JPH09233748A - 回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置 - Google Patents
回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置Info
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- JPH09233748A JPH09233748A JP8035979A JP3597996A JPH09233748A JP H09233748 A JPH09233748 A JP H09233748A JP 8035979 A JP8035979 A JP 8035979A JP 3597996 A JP3597996 A JP 3597996A JP H09233748 A JPH09233748 A JP H09233748A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】磁石の偏心を防止しかつロータセンタの熱膨張
を吸収して磁石の破損を防止する。 【解決手段】ロータセンタ2bの外周に軸方向に延びる
円周方向の3個以上の溝11を形成する。この溝11に
溝から突出する弾性体12を配置し、弾性体12の外側
で円筒状の磁石5の内周を弾性支持させる。溝11をダ
ブテール形とし、弾性体12を軸方向に波うつ弾性板と
し、弾性体12の谷部12aを溝11に嵌め込み、弾性
体12の山部12bを磁石5の内周に当接させる。溝1
1に嵌め込まれる谷部12aは円周方向に突出する。ロ
ータセンタ2bと磁石5の間に接着剤4を施し、磁石5
の外周にバインディング6を施す。弾性体12は、磁石
5の偏心を防止しかつロータセンタ2bの熱膨張を吸収
する。
を吸収して磁石の破損を防止する。 【解決手段】ロータセンタ2bの外周に軸方向に延びる
円周方向の3個以上の溝11を形成する。この溝11に
溝から突出する弾性体12を配置し、弾性体12の外側
で円筒状の磁石5の内周を弾性支持させる。溝11をダ
ブテール形とし、弾性体12を軸方向に波うつ弾性板と
し、弾性体12の谷部12aを溝11に嵌め込み、弾性
体12の山部12bを磁石5の内周に当接させる。溝1
1に嵌め込まれる谷部12aは円周方向に突出する。ロ
ータセンタ2bと磁石5の間に接着剤4を施し、磁石5
の外周にバインディング6を施す。弾性体12は、磁石
5の偏心を防止しかつロータセンタ2bの熱膨張を吸収
する。
Description
【発明の属する技術分野】この発明は、回転電機のロー
タセンタと磁石との取付装置及び固定子鉄心とフレーム
との取付装置に関する。
タセンタと磁石との取付装置及び固定子鉄心とフレーム
との取付装置に関する。
【従来の技術】図14は従来例の磁石付回転子の正断面
図、図15は従来例の回転電機の正断面図である。図1
4において、リベット1で軸方向に結合された積層鉄心
からなるロータセンタ2aは、軸3に嵌合される。ロー
タセンタ2aの外周に接着剤4を介して円筒状の磁石5
が固着され、バインディング6が施される。図15にお
いて、軸3に嵌合される回転子2rに空隙を介して配置
される固定子鉄心7は、フレーム8に嵌合されてピン8
aで回り止めが施され、軸3はブラケット9の軸受9a
で支承される。
図、図15は従来例の回転電機の正断面図である。図1
4において、リベット1で軸方向に結合された積層鉄心
からなるロータセンタ2aは、軸3に嵌合される。ロー
タセンタ2aの外周に接着剤4を介して円筒状の磁石5
が固着され、バインディング6が施される。図15にお
いて、軸3に嵌合される回転子2rに空隙を介して配置
される固定子鉄心7は、フレーム8に嵌合されてピン8
aで回り止めが施され、軸3はブラケット9の軸受9a
で支承される。
【発明が解決しようとする課題】図14では、ロータセ
ンタ2aと磁石5との隙間が均一にならないで磁石5が
偏心したり、磁石5より熱膨張係数の大きいロータセン
タ2aの熱膨張により磁石5が破損しやすい。図15で
は、固定子鉄心7とフレーム8との微小隙間のため、電
磁振動でフレーム8が固定子鉄心7に当たって騒音を発
する。この発明の課題は、磁石付回転子においては、磁
石の偏心を防止しかつロータセンタの熱膨張を吸収して
磁石の破損を防止し、また、固定子鉄心においては、フ
レームの電磁騒音を防止することにある。
ンタ2aと磁石5との隙間が均一にならないで磁石5が
偏心したり、磁石5より熱膨張係数の大きいロータセン
タ2aの熱膨張により磁石5が破損しやすい。図15で
は、固定子鉄心7とフレーム8との微小隙間のため、電
磁振動でフレーム8が固定子鉄心7に当たって騒音を発
する。この発明の課題は、磁石付回転子においては、磁
石の偏心を防止しかつロータセンタの熱膨張を吸収して
磁石の破損を防止し、また、固定子鉄心においては、フ
レームの電磁騒音を防止することにある。
【課題を解決するための手段】この発明群の共通要件
は、磁石付回転子においても、固定子鉄心においても、
円筒鉄心とその外側の円筒体との間に弾性体を配置する
ことである。発明1の回転電機の円筒鉄心とその外側の
円筒体との取付装置は、積層鉄心からなる又は充実した
ロータセンタの外周に軸方向に延びる円周方向の3個以
上の溝を形成し、この溝に溝から突出する弾性体を配置
し、弾性体の外側で円筒状の磁石の内周を弾性支持させ
るものである。発明1の回転電機の円筒鉄心とその外側
の円筒体との取付装置によれば、円周方向の3個以上の
弾性体は、磁石の偏心を防止しかつロータセンタの熱膨
張を吸収して磁石の破損を防止する。回り止めに接着剤
を使用するか、ピンなどを使用するかは自由である。発
明2は発明1において、溝をダブテール形とし、弾性体
を軸方向に波うつ弾性板とし、弾性体の谷部を溝に嵌め
込み、弾性体の山部を磁石の内周に当接させるものであ
る。発明2によれば、弾性体は、ダブテール形の溝に嵌
め込まれて作業が簡単である。発明3の回転電機の円筒
鉄心とその外側の円筒体との取付装置は、積層鉄心から
なる固定子鉄心の外周に軸方向に延びる円周方向の3個
以上の溝を形成し、この溝に溝から突出する弾性体を配
置し、弾性体の外側で円筒状のフレームの内周を弾性支
持させるものである。発明3の回転電機の円筒鉄心とそ
の外側の円筒体との取付装置によれば、円周方向の3個
以上の弾性体は、フレームの電磁騒音を防止する。回り
止めに接着剤を使用するか、ピンなどを使用するかは自
由である。発明4の回転電機の円筒鉄心とその外側の円
筒体との取付装置は、積層鉄心からなる固定子鉄心の外
周に、軸方向と周方向とに多数の盛り上がり部を持つ筒
状体からなる弾性体を嵌合し、この弾性体の外側で円筒
状のフレームの内周を弾性支持させるものである。発明
4の回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装
置によれば、弾性体の多数の盛り上がり部は、フレーム
の電磁騒音を防止する。盛り上がり部を、軸方向に延び
る円周方向の3個以上とするか、複数の環状とするか、
軸方向と周方向とに分散させるかは自由である。回り止
めに接着剤を使用するか、ピンなどを使用するかは自由
である。発明5の回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒
体との取付装置は、積層鉄心からなるロータセンタの外
周に軸方向に延びる円周方向の3個以上の鉄心から突出
する弾性体を一体的にプレス形成し、弾性体の外側で円
筒状の磁石の内周を弾性支持させるものである。発明5
の回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置
によれば、積層鉄心からなる一体的にプレス形成される
円周方向の3個以上の弾性体は、磁石の偏心を防止しか
つロータセンタの熱膨張を吸収して磁石の破損を防止す
る。回り止めに接着剤を使用するか、ピンなどを使用す
るかは自由である。発明6の回転電機の円筒鉄心とその
外側の円筒体との取付装置は、積層鉄心からなる固定子
鉄心の外周に軸方向に延びる円周方向の3個以上の鉄心
から突出する弾性体を一体的にプレス形成し、弾性体の
外側で円筒状のフレームの内周を弾性支持させるもので
ある。発明6の回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体
との取付装置によれば、積層鉄心からなる一体的にプレ
ス形成される円周方向の3個以上の弾性体は、フレーム
の電磁騒音を防止する。回り止めに接着剤を使用する
か、ピンなどを使用するかは自由である。
は、磁石付回転子においても、固定子鉄心においても、
円筒鉄心とその外側の円筒体との間に弾性体を配置する
ことである。発明1の回転電機の円筒鉄心とその外側の
円筒体との取付装置は、積層鉄心からなる又は充実した
ロータセンタの外周に軸方向に延びる円周方向の3個以
上の溝を形成し、この溝に溝から突出する弾性体を配置
し、弾性体の外側で円筒状の磁石の内周を弾性支持させ
るものである。発明1の回転電機の円筒鉄心とその外側
の円筒体との取付装置によれば、円周方向の3個以上の
弾性体は、磁石の偏心を防止しかつロータセンタの熱膨
張を吸収して磁石の破損を防止する。回り止めに接着剤
を使用するか、ピンなどを使用するかは自由である。発
明2は発明1において、溝をダブテール形とし、弾性体
を軸方向に波うつ弾性板とし、弾性体の谷部を溝に嵌め
込み、弾性体の山部を磁石の内周に当接させるものであ
る。発明2によれば、弾性体は、ダブテール形の溝に嵌
め込まれて作業が簡単である。発明3の回転電機の円筒
鉄心とその外側の円筒体との取付装置は、積層鉄心から
なる固定子鉄心の外周に軸方向に延びる円周方向の3個
以上の溝を形成し、この溝に溝から突出する弾性体を配
置し、弾性体の外側で円筒状のフレームの内周を弾性支
持させるものである。発明3の回転電機の円筒鉄心とそ
の外側の円筒体との取付装置によれば、円周方向の3個
以上の弾性体は、フレームの電磁騒音を防止する。回り
止めに接着剤を使用するか、ピンなどを使用するかは自
由である。発明4の回転電機の円筒鉄心とその外側の円
筒体との取付装置は、積層鉄心からなる固定子鉄心の外
周に、軸方向と周方向とに多数の盛り上がり部を持つ筒
状体からなる弾性体を嵌合し、この弾性体の外側で円筒
状のフレームの内周を弾性支持させるものである。発明
4の回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装
置によれば、弾性体の多数の盛り上がり部は、フレーム
の電磁騒音を防止する。盛り上がり部を、軸方向に延び
る円周方向の3個以上とするか、複数の環状とするか、
軸方向と周方向とに分散させるかは自由である。回り止
めに接着剤を使用するか、ピンなどを使用するかは自由
である。発明5の回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒
体との取付装置は、積層鉄心からなるロータセンタの外
周に軸方向に延びる円周方向の3個以上の鉄心から突出
する弾性体を一体的にプレス形成し、弾性体の外側で円
筒状の磁石の内周を弾性支持させるものである。発明5
の回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置
によれば、積層鉄心からなる一体的にプレス形成される
円周方向の3個以上の弾性体は、磁石の偏心を防止しか
つロータセンタの熱膨張を吸収して磁石の破損を防止す
る。回り止めに接着剤を使用するか、ピンなどを使用す
るかは自由である。発明6の回転電機の円筒鉄心とその
外側の円筒体との取付装置は、積層鉄心からなる固定子
鉄心の外周に軸方向に延びる円周方向の3個以上の鉄心
から突出する弾性体を一体的にプレス形成し、弾性体の
外側で円筒状のフレームの内周を弾性支持させるもので
ある。発明6の回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体
との取付装置によれば、積層鉄心からなる一体的にプレ
ス形成される円周方向の3個以上の弾性体は、フレーム
の電磁騒音を防止する。回り止めに接着剤を使用する
か、ピンなどを使用するかは自由である。
【発明の実施の形態】図1は実施例1の回転図示側断面
図を含む回転子の要部正面図、図2は実施例2の回転図
示側断面図を含む固定子の要部正面図、図3は実施例3
の回転子の要部側断面図、図4は実施例4の固定子の要
部側断面図、図5は実施例5の回転子の要部側断面図、
図6は実施例6の固定子の要部側断面図、図7は実施例
7の固定子の要部側断面図、図8は実施例8の回転子の
要部側断面図、図9は実施例9の固定子の要部側断面
図、図10は実施例10の回転子の要部側断面図、図1
1は実施例11の固定子の要部側断面図、図12は実施
例12の回転子の要部側断面図、図13は実施例13の
固定子の要部側断面図である。従来例及び各図において
同一符号を付ける部分はおよそ同一機能を持ち説明を省
くことがある。図1の要部正面図は、回転図示側断面図
の接着剤と磁石とバインディングとを透視したものであ
る。図1に示す実施例1において、充実したロータセン
タ2b(積層鉄心からなるロータセンタでもよい)の外
周に軸方向に延びる円周方向の3個以上の溝11を形成
する。この溝11に溝から突出する弾性体12を配置
し、弾性体12の外側で円筒状の磁石5の内周を弾性支
持させる。溝11をダブテール形とし、弾性体12を軸
方向に波うつ弾性板とし、弾性体12の谷部12aを溝
11に嵌め込み、弾性体12の山部12bを磁石5の内
周に当接させる。溝11に嵌め込まれる谷部12aは円
周方向に突出する。ロータセンタ2bと磁石5の間に接
着剤4を施し、磁石5の外周にバインディング6を施
す。実施例1によれば、円周方向の3個以上の弾性体1
2は、磁石5の偏心を防止しかつロータセンタ2bの熱
膨張を吸収して磁石5の破損を防止する。そして、弾性
体12は、ダブテール形の溝11に嵌め込まれて作業が
簡単である。円周方向の3個以上の弾性体12を、多
少、多めにすると磁石5に対する弾性力が平均化され
る。バインディング6を施すかどうかは自由である(以
下、同様)。回り止めの接着剤4に代えて、図15のよ
うなピン8aなどを使用してもよい。溝11をダブテー
ル形にするのに代えて、実施例2のようにしてもよい。
図2の要部正面図は、回転図示側断面図の接着剤とフレ
ームとを透視したものである。図2に示す実施例2にお
いて、積層鉄心からなる固定子鉄心7の外周に軸方向に
延びる円周方向の3個以上の溝21を形成し、この溝2
1に溝から突出する弾性体22を配置し、弾性体22の
外側で円筒状のフレーム8の内周を弾性支持させる。弾
性体22を軸方向に波うつ弾性板とし、弾性体22の谷
部22aを溝21に嵌め込み、弾性体22の山部22b
を磁石5の内周に当接させる。谷部22aと山部22b
は円周方向に幅が同一である。回り止めのために、固定
子鉄心7とフレーム8の間にピン8aを施したり、接着
剤4を施すとよい。実施例2によれば、円周方向の3個
以上の弾性体22は、フレーム8の電磁騒音を防止す
る。円周方向の3個以上の弾性体22を、多少、多めに
するとフレーム8に対する弾性力が平均化される。回り
止めに接着剤4を使用するか、ピン8aなどを使用する
かは自由である。弾性体22を抜け止めのために溝21
に溶接してもよい。溝21を実施例1のようにダブテー
ル形にしてもよい。図3の実施例3は実施例1の変形、
図4の実施例4は実施例2の変形であり、図5の実施例
5は実施例1の変形、図6の実施例6は実施例2の変形
である。図3において、ロータセンタ2bの部分円の溝
31にゴムなどの弾性体32が突出する。図4におい
て、固定子鉄心7の部分円の溝31にゴムなどの弾性体
32が突出する。図5において、ロータセンタ2rの斜
めの溝51に金属などの斜めにした弾性体52が押し込
まれて突出する。図6において、固定子鉄心7の斜めの
溝51に金属などの斜めにした弾性体52が押し込まれ
て突出する。図7に示す実施例7において、積層鉄心か
らなる固定子鉄心7の外周に、軸方向と周方向とに多数
の盛り上がり部72aを持つ筒状体からなる弾性体72
を嵌合し、この弾性体72の外側で円筒状のフレーム8
の内周を弾性支持させる。実施例7によれば、弾性体7
2の多数の盛り上がり部72aは、フレーム7の電磁騒
音を防止する。盛り上がり部72aを、軸方向に延びる
円周方向の3個以上とするか、複数の環状とするか、軸
方向と周方向とに分散させるかは自由である。回り止め
に溶接71を使用するか、接着剤4を使用するか、ピン
などを使用するかは自由である。図8に示す実施例8に
おいて、積層鉄心からなるロータセンタ2rの外周に軸
方向に延びる円周方向の3個以上の鉄心から突出する弾
性体82を一体的にプレス形成し、弾性体82の外側で
円筒状の磁石5の内周を弾性支持させる。弾性体82は
空間を持ち向かい合う一対とされるが、片方だけでもよ
い。実施例8によれば、積層鉄心からなる一体的にプレ
ス形成される円周方向の3個以上の弾性体82は、磁石
5の偏心を防止しかつロータセンタ2rの熱膨張を吸収
して磁石5の破損を防止する。回り止めに接着剤4を使
用するか、ピンなどを使用するかは自由である。図9に
示す実施例9は実施例8を固定子鉄心7に適用したもの
である。図10の実施例10は実施例8の変形、図11
の実施例11は実施例9の変形であり、図12の実施例
12は実施例8の変形、図13の実施例13は実施例9
の変形である。図10において、積層鉄心からなるロー
タセンタ2rの弾性体102は突出する内側に空間を持
つ。図11において、固定子鉄心7の弾性体102は突
出する内側に空間を持つ。図12において、積層鉄心か
らなるロータセンタ2rの弾性体122は空間を持って
一片が突出する。図13において、固定子鉄心7の弾性
体122は空間を持って一片が突出する。
図を含む回転子の要部正面図、図2は実施例2の回転図
示側断面図を含む固定子の要部正面図、図3は実施例3
の回転子の要部側断面図、図4は実施例4の固定子の要
部側断面図、図5は実施例5の回転子の要部側断面図、
図6は実施例6の固定子の要部側断面図、図7は実施例
7の固定子の要部側断面図、図8は実施例8の回転子の
要部側断面図、図9は実施例9の固定子の要部側断面
図、図10は実施例10の回転子の要部側断面図、図1
1は実施例11の固定子の要部側断面図、図12は実施
例12の回転子の要部側断面図、図13は実施例13の
固定子の要部側断面図である。従来例及び各図において
同一符号を付ける部分はおよそ同一機能を持ち説明を省
くことがある。図1の要部正面図は、回転図示側断面図
の接着剤と磁石とバインディングとを透視したものであ
る。図1に示す実施例1において、充実したロータセン
タ2b(積層鉄心からなるロータセンタでもよい)の外
周に軸方向に延びる円周方向の3個以上の溝11を形成
する。この溝11に溝から突出する弾性体12を配置
し、弾性体12の外側で円筒状の磁石5の内周を弾性支
持させる。溝11をダブテール形とし、弾性体12を軸
方向に波うつ弾性板とし、弾性体12の谷部12aを溝
11に嵌め込み、弾性体12の山部12bを磁石5の内
周に当接させる。溝11に嵌め込まれる谷部12aは円
周方向に突出する。ロータセンタ2bと磁石5の間に接
着剤4を施し、磁石5の外周にバインディング6を施
す。実施例1によれば、円周方向の3個以上の弾性体1
2は、磁石5の偏心を防止しかつロータセンタ2bの熱
膨張を吸収して磁石5の破損を防止する。そして、弾性
体12は、ダブテール形の溝11に嵌め込まれて作業が
簡単である。円周方向の3個以上の弾性体12を、多
少、多めにすると磁石5に対する弾性力が平均化され
る。バインディング6を施すかどうかは自由である(以
下、同様)。回り止めの接着剤4に代えて、図15のよ
うなピン8aなどを使用してもよい。溝11をダブテー
ル形にするのに代えて、実施例2のようにしてもよい。
図2の要部正面図は、回転図示側断面図の接着剤とフレ
ームとを透視したものである。図2に示す実施例2にお
いて、積層鉄心からなる固定子鉄心7の外周に軸方向に
延びる円周方向の3個以上の溝21を形成し、この溝2
1に溝から突出する弾性体22を配置し、弾性体22の
外側で円筒状のフレーム8の内周を弾性支持させる。弾
性体22を軸方向に波うつ弾性板とし、弾性体22の谷
部22aを溝21に嵌め込み、弾性体22の山部22b
を磁石5の内周に当接させる。谷部22aと山部22b
は円周方向に幅が同一である。回り止めのために、固定
子鉄心7とフレーム8の間にピン8aを施したり、接着
剤4を施すとよい。実施例2によれば、円周方向の3個
以上の弾性体22は、フレーム8の電磁騒音を防止す
る。円周方向の3個以上の弾性体22を、多少、多めに
するとフレーム8に対する弾性力が平均化される。回り
止めに接着剤4を使用するか、ピン8aなどを使用する
かは自由である。弾性体22を抜け止めのために溝21
に溶接してもよい。溝21を実施例1のようにダブテー
ル形にしてもよい。図3の実施例3は実施例1の変形、
図4の実施例4は実施例2の変形であり、図5の実施例
5は実施例1の変形、図6の実施例6は実施例2の変形
である。図3において、ロータセンタ2bの部分円の溝
31にゴムなどの弾性体32が突出する。図4におい
て、固定子鉄心7の部分円の溝31にゴムなどの弾性体
32が突出する。図5において、ロータセンタ2rの斜
めの溝51に金属などの斜めにした弾性体52が押し込
まれて突出する。図6において、固定子鉄心7の斜めの
溝51に金属などの斜めにした弾性体52が押し込まれ
て突出する。図7に示す実施例7において、積層鉄心か
らなる固定子鉄心7の外周に、軸方向と周方向とに多数
の盛り上がり部72aを持つ筒状体からなる弾性体72
を嵌合し、この弾性体72の外側で円筒状のフレーム8
の内周を弾性支持させる。実施例7によれば、弾性体7
2の多数の盛り上がり部72aは、フレーム7の電磁騒
音を防止する。盛り上がり部72aを、軸方向に延びる
円周方向の3個以上とするか、複数の環状とするか、軸
方向と周方向とに分散させるかは自由である。回り止め
に溶接71を使用するか、接着剤4を使用するか、ピン
などを使用するかは自由である。図8に示す実施例8に
おいて、積層鉄心からなるロータセンタ2rの外周に軸
方向に延びる円周方向の3個以上の鉄心から突出する弾
性体82を一体的にプレス形成し、弾性体82の外側で
円筒状の磁石5の内周を弾性支持させる。弾性体82は
空間を持ち向かい合う一対とされるが、片方だけでもよ
い。実施例8によれば、積層鉄心からなる一体的にプレ
ス形成される円周方向の3個以上の弾性体82は、磁石
5の偏心を防止しかつロータセンタ2rの熱膨張を吸収
して磁石5の破損を防止する。回り止めに接着剤4を使
用するか、ピンなどを使用するかは自由である。図9に
示す実施例9は実施例8を固定子鉄心7に適用したもの
である。図10の実施例10は実施例8の変形、図11
の実施例11は実施例9の変形であり、図12の実施例
12は実施例8の変形、図13の実施例13は実施例9
の変形である。図10において、積層鉄心からなるロー
タセンタ2rの弾性体102は突出する内側に空間を持
つ。図11において、固定子鉄心7の弾性体102は突
出する内側に空間を持つ。図12において、積層鉄心か
らなるロータセンタ2rの弾性体122は空間を持って
一片が突出する。図13において、固定子鉄心7の弾性
体122は空間を持って一片が突出する。
【発明の効果】発明1の回転電機の円筒鉄心とその外側
の円筒体との取付装置によれば、円周方向の3個以上の
弾性体は、磁石の偏心を防止しかつロータセンタの熱膨
張を吸収して磁石の破損を防止するという効果がある。
発明2によれば、弾性体は、ダブテール形の溝に嵌め込
まれて作業が簡単であるという効果がある。発明3の回
転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置によ
れば、円周方向の3個以上の弾性体はフレームの電磁騒
音を防止するという効果がある。発明4の回転電機の円
筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置によれば、弾性
体の多数の盛り上がり部はフレームの電磁騒音を防止す
るという効果がある。発明5の回転電機の円筒鉄心とそ
の外側の円筒体との取付装置によれば、積層鉄心からな
る一体的にプレス形成される円周方向の3個以上の弾性
体は、磁石の偏心を防止しかつロータセンタの熱膨張を
吸収して磁石の破損を防止するという効果がある。発明
6の回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装
置によれば、積層鉄心からなる一体的にプレス形成され
る円周方向の3個以上の弾性体は、フレームの電磁騒音
を防止するという効果がある。
の円筒体との取付装置によれば、円周方向の3個以上の
弾性体は、磁石の偏心を防止しかつロータセンタの熱膨
張を吸収して磁石の破損を防止するという効果がある。
発明2によれば、弾性体は、ダブテール形の溝に嵌め込
まれて作業が簡単であるという効果がある。発明3の回
転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置によ
れば、円周方向の3個以上の弾性体はフレームの電磁騒
音を防止するという効果がある。発明4の回転電機の円
筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置によれば、弾性
体の多数の盛り上がり部はフレームの電磁騒音を防止す
るという効果がある。発明5の回転電機の円筒鉄心とそ
の外側の円筒体との取付装置によれば、積層鉄心からな
る一体的にプレス形成される円周方向の3個以上の弾性
体は、磁石の偏心を防止しかつロータセンタの熱膨張を
吸収して磁石の破損を防止するという効果がある。発明
6の回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装
置によれば、積層鉄心からなる一体的にプレス形成され
る円周方向の3個以上の弾性体は、フレームの電磁騒音
を防止するという効果がある。
【図1】実施例1の回転図示側断面図を含む回転子の要
部正面図
部正面図
【図2】実施例2の回転図示側断面図を含む固定子の要
部正面図
部正面図
【図3】実施例3の回転子の要部側断面図
【図4】実施例4の固定子の要部側断面図
【図5】実施例5の回転子の要部側断面図
【図6】実施例6の固定子の要部側断面図
【図7】実施例7の固定子の要部側断面図
【図8】実施例8の回転子の要部側断面図
【図9】実施例9の固定子の要部側断面図
【図10】実施例10の回転子の要部側断面図
【図11】実施例11の固定子の要部側断面図
【図12】実施例12の回転子の要部側断面図
【図13】実施例13の固定子の要部側断面図
【図14】従来例の磁石付回転子の正断面図
【図15】従来例の回転電機の正断面図
2r ロータセンタ 2b ロータセン
タ 4 接着剤 5 磁石 6 バインディング 7 固定子鉄心 8 フレーム 8a ピン 11 溝 12 弾性体 12a 谷部 12b 山部 21 溝 22 弾性体 22a 谷部 22b 山部 31 溝 32 弾性体 51 溝 52 弾性体 71 溶接 72 弾性体 72a 盛り上がり部 82 弾性体 102 弾性体 122 弾性体
タ 4 接着剤 5 磁石 6 バインディング 7 固定子鉄心 8 フレーム 8a ピン 11 溝 12 弾性体 12a 谷部 12b 山部 21 溝 22 弾性体 22a 谷部 22b 山部 31 溝 32 弾性体 51 溝 52 弾性体 71 溶接 72 弾性体 72a 盛り上がり部 82 弾性体 102 弾性体 122 弾性体
Claims (6)
- 【請求項1】積層鉄心からなる又は充実したロータセン
タの外周に軸方向に延びる円周方向の3個以上の溝を形
成し、この溝に溝から突出する弾性体を配置し、弾性体
の外側で円筒状の磁石の内周を弾性支持させることを特
徴とする回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取
付装置。 - 【請求項2】請求項1記載の回転電機の円筒鉄心とその
外側の円筒体との取付装置において、溝をダブテール形
とし、弾性体を軸方向に波うつ弾性板とし、弾性体の谷
部を溝に嵌め込み、弾性体の山部を磁石の内周に当接さ
せることを特徴とする回転電機の円筒鉄心とその外側の
円筒体との取付装置。 - 【請求項3】積層鉄心からなる固定子鉄心の外周に軸方
向に延びる円周方向の3個以上の溝を形成し、この溝に
溝から突出する弾性体を配置し、弾性体の外側で円筒状
のフレームの内周を弾性支持させることを特徴とする回
転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置。 - 【請求項4】積層鉄心からなる固定子鉄心の外周に、軸
方向と周方向とに多数の盛り上がり部を持つ筒状体から
なる弾性体を嵌合し、この弾性体の外側で円筒状のフレ
ームの内周を弾性支持させることを特徴とする回転電機
の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置。 - 【請求項5】積層鉄心からなるロータセンタの外周に軸
方向に延びる円周方向の3個以上の鉄心から突出する弾
性体を一体的にプレス形成し、弾性体の外側で円筒状の
磁石の内周を弾性支持させることを特徴とする回転電機
の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置。 - 【請求項6】積層鉄心からなる固定子鉄心の外周に軸方
向に延びる円周方向の3個以上の鉄心から突出する弾性
体を一体的にプレス形成し、弾性体の外側で円筒状のフ
レームの内周を弾性支持させることを特徴とする回転電
機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8035979A JPH09233748A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8035979A JPH09233748A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09233748A true JPH09233748A (ja) | 1997-09-05 |
Family
ID=12457017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8035979A Pending JPH09233748A (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 回転電機の円筒鉄心とその外側の円筒体との取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09233748A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008236862A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Yaskawa Electric Corp | ロータコアとロータおよびそれを用いた回転機 |
JP2010206882A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Mitsubishi Electric Corp | 電動機及び圧縮機及び空気調和機及び電気掃除機 |
US20130002082A1 (en) * | 2011-06-30 | 2013-01-03 | Asmo Co., Ltd. | Rotor and method for manufacturing the rotor |
KR20150104998A (ko) * | 2014-03-07 | 2015-09-16 | 한온시스템 주식회사 | 전동 압축기 |
JP2018161001A (ja) * | 2017-03-23 | 2018-10-11 | 本田技研工業株式会社 | Ipmロータおよび回転電機 |
IT201800006878A1 (it) * | 2018-07-03 | 2020-01-03 | Ivo Marra | Sistema di fissaggio magneti permanenti su rotori per motori brushless |
-
1996
- 1996-02-23 JP JP8035979A patent/JPH09233748A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US9484792B2 (en) * | 2011-06-30 | 2016-11-01 | Asmo Co., Ltd. | Rotor and method for manufacturing the rotor |
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