[go: up one dir, main page]

JPH09238142A - 網リソース割り当て方法及び装置 - Google Patents

網リソース割り当て方法及び装置

Info

Publication number
JPH09238142A
JPH09238142A JP4354296A JP4354296A JPH09238142A JP H09238142 A JPH09238142 A JP H09238142A JP 4354296 A JP4354296 A JP 4354296A JP 4354296 A JP4354296 A JP 4354296A JP H09238142 A JPH09238142 A JP H09238142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow
flows
service
quality
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4354296A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Yamato
克己 大和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4354296A priority Critical patent/JPH09238142A/ja
Publication of JPH09238142A publication Critical patent/JPH09238142A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全フロー又はフローの組に対し各フローまた
はフローの組が要求するサービス品質を確実に提供でき
る網リソース割当て方法を提供すること。 【解決手段】 パケット転送装置にて確保される網リソ
ースを転送パケット内のパケット識別子を基に分類され
るフロー又はフローの組毎に論理的に割当て、パケット
を転送する際には、該パケットの属するフロー又はフロ
ーの組に対し割当てられた網リソース量のみを使用する
方法であって、全フロー又はフローの組について現在割
当てられている網リソース量により該フロー又はフロー
の組が被るサービス品質と該フロー又はフローの組に予
め要求されたサービス品質との間の差分を求め、この差
分を全フロー又はフローの組において減少させるように
各フロー又はフローの組に対する網リソース量の割当て
を変更させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パケット転送装置
にて確保される網リソースをフロー単位またはフローの
組単位に論理的に割り当てる網リソース割り当て方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ATM(非同期転送モード;Asynchrono
us Transfer Mode) 通信網におけるセルと呼ばれる固定
長のパケット、またはインターネットを用いた通信を行
う際に用いられるIP(Internet Protocol )レベルに
おいて定義されるパケット(可変長)等の転送に際し
て、該パケットを送受信するユーザより、パケット転送
に対するサービス品質の要求がなされた場合、通信網は
これらの要求品質を満足するようなパケットの転送を提
供することが望まれる。ここで、サービス品質とは、例
えば任意のパケットが被る転送速度、最大/平均転送遅
延といった絶対的な品質、あるいはサービスレベルと呼
ばれる他のパケットが被る品質と比較した際の相対的な
品質を表す。
【0003】これらの要求サービス品質を提供するため
に通信網において必須となるパケット転送のスケジュー
リングアルゴリズムがいくつか検討されている。例え
ば、到着時間の古いパケットから転送するFIFO(Fi
rst In First Out)と呼ばれるポリシーに基づく待ち行
列モデルに従ったパケットバッファを保持するパケット
転送部において、該パケット転送部がサービスを行うパ
ケットの属するフロー(場合によってはフローの組)毎
にあらかじめ優先権を割り当てておき、到着時間に関係
なく優先権の高いフローに属するパケットから転送する
というパケット転送方式がある(例えば、L. Kleinroc
k:''Queueing Systems, Volume II'' 、Wiley-Intersc
ience社)。また、各フローに対して重みづけを行い、
パケット転送部に到着した各パケットは、該パケットが
属するフローに対して割り当てられた重みに比例して被
る転送サービス頻度が決定されるというWFQ(Weight
ed Fair Queueing)方式も考えられている(例えば、D.
D. Clark 、他:''SupportingReal-Time Applications
in an Integrated Services Packet Network : Archit
ecture and Mechanism'' 、ACM SIGCOMM '92 )。WF
Q方式では、上記重みに相当する帯域が各フローに固定
的に割り当てられるため、該帯域にて提供可能なサービ
スを各フローに属するパケットに対して行うことが可能
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した優先権に基づ
くパケット転送方式では、優先権の低いフロー(あるい
はフローの組)に対しては、パケット転送の機会は稀に
しか与えられず、その結果、優先権の低いフローに対す
る品質保証を行うための制御を上記優先権制御に加えて
提供する必要があると考えられる。また、上記のWFQ
に基づくパケット転送方式では、各フローに割り当てる
重みに従い被るサービス品質が当初予期していたサービ
ス品質と異なる可能性もあり、その結果、このような事
象に柔軟に対処することにより、要求サービス品質を常
に満たすような動的な制御が必要であると考えられる。
【0005】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、全てのフローまたはフローの組に対して、各
フローまたはフローの組が要求するサービス品質を確実
に提供できるようにするための網リソース割り当て方法
及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
通信情報が細分化された一包みの単位であるパケット
(例えば、ATMセル、IPパケット)を転送するパケ
ット転送装置にて網リソース(例えば、パケット転送速
度)の割り当てを行う網リソース割り当て方法であっ
て、パケット転送のために提供可能な網リソースを、各
パケット内に記されているパケット識別子に基づき分類
されるフローまたはフローの組毎に、該フローまたはフ
ローの組に属するパケットを転送するために使用する所
定量づつ論理的に割り当て、各フローまたはフローの組
について、現在割り当てられている網リソース量により
該フローまたはフローの組(x)が被るサービス品質
(Qx)と、該フローまたはフローの組(x)があらか
じめ要求しているサービス品質(Rx)との間の差分を
求め、この差分(|Rx−Qx|)を各フローまたはフ
ローの組において減少させるように、各フローまたはフ
ローの組に対する網リソース量の割り当てを変更するこ
とを特徴とする。
【0007】上記の各フローまたはフローの組に対する
網リソース量の割り当ての変更は、動的に、例えば所定
のタイミングで繰返し行うことが望ましい。パケット識
別子は、例えば、ATM通信方式におけるVPI/VC
I(仮想パス/チャネル識別子)、あるいはIPプロト
コル(バージョンIPv6)におけるフローラベルとソ
ースアドレスの組等を用いる。
【0008】フローの組とは、例えば、同一のサービス
品質を要求する複数のフローを、1つの組として取り纏
めたものであり、この場合、フローの組に対して網リソ
ースが割当てられる。
【0009】本発明によれば、サービス品質として転送
速度あるいは最大/平均転送遅延等の絶対的な品質を用
いる各フローまたはフローの組に対し、夫々が要求する
サービス品質を確実に満足させるようなパケット転送を
提供することが可能となる。
【0010】本発明(請求項2)は、請求項1におい
て、前記各フローまたはフローの組に対する網リソース
量の変更は、現在被っているサービス品質があらかじめ
要求しているサービス品質を満足しないフローまたはフ
ローの組に対しては網リソース量を増加し、現在被って
いるサービス品質があらかじめ要求しているサービス品
質を満足するフローまたはフローの組に対しては網リソ
ース量を減少するものであることを特徴とする。
【0011】本発明(請求項3)は、請求項2におい
て、網リソース量を増加させるフローまたはフローの組
に対する増加量を該フローまたはフローの組全てにおい
て均一値aとし、網リソース量を減少させるフローまた
はフローの組に対する減少量を該フローまたはフローの
組全てにおいて均一値bとし、網リソースを増加させる
フローまたはフローの組の数をm1とし、網リソースを
減少させるフローまたはフローの組の数をm2とした場
合に、前記均一値aおよび前記均一値bを、a×m1=
b×m2が成立するように選択することを特徴とする。
【0012】本発明(請求項4)は、請求項2におい
て、現在割り当てられている網リソース量により前記フ
ローまたはフローの組xが被るサービス品質をQxと
し、前記フローまたはフローの組xがあらかじめ要求し
ているサービス品質をRxとし、網リソース量を増加さ
せるフローまたはフローの組jに対する増加量をc×
(Rj−Qj)とし(cは均一値)、網リソース量を減
少させるフローまたはフローの組kに対する減少量をd
×(Qk−Rk)とし(dは均一値)、前記網リソース
量を増加させるフローまたはフローの組についての総和
をΣj とし、前記網リソース量を減少させるフローまた
はフローの組についての総和をΣk とした場合に、前記
均一値cおよび前記均一値dを、c×Σj (Rj−Q
j)=d×Σk (Qk−Rk)が成立するように選択す
ることを特徴とする。
【0013】本発明(請求項5)は、通信情報が細分化
された一包みの単位であるパケットを転送するパケット
転送装置にて網リソースの割り当てを行う網リソース割
り当て方法であって、パケット転送のために提供可能な
網リソースを、各パケット内に記されているパケット識
別子に基づき分類されるフローまたはフローの組毎に、
該フローまたはフローの組に属するパケットを転送する
ために使用する所定量づつ論理的に割り当て、サービス
品質を相対的な優劣を示す情報にて要求している各フロ
ーまたはフローの組のうち、現在割り当てられている網
リソース量により被るサービス品質の優劣関係と、あら
かじめ要求しているサービス品質の優劣関係との間に相
違が生じているものが存在する場合には、あらかじめ要
求しているサービス品質の優劣関係が成り立つように、
該当するフローまたはフローの組に対する網リソース量
の割り当てを変更することを特徴とする。
【0014】上記の各フローまたはフローの組に対する
網リソース量の割り当ての変更は、動的に、例えば所定
のタイミングで繰返し行うことが望ましい。本発明によ
れば、サービスレベルのように相対的なサービス品質を
要求する各フローまたはフローの組に対し、夫々が要求
するサービス品質を確実に満足させるようなパケット転
送を提供することが可能となる。
【0015】本発明(請求項6)は、請求項5におい
て、前記サービス品質としては、該サービス品質を要求
する前記フローまたはフローの組が被るべきサービスの
レベルを論理的に示す値が用いられるものであり、前記
各フローまたはフローの組に対する網リソース量の変更
は、各レベルに属する各フローまたはフローの組につい
て現在割り当てられている網リソース量により被るサー
ビス品質を求め、互いに異なるレベルに属する各フロー
またはフローの組において、より優れたサービス品質を
要求する第一のレベルに属するフローまたはフローの組
が被るサービス品質のうち少なくとも一つの品質が、該
第一のレベルよりも劣ったサービス品質を要求する第二
のレベルに属するフローまたはフローの組のいずれかが
被るサービス品質に比べ劣ったものである場合は、該第
一のレベルに属するフローまたはフローの組に対し割り
当てられている網リソース量を増加し、該第二のレベル
に属するフローまたはフローの組に対し割り当てられて
いる網リソース量を減少するものであることを特徴とす
る。
【0016】本発明(請求項7)は、請求項6におい
て、網リソース量を増加させる前記第一のレベルに属す
るフローまたはフローの組に対する増加量を該フローま
たはフローの組全てにおいて均一値αとし、網リソース
量を減少させる前記第二のレベルに属するフローまたは
フローの組に対する減少量を該フローまたはフローの組
全てにおいて均一値βとし、網リソースを増加させるフ
ローまたはフローの組の数をn1とし、網リソースを減
少させるフローまたはフローの組の数をn2とした場合
に、前記均一値αおよび前記均一値βを、α×n1=β
×n2が成立するように選択することを特徴とする。
【0017】本発明(請求項8)は、請求項6におい
て、現在割り当てられている網リソース量により前記フ
ローまたはフローの組xが被るサービス品質をQxと
し、前記第一のレベルに属するフローまたはフローの組
において被るサービス品質のうち最悪のサービス品質を
Q1minとし、前記第二のレベルに属するフローまた
はフローの組において被るサービス品質のうち最良のサ
ービス品質をQ2maxとし、網リソース量を増加させ
る前記第一のレベルに属するフローまたはフローの組s
に対する増加量をγ×(Q2max−Qs)とし(γは
均一値)、網リソース量を減少させる前記第二のレベル
に属するフローまたはフローの組tに対する減少量をδ
×(Qt−Q1min)とし(δは均一値)、網リソー
ス量を増加させるフローまたはフローの組についての総
和をΣs とし、網リソース量を減少させるフローまたは
フローの組についての総和をΣt とした場合、前記均一
値γおよび前記均一値δを、γ×Σs (Q2max−Q
s)=δ×Σt (Qt−Q1min)が成立するように
選択することを特徴とする。
【0018】本発明(請求項9)は、通信情報が細分化
された一包みの単位であるパケットの転送のために提供
可能な網リソースを、各パケット内に記されているパケ
ット識別子に基づき分類されるフローまたはフローの組
毎に、該フローまたはフローの組に属するパケットを転
送するために使用する所定量づつ論理的に割り当てる手
段と、各フローまたはフローの組があらかじめ要求して
いるサービス品質もしくはその相対的な優劣関係を保持
する手段と、該フローまたはフローの組について、現在
割り当てられている網リソース量により該フローまたは
フローの組が被るサービス品質もしくはその相対的な優
劣関係が前記保持する手段の保持内容を満足するもので
あるか否かを監視する手段とを備え、前記割り当てる手
段は、前記監視する手段の監視結果に基づいて網リソー
ス量の割り当てを変更するものであることを特徴とする
網リソース割り当て装置。
【0019】上記の各フローまたはフローの組に対する
網リソース量の割り当ての変更は、動的に、例えば所定
のタイミングで繰返し行うことが望ましい。本発明によ
れば、サービス品質として転送速度あるいは最大/平均
転送遅延等の絶対的な品質を用いる各フローまたはフロ
ーの組およびサービスレベルのように相対的なサービス
品質を要求する各フローまたはフローの組に対し、夫々
が要求するサービス品質を確実に満足させるようなパケ
ット転送を提供することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施の形態を説明する。本実施形態に係るパケット転送
装置内に設けられるパケット転送部は、例えば図1に示
すような構成を有する。複数のパケットフロー送出のス
ケジューリングを行うパケット転送部では、到着したパ
ケットを該パケットの属するフロー毎に、論理的あるい
は物理的に異なる待ち行列(キュー)151〜15n内
にて一時保持し、転送処理部16では、各フローに対し
て割り当てられている「重み」をもとに、転送すべきパ
ケットの属するフロー(待ち行列)を選択し、後に送出
を行なう。
【0021】ここで、パケットとは、通信情報を転送す
る際に該情報を細分化した一包みの単位であり、例えば
ATM通信方式におけるセルと呼ばれる固定長パケット
や、TCP、IP等のプロトコルにおいてフォーマット
等があらかじめ定められている可変長パケットなどを示
す。また、フローとは、前記パケット内に記されている
パケット識別子が同一であるパケットの集合、または前
もって規定した複数のパケット識別子のうちいずれかの
識別子を持つパケットの集合を表し、ATM通信方式で
はVPI/VCI(仮想パス/チャネル識別子)、また
IPパケットの場合、バージョンがIPv6であれば、
フローラベルとソースアドレスの両値により、パケット
識別子を一意に規定する。
【0022】転送処理部16では、各フローに与えられ
る網リソース量(パケット転送速度)が、あらかじめフ
ローに対して割り当てられた重みの値に比例する値をと
るよう、複数のフロー間でのパケット転送に関するスケ
ジューリングを行う。なお、このスケジューリング機能
は、例えばWFQ方式を採用することにより実現でき
る。
【0023】本実施形態にて用いる重み値としては、相
当するフローに割り当てられる網リソース量を採用する
方式、あるいは該フローが出力回線を使用できる割合を
採用する方式などが考えられる。前者の場合、重み値の
総和は出力回線が提供できる網リソース量となり、後者
の場合、重み値の総和は1となる。
【0024】本実施形態のパケット転送部は、各フロー
に割り当てられる網リソース量を制御する重み値を動的
に変更する重み値制御部14を保持する。これは、各フ
ロー毎の蓄積パケット数を監視するキュー監視部13内
の情報と現在の重み値を元に、提供サービス品質監視部
12において全てのフローに対して満足のいくサービス
がなされているかを監視し、必要に応じて、任意のフロ
ーの重み値を動的に変更する。例えば、各フローが要求
したパケット転送遅延、パケット転送速度等の要求サー
ビス品質が満足に提供されていない場合、あるいはサー
ビスレベルの優劣関係と、提供されているサービス品質
の優劣関係が異なるフローの組が存在する場合に、重み
値を変更する。
【0025】なお、詳しくは後述する様に、幾つかのフ
ロー、例えば同一サービスレベルを要求する全てのフロ
ーについてはこれらを「フローの組」として扱い、フロ
ーの組毎に重み値を割り当ててパケット転送の制御を行
うこともできる。
【0026】以下、本発明の実施形態をさらに詳細に説
明する。なお、以下では、各フロー毎に重み値を割り当
てるものとして説明する。図1に、本実施形態に係るパ
ケット転送装置内に設けられるパケット転送部を示す。
【0027】本パケット転送部は、要求サービス品質保
持部11、提供サービス品質監視部12、キュー監視部
13、重み値制御部14、バッファ部151〜15n、
転送処理部16を備えている。
【0028】要求サービス品質保持部11は、各パケッ
トフローに対する要求サービス品質を保持しておく。提
供サービス品質監視部12は、本パケット転送部におい
て各パケットフローに対して提供しているサービス品質
を算出し、該サービス品質を要求サービス品質保持部1
1内にて保持されている要求サービス品質と比較する。
【0029】キュー監視部13は、各パケットフロー毎
に蓄積パケット数を監視する。重み値制御部14は、各
パケットフローに対して割り当てる転送速度(帯域)を
決定する「重み値」を、提供サービス品質監視部12の
指示に従い変更する。
【0030】バッファ部151〜15nは、各々のパケ
ットフローを収容する。転送処理部16は、バッファ部
151〜15n内の任意のパケットを抽出して転送す
る。
【0031】ここで従来においては図7に示すように、
各フローからのサービス品質の要求を受けた要求サービ
ス品質保持部111において、各フローに対して割り当
てる重み値を固定的に決定するか、または要求サービス
品質にもとづいた優先制御を行っている。これに対し
て、本実施形態では、この重み値を、各フローが要求し
たサービス品質と実際に被っているサービス品質との差
分に基づき動的に変化させ、全てのフローに対し各フロ
ーが要求するサービス品質を確実に提供できるようにし
ている。
【0032】以下、本パケット転送部の構成および動作
についてさらに詳しく説明する。要求サービス品質保持
部11は、例えば図2に示すような情報を保持してい
る。要求サービス品質保持部11における保持情報とし
て、パケットフローの識別子、該フローが要求するサー
ビス品質の項目、および要求品質が少なくとも保持され
る。
【0033】パケットフローの識別子としては、サービ
ス品質を要求するフローが一意に識別可能となるために
必要な情報が用いられることが望ましい。例えば、AT
M通信網を転送されるセルにおいては、該セルが属する
仮想コネクションが保持する識別子(仮想パス識別子
(VPI)、仮想チャネル識別子(VCI)、あるいは
これらの組)が前記識別子情報として用いられる。ま
た、IPv6(インターネットプロトコルバージョン
6)に従ったIPパケットフローにおいては、IPパケ
ットのヘッダ内に記されているフローラベルとソースア
ドレスの組が前記識別子情報として用いられる。
【0034】要求サービス品質項目としては、パケット
の転送速度(最大転送速度、平均転送速度、等)、パケ
ットの転送遅延(最大転送遅延、平均転送遅延、等)、
サービスレベル等があげられる。そして、上記の要求サ
ービス品質項目と対応させるように、目標とすべきサー
ビス品質が要求品質として記入される。
【0035】ここで、サービスレベルに関して説明す
る。サービスレベルは、IETF(Internet Engineer
ing Task Force)にて議論されているPredicti
veサービス(Predictive Quality of Service )また
はControlled Delayサービス(Contro
lled Delay Quality of Service )において規定されて
いるサービス品質項目の一つであり、論理的数値として
サービスレベルの程度が設定される。現在、上記の2種
類のサービス品質においては、3種類のサービスレベル
値が規定されており(レベル1、2、3)、サービスレ
ベル値が小さいほど相対的に遅延が少ないとされてい
る。
【0036】提供サービス品質管理部12は、任意のパ
ケットフローに対して、キュー監視部13より通知され
るキュー長、重み値制御部14より通知される重み値を
元に、該パケットフローに属するパケットが被っている
サービス品質を算出し、該サービス品質が要求サービス
品質保持部11に記載されている要求サービス品質を満
足するものであるか否かを判断し、サービス品質を改善
(場合によっては改悪)する必要があると判断した場合
は、重み値制御部14へその旨を通知する。
【0037】要求サービス品質項目として転送速度が指
定されている場合、現在の転送速度値が要求転送速度値
を下回っているパケットフローが存在すれば、該パケッ
トフローに属するパケットの転送速度を増加させるよう
重み値制御部14へ通知する。要求サービス品質項目と
して転送遅延が指定されている場合、現在の転送遅延値
が要求転送遅延値を上回っているパケットフローが存在
すれば、該フローに属するパケットの転送遅延を減少さ
せるよう重み値制御部14へ通知する。要求サービス品
質項目としてサービスレベルが指定されている場合、各
パケットフロー間で被っている転送遅延値を比較し、転
送遅延値の大小関係とサービスレベルの大小関係とが一
致しないパケットフローの組が存在すれば、転送遅延値
の大小関係をサービスレベルの大小関係に従わせるよ
う、重み値制御部14へ通知する。なお、各パケットフ
ローが被っているサービス品質と要求サービス品質との
比較、または比較結果に基づいた重み値制御部14への
変更の通知は、ある一定周期毎に行う方式、あるいは常
に動作させる方式が考えられる。
【0038】キュー監視部13は、フロー毎の転送待ち
パケット数を、バッファ部151〜15nを監視するこ
とにより認識し、提供サービス品質監視部12へ通知す
る。重み値制御部14は、各々のパケットに対して割り
当てられている重み値を保持しており、該重み値を提供
サービス品質監視部12へ通知を行い、該提供サービス
品質監視部12からの命令に従い、重み値を変更する。
【0039】次に、本実施形態にて用いる重み値と、該
重み値の変更方法に関して説明する。この「重み値」
は、現在被っている各フローのサービス品質に基づいて
動的に変化させるものであり、これによって各フローか
ら要求されたサービス品質をより確実に提供できるよう
にしている。
【0040】ここで、パケットフローi(1≦i≦n;
nは転送処理部16がサービスを行うパケットフロー
数)に割り当てられた重み値をwiと表記し、フローi
に属するパケットはバッファ15iに蓄積されるものと
する。
【0041】重み値wiは、バッファ部151〜15n
内に蓄積されている全パケットに対して転送処理部16
がフローiに属するパケットの転送を行う割合を表すも
のとする。つまり、重み値wiは、以下の条件を満たす
ものとする。 0≦wi≦1 かつ w1+w2+…+wn≦1 なお、重み値wiを、転送処理部16によりフローiが
得ることのできる帯域として表記する方式も考えられ
る。
【0042】また、以下では、要求サービス品質Riに
対して現在被っているサービス品質Qiが満足のいかな
いことを、Qi<Riと表記する。また、現在被ってい
るサービス品質Qkが要求サービス品質Rkよりもさら
に良質のサービスを受けている場合、Qk>Rkと表記
する。
【0043】図3に、上記の「重み値」に従って転送処
理部16がパケット転送を行った場合の動作例を示す。
図3では、n=4、w1=0.5、w2=0.25、w
3=w4=0.125としている。図3に示したパケッ
トの到着例に従うと、フロー1に属するパケットの転送
間隔がaであった場合、フロー2に属するパケットの転
送間隔は2a、フロー3やフロー4に属するパケットの
転送間隔は4aとなる。
【0044】図4に、サービス品質として転送速度、最
大/平均転送遅延等の絶対的な品質が用いられる場合の
パケット転送部の動作をフローチャートにて示す。本パ
ケット転送部では、まず、該パケット転送部にて転送サ
ービスを行っている全てのフローに対して、現在被って
いるサービス品質Qiを算出する(ステップS51)。
【0045】サービス品質Qiは、重み値制御部14に
て保持している重み値wiおよびキュー監視部13にて
得られている各キュー内の蓄積パケット数Liを元にし
て、提供サービス品質監視部12において算出する。例
えば、以下のような計算に従い、サービス品質を算出す
る。 フローiの転送速度=(転送処理部でのセル転送速度)
×(重み値wi) フローiの転送遅延=(蓄積パケット数Li)÷(フロ
ーiの転送速度) 次に、上記のようにして算出したサービス品質Qiと、
要求サービス品質保持部11にて記録されている要求サ
ービス品質Riとを、提供サービス品質監視部12にて
比較する(ステップS52)。このとき、要求サービス
品質Riに対して、現在被っているサービス品質Qiが
満足のいかないフローiが存在する場合は(ステップS
53)、重み値wiの再配分を行う(ステップS5
4)。
【0046】ここで、重み値の再配分の対象となるフロ
ーの一例として、 (1)Qj<Rjなるフローj (2)Qk>Rkなるフローk の2種類のフローが考えられる。
【0047】重み値の再配分の方針としては、上記
(1)に属するフローの重み値wjを増加させ、上記
(2)に属するフローの重み値wkを減少させる方針が
望ましいと考えられる。これにより、過剰にサービスを
受けているフロー(上記(2)に属するフロー)へ割り
当てられている網リソースを、要求品質を満たしていな
いフロー(上記(1)に属するフロー)へ割り当てるこ
ととなり、上記(1)に属するフローが被るサービス品
質の向上が期待できる。
【0048】その際の重み値の変更方法としては、上記
(1)に属するフローの重み値wjの増加量aを前記フ
ロー全てに対して均一に設定し、上記(2)に属するフ
ローの重み値wkの減少量bを前記フロー全てに対して
均一に設定する手法が考えられる。なお、上記(1)に
属するフロー数をn1、上記(2)に属するフロー数を
n2とした場合、 a×n1=b×n2 が成立するようなa値およびb値を設定することが望ま
しい。
【0049】あるいは、上記(1)に属するフローjの
重み値wjの増加量をc×(Rj−Qj)、上記(2)
に属するフローkの重み値wkの減少量をd×(Qk−
Rk)と設定する手法も考えられる。この場合、 cΣj (Rj−Qj)=dΣk (Qk−Rk) が成立するようなc値およびd値を設定することが望ま
しい。ここで、Σj は、網リソース量を増加させるフロ
ーについての総和を、Σk は、網リソース量を減少させ
るフローについての総和を表している。
【0050】上記の手順に従って重み値の再配分が終了
すれば、一定時間の経過を待ち(ステップS55)、そ
の時点で実際に被っているサービス品質Qiと要求サー
ビス品質Riとの比較および必要な重み値の再配分を繰
り返し行う。
【0051】なお、パケット転送開始時における、各フ
ローiに対する重み値wiの配分は、該フローが要求す
るサービス品質の大小関係と等価な関係が重み値に対し
ても成立するように行なわれるのが望ましい。
【0052】以上の制御において、要求サービス品質R
iと現在被っているサービス品質Qiとの差分が予め規
定した値以下であるフローについては、重み値の再配分
の対象から除外するようにしても良い。
【0053】次に、図5に、サービス品質としてサービ
スレベルのような相対的な品質が用いられる場合のパケ
ット転送部の動作をフローチャートにて示す。本パケッ
ト転送部では、該パケット転送部にて転送サービスを行
っている全てのフローに対して、現在被っているサービ
ス品質Qiを算出する(ステップS61)。
【0054】次に、各サービスレベルl毎に、上記のよ
うにして算出したサービス品質Qiの最小値Qlmin
および最大値Qlmaxを求める(ステップS62)。
このとき、サービスレベルl、l+1に対して、 Qlmin<Q(l+1)max という関係を満たす(サービスレベルlにおける最悪の
サービス品質が、サービスレベルl+1における最良の
サービス品質より劣っている)サービスレベルl、l+
1が存在するか否かを、提供サービス品質監視部12に
おいて監視し(ステップS63)、上記関係が成り立つ
サービスレベルl、l+1に対しては、これらのサービ
スレベルに属するフローに対する重み値wiの再配分を
行う(ステップS64)。
【0055】重み値の再配分の方針としては、例えばサ
ービスレベルlに属するフローに対しては、Q(l+
1)maxを下回るサービス品質を被るフローsの重み
値wsを増加させ、サービスレベルl+1に属するフロ
ーに対しては、Qlminを上回るサービス品質を被る
フローtの重み値wtを減少させる方針が望ましいと考
えられる。この変更方針は、 Qlmin>Q(l+1)max なる関係、すなわちサービスレベルl、l+1の間にて
成り立つべき正しいサービス品質の優劣関係を成立させ
るような変更を目指したものである。
【0056】その際の重み値の変更方法としては、サー
ビスレベルlに属するフローのうち、サービス品質がQ
(l+1)maxを下回るフロー(フロー数をn(l)
とする)の重み値wsの増加量αを前記フロー全てに対
して均一に設定し、サービスレベルl+1に属するフロ
ーのうち、サービス品質がQlminを上回るフロー
(フロー数をn(l+1)とする)の重み値wtの減少
量βを前記フロー全てに対して均一に設定する手法が考
えられる。なお、 α×n(l)=β×n(l+1) が成立するようなα値およびβ値を設定することが望ま
しい。
【0057】あるいは、サービスレベルlに属するフロ
ーのうち、サービス品質がQ(l+1)maxを下回る
フローsが被っているサービス品質をQsとした場合、
フローsの重み値wsの増加量をγ(Q(l+1)ma
x−Qs)、サービスレベルl+1に属するフローのう
ち、サービス品質がQlminを上回るフローtが被っ
ているサービス品質をQtとした場合、フローtの重み
値wtの減少量をδ(Qt−Qlmin)と設定する手
法も考えられる。この場合、 γΣs (Q(l+1)max−Qs)=δΣt (Qt−
Qlmin) が成立するようなγ、δ値を設定することが望ましい。
ここで、Σs は、網リソース量を増加させるフローにつ
いての総和を、Σt は、網リソース量を減少させるフロ
ーについての総和を表している。
【0058】上記のような手順に従って重み値の再配分
が終了すれば、一定時間の経過を待ち(ステップS6
5)、その時点でのサービスレベル間での優劣関係の比
較および必要な重み値の再配分を繰り返し行う。
【0059】なお、パケット転送開始時における、各フ
ローiに対する重み値wiの配分は、異なるサービスレ
ベルを要求するフロー間では、より品質の厳しいサービ
スレベルを要求するフローに対する重み値の方が大きく
なるように行なわれるのが望ましい。
【0060】ここで示した相対的な品質が用いられる場
合のパケット転送方式を提供するためには、各々のサー
ビスレベルにおいて、該レベルを要求するフロー間での
サービス品質の大小関係を保持および更新する手段が必
要となる。例えば、提供サービス品質監視部12内に
て、図6に示すようなフローとサービス品質との対応表
を各サービスレベル毎に用意する手段が考えられる。前
記対応表は、あるサービスレベルに属するフロー識別子
Fnと、該フローが現在被っているサービス品質Qn
を、Qnの大小関係に従い順序づけを行い、保持してい
る。図6の例では、最も良い品質を被っているフローに
関する情報がランク1に、そしてn番目に良い品質を被
っているフローに関する情報がランクnに記入されるよ
うな構成を採用している。
【0061】本対応表は、一定周期毎にあるいは本対応
表に記入されているフローに属するパケットを収容する
バッファ部内のパケット数に変化が生じる度に、その時
点での各フローが被っているサービス品質をもとに更新
される。例えば、図6に示すように、フローFnのサー
ビス品質がQnからQn’に変更した場合を考える。こ
のとき、変更後のQn’と、その上下のランクに記入さ
れているフローのサービス品質Qn−1、Qn+1との
大小関係のみを比較する。その際に、ランクに矛盾した
サービス品質の大小関係が成り立っている場合には、該
当するフローに関する情報を記入する位置を入れ替え
る。上記手順を繰り返し、ランクに矛盾したサービス品
質の大小関係が成り立たなくなれば、本表の更新を終了
する。図6の例では、Qn’>Qn−1が成立するの
で、ランクnにはフローFn−1に関する情報を、ラン
クn−1にはフローFnに関する情報を記入するように
入れ替え、続けてランクn−2に記入されているフロー
のサービス品質をQ’との大小関係を比較し、最終的に
はフローFnに関する情報はランクmに記入されたこと
を示している。
【0062】なお、異なるサービスレベルへの変更を要
求するフローが生じた場合を想定して、任意のサービス
レベルに属する対応表より指定されたフローに関する情
報を抜き取る機能、そして変更後のサービスレベルに属
する対応表内へ前記の抜き取ったフロー情報を挿入する
機能が提供サービス品質監視部12にて用意されること
が望ましい。
【0063】図6に示した対応表を用いることにより、
該サービスレベルにて被るサービス品質の最大値、最小
値の抽出が、ランク1、ランクN(Nは該サービスレベ
ルに属するフロー数を表す)に記されているサービス品
質を各々抽出することにより得られるため、容易であ
る。また、フロー間のサービス品質の大小関係の更新
も、隣接するランクのフローに関するサービス品質との
比較を繰り返し行うことにより行えるので、より高速な
更新が可能となる。
【0064】なお、図4を参照しながら説明したサービ
ス品質として転送速度、最大/平均転送遅延等の絶対的
な品質が用いられる場合の構成と、図5に参照しながら
説明したサービス品質としてサービスレベルのような相
対的な品質が用いられる場合の構成とは、独立実施可能
であり、また併用しても実施可能である。
【0065】以上では、各フロー毎に重み値を割り当て
るパケット転送部の実施形態について説明したが、幾つ
かのフローについてはこれらを「フローの組」として扱
い、フローまたはフローの組毎に重み値を割り当ててパ
ケット転送の制御を行うパケット転送部にも、本発明は
適用可能である。
【0066】図8は、同一サービスレベルを要求する全
てのフローを一つの「フローの組」として扱い、これら
のフローについては「フローの組」毎に重み値を割り当
ててパケット転送の制御を行うようにしたパケット転送
部の一例である。
【0067】図8のパケット転送部の各部分の動作は、
基本的には図1の対応する部分と同様である。図8にお
いて、バッファ部151,15mは、それぞれ1つのパ
ケットフローを収容し、各フローに網リソースを割当て
る点は、図1の実施形態と同様である。これに対して、
バッファ部152はサービスレベル1を要求する全ての
フローを、バッファ部153はサービスレベル2を要求
する全てのフローを、バッファ部154はサービスレベ
ル3を要求する全てのフローをそれぞれ収容しており、
これらのフローに対しては、フロー毎に網リソースを割
当てるのではなく、フローの組毎に網リソースを割当て
る。従って、これらのフローについては、図4や図5の
手順は、フローの組について行われる。
【0068】そして前述したように、各フローまたはフ
ローの組に割り当てられる網リソース量を制御する「重
み値」を、各フローまたはフローの組が要求したサービ
ス品質と実際に被っているサービス品質との差分に基づ
き動的に変化させることにより、全てのフローまたはフ
ローの組に対し各フローまたはフローの組が要求するサ
ービス品質を確実に提供することができる。本発明は、
上述した実施の形態に限定されるものではなく、その技
術的範囲において種々変形して実施することができる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、各フローまたはフロー
の組が被っているサービス品質を監視し、要求サービス
を満足しないフローまたはフローの組が存在する場合
は、現在被っているサービス品質と要求サービス品質と
の差分を減少させるように各フローまたはフローの組に
割り当てる網リソース量を動的に変化させることによ
り、要求サービス品質を確実に満足させるようなパケッ
ト転送の実現が可能となる。
【0070】また、本発明によれば、サービスレベルの
ように相対的なサービス品質を要求するパケットフロー
またはフローの組に対しても、サービスレベル間の優劣
関係と実際に被っているサービス品質の優劣関係が等価
となるような網リソースの割り当てを動的に行うことに
より、要求されたサービスレベルを確実に満足させるよ
うなパケット転送の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパケット転送部の一
例を示す図
【図2】要求サービス品質保持部にて保持する情報の一
例を示す図
【図3】重み値を用いたパケット転送の動作例を示す図
【図4】サービス品質の監視、重み値の変更手順を示す
フローチャート
【図5】サービス品質の監視、重み値の変更手順を示す
他のフローチャート
【図6】各サービスレベル毎に用意されるフローとサー
ビス品質との対応表の一例を示す図
【図7】従来のパケット転送方式の実施の一例を示す図
【図8】本発明の実施の形態に係るパケット転送部の他
の例を示す図
【符号の説明】
11…要求サービス品質保持部 12…提供サービス品質監視部 13…キュー監視部 14…重み値制御部 151,152,153,154,15n,15m…バ
ッファ部 16…転送処理部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信情報が細分化された一包みの単位であ
    るパケットを転送するパケット転送装置にて網リソース
    の割り当てを行う網リソース割り当て方法であって、 パケット転送のために提供可能な網リソースを、各パケ
    ット内に記されているパケット識別子に基づき分類され
    るフローまたはフローの組毎に、該フローまたはフロー
    の組に属するパケットを転送するために使用する所定量
    づつ論理的に割り当て、 各フローまたはフローの組について、現在割り当てられ
    ている網リソース量により該フローまたはフローの組が
    被るサービス品質と、該フローまたはフローの組があら
    かじめ要求しているサービス品質との間の差分を求め、
    この差分を各フローまたはフローの組において減少させ
    るように、各フローまたはフローの組に対する網リソー
    ス量の割り当てを変更することを特徴とする網リソース
    割り当て方法。
  2. 【請求項2】前記各フローまたはフローの組に対する網
    リソース量の変更は、現在被っているサービス品質があ
    らかじめ要求しているサービス品質を満足しないフロー
    またはフローの組に対しては網リソース量を増加し、現
    在被っているサービス品質があらかじめ要求しているサ
    ービス品質を満足するフローまたはフローの組に対して
    は網リソース量を減少するものであることを特徴とする
    請求項1に記載の網リソース割り当て方法。
  3. 【請求項3】網リソース量を増加させるフローまたはフ
    ローの組に対する増加量を該フローまたはフローの組全
    てにおいて均一値aとし、網リソース量を減少させるフ
    ローまたはフローの組に対する減少量を該フローまたは
    フローの組全てにおいて均一値bとし、網リソースを増
    加させるフローまたはフローの組の数をm1とし、網リ
    ソースを減少させるフローまたはフローの組の数をm2
    とした場合に、前記均一値aおよび前記均一値bを、a
    ×m1=b×m2が成立するように選択することを特徴
    とする請求項2に記載の網リソース割り当て方法。
  4. 【請求項4】現在割り当てられている網リソース量によ
    り前記フローまたはフローの組xが被るサービス品質を
    Qxとし、前記フローまたはフローの組xがあらかじめ
    要求しているサービス品質をRxとし、網リソース量を
    増加させるフローまたはフローの組jに対する増加量を
    c×(Rj−Qj)とし(cは均一値)、網リソース量
    を減少させるフローまたはフローの組kに対する減少量
    をd×(Qk−Rk)とし(dは均一値)、前記網リソ
    ース量を増加させるフローまたはフローの組についての
    総和をΣj とし、前記網リソース量を減少させるフロー
    またはフローの組についての総和をΣk とした場合に、
    前記均一値cおよび前記均一値dを、 c×Σj (Rj−Qj)=d×Σk (Qk−Rk) が成立するように選択することを特徴とする請求項2に
    記載の網リソース割り当て方法。
  5. 【請求項5】通信情報が細分化された一包みの単位であ
    るパケットを転送するパケット転送装置にて網リソース
    の割り当てを行う網リソース割り当て方法であって、 パケット転送のために提供可能な網リソースを、各パケ
    ット内に記されているパケット識別子に基づき分類され
    るフローまたはフローの組毎に、該フローまたはフロー
    の組に属するパケットを転送するために使用する所定量
    づつ論理的に割り当て、 サービス品質を相対的な優劣を示す情報にて要求してい
    る各フローまたはフローの組のうち、現在割り当てられ
    ている網リソース量により被るサービス品質の優劣関係
    と、あらかじめ要求しているサービス品質の優劣関係と
    の間に相違が生じているものが存在する場合には、あら
    かじめ要求しているサービス品質の優劣関係が成り立つ
    ように、該当するフローまたはフローの組に対する網リ
    ソース量の割り当てを変更することを特徴とする網リソ
    ース割り当て方法。
  6. 【請求項6】前記サービス品質としては、該サービス品
    質を要求する前記フローまたはフローの組が被るべきサ
    ービスのレベルを論理的に示す値が用いられるものであ
    り、 前記各フローまたはフローの組に対する網リソース量の
    変更は、各レベルに属する各フローまたはフローの組に
    ついて現在割り当てられている網リソース量により被る
    サービス品質を求め、互いに異なるレベルに属する各フ
    ローまたはフローの組において、より優れたサービス品
    質を要求する第一のレベルに属するフローまたはフロー
    の組が被るサービス品質のうち少なくとも一つの品質
    が、該第一のレベルよりも劣ったサービス品質を要求す
    る第二のレベルに属するフローまたはフローの組のいず
    れかが被るサービス品質に比べ劣ったものである場合
    は、該第一のレベルに属するフローまたはフローの組に
    対し割り当てられている網リソース量を増加し、該第二
    のレベルに属するフローまたはフローの組に対し割り当
    てられている網リソース量を減少するものであることを
    特徴とする請求項5に記載の網リソース割り当て方法。
  7. 【請求項7】網リソース量を増加させる前記第一のレベ
    ルに属するフローまたはフローの組に対する増加量を該
    フローまたはフローの組全てにおいて均一値αとし、網
    リソース量を減少させる前記第二のレベルに属するフロ
    ーまたはフローの組に対する減少量を該フローまたはフ
    ローの組全てにおいて均一値βとし、網リソースを増加
    させるフローまたはフローの組の数をn1とし、網リソ
    ースを減少させるフローまたはフローの組の数をn2と
    した場合に、前記均一値αおよび前記均一値βを、α×
    n1=β×n2が成立するように選択することを特徴と
    する請求項6に記載の網リソース割り当て方法。
  8. 【請求項8】現在割り当てられている網リソース量によ
    り前記フローまたはフローの組xが被るサービス品質を
    Qxとし、前記第一のレベルに属するフローまたはフロ
    ーの組において被るサービス品質のうち最悪のサービス
    品質をQ1minとし、前記第二のレベルに属するフロ
    ーまたはフローの組において被るサービス品質のうち最
    良のサービス品質をQ2maxとし、網リソース量を増
    加させる前記第一のレベルに属するフローまたはフロー
    の組sに対する増加量をγ×(Q2max−Qs)とし
    (γは均一値)、網リソース量を減少させる前記第二の
    レベルに属するフローまたはフローの組tに対する減少
    量をδ×(Qt−Q1min)とし(δは均一値)、網
    リソース量を増加させるフローまたはフローの組につい
    ての総和をΣs とし、網リソース量を減少させるフロー
    またはフローの組についての総和をΣt とした場合、前
    記均一値γおよび前記均一値δを、 γ×Σs (Q2max−Qs)=δ×Σt (Qt−Q1
    min) が成立するように選択することを特徴とする請求項6に
    記載の網リソース割り当て方法。
  9. 【請求項9】通信情報が細分化された一包みの単位であ
    るパケットの転送のために提供可能な網リソースを、各
    パケット内に記されているパケット識別子に基づき分類
    されるフローまたはフローの組毎に、該フローまたはフ
    ローの組に属するパケットを転送するために使用する所
    定量づつ論理的に割り当てる手段と、 各フローまたはフローの組があらかじめ要求しているサ
    ービス品質もしくはその相対的な優劣関係を保持する手
    段と、 該フローまたはフローの組について、現在割り当てられ
    ている網リソース量により該フローまたはフローの組が
    被るサービス品質もしくはその相対的な優劣関係が前記
    保持する手段の保持内容を満足するものであるか否かを
    監視する手段とを備え、 前記割り当てる手段は、前記監視する手段の監視結果に
    基づいて網リソース量の割り当てを変更するものである
    ことを特徴とする網リソース割り当て装置。
JP4354296A 1996-02-29 1996-02-29 網リソース割り当て方法及び装置 Pending JPH09238142A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4354296A JPH09238142A (ja) 1996-02-29 1996-02-29 網リソース割り当て方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4354296A JPH09238142A (ja) 1996-02-29 1996-02-29 網リソース割り当て方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09238142A true JPH09238142A (ja) 1997-09-09

Family

ID=12666639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4354296A Pending JPH09238142A (ja) 1996-02-29 1996-02-29 網リソース割り当て方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09238142A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001320752A (ja) * 2000-03-16 2001-11-16 Alcatel 各端末が複数の接続を含んでいる通信システム
US6731650B1 (en) 1998-04-27 2004-05-04 Canon Kabushiki Kaisha Data transfer apparatus and its control method
KR100604618B1 (ko) * 1997-09-30 2006-10-24 루센트 테크놀러지스 인크 네트워크종단유닛및데이터통신네트워크유지방법
JP2007507949A (ja) * 2003-10-03 2007-03-29 富士通株式会社 ソフトハンドオーバ
US7551626B2 (en) 2000-02-08 2009-06-23 Mips Technologies, Inc. Queueing system for processors in packet routing operations
JP2009207208A (ja) * 1997-02-07 2009-09-10 Alcatel-Lucent Usa Inc Tcp接続の性能改善方法
US7644307B2 (en) 2000-02-08 2010-01-05 Mips Technologies, Inc. Functional validation of a packet management unit
JP2010514299A (ja) * 2006-12-20 2010-04-30 イパネマ・テクノロジーズ 複数のアプリケーション・フローの間での複数のネットワーク・リソースの共有を最適化する方法
US8111652B2 (en) 2002-10-17 2012-02-07 Ntt Docomo, Inc. Base station, radio communication system, and communication method

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009207208A (ja) * 1997-02-07 2009-09-10 Alcatel-Lucent Usa Inc Tcp接続の性能改善方法
KR100604618B1 (ko) * 1997-09-30 2006-10-24 루센트 테크놀러지스 인크 네트워크종단유닛및데이터통신네트워크유지방법
US6731650B1 (en) 1998-04-27 2004-05-04 Canon Kabushiki Kaisha Data transfer apparatus and its control method
US6967973B2 (en) 1998-04-27 2005-11-22 Canon Kabushiki Kaisha Data transfer apparatus and its control method
US7095755B2 (en) 1998-04-27 2006-08-22 Canon Kk Data transfer apparatus and its control method
US7551626B2 (en) 2000-02-08 2009-06-23 Mips Technologies, Inc. Queueing system for processors in packet routing operations
US7644307B2 (en) 2000-02-08 2010-01-05 Mips Technologies, Inc. Functional validation of a packet management unit
JP2001320752A (ja) * 2000-03-16 2001-11-16 Alcatel 各端末が複数の接続を含んでいる通信システム
US8111652B2 (en) 2002-10-17 2012-02-07 Ntt Docomo, Inc. Base station, radio communication system, and communication method
JP2007507949A (ja) * 2003-10-03 2007-03-29 富士通株式会社 ソフトハンドオーバ
JP2010514299A (ja) * 2006-12-20 2010-04-30 イパネマ・テクノロジーズ 複数のアプリケーション・フローの間での複数のネットワーク・リソースの共有を最適化する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1225734B1 (en) Method, system and computer program product for bandwidth allocation in a multiple access system
EP1080560B1 (en) Method and apparatus for forwarding packets from a plurality of contending queues to an output
JP3814393B2 (ja) セルスケジューリング方法及びその装置
EP0981228B1 (en) Two-component bandwidth scheduler having application in multi-class digital communication systems
US6940861B2 (en) Data rate limiting
EP0986221B1 (en) Port scheduler and method for scheduling service providing guarantees and hierarchical rate limiting with or without overbooking capability
US6240066B1 (en) Dynamic bandwidth and buffer management algorithm for multi-service ATM switches
EP1256214B1 (en) Multi-level scheduling method for multiplexing packets in a communications network
JP3522103B2 (ja) 大容量マルチクラスコアatmスイッチアーキテクチャ
JP3319723B2 (ja) スイッチ及びそのスケジューラ並びにスイッチスケジューリング方法
EP0678996A2 (en) Apparatus and method of processing bandwidth requirements in an ATM switch
JPH09200231A (ja) Atmネットワークにおけるエンドポイントの適応型タイムスロット スケジューリング装置及び方法
JPH05502562A (ja) 複数種のフレームによる混雑制御法
US20040008625A1 (en) Method for monitoring traffic in packet switched network
EP1428356A1 (en) Method and arrangements to achieve a dynamic resource distribution policy in packet based communication networks
JP2001519120A (ja) 階層型パケット・スケジューリング方法及び装置
WO1999005827A1 (fr) Systeme de transmission multiplex et procede de commande de bande
US6003062A (en) Iterative algorithm for performing max min fair allocation
US20020075804A1 (en) Method for scheduling packetized data traffic
JPH09238142A (ja) 網リソース割り当て方法及び装置
JP3339463B2 (ja) スイッチ及びその入力ポート
EP2063580B1 (en) Low complexity scheduler with generalized processor sharing GPS like scheduling performance
US7602797B2 (en) Method and apparatus for request/grant priority scheduling
JP3859721B2 (ja) 非同期転送atmモードで情報を転送するシステムでセル情報に優先度を付与する方法
JP2946462B1 (ja) パケット・スケジューリング制御方法