JPH09197154A - 光導波路 - Google Patents
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- JPH09197154A JPH09197154A JP556696A JP556696A JPH09197154A JP H09197154 A JPH09197154 A JP H09197154A JP 556696 A JP556696 A JP 556696A JP 556696 A JP556696 A JP 556696A JP H09197154 A JPH09197154 A JP H09197154A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 互いに異なる屈折率分布を有する2種以上の
光導波路の接合面において反射光の発生を防止した光導
波路を提供する。 【解決手段】 積層方向の屈折率の分布が異なる複数の
光導波路が、該導波路の光の導波方向に縦列に接続され
た光導波路において、該複数の光導波路13の接合面1
4が、該光の導波方向の積層面と該導波方向の積層面と
直交する面とに対して交差している。
光導波路の接合面において反射光の発生を防止した光導
波路を提供する。 【解決手段】 積層方向の屈折率の分布が異なる複数の
光導波路が、該導波路の光の導波方向に縦列に接続され
た光導波路において、該複数の光導波路13の接合面1
4が、該光の導波方向の積層面と該導波方向の積層面と
直交する面とに対して交差している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光導波路素子の構造
に関するものであり、具体的には、互いに異なる屈折率
分布を有する2種以上の光導波路が、その光軸方向に縦
列接続された光導波路に関するものである。
に関するものであり、具体的には、互いに異なる屈折率
分布を有する2種以上の光導波路が、その光軸方向に縦
列接続された光導波路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】互いに異なる屈折率分布を有する光導波
路を、光導波路の光軸方向に縦列接続して半導体光素子
の性能向上を計ることが試みられてきている。その際に
用いられてきた構造を、半導体レーザの一例を図5に示
す。図5中、符号20は利得導波路、21はガイド導波
路、22は利得導波路20とガイド導波路21との接合
面、23はレーザ出射端面、30は基板及び35はレー
ザのクラッド層を各々図示する。
路を、光導波路の光軸方向に縦列接続して半導体光素子
の性能向上を計ることが試みられてきている。その際に
用いられてきた構造を、半導体レーザの一例を図5に示
す。図5中、符号20は利得導波路、21はガイド導波
路、22は利得導波路20とガイド導波路21との接合
面、23はレーザ出射端面、30は基板及び35はレー
ザのクラッド層を各々図示する。
【0003】半導体レーザに光ファイバが結合された半
導体レーザモジュールを作製するには、半導体レーザと
光ファイバの結合における光軸調整を、可能な限り大き
な許容度でもって高効率に結合することが重要である。
導体レーザモジュールを作製するには、半導体レーザと
光ファイバの結合における光軸調整を、可能な限り大き
な許容度でもって高効率に結合することが重要である。
【0004】このため、図5に示すような光導波路の構
造が用いられている。即ち、電流注入により利得を生じ
る利得導波路20の一端側に、該利得導波路20よりは
大きなバンドギャップエネルギー(屈折率は低くなる)
をもつコア層で構成されるガイド導波路21を、接合面
22を介して接続する。
造が用いられている。即ち、電流注入により利得を生じ
る利得導波路20の一端側に、該利得導波路20よりは
大きなバンドギャップエネルギー(屈折率は低くなる)
をもつコア層で構成されるガイド導波路21を、接合面
22を介して接続する。
【0005】この時、ガイド導波路21の形状を、図5
に示すように、レーザ出射端面23側に近づくにつれて
漸次幅が狭くなる先細り構造とし、導波路への光閉じ込
め効率をレーザ出射端面23に近づくにつれて緩くする
ことにより、レーザ出射端面23から出射されるレーザ
光のサイズを拡大せんとする構造である。
に示すように、レーザ出射端面23側に近づくにつれて
漸次幅が狭くなる先細り構造とし、導波路への光閉じ込
め効率をレーザ出射端面23に近づくにつれて緩くする
ことにより、レーザ出射端面23から出射されるレーザ
光のサイズを拡大せんとする構造である。
【0006】このように、利得導波路20と、それより
はバンドギャップエネルギーの大きいガイド導波路21
との接合面22を作製するに際しては、概ね図6及び図
7に示す作製工程を用いてきた。即ち、図6(a)に示
すように、先ず基板30上に利得導波路のコア層31を
エピタキシャル成長させる。次に、図6(b)に示すよ
うに、利得導波路20を形成する領域を含む、幅20μ
m、利得導波路長に等しい長さである300μm程度の
長さの領域に形成したSiO2 膜32をエッチングマス
クとして用いて、この領域以外の領域の利得導波路のコ
ア層31を除去して、利得導波路のコア層の島33を形
成する。次に、図6(c)に示すように、利得導波路の
コア層の島33以外の領域にガイド導波路のコア層34
を形成する層を成長させる。次に、図7(a)に示すよ
うに、利得導波路のコア層の島33の上に残っているS
iO2 膜32を除去した後、利得導波路のコア層の島3
3とガイド導波路のコア層34とを、図5に示すような
利得導波路20とガイド導波路21との形状に加工す
る。次に、図7(b)に示すように、レーザのクラッド
層35を成長させ、利得導波路20とガイド導波路21
からなるレーザ導波路を形成し、電流注入用の電極36
を設けてレーザとする。
はバンドギャップエネルギーの大きいガイド導波路21
との接合面22を作製するに際しては、概ね図6及び図
7に示す作製工程を用いてきた。即ち、図6(a)に示
すように、先ず基板30上に利得導波路のコア層31を
エピタキシャル成長させる。次に、図6(b)に示すよ
うに、利得導波路20を形成する領域を含む、幅20μ
m、利得導波路長に等しい長さである300μm程度の
長さの領域に形成したSiO2 膜32をエッチングマス
クとして用いて、この領域以外の領域の利得導波路のコ
ア層31を除去して、利得導波路のコア層の島33を形
成する。次に、図6(c)に示すように、利得導波路の
コア層の島33以外の領域にガイド導波路のコア層34
を形成する層を成長させる。次に、図7(a)に示すよ
うに、利得導波路のコア層の島33の上に残っているS
iO2 膜32を除去した後、利得導波路のコア層の島3
3とガイド導波路のコア層34とを、図5に示すような
利得導波路20とガイド導波路21との形状に加工す
る。次に、図7(b)に示すように、レーザのクラッド
層35を成長させ、利得導波路20とガイド導波路21
からなるレーザ導波路を形成し、電流注入用の電極36
を設けてレーザとする。
【0007】上記の工程において、レーザの端面23は
劈開工程により作製するため、レーザ導波路はこの劈開
面に直交する方向をとることとなる。即ち、劈開は結晶
学的な面方位でいうところの[110]面に沿って生じ
るため、レーザ導波路は必然的に、この[110]面に
直交する<110>方向をとる。この時、利得導波路の
コア層の島33は図6(b)に示すように、<110>
方向又はこの方向に結晶学的に等価な方向と平行な4つ
の辺をもつ長方形の形状とされてきた。
劈開工程により作製するため、レーザ導波路はこの劈開
面に直交する方向をとることとなる。即ち、劈開は結晶
学的な面方位でいうところの[110]面に沿って生じ
るため、レーザ導波路は必然的に、この[110]面に
直交する<110>方向をとる。この時、利得導波路の
コア層の島33は図6(b)に示すように、<110>
方向又はこの方向に結晶学的に等価な方向と平行な4つ
の辺をもつ長方形の形状とされてきた。
【0008】その理由は、図6(b)に示すように、利
得導波路を形成する領域以外の領域の利得導波路のコア
層31を除去する方法として、例えば塩酸等の薬液によ
るウエットエッチング方法を用いるためである。
得導波路を形成する領域以外の領域の利得導波路のコア
層31を除去する方法として、例えば塩酸等の薬液によ
るウエットエッチング方法を用いるためである。
【0009】これは、島33の辺が<110>方向から
ずれている場合には、島の側面に結晶学的に不安定な面
が形成されることとなり、結果として不均一な接合面を
形成してしまうため、好ましい結果は得られないからで
ある。そこで、ウエットエッチング方法で形成する島の
側面を結晶学的に安定な4つの[110]面で形成し、
均一な接合面を形成するために、島33の形状を<11
0>方向又はこの方向に結晶学的に等価な方向と平行な
4つの辺をもつ長方形にしていた。
ずれている場合には、島の側面に結晶学的に不安定な面
が形成されることとなり、結果として不均一な接合面を
形成してしまうため、好ましい結果は得られないからで
ある。そこで、ウエットエッチング方法で形成する島の
側面を結晶学的に安定な4つの[110]面で形成し、
均一な接合面を形成するために、島33の形状を<11
0>方向又はこの方向に結晶学的に等価な方向と平行な
4つの辺をもつ長方形にしていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た場合においても、接合面22が導波路の光軸に垂直な
位置関係になることに原因する光学的不都合、および島
33の側面が成長速度の速い[110]面であることに
原因する形状的不都合という点が問題であった。ここ
で、光学的不都合とは、接合面で生じる反射光がレーザ
の動作不安定を引き起こすことであり、形状的不都合と
は、成長速度の速い側面が生じることにより、接合部に
盛り上がりを生じることとなり、レーザ特性を劣化させ
ることである。
た場合においても、接合面22が導波路の光軸に垂直な
位置関係になることに原因する光学的不都合、および島
33の側面が成長速度の速い[110]面であることに
原因する形状的不都合という点が問題であった。ここ
で、光学的不都合とは、接合面で生じる反射光がレーザ
の動作不安定を引き起こすことであり、形状的不都合と
は、成長速度の速い側面が生じることにより、接合部に
盛り上がりを生じることとなり、レーザ特性を劣化させ
ることである。
【0011】以上のように、2つの光導波路20,21
を縦列に接続すると、これらの接続面22の屈折率分布
の不整合により導波光が反射し、レーザ発振の不安定化
等の種種の不都合が生じていた。
を縦列に接続すると、これらの接続面22の屈折率分布
の不整合により導波光が反射し、レーザ発振の不安定化
等の種種の不都合が生じていた。
【0012】また、光導波路が半導体のような単結晶の
場合には、劈開端面が低指数面でしか形成できないた
め、光導波路の方向がこれに垂直な方向に限られてしま
い結局、接合面がこの低指数面に一致することになる。
この場合、接合端面で異常結晶成長が発生し、光導波路
の形状異常が起こることがあった。
場合には、劈開端面が低指数面でしか形成できないた
め、光導波路の方向がこれに垂直な方向に限られてしま
い結局、接合面がこの低指数面に一致することになる。
この場合、接合端面で異常結晶成長が発生し、光導波路
の形状異常が起こることがあった。
【0013】本発明は、上記問題に鑑み、接合部を持つ
光導波路において、当該接合面における反射光の発生を
防止すること、又は形状的不都合の原因である接合部に
おける盛り上がりを防止することができる光導波路を提
供することを課題とする。
光導波路において、当該接合面における反射光の発生を
防止すること、又は形状的不都合の原因である接合部に
おける盛り上がりを防止することができる光導波路を提
供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成する本発
明の光導波路は、積層方向の屈折率の分布が異なる複数
の光導波路が、該導波路の光の導波方向に縦列に接続さ
れた光導波路において、該複数の光導波路の接合面が、
該光の導波方向の積層面と該導波方向の積層面とに直交
する面とに対して交差していることを特徴とするもので
ある。
明の光導波路は、積層方向の屈折率の分布が異なる複数
の光導波路が、該導波路の光の導波方向に縦列に接続さ
れた光導波路において、該複数の光導波路の接合面が、
該光の導波方向の積層面と該導波方向の積層面とに直交
する面とに対して交差していることを特徴とするもので
ある。
【0015】上記光導波路において、前記接合面が、前
記積層方向に対して交差していることを特徴とするもの
である。
記積層方向に対して交差していることを特徴とするもの
である。
【0016】上記光導波路において、前記複数の光導波
路が、半導体で形成されていることを特徴とするもので
ある。
路が、半導体で形成されていることを特徴とするもので
ある。
【0017】本発明に係る光導波路は、光導波路間の接
合面が、該光の導波面と該導波面とに直交する面とに対
して交差するものとしている。このため、接合面で反射
された導波光は導波路の外に放射されるため、再び導波
路に入射して元の方向に返っていくことがなく、従って
反射光による不都合は生じない。
合面が、該光の導波面と該導波面とに直交する面とに対
して交差するものとしている。このため、接合面で反射
された導波光は導波路の外に放射されるため、再び導波
路に入射して元の方向に返っていくことがなく、従って
反射光による不都合は生じない。
【0018】また、導波路が単結晶材料で形成されてい
る場合においては、接合面を異常成長の起きやすい低指
数面でなくすることが可能になり、光導波路の形状異常
を防止できる。
る場合においては、接合面を異常成長の起きやすい低指
数面でなくすることが可能になり、光導波路の形状異常
を防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
する。
【0020】<第1の実施の形態>本発明の第1の実施
の形態に係る光導波路とその作製方法を図1〜図3に示
す。先ず、図1(a)に示すように、基板10の上に第
1の導波路のコア層11をエピタキシャル成長させる。
の形態に係る光導波路とその作製方法を図1〜図3に示
す。先ず、図1(a)に示すように、基板10の上に第
1の導波路のコア層11をエピタキシャル成長させる。
【0021】次に、図1(b)−(1)と図1(b)−
(2)に示すように、第1の導波路を形成する領域を含
む、概ね幅20μm、長さは第1の導波路長に等しい長
さである300μm程度の領域に成長したSiO2 膜1
2をエッチングマスクとして用いて、この領域以外の領
域の第1の導波路のコア層を除去して、第1の導波路の
コア層の島13を形成する。
(2)に示すように、第1の導波路を形成する領域を含
む、概ね幅20μm、長さは第1の導波路長に等しい長
さである300μm程度の領域に成長したSiO2 膜1
2をエッチングマスクとして用いて、この領域以外の領
域の第1の導波路のコア層を除去して、第1の導波路の
コア層の島13を形成する。
【0022】この時、図1(b)−(1)に示す場合で
は、第1の導波路のコア層11の島形状を、少なくとも
第2導波路との接合面14が光の導波方向すなわち<1
10>方向の積層面と、該導波方向の積層面と直交する
<001>方向の面とに対して交差するような面を形成
するようにしている。尚、図1(b)−(1)におい
て、接合面14は基板10に対して直交する面としてい
る。
は、第1の導波路のコア層11の島形状を、少なくとも
第2導波路との接合面14が光の導波方向すなわち<1
10>方向の積層面と、該導波方向の積層面と直交する
<001>方向の面とに対して交差するような面を形成
するようにしている。尚、図1(b)−(1)におい
て、接合面14は基板10に対して直交する面としてい
る。
【0023】また他の例としては、図1(b)−(2)
に示すように、第1の導波路のコア層の島13の形状
を、少なくとも第2の導波路との接合面16が積層方向
すなわち<001>に対して交差してテーパ面を形成す
るようにしている。
に示すように、第1の導波路のコア層の島13の形状
を、少なくとも第2の導波路との接合面16が積層方向
すなわち<001>に対して交差してテーパ面を形成す
るようにしている。
【0024】次に、図2(a)に示すように、図1−
(1)の続きとして、第1の導波路のコア層の島13以
外の領域に第2の導波路のコア層17を形成する層を成
長させる。
(1)の続きとして、第1の導波路のコア層の島13以
外の領域に第2の導波路のコア層17を形成する層を成
長させる。
【0025】次に、図2(b)に示すように、第1の導
波路のコア層の島13の上に残っているSiO2 膜12
を除去した後、第1の導波路のコア層の島13と第2の
導波のコア層17を加工し、図5に示したものと同様な
形状の第1の導波路18と第2の導波路19の形成す
る。次に図2(c)に示すように、クラッド層101を
成長させる。
波路のコア層の島13の上に残っているSiO2 膜12
を除去した後、第1の導波路のコア層の島13と第2の
導波のコア層17を加工し、図5に示したものと同様な
形状の第1の導波路18と第2の導波路19の形成す
る。次に図2(c)に示すように、クラッド層101を
成長させる。
【0026】<第2の実施の形態>本発明の第2の実施
の形態を、ガイド導波路構造付きの半導体レーザを例に
とって図3及び図4に基づいて説明する。
の形態を、ガイド導波路構造付きの半導体レーザを例に
とって図3及び図4に基づいて説明する。
【0027】まづ、図3(a)に示すように、基板40
上に利得導波路のコア層41をエピタキシャル成長させ
る。次に、図3(b)−(1)と図3(b)−(2)に
示すように、利得導波路を形成する領域を含む、幅20
μm、長さは利得導波路長に等しい長さである300μ
m領域に形成したSiO2 膜42をエッチングマスクと
して用いて、この領域以外の領域の利得導波路のコア層
を除去して、利得導波路のコア層の島43を形成する。
この時、図3(b)−(1)に示すように、利得導波路
のコア層の島43の形状を、少なくともガイド導波路と
の接合面44が光の導波方向すなわち<110>方向の
積層面と、該導波方向の積層面と直交する<001>方
向の面とに対して交差するような面を形成するようにし
ている。尚、図3(b)−(1)において、接合面44
は基板40に対して直交する面としている。
上に利得導波路のコア層41をエピタキシャル成長させ
る。次に、図3(b)−(1)と図3(b)−(2)に
示すように、利得導波路を形成する領域を含む、幅20
μm、長さは利得導波路長に等しい長さである300μ
m領域に形成したSiO2 膜42をエッチングマスクと
して用いて、この領域以外の領域の利得導波路のコア層
を除去して、利得導波路のコア層の島43を形成する。
この時、図3(b)−(1)に示すように、利得導波路
のコア層の島43の形状を、少なくともガイド導波路と
の接合面44が光の導波方向すなわち<110>方向の
積層面と、該導波方向の積層面と直交する<001>方
向の面とに対して交差するような面を形成するようにし
ている。尚、図3(b)−(1)において、接合面44
は基板40に対して直交する面としている。
【0028】また他の例としては、図3(b)−(2)
に示すように、利得導波路のコア層の島43の形状を、
少なくともガイド導波路との接合面46が積層方向<0
01>に対して交差してテーパ面を形成している。
に示すように、利得導波路のコア層の島43の形状を、
少なくともガイド導波路との接合面46が積層方向<0
01>に対して交差してテーパ面を形成している。
【0029】この利得導波路のコア層の島43を形成す
るにあたっては、反応性イオンエッチング法を用いた。
反応性イオンエッチング法では指向性に優れたエッチン
グが可能であるため、均一性の良いコア層の島の側壁、
即ち接合面44を得ることができた。さらにはイオンの
方向性を利用することで、基板の厚み方向にも傾いた接
合面46を形成することもできた。傾きの角度は基板と
指向性イオンのなす角度を設定することで、任意の角度
にすることができた。また利得導波路を形成する領域以
外の領域の利得導波路のコア層を除去した際のエッチン
グ深さは、コア層よりも概ね0.3μm程度深めとし
た。
るにあたっては、反応性イオンエッチング法を用いた。
反応性イオンエッチング法では指向性に優れたエッチン
グが可能であるため、均一性の良いコア層の島の側壁、
即ち接合面44を得ることができた。さらにはイオンの
方向性を利用することで、基板の厚み方向にも傾いた接
合面46を形成することもできた。傾きの角度は基板と
指向性イオンのなす角度を設定することで、任意の角度
にすることができた。また利得導波路を形成する領域以
外の領域の利得導波路のコア層を除去した際のエッチン
グ深さは、コア層よりも概ね0.3μm程度深めとし
た。
【0030】次に、図4(a)に示すように、利得導波
路のコア層の島43以外の領域にガイド導波路のコア層
47を成長させる。この時、ガイド導波路のコア層47
の成長に先だって、ガイド導波路のコア層47の位置が
利得導波路のコア層41の位置にそろう状態になるよう
に中間層48を成長させた。中間層48の層さは、利得
導波路を形成する領域以外の領域の利得導波路のコア層
を除去した際のエッチング深さをコア層よりも概ね0.
3μm程度深めとしたことを基に、約0.3μmとし
た。これによりガイド導波路のコア層47の品質を高め
ることができ、結果的に作製したレーザの特性が向上し
た。また、成長速度の速い[110]面が利得導波路の
コア層の島43の側壁を形成していないため、盛り上が
りのない状態でガイド導波路のコア層47を成長するこ
とができた。
路のコア層の島43以外の領域にガイド導波路のコア層
47を成長させる。この時、ガイド導波路のコア層47
の成長に先だって、ガイド導波路のコア層47の位置が
利得導波路のコア層41の位置にそろう状態になるよう
に中間層48を成長させた。中間層48の層さは、利得
導波路を形成する領域以外の領域の利得導波路のコア層
を除去した際のエッチング深さをコア層よりも概ね0.
3μm程度深めとしたことを基に、約0.3μmとし
た。これによりガイド導波路のコア層47の品質を高め
ることができ、結果的に作製したレーザの特性が向上し
た。また、成長速度の速い[110]面が利得導波路の
コア層の島43の側壁を形成していないため、盛り上が
りのない状態でガイド導波路のコア層47を成長するこ
とができた。
【0031】次に、図4(b)に示すように、利得導波
路のコア層の島43の上の残っているSiO2 膜42を
除去した後、利得導波路のコア層の島43とガイド導波
路のコア層47を加工して、利得導波路49とガイド導
波路50を形成した。
路のコア層の島43の上の残っているSiO2 膜42を
除去した後、利得導波路のコア層の島43とガイド導波
路のコア層47を加工して、利得導波路49とガイド導
波路50を形成した。
【0032】次に、図4(c)に示すように、クラッド
層51を成長させた後、電流注入用の電極52を形成
し、ガイド構造付きの半導体レーザを得た。このレーザ
においては、接合面44又は接合面46が利得導波路の
光軸に直交するような位置関係にないため、これらの接
合面における反射光は素子内の導波路以外の領域に伝搬
し吸収されてしまうため、レーザの動作を安定化させる
ことができた。
層51を成長させた後、電流注入用の電極52を形成
し、ガイド構造付きの半導体レーザを得た。このレーザ
においては、接合面44又は接合面46が利得導波路の
光軸に直交するような位置関係にないため、これらの接
合面における反射光は素子内の導波路以外の領域に伝搬
し吸収されてしまうため、レーザの動作を安定化させる
ことができた。
【0033】なお、前記実施例においては、ガイド構造
付き半導体レーザを例にとって説明したが、これ以外の
半導体導波路素子、誘導体導波路素子に適用できること
は明らかである。
付き半導体レーザを例にとって説明したが、これ以外の
半導体導波路素子、誘導体導波路素子に適用できること
は明らかである。
【0034】誘電体導波路素子としては、例えばSi基
板上のSiO2 導波路がある。この場合には、SiO2
が非晶質なので、結晶構造に由来した異常成長はない
が、接合面における、光の反射の悪影響を除去する効果
がある。
板上のSiO2 導波路がある。この場合には、SiO2
が非晶質なので、結晶構造に由来した異常成長はない
が、接合面における、光の反射の悪影響を除去する効果
がある。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の接合構造
を用いることにより、互いに屈折率分布の異なる2種類
の導波路の接続において、光学的特性に優れ、かつ形状
的性質に優れた半導体レーザ、又はその他の半導体導波
路素子、若しくは誘導体光導波路素子を得ることができ
た。
を用いることにより、互いに屈折率分布の異なる2種類
の導波路の接続において、光学的特性に優れ、かつ形状
的性質に優れた半導体レーザ、又はその他の半導体導波
路素子、若しくは誘導体光導波路素子を得ることができ
た。
【図1】本発明による光導波路の作製工程及びその構造
の概略説明図である。
の概略説明図である。
【図2】本発明による光導波路の作製工程及びその構造
の概略説明図である。
の概略説明図である。
【図3】本発明による光導波路を有するガイド導波路構
造付き半導体レーザの作製工程の概略説明図である。
造付き半導体レーザの作製工程の概略説明図である。
【図4】本発明による光導波路を有するガイド導波路構
造付き半導体レーザの作製工程の概略説明図である。
造付き半導体レーザの作製工程の概略説明図である。
【図5】従来の光導波路構造を有するガイド導波路構造
付き半導体レーザの概略説明図である。
付き半導体レーザの概略説明図である。
【図6】従来の光導波路構造を有するガイド導波路構造
付き半導体レーザの作製工程の概略説明図である。
付き半導体レーザの作製工程の概略説明図である。
【図7】従来の光導波路構造を有するガイド導波路構造
付き半導体レーザの作製工程の概略説明図である。
付き半導体レーザの作製工程の概略説明図である。
10 基板 11 第1の導波路のコア層 12 エッチングマスクSiO2 13 第1の導波路のコア層の島 14 接合面 15 接合面を形成する辺 16 接合面 17 第2の導波路のコア層 18 第1の導波路 19 第2の導波路 20 利得導波路 21 ガイド導波路 22 接合面 23 レーザ出射端面 30 基板 31 利得導波路のコア層 32 エッチングマスクのSiO2 33 利得導波路のコア層の島 34 ガイド導波路のコア層 35 レーザのクラッド層 36 電極 40 基板 41 利得導波路のコア層 42 エッチングマスクのSiO2 43 利得導波路のコア層の島 44 接合面 45 接合面を形成する辺 46 接合面 47 ガイド導波路のコア層 48 中間層 49 利得導波路 50 ガイド導波路 51 クラッド層 52 電極 101 クラッド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉本 直人 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 近藤 進 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 岡本 浩 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 板屋 義夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 積層方向の屈折率の分布が異なる複数の
光導波路が、該導波路の光の導波方向に縦列に接続され
た光導波路において、 該複数の光導波路の接合面が、該光の導波方向の積層面
と該導波方向の積層面と直交する面とに対して交差して
いることを特徴とする光導波路。 - 【請求項2】 請求項1の光導波路において、 前記接合面が、前記積層方向に対して交差していること
を特徴とする請求項1記載の光導波路。 - 【請求項3】 請求項1又は2の光導波路において、 前記複数の光導波路が、半導体で形成されていることを
特徴とする光導波路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP556696A JPH09197154A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 光導波路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP556696A JPH09197154A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 光導波路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09197154A true JPH09197154A (ja) | 1997-07-31 |
Family
ID=11614769
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP556696A Pending JPH09197154A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 光導波路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09197154A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000028536A1 (fr) * | 1998-11-09 | 2000-05-18 | Seiko Instruments Inc. | Tete optique a champ proche et procede de production associe |
EP1959278A1 (en) | 2007-02-15 | 2008-08-20 | Fujitsu Limited | Semiconductor integrated optical element |
US7539378B2 (en) | 2005-01-20 | 2009-05-26 | Fujitsu Limited | Optical waveguide device and semiconductor device |
JP2011124445A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-23 | Opnext Japan Inc | 半導体光素子及び半導体光素子の製造方法 |
JP2014063842A (ja) * | 2012-09-20 | 2014-04-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光導波路型半導体素子の製造方法および光導波路型半導体素子 |
-
1996
- 1996-01-17 JP JP556696A patent/JPH09197154A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000028536A1 (fr) * | 1998-11-09 | 2000-05-18 | Seiko Instruments Inc. | Tete optique a champ proche et procede de production associe |
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EP1959278A1 (en) | 2007-02-15 | 2008-08-20 | Fujitsu Limited | Semiconductor integrated optical element |
JP2011124445A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-23 | Opnext Japan Inc | 半導体光素子及び半導体光素子の製造方法 |
JP2014063842A (ja) * | 2012-09-20 | 2014-04-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光導波路型半導体素子の製造方法および光導波路型半導体素子 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
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