JPH09198120A - 工業用ロボットの制御装置 - Google Patents
工業用ロボットの制御装置Info
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- JPH09198120A JPH09198120A JP792296A JP792296A JPH09198120A JP H09198120 A JPH09198120 A JP H09198120A JP 792296 A JP792296 A JP 792296A JP 792296 A JP792296 A JP 792296A JP H09198120 A JPH09198120 A JP H09198120A
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- coating gun
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Landscapes
- Numerical Control (AREA)
- Manipulator (AREA)
- Spray Control Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗装試験や塗料の供給圧の制御等を行わなく
ても常に均質な作業を行うことができる工業用ロボット
の制御装置を提供する。 【解決手段】 コントローラ2は、予め与えられた教示
データに基づいて、マニピュレータ1を制御することに
より、塗装ガン3を移動させる。そして、その際に、塗
装ガン3に供給される塗料の流量を質量流量計4により
測定し、この測定された流量に基づいて塗装ガン3の移
動速度の制御を行うことで、塗料むら等のない均質な塗
装作業を行う。
ても常に均質な作業を行うことができる工業用ロボット
の制御装置を提供する。 【解決手段】 コントローラ2は、予め与えられた教示
データに基づいて、マニピュレータ1を制御することに
より、塗装ガン3を移動させる。そして、その際に、塗
装ガン3に供給される塗料の流量を質量流量計4により
測定し、この測定された流量に基づいて塗装ガン3の移
動速度の制御を行うことで、塗料むら等のない均質な塗
装作業を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シーリングロボ
ット、塗装ロボット等の工業用ロボットの制御装置に関
する。
ット、塗装ロボット等の工業用ロボットの制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】塗装ロボットによって塗装を行う場合に
は、塗装作業に先立ち、塗装ロボットに対して目標軌道
を教示する他、最適な動作速度を設定する必要がある。
そこで、従来は、目標軌道の教示を行った後、塗装試験
を繰り返し行うことにより動作速度を決定していた。ま
た、このように塗装試験を繰り返す方法以外の方法とし
て、塗料供給装置から供給する塗料の圧力をロボットの
動作速度に基づいて制御する方法が提案されている。な
お、このような動作速度の設定あるいは供給圧の制御
は、塗装ロボットだけでなく、シーリングロボットにお
いても同様に行われていた。
は、塗装作業に先立ち、塗装ロボットに対して目標軌道
を教示する他、最適な動作速度を設定する必要がある。
そこで、従来は、目標軌道の教示を行った後、塗装試験
を繰り返し行うことにより動作速度を決定していた。ま
た、このように塗装試験を繰り返す方法以外の方法とし
て、塗料供給装置から供給する塗料の圧力をロボットの
動作速度に基づいて制御する方法が提案されている。な
お、このような動作速度の設定あるいは供給圧の制御
は、塗装ロボットだけでなく、シーリングロボットにお
いても同様に行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した2
種類の従来技術のうち前者のものは、動作速度を決定す
るために塗装試験等を繰り返すため、大量の塗料または
シール材を要するという問題があった。また、この場合
の動作速度を決定するための作業は、長時間に及ぶた
め、ロボットのオペレータは有機溶剤の雰囲気の中で長
時間過ごすことになり、危険を伴い、健康を害する要因
ともなっていた。
種類の従来技術のうち前者のものは、動作速度を決定す
るために塗装試験等を繰り返すため、大量の塗料または
シール材を要するという問題があった。また、この場合
の動作速度を決定するための作業は、長時間に及ぶた
め、ロボットのオペレータは有機溶剤の雰囲気の中で長
時間過ごすことになり、危険を伴い、健康を害する要因
ともなっていた。
【0004】一方、後者の従来技術は、定常状態におい
ては供給圧を適正値に制御することが可能であるが、供
給装置から塗工器ガン先(塗工器とは、一般に、塗装ガ
ンやシーリングノズルをさす)まで塗料が供給される間
の圧力損失、到達時間等の影響があるため、動作速度の
変化等に応じて塗料の供給量を迅速かつ正確に制御する
ことが困難であり、塗りむらを少なくすることが困難で
あるという問題があった。
ては供給圧を適正値に制御することが可能であるが、供
給装置から塗工器ガン先(塗工器とは、一般に、塗装ガ
ンやシーリングノズルをさす)まで塗料が供給される間
の圧力損失、到達時間等の影響があるため、動作速度の
変化等に応じて塗料の供給量を迅速かつ正確に制御する
ことが困難であり、塗りむらを少なくすることが困難で
あるという問題があった。
【0005】この発明は以上説明した事情に鑑みてなさ
れたものであり、作業試験や流体の供給圧の制御を行わ
なくても常に均質な作業を行うことができる工業用ロボ
ットの制御装置を提供することを目的としている。
れたものであり、作業試験や流体の供給圧の制御を行わ
なくても常に均質な作業を行うことができる工業用ロボ
ットの制御装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
予め与えられた教示データに基づいて、塗工器を移動さ
せると共に塗工器に流体を供給することにより作業を行
うロボットの制御装置において、前記流体の流量を測定
する流量測定手段と、前記流量測定手段によって測定さ
れた流量に基づいて前記塗工器の移動速度の制御を行う
速度制御手段とを具備することを特徴とする工業用ロボ
ットの制御装置を要旨とする。
予め与えられた教示データに基づいて、塗工器を移動さ
せると共に塗工器に流体を供給することにより作業を行
うロボットの制御装置において、前記流体の流量を測定
する流量測定手段と、前記流量測定手段によって測定さ
れた流量に基づいて前記塗工器の移動速度の制御を行う
速度制御手段とを具備することを特徴とする工業用ロボ
ットの制御装置を要旨とする。
【0007】請求項2に係る発明は、前記流量測定手段
は、前記塗工器近傍での前記流体の流量を測定すること
を特徴とする請求項1記載の工業用ロボットの制御装置
を要旨とする。
は、前記塗工器近傍での前記流体の流量を測定すること
を特徴とする請求項1記載の工業用ロボットの制御装置
を要旨とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態
である塗装ロボットシステムの構成を示すものである。
このシステムは、マニピュレータ1と、このマニピュレ
ータ1の動作を制御するためのコントローラ2と、マニ
ピュレータ1の手首先端に設けられた塗装ガン3と、塗
料を供給する塗料供給装置6とにより構成されている。
施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態
である塗装ロボットシステムの構成を示すものである。
このシステムは、マニピュレータ1と、このマニピュレ
ータ1の動作を制御するためのコントローラ2と、マニ
ピュレータ1の手首先端に設けられた塗装ガン3と、塗
料を供給する塗料供給装置6とにより構成されている。
【0009】ここで、マニピュレータ1は、固定ベース
7、旋回ベース8、第1アーム9、第2アーム10およ
び手首部11により構成されており、これらを連結する
各関節の角度θ1〜θ6を調節することにより塗装ガン3
の位置および姿勢が決定されるようになっている。
7、旋回ベース8、第1アーム9、第2アーム10およ
び手首部11により構成されており、これらを連結する
各関節の角度θ1〜θ6を調節することにより塗装ガン3
の位置および姿勢が決定されるようになっている。
【0010】マニピュレータ1の第2アーム10には、
質量流量計4および色替えバルブ5が搭載されている。
ここで、色替えバルブ5には、上述の塗料供給装置6か
らケーブル15を介して複数色の塗料が供給される。そ
して、色替えバルブ5の開閉切替えにより任意の色の塗
料が選択され、塗装ガン3に供給される。この塗装ガン
3に供給される塗料の質量流量は質量流量計4によって
計測される。
質量流量計4および色替えバルブ5が搭載されている。
ここで、色替えバルブ5には、上述の塗料供給装置6か
らケーブル15を介して複数色の塗料が供給される。そ
して、色替えバルブ5の開閉切替えにより任意の色の塗
料が選択され、塗装ガン3に供給される。この塗装ガン
3に供給される塗料の質量流量は質量流量計4によって
計測される。
【0011】コントローラ2は、マニピュレータ1の上
記関節角度θ1〜θ6を表す情報をケーブル12および1
3を介して検知し、これらの情報に基づき、塗装ガン3
等、マニピュレータ1の各部の位置および姿勢を常時監
視する。また、コントローラ2は、質量流量計4によっ
て計測される塗料の質量流量をケーブル14を介して常
時監視する。そして、コントローラ2は、これらの監視
結果に基づき、マニピュレータ1の制御を行う。すなわ
ち、コントローラ2は、塗装ガン3の先端を予め教示さ
れた目標軌道に沿って最適な動作速度で移動させるため
の各種制御信号を上記監視結果に基づいて生成し、マニ
ピュレータ1に送る。
記関節角度θ1〜θ6を表す情報をケーブル12および1
3を介して検知し、これらの情報に基づき、塗装ガン3
等、マニピュレータ1の各部の位置および姿勢を常時監
視する。また、コントローラ2は、質量流量計4によっ
て計測される塗料の質量流量をケーブル14を介して常
時監視する。そして、コントローラ2は、これらの監視
結果に基づき、マニピュレータ1の制御を行う。すなわ
ち、コントローラ2は、塗装ガン3の先端を予め教示さ
れた目標軌道に沿って最適な動作速度で移動させるため
の各種制御信号を上記監視結果に基づいて生成し、マニ
ピュレータ1に送る。
【0012】次に本実施形態の動作について説明する。
本実施形態におけるコントローラ2は、一定のサンプリ
ング周期(例えば5ms)毎に、マニピュレータ1の制
御のためのルーチンを実行する。図2および図3はこの
制御のフローを例示したものであり、図2は塗装ガンを
図4に示すような軌道(塗装中のみ等速直線軌道)に沿
って移動させる場合の制御フロー、図3は塗装ガンを図
5に示すような曲線軌道に沿って移動させる場合の制御
フローを各々示している。
本実施形態におけるコントローラ2は、一定のサンプリ
ング周期(例えば5ms)毎に、マニピュレータ1の制
御のためのルーチンを実行する。図2および図3はこの
制御のフローを例示したものであり、図2は塗装ガンを
図4に示すような軌道(塗装中のみ等速直線軌道)に沿
って移動させる場合の制御フロー、図3は塗装ガンを図
5に示すような曲線軌道に沿って移動させる場合の制御
フローを各々示している。
【0013】最初に、図4に示す軌道に沿って塗装ガン
を移動させる場合の動作について説明する。図4におい
て、実線で表した直線部分は、塗料オンの状態で塗装ガ
ンを移動させる軌道、すなわち、塗装ガンを移動させる
ことによりワークに対して塗装作業を行う塗装軌道を表
している。また、破線によって表した曲線部分は塗料オ
フの状態で塗装ガンを移動させる遷移軌道である。これ
らの塗装軌道および遷移軌道により目標軌道が構成され
ている。Pi(i=0,1,2,…)は、目標軌道上の
代表点(以下、教示点という)である。コントローラ2
は、これらの各教示点の位置を記憶しており、隣接する
各教示点PiおよびPi+1の間は直線であるとみなして、
塗装ガンを目標軌道に沿って移動させるための制御を行
う。
を移動させる場合の動作について説明する。図4におい
て、実線で表した直線部分は、塗料オンの状態で塗装ガ
ンを移動させる軌道、すなわち、塗装ガンを移動させる
ことによりワークに対して塗装作業を行う塗装軌道を表
している。また、破線によって表した曲線部分は塗料オ
フの状態で塗装ガンを移動させる遷移軌道である。これ
らの塗装軌道および遷移軌道により目標軌道が構成され
ている。Pi(i=0,1,2,…)は、目標軌道上の
代表点(以下、教示点という)である。コントローラ2
は、これらの各教示点の位置を記憶しており、隣接する
各教示点PiおよびPi+1の間は直線であるとみなして、
塗装ガンを目標軌道に沿って移動させるための制御を行
う。
【0014】次に図2のフローを参照し、このコントロ
ーラ2の動作を説明する。この制御フローは、既に説明
したように一定のサンプリング周期毎に繰り返し起動さ
れるものであるが、この起動の都度、サンプルカウンタ
kが1ずつインクリメントされる。このサンプルカウン
タkの値は、この制御フローが起動された回数を表して
いるため、各種変数の時系列的な管理に使用する。例え
ば本制御フローでは塗装ガンの目標位置を1次元配列X
r(n)に記憶させるようにしているが、Xr(k)は
現在の塗装ガンの目標位置、Xr(k−1)は制御フロ
ーを前回実行した際(以下、便宜上、1サンプル前とい
う表現を用いる)の目標位置、という取扱い方をする。
また、このサンプルカウンタkは塗装ガンが教示点を通
過する毎にクリアされるが、その際に教示点カウンタL
が1ずつインクリメントされる。この教示点カウンタL
は、直前に通過した教示点の番号(例えば教示点P2に
おける2)を指示するポインタとして使用される。以上
の前提の下で図2の制御フローに沿って動作説明を行
う。
ーラ2の動作を説明する。この制御フローは、既に説明
したように一定のサンプリング周期毎に繰り返し起動さ
れるものであるが、この起動の都度、サンプルカウンタ
kが1ずつインクリメントされる。このサンプルカウン
タkの値は、この制御フローが起動された回数を表して
いるため、各種変数の時系列的な管理に使用する。例え
ば本制御フローでは塗装ガンの目標位置を1次元配列X
r(n)に記憶させるようにしているが、Xr(k)は
現在の塗装ガンの目標位置、Xr(k−1)は制御フロ
ーを前回実行した際(以下、便宜上、1サンプル前とい
う表現を用いる)の目標位置、という取扱い方をする。
また、このサンプルカウンタkは塗装ガンが教示点を通
過する毎にクリアされるが、その際に教示点カウンタL
が1ずつインクリメントされる。この教示点カウンタL
は、直前に通過した教示点の番号(例えば教示点P2に
おける2)を指示するポインタとして使用される。以上
の前提の下で図2の制御フローに沿って動作説明を行
う。
【0015】まず、コントローラ2は、新たなサンプリ
ング周期の開始によりこの制御フローを開始すると、塗
装ガンの現在位置X(k)等、マニピュレータ1の各部
の位置および姿勢を検出すると共に質量流量計4により
計測された質量流量Qを検出する(ステップS1)。
ング周期の開始によりこの制御フローを開始すると、塗
装ガンの現在位置X(k)等、マニピュレータ1の各部
の位置および姿勢を検出すると共に質量流量計4により
計測された質量流量Qを検出する(ステップS1)。
【0016】次に1サンプル前の塗装ガンの目標位置X
r(k−1)が教示点PL+1を通過しているかどうか判
断する(ステップS2)。ここで、塗装ガンが例えば教
示点P0から教示点P1に向う塗装軌道上にあるものとす
ると、直前に通過した教示点はP0であるため、教示点
カウンタLの値は0となっている。従って、この例の場
合、ステップS2においては1サンプル前の塗装ガンの
目標位置Xr(k−1)が教示点P1を通過しているか
否かを判断することとなる。このステップS2の判断結
果が「NO」である場合にはステップS3からステップ
S5までの処理を行うことなくステップS6に進む。
r(k−1)が教示点PL+1を通過しているかどうか判
断する(ステップS2)。ここで、塗装ガンが例えば教
示点P0から教示点P1に向う塗装軌道上にあるものとす
ると、直前に通過した教示点はP0であるため、教示点
カウンタLの値は0となっている。従って、この例の場
合、ステップS2においては1サンプル前の塗装ガンの
目標位置Xr(k−1)が教示点P1を通過しているか
否かを判断することとなる。このステップS2の判断結
果が「NO」である場合にはステップS3からステップ
S5までの処理を行うことなくステップS6に進む。
【0017】次にステップS6に進むと、塗装ガンの現
在位置が図2の破線で示す遷移軌道上にあるか否かを判
断する。そして、この判断結果が「YES」である場合
には、通常の加減速制御により塗装ガンの現在の目標位
置Xr(k)を算出する(ステップS7)。
在位置が図2の破線で示す遷移軌道上にあるか否かを判
断する。そして、この判断結果が「YES」である場合
には、通常の加減速制御により塗装ガンの現在の目標位
置Xr(k)を算出する(ステップS7)。
【0018】これに対し、ステップS6の判断結果が
「YES」である場合、すなわち、塗装ガンが塗装軌道
上にあり、現在、塗装中である場合には、下記式(1)
の演算により目標位置Xr(k)を算出する(ステップ
S8)。 Xr(k)=Xr(k−1)+Q・C・V ……(1) 上記式(1)において、Qは上記ステップS1において
取得した塗料の質量流量であり、Cは所定の定数であ
る。また、Vは塗装ガンの進行すべき方向を定める方向
ベクトルであり、塗装ガンが教示点P0およびP1間の塗
装軌道上にあるときにはP0からP1へ向う単位ベクトル
が方向ベクトルVとして設定される。なお、この方向ベ
クトルVを求める演算については後述する。
「YES」である場合、すなわち、塗装ガンが塗装軌道
上にあり、現在、塗装中である場合には、下記式(1)
の演算により目標位置Xr(k)を算出する(ステップ
S8)。 Xr(k)=Xr(k−1)+Q・C・V ……(1) 上記式(1)において、Qは上記ステップS1において
取得した塗料の質量流量であり、Cは所定の定数であ
る。また、Vは塗装ガンの進行すべき方向を定める方向
ベクトルであり、塗装ガンが教示点P0およびP1間の塗
装軌道上にあるときにはP0からP1へ向う単位ベクトル
が方向ベクトルVとして設定される。なお、この方向ベ
クトルVを求める演算については後述する。
【0019】この式(1)の演算によれば、質量流量Q
が少ないときには、それまでの目標位置Xr(k−1)
の近くに新たな目標位置Xr(k)が定められ、質量流
量Qが多いときには、それまでの目標位置Xr(k−
1)から離れた位置に新たな目標位置Xr(k)が定め
られる。このようにすることで、塗装ガンが塗装軌道上
を移動する際の移動速度を塗料の質量流量に応じた適切
な速度とすることができ、塗装むら等のない均質な塗装
作業を行うことができる。すなわち、塗料の質量流量が
多くなると塗装ガンから単位時間に噴射される塗料の量
が多くなるため、塗装むらをなくすためには塗装ガンの
移動速度を大きくする必要があるが、本実施形態では上
記式(1)の演算によりこの速度制御を行っているので
ある。
が少ないときには、それまでの目標位置Xr(k−1)
の近くに新たな目標位置Xr(k)が定められ、質量流
量Qが多いときには、それまでの目標位置Xr(k−
1)から離れた位置に新たな目標位置Xr(k)が定め
られる。このようにすることで、塗装ガンが塗装軌道上
を移動する際の移動速度を塗料の質量流量に応じた適切
な速度とすることができ、塗装むら等のない均質な塗装
作業を行うことができる。すなわち、塗料の質量流量が
多くなると塗装ガンから単位時間に噴射される塗料の量
が多くなるため、塗装むらをなくすためには塗装ガンの
移動速度を大きくする必要があるが、本実施形態では上
記式(1)の演算によりこの速度制御を行っているので
ある。
【0020】このようにしてステップS7またはS8が
終了すると、ステップS9に進み、塗装ガンの現在位置
X(k)と目標位置Xr(k)とに基づいてマニピュレ
ータ1の制御量U(k)を算出する。そして、このステ
ップS9において求めた制御量U(k)をマニピュレー
タ1に出力する(ステップS10)。次いで現在の目標
位置Xr(k)を次回の計算のために1サンプル前の目
標位置Xr(k−1)に代入し処理を終了する(ステッ
プS11)。
終了すると、ステップS9に進み、塗装ガンの現在位置
X(k)と目標位置Xr(k)とに基づいてマニピュレ
ータ1の制御量U(k)を算出する。そして、このステ
ップS9において求めた制御量U(k)をマニピュレー
タ1に出力する(ステップS10)。次いで現在の目標
位置Xr(k)を次回の計算のために1サンプル前の目
標位置Xr(k−1)に代入し処理を終了する(ステッ
プS11)。
【0021】以上の処理が、サンプリング周期が切り換
わる毎に実行される。この結果、例えば塗装ガンが教示
点P0およびP1間の塗装軌道上にあるときには、以上の
処理が繰り返し実行されることにより、目標位置Xr
(k)がP0からP1へ向かう方向に順次移動し、この目
標位置Xr(k)に従って塗装ガンが移動してゆく。こ
の塗装軌道に沿った移動が行われる間は、上記ステップ
S8が実行されるため、塗料の質量流量に応じた塗装ガ
ンの移動速度の制御が行われる。そして、1サンプル前
の塗装ガンの目標位置Xr(k−1)が教示点P
L+1(上記例では教示点P1)を通過すると、図2の制御
フローのステップS2を実行した際にその判断結果が
「YES」となり、コントローラ2は以下の処理を行う
こととなる。
わる毎に実行される。この結果、例えば塗装ガンが教示
点P0およびP1間の塗装軌道上にあるときには、以上の
処理が繰り返し実行されることにより、目標位置Xr
(k)がP0からP1へ向かう方向に順次移動し、この目
標位置Xr(k)に従って塗装ガンが移動してゆく。こ
の塗装軌道に沿った移動が行われる間は、上記ステップ
S8が実行されるため、塗料の質量流量に応じた塗装ガ
ンの移動速度の制御が行われる。そして、1サンプル前
の塗装ガンの目標位置Xr(k−1)が教示点P
L+1(上記例では教示点P1)を通過すると、図2の制御
フローのステップS2を実行した際にその判断結果が
「YES」となり、コントローラ2は以下の処理を行う
こととなる。
【0022】まず、教示点用カウンタLを1だけインク
リメントする(ステップS3)。次いで1サンプル前の
目標位置Xr(k−1)をこのインクリメントされたL
に対応した教示点PLに変更する(ステップS4)。す
なわち、目標位置Xr(k−1)が教示点P1を通過し
た場合には、ステップS3の実行によりL=1となり、
1サンプル前の目標位置Xr(k−1)を今回通過した
教示点P1に変更することとなる。次に教示点PLから教
示点PL+1に至る経路が図2に実線で示す塗装軌道であ
るか否かを判断し、塗装軌道である場合には、教示点P
Lから教示点PL+1までの方向ベクトルVを算出する(ス
テップS5)。
リメントする(ステップS3)。次いで1サンプル前の
目標位置Xr(k−1)をこのインクリメントされたL
に対応した教示点PLに変更する(ステップS4)。す
なわち、目標位置Xr(k−1)が教示点P1を通過し
た場合には、ステップS3の実行によりL=1となり、
1サンプル前の目標位置Xr(k−1)を今回通過した
教示点P1に変更することとなる。次に教示点PLから教
示点PL+1に至る経路が図2に実線で示す塗装軌道であ
るか否かを判断し、塗装軌道である場合には、教示点P
Lから教示点PL+1までの方向ベクトルVを算出する(ス
テップS5)。
【0023】ここで、塗装ガンが教示点P1を通過した
後は、塗装ガンは遷移軌道上にある。従って、ステップ
S5では方向ベクトルの演算は行わないこととなる。こ
の場合、ステップS6を介してステップS7に進み、通
常の加減速制御により現在の目標位置X(r)を算出す
る。そして、塗装ガンの現在位置X(k)と目標位置X
r(k)とに基づいてマニピュレータ1の制御量U
(k)を算出し(ステップS9)、この制御量U(k)
をマニピュレータ1に出力し(ステップS10)、目標
位置Xr(k)を1サンプル前の目標位置Xr(k−
1)に代入し処理を終了する(ステップS11)。
後は、塗装ガンは遷移軌道上にある。従って、ステップ
S5では方向ベクトルの演算は行わないこととなる。こ
の場合、ステップS6を介してステップS7に進み、通
常の加減速制御により現在の目標位置X(r)を算出す
る。そして、塗装ガンの現在位置X(k)と目標位置X
r(k)とに基づいてマニピュレータ1の制御量U
(k)を算出し(ステップS9)、この制御量U(k)
をマニピュレータ1に出力し(ステップS10)、目標
位置Xr(k)を1サンプル前の目標位置Xr(k−
1)に代入し処理を終了する(ステップS11)。
【0024】塗装ガンが遷移軌道上にある場合には、以
上の処理が繰り返され、通常の加減速制御(ステップS
7)により塗装ガンの移動制御が行われる。
上の処理が繰り返され、通常の加減速制御(ステップS
7)により塗装ガンの移動制御が行われる。
【0025】そして、塗装ガンの目標位置Xr(k)が
教示点P2を通過すると、図2の制御フローのステップ
S2を実行した際にその判断結果が「YES」となる。
この結果、次の動作が行われる。
教示点P2を通過すると、図2の制御フローのステップ
S2を実行した際にその判断結果が「YES」となる。
この結果、次の動作が行われる。
【0026】まず、教示点カウンタLを1だけインクリ
メントし、L=2とする(ステップS3)。次いで1サ
ンプル前の目標位置Xr(k−1)をこのインクリメン
トされたL(=2)に対応した教示点P2に変更する
(ステップS4)。次に教示点PLから教示点PL+1に至
る経路、すなわち、教示点P2から教示点P3に至る経路
が塗装軌道であるか否かを判断する。そして、この判断
結果は「YES」となるため、下記式(2)の演算によ
り、教示点PLから教示点PL+1までの方向ベクトルVを
算出する(ステップS5)。 V=(PL+1−PL)/|PL+1−PL| ……(2) ただし、上記式において、PLおよびPL+1は、教示点P
Lおよび教示点PL+1の位置ベクトルを各々表している。
メントし、L=2とする(ステップS3)。次いで1サ
ンプル前の目標位置Xr(k−1)をこのインクリメン
トされたL(=2)に対応した教示点P2に変更する
(ステップS4)。次に教示点PLから教示点PL+1に至
る経路、すなわち、教示点P2から教示点P3に至る経路
が塗装軌道であるか否かを判断する。そして、この判断
結果は「YES」となるため、下記式(2)の演算によ
り、教示点PLから教示点PL+1までの方向ベクトルVを
算出する(ステップS5)。 V=(PL+1−PL)/|PL+1−PL| ……(2) ただし、上記式において、PLおよびPL+1は、教示点P
Lおよび教示点PL+1の位置ベクトルを各々表している。
【0027】このようにして、教示点P2から教示点P3
へ向う方向の単位ベクトルが方向ベクトルVとして求め
られる。そして、既に説明した塗装軌道における塗装ガ
ンの移動制御が行われ、その際、上記ステップS8が実
行されることにより、塗料の質量流量に応じた塗装ガン
の移動速度の制御が行われる。
へ向う方向の単位ベクトルが方向ベクトルVとして求め
られる。そして、既に説明した塗装軌道における塗装ガ
ンの移動制御が行われ、その際、上記ステップS8が実
行されることにより、塗料の質量流量に応じた塗装ガン
の移動速度の制御が行われる。
【0028】以後、同様な制御が繰り返され、図4に示
す目標軌道に従って塗装ガンの移動および塗装作業が行
われる。
す目標軌道に従って塗装ガンの移動および塗装作業が行
われる。
【0029】次に、図3を参照し、図5に示すような曲
線状の塗装軌道に沿って塗装を行う場合のコントローラ
2の動作について説明する。
線状の塗装軌道に沿って塗装を行う場合のコントローラ
2の動作について説明する。
【0030】この図3に示す制御フローはマクロ的に見
れば図2に示す制御フローと共通しており、図3におけ
るステップS101〜S110が図2におけるステップ
S1〜S10と各々対応している。ただ、図3の制御フ
ローでは、塗装ガンを曲線に沿って滑らかに移動させる
ため、ステップS105、S107およびS108の内
容がステップS5、S7およびS8と異なっている。従
って、ここでは、この変更を行ったステップの処理内容
のみを説明する。なお、この制御フローでは、上述した
図2の制御フローと同様、教示点カウンタLおよびサン
プルカウンタkを使用するが、サンプルカウンタkの更
新はステップS107およびS108において行われ、
その取扱いが図2の制御フローと大きく異なっている。
この点はこれらの各ステップの処理内容の説明の際に述
べる。
れば図2に示す制御フローと共通しており、図3におけ
るステップS101〜S110が図2におけるステップ
S1〜S10と各々対応している。ただ、図3の制御フ
ローでは、塗装ガンを曲線に沿って滑らかに移動させる
ため、ステップS105、S107およびS108の内
容がステップS5、S7およびS8と異なっている。従
って、ここでは、この変更を行ったステップの処理内容
のみを説明する。なお、この制御フローでは、上述した
図2の制御フローと同様、教示点カウンタLおよびサン
プルカウンタkを使用するが、サンプルカウンタkの更
新はステップS107およびS108において行われ、
その取扱いが図2の制御フローと大きく異なっている。
この点はこれらの各ステップの処理内容の説明の際に述
べる。
【0031】まず、ステップS105について説明す
る。前述したステップS5では教示点の通過に対応して
方向ベクトルの算出を行った。これに対し、この図3に
示す制御フローにおいては、このような教示点通過毎の
移動方向の制御は行わず、塗装ガンを常に予め教示され
た曲線状の目標軌道に沿って移動させる。しかしなが
ら、コントローラ2が曲線上の目標軌道全体を表す情報
を記憶して塗装ガンの移動制御に使用することは困難で
ある。そこで、この制御フローでは、コントローラ2
は、上述した図2の制御フローの場合と同様、目標軌道
上の代表点である教示点のみを記憶し、塗装ガンが教示
点を通過した時点でその教示点とその次に塗装ガンが向
うべき教示点とを結ぶ曲線状の目標軌道を求め、次の教
示点まではこの目標軌道に従って塗装ガンの移動制御を
行う。
る。前述したステップS5では教示点の通過に対応して
方向ベクトルの算出を行った。これに対し、この図3に
示す制御フローにおいては、このような教示点通過毎の
移動方向の制御は行わず、塗装ガンを常に予め教示され
た曲線状の目標軌道に沿って移動させる。しかしなが
ら、コントローラ2が曲線上の目標軌道全体を表す情報
を記憶して塗装ガンの移動制御に使用することは困難で
ある。そこで、この制御フローでは、コントローラ2
は、上述した図2の制御フローの場合と同様、目標軌道
上の代表点である教示点のみを記憶し、塗装ガンが教示
点を通過した時点でその教示点とその次に塗装ガンが向
うべき教示点とを結ぶ曲線状の目標軌道を求め、次の教
示点まではこの目標軌道に従って塗装ガンの移動制御を
行う。
【0032】さらに詳述すると、この制御フローにおい
ては、今回通過した教示点と次に通過すべき教示点との
間の曲線状の目標軌道を下記式(3)に示す時刻tにつ
いてのm次多項式によってモデリングする。 Xr(k)=amtm+am-1tm-1+……+a1t+a0 ……(3)
ては、今回通過した教示点と次に通過すべき教示点との
間の曲線状の目標軌道を下記式(3)に示す時刻tにつ
いてのm次多項式によってモデリングする。 Xr(k)=amtm+am-1tm-1+……+a1t+a0 ……(3)
【0033】そして、ステップS105では、上記多項
式によって表される曲線が以下の条件を満たすよう各項
の係数a0〜am(これらは各々3次元空間内において固
定された位置ベクトルである。)を定める。 a.時刻tに0を代入した場合のXr(k)が今回通過
した教示点に一致すること b.時刻tに1を代入した場合のXr(k)が次回通過
すべき教示点と一致すること c.折れのない滑らかな曲線となること
式によって表される曲線が以下の条件を満たすよう各項
の係数a0〜am(これらは各々3次元空間内において固
定された位置ベクトルである。)を定める。 a.時刻tに0を代入した場合のXr(k)が今回通過
した教示点に一致すること b.時刻tに1を代入した場合のXr(k)が次回通過
すべき教示点と一致すること c.折れのない滑らかな曲線となること
【0034】次にステップS107について説明する。
このステップS107でも、前述したステップS7と同
様、塗装ガンを遷移軌道に沿って移動させるための制御
を実行する。ただし、この制御フローでは上記ステップ
S105で求めた曲線状の遷移軌道に沿って塗装ガンの
移動を行わせるため、ステップS107では次の処理を
実行する。まず、サンプルカウンタkを1だけインクリ
メントする。次いでこのカウント値kと、遷移軌道の始
点である教示点から終点の教示点までの塗装ガンの全移
動時間T(所定の標準値)と、これを無次元化した値N
(N=T/TsTs:サンプリング周期の時間長)とを
用いて、現在の時刻tを下記式(4)により求める。 t=(k/N)T ……(4) そして、このtを式(3)に代入して現在の目標位置X
r(k)を算出する。
このステップS107でも、前述したステップS7と同
様、塗装ガンを遷移軌道に沿って移動させるための制御
を実行する。ただし、この制御フローでは上記ステップ
S105で求めた曲線状の遷移軌道に沿って塗装ガンの
移動を行わせるため、ステップS107では次の処理を
実行する。まず、サンプルカウンタkを1だけインクリ
メントする。次いでこのカウント値kと、遷移軌道の始
点である教示点から終点の教示点までの塗装ガンの全移
動時間T(所定の標準値)と、これを無次元化した値N
(N=T/TsTs:サンプリング周期の時間長)とを
用いて、現在の時刻tを下記式(4)により求める。 t=(k/N)T ……(4) そして、このtを式(3)に代入して現在の目標位置X
r(k)を算出する。
【0035】この処理がサンプリング周期が切り換わる
毎に実行される結果、時刻tおよび塗装ガンの目標位置
Xr(k)は次のような挙動をすることとなる。まず、
教示点を通過する際には教示点カウンタLのインクリメ
ントと共にサンプルカウンタkがクリアされるため、時
刻tは0となる。従って、この時点における塗装ガンの
目標位置Xr(k)は、遷移軌道の始点である教示点と
一致している。その後、この制御フローが起動される毎
に、kがインクリメントされ(ステップS107)、t
はT/N=Tsずつ順次増加してゆく。従って、この
間、目標位置Xr(k)は上記式(3)によって表され
る遷移軌道(曲線軌道)上を順次進んでゆくこととな
る。そして、k=Nとなると、上記式(4)の演算によ
りt=Tとなる。この結果、塗装ガンの目標位置Xr
(k)は、遷移軌道の終点の教示点に到達することとな
る。このような制御により、目標位置Xr(k)が遷移
軌道に沿って進められる。
毎に実行される結果、時刻tおよび塗装ガンの目標位置
Xr(k)は次のような挙動をすることとなる。まず、
教示点を通過する際には教示点カウンタLのインクリメ
ントと共にサンプルカウンタkがクリアされるため、時
刻tは0となる。従って、この時点における塗装ガンの
目標位置Xr(k)は、遷移軌道の始点である教示点と
一致している。その後、この制御フローが起動される毎
に、kがインクリメントされ(ステップS107)、t
はT/N=Tsずつ順次増加してゆく。従って、この
間、目標位置Xr(k)は上記式(3)によって表され
る遷移軌道(曲線軌道)上を順次進んでゆくこととな
る。そして、k=Nとなると、上記式(4)の演算によ
りt=Tとなる。この結果、塗装ガンの目標位置Xr
(k)は、遷移軌道の終点の教示点に到達することとな
る。このような制御により、目標位置Xr(k)が遷移
軌道に沿って進められる。
【0036】次にステップS108について説明する。
このステップS108では塗装ガンの移動速度が塗料の
質量流量に応じた適切な速度となるよう時刻kの増加の
制御を行う。すなわち、遷移軌道上の移動制御を行う前
述のステップS105ではkを単調に1ずつ増加させた
のに対し、このステップS108では、下記の演算によ
りサンプルカウンタkの値を変更する。 k=k+Q・Tu/T ……(5)
このステップS108では塗装ガンの移動速度が塗料の
質量流量に応じた適切な速度となるよう時刻kの増加の
制御を行う。すなわち、遷移軌道上の移動制御を行う前
述のステップS105ではkを単調に1ずつ増加させた
のに対し、このステップS108では、下記の演算によ
りサンプルカウンタkの値を変更する。 k=k+Q・Tu/T ……(5)
【0037】これは、前述したステップS8と同様、質
量流量が多くなると単位時間に噴出される塗料の量が多
くなり、塗膜が厚くなるので、時刻を示すカウンタkを
大きく進めることにより、塗装ガンの移動速度を高める
ものである。なお、Tuは所定の定数である。
量流量が多くなると単位時間に噴出される塗料の量が多
くなり、塗膜が厚くなるので、時刻を示すカウンタkを
大きく進めることにより、塗装ガンの移動速度を高める
ものである。なお、Tuは所定の定数である。
【0038】そして、このようにして求めたkの値を前
掲式(4)に代入してtを求め、このtを前掲式(3)
に代入して目標位置Xr(k)を算出する。このように
することで、塗装ガンが塗装軌道上を移動する際の移動
速度を塗料の質量流量に応じた適切な速度とすることが
でき、塗装むら等のない均質な塗装を行うことができ
る。
掲式(4)に代入してtを求め、このtを前掲式(3)
に代入して目標位置Xr(k)を算出する。このように
することで、塗装ガンが塗装軌道上を移動する際の移動
速度を塗料の質量流量に応じた適切な速度とすることが
でき、塗装むら等のない均質な塗装を行うことができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、塗工器に供給する流体の流量に基づいて塗
工器の動作速度の制御を行うので、塗工器の動作速度を
決定するための試験を行う必要がない。従って、以下の
効果が得られる。 (1)流体の消費量が少なくて済み、生産コストを低減
することができる。 (2)オペレータが、長時間、ロボット近くで作業する
必要がなく、安全性が向上する。 (3)教示時間が短縮されることにより、ロボット稼働
時間が長くなり、生産性が向上する。 また、請求項2に係る発明によれば、塗工器近傍での流
体の流量を検出し、動作速度の制御を行うので、過渡的
な液だまりや、流体がこれを供給する装置から塗工器に
至るまでの圧損を補正することができるため、常に塗膜
厚さ等を一定に保つことができ、作業の品質が向上する
という効果が得られる。
明によれば、塗工器に供給する流体の流量に基づいて塗
工器の動作速度の制御を行うので、塗工器の動作速度を
決定するための試験を行う必要がない。従って、以下の
効果が得られる。 (1)流体の消費量が少なくて済み、生産コストを低減
することができる。 (2)オペレータが、長時間、ロボット近くで作業する
必要がなく、安全性が向上する。 (3)教示時間が短縮されることにより、ロボット稼働
時間が長くなり、生産性が向上する。 また、請求項2に係る発明によれば、塗工器近傍での流
体の流量を検出し、動作速度の制御を行うので、過渡的
な液だまりや、流体がこれを供給する装置から塗工器に
至るまでの圧損を補正することができるため、常に塗膜
厚さ等を一定に保つことができ、作業の品質が向上する
という効果が得られる。
【図1】本発明の一実施形態である塗装ロボットシステ
ムの構成を示す図である。
ムの構成を示す図である。
【図2】同実施形態の第1の動作例を示すフローチャー
トである。
トである。
【図3】同実施形態の第2の動作例を示すフローチャー
トである。
トである。
【図4】上記第1の動作例における目標軌道を示す図で
ある。
ある。
【図5】上記第2の動作例における目標軌道を示す図で
ある。
ある。
1 マニピュレータ(ロボット) 2 コントローラ(速度制御手段) 3 塗装ガン(塗工器) 4 質量流量計(流量測定手段) 5 色替えバルブ 6 塗料供給装置 7 固定ベース 8 旋回ベース 9 第1アーム 10 第2アーム 11 手首 12〜15 ケーブル
Claims (2)
- 【請求項1】 予め与えられた教示データに基づいて、
塗工器を移動させると共に該塗工器に流体を供給するこ
とにより作業を行うロボットの制御装置において、 前記流体の流量を測定する流量測定手段と、 前記流量測定手段によって測定された流量に基づいて前
記塗工器の移動速度の制御を行う速度制御手段とを具備
することを特徴とする工業用ロボットの制御装置。 - 【請求項2】 前記流量測定手段は、前記塗工器近傍で
の前記流体の流量を測定することを特徴とする請求項1
記載の工業用ロボットの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP792296A JPH09198120A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 工業用ロボットの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP792296A JPH09198120A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 工業用ロボットの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09198120A true JPH09198120A (ja) | 1997-07-31 |
Family
ID=11679029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP792296A Withdrawn JPH09198120A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | 工業用ロボットの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09198120A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7769489B2 (en) | 2005-11-29 | 2010-08-03 | Seiko Epson Corporation | Robot control device and robot system |
CN111589612A (zh) * | 2020-05-07 | 2020-08-28 | 深圳中集智能科技有限公司 | 涂料喷涂控制系统 |
-
1996
- 1996-01-19 JP JP792296A patent/JPH09198120A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7769489B2 (en) | 2005-11-29 | 2010-08-03 | Seiko Epson Corporation | Robot control device and robot system |
US8599555B2 (en) | 2005-11-29 | 2013-12-03 | Seiko Epson Corporation | Robot control device and robot system |
CN111589612A (zh) * | 2020-05-07 | 2020-08-28 | 深圳中集智能科技有限公司 | 涂料喷涂控制系统 |
CN111589612B (zh) * | 2020-05-07 | 2023-09-29 | 深圳中集智能科技有限公司 | 涂料喷涂控制系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030401 |