JPH09218687A - 消音装置 - Google Patents
消音装置Info
- Publication number
- JPH09218687A JPH09218687A JP8052295A JP5229596A JPH09218687A JP H09218687 A JPH09218687 A JP H09218687A JP 8052295 A JP8052295 A JP 8052295A JP 5229596 A JP5229596 A JP 5229596A JP H09218687 A JPH09218687 A JP H09218687A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- noise
- coefficient
- muffling
- sound wave
- memory
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000015654 memory Effects 0.000 claims abstract description 123
- 230000003044 adaptive effect Effects 0.000 claims description 91
- 230000003584 silencer Effects 0.000 claims description 34
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 28
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 14
- 238000012546 transfer Methods 0.000 claims description 13
- 230000030279 gene silencing Effects 0.000 claims description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 21
- 235000014676 Phragmites communis Nutrition 0.000 abstract description 12
- 230000000875 corresponding effect Effects 0.000 description 15
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 14
- 238000000034 method Methods 0.000 description 14
- 230000008569 process Effects 0.000 description 11
- 230000001743 silencing effect Effects 0.000 description 6
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 5
- 230000004044 response Effects 0.000 description 5
- 238000012806 monitoring device Methods 0.000 description 4
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 3
- 230000006870 function Effects 0.000 description 3
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 3
- 230000009471 action Effects 0.000 description 2
- 230000002829 reductive effect Effects 0.000 description 2
- 230000002441 reversible effect Effects 0.000 description 2
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 1
- 230000002596 correlated effect Effects 0.000 description 1
- 239000010419 fine particle Substances 0.000 description 1
- 239000011491 glass wool Substances 0.000 description 1
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 1
- 230000003993 interaction Effects 0.000 description 1
- 230000000670 limiting effect Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 1
- 239000007858 starting material Substances 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置の電源ONで、迅速に消音効果を得るこ
とができる消音装置を提供すること。 【解決手段】 遅延フィルタ42に対して、CPU5
1、ライトスイッチ52、リードスイッチ53および不
揮発メモリ54を接続する。不揮発メモリ54にはシス
テムの初期同定による遅延フィルタの係数値が保存され
ており、電源ON時には不揮発メモリ54の内容がリー
ドスイッチ53を介して遅延フィルタ42にコピーされ
る。よって、従来のように電源ONの度に再同定を行う
必要がないので、迅速に消音制御に移行することがで
き、従来よりも迅速に消音効果を得ることができる。
とができる消音装置を提供すること。 【解決手段】 遅延フィルタ42に対して、CPU5
1、ライトスイッチ52、リードスイッチ53および不
揮発メモリ54を接続する。不揮発メモリ54にはシス
テムの初期同定による遅延フィルタの係数値が保存され
ており、電源ON時には不揮発メモリ54の内容がリー
ドスイッチ53を介して遅延フィルタ42にコピーされ
る。よって、従来のように電源ONの度に再同定を行う
必要がないので、迅速に消音制御に移行することがで
き、従来よりも迅速に消音効果を得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消音装置に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に、エンジンの出力を低下
させることなく、従来の消音器とほぼ同じ大きさで、騒
音を大幅に低減することを目的とした消音装置(特願平
7−287981号)を提案した。これは図7に示すよ
うに、全体は1で示され、排気管2の出口開口2a付近
に配設された主消音器3内に、ケーシング5と隔壁16
とにより空気室7と閉塞空間8を形成し、空気室7に面
するように音波発生手段としてのスピーカ6が配置さ
れ、空気室7には銅、アルミニウム等の放熱性の良い材
料から成る音響管9の一端が接続されている。音響管9
の他端はパッキン10を介して排気管2の内部に連通す
るように接続されるが、この開口部にはネット状の第1
フィルタ11、およびグラスウール等の耐熱性を有し多
孔質材料から成る第2フィルタ12が取り付けられてい
る。すなわち、例えばディーゼルエンジンではカーボン
等の微粒子を大量に放出するが、それらは第1フィルタ
11および第2フィルタ12により遮断され、スピーカ
6の動作を長期にわたって安定させるようになってい
る。また、排気管2の出口開口2aに近傍して、消音偏
差検出手段としての消音偏差検出器13が支持部材15
を介して配設されており、この検出出力eは消音信号発
生装置14に供給されるようになっている。消音信号発
生装置14は、例えばエンジンの振動を検出する騒音検
出手段としての振動検出器38の検出信号REFに基づ
いてスピーカ6の駆動部に消音信号yを供給するように
なっている。
させることなく、従来の消音器とほぼ同じ大きさで、騒
音を大幅に低減することを目的とした消音装置(特願平
7−287981号)を提案した。これは図7に示すよ
うに、全体は1で示され、排気管2の出口開口2a付近
に配設された主消音器3内に、ケーシング5と隔壁16
とにより空気室7と閉塞空間8を形成し、空気室7に面
するように音波発生手段としてのスピーカ6が配置さ
れ、空気室7には銅、アルミニウム等の放熱性の良い材
料から成る音響管9の一端が接続されている。音響管9
の他端はパッキン10を介して排気管2の内部に連通す
るように接続されるが、この開口部にはネット状の第1
フィルタ11、およびグラスウール等の耐熱性を有し多
孔質材料から成る第2フィルタ12が取り付けられてい
る。すなわち、例えばディーゼルエンジンではカーボン
等の微粒子を大量に放出するが、それらは第1フィルタ
11および第2フィルタ12により遮断され、スピーカ
6の動作を長期にわたって安定させるようになってい
る。また、排気管2の出口開口2aに近傍して、消音偏
差検出手段としての消音偏差検出器13が支持部材15
を介して配設されており、この検出出力eは消音信号発
生装置14に供給されるようになっている。消音信号発
生装置14は、例えばエンジンの振動を検出する騒音検
出手段としての振動検出器38の検出信号REFに基づ
いてスピーカ6の駆動部に消音信号yを供給するように
なっている。
【0003】この消音信号発生装置について図8を参照
して説明すると、振動検出器38のアナログ出力REF
は増幅器39、A/Dコンバータ40を介して適応フィ
ルタ41および遅延フィルタ42に騒音信号xとして供
給されるようになっており、また上述した消音偏差検出
器13に内蔵される消音偏差検出マイク35の検出出力
eは増幅器46、A/Dコンバータ47を介して係数演
算器43に供給されるようになっている。ここでREF
は、排気管の騒音と相関のある信号なら何でも良く、例
えばエンジンの振動を振動検知器で検出した信号であ
る。適応フィルタ41はN個の乗算器、すなわちN個の
タップを有し、これらは係数演算器43の出力によりそ
の係数が更新され、また遅延フィルタ42は、図7にお
いてスピーカ6→空気室7→音響管9→排気管2→消音
偏差検出器13までの径路に相当する音響的な伝達特性
を有している。すなわち、この時間遅れを考慮して遅延
フィルタ42の係数を定めており、この係数は後で詳述
するが、予め計測または同定されて備えられたものであ
る。さらに、係数演算器43は適応フィルタ41に与え
られる最適係数を逐次算出するための適応アルゴリズム
である。この適応アルゴリズムは実際の騒音環境下では
時間的に変化するパラメータ、例えば大気圧、温度、湿
度、音圧および周波数成分などに応じて適応フィルタ4
1の定数や伝達関数を変化させる。
して説明すると、振動検出器38のアナログ出力REF
は増幅器39、A/Dコンバータ40を介して適応フィ
ルタ41および遅延フィルタ42に騒音信号xとして供
給されるようになっており、また上述した消音偏差検出
器13に内蔵される消音偏差検出マイク35の検出出力
eは増幅器46、A/Dコンバータ47を介して係数演
算器43に供給されるようになっている。ここでREF
は、排気管の騒音と相関のある信号なら何でも良く、例
えばエンジンの振動を振動検知器で検出した信号であ
る。適応フィルタ41はN個の乗算器、すなわちN個の
タップを有し、これらは係数演算器43の出力によりそ
の係数が更新され、また遅延フィルタ42は、図7にお
いてスピーカ6→空気室7→音響管9→排気管2→消音
偏差検出器13までの径路に相当する音響的な伝達特性
を有している。すなわち、この時間遅れを考慮して遅延
フィルタ42の係数を定めており、この係数は後で詳述
するが、予め計測または同定されて備えられたものであ
る。さらに、係数演算器43は適応フィルタ41に与え
られる最適係数を逐次算出するための適応アルゴリズム
である。この適応アルゴリズムは実際の騒音環境下では
時間的に変化するパラメータ、例えば大気圧、温度、湿
度、音圧および周波数成分などに応じて適応フィルタ4
1の定数や伝達関数を変化させる。
【0004】上述したように振動検出器38の検出出力
REFはA/Dコンバータ40でデジタルに変換され、
騒音信号xを得るが、この騒音信号xは適応フィルタ4
1に入力され、ここから消音偏差検出器13の位置にお
いて騒音と振幅が等しく、かつ逆位相となるような消音
信号yが出力される。得られた消音信号yはD/Aコン
バータ44でアナログ信号に変換され、そして増幅器4
5により増幅されてスピーカ6の駆動部に供給されるよ
うになっている。消音信号発生装置14は以上のような
公知のANC(アクティブ・ノイズ・コントロール)技
術が用いられている。
REFはA/Dコンバータ40でデジタルに変換され、
騒音信号xを得るが、この騒音信号xは適応フィルタ4
1に入力され、ここから消音偏差検出器13の位置にお
いて騒音と振幅が等しく、かつ逆位相となるような消音
信号yが出力される。得られた消音信号yはD/Aコン
バータ44でアナログ信号に変換され、そして増幅器4
5により増幅されてスピーカ6の駆動部に供給されるよ
うになっている。消音信号発生装置14は以上のような
公知のANC(アクティブ・ノイズ・コントロール)技
術が用いられている。
【0005】以上のようにして構成される消音装置1に
より、音響管9内の空気質量と空気室7で形成される共
鳴系を消音信号発生装置14の信号yを受けてスピーカ
6が駆動し、排気管2内の騒音と同じ振幅で、かつ逆位
相である消音音波を発生し、干渉による相互作用により
騒音を打ち消すように制御されるのであるが、消音偏差
は消音偏差検出器13により検出され、その偏差がゼロ
となるようにスピーカ6の駆動が制御されるので、結果
的に排気管2の出口開口2aにおける騒音が大幅に低減
される。
より、音響管9内の空気質量と空気室7で形成される共
鳴系を消音信号発生装置14の信号yを受けてスピーカ
6が駆動し、排気管2内の騒音と同じ振幅で、かつ逆位
相である消音音波を発生し、干渉による相互作用により
騒音を打ち消すように制御されるのであるが、消音偏差
は消音偏差検出器13により検出され、その偏差がゼロ
となるようにスピーカ6の駆動が制御されるので、結果
的に排気管2の出口開口2aにおける騒音が大幅に低減
される。
【0006】しかしながら、図8にブロック図で示す従
来の消音装置の適応フィルタ41、あるいは遅延フィル
タ42の各係数値を記憶するメモリは、一般に揮発性メ
モリが使用されるが、これは装置の電源をOFFにする
とその内容が失われてしまうものであり、電源を再度O
Nにした後、その揮発性メモリの値は初期値(一般にゼ
ロ)にセットされる。よって、このとき図6に示すよう
なシステム同定回路により、システムの再同定を行わな
ければならない。
来の消音装置の適応フィルタ41、あるいは遅延フィル
タ42の各係数値を記憶するメモリは、一般に揮発性メ
モリが使用されるが、これは装置の電源をOFFにする
とその内容が失われてしまうものであり、電源を再度O
Nにした後、その揮発性メモリの値は初期値(一般にゼ
ロ)にセットされる。よって、このとき図6に示すよう
なシステム同定回路により、システムの再同定を行わな
ければならない。
【0007】このシステム同定作用について説明する
と、白色ノイズ発生器50は全周波数領域においてその
レベルがほぼ一定の周波数特性の音波である白色ノイズ
NSを発生させ、スピーカ6から消音偏差検出器13ま
での経路を含んだ破線で示すシステム経路Pおよび、適
応フィルタ41、係数演算器43にそれぞれ入力され
る。演算器または減算器70において、適応フィルタ4
1の出力yとシステム経路Pの出力信号dとの差をと
り、これを偏差eとして係数演算器43に入力される。
この係数演算器43は、適応フィルタ41の最適係数を
演算するのであるが、白色ノイズNSと偏差eを参照し
てe→0にすべく、すなわち偏差がゼロとなるように適
応フィルタ41の係数を逐次、更新する。その結果、適
応フィルタ41にはシステム経路Pと同等の伝達特性が
同定され、同定された適応フィルタ41の係数は、遅延
フィルタ42の係数メモリにコピーされ、次に図8の回
路が自動的に構成されるようになっている。なお、図6
において符号48はスムージング・フィルタ(SMF)
であり、D/A変換器44で変換されたアナログ電圧を
時間的に連続なアナログ信号にする働きをし、また符号
49はアンチ・エイリアシング・フィルタ(AAF)で
あり、帯域制限フィルタとも呼ばれるが、入力信号に含
まれるインパルス雑音のような周波数の高い成分がサン
プリング操作により折り返されて、真の信号成分を乱す
ことがないようにするものである。なお、SMFおよび
AAFは他の回路図では図示省略している。
と、白色ノイズ発生器50は全周波数領域においてその
レベルがほぼ一定の周波数特性の音波である白色ノイズ
NSを発生させ、スピーカ6から消音偏差検出器13ま
での経路を含んだ破線で示すシステム経路Pおよび、適
応フィルタ41、係数演算器43にそれぞれ入力され
る。演算器または減算器70において、適応フィルタ4
1の出力yとシステム経路Pの出力信号dとの差をと
り、これを偏差eとして係数演算器43に入力される。
この係数演算器43は、適応フィルタ41の最適係数を
演算するのであるが、白色ノイズNSと偏差eを参照し
てe→0にすべく、すなわち偏差がゼロとなるように適
応フィルタ41の係数を逐次、更新する。その結果、適
応フィルタ41にはシステム経路Pと同等の伝達特性が
同定され、同定された適応フィルタ41の係数は、遅延
フィルタ42の係数メモリにコピーされ、次に図8の回
路が自動的に構成されるようになっている。なお、図6
において符号48はスムージング・フィルタ(SMF)
であり、D/A変換器44で変換されたアナログ電圧を
時間的に連続なアナログ信号にする働きをし、また符号
49はアンチ・エイリアシング・フィルタ(AAF)で
あり、帯域制限フィルタとも呼ばれるが、入力信号に含
まれるインパルス雑音のような周波数の高い成分がサン
プリング操作により折り返されて、真の信号成分を乱す
ことがないようにするものである。なお、SMFおよび
AAFは他の回路図では図示省略している。
【0008】したがって、この従来の消音装置は常に、
装置の電源ON→システム同定回路構成→システム同定
→ANC制御回路構成→ANC制御開始→電源OFFと
いうフローに沿うことになるが、電源を再度ONにした
ときの遅延フィルタ42の再同定には、上述したシステ
ム同定過程を経て決定されるために、数秒〜数十秒の時
間を要する。また遅延フィルタ42の再同定に際し、騒
音源から騒音を発生させないよう、あらかじめ騒音源と
なる機器(例えばエンジン)の動作を停止しておかねば
ならない。さらにその後、適応フィルタ41の更新演算
を開始するが、係数演算器43により各係数値がゼロの
状態から逐次、更新計算が行われることになるため、適
応フィルタ41の係数値がしかるべき値に収束し、効果
的な消音効果を発揮するまでに数秒〜数十秒の時間がか
かってしまう。
装置の電源ON→システム同定回路構成→システム同定
→ANC制御回路構成→ANC制御開始→電源OFFと
いうフローに沿うことになるが、電源を再度ONにした
ときの遅延フィルタ42の再同定には、上述したシステ
ム同定過程を経て決定されるために、数秒〜数十秒の時
間を要する。また遅延フィルタ42の再同定に際し、騒
音源から騒音を発生させないよう、あらかじめ騒音源と
なる機器(例えばエンジン)の動作を停止しておかねば
ならない。さらにその後、適応フィルタ41の更新演算
を開始するが、係数演算器43により各係数値がゼロの
状態から逐次、更新計算が行われることになるため、適
応フィルタ41の係数値がしかるべき値に収束し、効果
的な消音効果を発揮するまでに数秒〜数十秒の時間がか
かってしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上から、ANCを正
常に作動させるためには、装置の電源ONの度に毎回、
システムの同定作業が必要となり、またこのとき騒音源
となる機器の停止制御が必要で、これによる装置の複雑
化と適用上の制約を生ずるという問題がある。また、電
源をONにしたときから実際にANCによる消音効果が
充分に発揮されるまでにかなりの時間を要し、それまで
の騒音の発生が余儀なくされるという問題がある。な
お、適応フィルタ41の係数値の収束時間を速くするた
めに、これまでに幾多の収束アルゴリズムが考えられて
いるが、これらはいずれもアルゴリズムが複雑であり、
逆に構成の大規模化や演算時間の増大を招くなどの問題
があり、現在では実用化されていない。
常に作動させるためには、装置の電源ONの度に毎回、
システムの同定作業が必要となり、またこのとき騒音源
となる機器の停止制御が必要で、これによる装置の複雑
化と適用上の制約を生ずるという問題がある。また、電
源をONにしたときから実際にANCによる消音効果が
充分に発揮されるまでにかなりの時間を要し、それまで
の騒音の発生が余儀なくされるという問題がある。な
お、適応フィルタ41の係数値の収束時間を速くするた
めに、これまでに幾多の収束アルゴリズムが考えられて
いるが、これらはいずれもアルゴリズムが複雑であり、
逆に構成の大規模化や演算時間の増大を招くなどの問題
があり、現在では実用化されていない。
【0010】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、装置
への電源ONで、迅速に消音効果を得ることができると
ともに、従来の収束アルゴリズムより速く消音効果が得
られる消音装置を提供することを目的とする。
への電源ONで、迅速に消音効果を得ることができると
ともに、従来の収束アルゴリズムより速く消音効果が得
られる消音装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の目的は、請求項1
の発明によれば、音波発生手段と、消音偏差検出手段
と、騒音源の騒音を検出する騒音検出手段と、前記消音
偏差検出手段の出力、及び音響的な伝達特性を有する遅
延フィルタを介して前記騒音検出手段の出力を受けて、
前記騒音と大きさが等しく逆位相の音波を前記音波発生
手段から発生させるための消音信号を形成させるための
係数演算器と、該係数演算器によりその係数が更新可能
であり、前記騒音検出手段の出力を受けて前記消音信号
を前記音波発生手段に供給する適応フィルタとを備えた
消音装置において、不揮発性手段を設けたメモリを設
け、該メモリにシステム同定した係数値を記憶し、電源
ON時に前記メモリから前記係数値を読み出して、前記
遅延フィルタにコピーするようにしたことを特徴とする
消音装置、によって達成される。
の発明によれば、音波発生手段と、消音偏差検出手段
と、騒音源の騒音を検出する騒音検出手段と、前記消音
偏差検出手段の出力、及び音響的な伝達特性を有する遅
延フィルタを介して前記騒音検出手段の出力を受けて、
前記騒音と大きさが等しく逆位相の音波を前記音波発生
手段から発生させるための消音信号を形成させるための
係数演算器と、該係数演算器によりその係数が更新可能
であり、前記騒音検出手段の出力を受けて前記消音信号
を前記音波発生手段に供給する適応フィルタとを備えた
消音装置において、不揮発性手段を設けたメモリを設
け、該メモリにシステム同定した係数値を記憶し、電源
ON時に前記メモリから前記係数値を読み出して、前記
遅延フィルタにコピーするようにしたことを特徴とする
消音装置、によって達成される。
【0012】また以上の目的は、請求項2の発明によれ
ば、音波発生手段と、消音偏差検出手段と、騒音源の騒
音を検出する騒音検出手段と、前記消音偏差検出手段の
出力、及び音響的な伝達特性を有する遅延フィルタを介
して前記騒音検出手段の出力を受けて、前記騒音と大き
さが等しく逆位相の音波を前記音波発生手段から発生さ
せるための消音信号を形成させるための係数演算器と、
該係数演算器によりその係数が更新可能であり、前記騒
音検出手段の出力を受けて前記消音信号を前記音波発生
手段に供給する適応フィルタとを備えた消音装置におい
て、不揮発性手段を設けたメモリを設け、電源OFFを
検知し、前記メモリに前記適応フィルタの前記検知時の
係数値を記憶し、電源ON時に、前記メモリから前記係
数値を読み出して前記適応フィルタにコピーするように
したことを特徴とする消音装置、によって達成される。
ば、音波発生手段と、消音偏差検出手段と、騒音源の騒
音を検出する騒音検出手段と、前記消音偏差検出手段の
出力、及び音響的な伝達特性を有する遅延フィルタを介
して前記騒音検出手段の出力を受けて、前記騒音と大き
さが等しく逆位相の音波を前記音波発生手段から発生さ
せるための消音信号を形成させるための係数演算器と、
該係数演算器によりその係数が更新可能であり、前記騒
音検出手段の出力を受けて前記消音信号を前記音波発生
手段に供給する適応フィルタとを備えた消音装置におい
て、不揮発性手段を設けたメモリを設け、電源OFFを
検知し、前記メモリに前記適応フィルタの前記検知時の
係数値を記憶し、電源ON時に、前記メモリから前記係
数値を読み出して前記適応フィルタにコピーするように
したことを特徴とする消音装置、によって達成される。
【0013】また以上の目的は、請求項3の発明によれ
ば、音波発生手段と、消音偏差検出手段と、騒音源の騒
音を検出する騒音検出手段と、前記消音偏差検出手段の
出力、及び音響的な伝達特性を有する遅延フィルタを介
して前記騒音検出手段の出力を受けて、前記騒音と大き
さが等しく逆位相の音波を前記音波発生手段から発生さ
せるための消音信号を形成させるための係数演算器と、
該係数演算器によりその係数が更新可能であり、前記騒
音検出手段の出力を受けて前記消音信号を前記音波発生
手段に供給する適応フィルタとを備えた消音装置におい
て、不揮発性手段を設けたメモリを設け、該メモリにあ
らかじめ収束させた前記適応フィルタの係数値を記憶さ
せておき、電源ON時に、前記メモリから前記係数値を
読み出して前記適応フィルタにコピーするようにしたこ
とを特徴とする消音装置、によって達成される。
ば、音波発生手段と、消音偏差検出手段と、騒音源の騒
音を検出する騒音検出手段と、前記消音偏差検出手段の
出力、及び音響的な伝達特性を有する遅延フィルタを介
して前記騒音検出手段の出力を受けて、前記騒音と大き
さが等しく逆位相の音波を前記音波発生手段から発生さ
せるための消音信号を形成させるための係数演算器と、
該係数演算器によりその係数が更新可能であり、前記騒
音検出手段の出力を受けて前記消音信号を前記音波発生
手段に供給する適応フィルタとを備えた消音装置におい
て、不揮発性手段を設けたメモリを設け、該メモリにあ
らかじめ収束させた前記適応フィルタの係数値を記憶さ
せておき、電源ON時に、前記メモリから前記係数値を
読み出して前記適応フィルタにコピーするようにしたこ
とを特徴とする消音装置、によって達成される。
【0014】また以上の目的は、請求項4の発明によれ
ば、音波発生手段と、消音偏差検出手段と、騒音源の騒
音を検出する騒音検出手段と、前記消音偏差検出手段の
出力、及び音響的な伝達特性を有する遅延フィルタを介
して前記騒音検出手段の出力を受けて、前記騒音と大き
さが等しく逆位相の音波を前記音波発生手段から発生さ
せるための消音信号を形成させるための係数演算器と、
該係数演算器によりその係数が更新可能であり、前記騒
音検出手段の出力を受けて前記消音信号を前記音波発生
手段に供給する適応フィルタとを備えた消音装置におい
て、不揮発性手段を設けた複数のメモリM1 、M2 、・
・・、Mn と、それぞれの該メモリに対応してリードス
イッチSW1 、SW2 、・・・、SWn を設け、前記騒
音源の状況変化に応じて、順次、前記複数のメモリのい
ずれかが選択され、該選択されたメモリに記憶されてい
る係数値が前記適応フィルタにコピーされるようにした
ことを特徴とする消音装置、によって達成される。
ば、音波発生手段と、消音偏差検出手段と、騒音源の騒
音を検出する騒音検出手段と、前記消音偏差検出手段の
出力、及び音響的な伝達特性を有する遅延フィルタを介
して前記騒音検出手段の出力を受けて、前記騒音と大き
さが等しく逆位相の音波を前記音波発生手段から発生さ
せるための消音信号を形成させるための係数演算器と、
該係数演算器によりその係数が更新可能であり、前記騒
音検出手段の出力を受けて前記消音信号を前記音波発生
手段に供給する適応フィルタとを備えた消音装置におい
て、不揮発性手段を設けた複数のメモリM1 、M2 、・
・・、Mn と、それぞれの該メモリに対応してリードス
イッチSW1 、SW2 、・・・、SWn を設け、前記騒
音源の状況変化に応じて、順次、前記複数のメモリのい
ずれかが選択され、該選択されたメモリに記憶されてい
る係数値が前記適応フィルタにコピーされるようにした
ことを特徴とする消音装置、によって達成される。
【0015】また以上の目的は、請求項5の発明によれ
ば、音波発生手段と、消音偏差検出手段と、騒音源の騒
音を検出する騒音検出手段と、前記消音偏差検出手段の
出力、及び音響的な伝達特性を有する遅延フィルタを介
して前記騒音検出手段の出力を受けて、前記騒音と大き
さが等しく逆位相の音波を前記音波発生手段から発生さ
せるための消音信号を形成させるための係数演算器と、
該係数演算器によりその係数が更新可能であり、前記騒
音検出手段の出力を受けて前記消音信号を前記音波発生
手段に供給する適応フィルタとを備えた消音装置におい
て、前記適応フィルタあるいは前記遅延フィルタの係数
メモリをEEPROMで構成したことを特徴とする消音
装置、によって達成される。
ば、音波発生手段と、消音偏差検出手段と、騒音源の騒
音を検出する騒音検出手段と、前記消音偏差検出手段の
出力、及び音響的な伝達特性を有する遅延フィルタを介
して前記騒音検出手段の出力を受けて、前記騒音と大き
さが等しく逆位相の音波を前記音波発生手段から発生さ
せるための消音信号を形成させるための係数演算器と、
該係数演算器によりその係数が更新可能であり、前記騒
音検出手段の出力を受けて前記消音信号を前記音波発生
手段に供給する適応フィルタとを備えた消音装置におい
て、前記適応フィルタあるいは前記遅延フィルタの係数
メモリをEEPROMで構成したことを特徴とする消音
装置、によって達成される。
【0016】すなわち請求項1の発明によれば、最初に
電源をONにしたとき、消音制御を行う前段階としてシ
ステムの同定が行われるが、このとき決定した遅延フィ
ルタの係数値は、不揮発性手段を設けたメモリにコピー
される。この不揮発性手段を設けたメモリは装置の電源
をOFFにしてもその記憶内容を保存しておくことがで
き、また再度、電源をONにしたときに上記メモリの記
憶内容を遅延フィルタの係数メモリにコピーするように
なっている。これにより、最初にシステム同定を一度だ
け行うだけでよく、それ以降は従来のような電源ON毎
のシステム同定が不要となるので、電源ONで迅速に消
音制御に移行することができる。
電源をONにしたとき、消音制御を行う前段階としてシ
ステムの同定が行われるが、このとき決定した遅延フィ
ルタの係数値は、不揮発性手段を設けたメモリにコピー
される。この不揮発性手段を設けたメモリは装置の電源
をOFFにしてもその記憶内容を保存しておくことがで
き、また再度、電源をONにしたときに上記メモリの記
憶内容を遅延フィルタの係数メモリにコピーするように
なっている。これにより、最初にシステム同定を一度だ
け行うだけでよく、それ以降は従来のような電源ON毎
のシステム同定が不要となるので、電源ONで迅速に消
音制御に移行することができる。
【0017】また請求項2の発明によれば、装置の電源
OFF時に、このときの適応フィルタの係数値が不揮発
性手段を設けたメモリにコピーされる。これは装置の電
源がOFFにされる毎に行われるのであるが、再度、電
源がONにされたとき、上記メモリの内容が適応フィル
タの係数メモリにコピーされるようになっている。これ
により、装置の電源OFF時には、適応フィルタの最新
の収束した係数値、あるいは収束に向かった係数値が上
記メモリに保存されることになるので、再び電源がON
にされたとき、適応フィルタは前回の収束した状態、あ
るいは収束に向かった状態からわずかな誤差分だけ係数
更新を行えば済むため、従来行われていた係数がゼロの
状態から再び収束を開始させる作業に比べ、係数の収束
時間を大幅に短縮することができる。したがって、装置
の電源ONとともに、迅速に消音効果を得ることができ
る。
OFF時に、このときの適応フィルタの係数値が不揮発
性手段を設けたメモリにコピーされる。これは装置の電
源がOFFにされる毎に行われるのであるが、再度、電
源がONにされたとき、上記メモリの内容が適応フィル
タの係数メモリにコピーされるようになっている。これ
により、装置の電源OFF時には、適応フィルタの最新
の収束した係数値、あるいは収束に向かった係数値が上
記メモリに保存されることになるので、再び電源がON
にされたとき、適応フィルタは前回の収束した状態、あ
るいは収束に向かった状態からわずかな誤差分だけ係数
更新を行えば済むため、従来行われていた係数がゼロの
状態から再び収束を開始させる作業に比べ、係数の収束
時間を大幅に短縮することができる。したがって、装置
の電源ONとともに、迅速に消音効果を得ることができ
る。
【0018】また請求項3の発明によれば、電源ON時
に、不揮発性手段を設けたメモリの内容(あらかじめ初
期収束を行った適応フィルタの係数値)が適応フィルタ
の係数メモリにコピーされ、消音制御が行われる。した
がって、消音制御を開始すると上記メモリから初期収束
させて記憶した結果を初期値として適応フィルタに与え
られるので、わずかな誤差分だけ係数更新を行えば済
み、装置の電源ONとともに、迅速に消音効果を得るこ
とができる。
に、不揮発性手段を設けたメモリの内容(あらかじめ初
期収束を行った適応フィルタの係数値)が適応フィルタ
の係数メモリにコピーされ、消音制御が行われる。した
がって、消音制御を開始すると上記メモリから初期収束
させて記憶した結果を初期値として適応フィルタに与え
られるので、わずかな誤差分だけ係数更新を行えば済
み、装置の電源ONとともに、迅速に消音効果を得るこ
とができる。
【0019】また請求項4の発明によれば、騒音の状況
変化に応じて複数のメモリM1 、M2 、・・・、Mn の
いずれかが、それぞれのメモリに対応する複数のリード
スイッチSW1 、SW2 、・・・、SWn のいずれかに
より選択され、選択されたメモリの内容が適応フィルタ
の係数メモリにコピーされるようになっている。これに
より、適応フィルタの係数値が常に最適な初期収束値を
基にして実際の騒音に対する収束が行われるので、騒音
源の音色変化が速いときでも、安定して確実に消音作用
を行うことができる。
変化に応じて複数のメモリM1 、M2 、・・・、Mn の
いずれかが、それぞれのメモリに対応する複数のリード
スイッチSW1 、SW2 、・・・、SWn のいずれかに
より選択され、選択されたメモリの内容が適応フィルタ
の係数メモリにコピーされるようになっている。これに
より、適応フィルタの係数値が常に最適な初期収束値を
基にして実際の騒音に対する収束が行われるので、騒音
源の音色変化が速いときでも、安定して確実に消音作用
を行うことができる。
【0020】さらに請求項5の発明によれば、適応フィ
ルタあるいは遅延フィルタの係数メモリをEEPROM
で構成することにより、装置の電源をOFFにしてもこ
れら係数メモリの内容を消失させることなないので、電
源ONで迅速に消音効果を得ることができる。
ルタあるいは遅延フィルタの係数メモリをEEPROM
で構成することにより、装置の電源をOFFにしてもこ
れら係数メモリの内容を消失させることなないので、電
源ONで迅速に消音効果を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】遅延フィルタに不揮発性手段を有
するメモリ、例えばEEPROMを設け、このメモリに
システム初期同定値を記憶させる。そして電源ONに同
期して上記メモリの内容を遅延フィルタにコピーする。
これにより電源ON毎の遅延フィルタの再同定が不要と
なり、迅速に消音制御を開始することができる。
するメモリ、例えばEEPROMを設け、このメモリに
システム初期同定値を記憶させる。そして電源ONに同
期して上記メモリの内容を遅延フィルタにコピーする。
これにより電源ON毎の遅延フィルタの再同定が不要と
なり、迅速に消音制御を開始することができる。
【0022】または、上記メモリを適応フィルタに設
け、電源OFFを検知したとき、このときの適応フィル
タの係数値を上記メモリに記憶させ、電源ONに同期し
て、上記メモリの内容を適応フィルタにコピーするよう
にする。よって電源ON時には、前回の収束した状態あ
るいは収束に向かった状態の係数値から、わずかな誤差
分だけ係数更新を行えば済むので、従来行われていた、
係数がゼロの状態から再び収束を開始させる作業に比
べ、収束時間を大幅に短縮させることができ、しかも適
応フィルタの係数値を速く収束させることができる。よ
って、迅速に消音効果を得ることができる。
け、電源OFFを検知したとき、このときの適応フィル
タの係数値を上記メモリに記憶させ、電源ONに同期し
て、上記メモリの内容を適応フィルタにコピーするよう
にする。よって電源ON時には、前回の収束した状態あ
るいは収束に向かった状態の係数値から、わずかな誤差
分だけ係数更新を行えば済むので、従来行われていた、
係数がゼロの状態から再び収束を開始させる作業に比
べ、収束時間を大幅に短縮させることができ、しかも適
応フィルタの係数値を速く収束させることができる。よ
って、迅速に消音効果を得ることができる。
【0023】また上記メモリに、あらかじめ収束させた
適応フィルタの係数値を記憶させておき、電源入力時に
同期して、この収束させた係数値を適応フィルタにコピ
ーするようにすれば、消音制御開始時に初期収束させて
記憶した係数値を初期値として、わずかな誤差分だけ適
応フィルタの係数更新を行うだけでよいので、これによ
っても迅速な消音効果を得ることができる。
適応フィルタの係数値を記憶させておき、電源入力時に
同期して、この収束させた係数値を適応フィルタにコピ
ーするようにすれば、消音制御開始時に初期収束させて
記憶した係数値を初期値として、わずかな誤差分だけ適
応フィルタの係数更新を行うだけでよいので、これによ
っても迅速な消音効果を得ることができる。
【0024】さらに、不揮発性のメモリをM1 、M2 、
・・・、Mn と複数設け、これら各メモリに、騒音源の
音色変動のうち代表的な状況に応じて初期収束を行った
係数値を備えさせる。またこれら複数のメモリに対応す
るようにスイッチをSW1 、SW2 、・・・、SWn と
複数設けるようにし、騒音源の状況変化(例えば、エン
ジンの回転数の変動)に応じた最適な係数値を上記複数
のメモリからいずれかひとつ選択して適応フィルタにコ
ピーするようにすれば、騒音源の音色が急激に変化する
場合においても、安定して確実に消音効果を得ることが
できる。
・・・、Mn と複数設け、これら各メモリに、騒音源の
音色変動のうち代表的な状況に応じて初期収束を行った
係数値を備えさせる。またこれら複数のメモリに対応す
るようにスイッチをSW1 、SW2 、・・・、SWn と
複数設けるようにし、騒音源の状況変化(例えば、エン
ジンの回転数の変動)に応じた最適な係数値を上記複数
のメモリからいずれかひとつ選択して適応フィルタにコ
ピーするようにすれば、騒音源の音色が急激に変化する
場合においても、安定して確実に消音効果を得ることが
できる。
【0025】さらにまた、適応フィルタあるいは遅延フ
ィルタの係数メモリをEEPROMで構成しても、同様
な効果が得られる。
ィルタの係数メモリをEEPROMで構成しても、同様
な効果が得られる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の各実施例について図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0027】図1は本発明の第1実施例による消音装置
のブロック図を示すが、従来例に対応する部分について
は同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
のブロック図を示すが、従来例に対応する部分について
は同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0028】すなわち、本実施例では遅延フィルタ42
にはライトスイッチ52およびリードスイッチ53を介
して不揮発メモリ54が接続されている。一方のライト
スイッチ52は、CPU(中央処理演算装置:central
processing unit )51からの保存指令sによって、遅
延フィルタ42の係数値を不揮発メモリ54へ書き込む
ための制御スイッチであり、他方のリードスイッチ53
は、CPU51からの読み出し指令tによって、遅延フ
ィルタ42の係数メモリに不揮発メモリ54の記憶内容
を読み出してコピーするための制御スイッチである。本
実施例の不揮発メモリ54は電源供給を絶っても内容が
失われないメモリであるEEPROM(Electrically E
rasable Programmable Read Only Memory )で構成され
ている。
にはライトスイッチ52およびリードスイッチ53を介
して不揮発メモリ54が接続されている。一方のライト
スイッチ52は、CPU(中央処理演算装置:central
processing unit )51からの保存指令sによって、遅
延フィルタ42の係数値を不揮発メモリ54へ書き込む
ための制御スイッチであり、他方のリードスイッチ53
は、CPU51からの読み出し指令tによって、遅延フ
ィルタ42の係数メモリに不揮発メモリ54の記憶内容
を読み出してコピーするための制御スイッチである。本
実施例の不揮発メモリ54は電源供給を絶っても内容が
失われないメモリであるEEPROM(Electrically E
rasable Programmable Read Only Memory )で構成され
ている。
【0029】本実施例の消音装置は以上のように構成さ
れるが、次にこの作用について説明する。
れるが、次にこの作用について説明する。
【0030】一番最初に、装置の電源をONにすると、
先ず図6に示すシステム同定回路が構成され、上述した
ようなシステム同定が行われる。このシステム同定回路
により遅延フィルタ42の係数値の初期同定を行った
後、図1の回路が構成され、CPU51から保存指令s
がライトスイッチ52へと送られる。ライトスイッチ5
2が閉成すると、遅延フィルタ42のシステム同定した
係数値が不揮発メモリ54にコピーされる。それ以降は
従来例と同様に、係数演算器43により適応フィルタ4
1の係数更新が行われ、騒音の消音制御が行われる。シ
ステムの初期同定以降は装置の電源をOFFにしても、
再度、電源をONにしたときに、これに同期してCPU
51からリードスイッチ53に読み出し指令tが発せら
れ、これによりリードスイッチ53が閉成し、不揮発メ
モリ54の内容が遅延フィルタ42にコピーされる。す
なわち、電源ONに同期して前回行われたシステムの初
期同定値が遅延フィルタ42にコピーされる。それ以降
は同様に、係数演算器43により適応フィルタ41の係
数更新が行われ、騒音の消音制御が行われる。
先ず図6に示すシステム同定回路が構成され、上述した
ようなシステム同定が行われる。このシステム同定回路
により遅延フィルタ42の係数値の初期同定を行った
後、図1の回路が構成され、CPU51から保存指令s
がライトスイッチ52へと送られる。ライトスイッチ5
2が閉成すると、遅延フィルタ42のシステム同定した
係数値が不揮発メモリ54にコピーされる。それ以降は
従来例と同様に、係数演算器43により適応フィルタ4
1の係数更新が行われ、騒音の消音制御が行われる。シ
ステムの初期同定以降は装置の電源をOFFにしても、
再度、電源をONにしたときに、これに同期してCPU
51からリードスイッチ53に読み出し指令tが発せら
れ、これによりリードスイッチ53が閉成し、不揮発メ
モリ54の内容が遅延フィルタ42にコピーされる。す
なわち、電源ONに同期して前回行われたシステムの初
期同定値が遅延フィルタ42にコピーされる。それ以降
は同様に、係数演算器43により適応フィルタ41の係
数更新が行われ、騒音の消音制御が行われる。
【0031】したがって、本実施例の消音装置によれ
ば、遅延フィルタ42は初期同定を1度だけ行えばよ
く、従来例のように電源ONの度にシステムの再同定を
行う必要がない。これにより、システム同定過程を経ず
して消音制御に移行することができるので、電源ONか
ら消音効果が得られるまでの時間を大幅に短縮すること
ができる。またシステム同定時に騒音源となる機器、例
えばエンジンの停止制御を行う煩わしさを不要とするこ
とができる。
ば、遅延フィルタ42は初期同定を1度だけ行えばよ
く、従来例のように電源ONの度にシステムの再同定を
行う必要がない。これにより、システム同定過程を経ず
して消音制御に移行することができるので、電源ONか
ら消音効果が得られるまでの時間を大幅に短縮すること
ができる。またシステム同定時に騒音源となる機器、例
えばエンジンの停止制御を行う煩わしさを不要とするこ
とができる。
【0032】図2は本発明の第2実施例による消音装置
のブロック図を示すが、第1実施例に対応する部分につ
いては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
のブロック図を示すが、第1実施例に対応する部分につ
いては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0033】すなわち本実施例では、第1実施例のライ
トスイッチ52、リードスイッチ53および不揮発メモ
リ54が適応フィルタ41に対して接続される構成とな
っている。以下、この作用について説明するが、装置の
電源ONからシステムの初期同定作用までは第1実施例
と同様であるので、その説明は省略する。
トスイッチ52、リードスイッチ53および不揮発メモ
リ54が適応フィルタ41に対して接続される構成とな
っている。以下、この作用について説明するが、装置の
電源ONからシステムの初期同定作用までは第1実施例
と同様であるので、その説明は省略する。
【0034】システムの初期同定が終了すると、図2に
示すANC制御回路が構成されてANC制御、すなわち
消音制御が開始され、消音制御時に装置の電源がOFF
にされると、これを検知してCPU51からライトスイ
ッチ52に保存指令sが発せられる。これによりライト
スイッチ52が閉成し、適応フィルタ41の係数メモリ
から、検知時の係数値(収束した係数値、あるいは収束
に向かった係数値)が不揮発メモリ54にコピーされ
る。なお、この作用は装置の電源がOFFにされる毎に
行われる。再度、装置の電源がONにされると、これに
同期して読み出し指令tがCPU51から送られてリー
ドスイッチ53を閉成させ、これにより不揮発メモリ5
4の内容、すなわち前回記憶した適応フィルタ41の係
数値が適応フィルタ41の係数メモリにコピーされる。
以降、消音制御が再開される。
示すANC制御回路が構成されてANC制御、すなわち
消音制御が開始され、消音制御時に装置の電源がOFF
にされると、これを検知してCPU51からライトスイ
ッチ52に保存指令sが発せられる。これによりライト
スイッチ52が閉成し、適応フィルタ41の係数メモリ
から、検知時の係数値(収束した係数値、あるいは収束
に向かった係数値)が不揮発メモリ54にコピーされ
る。なお、この作用は装置の電源がOFFにされる毎に
行われる。再度、装置の電源がONにされると、これに
同期して読み出し指令tがCPU51から送られてリー
ドスイッチ53を閉成させ、これにより不揮発メモリ5
4の内容、すなわち前回記憶した適応フィルタ41の係
数値が適応フィルタ41の係数メモリにコピーされる。
以降、消音制御が再開される。
【0035】したがって本実施例の消音装置によれば、
装置の電源OFFにより、いつも最新の収束した係数
値、あるいは収束に向かった係数値が不揮発メモリ54
に保存されることになるので、再び電源がONにされた
とき、適応フィルタ41は前回の収束した状態、あるい
は収束に向かった状態からわずかな誤差分だけ係数更新
を行えば済むため、従来行われていた係数がゼロの状態
から再び収束を開始させる作業に比べ、係数の収束時間
を大幅に短縮することができる。したがって、装置の電
源ONとともに、迅速に消音効果を得ることができる。
なお、本実施例の遅延フィルタ42にも、上述した第1
実施例と同様に、ライトスイッチ52、リードスイッチ
53および不揮発メモリ54を加えて、これらライトス
イッチ52およびリードスイッチ53をCPU51によ
り制御するようにすれば、システム同定は最初の消音作
業時の一度だけで済むので、それ以降の消音制御の迅速
性は第1実施例および第2実施例よりも優れた効果を得
ることができる。
装置の電源OFFにより、いつも最新の収束した係数
値、あるいは収束に向かった係数値が不揮発メモリ54
に保存されることになるので、再び電源がONにされた
とき、適応フィルタ41は前回の収束した状態、あるい
は収束に向かった状態からわずかな誤差分だけ係数更新
を行えば済むため、従来行われていた係数がゼロの状態
から再び収束を開始させる作業に比べ、係数の収束時間
を大幅に短縮することができる。したがって、装置の電
源ONとともに、迅速に消音効果を得ることができる。
なお、本実施例の遅延フィルタ42にも、上述した第1
実施例と同様に、ライトスイッチ52、リードスイッチ
53および不揮発メモリ54を加えて、これらライトス
イッチ52およびリードスイッチ53をCPU51によ
り制御するようにすれば、システム同定は最初の消音作
業時の一度だけで済むので、それ以降の消音制御の迅速
性は第1実施例および第2実施例よりも優れた効果を得
ることができる。
【0036】図3は本発明の第3実施例による消音装置
のブロック図を示すが、第2実施例に対応する部分につ
いては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
のブロック図を示すが、第2実施例に対応する部分につ
いては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0037】本実施例では、上述の第2実施例における
ライトスイッチ52を省略した構成であり、また不揮発
メモリ55には、あらかじめ初期収束を行った適応フィ
ルタ41の係数値が記憶されている。
ライトスイッチ52を省略した構成であり、また不揮発
メモリ55には、あらかじめ初期収束を行った適応フィ
ルタ41の係数値が記憶されている。
【0038】装置の電源ONに同期して読み出し指令t
がCPU51から送られ、リードスイッチ53が閉成す
る。これにより、不揮発メモリ55の内容が適応フィル
タ41の係数メモリにコピーされ、消音制御が行われ
る。したがって、消音制御を開始すると不揮発メモリ5
5から初期収束させて記憶した結果を初期値として適応
フィルタ41に与えられるので、わずかな誤差分だけ係
数更新を行えば済み、上述の第2実施例とほぼ同等の効
果を得ることができる。
がCPU51から送られ、リードスイッチ53が閉成す
る。これにより、不揮発メモリ55の内容が適応フィル
タ41の係数メモリにコピーされ、消音制御が行われ
る。したがって、消音制御を開始すると不揮発メモリ5
5から初期収束させて記憶した結果を初期値として適応
フィルタ41に与えられるので、わずかな誤差分だけ係
数更新を行えば済み、上述の第2実施例とほぼ同等の効
果を得ることができる。
【0039】図4は本発明の第4実施例による消音装置
のブロック図を示すが、第1実施例に対応する部分につ
いては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
のブロック図を示すが、第1実施例に対応する部分につ
いては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0040】一般に騒音源には状況に応じて様々な音色
変化をするものがあるが、例えばエンジンの場合、始動
時にはセルモータの音がメインとなり、始動してから定
常状態に達するまでに、エンジンの回転数と音圧が相当
変動する。このような音色が変動する騒音源の場合、適
応フィルタ41の収束速度よりも騒音源の音色変化が速
いと、適応フィルタ41の収束が追いつかず、充分な消
音効果が得られなかったり、係数が発散するということ
がある。
変化をするものがあるが、例えばエンジンの場合、始動
時にはセルモータの音がメインとなり、始動してから定
常状態に達するまでに、エンジンの回転数と音圧が相当
変動する。このような音色が変動する騒音源の場合、適
応フィルタ41の収束速度よりも騒音源の音色変化が速
いと、適応フィルタ41の収束が追いつかず、充分な消
音効果が得られなかったり、係数が発散するということ
がある。
【0041】そこで本実施例では、不揮発メモリがM
1 、M2 、M3 、・・・、Mn と複数設けられ、これら
には騒音源の音色変動のうち、代表的な状況に応じて初
期収束を行った結果が備えられている。例えば本実施例
では自動車の場合について説明するが、エンジンの始動
時に発生する騒音に対しては不揮発メモリM1 に、アイ
ドリング状態から2000rpmまでは不揮発メモリM
2 に、2000rpmから3000rpmまでは不揮発
メモリM3 に、・・・、というようにエンジンの回転数
の所定範囲で発生する騒音に対応した適応フィルタ41
の収束した係数値が、それぞれの不揮発メモリにあらか
じめ記憶されている。なお、回転数の検知手段としては
タコメータ、または周波数分析計等が挙げられる。
1 、M2 、M3 、・・・、Mn と複数設けられ、これら
には騒音源の音色変動のうち、代表的な状況に応じて初
期収束を行った結果が備えられている。例えば本実施例
では自動車の場合について説明するが、エンジンの始動
時に発生する騒音に対しては不揮発メモリM1 に、アイ
ドリング状態から2000rpmまでは不揮発メモリM
2 に、2000rpmから3000rpmまでは不揮発
メモリM3 に、・・・、というようにエンジンの回転数
の所定範囲で発生する騒音に対応した適応フィルタ41
の収束した係数値が、それぞれの不揮発メモリにあらか
じめ記憶されている。なお、回転数の検知手段としては
タコメータ、または周波数分析計等が挙げられる。
【0042】リードスイッチ58にはそれぞれの不揮発
メモリM1 、M2 、M3 、・・・、Mn に対応して、ス
イッチSW1 、SW2 、SW3 、・・・、SWn が設け
られており、これらスイッチSW1 、SW2 、SW3 、
・・・、SWn は、CPU51からの読み出し制御指令
t’によりいずれか1つずつ選択されるようになってい
る。これにより、適応フィルタ41の係数メモリには、
選択されたスイッチに対応する不揮発メモリの記憶内容
がコピーされるようになっている。
メモリM1 、M2 、M3 、・・・、Mn に対応して、ス
イッチSW1 、SW2 、SW3 、・・・、SWn が設け
られており、これらスイッチSW1 、SW2 、SW3 、
・・・、SWn は、CPU51からの読み出し制御指令
t’によりいずれか1つずつ選択されるようになってい
る。これにより、適応フィルタ41の係数メモリには、
選択されたスイッチに対応する不揮発メモリの記憶内容
がコピーされるようになっている。
【0043】本実施例の消音装置は以上のように構成さ
れるが、次にこの作用について説明する。
れるが、次にこの作用について説明する。
【0044】エンジンを始動させると、タコメータまた
は周波数分析計の出力を受けているCPU51から読み
出し制御指令t’が発せられる。このとき適応フィルタ
41の係数値は初期値(ゼロ)であるが、読み出し制御
指令t’によりスイッチSW1 が作動し、不揮発メモリ
M1 が適応フィルタ41の係数メモリにコピーされ、エ
ンジン始動時の騒音に対する消音作用を行う。エンジン
がアイドリング状態になると、スイッチSW2 が作動し
て不揮発メモリM2 の記憶値が適応フィルタ41の係数
メモリにコピー(更新)され、このときの騒音に対する
消音作用が行われる。車両が発進し、エンジンが不揮発
メモリM3 に収束させた回転数(2000rpm)に達
すると、スイッチSW3 が作動して不揮発メモリM3 の
記憶値が適応フィルタ41の係数メモリにコピーされ、
消音作用が行う。以下、同様にして、このように読み出
し制御指令t’に従ってスイッチSW4 、SW5 、・・
・、SWn が順次作動し、不揮発メモリM4 、M5 、・
・・、Mn の内容が適応フィルタ41の係数メモリにコ
ピーされ、消音作用を行う。
は周波数分析計の出力を受けているCPU51から読み
出し制御指令t’が発せられる。このとき適応フィルタ
41の係数値は初期値(ゼロ)であるが、読み出し制御
指令t’によりスイッチSW1 が作動し、不揮発メモリ
M1 が適応フィルタ41の係数メモリにコピーされ、エ
ンジン始動時の騒音に対する消音作用を行う。エンジン
がアイドリング状態になると、スイッチSW2 が作動し
て不揮発メモリM2 の記憶値が適応フィルタ41の係数
メモリにコピー(更新)され、このときの騒音に対する
消音作用が行われる。車両が発進し、エンジンが不揮発
メモリM3 に収束させた回転数(2000rpm)に達
すると、スイッチSW3 が作動して不揮発メモリM3 の
記憶値が適応フィルタ41の係数メモリにコピーされ、
消音作用が行う。以下、同様にして、このように読み出
し制御指令t’に従ってスイッチSW4 、SW5 、・・
・、SWn が順次作動し、不揮発メモリM4 、M5 、・
・・、Mn の内容が適応フィルタ41の係数メモリにコ
ピーされ、消音作用を行う。
【0045】本実施例による消音装置は以上のような作
用を行うのであるが、以下のような効果を奏する。すな
わち、エンジンの回転数の変化に応じて順次、適切な不
揮発メモリが選択されることにより、適応フィルタ41
の係数値が常に最適な初期収束値を基にして実際の騒音
に対する収束が行われるので、騒音源の音色が急速に変
化する場合においても、安定して確実に消音作用を行う
ことができる。なお、以上の説明ではエンジンの始動時
のプロセスについて述べたが、停止時のプロセスにおい
ても、上述と逆の順序で動作が行われるので、停止プロ
セスにおいても同等の効果を得ることができる。したが
って、いかなる音色変化を伴う騒音源に対しても、始動
から停止に至るまで優れた消音効果を発揮することがで
き、騒音を大幅に低下させることができる。
用を行うのであるが、以下のような効果を奏する。すな
わち、エンジンの回転数の変化に応じて順次、適切な不
揮発メモリが選択されることにより、適応フィルタ41
の係数値が常に最適な初期収束値を基にして実際の騒音
に対する収束が行われるので、騒音源の音色が急速に変
化する場合においても、安定して確実に消音作用を行う
ことができる。なお、以上の説明ではエンジンの始動時
のプロセスについて述べたが、停止時のプロセスにおい
ても、上述と逆の順序で動作が行われるので、停止プロ
セスにおいても同等の効果を得ることができる。したが
って、いかなる音色変化を伴う騒音源に対しても、始動
から停止に至るまで優れた消音効果を発揮することがで
き、騒音を大幅に低下させることができる。
【0046】図5は本発明の第5実施例による消音装置
のブロック図を示すが、図において第1実施例に対応す
る部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は
省略する。
のブロック図を示すが、図において第1実施例に対応す
る部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は
省略する。
【0047】本実施例は、バッテリバックアップ手段に
より本発明の不揮発性手段を構成している。主電源61
は、電源のON/OFFによって電力の供給、停止が行
われる電力ライン、すなわち商用電源に相当し、補助電
源62は電池(バッテリ)に相当する。この補助電源6
2は単に、遅延フィルタ42および適応フィルタ41の
係数メモリの、記憶保持に充分なだけの電力を供給する
電源である。これら主電源61および補助電源62は電
源監視装置60に接続され、この電源監視装置60から
係数メモリが揮発メモリで構成される遅延フィルタ42
と適応フィルタ41に電力を供給するようになってい
る。
より本発明の不揮発性手段を構成している。主電源61
は、電源のON/OFFによって電力の供給、停止が行
われる電力ライン、すなわち商用電源に相当し、補助電
源62は電池(バッテリ)に相当する。この補助電源6
2は単に、遅延フィルタ42および適応フィルタ41の
係数メモリの、記憶保持に充分なだけの電力を供給する
電源である。これら主電源61および補助電源62は電
源監視装置60に接続され、この電源監視装置60から
係数メモリが揮発メモリで構成される遅延フィルタ42
と適応フィルタ41に電力を供給するようになってい
る。
【0048】電源監視装置60は主電源61の電圧を常
に監視しており、これが装置の電源OFFまたは停電等
による電圧降下により、主電源61の電圧が所定の電圧
VSLにまで降下すると、遅延フィルタ42および適応フ
ィルタ41への電力供給ラインを補助電源62に切り替
えるように構成されている。この所定の電圧VSLは、揮
発性である適応フィルタ41、あるいは遅延フィルタ4
2の係数メモリの、記憶保持をするための最低電圧より
も高い電圧となっており、また時定数を考慮して決定さ
れる。したがって、適応フィルタ41、あるいは遅延フ
ィルタ42の係数メモリに供給される電圧は、その記憶
保持をするための最低電圧を下回ることがないので、主
電源61の電力供給が停止してもその記憶が保持され
る。よって、上述の第1、第2実施例と同等の効果、す
なわち電源供給後、迅速に消音制御に移行することがで
き、かつ迅速な消音効果を得ることができる。
に監視しており、これが装置の電源OFFまたは停電等
による電圧降下により、主電源61の電圧が所定の電圧
VSLにまで降下すると、遅延フィルタ42および適応フ
ィルタ41への電力供給ラインを補助電源62に切り替
えるように構成されている。この所定の電圧VSLは、揮
発性である適応フィルタ41、あるいは遅延フィルタ4
2の係数メモリの、記憶保持をするための最低電圧より
も高い電圧となっており、また時定数を考慮して決定さ
れる。したがって、適応フィルタ41、あるいは遅延フ
ィルタ42の係数メモリに供給される電圧は、その記憶
保持をするための最低電圧を下回ることがないので、主
電源61の電力供給が停止してもその記憶が保持され
る。よって、上述の第1、第2実施例と同等の効果、す
なわち電源供給後、迅速に消音制御に移行することがで
き、かつ迅速な消音効果を得ることができる。
【0049】また、本実施例ではバッテリバックアップ
手段を設けたが、これに代えて、適応フィルタ41、遅
延フィルタ42の係数メモリを、上述の第1実施例に適
用した不揮発メモリ54、すなわちEEPROMで構成
しても、同等の効果が得られる。
手段を設けたが、これに代えて、適応フィルタ41、遅
延フィルタ42の係数メモリを、上述の第1実施例に適
用した不揮発メモリ54、すなわちEEPROMで構成
しても、同等の効果が得られる。
【0050】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0051】例えば、以上の第2実施例では、装置の電
源がOFFになったときを検知したときに、このときの
適応フィルタ41の係数値を不揮発メモリ54にコピー
させるようにしたが、これに代えて、適応フィルタ41
の係数値が収束したときに不揮発メモリ54にコピーす
るようにしてもよい。なお、この係数値の収束状態は、
適応フィルタ41のモニタ出力から得ることができる
(特願平6−244677号)。すなわち、そこでは適
応フィルタ41の各係数の時間的変化の波形がオッシロ
スコープで観測している。
源がOFFになったときを検知したときに、このときの
適応フィルタ41の係数値を不揮発メモリ54にコピー
させるようにしたが、これに代えて、適応フィルタ41
の係数値が収束したときに不揮発メモリ54にコピーす
るようにしてもよい。なお、この係数値の収束状態は、
適応フィルタ41のモニタ出力から得ることができる
(特願平6−244677号)。すなわち、そこでは適
応フィルタ41の各係数の時間的変化の波形がオッシロ
スコープで観測している。
【0052】また以上の第4実施例では、エンジン始動
時のプロセスについて説明したが、停止時には、この逆
の順序で行われるようにしてもよい。停止プロセスにお
いて始動時と騒音の音色変化が異なる場合、始動プロセ
スと同様に、停止プロセス専用に係数メモリ群とこれら
に対応する複数のスイッチを別途、設けるようにしても
よい。
時のプロセスについて説明したが、停止時には、この逆
の順序で行われるようにしてもよい。停止プロセスにお
いて始動時と騒音の音色変化が異なる場合、始動プロセ
スと同様に、停止プロセス専用に係数メモリ群とこれら
に対応する複数のスイッチを別途、設けるようにしても
よい。
【0053】なお、図4に示す第4実施例においては、
エンジン始動後の騒音状況の変化に応じて不揮発メモリ
M1 、M2 、M3 、・・・、Mn を設け、これらメモリ
に対応してスイッチSW1 、SW2 、SW3 、・・・、
SWn を設け、タコメータまたは周波数分析計の出力に
応じてスイッチSW1 、SW2 、SW3 、・・・、SW
n を順次切り替えて、適応フィルタ41の係数メモリに
書き込むようにしたが、この書き込み方として上書きの
方法を変えてもよい。すなわち、スイッチSW1 、SW
2 、SW3 、・・・、SWn のいずれかにスイッチを切
り替えて、これに対応するメモリM1 、M2 、M3 、・
・・、Mn のいずれかの内容を書き込むとき、適応フィ
ルタ41の現係数メモリとの平均値をとって書き換える
ようにすれば、よりスムースな切換え、すなわち騒音状
況の変化に応じて収束状況を大きく変動させることな
く、それまで続いていた収束状況を容易に維持し得るよ
うに切り替えることができる。
エンジン始動後の騒音状況の変化に応じて不揮発メモリ
M1 、M2 、M3 、・・・、Mn を設け、これらメモリ
に対応してスイッチSW1 、SW2 、SW3 、・・・、
SWn を設け、タコメータまたは周波数分析計の出力に
応じてスイッチSW1 、SW2 、SW3 、・・・、SW
n を順次切り替えて、適応フィルタ41の係数メモリに
書き込むようにしたが、この書き込み方として上書きの
方法を変えてもよい。すなわち、スイッチSW1 、SW
2 、SW3 、・・・、SWn のいずれかにスイッチを切
り替えて、これに対応するメモリM1 、M2 、M3 、・
・・、Mn のいずれかの内容を書き込むとき、適応フィ
ルタ41の現係数メモリとの平均値をとって書き換える
ようにすれば、よりスムースな切換え、すなわち騒音状
況の変化に応じて収束状況を大きく変動させることな
く、それまで続いていた収束状況を容易に維持し得るよ
うに切り替えることができる。
【0054】また本発明の消音装置は、一般の騒音源に
適用可能であるが、エンジン音を対象とした図4の実施
例は自動車の消音器への適用だけでなく、発電機等のよ
うな騒音状況が消音制御中に変動するような機器に対す
る消音装置にも適用可能であることは、明らかである。
適用可能であるが、エンジン音を対象とした図4の実施
例は自動車の消音器への適用だけでなく、発電機等のよ
うな騒音状況が消音制御中に変動するような機器に対す
る消音装置にも適用可能であることは、明らかである。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の消音装置に
よれば、消音制御までに要する時間を大幅に短縮するこ
とができる。また、あらかじめ収束させておいた係数値
を適応フィルタにコピーする構成により、即、消音効果
を得ることができる。すなわち装置の電源ONで、従来
のいかなる高速収束アルゴリズムよりも迅速に消音効果
を得ることができる。
よれば、消音制御までに要する時間を大幅に短縮するこ
とができる。また、あらかじめ収束させておいた係数値
を適応フィルタにコピーする構成により、即、消音効果
を得ることができる。すなわち装置の電源ONで、従来
のいかなる高速収束アルゴリズムよりも迅速に消音効果
を得ることができる。
【図1】本発明の第1実施例による消音装置のブロック
図である。
図である。
【図2】本発明の第2実施例による消音装置のブロック
図である。
図である。
【図3】本発明の第3実施例による消音装置のブロック
図である。
図である。
【図4】本発明の第4実施例による消音装置のブロック
図である。
図である。
【図5】本発明の第5実施例による消音装置のブロック
図である。
図である。
【図6】従来例によるシステム同定回路のブロック図で
ある。
ある。
【図7】従来例の消音装置を示す断面図である。
【図8】同ブロック図である。
6 スピーカ 35 消音偏差検出マイク 38 振動検出器 41 適応フィルタ 42 遅延フィルタ 43 係数演算器 54 不揮発メモリ 55 不揮発メモリ 60 電源監視装置 61 主電源 62 補助電源
Claims (7)
- 【請求項1】 音波発生手段と、消音偏差検出手段と、
騒音源の騒音を検出する騒音検出手段と、前記消音偏差
検出手段の出力、及び音響的な伝達特性を有する遅延フ
ィルタを介して前記騒音検出手段の出力を受けて、前記
騒音と大きさが等しく逆位相の音波を前記音波発生手段
から発生させるための消音信号を形成させるための係数
演算器と、該係数演算器によりその係数が更新可能であ
り、前記騒音検出手段の出力を受けて前記消音信号を前
記音波発生手段に供給する適応フィルタとを備えた消音
装置において、不揮発性手段を設けたメモリを設け、該
メモリにシステム同定した係数値を記憶し、電源ON時
に前記メモリから前記係数値を読み出して、前記遅延フ
ィルタにコピーするようにしたことを特徴とする消音装
置。 - 【請求項2】 音波発生手段と、消音偏差検出手段と、
騒音源の騒音を検出する騒音検出手段と、前記消音偏差
検出手段の出力、及び音響的な伝達特性を有する遅延フ
ィルタを介して前記騒音検出手段の出力を受けて、前記
騒音と大きさが等しく逆位相の音波を前記音波発生手段
から発生させるための消音信号を形成させるための係数
演算器と、該係数演算器によりその係数が更新可能であ
り、前記騒音検出手段の出力を受けて前記消音信号を前
記音波発生手段に供給する適応フィルタとを備えた消音
装置において、不揮発性手段を設けたメモリを設け、電
源OFFを検知し、前記メモリに前記適応フィルタの前
記検知時の係数値を記憶し、電源ON時に、前記メモリ
から前記係数値を読み出して前記適応フィルタにコピー
するようにしたことを特徴とする消音装置。 - 【請求項3】 音波発生手段と、消音偏差検出手段と、
騒音源の騒音を検出する騒音検出手段と、前記消音偏差
検出手段の出力、及び音響的な伝達特性を有する遅延フ
ィルタを介して前記騒音検出手段の出力を受けて、前記
騒音と大きさが等しく逆位相の音波を前記音波発生手段
から発生させるための消音信号を形成させるための係数
演算器と、該係数演算器によりその係数が更新可能であ
り、前記騒音検出手段の出力を受けて前記消音信号を前
記音波発生手段に供給する適応フィルタとを備えた消音
装置において、不揮発性手段を設けたメモリを設け、該
メモリにあらかじめ収束させた前記適応フィルタの係数
値を記憶させておき、電源ON時に、前記メモリから前
記係数値を読み出して前記適応フィルタにコピーするよ
うにしたことを特徴とする消音装置。 - 【請求項4】 音波発生手段と、消音偏差検出手段と、
騒音源の騒音を検出する騒音検出手段と、前記消音偏差
検出手段の出力、及び音響的な伝達特性を有する遅延フ
ィルタを介して前記騒音検出手段の出力を受けて、前記
騒音と大きさが等しく逆位相の音波を前記音波発生手段
から発生させるための消音信号を形成させるための係数
演算器と、該係数演算器によりその係数が更新可能であ
り、前記騒音検出手段の出力を受けて前記消音信号を前
記音波発生手段に供給する適応フィルタとを備えた消音
装置において、不揮発性手段を設けた複数のメモリ
M1、M2 、・・・、Mn と、それぞれの該メモリに対
応してリードスイッチSW1、SW2 、・・・、SWn
を設け、前記騒音源の状況変化に応じて、順次、前記複
数のメモリのいずれかが選択され、該選択されたメモリ
に記憶されている係数値が前記適応フィルタにコピーさ
れるようにしたことを特徴とする消音装置。 - 【請求項5】 音波発生手段と、消音偏差検出手段と、
騒音源の騒音を検出する騒音検出手段と、前記消音偏差
検出手段の出力、及び音響的な伝達特性を有する遅延フ
ィルタを介して前記騒音検出手段の出力を受けて、前記
騒音と大きさが等しく逆位相の音波を前記音波発生手段
から発生させるための消音信号を形成させるための係数
演算器と、該係数演算器によりその係数が更新可能であ
り、前記騒音検出手段の出力を受けて前記消音信号を前
記音波発生手段に供給する適応フィルタとを備えた消音
装置において、前記適応フィルタあるいは前記遅延フィ
ルタの係数メモリをEEPROMで構成したことを特徴
とする消音装置。 - 【請求項6】 前記不揮発性手段を設けたメモリは、E
EPROMで成る請求項1乃至請求項4のいずれかに記
載の消音装置。 - 【請求項7】 前記不揮発性手段は、バッテリバックア
ップ手段であり、主電源の供給を絶たれても、前記バッ
テリバックアップ手段の電力により前記メモリの内容を
保持するように構成された請求項1乃至請求項4のいず
れかに記載の消音装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8052295A JPH09218687A (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | 消音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8052295A JPH09218687A (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | 消音装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09218687A true JPH09218687A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12910817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8052295A Pending JPH09218687A (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | 消音装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09218687A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001100785A (ja) * | 1999-07-28 | 2001-04-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Av機器用音声認識装置 |
JP2009105910A (ja) * | 2008-11-27 | 2009-05-14 | Japan Radio Co Ltd | 回り込み低減装置および中継放送装置 |
JP2012129652A (ja) * | 2010-12-13 | 2012-07-05 | Canon Inc | 音声処理装置及び方法並びに撮像装置 |
US8401735B2 (en) | 2006-05-08 | 2013-03-19 | Shinko Electric Co., Ltd. | Damping apparatus for reducing vibration of automobile body |
JP2013065039A (ja) * | 2012-12-07 | 2013-04-11 | Sony Corp | ヘッドホン、ヘッドホンのノイズ低減方法、ノイズ低減処理用プログラム |
US9741332B2 (en) | 2006-11-14 | 2017-08-22 | Sony Corporation | Noise reducing device, noise reducing method, noise reducing program, and noise reducing audio outputting device |
US20200135162A1 (en) * | 2018-10-31 | 2020-04-30 | Bose Corporation | Noise-cancellation systems and methods |
US11380298B2 (en) | 2020-02-05 | 2022-07-05 | Bose Corporation | Systems and methods for transitioning a noise-cancellation system |
-
1996
- 1996-02-14 JP JP8052295A patent/JPH09218687A/ja active Pending
Cited By (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001100785A (ja) * | 1999-07-28 | 2001-04-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Av機器用音声認識装置 |
US8892338B2 (en) | 2006-05-08 | 2014-11-18 | Shinko Electric Co., Ltd. | Damping apparatus for reducing vibration of automobile body |
US8401735B2 (en) | 2006-05-08 | 2013-03-19 | Shinko Electric Co., Ltd. | Damping apparatus for reducing vibration of automobile body |
US8504239B2 (en) | 2006-05-08 | 2013-08-06 | Shinko Electric Co., Ltd. | Damping apparatus for reducing vibration of automobile body |
US8626386B2 (en) | 2006-05-08 | 2014-01-07 | Shinko Electric Co., Ltd. | Damping apparatus for reducing vibration of automobile body |
US8818625B2 (en) | 2006-05-08 | 2014-08-26 | Shinko Electric Co., Ltd. | Damping apparatus for reducing vibrations |
US10607592B2 (en) | 2006-11-14 | 2020-03-31 | Sony Corporation | Noise reducing device, noise reducing method, noise reducing program, and noise reducing audio outputting device |
US9741332B2 (en) | 2006-11-14 | 2017-08-22 | Sony Corporation | Noise reducing device, noise reducing method, noise reducing program, and noise reducing audio outputting device |
US10325587B2 (en) | 2006-11-14 | 2019-06-18 | Sony Corporation | Noise reducing device, noise reducing method, noise reducing program, and noise reducing audio outputting device |
US10332502B2 (en) | 2006-11-14 | 2019-06-25 | Sony Corporation | Noise reducing device, noise reducing method, noise reducing program, and noise reducing audio outputting device |
JP4719264B2 (ja) * | 2008-11-27 | 2011-07-06 | 日本無線株式会社 | 回り込み低減装置 |
JP2009105910A (ja) * | 2008-11-27 | 2009-05-14 | Japan Radio Co Ltd | 回り込み低減装置および中継放送装置 |
JP2012129652A (ja) * | 2010-12-13 | 2012-07-05 | Canon Inc | 音声処理装置及び方法並びに撮像装置 |
US9082410B2 (en) | 2010-12-13 | 2015-07-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Audio processing apparatus, audio processing method, and image capturing apparatus |
JP2013065039A (ja) * | 2012-12-07 | 2013-04-11 | Sony Corp | ヘッドホン、ヘッドホンのノイズ低減方法、ノイズ低減処理用プログラム |
US20200135162A1 (en) * | 2018-10-31 | 2020-04-30 | Bose Corporation | Noise-cancellation systems and methods |
US10741163B2 (en) * | 2018-10-31 | 2020-08-11 | Bose Corporation | Noise-cancellation systems and methods |
CN113261054A (zh) * | 2018-10-31 | 2021-08-13 | 伯斯有限公司 | 噪声消除系统和方法 |
JP2022509522A (ja) * | 2018-10-31 | 2022-01-20 | ボーズ・コーポレーション | ノイズ除去システム及び方法 |
EP3874487B1 (en) * | 2018-10-31 | 2023-10-11 | Bose Corporation | Noise-cancellation system and method |
CN113261054B (zh) * | 2018-10-31 | 2024-04-26 | 伯斯有限公司 | 噪声消除系统和方法 |
US11380298B2 (en) | 2020-02-05 | 2022-07-05 | Bose Corporation | Systems and methods for transitioning a noise-cancellation system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4742226B2 (ja) | 能動消音制御装置及び方法 | |
JP5026536B2 (ja) | 能動型音響制御装置 | |
EP0361968A2 (en) | Noise cancellor | |
JPH09218687A (ja) | 消音装置 | |
JP2856625B2 (ja) | 適応形能動消音装置 | |
US6625284B1 (en) | Comfort noise generating apparatus | |
JPH11118273A (ja) | 騒音低減機能付き音響冷却装置 | |
JP3039342B2 (ja) | 画像形成装置の消音装置および消音方法 | |
JP2005025109A (ja) | 消音装置 | |
JP2980007B2 (ja) | 排気音質改良装置 | |
JPH06195091A (ja) | 車室内騒音低減装置 | |
JPH09250409A (ja) | 自動車用アクティブ騒音制御装置 | |
JP3038687B2 (ja) | 消音方法 | |
JPH10240268A (ja) | 消音装置 | |
JPH07306681A (ja) | 楽音生成装置 | |
JP3058307B2 (ja) | 適応型ディジタルフィルタを用いた能動制御装置 | |
JP3843083B2 (ja) | 能動型振動騒音制御装置 | |
JP3506440B2 (ja) | 騒音制御装置 | |
JP6795613B2 (ja) | 音に能動的に影響を与えるためのシステムおよび方法 | |
JPH0586833A (ja) | 能動騒音低減装置 | |
JPH07219559A (ja) | 適応形能動消音装置 | |
JP3505337B2 (ja) | 伝達関数同定装置及び能動型雑音除去装置 | |
JP2860026B2 (ja) | 振動緩和装置 | |
JPH06230787A (ja) | 能動型騒音制御装置 | |
JP2939667B2 (ja) | アクティブキャンセルマフラ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040113 |