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JPH09206574A - 材料の連続混合方法 - Google Patents

材料の連続混合方法

Info

Publication number
JPH09206574A
JPH09206574A JP8018510A JP1851096A JPH09206574A JP H09206574 A JPH09206574 A JP H09206574A JP 8018510 A JP8018510 A JP 8018510A JP 1851096 A JP1851096 A JP 1851096A JP H09206574 A JPH09206574 A JP H09206574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixing
additive
granular material
mixing chamber
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8018510A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiro Yamamoto
邦宏 山本
Toshiharu Arayama
寿治 荒山
Yasuo Suzuki
康夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP8018510A priority Critical patent/JPH09206574A/ja
Publication of JPH09206574A publication Critical patent/JPH09206574A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】粒状材料及び添加剤等の混合される材料の混合
時間のばらつきを減少させ、密閉状態で連続的に長時間
混合できる材料の連続混合方法を提供する。 【解決手段】回転軸線Rに沿って第1番目から順に略分
割された複数の混合室K1、K2、K 3を備えた混合容器
10の第1番目の混合室K1に粒状材料と添加剤Mを連
続的に投入し、 混合容器10を、回転軸線Rを中心に
一方向、反対方向に交互に回転させ、一方向の回転時に
は、第1番目の混合室を含む奇数番目の混合室K1、K3
では粒状材料と添加剤Mを滞留、混合し、偶数番目の混
合室K2の粒状材料と添加剤Mを次の隣接する奇数番目
の混合室K3へ移送し、反対方向の回転時には、偶数番
目の混合室K2では粒状材料と添加剤Mを滞留、混合
し、奇数番目の混合室K1、K3の粒状材料と添加剤Mを
それぞれ次の隣接する偶数番目の混合室K2、外部へ移
送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、材料の連続混合方
法に関し、特に、材料の混合時間のばらつきを減少さ
せ、密閉状態で連続的に長時間混合できる材料の連続混
合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電線用被覆材料によく使われるポ
リエチレンペレット等の粒状材料に、架橋剤、老化防止
剤、着色剤等の添加剤を混合する方法として、バッチ混
合方法と連続混合方法がある。
【0003】図8は、従来のバッチ式混合装置を示す側
断面図である。図8に示すように、従来のバッチ式混合
装置の本体50は、その上部に粒状材料が投入される投
入口51を、その底部に排出口52を有する。本体50
の内部には複数の撹拌翼53が所定の配置で取り付けら
れた回転軸54が投入口51から排出口52に至る粒状
材料の通過経路に対して略垂直に配置されている。本体
50の外部に突出した回転軸54の端部には、モータ5
5が接続されている。
【0004】一方、投入口51には粒状材料を投入口5
1に導入するためのホッパー56が取り付けられてい
る。また、本体50の上部には、投入口51とは別に添
加剤を供給するための添加剤供給口57が設けられてい
る。添加剤供給口57は本体50の内部に異物が侵入す
るのを防止するために添加剤を供給するとき以外は蓋5
8で封印されている。
【0005】従来のバッチ式混合装置では、予め本体5
0内に所定量の粒状材料をホッパー56、投入口51を
介して供給した後、添加剤供給口57から適量の添加剤
を供給する。次いで、モーター55により回転軸54を
回転させて、撹拌翼53で粒状材料及び添加剤を均一に
混合する。混合が終了した後、排出口52から取り出さ
れた混合材料は、例えば押出機のホッパーのような次工
程に使用される装置に供給される。
【0006】図9は、従来の連続式混合装置を示す。図
9(A)及び(B)に示すように、従来の連続式混合装
置の本体60は、略円筒状に形成され、その一方側の端
面に粒状材料が投入される投入口61を、他方側の端面
に排出口62を有する。本体60は、投入口61から排
出口62に向かって下り勾配に傾斜して配置され、図示
しない駆動手段により矢印方向(図9(B)参照)に回
転する。本体60の内壁面には撹拌機63が所定の配置
で取り付けられている。また、本体60の投入口61付
近では添加剤を放出するためのノズル64が取り付けら
れている。なお、65は混合されている粒状材料及び添
加剤である。
【0007】従来の連続式混合装置では、一定方向に回
転している本体60内に投入口61から粒状材料が連続
的に投入され、かつノズル64から添加剤が放出され、
粒状材料及び添加剤が本体60内で混合される。そし
て、粒状材料投入後に本体60の内部に一定量の粒状材
料及び添加剤が滞留した後、投入口61を通って本体6
0内へ投入された粒状材料及び添加剤の量だけ排出口6
2から排出される。排出された混合材料は押出機等の次
工程に送られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のバッチ式混合装
置では、回転軸54を回転させた時に、撹拌翼53が本
体50の内壁面に接触し金属片等が発生しないように、
本体50の内壁面と撹拌翼との間にクリアランスが設け
てある。そのため、本体50の内壁面に添加剤が付着し
てもそれがとれずに劣化してしまうため長時間混合がで
きない。また、本体50の内壁面に付着した添加剤を除
去する際、本体50内が開放状態になってしまうため異
物が混入する危険性が高い。
【0009】また、従来の連続式混合装置では、粒状材
料及び添加剤の混合時間が大きくばらつくという問題が
あった。図10は、直径1.15m、長さ1.95mの
回転式混合容器を傾斜角度5°、回転数6rpmで回転
させ、嵩比重0.5g/cm 3の粒状材料を72kg/
hrで定量供給し、ある時点で、着色した粒状材料を一
定量供給し、次いで元の供給状態に戻し着色材料の供給
から排出までに要する時間分布を測定したグラフであ
る。
【0010】図10からわかるように、着色材料は早い
場合には10分に満たない時間で排出され、全体で50
%排出されるのは約70分後、図10からは読み取れな
いが完全排出には15時間を要した。このように混合装
置内に粒状材料が投入されてから排出されるまでの混合
時間に大きなばらつきがあるため、粒毎の添加剤の添加
量に大きなばらつきが生じ、また長時間混合された場
合、乾いた粒同士が接触し粉体が発生することがある。
【0011】本発明は、上記問題点を鑑みてなされたも
のであり、材料の混合時間のばらつきを減少させ、密閉
状態で連続的に長時間混合できる材料の連続混合方法を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の材料の連続混合
方法は、回転軸線に沿って第1番目から順に略分割され
た複数の混合室を備えた混合容器の第1番目の混合室
に、混合される材料を連続的に投入し、前記混合容器
を、回転軸線を中心に一方向、反対方向に交互に回転さ
せ、一方向の回転時には、第1番目の混合室を含む奇数
番目の混合室では材料を滞留、混合し、偶数番目の混合
室の材料を次の隣接する奇数番目の混合室へ移送し、反
対方向の回転時には、偶数番目の混合室では材料を滞
留、混合し、奇数番目の混合室の材料を次の隣接する偶
数番目の混合室へ移送する、ことを特徴とするものであ
る。
【0013】混合される材料は、例えば、電線用被覆材
料によく使われるポリエチレンペレット等の粒状材料
と、架橋剤、老化防止剤、着色剤等の添加剤である。
【0014】本発明によれば、混合容器が回転軸線を中
心に一方向、反対方向に交互に回転することにより、混
合容器に供給された材料は、混合容器内の室での滞留、
混合と隣接する次室への移送とを繰り返して、略バッチ
移送されながら混合される。
【0015】従って、混合される材料が混合容器に投入
されてから排出されるまでの混合時間に大きなばらつき
が生じることはなく、一定の時間内に抑えることができ
る。
【0016】また材料を連続的に混合できるので、この
混合系を略完全に密閉状態にすることができる。
【0017】さらに、混合容器が一方向、反対方向に交
互に回転するので、材料が混合容器の内壁面に付着し劣
化することを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の粒状材料及び添加剤の連
続混合方法を実施するための装置を示す全体構成図であ
る。図中、1は粒状材料を加熱するための予熱ホッパ
ー、2は予熱ホッパーで加熱された粒状材料を移送する
材料定量移送装置、3は粒状材料に添加剤を噴霧して添
加するための添加剤噴霧管、4は粒状材料及び添加剤を
連続的に混合するための混合装置、5はクッションタン
ク、6はロータリーフィーダ、7、8は材料輸送用エア
を発生するブロアである。
【0020】混合装置4は、略円筒状に形成された混合
容器10を有する。混合容器10は、その一端部に粒状
材料及び添加剤を投入するための投入部11を有し、そ
の他端部に混合処理後の混合材料を排出するための排出
部12を有し、投入部側が上側になるように、水平方向
に対して約7.5°傾斜して配置されたベッド13上に
設けられている。
【0021】混合容器10の外周部には2つの被動歯車
14,14が取り付けられ、その被動歯車14,14
は、ベッド13に設けられた駆動歯車15,15に噛み
合っている。駆動歯車15は、ベッド13に設けられた
モータ16の駆動軸16aに減速機(図示せず)を介し
て連結されているので、モータ16の回転力は、減速
機、駆動歯車15、被動歯車14を介して混合容器10
に伝達される。混合容器10は、投入部11から排出部
12に延びる回転軸線Rを中心にして、交互に正回転
(時計方向の回転)、逆回転(反時計方向の回転)し、
正回転時間T125分、逆回転時間T24分という周期で
10rpmで回転する。
【0022】投入部11及び排出部12と混合容器10
との間には、異物の侵入を防止するために、窒素ガス供
給装置17から供給される窒素ガスによりシールされて
いる。また、混合容器10の胴体部には図示しないスリ
ップリング方式のテープヒータが巻かれ、その外周部は
保温材で覆われているので、回転中も粒状材料及び添加
剤を加熱することができる。
【0023】図2は、混合容器10の内部構造を示す斜
視図である。図2に示すように、混合容器10内では、
円板20、第1隔壁21、第2隔壁22、排出リフター
23が所定間隔を隔てて混合容器10の内側壁に一体的
に取り付けられている。そのため、混合容器10の内部
は、回転軸線Rに沿って長手方向に3室に略分割されて
いる。ここで、円板20と第1隔壁21間、第1隔壁2
1と第2隔壁22間、第2隔壁22と排出リフター23
間の空間部を、それぞれ第1混合室K1、第2混合室
2、第3混合室K3と呼ぶ。
【0024】円板20の中心部には投入部11に連通し
ている投入孔20aが開口され、その投入孔20aから
粒状材料及び添加剤が供給される。
【0025】第1隔壁21は、図3(A)に示すよう
に、切断されたド−ナツ状の円板の両端部が、約1/2
0〜1/3回転分、所定間隔を隔てて重なるように、右
ネジのスパイラル状に形成されている。一方、第2隔壁
22は、左ネジのスパイラル状に形成されている。第1
隔壁21及び第2隔壁22の円孔の直径は約500m
m、ギャップ21a、22a(図2参照)の幅は約18
0mmである。第1混合室K1と第2混合室K2は、第1
隔壁21のギャップ21a(図2参照)を介して連な
り、第2混合室K2と第3混合室K3は、第2隔壁22の
ギャップ22a(図2参照)を介して連なっている。
【0026】また、図3(B)に示すように、混合室内
の粒状材料及び添加剤がレベルLより上部に滞留する
と、S部の粒状材料及び添加剤が前室ヘ逆流するので、
レベルL以上の粒状材料及び添加剤を滞留させることは
できず、混合効率が落ちてしまう。そこで、前室に逆流
しない1室当たりの粒状材料及び添加剤の収容量を多く
するために、図4に示すように、第1隔壁21(第2隔
壁22)のラップ部分にスロープ24を設けてもよい。
この場合、スロープ24の下部に粒状材料及び添加剤が
浸入しないように平板24aを張り付けてもよい。
【0027】第1隔壁21は、右ネジのスパイラル状に
形成されているので、混合容器10が正回転中の時は、
第1混合室K1中の粒状材料及び添加剤を材料投入側へ
押す向きへ作用して、第1混合室K1内の粒状材料及び
添加剤は、第2混合室K2へ移送することはなく、第1
混合室K1内に滞留しながら混合する。混合容器10が
逆回転中の時は、第1隔壁21は、第1混合室K1の粒
状材料及び添加剤を第2混合室K2へ押す向きに作用す
るので、第1混合室K1の粒状材料及び添加剤は第1隔
壁21のギャップ21aを通過して、第2混合室K2
移送される。
【0028】第2隔壁22は左ネジのスパイラル状に形
成されているので、混合容器10が正回転中の時は、第
2混合室K2内の粒状材料及び添加剤は、第2隔壁22
のギャップ22aを通過して第3混合室K3へ移送さ
れ、混合容器10が逆回転中の時は、粒状材料及び添加
剤は、第3混合室K3へ移送されずに第2混合室K2内で
滞留、混合される。
【0029】排出リフター23は、中心部に円孔25a
を有する円板25と、その円板25の円孔25aの外周
部に取り付けられた中空円筒状の突出部26と、その突
出部26に垂直方向に設けられ山形に形成された掬い部
27からなる。円板25の円孔25aは排出部12に連
通している。また、突出部26には、掬い部27の基端
部の近傍に開口部26aが形成されている。掬い部27
には第3混合室K3の粒状材料及び添加剤を掬って突出
部26の開口部26aに挿入するための掬い面27aを
有する。掬い部27は、突出部26の開口部26aより
も正回転側にあり、かつ掬い面27aが逆回転方向(反
時計方向)に向くように突出部26に取り付けられてい
る。そのため、混合容器10が正回転中の時は、第3混
合容器K 3内の粒状材料及び添加剤は、混合容器10外
へ排出されず第3混合室K3内で滞留、混合され、混合
容器10が逆回転中の時は、第3混合室K3の粒状材料
及び添加剤は、掬い面27aに掬い上げられて、開口部
26a、円孔25aを通って混合容器10の外部へ排出
される。
【0030】混合容器10は、前述した周期で正回転、
逆回転を繰り返すが、粒状材料及び添加剤が定量供給さ
れた場合、混合容器10内の各室に滞留する最大の材料
量は、第1混合室K1では正回転に転換してから逆回転
に転ずる間(25分)に供給された粒状材料及び添加
剤、第2混合室K2は正回転中に第1混合室K1に滞留さ
れた粒状材料及び添加剤と逆回転中(4分)に混合容器
10へ供給された粒状材料及び添加剤、第3混合室K3
は第2混合室K2に滞留、混合された粒状材料及び添加
剤が移送されるので、第2混合室K2と同量である。従
って、前述の周期で混合容器10が正回転、逆回転を繰
り返し、粒状材料及び添加剤が200kg/hrで供給
された場合、各室に100kg以上の粒状材料及び添加
剤が滞留することはない。
【0031】また、略円筒状の混合容器10の直径は
1.4m、長さ2.4mであり、回転軸線Rが水平方向
に対して7.5°傾斜し、各隔壁21、22の円孔の直
径は500mm、ギャップ21a、22aの幅は約18
0mmであり、この条件においては、直径3mm、長さ
3mmで嵩比重0.5g/cm3の粒状材料の場合、混
合容器10内の各室に100kg滞留しても前室への材
料の逆流は生じることがない。各混合室の移送機構であ
る第1隔壁21、第2隔壁22及び排出リフター23は
各混合室内に100kgの粒状材料及び添加剤が滞留し
ていた場合に、混合容器10の回転数が10rpmの時
には、3分弱で完全に次室、混合容器10外へ材料を移
送できる能力を持つことは実験により確認された。
【0032】次に、以上のように構成された装置によ
り、粒状材料及び添加剤を混合する場合について説明す
る。
【0033】まず、ポリエチレンペレット等の粒状材料
を予熱ホッパー1に投入し、80°Cに加熱して添加剤
を含浸しやすくする。加熱された粒状材料は、材料定量
移送装置2により200kg/hrで、投入部11を通
って混合容器10内に供給される。混合容器10に供給
される前の落下中の粒状材料には、材料定量移送装置2
と混合容器10の間に設けられた添加剤噴霧管3内で噴
霧ノズル3aから添加剤が噴霧、添加される。添加剤と
しては、例えば、アデカア−ガス化学株式会社によって
市販され、電線被覆用材料の老化防止剤としてよく使わ
れるマークAO23(商品名)と、架橋剤としてよく使
われるジクミルパーオキサイドが用いられ、それぞれ材
料に対する重量比0.5%、1.8%で噴霧、添加され
る。ここで、ジクミルパーオキサイドは常温固体である
ので、加熱して液状とした後マークAO23と混合し、
噴霧する直前に例えば開口10μmの細メッシュを通し
てから噴霧、添加する。
【0034】図5は、混合容器10の内部に供給された
粒状材料及び添加剤が混合容器10の外部に排出される
までの過程を示す説明図である。
【0035】添加剤を添加された粒状材料Mは、まず、
混合容器10の第1混合室K1へ供給されるが、混合容
器10が正回転中の時は、第2混合室K2へ移送される
ことはなく、第1混合室K1に滞留し、混合される(図
5(A)参照)。そして、第1混合室K1に滞留し、混
合されている粒状材料及び添加剤Mは、混合容器10が
逆回転に転換すると、逆回転中に混合容器10へ供給さ
れた粒状材料及び添加剤Mと共に第2混合室K2へ移送
される(図5(B)参照)。
【0036】混合容器10が逆回転中の時は、粒状材料
及び添加剤Mは第1混合室K1から第2混合室K2へ移送
されるが、第2混合室K2では混合容器10が正回転に
転換するまで、第1混合室K1から粒状材料及び添加剤
Mの供給を受けながら混合される。そして、混合容器1
0が正回転に転換した時、第2混合室K2の全ての粒状
材料及び添加剤Mは第3混合室K3へ移送される。この
正回転中には第1混合室K1から第2混合室K2への粒状
材料及び添加剤Mの移送は行われないので、新たに混合
容器10へ供給された粒状材料及び添加剤Mは第1混合
室K1で混合される(図5(C)参照)。そして、混合
容器10が逆回転に転換した時、第3混合室K3で混合
されている粒状材料及び添加剤Mは混合容器10の外部
へ排出され、第1混合室K1で混合されていた粒状材料
及び添加剤Mは第2混合室K2へ移送される(図5
(D)参照)。
【0037】混合容器10から排出された混合材料は、
図1に示すように、排出部12、クッションタンク5、
ロータリーフィーダ6を通って、ブロア7により次工程
の押出装置に送られる。
【0038】上記説明した混合過程において、連続的に
混合容器10へ供給される粒状材料及び添加剤の中で混
合時間が最小となるのは、混合容器10が逆回転から正
回転へ転換する直前に供給された粒状材料及び添加剤で
あり、この時に混合容器10に供給された粒状材料及び
添加剤は、直ちに第2混合室K2へ移送される。そし
て、混合容器10が正回転に転換すると、第2混合室K
2中の粒状材料及び添加剤は第3混合室K3へ移送され、
実質的に第3混合室K3のみで混合作用を受けることに
なる。逆に混合時間が最大となるのは、混合機が逆回転
から正回転に転換した直後に供給された粒状材料及び添
加剤であり、第1混合室K1に供給された粒状材料及び
添加剤は、混合容器10が逆回転に転換するまで混合さ
れ、その後、第1混合室K1、第2混合室K2でも同様に
混合される。
【0039】逆回転時間、正回転時間をそれぞれT1
2とすると、前者の粒状材料及び添加剤は第3混合室
3のみで混合作用を受けることになるので、その混合
時間は、約T2となり、後者の粒状材料及び添加剤は、
3室全てで混合作用を受けるので、その混合時間は約
(T1+2T2)となる この場合、混合装置4の正回転時間、逆回転時間が等し
い場合、最長混合時間≒3×最小混合時間となる。
【0040】また、逆回転時間を、正回転時間に対して
短い場合、最長混合時間≒2×最小混合時間となる。
【0041】従って、粒状材料及び添加剤が混合装置4
の混合容器10に投入されてから排出されるまでの混合
時間に大きなばらつきを生じさせることはなく一定の時
間内に抑えることができる。
【0042】本出願の発明者は、上記混合装置4を用い
て、(1)定量供給運転状態で逆回転3分後(正回転に
転ずる1分前)に着色材料を一定量投入した場合、
(2)定量供給運転状態で正回転に転換直後に着色材料
を一定量投入した場合、における、着色材料の投入から
排出までの時間を測定する実験を行った。その結果、
(1)の場合は、26分〜28分42秒、(2)の場合
は、54分〜56分30秒であり、混合時間に大きなば
らつきがないことが確認された。
【0043】また、粒状材料にマークAO23とジクミ
ルパーオキサイドの混合剤を混合温度80℃で混合する
場合、混合時間が25分以上であれば、次工程、例え
ば、押出機等で使用するのに問題にならない程度に粒状
材料にマークAO23とジクミルパーオキサイドは含浸
し、また完全に乾燥するには60分以上を要するので、
粒毎の架橋剤の添加量にばらつきがなく、また乾いたペ
レット同士の摩擦によって粉体が発生することもない。
【0044】さらに、混合中に混合容器10が回転して
いるので、添加剤が混合容器10の内壁面に付着し劣化
することを防止できるため、長時間の混合が可能であ
る。
【0045】図6は、他の形態の混合容器40の内部構
造を示す斜視図である。図6に示すように、混合容器4
0内には、円板41、第1リフター42、第2リフター
43、排出リフター44が所定間隔を隔てて、混合容器
40の内側壁に一体的に取り付けられている。円板41
と第1リフター42間、第1リフター42と第2リフタ
ー43間、第2リフター43と排出リフター44間の空
間部は、それぞれ第1混合室K1、第2混合室K2、第3
混合室K3を構成する。
【0046】各リフターの基本的な構造は、図2に示す
混合容器10の排出リフター23と同様であるが、第1
リフター42と排出リフター44の掬い部42a,44
aは、突出部42b、44bの開口部42c、44cよ
りも正回転側に取り付けられ、第2リフター43の掬い
部43aは、突出部43bの開口部43cよりも逆回転
側に取り付けられている。
【0047】図7は、リフターによって粒状材料及び添
加剤が移送される経路を示す説明図である。図7に示す
ように、例えば、第1混合室K1内にある粒状材料及び
添加剤Mは、第1リフター42の掬い部42aによって
掬い上げられて、突出部42bの開口部42cに挿入さ
れ、円板42dの開口部42eを通って、第2混合室K
2へ移送される。
【0048】混合容器40が正回転中の時は、第1混合
室K1及び第3混合室K3内の粒状材料及び添加剤は、各
混合室内に滞留しながら滞留して混合される。第2混合
室K 2内の粒状材料及び添加剤Mは、第2リフター43
によって掬い上げられて、第3混合室K3へ移送され
る。
【0049】混合容器40が逆回転中の時は、第1混合
室K1内の粒状材料及び添加剤は、第1リフターによっ
て掬い上げられて第2混合室K2へ移送され、第3混合
室K3内の粒状材料及び添加剤は、排出リフター44に
よって掬い上げられて混合容器40の外部に排出され
る。第2混合室K2内の粒状材料及び添加剤は、滞留し
ながら混合される。
【0050】混合容器40を用いて粒状材料と添加剤を
連続混合した場合の効果は、混合容器10を用いた場合
と同様である。
【0051】上記実施の形態で述べられた数値や各部材
の形状は例示であり、本発明は上記の実施の形態に限定
されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的
事項の範囲内において、種々の変更が可能である。
【0052】例えば、上記の実施の形態では、混合容器
10、40を3つの混合室に略分割しているが、これに
限らず、回転軸線に沿って複数の室に略分割していれば
よい。
【0053】また、本発明は、粒状材料と添加剤の混合
だけでなく、粒状材料同士、3種類以上の粒状材料を混
合する場合等にも適用することができる。
【0054】さらに、隔壁のスパイラル方向と、リフタ
ーの掬い部の取り付け位置を変えることにより、正回転
時と逆回転時の滞留・混合と移送の順番を逆にしてもよ
い。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、混合容器が回転軸線を
中心に一方向、反対方向に交互に回転することにより、
混合容器の供給された材料は、混合容器内の室での滞
留、混合と隣接する次室への移送とを繰り返して、略バ
ッチ移送されながら混合される。
【0056】従って、混合される材料が混合容器に投入
されてから排出されるまでの混合時間に大きなばらつき
が生じることはなく、一定の時間内に抑えることができ
る。そのため、粒毎の架橋剤の添加量等にばらつきがな
く、また粉体等が生じることなく良質の混合材を得るこ
とができる。
【0057】また、材料を連続的に混合できるので、こ
の混合系を略密閉状態にでき、異物の混入を防止でき
る。
【0058】さらに、混合容器が一方向、反対方向に交
互に回転するので、材料が混合容器の内壁面に付着し劣
化することを防止できるため、長時間の混合が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粒状材料及び添加剤の連続混合方法を
実施するための装置を示す全体構成図である。
【図2】混合容器の内部構造を示す斜視図である。
【図3】(A)は、混合容器の内部に設けられた第1隔
壁を示す正面図であり、(B)は、混合容器内で収納可
能な粒状材料及び添加剤の量についての説明図である。
【図4】第1隔壁(第2隔壁)のラップ部分を示す詳細
な斜視図である。
【図5】混合容器の内部に供給された粒状材料及び添加
剤が混合容器の外部に排出されるまでの過程を示す説明
図である。
【図6】他の形態の混合容器の内部構造を示す斜視図で
ある。
【図7】リフターによって粒状材料及び添加剤が次の隣
接する室に移送される経路を示す説明図である。
【図8】従来のバッチ式混合装置を示す側断面図であ
る。
【図9】(A)は従来の連続式混合装置を示す側断面
図、(B)は(A)のIX−IX線断面図である。
【図10】従来の連続式混合装置を用いた場合におけ
る、着色材料の供給から排出までの時間分布を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1:予熱ホッパー 2:材料定量移送装置 3:添加剤噴霧管 4:混合装置 10:混合容器 11:投入部 12:排出部 16:モータ 20:円板 21:第1隔壁 21a:ギャップ 22:第2隔壁 22a:ギャップ 23:排出リフター 27:掬い部 R:回転軸線 K1:第1混合室 K2:第2混合室 K3:第3混合室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸線に沿って第1番目から順に略分割
    された複数の混合室を備えた混合容器の第1番目の混合
    室に、混合される材料を連続的に投入し、 前記混合容器を、回転軸線を中心に一方向、反対方向に
    交互に回転させ、 一方向の回転時には、第1番目の混合室を含む奇数番目
    の混合室では材料を滞留、混合し、偶数番目の混合室の
    材料を次の隣接する奇数番目の混合室へ移送し、 反対方向の回転時には、偶数番目の混合室では材料を滞
    留、混合し、奇数番目の混合室の材料を次の隣接する偶
    数番目の混合室へ移送する、 ことを特徴とする材料の連続混合方法
  2. 【請求項2】前記混合される材料は、粒状材料と添加剤
    であることを特徴とする請求項1に記載の材料の連続混
    合方法。
JP8018510A 1996-02-05 1996-02-05 材料の連続混合方法 Pending JPH09206574A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004123719A (ja) * 2003-08-28 2004-04-22 Sumitomo Chem Co Ltd 粒状農薬組成物の製造方法
JP2011098498A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Nanshin Kagaku Kogyo Kk 樹脂供給装置、射出成形装置、及び樹脂成形品
JP2011098499A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Nanshin Kagaku Kogyo Kk 樹脂供給装置、射出成形装置、及び樹脂成形品の製造方法
JP2019022896A (ja) * 2018-11-27 2019-02-14 富士夫 堀 容器回転装置及び容器回転装置用部品

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