JPH09218270A - 中性子計測システム及び放射線計測システム - Google Patents
中性子計測システム及び放射線計測システムInfo
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- JPH09218270A JPH09218270A JP8022831A JP2283196A JPH09218270A JP H09218270 A JPH09218270 A JP H09218270A JP 8022831 A JP8022831 A JP 8022831A JP 2283196 A JP2283196 A JP 2283196A JP H09218270 A JPH09218270 A JP H09218270A
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- neutron
- wire
- container
- measurement system
- optical
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
- Measurement Of Radiation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】センサ及び信号処理系を簡素に且つ比較的安価
に構築でき、例えば大型化及び耐放射線性が要求される
監視装置等に適用する。 【解決手段】中性子計測システムはセンサ1及び信号処
理系2を備える。センサ1は、荷電粒子eの存在下で発
光するガス6を封入した容器3と、この容器3内に配置
され且つ容器3内に中性子eを受け入れたときに中性子
eを吸収して荷電粒子eを放出する核変換物質6を表面
に塗布したワイヤー4と、このワイヤー4の近傍位置に
配置され且つ中性子nをワイヤー4で吸収したときに核
変換物質6から放出される荷電粒子eの存在下でガス6
が発する光信号OSをワイヤー4の近傍位置で受けて光
伝送する光ファイバ5とを備える。信号処理系2は、光
ファイバ5からの光信号OSに基づいてワイヤー4の中
性子吸収位置Pを含むデータを取得するデータ取得手段
(光電変換装置8、8及び信号処理装置9)を備える。
に構築でき、例えば大型化及び耐放射線性が要求される
監視装置等に適用する。 【解決手段】中性子計測システムはセンサ1及び信号処
理系2を備える。センサ1は、荷電粒子eの存在下で発
光するガス6を封入した容器3と、この容器3内に配置
され且つ容器3内に中性子eを受け入れたときに中性子
eを吸収して荷電粒子eを放出する核変換物質6を表面
に塗布したワイヤー4と、このワイヤー4の近傍位置に
配置され且つ中性子nをワイヤー4で吸収したときに核
変換物質6から放出される荷電粒子eの存在下でガス6
が発する光信号OSをワイヤー4の近傍位置で受けて光
伝送する光ファイバ5とを備える。信号処理系2は、光
ファイバ5からの光信号OSに基づいてワイヤー4の中
性子吸収位置Pを含むデータを取得するデータ取得手段
(光電変換装置8、8及び信号処理装置9)を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉の周囲に搭
載される中性子空間出力分布監視装置や医用ポジトロン
CT装置等の中性子計測システム及び放射線計測システ
ムに係り、特に光ケーブルを利用したセンサ及びその信
号処理系に関する。
載される中性子空間出力分布監視装置や医用ポジトロン
CT装置等の中性子計測システム及び放射線計測システ
ムに係り、特に光ケーブルを利用したセンサ及びその信
号処理系に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中性子を計測する中性子計測シス
テムや電離放射線を計測する放射線計測システムには、
以下のように、その用途、測定対象、測定法等に応じて
各種のセンサが使用されている。
テムや電離放射線を計測する放射線計測システムには、
以下のように、その用途、測定対象、測定法等に応じて
各種のセンサが使用されている。
【0003】(1):原子炉炉心内の中性子を計測する
中性子計測システムには、耐放射線性が要請されること
から、核分裂電離箱が使用されている。
中性子計測システムには、耐放射線性が要請されること
から、核分裂電離箱が使用されている。
【0004】(2):中性子を二次元的に計測する中性
子計測システムには、マルチワイヤーチェンバー及び半
導体検出器等を利用したものが知られている。また、高
電圧を印加するワイヤーを用いた発光センサをプロポー
ショナル・シンチレーション・カウンタとして利用する
ものも知られている。
子計測システムには、マルチワイヤーチェンバー及び半
導体検出器等を利用したものが知られている。また、高
電圧を印加するワイヤーを用いた発光センサをプロポー
ショナル・シンチレーション・カウンタとして利用する
ものも知られている。
【0005】(3):中性子に限らず電離放射線の三次
元的な分布を測定する放射線計測システムには、例えば
医用CT装置等に代表されるCT法を実施するため、プ
ラスティック又は無機結晶のシンチレータや半導体検出
器等の固体の放射線検出器が用いられることが多い。
元的な分布を測定する放射線計測システムには、例えば
医用CT装置等に代表されるCT法を実施するため、プ
ラスティック又は無機結晶のシンチレータや半導体検出
器等の固体の放射線検出器が用いられることが多い。
【0006】ところで一方、近年、放射線管理等の運用
上、原子炉から外部周辺に放射される中性子の空間出力
分布等を監視する測定装置(中性子空間出力分布監視装
置)を原子炉の周囲に設置することが要請され、この測
定装置に上述の計測システムを適用することが検討され
ている。
上、原子炉から外部周辺に放射される中性子の空間出力
分布等を監視する測定装置(中性子空間出力分布監視装
置)を原子炉の周囲に設置することが要請され、この測
定装置に上述の計測システムを適用することが検討され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た(1)〜(3)の従来の計測システムを上述の測定装
置に適用する場合には、次のような課題があった。
た(1)〜(3)の従来の計測システムを上述の測定装
置に適用する場合には、次のような課題があった。
【0008】まず、原子炉の周囲に設置する中性子計測
システムとしては、A):原子炉近傍の放射線レベルが
比較的に高い場所に配置しても使用できるセンサの耐放
射線性上の制約と、B):原子炉の周囲を測定範囲とし
てカバーできる大型化にも適したセンサを構築するため
の構造上の制約とを同時に満足させる必要がある。
システムとしては、A):原子炉近傍の放射線レベルが
比較的に高い場所に配置しても使用できるセンサの耐放
射線性上の制約と、B):原子炉の周囲を測定範囲とし
てカバーできる大型化にも適したセンサを構築するため
の構造上の制約とを同時に満足させる必要がある。
【0009】上記A)及びB)の制約を同時に満たすた
めには、耐放射線性に問題がある既存の無機又は有機シ
ンチレータ等は利用できず、例えば既存の電離箱等を組
み合わせて大型化を図ることが想至されるが、この場合
には検出器数が単に増加するだけでなく、測定回路等の
信号処理系が膨大なものとなり、その信号処理量も増加
し、装置全体が複雑かつ高価なものになってしまう。こ
の傾向は、特に二次元中性子計測システムに使用される
既存のセンサを適用する場合には耐放射線性の問題を含
めて顕著となる。
めには、耐放射線性に問題がある既存の無機又は有機シ
ンチレータ等は利用できず、例えば既存の電離箱等を組
み合わせて大型化を図ることが想至されるが、この場合
には検出器数が単に増加するだけでなく、測定回路等の
信号処理系が膨大なものとなり、その信号処理量も増加
し、装置全体が複雑かつ高価なものになってしまう。こ
の傾向は、特に二次元中性子計測システムに使用される
既存のセンサを適用する場合には耐放射線性の問題を含
めて顕著となる。
【0010】従って、上述のような大型化の要請がある
にもかかわらず、従来の中性子計測システムに使用され
ている既存のセンサは、耐放射線性及びコスト面の問題
を含めて大型化に適するものではなく、実際に測定装置
として原子炉の周囲に設置することが困難となってい
た。
にもかかわらず、従来の中性子計測システムに使用され
ている既存のセンサは、耐放射線性及びコスト面の問題
を含めて大型化に適するものではなく、実際に測定装置
として原子炉の周囲に設置することが困難となってい
た。
【0011】一方、上述した(3)の放射線計測システ
ムに使用されている既存のセンサを上記測定装置に適用
することを考えると、そのままでは検出器の耐放射線性
の問題が残るだけでなく、検出器を測定位置毎に設置す
る必要があるため、大型化を図るのに検出器数、測定回
路及び信号処理量などが大量となり、上記と同様に装置
全体が複雑かつ高価なものになってしまう。
ムに使用されている既存のセンサを上記測定装置に適用
することを考えると、そのままでは検出器の耐放射線性
の問題が残るだけでなく、検出器を測定位置毎に設置す
る必要があるため、大型化を図るのに検出器数、測定回
路及び信号処理量などが大量となり、上記と同様に装置
全体が複雑かつ高価なものになってしまう。
【0012】また、この放射線計測システムに関して
は、上述の大型化の要請とは別に、CT法の利点を最大
限に活用しつつ、センサ及びその信号処理系を含めた装
置構成を簡素にかつ安価に構築し、原子炉に限らず特定
分野に限定されない例えば医療用CT装置等に幅広く利
用していくことが要望されている。
は、上述の大型化の要請とは別に、CT法の利点を最大
限に活用しつつ、センサ及びその信号処理系を含めた装
置構成を簡素にかつ安価に構築し、原子炉に限らず特定
分野に限定されない例えば医療用CT装置等に幅広く利
用していくことが要望されている。
【0013】この発明は、上述の従来技術の課題を考慮
してなされたもので、センサ及び信号処理系を簡素に且
つ比較的安価に構築でき、例えば大型化及び耐放射線性
が要求される中性子空間出力分布監視装置等に適用でき
る中性子計測システム及び放射線計測システムを提供す
ることを、第1の課題とする。
してなされたもので、センサ及び信号処理系を簡素に且
つ比較的安価に構築でき、例えば大型化及び耐放射線性
が要求される中性子空間出力分布監視装置等に適用でき
る中性子計測システム及び放射線計測システムを提供す
ることを、第1の課題とする。
【0014】また、CT法の利点を活用しつつ、汎用性
を高めた測定装置に適した中性子計測システム及び放射
線計測システムを比較的安価に提供することを、第2の
課題とする。
を高めた測定装置に適した中性子計測システム及び放射
線計測システムを比較的安価に提供することを、第2の
課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記第1及
び第2の課題を達成させるため、特に耐放射線性に優れ
た光ファイバ及び耐放射線性に優れた不活性ガス等を組
み合わせ、ガスの発光を光ファイバを介して光伝送する
センサを中性子計測に利用するアイデアに着眼し、その
アイデアを二次元中性子計測やCT法に基づく三次元放
射線計測をもカバーする範囲まで発展させ、その結果、
以下の発明を完成するに至った。
び第2の課題を達成させるため、特に耐放射線性に優れ
た光ファイバ及び耐放射線性に優れた不活性ガス等を組
み合わせ、ガスの発光を光ファイバを介して光伝送する
センサを中性子計測に利用するアイデアに着眼し、その
アイデアを二次元中性子計測やCT法に基づく三次元放
射線計測をもカバーする範囲まで発展させ、その結果、
以下の発明を完成するに至った。
【0016】即ち、請求項1記載の発明に係る中性子計
測システムは、中性子発生源からの中性子を検出するセ
ンサと、このセンサの検出信号から上記中性子に関する
情報を取得する信号処理系とを備えた構成としている。
測システムは、中性子発生源からの中性子を検出するセ
ンサと、このセンサの検出信号から上記中性子に関する
情報を取得する信号処理系とを備えた構成としている。
【0017】ここで、上記センサは、荷電粒子の存在下
で発光するガスを封入した容器と、この容器内に配置さ
れ且つ当該容器内に上記中性子を受け入れたときに当該
中性子を吸収して上記荷電粒子を放出する核変換物質を
表面に塗布したワイヤーと、このワイヤーの近傍位置に
配置され且つ上記中性子を上記ワイヤーで吸収したとき
に上記核変換物質から放出される上記荷電粒子の存在下
で上記ガスが発する光信号を上記ワイヤーの近傍位置で
受けて光伝送する光ケーブルとを備えている。
で発光するガスを封入した容器と、この容器内に配置さ
れ且つ当該容器内に上記中性子を受け入れたときに当該
中性子を吸収して上記荷電粒子を放出する核変換物質を
表面に塗布したワイヤーと、このワイヤーの近傍位置に
配置され且つ上記中性子を上記ワイヤーで吸収したとき
に上記核変換物質から放出される上記荷電粒子の存在下
で上記ガスが発する光信号を上記ワイヤーの近傍位置で
受けて光伝送する光ケーブルとを備えている。
【0018】また、上記信号処理系は、上記光ケーブル
により光伝送された上記光信号に基づいて少なくとも上
記ワイヤーの中性子吸収位置に関するデータを取得する
データ取得手段を備えている。
により光伝送された上記光信号に基づいて少なくとも上
記ワイヤーの中性子吸収位置に関するデータを取得する
データ取得手段を備えている。
【0019】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
中性子計測システムにおいて、前記データ取得手段は、
前記光ケーブルの両端部の夫々の光信号を個別に電気信
号に変換して検出する光電変換手段と、この光電変換手
段が検出した電気信号に基づいて前記ワイヤーの中性子
吸収位置に関するデータを測定する位置計測手段とを備
えている。
中性子計測システムにおいて、前記データ取得手段は、
前記光ケーブルの両端部の夫々の光信号を個別に電気信
号に変換して検出する光電変換手段と、この光電変換手
段が検出した電気信号に基づいて前記ワイヤーの中性子
吸収位置に関するデータを測定する位置計測手段とを備
えている。
【0020】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
中性子計測システムにおいて、前記位置計測手段は、前
記光電変換手段が検出した電気信号に基づいて前記光ケ
ーブルの両端部の夫々の光信号の互いの光量差に関する
データを求め、そのデータから前記ワイヤーの中性子吸
収位置に関するデータを計測する手段である。
中性子計測システムにおいて、前記位置計測手段は、前
記光電変換手段が検出した電気信号に基づいて前記光ケ
ーブルの両端部の夫々の光信号の互いの光量差に関する
データを求め、そのデータから前記ワイヤーの中性子吸
収位置に関するデータを計測する手段である。
【0021】請求項4記載の発明では、請求項2記載の
中性子計測システムにおいて、前記位置計測手段は、前
記光電変換手段が検出した電気信号に基づいて前記光ケ
ーブルの両端部の夫々の光信号の光伝送時間差に関する
データを求め、そのデータに基づいて前記ワイヤーの中
性子吸収位置に関するデータを計測する手段である。
中性子計測システムにおいて、前記位置計測手段は、前
記光電変換手段が検出した電気信号に基づいて前記光ケ
ーブルの両端部の夫々の光信号の光伝送時間差に関する
データを求め、そのデータに基づいて前記ワイヤーの中
性子吸収位置に関するデータを計測する手段である。
【0022】請求項5記載の発明では、請求項1乃至4
のいずれか1項記載の中性子計測システムにおいて、前
記ガスが発する光信号に対して自己増殖による比例蛍光
を誘起させる高電圧を発生する高電圧電源を更に備え、
この高電圧電源を前記ワイヤーに接続している。
のいずれか1項記載の中性子計測システムにおいて、前
記ガスが発する光信号に対して自己増殖による比例蛍光
を誘起させる高電圧を発生する高電圧電源を更に備え、
この高電圧電源を前記ワイヤーに接続している。
【0023】請求項6記載の発明では、請求項1乃至5
のいずれか1項記載の中性子計測システムにおいて、前
記ワイヤーは複数本のワイヤーであり、この複数本のワ
イヤーを前記容器内に配置すると共に、前記光ケーブル
は1本の光ケーブルであり、この1本の光ケーブルを上
記複数本のワイヤーの夫々の近傍を通るように上記容器
内に張り巡らして配置している。
のいずれか1項記載の中性子計測システムにおいて、前
記ワイヤーは複数本のワイヤーであり、この複数本のワ
イヤーを前記容器内に配置すると共に、前記光ケーブル
は1本の光ケーブルであり、この1本の光ケーブルを上
記複数本のワイヤーの夫々の近傍を通るように上記容器
内に張り巡らして配置している。
【0024】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
中性子計測システムにおいて、前記位置計測手段は、前
記光電変換手段が検出した電気信号に基づいて前記容器
内の二次元中性子吸収位置に関するデータを計測する手
段である。
中性子計測システムにおいて、前記位置計測手段は、前
記光電変換手段が検出した電気信号に基づいて前記容器
内の二次元中性子吸収位置に関するデータを計測する手
段である。
【0025】請求項8記載の発明では、請求項1乃至5
のいずれか1項記載の中性子計測システムにおいて、前
記中性子発生源は円柱状の原子炉であり、前記容器は上
記原子炉の外径よりも大きい内径を有する筒状の容器で
あり、この容器を上記原子炉の周囲を覆い且つ当該原子
炉から外部に放射される中性子を受ける位置に配置して
いる。
のいずれか1項記載の中性子計測システムにおいて、前
記中性子発生源は円柱状の原子炉であり、前記容器は上
記原子炉の外径よりも大きい内径を有する筒状の容器で
あり、この容器を上記原子炉の周囲を覆い且つ当該原子
炉から外部に放射される中性子を受ける位置に配置して
いる。
【0026】請求項9記載の発明では、請求項8記載の
中性子計測システムにおいて、前記位置計測手段は、前
記光電変換手段が検出した電気信号に基づいて前記原子
炉の中性子束空間分布に関するデータを計測する手段で
ある。
中性子計測システムにおいて、前記位置計測手段は、前
記光電変換手段が検出した電気信号に基づいて前記原子
炉の中性子束空間分布に関するデータを計測する手段で
ある。
【0027】請求項10記載の発明では、請求項2乃至
9のいずれか1項記載の中性子計測システムにおいて、
前記データ取得手段は、前記光電変換手段が検出した電
気信号に基づいて前記ワイヤーの各中性子吸収事象毎の
前記光信号のパルス数を計数し、そのパルス数の単位時
間の計数率に基づいて上記ワイヤーに吸収された中性子
束に関するデータを計測する手段を備えている。
9のいずれか1項記載の中性子計測システムにおいて、
前記データ取得手段は、前記光電変換手段が検出した電
気信号に基づいて前記ワイヤーの各中性子吸収事象毎の
前記光信号のパルス数を計数し、そのパルス数の単位時
間の計数率に基づいて上記ワイヤーに吸収された中性子
束に関するデータを計測する手段を備えている。
【0028】請求項11記載の発明では、請求項5乃至
9のいずれか1項記載の中性子計測システムにおいて、
前記データ取得手段は、前記核変換物質から荷電粒子が
放出されるときに前記複数本のワイヤーの夫々に誘起さ
れる電気信号を検出し、その各電気信号に基づいて上記
複数本のワイヤーを選別する手段を備えている。
9のいずれか1項記載の中性子計測システムにおいて、
前記データ取得手段は、前記核変換物質から荷電粒子が
放出されるときに前記複数本のワイヤーの夫々に誘起さ
れる電気信号を検出し、その各電気信号に基づいて上記
複数本のワイヤーを選別する手段を備えている。
【0029】請求項12記載の発明では、請求項5乃至
9のいずれか1項記載の中性子計測システムにおいて、
前記データ取得手段は、前記核変換物質が荷電粒子を放
出するときに前記複数本のワイヤーの夫々に誘起される
電気信号を検出し、その各電気信号を積算して上記複数
本のワイヤーの夫々に吸収された中性子量に関するデー
タを計測する手段を備えている。
9のいずれか1項記載の中性子計測システムにおいて、
前記データ取得手段は、前記核変換物質が荷電粒子を放
出するときに前記複数本のワイヤーの夫々に誘起される
電気信号を検出し、その各電気信号を積算して上記複数
本のワイヤーの夫々に吸収された中性子量に関するデー
タを計測する手段を備えている。
【0030】請求項13記載の発明では、請求項1乃至
12のいずれか1項記載の中性子計測システムにおい
て、前記光ケーブルを前記ワイヤーの軸方向に直交する
状態で前記容器内に配置している。
12のいずれか1項記載の中性子計測システムにおい
て、前記光ケーブルを前記ワイヤーの軸方向に直交する
状態で前記容器内に配置している。
【0031】請求項14記載の発明では、請求項5乃至
12記載のいずれか1項記載の中性子計測システムにお
いて、前記容器内に前記複数本のワイヤーを網目状に配
置している。
12記載のいずれか1項記載の中性子計測システムにお
いて、前記容器内に前記複数本のワイヤーを網目状に配
置している。
【0032】請求項15記載の発明では、請求項1乃至
14のいずれか1項記載の中性子計測システムにおい
て、前記容器内に前記ワイヤーの近傍から離した位置を
通る別途の光ケーブルを配置している。
14のいずれか1項記載の中性子計測システムにおい
て、前記容器内に前記ワイヤーの近傍から離した位置を
通る別途の光ケーブルを配置している。
【0033】また、請求項16記載の発明に係る放射線
計測システムは、放射線発生源からの電離放射線を検出
するセンサと、このセンサの検出信号から上記電離放射
線に関する情報を取得する信号処理系とを備えた構成と
し、上記センサは、ワイヤーを有し且つ上記電離放射線
が通過するときに発光するガスを封入した容器と、上記
ワイヤーの近傍位置に配置され且つ上記ガスが発する光
信号を上記ワイヤーの近傍位置で受けて光伝送する光ケ
ーブルとを備え、上記信号処理系は、上記光ケーブルに
より光伝送された上記光信号に基づいて少なくとも上記
電離放射線の通過位置に関するデータを取得するデータ
取得手段とを備えている。
計測システムは、放射線発生源からの電離放射線を検出
するセンサと、このセンサの検出信号から上記電離放射
線に関する情報を取得する信号処理系とを備えた構成と
し、上記センサは、ワイヤーを有し且つ上記電離放射線
が通過するときに発光するガスを封入した容器と、上記
ワイヤーの近傍位置に配置され且つ上記ガスが発する光
信号を上記ワイヤーの近傍位置で受けて光伝送する光ケ
ーブルとを備え、上記信号処理系は、上記光ケーブルに
より光伝送された上記光信号に基づいて少なくとも上記
電離放射線の通過位置に関するデータを取得するデータ
取得手段とを備えている。
【0034】
(第1実施形態)以下、この発明の第1実施形態を図1
に基づいて説明する。この第1実施形態は、この発明に
係る中性子計測システムを原子炉等の中性子空間出力分
布監視装置(以下、単に「監視装置」)に適用して実施
したものである。
に基づいて説明する。この第1実施形態は、この発明に
係る中性子計測システムを原子炉等の中性子空間出力分
布監視装置(以下、単に「監視装置」)に適用して実施
したものである。
【0035】図1に示す監視装置は、図示しない原子炉
等の中性子発生源からの中性子nを監視するもので、そ
の中性子nを検出するセンサ1と、そのセンサ1の検出
信号から中性子に関するデータを取得する、本発明のデ
ータ取得手段を搭載した信号処理系2とを備えている。
等の中性子発生源からの中性子nを監視するもので、そ
の中性子nを検出するセンサ1と、そのセンサ1の検出
信号から中性子に関するデータを取得する、本発明のデ
ータ取得手段を搭載した信号処理系2とを備えている。
【0036】センサ1は、中性子発生源からの中性子n
を受け入れる位置(例えば、中性子発生源が原子炉の場
合には当該原子炉の周囲)に配置される直方体状の測定
用の容器3と、この容器3内の任意に定めた測定方向、
例えば容器内の縦方向(図1参照)に沿って装荷される
ワイヤー4と、このワイヤー4の近傍に配置される耐放
射線性に優れた光ファイバ(光ケーブル)5とを備えて
いる。
を受け入れる位置(例えば、中性子発生源が原子炉の場
合には当該原子炉の周囲)に配置される直方体状の測定
用の容器3と、この容器3内の任意に定めた測定方向、
例えば容器内の縦方向(図1参照)に沿って装荷される
ワイヤー4と、このワイヤー4の近傍に配置される耐放
射線性に優れた光ファイバ(光ケーブル)5とを備えて
いる。
【0037】容器3には、電離放射線(荷電粒子線)を
受けて発光するアルゴン、キセノン等の不活性ガス又は
2種以上の不活性ガスから成る混合ガスを主成分とした
耐放射線性に優れた計測用のガス6が封入されている。
受けて発光するアルゴン、キセノン等の不活性ガス又は
2種以上の不活性ガスから成る混合ガスを主成分とした
耐放射線性に優れた計測用のガス6が封入されている。
【0038】ワイヤー4は、容器3外の中性子発生源か
ら飛来してくる 235U、10Β等の中性子を吸収して核分
裂片(「FF」:Fission Fragment)又はα線などの荷
電粒子線eを放出する核変換物質7を表面に塗布したも
のである。従って、このワイヤー4の核変換物質7で中
性子吸収により放出された荷電粒子線eは、数mm〜数
cmの飛程(距離)でエネルギーを失って停止する。こ
の荷電粒子線eの飛跡に沿う容器3内の位置では、その
ガス6及び圧力等のガス状態に特有な量Wphと荷電粒子
線eの初期状態におけるエネルギーEとから定まるN個
(Ν=E/Wph)の光子を発生させる。
ら飛来してくる 235U、10Β等の中性子を吸収して核分
裂片(「FF」:Fission Fragment)又はα線などの荷
電粒子線eを放出する核変換物質7を表面に塗布したも
のである。従って、このワイヤー4の核変換物質7で中
性子吸収により放出された荷電粒子線eは、数mm〜数
cmの飛程(距離)でエネルギーを失って停止する。こ
の荷電粒子線eの飛跡に沿う容器3内の位置では、その
ガス6及び圧力等のガス状態に特有な量Wphと荷電粒子
線eの初期状態におけるエネルギーEとから定まるN個
(Ν=E/Wph)の光子を発生させる。
【0039】光ファイバ5は、その材質、形状、及びワ
イヤー4に対する幾何学的な配置条件に関して、ガス1
の発光波長領域の光に対して十分に感度を有し且つその
波長領域の光信号OSを十分に導光するよう設定されて
いる。即ち、この光ファイバ5は、ガス6の発光波長、
即ち、主に真空紫外領域の波長の光信号OSを吸収して
再発光するシンチレーション・ファイバや、波長変換材
を混入又は塗布した光ファイバ等から成り、ワイヤー4
からの荷電粒子線eの飛程内、例えば数mm程度以内の
近傍にワイヤー4に沿って配置されている。
イヤー4に対する幾何学的な配置条件に関して、ガス1
の発光波長領域の光に対して十分に感度を有し且つその
波長領域の光信号OSを十分に導光するよう設定されて
いる。即ち、この光ファイバ5は、ガス6の発光波長、
即ち、主に真空紫外領域の波長の光信号OSを吸収して
再発光するシンチレーション・ファイバや、波長変換材
を混入又は塗布した光ファイバ等から成り、ワイヤー4
からの荷電粒子線eの飛程内、例えば数mm程度以内の
近傍にワイヤー4に沿って配置されている。
【0040】従って、この光ファイバ5は、ガス6が発
する光信号OSを、その発光位置、即ちワイヤー4の中
性子吸収位置Pと殆ど同一と見做される近傍位置で受光
すると共に、その光信号OSを信号処理系2に光伝送す
る。
する光信号OSを、その発光位置、即ちワイヤー4の中
性子吸収位置Pと殆ど同一と見做される近傍位置で受光
すると共に、その光信号OSを信号処理系2に光伝送す
る。
【0041】信号処理系2は、容器3の外部で光ファイ
バ5の両端部に接続される、本発明の光電変換手段を成
す光電変換装置(光センサ)8、8と、その出力側に接
続される、本発明の位置計測手段を搭載した信号処理装
置9とを備えている。
バ5の両端部に接続される、本発明の光電変換手段を成
す光電変換装置(光センサ)8、8と、その出力側に接
続される、本発明の位置計測手段を搭載した信号処理装
置9とを備えている。
【0042】光電変換装置8、8は、光電子増倍管
(「PMΤ」:Photomultiplier )又はフォトダイオー
ド(PD)等を適用したもので、光ファイバ5からの光
信号OSをその光量に応じた電気信号に変換して検出
し、これに増幅等の処理を施して信号処理装置9に出力
する。
(「PMΤ」:Photomultiplier )又はフォトダイオー
ド(PD)等を適用したもので、光ファイバ5からの光
信号OSをその光量に応じた電気信号に変換して検出
し、これに増幅等の処理を施して信号処理装置9に出力
する。
【0043】信号処理装置9は、例えばCPUを要部と
するマイクロコンピュータを搭載して成り、予め設定さ
れた光量計測に関するアルゴリズム等を実行することに
より、光電変換装置8、8の夫々の出力信号S1、S2
に基づいて光ファイバ5の両端部に光伝送された光信号
OSの光量を比較し、その光量比較結果と予め設定され
た光ファイバ5内の光の減衰特性とから光伝送距離、即
ち光ファイバ5の導光位置を特定し、その導光位置に相
当するワイヤー4の中性子吸収位置Pを推定する。この
推定される中性子吸収位置Pは、図示しないモニタ等の
出力デバイスを介してオペレータが常時監視できるよう
になっている。
するマイクロコンピュータを搭載して成り、予め設定さ
れた光量計測に関するアルゴリズム等を実行することに
より、光電変換装置8、8の夫々の出力信号S1、S2
に基づいて光ファイバ5の両端部に光伝送された光信号
OSの光量を比較し、その光量比較結果と予め設定され
た光ファイバ5内の光の減衰特性とから光伝送距離、即
ち光ファイバ5の導光位置を特定し、その導光位置に相
当するワイヤー4の中性子吸収位置Pを推定する。この
推定される中性子吸収位置Pは、図示しないモニタ等の
出力デバイスを介してオペレータが常時監視できるよう
になっている。
【0044】ここで、この信号処理装置9の測定原理を
説明する。
説明する。
【0045】まず、予め設定すべき初期条件として、光
ファイバ5とワイヤー4との互いの幾何学的関係に関す
る位置データを予め設定し、ワイヤー4からの発光量を
各中性子吸収事象毎に一定とすると、位置データ及び発
光量を初期値として光ファイバ5の受光量を予め予測で
きる。実際に、核変換物質7からの荷電粒子eの発生量
は、高速中性子の場合にはある一定の分布を持つが事実
上ほぼ一定と見做すことができ、熱中性子の場合にも殆
ど一定と考えることができる。従って、ワイヤー4と光
ファイバ5の配置関係が上述の如く予め設定されている
と、ワイヤー4の中性子吸収位置Pから導かれる光ファ
イバ5の受光量を予測できる。
ファイバ5とワイヤー4との互いの幾何学的関係に関す
る位置データを予め設定し、ワイヤー4からの発光量を
各中性子吸収事象毎に一定とすると、位置データ及び発
光量を初期値として光ファイバ5の受光量を予め予測で
きる。実際に、核変換物質7からの荷電粒子eの発生量
は、高速中性子の場合にはある一定の分布を持つが事実
上ほぼ一定と見做すことができ、熱中性子の場合にも殆
ど一定と考えることができる。従って、ワイヤー4と光
ファイバ5の配置関係が上述の如く予め設定されている
と、ワイヤー4の中性子吸収位置Pから導かれる光ファ
イバ5の受光量を予測できる。
【0046】このように光ファイバ5の受光量が予測で
きることから、光伝送における減衰割合、即ち光ファイ
バ5の距離に対する減衰特性が既知であれば、光電変換
装置8、8で検出される光ファイバ5の両端部の光信号
OSの互いの光量(収光量)差は光信号の減衰特性のみ
に依存し、光ファイバ5の両端部の二つの出力信号S
1、S2から光伝送距離、即ち導光位置を特定でき、そ
の導光位置からワイヤー4の中性子吸収位置Pを推定で
きる。
きることから、光伝送における減衰割合、即ち光ファイ
バ5の距離に対する減衰特性が既知であれば、光電変換
装置8、8で検出される光ファイバ5の両端部の光信号
OSの互いの光量(収光量)差は光信号の減衰特性のみ
に依存し、光ファイバ5の両端部の二つの出力信号S
1、S2から光伝送距離、即ち導光位置を特定でき、そ
の導光位置からワイヤー4の中性子吸収位置Pを推定で
きる。
【0047】次に、この実施形態の全体の動作を説明す
る。
る。
【0048】まず、この監視装置が起動し、図示しない
中性子発生源からの中性子nをセンサ1で受け、容器3
内のワイヤー4の任意位置で吸収されたとする。そこ
で、この任意位置、即ち測定すべき中性子吸収位置Pか
ら荷電粒子eが放出され、その飛跡に沿ってガス6が光
信号OSを発する。この光信号OSは、その中性子吸収
位置Pの近傍の光ファイバ5に予め予測された光量とし
て受光され、その導光位置から光ファイバ5を介して光
電変換装置8、8の夫々に光伝送される。
中性子発生源からの中性子nをセンサ1で受け、容器3
内のワイヤー4の任意位置で吸収されたとする。そこ
で、この任意位置、即ち測定すべき中性子吸収位置Pか
ら荷電粒子eが放出され、その飛跡に沿ってガス6が光
信号OSを発する。この光信号OSは、その中性子吸収
位置Pの近傍の光ファイバ5に予め予測された光量とし
て受光され、その導光位置から光ファイバ5を介して光
電変換装置8、8の夫々に光伝送される。
【0049】次に、このように光伝送された光信号OS
は、光電変換装置8、8にて個別に電気信号に変換して
検出され、その両検出信号S1、S2が信号処理装置9
に出力される。そこで、光ファイバ5の両端部の光量差
が演算され、その光量差から光ファイバ5の導光位置が
特定され、ワイヤー4の中性子吸収位置Pが推定され
る。この推定結果は、中性子の空間出力分布に関するデ
ータとしてリアルタイムにモニタリングされ、例えばオ
ペレータが常時監視できるようモニタ等に表示される。
は、光電変換装置8、8にて個別に電気信号に変換して
検出され、その両検出信号S1、S2が信号処理装置9
に出力される。そこで、光ファイバ5の両端部の光量差
が演算され、その光量差から光ファイバ5の導光位置が
特定され、ワイヤー4の中性子吸収位置Pが推定され
る。この推定結果は、中性子の空間出力分布に関するデ
ータとしてリアルタイムにモニタリングされ、例えばオ
ペレータが常時監視できるようモニタ等に表示される。
【0050】従って、この実施形態によれば、耐放射線
性に優れたガスからの発光を耐放射線性に優れた光ファ
イバを介して光伝送するセンサで中性子に関するデータ
を測定する構成としたため、ガスを充填した容器と光フ
ァイバとを利用した各種用途に対する適用範囲の広い簡
素なセンサ構造を比較的安価に構築できる。この効果
は、例えば耐放射線性及び大型化が要求される原子炉周
囲の測定装置に適用する際に最大限に発揮される。
性に優れたガスからの発光を耐放射線性に優れた光ファ
イバを介して光伝送するセンサで中性子に関するデータ
を測定する構成としたため、ガスを充填した容器と光フ
ァイバとを利用した各種用途に対する適用範囲の広い簡
素なセンサ構造を比較的安価に構築できる。この効果
は、例えば耐放射線性及び大型化が要求される原子炉周
囲の測定装置に適用する際に最大限に発揮される。
【0051】(第2実施形態)次に、この発明の第2実
施形態を図2に基づいて説明する。上記第1実施形態で
は、導光位置の特定に光量計測を用いてあるが、この実
施形態では、光ファイバ内の光伝送時間に着目した時間
差計測を適用したものである。ここで、第1実施形態と
実質的に同等の構成要素については、その説明を簡略又
は省略する。
施形態を図2に基づいて説明する。上記第1実施形態で
は、導光位置の特定に光量計測を用いてあるが、この実
施形態では、光ファイバ内の光伝送時間に着目した時間
差計測を適用したものである。ここで、第1実施形態と
実質的に同等の構成要素については、その説明を簡略又
は省略する。
【0052】図2に示す監視装置は、信号処理系2を一
部変更したもので、その信号処理系2に所定の時間差分
析装置(「ΤDC」:Time-to-Digital Converter )1
0を加え、このΤDC10を光電変換装置8、8と信号
処理装置9の間に介挿したものである。その他の構成
は、第1実施形態と実質的に同等である。
部変更したもので、その信号処理系2に所定の時間差分
析装置(「ΤDC」:Time-to-Digital Converter )1
0を加え、このΤDC10を光電変換装置8、8と信号
処理装置9の間に介挿したものである。その他の構成
は、第1実施形態と実質的に同等である。
【0053】TDC11は、光電変換装置8、8の夫々
の検出信号S1、S2を受けて光ファイバ5の両端部へ
の光伝送の時間差を所定精度で分析し、その分析した時
間差に関するデータを信号処理装置9に供給する。
の検出信号S1、S2を受けて光ファイバ5の両端部へ
の光伝送の時間差を所定精度で分析し、その分析した時
間差に関するデータを信号処理装置9に供給する。
【0054】信号処理装置9は、予め設定された時間差
計測に関するアルゴリズム等を実行することにより、T
DC11からの時間差に関するデータに基づいて光ファ
イバ5内の光伝送距離を求め、ワイヤー4の中性子吸収
位置Pを推定する。
計測に関するアルゴリズム等を実行することにより、T
DC11からの時間差に関するデータに基づいて光ファ
イバ5内の光伝送距離を求め、ワイヤー4の中性子吸収
位置Pを推定する。
【0055】ここで、光は、真空中では約3×108 m
/secの速度で伝搬し、媒質中ではその真空速度より
も遅い速度で伝搬するため、TDC10にてlnsec
程度の精度(通常のΤDCの処理能力で十分に達成可能
な精度)で時間分析すれば、測定すべき導光位置を30
cm程度又はそれ以下の分解能で推定できる。
/secの速度で伝搬し、媒質中ではその真空速度より
も遅い速度で伝搬するため、TDC10にてlnsec
程度の精度(通常のΤDCの処理能力で十分に達成可能
な精度)で時間分析すれば、測定すべき導光位置を30
cm程度又はそれ以下の分解能で推定できる。
【0056】従って、この実施形態によれば、上記第1
実施形態と同等の効果に加え、測定精度を更に高める利
点がある。
実施形態と同等の効果に加え、測定精度を更に高める利
点がある。
【0057】(第3実施形態)次に、この発明の第3実
施形態を図3に基づいて説明する。この実施形態は、比
例蛍光(プロポーショナル・シンチレーション)現象に
着目して受光効率を改善するものである。ここで、上記
第2実施形態と実質的に同等の構成要素については、そ
の説明を簡略又は省略する。
施形態を図3に基づいて説明する。この実施形態は、比
例蛍光(プロポーショナル・シンチレーション)現象に
着目して受光効率を改善するものである。ここで、上記
第2実施形態と実質的に同等の構成要素については、そ
の説明を簡略又は省略する。
【0058】図3に示す監視装置は、センサ1及び信号
処理系2の構成に加え、高電圧電源(「HV」)11を
更に備え、このHV11を核変換物質7を塗布したワイ
ヤー4に接続したものである。その他の構成は、上記第
2実施形態と実質的に同等である。
処理系2の構成に加え、高電圧電源(「HV」)11を
更に備え、このHV11を核変換物質7を塗布したワイ
ヤー4に接続したものである。その他の構成は、上記第
2実施形態と実質的に同等である。
【0059】この監視装置は、HV11で発生した高電
圧をワイヤー4に印加させ、そのワイヤー4の中性子吸
収で放出される荷電粒子線eの飛跡に沿った容器3内の
位置に所定値以上の高電場を与えることにより、光の比
例蛍光現象を促してガス6の発光を自己増殖させ、その
光信号OSの光量を増大させる。
圧をワイヤー4に印加させ、そのワイヤー4の中性子吸
収で放出される荷電粒子線eの飛跡に沿った容器3内の
位置に所定値以上の高電場を与えることにより、光の比
例蛍光現象を促してガス6の発光を自己増殖させ、その
光信号OSの光量を増大させる。
【0060】従って、この実施形態によれば、比例蛍光
現象を誘発させる高電圧をワイヤー3に印加する構成と
したため、上記第2実施形態と同様の効果に加え、光フ
ァイバ5の受光効率が一層向上し、光信号のS/Ν比が
更に改善され、中性子吸収位置の測定精度を高めること
ができる。これにより、装置の信頼性も一層向上するよ
うになる。
現象を誘発させる高電圧をワイヤー3に印加する構成と
したため、上記第2実施形態と同様の効果に加え、光フ
ァイバ5の受光効率が一層向上し、光信号のS/Ν比が
更に改善され、中性子吸収位置の測定精度を高めること
ができる。これにより、装置の信頼性も一層向上するよ
うになる。
【0061】なお、この実施形態は、上記第2実施形態
に適用してあるが、この発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば上記第1実施形態に適用してもよい。
に適用してあるが、この発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば上記第1実施形態に適用してもよい。
【0062】(第4実施形態)次に、この発明の第4実
施形態を図4に基づいて説明する。この実施形態は、上
記第1〜第3のいずれか1つの実施形態に基づいて、セ
ンサの測定範囲を平面的に拡大し、二次元計測を志向し
たものである。ここで、上記実施形態と実質的に同等の
構成要素については、その説明を簡略又は省略する。
施形態を図4に基づいて説明する。この実施形態は、上
記第1〜第3のいずれか1つの実施形態に基づいて、セ
ンサの測定範囲を平面的に拡大し、二次元計測を志向し
たものである。ここで、上記実施形態と実質的に同等の
構成要素については、その説明を簡略又は省略する。
【0063】図4に示す監視装置は、中性子の二次元計
測を実施する装置に適用したもので、上記各実施形態と
比べると、センサ1の構成を一部変更している。
測を実施する装置に適用したもので、上記各実施形態と
比べると、センサ1の構成を一部変更している。
【0064】センサ1は、二次元計測可能な大きさを有
する直方体状の容器3と、この容器3内の任意に定めた
測定用仮想面の横方向(同図参照)に所定間隔で縦方向
に張った複数本のワイヤー4…4と、このワイヤー4…
4の夫々の近傍位置で縦方向に沿って延び且つ隣接する
2つのワイヤー4、4間の途中位置ではU字状に折り曲
げた状態で装荷される1本の光ファイバ5とを備えてい
る。各ワイヤー4…4にはHV11が接続されている。
する直方体状の容器3と、この容器3内の任意に定めた
測定用仮想面の横方向(同図参照)に所定間隔で縦方向
に張った複数本のワイヤー4…4と、このワイヤー4…
4の夫々の近傍位置で縦方向に沿って延び且つ隣接する
2つのワイヤー4、4間の途中位置ではU字状に折り曲
げた状態で装荷される1本の光ファイバ5とを備えてい
る。各ワイヤー4…4にはHV11が接続されている。
【0065】信号処理系2は、光ファイバ5の両端部に
接続される光電変換装置8、8を備えている。その他の
構成は、上記各実施形態のいずれか1つと実質的に同等
であるため、その図示及び説明を省略する(ただし、図
示しない信号処理装置には、二次元計測に関するアルゴ
リズム等が予め設定されている)。
接続される光電変換装置8、8を備えている。その他の
構成は、上記各実施形態のいずれか1つと実質的に同等
であるため、その図示及び説明を省略する(ただし、図
示しない信号処理装置には、二次元計測に関するアルゴ
リズム等が予め設定されている)。
【0066】この監視装置は、信号処理系2にて上記と
同様の処理を施して光ファイバ5の導光位置を求める
と、その導光位置から中性子吸収に関与した複数本のワ
イヤー4…4の位置を特定し、中性子の二次元分布に関
するデータを取得する。
同様の処理を施して光ファイバ5の導光位置を求める
と、その導光位置から中性子吸収に関与した複数本のワ
イヤー4…4の位置を特定し、中性子の二次元分布に関
するデータを取得する。
【0067】従って、この実施形態によれば、上記各実
施形態と同等の効果に加え、複数本のワイヤーに対して
1本の光ファイバを設けるだけで中性子計測の範囲を二
次元的に拡大できるため、センサ及び信号処理系を簡素
に構築でき、二次元中性子測定装置を従来よりも安価に
提供できる。
施形態と同等の効果に加え、複数本のワイヤーに対して
1本の光ファイバを設けるだけで中性子計測の範囲を二
次元的に拡大できるため、センサ及び信号処理系を簡素
に構築でき、二次元中性子測定装置を従来よりも安価に
提供できる。
【0068】(第5実施形態)次に、この発明の第5実
施形態を図5に基づき説明する。この実施形態は、中性
子発生源に原子炉を想定して実施したものである。ここ
で、上記実施形態と実質的に同等の構成要素について
は、その説明を簡略又は省略する。
施形態を図5に基づき説明する。この実施形態は、中性
子発生源に原子炉を想定して実施したものである。ここ
で、上記実施形態と実質的に同等の構成要素について
は、その説明を簡略又は省略する。
【0069】図5に示す監視装置は、円柱状の原子炉1
2から周囲に放出される中性子nを測定するもので、上
記各実施形態と比べると、センサ1及び信号処理系を一
部変更している。
2から周囲に放出される中性子nを測定するもので、上
記各実施形態と比べると、センサ1及び信号処理系を一
部変更している。
【0070】センサ1は、原子炉12の半径方向外側を
覆う円環状の容器3と、この容器3内の円周方向に所定
間隔で軸方向に張った複数本のワイヤー4…4と、この
ワイヤー4…4の夫々の近傍位置を通過する上記第4実
施形態と同等の1本の光ファイバ5とを備えている。各
ワイヤー4…4にはHV11が接続されている。
覆う円環状の容器3と、この容器3内の円周方向に所定
間隔で軸方向に張った複数本のワイヤー4…4と、この
ワイヤー4…4の夫々の近傍位置を通過する上記第4実
施形態と同等の1本の光ファイバ5とを備えている。各
ワイヤー4…4にはHV11が接続されている。
【0071】信号処理系2は、光ファイバ5の両端部に
光電変換装置8、8が接続されている。その他の構成
は、上記第1〜第3実施形態のいずれか1つと実質的に
同等であるため、その図示及び説明を省略する(ただ
し、図示しない信号処理装置には、中性子の空間出力分
布計測に関するアルゴリズム等が予め設定されてい
る)。
光電変換装置8、8が接続されている。その他の構成
は、上記第1〜第3実施形態のいずれか1つと実質的に
同等であるため、その図示及び説明を省略する(ただ
し、図示しない信号処理装置には、中性子の空間出力分
布計測に関するアルゴリズム等が予め設定されてい
る)。
【0072】この監視装置は、原子炉12内から様々な
方向で外部に放出された中性子nを容器3内に張り巡ら
されたワイヤー4…4に吸収させることによって、原子
炉12で発生される中性子の空間出力分布に関するデー
タを計測する。
方向で外部に放出された中性子nを容器3内に張り巡ら
されたワイヤー4…4に吸収させることによって、原子
炉12で発生される中性子の空間出力分布に関するデー
タを計測する。
【0073】従って、この実施形態によれば、上記各実
施形態と同等の効果に加え、簡素なセンサ及び信号処理
系で実際に原子炉の周囲に放出される中性子の空間出力
分布を容易に測定できる利点がある。
施形態と同等の効果に加え、簡素なセンサ及び信号処理
系で実際に原子炉の周囲に放出される中性子の空間出力
分布を容易に測定できる利点がある。
【0074】(第6実施形態)次に、この発明の第6実
施形態を図6に基づき説明する。この実施形態は、上記
第5実施形態を一部変更して実施したものである。ここ
で、上記実施形態と実質的に同等の構成要素について
は、その説明を簡略又は省略する。
施形態を図6に基づき説明する。この実施形態は、上記
第5実施形態を一部変更して実施したものである。ここ
で、上記実施形態と実質的に同等の構成要素について
は、その説明を簡略又は省略する。
【0075】図6に示す監視装置は、上記第5実施形態
と比べると、信号処理系2を一部変更したものである。
センサ1は、上記第5実施形態の構成と同等である。
と比べると、信号処理系2を一部変更したものである。
センサ1は、上記第5実施形態の構成と同等である。
【0076】信号処理系2は、上記第2実施形態の構成
に加えて、パルス計数器(パルス計数装置)13を備
え、その計数器13をTDC10と信号処理装置9との
間に介挿し、計数器13の入力端を光電変換装置8、8
の夫々に接続している。
に加えて、パルス計数器(パルス計数装置)13を備
え、その計数器13をTDC10と信号処理装置9との
間に介挿し、計数器13の入力端を光電変換装置8、8
の夫々に接続している。
【0077】パルス計数器13は、光電変換装置8、8
及びTDC10の出力信号をパルス計数し、その単位時
間の計数率に関するデータを信号処理装置9に供給す
る。
及びTDC10の出力信号をパルス計数し、その単位時
間の計数率に関するデータを信号処理装置9に供給す
る。
【0078】信号処理装置9は、予め設定された中性子
束計測に関するアルゴリズム等を実行することにより、
パルス計数器13からの計数率に関するデータに基づい
て原子炉12から放出された中性子束に関するデータを
測定する。
束計測に関するアルゴリズム等を実行することにより、
パルス計数器13からの計数率に関するデータに基づい
て原子炉12から放出された中性子束に関するデータを
測定する。
【0079】従って、この実施形態によれば、上記第5
実施形態と同等の効果に加え、光電変換装置8、8及び
TDC10の夫々に発生した出力信号のパルス計数値を
相互に比較することにより、バックグラウンド又は誤動
作に起因した、中性子吸収に関与していないパルス計測
を除外できるため、中性子計測の信頼性をより一層高め
る利点がある。
実施形態と同等の効果に加え、光電変換装置8、8及び
TDC10の夫々に発生した出力信号のパルス計数値を
相互に比較することにより、バックグラウンド又は誤動
作に起因した、中性子吸収に関与していないパルス計測
を除外できるため、中性子計測の信頼性をより一層高め
る利点がある。
【0080】(第7実施形態)次に、この発明の第7実
施形態を図7に基づき説明する。この実施形態は、上記
第5実施形態を一部変更して実施したものである。ここ
で、上記実施形態と実質的に同等の構成要素について
は、その説明を簡略又は省略する。
施形態を図7に基づき説明する。この実施形態は、上記
第5実施形態を一部変更して実施したものである。ここ
で、上記実施形態と実質的に同等の構成要素について
は、その説明を簡略又は省略する。
【0081】図7に示す監視装置は、上記第5実施形態
と比べると、信号処理系2の構成を一部変更している。
と比べると、信号処理系2の構成を一部変更している。
【0082】信号処理系2は、上記第2実施形態の構成
に加え、電荷有感型の増幅器14…14及び信号選別装
置15を備え、ワイヤー4…4の夫々を電荷有感型の増
幅器14…14を介して信号選別装置15に接続し、こ
の信号選別装置15の出力側を信号処理装置9に接続し
ている。
に加え、電荷有感型の増幅器14…14及び信号選別装
置15を備え、ワイヤー4…4の夫々を電荷有感型の増
幅器14…14を介して信号選別装置15に接続し、こ
の信号選別装置15の出力側を信号処理装置9に接続し
ている。
【0083】増幅器14…14は、中性子吸収に起因し
たガス6の電離現象でワイヤー4…4内に誘導される電
荷を増幅して検出する。ここで、中性子がワイヤー4…
4に吸収されるときに荷電粒子線の飛跡に沿ってガス6
の発光現象が生じると共に、その飛跡に沿ったガス6が
電子と陽イオンとに電離するため、その電離後の電子群
はHV11からの高電圧による電場に付勢されてワイヤ
ー4…4内を移動し、その結果、中性子吸収に関与した
特定のワイヤー4のみに電荷が誘導される。従って、こ
の誘導した電荷を増幅器14…14で検出すれば、その
電荷の有無で中性子吸収に関与したワイヤー4を特定で
きる。
たガス6の電離現象でワイヤー4…4内に誘導される電
荷を増幅して検出する。ここで、中性子がワイヤー4…
4に吸収されるときに荷電粒子線の飛跡に沿ってガス6
の発光現象が生じると共に、その飛跡に沿ったガス6が
電子と陽イオンとに電離するため、その電離後の電子群
はHV11からの高電圧による電場に付勢されてワイヤ
ー4…4内を移動し、その結果、中性子吸収に関与した
特定のワイヤー4のみに電荷が誘導される。従って、こ
の誘導した電荷を増幅器14…14で検出すれば、その
電荷の有無で中性子吸収に関与したワイヤー4を特定で
きる。
【0084】信号選別装置15は、増幅器14…14の
夫々の検出信号の有無情報に基づいて容器2内の複数本
のワイヤー4…4の内の中性子吸収に関与したワイヤー
4を選別し、その選別情報を信号処理装置9に供給す
る。
夫々の検出信号の有無情報に基づいて容器2内の複数本
のワイヤー4…4の内の中性子吸収に関与したワイヤー
4を選別し、その選別情報を信号処理装置9に供給す
る。
【0085】信号処理装置9は、上記と同等の時間差計
測を実行してワイヤー4の中性子吸収位置に関するデー
タを求める際に、信号選別装置15からの選別情報で特
定されたワイヤー4を対象として所定の信号処理を実施
する。
測を実行してワイヤー4の中性子吸収位置に関するデー
タを求める際に、信号選別装置15からの選別情報で特
定されたワイヤー4を対象として所定の信号処理を実施
する。
【0086】従って、この実施形態によれば、上記第5
実施形態と同等の効果に加え、光ファイバによる導光位
置の測定を補完し、信号処理装置の信号処理に対する負
荷を更に軽減し、位置測定精度を更に高める利点があ
る。
実施形態と同等の効果に加え、光ファイバによる導光位
置の測定を補完し、信号処理装置の信号処理に対する負
荷を更に軽減し、位置測定精度を更に高める利点があ
る。
【0087】(第8実施形態)次に、この発明の第8実
施形態を図8に基づき説明する。上記第7実施形態で
は、信号選別装置15で電気信号の有無を判定してある
が、この実施形態は電気信号の量を同時に測定するもの
である。ここで、上記実施形態と実質的に同等の構成要
素については、その説明を簡略又は省略する。
施形態を図8に基づき説明する。上記第7実施形態で
は、信号選別装置15で電気信号の有無を判定してある
が、この実施形態は電気信号の量を同時に測定するもの
である。ここで、上記実施形態と実質的に同等の構成要
素については、その説明を簡略又は省略する。
【0088】図8に示す監視装置は、上記第7実施形態
の信号処理系2の構成を一部変更し、信号選別装置15
の代わりに増幅器14…14と信号処理装置9の間に信
号計測装置16を介挿している。
の信号処理系2の構成を一部変更し、信号選別装置15
の代わりに増幅器14…14と信号処理装置9の間に信
号計測装置16を介挿している。
【0089】信号計測装置16は、例えばカウンタ等を
搭載したデジタル回路から成り、増幅器14…14の夫
々からの電気信号に基づいて主に単位時間に収集される
電荷量又は単位時間に計数されるパルス計数値等のデー
タを計測し、そのデータを信号処理装置9に供給する。
搭載したデジタル回路から成り、増幅器14…14の夫
々からの電気信号に基づいて主に単位時間に収集される
電荷量又は単位時間に計数されるパルス計数値等のデー
タを計測し、そのデータを信号処理装置9に供給する。
【0090】信号処理装置9は、上記と同様に時間差計
測を実行してワイヤー4…4の中性子吸収位置に関する
データを計測すると共に、予め設定された中性子束計測
に関するアルゴリズム等を実行することにより、信号計
測装置16からの電気信号を積算して中性子束に関する
データを同時に測定する。
測を実行してワイヤー4…4の中性子吸収位置に関する
データを計測すると共に、予め設定された中性子束計測
に関するアルゴリズム等を実行することにより、信号計
測装置16からの電気信号を積算して中性子束に関する
データを同時に測定する。
【0091】従って、この実施形態によれば、上記第5
実施形態と同等の効果に加え、ガスの発光及び光ファイ
バを利用した位置計測だけでなく、ガスの電離に基づく
電気信号を利用した中性子束計測を同時に実施できる利
点がある。
実施形態と同等の効果に加え、ガスの発光及び光ファイ
バを利用した位置計測だけでなく、ガスの電離に基づく
電気信号を利用した中性子束計測を同時に実施できる利
点がある。
【0092】(第9実施形態)次に、この発明の第9実
施形態を図9に基づき説明する。この実施形態は、複数
本のワイヤーの形状及び配置を工夫したものである。こ
こで、上記実施形態と実質的に同等の構成要素について
は、その説明を簡略又は省略する。
施形態を図9に基づき説明する。この実施形態は、複数
本のワイヤーの形状及び配置を工夫したものである。こ
こで、上記実施形態と実質的に同等の構成要素について
は、その説明を簡略又は省略する。
【0093】図9に示す監視装置は、上記第5実施形態
と比べると、センサ1の構成を一部変更している。
と比べると、センサ1の構成を一部変更している。
【0094】センサ1は、容器2内の軸方向の異なる位
置に並設される複数本の円環状のワイヤー4a…4a
と、このワイヤー4a…4aと交差する上記と同様の1
本の光ファイバ5とを備える。ワイヤー4、4aにはH
V11が接続されている。
置に並設される複数本の円環状のワイヤー4a…4a
と、このワイヤー4a…4aと交差する上記と同様の1
本の光ファイバ5とを備える。ワイヤー4、4aにはH
V11が接続されている。
【0095】光ファイバ5は、ワイヤー4a…4aの近
傍位置を全てカバーする構造ではなく、そのワイヤー4
a…4aに対して所定間隔で離散的に横切る、例えば直
交する交差構造となる。この光ファイバ5は、2種類の
互いに強度が異なる光信号、即ちワイヤー4a…4aと
の交差点付近で受ける光強度の高い第1の光信号OSa
と、ガス6中を拡散又は減衰した後のワイヤー4a…4
aから離れた位置で受ける光強度の弱い第2の光信号O
Sbとを光伝送する。ただし、第2の光信号OSbに関
しては、HV11による高電場に起因する光の自己増殖
現象を利用したいるため、計測には殆ど支障がない光量
となっている。
傍位置を全てカバーする構造ではなく、そのワイヤー4
a…4aに対して所定間隔で離散的に横切る、例えば直
交する交差構造となる。この光ファイバ5は、2種類の
互いに強度が異なる光信号、即ちワイヤー4a…4aと
の交差点付近で受ける光強度の高い第1の光信号OSa
と、ガス6中を拡散又は減衰した後のワイヤー4a…4
aから離れた位置で受ける光強度の弱い第2の光信号O
Sbとを光伝送する。ただし、第2の光信号OSbに関
しては、HV11による高電場に起因する光の自己増殖
現象を利用したいるため、計測には殆ど支障がない光量
となっている。
【0096】信号処理系2は、光ファイバ5の両端部の
夫々に接続される光電変換装置8、8を備えている。そ
の他の構成は、上記第6〜第8実施形態のいずれか1つ
と実質的に同等であるため、その図示及び説明を省略す
る。
夫々に接続される光電変換装置8、8を備えている。そ
の他の構成は、上記第6〜第8実施形態のいずれか1つ
と実質的に同等であるため、その図示及び説明を省略す
る。
【0097】この信号処理系2は、光電変換装置8、8
にて第1及び第2の光信号OSa、OSbの夫々を電気
信号(電気パルス)に変換して検出し、図示しない信号
処理装置等にて両光信号OSa、OSbに相当する電気
信号を個別に抽出し、上記と同様の時間差分析等を実行
してワイヤーの中性子吸収位置Pを測定する。これによ
り、中性子吸収位置Pとして、ワイヤー4a…4aと光
ファイバ5の交差点付近とその中間位置とを正確に測定
できる。
にて第1及び第2の光信号OSa、OSbの夫々を電気
信号(電気パルス)に変換して検出し、図示しない信号
処理装置等にて両光信号OSa、OSbに相当する電気
信号を個別に抽出し、上記と同様の時間差分析等を実行
してワイヤーの中性子吸収位置Pを測定する。これによ
り、中性子吸収位置Pとして、ワイヤー4a…4aと光
ファイバ5の交差点付近とその中間位置とを正確に測定
できる。
【0098】従って、この実施形態によれば、光ファイ
バをワイヤーに対して離散的に横切る状態で設けている
ため、その導光位置の推定精度を一層高めることができ
る。特に、この実施形態に上記第7又は第8実施形態を
組み合わせることにより、電離信号による発光信号の位
置較正を行った場合には、計測位置の決定精度をより一
層高める利点がある。
バをワイヤーに対して離散的に横切る状態で設けている
ため、その導光位置の推定精度を一層高めることができ
る。特に、この実施形態に上記第7又は第8実施形態を
組み合わせることにより、電離信号による発光信号の位
置較正を行った場合には、計測位置の決定精度をより一
層高める利点がある。
【0099】(第10実施形態)次に、この発明の第1
0実施形態を図10に基づき説明する。この実施形態
は、上記各実施形態を組み合わせて特にワイヤーの配置
を工夫したものである。ここで、上記実施形態と実質的
に同等の構成要素については、その説明を簡略又は省略
する。
0実施形態を図10に基づき説明する。この実施形態
は、上記各実施形態を組み合わせて特にワイヤーの配置
を工夫したものである。ここで、上記実施形態と実質的
に同等の構成要素については、その説明を簡略又は省略
する。
【0100】図10に示す監視装置は、上記第9実施形
態と比べると、センサ1の構成を一部変更している。
態と比べると、センサ1の構成を一部変更している。
【0101】センサ1は、容器3内に上記第5〜第8実
施形態と同様のワイヤー4…4と、上記第9実施形態と
同様の円環状のワイヤー4a…4aとを網の目状に張り
巡らして配置し、上記各実施形態と同様の1本の光ファ
イバ5を配置して成る。ここで、各ワイヤー4、4aに
はHV11が接続されている。光ファイバ5は、原子炉
12の周囲に網の目状に張り巡らされたワイヤ4,4a
に対して特定の方向、例えばワイヤー4…4の近傍位置
を通るように設置されている。
施形態と同様のワイヤー4…4と、上記第9実施形態と
同様の円環状のワイヤー4a…4aとを網の目状に張り
巡らして配置し、上記各実施形態と同様の1本の光ファ
イバ5を配置して成る。ここで、各ワイヤー4、4aに
はHV11が接続されている。光ファイバ5は、原子炉
12の周囲に網の目状に張り巡らされたワイヤ4,4a
に対して特定の方向、例えばワイヤー4…4の近傍位置
を通るように設置されている。
【0102】信号処理系2は、光ファイバ5の両端部に
接続される光電変換装置8、8を備えている。その他の
構成は、上記第6〜第8実施形態のいずれか1つと実質
的に同等であるため、その図示及び説明を省略する。
接続される光電変換装置8、8を備えている。その他の
構成は、上記第6〜第8実施形態のいずれか1つと実質
的に同等であるため、その図示及び説明を省略する。
【0103】この信号処理系2は、ワイヤー4、4aの
いずれかの中性子吸収位置からの光信号を光ファイバ5
を介して光電変換装置8、8で受け、上記と同様の信号
解析処理(パルス波形処理等)を施すことにより、ワイ
ヤー4、4aの中性子吸収位置Pに関するデータを測定
する。
いずれかの中性子吸収位置からの光信号を光ファイバ5
を介して光電変換装置8、8で受け、上記と同様の信号
解析処理(パルス波形処理等)を施すことにより、ワイ
ヤー4、4aの中性子吸収位置Pに関するデータを測定
する。
【0104】従って、この実施形態によれば、上記第9
実施形態と同等の効果に加え、中性子吸収位置に関する
データの分析精度を一層高め、中性子の空間出力分布を
より一層詳細な精度で測定できる利点がある。
実施形態と同等の効果に加え、中性子吸収位置に関する
データの分析精度を一層高め、中性子の空間出力分布を
より一層詳細な精度で測定できる利点がある。
【0105】(第11実施形態)次に、この発明の第1
1実施形態を図11に基づき説明する。上記各実施形態
では、信号処理系で検出される光信号にワイヤー3の中
性子吸収に基づく発光信号のほか、他の要因、例えば原
子炉から放出されるγ線又は電子等の二次粒子等を含む
荷電粒子線によるガスの発光現象で生成した発光信号を
バックグラウンド成分として含むことが想定される。こ
の実施形態は、このようなバックグラウンド成分に関す
るノイズ対策を工夫したものである。ここで、上記実施
形態と実質的に同等の構成要素については、その説明を
簡略又は省略する。
1実施形態を図11に基づき説明する。上記各実施形態
では、信号処理系で検出される光信号にワイヤー3の中
性子吸収に基づく発光信号のほか、他の要因、例えば原
子炉から放出されるγ線又は電子等の二次粒子等を含む
荷電粒子線によるガスの発光現象で生成した発光信号を
バックグラウンド成分として含むことが想定される。こ
の実施形態は、このようなバックグラウンド成分に関す
るノイズ対策を工夫したものである。ここで、上記実施
形態と実質的に同等の構成要素については、その説明を
簡略又は省略する。
【0106】図11に示す監視装置は、上記各実施形態
と比べると、センサ1の構成を一部変更したものであ
る。
と比べると、センサ1の構成を一部変更したものであ
る。
【0107】センサ1は、2本の光ファイバ、即ち、複
数本のワイヤー4…4の近傍位置に上述と同等の第1の
光ファイバ5aを配置し、ワイヤー4…4の近傍位置か
ら離間させた位置に新たに第2の光ファイバ5bを配置
したものである。各ワイヤー4…4にはHV11が接続
されている。このセンサ1は、第1の光ファイバ5aを
介して主に中性子吸収に関する光信号OS1を光伝送す
ると共に、第2の光ファイバ5bを介して中性子吸収に
依らないバックグラウンド成分を含む光信号OS2のみ
を光伝送する。
数本のワイヤー4…4の近傍位置に上述と同等の第1の
光ファイバ5aを配置し、ワイヤー4…4の近傍位置か
ら離間させた位置に新たに第2の光ファイバ5bを配置
したものである。各ワイヤー4…4にはHV11が接続
されている。このセンサ1は、第1の光ファイバ5aを
介して主に中性子吸収に関する光信号OS1を光伝送す
ると共に、第2の光ファイバ5bを介して中性子吸収に
依らないバックグラウンド成分を含む光信号OS2のみ
を光伝送する。
【0108】信号処理系2は、第1の光ファイバ5aの
両端部の夫々に接続される第1の光電変換装置8a、8
aと、第2の光ファイバ5bの両端部の夫々に接続され
る第2の光電変換装置8b、8bとを備えている。その
他の構成は、上記実施形態と実質的に同等のため、その
図示及び説明を省略する。
両端部の夫々に接続される第1の光電変換装置8a、8
aと、第2の光ファイバ5bの両端部の夫々に接続され
る第2の光電変換装置8b、8bとを備えている。その
他の構成は、上記実施形態と実質的に同等のため、その
図示及び説明を省略する。
【0109】この信号処理系2は、2つの光ファイバ5
a、5bの光信号OS1、OS2の差を求めることによ
り、中性子吸収に依らないバックグラウンドの影響を殆
ど除去した光信号を抽出し、その光信号に基づいて上記
と同様にワイヤー4の中性子吸収位置Pを測定する。
a、5bの光信号OS1、OS2の差を求めることによ
り、中性子吸収に依らないバックグラウンドの影響を殆
ど除去した光信号を抽出し、その光信号に基づいて上記
と同様にワイヤー4の中性子吸収位置Pを測定する。
【0110】従って、この実施形態によれば、上記実施
形態と同等の効果に加え、バックグラウンドによるノイ
ズの影響を殆ど除去でき、中性子吸収位置及び中性子束
の計測精度をより一層高めることができる。
形態と同等の効果に加え、バックグラウンドによるノイ
ズの影響を殆ど除去でき、中性子吸収位置及び中性子束
の計測精度をより一層高めることができる。
【0111】(第12実施形態)次に、この発明の第1
2実施形態を図12に基づき説明する。この実施形態
は、この発明の放射線計測システムを上記各実施形態で
述べた中性子計測に関する装置ではなく、電離放射線計
測に関する装置、例えば放射線空間出力監視装置に適用
したものである。ここで、上記各実施形態と実質的に同
等の構成要素については、その説明を簡略又は省略す
る。
2実施形態を図12に基づき説明する。この実施形態
は、この発明の放射線計測システムを上記各実施形態で
述べた中性子計測に関する装置ではなく、電離放射線計
測に関する装置、例えば放射線空間出力監視装置に適用
したものである。ここで、上記各実施形態と実質的に同
等の構成要素については、その説明を簡略又は省略す
る。
【0112】図12に示す放射線空間出力監視装置は、
γ線、電子線、陽電子線、陽子線その他重荷電粒子線を
含む電離放射線を放出する放射線発生源17の周囲に配
置されるもので、上記各実施形態の監視装置と比べる
と、センサ1の構成を一部変更している。
γ線、電子線、陽電子線、陽子線その他重荷電粒子線を
含む電離放射線を放出する放射線発生源17の周囲に配
置されるもので、上記各実施形態の監視装置と比べる
と、センサ1の構成を一部変更している。
【0113】即ち、センサ1には、核変換物質7を塗布
していないワイヤー4b…4bが装荷されている。放射
線発生源17からの電離放射線がワイヤー4b…4bの
近傍を通過するときにガス6の比例蛍光現象が生じ、強
く発光するためである。従って、このセンサ1は、電離
放射線を受けたときにワイヤー4の近傍でガス6が発す
る光信号OSを光ファイバ5で受けて光伝送する。
していないワイヤー4b…4bが装荷されている。放射
線発生源17からの電離放射線がワイヤー4b…4bの
近傍を通過するときにガス6の比例蛍光現象が生じ、強
く発光するためである。従って、このセンサ1は、電離
放射線を受けたときにワイヤー4の近傍でガス6が発す
る光信号OSを光ファイバ5で受けて光伝送する。
【0114】信号処理系2は、光ファイバ5の両端部に
接続される光電変換装置8、8を備えている。その他の
構成は、上記各実施形態のいずれか1つと実質的に同等
であるため、その図示及び説明を省略する。この信号処
理系2は、上記各実施形態と同様の信号処理を施すこと
で、ワイヤー4b…4bの電離放射線通過位置に関する
データを測定する。
接続される光電変換装置8、8を備えている。その他の
構成は、上記各実施形態のいずれか1つと実質的に同等
であるため、その図示及び説明を省略する。この信号処
理系2は、上記各実施形態と同様の信号処理を施すこと
で、ワイヤー4b…4bの電離放射線通過位置に関する
データを測定する。
【0115】従って、この実施形態によれば、電離放射
線計測に関しても上記各実施形態と同等の効果を発揮さ
せることができ、応用範囲の広い測定装置に適用でき
る。例えば、CT法に基づく医療用ポジトロンCT装置
や、放射線を使用して測定対象の試料を三次元的に分析
する測定装置等に適用できる。
線計測に関しても上記各実施形態と同等の効果を発揮さ
せることができ、応用範囲の広い測定装置に適用でき
る。例えば、CT法に基づく医療用ポジトロンCT装置
や、放射線を使用して測定対象の試料を三次元的に分析
する測定装置等に適用できる。
【0116】なお、この実施形態ではHVを備えた構成
としてあるが、この発明は必ずしもこれに限定されるも
のではなく、HVを省略してもよい。ワイヤーに高電圧
を印加しなくても、ガスの発光現象により計測に殆ど支
障がない光量を取得できるためである。
としてあるが、この発明は必ずしもこれに限定されるも
のではなく、HVを省略してもよい。ワイヤーに高電圧
を印加しなくても、ガスの発光現象により計測に殆ど支
障がない光量を取得できるためである。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜15記
載の発明に係る中性子計測システムによれば、特にセン
サをガスを封入した容器、核変換物質を塗布したワイヤ
ー、及び光ファイバで構成したため、センサ及び信号処
理系を簡素に構築でき、その信号処理系に掛かる負荷を
大幅に抑制でき、装置全体を比較的安価に提供できる。
この効果は、特に原子炉等の周囲で大型化及び耐放射線
性が要求される中性子空間出力分布装置等に適用した場
合に最大限に発揮させることができる。
載の発明に係る中性子計測システムによれば、特にセン
サをガスを封入した容器、核変換物質を塗布したワイヤ
ー、及び光ファイバで構成したため、センサ及び信号処
理系を簡素に構築でき、その信号処理系に掛かる負荷を
大幅に抑制でき、装置全体を比較的安価に提供できる。
この効果は、特に原子炉等の周囲で大型化及び耐放射線
性が要求される中性子空間出力分布装置等に適用した場
合に最大限に発揮させることができる。
【0118】また、請求項16記載の発明に係る放射線
計測システムによれば、特にセンサをガスを封入した容
器、ワイヤー、及び光ファイバで構成したため、上記と
同等の効果を電離放射線計測に関しても発揮させること
ができ、例えばCT法の利点を活用しつつ、汎用性を高
めた測定装置に適したセンサ及び信号処理系を簡素に構
築でき、装置全体を比較的安価に提供できる。
計測システムによれば、特にセンサをガスを封入した容
器、ワイヤー、及び光ファイバで構成したため、上記と
同等の効果を電離放射線計測に関しても発揮させること
ができ、例えばCT法の利点を活用しつつ、汎用性を高
めた測定装置に適したセンサ及び信号処理系を簡素に構
築でき、装置全体を比較的安価に提供できる。
【図1】第1実施形態の中性子空間出力分布監視装置
(本発明の中性子計測システムを搭載)の全体構成を示
す概略図。
(本発明の中性子計測システムを搭載)の全体構成を示
す概略図。
【図2】第2実施形態の中性子空間出力分布監視装置の
全体構成を示す概略図。
全体構成を示す概略図。
【図3】第3実施形態の中性子空間出力分布監視装置の
全体構成を示す概略図。
全体構成を示す概略図。
【図4】第4実施形態の中性子空間出力分布監視装置の
全体構成を示す概略図。
全体構成を示す概略図。
【図5】第5実施形態の中性子空間出力分布監視装置の
全体構成を示す概略図。
全体構成を示す概略図。
【図6】第6実施形態の中性子空間出力分布監視装置の
全体構成を示す概略図。
全体構成を示す概略図。
【図7】第7実施形態の中性子空間出力分布監視装置の
全体構成を示す概略図。
全体構成を示す概略図。
【図8】第8実施形態の中性子空間出力分布監視装置の
全体構成を示す概略図。
全体構成を示す概略図。
【図9】第9実施形態の中性子空間出力分布監視装置の
全体構成を示す概略図。
全体構成を示す概略図。
【図10】第10実施形態の中性子空間出力分布監視装
置の全体構成を示す概略図。
置の全体構成を示す概略図。
【図11】第11実施形態の中性子空間出力分布監視装
置の全体構成を示す概略図。
置の全体構成を示す概略図。
【図12】第12実施形態の放射線空間出力分布監視装
置(本発明の放射線計測システムを搭載)の全体構成を
示す概略図。
置(本発明の放射線計測システムを搭載)の全体構成を
示す概略図。
1 センサ 2 信号処理系 3 容器 4 ワイヤー 5 光ファイバ(光ケーブル) 6 ガス 7 核変換物質 8 光電変換装置 9 信号処理装置 10 TDC(時間差分析装置) 11 HV(高電圧電源) 12 原子炉(中性子発生源) 13 パルス計数器 14 増幅器 15 信号選別装置 16 信号計測装置 17 放射線発生源 n 中性子 e 荷電粒子 OS 光信号
Claims (16)
- 【請求項1】 中性子発生源からの中性子を検出するセ
ンサと、このセンサの検出信号から上記中性子に関する
情報を取得する信号処理系とを備えた中性子計測システ
ムにおいて、 上記センサは、荷電粒子の存在下で発光するガスを封入
した容器と、この容器内に配置され且つ当該容器内に上
記中性子を受け入れたときに当該中性子を吸収して上記
荷電粒子を放出する核変換物質を表面に塗布したワイヤ
ーと、このワイヤーの近傍位置に配置され且つ上記中性
子を上記ワイヤーで吸収したときに上記核変換物質から
放出される上記荷電粒子の存在下で上記ガスが発する光
信号を上記ワイヤーの近傍位置で受けて光伝送する光ケ
ーブルとを備え、 上記信号処理系は、上記光ケーブルにより光伝送された
上記光信号に基づいて少なくとも上記ワイヤーの中性子
吸収位置に関するデータを取得するデータ取得手段を備
えたことを特徴とする中性子計測システム。 - 【請求項2】 前記データ取得手段は、前記光ケーブル
の両端部の夫々の光信号を個別に電気信号に変換して検
出する光電変換手段と、この光電変換手段が検出した電
気信号に基づいて前記ワイヤーの中性子吸収位置に関す
るデータを測定する位置計測手段とを備えた請求項1記
載の中性子計測システム。 - 【請求項3】 前記位置計測手段は、前記光電変換手段
が検出した電気信号に基づいて前記光ケーブルの両端部
の夫々の光信号の互いの光量差に関するデータを求め、
そのデータから前記ワイヤーの中性子吸収位置に関する
データを計測する手段である請求項2記載の中性子計測
システム。 - 【請求項4】 前記位置計測手段は、前記光電変換手段
が検出した電気信号に基づいて前記光ケーブルの両端部
の夫々の光信号の光伝送時間差に関するデータを求め、
そのデータに基づいて前記ワイヤーの中性子吸収位置に
関するデータを計測する手段である請求項2記載の中性
子計測システム。 - 【請求項5】 前記ガスが発する光信号に対して自己増
殖による比例蛍光を誘起させる高電圧を発生する高電圧
電源を更に備え、この高電圧電源を前記ワイヤーに接続
した請求項1乃至4のいずれか1項記載の中性子計測シ
ステム。 - 【請求項6】 前記ワイヤーは複数本のワイヤーであ
り、この複数本のワイヤーを前記容器内に配置すると共
に、前記光ケーブルは1本の光ケーブルであり、この1
本の光ケーブルを上記複数本のワイヤーの夫々の近傍を
通るように上記容器内に張り巡らして配置した請求項1
乃至5のいずれか1項記載の中性子計測システム。 - 【請求項7】 前記位置計測手段は、前記光電変換手段
が検出した電気信号に基づいて前記容器内の二次元中性
子吸収位置に関するデータを計測する手段である請求項
6記載の中性子計測システム。 - 【請求項8】 前記中性子発生源は円柱状の原子炉であ
り、前記容器は上記原子炉の外径よりも大きい内径を有
する筒状の容器であり、この容器を上記原子炉の周囲を
覆い且つ当該原子炉から外部に放射される中性子を受け
る位置に配置した請求項1乃至5のいずれか1項記載の
中性子計測システム。 - 【請求項9】 前記位置計測手段は、前記光電変換手段
が検出した電気信号に基づいて前記原子炉の中性子束空
間分布に関するデータを計測する手段である請求項8記
載の中性子計測システム。 - 【請求項10】 前記データ取得手段は、前記光電変換
手段が検出した電気信号に基づいて前記ワイヤーの各中
性子吸収事象毎の前記光信号のパルス数を計数し、その
パルス数の単位時間の計数率に基づいて上記ワイヤーに
吸収された中性子束に関するデータを計測する手段を備
えた請求項2乃至9のいずれか1項記載の中性子計測シ
ステム。 - 【請求項11】 前記データ取得手段は、前記核変換物
質から荷電粒子が放出されるときに前記複数本のワイヤ
ーの夫々に誘起される電気信号を検出し、その各電気信
号に基づいて上記複数本のワイヤーを選別する手段を備
えた請求項5乃至9のいずれか1項記載の中性子計測シ
ステム。 - 【請求項12】 前記データ取得手段は、前記核変換物
質が荷電粒子を放出するときに前記複数本のワイヤーの
夫々に誘起される電気信号を検出し、その各電気信号を
積算して上記複数本のワイヤーの夫々に吸収された中性
子量に関するデータを計測する手段を備えた請求項5乃
至9のいずれか1項記載の中性子計測システム。 - 【請求項13】 前記光ケーブルを前記ワイヤーの軸方
向に直交する状態で前記容器内に配置した請求項1乃至
12のいずれか1項記載の中性子計測システム。 - 【請求項14】 前記容器内に前記複数本のワイヤーを
網目状に配置した請求項5乃至12記載のいずれか1項
記載の中性子計測システム。 - 【請求項15】 前記容器内に前記ワイヤーの近傍から
離した位置を通る別途の光ケーブルを配置した請求項1
乃至14のいずれか1項記載の中性子計測システム。 - 【請求項16】 放射線発生源からの電離放射線を検出
するセンサと、このセンサの検出信号から上記電離放射
線に関する情報を取得する信号処理系とを備えた放射線
計測システムにおいて、 上記センサは、ワイヤーを有し且つ上記電離放射線が通
過するときに発光するガスを封入した容器と、上記ワイ
ヤーの近傍位置に配置され且つ上記ガスが発する光信号
を上記ワイヤーの近傍位置で受けて光伝送する光ケーブ
ルとを備え、 上記信号処理系は、上記光ケーブルにより光伝送された
上記光信号に基づいて少なくとも上記電離放射線の通過
位置に関するデータを取得するデータ取得手段とを備え
たことを特徴とする放射線計測システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8022831A JPH09218270A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 中性子計測システム及び放射線計測システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8022831A JPH09218270A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 中性子計測システム及び放射線計測システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09218270A true JPH09218270A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12093651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8022831A Pending JPH09218270A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 中性子計測システム及び放射線計測システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09218270A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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FR3125135A1 (fr) * | 2021-07-12 | 2023-01-13 | Commissariat A L’Energie Atomique Et Aux Energies Alternatives | Dispositif de détection neutronique à chambre d’ionisation et à transduction optique comprenant plusieurs cavités optiques, logeant chacune l’extrémité libre d’une fibre optique. |
-
1996
- 1996-02-08 JP JP8022831A patent/JPH09218270A/ja active Pending
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