ
モリと、拡張した前方向の参照画像を蓄積する為の第3
の画像メモリと、前記第2の画像メモリあるいは前記第
3画像メモリの画像データを読み出し、動きベクトルを
検出する第2の動きベクトル検出手段とを設け、双方向
予測の場合は、第1の動きベクトル検出手段は、第1の
画像メモリの画像データを参照することによって前方向
の参照画像からの動きベクトルを検出し、第2の動きベ
クトル検出手段は、第2の画像メモリの画像データを参
照することによって後方向の参照画像からの動きベクト
ルを検出し、前方向予測の場合は、第1の動きベクトル
検出手段は、上記双方向予測時と同様に動作し、第2の
動きベクトル検出手段は、第3の画像メモリの画像デー
タを参照することによって前方向の拡張された参照画像
からの動きベクトルを検出するようにしている。
に、本発明は、前方向の参照画像を蓄積する為の第1の
画像メモリと、該第1の画像メモリの画像データを読み
出し、動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出
手段と、後方向の参照画像を蓄積する為の第2の画像メ
モリと、拡張した前方向の参照画像を蓄積する為の第3
の画像メモリと、前記第2の画像メモリあるいは前記第
3画像メモリの画像データを読み出し、動きベクトルを
検出する第2の動きベクトル検出手段とを設け、双方向
予測の場合は、第1の動きベクトル検出手段は、第1の
画像メモリの画像データを参照することによって前方向
の参照画像からの動きベクトルを検出し、第2の動きベ
クトル検出手段は、第2の画像メモリの画像データを参
照することによって後方向の参照画像からの動きベクト
ルを検出し、前方向予測の場合は、第1の動きベクトル
検出手段は、上記双方向予測時と同様に動作し、第2の
動きベクトル検出手段は、第3の画像メモリの画像デー
タを参照することによって前方向の拡張された参照画像
からの動きベクトルを検出するようにしている。
【0017】つまり、拡張した前方向の参照画像を蓄積
する為の第3の画像メモリを備え、前方向予測におい
て、後方向予測時に用いられていた第2の動きベクトル
検出手段を、前記第3の画像メモリと共にサーチ範囲拡
大のために使うようにしている。
する為の第3の画像メモリを備え、前方向予測におい
て、後方向予測時に用いられていた第2の動きベクトル
検出手段を、前記第3の画像メモリと共にサーチ範囲拡
大のために使うようにしている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の実施の第1の形態に係る画
像符号化装置の構成を示すブロック図である。
像符号化装置の構成を示すブロック図である。
【0020】図1において、1はディジタル画像信号が
入力される入力端子、2は予測参照画面が先に符号化さ
れるように画面単位で入力画像を並び換える画像並び換
え回路、3は前記画像並び換え回路2の出力信号と後述
する動き補償予測回路14の出力である予測画面との誤
差信号を得るための差分回路、4は前記差分回路3で得
られた誤差信号または画像並び換え回路2の出力画像デ
ータを空間周波数領域に変換するためのDCT回路、5
は前記DCT回路4による変換後の係数を量子化するた
めの量子化回路、6は量子化されたデータの統計的な性
質を利用して伝送効率の良い符号を割り当てるための可
変長符号化回路である。7はビットストリーム出力端子
8での出力データが一定レートになるようデータを蓄
え、発生符号量を監視するためのバッファメモリであ
り、又ここでは符号量をレート制御回路9に送り、該レ
ート制御回路9は前記量子化回路5の量子化係数を制御
することによって発生符号量を制御している。
入力される入力端子、2は予測参照画面が先に符号化さ
れるように画面単位で入力画像を並び換える画像並び換
え回路、3は前記画像並び換え回路2の出力信号と後述
する動き補償予測回路14の出力である予測画面との誤
差信号を得るための差分回路、4は前記差分回路3で得
られた誤差信号または画像並び換え回路2の出力画像デ
ータを空間周波数領域に変換するためのDCT回路、5
は前記DCT回路4による変換後の係数を量子化するた
めの量子化回路、6は量子化されたデータの統計的な性
質を利用して伝送効率の良い符号を割り当てるための可
変長符号化回路である。7はビットストリーム出力端子
8での出力データが一定レートになるようデータを蓄
え、発生符号量を監視するためのバッファメモリであ
り、又ここでは符号量をレート制御回路9に送り、該レ
ート制御回路9は前記量子化回路5の量子化係数を制御
することによって発生符号量を制御している。
【0021】また、11及び12は前記DCT回路4,
量子化回路5によってDCT,量子化された符号化デー
タ(画像データ)をDCT回路4の入力データの状態ま
で戻す逆変換回路であるところの逆量子化回路及び逆D
CT回路である。
量子化回路5によってDCT,量子化された符号化デー
タ(画像データ)をDCT回路4の入力データの状態ま
で戻す逆変換回路であるところの逆量子化回路及び逆D
CT回路である。
【0022】前記逆DCT回路12の出力は、スイッチ
15が動き補償モードの場合、動き補償予測回路14の
出力である予測画面と合成回路13において合成され、
元の画像が復号され、16〜18の第1〜第3の画像メ
モリに送られ、参照画面として蓄積される。
15が動き補償モードの場合、動き補償予測回路14の
出力である予測画面と合成回路13において合成され、
元の画像が復号され、16〜18の第1〜第3の画像メ
モリに送られ、参照画面として蓄積される。
【0023】この様な主たる符号化方式は、従来例とし
て図3に示した方式と同様の構成をとる。
て図3に示した方式と同様の構成をとる。
【0024】以下、本発明の実施の一形態における核と
なる動き補償予測画面の作成方法、構成回路について詳
述する。
なる動き補償予測画面の作成方法、構成回路について詳
述する。
【0025】参照画面となる画像は、符号化対象画像に
対する位置によって格納する画像メモリ(16〜18)
が異なる。図2にこの画像メモリに格納される画像デー
タの範囲を示す。
対する位置によって格納する画像メモリ(16〜18)
が異なる。図2にこの画像メモリに格納される画像デー
タの範囲を示す。
【0026】双方向予測するBピクチャーの場合、前方
向予測するための参照画面は、符号化対象画像マクロブ
ロック(図2の41に示す範囲:16画素×16ライ
ン)のデータを中心とし、マクロブロックより広い範囲
(図2の42に示す範囲:32画素×32ライン)の過
去のIピクチャー、または、Pピクチャー画像データを
再生して参照画面として第1の画像メモリ16に蓄えら
れる。
向予測するための参照画面は、符号化対象画像マクロブ
ロック(図2の41に示す範囲:16画素×16ライ
ン)のデータを中心とし、マクロブロックより広い範囲
(図2の42に示す範囲:32画素×32ライン)の過
去のIピクチャー、または、Pピクチャー画像データを
再生して参照画面として第1の画像メモリ16に蓄えら
れる。
【0027】第1の動きベクトル検出回路19において
は、第1の画像メモリ16に蓄えられた参照画面の画像
データと符号化対象画像マクロブロックの画像データを
比較し、動きベクトルMV1を検出している。動きベク
トルMV1の検出法としては、前述したブロックマッチ
ング法が用いられる。この動きベクトルMV1は、動き
補償予測回路14に送られる。
は、第1の画像メモリ16に蓄えられた参照画面の画像
データと符号化対象画像マクロブロックの画像データを
比較し、動きベクトルMV1を検出している。動きベク
トルMV1の検出法としては、前述したブロックマッチ
ング法が用いられる。この動きベクトルMV1は、動き
補償予測回路14に送られる。
【0028】一方、後方向予測するための未来の参照画
面は前方向予測の場合と同じサイズで別の第2の画像メ
モリ17に蓄えられることになる。そして、前方向予測
の場合と同様、第2の動きベクトル検出回路20によっ
て動きベクトルMV2が得られ、動きベクトルMV2は
動き補償予測回路14に送られる。
面は前方向予測の場合と同じサイズで別の第2の画像メ
モリ17に蓄えられることになる。そして、前方向予測
の場合と同様、第2の動きベクトル検出回路20によっ
て動きベクトルMV2が得られ、動きベクトルMV2は
動き補償予測回路14に送られる。
【0029】動き補償予測回路14は、過去の再生画像
と動きベクトルMV1及び未来の再生画像と動きベクト
ルMV2から、予測動き補償予測画面を作成する。
と動きベクトルMV1及び未来の再生画像と動きベクト
ルMV2から、予測動き補償予測画面を作成する。
【0030】前方向/後方向/双方向のどのデータを用
いて予測画面を作るかは、各予測モードすべての場合に
ついて二乗予測誤差を求め、最小となるモードをモード
選択回路21で選択し、その情報を動き補償予測回路1
4に送っている。
いて予測画面を作るかは、各予測モードすべての場合に
ついて二乗予測誤差を求め、最小となるモードをモード
選択回路21で選択し、その情報を動き補償予測回路1
4に送っている。
【0031】また、第1及び第2の動きベクトル検出回
路19,20では、フレーム内または動き補償予測の符
号化モードを決定するために、符号化対象画像マクロブ
ロックデータの平均二乗偏差と動き予測時の平均二乗誤
差を求め、モード選択回路21に送っている。モード選
択回路21は、これらの情報から最適な符号化方法を選
択して、第1のモード選択スイッチ10と第2のモード
選択スイッチ15の切り替えを行う。該二つのモード選
択スイッチは連動し、図1中のInはフレーム内符号化
モードを示し、MCは動き補償予測符号化モードを示し
ている。
路19,20では、フレーム内または動き補償予測の符
号化モードを決定するために、符号化対象画像マクロブ
ロックデータの平均二乗偏差と動き予測時の平均二乗誤
差を求め、モード選択回路21に送っている。モード選
択回路21は、これらの情報から最適な符号化方法を選
択して、第1のモード選択スイッチ10と第2のモード
選択スイッチ15の切り替えを行う。該二つのモード選
択スイッチは連動し、図1中のInはフレーム内符号化
モードを示し、MCは動き補償予測符号化モードを示し
ている。
【0032】前方向予測するPピクチャーの場合、第1
の画像メモリ16には、Bピクチャーの前方向予測の場
合と同様に過去の再生画像が蓄えられ、第1の動きベク
トル検出回路19において、第1の画像メモリ16に蓄
えられた参照画面の画像データと符号化対象画像マクロ
ブロックの画像データが比較され、動きベクトルMV1
が検出される。又第3の画像メモリ18には、第1の画
像メモリ16に蓄えられた参照画面と同時刻の画面でよ
り広い範囲(図2の43に示す範囲:48画素×32ラ
インで中心部を除く)の画像データが蓄えられる。第2
の動きベクトル検出回路20では、第3の画像メモリ1
8に蓄えられている参照画面と符号化対象画像マクロブ
ロックの画像データが比較され、動きベクトルMV2が
検出されりる。そして、これら動きベクトルMV1,M
V2は動き補償予測回路14に供給される。
の画像メモリ16には、Bピクチャーの前方向予測の場
合と同様に過去の再生画像が蓄えられ、第1の動きベク
トル検出回路19において、第1の画像メモリ16に蓄
えられた参照画面の画像データと符号化対象画像マクロ
ブロックの画像データが比較され、動きベクトルMV1
が検出される。又第3の画像メモリ18には、第1の画
像メモリ16に蓄えられた参照画面と同時刻の画面でよ
り広い範囲(図2の43に示す範囲:48画素×32ラ
インで中心部を除く)の画像データが蓄えられる。第2
の動きベクトル検出回路20では、第3の画像メモリ1
8に蓄えられている参照画面と符号化対象画像マクロブ
ロックの画像データが比較され、動きベクトルMV2が
検出されりる。そして、これら動きベクトルMV1,M
V2は動き補償予測回路14に供給される。
【0033】ここで、最適な動きベクトル並びに最適な
参照画面を得るために、どのデータを採用して動き補償
予測画像を作るかは、第1の動きベクトル検出回路19
及び第2の動きベクトル検出回路20において二乗予測
誤差を求め、小となる検出回路からのデータをモード選
択回路21で選択し、その情報を動き補償予測回路14
に送るようにすればよい。
参照画面を得るために、どのデータを採用して動き補償
予測画像を作るかは、第1の動きベクトル検出回路19
及び第2の動きベクトル検出回路20において二乗予測
誤差を求め、小となる検出回路からのデータをモード選
択回路21で選択し、その情報を動き補償予測回路14
に送るようにすればよい。
【0034】なお、本実施の形態の中では、MPEG2
にあるPピクチャーあるいはBピクチャーの各種の動き
予測方式のすべてについて言及してはいないが、動き予
測の方式が本発明の本質をかえるものではなく、請求す
る範囲を制限しないことは言うまでもない。
にあるPピクチャーあるいはBピクチャーの各種の動き
予測方式のすべてについて言及してはいないが、動き予
測の方式が本発明の本質をかえるものではなく、請求す
る範囲を制限しないことは言うまでもない。
【0035】以上の実施の形態によれば、前方向予測の
場合において、従来使用されていなかった後方向予測す
るための動きベクトル検出回路(図1の第2の動き検出
回路20)を、拡大したサーチ範囲に対する前方向予測
のための動きベクトル検出回路として活用するようにす
るようにしている為、動きベクトルの確度を上げること
ができる。
場合において、従来使用されていなかった後方向予測す
るための動きベクトル検出回路(図1の第2の動き検出
回路20)を、拡大したサーチ範囲に対する前方向予測
のための動きベクトル検出回路として活用するようにす
るようにしている為、動きベクトルの確度を上げること
ができる。
【0036】従って、動きが速い特殊な画像が入力され
る際に発生する復号画質の劣化を大幅なコスト増を伴う
ことなく抑えることができ、特に高画質が要求される番
組素材伝送用画像符号化装置に使用して益するところ大
である。
る際に発生する復号画質の劣化を大幅なコスト増を伴う
ことなく抑えることができ、特に高画質が要求される番
組素材伝送用画像符号化装置に使用して益するところ大
である。
【0037】(発明と実施の形態の対応)本実施の形態
において、第1の画像メモリ16が本発明の第1の画像
メモリに相当し、第2の画像メモリ17が本発明の第2
の画像メモリに相当し、第3の画像メモリ18が本発明
の第3の画像メモリに相当する。また、第1の動きベク
トル検出回路19が本発明の第1の動きベクトル検出手
段に相当し、第2の動きベクトル検出回路20が本発明
の第2の動きベクトル検出手段に相当する。
において、第1の画像メモリ16が本発明の第1の画像
メモリに相当し、第2の画像メモリ17が本発明の第2
の画像メモリに相当し、第3の画像メモリ18が本発明
の第3の画像メモリに相当する。また、第1の動きベク
トル検出回路19が本発明の第1の動きベクトル検出手
段に相当し、第2の動きベクトル検出回路20が本発明
の第2の動きベクトル検出手段に相当する。
【0038】以上が実施の形態の各構成と本発明の各構
成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の
構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、
又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればど
のようなものであってもよいことは言うまでもない。
成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の
構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、
又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればど
のようなものであってもよいことは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
双方向予測の場合は、第1の動きベクトル検出手段は、
第1の画像メモリの画像データを参照することによって
前方向の参照画像からの動きベクトルを検出し、第2の
動きベクトル検出手段は、第2の画像メモリの画像デー
タを参照することによって後方向の参照画像からの動き
ベクトルを検出し、前方向予測の場合は、第1の動きベ
クトル検出手段は、上記双方向予測時と同様に動作し、
第2の動きベクトル検出手段は、第3の画像メモリの画
像データを参照することによって前方向の拡張された参
照画像からの動きベクトルを検出するようにしている。
双方向予測の場合は、第1の動きベクトル検出手段は、
第1の画像メモリの画像データを参照することによって
前方向の参照画像からの動きベクトルを検出し、第2の
動きベクトル検出手段は、第2の画像メモリの画像デー
タを参照することによって後方向の参照画像からの動き
ベクトルを検出し、前方向予測の場合は、第1の動きベ
クトル検出手段は、上記双方向予測時と同様に動作し、
第2の動きベクトル検出手段は、第3の画像メモリの画
像データを参照することによって前方向の拡張された参
照画像からの動きベクトルを検出するようにしている。
【0040】よって、大幅なコスト増を伴うことなく、
特殊な画像が入力される際に発生する復号画質の劣化を
少なくし、画質の向上を図ることができる画像符号化装
置を提供可能になる。
特殊な画像が入力される際に発生する復号画質の劣化を
少なくし、画質の向上を図ることができる画像符号化装
置を提供可能になる。
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る画像符号化装
置の構成を示すブロック図である。
置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の各画像メモリに格納される画像データの
範囲を示す図である。
範囲を示す図である。
【図3】従来の画像符号化装置の構成を示すブロック図
である。
である。
【符号の説明】 2 画面並び換え回路 4 DCT回路 5 量子化回路 11 逆量子化回路 12 逆DCT回路 14 動き補償予測回路 16〜18 画像メモリ 19,20 動き検出回路 21 モード選択回路
Claims (5)
- 【請求項1】 双方向予測符号化を用いて動画像を符号
化する画像符号化装置において、 前方向の参照画像を蓄積する為の第1の画像メモリと、
該第1の画像メモリの画像データを読み出し、動きベク
トルを検出する第1の動きベクトル検出手段と、後方向
の参照画像を蓄積する為の第2の画像メモリと、拡張し
た前方向の参照画像を蓄積する為の第3の画像メモリ
と、前記第2の画像メモリあるいは前記第3画像メモリ
の画像データを読み出し、動きベクトルを検出する第2
の動きベクトル検出手段とを設けたことを特徴とする画
像符号化装置。 - 【請求項2】 前記第2の動きベクトル検出手段は、双
方向予測の場合は、前記第2の画像メモリの画像データ
を読み出すことで動きベクトルを検出し、前方向予測の
場合は、前記第3の画像メモリの画像データを読み出す
ことで動きベクトルを検出することを特徴とする請求項
1記載の画像符号化装置。 - 【請求項3】 前記第1の動き検出手段によって検出さ
れた動きベクトルと前記第2の動き検出手段によって検
出された動きベクトルとを選択する選択手段を具備した
ことを特徴とする請求項2記載の画像符号化装置。 - 【請求項4】 前記選択手段によって選択された動きベ
クトルを用いて入力された画像データを動き補償予測符
号化する符号化手段を具備したことを特徴とする請求項
3記載の画像符号化装置。 - 【請求項5】 前記選択手段は、前記第1の動き検出手
段によって検出された動きベクトル及び第2の動き検出
手段によって検出された動きベクトルに基づいて得られ
る各予測誤差信号に応じて選択することを特徴とする請
求項4記載の画像符号化装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6739196A JPH09238351A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 画像符号化装置 |
US08/806,320 US6542642B2 (en) | 1996-02-29 | 1997-02-26 | Image coding process and motion detecting process using bidirectional prediction |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6739196A JPH09238351A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 画像符号化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09238351A true JPH09238351A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=13343643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6739196A Pending JPH09238351A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 画像符号化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09238351A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0909097A4 (en) * | 1997-03-19 | 2001-11-28 | Sony Corp | IMAGE CODING METHOD AND DEVICE |
-
1996
- 1996-02-29 JP JP6739196A patent/JPH09238351A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0909097A4 (en) * | 1997-03-19 | 2001-11-28 | Sony Corp | IMAGE CODING METHOD AND DEVICE |
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