JPH09222090A - 先行待機運転ポンプ - Google Patents
先行待機運転ポンプInfo
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- JPH09222090A JPH09222090A JP3095096A JP3095096A JPH09222090A JP H09222090 A JPH09222090 A JP H09222090A JP 3095096 A JP3095096 A JP 3095096A JP 3095096 A JP3095096 A JP 3095096A JP H09222090 A JPH09222090 A JP H09222090A
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- JP
- Japan
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- impeller
- valve
- pumping
- boss
- valve body
- Prior art date
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
- Lift Valve (AREA)
- Mechanically-Actuated Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 先行待機運転ポンプにおいて、揚水遮断後に
揚水管に残存している水をできるだけ速やかに排水す
る。 【解決手段】 羽根車ボス21を中空とし、その羽根車
ボス21に通孔23を設ける。通孔23を開閉するため
の弁機構24を有する。弁機構24は、羽根車ボス21
の内部空間に配備した弁体24bと、羽根車ボス21に
設けた弁座24aとからなる。弁体24bは、主軸1を
貫通する押引ロッド53の動作を介し、弁座24aに対
して接離する。
揚水管に残存している水をできるだけ速やかに排水す
る。 【解決手段】 羽根車ボス21を中空とし、その羽根車
ボス21に通孔23を設ける。通孔23を開閉するため
の弁機構24を有する。弁機構24は、羽根車ボス21
の内部空間に配備した弁体24bと、羽根車ボス21に
設けた弁座24aとからなる。弁体24bは、主軸1を
貫通する押引ロッド53の動作を介し、弁座24aに対
して接離する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先行待機運転ポン
プに係り、特に揚水遮断運転時の振動や騒音および消費
動力などを軽減することができるようにした先行待機運
転ポンプに関する。
プに係り、特に揚水遮断運転時の振動や騒音および消費
動力などを軽減することができるようにした先行待機運
転ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、先行待機運転ポンプとして図
6に例示したものが知られていた。この先行待機運転ポ
ンプは、主軸1に固着した羽根車2を収容している羽根
車室3の入口31に吸込カバー5を接続し、羽根車室3
の出口32に揚水管4を接続してあり、図示していない
原動機によって主軸1を回転させることによって運転さ
れるようになっている。また、上記羽根車室3の入口3
1に気水切替管6が連通されている。この気水切替管6
には気水切替弁61が介在されている。そして、水位検
出手段7によって検出した水位信号に基づいて制御器8
から出力される信号によって上記気水切替弁61が開閉
制御されるようになっている。
6に例示したものが知られていた。この先行待機運転ポ
ンプは、主軸1に固着した羽根車2を収容している羽根
車室3の入口31に吸込カバー5を接続し、羽根車室3
の出口32に揚水管4を接続してあり、図示していない
原動機によって主軸1を回転させることによって運転さ
れるようになっている。また、上記羽根車室3の入口3
1に気水切替管6が連通されている。この気水切替管6
には気水切替弁61が介在されている。そして、水位検
出手段7によって検出した水位信号に基づいて制御器8
から出力される信号によって上記気水切替弁61が開閉
制御されるようになっている。
【0003】このように構成された先行待機運転ポンプ
の運転例を説明する。
の運転例を説明する。
【0004】A.吸水井9の水位が上昇する場合 (1)水位が揚水遮断水位LWLを越えて揚水開始水位
HWLに到達するまでの間は気水切替弁61を開く。こ
れにより気水切替管6により空気が羽根車室3の入口3
1に導入されるので気中運転が行われる。 (2)水位が揚水開始水位HWLに到達した時点で気水
切替弁61を閉じる。これにより羽根車室3の入口31
への空気の導入が止まるので揚水運転が行われる。揚水
開始水位HWLより高い水位では揚水運転を継続する。
HWLに到達するまでの間は気水切替弁61を開く。こ
れにより気水切替管6により空気が羽根車室3の入口3
1に導入されるので気中運転が行われる。 (2)水位が揚水開始水位HWLに到達した時点で気水
切替弁61を閉じる。これにより羽根車室3の入口31
への空気の導入が止まるので揚水運転が行われる。揚水
開始水位HWLより高い水位では揚水運転を継続する。
【0005】B.水位が下降する場合 (1)水位が揚水開始水位HWLを越える位置から揚水
開始水位HWLを経て揚水遮断水位LWLに低下するま
での間は気水切替弁61を閉じておく。これにより揚水
運転が継続して行われる。 (2)水位が揚水遮断水位LWLまで低下した時点で気
水切替弁61を開く。これにより揚水が遮断された運転
状態(揚水遮断運転)になり、将来の水位上昇に備え
る。
開始水位HWLを経て揚水遮断水位LWLに低下するま
での間は気水切替弁61を閉じておく。これにより揚水
運転が継続して行われる。 (2)水位が揚水遮断水位LWLまで低下した時点で気
水切替弁61を開く。これにより揚水が遮断された運転
状態(揚水遮断運転)になり、将来の水位上昇に備え
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の先行
待機運転ポンプにおいては、上記B(2)で説明した揚
水遮断により運転状態が揚水運転から揚水遮断運転に切
り替わったとしても、揚水管4にはそれまでに揚水され
た水Wが残存しているので、その水が羽根車2によって
攪拌されるという状態が起こる。このため、振動や騒音
が発生してポンプ設備に種々の悪影響を及ぼすことがあ
る。この振動や騒音は、揚水運転中に起こる振動や騒音
よりも大きく、揚程が高い場合に顕著になる。また、こ
の状態は比較的大きな動力を消費するため、長時間継続
すると、それだけ大きなエネルギーを浪費することにな
る。
待機運転ポンプにおいては、上記B(2)で説明した揚
水遮断により運転状態が揚水運転から揚水遮断運転に切
り替わったとしても、揚水管4にはそれまでに揚水され
た水Wが残存しているので、その水が羽根車2によって
攪拌されるという状態が起こる。このため、振動や騒音
が発生してポンプ設備に種々の悪影響を及ぼすことがあ
る。この振動や騒音は、揚水運転中に起こる振動や騒音
よりも大きく、揚程が高い場合に顕著になる。また、こ
の状態は比較的大きな動力を消費するため、長時間継続
すると、それだけ大きなエネルギーを浪費することにな
る。
【0007】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
のである。すなわち、本発明は、先行待機運転ポンプに
おいて、揚水遮断後に揚水管に残った水をできるだけ速
やかに揚水管の外へ排水することにより、振動や騒音を
短時間で軽減し、かつ揚水遮断運転時の消費動力を低減
することのできる先行待機運転ポンプを提供することを
目的とする。
のである。すなわち、本発明は、先行待機運転ポンプに
おいて、揚水遮断後に揚水管に残った水をできるだけ速
やかに揚水管の外へ排水することにより、振動や騒音を
短時間で軽減し、かつ揚水遮断運転時の消費動力を低減
することのできる先行待機運転ポンプを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る先行待機運
転ポンプは、主軸に連結された羽根車を収容する羽根車
室の入口と出口とに吸込カバーと揚水管とがそれぞれ接
続され、羽根車室の入口に、気水切替弁によって内部通
路が大気に対する開放状態と遮断状態との間で切り替え
られる気水切替管が連通されており、羽根車に具備され
た中空の羽根車ボスの内部空間が吸込カバーの内部空間
に連通され、その羽根車ボスに、羽根車室を羽根車ボス
の内部空間に連通する通孔が設けられていると共に、そ
の通孔を開閉するための弁機構が、羽根車ボス側に設け
られた弁座と、羽根車ボスの内部空間に配備されてその
内部空間を塞がない状態で上記弁座に対して接離される
弁体とによって構成され、上記弁体を弁座に当接する位
置と弁座から離れる位置との間で移動させる弁体駆動機
構を備える、というものであり、この場合に、主軸が中
空であり、弁体駆動機構に、主軸に貫挿されてその主軸
の軸方向に押引移動される押引ロッドが連結され、その
押引ロッドの先端が羽根車ボスの内部空間に配備された
弁体に連結されている、という構成を採用することがで
きる。
転ポンプは、主軸に連結された羽根車を収容する羽根車
室の入口と出口とに吸込カバーと揚水管とがそれぞれ接
続され、羽根車室の入口に、気水切替弁によって内部通
路が大気に対する開放状態と遮断状態との間で切り替え
られる気水切替管が連通されており、羽根車に具備され
た中空の羽根車ボスの内部空間が吸込カバーの内部空間
に連通され、その羽根車ボスに、羽根車室を羽根車ボス
の内部空間に連通する通孔が設けられていると共に、そ
の通孔を開閉するための弁機構が、羽根車ボス側に設け
られた弁座と、羽根車ボスの内部空間に配備されてその
内部空間を塞がない状態で上記弁座に対して接離される
弁体とによって構成され、上記弁体を弁座に当接する位
置と弁座から離れる位置との間で移動させる弁体駆動機
構を備える、というものであり、この場合に、主軸が中
空であり、弁体駆動機構に、主軸に貫挿されてその主軸
の軸方向に押引移動される押引ロッドが連結され、その
押引ロッドの先端が羽根車ボスの内部空間に配備された
弁体に連結されている、という構成を採用することがで
きる。
【0009】この構成であれば、揚水運転時には、弁機
構の弁体で羽根車ボスの通孔を閉じておくことにより、
ポンプ効率の低下を来さずに揚水運転が行われる。揚水
運転から揚水遮断運転に切り替わったときには、弁体で
羽根車ボスの通孔を開放することにより、羽根車室の中
の水が、羽根車室により形成される流路を経て吸込カバ
ーの内部空間に戻されるほか、通孔を通して羽根車ボス
の内部空間に導入された後、吸込カバーの内部空間に戻
される。このため、揚水管の水を吸込カバーの中に戻す
ことに役立つ流路が、羽根車室によって形成される流路
と、上記した羽根車ボスの通孔や羽根車ボスの内部空間
によって形成される流路とになり、揚水管の中の水が短
時間で大量に吸込カバーに戻る。
構の弁体で羽根車ボスの通孔を閉じておくことにより、
ポンプ効率の低下を来さずに揚水運転が行われる。揚水
運転から揚水遮断運転に切り替わったときには、弁体で
羽根車ボスの通孔を開放することにより、羽根車室の中
の水が、羽根車室により形成される流路を経て吸込カバ
ーの内部空間に戻されるほか、通孔を通して羽根車ボス
の内部空間に導入された後、吸込カバーの内部空間に戻
される。このため、揚水管の水を吸込カバーの中に戻す
ことに役立つ流路が、羽根車室によって形成される流路
と、上記した羽根車ボスの通孔や羽根車ボスの内部空間
によって形成される流路とになり、揚水管の中の水が短
時間で大量に吸込カバーに戻る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明の実施形
態による先行待機運転ポンプの要部を示す概略縦断面図
であり、図1は揚水運転状態を、図2は揚水遮断運転状
態をそれぞれ示している。図3や図4は弁機構24の変
形例を示した縦断面図であり、図5は弁体駆動機構を例
示した構成説明図である。
態による先行待機運転ポンプの要部を示す概略縦断面図
であり、図1は揚水運転状態を、図2は揚水遮断運転状
態をそれぞれ示している。図3や図4は弁機構24の変
形例を示した縦断面図であり、図5は弁体駆動機構を例
示した構成説明図である。
【0011】この先行待機運転ポンプは立軸斜流ポンプ
でなり、羽根車2は、中空の羽根車ボス21と、この羽
根車ボス21に設けられた羽根22と、羽根車ボス21
の先端に装着された羽根車ナット28とを備えている。
また、羽根車ボス21に主軸1の下端が連結されてい
る。主軸1の先端開口16が対向している上記羽根車ナ
ット28には、中心位置に排水口25が設けられている
と共に、その排水口25の周囲の等角度おきの複数箇所
にも排水口26が設けられている。羽根車2を収容して
いる羽根車室3は、上ケーシング33と下ケーシング3
4とによって形成されており、下ケーシング34に吸込
カバー5が接続されている。上ケーシング33にはガイ
ドベーン35が設けられている。
でなり、羽根車2は、中空の羽根車ボス21と、この羽
根車ボス21に設けられた羽根22と、羽根車ボス21
の先端に装着された羽根車ナット28とを備えている。
また、羽根車ボス21に主軸1の下端が連結されてい
る。主軸1の先端開口16が対向している上記羽根車ナ
ット28には、中心位置に排水口25が設けられている
と共に、その排水口25の周囲の等角度おきの複数箇所
にも排水口26が設けられている。羽根車2を収容して
いる羽根車室3は、上ケーシング33と下ケーシング3
4とによって形成されており、下ケーシング34に吸込
カバー5が接続されている。上ケーシング33にはガイ
ドベーン35が設けられている。
【0012】主軸1は中空である。図5に示したよう
に、この主軸1は揚水管4を貫通して床10aの上まで
延びており、別の床10bに設置された原動機Mによっ
て回転駆動されるようになっている。なお、図例の原動
機Mは中空の回転軸13を備えており、その回転軸13
が中空の連結軸14を介して主軸1と連結されている。
に、この主軸1は揚水管4を貫通して床10aの上まで
延びており、別の床10bに設置された原動機Mによっ
て回転駆動されるようになっている。なお、図例の原動
機Mは中空の回転軸13を備えており、その回転軸13
が中空の連結軸14を介して主軸1と連結されている。
【0013】図1および図2のように、羽根車ボス21
に通孔23が設けられており、この通孔23によって羽
根車室3が羽根車ボス21の内部空間に連通されるよう
になっている。羽根車ボス21側には弁座24aが設け
られ、この弁座24aに対応するボール状の弁体24b
が羽根車ボス21の内部空間に配備されている。弁座2
4aと弁体24bとによって上記通孔23を開閉するた
めの弁機構24が形成されており、その弁機構24の弁
体24bは羽根車ボス21の内部空間の直径よりも径小
となされている。したがって、弁体24bは羽根車ボス
21の内部空間を塞がない状態で上記弁座24aに対し
て接離される。
に通孔23が設けられており、この通孔23によって羽
根車室3が羽根車ボス21の内部空間に連通されるよう
になっている。羽根車ボス21側には弁座24aが設け
られ、この弁座24aに対応するボール状の弁体24b
が羽根車ボス21の内部空間に配備されている。弁座2
4aと弁体24bとによって上記通孔23を開閉するた
めの弁機構24が形成されており、その弁機構24の弁
体24bは羽根車ボス21の内部空間の直径よりも径小
となされている。したがって、弁体24bは羽根車ボス
21の内部空間を塞がない状態で上記弁座24aに対し
て接離される。
【0014】弁体24bには押引ロッド53が連結され
ている。図5のように、押引ロッド53は、主軸1と上
記連結軸14と原動機Mの回転軸13とを貫通して原動
機Mの上部に設置された弁体駆動機構55に連結されて
いる。弁体駆動機構55は、たとえば周知のピニオン・
ラック機構を利用した機械的機構によって構成すること
ができるが、これに限定されることはなく、要するに押
引ロッド53を一定のストロークで上下に動かすことが
できるものであればよい。
ている。図5のように、押引ロッド53は、主軸1と上
記連結軸14と原動機Mの回転軸13とを貫通して原動
機Mの上部に設置された弁体駆動機構55に連結されて
いる。弁体駆動機構55は、たとえば周知のピニオン・
ラック機構を利用した機械的機構によって構成すること
ができるが、これに限定されることはなく、要するに押
引ロッド53を一定のストロークで上下に動かすことが
できるものであればよい。
【0015】その他の事項は、図6で説明した従来の先
行待機運転ポンプにおける場合と同様であるので、図1
において図6のものと同一または相応する部分には同一
符号を付して詳細な説明を省略する。なお、図1、図2
および図6において、62は、気水切替管6と吸込カバ
ー5との接続箇所に位置する通孔を示している。
行待機運転ポンプにおける場合と同様であるので、図1
において図6のものと同一または相応する部分には同一
符号を付して詳細な説明を省略する。なお、図1、図2
および図6において、62は、気水切替管6と吸込カバ
ー5との接続箇所に位置する通孔を示している。
【0016】このように構成された先行待機運転ポンプ
による作用を説明する。
による作用を説明する。
【0017】A.吸水井9の水位が上昇する場合 (1)水位が揚水遮断水位LWLを越えて揚水開始水位
HWLに到達するまでの間は、図6で説明した気水切替
弁61が開いているので、気水切替管6により空気が羽
根車室3の入口31に導入されて気中運転が行われる。 (2)水位が揚水開始水位HWLに到達した時点で図6
で説明した気水切替弁61が閉じられると、これにより
羽根車室3の入口31への空気の導入が止まるので揚水
運転が行われる。揚水開始水位HWLより高い水位では
揚水運転が継続される。
HWLに到達するまでの間は、図6で説明した気水切替
弁61が開いているので、気水切替管6により空気が羽
根車室3の入口31に導入されて気中運転が行われる。 (2)水位が揚水開始水位HWLに到達した時点で図6
で説明した気水切替弁61が閉じられると、これにより
羽根車室3の入口31への空気の導入が止まるので揚水
運転が行われる。揚水開始水位HWLより高い水位では
揚水運転が継続される。
【0018】B.吸水井9の水位が下降する場合 (1)水位が揚水開始水位HWLを越える位置から揚水
開始水位HWLを経て揚水遮断水位LWLに低下するま
での間は、図6で説明した気水切替弁61が閉じてお
り、これにより揚水運転が継続して行われる。 (2)水位が揚水遮断水位LWLまで低下した時点で図
6で説明した気水切替弁61を開く。これにより羽根車
吸込側に空気層が形成され、揚水遮断運転に切り替わ
り、将来の水位上昇に備える。
開始水位HWLを経て揚水遮断水位LWLに低下するま
での間は、図6で説明した気水切替弁61が閉じてお
り、これにより揚水運転が継続して行われる。 (2)水位が揚水遮断水位LWLまで低下した時点で図
6で説明した気水切替弁61を開く。これにより羽根車
吸込側に空気層が形成され、揚水遮断運転に切り替わ
り、将来の水位上昇に備える。
【0019】上記A(2)や上記B(1)で説明した揚
水運転時には、弁体駆動機構55の作用で押引ロッド5
3が図1の矢符Uのように引き上げられて弁体24bが
弁座24aに当接しているので通孔23が塞がり、羽根
車室3と羽根車ボス21の内部空間とが遮断されてい
る。このため、ポンプ効率の低下を来たさずに正常な揚
水運転が行われる。
水運転時には、弁体駆動機構55の作用で押引ロッド5
3が図1の矢符Uのように引き上げられて弁体24bが
弁座24aに当接しているので通孔23が塞がり、羽根
車室3と羽根車ボス21の内部空間とが遮断されてい
る。このため、ポンプ効率の低下を来たさずに正常な揚
水運転が行われる。
【0020】上記B(2)で説明した揚水遮断により運
転状態が揚水運転から揚水遮断運転に切り替わったとき
に、弁体駆動機構55の作用で押引ロッド53が図2の
矢符Dのように押し下げられ、弁体24bが弁座24a
から離れる。この状態では、羽根車ボス21の通孔23
により羽根車室3と羽根車ボス21の内部空間とが連通
されるので、揚水管4の中に残っている水が、羽根車室
3を経た後、通孔23、羽根車ボス21の内部空間、羽
根車ナット28の排水口25,26をこの順に経て吸込
カバー5の中に戻される。この場合、揚水管4に残って
いる水を吸込カバー5の内部空間に戻す流路として、羽
根車室3と、上記した通孔23から排水口25、26に
至る通路との両方が役立つので、揚水管4に残っている
水は短時間で大量に吸水井9に戻るようになり、揚水遮
断運転中の振動や騒音が短時間で急激に減衰する。な
お、上記弁体駆動機構55による弁体51の動作は、図
5で説明したところと同様に、水位検出手段7によって
検出した水位信号に基づいて制御器8から出力される信
号により制御されるようにしておくことが望ましい。
転状態が揚水運転から揚水遮断運転に切り替わったとき
に、弁体駆動機構55の作用で押引ロッド53が図2の
矢符Dのように押し下げられ、弁体24bが弁座24a
から離れる。この状態では、羽根車ボス21の通孔23
により羽根車室3と羽根車ボス21の内部空間とが連通
されるので、揚水管4の中に残っている水が、羽根車室
3を経た後、通孔23、羽根車ボス21の内部空間、羽
根車ナット28の排水口25,26をこの順に経て吸込
カバー5の中に戻される。この場合、揚水管4に残って
いる水を吸込カバー5の内部空間に戻す流路として、羽
根車室3と、上記した通孔23から排水口25、26に
至る通路との両方が役立つので、揚水管4に残っている
水は短時間で大量に吸水井9に戻るようになり、揚水遮
断運転中の振動や騒音が短時間で急激に減衰する。な
お、上記弁体駆動機構55による弁体51の動作は、図
5で説明したところと同様に、水位検出手段7によって
検出した水位信号に基づいて制御器8から出力される信
号により制御されるようにしておくことが望ましい。
【0021】図3や図4は弁機構24の変形例を示して
いる。これらの弁機構24においては、弁座24aや弁
体24bの形状が図1および図2で説明したものと異な
るだけである。すなわち、図3の弁機構24において、
弁座24aは羽根車ボス21に形成されたテーパ面によ
って形成されており、弁体24bはそのような弁座24
aに対応する形状になっている。また、図4の弁機構2
4において、弁座24aは羽根車ボス21に形成された
環状平面によって形成されており、弁体24bはそのよ
うな弁座24aに対応する形状になっている。
いる。これらの弁機構24においては、弁座24aや弁
体24bの形状が図1および図2で説明したものと異な
るだけである。すなわち、図3の弁機構24において、
弁座24aは羽根車ボス21に形成されたテーパ面によ
って形成されており、弁体24bはそのような弁座24
aに対応する形状になっている。また、図4の弁機構2
4において、弁座24aは羽根車ボス21に形成された
環状平面によって形成されており、弁体24bはそのよ
うな弁座24aに対応する形状になっている。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る先行待機運転ポンプによれ
ば、従来の先行待機運転ポンプに比べ、揚水運転から揚
水遮断運転に移行したときに短時間で揚水管の中の水が
吸込カバーの中に大量に戻るので、揚水遮断運転時の振
動やその振動に起因する騒音が短時間で軽減されると共
に、揚水遮断運転時の消費動力が大幅に低減される、と
いう効果がある。
ば、従来の先行待機運転ポンプに比べ、揚水運転から揚
水遮断運転に移行したときに短時間で揚水管の中の水が
吸込カバーの中に大量に戻るので、揚水遮断運転時の振
動やその振動に起因する騒音が短時間で軽減されると共
に、揚水遮断運転時の消費動力が大幅に低減される、と
いう効果がある。
【図1】本発明の実施形態による揚水運転状態での先行
待機運転ポンプの要部を示す概略縦断面図である。
待機運転ポンプの要部を示す概略縦断面図である。
【図2】本発明の実施形態による揚水遮断運転状態での
先行待機運転ポンプの要部を示す概略縦断面図である。
先行待機運転ポンプの要部を示す概略縦断面図である。
【図3】弁機構の変形例を示す縦断面図である。
【図4】弁機構の他の変形例を示す縦断面図である。
【図5】弁体駆動機構を例示した構成説明図である。
【図6】従来の先行待機運転ポンプの説明図である。
1 主軸 2 羽根車 3 羽根車室 31 羽根車室の入口 32 羽根車室の出口 5 吸込カバー 4 揚水管 61 気水切替弁 6 気水切替管 21 羽根車ボス 23 通孔 24 弁機構 24a 弁座 24b 弁体 55 弁体駆動機構 53 押引ロッド
Claims (2)
- 【請求項1】 主軸に連結された羽根車を収容する羽根
車室の入口と出口とに吸込カバーと揚水管とがそれぞれ
接続され、羽根車室の入口に、気水切替弁によって内部
通路が大気に対する開放状態と遮断状態との間で切り替
えられる気水切替管が連通されており、 羽根車に具備された中空の羽根車ボスの内部空間が吸込
カバーの内部空間に連通され、その羽根車ボスに、羽根
車室を羽根車ボスの内部空間に連通する通孔が設けられ
ていると共に、その通孔を開閉するための弁機構が、羽
根車ボス側に設けられた弁座と、羽根車ボスの内部空間
に配備されてその内部空間を塞がない状態で上記弁座に
対して接離される弁体とによって構成され、 上記弁体を弁座に当接する位置と弁座から離れる位置と
の間で移動させる弁体駆動機構を備えることを特徴とす
る先行待機運転ポンプ。 - 【請求項2】 主軸が中空であり、弁体駆動機構に、主
軸に貫挿されてその主軸の軸方向に押引移動される押引
ロッドが連結され、その押引ロッドの先端が羽根車ボス
の内部空間に配備された弁体に連結されている請求項1
に記載の先行待機運転ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3095096A JPH09222090A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 先行待機運転ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3095096A JPH09222090A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 先行待機運転ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09222090A true JPH09222090A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12317965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3095096A Pending JPH09222090A (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 先行待機運転ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09222090A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105805046A (zh) * | 2016-01-25 | 2016-07-27 | 江苏大学 | 一种改善斜流泵内部流动稳定性的装置 |
-
1996
- 1996-02-19 JP JP3095096A patent/JPH09222090A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105805046A (zh) * | 2016-01-25 | 2016-07-27 | 江苏大学 | 一种改善斜流泵内部流动稳定性的装置 |
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