JPH09192822A - タンディッシュカバー - Google Patents
タンディッシュカバーInfo
- Publication number
- JPH09192822A JPH09192822A JP8024772A JP2477296A JPH09192822A JP H09192822 A JPH09192822 A JP H09192822A JP 8024772 A JP8024772 A JP 8024772A JP 2477296 A JP2477296 A JP 2477296A JP H09192822 A JPH09192822 A JP H09192822A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refractory
- tundish cover
- tundish
- mold
- irregular
- Prior art date
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- Pending
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- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 型枠内に充填された不定形耐火物の剥落を防
止することができ、これにより、良好な表面性状の鋳片
を良好な操業状態で連続鋳造することができると共に、
溶融金属の温度低下や空気酸化を防止することができる
タンディッシュカバーを提供する。 【解決手段】 底部11bが開口された型枠11と、型
枠11内に充填された不定形耐火物12とを有するタン
ディッシュカバー10であって、不定形耐火物12は、
型枠11内に配置された格子状支持筋13と、不定形耐
火物12の下部に配置された所定の強度を有する耐火性
網状体14によって支持されている。
止することができ、これにより、良好な表面性状の鋳片
を良好な操業状態で連続鋳造することができると共に、
溶融金属の温度低下や空気酸化を防止することができる
タンディッシュカバーを提供する。 【解決手段】 底部11bが開口された型枠11と、型
枠11内に充填された不定形耐火物12とを有するタン
ディッシュカバー10であって、不定形耐火物12は、
型枠11内に配置された格子状支持筋13と、不定形耐
火物12の下部に配置された所定の強度を有する耐火性
網状体14によって支持されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンディッシュカ
バーに係り、更に詳しくは、型枠内に充填された不定形
耐火物の剥落を防止することができるタンディッシュカ
バーに関する。
バーに係り、更に詳しくは、型枠内に充填された不定形
耐火物の剥落を防止することができるタンディッシュカ
バーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳型(又はモールドという)に溶
融金属を供給するタンディッシュには、前記溶融金属の
温度低下や空気酸化を防止するためのタンディッシュカ
バーが広く利用されている。一般に、このタンディッシ
ュカバーは、図11(a)、(b)に示すように、鉄製
で箱状の型枠101内に、前記溶融金属の輻射熱に対す
る良好な耐火性又は耐熱性を有する不定形耐火物102
を充填して、構成されている。
融金属を供給するタンディッシュには、前記溶融金属の
温度低下や空気酸化を防止するためのタンディッシュカ
バーが広く利用されている。一般に、このタンディッシ
ュカバーは、図11(a)、(b)に示すように、鉄製
で箱状の型枠101内に、前記溶融金属の輻射熱に対す
る良好な耐火性又は耐熱性を有する不定形耐火物102
を充填して、構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例に係るタンディッシュカバー100a、100bで
は、型枠101内に充填された不定形耐火物102が、
タンディッシュ105内に脱落するのを防止するため
に、鉄製のY字型スタッド103aや、V字型スタッド
103bを、型枠101の天板101aに約百本程度溶
接して(又は型枠101に吊り下げて)、不定形耐火物
102を支持しているが、不定形耐火物102の熱膨張
係数と、Y字型スタッド103aや、V字型スタッド1
03bの熱膨張係数(換言すると鉄の熱膨脹係数)が、
大きく異なるために、不定形耐火物102に亀裂110
が発生するという問題点があった。
来例に係るタンディッシュカバー100a、100bで
は、型枠101内に充填された不定形耐火物102が、
タンディッシュ105内に脱落するのを防止するため
に、鉄製のY字型スタッド103aや、V字型スタッド
103bを、型枠101の天板101aに約百本程度溶
接して(又は型枠101に吊り下げて)、不定形耐火物
102を支持しているが、不定形耐火物102の熱膨張
係数と、Y字型スタッド103aや、V字型スタッド1
03bの熱膨張係数(換言すると鉄の熱膨脹係数)が、
大きく異なるために、不定形耐火物102に亀裂110
が発生するという問題点があった。
【0004】すなわち、溶融金属104の輻射熱が、タ
ンディッシュカバー100a、100bに伝達される
と、常温で、図12(a)中、実線で示される形状のY
字型スタッド103aやV字型スタッド103bは、図
12(a)中、破線で示される形状まで膨脹する一方、
常温で、図12(a)中、実線で示される形状の不定形
耐火物102は、図12(a)中、一点鎖線で示される
形状まで膨脹するために、図12(a)中、交叉したハ
ッチングで示される部位で、Y字型スタッド103aや
V字型スタッド103bと、不定形耐火物102が押し
合って、機械的強度に劣る不定形耐火物102の応力集
中部(図12(a)中、交叉したハッチングで示される
部位)又はその近傍に亀裂110が発生するという問題
点があった。
ンディッシュカバー100a、100bに伝達される
と、常温で、図12(a)中、実線で示される形状のY
字型スタッド103aやV字型スタッド103bは、図
12(a)中、破線で示される形状まで膨脹する一方、
常温で、図12(a)中、実線で示される形状の不定形
耐火物102は、図12(a)中、一点鎖線で示される
形状まで膨脹するために、図12(a)中、交叉したハ
ッチングで示される部位で、Y字型スタッド103aや
V字型スタッド103bと、不定形耐火物102が押し
合って、機械的強度に劣る不定形耐火物102の応力集
中部(図12(a)中、交叉したハッチングで示される
部位)又はその近傍に亀裂110が発生するという問題
点があった。
【0005】また、タンディッシュカバー100a、1
00bの製造に際して、型枠101内に充填された不定
形耐火物102を加熱することにより、不定形耐火物1
02を乾燥する(又は不定形耐火物102の養生期間を
短縮する)方法が採用されているが、この場合、図12
(b)に示すように、Y字型スタッド103aやV字型
スタッド103bと、不定形耐火物102との間に、す
きま108が形成されるが、やはり溶融金属104の温
度が前記加熱温度に比べて高温なので、前記と同様に、
Y字型スタッド103aやV字型スタッド103bと、
不定形耐火物102が押し合って、機械的強度に劣る不
定形耐火物102に亀裂110が発生するという問題点
があった。
00bの製造に際して、型枠101内に充填された不定
形耐火物102を加熱することにより、不定形耐火物1
02を乾燥する(又は不定形耐火物102の養生期間を
短縮する)方法が採用されているが、この場合、図12
(b)に示すように、Y字型スタッド103aやV字型
スタッド103bと、不定形耐火物102との間に、す
きま108が形成されるが、やはり溶融金属104の温
度が前記加熱温度に比べて高温なので、前記と同様に、
Y字型スタッド103aやV字型スタッド103bと、
不定形耐火物102が押し合って、機械的強度に劣る不
定形耐火物102に亀裂110が発生するという問題点
があった。
【0006】また、前記亀裂110は、溶融金属104
の輻射熱を受け易い、不定形耐火物102の下部(換言
すると、Y字型スタッド103aや、V字型スタッド1
03bの下端部)側に発生し易い上、一旦、亀裂が発生
すると、その亀裂が核となって、更に亀裂が大きくなる
ために、不定形耐火物102自体の自重や、前記亀裂を
通って侵入した溶融金属104の高温ガスによる、Y字
型スタッド103aや、V字型スタッド103bの酸化
損疵、又は溶融等に起因する支持力の低下等も手伝っ
て、タンディッシュ105内に不定形耐火物102のか
けらが落下する(以下不定形耐火物102の剥落をスポ
ーリングという)という問題点があった。
の輻射熱を受け易い、不定形耐火物102の下部(換言
すると、Y字型スタッド103aや、V字型スタッド1
03bの下端部)側に発生し易い上、一旦、亀裂が発生
すると、その亀裂が核となって、更に亀裂が大きくなる
ために、不定形耐火物102自体の自重や、前記亀裂を
通って侵入した溶融金属104の高温ガスによる、Y字
型スタッド103aや、V字型スタッド103bの酸化
損疵、又は溶融等に起因する支持力の低下等も手伝っ
て、タンディッシュ105内に不定形耐火物102のか
けらが落下する(以下不定形耐火物102の剥落をスポ
ーリングという)という問題点があった。
【0007】このため、溶融金属104中に不定形耐火
物102のかけらが混入して、連続鋳造された鋳片の表
面に疵(以下表面疵という)が発生するという問題点が
あった。また、特に、タンディッシュ105に貯留され
た溶融金属104の中央部の温度は、タンディッシュ1
05に接触して熱が奪われる周辺部の温度に比べて比較
的高いので、タンディッシュカバー100a(100
b)の前記中央部と相対する部位に、前記亀裂110が
進行し、図13、図14に示すように、不定形耐火物1
02のかけらが塊状に落下して、タンディッシュ105
の注湯口105aを塞ぎ易くなるという問題点があっ
た。
物102のかけらが混入して、連続鋳造された鋳片の表
面に疵(以下表面疵という)が発生するという問題点が
あった。また、特に、タンディッシュ105に貯留され
た溶融金属104の中央部の温度は、タンディッシュ1
05に接触して熱が奪われる周辺部の温度に比べて比較
的高いので、タンディッシュカバー100a(100
b)の前記中央部と相対する部位に、前記亀裂110が
進行し、図13、図14に示すように、不定形耐火物1
02のかけらが塊状に落下して、タンディッシュ105
の注湯口105aを塞ぎ易くなるという問題点があっ
た。
【0008】このため、連続鋳造操業中、鋳型106に
溶融金属104を注湯するのが困難となったり、塊状の
かけらが落下した勢いで、溶融金属104の湯面に浮遊
するスラグが溶融金属104中に混入して、前記鋳片に
表面疵が発生したり或いは連続鋳造操業終了時、ノズル
ストッパー109で注湯口105aを閉塞することが困
難となる等、鋳片の表面性状を低下させたり、良好な連
続鋳造操業を実施することができなくなるという問題点
があった。
溶融金属104を注湯するのが困難となったり、塊状の
かけらが落下した勢いで、溶融金属104の湯面に浮遊
するスラグが溶融金属104中に混入して、前記鋳片に
表面疵が発生したり或いは連続鋳造操業終了時、ノズル
ストッパー109で注湯口105aを閉塞することが困
難となる等、鋳片の表面性状を低下させたり、良好な連
続鋳造操業を実施することができなくなるという問題点
があった。
【0009】また、前記の如く、亀裂110が発生し
て、図13に示すように、不定形耐火物102が塊状に
剥落等すると、不定形耐火物102の厚さが薄くなっ
て、更に、溶融金属104の輻射熱の影響を受け易くな
るので、亀裂が発生し易くなると共に、不定形耐火物1
02の断熱効果が小さくなるので、型枠101が溶融金
属104の輻射熱によって変形し易くなって、不定形耐
火物102を支持することが困難となり、不定形耐火物
102全体が落下するという問題点があった。このた
め、特に、タンディッシュカバー100a、100bの
シール性が低下して、タンディッシュ105内の溶融金
属104が空気酸化されるという問題点があった。
て、図13に示すように、不定形耐火物102が塊状に
剥落等すると、不定形耐火物102の厚さが薄くなっ
て、更に、溶融金属104の輻射熱の影響を受け易くな
るので、亀裂が発生し易くなると共に、不定形耐火物1
02の断熱効果が小さくなるので、型枠101が溶融金
属104の輻射熱によって変形し易くなって、不定形耐
火物102を支持することが困難となり、不定形耐火物
102全体が落下するという問題点があった。このた
め、特に、タンディッシュカバー100a、100bの
シール性が低下して、タンディッシュ105内の溶融金
属104が空気酸化されるという問題点があった。
【0010】さらに、タンディッシュ105から鋳型1
06に溶融金属104を注湯する際に、タンディッシュ
105の内面に付着したスラグ(図示せず)や溶融金属
(又はタンディッシュ105の内面に付着した溶融金属
を地金という:図示せず)が、前記の如く、空気酸化さ
れると、このタンディッシュ105内に次チャージ用の
溶融金属104を注湯したとき、タンディッシュ105
の内面に付着されると共に空気酸化されたスラグや地金
が、次チャージ用の溶融金属104内に介在され、前記
鋳片に表面疵等の欠陥を発生させるという問題点があっ
た。
06に溶融金属104を注湯する際に、タンディッシュ
105の内面に付着したスラグ(図示せず)や溶融金属
(又はタンディッシュ105の内面に付着した溶融金属
を地金という:図示せず)が、前記の如く、空気酸化さ
れると、このタンディッシュ105内に次チャージ用の
溶融金属104を注湯したとき、タンディッシュ105
の内面に付着されると共に空気酸化されたスラグや地金
が、次チャージ用の溶融金属104内に介在され、前記
鋳片に表面疵等の欠陥を発生させるという問題点があっ
た。
【0011】そこで、前述した問題点を解決するべく、
溶融金属104の輻射熱の影響を小さくするために、Y
字型スタッド103aや、V字型スタッド103bの長
さを短くすることも考えられるが、この場合、不定形耐
火物102を支持する傾斜部103c、103dの長さ
が短くなるために、不定形耐火物102を支持すること
ができなくなるという問題点があった。
溶融金属104の輻射熱の影響を小さくするために、Y
字型スタッド103aや、V字型スタッド103bの長
さを短くすることも考えられるが、この場合、不定形耐
火物102を支持する傾斜部103c、103dの長さ
が短くなるために、不定形耐火物102を支持すること
ができなくなるという問題点があった。
【0012】そこで、Y字型スタッド103a等の長さ
を短くすると共に、Y字型スタッド103a等の配置数
を大きくする(換言すると溶接ピッチを細かくする)こ
とで、不定形耐火物102を支持する支持力を確保する
ことも考えられるが、この場合、溶融金属104の輻射
熱が、不定形耐火物102から型枠101に伝達される
と、鉄の熱伝達係数が大きいために、簡単に、型枠10
1を介して、前記輻射熱が、Y字型スタッド103aや
V字型スタッド103bに伝熱されてしまい、やはり、
前記と同様に、不定形耐火物102に亀裂が発生すると
いう問題点があった。なお、図13、図14中、符号1
07はタンディッシュ105内の溶融金属104を鋳型
106に注湯するための浸漬ノズルである。
を短くすると共に、Y字型スタッド103a等の配置数
を大きくする(換言すると溶接ピッチを細かくする)こ
とで、不定形耐火物102を支持する支持力を確保する
ことも考えられるが、この場合、溶融金属104の輻射
熱が、不定形耐火物102から型枠101に伝達される
と、鉄の熱伝達係数が大きいために、簡単に、型枠10
1を介して、前記輻射熱が、Y字型スタッド103aや
V字型スタッド103bに伝熱されてしまい、やはり、
前記と同様に、不定形耐火物102に亀裂が発生すると
いう問題点があった。なお、図13、図14中、符号1
07はタンディッシュ105内の溶融金属104を鋳型
106に注湯するための浸漬ノズルである。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、型枠内に充填された不定形耐火物の剥落を防止
することができ、この結果、良好な表面性状の鋳片を良
好な操業状態で連続鋳造することができると共に、溶融
金属の温度低下や空気酸化を防止することができるタン
ディッシュカバーを提供することを目的とする。
もので、型枠内に充填された不定形耐火物の剥落を防止
することができ、この結果、良好な表面性状の鋳片を良
好な操業状態で連続鋳造することができると共に、溶融
金属の温度低下や空気酸化を防止することができるタン
ディッシュカバーを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のタンディッシュカバーは、底部が開口された型枠
と、該型枠内に充填された不定形耐火物とを有するタン
ディッシュカバーであって、前記不定形耐火物は、前記
型枠内に配置された格子状支持筋と、前記不定形耐火物
の下部に配置された所定の強度を有する耐火性網状体に
よって支持されている。
記載のタンディッシュカバーは、底部が開口された型枠
と、該型枠内に充填された不定形耐火物とを有するタン
ディッシュカバーであって、前記不定形耐火物は、前記
型枠内に配置された格子状支持筋と、前記不定形耐火物
の下部に配置された所定の強度を有する耐火性網状体に
よって支持されている。
【0015】請求項2記載のタンディッシュカバーは、
請求項1記載のタンディッシュカバーにおいて、前記耐
火性網状体にセラミックスファイバーを用いると共に、
前記耐火性網状体の開口幅(b2 )を1mm≦b2 ≦2
00mmの範囲内としている。
請求項1記載のタンディッシュカバーにおいて、前記耐
火性網状体にセラミックスファイバーを用いると共に、
前記耐火性網状体の開口幅(b2 )を1mm≦b2 ≦2
00mmの範囲内としている。
【0016】請求項3記載のタンディッシュカバーは、
請求項1又は2記載のタンディッシュカバーにおいて、
前記格子状支持筋は、格子状筋と該格子状筋を吊り下げ
る垂直筋からなり、しかも、前記格子状筋は、前記不定
形耐火物の厚さ方向の中間位置に配置されている。
請求項1又は2記載のタンディッシュカバーにおいて、
前記格子状支持筋は、格子状筋と該格子状筋を吊り下げ
る垂直筋からなり、しかも、前記格子状筋は、前記不定
形耐火物の厚さ方向の中間位置に配置されている。
【0017】ここに、前記型枠とは、不定形耐火物を充
填するための枠組みの役目をなすと共に、硬化された不
定形耐火物の保護材(又は外皮という)の役目をなすも
のである。この目的で、前記型枠の材質には、不定形耐
火物等の重量を支持することができ、かつ、不定形耐火
物を伝って伝熱されたタンディッシュ内の溶融金属の輻
射熱による溶解等を防止することができるものが選択さ
れる。なお、通常、前記型枠の材質には、鉄等の金属
が、前記型枠を安価にすることができる等の理由から、
利用されている(このため型枠を鉄皮ともいう)。
填するための枠組みの役目をなすと共に、硬化された不
定形耐火物の保護材(又は外皮という)の役目をなすも
のである。この目的で、前記型枠の材質には、不定形耐
火物等の重量を支持することができ、かつ、不定形耐火
物を伝って伝熱されたタンディッシュ内の溶融金属の輻
射熱による溶解等を防止することができるものが選択さ
れる。なお、通常、前記型枠の材質には、鉄等の金属
が、前記型枠を安価にすることができる等の理由から、
利用されている(このため型枠を鉄皮ともいう)。
【0018】また、前記型枠の形状は、タンディッシュ
を覆うことができれば、特に規定されず、例えば、外観
視して直方体状又は立方体状等の箱状のものや、舟形状
等のもの等、一般に使用されるタンディッシュ上面の形
状とほぼ同形状のものを使用することができる。また、
前記型枠は、複数の鉄板等を、溶接法等で、箱状等に一
体に形成したものや、複数の鉄板等を、溶接法等で、箱
状等を分割した分割形状に形成したものを、ボルト・ナ
ット等の締結具で一体に形成したもの等であってもよ
い。なお、前記型枠には、不定形耐火物等を冷却するた
めの冷却水を通す冷却水通路を設けてもよい。これによ
り、不定形耐火物等を冷却することができるので、不定
形耐火物に亀裂が発生するのを防止することができる。
さらに、前記型枠は、該型枠をクレーン等で吊り下げる
ためのフック等の吊下具を備えてもよい。
を覆うことができれば、特に規定されず、例えば、外観
視して直方体状又は立方体状等の箱状のものや、舟形状
等のもの等、一般に使用されるタンディッシュ上面の形
状とほぼ同形状のものを使用することができる。また、
前記型枠は、複数の鉄板等を、溶接法等で、箱状等に一
体に形成したものや、複数の鉄板等を、溶接法等で、箱
状等を分割した分割形状に形成したものを、ボルト・ナ
ット等の締結具で一体に形成したもの等であってもよ
い。なお、前記型枠には、不定形耐火物等を冷却するた
めの冷却水を通す冷却水通路を設けてもよい。これによ
り、不定形耐火物等を冷却することができるので、不定
形耐火物に亀裂が発生するのを防止することができる。
さらに、前記型枠は、該型枠をクレーン等で吊り下げる
ためのフック等の吊下具を備えてもよい。
【0019】前記格子状支持筋とは、耐火性網状体と協
働して、型枠内に充填されて硬化される不定形耐火物を
支持して落下を防止するものである。この目的で、前記
格子状支持筋としては、複数の鉄筋やチャンネル等を格
子状に組付けた格子状体と、この格子状体を型枠に吊り
下げるための鉄筋やチャンネル等の支持部材とを有する
もの等を使用することができる。なお、前記格子状体と
して、鉄筋からなるもの(以下格子状筋という)や、前
記支持部材として、鉄筋からなるもの(以下垂直筋とい
う)を使用することにより、前記格子状支持筋を安価に
することができる。また、薄板を曲げて形成されたチャ
ンネルからなる格子状体や支持部材を使用した場合、前
記チャンネルによって断面視して細い鉤状となった部位
(以下凹みという)から、不定形耐火物に亀裂が入る虞
れがあるが、これを防止することもできる。さらに、前
記格子状支持筋の表面には、パラフィンやタール等を塗
布してもよいし、ビニールテープ等を被覆してもよい。
これにより、不定形耐火物を伝って伝熱される溶融金属
の輻射熱による熱膨張等の影響を緩和することができ、
不定形耐火物に亀裂が発生するのを防止することができ
る。
働して、型枠内に充填されて硬化される不定形耐火物を
支持して落下を防止するものである。この目的で、前記
格子状支持筋としては、複数の鉄筋やチャンネル等を格
子状に組付けた格子状体と、この格子状体を型枠に吊り
下げるための鉄筋やチャンネル等の支持部材とを有する
もの等を使用することができる。なお、前記格子状体と
して、鉄筋からなるもの(以下格子状筋という)や、前
記支持部材として、鉄筋からなるもの(以下垂直筋とい
う)を使用することにより、前記格子状支持筋を安価に
することができる。また、薄板を曲げて形成されたチャ
ンネルからなる格子状体や支持部材を使用した場合、前
記チャンネルによって断面視して細い鉤状となった部位
(以下凹みという)から、不定形耐火物に亀裂が入る虞
れがあるが、これを防止することもできる。さらに、前
記格子状支持筋の表面には、パラフィンやタール等を塗
布してもよいし、ビニールテープ等を被覆してもよい。
これにより、不定形耐火物を伝って伝熱される溶融金属
の輻射熱による熱膨張等の影響を緩和することができ、
不定形耐火物に亀裂が発生するのを防止することができ
る。
【0020】なお、前記格子状筋は、不定形耐火物の受
熱面にほぼ平行に配置されるのが望ましい。これは、例
えば、不定形耐火物の受熱面に対して前記格子状筋を傾
斜させて配置した場合、前記受熱面と前記格子状筋の間
隔が、前記格子状筋全面に亘って異なってしまうので、
特に、前記格子状筋の前記受熱面に近接する部位に、亀
裂が発生し易くなる虞れがあるが、不定形耐火物の受熱
面に対して前記格子状筋を平行にして配置すると、前記
受熱面と前記格子状筋の間隔を、前記格子状筋全面に亘
って同じにすることができ、溶融金属の輻射熱を前記格
子状筋に均等に伝達することができるので、亀裂の発生
を極力抑制することができるからである。
熱面にほぼ平行に配置されるのが望ましい。これは、例
えば、不定形耐火物の受熱面に対して前記格子状筋を傾
斜させて配置した場合、前記受熱面と前記格子状筋の間
隔が、前記格子状筋全面に亘って異なってしまうので、
特に、前記格子状筋の前記受熱面に近接する部位に、亀
裂が発生し易くなる虞れがあるが、不定形耐火物の受熱
面に対して前記格子状筋を平行にして配置すると、前記
受熱面と前記格子状筋の間隔を、前記格子状筋全面に亘
って同じにすることができ、溶融金属の輻射熱を前記格
子状筋に均等に伝達することができるので、亀裂の発生
を極力抑制することができるからである。
【0021】また、前記格子状筋の配置位置は、前記不
定形耐火物の受熱面から反対側の面(以下背面という)
までの長さ(又は不定形耐火物の厚さという)をhとし
たとき、その下限が前記受熱面から(h/4)以上で、
その上限が前記受熱面から(3・h/4)以下の範囲
内、好適には、前記受熱面から(2・h/5)以上で、
その上限が前記受熱面から(3・h/5)以下の範囲内
とされるのが望ましい(図2(b)参照)。これは、前
記格子状筋の配置位置が前記受熱面から(2・h/5)
未満の位置では溶融金属の輻射熱の影響を受け易くなる
ために、不定形耐火物と格子状筋の熱膨張差が大きくな
って、不定形耐火物に亀裂が発生し易くなる傾向が現れ
出し、特に、前記受熱面から(h/4)未満の位置では
その傾向が著しくなる傾向が現れ出すからである。ま
た、前記格子状筋の配置位置が前記受熱面から(3・h
/5)を越えた位置では、例えば型枠と不定形耐火物の
間に断熱性ファイバーからなる断熱材を配置したとき、
格子状筋によって不定形耐火物を支持することができな
くなる傾向が現れ出し、特に、前記受熱面から(3・h
/4)を越えた位置ではその傾向が著しくなるからであ
る。なお、図2(b)中、符号L1 は、格子状筋の、不
定形耐火物の受熱面からの距離をいうものである。ま
た、通常、前記(h)としては、100mm≦h≦20
0mmとされる。
定形耐火物の受熱面から反対側の面(以下背面という)
までの長さ(又は不定形耐火物の厚さという)をhとし
たとき、その下限が前記受熱面から(h/4)以上で、
その上限が前記受熱面から(3・h/4)以下の範囲
内、好適には、前記受熱面から(2・h/5)以上で、
その上限が前記受熱面から(3・h/5)以下の範囲内
とされるのが望ましい(図2(b)参照)。これは、前
記格子状筋の配置位置が前記受熱面から(2・h/5)
未満の位置では溶融金属の輻射熱の影響を受け易くなる
ために、不定形耐火物と格子状筋の熱膨張差が大きくな
って、不定形耐火物に亀裂が発生し易くなる傾向が現れ
出し、特に、前記受熱面から(h/4)未満の位置では
その傾向が著しくなる傾向が現れ出すからである。ま
た、前記格子状筋の配置位置が前記受熱面から(3・h
/5)を越えた位置では、例えば型枠と不定形耐火物の
間に断熱性ファイバーからなる断熱材を配置したとき、
格子状筋によって不定形耐火物を支持することができな
くなる傾向が現れ出し、特に、前記受熱面から(3・h
/4)を越えた位置ではその傾向が著しくなるからであ
る。なお、図2(b)中、符号L1 は、格子状筋の、不
定形耐火物の受熱面からの距離をいうものである。ま
た、通常、前記(h)としては、100mm≦h≦20
0mmとされる。
【0022】また、前記格子状筋の開口幅(又は格子幅
という:b1 )は10mm≦b1 ≦300mmの範囲内
とされるのが望ましい(図2(a)参照)。これは、前
記格子幅が10mm未満では不定形耐火物が格子状鉄筋
より上部(以下不定形耐火物の背面側という)と、格子
状鉄筋より下部(以下不定形耐火物の受熱面側という)
とに分断され易くなって、受熱面側の不定形耐火物が使
用中に剥落する傾向が現れ出す一方、前記格子幅が30
0mmを超えると格子状鉄筋の不定形耐火物を支持する
支持力が小さくなって、不定形耐火物全体が使用中に脱
落する傾向が現れ出すからである。なお、格子状筋の開
口幅は、前記範囲内で、その縦方向及び横方向で開口幅
を変えてもよい。
という:b1 )は10mm≦b1 ≦300mmの範囲内
とされるのが望ましい(図2(a)参照)。これは、前
記格子幅が10mm未満では不定形耐火物が格子状鉄筋
より上部(以下不定形耐火物の背面側という)と、格子
状鉄筋より下部(以下不定形耐火物の受熱面側という)
とに分断され易くなって、受熱面側の不定形耐火物が使
用中に剥落する傾向が現れ出す一方、前記格子幅が30
0mmを超えると格子状鉄筋の不定形耐火物を支持する
支持力が小さくなって、不定形耐火物全体が使用中に脱
落する傾向が現れ出すからである。なお、格子状筋の開
口幅は、前記範囲内で、その縦方向及び横方向で開口幅
を変えてもよい。
【0023】なお、前記鉄筋は、特に規定されず、例え
ば、熱間圧延鉄筋(SR)等の普通鉄筋(又は直筋或い
は丸鋼という)や、熱間圧延異形鉄筋(SD)や冷間加
工圧延鉄筋(SDC)等の異形鉄筋を使用することがで
きる。特に、丸鋼を使用するのが望ましい。これは、例
えば、前記格子状筋や前記垂直筋に異形鉄筋を用いた場
合、この異形鉄筋の節やリブによって凹んだ部位(以下
凹みという)から、不定形耐火物に亀裂が入り易くなる
虞れがあるが、丸鋼には、前記節や前記リブ等がないた
めに、前記と同様な、凹みからの亀裂の発生を防止する
ことができるからである。
ば、熱間圧延鉄筋(SR)等の普通鉄筋(又は直筋或い
は丸鋼という)や、熱間圧延異形鉄筋(SD)や冷間加
工圧延鉄筋(SDC)等の異形鉄筋を使用することがで
きる。特に、丸鋼を使用するのが望ましい。これは、例
えば、前記格子状筋や前記垂直筋に異形鉄筋を用いた場
合、この異形鉄筋の節やリブによって凹んだ部位(以下
凹みという)から、不定形耐火物に亀裂が入り易くなる
虞れがあるが、丸鋼には、前記節や前記リブ等がないた
めに、前記と同様な、凹みからの亀裂の発生を防止する
ことができるからである。
【0024】また、前記耐火性網状体は、前記の如く、
格子状支持筋と協働して、不定形耐火物を支持するもの
である。なお、前記耐火性網状体には、不定形耐火物の
熱膨張係数とほぼ同じ熱膨張係数を有する耐火性繊維、
具体的には、セラミックスファイバー、天然石綿ファイ
バー、ガラスファイバー、アルミナファイバー、硅酸ア
ルミナファイバー、ジルコニアファイバー、カーボンフ
ァイバー、チタン酸カリファイバー、シリコン・チタン
ファイバーを使用するのが望ましい。これは、溶融金属
の輻射熱によって不定形耐火物が熱膨張等しても、耐火
性繊維が、不定形耐火物の熱膨張等に伴って同様な熱膨
張等をすることができるので、耐火性網状体の熱膨張等
による亀裂の発生を防止することができるからである。
なお、前記耐火性繊維の材質や繊維径としては、特に規
定されるものではないが、編糸後の引張強度としては1
000MN/m2 以上あることが望ましい。これは、編
糸後の引張強度が1000MN/m2 未満では不定形耐
火物が剥落したとき耐火性繊維が切れて剥落防止効果が
なくなる傾向が現れ出すからである。
格子状支持筋と協働して、不定形耐火物を支持するもの
である。なお、前記耐火性網状体には、不定形耐火物の
熱膨張係数とほぼ同じ熱膨張係数を有する耐火性繊維、
具体的には、セラミックスファイバー、天然石綿ファイ
バー、ガラスファイバー、アルミナファイバー、硅酸ア
ルミナファイバー、ジルコニアファイバー、カーボンフ
ァイバー、チタン酸カリファイバー、シリコン・チタン
ファイバーを使用するのが望ましい。これは、溶融金属
の輻射熱によって不定形耐火物が熱膨張等しても、耐火
性繊維が、不定形耐火物の熱膨張等に伴って同様な熱膨
張等をすることができるので、耐火性網状体の熱膨張等
による亀裂の発生を防止することができるからである。
なお、前記耐火性繊維の材質や繊維径としては、特に規
定されるものではないが、編糸後の引張強度としては1
000MN/m2 以上あることが望ましい。これは、編
糸後の引張強度が1000MN/m2 未満では不定形耐
火物が剥落したとき耐火性繊維が切れて剥落防止効果が
なくなる傾向が現れ出すからである。
【0025】また、前記耐火性網状体の格子間隔
(b2 )は、1mm≦b2 ≦200mmの範囲内とされ
るのが望ましい(図2(c)参照)。これは、前記耐火
性網状体の格子間隔が1mm未満では充填された不定形
耐火物が分断され易くなって、受熱面側の不定形耐火物
が使用中に剥落する傾向が現れ出すと共に、受熱の繰り
返しによって不定形耐火物に発生する亀裂に起因する塊
状のかけら(又は小片という)の脱落を抑制し難くなる
一方、前記耐火性網状体の格子間隔が200mmを超え
ると不定形耐火物の支持力が小さくなって、不定形耐火
物全体が使用中に剥落する傾向が現れ出すからである。
なお、耐火性網状体の開口幅は、前記範囲内で、その縦
方向及び横方向で開口幅を変えてもよい。
(b2 )は、1mm≦b2 ≦200mmの範囲内とされ
るのが望ましい(図2(c)参照)。これは、前記耐火
性網状体の格子間隔が1mm未満では充填された不定形
耐火物が分断され易くなって、受熱面側の不定形耐火物
が使用中に剥落する傾向が現れ出すと共に、受熱の繰り
返しによって不定形耐火物に発生する亀裂に起因する塊
状のかけら(又は小片という)の脱落を抑制し難くなる
一方、前記耐火性網状体の格子間隔が200mmを超え
ると不定形耐火物の支持力が小さくなって、不定形耐火
物全体が使用中に剥落する傾向が現れ出すからである。
なお、耐火性網状体の開口幅は、前記範囲内で、その縦
方向及び横方向で開口幅を変えてもよい。
【0026】また、前記耐火性網状体の配置位置は、不
定形耐火物の受熱面から背面までの長さをhとし、前記
受熱面を0としたとき、その下限が0を越え、かつ、そ
の上限が前記受熱面から(h/2)以下の範囲内、好適
にはその下限が0を越え、かつ、その上限が前記受熱面
から(2・h/3)以下の範囲内とされるのが望ましい
(図2(b)参照)。これは、前記耐火性網状体の配置
位置が前記受熱面から(2・h/3)を越えた位置では
不定形耐火物の剥落に対する引張効果や耐剥落性(又は
耐火物保持性という)が小さくなって、不定形耐火物が
剥落する傾向が現れ出し、特に、前記受熱面から(h/
2)を越えた位置ではその傾向が著しくなるからであ
る。なお、耐火性網状体は、該耐火性網状体と不定形耐
火物の受熱面と面一になるように配置してもよい(図8
(b)参照)。また、図2(b)中、符号L2 は、耐火
性網状体の、不定形耐火物の受熱面からの距離をいうも
のである。
定形耐火物の受熱面から背面までの長さをhとし、前記
受熱面を0としたとき、その下限が0を越え、かつ、そ
の上限が前記受熱面から(h/2)以下の範囲内、好適
にはその下限が0を越え、かつ、その上限が前記受熱面
から(2・h/3)以下の範囲内とされるのが望ましい
(図2(b)参照)。これは、前記耐火性網状体の配置
位置が前記受熱面から(2・h/3)を越えた位置では
不定形耐火物の剥落に対する引張効果や耐剥落性(又は
耐火物保持性という)が小さくなって、不定形耐火物が
剥落する傾向が現れ出し、特に、前記受熱面から(h/
2)を越えた位置ではその傾向が著しくなるからであ
る。なお、耐火性網状体は、該耐火性網状体と不定形耐
火物の受熱面と面一になるように配置してもよい(図8
(b)参照)。また、図2(b)中、符号L2 は、耐火
性網状体の、不定形耐火物の受熱面からの距離をいうも
のである。
【0027】なお、前記不定形耐火物は、種々の耐火性
骨材と水硬性セメント等の硬化材とを混合したもので、
例えば、珪石質、蝋石質、粘土質、高アルミナ質、ムラ
イト質、アルミナ質、マグネシア質、ドロマイト質、ジ
ルコン質、ジルコニア質、炭化硅素質等、種々のものを
使用することができる。なお、前記耐火性骨材として具
体的には、アルミナ、シリカ、ジルコン、ジルコニア、
カーボン、炭化硅素、窒化硅素、ボーキサイト、ムライ
ト、コージェライト、ピッチ、黒鉛等天然に産出する鉱
物等又はこれらの混合物等を使用することができる。ま
た、前記硬化材として具体的には、アルミナセメント等
を使用することができる。
骨材と水硬性セメント等の硬化材とを混合したもので、
例えば、珪石質、蝋石質、粘土質、高アルミナ質、ムラ
イト質、アルミナ質、マグネシア質、ドロマイト質、ジ
ルコン質、ジルコニア質、炭化硅素質等、種々のものを
使用することができる。なお、前記耐火性骨材として具
体的には、アルミナ、シリカ、ジルコン、ジルコニア、
カーボン、炭化硅素、窒化硅素、ボーキサイト、ムライ
ト、コージェライト、ピッチ、黒鉛等天然に産出する鉱
物等又はこれらの混合物等を使用することができる。ま
た、前記硬化材として具体的には、アルミナセメント等
を使用することができる。
【0028】また、前記不定形耐火物中には、例えば、
粒径0.01〜5μmのアルミナ、酸化クロム、ジルコ
ン、ジルコニア、シリカ、チタン等又はこれらの混合物
等の超微粉状の耐火材(以下超微粉状体火材という)を
含有させてもよい。これは、従来、前記アルミナセメン
ト自体の反応性が高いことに起因して、不定形耐火物中
でアノーサイト(CaO・Al2 O3 ・2SiO2 )又
はゲーレナイト(2CaO・Al2 O3 ・SiO2 )等
の溶融物を生成し易いので、不定形耐火物の高耐火性を
得ることが困難となる(特に、不定形耐火物の高強度を
得んとして、アルミナセメント等の配合量を多くすると
その傾向が顕著である)が、前記超微粉状体火材を含有
させることで、不定形耐火物を容易に低ライム化するこ
とができると共に、アルミナセメント等の配合量や使用
水分量を低減させることができ、高強度や高耐火性を得
ることができるからである。
粒径0.01〜5μmのアルミナ、酸化クロム、ジルコ
ン、ジルコニア、シリカ、チタン等又はこれらの混合物
等の超微粉状の耐火材(以下超微粉状体火材という)を
含有させてもよい。これは、従来、前記アルミナセメン
ト自体の反応性が高いことに起因して、不定形耐火物中
でアノーサイト(CaO・Al2 O3 ・2SiO2 )又
はゲーレナイト(2CaO・Al2 O3 ・SiO2 )等
の溶融物を生成し易いので、不定形耐火物の高耐火性を
得ることが困難となる(特に、不定形耐火物の高強度を
得んとして、アルミナセメント等の配合量を多くすると
その傾向が顕著である)が、前記超微粉状体火材を含有
させることで、不定形耐火物を容易に低ライム化するこ
とができると共に、アルミナセメント等の配合量や使用
水分量を低減させることができ、高強度や高耐火性を得
ることができるからである。
【0029】また、前記不定形耐火物中に前記超微粉状
体火材を含有させたときは、前記不定形耐火物中に、例
えば、超微粉状体火材の分散性を向上させると共に、前
記不定形耐火物の流動性を向上させるための解こう材を
含有させてもよい。なお、前記解こう材として具体的に
は、例えば、ポリリン酸ソーダ、ヘキサメタリン酸ソー
ダ、ウルトラポリリン酸ソーダ、酸性ヘキサメタリン酸
ソーダ、硼酸ソーダ、炭酸ソーダ等の無機塩、クエン酸
ソーダ、酒石酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ、スルホ
ン酸ソーダ等の有機塩又はこれらの混合物等を使用する
ことができる。
体火材を含有させたときは、前記不定形耐火物中に、例
えば、超微粉状体火材の分散性を向上させると共に、前
記不定形耐火物の流動性を向上させるための解こう材を
含有させてもよい。なお、前記解こう材として具体的に
は、例えば、ポリリン酸ソーダ、ヘキサメタリン酸ソー
ダ、ウルトラポリリン酸ソーダ、酸性ヘキサメタリン酸
ソーダ、硼酸ソーダ、炭酸ソーダ等の無機塩、クエン酸
ソーダ、酒石酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ、スルホ
ン酸ソーダ等の有機塩又はこれらの混合物等を使用する
ことができる。
【0030】また、前記型枠と前記不定形耐火物の間に
は、前記型枠の熱変形を防止するための断熱材を配置さ
せてもよい(図4、図7参照)。なお、断熱材として具
体的には、例えば、セラミックファイバーキャスタブル
等の断熱性キャスタブルや、前記耐火性繊維等を使用す
ることができる。また、断熱材は、例えば、種類の異な
る断熱材を2層以上積層させてもよい。なお、種類の異
なる断熱材の厚さは同じにしてもよいし、異ならせても
よい。
は、前記型枠の熱変形を防止するための断熱材を配置さ
せてもよい(図4、図7参照)。なお、断熱材として具
体的には、例えば、セラミックファイバーキャスタブル
等の断熱性キャスタブルや、前記耐火性繊維等を使用す
ることができる。また、断熱材は、例えば、種類の異な
る断熱材を2層以上積層させてもよい。なお、種類の異
なる断熱材の厚さは同じにしてもよいし、異ならせても
よい。
【0031】また、型枠と不定形耐火物の間に配置され
る断熱材の厚さ(又は断熱層厚さという:L3 )として
は、不定形耐火物の受熱面から背面までの長さをhとし
たとき、(h/20)≦L3 ≦(h/2)の範囲内とさ
れるのが望ましい(図4、図7参照)。これは、前記断
熱層厚さが(h/20)未満では断熱材による断熱効果
が小さくなって、型枠が変形する傾向が現れ出す一方、
前記断熱層厚さが(h/2)を越えると不定形耐火物を
支持することができなくなって、例えばタンディッシュ
カバーを使用する際に不定形耐火物が剥落する傾向が現
れ出すからである。
る断熱材の厚さ(又は断熱層厚さという:L3 )として
は、不定形耐火物の受熱面から背面までの長さをhとし
たとき、(h/20)≦L3 ≦(h/2)の範囲内とさ
れるのが望ましい(図4、図7参照)。これは、前記断
熱層厚さが(h/20)未満では断熱材による断熱効果
が小さくなって、型枠が変形する傾向が現れ出す一方、
前記断熱層厚さが(h/2)を越えると不定形耐火物を
支持することができなくなって、例えばタンディッシュ
カバーを使用する際に不定形耐火物が剥落する傾向が現
れ出すからである。
【0032】
【作用】請求項1〜3記載のタンディッシュカバーにお
いては、底部が開口となった型枠と、型枠内に充填され
る不定形耐火物とを有することにより、このタンディッ
シュカバーをタンディッシュに載置したとき、タンディ
ッシュに注湯される溶融金属の温度低下や空気酸化を防
止することができると共に、タンディッシュから鋳型に
注湯する際に、タンディッシュの内面に付着したスラグ
や溶融金属(又は地金という)が、空気酸化されるのを
防止することができるので、タンディッシュ内に次チャ
ージ用の溶融金属を注湯したとき、空気酸化されたスラ
グや地金が混入して鋳片に表面疵等の欠陥が発生するの
を防止することができる。
いては、底部が開口となった型枠と、型枠内に充填され
る不定形耐火物とを有することにより、このタンディッ
シュカバーをタンディッシュに載置したとき、タンディ
ッシュに注湯される溶融金属の温度低下や空気酸化を防
止することができると共に、タンディッシュから鋳型に
注湯する際に、タンディッシュの内面に付着したスラグ
や溶融金属(又は地金という)が、空気酸化されるのを
防止することができるので、タンディッシュ内に次チャ
ージ用の溶融金属を注湯したとき、空気酸化されたスラ
グや地金が混入して鋳片に表面疵等の欠陥が発生するの
を防止することができる。
【0033】また、型枠内に格子状支持筋を配置すると
共に、不定形耐火物の下部に耐火性網状体を配置したこ
とにより、不定形耐火物を支持することができる。ま
た、たとえ、不定形耐火物に亀裂が発生しても、不定形
耐火物と耐火性網状体が充分な結合強度を持って結合す
ることができるので、不定形耐火物の剥落を防止するこ
とができる。さらに、耐火性網状体と格子状支持筋の間
で亀裂が発生した場合は、この耐火性網状体で不定形耐
火物のかけらが落下するのを防止することができる。ま
た、耐火性網状体を構成する耐火性繊維によっては、溶
融金属の輻射熱によって熱膨脹等を生じないために、不
定形耐火物の熱膨脹を吸収する吸収材の役目を果たすこ
とができるので、亀裂が発生するのを防止することがで
きる。従って、溶融金属の温度低下や空気酸化を防止す
ることができると共に、鋳片に表面疵等の欠陥が発生す
るのを確実に防止することができる。
共に、不定形耐火物の下部に耐火性網状体を配置したこ
とにより、不定形耐火物を支持することができる。ま
た、たとえ、不定形耐火物に亀裂が発生しても、不定形
耐火物と耐火性網状体が充分な結合強度を持って結合す
ることができるので、不定形耐火物の剥落を防止するこ
とができる。さらに、耐火性網状体と格子状支持筋の間
で亀裂が発生した場合は、この耐火性網状体で不定形耐
火物のかけらが落下するのを防止することができる。ま
た、耐火性網状体を構成する耐火性繊維によっては、溶
融金属の輻射熱によって熱膨脹等を生じないために、不
定形耐火物の熱膨脹を吸収する吸収材の役目を果たすこ
とができるので、亀裂が発生するのを防止することがで
きる。従って、溶融金属の温度低下や空気酸化を防止す
ることができると共に、鋳片に表面疵等の欠陥が発生す
るのを確実に防止することができる。
【0034】特に、請求項2記載のタンディッシュカバ
ーにおいては、耐火性網状体の開口幅を1〜200mm
の範囲内としたことにより、不定形耐火物が分断される
のを防止することができるので、不定形耐火物の剥落を
確実に防止することができると共に、不定形耐火物全体
が落下するのを防止することができる。また、耐火性網
状体を構成する耐火性繊維にセラミックスファイバーを
用いたことにより、不定形耐火物の熱膨脹係数とセラミ
ックスファイバーの熱膨脹係数の差がほぼ同じであるた
めに、従来のように、溶融金属の輻射熱の影響で亀裂が
発生するのを防止することができると共に、前記亀裂の
発生に伴う局部的な剥落を防止することができる。
ーにおいては、耐火性網状体の開口幅を1〜200mm
の範囲内としたことにより、不定形耐火物が分断される
のを防止することができるので、不定形耐火物の剥落を
確実に防止することができると共に、不定形耐火物全体
が落下するのを防止することができる。また、耐火性網
状体を構成する耐火性繊維にセラミックスファイバーを
用いたことにより、不定形耐火物の熱膨脹係数とセラミ
ックスファイバーの熱膨脹係数の差がほぼ同じであるた
めに、従来のように、溶融金属の輻射熱の影響で亀裂が
発生するのを防止することができると共に、前記亀裂の
発生に伴う局部的な剥落を防止することができる。
【0035】請求項3記載のタンディッシュカバーにお
いては、格子状支持筋は、格子状筋とこれを吊り下げる
垂直筋からなることにより、従来のY字型スタッドやV
字型スタッドの傾斜部に比べて不定形耐火物を確実に支
持することができると共に、格子状筋を多くても4〜5
本程度の垂直筋で支持することができるので、従来のよ
うに型枠から伝達される輻射熱の影響を少なくすること
ができ、亀裂の発生を防止することができる。また、格
子状支持筋の格子状筋の配置位置を不定形耐火物の中間
位置としたことにより、不定形耐火物及び型枠から伝達
される溶融金属の輻射熱の影響を少なくすることがで
き、亀裂の発生を防止することができる。
いては、格子状支持筋は、格子状筋とこれを吊り下げる
垂直筋からなることにより、従来のY字型スタッドやV
字型スタッドの傾斜部に比べて不定形耐火物を確実に支
持することができると共に、格子状筋を多くても4〜5
本程度の垂直筋で支持することができるので、従来のよ
うに型枠から伝達される輻射熱の影響を少なくすること
ができ、亀裂の発生を防止することができる。また、格
子状支持筋の格子状筋の配置位置を不定形耐火物の中間
位置としたことにより、不定形耐火物及び型枠から伝達
される溶融金属の輻射熱の影響を少なくすることがで
き、亀裂の発生を防止することができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1〜3記載のタンディッシュカバ
ーにおいては、格子状支持筋及び耐火性網状体により不
定形耐火物の剥落を防止することができるので、従来の
ように、鋳片の表面性状の悪化や、操業状態の悪化等を
防止することができる。
ーにおいては、格子状支持筋及び耐火性網状体により不
定形耐火物の剥落を防止することができるので、従来の
ように、鋳片の表面性状の悪化や、操業状態の悪化等を
防止することができる。
【0037】特に、請求項2記載のタンディッシュカバ
ーにおいては、耐火性網状体の開口幅を1〜200mm
の範囲内とすると共に、耐火性網状体にセラミックスフ
ァイバーを用いたことにより、確実に不定形耐火物の剥
落を防止することができ、この結果、良好な表面性状の
鋳片を良好な操業状態で連続鋳造することができる。
ーにおいては、耐火性網状体の開口幅を1〜200mm
の範囲内とすると共に、耐火性網状体にセラミックスフ
ァイバーを用いたことにより、確実に不定形耐火物の剥
落を防止することができ、この結果、良好な表面性状の
鋳片を良好な操業状態で連続鋳造することができる。
【0038】請求項3記載のタンディッシュカバーにお
いては、格子状筋及び垂直筋を有する格子状支持筋を使
用すると共に、格子状筋の配置位置を不定形耐火物の中
間位置としたことにより、さらに確実に不定形耐火物の
剥落を防止することができ、この結果、良好な表面性状
の鋳片を良好な操業状態で連続鋳造することができる。
いては、格子状筋及び垂直筋を有する格子状支持筋を使
用すると共に、格子状筋の配置位置を不定形耐火物の中
間位置としたことにより、さらに確実に不定形耐火物の
剥落を防止することができ、この結果、良好な表面性状
の鋳片を良好な操業状態で連続鋳造することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。なお、各実施の形態において、同様
の構成のものについては同一符号を付して説明を省略す
る。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。なお、各実施の形態において、同様
の構成のものについては同一符号を付して説明を省略す
る。
【0040】ここに、図1は本発明の第1の実施の形態
に係るタンディッシュカバーの構成を示す概略説明図、
図2(a)は同タンディッシュカバーの構成を示す平断
面図、図2(b)は同タンディッシュカバーの構成を示
す要部拡大側断面図、図2(c)は同タンディッシュカ
バーの耐火性網状体を示す要部拡大図、図3は同タンデ
ィッシュカバーの使用状態を示す概略説明図、図4は本
発明の第2の実施の形態に係るタンディッシュカバーの
構成を示す要部拡大側断面図、図5は本発明の第3の実
施の形態に係るタンディッシュカバーの構成を示す要部
拡大側断面図、図6は本発明の第4の実施の形態に係る
タンディッシュカバーの構成を示す要部拡大側断面図、
図7は本発明の第5の実施の形態に係るタンディッシュ
カバーの構成を示す要部拡大側断面図、図8(a)は本
発明の第6の実施の形態に係るタンディッシュカバーの
構成を示す要部拡大側断面図、図8(b)は同タンディ
ッシュカバーの構成を示す要部拡大側断面図、図8
(c)は同タンディッシュカバーの構成を示す要部拡大
側断面図、図9(a)は本発明の一実施例に係るタンデ
ィッシュカバーの確認試験に使用したタンディッシュカ
バーの構成を示す平断面図、図9(b)は同タンディッ
シュカバーの構成を示す要部拡大側断面図、図10
(a)は同タンディッシュカバーの確認試験に使用した
比較例に係るタンディッシュカバーの構成を示す平断面
図、図10(b)は同タンディッシュカバーの構成を示
す要部拡大側断面図である。
に係るタンディッシュカバーの構成を示す概略説明図、
図2(a)は同タンディッシュカバーの構成を示す平断
面図、図2(b)は同タンディッシュカバーの構成を示
す要部拡大側断面図、図2(c)は同タンディッシュカ
バーの耐火性網状体を示す要部拡大図、図3は同タンデ
ィッシュカバーの使用状態を示す概略説明図、図4は本
発明の第2の実施の形態に係るタンディッシュカバーの
構成を示す要部拡大側断面図、図5は本発明の第3の実
施の形態に係るタンディッシュカバーの構成を示す要部
拡大側断面図、図6は本発明の第4の実施の形態に係る
タンディッシュカバーの構成を示す要部拡大側断面図、
図7は本発明の第5の実施の形態に係るタンディッシュ
カバーの構成を示す要部拡大側断面図、図8(a)は本
発明の第6の実施の形態に係るタンディッシュカバーの
構成を示す要部拡大側断面図、図8(b)は同タンディ
ッシュカバーの構成を示す要部拡大側断面図、図8
(c)は同タンディッシュカバーの構成を示す要部拡大
側断面図、図9(a)は本発明の一実施例に係るタンデ
ィッシュカバーの確認試験に使用したタンディッシュカ
バーの構成を示す平断面図、図9(b)は同タンディッ
シュカバーの構成を示す要部拡大側断面図、図10
(a)は同タンディッシュカバーの確認試験に使用した
比較例に係るタンディッシュカバーの構成を示す平断面
図、図10(b)は同タンディッシュカバーの構成を示
す要部拡大側断面図である。
【0041】図1、図2に示すように、本発明の第1の
実施の形態に係るタンディッシュカバー10は、箱状の
型枠11と、型枠11内に充填された不定形耐火物12
と、型枠11内に配置された格子状支持筋13と、不定
形耐火物12の下部に配置された耐火性網状体14とを
有するものである。以下、これらについて詳しく説明す
る。
実施の形態に係るタンディッシュカバー10は、箱状の
型枠11と、型枠11内に充填された不定形耐火物12
と、型枠11内に配置された格子状支持筋13と、不定
形耐火物12の下部に配置された耐火性網状体14とを
有するものである。以下、これらについて詳しく説明す
る。
【0042】型枠11は、鉄等の金属製で、ほぼ直方体
状の箱状に形成されている。また、格子状支持筋13
は、複数の鉄筋を、溶接法等で、所定の開口幅(b1 )
を持って格子状に組み付けられた格子状筋13aと、格
子状筋13aを型枠11の天板11aに吊り下げるため
の鉄筋からなる垂直筋13bとを有する。そして、格子
状筋13aは、垂直筋13bによって、天板11aと平
行に配置されている。さらに、型枠11内には、アルミ
ナ質キャスタブル等の不定形耐火物12が充填されると
共に、不定形耐火物12の受熱面側には、セラミックス
ファイバー等の耐火性繊維を所定の開口幅(b2 )を持
って網状に組み付けた耐火性網状体14が埋設されてい
る。
状の箱状に形成されている。また、格子状支持筋13
は、複数の鉄筋を、溶接法等で、所定の開口幅(b1 )
を持って格子状に組み付けられた格子状筋13aと、格
子状筋13aを型枠11の天板11aに吊り下げるため
の鉄筋からなる垂直筋13bとを有する。そして、格子
状筋13aは、垂直筋13bによって、天板11aと平
行に配置されている。さらに、型枠11内には、アルミ
ナ質キャスタブル等の不定形耐火物12が充填されると
共に、不定形耐火物12の受熱面側には、セラミックス
ファイバー等の耐火性繊維を所定の開口幅(b2 )を持
って網状に組み付けた耐火性網状体14が埋設されてい
る。
【0043】続いて、本発明の第1の実施の形態に係る
タンディッシュカバー10の製造方法について説明す
る。まず、型枠11に、格子状支持筋13を、溶接法等
で取付けた後、その開口される底部11bを上にして、
型枠11を床面(図示せず)上に載置する。次に、型枠
11内に不定形耐火物12を入れると共に、バイブレー
ター等の振動機(図示せず)で振動を加えて、充填した
後、不定形耐火物12の受熱面側に、耐火性網状体14
を埋設し、その後、所定の期間養生する。これにより、
本発明の第1の実施の形態に係るタンディッシュカバー
10を得た。
タンディッシュカバー10の製造方法について説明す
る。まず、型枠11に、格子状支持筋13を、溶接法等
で取付けた後、その開口される底部11bを上にして、
型枠11を床面(図示せず)上に載置する。次に、型枠
11内に不定形耐火物12を入れると共に、バイブレー
ター等の振動機(図示せず)で振動を加えて、充填した
後、不定形耐火物12の受熱面側に、耐火性網状体14
を埋設し、その後、所定の期間養生する。これにより、
本発明の第1の実施の形態に係るタンディッシュカバー
10を得た。
【0044】続いて、本発明の第1の実施の形態に係る
タンディッシュカバー10の使用方法について説明す
る。まず、図3に示すように、溶融金属15が注湯され
たタンディッシュ16に、タンディッシュカバー10を
被せた後、タンディッシュ16をタンディッシュカー
(図示せず)に載せて、鋳型17の上方まで搬送する。
次いで、浸漬ノズル18を介して、タンディッシュ16
内の溶融金属15を、鋳型17内に注湯し、連続鋳造を
開始する。
タンディッシュカバー10の使用方法について説明す
る。まず、図3に示すように、溶融金属15が注湯され
たタンディッシュ16に、タンディッシュカバー10を
被せた後、タンディッシュ16をタンディッシュカー
(図示せず)に載せて、鋳型17の上方まで搬送する。
次いで、浸漬ノズル18を介して、タンディッシュ16
内の溶融金属15を、鋳型17内に注湯し、連続鋳造を
開始する。
【0045】以上のように本発明の第1の実施の形態に
係るタンディッシュカバー10によれば、たとえ、不定
形耐火物12が、タンディッシュ16に注湯された溶融
金属の輻射熱を受けて亀裂が発生したとしても、型枠1
1内に格子状支持筋13が配置されると共に、不定形耐
火物12の受熱面側に耐火性網状体14が埋設されてい
るので、溶融金属15中に不定形耐火物12のかけらが
落下するのを防止することができる。また、格子状支持
筋13を支持する垂直筋13bの設置数を極めて低減す
ることができるので、溶融金属15の輻射熱や溶融金属
15による鉄皮熱に起因する膨張・収縮に伴う応力を不
定形耐火物12に付与するのを極力防止することがで
き、不定形耐火物12の亀裂の発生を極力防止すること
ができる。
係るタンディッシュカバー10によれば、たとえ、不定
形耐火物12が、タンディッシュ16に注湯された溶融
金属の輻射熱を受けて亀裂が発生したとしても、型枠1
1内に格子状支持筋13が配置されると共に、不定形耐
火物12の受熱面側に耐火性網状体14が埋設されてい
るので、溶融金属15中に不定形耐火物12のかけらが
落下するのを防止することができる。また、格子状支持
筋13を支持する垂直筋13bの設置数を極めて低減す
ることができるので、溶融金属15の輻射熱や溶融金属
15による鉄皮熱に起因する膨張・収縮に伴う応力を不
定形耐火物12に付与するのを極力防止することがで
き、不定形耐火物12の亀裂の発生を極力防止すること
ができる。
【0046】続いて、本発明の第2の実施の形態に係る
タンディッシュカバー20について説明する。図4に示
すように、本発明の第2の実施の形態に係るタンディッ
シュカバー20が、本発明の第1の実施の形態に係るタ
ンディッシュカバー10と異なるのは、型枠11の天板
11aと不定形耐火物12との間に、セラミックスファ
イバー等の耐火性繊維や、アルミナ質キャスタブル等の
断熱性キャスタブル等の断熱材21が配置された点であ
る。
タンディッシュカバー20について説明する。図4に示
すように、本発明の第2の実施の形態に係るタンディッ
シュカバー20が、本発明の第1の実施の形態に係るタ
ンディッシュカバー10と異なるのは、型枠11の天板
11aと不定形耐火物12との間に、セラミックスファ
イバー等の耐火性繊維や、アルミナ質キャスタブル等の
断熱性キャスタブル等の断熱材21が配置された点であ
る。
【0047】続いて、本発明の第2の実施の形態に係る
タンディッシュカバー20の製造方法について説明す
る。まず、本発明の第1の実施の形態に係るタンディッ
シュカバー10の製造方法と同様に、格子状支持筋13
が取付けられた型枠11の底部11bを上にして、床面
に載置した後、型枠11内に、耐火性繊維又は断熱性キ
ャスタブル等の断熱材21を入れる。なお、断熱材21
に耐火性繊維を用いたときは、適度に押し込んで敷き詰
める一方、断熱材21に断熱性キャスタブルを用いたと
きは、本発明の第1の実施の形態に係るタンディッシュ
カバー10の製造方法と同様に、バイブレーター等の振
動機(図示せず)で振動を加えて、充填するものであ
る。以下、本発明の第1の実施の形態に係るタンディッ
シュカバー10の製造方法と同様にして、型枠11内に
不定形耐火物12を充填した後、不定形耐火物12の受
熱面側に、耐火性網状体14を埋設し、その後、養生す
ることにより、本発明の第2の実施の形態に係るタンデ
ィッシュカバー20を得た。
タンディッシュカバー20の製造方法について説明す
る。まず、本発明の第1の実施の形態に係るタンディッ
シュカバー10の製造方法と同様に、格子状支持筋13
が取付けられた型枠11の底部11bを上にして、床面
に載置した後、型枠11内に、耐火性繊維又は断熱性キ
ャスタブル等の断熱材21を入れる。なお、断熱材21
に耐火性繊維を用いたときは、適度に押し込んで敷き詰
める一方、断熱材21に断熱性キャスタブルを用いたと
きは、本発明の第1の実施の形態に係るタンディッシュ
カバー10の製造方法と同様に、バイブレーター等の振
動機(図示せず)で振動を加えて、充填するものであ
る。以下、本発明の第1の実施の形態に係るタンディッ
シュカバー10の製造方法と同様にして、型枠11内に
不定形耐火物12を充填した後、不定形耐火物12の受
熱面側に、耐火性網状体14を埋設し、その後、養生す
ることにより、本発明の第2の実施の形態に係るタンデ
ィッシュカバー20を得た。
【0048】なお、本発明の第2の実施の形態に係るタ
ンディッシュカバー20の使用方法は、本発明の第1の
実施の形態に係るタンディッシュカバー10の使用方法
と同様なものなので、説明を省略する。
ンディッシュカバー20の使用方法は、本発明の第1の
実施の形態に係るタンディッシュカバー10の使用方法
と同様なものなので、説明を省略する。
【0049】以上のように本発明の第2の実施の形態に
係るタンディッシュカバー20によれば、本発明の第1
の実施の形態に係るタンディッシュカバー10と同様の
効果が得られる他、型枠11と不定形耐火物12との間
に断熱材21を配置したので、この断熱材21によっ
て、不定形耐火物12に伝わった溶融金属15の輻射熱
を、型枠11に伝えるのを極力防止することができるの
で、型枠11の熱変形等を防止することができ、従っ
て、不定形耐火物12全体が落下等するのを防止するこ
とができる。
係るタンディッシュカバー20によれば、本発明の第1
の実施の形態に係るタンディッシュカバー10と同様の
効果が得られる他、型枠11と不定形耐火物12との間
に断熱材21を配置したので、この断熱材21によっ
て、不定形耐火物12に伝わった溶融金属15の輻射熱
を、型枠11に伝えるのを極力防止することができるの
で、型枠11の熱変形等を防止することができ、従っ
て、不定形耐火物12全体が落下等するのを防止するこ
とができる。
【0050】続いて、本発明の第3の実施の形態に係る
タンディッシュカバー30について説明する。図5に示
すように、本発明の第3の実施の形態に係るタンディッ
シュカバー30が、本発明の第2の実施の形態に係るタ
ンディッシュカバー20と異なるのは、不定形耐火物1
2の受熱面側に、開口幅(b2 )の狭い耐火性網状体3
1を備えた点である。
タンディッシュカバー30について説明する。図5に示
すように、本発明の第3の実施の形態に係るタンディッ
シュカバー30が、本発明の第2の実施の形態に係るタ
ンディッシュカバー20と異なるのは、不定形耐火物1
2の受熱面側に、開口幅(b2 )の狭い耐火性網状体3
1を備えた点である。
【0051】なお、本発明の第3の実施の形態に係るタ
ンディッシュカバー30の製造方法及び使用方法は、本
発明の第2の実施の形態に係るタンディッシュカバー2
0の製造方法及び使用方法と同様なものなので、説明を
省略する。
ンディッシュカバー30の製造方法及び使用方法は、本
発明の第2の実施の形態に係るタンディッシュカバー2
0の製造方法及び使用方法と同様なものなので、説明を
省略する。
【0052】以上のように本発明の第3の実施の形態に
係るタンディッシュカバー30によれば、本発明の第2
の実施の形態に係るタンディッシュカバー20と同様の
効果が得られる他、不定形耐火物12の受熱面側に、開
口幅(b2 )の狭い耐火性網状体31を設けたので、更
に、溶融金属15中に不定形耐火物12の小さなかけら
が落下するのを防止することができる。
係るタンディッシュカバー30によれば、本発明の第2
の実施の形態に係るタンディッシュカバー20と同様の
効果が得られる他、不定形耐火物12の受熱面側に、開
口幅(b2 )の狭い耐火性網状体31を設けたので、更
に、溶融金属15中に不定形耐火物12の小さなかけら
が落下するのを防止することができる。
【0053】続いて、本発明の第4の実施の形態に係る
タンディッシュカバー40について説明する。図6に示
すように、本発明の第4の実施の形態に係るタンディッ
シュカバー40が、本発明の第3の実施の形態に係るタ
ンディッシュカバー30と異なるのは、不定形耐火物1
2の受熱面側に、開口幅(b2 )の狭い耐火性網状体3
1を2枚備えた点である。なお、上方の耐火性網状体3
1は、不定形耐火物12の受熱面から下方の耐火性網状
体31までの距離を(L2 )としたとき、下方の耐火性
網状体31の上方に、前記距離(L2 )と同じ距離(L
21)だけ離隔した位置に埋設した。
タンディッシュカバー40について説明する。図6に示
すように、本発明の第4の実施の形態に係るタンディッ
シュカバー40が、本発明の第3の実施の形態に係るタ
ンディッシュカバー30と異なるのは、不定形耐火物1
2の受熱面側に、開口幅(b2 )の狭い耐火性網状体3
1を2枚備えた点である。なお、上方の耐火性網状体3
1は、不定形耐火物12の受熱面から下方の耐火性網状
体31までの距離を(L2 )としたとき、下方の耐火性
網状体31の上方に、前記距離(L2 )と同じ距離(L
21)だけ離隔した位置に埋設した。
【0054】なお、本発明の第4の実施の形態に係るタ
ンディッシュカバー40の製造方法及び使用方法は、本
発明の第3の実施の形態に係るタンディッシュカバー3
0の製造方法及び使用方法と同様なものなので、説明を
省略する。
ンディッシュカバー40の製造方法及び使用方法は、本
発明の第3の実施の形態に係るタンディッシュカバー3
0の製造方法及び使用方法と同様なものなので、説明を
省略する。
【0055】以上のように本発明の第4の実施の形態に
係るタンディッシュカバー40によれば、本発明の第3
の実施の形態に係るタンディッシュカバー30と同様の
効果が得られる他、不定形耐火物12の受熱面側に、開
口幅(b2 )の狭い2枚の耐火性網状体31を設けたの
で、更に、溶融金属15中に不定形耐火物12の小さな
かけらが落下するのを防止することができる。
係るタンディッシュカバー40によれば、本発明の第3
の実施の形態に係るタンディッシュカバー30と同様の
効果が得られる他、不定形耐火物12の受熱面側に、開
口幅(b2 )の狭い2枚の耐火性網状体31を設けたの
で、更に、溶融金属15中に不定形耐火物12の小さな
かけらが落下するのを防止することができる。
【0056】続いて、本発明の第5の実施の形態に係る
タンディッシュカバー50について説明する。図7に示
すように、本発明の第5の実施の形態に係るタンディッ
シュカバー50が、本発明の第2の実施の形態に係るタ
ンディッシュカバー20と異なるのは、セラミックスフ
ァイバー等からなる断熱材21と、アルミナ質キャスタ
ブル等からなる不定形耐火物12の間に、アルミナ質・
アルミナスピネル質キャスタブル(又はアルミナ質キャ
スタブル・アルミナスピネル質キャスタブルという)等
からなる断熱材51を備えた点である。なお、セラミッ
クスファイバー等の断熱材21の厚さ(L31)と、ジル
コン質キャスタブル等の断熱材51の厚さ(L31)は同
じとした。
タンディッシュカバー50について説明する。図7に示
すように、本発明の第5の実施の形態に係るタンディッ
シュカバー50が、本発明の第2の実施の形態に係るタ
ンディッシュカバー20と異なるのは、セラミックスフ
ァイバー等からなる断熱材21と、アルミナ質キャスタ
ブル等からなる不定形耐火物12の間に、アルミナ質・
アルミナスピネル質キャスタブル(又はアルミナ質キャ
スタブル・アルミナスピネル質キャスタブルという)等
からなる断熱材51を備えた点である。なお、セラミッ
クスファイバー等の断熱材21の厚さ(L31)と、ジル
コン質キャスタブル等の断熱材51の厚さ(L31)は同
じとした。
【0057】続いて、本発明の第5の実施の形態に係る
タンディッシュカバー50の製造方法及び使用方法は、
本発明の第4の実施の形態に係るタンディッシュカバー
40の製造方法及び使用方法と同様なものなので、説明
を省略する。
タンディッシュカバー50の製造方法及び使用方法は、
本発明の第4の実施の形態に係るタンディッシュカバー
40の製造方法及び使用方法と同様なものなので、説明
を省略する。
【0058】以上のように本発明の第5の実施の形態に
係るタンディッシュカバー50によれば、本発明の第4
の実施の形態に係るタンディッシュカバー40と同様の
効果が得られる他、断熱材21と不定形耐火物12の間
に断熱材51を設けたので、この断熱材51によって、
更に、不定形耐火物12に伝わった溶融金属15の輻射
熱を、型枠11に伝えるのを防止することができるの
で、型枠11の熱変形等を防止することができ、従っ
て、不定形耐火物12全体が落下等するのを防止するこ
とができる。
係るタンディッシュカバー50によれば、本発明の第4
の実施の形態に係るタンディッシュカバー40と同様の
効果が得られる他、断熱材21と不定形耐火物12の間
に断熱材51を設けたので、この断熱材51によって、
更に、不定形耐火物12に伝わった溶融金属15の輻射
熱を、型枠11に伝えるのを防止することができるの
で、型枠11の熱変形等を防止することができ、従っ
て、不定形耐火物12全体が落下等するのを防止するこ
とができる。
【0059】続いて、本発明の第6の実施の形態に係る
タンディッシュカバー60について説明する。図8
(a)、(b)に示すように、本発明の第6の実施の形
態に係るタンディッシュカバー60が、本発明の第1の
実施の形態に係るタンディッシュカバー10と異なるの
は、不定形耐火物12の受熱面と面一になるように耐火
性網状体14を配置した点である。なお、耐火性網状体
14は、図8(c)に示すように、不定形耐火物12の
受熱面から下方の耐火性網状体14までの距離(L2 )
を、約1mm〜約10mm程度に近づけた位置にしても
よい。
タンディッシュカバー60について説明する。図8
(a)、(b)に示すように、本発明の第6の実施の形
態に係るタンディッシュカバー60が、本発明の第1の
実施の形態に係るタンディッシュカバー10と異なるの
は、不定形耐火物12の受熱面と面一になるように耐火
性網状体14を配置した点である。なお、耐火性網状体
14は、図8(c)に示すように、不定形耐火物12の
受熱面から下方の耐火性網状体14までの距離(L2 )
を、約1mm〜約10mm程度に近づけた位置にしても
よい。
【0060】続いて、本発明の第6の実施の形態に係る
タンディッシュカバー60の製造方法について説明す
る。まず、本発明の第1の実施の形態に係るタンディッ
シュカバー10の製造方法と同様に、型枠11内に不定
形耐火物12を充填した後、不定形耐火物12の受熱面
と面一、又は、不定形耐火物12の受熱面から下方の耐
火性網状体14までの距離(L2 )を、約1mm〜約1
0mm程度に近づけた位置に耐火性網状体14を配置す
る。その後、所定期間養生して、本発明の第6の実施の
形態に係るタンディッシュカバー60を得た。
タンディッシュカバー60の製造方法について説明す
る。まず、本発明の第1の実施の形態に係るタンディッ
シュカバー10の製造方法と同様に、型枠11内に不定
形耐火物12を充填した後、不定形耐火物12の受熱面
と面一、又は、不定形耐火物12の受熱面から下方の耐
火性網状体14までの距離(L2 )を、約1mm〜約1
0mm程度に近づけた位置に耐火性網状体14を配置す
る。その後、所定期間養生して、本発明の第6の実施の
形態に係るタンディッシュカバー60を得た。
【0061】なお、本発明の第6の実施の形態に係るタ
ンディッシュカバー60の使用方法は、本発明の第1の
実施の形態に係るタンディッシュカバー10の使用方法
と同様なものなので、説明を省略する。
ンディッシュカバー60の使用方法は、本発明の第1の
実施の形態に係るタンディッシュカバー10の使用方法
と同様なものなので、説明を省略する。
【0062】以上のように本発明の第6の実施の形態に
係るタンディッシュカバー60によれば、本発明の第1
の実施の形態に係るタンディッシュカバー10と同様の
効果が得られる他、耐火性網状体14を不定形耐火物1
2の受熱面と面一となる位置、又は、不定形耐火物12
の受熱面から下方の耐火性網状体14までの距離
(L2 )を、約1mm〜約10mm程度に近づけた位置
に配置したので、たとえ、不定形耐火物12に亀裂が発
生しても、不定形耐火物12のかけらが溶融金属15中
に落下するのを確実に防止することができる。
係るタンディッシュカバー60によれば、本発明の第1
の実施の形態に係るタンディッシュカバー10と同様の
効果が得られる他、耐火性網状体14を不定形耐火物1
2の受熱面と面一となる位置、又は、不定形耐火物12
の受熱面から下方の耐火性網状体14までの距離
(L2 )を、約1mm〜約10mm程度に近づけた位置
に配置したので、たとえ、不定形耐火物12に亀裂が発
生しても、不定形耐火物12のかけらが溶融金属15中
に落下するのを確実に防止することができる。
【0063】
【実施例】続いて、本発明の一実施例に係るタンディッ
シュカバー70と、従来例に係るタンディッシュカバー
80とを用いて、性能比較試験を行った。以下、その結
果について説明する。
シュカバー70と、従来例に係るタンディッシュカバー
80とを用いて、性能比較試験を行った。以下、その結
果について説明する。
【0064】(実験例)まず、本発明の第2の実施の形
態に係るタンディッシュカバー20の製造方法と同様に
して、図9(a)、(b)に示す本実施例のタンディッ
シュカバー70を準備した。なお、型枠11には、縦幅
(W1 )1500mm、横幅(W2 )3000mm、底
部11bから天板11aまでの高さ(h)160mmの
大きさのものを使用した。また、型枠11に使用した鉄
板の厚さは60mmであった。
態に係るタンディッシュカバー20の製造方法と同様に
して、図9(a)、(b)に示す本実施例のタンディッ
シュカバー70を準備した。なお、型枠11には、縦幅
(W1 )1500mm、横幅(W2 )3000mm、底
部11bから天板11aまでの高さ(h)160mmの
大きさのものを使用した。また、型枠11に使用した鉄
板の厚さは60mmであった。
【0065】また、型枠11内には、直径16mm、長
さ約3000mmの丸鋼からなる鉄筋14本、及び、直
径16mm、長さ約1500mmの丸鋼からなる鉄筋2
9本を、溶接等で、開口幅(b1 )が100mmになる
ように組み付けた格子状筋13aを、不定形耐火物12
の受熱面から50mm〜100mmの距離(L1 )だけ
離隔した中間位置に、天板11aと平行に、直径16m
mの丸鋼の鉄筋からなる4本の垂直筋13bで吊り下げ
た。
さ約3000mmの丸鋼からなる鉄筋14本、及び、直
径16mm、長さ約1500mmの丸鋼からなる鉄筋2
9本を、溶接等で、開口幅(b1 )が100mmになる
ように組み付けた格子状筋13aを、不定形耐火物12
の受熱面から50mm〜100mmの距離(L1 )だけ
離隔した中間位置に、天板11aと平行に、直径16m
mの丸鋼の鉄筋からなる4本の垂直筋13bで吊り下げ
た。
【0066】また、型枠11内には、表1に示すアルミ
ナ質キャスタブルからなる断熱材21を、50mmの厚
さ(L3 )を持って充填した後、この断熱材21の上
に、表1に示すアルミナ質キャスタブルからなる不定形
耐火物12を、110mmの厚さ(L4 )を持って充填
した。さらに、不定形耐火物12の受熱面側には、前記
受熱面から80mmの距離(L2 )だけ離隔した位置
に、耐火性網状体14を天板11aと平行に配置した。
ナ質キャスタブルからなる断熱材21を、50mmの厚
さ(L3 )を持って充填した後、この断熱材21の上
に、表1に示すアルミナ質キャスタブルからなる不定形
耐火物12を、110mmの厚さ(L4 )を持って充填
した。さらに、不定形耐火物12の受熱面側には、前記
受熱面から80mmの距離(L2 )だけ離隔した位置
に、耐火性網状体14を天板11aと平行に配置した。
【0067】
【表1】
【0068】次に、本実施例のタンディッシュカバー7
0を、連続鋳造用のタンディッシュ(図示せず)に使用
した。なお、タンディッシュ内には、1520℃〜15
90℃の溶鋼(図示せず)を注湯するものとした。ま
た、1チャージ当たり540分〜800分の処理時間
で、3〜5チャージ使用するものとした。その結果を表
1に示した。
0を、連続鋳造用のタンディッシュ(図示せず)に使用
した。なお、タンディッシュ内には、1520℃〜15
90℃の溶鋼(図示せず)を注湯するものとした。ま
た、1チャージ当たり540分〜800分の処理時間
で、3〜5チャージ使用するものとした。その結果を表
1に示した。
【0069】(比較例)次に、従来例に係るタンディッ
シュカバーの製造方法と同様にして、図10(a)、
(b)に示す本比較例のタンディッシュカバー80を準
備した。なお、型枠11には、縦幅(W1 )1500m
m、横幅(W2 )3000mm、底部11bから天板1
1aまでの高さ(h)160mmの大きさのものを使用
した。また、型枠11に使用した鉄板の厚さは60mm
であった。また、型枠11には、直径16mmの異形鉄
筋からなり、長さ(L5 )が150mmで、傾斜部の広
がり角度(α)が90°、更に、傾斜部の先端の間隔
(t1 )が50mmのY字型スタッド19を110本吊
り下げた。また、型枠11内には、アルミナ質キャスタ
ブルからなる不定形耐火物12を、160mmの厚さ
(h)を持って充填した。
シュカバーの製造方法と同様にして、図10(a)、
(b)に示す本比較例のタンディッシュカバー80を準
備した。なお、型枠11には、縦幅(W1 )1500m
m、横幅(W2 )3000mm、底部11bから天板1
1aまでの高さ(h)160mmの大きさのものを使用
した。また、型枠11に使用した鉄板の厚さは60mm
であった。また、型枠11には、直径16mmの異形鉄
筋からなり、長さ(L5 )が150mmで、傾斜部の広
がり角度(α)が90°、更に、傾斜部の先端の間隔
(t1 )が50mmのY字型スタッド19を110本吊
り下げた。また、型枠11内には、アルミナ質キャスタ
ブルからなる不定形耐火物12を、160mmの厚さ
(h)を持って充填した。
【0070】次に、本比較例のタンディッシュカバー8
0を、本実施例と同様にして、連続鋳造用のタンディッ
シュに使用した。その結果を表1に示した。
0を、本実施例と同様にして、連続鋳造用のタンディッ
シュに使用した。その結果を表1に示した。
【0071】表1から明らかなように、本比較例に係る
タンディッシュカバー80では、150ヒート使用後か
ら不定形耐火物12の剥落による鋳造初期トラブルが発
生したが、本実施例に係るタンディッシュカバー70で
は、300ヒート後でも不定形耐火物12の剥落トラブ
ルはないことがわかった。
タンディッシュカバー80では、150ヒート使用後か
ら不定形耐火物12の剥落による鋳造初期トラブルが発
生したが、本実施例に係るタンディッシュカバー70で
は、300ヒート後でも不定形耐火物12の剥落トラブ
ルはないことがわかった。
【0072】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るタンディッシ
ュカバーの構成を示す概略説明図である。
ュカバーの構成を示す概略説明図である。
【図2】(a)同タンディッシュカバーの構成を示す平
断面図である。 (b)同タンディッシュカバーの構成を示す要部拡大側
断面図である。 (c)は同タンディッシュカバーの耐火性網状体を示す
要部拡大図である。
断面図である。 (b)同タンディッシュカバーの構成を示す要部拡大側
断面図である。 (c)は同タンディッシュカバーの耐火性網状体を示す
要部拡大図である。
【図3】同タンディッシュカバーの使用状態を示す概略
説明図である。
説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るタンディッシ
ュカバーの構成を示す要部拡大側断面図である。
ュカバーの構成を示す要部拡大側断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るタンディッシ
ュカバーの構成を示す要部拡大側断面図である。
ュカバーの構成を示す要部拡大側断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係るタンディッシ
ュカバーの構成を示す要部拡大側断面図である。
ュカバーの構成を示す要部拡大側断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係るタンディッシ
ュカバーの構成を示す要部拡大側断面図である。
ュカバーの構成を示す要部拡大側断面図である。
【図8】(a)本発明の第6の実施の形態に係るタンデ
ィッシュカバーの構成を示す要部拡大側断面図である。 (b)同タンディッシュカバーの構成を示す要部拡大側
断面図である。 (c)同タンディッシュカバーの構成を示す要部拡大側
断面図である。
ィッシュカバーの構成を示す要部拡大側断面図である。 (b)同タンディッシュカバーの構成を示す要部拡大側
断面図である。 (c)同タンディッシュカバーの構成を示す要部拡大側
断面図である。
【図9】(a)本発明の一実施例に係るタンディッシュ
カバーの確認試験に使用したタンディッシュカバーの構
成を示す平断面図である。 (b)同タンディッシュカバーの構成を示す要部拡大側
断面図である。
カバーの確認試験に使用したタンディッシュカバーの構
成を示す平断面図である。 (b)同タンディッシュカバーの構成を示す要部拡大側
断面図である。
【図10】(a)同タンディッシュカバーの確認試験に
使用した比較例に係るタンディッシュカバーの構成を示
す平断面図である。 (b)同タンディッシュカバーの構成を示す要部拡大側
断面図である。
使用した比較例に係るタンディッシュカバーの構成を示
す平断面図である。 (b)同タンディッシュカバーの構成を示す要部拡大側
断面図である。
【図11】(a)従来例に係るタンディッシュカバーの
構成及び亀裂発生状態を示す正断面図である。 (b)従来例に係る他のタンディッシュカバーの構成及
び亀裂発生状態を示す正断面図である。
構成及び亀裂発生状態を示す正断面図である。 (b)従来例に係る他のタンディッシュカバーの構成及
び亀裂発生状態を示す正断面図である。
【図12】(a)従来例に係るタンディッシュカバーの
亀裂発生状態を示す要部正断面図である。 (b)従来例に係るタンディッシュカバーの亀裂発生状
態を示す要部正断面図である。
亀裂発生状態を示す要部正断面図である。 (b)従来例に係るタンディッシュカバーの亀裂発生状
態を示す要部正断面図である。
【図13】従来例に係るタンディッシュカバーの使用状
態を示す概略説明図である。
態を示す概略説明図である。
【図14】従来例に係るタンディッシュカバーの使用状
態を示す概略説明図である。
態を示す概略説明図である。
10 タンディッシュカバー 11 型枠 11a 天板 11b 底部 12 不定形耐火物 13 格子状支
持筋 13a 格子状筋 13b 垂直筋 14 耐火性網状体 15 溶融金属 16 タンディッシュ 17 鋳型 18 浸漬ノズル 20 タンディ
ッシュカバー 21 断熱材 30 タンディ
ッシュカバー 31 耐火性網状体 40 タンディ
ッシュカバー 50 タンディッシュカバー 51 断熱材 60 タンディッシュカバー 70 タンディ
ッシュカバー
持筋 13a 格子状筋 13b 垂直筋 14 耐火性網状体 15 溶融金属 16 タンディッシュ 17 鋳型 18 浸漬ノズル 20 タンディ
ッシュカバー 21 断熱材 30 タンディ
ッシュカバー 31 耐火性網状体 40 タンディ
ッシュカバー 50 タンディッシュカバー 51 断熱材 60 タンディッシュカバー 70 タンディ
ッシュカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 泰次郎 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 種生 昭春 福岡県北九州市八幡東区大谷1丁目3番1 号 株式会社アステック入江内
Claims (3)
- 【請求項1】 底部が開口された型枠と、該型枠内に充
填された不定形耐火物とを有するタンディッシュカバー
であって、 前記不定形耐火物は、前記型枠内に配置された格子状支
持筋と、前記不定形耐火物の下部に配置された所定の強
度を有する耐火性網状体によって支持されていることを
特徴とするタンディッシュカバー。 - 【請求項2】 前記耐火性網状体にセラミックスファイ
バーを用いると共に、前記耐火性網状体の開口幅
(b2 )を1mm≦b2 ≦200mmの範囲内としたこ
とを特徴とする請求項1記載のタンディッシュカバー。 - 【請求項3】 前記格子状支持筋は、格子状筋と該格子
状筋を吊り下げる垂直筋からなり、しかも、前記格子状
筋は、前記不定形耐火物の厚さ方向の中間位置に配置さ
れていることを特徴とする請求項1又は2記載のタンデ
ィッシュカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8024772A JPH09192822A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | タンディッシュカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8024772A JPH09192822A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | タンディッシュカバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09192822A true JPH09192822A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=12147470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8024772A Pending JPH09192822A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | タンディッシュカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09192822A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100753059B1 (ko) * | 2006-05-10 | 2007-08-31 | 주식회사 포스코 | 턴디쉬 커버 |
CN102632229A (zh) * | 2012-04-27 | 2012-08-15 | 宜兴市龙宸炉料有限公司 | 一种改进的中间包包盖 |
CN102717058A (zh) * | 2012-07-09 | 2012-10-10 | 莱芜钢铁集团有限公司 | 一种炼钢连铸用中间包包盖及其制造工艺 |
CN105057650A (zh) * | 2015-07-31 | 2015-11-18 | 武汉威林科技股份有限公司 | 一种多流整体式中间包包盖 |
CN105414537A (zh) * | 2015-12-10 | 2016-03-23 | 马鞍山钢铁股份有限公司 | 一种延长中间罐盖板使用寿命的方法及设备 |
KR101643090B1 (ko) * | 2015-03-20 | 2016-07-28 | 케이씨케미칼 주식회사 | 턴디쉬 홀커버 |
CN106623878A (zh) * | 2016-11-17 | 2017-05-10 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种连铸大包包盖及其制作方法 |
CN110434320A (zh) * | 2019-09-18 | 2019-11-12 | 山东钢铁股份有限公司 | 一种钢铁冶炼设备及其中间包烘烤器护盘 |
CN111006512A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-14 | 南京联合荣大工程材料有限责任公司 | 耐火浇筑用抗裂结构及其抗裂方法 |
-
1996
- 1996-01-17 JP JP8024772A patent/JPH09192822A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100753059B1 (ko) * | 2006-05-10 | 2007-08-31 | 주식회사 포스코 | 턴디쉬 커버 |
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CN105414537A (zh) * | 2015-12-10 | 2016-03-23 | 马鞍山钢铁股份有限公司 | 一种延长中间罐盖板使用寿命的方法及设备 |
CN106623878A (zh) * | 2016-11-17 | 2017-05-10 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种连铸大包包盖及其制作方法 |
CN110434320A (zh) * | 2019-09-18 | 2019-11-12 | 山东钢铁股份有限公司 | 一种钢铁冶炼设备及其中间包烘烤器护盘 |
CN111006512A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-14 | 南京联合荣大工程材料有限责任公司 | 耐火浇筑用抗裂结构及其抗裂方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040727 |