JPH09184909A - 領域を限定した回折格子の作製方法 - Google Patents
領域を限定した回折格子の作製方法Info
- Publication number
- JPH09184909A JPH09184909A JP1695696A JP1695696A JPH09184909A JP H09184909 A JPH09184909 A JP H09184909A JP 1695696 A JP1695696 A JP 1695696A JP 1695696 A JP1695696 A JP 1695696A JP H09184909 A JPH09184909 A JP H09184909A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diffraction grating
- semiconductor layer
- etching
- layer
- photoresist
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 49
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 claims abstract description 125
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 66
- 238000005530 etching Methods 0.000 claims description 87
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 55
- 229920002120 photoresistant polymer Polymers 0.000 claims description 53
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 22
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 abstract description 3
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 21
- 229910000530 Gallium indium arsenide Inorganic materials 0.000 description 13
- 239000010409 thin film Substances 0.000 description 13
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 12
- 239000010408 film Substances 0.000 description 12
- 239000000463 material Substances 0.000 description 11
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 11
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 11
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 11
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 description 10
- 238000000059 patterning Methods 0.000 description 8
- UIZLQMLDSWKZGC-UHFFFAOYSA-N cadmium helium Chemical compound [He].[Cd] UIZLQMLDSWKZGC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 6
- 238000005253 cladding Methods 0.000 description 5
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000001015 X-ray lithography Methods 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- MHAJPDPJQMAIIY-UHFFFAOYSA-N Hydrogen peroxide Chemical compound OO MHAJPDPJQMAIIY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-N Sulfuric acid Chemical compound OS(O)(=O)=O QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 238000011161 development Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 2
- 229920003986 novolac Polymers 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 230000005469 synchrotron radiation Effects 0.000 description 2
- 229910001218 Gallium arsenide Inorganic materials 0.000 description 1
- 240000002329 Inga feuillei Species 0.000 description 1
- 230000001427 coherent effect Effects 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 239000003989 dielectric material Substances 0.000 description 1
- 238000001312 dry etching Methods 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 1
- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
- Semiconductor Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】再成長工程によって多層構造を形成し終えたと
きに、領域を限定した回折格子の得られる作製方法であ
る。 【解決手段】第1の半導体層101上に回折格子の形成
された第1の部分と、第1の半導体層102上の第2の
半導体層に回折格子の形成された第2の部分からなる半
導体積層構造上に、第1又は第2の半導体層101又は
102と同じ屈折率の第3の半導体層106を再成長す
る工程を含む。この工程によって、第1の部分(又は第
2の部分)の回折格子は第3の半導体層103によって
埋め込まれることで光が回折格子を感じないようにな
る。第2又は第1の半導体層102又は101上の領域
では屈折率の違いがあるので最終的に光の感じる回折格
子が残り、こうして領域を限定した回折格子を含む多層
構造が得られる。
きに、領域を限定した回折格子の得られる作製方法であ
る。 【解決手段】第1の半導体層101上に回折格子の形成
された第1の部分と、第1の半導体層102上の第2の
半導体層に回折格子の形成された第2の部分からなる半
導体積層構造上に、第1又は第2の半導体層101又は
102と同じ屈折率の第3の半導体層106を再成長す
る工程を含む。この工程によって、第1の部分(又は第
2の部分)の回折格子は第3の半導体層103によって
埋め込まれることで光が回折格子を感じないようにな
る。第2又は第1の半導体層102又は101上の領域
では屈折率の違いがあるので最終的に光の感じる回折格
子が残り、こうして領域を限定した回折格子を含む多層
構造が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明に光記録、光情報処
理、光計測、光通信などの分野において用いられる光素
子の製造に必要な回折格子の作製技術に関するものであ
り、特に限定された領域にのみ所定の周期をもった回折
格子を作製する技術に関するものである。
理、光計測、光通信などの分野において用いられる光素
子の製造に必要な回折格子の作製技術に関するものであ
り、特に限定された領域にのみ所定の周期をもった回折
格子を作製する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回折格子は半導体レーザや光フィルタな
どの光素子に用いられている。これら光素子の製造にお
いては、光素子の形態に応じて、限定された領域にのみ
所定の周期をもった回折格子を作製する必要がある。
どの光素子に用いられている。これら光素子の製造にお
いては、光素子の形態に応じて、限定された領域にのみ
所定の周期をもった回折格子を作製する必要がある。
【0003】従来、限定された領域に回折格子を作製す
る方法としては以下の様な方法があった。
る方法としては以下の様な方法があった。
【0004】(ア)電子ビーム直接描画 これは基板上に電子ビーム用フォトレジストを塗布した
後、電子ビームにより回折格子パターンを直接描画し
て、現像し、得られた回折格子パターンをマスクとして
基板をエッチングする方法である。この方法の特徴は、
電子ビームで直接描画するため任意の場所に任意のパタ
ーンを配置することが可能な点にある。
後、電子ビームにより回折格子パターンを直接描画し
て、現像し、得られた回折格子パターンをマスクとして
基板をエッチングする方法である。この方法の特徴は、
電子ビームで直接描画するため任意の場所に任意のパタ
ーンを配置することが可能な点にある。
【0005】(イ)X線リソグラフィ これはまずX線マスクを作製する。X線マスクの作製方
法の一例として電子ビーム法を示す。適当なマスク支持
体にX線マスク材料の簿膜を形成する。この上に電子ビ
ーム用フォトレジストを塗布した後、電子ビームにより
回折格子パターンを直接描画して現像し、得られた回折
格子パターンをマスクとしてX線マスク材料薄膜をエッ
チングし、X線マスクを作製する。
法の一例として電子ビーム法を示す。適当なマスク支持
体にX線マスク材料の簿膜を形成する。この上に電子ビ
ーム用フォトレジストを塗布した後、電子ビームにより
回折格子パターンを直接描画して現像し、得られた回折
格子パターンをマスクとしてX線マスク材料薄膜をエッ
チングし、X線マスクを作製する。
【0006】次に、実際に回折格子を作製する。回折格
子を作製する基板にX線リソグラフィ用フォトレジスト
を塗布する。ここに、先に作製したX線マスクを用い、
シンクロトロン放射光によって露光し、現像して回折格
子パ夕ーンを得る。この回折格子パターンをマスクとし
て基板をエッチングする。この方法の特微は、電子ビー
ム直接描画法に比べて量産性に優れている点である。
子を作製する基板にX線リソグラフィ用フォトレジスト
を塗布する。ここに、先に作製したX線マスクを用い、
シンクロトロン放射光によって露光し、現像して回折格
子パ夕ーンを得る。この回折格子パターンをマスクとし
て基板をエッチングする。この方法の特微は、電子ビー
ム直接描画法に比べて量産性に優れている点である。
【0007】(ウ)マスク露光(二光束干渉露光1) 図7に示す二光束干渉露光は、回折格子の作製において
一般的に広く用いられている方法である。二光束干渉露
光とは、波長の短いコヒーレントな光903(通常Ar
レーザやHe−Cdレーザが光源として用いられる)を
ビームスプリッタ906で2つの光束に分けて、ビーム
エクスパンダ907でレーザ光を広げ、ミラー908を
用いて基板901上で再び二光束を合成し、その干渉に
よる周期的干渉縞パタ―ンを基板901上のフォトレジ
スト902に露光するものである。これを現像して得ら
れた回折格子パターンをマスクとして基板901をエッ
チングする。又、マスク露光方法は、図8に示すよう
に、前記二光束干渉露光の際、基板911と二光束レー
ザ光との間に適当なマスク919を設けて、基板911
上のフォトレジスト912の露光領域を制限する方法で
ある。
一般的に広く用いられている方法である。二光束干渉露
光とは、波長の短いコヒーレントな光903(通常Ar
レーザやHe−Cdレーザが光源として用いられる)を
ビームスプリッタ906で2つの光束に分けて、ビーム
エクスパンダ907でレーザ光を広げ、ミラー908を
用いて基板901上で再び二光束を合成し、その干渉に
よる周期的干渉縞パタ―ンを基板901上のフォトレジ
スト902に露光するものである。これを現像して得ら
れた回折格子パターンをマスクとして基板901をエッ
チングする。又、マスク露光方法は、図8に示すよう
に、前記二光束干渉露光の際、基板911と二光束レー
ザ光との間に適当なマスク919を設けて、基板911
上のフォトレジスト912の露光領域を制限する方法で
ある。
【0008】(エ)耐エッチング材料による基板カバー
(二光束干渉露光2) 特開昭59−84205に記載されているこの方法は、
まず最初に基板全面を基板エッチング時に耐エッチング
性のある薄膜で覆う。この薄膜の材料としては誘電体や
金属を用いる。次に、基板表面の回折格子を形成する領
域のみ、該薄膜をリフトオフもしくはエッチングにより
取り除く。この上に二光束干渉露光用のフォトレジスト
を塗布し、全面二光束干渉露光し、現像して回折格子パ
ターンを得る。前記簿膜と、この回折格子パターンの両
者をマスクとして基板をエッチングして、領域を限定し
た回折格子を得る。
(二光束干渉露光2) 特開昭59−84205に記載されているこの方法は、
まず最初に基板全面を基板エッチング時に耐エッチング
性のある薄膜で覆う。この薄膜の材料としては誘電体や
金属を用いる。次に、基板表面の回折格子を形成する領
域のみ、該薄膜をリフトオフもしくはエッチングにより
取り除く。この上に二光束干渉露光用のフォトレジスト
を塗布し、全面二光束干渉露光し、現像して回折格子パ
ターンを得る。前記簿膜と、この回折格子パターンの両
者をマスクとして基板をエッチングして、領域を限定し
た回折格子を得る。
【0009】(オ)材科の異なる2種類のフォトレジス
トを用いる方法(二光束干渉露光3) 特公平5−24481に記載されているごとく、まず基
板にノボラック系のポジレジストを塗布し、二光束干渉
露光を行ない、現像する事で基板全面に回折格子パター
ンを得る。次に、前記レジスト回折格子パターン上に環
化ゴム系のネガレジストを塗布し、マスク露光して現像
する事で回折格子を作製したい領域のみの窓開けを行な
う。前記環化ゴム系ネガレジストの現像工程においてノ
ボラック系ポジレジストのパターンヘの影響が小さいの
で、レジスト回折格子パターン上にネガレジストによる
領域限定のパターンができる。これらのパターンをマス
タにして基板をエッチングすることにより、領域を限定
した回折格子を得る。
トを用いる方法(二光束干渉露光3) 特公平5−24481に記載されているごとく、まず基
板にノボラック系のポジレジストを塗布し、二光束干渉
露光を行ない、現像する事で基板全面に回折格子パター
ンを得る。次に、前記レジスト回折格子パターン上に環
化ゴム系のネガレジストを塗布し、マスク露光して現像
する事で回折格子を作製したい領域のみの窓開けを行な
う。前記環化ゴム系ネガレジストの現像工程においてノ
ボラック系ポジレジストのパターンヘの影響が小さいの
で、レジスト回折格子パターン上にネガレジストによる
領域限定のパターンができる。これらのパターンをマス
タにして基板をエッチングすることにより、領域を限定
した回折格子を得る。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、こ
れらの方法には以下に示す様な欠点があった。 (ア)電子ビーム直接描画 回折格子パターンの描画に非常に時間がかかるため、量
産性に劣る。
れらの方法には以下に示す様な欠点があった。 (ア)電子ビーム直接描画 回折格子パターンの描画に非常に時間がかかるため、量
産性に劣る。
【0011】(イ)X線リソグラフィ 基本的にマスク露光なので、一度マスクを作製してしま
えば、(ア)の電子ビーム直接描画よりは量産性に優れ
る。しかし、シンクロトロン放射光を発生する設備が大
掛かりで費用もかかる。
えば、(ア)の電子ビーム直接描画よりは量産性に優れ
る。しかし、シンクロトロン放射光を発生する設備が大
掛かりで費用もかかる。
【0012】(ウ)マスク露光(二光束干渉露光1) マスクを通し二光束干渉露光すると、マスクの遮光部分
と透光部分の境界部で影になったり、回折によってパタ
ーンが乱れたりする。
と透光部分の境界部で影になったり、回折によってパタ
ーンが乱れたりする。
【0013】(エ)耐エッチング材料による基板カバー
(二光束干渉露光2) 薄膜で基板全面を覆い開口部を設けた後にレジスト塗布
して二光束干渉露光すると、開口部の境界部分に段差が
あるために、回折格子パターンが乱れたりする。
(二光束干渉露光2) 薄膜で基板全面を覆い開口部を設けた後にレジスト塗布
して二光束干渉露光すると、開口部の境界部分に段差が
あるために、回折格子パターンが乱れたりする。
【0014】(オ)村料の異なる2種類のフォトレジス
トを用いる方法(二光束干渉露光3) フォトレジストの回折格子パターンの上に、フォトレジ
ストで領域限定のパターニングを行なうため、2種類の
フォトレジストおよび現像液などの処理薬品の反応に注
意を払う必要がある。多くの場合反応があり(反応が全
く無い方がまれである)、領域限定のパターニングの際
に、フォトレジスト回折格子のパターンが変化する。し
たがってフォトレジストの選択に制限がある。
トを用いる方法(二光束干渉露光3) フォトレジストの回折格子パターンの上に、フォトレジ
ストで領域限定のパターニングを行なうため、2種類の
フォトレジストおよび現像液などの処理薬品の反応に注
意を払う必要がある。多くの場合反応があり(反応が全
く無い方がまれである)、領域限定のパターニングの際
に、フォトレジスト回折格子のパターンが変化する。し
たがってフォトレジストの選択に制限がある。
【0015】また、上記従来例においては、いずれの方
法も、基板表面に回折格子を有する部分と回折格子を有
さない部分を作製しようとしていたために、複雑なプロ
セスを必要としていた。
法も、基板表面に回折格子を有する部分と回折格子を有
さない部分を作製しようとしていたために、複雑なプロ
セスを必要としていた。
【0016】従って、本発明の目的は、以上の従来の方
法における問題点を解決し、簡単で量産性に優れた、領
域を限定した回折格子の作製方法を提供することであ
る。
法における問題点を解決し、簡単で量産性に優れた、領
域を限定した回折格子の作製方法を提供することであ
る。
【0017】詳細には、本出願に係る第1の発明の目的
は、領域を限定した回折格子の作製方法であって、再成
長工程によって多層構造を形成し終えたときに、領域を
限定した回折格子の得られる作製方法を提供することで
ある(請求項1に対応)。
は、領域を限定した回折格子の作製方法であって、再成
長工程によって多層構造を形成し終えたときに、領域を
限定した回折格子の得られる作製方法を提供することで
ある(請求項1に対応)。
【0018】本出願に係る第2の発明の目的は、二光束
干渉露光法をベースとして簡単で量産性と均一性に優
れ、結晶に与えるプロセスダメージを抑えた回折格子の
作製方法を提供することである(請求項2に対応)。
干渉露光法をベースとして簡単で量産性と均一性に優
れ、結晶に与えるプロセスダメージを抑えた回折格子の
作製方法を提供することである(請求項2に対応)。
【0019】本出願に係る第3の発明の目的は、回折格
子を有する部分と回折格子のない部分で有効屈折率の差
を小さくする回折格子の作製方法を提供することである
(請求項3に対応)。
子を有する部分と回折格子のない部分で有効屈折率の差
を小さくする回折格子の作製方法を提供することである
(請求項3に対応)。
【0020】本出願に係る第4の発明の目的は、再成長
時の基板の凹凸が小さくなる回折格子の作製方法を提供
することである(請求項4に対応)。
時の基板の凹凸が小さくなる回折格子の作製方法を提供
することである(請求項4に対応)。
【0021】本出願に係る第5の発明の目的は、回折格
子を有する部分と回折格子のない部分で有効屈折率の差
を小さくする回折格子の作製方法を提供することである
(請求項5に対応)。
子を有する部分と回折格子のない部分で有効屈折率の差
を小さくする回折格子の作製方法を提供することである
(請求項5に対応)。
【0022】本出願に係る第6の発明の目的は、二光束
干渉露光法をベースとして簡単で量産性と均一性に優
れ、結晶に与えるプロセスダメージを抑えた回折格子の
作製方法を提供することである(請求項6に対応)。
干渉露光法をベースとして簡単で量産性と均一性に優
れ、結晶に与えるプロセスダメージを抑えた回折格子の
作製方法を提供することである(請求項6に対応)。
【0023】本出願に係る第7の発明の目的は、回折格
子を有する部分と回折格子のない部分で有効屈折率の差
を小さくする回折格子の作製方法を提供することである
(請求項7に対応)。
子を有する部分と回折格子のない部分で有効屈折率の差
を小さくする回折格子の作製方法を提供することである
(請求項7に対応)。
【0024】本出願に係る第8の発明の目的は、二光束
干渉露光法をベースとして簡単で量産性と均一性に優
れ、結晶に与えるプロセスダメージを抑えた回折格子の
作製方法を提供することである(請求項8に対応)。
干渉露光法をベースとして簡単で量産性と均一性に優
れ、結晶に与えるプロセスダメージを抑えた回折格子の
作製方法を提供することである(請求項8に対応)。
【0025】本出願に係る第9の発明の目的は、回折格
子形成時のエッチング工程の誤差の許容度を大きくし、
作製工程の安定性を高める作製方法を提供することであ
る(請求項9に対応)。
子形成時のエッチング工程の誤差の許容度を大きくし、
作製工程の安定性を高める作製方法を提供することであ
る(請求項9に対応)。
【0026】本出願に係る第10の発明の目的は、再成
長時の基板の凹凸が小さくなる回折格子の作製方法を提
供することである(請求項10に対応)。
長時の基板の凹凸が小さくなる回折格子の作製方法を提
供することである(請求項10に対応)。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本出願に係る第1の発明の回折格子の作製方法は、
第1の半導体層上に回折格子の形成された第1の部分
と、該第1の半導体層上の第2の半導体層に回折格子の
形成された第2の部分からなる半導体積層構造上に、第
1又は第2の半導体層と同じ屈折率の第3の半導体層を
再成長する工程を含む。この構成において、この工程に
よって、第1の部分(又は第2の部分)の回折格子は第
3の半導体層によって埋め込まれることで光が回折格子
を感じないようになり、第2(又は第1)の半導体層上
の領域では屈折率の違いがあるので最終的に光の感じる
回折格子が残る。こうして領域を限定した回折格子を含
む多層構造が得られる。
め、本出願に係る第1の発明の回折格子の作製方法は、
第1の半導体層上に回折格子の形成された第1の部分
と、該第1の半導体層上の第2の半導体層に回折格子の
形成された第2の部分からなる半導体積層構造上に、第
1又は第2の半導体層と同じ屈折率の第3の半導体層を
再成長する工程を含む。この構成において、この工程に
よって、第1の部分(又は第2の部分)の回折格子は第
3の半導体層によって埋め込まれることで光が回折格子
を感じないようになり、第2(又は第1)の半導体層上
の領域では屈折率の違いがあるので最終的に光の感じる
回折格子が残る。こうして領域を限定した回折格子を含
む多層構造が得られる。
【0028】また、上記目的を達成するため、本出願に
係る第2の発明の回折格子の作製方法は、第1の半導体
層である基板または半導体エピタキシャル成長膜上に、
これと組成の異なる第2の半導体層をエピタキシャル成
長する工程(1)、第1のフォトレジストを塗布して二
光束干渉露光する工程(2)、エッチングにより回折格
子を形成する工程(3)、第2のフォトレジストを塗布
しマスクを用いて露光・現像し、該第2のレジストをマ
スクとしてエッチングして該第2の半導体層上に形成さ
れた該回折格子を部分的に除去する工程(4)、第lの
半導体層と同じ組成の第3の半導体層を再成長する工程
(5)をこの順番で含む。この上記構成において、第2
の半導体層上に形成された回折格子を部分的に除去する
工程(4)と第1の半導体層と同じ組成の第3の半導体
層を再成長する工程(5)との組み合わせによって、回
折格子を作製したくない領域に最終的に回折格子を残さ
ないことが可能となり、回折格子を形成する領域を限定
するものである。
係る第2の発明の回折格子の作製方法は、第1の半導体
層である基板または半導体エピタキシャル成長膜上に、
これと組成の異なる第2の半導体層をエピタキシャル成
長する工程(1)、第1のフォトレジストを塗布して二
光束干渉露光する工程(2)、エッチングにより回折格
子を形成する工程(3)、第2のフォトレジストを塗布
しマスクを用いて露光・現像し、該第2のレジストをマ
スクとしてエッチングして該第2の半導体層上に形成さ
れた該回折格子を部分的に除去する工程(4)、第lの
半導体層と同じ組成の第3の半導体層を再成長する工程
(5)をこの順番で含む。この上記構成において、第2
の半導体層上に形成された回折格子を部分的に除去する
工程(4)と第1の半導体層と同じ組成の第3の半導体
層を再成長する工程(5)との組み合わせによって、回
折格子を作製したくない領域に最終的に回折格子を残さ
ないことが可能となり、回折格子を形成する領域を限定
するものである。
【0029】より詳細には、工程(1)によって組成す
なわち屈折率の異なる2つの層が積層され、工程(2)
において二光束干渉露光法によってフォトレジスト上に
回折格子パタンを形成する。工程(3)でこのパタンを
半導体層上に転写するが、少なくとも第2の半導体層上
には回折格子が形成され、エッチング深さによっては、
この回折格子の谷の部分は第1の半導体層に到達するこ
ともある。工程(4)において、回折格子を除去して表
面を平坦化することは困難であるが、回折格子を掘り下
げることで、回折格子の形状を第1の半導体層上に転写
して、回折格子形状の表面から第2の半導体層を除去す
ることが可能である。工程(5)において組成すなわち
屈折率が第1の半導体層と同じである第3の半導体層で
埋め込むことで、第1の半導体層上に転写された回折格
子を光が感じないようにすることができる。このとき、
第2の半導体層上に回折格子の形成された領域では屈折
率の違いがあるので最終的に回折格子が形成されてい
る。
なわち屈折率の異なる2つの層が積層され、工程(2)
において二光束干渉露光法によってフォトレジスト上に
回折格子パタンを形成する。工程(3)でこのパタンを
半導体層上に転写するが、少なくとも第2の半導体層上
には回折格子が形成され、エッチング深さによっては、
この回折格子の谷の部分は第1の半導体層に到達するこ
ともある。工程(4)において、回折格子を除去して表
面を平坦化することは困難であるが、回折格子を掘り下
げることで、回折格子の形状を第1の半導体層上に転写
して、回折格子形状の表面から第2の半導体層を除去す
ることが可能である。工程(5)において組成すなわち
屈折率が第1の半導体層と同じである第3の半導体層で
埋め込むことで、第1の半導体層上に転写された回折格
子を光が感じないようにすることができる。このとき、
第2の半導体層上に回折格子の形成された領域では屈折
率の違いがあるので最終的に回折格子が形成されてい
る。
【0030】これらの工程で、エッチングのマスク材と
して誘電体あるいは金属の薄膜を用いないので、結晶に
与えるプロセスダメージを抑え、その後の再成長工程で
問題となる不純物を残留させることがない。また、工程
(2)が、凹凸のない平面上での二光束干渉露光法であ
るので、全面に均一な回折格子が形成できる。これを最
終的に回折格子として所望の一部領域で利用するもので
ある。
して誘電体あるいは金属の薄膜を用いないので、結晶に
与えるプロセスダメージを抑え、その後の再成長工程で
問題となる不純物を残留させることがない。また、工程
(2)が、凹凸のない平面上での二光束干渉露光法であ
るので、全面に均一な回折格子が形成できる。これを最
終的に回折格子として所望の一部領域で利用するもので
ある。
【0031】また、上記目的を達成するため、本出願に
係る第3の発明の回折格子の作製方法は、上記第2の半
導体層の厚さが工程(4)で形成される回折格子の深さ
よりも薄いことを特徴とする。この構成において、第2
の半導体層が回折格子の深さよりも薄いことで、回折格
子の谷のもっとも深い部分では第2の半導体層が完全に
除去され、ここでの断面は回折格子を形成しない部分で
の断面と同じものとなる。従って、回折格子部での屈折
率の周期的変調は、この回折格子の形成されていない部
分での屈折率に対する周期的な屈折率の微小な変化であ
り、回折格子を有する部分と回折格子のない部分で有効
屈折率の差は小さなものとなる。よって、両者の境界で
光が散乱されることが少なくなる等の良好な効果が得ら
れる。
係る第3の発明の回折格子の作製方法は、上記第2の半
導体層の厚さが工程(4)で形成される回折格子の深さ
よりも薄いことを特徴とする。この構成において、第2
の半導体層が回折格子の深さよりも薄いことで、回折格
子の谷のもっとも深い部分では第2の半導体層が完全に
除去され、ここでの断面は回折格子を形成しない部分で
の断面と同じものとなる。従って、回折格子部での屈折
率の周期的変調は、この回折格子の形成されていない部
分での屈折率に対する周期的な屈折率の微小な変化であ
り、回折格子を有する部分と回折格子のない部分で有効
屈折率の差は小さなものとなる。よって、両者の境界で
光が散乱されることが少なくなる等の良好な効果が得ら
れる。
【0032】また、上記目的を達成するため、本出願に
係る第4の発明の回折格子の作製方法は、上記工程
(4)のエッチングが第2の半導体層に対するエッチン
グレートの速い選択的エッチングであることを特徴とす
る。この構成において、選択的エッチングを用いること
で、回折格子を除去するエッチングの際に第1の半導体
層に到達している回折格子の谷部を掘り下げることを抑
え、再成長時の基板の凹凸を小さなものとする。このた
め、再成長時の表面の平坦化が早い。
係る第4の発明の回折格子の作製方法は、上記工程
(4)のエッチングが第2の半導体層に対するエッチン
グレートの速い選択的エッチングであることを特徴とす
る。この構成において、選択的エッチングを用いること
で、回折格子を除去するエッチングの際に第1の半導体
層に到達している回折格子の谷部を掘り下げることを抑
え、再成長時の基板の凹凸を小さなものとする。このた
め、再成長時の表面の平坦化が早い。
【0033】また、上記目的を達成するため、本出願に
係る第5の発明の回折格子の作製方法は、上記工程
(3)のエッチングが第2の半導体層に対するエッチン
グレートの速い選択的エッチングであり、上記工程
(4)のエッチングが選択性のないエッチング方法であ
ることを特徴とする。この構成において、工程(3)の
エッチングによって第2の半導体層上にだけ回折格子を
形成するが、選択性のあるエッチングを用いることで回
折格子の谷の部分では第2の半導体層を完全に除去する
ことができる。そして、引き続いての工程(4)のエッ
チングによって回折絡子を除去した部分ては下地の第1
の半導体層に回折格子を転写している。
係る第5の発明の回折格子の作製方法は、上記工程
(3)のエッチングが第2の半導体層に対するエッチン
グレートの速い選択的エッチングであり、上記工程
(4)のエッチングが選択性のないエッチング方法であ
ることを特徴とする。この構成において、工程(3)の
エッチングによって第2の半導体層上にだけ回折格子を
形成するが、選択性のあるエッチングを用いることで回
折格子の谷の部分では第2の半導体層を完全に除去する
ことができる。そして、引き続いての工程(4)のエッ
チングによって回折絡子を除去した部分ては下地の第1
の半導体層に回折格子を転写している。
【0034】これにより、回折格子の谷のもっとも深い
部分での導波路に垂直な方向での断面は回折格子を形成
しない部分での断面と同じものとなり、回折格子部での
屈折率の周期的変調は、この回折格子の形成されていな
い部分での屈折率に対する周期的な屈折率の微小な変化
であり、回折格子を有する部分と回折格子のない部分で
有効屈折率の差は小さなものとなる。
部分での導波路に垂直な方向での断面は回折格子を形成
しない部分での断面と同じものとなり、回折格子部での
屈折率の周期的変調は、この回折格子の形成されていな
い部分での屈折率に対する周期的な屈折率の微小な変化
であり、回折格子を有する部分と回折格子のない部分で
有効屈折率の差は小さなものとなる。
【0035】また、上記目的を達成するため、本出願に
係る第6の発明の回折格子の作製方法は、第1の半導体
層である基板またはエピタキシャル成長膜上に、これと
組成の異なる第2の半導体層をエピタキシャル成長する
工程(1)、第1のフォトレジストを塗布してマスクを
用いて露光・現像してエッチングして該成長膜を部分的
に除去する工程(2)、第2のフォトレジストを塗布し
二光束干渉露光する工程(3)、エッチングにより回折
格子を形成する工程(4)、第1の半導体層と同じ組成
の第3の半導体層を再成長する工程(5)をこの順番で
含む。この構成において、該成長膜を部分的に除去する
工程(2)と第1の半導体層と同じ組成の物質を再成長
する工程(5)との組み合わせが、回折格子を作製した
くない領域については最終的に回折格子を残さないこと
で、回折格子を形成する領域を限定するものである。
係る第6の発明の回折格子の作製方法は、第1の半導体
層である基板またはエピタキシャル成長膜上に、これと
組成の異なる第2の半導体層をエピタキシャル成長する
工程(1)、第1のフォトレジストを塗布してマスクを
用いて露光・現像してエッチングして該成長膜を部分的
に除去する工程(2)、第2のフォトレジストを塗布し
二光束干渉露光する工程(3)、エッチングにより回折
格子を形成する工程(4)、第1の半導体層と同じ組成
の第3の半導体層を再成長する工程(5)をこの順番で
含む。この構成において、該成長膜を部分的に除去する
工程(2)と第1の半導体層と同じ組成の物質を再成長
する工程(5)との組み合わせが、回折格子を作製した
くない領域については最終的に回折格子を残さないこと
で、回折格子を形成する領域を限定するものである。
【0036】より詳細には、工程(1)によって組成す
なわち屈折率の異なる2つの層が積層され、工程(2)
において第1の半導体層を表出する領域と第2の半導体
層を表出する領域とを形成する。そして、工程(3)、
工程(4)で二光束干渉露光法によって回折格子を形成
するが、第1の半導体層上に回折格子の形成された領域
と第2の半導体層上に回折格子の形成された領域とがで
きる。更に、工程(5)において組成すなわち屈折率が
第1の半導体層と同じである第3の半導体層で埋め込む
ことで、第1の半導体層上に形成された回折格子を光が
感じないようにすることができる。このとき、第2の半
導体層上の領域では屈折率の違いがあるので最終的に回
折格子が形成されている。
なわち屈折率の異なる2つの層が積層され、工程(2)
において第1の半導体層を表出する領域と第2の半導体
層を表出する領域とを形成する。そして、工程(3)、
工程(4)で二光束干渉露光法によって回折格子を形成
するが、第1の半導体層上に回折格子の形成された領域
と第2の半導体層上に回折格子の形成された領域とがで
きる。更に、工程(5)において組成すなわち屈折率が
第1の半導体層と同じである第3の半導体層で埋め込む
ことで、第1の半導体層上に形成された回折格子を光が
感じないようにすることができる。このとき、第2の半
導体層上の領域では屈折率の違いがあるので最終的に回
折格子が形成されている。
【0037】これらの工程で、回折格子を形成しないた
めのマスク材として誘電体あるいは金属の薄膜を用いな
いので、結晶に与えるプロセスダメージを抑え、その後
の再成長工程で問題となる不純物を残留させることがな
い。また、二光束干渉露光法によって回折格子を形成す
る際には、第2の半導体層上では段差部による影の効果
や回折効果の影響がないので、所望の領域の全域に亙っ
て均一な回折格子を作製することができる。
めのマスク材として誘電体あるいは金属の薄膜を用いな
いので、結晶に与えるプロセスダメージを抑え、その後
の再成長工程で問題となる不純物を残留させることがな
い。また、二光束干渉露光法によって回折格子を形成す
る際には、第2の半導体層上では段差部による影の効果
や回折効果の影響がないので、所望の領域の全域に亙っ
て均一な回折格子を作製することができる。
【0038】また、上記目的を達成するため、本出願に
係る第7の発明の回折格子の作製方法は、上記第6の発
明の第2の半導体層の厚さが工程(4)で形成される回
折格子の深さよりも薄いことを特徴とする。この構成に
おいて、第2の半導体層が回折格子の深さよりも薄いこ
とで、回折格子の谷のもっとも深い部分では第2の半導
体層が完全に除去され、ここでの断面は回折格子を形成
しない部分での断面と同じものとなる。よって、回折格
子部での屈折率の周期的変調は、この回折格子の形成さ
れていない部分での屈折率に対する周期的な屈折率の微
小な変化であり、回折格子を有する部分と回折格子のな
い部分で有効屈折率の差は小さなものとなる。
係る第7の発明の回折格子の作製方法は、上記第6の発
明の第2の半導体層の厚さが工程(4)で形成される回
折格子の深さよりも薄いことを特徴とする。この構成に
おいて、第2の半導体層が回折格子の深さよりも薄いこ
とで、回折格子の谷のもっとも深い部分では第2の半導
体層が完全に除去され、ここでの断面は回折格子を形成
しない部分での断面と同じものとなる。よって、回折格
子部での屈折率の周期的変調は、この回折格子の形成さ
れていない部分での屈折率に対する周期的な屈折率の微
小な変化であり、回折格子を有する部分と回折格子のな
い部分で有効屈折率の差は小さなものとなる。
【0039】また、上記目的を達成するため、本出願に
係る第8の発明の回折格子の作製方法は、第1の半導体
層である基板または半導体エピタキシャル成長膜上に、
これと組成の異なる第2の半導体層をエピタキシャル成
長する工程(1)、第1のフォトレジストを塗布して二
光束干渉露光する工程(2)、エッチングにより回折格
子を形成する工程(3)、第2のフォトレジストを塗布
しマスクを用いて露光して窓開けする工程(4)、レジ
ストをマスクとしてエッチングし、該回折格子を部分的
に第2の半導体層から第1の半導体層に転写する工程
(5)、第2の半導体層と同じ組成の第3の半導体層を
再成長する工程(6)をこの順番で含む。この構成にお
いて、第2の半導体層上に形成された回折格子を第1の
半導体層に転写する工程(5)と第2の半導体層と同じ
組成の第3の半導体層を再成長する工程(6)との組み
合わせによって、回折格子を作製したくない領域に最終
的に回折格子を残さないことが可能となり、回折格子を
形成する領域を限定するものである。
係る第8の発明の回折格子の作製方法は、第1の半導体
層である基板または半導体エピタキシャル成長膜上に、
これと組成の異なる第2の半導体層をエピタキシャル成
長する工程(1)、第1のフォトレジストを塗布して二
光束干渉露光する工程(2)、エッチングにより回折格
子を形成する工程(3)、第2のフォトレジストを塗布
しマスクを用いて露光して窓開けする工程(4)、レジ
ストをマスクとしてエッチングし、該回折格子を部分的
に第2の半導体層から第1の半導体層に転写する工程
(5)、第2の半導体層と同じ組成の第3の半導体層を
再成長する工程(6)をこの順番で含む。この構成にお
いて、第2の半導体層上に形成された回折格子を第1の
半導体層に転写する工程(5)と第2の半導体層と同じ
組成の第3の半導体層を再成長する工程(6)との組み
合わせによって、回折格子を作製したくない領域に最終
的に回折格子を残さないことが可能となり、回折格子を
形成する領域を限定するものである。
【0040】より詳細には、工程(1)によって組成す
なわち屈折率の異なる2つの層が積層され、工程(2)
において二光束干渉露光法によってフォトレジスト上に
回折格子パタンを形成する。工程(3)でこのパタンを
半導体層上に転写し、第2の半導体層上には回折格子が
形成される。残りのフォトレジストを除去した後の工程
(4)において、回折格子を形成する領域のみ第2のフ
ォトレジストを除去する。工程(5)において窓開けさ
れた領域では、回折格子の形状を第1の半導体層上に転
写する。残りのフォトレジストを除去した後の工程
(6)において組成すなわち屈折率が第2の半導体層と
同じである第3の半導体層で埋め込むことで、工程
(5)において第1の半導体層上に転写された回折格子
を光が感じる回折格子とし、第2の半導体層上の回折格
子は消滅させる。
なわち屈折率の異なる2つの層が積層され、工程(2)
において二光束干渉露光法によってフォトレジスト上に
回折格子パタンを形成する。工程(3)でこのパタンを
半導体層上に転写し、第2の半導体層上には回折格子が
形成される。残りのフォトレジストを除去した後の工程
(4)において、回折格子を形成する領域のみ第2のフ
ォトレジストを除去する。工程(5)において窓開けさ
れた領域では、回折格子の形状を第1の半導体層上に転
写する。残りのフォトレジストを除去した後の工程
(6)において組成すなわち屈折率が第2の半導体層と
同じである第3の半導体層で埋め込むことで、工程
(5)において第1の半導体層上に転写された回折格子
を光が感じる回折格子とし、第2の半導体層上の回折格
子は消滅させる。
【0041】これらの工程で、エッチングのマスク材と
して誘電体あるいは金属の薄膜を用いないので、結晶に
与えるプロセスダメージを抑え、その後の再成長工程で
問題となる不純物を残留させることがない。また、工程
(2)が、凹凸のない平面上での二光束干渉露光法であ
るので、全面に均一な回折格子が形成できる。これを部
分的に転写して、回折格子として利用するものである。
して誘電体あるいは金属の薄膜を用いないので、結晶に
与えるプロセスダメージを抑え、その後の再成長工程で
問題となる不純物を残留させることがない。また、工程
(2)が、凹凸のない平面上での二光束干渉露光法であ
るので、全面に均一な回折格子が形成できる。これを部
分的に転写して、回折格子として利用するものである。
【0042】また、上記目的を達成するため、本出願に
係る第9の発明の回折格子の作製方法は、上記第8の発
明の第2の半導体層の厚さが工程(3)で形成される回
折格子の深さよりも厚いことを特徴とする。上記第2の
半導体層の厚さと回折格子の深さの関係は、第2の半導
体層上の回折格子作製時のエッチング深さの制御に要求
される精度を緩やかなものにしても、回折格子の底が第
1の半導体層上に到達することがないようにするもので
ある。
係る第9の発明の回折格子の作製方法は、上記第8の発
明の第2の半導体層の厚さが工程(3)で形成される回
折格子の深さよりも厚いことを特徴とする。上記第2の
半導体層の厚さと回折格子の深さの関係は、第2の半導
体層上の回折格子作製時のエッチング深さの制御に要求
される精度を緩やかなものにしても、回折格子の底が第
1の半導体層上に到達することがないようにするもので
ある。
【0043】また、上記目的を達成するため、本出願に
係る第10の発明の回折格子の作製方法は、上記第8の
発明の工程(3)のエッチングが第2の半導体層に対す
るエッチングレートの速い選択的エッチングであること
を特徴とする。この構成において、選択的エッチングを
用いることで、第2の半導体層上にのみ回折格子を形成
し、第1の半導体層上には回折格子が形成されることが
ないようにするものである。第2の半導体層が薄いの
で、再成長時に表面の凹凸が小さくなり、再成長面の平
坦化が早い。
係る第10の発明の回折格子の作製方法は、上記第8の
発明の工程(3)のエッチングが第2の半導体層に対す
るエッチングレートの速い選択的エッチングであること
を特徴とする。この構成において、選択的エッチングを
用いることで、第2の半導体層上にのみ回折格子を形成
し、第1の半導体層上には回折格子が形成されることが
ないようにするものである。第2の半導体層が薄いの
で、再成長時に表面の凹凸が小さくなり、再成長面の平
坦化が早い。
【0044】
【発明の実施の形態】第1実施例 図1に従って、本発明の第1の実施例である領域を限定
した回折格子の作製工程を説明する。
した回折格子の作製工程を説明する。
【0045】(a)n−InP基板上101上に、バン
ドギャップ波長が1.3μmのn−InGaAsPバッ
ファ層102を厚さ0.1μm成長する。 (b)フォトレジスト103を塗布する。 (c)ヘリウム−カドミウムレーザを光源とする二光束
干渉露光法で、干渉縞をレジストに露光する。 (d)これを現像し、約0.20μmピッチの開口部を
持つレジストパタン104を得る。 (e)レジストパタン104をマスクとして、n−In
GaAsP層102およびn−InP基板101をドラ
イエッチングする。エッチング深さは、もっとも深いと
ころで0.15μmとし、これはn−InGaAsP層
102の層厚(0.1μm)より大きいので、回折格子
の谷の部分はn−InP基板101に到達している。 (f)再びフォトレジスト105を塗布する。工程
(b)で使用したものと同じレジストであっても、異な
るレジストであってもよい。 (g)通常のマスク露光でパターニングする。 (h)レジスト105をマスクとして、基板101およ
びn−InGaAsP層102をドライエッチングす
る。エッチング深さは、開口部のn−InGaAsP層
102を除去するために0.lμmとする。エッチング
後、レジスト105を除去する。 (i)基板101と同じn−InPの光閉じ込め層であ
る層106を再成長し、n−InGaAsP102上に
形成された回折格子のみを残した回折格子を得る。さら
に、バンドギャップ波長1.3μmのn−InGaAs
Pによる光閉じ込め層107、活性層であるバンドギャ
ップ波長1.55μmのInGaAsP層108、上側
の光閉じ込め層であるp−InGaAsP層109、上
側のクラッド層であるp−InP110、p型コンタク
ト層であるp−InGaAs111を形成し、部分的に
回折格子を有する半導体レーザ構造とする。
ドギャップ波長が1.3μmのn−InGaAsPバッ
ファ層102を厚さ0.1μm成長する。 (b)フォトレジスト103を塗布する。 (c)ヘリウム−カドミウムレーザを光源とする二光束
干渉露光法で、干渉縞をレジストに露光する。 (d)これを現像し、約0.20μmピッチの開口部を
持つレジストパタン104を得る。 (e)レジストパタン104をマスクとして、n−In
GaAsP層102およびn−InP基板101をドラ
イエッチングする。エッチング深さは、もっとも深いと
ころで0.15μmとし、これはn−InGaAsP層
102の層厚(0.1μm)より大きいので、回折格子
の谷の部分はn−InP基板101に到達している。 (f)再びフォトレジスト105を塗布する。工程
(b)で使用したものと同じレジストであっても、異な
るレジストであってもよい。 (g)通常のマスク露光でパターニングする。 (h)レジスト105をマスクとして、基板101およ
びn−InGaAsP層102をドライエッチングす
る。エッチング深さは、開口部のn−InGaAsP層
102を除去するために0.lμmとする。エッチング
後、レジスト105を除去する。 (i)基板101と同じn−InPの光閉じ込め層であ
る層106を再成長し、n−InGaAsP102上に
形成された回折格子のみを残した回折格子を得る。さら
に、バンドギャップ波長1.3μmのn−InGaAs
Pによる光閉じ込め層107、活性層であるバンドギャ
ップ波長1.55μmのInGaAsP層108、上側
の光閉じ込め層であるp−InGaAsP層109、上
側のクラッド層であるp−InP110、p型コンタク
ト層であるp−InGaAs111を形成し、部分的に
回折格子を有する半導体レーザ構造とする。
【0046】本工程のなかで工程(e)のエッチングに
おいて、n−InGaAsP層102の表面にエッチン
グされない部分を残したので、回折格子の高さはn−I
nGaAsP層102の厚さと等しく0.lμmとな
り、エッチングの深い部分ではn−InGaAsP層1
02は完全に除去されている。
おいて、n−InGaAsP層102の表面にエッチン
グされない部分を残したので、回折格子の高さはn−I
nGaAsP層102の厚さと等しく0.lμmとな
り、エッチングの深い部分ではn−InGaAsP層1
02は完全に除去されている。
【0047】以上の工程によって、開口部の部分の回折
格子は、基板101と同じn−InPの光閉じ込め層1
06によって埋め込まれることで光が感じないようにな
り、n−InGaAsP層102上の領域では交互に屈
折率の違いがあるので最終的に光の感じる回折格子が残
る。こうして、再成長工程によって多層構造を形成し終
えた時に、領域を限定した回折格子を含む多層構造が容
易に得られる。
格子は、基板101と同じn−InPの光閉じ込め層1
06によって埋め込まれることで光が感じないようにな
り、n−InGaAsP層102上の領域では交互に屈
折率の違いがあるので最終的に光の感じる回折格子が残
る。こうして、再成長工程によって多層構造を形成し終
えた時に、領域を限定した回折格子を含む多層構造が容
易に得られる。
【0048】第2実施例 図2に従って、本発明の第2の実施例である領域を限定
した回折格子の作製工程を説明する。
した回折格子の作製工程を説明する。
【0049】(a)n−InP基板上301上に、n―
InGaAs吸収層302を厚さ0.05μm成長す
る。 (b)フォトレジスト303を塗布する。 (c)通常のマスク露光でパターニングする。 (d)レジスト303をマスクとしてエッチングを行な
い、開口部のn−InGaAs層302を除去して基板
301を表出させる。エッチング後、フォトレジスト3
03は除去し、n−InGaAs層302を表出させ
る。 (e)再びフォトレジスト304を塗布する。工程
(b)で使用したものと同じレジストであっても、異な
るレジストであってもよい。 (f)ヘリウム−カドミウムレーザを光源とする二光束
干渉露光法で、干渉縞をレジスト304に露光する。 (g)これを現像し、約0.20μmピッチの開口部を
持つレジストパタン305を得る。 (h)レジストパタン305をマスクとして、基板30
1およびn−InGaAs層302をエッチングし、レ
ジスト304を除去する。エッチング深さは、もっとも
深いところで0.08μmとし、n−InGaAsP層
302の層厚(0.05μm)より深いので、n−In
GaAs吸収層302は細いストライプ状に残ってい
る。結果として、基板301の開口部と、n−InGa
As層302上に回折格子が形成される。 (i)InP下クラッド層306を0.3μm(平坦部
での成長膜厚)、n−InGaAsP下部導波層307
を0.lμm、バンドギャップ波長1.55μmのノン
ドープInGaAsP活性層308を0.lμm、p−
InGaAsP上部導波層309を0.1μm、p−I
nP上部クラッド層310を1.5μm、p−InGa
Asコンタクト層311を0.5μm程度夫々再成長す
る。
InGaAs吸収層302を厚さ0.05μm成長す
る。 (b)フォトレジスト303を塗布する。 (c)通常のマスク露光でパターニングする。 (d)レジスト303をマスクとしてエッチングを行な
い、開口部のn−InGaAs層302を除去して基板
301を表出させる。エッチング後、フォトレジスト3
03は除去し、n−InGaAs層302を表出させ
る。 (e)再びフォトレジスト304を塗布する。工程
(b)で使用したものと同じレジストであっても、異な
るレジストであってもよい。 (f)ヘリウム−カドミウムレーザを光源とする二光束
干渉露光法で、干渉縞をレジスト304に露光する。 (g)これを現像し、約0.20μmピッチの開口部を
持つレジストパタン305を得る。 (h)レジストパタン305をマスクとして、基板30
1およびn−InGaAs層302をエッチングし、レ
ジスト304を除去する。エッチング深さは、もっとも
深いところで0.08μmとし、n−InGaAsP層
302の層厚(0.05μm)より深いので、n−In
GaAs吸収層302は細いストライプ状に残ってい
る。結果として、基板301の開口部と、n−InGa
As層302上に回折格子が形成される。 (i)InP下クラッド層306を0.3μm(平坦部
での成長膜厚)、n−InGaAsP下部導波層307
を0.lμm、バンドギャップ波長1.55μmのノン
ドープInGaAsP活性層308を0.lμm、p−
InGaAsP上部導波層309を0.1μm、p−I
nP上部クラッド層310を1.5μm、p−InGa
Asコンタクト層311を0.5μm程度夫々再成長す
る。
【0050】本実施例においては、段差の上側のInG
aAs層302上に二光束干渉露光で回折格子パタンを
形成するので、回折格子パタンは段差の影響を受けず
に、均一なものが得られる。また、n−InGaAs層
302が吸収層として働き、周期的な損失と屈折率の変
調とを与えている。
aAs層302上に二光束干渉露光で回折格子パタンを
形成するので、回折格子パタンは段差の影響を受けず
に、均一なものが得られる。また、n−InGaAs層
302が吸収層として働き、周期的な損失と屈折率の変
調とを与えている。
【0051】これらの工程で、回折格子を形成しないた
めのマスク材303として、誘電体あるいは金属の薄膜
を用いないので、結晶に与えるプロセスダメージを抑
え、その後の再成長工程で問題となる不純物を残留させ
ることがない。また、二光束干渉露光法によって回折格
子を形成する際には、上記した様にInGaAs層30
2上では段差部による影の効果や回折効果の影響がない
ので、所望の領域の全域に亙って、均一な回折格子を作
製することができる。
めのマスク材303として、誘電体あるいは金属の薄膜
を用いないので、結晶に与えるプロセスダメージを抑
え、その後の再成長工程で問題となる不純物を残留させ
ることがない。また、二光束干渉露光法によって回折格
子を形成する際には、上記した様にInGaAs層30
2上では段差部による影の効果や回折効果の影響がない
ので、所望の領域の全域に亙って、均一な回折格子を作
製することができる。
【0052】第3実施例 図3に従って、本発明の第3の実施例である領域を限定
した回折格子の作製工程を説明する。
した回折格子の作製工程を説明する。
【0053】(a)n−InP基板上401上に、バン
ドギャップ波長が1.3μmのn−InGaAsPバッ
ファ層402を厚さ0.2μm成長する。 (b)フォトレジスト403を塗布する。 (c)ヘリウム−カドミウムレーザを光源とする二光束
干渉露光法で、干渉縞をレジスト403に露光する。 (d)これを現像し、約0.20μmピッチの開口部を
持つレジストパタン404を得る。 (e)レジストパタン404をマスクとして、InGa
AsPに対するエッチングレートの速い選択エッチング
液(例えばH2SO4:H2O2:H2O=3:1:1、0
°C)を用いてn−InGaAsPバッファ層402を
エッチングして回折格子を形成する。エッチングの深い
ところでは、n−InGaAsP層402が完全に除去
されてInP基板401が露出するようにする。エッチ
ング後にフォトレジスト403を除去する。 (f)再びフォトレジスト405を塗布する。工程
(b)で使用したものと同じレジストであっても、異な
るレジストであってもよい。 (g)通常のマスク露光でパターニングする。 (h)レジスト405をマスクとして、基板401およ
びn−InGaAsP層402をドライエッチングす
る。エッチング深さは、n−InGaAsP層402を
除去するために0.2μm程度とする。エッチング後、
レジスト405を除去する。 (i)基板401と同じn−InPの光閉じ込め層であ
る層406を再成長し、n−InGaAsP402上に
形成された回折格子のみを残した回折格子を得る。さら
に、バンドギャップ波長1.3μmのn−InGaAs
Pによる光閉じ込め層407、活性層であるバンドギャ
ップ波長L55μmのInGaAsP408、上側の光
閉じ込め層であるp−InGaAsP層409、上側の
クラッド層p−InP410、p型コンタクト層p−I
nGaAs411を形成し、部分的に回折格子を有する
半導体レーザ構造とする。
ドギャップ波長が1.3μmのn−InGaAsPバッ
ファ層402を厚さ0.2μm成長する。 (b)フォトレジスト403を塗布する。 (c)ヘリウム−カドミウムレーザを光源とする二光束
干渉露光法で、干渉縞をレジスト403に露光する。 (d)これを現像し、約0.20μmピッチの開口部を
持つレジストパタン404を得る。 (e)レジストパタン404をマスクとして、InGa
AsPに対するエッチングレートの速い選択エッチング
液(例えばH2SO4:H2O2:H2O=3:1:1、0
°C)を用いてn−InGaAsPバッファ層402を
エッチングして回折格子を形成する。エッチングの深い
ところでは、n−InGaAsP層402が完全に除去
されてInP基板401が露出するようにする。エッチ
ング後にフォトレジスト403を除去する。 (f)再びフォトレジスト405を塗布する。工程
(b)で使用したものと同じレジストであっても、異な
るレジストであってもよい。 (g)通常のマスク露光でパターニングする。 (h)レジスト405をマスクとして、基板401およ
びn−InGaAsP層402をドライエッチングす
る。エッチング深さは、n−InGaAsP層402を
除去するために0.2μm程度とする。エッチング後、
レジスト405を除去する。 (i)基板401と同じn−InPの光閉じ込め層であ
る層406を再成長し、n−InGaAsP402上に
形成された回折格子のみを残した回折格子を得る。さら
に、バンドギャップ波長1.3μmのn−InGaAs
Pによる光閉じ込め層407、活性層であるバンドギャ
ップ波長L55μmのInGaAsP408、上側の光
閉じ込め層であるp−InGaAsP層409、上側の
クラッド層p−InP410、p型コンタクト層p−I
nGaAs411を形成し、部分的に回折格子を有する
半導体レーザ構造とする。
【0054】上記構成において、工程(e)のエッチン
グによってn−InGaAsP層402上にだけ回折格
子を形成するが、選択性のあるエッチングを用いること
で回折格子の谷の部分ではn−InGaAsP層402
を完全に除去することができる。引き続いての工程
(g)のエッチングによって回折格子を除去した部分で
は下地の基板401に回折格子を転写している。
グによってn−InGaAsP層402上にだけ回折格
子を形成するが、選択性のあるエッチングを用いること
で回折格子の谷の部分ではn−InGaAsP層402
を完全に除去することができる。引き続いての工程
(g)のエッチングによって回折格子を除去した部分で
は下地の基板401に回折格子を転写している。
【0055】回折格子の谷のもっとも深い部分での導波
路に垂直な方向での断面は回折格子を形成しない部分で
の断面と同じものとなる。回折格子部での屈折率の周期
的変調は、この回折格子の形成されていない部分での屈
折率に対する周期的な屈折率の微小な変化であり、回折
格子を有する部分と回折格子のない部分で有効屈折率の
差は小さなものとなる。
路に垂直な方向での断面は回折格子を形成しない部分で
の断面と同じものとなる。回折格子部での屈折率の周期
的変調は、この回折格子の形成されていない部分での屈
折率に対する周期的な屈折率の微小な変化であり、回折
格子を有する部分と回折格子のない部分で有効屈折率の
差は小さなものとなる。
【0056】第4実施例 図4に従って、本発明の第4の実施例である領域を限定
した回折格子の作製工程を説明する。本実施例も選択的
エッチングを効果的に用いた例である。
した回折格子の作製工程を説明する。本実施例も選択的
エッチングを効果的に用いた例である。
【0057】(a)n−InP基板上601上にバンド
ギャップ波長が1.3μmのn−InGaAsPバッフ
ァ層602を厚さ0.1μm成長する。 (b)フォトレジスト603を塗布する。 (c)ヘリウム−カドミウムレーザを光源とする二光束
干渉露光法で、干渉縞をレジスト603に露光する。 (d)これを現像し、約0.20μmピッチの開口部を
持つレジストパタン604を得る。 (e)レジストパタン604をマスクとして、n−In
GaAsP層602及びn−InP基板601をドライ
エッチングする。エッチング深さは、もっとも深いとこ
ろで0.15μmとし、n―InGaAsP層602の
層厚(0.1μm)より大きいので、回折格子の谷の部
分はn−InP基板601に到達している。 (f)再びフォトレジスト605を塗布する。工程
(b)で使用したものと同じレジストであっても、異な
るレジストであってもよい。 (g)通常のマスク露光でパターニングする。 (h)InGaAsPに対するエッチングレートの速い
選択エッチング液(例えばH2SO4:H2O2:H2O=
3:1:1、0°C)を用いて、InGaAsP層60
2上の回折格子をマスクの開口部でのみ除去する。 (i)基板601と同じn−InPの光閉じ込め層であ
る層606を再成長し、n−InGaAsP下部導波層
607を0.2μm(平坦部での成長膜厚)、バンドギ
ャップ波長1.55μmのノンドープInGaAsP活
性層608を0.lμm、p−InGaAsP上部導波
層609を0.3μm、p−InP上部クラッド層61
0を1.5μm、p−InGaAsコンタクト層611
を0.5μm程度夫々再成長する。n−InP光閉じ込
め層606を成長している間にグレーティング上の成長
面の凹凸は埋まり、平坦な活性層608が得られる。
ギャップ波長が1.3μmのn−InGaAsPバッフ
ァ層602を厚さ0.1μm成長する。 (b)フォトレジスト603を塗布する。 (c)ヘリウム−カドミウムレーザを光源とする二光束
干渉露光法で、干渉縞をレジスト603に露光する。 (d)これを現像し、約0.20μmピッチの開口部を
持つレジストパタン604を得る。 (e)レジストパタン604をマスクとして、n−In
GaAsP層602及びn−InP基板601をドライ
エッチングする。エッチング深さは、もっとも深いとこ
ろで0.15μmとし、n―InGaAsP層602の
層厚(0.1μm)より大きいので、回折格子の谷の部
分はn−InP基板601に到達している。 (f)再びフォトレジスト605を塗布する。工程
(b)で使用したものと同じレジストであっても、異な
るレジストであってもよい。 (g)通常のマスク露光でパターニングする。 (h)InGaAsPに対するエッチングレートの速い
選択エッチング液(例えばH2SO4:H2O2:H2O=
3:1:1、0°C)を用いて、InGaAsP層60
2上の回折格子をマスクの開口部でのみ除去する。 (i)基板601と同じn−InPの光閉じ込め層であ
る層606を再成長し、n−InGaAsP下部導波層
607を0.2μm(平坦部での成長膜厚)、バンドギ
ャップ波長1.55μmのノンドープInGaAsP活
性層608を0.lμm、p−InGaAsP上部導波
層609を0.3μm、p−InP上部クラッド層61
0を1.5μm、p−InGaAsコンタクト層611
を0.5μm程度夫々再成長する。n−InP光閉じ込
め層606を成長している間にグレーティング上の成長
面の凹凸は埋まり、平坦な活性層608が得られる。
【0058】以上の工程で、部分的に回折格子を有する
半導体レーザ構造が得られる。第1の実施例と比べる
と、n−InGaAsP層602を除去する際に選択エ
ッチングを用いたことで、n−InP基板601上に回
折格子が転写される深さが浅くなり、再成長開始時に基
板601の高低差が小さく、成長表面を平坦化するまで
の成長層の厚さが薄くてよいという特徴がある。即ち、
選択的エッチングを用いることで、回折格子を除去する
エッチングの際にn−InP基板上601に到達してい
る回折格子の谷部を掘り下げることを抑え、再成長時の
基板601の凹凸を小さなものとする。このため、再成
長時の表面の平坦化が早い。
半導体レーザ構造が得られる。第1の実施例と比べる
と、n−InGaAsP層602を除去する際に選択エ
ッチングを用いたことで、n−InP基板601上に回
折格子が転写される深さが浅くなり、再成長開始時に基
板601の高低差が小さく、成長表面を平坦化するまで
の成長層の厚さが薄くてよいという特徴がある。即ち、
選択的エッチングを用いることで、回折格子を除去する
エッチングの際にn−InP基板上601に到達してい
る回折格子の谷部を掘り下げることを抑え、再成長時の
基板601の凹凸を小さなものとする。このため、再成
長時の表面の平坦化が早い。
【0059】第5実施例 図5に従って、本発明の第5の実施例である領域を限定
した回折格子の作製工程を説明する。
した回折格子の作製工程を説明する。
【0060】(a)n−InP基板上701上に、n−
InGaAsP下部導波層702を0.2μm、バンド
ギャップ波長1.55μmのノンドープInGaAsP
活性層703を0.1μm、p−InGaAsP上部導
波層704を0.2μm、p−InP層705を0.2
5μm夫々成長する。 (b)フォトレジスト706を塗布する。 (c)ヘリウム−カドミウムレーザを光源とする二光束
干渉露光法で、干渉縞をレジスト706に露光する。 (d)これを現像し、約0.20μmピッチの開口部を
持つレジストパタン707を得る。 (e)レジストパタン707をマスクとして、p−In
P705をドライエッチングする。エッチング深さは、
もっとも深いところで0.15μmとし、p−InP層
705の層厚(0.25μm)より小さく、回折格子の
谷の部分はp−InGaAsP上部導波層704に到達
しない。残りのレジスト706を除去する。 (f)再びフォトレジスト708を塗布する。工程
(b)で使用したものと同じレジストであっても、異な
るレジストであってもよい。 (g)通常のマスク露光でパターニングする。 (h)フォトレジスト708をマスクとして、p−In
Pの回折格子705およびp−InGaAsP層704
をドライエッチングする。エッチング深さは、p−In
P層705を除去するために0.l5μmとする。エッ
チング後、フォトレジスト708を除去する。 (i)p―InP上部クラッド層709を1.5μm、
p―InGaAsコンタクト層710を0.5μm程度
再成長する。p−InP上部クラッド層709を成長し
ている間に、成長面の凹凸は埋まり、平坦なクラッド層
が得られる。
InGaAsP下部導波層702を0.2μm、バンド
ギャップ波長1.55μmのノンドープInGaAsP
活性層703を0.1μm、p−InGaAsP上部導
波層704を0.2μm、p−InP層705を0.2
5μm夫々成長する。 (b)フォトレジスト706を塗布する。 (c)ヘリウム−カドミウムレーザを光源とする二光束
干渉露光法で、干渉縞をレジスト706に露光する。 (d)これを現像し、約0.20μmピッチの開口部を
持つレジストパタン707を得る。 (e)レジストパタン707をマスクとして、p−In
P705をドライエッチングする。エッチング深さは、
もっとも深いところで0.15μmとし、p−InP層
705の層厚(0.25μm)より小さく、回折格子の
谷の部分はp−InGaAsP上部導波層704に到達
しない。残りのレジスト706を除去する。 (f)再びフォトレジスト708を塗布する。工程
(b)で使用したものと同じレジストであっても、異な
るレジストであってもよい。 (g)通常のマスク露光でパターニングする。 (h)フォトレジスト708をマスクとして、p−In
Pの回折格子705およびp−InGaAsP層704
をドライエッチングする。エッチング深さは、p−In
P層705を除去するために0.l5μmとする。エッ
チング後、フォトレジスト708を除去する。 (i)p―InP上部クラッド層709を1.5μm、
p―InGaAsコンタクト層710を0.5μm程度
再成長する。p−InP上部クラッド層709を成長し
ている間に、成長面の凹凸は埋まり、平坦なクラッド層
が得られる。
【0061】以上の工程で、部分的に回折格子を有する
半導体レーザ構造が得られた。誘電体や金属薄膜をマス
クに用いていないので、誘電体成膜時に結晶に与えるダ
メージや、金属薄膜除去後の残留金属が再成長時に不純
物として取り込まれることがなく、良好な結晶成長が可
能となった。また、回折格子形成の二光束干渉露光はp
−InP層上の平坦な面上で行うので全面に均一な回折
格子が形成できる。
半導体レーザ構造が得られた。誘電体や金属薄膜をマス
クに用いていないので、誘電体成膜時に結晶に与えるダ
メージや、金属薄膜除去後の残留金属が再成長時に不純
物として取り込まれることがなく、良好な結晶成長が可
能となった。また、回折格子形成の二光束干渉露光はp
−InP層上の平坦な面上で行うので全面に均一な回折
格子が形成できる。
【0062】また、以上の工程によって、開口部以外の
部分のp−InP層705上の回折格子は、p−InP
層705と同じp−InPの上部クラッド層709によ
って埋め込まれることで光が感じないようになり、p−
InGaAsP層704上の回折格子は交互に屈折率の
違いがあるので最終的に光の感じる回折格子が残る。こ
うして、再成長工程によって多層構造を形成し終えた時
に、領域を限定した回折格子を含む多層構造が容易に得
られる。
部分のp−InP層705上の回折格子は、p−InP
層705と同じp−InPの上部クラッド層709によ
って埋め込まれることで光が感じないようになり、p−
InGaAsP層704上の回折格子は交互に屈折率の
違いがあるので最終的に光の感じる回折格子が残る。こ
うして、再成長工程によって多層構造を形成し終えた時
に、領域を限定した回折格子を含む多層構造が容易に得
られる。
【0063】第6実施例 図6に従つて、本発明の第6の実施例である領城を限定
した回折格子の作製工程を説明する。
した回折格子の作製工程を説明する。
【0064】(a)n−InP基板上801上にn−I
nGaAsP層802を厚さ0.1μm成長する。 (b)フォトレジスト803を塗布する。 (c)ヘリウム−カドミウムレーザを光源とする二光束
干渉露光法で、干渉縞をレジスト803に露光する。 (d)これを現像し、約0.20μmピッチの開口部を
持つレジストパタン804を得る。 (e)レジストパタン804をマスクとして、InPに
対するエッチングレートに比べて、InGaAsあるい
はInGaAsPに対するエッチングレートがはるかに
速い選択エッチング液を用いて(例えば硫酸:過酸化水
素水:水=3:1:1、20°C)n−InGaAsP
層802をエッチングし、回折格子パタンをn−InG
aAsP層802に転写する。 (f)再びフォトレジスト805を塗布する。工程
(b)で使用したものと同じレジストであっても、異な
るレジストであってもよい。 (g)通常のマスク露光でパターニングする。 (h)レジスト805をマスクとして、基板801およ
びn−InGaAsP層802をドライエッチングす
る。エッチング深さは、n−InGaAsP層802を
除去するために0.13μmとする。エッチング後、レ
ジスト805を除去する。 (i)n−InGaAsP下部導波層806を0.2μ
m(平坦部での成長膜厚)、バンドギャップ波長1.5
5μmのノンドープInGaAsP活性層807を0.
lμm、p−InGaAsP上部導波層808を0.3
μm、p−InP上部クラッド層809を1.5μm、
p―InGaAsコンタクト層810を0.5μm程度
夫々再成長する。n−InGaAsP下部導波層806
を成長している間に、グレーティング上の成長面の凹凸
は埋まり、平坦な活性層807が得られる。
nGaAsP層802を厚さ0.1μm成長する。 (b)フォトレジスト803を塗布する。 (c)ヘリウム−カドミウムレーザを光源とする二光束
干渉露光法で、干渉縞をレジスト803に露光する。 (d)これを現像し、約0.20μmピッチの開口部を
持つレジストパタン804を得る。 (e)レジストパタン804をマスクとして、InPに
対するエッチングレートに比べて、InGaAsあるい
はInGaAsPに対するエッチングレートがはるかに
速い選択エッチング液を用いて(例えば硫酸:過酸化水
素水:水=3:1:1、20°C)n−InGaAsP
層802をエッチングし、回折格子パタンをn−InG
aAsP層802に転写する。 (f)再びフォトレジスト805を塗布する。工程
(b)で使用したものと同じレジストであっても、異な
るレジストであってもよい。 (g)通常のマスク露光でパターニングする。 (h)レジスト805をマスクとして、基板801およ
びn−InGaAsP層802をドライエッチングす
る。エッチング深さは、n−InGaAsP層802を
除去するために0.13μmとする。エッチング後、レ
ジスト805を除去する。 (i)n−InGaAsP下部導波層806を0.2μ
m(平坦部での成長膜厚)、バンドギャップ波長1.5
5μmのノンドープInGaAsP活性層807を0.
lμm、p−InGaAsP上部導波層808を0.3
μm、p−InP上部クラッド層809を1.5μm、
p―InGaAsコンタクト層810を0.5μm程度
夫々再成長する。n−InGaAsP下部導波層806
を成長している間に、グレーティング上の成長面の凹凸
は埋まり、平坦な活性層807が得られる。
【0065】以上の工程で、部分的に回折格子を有する
半導体レーザ構造が得られた。誘電体や金属薄膜をマス
クに用いていないので、誘電体成膜時に結晶に与えるダ
メージや、金属薄膜除去後の残留金属が再成長時に不純
物として取り込まれることがなく、良好な結晶成長が可
能となる。第5の実施例においては、回折格子形成のエ
ッチングが期待しているよりも速いときに、下側のp−
InGaAsP層704にまで回折格子が転写されてし
まうことが起きるが、第6の実施例においては、選択エ
ッチングはInPをほとんどエッチングしないのでエッ
チング工程に要請される精度が緩やかになる。
半導体レーザ構造が得られた。誘電体や金属薄膜をマス
クに用いていないので、誘電体成膜時に結晶に与えるダ
メージや、金属薄膜除去後の残留金属が再成長時に不純
物として取り込まれることがなく、良好な結晶成長が可
能となる。第5の実施例においては、回折格子形成のエ
ッチングが期待しているよりも速いときに、下側のp−
InGaAsP層704にまで回折格子が転写されてし
まうことが起きるが、第6の実施例においては、選択エ
ッチングはInPをほとんどエッチングしないのでエッ
チング工程に要請される精度が緩やかになる。
【0066】
【発明の効果】以上説明してきたように、第1の発明に
よって、再成長工程によって多層構造を形成し終えたと
きに、領域を限定した回折格子とする作製方法となるの
で、再成長工程を含んだデバイスプロセス全体で限定さ
れた領域に回折格子を作製するプロセスとすることがで
きる。
よって、再成長工程によって多層構造を形成し終えたと
きに、領域を限定した回折格子とする作製方法となるの
で、再成長工程を含んだデバイスプロセス全体で限定さ
れた領域に回折格子を作製するプロセスとすることがで
きる。
【0067】また、第2、第6及び第8の発明によっ
て、二光束干渉露光法をベースとして簡単で量産性と均
一性に優れ、結晶に与えるプロセスダメージを抑えて、
領域を限定した回折格子を任意の場所に含むデバイスを
安定して作製することができる。
て、二光束干渉露光法をベースとして簡単で量産性と均
一性に優れ、結晶に与えるプロセスダメージを抑えて、
領域を限定した回折格子を任意の場所に含むデバイスを
安定して作製することができる。
【0068】また、第3、第5及び第7の発明によっ
て、光学的損失を抑えた光デバイスの作製に通用でき
る。
て、光学的損失を抑えた光デバイスの作製に通用でき
る。
【0069】また、第4及び第10の発明によって、再
成長時の成長面の平坦化が早いので層構成の自由度が大
きくなる。また、再成長層の厚さに対する制約を緩やか
なものにし、適用範囲の広い作製方法とすることができ
る。
成長時の成長面の平坦化が早いので層構成の自由度が大
きくなる。また、再成長層の厚さに対する制約を緩やか
なものにし、適用範囲の広い作製方法とすることができ
る。
【0070】また、第9の発明によって、エッチング工
程の誤差が許容され、安定して回折格子を作製すること
ができる。
程の誤差が許容され、安定して回折格子を作製すること
ができる。
【図1】図1は本発明の第1の実施例を示す工程図であ
る。
る。
【図2】図2は本発明の第2の実施例を示す工程図であ
る。
る。
【図3】図3は本発明の第3の実施例を示す工程図であ
る。
る。
【図4】図4は本発明の第4の実施例を示す工程図であ
る。
る。
【図5】図5は本発明の第5の実施例を示す工程図であ
る。
る。
【図6】図6は本発明の第6の実施例を示す工程図であ
る。
る。
【図7】図7は従来の二光束干渉露光系を示す図であ
る。
る。
【図8】図8は従来のマスクを用いた場合の二光束干渉
露光系を示す図である。
露光系を示す図である。
101、301、401、601、701、801
基板 102、402、602 バッファ層 103、105、303、304、403、405、6
03、605、706、708、803、805 フ
ォトレジスト 104、305、404、604、707、804
周期的レジストパタン 106、107、109、406、407、409、6
06 光閉じ込め層 108、308、408、608、703、807
活性層 110、306、310、410、610、709、8
09 クラッド層 111、311、411、611、710、810
コンタクト層 302 吸収層 307、309、607、609、702、704、8
06、808 導波層 705 InP層 802 InGaAsP層
基板 102、402、602 バッファ層 103、105、303、304、403、405、6
03、605、706、708、803、805 フ
ォトレジスト 104、305、404、604、707、804
周期的レジストパタン 106、107、109、406、407、409、6
06 光閉じ込め層 108、308、408、608、703、807
活性層 110、306、310、410、610、709、8
09 クラッド層 111、311、411、611、710、810
コンタクト層 302 吸収層 307、309、607、609、702、704、8
06、808 導波層 705 InP層 802 InGaAsP層
Claims (10)
- 【請求項1】第1の半導体層上に回折格子の形成された
第1の部分と、該第1の半導体層上の第2の半導体層に
回折格子の形成された第2の部分からなる半導体積層構
造上に、該第1及び第2の一方の半導体層と同じ屈折率
の第3の半導体層を再成長する工程を含んだことを特徴
とする領域を限定した回折格子の作製方法。 - 【請求項2】第1の半導体層である基板または半導体エ
ピタキシャル成長膜上に、これと組成の異なる第2の半
導体層をエピタキシャル成長する工程(1)、第1のフ
ォトレジストを塗布して二光束干渉露光する工程
(2)、エッチングにより回折格子を形成する工程
(3)、第2のフォトレジストを塗布しマスクを用いて
露光・現像し、該第2のフォトレジストをマスクとして
エッチングして該第2の半導体層上に形成された該回折
格子を部分的に除去する工程(4)、第1の半導体層と
同じ組成の第3の半導体層を再成長する工程(5)をこ
の順番で含んだことを特徴とする請求項1記載の回折格
子の作製方法。 - 【請求項3】上記第2の半導体層の厚さが工程(3)で
形成される回折格子の深さよりも薄いことを特徴とする
請求項2記載の回折格子の作製方法。 - 【請求項4】上記工程(4)のエッチングが第2の半導
体層に対するエッチングレートの速い選択的エッチング
であることを特徴とする請求項3記載の回折格子の作製
方法。 - 【請求項5】上記工程(3)のエッチングが第2の半導
体層に対するエッチングレートの速い選択的エッチング
であり、上記工程(4)のエッチングが選択性のないエ
ッチング方法であることを特徴とする請求項2記載の回
折格子の作製方法。 - 【請求項6】第1の半導体層である基板または半導体エ
ピタキシャル成長膜上に、これと組成の異なる第2の半
導体層をエピタキシャル成長する工程(1)、第1のフ
ォトレジストを塗布しマスクを用いて露光・現像し、エ
ッチングして該第2の半導体層を部分的に除去する工程
(2)、第2のフォトレジストを塗布し二光束干渉露光
する工程(3)、エッチングにより回折格子を形成する
工程(4)、第1の半導体層と同じ組成の第3の半導体
層を再成長する工程(5)をこの順番で含んだことを特
徴とする請求項1記載の回折格子の作製方法。 - 【請求項7】上記第2の半導体層の厚さが工程(4)で
形成される回折格子の深さよりも薄いことを特徴とする
請求項6記載の回折格子の作製方法。 - 【請求項8】第1の半導体層である基板または半導体エ
ピタキシャル成長膜上に、これと組成の異なる第2の半
導体層をエピタキシャル成長する工程(1)、第1のフ
ォトレジストを塗布して二光束干渉露光する工程
(2)、エッチングにより回折格子を形成する工程
(3)、第2のフォトレジストを塗布しマスクを用いて
露光して窓開けする工程(4)、第2のフォトレジスト
をマスクとしてエッチングし、該回折格子を部分的に第
2の半導体層から第1の半導体層に転写する工程
(5)、第2の半導体層と同じ組成の第3の半導体層を
再成長する工程(6)をこの順番で含んだことを特徴と
する請求項1記載の回折格子の作製方法。 - 【請求項9】上記第2の半導体層の厚さが工程(3)で
形成される回折格子の深さよりも厚いことを特徴とする
請求項8記載の回折格子の作製方法。 - 【請求項10】上記工程(3)のエッチングが第2の半
導体層に対するエッチングレートの速い選択的エッチン
グであることを特徴とする請求項8記載の回折格子の作
製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1695696A JPH09184909A (ja) | 1996-01-04 | 1996-01-04 | 領域を限定した回折格子の作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1695696A JPH09184909A (ja) | 1996-01-04 | 1996-01-04 | 領域を限定した回折格子の作製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09184909A true JPH09184909A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=11930572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1695696A Pending JPH09184909A (ja) | 1996-01-04 | 1996-01-04 | 領域を限定した回折格子の作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09184909A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009194290A (ja) * | 2008-02-18 | 2009-08-27 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 半導体レーザの作製方法及び半導体レーザ |
JP2009206126A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 半導体レーザの作製方法及び半導体レーザ |
JP2023501527A (ja) * | 2019-11-12 | 2023-01-18 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 可変エッチング深さを有する斜め格子を製造する方法 |
-
1996
- 1996-01-04 JP JP1695696A patent/JPH09184909A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009194290A (ja) * | 2008-02-18 | 2009-08-27 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 半導体レーザの作製方法及び半導体レーザ |
JP2009206126A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 半導体レーザの作製方法及び半導体レーザ |
JP2023501527A (ja) * | 2019-11-12 | 2023-01-18 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 可変エッチング深さを有する斜め格子を製造する方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0604407A2 (en) | Photonic-integrated-circuit fabrication process | |
US5668047A (en) | Method for fabricating InP diffraction grating and distributed feedback laser | |
US6500687B2 (en) | Distributed feedback semiconductor laser element and method for making the same | |
US6197608B1 (en) | Mask for area forming selective grating and selective area growth and method for fabricating semiconductor device by utilizing the same | |
US6084901A (en) | Semiconductor laser device | |
JPH09184909A (ja) | 領域を限定した回折格子の作製方法 | |
US5221429A (en) | Method of manufacturing phase-shifted diffraction grating | |
JPH11337713A (ja) | 回折格子の形成方法 | |
JP2000193813A (ja) | 回折格子の形成方法、回折格子及び光半導体素子 | |
JP2002223032A (ja) | 光素子及びその製造方法 | |
JPS60136278A (ja) | パタ−ン形成方法 | |
KR100532333B1 (ko) | 레이저 다이오드의 회절격자 제조방법 | |
JP3274710B2 (ja) | 分布帰還型半導体レーザ素子および分布帰還型半導体レーザ素子の製造方法 | |
US6770499B1 (en) | Method of making DBR grating | |
JPH063541A (ja) | 導波路型グレーティング及びその作製法 | |
JP3112153B2 (ja) | グレーティングの作製方法 | |
JPS63150984A (ja) | 回折格子の形成方法 | |
JPH07198922A (ja) | 回折格子の作製方法 | |
JPH06347628A (ja) | 回折格子の形成方法 | |
JPH02237189A (ja) | 単一波長レーザの製造方法 | |
JPH11163457A (ja) | 半導体レーザの回折格子形成方法 | |
JP5445272B2 (ja) | 光半導体素子の製造方法 | |
KR100372768B1 (ko) | 레이저 다이오드 제조방법 | |
JPH02128487A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH04356001A (ja) | 回折格子の製造方法 |