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JPH0922953A - バイポーラcmos型ゲートアレイ半導体装置の基本セル構造 - Google Patents

バイポーラcmos型ゲートアレイ半導体装置の基本セル構造

Info

Publication number
JPH0922953A
JPH0922953A JP7168593A JP16859395A JPH0922953A JP H0922953 A JPH0922953 A JP H0922953A JP 7168593 A JP7168593 A JP 7168593A JP 16859395 A JP16859395 A JP 16859395A JP H0922953 A JPH0922953 A JP H0922953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
gate
type
region
bipolar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7168593A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Maruyama
勝之 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7168593A priority Critical patent/JPH0922953A/ja
Publication of JPH0922953A publication Critical patent/JPH0922953A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート容量を低減して遅延特性の劣化を防
ぎ、消費電力を削減できるBiCMOS型ゲートアレイ
の基本セルを提供する。 【解決手段】 PMOSトランジスタと融合型バイポー
ラトランジスタQ1が形成される上段トランジスタ列A
10と、NMOSトランジスタが形成される中段トラン
ジスタ列A20と、中段トランジスタ列A20のNMO
Sトランジスタのゲート幅よりも短いゲート幅のNMO
Sトランジスタが形成される下段トランジスタ列A30
と、分離型バイポーラトランジスタQ2とで構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】バイポーラCMOS(BiC
MOS)型ゲートアレイの基本セル構造に関し、特にゲ
ート容量を低減したBiCMOS型ゲートアレイの基本
セル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3にPush-Pullタイプのインバータ回
路の回路図を示す。図3において電源電位Vccと接地電
位GNDとの間に、Pチャネル型MOSトランジスタ
(以後PMOSトランジスタと略記)PM1およびPM
2、Nチャネル型MOSトランジスタ(以後NMOSト
ランジスタと略記)NM3、抵抗Rが順に直列に接続さ
れている。そして、これらに並列に電源電位Vccと接地
電位GNDとの間に、融合型バイポーラトランジスタQ
1および分離型バイポーラトランジスタQ2が直列に接
続されている。ここで、抵抗Rは分離型バイポーラトラ
ンジスタQ2のベース・エミッタ間抵抗である。
【0003】PMOSトランジスタPM1のドレイン電
極とPMOSトランジスタPM2のソース電極は、融合
型バイポーラトランジスタQ1のベース電極に接続され
るとともに、NMOSトランジスタNM1のドレイン電
極に接続され、NMOSトランジスタNM1のソース電
極は接地電位GNDに接続されている。
【0004】また、PMOSトランジスタPM2のドレ
イン電極とNMOSトランジスタNM3のドレイン電極
は、融合型バイポーラトランジスタQ1および分離型バ
イポーラトランジスタQ2の接続点に接続されるととも
に、NMOSトランジスタNM2のドレイン電極に接続
され、NMOSトランジスタNM2のソース電極は接地
電位GNDに接続されている。
【0005】また、NMOSトランジスタNM3と抵抗
Rの接続点は分離型バイポーラトランジスタQ2のベー
ス電極に接続されている。
【0006】そして、NMOSトランジスタNM1、N
M2、NM3のゲート電極およびPMOSトランジスタ
PM1のゲート電極は入力端子Xに接続され、PMOS
トランジスタPM2のゲート電極は接地電位GNDに接
続されている。
【0007】また、融合型バイポーラトランジスタQ1
および分離型バイポーラトランジスタQ2の共通接続点
は出力端子Yに接続され、出力端子Yと接地電位GND
の間には負荷容量Cが接続されている。
【0008】次に図3に示すインバータ回路の各MOS
トランジスタの動作について説明する。PMOSトラン
ジスタPM1は融合型バイポーラトランジスタQ1のベ
ースに電荷を供給してON状態にし、かつPMOSトラ
ンジスタPM2を介して出力端子Yに接続された負荷容
量Cを充電する。
【0009】PMOSトランジスタPM2はゲート電極
が接地電位GNDに接続されているのでノーマルON状
態であり、その抵抗効果により融合型バイポーラトラン
ジスタQ1がOFF状態からON状態に遷移するときは
ベース・エミッタ間抵抗として作用し、融合型バイポー
ラトランジスタQ1がON状態からOFF状態に遷移す
るときはベース電極に蓄積された電荷を引抜く作用をす
る。なお、抵抗Rは分離型バイポーラトランジスタQ2
に対してPMOSトランジスタPM2と同じ作用をす
る。
【0010】NMOSトランジスタNM1は融合型バイ
ポーラトランジスタQ1のベースに蓄積された電荷を引
抜く作用をするトランジスタである。従って、速やかに
電荷を引抜くことで、融合型バイポーラトランジスタQ
1のON状態からOFF状態への遷移速度を高め、融合
型バイポーラトランジスタQ1と分離型バイポーラトラ
ンジスタQ2が同時にON状態にある時間を短くするこ
とにより貫通電流を抑え、消費電力の低減を図ることが
できる。
【0011】NMOSトランジスタNM2は出力端子Y
に接続された負荷容量Cに蓄積された電荷を放電する。
【0012】NMOSトランジスタNM3は分離型バイ
ポーラトランジスタQ2のベース電極に電荷を供給して
ON状態にする。
【0013】従って、PMOSトランジスタPM1およ
びPM2、NMOSトランジスタNM2は出力端子Yに
接続された負荷容量Cを直接に充放電するので、多くの
電流を流すことになるが、融合型バイポーラトランジス
タQ1および分離型バイポーラトランジスタQ2のベー
ス電荷の引抜きおよび蓄積しか行わないNMOSトラン
ジスタNM1およびNM3にはそれほど多くの電流を流
すことはない。
【0014】ここで、図4に図3を用いて説明したPush
-Pullタイプのインバータ回路を形成するための従来の
BiCMOS型ゲートアレイの基本セル列を示す。
【0015】図4において、従来のBiCMOS型ゲー
トアレイの基本セル列は、PMOSトランジスタと融合
型バイポーラトランジスタが形成される上段トランジス
タ列A1とNMOSトランジスタが形成される下段トラ
ンジスタ列A2と、分離型バイポーラトランジスタQ2
とで構成されている。
【0016】上段トランジスタ列A1は、PMOSトラ
ンジスタのゲートPGを5つ有し、該ゲートPGの下層
にPMOSトランジスタのソース・ドレイン領域と融合
型バイポーラトランジスタのベース領域との兼用領域S
Rと、融合型バイポーラトランジスタのエミッタ領域P
Eを有した融合Pチャネル領域FPが形成されている。
【0017】なお、融合Pチャネル領域FPと兼用領域
SRとの境界部の破線は、融合Pチャネル領域FPと兼
用領域SRとで不純物濃度が異なっていることを表して
いる。
【0018】そして、下段トランジスタ列A2は、PM
OSトランジスタのゲートPGのゲート幅と同じ長さの
ゲート幅を有するNMOSトランジスタのゲートNGを
5つ有し、該ゲートNGの下層にはNMOSトランジス
タのソース・ドレイン領域SDを有している。
【0019】ここで、図4において一点鎖線で囲まれた
部分がBiCMOS型ゲートアレイの基本セルS1であ
る。基本セルS1は1つのPMOSトランジスタと1つ
のNMOSトランジスタとで構成されている。
【0020】図4に示すBiCMOS型ゲートアレイ
は、隣接する基本セルどうしでソースまたはドレイン領
域を共有し、素子分離に酸化膜を使用しないゲート分離
(ゲートアイソレーション)構造になっている。
【0021】図4における上段トランジスタ列A1の上
側には融合型バイポーラトランジスタのコレクタ領域F
Cが形成され、図4における下段トランジスタ列A2の
下側には接地電位との接続を行うための配線が接続され
るウエルコンタクト配置領域WCが形成されている。
【0022】また、図4におけるウエルコンタクト配置
領域WCの下側には分離型バイポーラトランジスタQ2
が形成されており、分離型バイポーラトランジスタQ2
はベース領域SB、エミッタ領域SE、コレクタ領域S
C、およびベース・エミッタ間抵抗の接続端子STを備
えている。
【0023】ここで、図5に融合型バイポーラトランジ
スタの概念図を示す。図5において、N型半導体層N1
の表面内に選択的に形成されたP型半導体領域P1およ
びP2を有し、P型半導体領域P1の表面内には選択的
に形成されたN型半導体領域N2を有している。そして
P型半導体領域P1およびP2の間のN型半導体層N1
の上層にはゲート電極G1が形成されている。
【0024】そして、P型半導体領域P1をドレイン領
域とし、P型半導体領域P2をソース領域とすること
で、ゲート電極G1の下層のN型半導体層N1がP型チ
ャネル領域となってPMOSトランジスタが形成される
ことになる。一方、P型半導体領域P1をベース領域と
し、N型半導体領域N2をエミッタ領域とし、N型半導
体層N1をコレクタ領域とすることでNPN型バイポー
ラトランジスタが形成されることになり、PMOSトラ
ンジスタのドレイン領域とNPN型バイポーラトランジ
スタのベース領域を同じP型半導体領域として共有した
構成となっている。
【0025】なお、分離型バイポーラトランジスタは完
全に独立したバイポーラトランジスタのことであり、半
導体領域をMOSトランジスタと共有することのないト
ランジスタである。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すように、従
来のBiCMOS型ゲートアレイの基本セルにおいて
は、PMOSトランジスタのゲートPGとNMOSトラ
ンジスタのゲートNGのゲート幅は同じ長さであった。
これは、全てのCMOSトランジスタが、出力端子Yに
接続された負荷容量Cの充放電に係るPMOSトランジ
スタPM1およびPM2、NMOSトランジスタNM2
に合わせて形成されているからである。
【0027】しかしながら、NMOSトランジスタNM
1およびNM3は、融合型バイポーラトランジスタQ1
および分離型バイポーラトランジスタQ2のベース電荷
の引抜きおよび蓄積しか行わないので、PMOSトラン
ジスタPM1およびPM2、NMOSトランジスタNM
2と同じゲート幅である必要はない。
【0028】逆に、必要以上のゲート幅とすることでゲ
ート容量が増大するため、遅延特性が劣化したり消費電
力が多くなるという問題点があった。
【0029】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、ゲート容量を低減して遅延特性の
劣化を防ぎ、消費電力を削減できるBiCMOS型ゲー
トアレイの基本セルを提供する。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のバイポーラCMOS型ゲートアレイ半導体装置の基
本セル構造は、長手方向に配列された細長形状の第1、
第2、第3のゲート電極と、前記第1のゲート電極の長
手方向に沿った両側下層に形成された第1導電型の第1
の半導体領域と、前記第2のゲート電極の長手方向に沿
った両側下層に形成された第2導電型の第2の半導体領
域と、前記第3のゲート電極の長手方向に沿った両側下
層に形成された第2導電型の第3の半導体領域とを備
え、前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極の長
手方向の長さは同一であり、前記第3のゲート電極は前
記第2のゲート電極の長手方向の長さよりも短く形成さ
れている。
【0031】本発明に係る請求項2記載のバイポーラC
MOS型ゲートアレイ半導体装置の基本セル構造は、前
記第1導電型はP型であり、前記第2導電型はN型であ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明に係るBiCMOS型ゲー
トアレイの一実施例の構成を図1に示す。図1は図3を
用いて説明したPush-Pullタイプのインバータ回路を形
成するBiCMOS型ゲートアレイの基本セルのセル列
を示す図である。
【0033】図1において、PMOSトランジスタと融
合型バイポーラトランジスタQ1が形成される上段トラ
ンジスタ列A10と、NMOSトランジスタが形成され
る中段トランジスタ列A20と、中段トランジスタ列A
20のNMOSトランジスタのゲート幅よりも短いゲー
ト幅のNMOSトランジスタが形成される下段トランジ
スタ列A30と、分離型バイポーラトランジスタQ2と
で構成されている。
【0034】上段トランジスタ列A10は、PMOSト
ランジスタのゲートPGを5つ有し、該ゲートPGの下
層にはPMOSトランジスタのソース・ドレイン領域と
融合型バイポーラトランジスタのベース領域との兼用領
域SRと、融合型バイポーラトランジスタのエミッタ領
域PEを有した融合Pチャネル領域FPが形成されてい
る。
【0035】そして、中段トランジスタ列A20は、P
MOSトランジスタのゲートPGのゲート幅と同じ長さ
のゲート幅のNMOSトランジスタのゲートNG1を5
つ有し、該ゲートNG1の下層にはNMOSトランジス
タのソース・ドレイン領域NSD1を有している。
【0036】また、下段トランジスタ列A30は、NM
OSトランジスタのゲートNG1のゲート幅の長さより
短いゲート幅のNMOSトランジスタのゲートNG2を
5つ有し、該ゲートNG2の下層にはNMOSトランジ
スタのソース・ドレイン領域NSD2を有している。
【0037】ここで、図1において一点鎖線で囲まれた
部分が本発明に係るBiCMOS型ゲートアレイの基本
セルS10である。基本セルS10は1つのPMOSト
ランジスタと2つのNMOSトランジスタとで構成さ
れ、PMOSとNMOSのトランジスタ数の比は1対2
となっている。そして、2つのNMOSトランジスタは
上下に分けて配置されている。
【0038】このように配置するのは、本発明に係るB
iCMOS型ゲートアレイが、ゲート分離(ゲートアイ
ソレーション)構造となっているので、ゲートNG2を
有するNMOSトランジスタを、ゲートNG1を有する
NMOSトランジスタの横に配置することが容易にでき
ないからである。
【0039】例えば、ゲートNG1を有するNMOSト
ランジスタの横に配置すると、ソース・ドレイン領域の
共有部分が限られることになり、基本セル数を増大させ
る必要が生じたり、絶縁膜の形状が複雑になってノイズ
発生の原因になるなどの問題が生じることになる。
【0040】また、NMOSトランジスタのゲート幅
を、PMOSトランジスタのゲートPGのゲート幅と同
じ長さのゲートNG1と、該ゲートNG1のゲート幅よ
り短いゲートNG2の2種類とするのは、Push-Pullタ
イプのインバータ回路においては、比較的多くの電流を
流す(ゲート幅が長い)必要のあるNMOSトランジス
タNM2と、比較的少ない電流しか流す必要のない(ゲ
ート幅が短くても構わない)NMOSトランジスタNM
1およびNM3の2種類に明確に分けられるからであ
る。
【0041】図1における上段トランジスタ列A10の
上側には融合型バイポーラトランジスタのコレクタ領域
FCが形成され、図1における下段トランジスタ列A3
0の下側には接地電位との接続を行うための配線が接続
されるウエルコンタクト配置領域WCが形成されてい
る。
【0042】また、図1におけるウエルコンタクト配置
領域WCの下側には分離型バイポーラトランジスタ領域
SRが形成されており、該領域SR内にはベース領域S
B、エミッタ領域SE、コレクタ領域SC、およびベー
ス・エミッタ間抵抗の接続端子STが形成されている。
【0043】図2に、本発明に係るBiCMOS型ゲー
トアレイの基本セルを用いて、図3に示すPush-Pullタ
イプのインバータ回路を形成する場合のレイアウト図を
示す。
【0044】図2において、上段トランジスタ列A10
にはPMOSトランジスタPM1およびPM2が形成さ
れるとともに融合型バイポーラトランジスタQ1が形成
され、PMOSトランジスタPM1のゲートにはコンタ
クトホールCHを介して入力端子Xが接続され、PMO
SトランジスタPM2のドレイン領域および融合型バイ
ポーラトランジスタのエミッタ領域FEは第1アルミ配
線AL1を介して第2アルミ配線AL2の出力端子Yに
接続されている。また、PMOSトランジスタPM1の
ソース領域は融合型バイポーラトランジスタのコレクタ
領域FCの上層に形成された電源配線VLに接続されて
いる。
【0045】中段トランジスタ列A20にはNMOSト
ランジスタNM2が形成され、NMOSトランジスタN
M2のゲートには第1アルミ配線AL1を介して出力端
子Xが接続されている。
【0046】下段トランジスタ列A30にはNMOSト
ランジスタNM1およびNM3が形成され、NMOSト
ランジスタNM1のゲートは第1アルミ配線AL1を介
してNMOSトランジスタNM2のゲートに接続され、
NMOSトランジスタNM1のゲートは第1アルミ配線
AL1、第2アルミ配線AL2を介して入力端子Xに接
続され、NMOSトランジスタNM3のソース領域は第
1アルミ配線AL1、第2アルミ配線AL2を介して分
離型バイポーラトランジスタQ2のソース領域SBに接
続され、NMOSトランジスタNM1のソース領域は、
ウエルコンタクト配置領域WCの上層に形成された接地
配線GLに接続されている。
【0047】なお、図2において配線どうしを接合する
部分にはスルーホールTHが形成され、配線と半導体領
域およびゲートを接合する部分にはコンタクトホールC
Hが形成されている。
【0048】図2に示すように、負荷容量Cの充放電に
係るNMOSトランジスタNM2を中段トランジスタ列
A20に形成することで、従来と変わらず大電流に対応
することができ、分離型バイポーラトランジスタQ2の
ベース電荷の引抜きおよび蓄積に係るNMOSトランジ
スタNM1およびNM3を下段トランジスタ列A30に
形成することで、ゲート容量を低減することができる。
【0049】例えば、図1におけるNMOSトランジス
タのゲートNG1とゲートNG2ののゲート幅の比を
1:2とすれば、図3に示すPush-Pullタイプのインバ
ータ回路のゲート容量は、図4に示す従来のゲートアレ
イの基本セルでPush-Pullタイプのインバータ回路を形
成したときの3/4になる。
【0050】ここで、NMOSトランジスタNM1およ
びNM3のゲート幅は、NMOSトランジスタNM1お
よびNM3の本来の役割を損なわない程度にしなければ
ならない。
【0051】例えば、NMOSトランジスタNM3は分
離型バイポーラトランジスタQ2をON状態にするトラ
ンジスタであり、NMOSトランジスタNM3のゲート
幅は、立下がり遅延特性を劣化させない程度の長さにす
る必要がある。
【0052】もっとも、図3に示すようなバイポーラト
ランジスタを電流シンクとするPush-Pullタイプのイン
バータ回路の立下がり遅延特性は、立上がり遅延特性と
比べて非常に優れており、多少の立下がり遅延特性の劣
化は立上がり遅延特性とのバランスをとることになるの
で問題はない。逆に、立下がり遅延特性の劣化は立上り
と立下りの遅延特性の差を少なくする必要のあるクロッ
クドライバ回路などに適することになる。
【0053】一方で、NMOSトランジスタNM1は、
融合型バイポーラトランジスタQ1のベースに蓄積され
た電荷を引抜く作用をするトランジスタである。従っ
て、駆動能力を失わない程度にゲート幅を短くしてゲー
ト容量を低減し、NMOSトランジスタNM1の立上が
り動作を速めることで、融合型バイポーラトランジスタ
Q1のベースの電荷を速やかに引抜くことが可能とな
る。従って、融合型バイポーラトランジスタのON状態
からOFF状態への遷移速度が速くなり、融合型バイポ
ーラトランジスタQ1と分離型バイポーラトランジスタ
Q2が同時にON状態にある時間を短くすることで貫通
電流を抑え、消費電力を低減することができる。
【0054】<変形例>なお、図1および図2に示した
本発明に係るBiCMOS型ゲートアレイの基本セルの
一実施例においては、Push-Pullタイプのインバータ回
路が直列に接続された融合型バイポーラトランジスタQ
1および分離型バイポーラトランジスタQ2を備えた構
成を示したが、2つの分離型バイポーラトランジスタが
直列に接続された構成である場合においても同様の効果
を奏することになる。
【0055】なお、プルアップにバイポーラトランジス
タを使用し、プルダウンにはNMOSトランジスタを使
用するバイポーラNMOSにおいても、本発明と同様に
比較的少ない電流しか流さないMOSトランジスタのゲ
ート幅を短くすることで、本発明と同様の効果を奏する
ことになる。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載のバイポーラ
CMOS型ゲートアレイ半導体装置の基本セル構造によ
れば、第2のゲート電極と第2の半導体領域とで形成さ
れる第2導電型のMOSトランジスタを比較的多くの電
流を流すMOSトランジスタとし、第3のゲート電極と
第3の半導体領域とで形成される第2導電型のMOSト
ランジスタを比較的少ない電流を流すMOSトランジス
タとするように使い分けることで、第2導電型のMOS
トランジスタのゲート容量が低減することになるので、
遅延特性の改善、特にゲート遅延時間を短縮して第2導
電型のMOSトランジスタの立上がり動作を速めること
が可能となり、例えば2つのバイポーラトランジスタが
直列に接続されたPush-Pullタイプのインバータ回路に
おいて、バイポーラトランジスタのベースの電荷を引抜
くために、ゲート電極が短い第2導電型のMOSトラン
ジスタを使用することにより、バイポーラトランジスタ
のベースの電荷を速やかに引抜くことが可能となり、直
列に接続されたバイポーラトランジスタが同時にON状
態にある時間を短くすることで貫通電流を抑え、消費電
力を低減することができる。
【0057】本発明に係る請求項2記載のバイポーラC
MOS型ゲートアレイ半導体装置の基本セル構造によれ
ば、P型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタ
の比率は1対2となる。一般にN型MOSトランジスタ
の使用頻度はP型MOSトランジスタよりも高く、N型
MOSトランジスタを多く形成できるようにすること
で、汎用性の高いバイポーラCMOS型ゲートアレイ半
導体装置を得ることができる。また、一般に半導体集積
回路においては比較的多くの電流を流すN型MOSトラ
ンジスタと比較的少ない電流を流すN型MOSトランジ
スタに分けられる場合が多々あり、第3のゲート電極を
有したN型MOSトランジスタを比較的少ない電流を流
すMOSトランジスタとして使用することで、遅延特性
の改善、特にゲート遅延時間を短縮してN型MOSトラ
ンジスタの立上がり動作を速めることができ、半導体集
積回路全体の動作特性を改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るバイポーラCMOS型ゲートア
レイ半導体装置の一実施例の構成を説明する図である。
【図2】 本発明に係るバイポーラCMOS型ゲートア
レイ半導体装置の一実施例のレイアウトを示す図であ
る。
【図3】 Push-Pullタイプのインバータ回路の回路図
である。
【図4】 従来のバイポーラCMOS型ゲートアレイ半
導体装置の構成を説明する図である。
【図5】 融合型バイポーラトランジスタの構成を示す
概念図である。
【符号の説明】
A10 上段トランジスタ列、A20 中段トランジス
タ列、A30 下段トランジスタ列、S10 基本セ
ル、AL1 第1アルミ配線、AL2 第2アルミ配
線、CH コンタクトホール、TH スルーホール。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイポーラCMOS型ゲートアレイ半導
    体装置の基本セル構造であって、 長手方向に配列された細長形状の第1、第2、第3のゲ
    ート電極と、 前記第1のゲート電極の長手方向に沿った両側下層に形
    成された第1導電型の第1の半導体領域と、 前記第2のゲート電極の長手方向に沿った両側下層に形
    成された第2導電型の第2の半導体領域と、 前記第3のゲート電極の長手方向に沿った両側下層に形
    成された第2導電型の第3の半導体領域とを備え、 前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極の長手方
    向の長さは同一であり、 前記第3のゲート電極は前記第2のゲート電極の長手方
    向の長さよりも短く形成されていることを特徴とするバ
    イポーラCMOS型ゲートアレイ半導体装置の基本セル
    構造。
  2. 【請求項2】 前記第1導電型はP型であり、 前記第2導電型はN型である請求項1記載のバイポーラ
    CMOS型ゲートアレイ半導体装置の基本セル構造。
JP7168593A 1995-07-04 1995-07-04 バイポーラcmos型ゲートアレイ半導体装置の基本セル構造 Pending JPH0922953A (ja)

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