JPH09198942A - マルチ押出しプロセスにおける導線被覆装置 - Google Patents
マルチ押出しプロセスにおける導線被覆装置Info
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- JPH09198942A JPH09198942A JP503196A JP503196A JPH09198942A JP H09198942 A JPH09198942 A JP H09198942A JP 503196 A JP503196 A JP 503196A JP 503196 A JP503196 A JP 503196A JP H09198942 A JPH09198942 A JP H09198942A
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Landscapes
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- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の被覆ラインを有する導線被覆装置にお
いて、各ラインにおける被覆導線の外径(被覆厚み)を
それぞれ精度良く、効率的に制御して品質および生産性
の向上を図る。 【解決手段】 各ラインにライン用流量調節弁をそれぞ
れ設けると共に、前記押出機に対してオーバーフロー流
量調節弁を設け、一方、オーバーフロー流量と共に各ラ
インにおける被覆導線の外径、および押出機からの被覆
材の供給圧力をそれぞれ計測し、これらの計測値と制御
目標値とに基づいて前記押出機の回転数および前記各流
量調節弁による被覆材の流量を調節し、各ラインの外径
を多変数最適化制御して管理する。
いて、各ラインにおける被覆導線の外径(被覆厚み)を
それぞれ精度良く、効率的に制御して品質および生産性
の向上を図る。 【解決手段】 各ラインにライン用流量調節弁をそれぞ
れ設けると共に、前記押出機に対してオーバーフロー流
量調節弁を設け、一方、オーバーフロー流量と共に各ラ
インにおける被覆導線の外径、および押出機からの被覆
材の供給圧力をそれぞれ計測し、これらの計測値と制御
目標値とに基づいて前記押出機の回転数および前記各流
量調節弁による被覆材の流量を調節し、各ラインの外径
を多変数最適化制御して管理する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1台の押出機から複
数の導線被覆ラインに合成樹脂材等からなる被覆材を供
給して各ラインにおける導線をそれぞれ被覆加工するに
際し、各ラインにおける被覆厚み(被覆導線の外径)を
それぞれ適正に制御することのできる制御手段を備えた
マルチ押出しプロセスにおける導線被覆装置に関する。
数の導線被覆ラインに合成樹脂材等からなる被覆材を供
給して各ラインにおける導線をそれぞれ被覆加工するに
際し、各ラインにおける被覆厚み(被覆導線の外径)を
それぞれ適正に制御することのできる制御手段を備えた
マルチ押出しプロセスにおける導線被覆装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】導線を合成樹脂等の被覆材にて被
覆した被覆導線は、通常、押出機のスクリュー回転数を
調整することにより溶融状態にある被覆材を所定の圧力
で押出し、これを導線被覆ラインにおける導線の周囲に
導いて被覆しながら、所定の内径のダイスを通し、その
外径を管理して製造される。このようにして被覆導線を
製造するに際してその外径(被覆厚み)を一定化するべ
く、例えば特開昭60−35417号公報や特開昭62
−177810号公報に開示されるように、種々の外径
(被覆厚み)制御の手法が提唱されている。
覆した被覆導線は、通常、押出機のスクリュー回転数を
調整することにより溶融状態にある被覆材を所定の圧力
で押出し、これを導線被覆ラインにおける導線の周囲に
導いて被覆しながら、所定の内径のダイスを通し、その
外径を管理して製造される。このようにして被覆導線を
製造するに際してその外径(被覆厚み)を一定化するべ
く、例えば特開昭60−35417号公報や特開昭62
−177810号公報に開示されるように、種々の外径
(被覆厚み)制御の手法が提唱されている。
【0003】ところで1台の押出機から複数の導線被覆
ラインに合成樹脂材を同時に供給して各ラインにおける
導線をそれぞれ被覆する、所謂マルチ押出しプロセスに
よる導線被覆装置は、例えば図1に示すように構成され
ている。この例は2本の被覆ライン1a,1bを備えた
ものであって、これらの各ライン1a,1bには手動流
量弁2b,2bをそれぞれ介して、その供給源である押
出機3から溶融状態の合成樹脂材が所定の圧力で供給さ
れるようになっている。そして製品サイズに応じて選択
されたダイス(図示せず)を各ライン1a,1bに設け
て被覆導線の外径(被覆厚み)を管理し、また導線の送
り速度に応じて各ライン1a,1bに対する合成樹脂材
の供給量を前記各手動流量弁2b,2b,5にてそれぞ
れ調整することで、最終的な被覆導線の外径(被覆厚
み)を設定するものとなっている。
ラインに合成樹脂材を同時に供給して各ラインにおける
導線をそれぞれ被覆する、所謂マルチ押出しプロセスに
よる導線被覆装置は、例えば図1に示すように構成され
ている。この例は2本の被覆ライン1a,1bを備えた
ものであって、これらの各ライン1a,1bには手動流
量弁2b,2bをそれぞれ介して、その供給源である押
出機3から溶融状態の合成樹脂材が所定の圧力で供給さ
れるようになっている。そして製品サイズに応じて選択
されたダイス(図示せず)を各ライン1a,1bに設け
て被覆導線の外径(被覆厚み)を管理し、また導線の送
り速度に応じて各ライン1a,1bに対する合成樹脂材
の供給量を前記各手動流量弁2b,2b,5にてそれぞ
れ調整することで、最終的な被覆導線の外径(被覆厚
み)を設定するものとなっている。
【0004】尚、押出機3の出口部には圧力センサ4が
設けられ、この圧力センサ4にて検出される合成樹脂材
の樹脂圧力に応じて押出機3のスクリュー3aの回転を
調整することで該樹脂圧力の安定化が行われるようにな
っている。また合成樹脂材の一部(少量)をオーバーフ
ロー流量弁5を介してオーバーフローさせることで、各
ライン1a,1bに対する合成樹脂材の押出し量(供給
量)の安定化が図られるようになっている。
設けられ、この圧力センサ4にて検出される合成樹脂材
の樹脂圧力に応じて押出機3のスクリュー3aの回転を
調整することで該樹脂圧力の安定化が行われるようにな
っている。また合成樹脂材の一部(少量)をオーバーフ
ロー流量弁5を介してオーバーフローさせることで、各
ライン1a,1bに対する合成樹脂材の押出し量(供給
量)の安定化が図られるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した従来
装置にあっては、各被覆ライン1a,1bに対する合成
樹脂材の供給量を、前記各手動流量弁2b,2bをそれ
ぞれマニュアル調整することにより設定するので、その
バランス調整が難しく、調整に多大な時間が掛かってい
る。特にライン本数が増えるに従って、その調整が困難
化している。しかもプロセスを立ち上げる際、前記各被
覆ライン1a,1bにおける合成樹脂材の流れを管理す
ることができないと言う問題がある。
装置にあっては、各被覆ライン1a,1bに対する合成
樹脂材の供給量を、前記各手動流量弁2b,2bをそれ
ぞれマニュアル調整することにより設定するので、その
バランス調整が難しく、調整に多大な時間が掛かってい
る。特にライン本数が増えるに従って、その調整が困難
化している。しかもプロセスを立ち上げる際、前記各被
覆ライン1a,1bにおける合成樹脂材の流れを管理す
ることができないと言う問題がある。
【0006】またオープンループの制御形態で被覆導線
の外径(被覆厚み)を管理しているだけなので、製造製
品(被覆導線)における外径(被覆厚み)の変化等を適
格に把握し、これをリアルタイムに補正することができ
ないと言う問題がある。更には被覆導線の基本的な外径
(被覆厚み)をダイスにより管理しているので、製造製
品の変更に伴うダイスの交換等に多大な時間を要する等
の不具合があった。特に外径(被覆厚み)を異にする多
品種の製品を順次製造するような場合、ダイスの交換作
業が相当の負担となって生産性悪化の要因となってい
る。
の外径(被覆厚み)を管理しているだけなので、製造製
品(被覆導線)における外径(被覆厚み)の変化等を適
格に把握し、これをリアルタイムに補正することができ
ないと言う問題がある。更には被覆導線の基本的な外径
(被覆厚み)をダイスにより管理しているので、製造製
品の変更に伴うダイスの交換等に多大な時間を要する等
の不具合があった。特に外径(被覆厚み)を異にする多
品種の製品を順次製造するような場合、ダイスの交換作
業が相当の負担となって生産性悪化の要因となってい
る。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、複数の被覆ラインを有する導線
被覆装置において、各ラインにおける被覆導線の外径
(被覆厚み)をそれぞれ精度良く、しかも効率的に制御
することのできる制御手段を備えた導線被覆装置を提供
することにある。
たもので、その目的は、複数の被覆ラインを有する導線
被覆装置において、各ラインにおける被覆導線の外径
(被覆厚み)をそれぞれ精度良く、しかも効率的に制御
することのできる制御手段を備えた導線被覆装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係るマルチ押出しプロセスにおける導線被
覆装置は、1台の押出機から複数の導線被覆ラインに被
覆材を供給して各ラインにおける導線をそれぞれ被覆加
工するものであって、特に前記各ラインへの被覆材の供
給流量を調節するライン用流量調節弁をそれぞれ設ける
と共に、前記押出機から供給される被覆材のオーバーフ
ロー流量を調節するオーバーフロー流量調節弁を設け、
一方、流量センサにて上記オーバーフロー流量を計測す
ると共に、外径センサにて前記各ラインにおいて前記被
覆材により被覆された被覆導線の外径をそれぞれ計測
し、また圧力センサにて前記押出機からの被覆材の樹脂
圧力を計測し、これらの各センサによる検出値と制御目
標値とに基づいて前記押出機からの被覆材の樹脂圧力お
よび前記各ラインにおける被覆導線の外径をそれぞれ制
御する制御手段を設けたことを特徴とするものである。
べく本発明に係るマルチ押出しプロセスにおける導線被
覆装置は、1台の押出機から複数の導線被覆ラインに被
覆材を供給して各ラインにおける導線をそれぞれ被覆加
工するものであって、特に前記各ラインへの被覆材の供
給流量を調節するライン用流量調節弁をそれぞれ設ける
と共に、前記押出機から供給される被覆材のオーバーフ
ロー流量を調節するオーバーフロー流量調節弁を設け、
一方、流量センサにて上記オーバーフロー流量を計測す
ると共に、外径センサにて前記各ラインにおいて前記被
覆材により被覆された被覆導線の外径をそれぞれ計測
し、また圧力センサにて前記押出機からの被覆材の樹脂
圧力を計測し、これらの各センサによる検出値と制御目
標値とに基づいて前記押出機からの被覆材の樹脂圧力お
よび前記各ラインにおける被覆導線の外径をそれぞれ制
御する制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0009】つまり各ラインにおける被覆導線の外径
(被覆厚み)と被覆材のオーバーフロー流量,および被
覆材の供給圧力を求め、これらの情報に従って前記各流
量調節弁および押出機の回転数をそれぞれフィードバッ
ク制御することで、被覆材の樹脂圧力のみならず各被覆
ラインへの被覆材の供給流量およびオーバーフロー流量
を調整して、被覆導線の外径(被覆厚み)を管理するよ
うにしたものである。
(被覆厚み)と被覆材のオーバーフロー流量,および被
覆材の供給圧力を求め、これらの情報に従って前記各流
量調節弁および押出機の回転数をそれぞれフィードバッ
ク制御することで、被覆材の樹脂圧力のみならず各被覆
ラインへの被覆材の供給流量およびオーバーフロー流量
を調整して、被覆導線の外径(被覆厚み)を管理するよ
うにしたものである。
【0010】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
おける前記制御手段として、押出機の回転数と各流量調
節弁の操作量をプロセスの入力変数、また樹脂圧力、各
ラインにおける被覆導線の外径またはその被覆の厚み、
および被覆材のオーバーフロー流量をプロセスの出力変
数とする自己回帰外生モデルに基づいて状態変数を算出
し、この状態変数を用いた多変数制御により前記押出機
の樹脂圧力、各ラインにおける被覆導線の外径およびオ
ーバーフロー流量をそれぞれ制御することを特徴とする
ものである。
おける前記制御手段として、押出機の回転数と各流量調
節弁の操作量をプロセスの入力変数、また樹脂圧力、各
ラインにおける被覆導線の外径またはその被覆の厚み、
および被覆材のオーバーフロー流量をプロセスの出力変
数とする自己回帰外生モデルに基づいて状態変数を算出
し、この状態変数を用いた多変数制御により前記押出機
の樹脂圧力、各ラインにおける被覆導線の外径およびオ
ーバーフロー流量をそれぞれ制御することを特徴とする
ものである。
【0011】更に請求項3に記載の発明は、請求項1に
おける前記制御手段として、押出機の回転数と各流量調
節弁の操作量をプロセスの入力変数、また樹脂圧力、各
ラインにおける被覆導線の外径またはその被覆の厚み、
および被覆材のオーバーフロー流量をプロセスの出力変
数とするステップ応答モデルを用いたモデル予測制御に
より前記押出機の樹脂圧力、各ラインにおける被覆導線
の外径およびオーバーフロー流量をそれぞれ制御するこ
とを特徴とするものである。
おける前記制御手段として、押出機の回転数と各流量調
節弁の操作量をプロセスの入力変数、また樹脂圧力、各
ラインにおける被覆導線の外径またはその被覆の厚み、
および被覆材のオーバーフロー流量をプロセスの出力変
数とするステップ応答モデルを用いたモデル予測制御に
より前記押出機の樹脂圧力、各ラインにおける被覆導線
の外径およびオーバーフロー流量をそれぞれ制御するこ
とを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の態様】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係るマルチ押出しプロセスにおける導線被覆
装置について説明する。尚、ここでは2本の被覆ライン
を備えた装置について説明するが、3本以上の被覆ライ
ンを備えた装置についても同様に適用できる。
実施形態に係るマルチ押出しプロセスにおける導線被覆
装置について説明する。尚、ここでは2本の被覆ライン
を備えた装置について説明するが、3本以上の被覆ライ
ンを備えた装置についても同様に適用できる。
【0013】図2は実施例装置の概略的な構成を示すブ
ロック図であり、基本的には図1に示す従来装置と同様
に構成される。特にこの実施例装置が特徴とするところ
は、前記各被覆ライン1a,1bに対して設けられた手
動流量弁2a,2bに代えて油圧または気圧制御方式の
ライン用流量調節弁6a,6bを設け、更に各被覆ライ
ン1a,1bに被覆導線の外径をそれぞれ計測する外径
センサ7a,7bを設けている点にある。これらの外径
センサ7a,7bは、例えばレーザ変位センサからな
る。更にオーバーフロー流路8には、油圧または気圧制
御方式のオーバーフロー流量調節弁9を設けると共に、
そのオーバーフロー流量を計測する流量センサ10を設
けている点にある。尚、外径センサ7a,7bにて被覆
導線の外径を計測することで、実質的にはその被覆の厚
み(肉厚)が計測される。
ロック図であり、基本的には図1に示す従来装置と同様
に構成される。特にこの実施例装置が特徴とするところ
は、前記各被覆ライン1a,1bに対して設けられた手
動流量弁2a,2bに代えて油圧または気圧制御方式の
ライン用流量調節弁6a,6bを設け、更に各被覆ライ
ン1a,1bに被覆導線の外径をそれぞれ計測する外径
センサ7a,7bを設けている点にある。これらの外径
センサ7a,7bは、例えばレーザ変位センサからな
る。更にオーバーフロー流路8には、油圧または気圧制
御方式のオーバーフロー流量調節弁9を設けると共に、
そのオーバーフロー流量を計測する流量センサ10を設
けている点にある。尚、外径センサ7a,7bにて被覆
導線の外径を計測することで、実質的にはその被覆の厚
み(肉厚)が計測される。
【0014】そして後述する制御装置11においては、
前述した押出機3の圧力センサ4、および前記各センサ
7a,7b,10によるセンシングデータ(検出値)をそ
れぞれ入力し、設定入力された制御目標値に従って前記
押出機3のスクリュー3aの回転数と共に、前記各流量
調節弁6a,6b,9による各被覆ライン1a,1bへの
合成樹脂材の供給流量およびオーバーフロー流量をそれ
ぞれ調整することで、前記各ラインにおける被覆導線の
外径をフィードバック制御するものとなっている。
前述した押出機3の圧力センサ4、および前記各センサ
7a,7b,10によるセンシングデータ(検出値)をそ
れぞれ入力し、設定入力された制御目標値に従って前記
押出機3のスクリュー3aの回転数と共に、前記各流量
調節弁6a,6b,9による各被覆ライン1a,1bへの
合成樹脂材の供給流量およびオーバーフロー流量をそれ
ぞれ調整することで、前記各ラインにおける被覆導線の
外径をフィードバック制御するものとなっている。
【0015】このフィードバック制御は、例えば前記各
センシングデータを変数とする自己回帰外生モデルに基
づいてその状態変数を求めて多変数制御を実行したり、
或いはステップ応答モデルを用いてモデル予測制御を実
行することによりなされる。このような多変数最適制御
により、前記各被覆ライン1a,1bにおける被覆導線
の外径(被覆厚み)をプロセス全体において総合的に管
理し、それぞれ高精度に安定性良く制御するようにした
ことを特徴としている。
センシングデータを変数とする自己回帰外生モデルに基
づいてその状態変数を求めて多変数制御を実行したり、
或いはステップ応答モデルを用いてモデル予測制御を実
行することによりなされる。このような多変数最適制御
により、前記各被覆ライン1a,1bにおける被覆導線
の外径(被覆厚み)をプロセス全体において総合的に管
理し、それぞれ高精度に安定性良く制御するようにした
ことを特徴としている。
【0016】上記自己回帰外生モデルに基づく状態変数
に従って実行される多変数最適制御について説明する
と、上述した実施例装置は図3に示す制御システムとし
て表現される。図3において21は押出機3のスクリュ
ー3aの回転数および前記各流量調節弁6a,6b,9に
おける流量を調節する弁開度を示す入力であり、22は
該入力21によってその作動が実行される前記押出機3
の出口や被覆ライン1a,1bにおけるクロスヘッド等
のプロセスである。また23は該プロセス22の作動結
果、つまり圧力センサ4によって計測される樹脂圧力や
外径センサ7a,7bにより計測される被覆導線の外
径,更には流量センサ10によって計測されるオーバー
フロー流量である。このセンサ23の出力y(n)が制御
装置11に入力される。
に従って実行される多変数最適制御について説明する
と、上述した実施例装置は図3に示す制御システムとし
て表現される。図3において21は押出機3のスクリュ
ー3aの回転数および前記各流量調節弁6a,6b,9に
おける流量を調節する弁開度を示す入力であり、22は
該入力21によってその作動が実行される前記押出機3
の出口や被覆ライン1a,1bにおけるクロスヘッド等
のプロセスである。また23は該プロセス22の作動結
果、つまり圧力センサ4によって計測される樹脂圧力や
外径センサ7a,7bにより計測される被覆導線の外
径,更には流量センサ10によって計測されるオーバー
フロー流量である。このセンサ23の出力y(n)が制御
装置11に入力される。
【0017】そして制御装置11では、上記センサ23
の出力y(n)と制御目標値yrとの差e(n)を誤差演算器
24にて求めると共に、状態推測部25にて前記センサ
23の出力yと前記プロセスの入力uとに従って状態変
数X(n)を求め、コントラーラ26において上記状態変
数X(n)と前記差e(n)とに従い、所定の制御ゲインKの
下で上記差e(n)を零[0]とするべく前記システム入
力21に対する制御値u(n+1)を求めるものとなってい
る。尚、状態推測部25は上記制御値uと前記センサ2
3の出力yとに基づいて自己回帰外生モデル(ARXモ
デル)に従って前記状態変数X(n)を算出する。
の出力y(n)と制御目標値yrとの差e(n)を誤差演算器
24にて求めると共に、状態推測部25にて前記センサ
23の出力yと前記プロセスの入力uとに従って状態変
数X(n)を求め、コントラーラ26において上記状態変
数X(n)と前記差e(n)とに従い、所定の制御ゲインKの
下で上記差e(n)を零[0]とするべく前記システム入
力21に対する制御値u(n+1)を求めるものとなってい
る。尚、状態推測部25は上記制御値uと前記センサ2
3の出力yとに基づいて自己回帰外生モデル(ARXモ
デル)に従って前記状態変数X(n)を算出する。
【0018】次に入力u(ベクトル)と出力y(ベクト
ル)とを変数とするARXモデルに基づく状態変数X
(n)の算出処理について説明する。尚、ARXモデルの
基礎については、例えば[橋本,大野:「時系列データ
解析によるプロセスのモデリング」日本学術振興会14
3委員会ワークショップテクニカルレポート(1989)]に
詳述される。
ル)とを変数とするARXモデルに基づく状態変数X
(n)の算出処理について説明する。尚、ARXモデルの
基礎については、例えば[橋本,大野:「時系列データ
解析によるプロセスのモデリング」日本学術振興会14
3委員会ワークショップテクニカルレポート(1989)]に
詳述される。
【0019】今、4入力4出力の制御システムを例にと
ると(n入力n出力の制御システムにおいても同様)、
その入出力関係をARXモデルで表現した場合、例えば
次のように示される。 y1(n)=a1y1(n-1)+a2y1(n-2)+a3u1(n-1)+a4u1(n-2) +a5u2(n-1)+a6u2(n-2)+a7u3(n-1)+a8u3(n-2) +a9u4(n-1)+a10u4(n-2) … (1) y2(n)=b1y2(n-1)+b2y2(n-2)+b3u1(n-1)+b4u1(n-2) +b5u2(n-1)+b6u2(n-2)+b7u3(n-1)+b8u3(n-2) +b9u4(n-1)+b10u4(n-2) … (2) y3(n)=c1y3(n-1)+c2y3(n-2)+c3u1(n-1)+c4u1(n-2) +c5u2(n-1)+c6u2(n-2)+c7u3(n-1)+c8u3(n-2) +c9u4(n-1)+c10u4(n-2) … (3) y4(n)=d1y4(n-1)+d2y4(n-2)+d3u1(n-1)+d4u1(n-2) +d5u2(n-1)+d6u2(n-2)+d7u3(n-1)+d8u3(n-2) +d9u4(n-1)+d10u4(n-2) … (4) 但し、y1,y2,y3,y4 は樹脂圧力、外径1、外径2、
オーバーフロー流量をそれぞれ示す出力量であり、これ
らの各出力量はセンサによりそれぞれ検出される。また
u1,u2,u3,u4 は押出機回転数、各調節弁開度をそれ
ぞれ示す入力量である。
ると(n入力n出力の制御システムにおいても同様)、
その入出力関係をARXモデルで表現した場合、例えば
次のように示される。 y1(n)=a1y1(n-1)+a2y1(n-2)+a3u1(n-1)+a4u1(n-2) +a5u2(n-1)+a6u2(n-2)+a7u3(n-1)+a8u3(n-2) +a9u4(n-1)+a10u4(n-2) … (1) y2(n)=b1y2(n-1)+b2y2(n-2)+b3u1(n-1)+b4u1(n-2) +b5u2(n-1)+b6u2(n-2)+b7u3(n-1)+b8u3(n-2) +b9u4(n-1)+b10u4(n-2) … (2) y3(n)=c1y3(n-1)+c2y3(n-2)+c3u1(n-1)+c4u1(n-2) +c5u2(n-1)+c6u2(n-2)+c7u3(n-1)+c8u3(n-2) +c9u4(n-1)+c10u4(n-2) … (3) y4(n)=d1y4(n-1)+d2y4(n-2)+d3u1(n-1)+d4u1(n-2) +d5u2(n-1)+d6u2(n-2)+d7u3(n-1)+d8u3(n-2) +d9u4(n-1)+d10u4(n-2) … (4) 但し、y1,y2,y3,y4 は樹脂圧力、外径1、外径2、
オーバーフロー流量をそれぞれ示す出力量であり、これ
らの各出力量はセンサによりそれぞれ検出される。また
u1,u2,u3,u4 は押出機回転数、各調節弁開度をそれ
ぞれ示す入力量である。
【0020】次に状態変数を求めるべく、上記式(1)を X1(n) =y1(n) X2(n) =y1(n-1) → X2(n+1) =y1(n) =X1(n) X3(n) =u1(n-1) → X3(n+1) =u1(n) X4(n) =u2(n-1) → X4(n+1) =u2(n) X5(n) =u3(n-1) → X5(n+1) =u3(n) X6(n) =u4(n-1) → X6(n+1) =u4(n) のように変換して整理すると、次の関係が得られる。
【0021】
【数1】
【0022】同様に上記各式(2),(3),(4)から次の関
係が求められる。
係が求められる。
【0023】
【数2】
【0024】
【数3】
【0025】
【数4】
【0026】これらの式(5)(6)(7)(8)を整理すると
次式が求められ、この式からプロセスの状態を算出する
ことが可能となる。
次式が求められ、この式からプロセスの状態を算出する
ことが可能となる。
【0027】
【数5】
【0028】即ち、自己回帰外生モデルは、プロセス2
2における入力と出力の過去値から現在の出力を推定す
るものである。この自己回帰外生モデルを用いることで
図3に示すプロセスモデルは、例えば次のような状態方
程式として表現される。 X(n+1) =ΦX(n) +Γu(n) y(n) =CX(n) 尚、上式においてX(n)はある時点nにおける状態変数
であり、u(n)はスクリュー3aの回転数,および流量
制御弁6a,6b,9の開度(操作量)をそれぞれ表す
入力変数(4変数)、またy(n)は押出機3からの被覆
材の樹脂圧力,各ライン1a,1bにおける被覆導線の
各外径,およびオーバーフロー流量を表す出力変数(4
変数)である。またΦ,Γ,Cは上述したモデル係数であ
る。
2における入力と出力の過去値から現在の出力を推定す
るものである。この自己回帰外生モデルを用いることで
図3に示すプロセスモデルは、例えば次のような状態方
程式として表現される。 X(n+1) =ΦX(n) +Γu(n) y(n) =CX(n) 尚、上式においてX(n)はある時点nにおける状態変数
であり、u(n)はスクリュー3aの回転数,および流量
制御弁6a,6b,9の開度(操作量)をそれぞれ表す
入力変数(4変数)、またy(n)は押出機3からの被覆
材の樹脂圧力,各ライン1a,1bにおける被覆導線の
各外径,およびオーバーフロー流量を表す出力変数(4
変数)である。またΦ,Γ,Cは上述したモデル係数であ
る。
【0029】一方、上記状態方程式にて表現される状態
変数X(n)に基づき、多変数最適制御を実行するべく、
制御目標値yrに対する出力変数y(n)との差を e(n) =yr −y(n) … (10) とし、これを零[0]とするべく、各時点における状態
変数X(n)および入力変数u(n)の変化量を ΔX(n) =X(n+1) −X(n) … (11) Δu(n) =u(n+1) −u(n) … (12) とすれば、 ΔX(n+1) =X(n+2) −X(n+1) =ΦX(n+1) +Γu(n+1)−ΦX(n) −Γu(n) =ΦX(n) +Γu(n) … (13) e(n+1) =yr −y(n+1) =yr −[CX(n+1)] =yr −[C(ΔX(n)+X(n))] =yr −CΔX(n) −CX(n) =e(n) −CΔX(n) … (14) と表され、前述した状態方程式を次のように変形整理す
ることができる。
変数X(n)に基づき、多変数最適制御を実行するべく、
制御目標値yrに対する出力変数y(n)との差を e(n) =yr −y(n) … (10) とし、これを零[0]とするべく、各時点における状態
変数X(n)および入力変数u(n)の変化量を ΔX(n) =X(n+1) −X(n) … (11) Δu(n) =u(n+1) −u(n) … (12) とすれば、 ΔX(n+1) =X(n+2) −X(n+1) =ΦX(n+1) +Γu(n+1)−ΦX(n) −Γu(n) =ΦX(n) +Γu(n) … (13) e(n+1) =yr −y(n+1) =yr −[CX(n+1)] =yr −[C(ΔX(n)+X(n))] =yr −CΔX(n) −CX(n) =e(n) −CΔX(n) … (14) と表され、前述した状態方程式を次のように変形整理す
ることができる。
【0030】
【数6】
【0031】この新しい状態方程式により出力のオフセ
ットe(n)を零[0]とする最適化制御を行うには、そ
の評価関数を最小とする制御アルゴリズム、所謂積分機
付き最適アルゴリズムを実行すれば良い。具体的には、 J =ΣΔy(n)'QΔy(n) +Δu(n)'RΔu(n) なる評価関数Jを最小とするようにuを選択すれば良
い。この評価関数Jを最小とするには等価的に、例えば
[相良節夫 他:「ディジタル制御の基礎」(コロナ
社)]に詳述される次のリカッチの方程式 P=ΦTPΦ+CTQC−ΦTPΓ(R+ΓTPΓ)-1ΓTPΦ を解くことで入力uが求められ、その関係式を
ットe(n)を零[0]とする最適化制御を行うには、そ
の評価関数を最小とする制御アルゴリズム、所謂積分機
付き最適アルゴリズムを実行すれば良い。具体的には、 J =ΣΔy(n)'QΔy(n) +Δu(n)'RΔu(n) なる評価関数Jを最小とするようにuを選択すれば良
い。この評価関数Jを最小とするには等価的に、例えば
[相良節夫 他:「ディジタル制御の基礎」(コロナ
社)]に詳述される次のリカッチの方程式 P=ΦTPΦ+CTQC−ΦTPΓ(R+ΓTPΓ)-1ΓTPΦ を解くことで入力uが求められ、その関係式を
【0032】
【数7】
【0033】として表し、この制御アルゴリズムを実行
するようにすれば良い。尚、上式においQは正定または
半正定(Q≧0)であり、Pは正定(P>0)である。
またKは制御ゲインである。かくして上述した制御アル
ゴリズムに従い、多変数最適化制御を実行する制御装置
11によれば、導線被覆ライン1a,1bにおいて合成
樹脂材にて被覆された被覆導線の外径,合成樹脂材の供
給圧力とそのオーバーフロー流量とに基づいて、押出機
3のスクリュー3aの回転数と共に、流量制御弁6a,
6b,9による各ライン1a,1bへの合成樹脂材の供
給流量およびオーバーフロー流量の相互関連を考慮しな
がら多変数制御するので、各ライン1a,1bにおける
被覆導線の外径をそれぞれ高精度に管理制御することが
できる。
するようにすれば良い。尚、上式においQは正定または
半正定(Q≧0)であり、Pは正定(P>0)である。
またKは制御ゲインである。かくして上述した制御アル
ゴリズムに従い、多変数最適化制御を実行する制御装置
11によれば、導線被覆ライン1a,1bにおいて合成
樹脂材にて被覆された被覆導線の外径,合成樹脂材の供
給圧力とそのオーバーフロー流量とに基づいて、押出機
3のスクリュー3aの回転数と共に、流量制御弁6a,
6b,9による各ライン1a,1bへの合成樹脂材の供
給流量およびオーバーフロー流量の相互関連を考慮しな
がら多変数制御するので、各ライン1a,1bにおける
被覆導線の外径をそれぞれ高精度に管理制御することが
できる。
【0034】更に自己回帰外生モデルに従ってプロセス
の状態変数を求め、これらの状態変数に基づいて最適化
制御を実行するので、構成樹脂材の各ライン1a,1b
への供給流量を適格に把握しながら被覆導線の外径を管
理し、導線被覆の完全自動化を図ることが可能となる。
特に複数の導線被覆ライン1a,1bに対してバランス
良く合成樹脂材の供給流量を調整することができ、その
調整に人手を煩わすこともないので、作業効率が非常に
良く、生産性の向上を図ることが可能である。またオー
バーフロー流量を調整することで押出機3からの合成樹
脂材の供給量を安定化させ得ることは勿論のこと、各ラ
イン1a,1b間における合成樹脂材の供給に対する干
渉を大幅に低減させることができるので、各ライン1
a,1bにおける導線被覆工程をそれぞれ安定に、且つ
精度良く実行させることが可能となる。尚、このオーバ
ーフロー流量については、実際の制御過程における重み
を小さくしておくことで、多少の変動を吸収するように
し、その変動影響が制御系全体に及ばないように工夫す
ることが望ましい。但し、オーバーフロー流量そのもの
は微少に制限することは勿論のことである。
の状態変数を求め、これらの状態変数に基づいて最適化
制御を実行するので、構成樹脂材の各ライン1a,1b
への供給流量を適格に把握しながら被覆導線の外径を管
理し、導線被覆の完全自動化を図ることが可能となる。
特に複数の導線被覆ライン1a,1bに対してバランス
良く合成樹脂材の供給流量を調整することができ、その
調整に人手を煩わすこともないので、作業効率が非常に
良く、生産性の向上を図ることが可能である。またオー
バーフロー流量を調整することで押出機3からの合成樹
脂材の供給量を安定化させ得ることは勿論のこと、各ラ
イン1a,1b間における合成樹脂材の供給に対する干
渉を大幅に低減させることができるので、各ライン1
a,1bにおける導線被覆工程をそれぞれ安定に、且つ
精度良く実行させることが可能となる。尚、このオーバ
ーフロー流量については、実際の制御過程における重み
を小さくしておくことで、多少の変動を吸収するように
し、その変動影響が制御系全体に及ばないように工夫す
ることが望ましい。但し、オーバーフロー流量そのもの
は微少に制限することは勿論のことである。
【0035】また前述した如く制御を実行する本装置に
よれば、各ライン1a,1bに対する合成樹脂材の供給
量を個別に制御することができるので、例えば製品仕様
に応じてその都度、ダイスを交換しなくても、或る内径
のダイスに線経(外径)に対する許容幅を持たせること
ができる。具体的には導線の送り速度に応じて合成材の
供給流量を調節することができる。従って従来のように
各サイズ毎に個々にダイスの内径に頼って被覆導線の外
径(被覆厚み)を調節する必要がなくなり、或るサイズ
幅の被覆導線の外径(被覆厚み)に対して共通のダイス
を使用することが可能となり、ダイスの許容幅を広くす
ることができる。つまり或る範囲の製品に対してダイス
を交換しなくても、上記制御により或る程度の幅におい
てその外径(被覆厚み)を高精度に管理制御することが
できるので、線経(被覆厚み)の異なる多品種の被覆導
線を順次製造するに際してダイス交換に要した作業時間
を大幅に削減し、生産効率を高めることができる。
よれば、各ライン1a,1bに対する合成樹脂材の供給
量を個別に制御することができるので、例えば製品仕様
に応じてその都度、ダイスを交換しなくても、或る内径
のダイスに線経(外径)に対する許容幅を持たせること
ができる。具体的には導線の送り速度に応じて合成材の
供給流量を調節することができる。従って従来のように
各サイズ毎に個々にダイスの内径に頼って被覆導線の外
径(被覆厚み)を調節する必要がなくなり、或るサイズ
幅の被覆導線の外径(被覆厚み)に対して共通のダイス
を使用することが可能となり、ダイスの許容幅を広くす
ることができる。つまり或る範囲の製品に対してダイス
を交換しなくても、上記制御により或る程度の幅におい
てその外径(被覆厚み)を高精度に管理制御することが
できるので、線経(被覆厚み)の異なる多品種の被覆導
線を順次製造するに際してダイス交換に要した作業時間
を大幅に削減し、生産効率を高めることができる。
【0036】ところで上述した説明は、自己回帰外生モ
デルに基づいてプロセスの状態変数を求めて最適制御を
実行するものとしたが、例えば図4にその制御システム
の概略構成を示すように、モデル制御予測の手法を用い
て最適制御を実行するようにしても良い。このモデル制
御予測については、例えば[高松,橋本,大嶋,大野:
「モデル予測制御の構造に関する一考察」化学工学論文
集,13,1(1987)],[松山,他:「新体化学工学・
プロセスシステム工学」オーム社]に詳しく紹介される
もので、基本的にはプロセスの動的モデルを用い、現時
刻より未来の出力(制御量)の値を予測し、その予測値が
できるだけ目標値に近付くように入力を決定するアルゴ
リズムである。
デルに基づいてプロセスの状態変数を求めて最適制御を
実行するものとしたが、例えば図4にその制御システム
の概略構成を示すように、モデル制御予測の手法を用い
て最適制御を実行するようにしても良い。このモデル制
御予測については、例えば[高松,橋本,大嶋,大野:
「モデル予測制御の構造に関する一考察」化学工学論文
集,13,1(1987)],[松山,他:「新体化学工学・
プロセスシステム工学」オーム社]に詳しく紹介される
もので、基本的にはプロセスの動的モデルを用い、現時
刻より未来の出力(制御量)の値を予測し、その予測値が
できるだけ目標値に近付くように入力を決定するアルゴ
リズムである。
【0037】このモデル制御予測の手法を簡単に説明す
ると、1入力1出力のステップ応答モデルは、例えば図
7にその基本概念を示すように現時刻tからjステップ
先の出力をyM(t+j)とすると、
ると、1入力1出力のステップ応答モデルは、例えば図
7にその基本概念を示すように現時刻tからjステップ
先の出力をyM(t+j)とすると、
【0038】
【数8】
【0039】として表わされる。即ち、
【0040】
【数9】
【0041】として表され、 yM =yM0+AF Δun+A0 Δu0 としてベクトル行列表現することができる。但し、上式
においてyMはプロセスのモデル値,uはプロセスの入
力値,そしてAF,A0はモデル係数である。しかしステ
ップ応答モデルから計算されるプロセス出力と、実際の
プロセスの出力値とが一致することは極めて希であるこ
とから、時刻tにおける実際の出力値y(t)を利用して
次のようにjステップ後の出力値y(t+j)を予測する。
においてyMはプロセスのモデル値,uはプロセスの入
力値,そしてAF,A0はモデル係数である。しかしステ
ップ応答モデルから計算されるプロセス出力と、実際の
プロセスの出力値とが一致することは極めて希であるこ
とから、時刻tにおける実際の出力値y(t)を利用して
次のようにjステップ後の出力値y(t+j)を予測する。
【0042】yP(t+j) =yM(t+j) +y(t) −yM(t) この予測出力値のベクトル行列表現は yP =yM +y−yM0 として示される。但し、 yP =[yP(t+L),yP(t+L+1),…yP(t+L+P-1)]T y =[y(t),y(t),…y(t)]T yM0=[yM(t),yM(t),…yM(t)]T である。一方、図7に示すようにプロセス出力の理想的
な変化曲線は、 yR(t+j) =αj-L+1y(t) +(1−αj-L+1)r(t+j) なる参照軌道で表現される。この参照軌道をベクトル行
列表現すると yR =αy+(1−α)r となる。但し
な変化曲線は、 yR(t+j) =αj-L+1y(t) +(1−αj-L+1)r(t+j) なる参照軌道で表現される。この参照軌道をベクトル行
列表現すると yR =αy+(1−α)r となる。但し
【0043】
【数10】
【0044】である。そこで制御装置11の図4におけ
るコントローラ27において、例えば
るコントローラ27において、例えば
【0045】
【数11】
【0046】なる評価関数を最小とするべく、 Δun=(AF TAF)-1AF T(yR−y−A0Δu0) なる制御アルゴリズムに従って、プロセス22の入力を
最適化制御するようにすれば良い。このようにしてモデ
ル制御予測の手法を用いて前記押出機3のスクリュー3
aの回転数と共に、流量制御弁6a,6b,9による各
ライン1a,1bへの合成樹脂材の供給流量およびオー
バーフロー流量を相互に関連を以て最適化制御するよう
にしても、前述した実施例装置と同様な効果が奏せられ
る。
最適化制御するようにすれば良い。このようにしてモデ
ル制御予測の手法を用いて前記押出機3のスクリュー3
aの回転数と共に、流量制御弁6a,6b,9による各
ライン1a,1bへの合成樹脂材の供給流量およびオー
バーフロー流量を相互に関連を以て最適化制御するよう
にしても、前述した実施例装置と同様な効果が奏せられ
る。
【0047】尚、上述した最適化制御を実行するに際し
ては、例えば図5または図6に示す処理手順に従ってそ
の処理手続きを進めれば良い。具体的にはプロセスの起
動に先立って目標値の設定、制御パラメータの設定、制
御サンプリング時間の設定を行う(ステップS1)。そ
してその設定のやり直し(再設定)の必要性を確認した
後(ステップS2)、サンプリング時間のチェックを行
う(ステップS3)。
ては、例えば図5または図6に示す処理手順に従ってそ
の処理手続きを進めれば良い。具体的にはプロセスの起
動に先立って目標値の設定、制御パラメータの設定、制
御サンプリング時間の設定を行う(ステップS1)。そ
してその設定のやり直し(再設定)の必要性を確認した
後(ステップS2)、サンプリング時間のチェックを行
う(ステップS3)。
【0048】この状態において所定の制御サンプリング
時間が計測される都度、プロセスから出力変数Yを読み
込んで状態変数Xを計算し、算出された状態変数Xを保
存する(ステップS4)。尚、モデル予測制御の場合に
は、状態変数Xの算出に代えてΔu0の算出を行う(ス
テップS4)。そして算出され、且つ保存された状態変
数Xに基づいて前述した制御アルゴリズムに従って入力
変数uを計算し、その値を保存する(ステップS5)。
同時にこの計算された入力変数uをプロセスに対して出
力して前述した調節を実行する(ステップS6)。この
ような処理手続きを、プロセスの停止に伴う終了時点ま
で、前述した制御サンプリング時間毎に繰り返し実行す
る(ステップS7)。
時間が計測される都度、プロセスから出力変数Yを読み
込んで状態変数Xを計算し、算出された状態変数Xを保
存する(ステップS4)。尚、モデル予測制御の場合に
は、状態変数Xの算出に代えてΔu0の算出を行う(ス
テップS4)。そして算出され、且つ保存された状態変
数Xに基づいて前述した制御アルゴリズムに従って入力
変数uを計算し、その値を保存する(ステップS5)。
同時にこの計算された入力変数uをプロセスに対して出
力して前述した調節を実行する(ステップS6)。この
ような処理手続きを、プロセスの停止に伴う終了時点ま
で、前述した制御サンプリング時間毎に繰り返し実行す
る(ステップS7)。
【0049】かくして上述した如く構成されて多変数最
適化制御を実行する実施例装置によれば、マルチ押出し
プロセシングにおける各ラインの被覆導線の外径(被覆
の厚み)を効率良く管理することができ、製造製品の高
精度化を図りながら、その作業効率の向上を図ることが
できる。しかもプロセスの立ち上げ時から、被覆導線の
外径(被覆の厚み)を管理することができ、また制御系
が外乱に対してロバストであり、設定目標に対して最適
化制御を実行するので、ダイスの内径に対する厳しい要
求を緩和しながら、最終的な被覆導線の外径(被覆の厚
み)を高精度に管理することが可能となる等の実用上多
大なる効果が奏せられる。
適化制御を実行する実施例装置によれば、マルチ押出し
プロセシングにおける各ラインの被覆導線の外径(被覆
の厚み)を効率良く管理することができ、製造製品の高
精度化を図りながら、その作業効率の向上を図ることが
できる。しかもプロセスの立ち上げ時から、被覆導線の
外径(被覆の厚み)を管理することができ、また制御系
が外乱に対してロバストであり、設定目標に対して最適
化制御を実行するので、ダイスの内径に対する厳しい要
求を緩和しながら、最終的な被覆導線の外径(被覆の厚
み)を高精度に管理することが可能となる等の実用上多
大なる効果が奏せられる。
【0050】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではない。例えば実施例では2本のラインを備えた
導線被覆装置を例に説明したが、3本以上のラインを備
えたプロセスに対しても同様に適用することができる。
また被覆導線の外径に代えて被覆の厚みを出力変数とし
て採用して多変数最適化制御を実行するようにしても良
い。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施することができる。
ものではない。例えば実施例では2本のラインを備えた
導線被覆装置を例に説明したが、3本以上のラインを備
えたプロセスに対しても同様に適用することができる。
また被覆導線の外径に代えて被覆の厚みを出力変数とし
て採用して多変数最適化制御を実行するようにしても良
い。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
台の押出機から複数の導線被覆ラインに被覆材を供給し
て各ラインにおける導線をそれぞれ被覆加工する導線被
覆装置において、前記各ラインに対してライン用流量調
節弁をそれぞれ設けると共にオーバーフロー流量調節弁
を設け、一方、オーバーフロー流量と各ラインにおける
被覆導線の外径と、前記押出機からの被覆材の供給圧力
をそれぞれ計測し、これらの計測値と制御目標値とに基
づいて上記供給圧力および前記各流量調節弁による被覆
材の流量をそれぞれ調節するので、各ラインにおける被
覆導線の外径(被覆厚み)を効率的に、しかも高精度に
管理することができる。従って簡易にしてその自動化を
図り、省力化と生産性の向上を図ることが可能となる。
台の押出機から複数の導線被覆ラインに被覆材を供給し
て各ラインにおける導線をそれぞれ被覆加工する導線被
覆装置において、前記各ラインに対してライン用流量調
節弁をそれぞれ設けると共にオーバーフロー流量調節弁
を設け、一方、オーバーフロー流量と各ラインにおける
被覆導線の外径と、前記押出機からの被覆材の供給圧力
をそれぞれ計測し、これらの計測値と制御目標値とに基
づいて上記供給圧力および前記各流量調節弁による被覆
材の流量をそれぞれ調節するので、各ラインにおける被
覆導線の外径(被覆厚み)を効率的に、しかも高精度に
管理することができる。従って簡易にしてその自動化を
図り、省力化と生産性の向上を図ることが可能となる。
【0052】また請求項2に記載の発明によれば、各ラ
インにおける被覆導線の外径またはその被覆の厚み、お
よび被覆材のオーバーフロー流量を変数とする自己回帰
外生モデルに基づいて状態変数を算出し、この状態変数
を用いた多変数制御により前記押出機の樹脂圧力および
各流量調節弁を調節して各被覆ラインにおける外径をそ
れぞれ制御するので、複数の制御対象(ライン)を相互
に関連付けながら、個々に高精度に、且つ効率的に制御
することができる。
インにおける被覆導線の外径またはその被覆の厚み、お
よび被覆材のオーバーフロー流量を変数とする自己回帰
外生モデルに基づいて状態変数を算出し、この状態変数
を用いた多変数制御により前記押出機の樹脂圧力および
各流量調節弁を調節して各被覆ラインにおける外径をそ
れぞれ制御するので、複数の制御対象(ライン)を相互
に関連付けながら、個々に高精度に、且つ効率的に制御
することができる。
【0053】更に請求項3に記載の発明によれば、各ラ
インにおける被覆導線の外径またはその被覆の厚み、お
よび被覆材のオーバーフロー流量を出力変数とし、押出
機の回転数と流量調節弁の開度を入力変数とするモデル
制御予測アルゴリズムに従って、前記押出機の樹脂圧力
および各流量調節弁をそれぞれ調節して各被覆ラインに
おける外径を制御するので、プロセスの進行を予測しな
がら効果的な制御を行うことができる等の実用上多大な
る効果が奏せられる。
インにおける被覆導線の外径またはその被覆の厚み、お
よび被覆材のオーバーフロー流量を出力変数とし、押出
機の回転数と流量調節弁の開度を入力変数とするモデル
制御予測アルゴリズムに従って、前記押出機の樹脂圧力
および各流量調節弁をそれぞれ調節して各被覆ラインに
おける外径を制御するので、プロセスの進行を予測しな
がら効果的な制御を行うことができる等の実用上多大な
る効果が奏せられる。
【図1】従来のマルチ押出しプロセシングによる導線被
覆装置の概略構成を示すブロック図。
覆装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態に係る導線被覆装置の概略
構成を示すブロック図。
構成を示すブロック図。
【図3】自己回帰外生モデルを用いた多変数最適化制御
系の概略構成図。
系の概略構成図。
【図4】モデル制御予測アルゴリズムを用いた多変数最
適化制御系の概略構成図。
適化制御系の概略構成図。
【図5】実施例装置における自己回帰外生モデルを用い
た制御処理手順の一例を示す図。
た制御処理手順の一例を示す図。
【図6】実施例装置におけるモデル予測制御を用いた制
御処理手順の一例を示す図。
御処理手順の一例を示す図。
【図7】モデル予測制御の基本概念を示す図。
1a,1b 導線被覆ライン 3 押出機 4 圧力センサ 6a,6b ライン用流量調節弁 7a,7b 外径センサ 9 オーバーフロー流量調節弁 10 流量センサ 11 制御装置
Claims (3)
- 【請求項1】 1台の押出機から複数の導線被覆ライン
に被覆材を供給して各ラインにおける導線をそれぞれ被
覆加工するマルチ押出しプロセスにおける導線被覆装置
において、 前記各ラインにそれぞれ設けられて各ラインへの被覆材
の供給流量を調節するライン用流量調節弁と、前記押出
機からのオーバーフロー流路に設けられて被覆材のオー
バーフロー流量を調節するオーバーフロー流量調節弁
と、上記オーバーフロー流量を計測する流量センサと、
前記各ラインにそれぞれ設けられて前記被覆材にて被覆
された被覆導線の外径をそれぞれ計測する外径センサ
と、前記押出機からの被覆材の樹脂圧力を計測する圧力
センサと、これらの各センサによる検出値と制御目標値
とに基づいて前記押出機からの被覆材の樹脂圧力および
前記各流量調節弁による被覆材の流量をそれぞれ制御す
る多変数制御手段とを具備したことを特徴とする導線被
覆装置。 - 【請求項2】 前記多変数制御手段は、プロセスの入力
変数を前記押出機の回転数と前記各流量調節弁の操作量
とし、前記プロセスの出力変数を前記押出機からの被覆
材の樹脂圧力、各ラインにおける被覆導線の外径、およ
び被覆材のオーバーフロー流量とした自己回帰外生モデ
ルに基づいて状態変数を算出し、この状態変数を用いた
多変数制御により前記押出機の樹脂圧力、各ラインにお
ける被覆導線の外径およびオーバーフロー流量をそれぞ
れ制御することを特徴とする請求項1に記載のマルチ押
出しプロセスにおける導線被覆装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、プロセスの入力変数を
前記押出機の回転数と前記各流量調節弁の操作量とし、
前記プロセスの出力変数を前記押出機からの被覆材の樹
脂圧力、各ラインにおける被覆導線の外径、および被覆
材のオーバーフロー流量としたステップ応答モデルを用
いたモデル予測制御により、前記押出機の樹脂圧力、各
ラインにおける被覆導線の外径およびオーバーフロー流
量をそれぞれ制御することを特徴とする請求項1に記載
のマルチ押出しプロセスにおける導線被覆装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP503196A JPH09198942A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | マルチ押出しプロセスにおける導線被覆装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP503196A JPH09198942A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | マルチ押出しプロセスにおける導線被覆装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09198942A true JPH09198942A (ja) | 1997-07-31 |
Family
ID=11600116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP503196A Pending JPH09198942A (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | マルチ押出しプロセスにおける導線被覆装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09198942A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000058700A1 (en) * | 1999-03-30 | 2000-10-05 | Tokyo Electron Limited | Temperature measuring system |
JP2011258506A (ja) * | 2010-06-11 | 2011-12-22 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 電線の製造方法 |
CN109616258A (zh) * | 2018-12-05 | 2019-04-12 | 成都福斯汽车电线有限公司 | 一种电线挤出机线速度控制系统及方法 |
KR102496850B1 (ko) * | 2022-03-24 | 2023-02-07 | 주식회사 노틈엔티씨 | 선형의 실리콘 패킹를 위한 다중 압출헤드를 가지는 압출기 |
-
1996
- 1996-01-16 JP JP503196A patent/JPH09198942A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000058700A1 (en) * | 1999-03-30 | 2000-10-05 | Tokyo Electron Limited | Temperature measuring system |
US6530687B1 (en) | 1999-03-30 | 2003-03-11 | Tokyo Electron Limited | Temperature measuring system |
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