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JPH09223746A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JPH09223746A
JPH09223746A JP4959996A JP4959996A JPH09223746A JP H09223746 A JPH09223746 A JP H09223746A JP 4959996 A JP4959996 A JP 4959996A JP 4959996 A JP4959996 A JP 4959996A JP H09223746 A JPH09223746 A JP H09223746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
layer
bipolar transistor
buried layer
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4959996A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Nemoto
清志 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP4959996A priority Critical patent/JPH09223746A/ja
Publication of JPH09223746A publication Critical patent/JPH09223746A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数特性の高いPiN型フォトダイオード
とバイポーラトランジスタや、更にはCMOSトランジ
スタを同一基板上に備えた半導体装置を提供する。 【解決手段】 PiN型フォトダイオードと縦型及び横
型バイポーラトランジスタをP型基板1上に形成した半
導体装置において、縦型NPNバイポーラトランジスタ
のコレクタ領域と横型PNPバイポーラトランジスタの
ベース領域を、アンチモンを用いて形成したN+ 埋込み
層2と、該N+ 埋込み層2の上に形成されたアンチモン
より拡散係数の大きいリンを用いて形成したN- 埋込み
層4と、該N- 埋込み層4に接続されるように形成した
N型拡散層8とで構成する。これによりN- 埋込み層4
とN型拡散層8を接続させるための熱工程を短くでき、
PiN型フォトダイオードのN+ 埋込み層2の低濃度エ
ピタキシャル層6への拡散を小さくし、高い周波数特性
をもたせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、周波数特性の高
いPiN型フォトダイオードと、バイポーラトランジス
タや更にはCMOSトランジスタを同一基板上に形成し
た半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PiN型フォトダイオードと縦型
NPNバイポーラトランジスタと横型PNPバイポーラ
トランジスタを同一基板上に形成した半導体装置は、図
9に示すように構成されている。図9において、101 は
P型半導体基板、102 はN+ 型埋込み層、103 はN-
ピタキシャル層、104 はP型素子分離拡散層、105 はN
型コレクタ拡散層、106 はN型ベース拡散層、107 はN
型カソード引き出し層、108 はP型ベース拡散層、109
はP+ 型アノード層、110 はN+ 型エミッタ層、111 は
+ 型エミッタ層、112 はP+ 型コレクタ層、である。
そして、縦型NPNバイポーラトランジスタのコレクタ
領域は、N+ 型埋込み層102 とN型コレクタ拡散層105
により形成され、横型PNPバイポーラトランジスタの
ベース領域は、N+ 型埋込み層102 とN型ベース拡散層
106 により形成されている。なお、図においては、Pi
N型フォトダイオード領域はPD、縦型NPNバイポー
ラトランジスタ領域はNPN、横型PNPバイポーラト
ランジスタ領域はLPNPと略記している。
【0003】また、PiN型フォトダイオードと縦型N
PNバイポーラトランジスタと横型PNPバイポーラト
ランジスタとNMOSトランジスタとPMOSトランジ
スタを同一基板上に形成した半導体装置は、従来は図10
に示すように構成されている。図10において、201 はP
型半導体基板、202 はN+ 型埋込み層、203 はP型埋込
み層、204 はN- エピタキシャル層、205 はP型素子分
離拡散層、206 はN型コレクタ拡散層、207 はN型ベー
ス拡散層、208 はN型カソード引き出し層、209 はN型
ウエル拡散層、210 P型ウエル層、211 はP型ベース拡
散層、212 ゲート酸化膜、213 はゲート電極、214 はP
+ 型アノード層、215 はN+ 型エミッタ層、216 はP+
型エミッタ層、217 はP+ 型コレクタ層、218 はP+
ース・ドレイン層、219 はN+ ソース・ドレイン層であ
る。そして、縦型NPNバイポーラトランジスタのコレ
クタ領域は、N+ 型埋込み層202 とN型コレクタ拡散層
206 により形成され、横型PNPバイポーラトランジス
タのベース領域は、N+ 型埋込み層202 とN型ベース拡
散層207 により形成され、PMOSトランジスタのウエ
ル領域はN+ 型埋込み層202 とN型ウエル拡散層209 に
より形成されている。また、N型コレクタ拡散層206 と
N型ウエル拡散層209 は同一工程で形成されている。な
お、図においては、NMOSトランジスタはNMOS、
PMOSトランジスタはPMOSと略記している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9及び図
10に示した従来例において、N+ 型埋込み層102 ,202
は寄生抵抗を低減させるために、アンチモンを用いて1
E18cm-3以上の高濃度に形成される。このアンチモンは
拡散係数が小さい。更に、図9に示した従来例において
は、縦型NPNバイポーラトランジスタのN+ 型埋込み
層102 とN型コレクタ拡散層105 ,横型PNPバイポー
ラトランジスタのN+ 型埋込み層102 とN型ベース拡散
層106 をそれぞれ接続させるため、高温で長時間の拡散
工程が必要になる。同様に図10に示した従来例において
は、縦型NPNバイポーラトランジスタのN+ 型埋込み
層202 とN型コレクタ拡散層206 ,横型PNPバイポー
ラトランジスタのN+ 型埋込み層202 とN型ベース拡散
層207 ,PMOSトランジスタのN+ 型埋込み層202 と
N型ウエル拡散層209 をそれぞれ接続させるため、高温
で長時間の拡散工程が必要になる。この高温、長時間の
拡散工程により、図11のフォトダイオード領域の不純物
プロファイル(図9及び図10におけるA−A′線に沿う
不純物プロファイル)に示すように、フォトダイオード
領域のN+ 型埋込み層102 ,202 はN- エピタキシャル
層側に拡散し、i層となるN- エピタキシャル層103 ,
204 の領域Xが狭くなってしまう。フォトダイオードの
動作状態ではN- エピタキシャル層103 ,204 の領域X
は空乏化しており、空乏層内で発生したキャリアはドリ
フトにより移動するためキャリアは高速に移動するが、
+ 型埋込み層102 ,202 で発生したキャリアは拡散に
より移動するためキャリアの移動スピードが遅い。この
ため、N- エピタキシャル層103 ,204 の領域Xが狭い
とフォトダイオードの周波数特性が劣化し、高速動作が
できなくなるという欠点がある。また、図10に示した従
来例において、PMOSトランジスタの耐圧を確保する
ため、N型ウエル拡散層209 の濃度を1E16cm-3以上に
する必要があるが、N型コレクタ拡散層206 とN型ウエ
ル拡散層209 を同一工程で形成しているため、N型コレ
クタ拡散層206 の濃度も1E16cm-3以上となり、縦型N
PNバイポーラトランジスタの耐圧が10V以下と小さく
なるという欠点がある。
【0005】本発明は、従来の半導体装置における上記
問題点を解消するためになされたもので、周波数特性の
高いフォトダイオードと、アナログ回路を構成するため
のバイポーラトランジスタや、更にはCMOSトランジ
スタも同一基板上に構成した半導体装置を提供すること
を目的とする。各請求項記載の発明毎の目的を述べる
と、次の通りである。すなわち、請求項1記載の発明
は、周波数特性の高いフォトダイオードと縦型NPNバ
イポーラトランジスタと横型PNPバイポーラトランジ
スタを同一基板上に形成した半導体装置を提供すること
を目的とし、また請求項2記載の発明は、周波数特性の
高いフォトダイオードと縦型NPNバイポーラトランジ
スタと横型PNPバイポーラトランジスタとCMOSト
ランジスタを同一基板上に形成した半導体装置を提供す
ることを目的とし、また請求項3記載の発明は、請求項
1又は2記載の発明において、第1及び第2埋込み層を
効率よく形成するための適切な不純物を提供することを
目的とし、また請求項4記載の発明は、請求項2記載の
発明において、第1及び第2拡散層の適切な不純物濃度
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、PiN型フォトダイオード
と縦型バイポーラトランジスタと横型バイポーラトラン
ジスタを同一基板上に備えた半導体装置において、少な
くとも縦型バイポーラトランジスタのコレクタ領域と横
型バイポーラトランジスタのベース領域は、第1導電型
の第1埋込み層と、前記第1埋込み層の上に形成され、
前記第1埋込み層を形成する不純物より拡散係数が大き
い不純物により形成された第1導電型の第2埋込み層
と、前記第2埋込み層に接続されるように形成された第
1導電型の第1拡散層とで構成するものである。これに
より第2埋込み層と第1拡散層を接続させるための熱工
程を短くでき、PiN型フォトダイオードの第1導電型
の第1埋込み層の低濃度エピタキシャル層側への拡散を
小さくでき、PiN型フォトダイオードの低濃度エピタ
キシャル層からなるi層の領域を大きくでき、高い周波
数特性をもったPiN型フォトダイオードと縦型バイポ
ーラトランジスタと横型バイポーラトランジスタを同一
基板上に形成した半導体装置を実現することができる。
【0007】請求項2記載の発明は、PiN型フォトダ
イオードと縦型バイポーラトランジスタと横型バイポー
ラトランジスタとCMOSトランジスタを同一基板上に
備えた半導体装置において、少なくとも縦型バイポーラ
トランジスタのコレクタ領域と横型バイポーラトランジ
スタのベース領域は、第1導電型の第1埋込み層と、前
記第1埋込み層の上に形成され、前記第1埋込み層を形
成する不純物より拡散係数が大きい不純物により形成さ
れた第1導電型の第2埋込み層と、前記第2埋込み層に
接続されるように形成された第1導電型の第1拡散層と
で構成され、且つ少なくとも第2導電型のMOSトラン
ジスタのウエル領域は、前記第1埋込み層と、前記第2
埋込み層と、前記第2埋込み層に接続されるように形成
された第1導電型の第2拡散層とで構成するものであ
る。これにより、請求項1記載の発明と同様に高い周波
数特性をもったPiN型フォトダイオードが得られると
共に、第2導電型のMOSトランジスタのウエル領域を
形成する第1導電型の第2拡散層の濃度と、縦型バイポ
ーラトランジスタのコレクタ領域と横型バイポーラトラ
ンジスタのベース領域を形成する第1導電型の第1拡散
層の濃度とを異なるように形成することができるため、
第2導電型のMOSトランジスタと縦型バイポーラトラ
ンジスタ、横型バイポーラトランジスタの特性を別々に
設定することができ、縦型バイポーラトランジスタの耐
圧を10V以上に高くできる。したがって、高い周波数特
性をもったPiN型フォトダイオードと高い耐圧の縦型
バイポーラトランジスタと横型バイポーラトランジスタ
とCMOSトランジスタとを同一基板上に形成した半導
体装置を実現することができる。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の半導体装置において、前記第1埋込み層は不純物と
してアンチモンを用いて形成され、前記第2埋込み層は
不純物としてリンを用いて形成するものである。これに
より、効率よく、高い周波数特性をもったPiN型フォ
トダイオードと縦型バイポーラトランジスタと横型バイ
ポーラトランジスタ、更にはCMOSトランジスタを同
一基板上に形成した半導体装置を実現することができ
る。また請求項4記載の発明は、請求項2記載の半導体
装置において、前記第1拡散層の不純物濃度は1E16cm
-3以下とし、前記第2拡散層の不純物濃度は1E16cm-3
以上とするものである。これにより、効率よく、高い周
波数特性をもったPiN型フォトダイオードと耐圧の高
い縦型バイポーラトランジスタと横型バイポーラトラン
ジスタとCMOSトランジスタとを同一基板上に形成し
た半導体装置を実現することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に実施の形態について説明す
る。まず第1の実施の形態を図1〜図4に示す製造工程
図に基づいて説明する。この実施の形態は、PiN型フ
ォトダイオードと縦型NPNバイポーラトランジスタと
横型PNPバイポーラトランジスタと縦型PNPバイポ
ーラトランジスタを同一基板上に構成するもので、請求
項1及び3記載の発明に対応するものである。まず、図
1に示すように、P型基板1のPiN型フォトダイオー
ド領域、縦型NPNバイポーラトランジスタ領域、横型
PNPバイポーラトランジスタ領域、縦型PNPバイポ
ーラトランジスタ領域に、アンチモンを拡散させN+
込み層2を形成する。このN+ 埋込み層2は寄生抵抗の
低減のため、表面濃度で1E19cm-3以上に形成し、最終
的には1E18cm-3以上の高濃度に形成される。次に、P
iN型フォトダイオードのカソード引き上げ領域、縦型
NPNバイポーラトランジスタ領域、横型PNPバイポ
ーラトランジスタ領域にN- 埋込み層4を形成するため
に、リンを加速電圧50〜150 KeV,ドーズ量1E13〜1
E15cm-2でイオン注入する。次に、素子分離領域にP型
素子分離埋込み層3を、縦型PNPバイポーラトランジ
スタ領域にコレクタ埋込み層となるP型埋込み層5を形
成するためのイオン注入を行う。なお、図において、縦
型PNPバイポーラトランジスタ領域はVPNPと略記
することとする。
【0010】その後、図2に示すように、N- エピタキ
シャル層6を濃度1E12〜1E14cm-3,膜厚8〜12μm
に形成する。このN- エピタキシャル層6は低濃度に形
成され、最終的にはPiN型フォトダイオードのi層と
なる。次に、素子分離領域にP型素子分離拡散層7を、
縦型NPNバイポーラトランジスタ領域と横型PNPバ
イポーラトランジスタ領域にN型拡散層8を、縦型PN
Pバイポーラトランジスタ領域にP型コレクタ拡散層9
を、PiN型フォトダイオードのカソード引き出し領域
にN型カソード引き出し層10を、縦型NPNバイポーラ
トランジスタのコレクタ引き出し領域にN型コレクタ引
き出し層11を、横型PNPバイポーラトランジスタのベ
ース引き出し領域にN型ベース引き出し層12を、縦型P
NPバイポーラトランジスタのコレクタ引き出し領域に
P型コレクタ引き出し層13を、それぞれ形成するための
イオン注入を行う。ここで、N型拡散層8を形成するた
めのイオン注入にはリンを使用し、最終的には濃度が1
E16cm-3以下になるように形成する。また、P型コレク
タ拡散層9のイオン注入にはボロンを使用し、最終的に
は濃度が1E16cm-3以下になるように形成する。また、
N型カソード引き出し層10とN型コレクタ引き出し層11
とN型ベース引き出し層12は、同時にイオン注入を行っ
て形成してもよい。
【0011】その後、図3に示すように、熱拡散を行う
ことにより、N+ 埋込み層2,N-埋込み層4,P型素
子分離埋込み層3,P型埋込み層5,P型素子分離拡散
層7,N型拡散層8,P型コレクタ拡散層9,N型カソ
ード引き出し層10,N型コレクタ引き出し層11,N型ベ
ース引き出し層12,P型コレクタ引き出し層13が形成さ
れる。ここでN- 埋込み層4とN型拡散層8,N- 埋込
み層4とN型カソード引き出し層10,P型素子分離埋込
み層3とP型素子分離拡散層7,P型埋込み層5とP型
コレクタ拡散層9が、それぞれ接続されるように形成さ
れるが、N- 埋込み層4はリンで形成されているため、
アンチモンに比べ拡散係数が大きく熱拡散の時間を短く
できる。例えば、従来1000〜1150℃,2000〜3000分の熱
拡散が必要であったものが、1000〜1150℃,600 〜1200
分の熱拡散で十分である。このため、PiN型フォトダ
イオード領域のN+ 埋込み層2のN- エピタキシャル層
6側への拡散が小さくなり、PiN型フォトダイオード
のi層(N- エピタキシャル層6)の領域を大きく形成
することができる。これにより、PiN型フォトダイオ
ードの周波数特性を向上させることができる。また、N
型拡散層8,P型コレクタ拡散層9は濃度が1E16cm-3
以下に形成され、N+ 埋込み層2は1E18cm-3以上に形
成される。
【0012】その後、図4に示すように、フィールド酸
化膜14を形成した後、PiN型フォトダイオード領域に
+ 型アノード層17を形成し、縦型NPNバイポーラト
ランジスタ領域にP型ベース層15とN+ 型エミッタ層18
を形成し、縦型PNPバイポーラトランジスタ領域にN
型ベース層16を形成し、横型PNPバイポーラトランジ
スタと縦型PNPバイポーラトランジスタ領域にP+
エミッタ層19を形成し、横型PNPバイポーラトランジ
スタ領域にP+ 型コレクタ層20を形成する。また、P+
型アノード層17とP+ 型エミッタ層19とP+ 型コレクタ
層20及び縦型NPNバイポーラトランジスタの外部ベー
ス領域(図示せず)のP+ 層は同時に形成してもよく、
+ 型エミッタ層18と縦型PNPバイポーラトランジス
タの外部ベース領域(図示せず)のN+ 層を同時に形成
してもよい。これにより、PiN型フォトダイオードと
縦型NPNバイポーラトランジスタと横型PNPバイポ
ーラトランジスタと縦型PNPバイポーラトランジスタ
を、P型基板上に形成した半導体装置が完成する。
【0013】次に、第2の実施の形態を図5〜図8の製
造工程図に基づいて説明する。この実施の形態は、Pi
N型フォトダイオードと縦型NPNバイポーラトランジ
スタと横型PNPバイポーラトランジスタと縦型PNP
バイポーラトランジスタとPMOSトランジスタとNM
OSトランジスタとを、同一基板上に形成するもので、
請求項2及び4記載の発明に対応するものである。ま
ず、図5に示すように、P型基板21のPiN型フォトダ
イオード領域、縦型NPNバイポーラトランジスタ領
域、横型PNPバイポーラトランジスタ領域、縦型PN
Pバイポーラトランジスタ領域、PMOS領域及びNM
OS領域にアンチモンを拡散させN+ 埋込み層22を形成
する。このN+ 埋込み層22は寄生抵抗の低減のため表面
濃度で1E19cm-3以上に形成し、最終的には1E18cm-3
以上の高濃度に形成される。次に、PiN型フォトダイ
オードのカソード引き上げ領域、縦型NPNバイポーラ
トランジスタ領域、横型PNPバイポーラトランジスタ
領域、PMOSトランジスタ領域にN- 埋込み層24を形
成するために、リンを加速電圧50〜150 KeV,ドーズ量
1E13〜1E15cm-2でイオン注入する。次に、素子分離
領域にP型素子分離埋込み層23を縦型PNPバイポーラ
トランジスタ領域とNMOSトランジスタ領域に、それ
ぞれコレクタ埋込み層、ウエル埋込み層となるP型埋込
み層25を形成するためのイオン注入を行う。
【0014】その後、図6に示すように、N- エピタキ
シャル層26を濃度1E12〜1E14cm-3,膜厚8〜12μm
に形成する。このN- エピタキシャル層26は低濃度に形
成され、最終的にはPiN型フォトダイオードのi層と
なる。次に、素子分離領域にP型素子分離拡散層27を、
縦型NPNバイポーラトランジスタ領域と横型PNPバ
イポーラトランジスタ領域にN型拡散層28を、縦型PN
Pバイポーラトランジスタ領域にP型コレクタ拡散層29
を、PiN型フォトダイオードのカソード引き出し領域
にN型カソード引き出し層30を、縦型NPNバイポーラ
トランジスタのコレクタ引き出し領域にN型コレクタ引
き出し層31を、横型PNPバイポーラトランジスタのベ
ース引き出し領域にN型ベース引き出し層32を、縦型P
NPバイポーラトランジスタのコレクタ引き出し領域に
P型コレクタ引き出し層33を、PMOSトランジスタ領
域にN型ウエル拡散層34を、NMOSトランジスタ領域
にP型ウエル拡散層35を、それぞれ形成するためのイオ
ン注入を行う。ここで、N型拡散層28を形成するための
イオン注入にはリンを使用し、最終的には濃度が1E16
cm-3以下になるように形成し、N型ウエル拡散層34を形
成するためのイオン注入にはリンを使用し、最終的には
濃度が1E16cm-3以上になるように形成する。また、P
型コレクタ拡散層29のイオン注入にはボロンを使用し、
最終的には濃度が1E16cm-3以下になるように形成し、
P型ウエル拡散層35を形成するためのイオン注入にはボ
ロンを使用し、最終的には濃度が1E16cm-3以上になる
ように形成する。また、N型カソード引き出し層30とN
型コレクタ引き出し層31とN型ベース引き出し層32は、
同時にイオン注入を行って形成してもよい。
【0015】その後、図7に示すように、熱拡散を行う
ことにより、N+ 埋込み層22,N-埋込み層24,P型素
子分離埋込み層23,P型埋込み層25,P型素子分離拡散
層27,N型拡散層28,P型コレクタ拡散層29,N型カソ
ード引き出し層30,N型コレクタ引き出し層31,N型ベ
ース引き出し層32,P型コレクタ引き出し層33,N型ウ
エル拡散層34,P型ウエル拡散層35が形成される。ここ
でN- 埋込み層24とN型拡散層28,N- 埋込み層24とN
型カソード引き出し層30,N- 埋込み層24とN型ウエル
拡散層34,P型素子分離埋込み層23とP型素子分離拡散
層27,P型埋込み層25とP型コレクタ拡散層29,P型埋
込み層25とP型ウエル拡散層35が、それぞれ接続される
ように形成されるが、N- 埋込み層24はリンで形成され
ているため、アンチモンに比べ拡散係数が大きく、熱拡
散の時間を短くできる。例えば、従来1000〜1150℃,20
00〜3000分の熱拡散が必要であったものが、1000〜1150
℃,600 〜1200分の熱拡散で十分である。このため、P
iN型フォトダイオード領域のN+ 埋込み層22のN-
ピタキシャル層26側への拡散が小さくなり、PiN型フ
ォトダイオードのi層(N- エピタキシャル層26)の領
域を大きく形成することができる。これにより、PiN
型フォトダイオードの周波数特性を向上させることがで
きる。また、N型拡散層28,P型コレクタ拡散層29は濃
度が1E16cm-3以下に形成され、N+ 埋込み層2は1E
18cm-3以上に形成される。また、N型ウエル拡散層34と
P型ウエル拡散層35は濃度が1E16cm-3以上に形成され
る。
【0016】その後、図8に示すように、フィールド酸
化膜36を形成した後、CMOSトランジスタ領域にゲー
ト酸化膜37,Poly Si 等によりゲート電極38を形成す
る。次に、PiN型フォトダイオード領域にP+ 型アノ
ード層41を形成し、縦型NPNバイポーラトランジスタ
領域にP型ベース層39とN+ 型エミッタ層42を形成し、
縦型PNPバイポーラトランジスタ領域にN型ベース層
40を形成し、横型PNPバイポーラトランジスタと縦型
PNPバイポーラトランジスタ領域にP+ 型エミッタ層
43を形成し、横型PNPバイポーラトランジスタ領域に
+ 型コレクタ層44を形成し、PMOSトランジスタ領
域にP+ 型ソース・ドレイン層45を形成し、NMOSト
ランジスタ領域にN+ 型ソース・ドレイン層46を形成す
る。また、P+ 型アノード層41とP+ 型エミッタ層43と
+ 型コレクタ層44とP+ 型ソース・ドレイン層45及び
縦型NPNバイポーラトランジスタの外部ベース領域
(図示せず)のP+ 層は同時に形成してもよく、N+
エミッタ層42とN+ 型ソース・ドレイン層46及び縦型P
NPバイポーラトランジスタの外部ベース領域(図示せ
ず)のN+ 層を同時に形成してもよい。これにより、P
iN型フォトダイオードと縦型NPNバイポーラトラン
ジスタと横型PNPバイポーラトランジスタと縦型PN
PバイポーラトランジスタとPMOSトランジスタとN
MOSトランジスタとを、P型基板上に形成した半導体
装置が完成する。
【0017】
【発明の効果】以上実施の形態に基づいて説明したよう
に、請求項1記載の発明によれば、縦型バイポーラトラ
ンジスタのコレクタ領域と横型バイポーラトランジスタ
のベース領域を、第1導電型の拡散係数の異なる第1及
び第2埋込み層と第1導電型の第1拡散層とで構成して
いるので、第2埋込み層と第1拡散層を接続させるため
の熱工程を短くでき、PiN型フォトダイオードの第1
導電型の第1埋込み層の低濃度エピタキシャル層側への
拡散を小さくでき、これにより、PiN型フォトダイオ
ードのi層(低濃度エピタキシャル層)の領域が大きく
なり、高い周波数特性を持ったPiN型フォトダイオー
ドと縦型バイポーラトランジスタと横型バイポーラトラ
ンジスタを同一基板上に備えた半導体装置を実現するこ
とができる。
【0018】請求項2記載の発明によれば、縦型バイポ
ーラトランジスタのコレクタ領域と横型バイポーラトラ
ンジスタのベース領域と第2導電型のMOSトランジス
タのウエル領域を、第1導電型の拡散係数の異なる第1
及び第2埋込み層と第1導電型の第1又は第2拡散層と
で構成しているので、第2埋込み層と第1導電型の第1
又は第2拡散層を接続させるための熱工程を短くでき、
PiN型フォトダイオードの第1導電型の第1埋込み層
の低濃度エピタキシャル層側への拡散を小さくできるた
め、PiN型フォトダイオードのi層(低濃度エピタキ
シャル層)の幅を大きくすることができる。更に、第2
導電型のMOSトランジスタのウエル領域を形成する第
1導電型の第2拡散層は、縦型バイポーラトランジスタ
のコレクタ領域と横型バイポーラトランジスタのベース
領域を形成する第1導電型の第1拡散層と濃度が異なる
ように形成することができるため、第2導電型のMOS
トランジスタと縦型バイポーラトランジスタ、横型バイ
ポーラトランジスタの特性を別々に設定することがで
き、縦型バイポーラトランジスタの耐圧を10V以上に高
くできる。これにより、高い周波数特性を持ったPiN
型フォトダイオードと高い耐圧の縦型バイポーラトラン
ジスタと横型バイポーラトランジスタとCMOSトラン
ジスタとを同一基板上に形成した半導体装置を実現する
ことができる。
【0019】また請求項3記載の発明によれば、前記第
1及び第2埋込み層をアンチモンとリンを使用して形成
しているので、効率よく、高い周波数特性を持ったPi
N型フォトダイオードと縦型バイポーラトランジスタと
横型バイポーラトランジスタ、更にはCMOSトランジ
スタも同一基板上に形成した半導体装置を実現すること
ができる。また請求項4記載の発明によれば、効率よ
く、高い周波数特性を持ったPiN型フォトダイオード
と耐圧の高い縦型バイポーラトランジスタと横型バイポ
ーラトランジスタとCMOSトランジスタとを同一基板
上に形成した半導体装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の第1の実施の形態を
説明するための製造工程を示す図である。
【図2】図1に示した製造工程に続く製造工程を示す図
である。
【図3】図2に示した製造工程に続く製造工程を示す図
である。
【図4】図3に示した製造工程に続く製造工程を示す図
である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を説明するための製
造工程を示す図である。
【図6】図5に示した製造工程に続く製造工程を示す図
である。
【図7】図6に示した製造工程に続く製造工程を示す図
である。
【図8】図7に示した製造工程に続く製造工程を示す図
である。
【図9】従来の半導体装置の構成例を示す断面図であ
る。
【図10】従来の半導体装置の他の構成例を示す断面図で
ある。
【図11】図9に示した従来例のA−A′線に沿ったPi
N型フォトダイオードの不純物プロファイルを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 P型基板 2 N+ 埋込み層 3 P型素子分離埋込み層 4 N- 埋込み層 5 P型埋込み層 6 N- エピタキシャル層 7 P型素子分離拡散層 8 N型拡散層 9 P型コレクタ拡散層 10 N型カソード引き出し層 11 N型コレクタ引き出し層 12 N型ベース引き出し層 13 P型コレクタ引き出し層 14 フィールド酸化膜 15 P型ベース層 16 N型ベース層 17 P+ 型アノード層 18 N+ 型エミッタ層 19 P+ 型エミッタ層 20 P+ 型コレクタ層 21 P型基板 22 N+ 埋込み層 23 P型素子分離埋込み層 24 N- 埋込み層 25 P型埋込み層 26 N- エピタキシャル層 27 P型素子分離拡散層 28 N型拡散層 29 P型コレクタ拡散層 30 N型カソード引き出し層 31 N型コレクタ引き出し層 32 N型ベース引き出し層 33 P型コレクタ引き出し層 34 N型ウエル拡散層 35 P型ウエル拡散層 36 フィールド酸化膜 37 ゲート酸化膜 38 ゲート電極 39 P型ベース層 40 N型ベース層 41 P+ 型アノード層 42 N+ 型エミッタ層 43 P+ 型エミッタ層 44 P+ 型コレクタ層 45 P+ 型ソース・ドレイン層 46 N+ 型ソース・ドレイン層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PiN型フォトダイオードと縦型バイポ
    ーラトランジスタと横型バイポーラトランジスタを同一
    基板上に備えた半導体装置において、少なくとも縦型バ
    イポーラトランジスタのコレクタ領域と横型バイポーラ
    トランジスタのベース領域は、第1導電型の第1埋込み
    層と、前記第1埋込み層の上に形成され、前記第1埋込
    み層を形成する不純物より拡散係数が大きい不純物によ
    り形成された第1導電型の第2埋込み層と、前記第2埋
    込み層に接続されるように形成された第1導電型の第1
    拡散層とで構成されていることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 PiN型フォトダイオードと縦型バイポ
    ーラトランジスタと横型バイポーラトランジスタとCM
    OSトランジスタを同一基板上に備えた半導体装置にお
    いて、少なくとも縦型バイポーラトランジスタのコレク
    タ領域と横型バイポーラトランジスタのベース領域は、
    第1導電型の第1埋込み層と、前記第1埋込み層の上に
    形成され、前記第1埋込み層を形成する不純物より拡散
    係数が大きい不純物により形成された第1導電型の第2
    埋込み層と、前記第2埋込み層に接続されるように形成
    された第1導電型の第1拡散層とで構成され、且つ少な
    くとも第2導電型のMOSトランジスタのウエル領域
    は、前記第1埋込み層と、前記第2埋込み層と、前記第
    2埋込み層に接続されるように形成された第1導電型の
    第2拡散層とで構成されていることを特徴とする半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1埋込み層は不純物としてアンチ
    モンを用いて形成され、前記第2埋込み層は不純物とし
    てリンを用いて形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1拡散層の不純物濃度は1E16cm
    -3以下であり、前記第2拡散層の不純物濃度は1E16cm
    -3以上であることを特徴とする請求項2記載の半導体装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100369344B1 (ko) * 1998-06-29 2003-03-17 주식회사 하이닉스반도체 실린더형핀드포토다이오드를갖는이미지센서
EP1475837A1 (en) * 2002-01-16 2004-11-10 Sanken Electric Co., Ltd. Semiconductor device manufacturing method

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