[go: up one dir, main page]

JPH09238095A - 同時双方向伝送回路 - Google Patents

同時双方向伝送回路

Info

Publication number
JPH09238095A
JPH09238095A JP33338196A JP33338196A JPH09238095A JP H09238095 A JPH09238095 A JP H09238095A JP 33338196 A JP33338196 A JP 33338196A JP 33338196 A JP33338196 A JP 33338196A JP H09238095 A JPH09238095 A JP H09238095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
input
output
signal
transmission line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33338196A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Ishibashi
賢一 石橋
Takehisa Hayashi
林  剛久
Tsutomu Goto
努 後藤
Akira Yamagiwa
明 山際
Shunji Takekuma
俊次 武隈
Toshiro Takahashi
敏郎 高橋
Tatsuhiro Aida
辰洋 會田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP33338196A priority Critical patent/JPH09238095A/ja
Publication of JPH09238095A publication Critical patent/JPH09238095A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】LSIの電源電圧が低電源電圧化された場合でも
高速な信号伝送を可能とする同時双方向信号伝送回路を
提供する 【解決手段】伝送線路3の両端に入出力回路1を接続
し、制御信号Cにより、入出力回路1内の出力回路11
の出力抵抗値が伝送線路3の特性インピーダンスと等し
くしくなるよう制御する。また、伝送線路3上の信号を
差動入力回路10の一方の入力端子16に入力するとと
もに、バイアス回路14により出力回路12の出力信号
を分圧して得られる分圧信号を差動入力回路14の他方
の入力端子16に入力する。差動入力回路14により、
伝送線路3上の信号から自出力信号分を打ち消して受信
信号を抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,1本の伝送線路を
用いて同時に信号の送受信を行う同時双方向伝送回路,
特にLSIの電源電圧が低電源電圧化された場合でも,LSI
(大規模集積回路)チップ相互間でデータの送受信を行う
のに適用して好適な同時双方向伝送回路に関する。
【0002】
【従来の技術】同時双方向伝送回路は、1本の伝送線路
の両端に入出力回路を備え、同伝送線路を介して同時に
信号の送受信を行う回路である。送信、受信のそれぞれ
に別の伝送線路を用いた一般的な旧来の伝送回路と比べ
て線路数が半分になるため、数十以上のデータの送受信
を行う計算機等で特に有用である。計算機応用では、通
常、計算機を構成するLSIチップの中に複数の入出力回
路を設ける。一対のLSIチップの入出力回路間には、1本
の伝送線路が接続され、複数の入出力回路の場合には、
複数の伝送線路を介して複数のデータの送受信が行われ
る。1個のLSIチップに収容される入出力回路の数は、百
以上になる場合がある。
【0003】旧来の伝送線路へ信号を送出する出力回路
において、出力回路と伝送線路との接続点からみた出力
回路の出力抵抗を伝送線路のインピーダンスに一致させ
るインピーダンス整合の必要性については、特開昭62
ー38616号公報(以下、公知例1と呼ぶ)に開示され
ている。この公知例1では、ゲート幅を変えることによ
り内部抵抗値の異なるMOSトランジスタを並列接続した
構成を採る出力回路を用い、それらのMOSトランジスタ
へのゲート入力を選択的に行うことにより、出力回路の
出力抵抗を制御し、伝送線路の特性インピーダンスと一
致させることでインピーダンス整合を行っている。
【0004】一方、同時双方向伝送回路が、特開平7ー
202675号公報(以後、公知例2と呼ぶ)に開示され
ている。公知例2では、同時双方向の伝送線路と入出力
回路との接続点における自出力信号と相手側から送られ
受信すべき受信信号とが混合する信号から、自出力を排
除し、受信信号を抽出するために差動入力回路を備え
る。また公知例2では、差動回路へ自出力信号の一部を
出力するレファレンス回路と出力回路の最終段とのゲー
ト電圧をアナログ的に制御することにより、出力抵抗を
所定の値にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】公知例2における送信
回1を構成するnMOSトランジスタと、レファレンス回路
を構成するnMOSトランジスタのゲート電圧として、差動
増幅器の出力であるVc1が供給されている。現在のLSIの
一般的な電源電圧が3.3Vであることを考慮すると、Vc1
は差動増幅器の電源電圧VDD1である3.3V以下となる。実
際には、Vc1の制御範囲を確保する必要があるため、Vc1
の最小値は2.5V程度となる。また、nMOSトランジスタの
出力抵抗を一定に保つためには、公知例2に記載されて
いるようにトランジスタを3極管領域で動作させる必要
があり、これらのnMOSトランジスタのドレイン端子に給
電する電源VDD2を(Vc1-Vth)以下の電圧に設定する必要
がある。ここで、Vthはソースフォロワ動作のnMOSトラ
ンジスタのスレッシュホールド電圧であり一般に1V以上
である。さらに、電源電圧ばらつき等を考慮すると、実
用的なVDD2は0.8V程度である。この場合、3値論理であ
る差動アンプの(+)入力は、0.8V(VDD2)、0.4V((VDD2)/
2)、0Vのいずれかの値となり、レファレンス信号である
差動アンプの(-)入力は、0.6V(3(VDD2)/4)、0.2V((VDD
2)/4)のいずれかの値となる。差動アンプの(+)入力と
(-)入力の間の入力振幅は±200mVとなり、通常の差動ア
ンプの動作振幅である±400mVに比べ大幅に小さくな
り、ノイズに耐え得る十分な振幅を確保することができ
ない。従って、公知例2のようにnMOSトランジスタのゲ
ート電圧により出力抵抗を制御する方法では、現状の電
源電圧である3.3V、さらには、将来の低電源電圧化に対
して、差動アンプの入力振幅を確保することが困難であ
る。また、Vc1をアナログ的なフィードバックループで
生成するため、ノイズや発振等の問題もある。
【0006】本発明の目的は,上記問題点を解決し,LS
Iの電源電圧が低電源電圧化された場合でもノイズに耐
え得る十分な振幅を確保することにより高速なデータ転
送が可能な同時双方向伝送回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は,以
下の手段により効果的に解決できる。LSIに給電する第
一(ハイレベル,以下、Vddと呼ぶ)および第二(ロー
レベル)の電源と、さらに第一および第二の電源の中間
の電位である第三の電源(以下、Vddqと呼ぶ)を設け,
入出力回路が有する出力回路の出力電圧の最大レベルを
第三の電源の電位とする。特開昭62ー38616号公
報(以下、公知例2と呼ぶ)の図1の出力回路と同様に,
ゲート幅の異なるトランジスタを複数用意しておき,出
力回路の出力抵抗を伝送線路の特性インピーダンスに整
合するように,オンするトランジスタをディジタル的に
選択する。また、出力回路をnMOSトランジスタで構成
し,ゲート端子に印可する電位は,LSI内で使用する最
高電位である第一の電源,あるいは最低電位である第二
の電源の電位とする。抵抗の電圧分割作用によって得る
自出力信号の分圧信号は,それぞれnMOSトランジスタで
構成したレファレンス出力回路とバイアス回路を用い,
1対1の分圧比になるようにnMOSトランジスタのMOS抵
抗を設定する。トランジスタのゲート端子に印可する電
位は,出力回路と同様に,第一および第二の電源の電位
とする。例えばゲート電圧が通常使用される電源電圧で
ある3.3Vの場合は,公知例1の説明と同様の計算によ
り,プルアップ側のnMOSトランジスタのドレイン端子に
給電する第三の電源を,(Vdd-Vth)以下の十分低い電
圧として1.6V程度に設定する。このとき,3値論理であ
る差動アンプの(+)入力は,1.6V(Vddq),0.8V(Vddq/
2),0V,レファレンス信号である差動アンプの(-)入力
は,1.2V(3Vddq/4),0.4V(Vddq/4)のいずれかの値とな
り,差動アンプの(+)入力と(-)入力の間に発生する入力
振幅は,±400mVとなる。すなわち、現状の一般的な電
源電圧3.3Vの場合に、通常の差動アンプの動作振幅であ
る±400mVを確保することができる。
【0008】このため、ノイズ等を考慮しても,現状の
一般的な電源電圧3.3Vでも十分な振幅を確保でき,低電
源電圧化に対して十分動作可能である。
【0009】また、上記課題は以下の別の手段によって
も効果的に解決できる。第三の電源を用いずに,第一お
よび第二の電源電圧だけを入出力回路に供給し,入出力
回路と伝送線路との接続点の一方と第一の電源の間,お
よび,その接続点の他方と第二の電源の間にそれぞれ抵
抗(以下終端抵抗という)を接続し,その終端抵抗をLS
Iの外に配置し,かつ,入出力回路が有する出力回路の
出力抵抗αZ0(α>1)と終端抵抗の抵抗値βZ0
(β>1)とがなす合成インピーダンスを伝送線路の特
性インピーダンスZ0に整合させる。出力回路はCMOSト
ランジスタで構成し,最初の手段と同様に出力抵抗を制
御する。抵抗の電圧分割作用によって得る自出力信号の
分圧信号は,それぞれCMOSトランジスタからなるレファ
レンス出力回路とバイアス回路を用い,(2αー1)対
1の分圧比に従って設定する。出力回路およびレファレ
ンス回路で使用するトランジスタのゲート端子に印可す
る電位は,LSI内で使用する最高電位,あるいは最低電
位とする。
【0010】第三の電源を設けない場合,入出力回路が
有する出力回路の出力電圧の最大レベルが第一の電源の
電位となり,消費電力が増加するが,本手段のように終
端抵抗を設けることにより消費電力の低減が可能とな
る。入出力回路の出力抵抗を出力回路をもって形成し,
例えばα=2,β=2,即ち,出力回路の出力抵抗値と
終端抵抗の抵抗値をともに伝送線路の特性インピーダン
スの2倍に設定して整合させるとき,入出力回路で消費
する平均電力は,終端抵抗がない場合に比べ約4割減に
なる。また,差動アンプの(+)入力と(-)入力の間に発生
する入力振幅は±412.5mVとなり,本手段によっても十
分な振幅を確保できる。
【0011】αを大きくするに従って平均電力は減少す
るが,反面,差動アンプの入力振幅が減少して雑音の影
響を受けやすくなる。このような相反する2面があるた
め,α=2,β=2および分圧比を3対1とすることに
より好ましい結果を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る同時双方向
伝送回路の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【0013】図1において、1a、1bはLSI上に設
けられる入出力回路である。通常、計算機システム等で
用いられるLSIチップ上には数十以上の入出力回路が
配置される。3は伝送線路であり、入出力回路1a、1
b間を接続するプリント基板上の配線またはケーブル等
である。5a、5bは入出力回路1a、1bと伝送線路
3との接続点である。11a、11bは出力回路、12
a、12bはレファレンス出力回路、14a、14bは
差動入力回路である。出力回路11a、レファレンス出
力回路12bはそれぞれ入力端子15a、15bを持
ち、他に、出力抵抗値を制御する制御信号Ca、Cbが
入力される。また、差動入力回路10aは、2つの入力
端子16a、17aと、出力端子18aを有する。同様
に、差動入力回路10bは、2つの入力端子16b、1
7bと、出力端子18bを有する。差動入力回路10
a、10bは、伝送線路3を介して伝送されてくる信号
を抽出し、それを出力端子18a、18bに出力する。
14a、14bは、バイアス回路であり、それぞれ、レ
ファレンス出力回路12a、12bの出力を分圧して差
動入力回路10a、10bの一方の入力端子17a、1
7bに与える。以後、入出力回路1aを例にして詳細に
説明するが、入出力回路1bについても同様である。
【0014】受信信号を整合終端するために、出力回路
15aの等価抵抗(以降RDv1a)値は、制御信号Caに
より伝送線路3の特性インピーダンスと一致させる。ま
た、自出力信号を差動入力回路10aの入力でキャンセ
ルするために、バイアス回路14aにより分圧したレフ
ァレンス出力回路12aの出力(分圧信号)を入力端子
17aに入力し、出力回路11aと出力回路11b出力
の合成信号である伝送線路3上の信号を入力端子16a
に入力する。出力回路11aとレファレンス出力回路1
2aの出力は同じであるため、入力端子17aの電位を
レファレンス出力回路12aの出力に応じ適当な値に設
定することにより、差動入力回路10aの入力で出力回
路11aの出力をキャンセルでき、出力回路11bの出
力を正しく受信できる。
【0015】図2を用いてさらに詳細に入出力回路1a
について説明する。
【0016】図2において、20〜23、30〜33は
出力回路11aを構成するnMOSトランジスタ、2
5、35はレファレンス出力回路12aを構成するnM
OSトランジスタ、27、37はバイアス回路4aを構
成するnMOSトランジスタである(以後これらを単に
トランジスタと呼ぶ)。図中、In1、In2は、図1
において出力回路11a、レファレンス出力回路12a
に与えられる入力信号(以下Inとする)を構成する信
号である。In1は、トランジスタ20〜23、および
トランジスタ25の入力信号となり、In2は、トラン
ジスタ30〜33、およびトランジスタ35の入力信号
となる。入力信号In1とIn2は、互いに背反であ
り、例えば、Inがハイレベルの場合に、In1はハイ
レベル、In2はローレベルとなる。C21〜C23、
C31〜C33は、それぞれトランジスタ21〜23、
31〜33のオン/オフを制御する制御信号であり、図
1における制御信号Caにあたる信号である。VddはL
SI内部およびトランジスタ26、36のゲート端子、
AND回路41〜46、差動入力回路10a等に給電す
る電源、Vddqはトランジスタ20〜23、25、およ
び26のドレイン端子に与える電源である。ここで、ト
ランジスタ20〜23のソース端子は伝送線路との接続
点5aに接続し、トランジスタ25、26のソース端子
は、差動入力回路10aの入力端子17aに接続する。
【0017】Vddqの値が小さいほど、消費電力は小さ
くなるが、出力振幅も小さくなり、誤動作する可能性が
増加する。このため、動作の安定性によりVddqの下限
が制限される。また、伝送線路の両端に接続される双方
の入出力回路がハイレベルを出力すると、トランジスタ
20〜23の内1つ以上のトランジスタのゲート電位
(AND回路41〜43の出力の電位)がVddとなる。
このときにVddとVddqがほぼ等しいと、接続点5a
の電位がVddqまで上がる前にトランジスタ20〜2
3がオフとなって出力抵抗値が高くなり、整合終端でき
なくなる。トランジスタがオフしないためには、接続点
5aの電位によらず常に数1を満足する必要があり、V
ddqの上限は、ソースフォロア動作のnMOSトランジスタ
のスレッシュホールド電圧VthをVddから差し引いた値
より十分低く設定する必要がある。このとき同時に数2
も満足することになり、トランジスタは3極管領域で動
作することになるため、一定の抵抗値での動作が可能と
なる。ここで、Vgsはゲート、ソース間電圧、Vdsはド
レイン、ソース間電圧である。
【0018】 Vgs > Vth ・・・・・ 数1 Vds < Vgs − Vth ・・・・・ 数2 現在のLSIでは一般にVdd=3.3Vが使用され、ソ
ースフォロア動作のnMOSトランジスタのスッシュホール
ド電圧Vth=1〜1.3V程度であることから、Vddqは
2.3〜2.0V以下であることが望ましい。実際には
電源電圧ばらつき等を考慮して,Vddqをさらに低く1.6V
程度に設定する。
【0019】一方,Mn20〜Mn23がオンする際には,ゲー
ト電圧がVdd=3.3V,ソース電圧が0V,ドレイン電圧が最
大1.6V,スレッシュホールド電圧が一般的に0.5Vなの
で,数1,数2を満足し,一定の抵抗値での動作が可能と
なる。
【0020】受信信号を整合終端するためには、ハイレ
ベルを出力するトランジスタ20〜23とローレベルを
出力するトランジスタ30〜33の等価抵抗(以降R1
とする)値を、それぞれ伝送線路3の特性インピーダン
スと一致させる。トランジスタの抵抗値は一般に製造ば
らつき等の影響により値が大きく変わるが、制御信号C
21〜C23、C31〜C33を適当な値に設定するこ
とにより、所定の抵抗値とすることが可能である。例え
ば、1995年2月発行のインターナショナル・ソリッ
ド・ステート・サーキット・コンファレンス95(Inte
rnational Solid-State Circuits Conference 95)のダ
イジェスト・オブ・テクニカル・ペーパーズ(Digest o
f Technical Papers)、40〜41ページに示された方
法と同様に、LSIの外部に設けた抵抗の抵抗値とトラ
ンジスタの抵抗値が一致するように、C21〜C23、
C31〜C33の電位を設定すればよい。
【0021】自出力信号を差動入力回路10aの入力で
キャンセルするためには、トランジスタ25、および3
5の等価抵抗値(以降R2とする)と、トランジスタ2
6、および36の等価抵抗値(以降R3とする)の比を
1対1に設定する。一般に、トランジスタはPMOS、
nMOS間で特性上のばらつきが存在する。本実施例で
は、レファレンス出力回路12aとバイアス回路14a
をnMOSトランジスタのみで構成することによりトラ
ンジスタ間のばらつきを抑え、正確に分圧できるように
している。さらに、In1あるいはIn2から差動入力
回路10aの入力端子16aまでの出力回路11aによ
る遅延時間と、In1あるいはIn2から差動入力回路
10aの入力端子17aまでのレファレンス出力回路1
2aによる遅延時間がほぼ等しくなるように、レファレ
ンス出力回路12aは、出力回路11aと同様の回路構
成をとり、さらにトランジスタのサイズと負荷を適切に
選択する。また、トランジスタ20〜23、25、およ
び26に接続するVddq電源と、トランジスタ30〜3
3、35、および36に接続する接地電源は共通とし、
電源上に発生するノイズが差動入力回路10aの入力端
子16a、および17aにほぼ等しいレベルで現れるよ
うにする。複数の出力回路が同時に切り替わる場合、電
源ピンのインダクタンス等により、同時切り替えノイ
ズ、リンギング等のノイズが発生することが知られてい
る。図3は、相手出力がローレベル、自出力が複数本同
時にハイレベルからローレベルへ切り替わる際の、同時
切り替え出力にのるノイズと、出力がローレベルのまま
である静止出力にのるノイズ、Vddqと接地電源GNDにの
るノイズの様子を示す信号波形図である。図中Ina+は、
入力端子16aの信号波形、Ina-は入力端子17aの信
号波形である。同時切り替えによるGNDのノイズが静止
出力のIna+、Ina-に現れるが、出力回路11a、レファ
レンス出力回路12a、バイアス回路14aの電源が共
通であることからコモンノイズとなり、誤動作の原因と
なる可能性が小さい。
【0022】以上により、差動入力回路の入力端子での
自出力のキャンセル誤差、電源ノイズ等による影響を少
なくでき、高速動作が可能となる。R2とR3は、R1
と同様にその抵抗値を制御することも可能である。ま
た、LSI内に作り込んだ抵抗を用いることもできる。
さらに、本実施の形態によれば、出力回路(11aおよ
び11b)の出力電圧の最大レベルを従来の半分に設定
すると、出力回路で消費する平均電力(入出力回路がハ
イレベルあるいはローレベルを出力する成起確率が同じ
であるとして求めた平均電力)を従来の約4分の1に低
減できる。
【0023】本実施例の同時双方向回路の各端子の電位
は表1の通りになり、入出力回路1a、1bは、それぞ
れ相手の出力する信号を受信できる。表1において、In
aは、出力回路11a、レファレンス出力回路12aの
入力、Ina+は、差動入力回路10aの入力端子16aの
入力、Ina-は、差動入力回路10aの入力端子17aの
入力、Outaは、差動入力回路10aの出力端子18aの
出力を示している。同様に、Inbは、出力回路11b、
レファレンス出力回路12bの入力、Inb+は、差動入力
回路10bの入力端子16bの入力、Inb-は、差動入力
回路10bの入力端子17bの入力、Outbは、差動入力
回路10bの出力端子18bの出力を示している。以
下、図1における各端子の電位を表すのにこれらの記号
を用いて説明を行う。
【0024】
【表1】
【0025】差動入力回路Rvaの入力Ina-は,Vddq/4か
ら3Vddq/4の間の電位となり,Vddq=1.6Vの場合,0.4Vか
ら1.2V間の電位となる。レファレンス出力回路12a,バ
イアス回路14aを構成するnMOSトランジスタ25,35がオ
ンする際のゲート電圧およびトランジスタ26,36のゲー
ト電圧はVddすなわち3.3Vである。Ina-の最高電位が1.2
Vであることから,nMOSトランジスタ25,35,26,36
は,それぞれトランジスタ21〜23,31〜33と同様に3極
管領域で動作することになり,一定の抵抗値での動作が
可能となる。また,差動入力回路10aの入力振幅((Ina
+) - (Ina-))は,±Vddq/4であり,Vddq=1.6Vの場合±
400mVとなる。この±400mVの入力振幅は,実際には,各
種ばらつき要因により減少する。例えば,電源電圧ばら
つきにより±50mV,出力抵抗値の調整誤差により±50m
V,nMOSトランジスタの製造プロセスによる分圧信号の
ばらつきにより±30mV,伝送線路間のクロストークノイ
ズにより±20mV,電源ノイズにより±30mV程度入力振幅
が減少することを考慮すると,有効な入力振幅は±220m
Vとなる。現在の一般的な差動入力回路は,有効な入力
振幅が±200mVあれば動作可能であるため,各種ばらつ
きを考慮してもマージンがある。以上のように出力回路
11a,11b,レファレンス出力回路12a,12b,バイアス回
路14a,14bを設計することにより,低電源電圧化された
LSIにおいても十分な振幅を得ることができる。
【0026】図4は、図1に示した本実施例の動作を説
明するためのタイムチャートである。
【0027】伝送線路3の信号伝搬遅延時間はTdであ
る。Inaが0からVddになると、Ina-がVddq/4から3V
ddq/4に、また、Ina+が0からVddq/2に変化する。
このときのIna+とIna-の電位差((Ina+) − (Ina-))は
−Vddq/4のままであり、Outaは変化しない。Ina+とI
na-が同時に変化する場合には、Ina+とIna-の電位差
((Ina+) − (Ina-))は−Vddq/4に保たれるが、例え
ば、Ina+の変化がIna-の変化より早い場合には、((Ina
+) − (Ina-))が一時的にプラスとなり、Outaが上昇し
ノイズが生じる。このノイズを避けるために入力端子5
5aから入力端子56aまでの経路の伝搬遅延時間と、
入力端子55aから入力端子57aまでの経路の伝搬遅
延時間をある程度揃える必要がある。しかし、出力回路
11aとレファレンス出力回路12aの回路構成が同じ
であるため、このような設計は比較的容易にできる。一
方、Inb+はIna+が変化してからTdだけ遅れて0からV
ddq/2に変化する。Inb−は変化しないため、In
b+とInb-の電位差((Inb+) − (Inb-))は−Vdd/4か
らVddq/4に、Outbは0からVddに変化し、入出力回
路1bは入出力回路1aの出力信号を正しく受信でき
る。
【0028】次に、Inbが0からVddになると、Inb-が
Vddq/4から3Vddq/4に、Inb+がVddq/2からVd
dqに変化する。このときのInb+とInb-の電位差((Inb+)
−(Inb-))はVddq/4のままであり、Outbの電位の変
化はない。一方、Ina+はInb+が変化してからからTdだ
け遅れてVddq/2からVddqに変化する。Ina-は変化し
ないため、Ina+とIna-の電位差((Ina+) − (Ina-))は
−Vddq/4からVddq/4に、Outaは0からVddに変化
し、入出力回路1aは入出力回路1bの出力信号を正し
く受信できる。Ina、InbがVddから0に変化する場合も
同様に相手入出力回路の出力を正しく受信できる。
【0029】図5は、本発明に係る同時双方向伝送回路
の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【0030】図5において、2a、2bはLSI上に設
けられた入出力回路である。4は、入出力回路2a、2
b間を接続する伝送線路である。6aは入出力回路2
a、と伝送線路4の接続点、6bは入出力回路2bと伝
送線路4との接続点である。51aは55aを入力端子
とする入出力回路2a内の出力回路である。52aは5
5aを入力端子とする入出力回路2a内のレファレンス
出力回路である。出力回路51a(51b)の出力抵抗
値は制御信号Ca(Cb)により制御可能に構成され
る。51bは55bを入力端子とする入出力回路2b内
の出力回路である。52bは55bを入力端子とする入
出力回路2b内のレファレンス出力回路である。50a
は、2つの入力端子56a、57aを有する入出力回路
2a内の差動入力回路であり、出力端子58aに伝送線
路4を介して入出力回路2bから伝送された信号を出力
する。同様に、50bは2つの入力端子56b、57b
を有する入出力回路2b内の差動入力回路であり、出力
端子58bに伝送線路4を介して入出力回路2aから伝
送された信号を出力する。54a、54bはバイアス回
路である。7a、7bは入出力回路2a、2bの外部、
例えば、プリント基板上に設けられた終端抵抗である。
終端抵抗7aは電源Vddと伝送線路4の間に設けられ、
終端抵抗7bは伝送線路4と接地電位との間に設けられ
ている。以下の説明は、入出力回路2aについて行う
が、入出力回路2bについても同様である。
【0031】受信信号を整合終端するために、出力回路
51aの出力抵抗(以降ZRDv)と終端抵抗7a(抵抗値
をRtとする)の合成抵抗値は、伝送線路4の特性インピ
ーダンスR0と一致させる。例えば、伝送線路4の特性
インピーダンスR0が50Ωである場合には、Rt=10
0Ω、ZRDv=100Ωとすればよい。また、自出力信号
を差動入力回路50aの入力でキャンセルするために、
バイアス回路54aによるレファレンス出力回路52a
の出力の分圧信号を入力端子57aに入力し、出力回路
51aと出力回路51bの出力の合成信号である伝送線
路4上の信号を入力端子56aに入力する。入力端子5
7aの電位をレファレンス出力回路52aの出力に応じ
適当な値に設定することにより、差動入力回路50aの
入力で出力回路51aの出力をキャンセルでき、出力回
路51bの出力を正しく受信できる。
【0032】具体的には、ZRDv=αR0としたときに、
レファレンス出力回路52aとバイアス回路54aによ
る分圧比を(2α−1)対1に設定する。本実施の形態
では、α=2、即ち、レファレンス出力回路52aの出
力抵抗値を伝送線路4の特性インピーダンスの2倍とし
ている。したがって、レファレンス出力回路52aとバ
イアス回路54aによる分圧比は、3対1に設定すれば
よい。このとき、終端抵抗7aの抵抗値RtをβR0とし
て表すと、β=2となり、終端抵抗7aの抵抗値も伝送
線路4の特性インピーダンスの2倍となる。本実施の形
態では、このように、レファレンス出力回路52aの出
力抵抗値および終端抵抗7aの抵抗値を伝送線路4の特
性インピーダンスの2倍にして設定しており、これによ
り、入出力回路で消費される平均電力を従来のものに比
べ約4割低減している。通常、αを大きくするに従って
平均電力は減少するが、この反面、伝送線路上の信号の
振幅が減少して雑音の影響を受けやすくなる。このよう
な相反する2面があるため、本実施の形態では、α=β
=2および分圧比を3対1とすることにより好ましい結
果を得ている。
【0033】図6を用いてさらに詳細な説明をする。図
6は、図5の入出力回路2aの構成を説明する図であ
る。図6において、60〜63、65、66はpMOS
トランジスタであり、70〜73、75、76はnMO
Sトランジスタである。pMOSトランジスタ60〜6
3、nMOSトランジスタ70〜73で出力回路55a
を、pMOSトランジスタ65とnMOSトランジスタ
75でレファレンス出力回路52aを、pMOSトラン
ジスタ66とnMOSトランジスタ76でバイアス回路
54aを構成する。In1はpMOSトランジスタ60〜
63とpMOSトランジスタ65への入力信号であり、
In2はnMOSトランジスタ70〜73とnMOSトラ
ンジスタ75の入力信号である。In1とIn2は互いに背反
とする。C61〜C63、C71〜C73は、それぞ
れ、pMOSトランジスタ60〜63、nMOSトラン
ジスタ70〜73のオン/オフを制御する制御信号(図
5における制御信号Caに相当)である。81〜83は
NAND回路、84〜86はAND回路、87、88は
インバータである。
【0034】受信信号を整合終端するために、第一の実
施例と同様にC61〜C63、C71〜C73の電位を
適当な値に設定し、レファレンス出力回路52aの等価
抵抗(以降Rdv1とする)と終端抵抗7aの合成抵抗値
を伝送線路4の特性インピーダンスと一致させる。
【0035】自出力信号を差動入力回路57aの入力で
キャンセルするために、pMOSトランジスタ65とn
MOSトランジスタ75の等価抵抗(以降R2とする)
と、pMOSトランジスタ66とnMOSトランジスタ
76の等価抵抗(以降R3とする)の比を3対1に設計
する。R2とR3もRDv1と同様にその抵抗値を制御す
ることも可能である。また、LSI内に作り込んだ抵抗
を用いることもできる。pMOSトランジスタ60〜6
3、65、および66のソース端子に接続する電源Vdd
は、消費電力を削減するため、第一の実施例と同様にV
ddよりも電位を下げたVddqとしても良い。レファレン
ス出力回路52aは、第一の実施例と同様に、出力回路
51aと回路構成を同じとし、トランジスタのサイズと
負荷を適切に選択する。
【0036】以上のように設計した回路の各端子間での
電位の関係は表2の通りになり、入出力回路2a、2b
はそれぞれ相手の出力する信号を受信できることがわか
る。ここで、Inaは、出力回路51a、レファレンス出
力回路52aの入力、Ina+は、差動入力回路50aの入
力端子56aの入力、Ina-は、差動入力回路50aの入
力端子57aの入力、Outaは、差動入力回路10aの出
力端子18aの出力を示している。同様に、 Inbは、出
力回路51b、レファレンス出力回路52bの入力、In
b+は、差動入力回路50bの入力端子16bの入力、In
b-は、差動入力回路50bの入力端子17bの入力、Ou
tbは、差動入力回路10bの出力端子18bの出力を示
している。以下、図5における各端子の電位を表すのに
これらの記号を用いて説明を行う。
【0037】
【表2】
【0038】差動入力回路50aの入力振幅((Ina+) -
(Ina-))は,±Vdd/8であり,Vdd=3.3Vの場合±412.5m
Vとなる。本実施例においても,第一の実施例と同様に
十分な振幅を得ることができる。
【0039】図7は、図5に示す回路の動作を説明する
ためのタイムチャートである。伝送線路4の信号伝搬遅
延時間はTdである。
【0040】Inaが0からVddになると、Ina-、Ina+が
それぞれ3Vdd/8から5Vdd/8、Vdd/4からVdd
/2に変化する。このときの((Ina+) − (Ina-))は−
Vdd/8のままであり、Outaの変化はない。Ina+とIna-
が同時に変化する場合には両者の電位差((Ina+) − (I
na-))は−Vdd/8が保たれるが、例えばIna+の変化が
Ina-の変化より早い場合には、((Ina+) − (Ina-))が
一時的にプラスとなり、Outaが上昇しノイズが生じる。
このノイズを避けるために入力端子55aから56aま
での経路の伝搬遅延時間と、入力端子55aから入力端
子57aまでの経路の伝搬遅延時間をある程度揃える必
要がある。伝搬遅延時間の調整は、たとえば、出力回路
50aの出力端子58aと入力端子57aの間に小容量
の静電容量を付加することにより行う。
【0041】一方、Inb+はIna+が変化してからTdだけ
遅れてVdd/4からVdd/2に変化する。Inb-は変化し
ないため、((Inb+) − (Inb-))は−Vdd/8からVdd
/8に、Outbは0からVddに変化し、入出力回路2bは
入出力回路2aの出力信号を正しく受信できる。
【0042】次にInbが0からVddになると、Inb-、Inb
+がそれぞれ3Vdd/8から5Vdd/8、Vdd/2から
3Vdd/4に変化する。このときのInb-とInb+の電位差
((Inb+) − (Inb-))はVdd/8のままであり、Outbの
変化はない。一方、Ina+はInb+が変化してからからTd
だけ遅れてVdd/2から3Vdd/4に変化する。Ina-は
変化しないため、((Ina+) − (Ina-))は−Vdd/8か
らVdd/8に、Outaは0からVddに変化し、入出力回路
2aは入出力回路2bの出力信号を正しく受信できる。
Ina、InbがVddから0に変化する場合も同様に相手入出
力回路の出力を正しく受信できる。
【0043】図8は、本発明に係る同時双方向伝送回路
の第3の実施の形態を示すブロック図である。
【0044】図8において、100a,100bは入出
力回路、103は入出力回路100aと入出力回路10
0bを接続する伝送線路、105a,105bは終端抵
抗である。入出力回路100a,100bはそれぞれ、
終端回路120a,120b、出力回路130a,13
0b、バイアス回路140a,140b、差動入力回路
150a,150bを有する。また、160a,160
bは、それぞれ入出力回路100a,100bと伝送線
路103との接続点である。図中、Ca、Cbは、終端
回路120a,120bのインピーダンスを制御するた
めの制御信号を示している。本実施の形態において、終
端抵抗105aは、入出力回路100aと伝送線路10
3の接続点160aと電源Vddの間に接続される。ま
た、終端抵抗105bは、入出力回路100bと伝送線
路103の接続点160bと接地との間に接続される。
以後、主に入出力回路100aについてその構成を詳細
に説明するが、入出力回路100bについても同様であ
る。
【0045】入出力回路100aは、上述の通り、終端
回路120a、出力回路130a、バイアス回路140
a、差動入力回路150aからなる。出力回路130a
には、終端回路120aの一方の端子が接続され、終端
回路120aの他方の端子は、接続点160aを介して
伝送線路103に接続する。また、出力回路130aの
出力は、バイアス回路140aの一方の端子にも接続さ
れる。差動入力回路150aの一方の入力端子には、接
続点160aに現れる信号(Ina+)が入力され、他方の
端子には、バイアス回路140aの他方の端子から得ら
れる信号(Ina-)が入力される。これにより、差動入力
回路150aの一方の入力には終端回路120aを介し
て出力される出力回路130aの自出力信号と入出力回
路100bから伝送線路103を通して伝えられた受信
信号の合成信号が与えられ、他方の入力には、バイアス
回路140aにより分圧された出力回路130aからの
自出力信号が与えられる。
【0046】伝送線路103に対してインピーダンス整
合を取るために、終端回路120aのインピーダンスα
R(α>1)と終端抵抗105aの抵抗値βR(β>
1)との合成インピーダンスを伝送線路103の特性イ
ンピーダンスRと一致させた。本実施の形態において
は、伝送線路103の特性インピーダンスRを50Ωに
選び、α=2,β=2として設定している。このため
に、終端回路120aのインピーダンスを制御信号Ca
を調整して100Ωに設定し、終端抵抗105aのイン
ピーダンスを100Ωとする。出力回路130aの出力
インピーダンスは、その影響を押さえるためαRに比べ
十分に小さくする。また、バイアス回路140aの分圧
比は、(2α−1)対1に設定する。これにより、バイ
アス回路140a出力の分圧信号が、伝送線路103上
での出力回路130aからの自出力信号分と一致する。
この結果、差動入力回路150aにおいて自出力信号分
が打ち消され、その出力Outaとして入出力回路10
0bからの受信信号を取り出すことができる。先に述べ
たとおり、本実施の形態においてはα=2としているの
で、バイアス回路140aにおける分圧比は3対1とな
る。
【0047】図9は、終端回路120aとバイアス回路
140aをMOSトランジスタを用いて構成した場合の
入出力回路の構成例を示す構成図である。
【0048】図9において、121,122は、それぞ
れ終端回路120aを構成するnMOSトランジスタお
よびpMOSトランジスタである。両トランジスタ12
1,122のソース端子を出力回路130aの出力端子
に接続し、ドレイン端子を接続点160aに接続する。
Cna,CpaはそれぞれMOSトランジスタ121,
122のインピーダンスを制御するための制御信号であ
り、図8における制御信号Caに相当する信号である。
制御信号Cnaは、nMOSトランジスタ121のゲー
ト端子に、制御信号Cpaは、pMOSトランジスタ1
22のゲート端子にそれぞれ与えられる。終端回路12
0aのインピーダンスは、MOSトランジスタ121,
122の合成インピーダンスとなる。本実施の形態では
この合成インピーダンスが100Ωとなるように制御信
号Cnp,Cpaの電位を設定する。制御信号Cna,
Cpaの設定は、これまでに説明した他の実施の形態に
おける制御信号と同様に行うことができる。なお、製造
ばらつき等の影響が大きくない場合は、制御信号Cna
の電位を電源電圧Vddに、制御信号Cpaの電位を接地
電位に固定することが可能である。
【0049】次に、141,143はバイアス回路14
0aを構成するnMOSトランジスタ、142,144
はバイアス回路140aを構成するpMOSトランジス
タである。nMOSトランジスタ141およびpMOS
トランジスタ142のソース端子を出力回路130aの
出力端子に接続し、両トランジスタのドレイン端子を差
動入力回路150aの入力端子に接続する。更に、nM
OSトランジスタ141のゲート端子はVddに、pM
OSトランジスタ142のゲート端子は接地電位に接続
する。また、nMOSトランジスタ143およびpMO
Sトランジスタ144のドレイン端子は、差動入力回路
150aの入力端子に接続する。nMOSトランジスタ
143のゲート端子、およびpMOSトランジスタ14
4のソース端子は、電源Vddに接続し、nMOSトラ
ンジスタ143のソース端子、およびpMOSトランジ
スタ144のゲート端子は、接地電位に接続する。更
に、nMOSトランジスタ143とpMOSトランジス
タ144のインピーダンスが略等しくなるように両トラ
ンジスタのサイズを設定する。上述したように、バイア
ス回路140aによる分圧比を3対1とするために、M
OSトランジスタ141と142の合成インピーダンス
とトランジスタ143と144の合成インピーダンスの
比は3対1になるように設定する。
【0050】出力回路130aへの入力信号をIna、接
続点160aから差動入力回路150aの一方の入力端
子に与えられる信号をIna+、バイアス回路140aを介
して差動入力回路150aの他方の入力端子に与えられ
る信号をIna-、差動入力回路150aの出力信号をOuta
とすると、各信号の電位は、第2の実施の形態と同様に
表2で表される。また、本実施の形態における動作につ
いても、図7に示す第2の実施の形態と同様に説明する
ことができる。
【0051】なお、本実施の形態では、出力回路130
aの出力インピーダンスが終端回路120aのインピー
ダンスに比べ十分小さい場合について説明したが、出力
回路130aの出力インピーダンスが終端回路120a
のインピーダンスに対して無視できない場合は、これら
両者の和をαRとして考える。このときには、出力回路
130aの出力インピーダンスおよびMOSトランジス
タ141,142の合成インピーダンスの和と、MOS
トランジスタ143,144の合成インピーダンスとの
比を3対1(2α−1対1)に設定する。
【0052】図10は、終端回路の他の構成例を示す部
分回路構成図である。
【0053】図10において、123,125はnMO
Sトランジスタ、124,126はpMOSトランジス
タ、Cna,Cpaは、トランジスタ125,126の導
通/非導通を制御する制御信号である。トランジスタ1
25,126は、トランジスタ123,124に並列に
接続される。トランジスタ123,124のゲート端子
は、それぞれ電源端子Vdd、接地端子に接続する。トラ
ンジスタ123,124のインピーダンスが所望の値よ
り大きい場合、制御信号CnaをVddに、Cpaを接地電
位に設定し、終端回路のインピーダンスを下げる。この
ように、トランジスタの数を増やすことで、より精密な
抵抗値の制御が可能になる。
【0054】図11は、終端抵抗の他の接続例を示すブ
ロック図である。
【0055】図11において、107a,107bは、
それぞれ終端抵抗105a,105bを伝送線路103
に接続する伝送線路である。終端抵抗105a,105
bを伝送線路103に接続する場合、それらの間に数セ
ンチメートル以上の長さの配線が必要になる場合があ
る。この場合には、終端抵抗105a,105bを必要
な長さの伝送線路107a,107bを介して伝送線路
103に接続する。伝送線路107a,107bの特性
インピーダンスは、終端抵抗105a,105bのイン
ピーダンスにそれぞれ等しく設定し、伝送線路が挿入さ
れたことによる影響がないようにする。
【0056】図12は、終端抵抗のさらに他の接続例を
示すブロック図である。ここでは、伝送線路と入出力回
路の接続点にそれぞれ2つの終端抵抗を接続している。
2つの終端抵抗のうち一方は、接続点と電源Vddの間
に、他方は接続点と接地電位の間に接続される。
【0057】図12において、106a,106a’
は、伝送線路103と入出力回路100aの接続点に設
けられる終端抵抗,106b,106b’は伝送線路1
03と入出力回路100bの接続点に設けられる終端抵
抗、108a,108a’,108b,108b’はそ
れぞれ各終端抵抗を接続点と接続するための伝送線路で
ある。図12に示す構成では、各終端抵抗のインピーダ
ンスは、図8、9に示す回路における終端抵抗の2倍
(2βR)に設定する。各伝送線路108a,108
a’,108b,108b’の特性インピーダンスも同
様に2βRに設定する。これらの各終端抵抗106a,
106a’,106b,106b’および各伝送線路1
08a,108a’,108b,108b’は、入出力
回路の外部に配置される。このような終端方法におい
て、伝送線路103は、インピーダンス整合され、伝送
線路103上の信号レベルは、図8、9に示す回路と変
わらない。なお、各終端抵抗を接続点に接近して配置す
ることができる場合には、上記各伝送線路を省略するこ
とが可能である。
【0058】図13は、本発明に係る同時双方向伝送回
路の第4の実施の形態を示すブロック図である。なお、
図において、入出力回路200bについては、その回路
構成を特に図示していないが、他の実施の形態と同様に
入出力回路200aと同じ構成を有するものとする。
【0059】本実施の形態では、電源Vdd、接地電位の
他に、第3の電源としてVttを追加している。終端抵抗
は入出力回路200a側(終端抵抗205a)、入出力
回路200b側(終端抵抗205b)共に、入出力回路
と伝送線路203の接続点と電源Vttの間に接続され
る。終端抵抗205a,205bの抵抗値は、第3の実
施の形態と同様βR(β>1,Rは伝送線路203の特
性インピーダンス)である。また、バイアス回路を構成
するMOSトランジスタのうち、nMOSトランジスタ
143,pMOSトランジスタ144に代えて、ドレイ
ン端子を電源Vttに、ソース端子を差動入力回路150
aの他方の入力に接続したnMOSトランジスタ243
とpMOSトランジスタ244が設けられる。nMOS
トランジスタ243のゲート端子は、電源Vddに、pM
OSトランジスタ244のゲート端子は接地電位に接続
される。入出力回路のその他の部分については、第3の
実施の形態と同様であり、図13においてもそれら他の
部分については、図9における参照符号と同一の参照符
号が付されている。なお、電源Vttの電圧値はVdd/2
に設定される。この場合、回路の動作、回路各部の信号
レベルは、第3の実施の形態と同じである。なお、終端
抵抗205a,205bと接続点160a,160bと
の間は、第3の実施の形態において説明したのと同様に
して、それぞれ別の伝送線路を介して接続することが可
能である。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば,同時双方向伝送回路に
おいて,LSIの電源電圧が低電源電圧化された場合でも
高速な信号伝送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る同時双方向伝
送回路のブロック図である。
【図2】入出力回路の詳細構成を説明するための回路構
成図である。
【図3】差動入力回路の入力端子のノイズ波形を示す信
号波形図である。
【図4】入出力回路の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る同時双方向伝
送回路のブロック図である。
【図6】第2の実施の形態における入出力回路の構成を
説明するための回路構成図である。
【図7】入出力回路の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る同時双方向伝
送回路のブロック図である。
【図9】第3の実施の形態における入出力回路の構成を
説明するための回路構成図である。
【図10】終端回路の他の構成例を示す部分回路構成図
である。
【図11】終端抵抗の他の接続例を示すブロック図であ
る。
【図12】終端抵抗の他の接続例を示すブロック図であ
る。
【図13】本発明に係る同時双方向伝送回路の第4の実
施の形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a、1b、2a、2b、100a、100b … 入
出力回路 3,4,103 … 伝送線路 7a、7b、105a、105b … 終端抵抗 11a、11b、51a、51b、130a、130b
… 出力回路 12a、12b、52a、52b … レファレンス出
力回路 14a、14b、54a、54b、140a、140b
… バイアス回路 10a、10b、50a、50b、150a、150b
… 差動入力回路 120a、120b … 終端回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山際 明 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 武隈 俊次 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 高橋 敏郎 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 會田 辰洋 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】他の半導体集積回路(以下、LSIと呼ぶ)と
    伝送線路を介して同時双方向伝送を行うLSIにおいて、 上記LSIは、伝送線路に接続された入出力回路を有し、 上記入出力回路は、LSI内の論理出力信号を受けると
    ともに該論理出力信号に応じた出力信号を伝送線路へ送
    出する出力回路と、上記伝送線路に発生する自出力信号
    と相手から伝送線路へ出力され受信すべき受信信号との
    混合信号と上記論理出力信号を受け、その混合信号から
    該論理出力信号を排除することにより相手側から送られ
    た受信信号を抽出する入力回路とを有し、 上記出力回路は、上記出力信号を伝送線路へ送出するた
    めの出力端に接続された出力抵抗と、上記伝送線路の特
    性インピーダンスと整合するように該出力抵抗を制御す
    る手段とを有し、 上記入力回路は、上記論理出力信号を受けるリファレン
    ス回路とバイアス回路とからなり、該リファレンス回路
    の内部抵抗と該バイアス回路とにより上記論理出力信号
    から概ね1対1に分圧して分圧信号を生成する分圧回路
    と、上記混合信号から該分圧信号を差し引いて受信信号
    を抽出する差動入力回路とを備え、 上記バイアス回路には、MOSトランジスタで構成した合
    成インピーダンスを用い、 上記MOSトランジスタのそれぞれのゲート端子には、上
    記論理信号の振幅を形成する第一の電源の電圧、第二の
    電源の電圧のいずれかが供給されることを特徴とするLS
    I。
  2. 【請求項2】第一の半導体集積回路と第二の半導体集積
    回路(以下、LSIと呼ぶ)との間を接続する伝送線路を介
    して,LSI間で同時に信号の送受信を行う同時双方向伝
    送回路において,該第一のLSIに含まれる第一の入出力
    回路と,該第二のLSIに含まれる第二の入出力回路と,
    該入出力回路の相互間を接続する伝送線路からなり,そ
    れぞれの入出力回路は,LSI内の論理出力信号を受け
    るとともに該論理出力信号に応じた出力信号を伝送線路
    へ送出する出力回路と、上記伝送線路に発生する自出力
    信号と相手から伝送線路へ出力され受信すべき受信信号
    との混合信号と上記論理出力信号を受け、その混合信号
    から該論理出力信号を排除することにより相手側から送
    られた受信信号を抽出する入力回路とを有し、 上記出力回路は、上記出力信号を伝送線路へ送出するた
    めの出力端に接続された出力抵抗と、上記伝送線路の特
    性インピーダンスと整合するように該出力抵抗を制御す
    る手段とを有し,上記入力回路は,上記論理出力信号を
    受けるリファレンス出力回路とバイアス回路とからな
    り、該リファレンス出力回路の内部抵抗と該バイアス回
    路とにより上記論理出力信号から概ね1対1に分圧して
    分圧信号を生成する分圧回路と,上記混合信号から該分
    圧信号を差し引いて受信信号を抽出する差動入力回路と
    を備え,上記バイアス回路には、MOSトランジスタで構
    成した合成インピーダンスを用い、 上記MOSトランジスタのそれぞれのゲート端子には、上
    記論理信号の振幅を形成する第一の電源の電圧、第二の
    電源の電圧のいずれかが供給されることを特徴とする同
    時双方向伝送回路。
  3. 【請求項3】上記差動入力回路は,上記第一あるいは第
    二の入出力回路と上記伝送線路との接続点における信号
    が入力される第一の入力端子と,上記分圧信号が入力さ
    れる第二の入力端子とを有し,上記出力信号を受けるレ
    ファレンス出力回路は,ソース端子を上記差動入力回路
    の第二の入力端子に接続するとともにドレイン端子を第
    三の電源に接続した第一のnMOSトランジスタと,ソース
    端子を第二の電源に接続するとともにドレイン端子を上
    記差動入力回路の第二の入力端子に接続した第二のnMOS
    トランジスタとからなり,それぞれのゲート端子に与え
    る信号のハイレベルが第一の電源の電位,ローレベルが
    第二の電源の電位であり,上記バイアス回路は,ソース
    端子を上記差動入力回路の第二の入力端子に接続し、ド
    レイン端子を第三の電源に接続し,ゲート端子を第一の
    電源に接続した第三のnMOSトランジスタと,ソース端子
    を第二の電源に接続し,ドレイン端子を上記差動入力回
    路の第二の入力端子に接続し,ゲート端子を第一の電源
    に接続した第四のnMOSトランジスタとからなり,第一お
    よび第二のnMOSトランジスタで構成される合成インピー
    ダンスと第三および第四のnMOSトランジスタで構成され
    る合成インピーダンスとで分圧回路を形成することを特
    徴とする第2の請求項に記載の同時双方向伝送回路。
  4. 【請求項4】上記第三の電源の電位は,上記第一の電源
    の電位からnMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧
    を差し引いた電位より低いことを特長とする第3の請求
    項に記載の同時双方向伝送回路。
  5. 【請求項5】第一の半導体集積回路と第二の半導体集積
    回路(以下、LSIと呼ぶ)との間を接続する伝送線路を介
    して,LSI間で同時に信号の送受信を行う同時双方向伝
    送回路において,該第一のLSIに含まれる第一の入出力
    回路と該第二のLSIに含まれる第二の入出力回路と、該
    入出力回路の相互間を接続する伝送線路とから成り、第
    一の入出力回路と伝送線路の接続点(以下第一の接続点
    という)と第一の電源の間に第一の抵抗を接続し、該第
    一の抵抗を第一のLSIの外に配置するとともに,第二の
    入出力回路と伝送線路の接続点(以下第二の接続点とい
    う)と第二の電源の間に第二の抵抗を接続し、該第二の
    抵抗を第二のLSIの外に配置し,それぞれの入出力回路
    は,LSI内の論理出力信号を受けるとともに該論理出
    力信号に応じた出力信号を伝送線路へ送出する出力回路
    と、上記伝送線路に発生する自出力信号と相手から伝送
    線路へ出力され受信すべき受信信号との混合信号と上記
    論理出力信号を受け、その混合信号から該論理出力信号
    を排除することにより相手側から送られた受信信号を抽
    出する入力回路とを有し、 上記出力回路は、上記出力信号を伝送線路へ送出するた
    めの出力端に接続された出力抵抗と、上記伝送線路の特
    性インピーダンスと整合するように該出力抵抗を制御す
    る手段とを有し,上記入力回路は,上記論理信号を受け
    るリファレンス出力回路とバイアス回路とから成り、該
    リファレンス出力回路の内部抵抗と該バイアス回路とに
    より、上記論理出力信号を概ね(2αー1)対1(ただ
    し、α>1)に分圧して分圧信号を生成する分圧回路
    と,上記混合信号から該分圧信号を差し引いて受信信号
    を抽出する差動入力回路とを備え,上記バイアス回路に
    は、MOSトランジスタで構成した合成インピーダンスを
    用い、 上記MOSトランジスタのそれぞれのゲート端子には、上
    記論理信号の振幅を形成する第1の電源電圧、第二の電
    源電圧のいずれかが供給されることを特徴とする同時双
    方向伝送回路。
  6. 【請求項6】上記分圧比が概ね3対1であることを特徴
    とする請求項5に記載の同時双方向伝送回路。
  7. 【請求項7】上記差動入力回路は,上記第一あるいは第
    二の入出力回路と上記伝送線路との接続点における信号
    が入力される第一の入力端子と,上記分圧信号が入力さ
    れる第二の入力端子とを有し,上記出力信号を受けるレ
    ファレンス出力回路は,ドレイン端子を上記差動入力回
    路の第二の入力端子に接続するとともにソース端子を第
    一の電源に接続した第五のpMOSトランジスタと,ソース
    端子を第二の電源に接続するとともにドレイン端子を上
    記差動入力回路の第二の入力端子に接続した第二のnMOS
    トランジスタとからなり,それぞれのゲート端子に与え
    る信号のハイレベルが第一の電源の電位,ローレベルが
    第二の電源の電位であり,上記バイアス回路は,ドレイ
    ン端子を上記差動入力回路の第二の入力端子に接続し、
    ソース端子を第一の電源に接続し,ゲート端子を第二の
    電源に接続した第六のpMOSトランジスタと,ソース端子
    を第二の電源に接続し,ドレイン端子を上記差動入力回
    路の第二の入力端子に接続し,ゲート端子を第一の電源
    に接続した第四のnMOSトランジスタとからなり,第五の
    pMOSトランジスタおよび第二のnMOSトランジスタで構成
    される合成インピーダンスと第六のpMOSトランジスタお
    よび第四のnMOSトランジスタで構成される合成インピー
    ダンスとで分圧回路を形成することを特徴とする第5の
    請求項に記載の同時双方向伝送回路。
  8. 【請求項8】第一の半導体集積回路と第二の半導体集積
    回路(以下、LSIと呼ぶ)との間を接続する伝送線路を介
    して,LSI間で同時に信号の送受信を行う同時双方向伝
    送回路において,該第一のLSIに含まれる第一の入出力
    回路と該第二のLSIに含まれる第二の入出力回路と、該
    入出力回路の相互間を接続する伝送線路とから成り、第
    一の入出力回路と伝送線路の接続点(以下第一の接続点
    という)と第一の電源の間に第一の抵抗を接続し、該第
    一の抵抗を第一のLSIの外に配置するとともに,第二の
    入出力回路と伝送線路の接続点(以下第二の接続点とい
    う)と第二の電源の間に第二の抵抗を接続し、該第二の
    抵抗を第二のLSIの外に配置し,それぞれの入出力回路
    は,LSI内の論理出力信号を受けるとともに該論理出
    力信号に応じた出力信号をトランスファゲートを経由し
    伝送線路へ送出する出力回路と、上記伝送線路に発生す
    る自出力信号と相手から伝送線路へ出力され受信すべき
    受信信号との混合信号と、上記出力信号を第二の出力抵
    抗を経由した信号を受け、該混合信号から該論理出力信
    号を排除することにより相手側から送られた受信信号を
    抽出する入力回路を有し、上記入力回路は,上記論理出
    力信号から概ね(2αー1)対1(ただし、α>1)の
    分圧比の分圧信号を生成する分圧回路と,上記混合信号
    から該分圧信号を差し引いて受信信号を抽出する差動入
    力回路とを備え,上記分圧回路は、MOSトランジスタの
    なす合成インピーダンスを用いて分圧回路を形成し、該
    MOSトランジスタのゲート端子には、上記論理出力信号
    の振幅を形成する第一の電源の電圧、第二の電源の電圧
    のいずれかが供給されることを特徴とする同時双方向伝
    送回路。
JP33338196A 1995-12-25 1996-12-13 同時双方向伝送回路 Pending JPH09238095A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33338196A JPH09238095A (ja) 1995-12-25 1996-12-13 同時双方向伝送回路

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-336564 1995-12-25
JP33656495 1995-12-25
JP33338196A JPH09238095A (ja) 1995-12-25 1996-12-13 同時双方向伝送回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09238095A true JPH09238095A (ja) 1997-09-09

Family

ID=26574492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33338196A Pending JPH09238095A (ja) 1995-12-25 1996-12-13 同時双方向伝送回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09238095A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100356074B1 (ko) * 1996-09-19 2003-03-15 오끼 덴끼 고오교 가부시끼가이샤 저 소비전력으로 2진 논리신호를 전송하는 인터페이스 회로 및 방법
KR100376393B1 (ko) * 1999-04-21 2003-03-17 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 신호 송ㆍ수신 장치 및 그 방법
JP2008199094A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Smk Corp 電源線通信システム
JP2009260919A (ja) * 2008-03-17 2009-11-05 Nippon Soken Inc 受信装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100356074B1 (ko) * 1996-09-19 2003-03-15 오끼 덴끼 고오교 가부시끼가이샤 저 소비전력으로 2진 논리신호를 전송하는 인터페이스 회로 및 방법
KR100376393B1 (ko) * 1999-04-21 2003-03-17 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 신호 송ㆍ수신 장치 및 그 방법
JP2008199094A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Smk Corp 電源線通信システム
JP2009260919A (ja) * 2008-03-17 2009-11-05 Nippon Soken Inc 受信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5872471A (en) Simultaneous bidirectional transmission circuit
US7940086B2 (en) Interface circuit that can switch between single-ended transmission and differential transmission
US6424170B1 (en) Apparatus and method for linear on-die termination in an open drain bus architecture system
US5371424A (en) Transmitter/receiver circuit and method therefor
US7504863B2 (en) Half-duplex communication system, low-voltage differential signaling transceiver of the system and pre-driver of the transceiver
US5977819A (en) CMOS gigabit serial link differential transmitter and receiver
JP3189546B2 (ja) 送受信回路
JPH07264042A (ja) 高速インタフェース回路
JPH04345317A (ja) ドライバ回路、低ノイズドライバ回路及び低ノイズ低電圧スイングドライバ・レシーバ回路
US7598779B1 (en) Dual-mode LVDS/CML transmitter methods and apparatus
US6987412B2 (en) Sense amplifying latch with low swing feedback
US6278312B1 (en) Method and apparatus for generating a reference voltage signal derived from complementary signals
US6489809B2 (en) Circuit for receiving and driving a clock-signal
EP1014584B1 (en) Data transmitter
US7276939B2 (en) Semiconductor integrated circuit
US6670828B2 (en) Programmable termination for CML I/O
US6504405B1 (en) Differential amplifier with selectable hysteresis and buffered filter
US6509765B1 (en) Selectable resistor and/or driver for an integrated circuit with a linear resistance
US7180333B2 (en) Current mode logic driver that employs a level shifting mechanism
JPH09238095A (ja) 同時双方向伝送回路
EP0980144B1 (en) Transceiver driver with programmable edge rate control independent of fabrication process, supply voltage and temperature
US20060119380A1 (en) Integrated circuit input/output signal termination with reduced power dissipation
US6275082B1 (en) Receiver with switched current feedback for controlled hysteresis
JP2004241930A (ja) 出力回路
US5633602A (en) Low voltage CMOS to low voltage PECL converter