JPH09183321A - 電車線の耐摩耗構造 - Google Patents
電車線の耐摩耗構造Info
- Publication number
- JPH09183321A JPH09183321A JP35222695A JP35222695A JPH09183321A JP H09183321 A JPH09183321 A JP H09183321A JP 35222695 A JP35222695 A JP 35222695A JP 35222695 A JP35222695 A JP 35222695A JP H09183321 A JPH09183321 A JP H09183321A
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- JP
- Japan
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- metal
- abrasive face
- line
- electric railcar
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 導電鋼レールを使用した剛体ちょう架式及び
サードレール式の電車線のすり面の微小な凹凸等に起因
する電気的摩耗を軽減する。 【解決手段】 導電鋼レールを使用した剛体ちょう架式
の電車線1のすり面1Aに、電車線1より軟らかく、か
つ、導電率の高い金属2の金属すり面2Aを形成したも
のである。
サードレール式の電車線のすり面の微小な凹凸等に起因
する電気的摩耗を軽減する。 【解決手段】 導電鋼レールを使用した剛体ちょう架式
の電車線1のすり面1Aに、電車線1より軟らかく、か
つ、導電率の高い金属2の金属すり面2Aを形成したも
のである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電車線の耐摩耗
構造に関するものである。
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気鉄道においては、導電鋼レールを使
用した剛体ちょう架式及びサードレール式の電車線から
電気車への電気の供給は、電車線を電気車の集電装置が
摺動することによって行われている。この電車線と電気
車の集電装置から構成される集電摺動装置においては、
金属の直接接触による機械的摩耗と、電車線または集電
装置のすり面の微小な凹凸等に起因する、集電装置の離
線や電気的接触抵抗の増加に伴うアークの発生による電
気的摩耗とにより、すり面が摩耗する。しかし、この集
電摺動装置においては、すり面の電気的摩耗を軽減する
ための施策が特になされていない。
用した剛体ちょう架式及びサードレール式の電車線から
電気車への電気の供給は、電車線を電気車の集電装置が
摺動することによって行われている。この電車線と電気
車の集電装置から構成される集電摺動装置においては、
金属の直接接触による機械的摩耗と、電車線または集電
装置のすり面の微小な凹凸等に起因する、集電装置の離
線や電気的接触抵抗の増加に伴うアークの発生による電
気的摩耗とにより、すり面が摩耗する。しかし、この集
電摺動装置においては、すり面の電気的摩耗を軽減する
ための施策が特になされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した集電装置の離
線やアークの発生による電車線のすり面の電気的摩耗を
軽減するためには、電車線のすり面の微小な凹凸を除去
すればよいが、完全に凹凸を除去することは、製作上、
施工上、コストの面から制約され、採用することはでき
ない。
線やアークの発生による電車線のすり面の電気的摩耗を
軽減するためには、電車線のすり面の微小な凹凸を除去
すればよいが、完全に凹凸を除去することは、製作上、
施工上、コストの面から制約され、採用することはでき
ない。
【0004】この発明は、このような従来技術の課題を
解決する目的でなされたものである。
解決する目的でなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段を、実施の1形態に対応する図1を用いて以下、
説明する。この発明は、導電鋼レールを使用した剛体ち
ょう架式の電車線1のすり面1Aに、電車線1より軟ら
かく、かつ、導電率の高い金属2の金属すり面2Aを形
成したものである。
の手段を、実施の1形態に対応する図1を用いて以下、
説明する。この発明は、導電鋼レールを使用した剛体ち
ょう架式の電車線1のすり面1Aに、電車線1より軟ら
かく、かつ、導電率の高い金属2の金属すり面2Aを形
成したものである。
【0006】このように構成されたものにおいては、電
気車の集電装置3は、軟らかく、かつ、導電率の高い金
属すり面2Aを摺動集電する過程で、良好な集電状態で
これを研磨し、研磨の進行において金属2の導電率を維
持しつつ、同時に電車線1のすり面1Aの微小な凹凸を
平滑にする。これに伴い、集電装置3の離線やアークの
発生が軽減される。
気車の集電装置3は、軟らかく、かつ、導電率の高い金
属すり面2Aを摺動集電する過程で、良好な集電状態で
これを研磨し、研磨の進行において金属2の導電率を維
持しつつ、同時に電車線1のすり面1Aの微小な凹凸を
平滑にする。これに伴い、集電装置3の離線やアークの
発生が軽減される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の1形態
を示す図である。図1において、1は導電鋼レールを使
用した剛体ちょう架式の電車線、2は金属、3は電気車
の集電装置、すなわちパンタグラフである(パンタグラ
フ舟体が図示されている。)。
を示す図である。図1において、1は導電鋼レールを使
用した剛体ちょう架式の電車線、2は金属、3は電気車
の集電装置、すなわちパンタグラフである(パンタグラ
フ舟体が図示されている。)。
【0008】金属2は、電車線1より軟らかく、かつ、
導電率の高い金属、例えばアルミニウム、ニッケル、亜
鉛とアルミニウムの合金である。電車線1のすり面1A
に金属2を形成して、パンタグラフ3のすり板が摺動す
る金属すり面2Aを形成する。金属2が亜鉛とアルミニ
ウムの合金であるときは、溶融めっきにより金属すり面
2Aを形成する。この場合、金属すり面2Aに出来た溶
融めっきのたれを軽く研磨して除去する。金属すり面2
Aの厚さは、すり面1Aの凹凸を考慮して、40〜60
ミクロンに設定されている。なお、金属すり面2Aの形
成は、すり面1Aの微小な凹凸の完全な除去に比べて、
安価である。
導電率の高い金属、例えばアルミニウム、ニッケル、亜
鉛とアルミニウムの合金である。電車線1のすり面1A
に金属2を形成して、パンタグラフ3のすり板が摺動す
る金属すり面2Aを形成する。金属2が亜鉛とアルミニ
ウムの合金であるときは、溶融めっきにより金属すり面
2Aを形成する。この場合、金属すり面2Aに出来た溶
融めっきのたれを軽く研磨して除去する。金属すり面2
Aの厚さは、すり面1Aの凹凸を考慮して、40〜60
ミクロンに設定されている。なお、金属すり面2Aの形
成は、すり面1Aの微小な凹凸の完全な除去に比べて、
安価である。
【0009】図2は、導電鋼レールとパンタグラフとで
集電摺動装置を構成し、300アンペアの電流を集電し
ながら摺動したときの一定測定区間(10メートル)に
おける離線の発生状態を示す図であるが、これからも明
らかなように、導電鋼レールが素地の場合、離線の発生
は多いが、この発明を実施した場合、離線の発生は少な
くなっている。
集電摺動装置を構成し、300アンペアの電流を集電し
ながら摺動したときの一定測定区間(10メートル)に
おける離線の発生状態を示す図であるが、これからも明
らかなように、導電鋼レールが素地の場合、離線の発生
は多いが、この発明を実施した場合、離線の発生は少な
くなっている。
【0010】以上は、導電鋼レールを使用した剛体ちょ
う架式の電車線1について説明してきたが、電車線は、
これに限定されるものではなく、導電鋼レールを使用し
たサードレール式であっても良い。
う架式の電車線1について説明してきたが、電車線は、
これに限定されるものではなく、導電鋼レールを使用し
たサードレール式であっても良い。
【0011】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明は、
導電鋼レールを使用した剛体ちょう架式の電車線のすり
面に、該電車線より軟らかく、かつ、導電率の高い金属
の金属すり面を形成したものである。それゆえ、電気車
の集電装置は、軟らかく、かつ、導電率の高い金属すり
面を摺動集電する過程で、良好な集電状態でこれを研磨
し、研磨の進行において金属の導電率を維持しつつ、同
時に電車線のすり面の微小な凹凸を平滑にする。したが
って、この発明によれば、電車線のすり面の微小な凹凸
等に起因する電気的摩耗を軽減することができるという
効果が得られる。
導電鋼レールを使用した剛体ちょう架式の電車線のすり
面に、該電車線より軟らかく、かつ、導電率の高い金属
の金属すり面を形成したものである。それゆえ、電気車
の集電装置は、軟らかく、かつ、導電率の高い金属すり
面を摺動集電する過程で、良好な集電状態でこれを研磨
し、研磨の進行において金属の導電率を維持しつつ、同
時に電車線のすり面の微小な凹凸を平滑にする。したが
って、この発明によれば、電車線のすり面の微小な凹凸
等に起因する電気的摩耗を軽減することができるという
効果が得られる。
【図1】この発明の実施の1形態を示す正面図である。
【図2】離線の発生状態を示す図で、(A)は導電鋼レ
ールが素地の場合、(B)はこの発明を実施した場合で
ある。
ールが素地の場合、(B)はこの発明を実施した場合で
ある。
1 導電鋼レールを使用した剛体ちょう架式の電車線 2 金属 2A 金属すり面 3A 電気車の集電装置
Claims (3)
- 【請求項1】 導電鋼レールを使用した剛体ちょう架式
の電車線のすり面に、該電車線より軟らかく、かつ、導
電率の高い金属の金属すり面を形成した電車線の耐摩耗
構造 - 【請求項2】 サードレールのすり面に、該サードレー
ルより軟らかく、かつ、導電率の高い金属の金属すり面
を形成した電車線の耐摩耗構造 - 【請求項3】 上記金属が亜鉛とアルミニウムの合金で
ある請求項1または請求項2記載の電車線の耐摩耗構造
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35222695A JPH09183321A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 電車線の耐摩耗構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35222695A JPH09183321A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 電車線の耐摩耗構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09183321A true JPH09183321A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18422622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35222695A Pending JPH09183321A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 電車線の耐摩耗構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09183321A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4216898Y1 (ja) * | 1965-05-12 | 1967-09-29 | ||
JPS482171U (ja) * | 1971-05-28 | 1973-01-11 | ||
JPS498780A (ja) * | 1972-05-25 | 1974-01-25 | ||
JPS5853218U (ja) * | 1981-09-30 | 1983-04-11 | 高井 昭保 | エア−クリ−ナ− |
JPS59137222A (ja) * | 1983-01-26 | 1984-08-07 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 剛体電車線 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP35222695A patent/JPH09183321A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4216898Y1 (ja) * | 1965-05-12 | 1967-09-29 | ||
JPS482171U (ja) * | 1971-05-28 | 1973-01-11 | ||
JPS498780A (ja) * | 1972-05-25 | 1974-01-25 | ||
JPS5853218U (ja) * | 1981-09-30 | 1983-04-11 | 高井 昭保 | エア−クリ−ナ− |
JPS59137222A (ja) * | 1983-01-26 | 1984-08-07 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 剛体電車線 |
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