JPH09238264A - 色変換関係設定方法 - Google Patents
色変換関係設定方法Info
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- JPH09238264A JPH09238264A JP8254783A JP25478396A JPH09238264A JP H09238264 A JPH09238264 A JP H09238264A JP 8254783 A JP8254783 A JP 8254783A JP 25478396 A JP25478396 A JP 25478396A JP H09238264 A JPH09238264 A JP H09238264A
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- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 25
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- 238000005375 photometry Methods 0.000 abstract 1
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Landscapes
- Color Image Communication Systems (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】色信号を第1表色系から第2表色系に変換する
ための色変換関係を極めて少ない労力で高精度に求める
ことができ、しかも、種々の色再現特性に容易に対応す
ることのできる色変換関係設定方法を提供する。 【解決手段】所定間隔で設定したカラーパッチを測色す
ることで、色信号YMCと明度指数L* 、知覚色度
a* 、b* との関係を求め(ステップS10)、前記関
係を重回帰分析してその変化が小さい順に補間処理を優
先的に行う色信号を求め(ステップS20)、前記の優
先順に従って補間処理を行うことにより(ステップS3
0)、高精度な色変換テーブルを作成する(ステップS
50)。
ための色変換関係を極めて少ない労力で高精度に求める
ことができ、しかも、種々の色再現特性に容易に対応す
ることのできる色変換関係設定方法を提供する。 【解決手段】所定間隔で設定したカラーパッチを測色す
ることで、色信号YMCと明度指数L* 、知覚色度
a* 、b* との関係を求め(ステップS10)、前記関
係を重回帰分析してその変化が小さい順に補間処理を優
先的に行う色信号を求め(ステップS20)、前記の優
先順に従って補間処理を行うことにより(ステップS3
0)、高精度な色変換テーブルを作成する(ステップS
50)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色信号を第1表色
系から第2表色系に変換するための色変換関係を設定す
る色変換関係設定方法に関する。
系から第2表色系に変換するための色変換関係を設定す
る色変換関係設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラープリンタや印刷機等の出力装置を
用いてカラー画像の記録を行う場合、例えば、色信号Y
MCKを操作することで所望の色を有したカラー画像を
実現することが可能である。しかしながら、前記カラー
画像の色は、出力装置の色再現方式(網点変調により階
調画像を生成する方式、濃度変調により階調画像を生成
する方式等)や出力媒体の特性に依存するため、前記方
式や特性からなる色再現特性を考慮した色変換処理を行
った色信号YMCKを生成する必要がある。
用いてカラー画像の記録を行う場合、例えば、色信号Y
MCKを操作することで所望の色を有したカラー画像を
実現することが可能である。しかしながら、前記カラー
画像の色は、出力装置の色再現方式(網点変調により階
調画像を生成する方式、濃度変調により階調画像を生成
する方式等)や出力媒体の特性に依存するため、前記方
式や特性からなる色再現特性を考慮した色変換処理を行
った色信号YMCKを生成する必要がある。
【0003】そこで、例えば、入力される色信号RGB
をCIE標準表色系の刺激値信号XYZからなる共通色
空間上に変換した後、色再現特性を前記共通色空間で定
義した出力装置で出力することにより、入出力装置や出
力媒体に依存しないカラー画像を得ることのできる処理
系が望まれる。
をCIE標準表色系の刺激値信号XYZからなる共通色
空間上に変換した後、色再現特性を前記共通色空間で定
義した出力装置で出力することにより、入出力装置や出
力媒体に依存しないカラー画像を得ることのできる処理
系が望まれる。
【0004】例えば、対象となる出力装置および出力媒
体を用いて色の異なる複数のカラーパッチを作成して測
色することにより、前記カラーパッチの色信号YMCK
を出力装置および出力媒体に依存しない共通色空間の刺
激値信号XYZに変換する変換関係(以下、この変換関
係を「順変換関係」という)を得、次いで、前記順変換
関係から、刺激値信号XYZを色信号YMCKに変換す
る変換関係(以下、この変換関係を「逆変換関係」とい
う)を求め、この逆変換関係を用いて刺激値信号XYZ
を色信号YMCKに変換するようにすれば、出力装置お
よび出力媒体の色再現特性を有した色信号YMCKを得
ることができる。
体を用いて色の異なる複数のカラーパッチを作成して測
色することにより、前記カラーパッチの色信号YMCK
を出力装置および出力媒体に依存しない共通色空間の刺
激値信号XYZに変換する変換関係(以下、この変換関
係を「順変換関係」という)を得、次いで、前記順変換
関係から、刺激値信号XYZを色信号YMCKに変換す
る変換関係(以下、この変換関係を「逆変換関係」とい
う)を求め、この逆変換関係を用いて刺激値信号XYZ
を色信号YMCKに変換するようにすれば、出力装置お
よび出力媒体の色再現特性を有した色信号YMCKを得
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8は、規則的な格子
間隔で作成したカラーパッチにおける既知の色信号YM
CKと刺激値信号XYZとの順変換関係および逆変換関
係を便宜的に2次元表示したもので、規則的な各格子点
の色信号YMCKと不規則な曲線の交点の刺激値信号X
YZとが対応している。この場合、刺激値信号XYZの
色空間では、前記交点の間隔が非常に不規則となるた
め、例えば、A点の刺激値信号XYZに対する色信号Y
MCKを求める際、A1、A2、A3、A4点の色信号
YMCKを用いて補間計算を行うべきところ、A点に近
いA2、A3、A4、A5点の色信号YMCKを用いて
補間計算を行ってしまうおそれがある。このような不具
合を回避するためには、可能な限り多数のカラーパッチ
を用いて、色信号YMCKと刺激値信号XYZとの関係
を求めておく必要があるが、例えば、10%間隔の網%
でカラーパッチを作成すると、114 枚のカラーパッチ
が必要になってしまう。
間隔で作成したカラーパッチにおける既知の色信号YM
CKと刺激値信号XYZとの順変換関係および逆変換関
係を便宜的に2次元表示したもので、規則的な各格子点
の色信号YMCKと不規則な曲線の交点の刺激値信号X
YZとが対応している。この場合、刺激値信号XYZの
色空間では、前記交点の間隔が非常に不規則となるた
め、例えば、A点の刺激値信号XYZに対する色信号Y
MCKを求める際、A1、A2、A3、A4点の色信号
YMCKを用いて補間計算を行うべきところ、A点に近
いA2、A3、A4、A5点の色信号YMCKを用いて
補間計算を行ってしまうおそれがある。このような不具
合を回避するためには、可能な限り多数のカラーパッチ
を用いて、色信号YMCKと刺激値信号XYZとの関係
を求めておく必要があるが、例えば、10%間隔の網%
でカラーパッチを作成すると、114 枚のカラーパッチ
が必要になってしまう。
【0006】一方、カラーパッチの数を増加させると、
その測定のために相当な時間が必要となる問題が生じ
る。また、前記色再現特性は、出力装置の特性だけでな
く、出力媒体の特性も含まれる。すなわち、前記出力媒
体の特性は、出力用紙の種類、使用する色材の種類等、
極めて多数の因子に依存するため、それらの全てに対し
て対応しようとすると、前記カラーパッチの測定に際し
てさらに長時間を要することになる。しかも、このよう
にして作成した逆変換関係を、例えば、特開平3−13
1920号公報のように、印刷色変換テーブルとして保
持しようとすると、非常に多くのデータが必要となるた
め、実際上、現実的なものとはいえない。
その測定のために相当な時間が必要となる問題が生じ
る。また、前記色再現特性は、出力装置の特性だけでな
く、出力媒体の特性も含まれる。すなわち、前記出力媒
体の特性は、出力用紙の種類、使用する色材の種類等、
極めて多数の因子に依存するため、それらの全てに対し
て対応しようとすると、前記カラーパッチの測定に際し
てさらに長時間を要することになる。しかも、このよう
にして作成した逆変換関係を、例えば、特開平3−13
1920号公報のように、印刷色変換テーブルとして保
持しようとすると、非常に多くのデータが必要となるた
め、実際上、現実的なものとはいえない。
【0007】そこで、本発明は、前記の不具合を解消す
るもので、色信号を第1表色系から第2表色系に変換す
るための色変換関係を極めて少ない労力で高精度に求め
ることができ、しかも、種々の色再現特性に容易に対応
することのできる色変換関係設定方法を提供することを
目的とする。
るもので、色信号を第1表色系から第2表色系に変換す
るための色変換関係を極めて少ない労力で高精度に求め
ることができ、しかも、種々の色再現特性に容易に対応
することのできる色変換関係設定方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、色信号を第1
表色系から第2表色系に変換するための色変換関係を設
定する方法において、前記第2表色系の所定の色信号に
対する前記第1表色系の色信号を求める第1ステップ
と、前記第2表色系を構成する各成分色の所定量変化に
対する前記第1表色系の各成分色の変化が小さな順に補
間処理を行うことで、当該成分色間の色変換関係を求め
る第2ステップと、前記第2ステップで求めた色変換関
係を用いて、残余の色空間における色変換関係を補間処
理によって求める第3ステップと、からなることを特徴
とする。
表色系から第2表色系に変換するための色変換関係を設
定する方法において、前記第2表色系の所定の色信号に
対する前記第1表色系の色信号を求める第1ステップ
と、前記第2表色系を構成する各成分色の所定量変化に
対する前記第1表色系の各成分色の変化が小さな順に補
間処理を行うことで、当該成分色間の色変換関係を求め
る第2ステップと、前記第2ステップで求めた色変換関
係を用いて、残余の色空間における色変換関係を補間処
理によって求める第3ステップと、からなることを特徴
とする。
【0009】本発明では、第2表色系の色信号に対する
第1表色系の色信号の変換関係を所望の間隔で求めた
後、前記変換関係において、各表色系の成分色の変化の
小さい順に補間処理を行って詳細な変換関係を求めてい
るため、高精度な変換関係を得ることができる。次い
で、前記変換関係を用いて残余の色空間に対して補間処
理を行うことにより、第1表色系および第2表色系間の
変換関係を作成することができる。
第1表色系の色信号の変換関係を所望の間隔で求めた
後、前記変換関係において、各表色系の成分色の変化の
小さい順に補間処理を行って詳細な変換関係を求めてい
るため、高精度な変換関係を得ることができる。次い
で、前記変換関係を用いて残余の色空間に対して補間処
理を行うことにより、第1表色系および第2表色系間の
変換関係を作成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の色変換関係設定
方法が適用される色変換装置10の概略構成を示す。こ
の色変換装置10は、外部の入力装置12から供給され
るRGB等の色信号を共通色空間の色成分である明度指
数L* 、知覚色度a* 、b* に変換した後、色変換テー
ブルを用いて、前記明度指数L* 、知覚色度a* 、b*
を出力装置14の色再現特性に応じた色信号YMCKに
変換する色変換部16を有する。この場合、前記色変換
テーブルは、テーブル作成部18において作成され、色
変換テーブル記憶部20に記憶される。また、前記色変
換テーブル記憶部20に記憶された色変換テーブルは、
テーブル選択部22によって色再現特性に応じて選択さ
れ、色変換部16に供給される。
方法が適用される色変換装置10の概略構成を示す。こ
の色変換装置10は、外部の入力装置12から供給され
るRGB等の色信号を共通色空間の色成分である明度指
数L* 、知覚色度a* 、b* に変換した後、色変換テー
ブルを用いて、前記明度指数L* 、知覚色度a* 、b*
を出力装置14の色再現特性に応じた色信号YMCKに
変換する色変換部16を有する。この場合、前記色変換
テーブルは、テーブル作成部18において作成され、色
変換テーブル記憶部20に記憶される。また、前記色変
換テーブル記憶部20に記憶された色変換テーブルは、
テーブル選択部22によって色再現特性に応じて選択さ
れ、色変換部16に供給される。
【0011】色変換装置10は、基本的には以上のよう
に構成されるものであり、次に、この色変換装置10に
おける色変換テーブルの作成方法について、図2に示す
フローチャートに基づき説明する。なお、以下、3次元
色空間の色信号YMCにおける色変換テーブルを作成す
るものとして説明するが、色信号Kを含む4次元色空間
についても同様に色変換テーブルを作成することができ
る。
に構成されるものであり、次に、この色変換装置10に
おける色変換テーブルの作成方法について、図2に示す
フローチャートに基づき説明する。なお、以下、3次元
色空間の色信号YMCにおける色変換テーブルを作成す
るものとして説明するが、色信号Kを含む4次元色空間
についても同様に色変換テーブルを作成することができ
る。
【0012】先ず、代表的な色再現特性に対する色変換
テーブルを作成する場合について説明する。この場合、
出力装置14を印刷機とすると、その色再現方式は、例
えば、網点変調であり、固有色空間は、網%の色信号Y
MCで表される。また、出力媒体の特性は使用される印
刷用紙および印刷用インキの特性によって決定される。
テーブルを作成する場合について説明する。この場合、
出力装置14を印刷機とすると、その色再現方式は、例
えば、網点変調であり、固有色空間は、網%の色信号Y
MCで表される。また、出力媒体の特性は使用される印
刷用紙および印刷用インキの特性によって決定される。
【0013】そこで、出力装置14において、前記色信
号YMCを20%間隔として、所定のスクリーン線数等
の印刷条件に従い前記印刷用紙および印刷用インキを用
いてカラーパッチを作成する。
号YMCを20%間隔として、所定のスクリーン線数等
の印刷条件に従い前記印刷用紙および印刷用インキを用
いてカラーパッチを作成する。
【0014】この場合、図3に示すCMY3次元色空間
において、前記カラーパッチは、例えば、平面α(a1
−a2−a3−a4)、平面β(a1−a2−a6−a
5)、平面γ(a2−a3−a7−a6)、平面δ(a
5−a6−a7−a8)、平面ε(a4−a3−a7−
a8)、平面ζ(a1−a4−a8−a5)、平面η
(a2−a3−a8−a5)、平面θ(a2−a4−a
8−a6)、平面ι(a1−a2−a7−a8)および
グレー軸κ(a2−a8)の上で、各色信号YMCを2
0%間隔に設定して作成する。図4は、平面α(a1−
a2−a3−a4)上に設定されるカラーパッチを作成
するための色信号CYを黒丸で表したものである。
において、前記カラーパッチは、例えば、平面α(a1
−a2−a3−a4)、平面β(a1−a2−a6−a
5)、平面γ(a2−a3−a7−a6)、平面δ(a
5−a6−a7−a8)、平面ε(a4−a3−a7−
a8)、平面ζ(a1−a4−a8−a5)、平面η
(a2−a3−a8−a5)、平面θ(a2−a4−a
8−a6)、平面ι(a1−a2−a7−a8)および
グレー軸κ(a2−a8)の上で、各色信号YMCを2
0%間隔に設定して作成する。図4は、平面α(a1−
a2−a3−a4)上に設定されるカラーパッチを作成
するための色信号CYを黒丸で表したものである。
【0015】前記のようにして作成されたカラーパッチ
は、測色計を用いて測色され、色信号YMCと共通色空
間の明度指数L* 、知覚色度a* 、b* との対応関係が
求められる(ステップS10)。
は、測色計を用いて測色され、色信号YMCと共通色空
間の明度指数L* 、知覚色度a* 、b* との対応関係が
求められる(ステップS10)。
【0016】次に、カラーパッチが作成された前記各平
面α〜ιおよびグレー軸κにおける明度指数L* 、知覚
色度a* 、b* の増減の傾向を重回帰分析や主成分分析
等を用いて求める(ステップS20)。
面α〜ιおよびグレー軸κにおける明度指数L* 、知覚
色度a* 、b* の増減の傾向を重回帰分析や主成分分析
等を用いて求める(ステップS20)。
【0017】例えば、図5A〜5Fは、重回帰分析によ
り求めた平面α(CY平面)での色信号CYと明度指数
L* 、知覚色度a* 、b* との関係を表したものであ
る。図5Aは、色信号Kの網%を0%ととし、色信号Y
を上から順に10、30、50、70、90%に夫々固
定した場合における色信号Cと明度指数L* との関係を
表す。また、図5Bは、色信号Kの網%を0%ととし、
色信号Cを上から順に10、30、50、70、90%
に夫々固定した場合における色信号Yと明度指数L* と
の関係を表す。この場合、図5Aと図5Bを比較する
と、図5Bに示すように、色信号Cの増分に対するL*
の増分が図5Aに示す色信号Yの場合よりも大きい。従
って、平面α(CY平面)における明度指数L* に関し
ては、図6に示すように、色信号Yから先に補間処理を
行って明度指数L* との対応関係を求めた後、色信号C
の補間処理を行えば、各カラーパッチ間の明度指数L*
に関する関係を高精度に求めることができる。同様に、
知覚色度a* に関しては、図5Cおよび図5Dの関係か
ら色信号Yの補間処理を優先して行い、知覚色度b* に
関しては、図5Eおよび図5Fの関係からいずれか一方
の色信号CYを任意に選択して補間処理を行うこととす
る。
り求めた平面α(CY平面)での色信号CYと明度指数
L* 、知覚色度a* 、b* との関係を表したものであ
る。図5Aは、色信号Kの網%を0%ととし、色信号Y
を上から順に10、30、50、70、90%に夫々固
定した場合における色信号Cと明度指数L* との関係を
表す。また、図5Bは、色信号Kの網%を0%ととし、
色信号Cを上から順に10、30、50、70、90%
に夫々固定した場合における色信号Yと明度指数L* と
の関係を表す。この場合、図5Aと図5Bを比較する
と、図5Bに示すように、色信号Cの増分に対するL*
の増分が図5Aに示す色信号Yの場合よりも大きい。従
って、平面α(CY平面)における明度指数L* に関し
ては、図6に示すように、色信号Yから先に補間処理を
行って明度指数L* との対応関係を求めた後、色信号C
の補間処理を行えば、各カラーパッチ間の明度指数L*
に関する関係を高精度に求めることができる。同様に、
知覚色度a* に関しては、図5Cおよび図5Dの関係か
ら色信号Yの補間処理を優先して行い、知覚色度b* に
関しては、図5Eおよび図5Fの関係からいずれか一方
の色信号CYを任意に選択して補間処理を行うこととす
る。
【0018】次に、前記のようにして求めた色信号YM
Cの優先順に、各平面α〜ιおよびグレー軸κにおける
色信号YMCと明度指数L* 、知覚色度a* 、b* との
関係を補間処理によって求める(ステップS30)。こ
の場合、補間処理の順番は、色ずれの影響が最も顕著と
なるグレー軸κを最優先に行い、次いで、平面α〜ζの
補間処理を行い、その後、前記平面α〜ζの補間処理結
果を用いて、平面η〜ιの補間処理を行う。
Cの優先順に、各平面α〜ιおよびグレー軸κにおける
色信号YMCと明度指数L* 、知覚色度a* 、b* との
関係を補間処理によって求める(ステップS30)。こ
の場合、補間処理の順番は、色ずれの影響が最も顕著と
なるグレー軸κを最優先に行い、次いで、平面α〜ζの
補間処理を行い、その後、前記平面α〜ζの補間処理結
果を用いて、平面η〜ιの補間処理を行う。
【0019】以上のようにして各平面α〜ιおよびグレ
ー軸κの補間処理を行った後、得られた変換関係を用い
て、残りの空間部分における変換関係を求める(ステッ
プS40)。この変換関係は、例えば、前記平面α〜ι
およびグレー軸κ上の色信号YMCに対応する明度指数
L* 、知覚色度a* 、b* を体積補間することにより求
めることができる。すなわち、図7に示すように、8つ
の格子点c0〜c7における色信号YMCに対応する明
度指数L* j 、知覚色度a* j 、b* j (j=0〜
7)、格子点c0〜c7で囲まれる立体の体積V、前記
立体内の任意の補間点cにより8分割された体積V0〜
V7を用いて、
ー軸κの補間処理を行った後、得られた変換関係を用い
て、残りの空間部分における変換関係を求める(ステッ
プS40)。この変換関係は、例えば、前記平面α〜ι
およびグレー軸κ上の色信号YMCに対応する明度指数
L* 、知覚色度a* 、b* を体積補間することにより求
めることができる。すなわち、図7に示すように、8つ
の格子点c0〜c7における色信号YMCに対応する明
度指数L* j 、知覚色度a* j 、b* j (j=0〜
7)、格子点c0〜c7で囲まれる立体の体積V、前記
立体内の任意の補間点cにより8分割された体積V0〜
V7を用いて、
【0020】
【数1】
【0021】として求めることができる。
【0022】以上のようにして求めた色信号YMCと明
度指数L* 、知覚色度a* 、b* との関係は、代表的な
色変換テーブルとして色変換テーブル記憶部20に記憶
される(ステップS50)。なお、前記のようにして求
めた代表的な色変換テーブルは、出力装置14の色再現
方式および出力媒体の特性、印刷条件等に応じて複数設
定しておく。
度指数L* 、知覚色度a* 、b* との関係は、代表的な
色変換テーブルとして色変換テーブル記憶部20に記憶
される(ステップS50)。なお、前記のようにして求
めた代表的な色変換テーブルは、出力装置14の色再現
方式および出力媒体の特性、印刷条件等に応じて複数設
定しておく。
【0023】ここで、前記のようにして色変換テーブル
を作成する際、カラーパッチを多数準備する必要がない
ため、作業効率が著しく向上する。また、前記のように
ラフに設定したカラーパッチから得られる変換関係に基
づき詳細な変換関係を求める際、誤差の生じるおそれの
少ない色信号を優先するため、補間処理によって得られ
た変換関係の精度も十分保証されることになる。この結
果、少ない労力で高精度な変換関係を得ることができ
る。
を作成する際、カラーパッチを多数準備する必要がない
ため、作業効率が著しく向上する。また、前記のように
ラフに設定したカラーパッチから得られる変換関係に基
づき詳細な変換関係を求める際、誤差の生じるおそれの
少ない色信号を優先するため、補間処理によって得られ
た変換関係の精度も十分保証されることになる。この結
果、少ない労力で高精度な変換関係を得ることができ
る。
【0024】次に、以上のようにして設定された色変換
テーブルを用いた処理について説明する。この場合、図
1において、入力装置12から供給された色信号は、色
変換装置10における色変換部16で共通色空間の色信
号である明度指数L* 、知覚色度a* 、b* に変換され
る。一方、テーブル選択部22は、出力装置14の色再
現方式、出力媒体、印刷条件等に応じた色変換テーブル
を色変換テーブル記憶部20から読み出し、色変換部1
6に供給する。そこで、前記色変換部16は、選択され
た前記色変換テーブルを用いて明度指数L* 、知覚色度
a* 、b* を色信号YMCに変換し、出力装置14に供
給する。出力装置14は、前記色信号YMCに基づき所
望の画像を出力する。
テーブルを用いた処理について説明する。この場合、図
1において、入力装置12から供給された色信号は、色
変換装置10における色変換部16で共通色空間の色信
号である明度指数L* 、知覚色度a* 、b* に変換され
る。一方、テーブル選択部22は、出力装置14の色再
現方式、出力媒体、印刷条件等に応じた色変換テーブル
を色変換テーブル記憶部20から読み出し、色変換部1
6に供給する。そこで、前記色変換部16は、選択され
た前記色変換テーブルを用いて明度指数L* 、知覚色度
a* 、b* を色信号YMCに変換し、出力装置14に供
給する。出力装置14は、前記色信号YMCに基づき所
望の画像を出力する。
【0025】次に、色変換関係設定方法の他の実施の形
態について説明する。この場合、単色の各色信号YMC
と共通色空間の色信号との間には、次の(4)式で示す
関係が高精度に成り立つことが知られている。
態について説明する。この場合、単色の各色信号YMC
と共通色空間の色信号との間には、次の(4)式で示す
関係が高精度に成り立つことが知られている。
【0026】 Rd=(1−a−b)・Rw+a・Rs+b・Rg …(4) ここで、Rdは求める共通色空間の色信号、Rwは出力
用紙の測色値、Rsは使用される色材の測色値、Rgは
前記出力用紙のドットゲインによる部分の測色値であ
る。また、aは色材の網%、bは前記出力用紙のドット
ゲインによる部分の網%である。この場合、ドットゲイ
ンは、出力用紙上に記録される網点の周囲長に比例して
おり、以下の(5)式で近似することができる。なお、
nはスクリーン線数等の印刷条件の変更により網点の周
囲長が変化するのに対応して設定されるパラメータであ
る。
用紙の測色値、Rsは使用される色材の測色値、Rgは
前記出力用紙のドットゲインによる部分の測色値であ
る。また、aは色材の網%、bは前記出力用紙のドット
ゲインによる部分の網%である。この場合、ドットゲイ
ンは、出力用紙上に記録される網点の周囲長に比例して
おり、以下の(5)式で近似することができる。なお、
nはスクリーン線数等の印刷条件の変更により網点の周
囲長が変化するのに対応して設定されるパラメータであ
る。
【0027】
【数2】
【0028】そこで、例えば、(4)式において、aを
各色材毎に20%間隔で設定し、且つ、所定の出力用紙
に対するRw、所定の印刷条件に対するb、Rg、所定
の色材に対するRsを設定することにより、色信号YM
Cと共通色空間の色信号との対応関係を求めることがで
きる。以下、第1の実施の形態の場合の処理(ステップ
S20、S30、S40、S50)と同様にして、前記
変換関係の補間処理を行うことにより、色変換テーブル
を設定することができる。
各色材毎に20%間隔で設定し、且つ、所定の出力用紙
に対するRw、所定の印刷条件に対するb、Rg、所定
の色材に対するRsを設定することにより、色信号YM
Cと共通色空間の色信号との対応関係を求めることがで
きる。以下、第1の実施の形態の場合の処理(ステップ
S20、S30、S40、S50)と同様にして、前記
変換関係の補間処理を行うことにより、色変換テーブル
を設定することができる。
【0029】この場合、(4)式の各パラメータを色再
現特性に応じて選択して設定することにより、種々の条
件に対応した変換関係を容易に作成することができる。
現特性に応じて選択して設定することにより、種々の条
件に対応した変換関係を容易に作成することができる。
【0030】なお、上述した実施の形態では、明度指数
L* 、知覚色度a* 、b* (第1表色系)を色信号YM
C(第2表色系)に変換する色変換テーブルを作成する
場合について説明したが、明度指数L* 、知覚色度
a* 、b* を色信号YMCKに変換する色変換テーブル
も同様にして作成することができる。また、他の表色
系、例えば、XYZ表色系、L* u* v* 表色系等とY
MCK表色系あるいはRGB表色系との間の色変換テー
ブルを作成する場合にも同様に適用することができるこ
とは勿論である。
L* 、知覚色度a* 、b* (第1表色系)を色信号YM
C(第2表色系)に変換する色変換テーブルを作成する
場合について説明したが、明度指数L* 、知覚色度
a* 、b* を色信号YMCKに変換する色変換テーブル
も同様にして作成することができる。また、他の表色
系、例えば、XYZ表色系、L* u* v* 表色系等とY
MCK表色系あるいはRGB表色系との間の色変換テー
ブルを作成する場合にも同様に適用することができるこ
とは勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明では、色信号を第
1表色系から第2表色系に変換するための色変換関係を
求める際、最小限の色変換関係を求めた後、前記色変換
関係を誤差の少ない最適な色の関係から順に補間処理す
ることにより、極めて少ない労力で高精度な色変換関係
を求めることができ、しかも、種々の色再現特性に容易
に対応することが可能となる。
1表色系から第2表色系に変換するための色変換関係を
求める際、最小限の色変換関係を求めた後、前記色変換
関係を誤差の少ない最適な色の関係から順に補間処理す
ることにより、極めて少ない労力で高精度な色変換関係
を求めることができ、しかも、種々の色再現特性に容易
に対応することが可能となる。
【図1】色変換装置の概略構成図である。
【図2】色変換関係設定方法の処理フローチャートであ
る。
る。
【図3】カラーパッチを作成するための色空間の説明図
である。
である。
【図4】CY平面に対して設定したカラーパッチの測色
点の説明図である。
点の説明図である。
【図5】図5A〜図5Fは、カラーパッチから得られた
第1表色系と第2表色系との間の特性説明図である。
第1表色系と第2表色系との間の特性説明図である。
【図6】CY平面において、Y方向を優先して補間処理
を行う場合の説明図である。
を行う場合の説明図である。
【図7】体積補間の説明図である。
【図8】第1表色系と第2表色系との間の変換関係の説
明図である。
明図である。
10…色変換装置 12…入力装置 14…出力装置 16…色変換部 18…テーブル作成部 20…色変換テ
ーブル記憶部 22…テーブル選択部
ーブル記憶部 22…テーブル選択部
Claims (3)
- 【請求項1】色信号を第1表色系から第2表色系に変換
するための色変換関係を設定する方法において、 前記第2表色系の所定の色信号に対する前記第1表色系
の色信号を求める第1ステップと、 前記第2表色系を構成する各成分色の所定量変化に対す
る前記第1表色系の各成分色の変化が小さな順に補間処
理を行うことで、当該成分色間の色変換関係を求める第
2ステップと、 前記第2ステップで求めた色変換関係を用いて、残余の
色空間における色変換関係を補間処理によって求める第
3ステップと、 からなることを特徴とする色変換関係設定方法。 - 【請求項2】請求項1記載の方法において、 前記第1ステップでは、前記第2表色系の所定の色信号
に基づくカラーパッチを作成し、前記カラーパッチを測
色することで前記第1表色系の色信号を求めることを特
徴とする色変換関係設定方法。 - 【請求項3】請求項1記載の方法において、 前記第1ステップでは、前記第2表色系の所定の色信号
aに対する前記第1表色系の色信号Rdを、 Rd=(1−a−b)・Rw+a・Rs+b・Rg Rw:出力用紙の測色値 Rs:使用される色材の測色値 Rg:出力用紙のドットゲインによる部分の測色値 a :色材の網% b :出力用紙のドットゲインによる部分の網% として求めることを特徴とする色変換関係設定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8254783A JPH09238264A (ja) | 1995-12-27 | 1996-09-26 | 色変換関係設定方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34094795 | 1995-12-27 | ||
JP7-340947 | 1995-12-27 | ||
JP8254783A JPH09238264A (ja) | 1995-12-27 | 1996-09-26 | 色変換関係設定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09238264A true JPH09238264A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=26541844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8254783A Pending JPH09238264A (ja) | 1995-12-27 | 1996-09-26 | 色変換関係設定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09238264A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003107830A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-09 | Canon Inc | カラー画像形成装置、カラー画像形成方法、プログラム、記憶媒体 |
JP2008167422A (ja) * | 2006-12-05 | 2008-07-17 | Ricoh Co Ltd | カラー処理装置、pdl処理装置、画像形成装置、カラー変換方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 |
US7583420B2 (en) | 2001-07-02 | 2009-09-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing method and apparatus |
JP2010061165A (ja) * | 2009-12-14 | 2010-03-18 | Canon Inc | カラー画像形成装置 |
-
1996
- 1996-09-26 JP JP8254783A patent/JPH09238264A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7583420B2 (en) | 2001-07-02 | 2009-09-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing method and apparatus |
JP2003107830A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-09 | Canon Inc | カラー画像形成装置、カラー画像形成方法、プログラム、記憶媒体 |
JP2008167422A (ja) * | 2006-12-05 | 2008-07-17 | Ricoh Co Ltd | カラー処理装置、pdl処理装置、画像形成装置、カラー変換方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 |
JP2010061165A (ja) * | 2009-12-14 | 2010-03-18 | Canon Inc | カラー画像形成装置 |
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