JPH09221479A - アミノベンゼンスルホン酸誘導体一水和物及びその製造方法 - Google Patents
アミノベンゼンスルホン酸誘導体一水和物及びその製造方法Info
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- JPH09221479A JPH09221479A JP8332478A JP33247896A JPH09221479A JP H09221479 A JPH09221479 A JP H09221479A JP 8332478 A JP8332478 A JP 8332478A JP 33247896 A JP33247896 A JP 33247896A JP H09221479 A JPH09221479 A JP H09221479A
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Abstract
キル基、C3〜C7のシクロアルキル基、C1〜C4のハロゲン
化アルキル基、ハロゲン原子、又はC6〜C12 のアリール
基を表し;R2は水素原子、C1〜C6のアルキル基、又はシ
アノ基、ニトロ基、C1〜C6のアルコキシ基、ハロゲン原
子、C1〜C6のアルキル基、及びアミノ基からなる群から
選ばれる1又は2以上の置換基を有していてもよいC7〜
C12 のアラルキル基を表し;nは1〜4の整数を表す)
で表されるアミノベンゼンスルホン酸誘導体(例えば2-
(1- ピペラジニル)-5-メチルベンゼンスルホン酸)の一
水和物、及びその製造方法。 【化1】
Description
ルホン酸誘導体の一水和物、該水和物を有効成分として
含む医薬用組成物、及びアミノベンゼンスルホン酸誘導
体一水和物の製造方法に関する。
シクロアルキル基、C1〜C4のハロゲン化アルキル基、ハ
ロゲン原子、又はC6〜C12 のアリール基を表し;R2は水
素原子、C1〜C6のアルキル基、又はシアノ基、ニトロ
基、C1〜C6のアルコキシ基、ハロゲン原子、C1〜C6のア
ルキル基、及びアミノ基からなる群から選ばれる1又は
2以上の置換基を有していてもよいC7〜C12 のアラルキ
ル基を表し;nは1〜4の整数を表す)で表されるアミ
ノベンゼンスルホン酸誘導体は、細胞内Ca2+の過蓄積を
抑制する作用を有することが知られている。(特開平3-
7263号公報)。これらの化合物については、虚血性心疾
患(心筋梗塞や狭心症など)、心不全、高血圧あるいは
不整脈の予防や治療に有用であることが明らかにされて
いる(特開平3-7263号公報及び特開平4-139127号公
報)。
ル)-5-メチルベンゼンスルホン酸(特開平3-7263号公報
の実施例1及び特開平4-139127号公報の合成例1に開示
された化合物No.12 の物質)は、心筋細胞内へのカルシ
ウムイオンの過剰流入を顕著に抑制するとともに、高い
安全性を有しており、心疾患の治療剤及び/又は予防剤
の有効成分として極めて有用であることが期待されてい
る。
38号公報に開示されているが、その方法に従うと、上記
一般式(I) の化合物は無水物として得られる。しかしな
がら、本発明者らの研究によれば、この無水物は吸湿性
を有している場合があり、そのまま放置すると徐々に吸
湿、重量増加して一水和物になってしまう場合があるこ
とが判明した。特に、2-(1- ピペラジニル)-5-メチルベ
ンゼンスルホン酸を心疾患の治療剤及び/又は予防剤と
して提供するために製剤化研究を行ったところ、この物
質が製剤化工程において徐々に吸湿して重量変化を惹起
するので、正確な秤量が困難であり、また、製剤のロッ
ト間で有効成分の含量にばらつきが生じ、均一な製剤を
安定供給できないという問題に直面した。上記のアミノ
ベンゼンスルホン酸誘導体を有効成分として含む製剤を
製造するにあたっては、安定かつ一定の品質を保証した
製剤を製造、供給する観点から、無水物ではなく一水和
物を用いることが望まれる。
公報には、上記アミノベンゼンスルホン酸誘導体につい
て、酸付加塩及び塩基付加塩の存在が教示されている
が、これらの物質が水和物を形成する性質を有すること
については示唆ないし教示はない。また、上記刊行物に
は遊離形態の2-(1- ピペラジニル)-5-メチルベンゼンス
ルホン酸(無水物)が具体的に開示されているが、この
化合物が一水和物を形成するか否かについての示唆ない
し教示はない。
和物を製造する方法としては、(1) 無水物を加湿蒸気室
中に放置し調湿させる方法、(2) 無水物に加湿蒸気を積
極的に噴射し調湿させる方法などが用いられている。し
かしながら、大量の水和物を製造する場合には、(1) の
方法では調湿に長時間を要するとともに、蒸気室内ある
いは容器に水滴が付着して部分的に調湿ムラを生じ、均
一な水和物を製造しにくいという問題がある。また、
(2) の方法では、無水物の分散が不十分な場合、部分的
に調湿ムラを生じ均一な水和物を製造できないという問
題がある。さらに、(1) 及び(2) の方法に共通して、加
湿条件のコントロールが困難なため、所望の当量の水和
物分以上の水分を吸湿させてしまう危険性が高く、その
場合、再度無水物を調製し直さなければならないという
問題がある。本発明者らは、後述する参考例に示すとお
り、(1) に相当する方法で一水和物の製造を試みたが、
一水和物製造に長時間を要すること、蒸気室内あるいは
容器に水滴が付着するのでしばしばこれを拭き取る必要
があること等の問題点があることを確認した。
問題の原因を探究するうち、2-(1- ピペラジニル)-5-メ
チルベンゼンスルホン酸の無水物が、空気中の湿気や製
剤化工程において用いられる水と接触することにより、
水一分子を結晶水として取り込んで徐々に一水和物に変
化することを見い出した。また、本発明者らは、一旦生
成した上記の一水和物が安定であり、吸湿による重量変
化がないこと、並びに、この水和物を製剤化工程に用い
ると秤量を正確に行うことができるので、有効成分含量
の均一な医薬用組成物を提供できることを見い出した。
本発明は上記の知見を基にして完成されたものである。
また、本発明者等はアミノベンゼンスルホン酸誘導体の
一水和物の簡便な製造方法について鋭意検討を重ねた結
果、本発明を完成するに至った。
シクロアルキル基、C1〜C4のハロゲン化アルキル基、ハ
ロゲン原子、又はC6〜C12 のアリール基を表し;R2は水
素原子、C1〜C6のアルキル基、又はシアノ基、ニトロ
基、C1〜C6のアルコキシ基、ハロゲン原子、C1〜C6のア
ルキル基、及びアミノ基からなる群から選ばれる1又は
2以上の置換基を有していてもよいC7〜C12 のアラルキ
ル基を表し;nは1〜4の整数を表す)で表されるアミ
ノベンゼンスルホン酸誘導体の一水和物を提供するもの
である。この発明の好ましい態様によれば、R1が水素原
子またはC1〜C6のアルキル基であり、R2が水素原子であ
り、nが2であるアミノベンゼンスルホン酸誘導体一水
和物が提供される(本明細書において「一水和物」とい
う場合には一水和物結晶を意味している)。2-(1- ピペ
ラジニル)-5-メチルベンゼンスルホン酸一水和物は本発
明の特に好適な態様として提供される。
で表されるアミノベンゼンスルホン酸誘導体の一水和物
の製造方法であって、上記アミノベンゼンスルホン酸誘
導体の無水物(本明細書において「無水物」という場合
には無水物結晶(無水晶)を意味する)を水若しくは含
水有機溶媒中に懸濁した後、又は該無水物を水若しくは
含水有機溶媒中に溶解して得られる溶液を晶析処理に付
した後、得られた結晶を乾燥する工程を含む方法が提供
される。この方法の好ましい態様によれば、R1が水素原
子またはC1〜C6のアルキル基であり、R2が水素原子であ
り、nが2である上記アミノベンゼンスルホン酸誘導体
一水和物の製造方法;R1がメチル基であり、R2が水素原
子であり、nが2である上記アミノベンゼンスルホン酸
誘導体一水和物の製造方法が提供される。
ペラジニル)-5-メチルベンゼンスルホン酸の無水晶を水
若しくは含水有機溶媒中に懸濁した後、又は該無水物を
水若しくは含水有機溶媒中に溶解して得られる溶液を晶
析処理に付した後、得られた結晶を乾燥する工程を含む
方法により得ることができる2-(1- ピペラジニル)-5-メ
チルベンゼンスルホン酸一水和物;並びに、上記の式
(I) で表されるアミノベンゼンスルホン酸誘導体の一水
和物を有効成分として含む医薬用組成物;並びに、該有
効成分が2-(1- ピペラジニル)-5-メチルベンゼンスルホ
ン酸一水和物である上記医薬用組成物が提供される。
ンゼンスルホン酸誘導体の一水和物は、上記一般式(I)
で表される化合物の一水和物である。式中、R1で定義さ
れるC1〜C6のアルキル基としては、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イ
ソブチル基、sec-ブチル基、 tert-ブチル基、ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、 tert-ペンチル
基、ヘキシル基、イソヘキシル基等が挙げられる。C3〜
C7のシクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シ
クロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、
シクロヘプチル基等が挙げられる。C1〜C4のハロゲン化
アルキル基としては、例えば、トリフルオロメチル基、
トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基等が挙
げられる。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子等が挙げられる。C6〜C12 のア
リール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基等
が挙げられる。
は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、 t
ert-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペン
チル基、 tert-ペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル
基等が挙げられる。C7〜C12 のアラルキル基としては、
例えば、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基
等が挙げられる。このアラルキル基は、シアノ基;ニト
ロ基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプ
ロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、 tert-ブト
キシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、 t
ert-ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等のC1〜C6の
アルコキシ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハ
ロゲン原子;メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、 t
ert-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペン
チル基、 tert-ペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル
基等のC1〜C6のアルキル基およびアミノ基からなる群か
ら選ばれる1又は2個以上の置換基を有していてもよ
い。
えば、上記一般式(I) において、R1が水素原子またはC1
〜C6のアルキル基であり、R2が水素原子であり、nが2
である化合物の一水和物が挙げられる。本発明の一水和
物の好適な具体例としては、下記表1に示す化合物の一
水和物を挙げることができる。
類の一水和物も本発明の範囲に包含される。このような
塩類としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、マ
グネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩等のアル
カリ金属塩またはアルカリ土類金属塩;アンモニウム
塩、トリエチルアミン塩等の低級アルキルアミン塩、2-
ヒドロキシエチルアミン塩、ビス-(2-ヒドロキシエチ
ル) アミン塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン塩、N-メチル -D-グルカミン塩等のヒドロキシ低級ア
ルキルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩等のシクロ
アルキルアミン塩、N,N-ジベンジルエチレンジアミン塩
等のベンジルアミン塩、ジベンジルアミン塩等のアミン
塩;塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機
酸塩;又は、フマル酸塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、乳
酸塩等の有機酸塩等が挙げられる。
式(I) において、R1がメチル基であり、R2が水素原子で
あり、nが2である化合物の一水和物が挙げられる。本
発明のとくに好適な態様として提供される2-(1- ピペラ
ジニル)-5-メチルベンゼンスルホン酸の一水和物の結晶
は、特開平3-7263号公報の実施例1に化合物No.12 とし
て記載された2-(1- ピペラジニル)-5-メチルベンゼンス
ルホン酸の無水晶とは異なる結晶である。なお、この一
水和物は室温で長期に安定であり、一般的には、室温下
で乾燥しても結晶水が脱離することはない。もっとも、
60℃以上の温度、例えば100 〜120 ℃程度の温度で常圧
ないし減圧下に加熱することにより、徐々に結晶水を脱
離して特開平3-7263号公報の実施例1に記載された無水
晶を与える。
様である上記の2-(1- ピペラジニル)-5-メチルベンゼン
スルホン酸の一水和物について、各種物理化学的性状が
実験的数値やスペクトルで示されているが、これらの実
験的数値やスペクトルは参考のために提示したものであ
ることを理解すべきである。ある結晶が本発明の一水和
物に該当するか否かは、その結晶が本明細書に示された
実験的数値及びスペクトルと完全に同一な実験的数値及
びスペクトルを与えるか否かによって判断すべきではな
い。測定機器や測定手法、あるいは測定条件などの要因
によって実験的数値やスペクトルには実験誤差が含まれ
ることは当業者に容易に理解されることであり、そのよ
うな実験誤差を勘案した上で、実質的に下記の物理化学
的性状を有するか否かによって判断すべきことはいうま
でもない。なお、本発明の一水和物の製造方法は特に限
定されないが、一般的には、特開平3-7263号公報の実施
例1に記載された方法に従って上記式(I) の化合物の無
水晶を製造した後、該無水晶を水、溶媒中の水分、又は
空気中の水分と適宜の時間接触させることにより製造す
ればよい。もっとも、本発明の一水和物を製造するに
は、下記に説明する本発明の製造方法を用いることが好
適である。
で表されるアミノベンゼンスルホン酸誘導体の一水和物
の製造方法であって、上記アミノベンゼンスルホン酸誘
導体の無水物を水若しくは含水有機溶媒中に懸濁した
後、又は該無水物を水若しくは含水有機溶媒中に溶解し
た溶液を晶析処理に付した後、得られた結晶を乾燥する
工程を含む方法が提供される。この方法の製造原料とし
て用いる上記一般式(I)のアミノベンゼンスルホン酸誘
導体は、公知の方法(特公平6-86438 号公報)に従って
製造できる。例えば、2-フルオロ -5-メチルベンゼンス
ルホン酸とピペラジンとをヨウ化第一銅および銅粉共存
下で封管中加熱反応させると、5-メチル-2-(1-ピペラジ
ニル) ベンゼンスルホン酸が得られる。この化合物は、
上記一般式(I) においてR1がメチル基であり、R2が水素
原子であり、nが2である化合物(表1の化合物番号
2)に相当する。
物は、上記一般式(I) のアミノベンゼンスルホン酸誘導
体を水又は含水有機溶媒に懸濁させ、得られた結晶を濾
取して乾燥することにより製造することができる。有機
溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、2-プ
ロパノール、アセトン、テトラヒドロフラン等の水溶性
有機溶媒を用いることができる。懸濁処理は撹拌条件下
に行うのが好ましく、処理温度は常温ないし加熱下、好
ましくは35℃以下であり、常温でも十分である。水又は
含水有機溶媒の量は特には制限されず、上記一般式(I)
のアミノベンゼンスルホン酸誘導体を十分に浸漬し得る
量であればよい。通常は、上記一般式(I) のアミノベン
ゼンスルホン酸誘導体の重量に対して 1〜50倍量(V/W)
の溶媒を用いることができる。含水有機溶媒中の水の割
合は特に限定されないが、上記一般式(I) のアミノベン
ゼンスルホン酸誘導体に対して等モル以上の水を用いる
必要がある。懸濁時間は短時間でもよいが、通常は1時
間以上、好ましくは2時間以上である。懸濁終了後に結
晶を濾取して乾燥することにより本発明の一水和物を得
ることができる。乾燥時の圧力および温度は、一水和物
を構成する結晶水の当該結晶に対する結合の強さ(一水
和物の安定性)を考慮して適宜決定すればよい。乾燥の
終了は結晶の重量変化(減少)が停止することによって
も判断することができる。
一水和物は、上記一般式(I) のアミノベンゼンスルホン
酸誘導体を水又は含水有機溶媒に溶解して得られる溶液
を晶析処理に付した後、得られた結晶を濾取して乾燥す
ることによっても製造することができる。晶析処理とし
ては、例えば、(a) 加熱もしくは還流撹拌条件下で水又
は含水有機溶媒に上記一般式(I) のアミノベンゼンスル
ホン酸誘導体を溶解させ、ついで、得られた溶液を冷却
することにより結晶を析出、熟成させる方法;(b) 上記
一般式(I) のアミノベンゼンスルホン酸誘導体を塩基性
あるいは酸性の水溶液又は含水有機溶媒中に溶解し、得
られた溶液の水素イオン濃度を酸あるいは塩基を用いて
調整することにより結晶を析出、熟成させる方法;又
は、(c) 上記一般式(I) のアミノベンゼンスルホン酸誘
導体を水又は含水有機溶媒中に溶解し、得られた溶液中
に上記一般式(I) のアミノベンゼンスルホン酸誘導体の
溶解度を低下せしめる溶媒を添加することにより結晶を
析出、熟成させる方法などを挙げることができる。
ル、2-プロパノール、アセトン、テトラヒドロフラン等
の水溶性有機溶媒を用いることができる。酸としては、
塩酸、硫酸等の鉱酸、あるいは酢酸、メタンスルホン
酸、パラトルエンスルホン酸等の有機酸が用いられ、塩
基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸
水素カリウム等のアルカリ金属およびアルカリ土類金属
塩、あるいはピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基
が用いられる。また、これらの酸および塩基は、水又は
有機溶媒で希釈又は溶解した溶液として用いてもよい。
上記一般式(I) のアミノベンゼンスルホン酸誘導体を溶
解させる際の温度;水、含水有機溶媒、塩基性溶媒、若
しくは酸性溶媒の量;水素イオン濃度を調節するために
用いる酸あるいは塩基の量;又は、析出した結晶を熟成
させる温度は、上記一般式(I) のアミノベンゼンスルホ
ン酸誘導体の当該溶媒に対する溶解度を考慮して適宜決
定することができる。
のアミノベンゼンスルホン酸誘導体を溶解させる温度と
しては、例えば、溶媒の還流温度が好ましく、水あるい
は含水有機溶媒の量としては、例えば、溶媒の還流温度
で上記一般式(I) のアミノベンゼンスルホン酸誘導体が
完全に溶解するために必要な最少量が好ましい。析出し
た結晶を熟成させる温度としては、好ましくは常温以
下、さらに好ましくは、25℃以下である。含水有機溶媒
中の水の割合は特に限定されず、上記一般式(I)のアミ
ノベンゼンスルホン酸誘導体の当該溶媒に対する溶解度
を考慮して適宜決定される。析出した結晶の熟成時間
は、通常は1時間以上、好ましくは2時間以上である。
熟成終了後に結晶を濾取して乾燥することにより本発明
の一水和物を得ることができる。乾燥工程は、上記に説
明した方法により行えばよい。
化合物の塩類の一水和物である場合には、本発明の一水
和物は、例えば、常法に従って前記(I) 式で表されるア
ミノベンゼンスルホン酸誘導体の塩類を調製した後、上
記方法に従って当該塩類の一水和物を製造する方法;本
発明の方法に従って遊離形態の化合物の一水和物を製造
した後、常法に従って一水和物の塩類に変換する方法;
又は、本発明の方法に従って一水和物を製造する際に、
常法により同時に塩類に変換する方法などにより製造す
ることができる。
/又は吸湿性を有しないという特徴がある。従って、例
えば、特開平3-7263号公報の実施例1に記載された2-(1
- ピペラジニル)-5-メチルベンゼンスルホン酸の無水晶
に替えて、本発明の2-(1- ピペラジニル)-5-メチルベン
ゼンスルホン酸一水和物を医薬組成物の有効成分として
用いると、有効成分の正確な秤量が可能になり、有効成
分含量の均一な医薬用組成物を提供することができる。
患(心筋梗塞や狭心症など)、心不全、高血圧あるいは
不整脈の予防や治療に有用な医薬用組成物の製造に有用
である。このような医薬用組成物の形態は特に限定され
ないが、経口的に投与される錠剤、カプセル剤、散剤、
細粒剤、顆粒剤、液剤、又はシロップ剤等の医薬用組成
物、あるいは非経口的に投与される注射剤、点滴剤、坐
剤、吸入剤、又は貼付剤等を挙げることができる。
理学的及び製剤学的に許容しうる添加物を用いることが
できる。経口投与、あるいは経皮又は経粘膜投与に適す
る製剤には、例えば、ブドウ糖、乳糖、D-マンニトー
ル、デンプン、又は結晶セルロース等の賦形剤;カルボ
キシメチルセルロース、デンプン、又はカルボキシメチ
ルセルロースカルシウム等の崩壊剤又は崩壊補助剤;ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ポリビニルピロリドン、又はゼラチン等
の結合剤;ステアリン酸マグネシウム又はタルク等の滑
沢剤;ヒドロキシプロピルメチルセルロース、白糖、ポ
リエチレングリコール又は酸化チタン等のコーティング
剤;ワセリン、流動パラフィン、ポリエチレングリコー
ル、ゼラチン、カオリン、グリセリン、精製水、又はハ
ードファット等の基剤を用いることができる。また、フ
ロン,ジエチルエーテル、又は圧縮ガス等の噴射剤;ポ
リアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、メチ
ルセルロース、ポリイソブチレン、ポリブテン等の粘着
剤;木綿布又はプラスチックシート等の基布等の製剤用
添加物を用いることができる。
射用蒸留水、生理食塩水、プロピレングリコール等の水
性あるいは用時溶解型注射剤を構成しうる溶解剤又は溶
解補助剤;ブドウ糖、塩化ナトリウム、D-マンニトー
ル、グリセリン等の等張化剤;無機酸、有機酸、無機塩
基又は有機塩基等のpH調節剤等の製剤用添加物を添加し
てもよい。以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定される
ことはない。
従って、2-フルオロ-5-メチルベンゼンスルホン酸 0.76
g とピペラジン 3.44 g とをヨウ化銅 0.76 gおよび銅
粉 0.26 g の共存下で封管中 160℃で8時間反応させた
後、反応生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール:酢酸=100:10
0:3)で精製して、2-(1- ピペラジニル)-5-メチルベンゼ
ンスルホン酸の無水晶を得た (0.67 g, 収率 65.0%) 。
た無水晶 0.4506 g および蒸留水 1.35 mlを加え、5 ℃
で2時間攪拌した。吸引ろ過により懸濁液から結晶を回
収し、次いで、ナスフラスコに残った結晶をろ液で洗い
込み回収した。あわせた結晶を50 ℃、90 mmHg で3時
間乾燥し、白色の5-メチル-2-(1-ピペラジニル)ベンゼ
ンスルホン酸一水和物 0.4485 g (収率 93.0%) を得
た。下記に示す元素分析の結果から、本化合物が一水和
物であることが確認された。 元素分析:一水和物結晶理論値: C: 48.16, H: 6.61, N: 10.21, S: 11.69 実測値 : C: 48.16, H: 6.55, N: 10.09, S: 11.87 (参考)無水物結晶理論値 : C: 51.54, H: 6.29, N: 10.93, S: 12.51
A) 試料約 10 mgをとり、熱分析装置 (RIGAKU TAS-200) を
用いて乾燥窒素雰囲気下で特開平3-7263号公報の実施例
1に記載された無水晶及び本発明の一水和物の熱分析を
行った。昇温速度を 5℃/minとして、50〜400 ℃の範囲
で測定を行った。無水晶については、上記の(a) で得ら
れたものを使用した。
から結晶水の脱離による重量減少と吸熱ピークを認め
た。この際の重量減少は 6.57%であり、水一分子に相当
するものであった。さらに 300℃及び 320℃付近に重量
減少を伴う吸熱ピークが認められた(図1)。一方、無
水晶は 300℃及び 320℃付近に重量減少を伴う吸熱ピー
クを与えたが、結晶水の脱離に伴う 100℃以下での重量
減少及び吸熱ピークは認められなかった(図2)。な
お、上記例1の(b) で得られた一水和物を熱分析装置内
で 110℃まで加熱して一水和物の結晶水を除去すること
により用時調製し、室温になるまで冷却した後に重量を
換算して熱分析を行ったところ、無水物のデータ(図
2)と同じデータが得られた。
気流下 (50 ml/min)に室温で本発明の一水和物の粉末X
線回折分析を行った。得られた粉末回折図を図3に示
す。また、同じ条件で上記例1の(a) で得られた無水晶
の粉末X線回折分析を行った。得られた粉末回折図を図
4に示す。一水和物と無水晶とは異なる粉末回折図を与
え、これらが異なる結晶性粉末であることが確認でき
た。なお、一水和物の分析を行った後、試料を 110℃ま
で昇温して無水晶を用時調製し、25℃まで冷却した後に
粉末X線回折分析を行ったところ、図4と同じ粉末回折
図が得られた。
明一水和物の試料を入れ、20℃で16日間保存し、その間
の重量変化を測定した。対照として、上記例1の(a) で
得られた無水晶を相対湿度 57%及び98% に調整したデシ
ケーター中に保存して重量変化を測定した。結果を表2
に示す(表中の数値(%) は重量増加を示す)。一水和物
は、いずれの相対湿度においても保存前と比べて実質的
な重量変化は認められなかった。一方、無水晶について
は、約1モルの結晶水に相当する約 7% 程度の重量増加
を認めた。
ジニル)-5-メチルベンゼンスルホン酸一水和物のラベル
体(以下「ラベル体」と略す)を 1 mg/kg[2-(1- ピペ
ラジニル)-5-メチルベンゼンスルホン酸の無水物(以下
「無水物」と略す)換算で 0.94 mg/kg ]の用量で経口
投与し、血漿中放射能濃度を測定して AUC0-∞(1039.86
ng eq・h/ml) を求めた。また、雄性ラット(n=3) にラ
ベル体 0.3 mg/kg(無水物換算で0.28 mg/kg)の用量で
静脈内投与し、血漿中放射能濃度を測定して AUC0-∞
(816.28 ng eq・h/ml) を求めた。これら AUC0-∞の値
と、その時の投与量より、下記式1より吸収率を求め
た。吸収率は 38%であった。
g、1 mg/kg および3 mg/kg (各々無水物換算で 0.094
mg/kg、0.28 mg/kg、0.94 mg/kgおよび 2.8 mg/kg)の
用量で経口投与し、血漿中放射能濃度を測定した。これ
らの血漿中放射能濃度推移から算出した T max、Cmax、
t1/2および AUCを表3に示す。また、 AUCおよびCmaxと
投与量との相関性をそれぞれ図5および図6に示す。
約 7% の重量変化が認められた[2-(1- ピペラジニル)-
5-メチルベンゼンスルホン酸一水和物において、水1分
子は全重量の約 7% に相当する]。つまり、無水物は時
間の経過とともに吸湿による水和により最大約 7% の重
量変化が起こる。従って、無水物として得られた結晶を
秤量する場合、実際には吸湿による水和の程度はわから
ないため、これを無水物とみなして秤量するとその水和
の程度により活性本体の投与量は93〜100 % の範囲でば
らつきを生じる。一方、結晶を一水和物とみなして秤量
すると、同様の理由により、活性体の投与量は 100〜10
7 % の範囲でばらつきを生じる。すなわち、無水物の秤
量の場合、水和の程度により活性本体の投与量は93〜10
7 % の範囲でばらつきを生じることになる。
性本体の血中濃度は投与量と直線的に正比例している。
従って、結晶を無水物を秤量して投与した場合、上記と
同様に血中濃度において 14%の範囲でばらつきを生じて
しまうことになる。例5のラットにおける経口吸収性の
算出を考慮に入れると、吸収率は上記式1の通りである
から、経口投与時、静脈内投与時の各々の場合で秤量誤
差が生じる場合には上記式1の分母と分子の投与量がそ
れぞれ独立にばらつくことになる。吸収率の平均を 38%
として、その取り得るばらつきの範囲を計算すると、
で拡大してしまうことになる。
記の様なばらつきを生じることはない。従って、本発明
の一水和物は薬効用量の設定および安全域の確保がより
容易であり、投与法の選択肢もふえるという利点を有し
ている。また、例えば、本発明の一水和物を急性心不全
の状態にある患者に医薬として用いる場合、心機能の改
善効果を正確に測定し、その改善状況に応じて投薬量を
適切にコントロールすることが治療上非常に重要であ
る。本発明の一水和物を用いることにより薬剤の血漿中
濃度を適切に保ち、作用の発現をコントロールすること
ができる。
を50℃に加温して水蒸気を発生させた。特開平3-7263号
公報記載の方法により製造した5-メチル-2-(1-ピペラジ
ニル)ベンゼンスルホン酸無水物 4886.16 gをステンレ
ス製金属バットに敷き、上記ビニールハウス内に放置し
た。結晶を時折分散し、ビニールハウス内およびステン
レス製金属バットに付着した水滴を拭き取った。22.5時
間後、重量の増加が停止し、総重量 5217.65 gの白色の
5-メチル-2-(1-ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸一水
和物を得た。元素分析の結果から、この結晶が一水和物
であることが確認された。
ル)ベンゼンスルホン酸無水物 10.00 gおよび蒸留水 3
0 mlを加え、5℃で2時間撹拌した。吸引濾過により懸
濁液から結晶を回収し、次いでナスフラスコ内に残った
結晶を蒸留水 3 ml で洗い込んで回収した。あわせた結
晶を50℃、90 mmHg で3時間乾燥し、白色の5-メチル-2
-(1-ピペラジニル)ベンゼンスルホン酸一水和物 10.36
g(収率96.8 %)を得た。同条件下で27時間乾燥を継続
したが、一水和物の重量、外観に変化は認められなかっ
た。カールフィッシャー水分計による水分量は 6.96 %
であり、一水和物であることが確認された(理論値:6.
56 %)。
造 200 mlのナスフラスコに、5-メチル-2-(1-ピペラジニ
ル)ベンゼンスルホン酸無水物 10.00 gおよび蒸留水 7
5 mlを加え加熱還流撹拌して結晶を完全に溶解した。次
いでこの溶液を撹拌下5℃まで冷却し、同温度で2時間
撹拌を継続した。析出した結晶を吸引濾過により回収
し、蒸留水 2 ml で洗浄した。得られた結晶を50℃、90
mmHg で3時間乾燥し、白色の5-メチル-2-(1-ピペラジ
ニル)ベンゼンスルホン酸一水和物 9.40 g (収率 87.
8 % )を得た。同条件下で27時間乾燥を継続したが、一
水和物の重量、外観は変化しなかった。カールフィッシ
ャー水分計による水分量は 6.75 % であり、一水和物で
あることが確認された。
る一水和物の製造 200 mlのナスフラスコに、5-メチル-2-(1-ピペラジニ
ル)ベンゼンスルホン酸無水物 10.00 gおよび 50 %(V/
V)含水エタノール 80 mlを加え、加熱還流撹拌して結晶
を完全に溶解した。次いで、この溶液を撹拌下5℃まで
冷却し、同温度で2時間撹拌を継続した。析出した結晶
を吸引濾過により回収し、50 %(V/V) 含水エタノール 2
0 mlで洗浄した。得られた結晶を50℃、90 mmHg で3時
間乾燥し、白色の5-メチル-2-(1-ピペラジニル)ベンゼ
ンスルホン酸一水和物 9.49 g (収率 88.7%)を得た。
さらに同条件下で27時間乾燥を継続したが、一水和物の
重量、外観は変化しなかった。カールフィッシャー水分
計による水分量は 6.74 % であり、一水和物であること
が確認された。
スルホン酸誘導体の一水和物、好ましくは2-(1- ピペラ
ジニル)-5-メチルベンゼンスルホン酸の一水和物結晶
は、室温で長期間安定である。また、本発明の一水和物
は吸湿による重量変化がほとんどないので正確な秤量を
行うことができ、有効成分であるアミノベンゼンスルホ
ン酸誘導体、例えば2-(1- ピペラジニル)-5-メチルベン
ゼンスルホン酸の含量が均一な医薬用組成物を製造する
ことが可能になる。また、本発明の製造方法によれば、
心疾患の予防または治療薬として有用なアミノベンゼン
スルホン酸誘導体一水和物を簡便にかつ確実に製造する
ことができる。
ある。図中、TGは熱重量分析の結果を示し、DTA は示差
熱分析の結果を示す。
無水晶の熱分析の結果を示す図である。図中、TGは熱重
量分析の結果を示し、DTA は示差熱分析の結果を示す。
る。図中、横軸は面間隔(d, オングストローム)を示
し、縦軸は強度(I) を示す。
無水晶の粉末回折図を示す図である。図中、横軸は面間
隔(d, オングストローム)を示し、縦軸は強度(I) を示
す。
単回経口投与したときの投与量と血漿中放射能濃度推移
の AUCとの相関性を示す図である。
単回投与したときの投与量と血漿中放射能濃度推移の C
maxとの相関性を示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 下記一般式(I) : 【化1】 (式中、R1は水素原子、C1〜C6のアルキル基、C3〜C7の
シクロアルキル基、C1〜C4のハロゲン化アルキル基、ハ
ロゲン原子、又はC6〜C12 のアリール基を表し;R2は水
素原子、C1〜C6のアルキル基、又はシアノ基、ニトロ
基、C1〜C6のアルコキシ基、ハロゲン原子、C1〜C6のア
ルキル基、及びアミノ基からなる群から選ばれる1又は
2以上の置換基を有していてもよいC7〜C12 のアラルキ
ル基を表し;nは1〜4の整数を表す)で表されるアミ
ノベンゼンスルホン酸誘導体の一水和物。 - 【請求項2】 R1が水素原子またはC1〜C6のアルキル基
であり、R2が水素原子であり、nが2である請求項1に
記載のアミノベンゼンスルホン酸誘導体一水和物。 - 【請求項3】 2-(1- ピペラジニル)-5-メチルベンゼン
スルホン酸一水和物 - 【請求項4】 請求項1に記載のアミノベンゼンスルホ
ン酸誘導体の一水和物を有効成分として含む医薬用組成
物。 - 【請求項5】 2-(1- ピペラジニル)-5-メチルベンゼン
スルホン酸一水和物を有効成分として含む医薬用組成
物。 - 【請求項6】 請求項1に記載のアミノベンゼンスルホ
ン酸誘導体の一水和物の製造方法であって、上記アミノ
ベンゼンスルホン酸誘導体の無水物を水若しくは含水有
機溶媒中に懸濁した後、又は該無水物を水若しくは含水
有機溶媒中に溶解して得られる溶液を晶析処理に付した
後、得られた結晶を乾燥する工程を含む方法。 - 【請求項7】 R1が水素原子またはC1〜C6のアルキル基
であり、R2が水素原子であり、nが2である請求項6に
記載のアミノベンゼンスルホン酸誘導体一水和物の製造
方法。 - 【請求項8】 R1がメチル基であり、R2が水素原子であ
り、nが2である請求項6記載のアミノベンゼンスルホ
ン酸誘導体一水和物の製造方法。 - 【請求項9】 2-(1- ピペラジニル)-5-メチルベンゼン
スルホン酸の無水物を水若しくは含水有機溶媒中で懸濁
した後、又は該無水物を水若しくは含水有機溶媒中に溶
解して得られる溶液を晶析処理に付した後、得られた結
晶を乾燥する工程を含む方法により得ることができる2-
(1- ピペラジニル)-5-メチルベンゼンスルホン酸一水和
物。
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