JPH09207590A - 農作業車の後車軸ケース構造 - Google Patents
農作業車の後車軸ケース構造Info
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- JPH09207590A JPH09207590A JP2218996A JP2218996A JPH09207590A JP H09207590 A JPH09207590 A JP H09207590A JP 2218996 A JP2218996 A JP 2218996A JP 2218996 A JP2218996 A JP 2218996A JP H09207590 A JPH09207590 A JP H09207590A
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- rear axle
- axle case
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Links
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Landscapes
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 後車軸ケースに簡単な改良を施すことによっ
て、農作業車全体としての軽量化や後車軸ケース部に対
するメンテナンス作業効率の向上を図れるようにする。 【解決手段】 後車軸ケース20に、入力軸13から入
力された動力を左右に振り分ける動力分配機構14を収
容する第一室20aと、動力分配機構14の左右にそれ
ぞれ配備された多板湿式のサイドクラッチ18と多板湿
式のサイドブレーキ19とを収容する左右の第二室20
bと、左右のサイドブレーキ19の各横外側部位に配備
された左右の減速機構16を収容する左右の第三室20
cとをそれぞれ独立形成するとともに、左右の第二室2
0bにオイルを充填した。
て、農作業車全体としての軽量化や後車軸ケース部に対
するメンテナンス作業効率の向上を図れるようにする。 【解決手段】 後車軸ケース20に、入力軸13から入
力された動力を左右に振り分ける動力分配機構14を収
容する第一室20aと、動力分配機構14の左右にそれ
ぞれ配備された多板湿式のサイドクラッチ18と多板湿
式のサイドブレーキ19とを収容する左右の第二室20
bと、左右のサイドブレーキ19の各横外側部位に配備
された左右の減速機構16を収容する左右の第三室20
cとをそれぞれ独立形成するとともに、左右の第二室2
0bにオイルを充填した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力軸から入力さ
れた動力を左右に振り分ける動力分配機構、動力分配機
構の左右にそれぞれ配備された多板湿式のサイドクラッ
チと多板湿式のサイドブレーキ、および、左右のサイド
ブレーキの各横外側部位に配備された左右の減速機構を
収容するように構成された後車軸ケースを備えた農作業
車の後車軸ケース構造に関する。
れた動力を左右に振り分ける動力分配機構、動力分配機
構の左右にそれぞれ配備された多板湿式のサイドクラッ
チと多板湿式のサイドブレーキ、および、左右のサイド
ブレーキの各横外側部位に配備された左右の減速機構を
収容するように構成された後車軸ケースを備えた農作業
車の後車軸ケース構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような後車軸ケースにおい
ては、その内部全体にオイルを充填することによって、
多板湿式に構成されたサイドクラッチとサイドブレーキ
とをオイルに浸すようにしていた。
ては、その内部全体にオイルを充填することによって、
多板湿式に構成されたサイドクラッチとサイドブレーキ
とをオイルに浸すようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のように後車軸ケースの全体にオイルを充填する
にはかなりのオイル量が必要になることから、農作業車
全体としての重量が重くなる不都合や、後車軸ケース内
の伝動系などに対してメンテナンス作業を行う必要が生
じた場合における後車軸ケースからのオイル抜き作業に
かなり多くの時間を要する不都合が生じるようになって
おり、農作業車全体としての軽量化や後車軸ケース部に
対するメンテナンス作業効率の向上を図る上において改
良の余地があった。
来技術のように後車軸ケースの全体にオイルを充填する
にはかなりのオイル量が必要になることから、農作業車
全体としての重量が重くなる不都合や、後車軸ケース内
の伝動系などに対してメンテナンス作業を行う必要が生
じた場合における後車軸ケースからのオイル抜き作業に
かなり多くの時間を要する不都合が生じるようになって
おり、農作業車全体としての軽量化や後車軸ケース部に
対するメンテナンス作業効率の向上を図る上において改
良の余地があった。
【0004】本発明の目的は、後車軸ケースに簡単な改
良を施すことによって、農作業車全体としての軽量化や
後車軸ケース部に対するメンテナンス作業効率の向上を
図れるようにすることにある。
良を施すことによって、農作業車全体としての軽量化や
後車軸ケース部に対するメンテナンス作業効率の向上を
図れるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、後車軸ケ
ースに、入力軸から入力された動力を左右に振り分ける
動力分配機構と前記動力分配機構の左右にそれぞれ配備
された多板湿式のサイドクラッチと多板湿式のサイドブ
レーキとを収容する第一室、および、前記左右のサイド
ブレーキの各横外側部位に配備された左右の減速機構を
収容する左右の第二室をそれぞれ独立形成するととも
に、前記第一室にオイルを充填した。
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、後車軸ケ
ースに、入力軸から入力された動力を左右に振り分ける
動力分配機構と前記動力分配機構の左右にそれぞれ配備
された多板湿式のサイドクラッチと多板湿式のサイドブ
レーキとを収容する第一室、および、前記左右のサイド
ブレーキの各横外側部位に配備された左右の減速機構を
収容する左右の第二室をそれぞれ独立形成するととも
に、前記第一室にオイルを充填した。
【0006】上記請求項1記載の発明によると、動力分
配機構と左右一対で多板湿式のサイドクラッチとサイド
ブレーキとを収容するように独立形成された第一室にの
みオイルを充填するようにしていることから、後車軸ケ
ースの内部全体にオイルを充填する構造のものに比較し
て、減速機構を収容する左右の第二室の分だけオイル量
を少なくすることができ、そのオイル量の分だけ農作業
車全体としての重量を軽減できるとともに、後車軸ケー
ス内の伝動系などに対してメンテナンス作業を行う必要
が生じた場合における後車軸ケースからのオイル抜き作
業に要する時間を短くすることができる。
配機構と左右一対で多板湿式のサイドクラッチとサイド
ブレーキとを収容するように独立形成された第一室にの
みオイルを充填するようにしていることから、後車軸ケ
ースの内部全体にオイルを充填する構造のものに比較し
て、減速機構を収容する左右の第二室の分だけオイル量
を少なくすることができ、そのオイル量の分だけ農作業
車全体としての重量を軽減できるとともに、後車軸ケー
ス内の伝動系などに対してメンテナンス作業を行う必要
が生じた場合における後車軸ケースからのオイル抜き作
業に要する時間を短くすることができる。
【0007】従って、後車軸ケースに、動力分配機構と
左右一対で多板湿式のサイドクラッチとサイドブレーキ
とを収容する第一室、および、減速機構を収容する左右
の第二室をそれぞれ独立形成するだけの簡単な改良を施
すことによって、農作業車全体としての軽量化や後車軸
ケース部に対するメンテナンス作業効率の向上を図れる
ようになった。
左右一対で多板湿式のサイドクラッチとサイドブレーキ
とを収容する第一室、および、減速機構を収容する左右
の第二室をそれぞれ独立形成するだけの簡単な改良を施
すことによって、農作業車全体としての軽量化や後車軸
ケース部に対するメンテナンス作業効率の向上を図れる
ようになった。
【0008】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
後車軸ケースに、入力軸から入力された動力を左右に振
り分ける動力分配機構を収容する第一室と、前記動力分
配機構の左右にそれぞれ配備された多板湿式のサイドク
ラッチと多板湿式のサイドブレーキとを収容する左右の
第二室と、前記左右のサイドブレーキの各横外側部位に
配備された左右の減速機構を収容する左右の第三室とを
それぞれ独立形成するとともに、前記左右の第二室にオ
イルを充填した。
後車軸ケースに、入力軸から入力された動力を左右に振
り分ける動力分配機構を収容する第一室と、前記動力分
配機構の左右にそれぞれ配備された多板湿式のサイドク
ラッチと多板湿式のサイドブレーキとを収容する左右の
第二室と、前記左右のサイドブレーキの各横外側部位に
配備された左右の減速機構を収容する左右の第三室とを
それぞれ独立形成するとともに、前記左右の第二室にオ
イルを充填した。
【0009】上記請求項2記載の発明によると、多板湿
式のサイドクラッチと多板湿式のサイドブレーキとを収
容するように独立形成された左右の第二室にのみオイル
を充填するようにしていることから、後車軸ケースの内
部全体にオイルを充填する構造のものに比較して、動力
分配機構を収容する第一室と、減速機構を収容する左右
の第三室の分だけオイル量を少なくすることができ、そ
のオイル量の分だけ農作業車全体としての重量を軽減で
きるとともに、後車軸ケース内の伝動系などに対してメ
ンテナンス作業を行う必要が生じた場合における後車軸
ケースからのオイル抜き作業に要する時間を短くするこ
とができる。
式のサイドクラッチと多板湿式のサイドブレーキとを収
容するように独立形成された左右の第二室にのみオイル
を充填するようにしていることから、後車軸ケースの内
部全体にオイルを充填する構造のものに比較して、動力
分配機構を収容する第一室と、減速機構を収容する左右
の第三室の分だけオイル量を少なくすることができ、そ
のオイル量の分だけ農作業車全体としての重量を軽減で
きるとともに、後車軸ケース内の伝動系などに対してメ
ンテナンス作業を行う必要が生じた場合における後車軸
ケースからのオイル抜き作業に要する時間を短くするこ
とができる。
【0010】従って、後車軸ケースに、動力分配機構を
収容する第一室と、多板湿式のサイドクラッチと多板湿
式のサイドブレーキとを収容する左右の第二室と、減速
機構を収容する左右の第三室とをそれぞれ独立形成する
だけの簡単な改良を施すことによって、より一層の農作
業車全体としての軽量化や後車軸ケース部に対するメン
テナンス作業効率の向上を図れるようになった。
収容する第一室と、多板湿式のサイドクラッチと多板湿
式のサイドブレーキとを収容する左右の第二室と、減速
機構を収容する左右の第三室とをそれぞれ独立形成する
だけの簡単な改良を施すことによって、より一層の農作
業車全体としての軽量化や後車軸ケース部に対するメン
テナンス作業効率の向上を図れるようになった。
【0011】本発明のうちの請求項3記載の発明では、
上記請求項1または2記載の発明に加えて、前記後車軸
ケースを、一対の半割ケースからなる最中状の二分割構
造に構成した。
上記請求項1または2記載の発明に加えて、前記後車軸
ケースを、一対の半割ケースからなる最中状の二分割構
造に構成した。
【0012】上記請求項3記載の発明によると、後車軸
ケースを一対の半割ケースからなる最中状の二分割構造
に構成していることから、後車軸ケースに各収容室を簡
単に独立形成することができ、また、独立形成した各収
容室に対する動力分配機構、多板湿式のサイドクラッチ
とサイドブレーキ、および、減速機構の組付けや取り外
しを容易に行えるようになる。更に、オイルが充填され
る多板湿式のサイドクラッチおよびサイドブレーキ用の
収容室を密閉するための構造や作業の簡素化を図れるよ
うになる。
ケースを一対の半割ケースからなる最中状の二分割構造
に構成していることから、後車軸ケースに各収容室を簡
単に独立形成することができ、また、独立形成した各収
容室に対する動力分配機構、多板湿式のサイドクラッチ
とサイドブレーキ、および、減速機構の組付けや取り外
しを容易に行えるようになる。更に、オイルが充填され
る多板湿式のサイドクラッチおよびサイドブレーキ用の
収容室を密閉するための構造や作業の簡素化を図れるよ
うになる。
【0013】従って、後車軸ケース部全体としての構造
の簡素化、ならびに、後車軸ケース部における組付け作
業やメンテナンス作業の高効率化を図れるようになっ
た。
の簡素化、ならびに、後車軸ケース部における組付け作
業やメンテナンス作業の高効率化を図れるようになっ
た。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0015】図1には、農作業車の一例である乗用型田
植機の全体側面が示されており、この田植機は、乗用型
の走行機体1と、走行機体1の後部に昇降リンク機構2
を介して昇降自在に連結された苗植付装置3によって構
成されている。走行機体1の前部にはエンジン4が搭載
されており、エンジン4から取り出された動力は、ベル
ト式変速装置5およびギヤ式変速装置6などを介して、
左右一対の前車輪7、左右一対の後車輪8、ならびに、
苗植付装置3へ伝達されるようになっている。苗植付装
置3は、エンジン4からの動力により、後部の植付機構
9が苗載せ台10から植付苗を一株ずつ取り出して圃場
に植え付けるよう構成されている。
植機の全体側面が示されており、この田植機は、乗用型
の走行機体1と、走行機体1の後部に昇降リンク機構2
を介して昇降自在に連結された苗植付装置3によって構
成されている。走行機体1の前部にはエンジン4が搭載
されており、エンジン4から取り出された動力は、ベル
ト式変速装置5およびギヤ式変速装置6などを介して、
左右一対の前車輪7、左右一対の後車輪8、ならびに、
苗植付装置3へ伝達されるようになっている。苗植付装
置3は、エンジン4からの動力により、後部の植付機構
9が苗載せ台10から植付苗を一株ずつ取り出して圃場
に植え付けるよう構成されている。
【0016】図1および図2に示すように、ギヤ式変速
装置6から左右の後車輪8への伝動は、ギヤ式変速装置
6から後方に向けて延出された駆動軸11、駆動軸11
に伝動継手12を介して連動連結された入力軸13、入
力軸13から入力された動力を左右に振り分ける動力分
配機構14、動力分配機構14に連動連結された左右向
きの伝動軸15、伝動軸15の両端にそれぞれ連動連結
されたギヤ式の減速機構16、および、減速機構16に
連動連結された後車軸17などを介して行われるように
なっている。動力分配機構14は、入力軸13の後端に
一体回動自在に連結された第一ベベルギヤ14Aと、伝
動軸15の略左右中間箇所に一体回動自在に連結された
第二ベベルギヤ14Bによって構成されている。伝動軸
15は、動力分配機構14の第二ベベルギヤ14Bが装
着される中軸部15A、左側の減速機構16に連動連結
される左軸部15B、および、右側の減速機構16に連
動連結される右軸部15Cが同軸芯上に直列配備された
三分割構造に構成されており、その両端部には、それぞ
れ伝動軸15の伝動方向上手側から順に多板湿式に構成
されたサイドクラッチ18とサイドブレーキ19とが装
備されている。動力分配機構14、伝動軸15、減速機
構16、サイドクラッチ18、および、サイドブレーキ
19は、後車軸ケース20で外囲されるようになってい
る。
装置6から左右の後車輪8への伝動は、ギヤ式変速装置
6から後方に向けて延出された駆動軸11、駆動軸11
に伝動継手12を介して連動連結された入力軸13、入
力軸13から入力された動力を左右に振り分ける動力分
配機構14、動力分配機構14に連動連結された左右向
きの伝動軸15、伝動軸15の両端にそれぞれ連動連結
されたギヤ式の減速機構16、および、減速機構16に
連動連結された後車軸17などを介して行われるように
なっている。動力分配機構14は、入力軸13の後端に
一体回動自在に連結された第一ベベルギヤ14Aと、伝
動軸15の略左右中間箇所に一体回動自在に連結された
第二ベベルギヤ14Bによって構成されている。伝動軸
15は、動力分配機構14の第二ベベルギヤ14Bが装
着される中軸部15A、左側の減速機構16に連動連結
される左軸部15B、および、右側の減速機構16に連
動連結される右軸部15Cが同軸芯上に直列配備された
三分割構造に構成されており、その両端部には、それぞ
れ伝動軸15の伝動方向上手側から順に多板湿式に構成
されたサイドクラッチ18とサイドブレーキ19とが装
備されている。動力分配機構14、伝動軸15、減速機
構16、サイドクラッチ18、および、サイドブレーキ
19は、後車軸ケース20で外囲されるようになってい
る。
【0017】図2に示すように、後車軸ケース20は、
その略左右中央に配備された動力分配機構14を収容す
る第一室20a、動力分配機構14の左右にそれぞれ配
備されたサイドクラッチ18とサイドブレーキ19を収
容する左右の第二室20b、および、左右のサイドブレ
ーキ19の各横外側部位に配備された左右の減速機構1
6を収容する左右の第三室20cがそれぞれ独立形成さ
れるとともに、図1に示す分割線Lに沿って二分割可能
な一対の半割ケース20A,20Bからなる最中状の二
分割構造に構成されている。左右の第二室20bに収容
されるサイドクラッチ18とサイドブレーキ19は多板
湿式に構成されていることから、左右の第二室20bに
は、後車軸ケース20における第二室20b部位の上面
側に設けられたオイル充填用のニップル(図示せず)か
らオイルが充填されるようになっている。ちなみに、後
車軸ケース20における第二室20b部位の下面側に
は、オイル抜き用のニップル(図示せず)が設けられて
いる。半割ケース20A,20B同士の接合面にはシー
ル剤が塗布されている。伝動軸15と各第二室20bを
形成する左右の隔壁20dとの間にはそれぞれオイルシ
ール21が介装されている。つまり、後車軸ケース20
は、左右の第二室20bがシール剤とオイルシール21
によって密閉された構造となっており、左右の第二室2
0bからのオイル漏れを防止できるようになっている。
ちなみに、第一室20aに収容される動力分配機構1
4、および、左右の第三室20cに収容される減速機構
16にはグリースが塗布されるようになっている。尚、
図2における符号22は、入力軸13を軸支するよう後
車軸ケース20における下方側の半割ケース20Bにボ
ルト連結されたボス部材である。
その略左右中央に配備された動力分配機構14を収容す
る第一室20a、動力分配機構14の左右にそれぞれ配
備されたサイドクラッチ18とサイドブレーキ19を収
容する左右の第二室20b、および、左右のサイドブレ
ーキ19の各横外側部位に配備された左右の減速機構1
6を収容する左右の第三室20cがそれぞれ独立形成さ
れるとともに、図1に示す分割線Lに沿って二分割可能
な一対の半割ケース20A,20Bからなる最中状の二
分割構造に構成されている。左右の第二室20bに収容
されるサイドクラッチ18とサイドブレーキ19は多板
湿式に構成されていることから、左右の第二室20bに
は、後車軸ケース20における第二室20b部位の上面
側に設けられたオイル充填用のニップル(図示せず)か
らオイルが充填されるようになっている。ちなみに、後
車軸ケース20における第二室20b部位の下面側に
は、オイル抜き用のニップル(図示せず)が設けられて
いる。半割ケース20A,20B同士の接合面にはシー
ル剤が塗布されている。伝動軸15と各第二室20bを
形成する左右の隔壁20dとの間にはそれぞれオイルシ
ール21が介装されている。つまり、後車軸ケース20
は、左右の第二室20bがシール剤とオイルシール21
によって密閉された構造となっており、左右の第二室2
0bからのオイル漏れを防止できるようになっている。
ちなみに、第一室20aに収容される動力分配機構1
4、および、左右の第三室20cに収容される減速機構
16にはグリースが塗布されるようになっている。尚、
図2における符号22は、入力軸13を軸支するよう後
車軸ケース20における下方側の半割ケース20Bにボ
ルト連結されたボス部材である。
【0018】以上の構成から、後車軸ケース20は、多
板湿式に構成されたサイドクラッチ18とサイドブレー
キ19を収容するように独立形成された左右の第二室2
0bにのみオイルを充填できる構造となっており、後車
軸ケース20の内部全体にオイルを充填する構造のもの
に比較して、動力分配機構14を収容する第一室20a
と、減速機構16を収容する左右の第三室20cの分だ
けオイル量を少なくすることができ、そのオイル量の分
だけ田植機全体としての軽量化を図れるとともに、後車
軸ケース20内の伝動系などに対してメンテナンス作業
を行う必要が生じた場合における後車軸ケース20から
のオイル抜き作業に要する時間を短縮できるようになっ
ている。
板湿式に構成されたサイドクラッチ18とサイドブレー
キ19を収容するように独立形成された左右の第二室2
0bにのみオイルを充填できる構造となっており、後車
軸ケース20の内部全体にオイルを充填する構造のもの
に比較して、動力分配機構14を収容する第一室20a
と、減速機構16を収容する左右の第三室20cの分だ
けオイル量を少なくすることができ、そのオイル量の分
だけ田植機全体としての軽量化を図れるとともに、後車
軸ケース20内の伝動系などに対してメンテナンス作業
を行う必要が生じた場合における後車軸ケース20から
のオイル抜き作業に要する時間を短縮できるようになっ
ている。
【0019】また、後車軸ケース20を一対の半割ケー
ス20A,20Bからなる最中状の二分割構造に構成し
ていることから、後車軸ケース20に第一室20a、第
二室20b、および、第三室20cを簡単に独立形成す
ることができ、また、独立形成した第一室20a、第二
室20b、および、第三室20cに対する動力分配機構
14、多板湿式のサイドクラッチ18とサイドブレーキ
19、および、減速機構16の組付けや取り外しを容易
に行え、更に、オイルが充填される第二室20bを密閉
するための構造や作業の簡素化を図れるようになってい
る。
ス20A,20Bからなる最中状の二分割構造に構成し
ていることから、後車軸ケース20に第一室20a、第
二室20b、および、第三室20cを簡単に独立形成す
ることができ、また、独立形成した第一室20a、第二
室20b、および、第三室20cに対する動力分配機構
14、多板湿式のサイドクラッチ18とサイドブレーキ
19、および、減速機構16の組付けや取り外しを容易
に行え、更に、オイルが充填される第二室20bを密閉
するための構造や作業の簡素化を図れるようになってい
る。
【0020】〔別実施形態〕以下、本発明の別の実施の
形態を列記する。 農作業車としては、トラクタや芝刈機などであって
もよい。 図3および図4に示すように、後車軸ケース20
を、図4に示す分割線Lに沿って二分割可能となるよう
に、入力軸13を軸支する半割り構造のボス部材22が
一体形成された一対の半割ケース20C,20Dから構
成するとともに、後車軸ケース20に、略中央の動力分
配機構14と多板湿式に構成された左右のサイドクラッ
チ18とサイドブレーキ19とを収容する第一室20
e、および、左右の減速機構16を収容する左右の第二
室20fをそれぞれ独立形成して、第一室20eにオイ
ルを充填するようにしてもよい。この場合には、半割ケ
ース20C,20D同士の接合面にシール剤を塗布する
とともに、伝動軸15と第一室20eを形成する左右の
隔壁20gとの間、および、入力軸13とボス部材22
との間にそれぞれオイルシール21を介装するようにす
ればよい。そして、この構成によれば、後車軸ケース2
0の内部全体にオイルを充填する構造のものに比較し
て、減速機構16を収容する左右の第二室20fの分だ
けオイル量を少なくすることができ、そのオイル量の分
だけ農作業車全体としての重量を軽減できるとともに、
後車軸ケース20内の伝動系などに対してメンテナンス
を行う必要が生じた場合における後車軸ケース20から
のオイル抜き作業に要する時間を短くできるようにな
る。
形態を列記する。 農作業車としては、トラクタや芝刈機などであって
もよい。 図3および図4に示すように、後車軸ケース20
を、図4に示す分割線Lに沿って二分割可能となるよう
に、入力軸13を軸支する半割り構造のボス部材22が
一体形成された一対の半割ケース20C,20Dから構
成するとともに、後車軸ケース20に、略中央の動力分
配機構14と多板湿式に構成された左右のサイドクラッ
チ18とサイドブレーキ19とを収容する第一室20
e、および、左右の減速機構16を収容する左右の第二
室20fをそれぞれ独立形成して、第一室20eにオイ
ルを充填するようにしてもよい。この場合には、半割ケ
ース20C,20D同士の接合面にシール剤を塗布する
とともに、伝動軸15と第一室20eを形成する左右の
隔壁20gとの間、および、入力軸13とボス部材22
との間にそれぞれオイルシール21を介装するようにす
ればよい。そして、この構成によれば、後車軸ケース2
0の内部全体にオイルを充填する構造のものに比較し
て、減速機構16を収容する左右の第二室20fの分だ
けオイル量を少なくすることができ、そのオイル量の分
だけ農作業車全体としての重量を軽減できるとともに、
後車軸ケース20内の伝動系などに対してメンテナンス
を行う必要が生じた場合における後車軸ケース20から
のオイル抜き作業に要する時間を短くできるようにな
る。
【0021】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】後車軸ケースの構成を示す横断平面図
【図3】別実施形態における後車軸ケースの構成を示す
横断平面図
横断平面図
【図4】別実施形態における後車軸ケースの構成を示す
乗用型田植機の全体側面図
乗用型田植機の全体側面図
13 入力軸 14 動力分配機構 16 減速機構 18 サイドクラッチ 19 サイドブレーキ 20 後車軸ケース 20A 半割ケース 20B 半割ケース 20C 半割ケース 20D 半割ケース 20a 第一室 20b 第二室 20c 第三室 20e 第一室 20f 第二室
Claims (3)
- 【請求項1】 後車軸ケース(20)に、入力軸(1
3)から入力された動力を左右に振り分ける動力分配機
構(14)と前記動力分配機構(14)の左右にそれぞ
れ配備された多板湿式のサイドクラッチ(18)と多板
湿式のサイドブレーキ(19)とを収容する第一室(2
0e)、および、前記左右のサイドブレーキ(19)の
各横外側部位に配備された左右の減速機構(16)を収
容する左右の第二室(20f)をそれぞれ独立形成する
とともに、前記第一室(20e)にオイルを充填してあ
る農作業車の後車軸ケース構造。 - 【請求項2】 後車軸ケース(20)に、入力軸(1
3)から入力された動力を左右に振り分ける動力分配機
構(14)を収容する第一室(20a)と、前記動力分
配機構(14)の左右にそれぞれ配備された多板湿式の
サイドクラッチ(18)と多板湿式のサイドブレーキ
(19)とを収容する左右の第二室(20b)と、前記
左右のサイドブレーキ(19)の各横外側部位に配備さ
れた左右の減速機構(16)を収容する左右の第三室
(20c)とをそれぞれ独立形成するとともに、前記左
右の第二室(20b)にオイルを充填してある農作業車
の後車軸ケース構造。 - 【請求項3】 前記後車軸ケース(20)を、一対の半
割ケース(20Aまたは20C),(20Bまたは20
D)からなる最中状の二分割構造に構成してある請求項
1または2記載の農作業車の後車軸ケース構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2218996A JPH09207590A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 農作業車の後車軸ケース構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2218996A JPH09207590A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 農作業車の後車軸ケース構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09207590A true JPH09207590A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12075859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2218996A Pending JPH09207590A (ja) | 1996-02-08 | 1996-02-08 | 農作業車の後車軸ケース構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09207590A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1097428C (zh) * | 1999-09-28 | 2003-01-01 | 株式会社久保田 | 乘坐式水田作业机 |
JP2014210526A (ja) * | 2013-04-19 | 2014-11-13 | 株式会社クボタ | 収穫機 |
CN109964653A (zh) * | 2013-04-08 | 2019-07-05 | 株式会社久保田 | 收获机及作业机 |
-
1996
- 1996-02-08 JP JP2218996A patent/JPH09207590A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1097428C (zh) * | 1999-09-28 | 2003-01-01 | 株式会社久保田 | 乘坐式水田作业机 |
CN109964653A (zh) * | 2013-04-08 | 2019-07-05 | 株式会社久保田 | 收获机及作业机 |
CN109964653B (zh) * | 2013-04-08 | 2020-11-06 | 株式会社久保田 | 收获机及作业机 |
JP2014210526A (ja) * | 2013-04-19 | 2014-11-13 | 株式会社クボタ | 収穫機 |
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