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JPH09230030A - 送受光装置及び受光装置 - Google Patents

送受光装置及び受光装置

Info

Publication number
JPH09230030A
JPH09230030A JP8063810A JP6381096A JPH09230030A JP H09230030 A JPH09230030 A JP H09230030A JP 8063810 A JP8063810 A JP 8063810A JP 6381096 A JP6381096 A JP 6381096A JP H09230030 A JPH09230030 A JP H09230030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
receiving
lens
transmitting
light receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8063810A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Nagarego
繁 流郷
Hidefumi Ito
秀文 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koden Electronics Co Ltd
Original Assignee
Koden Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koden Electronics Co Ltd filed Critical Koden Electronics Co Ltd
Priority to JP8063810A priority Critical patent/JPH09230030A/ja
Publication of JPH09230030A publication Critical patent/JPH09230030A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 〔課題〕 高価な駆動機構や制御機構を用いることな
く、遠方だけでなく近傍の検出能力も向上できるレーザ
送受光などの送受光装置を提供する。 〔解決手段〕 本第1の発明によれば、受光体(AP
D)と受光レンズ(R)との間に前方に向けて内径が滑
らかに拡大せしめられる筒状導光体(Q)を備えてい
る。本第2の発明によれば、受光体(APD)の受光面
は光軸から遠ざかるにつれて面積が拡大せしめられる。
本第3の発明によれば、受光レンズ(R)受光体(AP
D)との間に小径の凹レンズを前方に大径の凸レンズを
後方に配置することにより構成される組合せレンズ系を
備える。本第4の発明によれば、受光レンズ(R)と受
光体(APD)との間に、周辺部分のみがプリズムとし
て光学素子を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式の接岸速度
計を構成するレーザ送受光装置などとして利用される送
受光装置と、この送受光装置から送光部を除いた受光装
置に関するものであり、特に、近距離の検出感度を向上
させた光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ送受光ヘッドを備えた光学
式の接岸速度計が本出願人によって開発されてきてお
り、その詳細は、特公平7ー69423号公報、特公平
7ー69427号公報、特公平7ー78537号公報な
どに開示されている。このレーザ送受光ヘッドは、岸壁
に接近中の船舶にレーザ光線を照射し、船腹で反射され
て戻ってきた反射光を受光するように構成されている。
このレーザ送受光ヘッドの後段に配置される算定部は、
このレーザ送受光ヘッドによるレーザ光線の送出時点と
反射光の受光時点との差をレーザ光線が船舶まで往復す
るのに要した伝播所要時間として検出し、この検出した
伝播所要時間から船舶までの距離とその接近速度とを算
定し、表示する。
【0003】上述したようなレーザ送受光ヘッドを実現
する際の問題点は、船舶が沖合二百メートルもの遠方に
おいて接岸動作を開始し、その後このレーザ送受光ヘッ
ドが設置されている岸壁にほぼ接岸するまで、すなわち
二百mもの遠方から数十cmもの近傍に至る極めて広い
距離範囲にわたって、測定対象の船舶にレーザ光線を送
出しその反射を受光しなければならないという点であ
る。この問題点を、図を参照しながら説明する。
【0004】図6を参照すれば、発光素子であるレーザ
ダイオードLDから出力されたレーザ光線は、送光レン
ズTによる収束を受け、完全な平行光線ではなく前方に
向けて極めて僅かずつ拡大される径の光束となって船舶
などの検出対象物に向けて照射される。船舶などの検出
対象物で生じた反射ビームは、前方に向けて極めて僅か
ずつ拡大される視野を有する受光レンズRに入射して収
束を受け、受光素子であるアバランシェ・フォトダイオ
ードAPDに入射する。なお、送光レンズTと受光レン
ズRとは、それぞれの光軸をほぼ平行に保ちながら設置
されている。
【0005】図6中、斜線を付した領域は、レーザダイ
オードLDから放射されたレーザ光線が送光レンズTを
通って到達でき、かつそこで発生した反射光が受光レン
ズRを通って受光素子APDに到達できるという領域、
すなわち、接岸中の船舶の検出が可能な領域を示してい
る。このレーザ送受光ヘッドからの距離が異なる三つの
地点A、B、Cにおける放射レーザ光線の形状LLと受
光レンズRの視野RVは、それぞれ下段の正面図に例示
するようなものとなる。この正面図中斜線を付した部分
は、接岸中の船舶の検出が可能な領域を示している。こ
のように、レーザ送受光ヘッドの近傍では、船舶が検出
できなくなる。
【0006】従来、上記レーザ送受光ヘッドを用いる接
岸速度計において近傍の検出を可能とするために、図7
に示すように、近傍を計測する場合だけ受光レンズRと
送光レンズTの光軸を交差させたり、図8に示すよう
に、近傍を測定する場合だけ受光レンズRの直前にプリ
ズムPを挿入するなどの対策が講じられてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の図7や図8に示
した従来の方法では、受光レンズの光軸の傾きを変更し
たり、プリズムを光路内に挿入したりそこから抜き取っ
たりするための機構が必要になるが、そのような機構
は、無人運転の下で自動的に動作する必要がある。この
ため、電動機などを含む駆動機構や、そのような電動機
の回転角を船舶の距離に応じて制御するための制御装置
などが必要になり、レーザ送受光ヘッド、従って接岸速
度計の価格の上昇を招くという問題がある。従って、本
発明の目的は、高価な駆動機構や制御機構を用いること
なく、近傍の検出能力を向上できるレーザ送受光装置な
どの送受光装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本第
1の発明の送受光装置によれば、受光部が、受光体と受
光レンズとの間に前方に向けて内径が滑らかに拡大せし
められる筒状導光体を備えている。本第2の発明の送受
光装置によれば、受光部の受光体が光軸から遠ざかるに
つれて面積が拡大せしめられる受光面を有している。本
第3の発明の送受光装置によれば、受光部が、受光レン
ズと受光体との間に、小径の凹レンズを前方に大径の凸
レンズを後方に配置することにより構成される組合せレ
ンズを備えている。本第4の発明によれば、受光部が、
受光レンズと受光体との間に、周辺部分のみがプリズム
として機能する光学素子を備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】第1の発明の実施の形態によれ
ば、上記筒状導光体の内面が全部又は少なくとも後方の
一部が粗面を呈している。第1の発明の他の実施の形態
によれば、上記筒状導光体の内面は全部が鏡面を呈して
いる。第1の発明のさらに他の実施の形態によれば、上
記筒状導光体の前方への内径の拡大比率が前方に向けて
増加せしめられる。
【0010】
【実施例】図1は、本第1の発明の一実施例のレーザ送
受光装置のうち受光部のみの構成を示す図であり、
(A)は受光部全体の断面図、(B)は筒状導光体のみ
の拡大斜視図である。この受光部は、図6に示したよう
に、本実施例のレーザ送受光装置を構成するレーザダイ
オードと送光レンズとを備える送光部(図示省略)の上
方にこの送光部に密接して配置されている。
【0011】鏡筒Sは、便宜上その中間部分が省略され
て図示されている。この鏡筒Sの先端部には凸状の受光
レンズRが保持されると共に、その根元部分には受光素
子APDが保持されている。受光素子APDの直ぐ前方
には、筒状導光体Qが設置されると共に、さらにその前
方には、太陽光線を遮るためのフィルタFが設置されて
いる。円錐形状の筒状導光体Qは、その内径が前方に向
けて一定の比率で拡大する円錐形状を呈している。この
筒状導光体Qは、金属やガラスなどを素材として構成さ
れており、(B)の拡大斜視図に示すように、前方部分
の内面にはメッキによる鏡面mが形成されると共に、後
方部分の内面には粗面nが形成されている。
【0012】受光レンズRの中心を通過して鏡筒S内に
入射する反射光線のうち、遠方から入射するものは、点
線で示す受光レンズRの光軸上を進み、筒状導光体Qに
よる反射を受けることなく、受光素子APDに直接入射
する。これに対して、近傍から入射する反射光線は、実
線Lで例示するように、受光レンズRの光軸に対して相
当の角度をなして入射する。この反射光線Lは、筒状導
光体Qが設置されていない場合には、図中に近距離での
結像として例示したように、受光素子APDの後方かつ
光軸から離れた箇所に結像を生じさせる。実際には、こ
の近傍からの反射光線Lは、筒状導光体Qの内面で反射
を受けて受光素子APDに入射する。このように、筒状
導光体Qは、遠方からの反射光線に対しては大きな影響
を及ぼさないが、近傍からの反射光線に対しては、その
内面における反射を通してこの反射光線を受光素子に導
くという機能を有する。
【0013】筒状導光体Qの内面が、前方部分(先端部
分)から後方部分(根元部分)までの全体にわたって鏡
面を呈している場合には、図2(A)に例示するよう
に、この筒状導光体Q内に入射した反射光線は、入射角
と反射角とが等しい関係に保たれる正規反射(鏡面反
射)を繰り返しながら受光素子に到達しようとする。し
かしながら、かなりの成分は再び先端部分に戻ってしま
い、受光素子に到達できなくなる。これに対して、本実
施例のように筒状導光体Qの根元部分に粗面を形成して
おくと、図2(B)に示すように、筒状導光体Qの先端
部分の内面の鏡面で正規反射を反復しながら根元部分の
粗面に到達し、ここまで到達した反射光線はこの粗面に
よって散乱反射を受け、この散乱光のかなりの部分が受
光素子APDに到達可能となる。
【0014】このように、受光レンズと受光素子との間
に筒状導光体Qを設置し、光軸に大きな角度を成して入
射する近傍からの入射光線を受光素子まで導くことによ
り、近傍からの入射光線に対する感度を向上できる。こ
の場合、筒状導光体Qの内面を全部鏡面とするよりも、
この実施例のように、根元側には粗面を形成することに
より、近傍からの反射光線の受光素子への入射効率を高
めることができる。また、構造の簡略化の点などから、
筒状導光体Qの根元側だけに粗面を形成する代わりに、
先端側までの全面にわたって粗面を形成してもよい。
【0015】このような粗面は、所望の粒度のカーボラ
ンダムの粉末を圧縮空気に混ぜて処理対象の筒状導光体
の内面に吹き付けるサンドブラストなどによって形成で
きるし、適宜な粗面を有する薄手の素材を漏斗状に巻回
したり、筒状導光体の内面に張り付けたりすることによ
り実現することもできる。本発明者は、ボール紙を漏斗
状に巻回することより作成した全面が粗面を呈する筒状
導光体Qを受光レンズRと受光素子APDとの間の鏡筒
S内に設置した場合、近傍の入射光線に対する受光感度
が10dB程度向上することを実験的に確認した。
【0016】さらに、図2(C)に例示するように、筒
状導光体Qの内径の前方への拡大比率を前方に向けて増
加させることにより、例えば、内径を前方に向けて指数
関数的に増加させることにより、筒状導光体Qの内面を
全部鏡面とし、正規反射の反復に基づき、近傍からの反
射光線を効率良く受光素子に入射させるという構成とす
ることもできる。
【0017】図3は、本第2の発明の一実施例のレーザ
送受光装置のうち受光部のみの構成を示す図であり、
(A)は受光部全体の断面図、(B)は受光素子の受光
面の形状を拡大して示す拡大正面図である。この受光部
は、図6に示したように、本実施例のレーザ送受光装置
を構成するレーザダイオードと送光レンズとを備える送
光部(図示省略)の上方にこの送光部に密接して配置さ
れている。
【0018】鏡筒Sは、便宜上その中間部分が省略され
て図示されている。この鏡筒Sの先端部には凸状の受光
レンズRが保持されると共に、その根元部分には受光素
子APDが保持されている。受光素子APDの直ぐ前方
には、太陽光線を遮るためのフィルタFが設置されてい
る。
【0019】図3(A)において、Hは百メートル程度
の遠方からの反射光線の結像を、Jは数十センチメート
ル程度の近傍からの反射光線の結像を、それぞれ例示し
ている。さらに、Iはこれらの中間の数十メートルの位
置からの反射光線の結像を例示している。このように、
反射光線の発生位置、すなわち、図示しない送光部から
放射されたレーザ光線を反射させる船舶などの物体の位
置がこの受光部に接近するにつれて、反射光線の結像位
置が受光レンズRの焦点近傍から次第に後退してゆくと
共に、受光レンズRの光軸から次第に離れてゆく。ま
た、結像は次第に増大してゆく。
【0020】上述のように、遠方から近傍までの反射光
線を入射させるために、受光素子APDの受光面の形状
を、図3(B)の正面図に示すように、涙滴の形状に設
定される。受光素子の受光面は、光軸Oの近傍では小さ
く、光軸Oから離れるにつれて次第に増大される。な
お、この受光部の下方に設置された送光部からレーザ光
線が放射され、物体で反射された反射光線がこの受光部
に入射することが前提とっている。このため、受光レン
ズRに入射する反射光線は、この受光レンズRの光軸を
右肩上がりの向きに横切ることになり、受光面の形状は
上下に非対象となる。
【0021】アバランシェ・フォトダイオードなどの受
光素子は、その受光面の増加につれて暗電流などに起因
する雑音が増加する。従って、受光面は、検出しようと
する反射光線の入射を許容できる必要最小限の形状・寸
法に留める必要がある。受光素子の受光面の形状をこの
ような涙滴形状とすることにより、近傍で生じた反射光
線に対する受光感度を、光軸Oを中心とする円形や楕円
形にした場合に比べて大幅に向上できる。
【0022】図4は、本第3の発明の一実施例のレーザ
送受光装置のうち受光部のみの構成を示す図であり、
(A)は受光部全体の断面図、(B)は受光レンズと受
光素子との間に設置される組合せレンズ系の構成を拡大
して示す拡大斜視図である。この受光部は、図6に示し
たように、本実施例のレーザ送受光装置を構成するレー
ザダイオードと送光レンズとを備える送光部(図示省
略)の上方にこの送光部に密接して配置されている。
【0023】鏡筒Sは、便宜上その中間部分が省略され
て図示されている。この鏡筒Sの先端部には凸状の受光
レンズRが保持されると共に、その根元部分には受光素
子APDが保持されている。受光素子APDの直ぐ前方
には、太陽光線を遮るためのフィルタFが設置されてい
る。さらに、フィルタFと受光レンズRの間に、小径の
凹レンズP1を前方に大径の凸レンズP2を後方に配置
することにより構成される組合せレンズが設置されてい
る。凹レンズP1は、斜視図(B)にも示すように、レ
ンズホルダーTの上に設置されている。
【0024】遠方から到来する反射光線の成分L1は、
受光レンズRの光軸にほぼ平行に入射することから、こ
の受光レンズRの通過後はその焦点に向かって進み、そ
の全光束が凹レンズP1に入射する。凹レンズP1は、
その焦点位置が受光レンズRの焦点位置と一致するよう
に配置されている。従って、受光レンズRを通過したの
ち凹レンズP1に入射した遠方からの反射光線は、受光
レンズRの光軸と平行になるような進路の変更を受け、
凸レンズP2に入射し、これを通過したのち受光素子A
PDに入射する。
【0025】次に、近傍の物体から到来する反射光線の
うち受光レンズRの前側焦点を通過してこれに入射する
成分の光路を考察する。そのような反射光線のうち受光
レンズRの光軸に比較的大きな角度をなして入射する成
分L2は、受光レンズRを通過した後はその光軸に平行
にかつこの光軸から上方に離れて進行し、凹レンズP1
に入射することなく直接凸レンズP2に入射し、進路の
変更を受けて受光素子APDに入射する。これに対し
て、受光レンズRの光軸に小さな角度をなして入射する
成分L3は、受光レンズRの光軸に平行にかつこの光軸
から上方に近接して進行し、凹レンズP1に入射する。
凹レンズP1を通過した成分L3は、凸レンズP2に入
射して進路の変更を受けるが、受光素子APDには入射
せず、ロスになる。
【0026】上述のように、受光レンズRと受光素子A
PDとの間に組合せレンズ系を付加することにより、近
傍からの反射光線の一部を受光素子APDに入射させる
ことができる。なお、本実施例の光学系と図3の実施例
で説明した涙滴型の受光面とを組合わせることにより、
近傍の反射光線に対する受光効率を更に向上させること
もできる。また、この受光部の下方に設置された送光部
からレーザ光線が放射され、物体で反射された反射光線
がこの受光部に入射することが前提とっているため、受
光レンズRに入射する反射光線は、この受光レンズRの
光軸を右肩上がりの向きに横切ることになり、レンズホ
ルダーTの存在は、光学特性になんら影響しない。
【0027】図5は、本第4の発明の一実施例のレーザ
送受光装置のうち受光部のみの構成を示す図であり、
(A)は受光部全体の断面図、(B)は受光レンズと受
光素子との間に設置されるプリズム円盤PPを拡大して
示す拡大斜視図である。この受光部は、図6に示したよ
うに、本実施例のレーザ送受光装置を構成するレーザダ
イオードと送光レンズとを備える送光部(図示省略)の
上方にこの送光部に密接して配置されている。
【0028】鏡筒Sは、便宜上その中間部分が省略され
て図示されている。この鏡筒Sの先端部には凸状の受光
レンズRが保持されると共に、その根元部分には受光素
子APDが保持されている。受光素子APDの直ぐ前方
には、フィルタFが設置されている。さらに、フィルタ
Fと受光レンズRの間に、遮光マスクを有するプリズム
円盤PPが配置されている。
【0029】プリズム円盤PPは、図5の斜視図(B)
にも示すように、中央部分が平行平面のガラスの円盤か
ら成り、周辺部分がプリズムとなっている。このプリズ
ム円盤PPの下半分は、有意な光線が入射しないので黒
色の遮光マスクが形成されている。このプリズム円盤P
Pは、図4に示した受光部の組合せレンズと同様の機能
を果たす。
【0030】すなわち、遠方から到来する反射光線は、
受光レンズRの光軸にほぼ平行にこれに入射し、この受
光レンズRを通過した後はその焦点に向かって進み、そ
の全光束がプリズム円盤PPの中央部の平行平面のガラ
スの円盤に入射する。このため、遠方から到来する反射
光線は、このプリズム円盤PPによる進路の変更をほと
んど受けずにフィルタFを通過して受光レンズRの焦点
位置に配置された受光素子APDに入射する。
【0031】これに対して、受光レンズRを通過した近
傍からの反射光線のうちプリズム円盤PPの周辺部分に
入射した成分は、プリズム作用に基づく大きな進路の変
更を受けて受光素子APDに入射する。なお、近傍から
の反射光線のうちプリズム円盤PPの中央部分に入射し
た成分は進路の変更をほとんど受けず、ロスとなる。こ
のように、受光レンズRと受光素子APDとの間にプリ
ズム円盤PPを付加することにより、受光レンズRの周
辺部分に入射する近傍からの反射光線の一部を受光素子
APDに入射させることができる。なお、本実施例の光
学系と図3の実施例で説明した涙滴型の受光面とを組合
せることにより、近傍の反射光線に対する受光効率を更
に向上させることもできる。
【0032】また、プリズム円盤PPの中央部分を平行
平板の透明なガラスとする代わりにこの部分を除去して
中空とすることもできる。なお、この受光部の下方に設
置された送光部からレーザ光線が放射され、物体で反射
された反射光線がこの受光部に入射することが前提とっ
ているため、受光レンズRに入射する反射光線は、この
受光レンズRの光軸を右肩上がりの向きに横切ることに
なり、このため、図5の(C)にも示すような遮光マス
クMが形成されている。
【0033】以上、光学式の接岸速度計を構成するレー
ザ送受光装置を例にとって本発明の送受光装置を説明し
た。しかしながら、本発明の送受光装置は、接岸速度計
以外の各種の接近速度計、距離計、侵入警報装置など各
種の用途に応用できる。
【0034】この場合、発光素子としては半導体レーザ
の代わりに、ガスレーザや発光ダイオードなどを使用す
ることもできる。また、受光素子としてはアバランシェ
・フォトダイオードの代わりに、通常のフォトダイオー
ドなどを使用することもできる。
【0035】また、送光部と受光部とを備えた送受光装
置に本発明を適用する場合を説明した。しかしながら、
受光部の近傍の視野を拡大するという目的のもとに受光
部のみから成る監視装置などの受光専用装置に本発明を
適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1の発明の一実施例のレーザ送受光装置の
構成を示す断面図(A)と、筒状導光体Qの拡大斜視図
(B)である。
【図2】図1の筒状反射体Qに入射した光線の挙動を説
明するための概念図である。
【図3】本第2の発明の一実施例のレーザ送受光装置の
構成を示す断面図(A)と、受光素子APDの受光面の
形状を説明する拡大正面図(B)である。
【図4】本第3の発明の一実施例のレーザ送受光装置の
構成を示す断面図(A)と、組合せレンズ系の構成を示
す斜視図(B)である。
【図5】本第4の発明の一実施例のレーザ送受光装置の
構成を示す断面図(A)と、プリズム円盤PPの形状を
示す斜視図(B)と、正面図(C)である。
【図6】レーザ送受光装置を接岸速度計などに適用する
場合の問題点を説明するための概念図である。
【図7】図6で説明した問題点を解決するための従来方
法の一つを説明するための概念図である。
【図8】図6で説明した問題点を解決するための従来方
法の他の一つを説明するための概念図である。
【符号の説明】
R 受光レンズ APD 受光素子(アバランシェ・フォトダイオード) S 鏡筒 F フィルタ Q 筒状導光体 L 近傍からの入射光線(反射レーザ光線) m 鏡面 n 粗面 O 光軸

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光線を放射する発光体と送光レンズとを備
    えた送光部と、この送光部から放射された光線の物体に
    よる反射光を受光する受光レンズと受光体とを備えた受
    光部とから構成される送受光装置であって、 前記受光部は、前記受光体と前記受光レンズとの間にこ
    の受光体からこの受光レンズを見た方向(以下「前方」
    という)に内径が滑らかに拡大せしめられる筒状導光体
    を備えたことを特徴とする送受光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記筒状導光体の内面は、全部又は少なくとも後方の一
    部が粗面を呈することを特徴とする送受光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記筒状導光体の内面は、全部が鏡面を呈することを特
    徴とする送受光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記筒状導光体の内径は、前方に向けて拡大比率が増加
    せしめられることを特徴とする送受光装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のそれぞれにおいて、 前記送光部の発光体は、半導体レーザダイオードである
    ことを特徴とする送受光装置。
  6. 【請求項6】光線を放射する発光体と送光レンズとを備
    えた送光部と、この送光部から放射された光線の物体に
    よる反射光を受光する受光レンズと受光体とを備えた受
    光部とから構成される送受光装置であって、 前記受光部の受光体は、光軸から遠ざかるにつれて面積
    が拡大せしめられる受光面を有することを特徴とする送
    受光装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記受光面の面積の拡大は前記送光部から遠ざかる方向
    にのみ行われることによりこの受光面は涙滴形を呈する
    ことを特徴とする送受光装置。
  8. 【請求項8】光線を放射する発光体と送光レンズとを備
    えた送光部と、この送光部から放射された光線の物体に
    よる反射光を受光する受光レンズと受光体とを備えた受
    光部とから構成される送受光装置であって、 前記受光部は、前記受光レンズと前記受光体との間に、
    小径の凹レンズを前方に大径の凸レンズを後方に配置す
    ることにより構成される組合せレンズを備えたことを特
    徴とする送受光装置。
  9. 【請求項9】光線を放射する発光体と送光レンズとを備
    えた送光部と、この送光部から放射された光線の物体に
    よる反射光を受光する受光レンズと受光体とを備えた受
    光部とから構成される送受光装置であって、 前記受光部は、前記受光レンズと前記受光体との間に、
    周辺部分のみがプリズムとして機能する光学素子を備え
    たことを特徴とする送受光装置。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至9のそれぞれにおいて、 前記送光部の発光体は、半導体レーザダイオードである
    ことを特徴とする送受光装置。
  11. 【請求項11】受光レンズと受光体とを備えた受光装置で
    あって、 この受光装置は、前記受光体と前記受光レンズとの間に
    前方に内径が滑らかに拡大せしめられる筒状導光体を備
    えたことを特徴とする受光装置。
  12. 【請求項12】受光レンズと受光体とを受光装置であっ
    て、 前記受光体は、光軸から遠ざかるにつれて面積が拡大せ
    しめられる受光面を有することを特徴とする受光装置。
  13. 【請求項13】受光レンズと受光体とを備えた受光装置で
    あって、 この受光装置は、前記受光レンズと前記受光体との間
    に、小径の凹レンズを前方に大径の凸レンズを後方に配
    置することにより構成される組合せレンズを備えたこと
    を特徴とする受光装置。
  14. 【請求項14】受光レンズと受光体とを備えた受光装置で
    あって、 前記受光部は、前記受光レンズと前記受光体との間に、
    周辺部分のみがプリズムとして機能する光学素子を備え
    たことを特徴とする受光装置。
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