JPH09229263A - ボールジョイント構造 - Google Patents
ボールジョイント構造Info
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- JPH09229263A JPH09229263A JP3219096A JP3219096A JPH09229263A JP H09229263 A JPH09229263 A JP H09229263A JP 3219096 A JP3219096 A JP 3219096A JP 3219096 A JP3219096 A JP 3219096A JP H09229263 A JPH09229263 A JP H09229263A
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Links
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- 238000005452 bending Methods 0.000 description 7
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Landscapes
- Exhaust Silencers (AREA)
- Joints Allowing Movement (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスケットを絶えず耐熱温度以下に維持しガ
スケットの耐久性を向上させるボールジョイント構造。 【解決手段】 ボールジョイント構造は、上流側パイプ
10と下流側パイプ20とを、第1フランジ13、ガス
ケット8、第2フランジ23を介してバネ付きのボルト
4で連結した構造である。断面略L字状のガスケット用
フランジ9は、上流側パイプ10の大径部10a及び小
径部10bと非接触で且つ上流側パイプ10の軸方向に
沿って形成されている。ガスケット8は、ガスケット用
フランジ9のうち上流側パイプ10と対向しない側で且
つ第1及び第2フランジ13、23の間に配設されてい
る。このガスケット8は、両パイプ10、20に接触し
ていないため、各パイプ10、20の内部を流通する高
温の排ガスによって各パイプ10、20が高温化したと
しても、ガスケット8にその熱が直接及ばない。
スケットの耐久性を向上させるボールジョイント構造。 【解決手段】 ボールジョイント構造は、上流側パイプ
10と下流側パイプ20とを、第1フランジ13、ガス
ケット8、第2フランジ23を介してバネ付きのボルト
4で連結した構造である。断面略L字状のガスケット用
フランジ9は、上流側パイプ10の大径部10a及び小
径部10bと非接触で且つ上流側パイプ10の軸方向に
沿って形成されている。ガスケット8は、ガスケット用
フランジ9のうち上流側パイプ10と対向しない側で且
つ第1及び第2フランジ13、23の間に配設されてい
る。このガスケット8は、両パイプ10、20に接触し
ていないため、各パイプ10、20の内部を流通する高
温の排ガスによって各パイプ10、20が高温化したと
しても、ガスケット8にその熱が直接及ばない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上流側パイプと下
流側パイプとを連結する際、上流側パイプと下流側パイ
プとを相対的に変位させることで該連結箇所に伝達され
た振動を遮断するボールジョイント構造に関する。
流側パイプとを連結する際、上流側パイプと下流側パイ
プとを相対的に変位させることで該連結箇所に伝達され
た振動を遮断するボールジョイント構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2つのパイプを連結するときの連
結箇所における振動遮断構造として、図9に示すような
ボールジョイント構造が知られている。即ち、上流側パ
イプP1の下流側の端部の外周面には、略半球面を有す
るガスケット84及びボルト挿通孔を有するフランジ8
3が設けられている。一方、下流側パイプP2の上流側
の端部の外周面には、ボルト挿通孔を有すると共にガス
ケット84の略半球面と当接可能なフランジ93が設け
られている。そして、両フランジ83、93を向かい合
うように配置しフランジ93をガスケット84の略半球
面に当接させた状態で、フランジ93側からバネ2を介
してボルト4を挿通しフランジ83側にてナット6で締
結する。このボルト4にはバネ押え4aが設けられ、バ
ネ2はこのバネ押え4aとフランジ93との間に配設さ
れている。
結箇所における振動遮断構造として、図9に示すような
ボールジョイント構造が知られている。即ち、上流側パ
イプP1の下流側の端部の外周面には、略半球面を有す
るガスケット84及びボルト挿通孔を有するフランジ8
3が設けられている。一方、下流側パイプP2の上流側
の端部の外周面には、ボルト挿通孔を有すると共にガス
ケット84の略半球面と当接可能なフランジ93が設け
られている。そして、両フランジ83、93を向かい合
うように配置しフランジ93をガスケット84の略半球
面に当接させた状態で、フランジ93側からバネ2を介
してボルト4を挿通しフランジ83側にてナット6で締
結する。このボルト4にはバネ押え4aが設けられ、バ
ネ2はこのバネ押え4aとフランジ93との間に配設さ
れている。
【0003】かかるボールジョイント構造では、ガスケ
ット84の略半球面に下流側パイプP2のフランジ94
が摺動可能に接触し、またバネ押え4aとフランジ93
との間にバネ2が配設されているため、車両のすべての
方向に変位して上流側パイプP1の各方向の振動が下流
側パイプP2に伝達されるのを防止する。
ット84の略半球面に下流側パイプP2のフランジ94
が摺動可能に接触し、またバネ押え4aとフランジ93
との間にバネ2が配設されているため、車両のすべての
方向に変位して上流側パイプP1の各方向の振動が下流
側パイプP2に伝達されるのを防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ボ
ールジョイント構造では、ガスケット84は上流側パイ
プP1と接触しているため、上流側パイプP1内を流通
する高温の排ガスにより上流側パイプP1が高温化され
たときにはその熱が直接ガスケット84に及び、ガスケ
ット84がその耐熱温度以上に高温化されて機能に支障
をきたすおそれがあった。
ールジョイント構造では、ガスケット84は上流側パイ
プP1と接触しているため、上流側パイプP1内を流通
する高温の排ガスにより上流側パイプP1が高温化され
たときにはその熱が直接ガスケット84に及び、ガスケ
ット84がその耐熱温度以上に高温化されて機能に支障
をきたすおそれがあった。
【0005】特に、上流側パイプP1がエンジン近傍に
取り付けられるエキゾーストマニホルドの集合パイプの
場合には、排ガスの温度がかなり高いため、この問題が
深刻になる。本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、ガスケットを絶えず耐熱温度以下に維持しガスケッ
トの耐久性を向上させるボールジョイント構造の提供を
目的とする。
取り付けられるエキゾーストマニホルドの集合パイプの
場合には、排ガスの温度がかなり高いため、この問題が
深刻になる。本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、ガスケットを絶えず耐熱温度以下に維持しガスケッ
トの耐久性を向上させるボールジョイント構造の提供を
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、本発明のボールジョイント構造は、上
流側パイプの端部に設けられた第1フランジと、下流側
パイプの端部に設けられた第2フランジと、前記第1フ
ランジと前記第2フランジとの間に配設され、前記第2
フランジとの接触面が略半球面であるガスケットと、前
記第2フランジが前記ガスケットの略半球面に沿って摺
動可能となるように前記第1フランジと前記第2フラン
ジとを前記ガスケットを介して連結する連結具とを備
え、前記ガスケットは前記上流側パイプ及び前記下流側
パイプと非接触に配設されていることを特徴とする。
を解決するため、本発明のボールジョイント構造は、上
流側パイプの端部に設けられた第1フランジと、下流側
パイプの端部に設けられた第2フランジと、前記第1フ
ランジと前記第2フランジとの間に配設され、前記第2
フランジとの接触面が略半球面であるガスケットと、前
記第2フランジが前記ガスケットの略半球面に沿って摺
動可能となるように前記第1フランジと前記第2フラン
ジとを前記ガスケットを介して連結する連結具とを備
え、前記ガスケットは前記上流側パイプ及び前記下流側
パイプと非接触に配設されていることを特徴とする。
【0007】かかるボールジョイント構造では、ガスケ
ットは上流側パイプにも下流側パイプにも接触していな
いため、上流側及び下流側パイプの内部を流通する高温
の排ガスによって各パイプが高温化したとしても、ガス
ケットにその熱が直接及ばない。
ットは上流側パイプにも下流側パイプにも接触していな
いため、上流側及び下流側パイプの内部を流通する高温
の排ガスによって各パイプが高温化したとしても、ガス
ケットにその熱が直接及ばない。
【0008】従って、本発明のボールジョイント構造に
よれば、ガスケットを絶えず耐熱温度以下で維持でき、
ガスケットの耐久性が向上するという効果が得られる。
ここで、請求項2に記載したように、前記上流側パイプ
の端部は、前記ガスケットを通過する位置に至るまで下
流方向に延出されていることが好ましい。この場合、上
流側パイプの端部がガスケットを覆うように形成されて
いるため、ガスケットは上流側パイプの内部を流通する
高温の排ガスと直接接触しない。このため、上流側パイ
プの内部を流通する高温の排ガスによってガスケットが
耐熱温度以上に加熱されることはなく、上記効果をより
確実に得ることができる。
よれば、ガスケットを絶えず耐熱温度以下で維持でき、
ガスケットの耐久性が向上するという効果が得られる。
ここで、請求項2に記載したように、前記上流側パイプ
の端部は、前記ガスケットを通過する位置に至るまで下
流方向に延出されていることが好ましい。この場合、上
流側パイプの端部がガスケットを覆うように形成されて
いるため、ガスケットは上流側パイプの内部を流通する
高温の排ガスと直接接触しない。このため、上流側パイ
プの内部を流通する高温の排ガスによってガスケットが
耐熱温度以上に加熱されることはなく、上記効果をより
確実に得ることができる。
【0009】また、請求項3に記載したように、前記第
1フランジには間隔をもって前記上流側パイプを取り囲
むガスケット用フランジが設けられ、前記ガスケットは
前記ガスケット用フランジのうち前記上流側パイプと対
向しない側に配設されていることが好ましい。この場
合、ガスケット用フランジの存在により、ガスケットは
上流側パイプの内部を流通する高温の排ガスと接触する
ことを防止されるため、上記効果をより確実に得ること
ができる。
1フランジには間隔をもって前記上流側パイプを取り囲
むガスケット用フランジが設けられ、前記ガスケットは
前記ガスケット用フランジのうち前記上流側パイプと対
向しない側に配設されていることが好ましい。この場
合、ガスケット用フランジの存在により、ガスケットは
上流側パイプの内部を流通する高温の排ガスと接触する
ことを防止されるため、上記効果をより確実に得ること
ができる。
【0010】更に、請求項4に記載したように、前記上
流側パイプはエキゾーストマニホルドの集合パイプであ
ってもよい。一般的に、エキゾーストマニホルドの集合
パイプは、エンジン近傍に取り付けられているため、そ
の内部を流通する排ガスはかなりの高温であり、ボール
ジョイント構造におけるガスケットが耐熱温度以上にな
るおそれが高い。このため、エキゾーストマニホルドの
集合パイプを本発明の上流側パイプとして本発明の構成
を採用すれば、上記効果をより顕著に得ることができ
る。
流側パイプはエキゾーストマニホルドの集合パイプであ
ってもよい。一般的に、エキゾーストマニホルドの集合
パイプは、エンジン近傍に取り付けられているため、そ
の内部を流通する排ガスはかなりの高温であり、ボール
ジョイント構造におけるガスケットが耐熱温度以上にな
るおそれが高い。このため、エキゾーストマニホルドの
集合パイプを本発明の上流側パイプとして本発明の構成
を採用すれば、上記効果をより顕著に得ることができ
る。
【0011】尚、上流側パイプ及び下流側パイプのうち
一方又は両方が2重管であってもよい。例えば、上流側
パイプが2重管即ちインナパイプとアウタパイプを備え
ている場合、アウタパイプの端部に第1フランジが設け
られ、インナパイプの端部がガスケットを通過する位置
まで下流側に延出されるように構成してもよい。
一方又は両方が2重管であってもよい。例えば、上流側
パイプが2重管即ちインナパイプとアウタパイプを備え
ている場合、アウタパイプの端部に第1フランジが設け
られ、インナパイプの端部がガスケットを通過する位置
まで下流側に延出されるように構成してもよい。
【0012】また、上流側パイプ及び下流側パイプのう
ち一方又は両方が、単管内が仕切り板により複数の流路
に分割された流路分割パイプであってもよい。
ち一方又は両方が、単管内が仕切り板により複数の流路
に分割された流路分割パイプであってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施例を
図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、
下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の
技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはい
うまでもない。 [第1実施例]図1は第1実施例のボールジョイント構
造の破断面図である。
図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、
下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の
技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはい
うまでもない。 [第1実施例]図1は第1実施例のボールジョイント構
造の破断面図である。
【0014】第1実施例のボールジョイント構造は、上
流側パイプ10と下流側パイプ20とを、第1フランジ
13、ガスケット8、第2フランジ23を介してボルト
4で連結した構造である。上流側パイプ10は単管であ
り、大径部10a及び小径部10bを有している。この
小径部10bは、上流側パイプ10の下流側の端部をネ
ッキングすることにより形成されている。また、上流側
パイプ10の大径部10aの外周面には、ボルト挿通孔
13aを有する第1フランジ13が設けられている。こ
の第1フランジ13には、断面が略L字状のガスケット
用フランジ9が固着されている。このガスケット用フラ
ンジ9は、上流側パイプ10の大径部10a及び小径部
10bと距離を隔てて(即ち非接触の状態で)且つ上流
側パイプ10の軸方向に沿って延び出すように形成され
ている。
流側パイプ10と下流側パイプ20とを、第1フランジ
13、ガスケット8、第2フランジ23を介してボルト
4で連結した構造である。上流側パイプ10は単管であ
り、大径部10a及び小径部10bを有している。この
小径部10bは、上流側パイプ10の下流側の端部をネ
ッキングすることにより形成されている。また、上流側
パイプ10の大径部10aの外周面には、ボルト挿通孔
13aを有する第1フランジ13が設けられている。こ
の第1フランジ13には、断面が略L字状のガスケット
用フランジ9が固着されている。このガスケット用フラ
ンジ9は、上流側パイプ10の大径部10a及び小径部
10bと距離を隔てて(即ち非接触の状態で)且つ上流
側パイプ10の軸方向に沿って延び出すように形成され
ている。
【0015】下流側パイプ20は単管であり、その内径
が上流側パイプ10の小径部10bの外径よりも大きく
なるように形成されている。下流側パイプ20の上流側
の端部の外周面には、ボルト挿通孔23aを有する第2
フランジ23が設けられている。この第2フランジ23
は、後述のガスケット8の略半球面8bと当接可能な摺
動面23bを有している。
が上流側パイプ10の小径部10bの外径よりも大きく
なるように形成されている。下流側パイプ20の上流側
の端部の外周面には、ボルト挿通孔23aを有する第2
フランジ23が設けられている。この第2フランジ23
は、後述のガスケット8の略半球面8bと当接可能な摺
動面23bを有している。
【0016】ガスケット8は、略ドーナツ状に形成され
ている。このガスケット8は、ガスケット用フランジ9
のうち上流側パイプ10と対向しない側で、且つ、第1
フランジ13と第2フランジ23の間に配設されてい
る。ガスケット8のうち、第2フランジ23との接触面
は略半球面8bとして形成されている。尚、上流側パイ
プ10の下流側の端部である小径部10bは、ガスケッ
ト8を通過する位置に至るまで下流方向に延出されてい
る。
ている。このガスケット8は、ガスケット用フランジ9
のうち上流側パイプ10と対向しない側で、且つ、第1
フランジ13と第2フランジ23の間に配設されてい
る。ガスケット8のうち、第2フランジ23との接触面
は略半球面8bとして形成されている。尚、上流側パイ
プ10の下流側の端部である小径部10bは、ガスケッ
ト8を通過する位置に至るまで下流方向に延出されてい
る。
【0017】ボルト4は、第2フランジ23側からバネ
2を介してボルト挿通孔23aに挿通され、更に第1フ
ランジ13のボルト挿通孔13aに挿通された後、ナッ
ト6と締結されている。このボルト4にはバネ押え4a
が設けられ、バネ2はこのバネ押え4aと第2フランジ
23との間に配設されている。
2を介してボルト挿通孔23aに挿通され、更に第1フ
ランジ13のボルト挿通孔13aに挿通された後、ナッ
ト6と締結されている。このボルト4にはバネ押え4a
が設けられ、バネ2はこのバネ押え4aと第2フランジ
23との間に配設されている。
【0018】次に、第1実施例のボールジョイント構造
の機能について説明する。本実施例のボールジョイント
構造は、ガスケット8の略半球面8bに下流側パイプ2
0の第2フランジ23の摺動面23bが摺動可能に接触
し、またバネ押え4aと第2フランジ23との間にバネ
2が配設されているため、図1で示した車両の上下方向
D1、左右方向D2、前後方向D3のすべての方向に変
位して上流側パイプ10の各方向の振動が下流側パイプ
20に伝達されるのを防止する。
の機能について説明する。本実施例のボールジョイント
構造は、ガスケット8の略半球面8bに下流側パイプ2
0の第2フランジ23の摺動面23bが摺動可能に接触
し、またバネ押え4aと第2フランジ23との間にバネ
2が配設されているため、図1で示した車両の上下方向
D1、左右方向D2、前後方向D3のすべての方向に変
位して上流側パイプ10の各方向の振動が下流側パイプ
20に伝達されるのを防止する。
【0019】ここで、ガスケット8は、上流側パイプ1
0にも下流側パイプ20にも接触していないため、各パ
イプ10、20の内部を流通する高温の排ガスによって
各パイプ10、20が高温化したとしても、ガスケット
8にその熱が直接及ばない。従って、ガスケット8は絶
えず耐熱温度以下に維持でき、耐久性が向上するという
効果が得られる。
0にも下流側パイプ20にも接触していないため、各パ
イプ10、20の内部を流通する高温の排ガスによって
各パイプ10、20が高温化したとしても、ガスケット
8にその熱が直接及ばない。従って、ガスケット8は絶
えず耐熱温度以下に維持でき、耐久性が向上するという
効果が得られる。
【0020】また、上流側パイプ10の下流側の端部で
ある小径部10bは、ガスケット8を通過する位置に至
るまで下流方向に延出されている。即ち、ガスケット8
は小径部10bによって覆われているため、上流側パイ
プ10の内部を流通する高温の排ガスと直接接触しな
い。このため、上流側パイプ10の内部を流通する高温
の排ガスによってガスケット8が耐熱温度以上に加熱さ
れるおそれをより確実に解消でき、上記効果をより確実
に得ることができる。
ある小径部10bは、ガスケット8を通過する位置に至
るまで下流方向に延出されている。即ち、ガスケット8
は小径部10bによって覆われているため、上流側パイ
プ10の内部を流通する高温の排ガスと直接接触しな
い。このため、上流側パイプ10の内部を流通する高温
の排ガスによってガスケット8が耐熱温度以上に加熱さ
れるおそれをより確実に解消でき、上記効果をより確実
に得ることができる。
【0021】更に、第1フランジ13には間隔をもって
上流側パイプ10を取り囲むガスケット用フランジ9が
設けられ、ガスケット8はガスケット用フランジ9のう
ち上流側パイプ10と対向しない側に配設されている。
このため、ガスケット用フランジ9の存在により、ガス
ケット8は上流側パイプ10の内部を流通する高温の排
ガスと接触することを防止されるため、上記効果をより
確実に得ることができる。 [第2実施例]図2は第2実施例のボールジョイント構
造の破断面図である。
上流側パイプ10を取り囲むガスケット用フランジ9が
設けられ、ガスケット8はガスケット用フランジ9のう
ち上流側パイプ10と対向しない側に配設されている。
このため、ガスケット用フランジ9の存在により、ガス
ケット8は上流側パイプ10の内部を流通する高温の排
ガスと接触することを防止されるため、上記効果をより
確実に得ることができる。 [第2実施例]図2は第2実施例のボールジョイント構
造の破断面図である。
【0022】第2実施例のボールジョイント構造は、ガ
スケット用フランジ9を備えていない点を除いては第1
実施例と同様であるため、同じ構成要素については同じ
符号を付し、その説明を省略する。第2実施例では、ガ
スケット8は、上流側パイプ10の大径部10a及び小
径部10bと非接触の状態で第1フランジ13と第2フ
ランジ23の間に配設されている。
スケット用フランジ9を備えていない点を除いては第1
実施例と同様であるため、同じ構成要素については同じ
符号を付し、その説明を省略する。第2実施例では、ガ
スケット8は、上流側パイプ10の大径部10a及び小
径部10bと非接触の状態で第1フランジ13と第2フ
ランジ23の間に配設されている。
【0023】かかる第2実施例のボールジョイント構造
によれば、第1実施例のようにガスケット用フランジ9
がガスケット8を覆っていないものの、ガスケット8は
上流側パイプ10及び下流側パイプ20と非接触なた
め、各パイプ10、20の内部を流通する高温の排ガス
によって各パイプ10、20が高温化したとしても、ガ
スケット8にその熱が直接及ばない。従って、ガスケッ
ト8は絶えず耐熱温度以下に維持でき、耐久性が向上す
るという効果が得られる。
によれば、第1実施例のようにガスケット用フランジ9
がガスケット8を覆っていないものの、ガスケット8は
上流側パイプ10及び下流側パイプ20と非接触なた
め、各パイプ10、20の内部を流通する高温の排ガス
によって各パイプ10、20が高温化したとしても、ガ
スケット8にその熱が直接及ばない。従って、ガスケッ
ト8は絶えず耐熱温度以下に維持でき、耐久性が向上す
るという効果が得られる。
【0024】また、上流側パイプ10の下流側の端部で
ある小径部10bは、ガスケット8を通過する位置に至
るまで下流方向に延出されているため、上流側パイプ1
0の内部を流通する高温の排ガスによってガスケット8
が耐熱温度以上に加熱されるおそれをより確実に解消で
き、上記効果をより確実に得ることができる。 [第3実施例]図3は第3実施例のボールジョイント構
造の斜視図であり、図4は同じく破断面図である。
ある小径部10bは、ガスケット8を通過する位置に至
るまで下流方向に延出されているため、上流側パイプ1
0の内部を流通する高温の排ガスによってガスケット8
が耐熱温度以上に加熱されるおそれをより確実に解消で
き、上記効果をより確実に得ることができる。 [第3実施例]図3は第3実施例のボールジョイント構
造の斜視図であり、図4は同じく破断面図である。
【0025】第3実施例のボールジョイント構造は、上
流側パイプとしてのエキゾーストマニホルドEMの集合
パイプであるコーン30と、下流側パイプ40とを、第
1フランジ33、ガスケット8、第2フランジ43を介
してボルト4で連結した構造である。
流側パイプとしてのエキゾーストマニホルドEMの集合
パイプであるコーン30と、下流側パイプ40とを、第
1フランジ33、ガスケット8、第2フランジ43を介
してボルト4で連結した構造である。
【0026】エキゾーストマニホルドEMは、排気ポー
ト側フランジ35、4つの分岐管36a、36b、36
c、36d、及びコーン30から構成されている。排気
ポート側フランジ35は、図示しないエンジンのシリン
ダヘッドの排気ポートに対応する位置に開口部を有して
いる。4つの分岐管36a、36b、36c、36d
は、上流側の端部が排気ポート側フランジ35の各開口
部に固着され、下流側の端部が断面略1/4円となるよ
うに成形されている。
ト側フランジ35、4つの分岐管36a、36b、36
c、36d、及びコーン30から構成されている。排気
ポート側フランジ35は、図示しないエンジンのシリン
ダヘッドの排気ポートに対応する位置に開口部を有して
いる。4つの分岐管36a、36b、36c、36d
は、上流側の端部が排気ポート側フランジ35の各開口
部に固着され、下流側の端部が断面略1/4円となるよ
うに成形されている。
【0027】コーン30は、4つの分岐管36a、36
b、36c、36dの下流側の端部が集合されたときの
大きさに相当する大径部30aと、下流側パイプ40の
径に略一致する小径部30bとを備えた段差付きの集合
パイプである。このコーン30は、内部に設けた第1仕
切り板31により2つの流路S11、S12に分割され
ている。第1仕切り板31の端部には、下流側パイプ4
0の第2仕切り板41を覆う一対の板状片32、32が
固着されている(このとき、一対の板状片32、32と
第2仕切り板41との隙間にワイヤメッシュを配設し衝
突音を防止する構成としてもよい)。そして、流路S1
1には分岐管36b、36cの下流側の端部が接続さ
れ、流路S12には分岐管36a、36dの下流側の端
部が接続されている。尚、分岐管36b、36cの組合
せ、分岐管36a、36dの組合せは、排ガス同士が干
渉しにくい組合せである。
b、36c、36dの下流側の端部が集合されたときの
大きさに相当する大径部30aと、下流側パイプ40の
径に略一致する小径部30bとを備えた段差付きの集合
パイプである。このコーン30は、内部に設けた第1仕
切り板31により2つの流路S11、S12に分割され
ている。第1仕切り板31の端部には、下流側パイプ4
0の第2仕切り板41を覆う一対の板状片32、32が
固着されている(このとき、一対の板状片32、32と
第2仕切り板41との隙間にワイヤメッシュを配設し衝
突音を防止する構成としてもよい)。そして、流路S1
1には分岐管36b、36cの下流側の端部が接続さ
れ、流路S12には分岐管36a、36dの下流側の端
部が接続されている。尚、分岐管36b、36cの組合
せ、分岐管36a、36dの組合せは、排ガス同士が干
渉しにくい組合せである。
【0028】コーン30の小径部30bの外周面には、
ボルト挿通孔33aを有する第1フランジ33が設けら
れている。この第1フランジ33には、断面が略L字状
のガスケット用フランジ39が固着されている。このガ
スケット用フランジ39は、コーン30の小径部30b
と距離を隔てて(即ち非接触の状態で)且つコーン30
の軸方向に沿って延び出すように形成されている。
ボルト挿通孔33aを有する第1フランジ33が設けら
れている。この第1フランジ33には、断面が略L字状
のガスケット用フランジ39が固着されている。このガ
スケット用フランジ39は、コーン30の小径部30b
と距離を隔てて(即ち非接触の状態で)且つコーン30
の軸方向に沿って延び出すように形成されている。
【0029】下流側パイプ40は、コーン30の小径部
30bと略同等の径となるように形成されている。この
下流側パイプ40は、単管内に設けた第2仕切り板41
により2つの流路S21、S22に分割されている。流
路S21、S22はそれぞれ流路S11、S12に対応
するように連結されている。下流側パイプ40の上流側
の端部の外周面には、ボルト挿通孔43aを有する第2
フランジ43が設けられている。この第2フランジ43
は、後述のガスケット38の略半球面38bと当接可能
な摺動面43bを有している。
30bと略同等の径となるように形成されている。この
下流側パイプ40は、単管内に設けた第2仕切り板41
により2つの流路S21、S22に分割されている。流
路S21、S22はそれぞれ流路S11、S12に対応
するように連結されている。下流側パイプ40の上流側
の端部の外周面には、ボルト挿通孔43aを有する第2
フランジ43が設けられている。この第2フランジ43
は、後述のガスケット38の略半球面38bと当接可能
な摺動面43bを有している。
【0030】ガスケット38は、略ドーナツ状に形成さ
れている。このガスケット38は、ガスケット用フラン
ジ39のうちコーン30と対向しない側で、且つ、第1
フランジ33と第2フランジ43の間に配設されてい
る。ガスケット38のうち、第2フランジ43との接触
面は略半球面38bとして形成されている。尚、コーン
30の下流側の端部である小径部30bは、ガスケット
38を通過する位置に至るまで下流方向に延出されてい
る。
れている。このガスケット38は、ガスケット用フラン
ジ39のうちコーン30と対向しない側で、且つ、第1
フランジ33と第2フランジ43の間に配設されてい
る。ガスケット38のうち、第2フランジ43との接触
面は略半球面38bとして形成されている。尚、コーン
30の下流側の端部である小径部30bは、ガスケット
38を通過する位置に至るまで下流方向に延出されてい
る。
【0031】ボルト4は、第2フランジ43側からバネ
2を介してボルト挿通孔43aに挿通され、更に第1フ
ランジ33のボルト挿通孔33aに挿通された後、ナッ
ト6と締結されている。このボルト4にはバネ押え4a
が設けられ、バネ2はこのバネ押え4aと第2フランジ
43との間に配設されている。
2を介してボルト挿通孔43aに挿通され、更に第1フ
ランジ33のボルト挿通孔33aに挿通された後、ナッ
ト6と締結されている。このボルト4にはバネ押え4a
が設けられ、バネ2はこのバネ押え4aと第2フランジ
43との間に配設されている。
【0032】次に、第3実施例のボールジョイント構造
の機能について説明する。本実施例のボールジョイント
構造は、ガスケット38の略半球面38bに下流側パイ
プ40の第2フランジ43の摺動面43bが摺動可能に
接触し、またバネ押え4aと第2フランジ43との間に
バネ2が配設されているため、すべての方向に変位して
コーン30の各方向の振動が下流側パイプ40に伝達さ
れるのを防止する。また、流路S11、S21を流通す
る排ガスと、流路S12、S22を流通する排ガスと
は、第1及び第2仕切り板31、41の存在により干渉
しにくいうえ、一対の板状片32、32の存在によりス
ムーズに流れ且つ第1及び第2仕切り板31、41の連
結箇所を通じて両排ガスが干渉し合うおそれも極めて少
ない。このため、排気干渉によるエンジン出力の低下を
防止できる。
の機能について説明する。本実施例のボールジョイント
構造は、ガスケット38の略半球面38bに下流側パイ
プ40の第2フランジ43の摺動面43bが摺動可能に
接触し、またバネ押え4aと第2フランジ43との間に
バネ2が配設されているため、すべての方向に変位して
コーン30の各方向の振動が下流側パイプ40に伝達さ
れるのを防止する。また、流路S11、S21を流通す
る排ガスと、流路S12、S22を流通する排ガスと
は、第1及び第2仕切り板31、41の存在により干渉
しにくいうえ、一対の板状片32、32の存在によりス
ムーズに流れ且つ第1及び第2仕切り板31、41の連
結箇所を通じて両排ガスが干渉し合うおそれも極めて少
ない。このため、排気干渉によるエンジン出力の低下を
防止できる。
【0033】ここで、ガスケット38は、コーン30に
も下流側パイプ40にも接触していないため、コーン3
0及び下流側パイプ40の内部を流通する高温の排ガス
によってコーン30及び下流側パイプ40が高温化した
としても、ガスケット38にその熱が直接及ばない。従
って、ガスケット38は絶えず耐熱温度以下に維持で
き、耐久性が向上するという効果が得られる。
も下流側パイプ40にも接触していないため、コーン3
0及び下流側パイプ40の内部を流通する高温の排ガス
によってコーン30及び下流側パイプ40が高温化した
としても、ガスケット38にその熱が直接及ばない。従
って、ガスケット38は絶えず耐熱温度以下に維持で
き、耐久性が向上するという効果が得られる。
【0034】また、コーン30の下流側の端部である小
径部30bは、ガスケット38を通過する位置に至るま
で下流方向に延出されている。即ち、ガスケット38は
小径部30bによって覆われているため、コーン30の
内部を流通する高温の排ガスと直接接触しない。このた
め、コーン30の内部を流通する高温の排ガスによって
ガスケット38が耐熱温度以上に加熱されるおそれをよ
り確実に解消でき、上記効果をより確実に得ることがで
きる。
径部30bは、ガスケット38を通過する位置に至るま
で下流方向に延出されている。即ち、ガスケット38は
小径部30bによって覆われているため、コーン30の
内部を流通する高温の排ガスと直接接触しない。このた
め、コーン30の内部を流通する高温の排ガスによって
ガスケット38が耐熱温度以上に加熱されるおそれをよ
り確実に解消でき、上記効果をより確実に得ることがで
きる。
【0035】更に、第1フランジ33には間隔をもって
コーン30を取り囲むガスケット用フランジ39が設け
られ、ガスケット38はガスケット用フランジ39のう
ちコーン30と対向しない側に配設されている。このた
め、ガスケット用フランジ39の存在により、ガスケッ
ト38はコーン30の内部を流通する高温の排ガスと接
触することを防止されるため、上記効果をより確実に得
ることができる。
コーン30を取り囲むガスケット用フランジ39が設け
られ、ガスケット38はガスケット用フランジ39のう
ちコーン30と対向しない側に配設されている。このた
め、ガスケット用フランジ39の存在により、ガスケッ
ト38はコーン30の内部を流通する高温の排ガスと接
触することを防止されるため、上記効果をより確実に得
ることができる。
【0036】更にまた、一般的に、エキゾーストマニホ
ルドの集合パイプであるコーンはエンジン近傍に取り付
けられているため、その内部を流通する排ガスはかなり
の高温であり、ボールジョイント構造におけるガスケッ
トが耐熱温度以上になるおそれが高い。従って、かかる
連結箇所に本実施例のボールジョイント構造を採用した
ため、上記効果をより顕著に得ることができる。 [第4実施例]図5は第4実施例のボールジョイント構
造の破断面図である。
ルドの集合パイプであるコーンはエンジン近傍に取り付
けられているため、その内部を流通する排ガスはかなり
の高温であり、ボールジョイント構造におけるガスケッ
トが耐熱温度以上になるおそれが高い。従って、かかる
連結箇所に本実施例のボールジョイント構造を採用した
ため、上記効果をより顕著に得ることができる。 [第4実施例]図5は第4実施例のボールジョイント構
造の破断面図である。
【0037】第4実施例のボールジョイント構造は、コ
ーン30の大径部30aに第1フランジ33を設けた点
を除いては第3実施例と同様であるため、同じ構成要素
については同じ符号を付し、その説明を省略する。かか
る第4実施例のボールジョイント構造によれば、第3実
施例の作用効果を奏するうえ、以下の作用効果をも奏す
る。即ち、コーン30の大径部30aに第1フランジ3
3を設けたため、コーン30のうち第1フランジ33か
ら上方向に露出する部分は第3実施例よりもかなり短く
することができる。つまり、連結箇所において突き合わ
された分岐管36a〜dと下流側パイプ40との距離を
短くすることができるのである。この結果、従来のボー
ルジョイントを採用しようとしても車両の最低地上高と
の関係で上下方向のスペースを十分とることができなず
採用できなかった場合であっても、この第4実施例のボ
ールジョイント構造であれば十分採用することができる
という効果が得られる。 [第5実施例]図6は第5実施例のボールジョイント構
造の破断面図である。
ーン30の大径部30aに第1フランジ33を設けた点
を除いては第3実施例と同様であるため、同じ構成要素
については同じ符号を付し、その説明を省略する。かか
る第4実施例のボールジョイント構造によれば、第3実
施例の作用効果を奏するうえ、以下の作用効果をも奏す
る。即ち、コーン30の大径部30aに第1フランジ3
3を設けたため、コーン30のうち第1フランジ33か
ら上方向に露出する部分は第3実施例よりもかなり短く
することができる。つまり、連結箇所において突き合わ
された分岐管36a〜dと下流側パイプ40との距離を
短くすることができるのである。この結果、従来のボー
ルジョイントを採用しようとしても車両の最低地上高と
の関係で上下方向のスペースを十分とることができなず
採用できなかった場合であっても、この第4実施例のボ
ールジョイント構造であれば十分採用することができる
という効果が得られる。 [第5実施例]図6は第5実施例のボールジョイント構
造の破断面図である。
【0038】第5実施例のボールジョイント構造は、上
流側及び下流側パイプが2重管である点を除いては第1
実施例と同様であるため、同じ構成要素については同じ
符号を付し、その説明を省略する。上流側パイプ50
は、インナパイプ51とアウタパイプ52とから成り、
図示しない上流側の端部にて両パイプ51、52は接合
され、下流側の端部にて両パイプ51、52の端部はそ
れぞれ独立してパイプ軸方向に変位可能となるように自
由端として形成されている。両パイプ51、52の隙間
にはリング状のワイヤメッシュ53が介在している。こ
のワイヤメッシュ53はインナパイプ51に固着されて
おり、アウタパイプ52とは固着されず接触しているの
みである。
流側及び下流側パイプが2重管である点を除いては第1
実施例と同様であるため、同じ構成要素については同じ
符号を付し、その説明を省略する。上流側パイプ50
は、インナパイプ51とアウタパイプ52とから成り、
図示しない上流側の端部にて両パイプ51、52は接合
され、下流側の端部にて両パイプ51、52の端部はそ
れぞれ独立してパイプ軸方向に変位可能となるように自
由端として形成されている。両パイプ51、52の隙間
にはリング状のワイヤメッシュ53が介在している。こ
のワイヤメッシュ53はインナパイプ51に固着されて
おり、アウタパイプ52とは固着されず接触しているの
みである。
【0039】第1フランジ13は上流側パイプ50のア
ウタパイプ52の外周面に設けられている。また、上流
側パイプ50のインナパイプ51の小径部51bは、ガ
スケット8を通過する位置に至るまで下流方向に延出さ
れている。下流側パイプ60は、インナパイプ61とア
ウタパイプ62とから成り、図示しない下流側の端部に
て両パイプ61、62は接合され、上流側の端部にて両
パイプ61、62の端部はそれぞれ独立してパイプ軸方
向に変位可能となるように自由端として形成されてい
る。両パイプ61、62の隙間にはリング状のワイヤメ
ッシュ63が介在している。このワイヤメッシュ63は
インナパイプ61に固着されており、アウタパイプ62
とは固着されず接触しているのみである。尚、インナパ
イプ61の内径は、インナパイプ51の小径部51bの
外径よりも大きくなるように形成されている。
ウタパイプ52の外周面に設けられている。また、上流
側パイプ50のインナパイプ51の小径部51bは、ガ
スケット8を通過する位置に至るまで下流方向に延出さ
れている。下流側パイプ60は、インナパイプ61とア
ウタパイプ62とから成り、図示しない下流側の端部に
て両パイプ61、62は接合され、上流側の端部にて両
パイプ61、62の端部はそれぞれ独立してパイプ軸方
向に変位可能となるように自由端として形成されてい
る。両パイプ61、62の隙間にはリング状のワイヤメ
ッシュ63が介在している。このワイヤメッシュ63は
インナパイプ61に固着されており、アウタパイプ62
とは固着されず接触しているのみである。尚、インナパ
イプ61の内径は、インナパイプ51の小径部51bの
外径よりも大きくなるように形成されている。
【0040】第2フランジ23は、下流側パイプ60の
アウタパイプ62の外周面に設けられている。かかる第
5実施例のボールジョイント構造によれば、第1実施例
と同様の作用効果を奏する。
アウタパイプ62の外周面に設けられている。かかる第
5実施例のボールジョイント構造によれば、第1実施例
と同様の作用効果を奏する。
【0041】また、上流側及び下流側パイプ50、60
は共に2重管であるため、エンジン始動時のように冷え
た状態のときであっても断熱性が高く、この結果内部を
流通する排ガスはあまり冷却されることなく流通する。
このため、ボールジョイント構造の下流側に設けた触媒
コンバータ(図示せず)の触媒作用をエンジン始動時か
ら有効に発揮させることができる。
は共に2重管であるため、エンジン始動時のように冷え
た状態のときであっても断熱性が高く、この結果内部を
流通する排ガスはあまり冷却されることなく流通する。
このため、ボールジョイント構造の下流側に設けた触媒
コンバータ(図示せず)の触媒作用をエンジン始動時か
ら有効に発揮させることができる。
【0042】更に、インナパイプ51、61内を高温の
排ガスが流通する関係上、インナパイプ51、61の方
がアウタパイプ52、62よりも高温化され大きく熱膨
張する。このため、インナパイプ51、61はアウタパ
イプ52、62に対して摺動するが、このときワイヤメ
ッシュ53、63の存在により衝突音(異音)が発生す
るのを防止する。 [その他の実施例]第3〜第5実施例において、第2実
施例のようにガスケット用フランジを用いない構造とし
てもよい。
排ガスが流通する関係上、インナパイプ51、61の方
がアウタパイプ52、62よりも高温化され大きく熱膨
張する。このため、インナパイプ51、61はアウタパ
イプ52、62に対して摺動するが、このときワイヤメ
ッシュ53、63の存在により衝突音(異音)が発生す
るのを防止する。 [その他の実施例]第3〜第5実施例において、第2実
施例のようにガスケット用フランジを用いない構造とし
てもよい。
【0043】また、第4実施例において、第1仕切り板
31の端部に一対の板状片32、32を固着する代わり
に、図7に示すように、第1仕切り板31の端部を流路
S11側に向かって湾曲させて湾曲部131とすると共
に、第1仕切り板31の端部に流路S12側に向かって
湾曲する湾曲片132を固着してもよい。この場合、流
路S11を流通する排ガスは湾曲部131に沿って流通
し、また流路S12を流通する排ガスは湾曲片132に
沿って流通するため、第1仕切り板31と第2仕切り板
41の隙間を介して流路S11を流通する排ガスと流路
S12を流通する排ガスが干渉することはほとんどない
という効果が得られる。また、湾曲部131及び湾曲片
132は僅かに湾曲させるだけで上記効果を有効に得る
ことができるため、この湾曲部131及び湾曲片132
を設けたことにより流路S11、S12の断面積はほと
んど変化せず、背圧が上昇するおそれもない。更に、湾
曲部131及び湾曲片132は第2仕切り板41の端部
を覆う構造でないため、振動等によりこれらが衝突する
おそれがなく、従って衝突音が発生するおそれもない。
31の端部に一対の板状片32、32を固着する代わり
に、図7に示すように、第1仕切り板31の端部を流路
S11側に向かって湾曲させて湾曲部131とすると共
に、第1仕切り板31の端部に流路S12側に向かって
湾曲する湾曲片132を固着してもよい。この場合、流
路S11を流通する排ガスは湾曲部131に沿って流通
し、また流路S12を流通する排ガスは湾曲片132に
沿って流通するため、第1仕切り板31と第2仕切り板
41の隙間を介して流路S11を流通する排ガスと流路
S12を流通する排ガスが干渉することはほとんどない
という効果が得られる。また、湾曲部131及び湾曲片
132は僅かに湾曲させるだけで上記効果を有効に得る
ことができるため、この湾曲部131及び湾曲片132
を設けたことにより流路S11、S12の断面積はほと
んど変化せず、背圧が上昇するおそれもない。更に、湾
曲部131及び湾曲片132は第2仕切り板41の端部
を覆う構造でないため、振動等によりこれらが衝突する
おそれがなく、従って衝突音が発生するおそれもない。
【0044】あるいは、第4実施例において、第1仕切
り板31の端部の幅(厚み)を第2仕切り板41の端部
よりも大きくしてもよい。例えば図8に示すように、第
1仕切り板31を流路S11側に向かって屈曲させて屈
曲部231とし該屈曲部231のうち流路S12側に板
材232を固着することにより、第1仕切り板31の端
部の幅(厚み)を第2仕切り板41の端部よりも大きく
することができる。この場合、流路S11を流通する排
ガスは厚肉な端部に沿って流通するため、第1仕切り板
31と第2仕切り板41の隙間を介して流路S11を流
通する排ガスと流路S12を流通する排ガスが干渉する
ことはほとんどないという効果が得られる。また、第1
仕切り板31の端部の幅を僅かに大きくするだけで上記
効果を有効に得ることができるため、流路S11、S1
2の断面積はほとんど変化せず、背圧が上昇するおそれ
もない。更に、第1仕切り板31は第2仕切り板41の
端部を覆う構造でないため、振動等によりこれらが衝突
するおそれがなく、従って衝突音が発生するおそれもな
い。
り板31の端部の幅(厚み)を第2仕切り板41の端部
よりも大きくしてもよい。例えば図8に示すように、第
1仕切り板31を流路S11側に向かって屈曲させて屈
曲部231とし該屈曲部231のうち流路S12側に板
材232を固着することにより、第1仕切り板31の端
部の幅(厚み)を第2仕切り板41の端部よりも大きく
することができる。この場合、流路S11を流通する排
ガスは厚肉な端部に沿って流通するため、第1仕切り板
31と第2仕切り板41の隙間を介して流路S11を流
通する排ガスと流路S12を流通する排ガスが干渉する
ことはほとんどないという効果が得られる。また、第1
仕切り板31の端部の幅を僅かに大きくするだけで上記
効果を有効に得ることができるため、流路S11、S1
2の断面積はほとんど変化せず、背圧が上昇するおそれ
もない。更に、第1仕切り板31は第2仕切り板41の
端部を覆う構造でないため、振動等によりこれらが衝突
するおそれがなく、従って衝突音が発生するおそれもな
い。
【0045】尚、図7又は図8の構成は、第1仕切り板
を有するパイプと第2仕切り板を有するパイプを連結す
る構造であれば、ボールジョイント構造に限らず採用す
ることができ、上述の効果を得ることができる。
を有するパイプと第2仕切り板を有するパイプを連結す
る構造であれば、ボールジョイント構造に限らず採用す
ることができ、上述の効果を得ることができる。
【図1】 第1実施例のボールジョイント構造の破断面
図である。
図である。
【図2】 第2実施例のボールジョイント構造の破断面
図である。
図である。
【図3】 第3実施例のボールジョイント構造の斜視図
である。
である。
【図4】 第3実施例のボールジョイント構造の破断面
図である。
図である。
【図5】 第4実施例のボールジョイント構造の破断面
図である。
図である。
【図6】 第5実施例のボールジョイント構造の破断面
図である。
図である。
【図7】 第4実施例の変形例の破断面図である。
【図8】 第4実施例の別の変形例の部分断面図であ
る。
る。
【図9】 従来のボールジョイント構造の破断面図であ
る。
る。
2・・・バネ、 4・・・ボルト、8
・・・ガスケット、 8b・・・略半球面、
9・・・ガスケット用フランジ、 10・・・上流側パ
イプ、10a・・・大径部、 10b・・・
小径部、13・・・第1フランジ、 20・・・
下流側パイプ、23・・・第2フランジ
・・・ガスケット、 8b・・・略半球面、
9・・・ガスケット用フランジ、 10・・・上流側パ
イプ、10a・・・大径部、 10b・・・
小径部、13・・・第1フランジ、 20・・・
下流側パイプ、23・・・第2フランジ
Claims (4)
- 【請求項1】 上流側パイプの端部に設けられた第1フ
ランジと、 下流側パイプの端部に設けられた第2フランジと、 前記第1フランジと前記第2フランジとの間に配設さ
れ、前記第2フランジとの接触面が略半球面であるガス
ケットと、 前記第2フランジが前記ガスケットの略半球面に沿って
摺動可能となるように前記第1フランジと前記第2フラ
ンジとを前記ガスケットを介して連結する連結具とを備
え、 前記ガスケットは前記上流側パイプ及び前記下流側パイ
プと非接触に配設されていることを特徴とするボールジ
ョイント構造。 - 【請求項2】 前記上流側パイプの端部は、前記ガスケ
ットを通過する位置に至るまで下流方向に延出されてい
ることを特徴とする請求項1記載のボールジョイント構
造。 - 【請求項3】 前記第1フランジには間隔をもって前記
上流側パイプを取り囲むガスケット用フランジが設けら
れ、前記ガスケットは前記ガスケット用フランジのうち
前記上流側パイプと対向しない側に配設されていること
を特徴とする請求項1又は2記載のボールジョイント構
造。 - 【請求項4】 前記上流側パイプはエキゾーストマニホ
ルドの集合パイプであることを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載のボールジョイント構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3219096A JPH09229263A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | ボールジョイント構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3219096A JPH09229263A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | ボールジョイント構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09229263A true JPH09229263A (ja) | 1997-09-05 |
Family
ID=12351992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3219096A Pending JPH09229263A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | ボールジョイント構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09229263A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002092973A1 (fr) * | 2001-05-14 | 2002-11-21 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Structure de raccordement d'une partie de collecteur d'echappement de moteur a combustion interne a plusieurs cylindres |
GB2383606B (en) * | 2000-10-11 | 2004-11-10 | Honda Motor Co Ltd | Exhaust system of an engine |
-
1996
- 1996-02-20 JP JP3219096A patent/JPH09229263A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2383606B (en) * | 2000-10-11 | 2004-11-10 | Honda Motor Co Ltd | Exhaust system of an engine |
WO2002092973A1 (fr) * | 2001-05-14 | 2002-11-21 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Structure de raccordement d'une partie de collecteur d'echappement de moteur a combustion interne a plusieurs cylindres |
CN100348842C (zh) * | 2001-05-14 | 2007-11-14 | 本田技研工业株式会社 | 多气缸内燃机的排气岐管集合部连接构造 |
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